JP2002001853A - 布状体積層透明シート及びその製造方法 - Google Patents

布状体積層透明シート及びその製造方法

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JP2002001853A JP2000189027A JP2000189027A JP2002001853A JP 2002001853 A JP2002001853 A JP 2002001853A JP 2000189027 A JP2000189027 A JP 2000189027A JP 2000189027 A JP2000189027 A JP 2000189027A JP 2002001853 A JP2002001853 A JP 2002001853A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 透明性が良好で、引張強度が強く、寸法安定
性が良好な、布状体積層透明シート及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂製フラットヤーンを経、緯
に交差させて形成してなる布状体層5が厚み20〜20
0μm、糸幅0.2〜8mmの熱可塑性樹脂製フラット
ヤーン2を目開き1.6〜8mmに交差させ、その交点
を熱融着させた布状体より形成されており、表面層フィ
ルム6を布状体5の片面と熱融着させて実質的に平坦面
に積層し、裏面層フィルム7を布状体5のもう一方の面
と熱融着させると共に、布状体の目開きの部分3を表面
層フィルムと密着させて熱融着することにより実質的に
凹部が形成されるように積層して、積層体全体の透明度
を75%以上としたことを特徴とする、布状体積層透明
シート。及び布状体積層透明シートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性が良好で、
引張強度が強く、寸法安定性が良好な、透明シート及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布状体積層シートとしては、引張
強度が強く、寸法安定性が良好なことから、送風管、外
装用シート、コンテナーバッグ、農業用ハウス、簡易ハ
ウス、テント、或いは、自動車用の幌等として各種用途
に広く用いられている。これら各種用途の中でも、特
に、高度の光透過性が要求される農業用ハウスとして用
いられるためには、太陽光線の透過率が高く、透明性の
良好な布状体積層シートであることが求められ、この様
な透明性の良好な布状体積層シートが出現することが強
く要望されていた。しかしながら、実際には強風にも耐
えなければならない為に、高強度の織布(クロス)と積
層していることから、高強度の織布(クロス)と密着性
が悪く、半透明の織布(クロス)シートしか得られな
く、必ずしも満足できるものではなかった。この様な半
透明の織布(クロス)シートは、表裏層が延伸された低
密度ポリエチレン、中間層が延伸された高密度ポリエチ
レンからなる少なくとも三層構造のヤーンを織製した織
布(クロス)よりなる基材層の両面に、低密度ポリエチ
レンフィルムよりなる表面層フィルム及び裏面層フィル
ムを同時に重ね合わせた後、加熱した金属ロール間で押
圧して熱融着させた、三層構造からなる布状体積層シー
トが製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような三
層構造からなる布状体積層シートは、図4に示すよう
に、織布(クロス)4よりなる基材クロス層5の両面
に、低密度ポリエチレンよりなる表面層フィルム6及び
裏面層フィルム7を同時に積層して、加熱した金属ロー
ル間で押圧して積層していたことから、目開き3が広い
織布(クロス)4を用いて積層すると、最も厚くなる織
布(クロス)4の交点部分4aと最も薄い目開き3の部
分とに厚みの差が生じるので、金属ロールのような硬い
ロールで両側から押圧して積層すると、織布(クロス)
が存在する部位では強く押圧されるが、織布(クロス)
が存在しない目開き3の部分では押圧され難いことか
ら、織布(クロス)4と表面層フィルム6及び裏面層フ
ィルム7を均一に密着させることができなかった。それ
故、表面層フィルム6と裏面層フィルム7とを十分に密
着させることができずに空気を巻き込んで空隙9が生じ
たまま積層してしまうために、表面層フィルム及び裏面
層フィルムの表面に多数の凹凸が生じて、布状体積層シ
ート1’全体の透明性を75%以上に向上させることが
できなく、半透明の布状体積層シート1’しか製造する
ことはできなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、熱可塑性樹脂製フラッ
トヤーンを経、緯に交差させて形成してなる布状体層は
部位によって厚みの差があるが、表面層フィルムと裏面
層フィルムとを積層する際に空気が巻き込まれない様に
特定な形状のものを用いると共に、一方の側のフィルム
を実質的に平坦面として積層し、他方の側のフィルムを
他の側のフィルム側に押圧して実質的に凹部が形成され
るように密着させて積層することにより積層体全体の透
明度を75%以上とすることができるとの知見に基づき
本発明を完成するに至ったものである。
【0005】すなわち、本発明の布状体積層透明シート
は、熱可塑性樹脂製フラットヤーンを経、緯に交差させ
て形成してなる布状体層と、該布状体層の表面側及び裏
面側に融着された熱可塑性樹脂製の表面層フィルム及び
裏面層フィルムとを積層してなる布状体積層透明シート
において、前記布状体層が厚み20〜200μm、糸幅
0.2〜8mmの熱可塑性樹脂製フラットヤーンを目開
き1.6〜8mmに交差させ、その交点を熱融着させた
布状体より形成されており、前記表面層フィルム及び裏
面層フィルムがそれぞれ20〜120μmの厚みで、且
つ、該表面層フィルム及び裏面層フィルムからなるラミ
ネート層の厚みを布状体積層透明シートの厚みの30〜
90%の割合で形成すると共に、前記表面層フィルムを
布状体の片面と熱融着させて実質的に平坦面に積層し、
前記裏面層フィルムを布状体のもう一方の面と熱融着さ
せると共に、布状体の目開きの部分を表面層フィルムと
密着させて熱融着することにより実質的に凹部が形成さ
れるように積層して、積層体全体の透明度を75%以上
としたこと、を特徴とするものである。
【0006】また、本発明のもう一つの発明である布状
体積層透明シートの製造方法は、熱可塑性樹脂製フラッ
トヤーンを経、緯に交差させて形成してなる布状体層
と、該布状体層の表面側及び裏面側に融着された熱可塑
性樹脂製の表面層フィルム及び裏面層フィルムとを積層
して布状体積層透明シートを製造する方法において、厚
み20〜200μm、糸幅0.2〜8mmの熱可塑性樹
脂製フラットヤーンを目開き1.6〜8mmに交差さ
せ、その交点を熱融着させて布状体を形成した後、厚み
20〜120μmの表面層フィルム及び厚み20〜12
0μmの裏面層フィルムを重ね合わせて、該表面層フィ
ルム側を金属ロールにより、裏面層フィルム側を弾性ロ
ールとした圧縮ロールにより押圧することにより密着さ
せて積層すること、を特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】[I] 透明布状体層 (1) 構 造 本発明の布状体積層透明シート1は、図2に示す様な、
表面側及び裏面側に低融点熱可塑性樹脂層2’,2’’
を形成した高融点熱可塑性樹脂からなる少なくとも三層
構造の延伸テープよりなる熱可塑性樹脂製フラットヤー
ン2を、図1(a)(b)及び(c)に示す様に、経糸
2a,緯糸2bとして用いて織製することにより得られ
た目開き3が1.6〜8mmの織布(クロス)4よりな
る基材クロス、或いは、上記熱可塑性樹脂製フラットヤ
ーン2を多数本直交させてその交点を熱融着させた不織
布からなる布状体層5と、該布状体層5の表面側5a及
び裏面側5bに熱融着された熱可塑性樹脂製の表面層フ
ィルム6及び裏面層フィルム7とから構成される積層体
8よりなり、前記布状体層5の裏面側5bが低融点熱可
塑性樹脂製裏面層フィルム7と融着していると共に、布
状体層5の表面側5aが低融点熱可塑性樹脂製表面層フ
ィルム6と融着して積層されており、且つ、前記低融点
熱可塑性樹脂製裏面層フィルム7が布状体層5の目開き
3の部分で低融点熱可塑性樹脂製表面層フィルム6側に
押圧されて密着して、積層体8全体の透明度を75%以
上としたものである。
【0008】(2) 構成層 (A) 基材層(織 布) 本発明の布状体積層透明シート1に用いられる布状体層
5となる織布(クロス)4、或いは、不織布としては、
図1(b)に示す様に、熱可塑性樹脂製のフラットヤー
ン2を縦横約3〜15本/インチ幅、好ましくは4〜1
4本/インチ幅、特に好ましくは4〜12本/インチ幅
で打ち込み、平織や綾織等により織製することにより、
或いは、上記熱可塑性樹脂製フラットヤーン2を多数本
直交させてその交点を熱融着させた不織布により得られ
た、目開き(織り目の間隔)3が1.6〜8mm、好ま
しくは1.8〜6mm、特に好ましくは2.0〜6mm
の織布(クロス)4、或いは、不織布である。
【0009】(a) 熱可塑性樹脂延伸テープの製造 上記布状体層5となる織布(クロス)4、或いは、不織
布は、押出機より押し出した厚さが一般に40〜600
μmの熱可塑性樹脂シートをレザー刃等により所定の幅
にスリットし、延伸した後、一般に0.2〜8mmの熱
可塑性樹脂延伸テープとしたものである。
【0010】熱可塑性樹脂シート 上記熱可塑性樹脂シートの素材としては、各種熱可塑性
樹脂を用いることができるが、高密度ポリエチレン樹
脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ナイロン、ポリエステル等の高融点の熱可塑性樹脂
を用いることが好ましい。これら高融点の熱可塑性樹脂
の中でも、密度が0.930〜0.970g/cm
好ましくは0.950〜0.960g/cmの高密度
ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂が、特に高密度ポリエチレン樹脂、直
鎖状低密度ポリエチレン樹脂を用いることが好ましい。
【0011】熱可塑性樹脂シートは、表面及び裏面側に
低融点熱可塑性樹脂層(上層)2’,2’’を形成した
高融点熱可塑性樹脂(芯材)からなる少なくとも三層構
造の複層シートである。これら三層構造のシートの肉厚
構成比は、一般に外層:芯材:外層=5:90:5〜2
5:50:25の複層シートであることが好ましい。こ
の様な三層構造のシートとすることにより、特に上層を
後記表面層フィルム6及び裏面層フィルム7と同質の材
料を用いることにより、後記表面層フィルム6及び裏面
層フィルム7との接着性を向上させることが出来る。表
面及び裏面側の低融点熱可塑性樹脂層(上層)2’,
2’’は、表裏面に異なる材料を用いても良い。上記複
層シートを形成する手段としては、予め芯材となるフィ
ルム及び外層となるフィルムを形成した後、ドライラミ
ネート法や熱ラミネート法により複層化する手段や、予
め形成した芯材となるフィルムに外層を押出ラミネート
する方法や多層共押出法により積層フィルムとして押出
成形する手段等の公知の方法を採用することができる
が、成形性の容易さやコスト並びに接着性及び光透過性
の観点から多層共押出法により積層フィルムとして押出
成形したものが好ましい。
【0012】フラットヤーンの製造 上記熱可塑性樹脂シートを、融点以下の適当な温度に加
熱した状態で、縦方向に2倍以上、好ましくは2.5〜
10倍、特に好ましくは4〜8倍の高倍率で引っ張って
一軸延伸することにより得られる、繊度50〜5,00
0dt、好ましくは300〜2,000dt、糸幅が一
般に0.2〜8mm、好ましくは0.4〜6mm、肉厚
が一般に20〜200μm、好ましくは30〜150μ
mのテープ状のフラットヤーンを製造することができ
る。
【0013】(b) 布状体の製造織布(クロス) 上記テープ状のフラットヤーンを経糸及び緯糸として用
いて織機により、縦横約3〜15本/インチ幅、好まし
くは4〜14本/インチ幅、特に好ましくは4〜12本
/インチ幅で打ち込み、平織、綾織、朱子織、畝織、斜
子織、斜文織等の所望の織り組織に織製することによ
り、目開き(織り目の間隔)が1.6〜8mm、好まし
くは1.8〜6mm、特に好ましくは2.0〜6mmの
織布を製造することができる。目開き(織り目の間隔)
が上記範囲未満であると表層を形成する合成樹脂が入り
込み難く、不透明となる。一方、上記範囲を超過すると
製織性が悪化する。上記目開きは縦横が同一幅でも異な
つても良い。
【0014】不織布 上記テープ状のフラットヤーンを縦横約3〜15本/イ
ンチ幅、好ましくは4〜14本/インチ幅、特に好まし
くは4〜12本/インチ幅で多数本直交させてその交点
を熱融着させることにより得られる目開き(織り目の間
隔)が1.6〜8mm、好ましくは1.8〜6mm、特
に好ましくは2.0〜6mmの不織布を製造することが
できる。
【0015】(c) 積 層 上記布状体の少なくとも一つの面に熱可塑性樹脂よりな
る表面層フィルム及び裏面層フィルムを積層する方法と
しては、裏面層フィルムを基材層の裏面側より布状体の
外形形状に合わせて賦形して、フラットヤーンが存在し
ている部分ではフラットヤーンと熱融着しており、フラ
ットヤーンが存在していない目開きの部分では表面側に
突出した状態に成形する以外は通常の公知の積層方法、
具体的には、例えば、押出ラミネート法、ドライラミネ
ート法、サーマルラミネート法等の積層方法と同様に成
形することができる。
【0016】(B) 表面層フィルム 本発明の布状体積層透明シートに用いられる表面層フィ
ルムは、肉厚が一般に20〜120μm、好ましくは2
5〜100μmの透明な熱可塑性樹脂フィルムである。
該透明な熱可塑性樹脂フィルムは、光透過率が75〜9
8%のものが好ましい。
【0017】(C) 裏面層フィルム 本発明の布状体積層透明シートに用いられる裏面層フィ
ルムは、表面層フィルムと同様な、肉厚が一般に20〜
120μm、好ましくは25〜100mmの透明な熱可
塑性樹脂フィルムである。該透明な熱可塑性樹脂フィル
ムは、光透過率が75〜98%のものが好ましい。裏面
層フィルムはフラットヤーンが存在している部分ではフ
ラットヤーンと熱融着しているが、フラットヤーンが存
在していない目開きの部分では表面層フィルムと十分に
密着して空隙率を極めて小さくさせて熱融着させるため
に、表面側に突出して表面層フィルムと熱融着して平坦
な面を成形していることから裏面層フィルム側には凹部
が形成されている。この様に空隙率を低下させて密着す
ることができることから積層体全体の透明度を75%以
上、好ましくは80〜95%とすることができる。
【0018】(D) 布状体積層透明シートの肉厚 布状体積層透明シートにおいて、フラットヤーンが交差
していない部分の肉厚は、[(表面層フィルムの厚み)
+(裏面層フィルムの厚み)]/[(フラットヤーンの
厚み)+(表面層フィルムの厚み)+(裏面層フィルム
の厚み)]が0.3〜0.9、好ましくは0.4〜0.
85の範囲内である。具体的には、表面層/基材層/裏
面層が、一般に20〜120μm/20〜200μm/
20〜120μm、好ましくは25〜100μm/30
〜150μm/25〜100μmの積層体より形成され
たものが好ましい。
【0019】(3) 原料素材 (A) 布状体の原材料 上記布状体層となる熱可塑性樹脂製フラットヤーンの原
材料として用いられる素材としては、一軸延伸するため
に、引張強度が200kg/cm以上の熱可塑性樹脂
であることが必要である。また、透明性の改良を目的と
していることから、用いるフラットヤーンの光透過度が
一般に80%以上、好ましくは85〜98%のものであ
る。この様な熱可塑性樹脂としては、各種熱可塑性樹脂
を用いることができるが、中密度ポリエチレン樹脂、高
密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート
樹脂等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン6
6等のポリアミド系樹脂等の溶融温度が110〜260
℃の高融点の熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。こ
れら高融点の熱可塑性樹脂の中でも、高密度ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂が、特に高密度ポリエチレ
ン樹脂を用いることが好ましい。これらの中でも特に加
工性やコスト面、或いは強度、柔軟性等の物性を考慮す
ると、高密度ポリエチレン、特にメルトフローレート
(MFR)が0.1〜2.0g/10分、好ましくは
0.3〜1.0g/10分、密度が0.940〜0.9
70g/cm、好ましくは0.950〜0.960g
/cmの高密度ポリエチレンを用いることが好まし
い。
【0020】上記布状体の原材料として用いられる素材
には、上記熱可塑性樹脂を主な素材として、各種添加剤
を配合することができる。具体的には、酸化防止剤、熱
安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、保温剤、
防曇剤、アンチブロッキング剤、滑剤、難燃剤、導電性
付与剤、帯電防止剤、着色剤、分散剤、抗菌剤、防黴
剤、充填剤、架橋剤、架橋助剤等の添加物を適宜配合し
た材料である。しかし、熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂
製フラットヤーンを単一層であっても良いが、表面及び
裏面側に溶融温度が80〜130℃の低融点熱可塑性樹
脂層(上層)を形成した溶融温度が110〜260℃の
高融点熱可塑性樹脂(芯材)からなる少なくとも三層構
造の複層とすることが好ましい。
【0021】(B) 表面層フィルム及び裏面層フィルムの
原材料 (a) 表面層フィルム 表面層フィルムとして用いられる素材としては、上記織
布と積層するために、織布の経糸及び緯糸の延伸された
熱可塑性樹脂製フラットヤーンが熱収縮が生じない低い
温度で融着させることができる熱可塑性樹脂が用いられ
る。この様な熱可塑性樹脂としては、具体的には、例え
ば、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アク
リル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合
体、アイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂を挙げることが
できる。これら熱可塑性樹脂の中でも、特に、密度が
0.880〜0.940g/cm 、好ましくは0.8
90〜0.930g/cmの高圧法低密度ポリエチレ
ン、メタロセン触媒を用いて重合されたエチレン・炭素
数3〜18のα−オレフィン共重合体樹脂よりなる直鎖
状低密度ポリエチレンを用いることが好ましい。
【0022】この様な直鎖状低密度ポリエチレンは、エ
チレン(好ましくは70〜99重量%)と炭素数3〜1
2のα−オレフィン(好ましくは30〜1重量%)をメ
タロセン触媒を用いて重合されたもので、一般にメルト
フローレート(MFR)が0.1〜30g/10分、密
度が0.880〜0.925g/cm、数平均分子量
(Mn)に対する重量平均分子量(Mw)の比(Mw/
Mn)が3以下のエチレン・α−オレフィン共重合体で
ある。上記高圧法低密度ポリエチレンは、一般に150
〜300℃、好ましくは200〜280℃の温度で、
1,000〜3,000kg/cm、1,500〜
3,000kg/cmの圧力の条件下で、酸素又は過
酸化物を用いて高圧ラジカル重合することにより製造さ
れる、一般にメルトフローレート(MFR)が0.1〜
30g/10分、好ましくは1〜20g/10分、密度
が0.880〜0.925g/cm、好ましくは0.
890〜0.920g/cmのものである。
【0023】表面層フィルム及び裏面層フィルムに用い
られる樹脂は、上記熱可塑性樹脂を主な素材として、各
種添加剤を配合することができる。具体的には、酸化防
止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、
保温剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、滑剤、難燃
剤、導電性付与剤、帯電防止剤、着色剤、分散剤、抗菌
剤、防黴剤、充填剤、架橋剤、架橋助剤等の添加物を適
宜配合した材料である。上記透明性の改良を目的とし
て、結晶核剤を用いることが好ましく、特にAl−p−
t−ブチル−ベンゾエート燐酸−2,2’−メチレン−
ビス−4,6−t−ブチル・フェニル−ナトリウム塩等
を配合することが好ましい。
【0024】また、耐候性の改良を目的として、光安定
剤、紫外線吸収剤を用いることが好ましく、特にエチレ
ン・ヒンダードアミン系アクリレート共重合体を1〜2
0重量%を配合することが好ましい。更に、保温性の改
良を目的として、アルミナ・シリカ系微粒子、ハイドロ
タルサイト類化合物、アルミナ・リチウム複合酸化塩等
を用いることが好ましく、特にハイドロタルサイト類化
合物、アルミナ・リチウム複合酸化塩を配合することが
好ましい。
【0025】また、防曇性の改良を目的として、非イオ
ン系、アニオン系及びカチオン系の界面活性剤等を配合
することができる。これら界面活性剤の具体例として
は、例えば、ポリオキシアルキレンエーテル、多価アル
コールの部分エステル、多価アルコールのアルキレンオ
キサイド付加物の部分エステル、高級アルコール硫酸エ
ステルアルカリ金属塩、アルキルアリールスルホネー
ト、四級アンモニウム塩、脂肪族アミン誘導体等を挙げ
ることができ、具体的には、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシステアリルエーテル、ポリオキ
シノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールモ
ノパルミテート、ポリエチレングリコールモノステアレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、グリ
セリンモノラウレート、グリセリンモノパルミテート、
グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレー
ト、ペンタエリスルトールモノラウレート、ソルビタン
モノパルミテート、ソルビタンモノベヘネート、ソルビ
タンモノステアレート、ソルビタンジステアレート、ジ
グリセリンミオノオレート、トリグリセリンジオレー
ト、ナトリウムラウリルサルフェート、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ブチルナフタレンスルホン酸
ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、ドデシルアミン塩酸塩、ラウリン酸ラウリルアミド
エチル燐酸塩、トリエチルセチルアンモニウムイオダイ
ド、オレイルアミノジエチルアミン塩酸塩、ドデシルピ
リジニウム硫酸塩の塩基性ピリジニウム塩等を挙げるこ
とができる。これら界面活性剤の中でも、デュフェニン
酸モノグリセライド、ラウリン酸基体脂肪酸モノグリセ
ライドを用いることが好ましい。この様な表面層フィル
ムの樹脂の選択や厚みは、各々用途に応じて適宜選択す
れば良い。表面層フィルムの積層に際しては、布状体と
の接着力を高めるために布状体の表面にアンカーコート
処理を行ったり、表面層フィルムとなる溶融押出樹脂膜
にオゾン処理を行う等の方法を採用することもできる。
【0026】(b) 裏面層フィルム 上記裏面層フィルムとして用いられる素材としては、上
記表面層にて用いた素材を、裏面層にて用いた素材とし
て用いることもできる。
【0027 】[II] 布状体積層透明シートの製造 (1) 積層シートの製造 低融点の熱可塑性樹脂と高融点の熱可塑性樹脂とをそれ
ぞれ押出機内で一般に150〜280℃の温度で溶融
し、ダイ内で低融点熱可塑性樹脂/高融点の熱可塑性樹
脂/低融点熱可塑性樹脂の少なくとも三層構造に積層し
て、シート状に押し出し、従来公知の空冷法、水冷法等
を用いて冷却し、三層構造のシートを成形する。
【0028】(2) フラットヤーンの製造 該シートを所定の幅にカットし、進行方法に2.5〜1
0倍、好ましくは4〜8倍に延伸することによりフラッ
トヤーン製造する。
【0029】(3) 布状体の製造 上記フラットヤーンを目開き1.6〜8mmの織布(ク
ロス)として織製することにより得られる、図3(a)
に示す様な、織布(クロス)とするか、或いは、上記熱
可塑性樹脂製フラットヤーンを多数本直交させてその交
点を熱融着させることにより得られる不織布として布状
体とした。
【0030】(4) 織布(クロス)布状体の交点の熱融
着 織布(クロス)或いは、不織布を100〜150℃の温
度で押圧することにより、その交点で熱融着させること
により、交点にズレを生じなくさせて、目開き1.6〜
8mmの織布(クロス)或いは不織布として固定するこ
とができる。
【0031】(5) 裏面層フィルムの積層 上記得られた織布(クロス)或いは不織布を布状体層と
して用い、図3(b)に示す様に、該布状体層5の一方
の面(裏面)に押出機で溶融した低融点熱可塑性樹脂フ
ィルムよりなる裏面層フィルム7を重ね合わせて、裏面
層フィルム側を金属ロール12とし、布状体層5側を硬
度60〜90の軟質弾性体10を備えたプレッシャーロ
ール11で15〜25kg/cmの線圧で押圧すること
により、布状体層を裏面層フィルム内に織布(クロス)
の一部を埋没させて密着させると共に裏面層フィルム7
と布状体層5とが重ね合う部分13をできるだけ他の面
と同様な平坦な面にする。これにより、より一層布状体
層5の目開き3を固定することができる。
【0032】(6) 表面層フィルムの積層 上記裏面層フィルム7の表面側と布状体層5の表面側と
がほぼ平坦な面14に近く形成されていることから、こ
の平坦な面14に厚みが20〜120μmの溶融低融点
熱可塑性樹脂製表面層フィルム6を重ね合わせて、図3
(c)に示す様に、表面層フィルム6側を金属ロールと
し、裏面層フィルム7側を弾性ロールとした圧縮ロール
で押圧することにより裏面層フィルム7側を表面層フィ
ルム6に押圧して裏面層フィルム7側に凹部ができる程
度に押圧して積層することから、裏面層フィルム7と表
面層フィルム6とを密着させることができる。
【0033】(6) 表面層フィルムの積層 上記裏面層フィルム7の表面側と布状体層5の表面側と
が実質的にほぼ平坦な面13に形成されていることか
ら、この平坦な面13に厚みが20〜120μmの溶融
低融点熱可塑性樹脂製表面層フィルム6を重ね合わせ
て、表面層フィルム6側を金属ロールとし、裏面層フィ
ルム7側を弾性ロールとしたプレッシャーロールで押圧
することにより裏面層フィルム7側を表面層フィルム6
に押圧して裏面層フィルム7側に凹部ができる程度に押
圧して積層することから、裏面層フィルム7と表面層フ
ィルム6とを密着させて図3(d)に示すような、本発
明の布状体積層透明シートを製造することができる。
【0034】[III] 用 途 本発明の布状体積層透明シートは、延伸されたフラット
ヤーンにより織られたクロスが基材層としてサンドイッ
チされているので、引張強度が高く、寸法安定性が良好
で、透明性が良好なので、農業用ハウス、簡易ハウス、
テント、コンテナーバッグ、仕切用カーテン等として各
種用途に使用することが出来る。
【0035】
【実施例】以下に示す実施例及び比較例によって、本発
明を更に具体的に説明する。 [I] 評価方法 (1) 目開きの測定 目開きの測定は、JIS L−1096一般織物試験方
法に準拠した標準状態の試料を縦方向及び横方向に2
5.4cm区間の糸の本数を求めて1本当たりの間隔を
割り出し、使用糸の幅を減じて空間距離を算出する。 (2) 透明度の測定 透明度は、照度計により無被覆下における太陽光による
照度(a)と、同時刻に照度計の50cm上方にサンプ
ルを介入した際の太陽光による照度(b)を測定し、次
式から算出した。 透明度=(b/a)×100 (3) 繊度の測定 繊度の測定は、JIS Z8203に準拠によって測定
される。 (4) 打ち込み本数の測定 織布(クロス)の 打ち込み本数の測定は、JIS L
1096一般織物試験方法に準拠した標準試料を縦方向
及び横方向に25.4cm区間の本数を求める。 (5) 弾性ロールの硬度の測定 弾性ロールの硬度の測定は、JIS K6301スプリ
ング式試験(A型)に準拠。 (6) 引張強度の測定 JIS L1096一般織物試験方法に準拠。縦方向の
引張強度を測定。 (7) 目付質量の測定 目付質量の測定は、JIS L1096一般織物試験方
法に準拠して測定した。
【0036】[II] 実施例及び比較例 実施例1 (1) フラットヤーンの製造 芯材として日本ポリケム(株)製低圧法の高密度ポリエ
チレン樹脂(密度:0.952g/cm、MFR0.
5g/10分)を用い、その表裏面に積層する外層材料
として日本ポリケム(株)製高圧法の低密度ポリエチレ
ン樹脂(密度:0.925g/cm、MFR4g/1
0分)にアンチブロッキング剤としてタルクを、スリッ
プ剤としてエルシン酸アミドを適量配合した材料を用い
て、これら芯材及び外層の成形材料温度を約230℃に
設定して、三層丸形ダイを用いてシート状に押出成形す
ることにより三層構造の積層体を製造した。そして、こ
の積層体をオーブン延伸法により約110℃の下で引取
方向へ7.5倍に延伸する工程と、弛緩率5%での弛緩
熱処理工程を経て、肉厚構成比が外層:芯材:外層=1
5:70:15の表1に示す糸厚、糸幅の三層フラット
ヤーンを製造した。
【0037】(2) 織布(クロス)の製造 前記フラットヤーンの製造方法によって得られた複層フ
ラットヤーンをスルーザー型織機を用いて平織として目
開きが表1に示す織布(クロス)を織製した。次いで、
この織布(クロス)を125℃に設定された熱ロールと
接触させ、縦横に配したフラットヤーンの交差部を熱融
着することによって形成した織布(クロス)よりなる布
状体層を製造した。
【0038】(3) 裏面層フィルムの積層 上記織布(クロス)よりなる布状体層に、押出機より押
し出された表1に示す日本ポリケム(株)製メタロセン
系触媒を用いたエチレン・α−オレフィン共重合体系低
密度ポリエチレン樹脂(密度0.906g/cm、M
FR11g/10分)よりなる裏面層フィルムを重ね合
わせた後、裏面層フィルム側を冷却された金属ロールと
し、布状体層側を硬度が85度の弾性ロールよりなるプ
レッシャーロールとにより挟んで、プレッシャーロール
側より押圧することによって、裏面層フィルムに布状体
層の織布(クロス)を押圧して、布状体層を裏面層フィ
ルム内に織布(クロス)の一部を埋没させて密着させる
と共に裏面層フィルムと布状体層とが重ね合う部分をで
きるだけ他の面と同様な平坦な面にする。これにより、
より一層布状体層の目開きを固定することができる。
【0039】(4) 表面層フィルムの積層 そして、上記布状体層の裏面層フィルム層と反対側に、
押出機より押し出された日本ポリケム(株)製メタロセ
ン系触媒を用いたエチレン・α−オレフィン共重合体系
低密度ポリエチレン樹脂(密度0.906g/cm
MFR11g/10分)よりなる表面層フィルム側を金
属ロールとし、裏面層フィルム側を弾性ロールとしたプ
レッシャーロールで押圧することにより裏面層フィルム
7側を表面層フィルムに押圧して裏面層フィルム7側に
凹部ができる程度に押圧して積層することから、裏面層
フィルムと表面層フィルムとを密着させて、表面層フィ
ルムを表1に示す厚さで積層してなる三層構造の布状体
層を得た。この三層構造からなる積層体よりなる透明布
状体層の布状体層と表面層フィルム及び裏面層フィルム
との間の透明度(光線透過率)、及び、展張作業性等を
測定した。その結果を表1に示す。
【0040】実施例2〜5及び比較例1〜5 積層体の層構成を表1に示す通りのものに変更した以外
は実施例1と同様に実施した。その結果を表1に示す。
【0041】比較例6 積層体として、農業用ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用
いた以外は実施例1と同様に実施した。その結果を表1
に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】このような本発明の布状体積層透明シー
トは、織布(クロス)と表面層フィルム及び裏面層フィ
ルムとか密着して、空隙率が低いことから透明性が良好
で、基材層に織布(クロス)を用いていることから引張
強度が強く、寸法安定性が良好なので、農業用ハウス、
簡易ハウス、テント、コンテナーバッグ、仕切用カーテ
ン等として各種用途に使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜(c)は本発明実施例の布状体積
層透明シートであり、(b)はその平面図、(a)はそ
のA−A断面図、(c)はそのB−B断面図である。
【図2】図2は本発明実施例の布状体積層透明シートに
用いるフラットヤーンの断面図である。
【図3】図3(a)〜(e)は、本発明の布状体積層透
明シートの製造工程を表す概略図であり、(a)は織布
(クロス)の断面図、(b)は織布(クロス)に裏面層
フィルムを重ね合わせてプレッシャーロールで押圧して
成形した際の断面図であり、(c)は織布(クロス)と
表面層フィルムをプレッシャーロールで押圧して成形し
ている際の断面図であり、(d)は織布(クロス)と裏
面層フィルムとの積層体に表面層フィルムを積層した本
発明の布状体積層透明シートの断面図である。
【図4】図4は、従来の三層構造からなる布状体積層シ
ートの断面図である。
【符号の説明】
1 布状体積層透明シート 1’ 布状体積層シート 2 熱可塑性樹脂製フラットヤーン 2’,2’’ 低融点熱可塑性樹脂層 2a 経糸 2b 緯糸 3 目開き 4 織布(クロス) 4a 交点部分 5 布状体層 5a 表面側 5b 裏面側 6 表面層フィルム 6a 表面 7 裏面層フィルム 7a 凹部 7b 裏面層フィルムの布状体層側の面 8 積層体 9 空隙 10 軟質弾性体 11 プレッシャーロール 12 金属ロール 13 裏面層フィルムと布状体層とが重ね合う部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸 山 幹 男 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内 (72)発明者 堀 上 英 樹 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内 Fターム(参考) 2B024 DB04 DB07 2B029 EB12 EC03 EC20 4F100 AK01A AK01B AK01C AK05 AK06 BA03 BA06 BA10B BA10C BA25 DD01 DG11A DG12 EC03 EJ37 GB01 GB15 JB16A JB16B JB16C JK02 JL04 JN01 YY00A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂製フラットヤーンを経、緯に
    交差させて形成してなる布状体層と、該布状体層の表面
    側及び裏面側に融着された熱可塑性樹脂製の表面層フィ
    ルム及び裏面層フィルムとを積層してなる布状体積層透
    明シートにおいて、前記布状体層が厚み20〜200μ
    m、糸幅0.2〜8mmの熱可塑性樹脂製フラットヤー
    ンを目開き1.6〜8mmに交差させ、その交点を熱融
    着させた布状体より形成されており、前記表面層フィル
    ム及び裏面層フィルムがそれぞれ20〜120μmの厚
    みで、且つ、該表面層フィルム及び裏面層フィルムから
    なるラミネート層の厚みを布状体積層透明シートの厚み
    の30〜90%の割合で形成すると共に、前記表面層フ
    ィルムを布状体の片面と熱融着させて実質的に平坦面に
    積層し、前記裏面層フィルムを布状体のもう一方の面と
    熱融着させると共に、布状体の目開きの部分を表面層フ
    ィルムと密着させて熱融着することにより実質的に凹部
    が形成されるように積層して、積層体全体の透明度を7
    5%以上としたことを特徴とする、布状体積層透明シー
    ト。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂製フラットヤーンを経、緯に
    交差させて形成してなる布状体層と、該布状体層の表面
    側及び裏面側に融着された熱可塑性樹脂製の表面層フィ
    ルム及び裏面層フィルムとを積層して布状体積層透明シ
    ートを製造する方法において、厚み20〜200μm、
    糸幅0.2〜8mmの熱可塑性樹脂製フラットヤーンを
    目開き1.6〜8mmに交差させ、その交点を熱融着さ
    せて布状体を形成した後、厚み20〜120μmの表面
    層フィルム及び厚み20〜120μmの裏面層フィルム
    を重ね合わせて、該表面層フィルム側を金属ロールによ
    り、裏面層フィルム側を弾性ロールとした圧縮ロールに
    より押圧することにより密着させて積層することを特徴
    とする、布状体積層透明シートの製造方法。
  3. 【請求項3】弾性ロールが、硬度60〜90のプレッシ
    ャーロールである、請求項2に記載の布状体積層透明シ
    ートの製造方法。
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