JP2002001699A - 穴あけ用具 - Google Patents

穴あけ用具

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JP2002001699A JP2000187555A JP2000187555A JP2002001699A JP 2002001699 A JP2002001699 A JP 2002001699A JP 2000187555 A JP2000187555 A JP 2000187555A JP 2000187555 A JP2000187555 A JP 2000187555A JP 2002001699 A JP2002001699 A JP 2002001699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴あけ位置調整手段を使用することなく穴あ
けを行う場合に、これが邪魔にならない穴あけ用具を提
供すること。 【解決手段】 ベース11の前部位置にパンチング穴1
4の並び方向に沿う穴あけ位置調整手段16が設けられ
ている。この穴あけ位置調整手段16は、キャップ21
の迫り出し部49に設けられた溝状通路50内に位置す
る軸部材90と、キャップ側壁37の外側に位置する長
片状の突き当て部材91とにより構成されている。突き
当て部材91は、使用時に長片の向きが上下方向となる
ように設定されて用紙Pの端縁PLを接触可能とする一
方、非使用時に、長片の向きを横方向にして使用位置か
ら変位して前記端縁PLの引っ掛かかりを回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙の端縁を突き
当てて利用される穴あけ位置調整手段を備えた穴あけ用
具に係り、更に詳しくは、穴あけ位置調整手段を使用す
る必要がないときに、当該手段が邪魔にならないように
した穴あけ用具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の綴じ具に用紙を綴じ込
むための綴じ穴を形成するパンチと称する穴あけ用具が
用いられている。この穴あけ用具は、打ち抜かれた用紙
片を収容することのできる空間を備えたベースと、この
ベースの上面側に設けられた軸受部材と、当該軸受部材
に一端側が回転可能に支持されて他端側が自由端となる
操作部材と、前記軸受部材の上下方向に延びるとともに
操作部材を回転操作することで上下方向に移動可能に設
けられたパンチング軸とを備えて構成されている。
【0003】この種の穴あけ用具の中には、ベースの側
壁部分から適宜引き出して利用することのできる穴あけ
位置調整手段を備えたものが存在する。この穴あけ位置
調整手段は、ベース内において当該ベースの前部側に位
置する板状のバーと、このバーの端部に連なってベース
側壁の外側に位置する突き当て部材とを備えて構成され
ている。突き当て部材は、バーを所定位置まで引き出し
た状態で、当該突き当て部材に用紙の端縁を突き当てる
ことで、用紙をセンタリングした位置にセットでき、こ
れにより、操作部材を押し下げ操作することにより、パ
ンチング軸で穴あけできるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、穴あけ
位置調整手段は、突き当て部材の上端位置がベースの上
面よりも上方に突出する高さに設定されているため、穴
あけ位置調整手段を利用しない態様では、用紙の端縁が
突き当て部材に引っ掛かってしまい、却って穴あけ作業
の邪魔になるという不都合がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、穴あけ位置調整手
段を使用しない場合には、当該穴あけ位置調整手段の存
在が邪魔にならない穴あけ用具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ベースと、当該ベースに軸受部材を介し
て回転可能に支持された操作部材と、この操作部材の回
転によって上下方向に移動可能に設けられた複数のパン
チング軸とを備え、当該パンチング軸を下降させること
で前記ベースと軸受部材との隙間内に差し込まれた書類
に穴を形成可能とした穴あけ用具において、前記ベース
に前記パンチング穴の並び方向に沿う穴あけ位置調整手
段が設けられ、前記穴あけ位置調整手段は、ベースの端
部に沿って延びる本体部と、ベースの外側に位置して用
紙の端縁部分と接触可能な突き当て部材を含んで構成さ
れ、前記突き当て部材は、非使用時に、用紙の端縁部分
と非接触な位置に退避可能に設けられる、という構成を
採っている。このような構成とすれば、突き当て部材を
前記退避した位置に設定することで、用紙の端縁がこれ
に引っ掛かるという従来の不都合を確実に解消すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、前記本体部は前
記ベースに形成される収容部に配置可能な軸部材からな
り、この軸部材を周方向に回転させることで前記突き当
て部材が用紙端縁との接触位置と非接触位置に変位可能
に設けられる、という構成を採用するとよい。このよう
な構成とすれば、突き当て部材を退避させる作業を極め
て簡易且つスムースに行うことが可能となる。
【0008】更に、前記収容部と軸部材との間には、当
該軸部材の回転角度を規制する回転規制部を設けること
が好ましい。このような規制を行うことで、本体部に設
けられる位置を表示するための印が見えなくなるような
不都合がなく、常に、突き当て部材の位置確認を確実に
行うことができる。
【0009】また、前記ベースは、打ち抜かれた用紙片
を収容可能な空間を下面側に備えたベース本体と、この
ベース本体に装着されて前記空間を閉塞する樹脂製のキ
ャップとからなり、前記穴あけ位置調整手段は、前記キ
ャップに設けられる、という構成を採用することが好ま
しい。これにより、既存の穴あけ用具に対しても、キャ
ップを交換するだけで適用可能となる汎用性を付与する
ことができる。
【0010】なお、本明細書において、「左右」とは、特
に明記しない限り、書類を差し込む隙間を手前側にして
見た場合すなわち図3を基準として用いられる。また、
「前後」は、図1中左右について用いられ、「上下」は、同
図の上下について用いられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0012】図1ないし図7には、本実施例に係る穴あ
け用具の全体構成が示されている。これらの図におい
て、穴あけ用具10は、机上面等に設置可能な下面側平
面形状を備えたベース11と、このベース11の上面側
に固定された軸受部材12と、この軸受部材12に回転
可能に連結された操作部材13と、前記軸受部材12内
に配置されるとともに、前記操作部材13の回転操作に
よって上下方向に移動可能に設けられたパンチング軸1
4と、軸受部材12の先端側下部に固定されてパンチン
グ軸14の外周側に位置するカバー部材15と、前記ベ
ース11の前端側すなわち図1中左端側に設けられた穴
あけ位置調整手段16とを備えて構成されている。
【0013】前記ベース11は金属を成形素材として、
その全体的な平面形状が略方形をなすように設けられて
いる。このベース11は、図5及び図6に示されるよう
に、下面側に開放する空間Cを備えたベース本体20
と、当該ベース本体20の下部外周側に嵌め込まれて前
記空間Cを閉塞するキャップ21とにより構成されてい
る。ベース20は、図8ないし図11に示されるよう
に、ベース前壁22と、このベース前壁22の図8中左
右両側に位置するベース側壁23、23と、これらベー
ス側壁23の後部間に位置するとともに中央部が内側に
湾曲した曲面形状を有するベース後壁24と、これら各
壁の上端に位置するとともに、前端側コーナー近傍にパ
ンチング軸14用の通路穴25Aを備えたベース頂壁2
5と、このベース頂壁25の左右両側領域において、当
該ベース頂壁25よりも若干上昇した位置を平面位置と
する軸受固定部27とを備えて構成されている。ここ
で、左右の各軸受固定部27の面内には、前記軸受部材
12を固定するための穴27Aが前後方向二箇所にそれ
ぞれ設けられている。
【0014】前記ベース前壁22の下端には、所定間隔
を隔てて複数の凸部29が一体的に設けられ、また、ベ
ース後壁24の左右両側にも凸部30が一体的に設けら
れている。更に、ベース側壁23の各下端外側面には、
前記キャップ21の前半部領域の装着状態を安定して保
つための突条部32が前後方向に沿ってそれぞれ形成さ
れている。なお、前記ベース頂壁25の前部寄り略中央
部には、平面視略三角形状の矢印33が設けられてお
り、この矢印33を利用して書類P(図27参照)の綴
じ込み側端縁の中心位置を目視決定して穴あけできるよ
うになっている。
【0015】前記キャップ21は適宜な合成樹脂材料を
用いて形成されている。このキャップ21は、図12な
いし図14にも示されるように、前記ベース本体20の
外周下部を受け入れて当該ベース本体20との間に閉塞
された空間Cを形成するようになっている。具体的に
は、平面視略方形の底壁36と、この底壁36の図12
中左右両側に設けられたキャップ側壁37と、これら底
壁36及びキャップ側壁37の前部及び後部に設けられ
たキャップ前壁38及びキャップ後壁39とを備えて構
成されている。キャップ側壁37は、その前後方向(図
14中左右方向)に沿う略中央部位置がヒンジ部40と
して形成されている。また、ヒンジ部40、40間の底
壁36部分は肉薄に設けられ、これにより、ヒンジ部4
0位置にてキャップ21の後半部領域が前半部領域に対
して屈曲でき、図7に示されるように、キャップ21全
体をベース本体20から取り外すことなく打ち抜かれた
用紙片P1を外部に排出可能となっている。また、ヒン
ジ部40から前方への領域において、キャップ側壁37
の内壁面下部には、前記ベース本体20の各ベース側壁
23に設けられた突条32に嵌り合う溝42(図14参
照)が形成されている。
【0016】前記キャップ後壁39は、その中央部領域
が内側に湾曲した指掛け面部43とされており、この指
掛け面部43の領域には、図12中左右方向に延びるリ
ブ44が複数列に亘って形成されている。また、キャッ
プ後壁39の両側上部には、前記ベース本体20の後端
に設けられた凸部30に引っ掛け可能な爪部45が設け
られている。この一方、キャップ前壁38の下端内面側
には、ベース本体20の前部に設けられた凸部29が嵌
合する溝部47が形成されている。
【0017】前記キャップ前壁38の前面側は、ベース
前壁22よりも前方に位置する迫り出し部49とされて
おり、この迫り出し部49の上面側には、穴あけ位置調
整手段16の一部を構成する収容部としての溝状通路5
0が左右方向に沿って形成されている。この溝状通路5
0は、図15及び図16に示されるように、左側に位置
するキャップ側壁37側に開放しており、内部には、溝
状通路50と共に穴あけ位置調整手段16の一部を構成
する後述の軸部材90が受容されるようになっている。
また、溝状通路50の底面側は円弧状に設けられている
とともに、その前後内面側は略鉛直面内に位置する面に
形成され、後部側(図16では左側)の内面上方部分に
は爪部材52が複数箇所に形成されている。迫り出し部
49において、溝状通路50よりも前部側の上面には、
左右方向に沿う複数箇所に、用紙サイズを示す所定の記
号53が表示されている。また、図15及び図16に示
されるように、左側のキャップ側壁37に近接した位置
において、溝状通路50内の前部鉛直面には、リブ状の
ストッパ54が形成されている。なお、図中、符号55
及び56は成形上の便宜のために設けられた穴である。
【0018】前記ベース11上に設けられた軸受部材1
2は側面視で羽根に近似した形状に設けられている。具
体的には、軸受部材12は、図17ないし図20に示さ
れるように、前記ベース11の軸受固定部27の面内に
位置する平面視略長方形状の固定面部60と、この固定
面部60の短寸幅方向両側に連なる一対の軸受側壁6
1、61と、これら軸受側壁61、61の前端側すなわ
ち、図18中左端側の上下二箇所領域にそれぞれ掛け渡
された軸受板63,64とにより構成されている。ここ
において、軸受側壁61の前部領域すなわち図17中左
側領域が前記ベース11の上面との間に書類差し込み用
の隙間S(図1参照)を形成する隙間形成部65として
形成されている。
【0019】前記固定面部60には、前記軸受固定部2
7に形成された穴27Aに一致する穴60Aが前後方向
二箇所に形成されており、これらの穴27A、60Aに
リベット66(図5参照)を打ち込むことで、軸受部材
12がベース11に固定可能となっている。
【0020】前記軸受側壁61の上端縁は、後部側(図
17中右側)が次第に低位置となるように湾曲している
とともに、前記隙間形成部65の下端縁位置は、固定面
部60の面位置よりも上昇した位置となるように設けら
れている。隙間形成部65の面内には、上下方向に延び
るスロット穴69が形成され、このスロット穴69内に
可動軸70(図5参照)が貫通するようになっている。
また、前記軸受板63、64には、上下方向に沿って同
一軸線上に位置する軸受穴72、73が形成され、これ
らの軸受穴72、73に前記パンチング軸14が上下に
貫通して配置される。更に、隙間形成部65の前端縁に
は、凹状の切欠部75が形成され、この切欠部75内に
は操作部材13の回転中心を決定する支持軸76(図5
参照)が位置するようになっている。
【0021】前記操作部材13は金属材を用いたレバー
状に形成されている。この操作部材13は、図21ない
し24に示されるように、前端側(図21中下端側)が
二股に分かれた連結部80,80と、これら連結部8
0、80の後部に連なる押圧操作面部81とにより構成
されている。各連結部80の側壁82には、前述した可
動軸70及び支持軸76が挿入される穴84、85が相
互に隣合う位置にそれぞれ形成されている。なお、操作
部材13は、各連結部80が前記軸受部材12における
隙間形成部65を上方からカバーするように位置し、こ
の状態で操作部材13の前端側が軸受部材12に連結さ
れ、後端側を自由端として回転可能に設けられる。ここ
で、前記支持軸76回りには、図4に示されるように、
コイルばね77が装着されており、当該コイルばね77
の一端は軸受部材12に接触する一方、他端は操作部材
13に接触するように設定され、これにより、操作部材
13は、前記自由端が常にベース11から離間した上昇
位置を保つようになっている。
【0022】前記パンチング軸14は、図5に示される
ように、下端側に刃部14Aを備えている一方、中間に
は軸方向と直交する方向に連結穴86を備えた形状に設
けられている。このパンチング軸14は軸受部材12に
形成された上下の各軸受穴72、73を貫通して上下方
向に延びるように配置され、前記連結穴86には可動軸
70が横切るように貫通して組み合わされる。このパン
チング軸14は、操作部材13の自由端に押し下げ操作
力を付与しない状態で、下部側領域(先端側領域)が一
定量露出した状態となる。
【0023】前記パンチング軸14の露出している軸回
りに位置するカバー部材15は全体的に透光性を有する
樹脂材料による一体成形品により構成されている。この
カバー部材は、図25に示されるように、中間にパンチ
ング軸14が位置可能となる間隔を隔てて配置された一
対の側壁部87、87と、これら側壁部87の前部すな
わち左側の上部間に掛け渡された前部連結片88と、側
壁部87の後部下端間に掛け渡された後部連結片89と
を備えて構成されている。側壁部87、87において、
書類の差し込み側端縁となる前端縁87Aは、前記ベー
ス11と軸受部材12との間の隙間Sを次第に狭くする
傾斜縁とされている。このカバー部材15は、前部連結
片88が軸受部材12における軸受板64の前端部に引
っ掛けられるとともに、後部連結片89が軸受部材12
の固定面部60上に乗る姿勢で装着され、カバー部材1
5と軸受部材12との相互接触領域を適宜接着すること
によってカバー部材15は軸受部材12に脱落不能に固
定される。なお、側壁部87,87の内面間寸法は、特
に限定されるものではないが、本実施例では、約9.6
ミリに設定されており、従って、通常では、側壁部8
7,87の間に前方から指先が入らないようになってい
る。また、側壁部87の略水平な下縁位置は、パンチン
グ軸14の刃部14A先端と略一致するように設定され
ている。
【0024】前記穴あけ位置調整手段16は、図26な
いし図30に示されるように、前記迫り出し部49の溝
状通路50に沿って延びる本体部としての軸部材90
と、キャップ21の外側すなわち左側側壁37の外側に
位置して用紙P(図27参照)の端縁PL部分と接触可
能な長片状の突き当て部材91とを備えて構成されてい
る。
【0025】前記軸部材90は、溝状通路50内に収容
された状態で一定の回転抵抗を伴って周方向に回転可能
に設けられている。そして、突き当て部材91は、図2
9及び図30に示されるように、使用時に、長片の向き
が上下方向となるように設定され、非使用時に、長片の
向きが横方向に変位した状態に設定され、これにより、
用紙Pの端縁PL部分と非接触な位置に退避させること
が可能となっている。
【0026】前記軸部材90は、図27中右端部に矢印
上のインジケータ93、94が設けられており、この位
置よりやや内側の部分から突き当て部材91までの領域
にかけてリブ形状を備えた回転規制部としての突条95
が設けられている。この突条95は、図29に示される
ように、溝状通路50の前部上端側に乗って引っ掛かる
ようになっており、これにより、軸部材90は、同図中
反時計方向への回転が規制される。また、突条95の回
転角度は、当該突条95が溝状通路50内の爪部材52
に接して突き当たる位置までとされている。
【0027】前記軸部材90は、図27及び図29に示
されるように、突条95の位置から下方に向かう第1の
平面部90Aと、この第1の平面部90から傾斜して連
なる第2の平面部90Bと、この第2の平面部90Bの
下端に連なるとともに第1の平面部90Aと略直交する
方向に位置する第3の平面部90Cと、当該第3の平面
部90Cから反時計方向に向かう突条95までの円弧面
部90Dとを備えた輪郭に設けられている。各平面部9
0A、90B、90Cには、図27に示されるように、
所定間隔を隔てた位置に絞り溝97が形成され、この絞
り溝97は、溝状通路50に設けられたストッパ54に
係脱可能となっている。絞り溝97の形成位置は、穴あ
けをしようとする用紙Pのサイズに応じて、軸部材90
を引き出したときに、用紙Pの端縁センタリングが自動
的に決定される位置にそれぞれ対応して設定されてい
る。
【0028】次に、本実施例に係る穴あけ用具10の使
用方法について説明する。
【0029】穴あけ位置調整手段16を利用することな
く、例えば、A4サイズの用紙Pの綴じ込み側端縁に穴
をあける場合には、前記穴あけ位置調整手段16の突き
当て部材91を、その長片が横向きとなるように設定し
ておく(図30参照)。そして、用紙Pの綴じ込み側端
縁の中心位置に二つ折りにした筋目をつけておき、この
筋目をベース11の矢印33に合わせて操作部材13の
自由端側を押し下げ操作すればよい。これにより、A4
用紙の綴じ込み側端縁中心に対して対称位置に二つの穴
をあけることができる。このとき、突き当て部材91は
横向きとなって、その上縁位置がベース本体20の上面
位置よりも低位となるため、当該突き当て部材91の存
在が邪魔になることはない。
【0030】用紙Pをベース11とカバー部材15との
隙間S内に差し込む操作は、カバー部材15の傾斜縁8
7Aによってスムースに行われる。この際、パンチング
軸15の軸回りには透明なカバー部材15が存在するた
め、当該カバー部材15を透かしてパンチング軸15を
明瞭に見ることができる、従って、実際に穴があけられ
る位置を目視にて正確に確認することが可能となる。
【0031】穴あけ位置調整手段16を用いて用紙Pに
穴をあける場合には、次のようにして行われる。すなわ
ち、突き当て部材91を摘んで軸部材90を外側に引き
出すとともに、当該突き当て部材91の長片の向きを上
下方向に合わせる(図29参照)。そして、穴あけの対
象となる書類Pのサイズに合わせてインジケータ93と
迫り出し部49の記号53とを合わせる。この位置合わ
せが行われた状態では、軸部材90は絞り部97がスト
ッパ54に嵌るようになっており、積極的な外力を加え
ない限り軸部材90が軸方向に不用意に移動することは
ない。図28に示されるように、用紙Pの端縁PLが突
き当て部材91に突き当てられると、当該用紙端縁PL
と直交する端縁中心に対してパンチング軸15が対称位
置となり、従って、この状態で操作部材13の自由端側
を押し下げ操作することで穴をあけることができる。
【0032】前記軸部材90の回転抵抗は、当該軸部材
90に形成された前記第1ないし第3の平面部90A〜
90Cの各境界線が溝状凹部50の内面に接することに
よって付与されるものであり、従って、軸部材90がそ
の周方向にぶらぶらするような虞はない。
【0033】なお、前記実施例では、パンチング軸14
を二つ備えた穴あけ用具を図示、説明したが、本発明は
これに限定されるものでなく、パンチング軸14の数は
任意に設定することができる。
【0034】また、突き当て部材91は、軸部材90を
周方向に回転することによって退避する位置に変位可能
としたが、例えば、突き当て部材91の基部を軸部材9
0に対して角度変位可能に設けることでもよい。この場
合、前述した輪郭を備えた軸部材90に替えて、板状の
バー等を採用することもできる。
【0035】更に、前記実施例では、穴あけ位置調整手
段16がキャップ21の前部に設けられた場合を図示、
説明したが、当該手段はベース本体20に設けることで
もよい。但し、前記実施例のように、キャップ21に設
ければ、当該キャップ21を共通のパーツとする他の穴
あけ用具にも適用できるという点で有利となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
穴あけ用具のベースに、パンチング穴の並び方向に沿っ
て延びる本体部を設けるとともに、この本体部に突き当
て部材を設けて穴あけ位置調整手段を構成し、当該位置
調整手段の非使用時に、突き当て部材が用紙の端縁部分
と非接触な位置に退避可能に設けられる構成としたか
ら、突き当て部材を退避した位置に設定することで用紙
の端縁がこれに引っ掛かるという従来の不都合を確実に
解消することができる。
【0037】また、本体部を軸部材により構成し、当該
軸部材を周方向に回転させることで前記突き当て部材が
用紙端縁との接触位置と非接触位置に変位可能に設けら
れているから、突き当て部材を使用する場合と、これを
退避させる場合の相互切り替え作業を極めて簡易且つス
ムースに行うことが可能となる。
【0038】更に、ベースを構成するキャップに穴あけ
位置調整手段を設ける構成としたから、既存の穴あけ用
具に対しても、キャップを交換するだけで適用できる汎
用性も付与することができる。
【0039】また、キャップと軸部材との間に軸部材の
回転角度を規制する回転規制部を設けた場合には、軸部
材に設けられる位置を表示するための印が見えなくなる
ような不都合もなく、常に、突き当て部材の位置確認を
確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る穴あけ用具の非操作時の正面図。
【図2】前記穴あけ用具の操作時の正面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図1の平面図。
【図5】図1の縦概略断面図。
【図6】図2の縦概略断面図。
【図7】打ち抜いた用紙片を廃棄する際の要領を示す正
面図。
【図8】ベースの平面図。
【図9】図8の底面図。
【図10】図8の右側面図。
【図11】図8のA−A線に沿う矢視断面図。
【図12】キャップの平面図。
【図13】図12の底面図。
【図14】図12のB−B線に沿う矢視断面図。
【図15】図12のA部拡大図。
【図16】図15の左側面図。
【図17】軸受部材の正面図。
【図18】図17の縦断面図。
【図19】図17の左側面図。
【図20】図17の平面図。
【図21】操作部材の平面図。
【図22】図21の底面図。
【図23】図21の右側面図。
【図24】図23の縦断面図。
【図25】カバー部材の概略拡大斜視図。
【図26】ベースの前部領域を示す平面図。
【図27】(A)〜(C)は軸部材の形状を角度をずら
して示す正面図。
【図28】穴あけ位置調整手段を用いて穴あけする要領
を示す説明図。
【図29】突き当て部材の使用時の位置を示す断面図。
【図30】突き当て部材の非使用時の位置を示す断面
図。
【符号の説明】
10 穴あけ用具 11 ベース 12 軸受部材 13 操作部材 14 パンチング軸 16 穴あけ位置調整手段 20 ベース本体 21 キャップ 50 溝状通路 90 軸部材(本体部) 91 突き当て部材 95 突条(回転規制部) C 空間 P 用紙 PL 用紙の端縁 P1 用紙片 S 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、当該ベースに軸受部材を介し
    て回転可能に支持された操作部材と、この操作部材の回
    転によって上下方向に移動可能に設けられた複数のパン
    チング軸とを備え、当該パンチング軸を下降させること
    で前記ベースと軸受部材との隙間内に差し込まれた書類
    に穴を形成可能とした穴あけ用具において、 前記ベースに前記パンチング穴の並び方向に沿う穴あけ
    位置調整手段が設けられ、 前記穴あけ位置調整手段は、ベースの端部に沿って延び
    る本体部と、ベースの外側に位置して用紙の端縁部分と
    接触可能な突き当て部材を含んで構成され、 前記突き当て部材は、非使用時に、用紙の端縁部分と非
    接触な位置に退避可能に設けられていることを特徴とす
    る穴あけ用具。
  2. 【請求項2】 前記本体部は前記ベースに形成される収
    容部に配置可能な軸部材からなり、この軸部材を周方向
    に回転させることで前記突き当て部材が用紙端縁との接
    触位置と非接触位置に変位可能に設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の穴あけ用具。
  3. 【請求項3】 前記収容部と軸部材との間には、当該軸
    部材の回転角度を規制する回転規制部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の穴あけ用具。
  4. 【請求項4】 前記ベースは、打ち抜かれた用紙片を収
    容可能な空間を下面側に備えたベース本体と、このベー
    ス本体に装着されて前記空間を閉塞する樹脂製のキャッ
    プとからなり、前記穴あけ位置調整手段は、前記キャッ
    プに設けられていることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の穴あけ用具。
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