JP2020097086A - 穴開けパンチ - Google Patents

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亨 金田
修二 山口
Shuji Yamaguchi
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Abstract

【課題】紙を完全に打ち抜かずに穿孔するパンチ刃を有し、使い勝手の良い穴開けパンチを提供する。【解決手段】この発明の穴開けパンチ1は、紙の穿孔に用いられるものであって、穿孔に当り紙が載置される紙載置面4を有し、紙にパンチ屑を係留させつつ穿孔可能な形状のパンチ刃5を設けたベース部材2と、ベース部材2に対して離隔・接近変位可能に構成され、ベース部材2に向けて接近変位するに伴い前記パンチ刃5が入り込むパンチ穴6を設けた可動部材3とを備え、前記ベース部材2が、少なくとも一部が前記紙載置面4より低い位置に存在する低位面8を有し、前記パンチ刃5の基部が前記低位面8に設けられてなるものである。【選択図】図2

Description

この発明は、たとえば紙葉の綴込み等に際する紙の穿孔に用いられる穴開けパンチに関するものであり、特には、ユーザの利便性を向上させることができる技術を提案するものである。
この種の穴開けパンチとしては、たとえば、特許文献1〜7に記載されたものがある。
かかる穴開けパンチのなかには、概して、穿孔に当り紙が載置される紙載置面を有するベース部材と、ベース部材に対して離隔・接近変位可能に構成される可動部材とを備えるものがある。
ここで、上記の穴開けパンチは一般に、可動部材にパンチ刃が設けられるとともに、ベース部材に、貫通するパンチ孔が設けられる。この場合、ベース部材の紙載置面上に紙を載置し、可動部材をベース部材に向けて接近変位させることで、可動部材のパンチ刃が紙を穿孔しつつ、ベース部材のパンチ穴に入り込む。これにより、紙から完全に打ち抜かれたパンチ屑が発生するとともに、パンチ穴を通って排出されることがある。
特開2002−233993号公報 特開2016−112876号公報 特開2016−112677号公報 特開平9−155795号公報 特開平9−155796号公報 登録実用新案第3082532号公報 登録実用新案第3185820号公報
ところで、上述したような穴開けパンチでは、紙を完全に打ち抜いて穿孔することにより、紙と分離したパンチ屑が発生し、このことが、パンチ屑の散乱や廃棄の手間等を招く。
これに対しては、パンチ刃を、紙を完全に打ち抜かず一部を残して穿孔することにより紙にパンチ屑を係留させることができる形状のものにするという対策が考えられる。
但し、紙を完全に打ち抜かないパンチ刃は、可動部材側に設けると、紙の表面側から可動部材を接近させて打ち抜いた際に、紙に係留するパンチ屑が紙の裏面側に発生することになり、そのパンチ屑が、紙の裏面側からの綴じ足の挿入を阻害する。それ故に、紙を完全に打ち抜かないパンチ刃は、ベース部材側に設けることが望ましいと考えられる。
しかるに、紙を完全に打ち抜かずに穿孔するパンチ刃を、単純にベース部材に設けた場合は、ベース部材から突出する当該パンチ刃が穿孔後に紙に引っ掛かり、穴開けパンチから紙を取り外すことに手間がかかるという問題があった。
この発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、紙を完全に打ち抜かずに穿孔するパンチ刃を有し、使い勝手の良い穴開けパンチを提供することにある。
この発明の穴開けパンチは、紙の穿孔に用いられるものであって、穿孔に当り紙が載置される紙載置面を有し、紙にパンチ屑を係留させつつ穿孔可能な形状のパンチ刃を設けたベース部材と、ベース部材の紙載置面に対して離隔・接近変位可能に構成され、ベース部材に向けて接近変位するに伴い前記パンチ刃が入り込むパンチ穴を設けた可動部材とを備え、前記ベース部材が、少なくとも一部が前記紙載置面より低い位置に存在する低位面を有し、前記パンチ刃の基部が前記低位面上に設けられてなるものである。
ここで、前記低位面は、前記紙載置面から離れるに従い、該紙載置面に対する位置が次第に低くなる傾斜面状をなすことが好ましい。
またここで、前記パンチ刃の先端部は、前記紙載置面より高い位置に突き出すものとすることができる。あるいは、前記パンチ刃の先端部は、前記紙載置面と同等の高さとし、又は、該紙載置面より低い位置に突き出すものとすることもできる。
前記ベース部材は、該ベース部材の側面から突出するパンチ刃支持部を有し、前記低位面が前記パンチ刃支持部上に設けられていることが好適である。
一方、前記可動部材は、該可動部材の側面から突出して前記パンチ穴が形成されたパンチ穴形成部を有することが好ましい。
なお、前記可動部材は、前記紙載置面との間で紙を挟み込む紙挟み部を有するとともに、前記パンチ穴の周囲に、前記ベース部材の紙載置面への近接姿勢で前記低位面に重なる整合面を有することが好ましい。
前記ベース部材及び可動部材のそれぞれには、前記ベース部材の紙載置面への可動部材の近接姿勢で、互いに引っ掛かって前記近接姿勢を維持させるロック機構が設けられていることが好ましい。
この発明の穴開けパンチは、前記ベース部材に、紙葉を綴じ込むための綴じ足を通すことのできる貫通孔と、前記貫通孔を通過した綴じ足を固定することが可能な綴じ足保持部とが設けられていることが好ましい。
この発明の穴開けパンチでは、ベース部材が、少なくとも一部が前記紙載置面より低い位置に存在する低位面を有し、前記パンチ刃の基部が前記低位面に設けられていることにより、パンチ刃の先端部を低く位置させても、確実に穿孔することが可能になる。その結果として、穿孔後にパンチ刃が紙に引っ掛かることを抑制できるので、穴開けパンチからの紙の取外しが容易になって、利便性を高くすることができる。
この発明の一の実施形態の穴開けパンチを示す斜視図である。 図1の穴開けパンチを、ベース部材の紙載置面に対する可動部材の離隔姿勢で示す斜視図である。 図1の穴開けパンチを、ベース部材の紙載置面に対する可動部材の近接姿勢で示す斜視図である。 図1の穴開けパンチの拡大側面図である。 図2の穴開けパンチの平面図である。 図1の穴開けパンチの部分拡大斜視図である。 図6の穴開けパンチの裏側を示す部分拡大斜視図である。 他の実施形態の穴開けパンチを示す斜視図である。 さらに他の実施形態の穴開けパンチを示す斜視図である。 図9の穴開けパンチの部分拡大斜視図である。
以下に図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1〜3に例示する穴開けパンチ1は、主として、いずれも実質的に平板その他のプレート状等をなすベース部材2及び可動部材3を備えるものであり、このうち、ベース部材2は、穿孔しようとする図示しない紙が載置される紙載置面4を有する。そして、この穴開けパンチ1では、ベース部材2と可動部材3とが、たとえば、長手方向の一方の側縁部で互いに、ヒンジ部もしくは薄肉屈曲部等により連結されていることにより、可動部材3を、当該一方の側縁部の周りで、ベース部材2に対して回動させることができる。これにより、可動部材3は、図1〜3の各図に示すように、ベース部材2の紙載置面4に対して離隔変位及び接近変位することができるように構成されている。
ベース部材2及び可動部材3のそれぞれの他方の側縁部側には、円筒もしくは円柱その他の所定の形状のパンチ刃5及び、そのパンチ刃5を内側に受け入れるパンチ穴6がそれぞれ、互いに所定の間隔をおいて各一対設けられている。
ここで、パンチ刃5は、穿孔後に発生するパンチ屑を紙に係留させつつ、つまり紙を完全に打ち抜かずに穿孔可能な形状とする。これにより、穿孔後に、パンチ屑が紙から分離することがないので、パンチ屑の散乱や廃棄の手間の問題を取り除くことができる。
仮に、このような紙にパンチ屑を係留させつつ穿孔できるパンチ刃を、可動部材に設けると、紙をベース部材の紙載置面上に載置し、文字等が書かれた紙の表面側から、当該紙載置面に向けて可動部材を接近変位させ、可動部材のパンチ刃で紙に穿孔した際に、紙の裏面側に、紙に係留するパンチ屑が発生することになる。この場合、その向きのまま紙を綴じ込むべく、フラットファイル等の綴じ足を、紙の穿孔で形成された綴じ穴に紙の裏面側から挿入しようとすれば、綴じ穴近傍に係留して裏面側にあるパンチ屑が、綴じ穴への綴じ足の挿入の邪魔になる。これを防ぐには、パンチ屑は、紙の表面側に飛び出すように形成されることが好ましい。
したがって、この実施形態では、ベース部材2にパンチ刃5を設けるとともに、可動部材3にパンチ穴6に設けている。それにより、通常は、穿孔した紙の綴じ穴近傍には、ベース部材2のある紙の裏面側からパンチ刃5で突き刺されたことに起因して、紙の表面側にパンチ屑が発生する。その結果、その向きで紙を綴じ込む際に、綴じ足を紙の裏面側から綴じ穴に挿入しやすくなる。
この穴開けパンチ1を用いて紙の穿孔を行うには、はじめに、ベース部材2の紙載置面4に対して可動部材3が離隔した姿勢で、紙を紙載置面4上に載置する。
次いで、可動部材3を一方の側縁部の周りで、ベース部材2に対して回動させて、可動部材3を、紙が載置された紙載置面4に向けて接近変位させる。このとき、可動部材3が紙載置面4に接近するに伴い、ベース部材2に設けたパンチ刃5が、紙載置面4上の紙の所定の位置に穿孔しながら、可動部材3に設けたパンチ穴6内に次第に入り込む。
可動部材3を紙載置面4に最も接近させると、可動部材3とベース部材2とが互いに重なり合って、可動部材3がベース部材2の紙載置面4に対して近接する姿勢になる。これにより、ベース部材2の紙載置面4と、可動部材3が有する紙挟み部7との間に、紙が挟み込まれるとともに、パンチ刃5がパンチ穴6内に入り込んで、紙への穿孔が完了する。
ここで、この穴開けパンチ1では、パンチ刃5を、紙にパンチ屑を係留させることのできる形状としているので、パンチ屑は紙から分離することなく、紙に係留されて形成される。またここでは、パンチ刃5をベース部材2に設けたことにより、パンチ刃5は、ベース部材2側を向く紙の裏面側から紙に突き刺さり、このことは、パンチ屑を、可動部材3側を向く紙の表面側に発生させる。
その後、可動部材3をベース部材2の紙載置面4に対して離隔変位させて、紙を穴開けパンチ1から取り外す。パンチ屑は、上述したように、紙の表面側に突出して形成されているので、紙を穿孔時の向きのまま、フラットファイル等に綴じ込む際に、その綴じ足を、紙のパンチ屑が形成されている表面側とは逆側の裏面側から、綴じ穴に挿入することを容易に行うことができる。
かかる穴開けパンチ1において、この発明では、図4に示す側面図から明らかなように、ベース部材2が、少なくとも一部が紙載置面4より低い位置に存在する低位面8を有するものとし、この低位面8上にパンチ刃5の基部を設ける。すなわち、パンチ刃5は、少なくとも一部が紙載置面4よりも低くなる低位面8上から立ち上がるように形成されている。
このことによれば、紙載置面4に直交する方向である高さ方向(図4では上下方向)で、パンチ刃5の基部を設ける低位面8が、紙載置面4と同じ高さの位置ではなく、紙載置面4よりも低い位置にあることから、パンチ刃5の先端部をある程度低くしても、紙を穿孔することが可能になる。そして、パンチ刃5の先端部を低くすることで、穿孔後にパンチ刃5が突き刺さっている紙の、穴開けパンチ1からの取外しを容易にすることができる。その結果として、紙のセットから穿孔及び、紙の取外しの一連の動作を円滑に行うことができて、穴開けパンチ1が使い勝手の良いものになる。
なおここで、低位面8について「低い位置に存在する」とは、低位面8の少なくとも一部、図示の例では低位面8の全体が、紙載置面4のある平面Psよりも、ベース部材2に対する近接姿勢の可動部材3から離れた位置にあることを意味する。つまり、図4に示すところでは、低位面8の少なくとも一部が、図4の上下方向で当該平面Psより下方側である低い側に位置することを意味する。
低位面8は、図示の実施形態のように、紙載置面4から側方に離れるに従い、その紙載置面4に対する位置が、側面視で直線状もしくは曲線状に、次第に低くなる傾斜面状をなすことが好適である。低位面8を、紙載置面4に対して傾斜する当該傾斜面状とすれば、可動部材3の近接姿勢で、紙を大きく変形させることなしに、紙への穿孔を行うことができる。たとえば、低位面を、紙載置面から段差を介する紙載置面と平行な面とすると、可動部材の近接姿勢で、その段差が紙に押し付けられて紙が大きく折れ曲がれることが懸念される。
パンチ刃5は、その基部が紙載置面4よりも低い位置にある低位面8に設けられるも、パンチ刃5の先端部は、図4に示すように、紙載置面4より高い位置に突き出すように形成されることができる。それにより、紙への穿孔、綴じ穴の形成をより確実に行うことが可能になる。これを言い換えれば、パンチ刃の先端部を、紙載置面と同等の高さ又は紙載置面よりも低い位置に配置した場合、可動部材の近接姿勢で、先端部が紙載置面より低い位置にあるパンチ刃に、紙の穿孔しようとする部分が十分に刺さらず、そこに所期したとおりの綴じ穴が形成されないおそれがある。
穴開けパンチからの紙の容易な取外しの観点等から、パンチ刃の先端部を、紙載置面と同等もしくはそれより低い位置に配置することが好ましい場合もある。ベース部材2の厚み等の他の設計に応じて、このような低いパンチ刃も可能になることがある。
なお、パンチ刃5は、そのパンチ刃5の外周面が紙載置面4のある平面Psに対して直交する向きで、低位面8から立ち上がるように設けることができる。
また、パンチ刃5は、たとえば、図示のような中空の円筒等の筒状又は、図示しない中実の円柱等の柱状で、その先端部の先端面の一箇所以上、たとえば周方向に180°の間隔をおいた二箇所が鋭利に突き出る形状等とすることができる。なお、パンチ刃5の先端面から突き出る箇所を複数設けた場合、図示のように、それらの高さが互いに異なるものとすることもできる。一方、パンチ穴6は、貫通せずに底がある穴形状とすることができる。これにより、ベース部材2に対する可動部材3の近接姿勢で、パンチ刃5がパンチ穴6内に入り込んだ際に、パンチ刃5の先端面がその突出箇所で部分的に、パンチ穴6の底に当接し、パンチ屑を係留しつつ紙を穿孔することができる。但し、パンチ刃5及びパンチ穴6はこのような形状に限らない。
この穴開けパンチ1では、平板状等のベース部材2が、他方の側縁部側で、そのベース部材2の側面から部分的に突出するパンチ刃支持部2aを有し、それらの各パンチ刃支持部2aの可動部材3側に、パンチ刃5が形成された上述した低位面8が設けられている。そして、図示の例では、パンチ刃支持部2aの厚みを、可動部材3側で、紙載置面4から離れるに従って次第に薄くしたことにより、先に述べた傾斜面状の低位面8としている。
一方、平板状等の可動部材3は、他方の側縁部側で、該可動部材3の側面から突出するパンチ穴形成部3aを有することができる。各パンチ穴6は、これらの各パンチ穴形成部3aのベース部材2側に形成されている。
このように、ベース部材2及び可動部材3のそれぞれの側面から突出するパンチ刃支持部2a及びパンチ穴形成部3aに、パンチ刃5及びパンチ穴6のそれぞれを設けることにより、後述するように、穴開けパンチ1で紙葉を綴じ込むために必要な構成を、ベース部材2及び可動部材3に形成することが容易になる。
また、この穴開けパンチ1の可動部材3は、パンチ穴6の周囲に、ベース部材2の紙載置面4への近接姿勢で低位面8に重なる整合面9を有する。パンチ穴6の周囲のこの整合面9は、可動部材3をベース部材2に向けて接近変位させて、可動部材3が紙載置面4に近接する姿勢にしたときに、パンチ刃5の周囲の低位面8に重なって、紙への所期した穿孔がより一層確実に行われるよう紙を案内するべく機能する。
なおここでは、低位面8は、紙載置面4に対して傾斜する傾斜面状としていることから、これに倣って整合面9も、図4に示すように傾斜面状としている。
図示の穴開けパンチ1では、図2に示すところから解かるように、ベース部材2と可動部材3との連結箇所である各ヒンジ部の近傍等に、ベース部材2の紙載置面4への可動部材3の近接姿勢を維持させる、たとえば一対のロック機構10を設けている。このロック機構10は一例として、ベース部材2に紙載置面4から突出させて設けられた係合凸部10aと、可動部材3に貫通等させて設けられて係合凸部10aが引っ掛かる係合凹部10b等にて構成することができる(図2参照)。図示は省略するが、ベース部材に係合凹部を設けるとともに、可動部材に係合凸部を設けてもよく、また、係合凹部は貫通しないものとすることもできる。
かかるロック機構10は、可動部材3をベース部材2に近接させた際に、係合凸部10aと係合凹部10bが引っ掛かることにより、可動部材3を当該近接姿勢でロックして、可動部材3のばたつきを防止することができる。
ところで、この穴開けパンチ1は、図示しない綴じ足を用いた紙葉の綴込みにも使用可能に構成されたものである。
具体的には、図5に示すように、ベース部材2の一部、図示の例では他方の側縁部側でパンチ刃5の近傍から該パンチ刃5よりも長手方向外側の一部に、ベース部材2の裏面側から綴じ足を通すことのできる貫通孔11と、貫通孔を通過した綴じ足を固定することが可能な綴じ足保持部12とが設けられている。
この実施形態の穴開けパンチ1では、貫通孔11が、他方の側縁に、パンチ刃支持部2aの長手方向外側に隣接する位置で開口するものである。またここでは、綴じ足保持部12は、図6に示すように、貫通孔11よりも長手方向外側に隣接して位置し、綴じ足の途中の部分が配置される溝部12a、及び、溝部12aよりもさらに長手方向外側に形成されて、綴じ足の先端側部分を溝部12aとは逆側から押えて固定する固定部12bを有するものとしている。なお、溝部12aの底面には、綴じ足保持部12に保持される綴じ足の延びる方向に互いに所定の間隔をおいて複数のハンプ部13を形成している。
穴開けパンチ1は、上述したような貫通孔11及び綴じ足保持部12を有することにより、綴じ足を用いた綴じ具の押え部材としても用いることができる。ユーザは、先述したように穴開けパンチ1のパンチ刃5及びパンチ穴6による紙の穿孔を行った後、穴開けパンチ1を用いて、その紙を綴じ込むことができる。
図7にベース部材2の裏側を示すように、パンチ刃支持部2aの縁部で、貫通孔11の開口部に隣接する部分は、面取りになる斜面14とすることが、綴じ足の脱着を容易にするとの観点から好ましい。
なお、ベース部材2の一方の側縁部側で、ベース部材2の長手方向の中央領域及び外側領域のそれぞれには、紙の穿孔に際して紙が紙載置面4上に載置されたときに、その紙から覆い被さる平面視で略台形形状の紙押え部15bと、略長方形状の平板部15aを設けることができる。より詳細には、この例の平板部15a及び紙押え部15bは、ベース部材2と可動部材3とを連結するヒンジ部を隔てて設けられている。紙押え部15bは、紙載置面4上にその紙載置面4から若干間隔をおいて配置され得る。なおここで、可動部材3の、近接姿勢で平板部15a及び紙押え部15b上に位置する部分は、平板部15a及び紙押え部15bと干渉しないように空所としている。
また、この穴開けパンチ1では、ベース部材2の一方の側縁部における長手方向の中央領域を部分的に除去し、そこに平面視で台形状の切欠き部16を設けている。切欠き部16は、近接姿勢の可動部材3をベース部材2から離隔変位させる際に、ユーザの指が入り込んで、可動部材3の把持を容易にするためのものである。
そしてまた、平板部15aの表面には、目視による紙のセンターとの位置合わせに用いることができる三角形状もしくはV字状等の矢印その他の表示を設けることができる。この表示は、平板部15aの表面に刻印するか、または該表面の一部を隆起もしくは陥没させるか、あるいは該表面へのシール等の貼付等により形成することができる。
図8に、他の実施形態の穴開けパンチ21を示す。
図8の穴開けパンチ21は、先に述べた切欠き部16を無くすとともに、ベース部材22の長手方向の中央領域に、中央域を他方の側縁部側に台形状に突出させて紙押え部35aを設けたことを除いて、図1に示す穴開けパンチ1と実質的に同様の構成を有するものである。
また図9に、さらに他の実施形態の穴開けパンチ41を示す。
この穴開けパンチ41は、異なる形状ないし構造の貫通孔51及び綴じ足保持部52に変更するとともに、ベース部材42の長手方向の外側領域の紙押え部55bの形状を、平面視で略長方形状にしたことを除いて、図8の穴開けパンチ21と実質的に同様の構成を有する。
特に、図9の穴開けパンチ41の綴じ足保持部52では、貫通孔51は、他方の側縁部に開口せずに、ベース部材42内に収まる平面視で矩形状等の形状を有する。また、綴じ足保持部52は、図10に示すように、貫通孔51の長手方向外側に隣接して長手方向の端部まで延びる溝部52aと、溝部52aの両側面のそれぞれに底面から開口部側に間隔をおいて設けられ、長手方向に延びる突出部52bとを含むものである。この構成によれば、綴じ足を、貫通孔51から通した後に溝部52a内に沿わせて嵌め合わせることにより、綴じ足が、溝部52aの両側面の突出部52bに引っ掛かって係合する。
なおここでも、溝部52aの底面に、複数のハンプ部53が形成されている。
以上に述べた穴開けパンチ1、21及び41では、該穴開けパンチ1、21及び41が備えるベース部材2、22及び42ならびに、可動部材3、23及び43のそれぞれが、たとえば、プラスチック製で一体に形成されたものとすることができる。
1、21、41 穴開けパンチ
2、22、42 ベース部材
2a、22a、42a パンチ刃支持部
3、23、43 可動部材
3a、23a、43a パンチ穴形成部
4、24、44 紙載置面
5、25、45 パンチ刃
6、26、46 パンチ穴
7、27、47 紙挟み部
8、28、48 低位面
9、29、49 整合面
10、30、50 ロック機構
10a、30a、50a 係合凸部
10b、30b、50b 係合凹部
11、31、51 貫通孔
12、32、52 綴じ足保持部
12a、52a 溝部
12b 固定部
52b 突出部
13、53 ハンプ部
14 斜面
15a 平板部
15b、35a、35b、55a、55b 紙押え部
16 切欠き部
Ps 紙載置面がある平面

Claims (9)

  1. 紙の穿孔に用いられる穴開けパンチであって、
    穿孔に当り紙が載置される紙載置面を有し、紙にパンチ屑を係留させつつ穿孔可能な形状のパンチ刃を設けたベース部材と、ベース部材の紙載置面に対して離隔・接近変位可能に構成され、ベース部材に向けて接近変位するに伴い前記パンチ刃が入り込むパンチ穴を設けた可動部材とを備え、
    前記ベース部材が、少なくとも一部が前記紙載置面より低い位置に存在する低位面を有し、前記パンチ刃の基部が前記低位面に設けられてなる穴開けパンチ。
  2. 前記低位面が、前記紙載置面から離れるに従い、該紙載置面に対する位置が次第に低くなる傾斜面状をなす請求項1に記載の穴開けパンチ。
  3. 前記パンチ刃の先端部が、前記紙載置面より高い位置に突き出してなる請求項1又は2に記載の穴開けパンチ。
  4. 前記パンチ刃の先端部が、前記紙載置面と同等の高さであり、又は、該紙載置面より低い位置に突き出してなる請求項1又は2に記載の穴開けパンチ。
  5. 前記ベース部材が、該ベース部材の側面から突出するパンチ刃支持部を有し、前記低位面が前記パンチ刃支持部上に設けられてなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の穴開けパンチ。
  6. 前記可動部材が、該可動部材の側面から突出して前記パンチ穴が形成されたパンチ穴形成部を有してなる請求項1〜5のいずれか一項に記載の穴開けパンチ。
  7. 前記可動部材が、前記紙載置面との間で紙を挟み込む紙挟み部を有するとともに、前記パンチ穴の周囲に、前記ベース部材の紙載置面への近接姿勢で前記低位面に重なる整合面を有してなる請求項1〜6のいずれか一項に記載の穴開けパンチ。
  8. 前記ベース部材及び可動部材のそれぞれに、前記ベース部材の紙載置面への可動部材の近接姿勢で、互いに引っ掛かって前記近接姿勢を維持させるロック機構が設けられてなる請求項1〜7のいずれか一項に記載の穴開けパンチ。
  9. 前記ベース部材に、紙葉を綴じ込むための綴じ足を通すことのできる貫通孔と、前記貫通孔を通過した綴じ足を固定することが可能な綴じ足保持部とが設けられてなる請求項1〜8のいずれか一項に記載の穴開けパンチ。
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