JP3760366B2 - 穴あけ用具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙の端縁を突き当てて利用される穴あけ位置調整手段を備えた穴あけ用具に係り、更に詳しくは、穴あけ位置調整手段を使用する必要がないときに、当該手段が邪魔にならないようにした穴あけ用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種の綴じ具に用紙を綴じ込むための綴じ穴を形成するパンチと称する穴あけ用具が用いられている。この穴あけ用具は、打ち抜かれた用紙片を収容することのできる空間を備えたベースと、このベースの上面側に設けられた軸受部材と、当該軸受部材に一端側が回転可能に支持されて他端側が自由端となる操作部材と、前記軸受部材の上下方向に延びるとともに操作部材を回転操作することで上下方向に移動可能に設けられたパンチング軸とを備えて構成されている。
【0003】
この種の穴あけ用具の中には、ベースの側壁部分から適宜引き出して利用することのできる穴あけ位置調整手段を備えたものが存在する。この穴あけ位置調整手段は、ベース内において当該ベースの前部側に位置する板状のバーと、このバーの端部に連なってベース側壁の外側に位置する突き当て部材とを備えて構成されている。突き当て部材は、バーを所定位置まで引き出した状態で、当該突き当て部材に用紙の端縁を突き当てることで、用紙をセンタリングした位置にセットでき、これにより、操作部材を押し下げ操作することにより、パンチング軸で穴あけできるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、穴あけ位置調整手段は、突き当て部材の上端位置がベースの上面よりも上方に突出する高さに設定されているため、穴あけ位置調整手段を利用しない態様では、用紙の端縁が突き当て部材に引っ掛かってしまい、却って穴あけ作業の邪魔になるという不都合がある。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、穴あけ位置調整手段を使用しない場合には、当該穴あけ位置調整手段の存在が邪魔にならない穴あけ用具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、ベースと、当該ベースに軸受部材を介して回転可能に支持された操作部材と、この操作部材の回転によって上下方向に移動可能に設けられた複数のパンチング軸とを備え、当該パンチング軸を下降させることで前記ベースと軸受部材との隙間内に差し込まれた書類に穴を形成可能とした穴あけ用具において、
前記ベースに前記パンチング穴の並び方向に沿う穴あけ位置調整手段が設けられ、
前記穴あけ位置調整手段は、ベースの端部に沿って延びる本体部と、ベースの外側に位置して用紙の端縁部分と接触可能な突き当て部材を含んで構成され、
前記突き当て部材は、非使用時に、用紙の端縁部分と非接触な位置に退避可能に設けられ
前記本体部は前記ベースに形成される収容部に配置可能な軸部材からなり、この軸部材を周方向に回転させることで前記突き当て部材が用紙端縁との接触位置と非接触位置に変位可能に設けられる、という構成を採っている。このような構成とすれば、突き当て部材を前記退避した位置に設定することで、用紙の端縁がこれに引っ掛かるという従来の不都合を確実に解消することができる。また、突き当て部材を退避させる作業を極めて簡易且つスムースに行うことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記収容部と軸部材との間には、当該軸部材の回転角度を規制する回転規制部を設けることが好ましい。このような規制を行うことで、本体部に設けられる位置を表示するための印が見えなくなるような不都合がなく、常に、突き当て部材の位置確認を確実に行うことができる。
【0009】
また、前記ベースは、打ち抜かれた用紙片を収容可能な空間を下面側に備えたベース本体と、このベース本体に装着されて前記空間を閉塞する樹脂製のキャップとからなり、前記穴あけ位置調整手段は、前記キャップに設けられる、という構成を採用することが好ましい。これにより、既存の穴あけ用具に対しても、キャップを交換するだけで適用可能となる汎用性を付与することができる。
【0010】
なお、本明細書において、「左右」とは、特に明記しない限り、書類を差し込む隙間を手前側にして見た場合すなわち図3を基準として用いられる。また、「前後」は、図1中左右について用いられ、「上下」は、同図の上下について用いられる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1ないし図7には、本実施例に係る穴あけ用具の全体構成が示されている。これらの図において、穴あけ用具10は、机上面等に設置可能な下面側平面形状を備えたベース11と、このベース11の上面側に固定された軸受部材12と、この軸受部材12に回転可能に連結された操作部材13と、前記軸受部材12内に配置されるとともに、前記操作部材13の回転操作によって上下方向に移動可能に設けられたパンチング軸14と、軸受部材12の先端側下部に固定されてパンチング軸14の外周側に位置するカバー部材15と、前記ベース11の前端側すなわち図1中左端側に設けられた穴あけ位置調整手段16とを備えて構成されている。
【0013】
前記ベース11は金属を成形素材として、その全体的な平面形状が略方形をなすように設けられている。このベース11は、図5及び図6に示されるように、下面側に開放する空間Cを備えたベース本体20と、当該ベース本体20の下部外周側に嵌め込まれて前記空間Cを閉塞するキャップ21とにより構成されている。ベース20は、図8ないし図11に示されるように、ベース前壁22と、このベース前壁22の図8中左右両側に位置するベース側壁23、23と、これらベース側壁23の後部間に位置するとともに中央部が内側に湾曲した曲面形状を有するベース後壁24と、これら各壁の上端に位置するとともに、前端側コーナー近傍にパンチング軸14用の通路穴25Aを備えたベース頂壁25と、このベース頂壁25の左右両側領域において、当該ベース頂壁25よりも若干上昇した位置を平面位置とする軸受固定部27とを備えて構成されている。ここで、左右の各軸受固定部27の面内には、前記軸受部材12を固定するための穴27Aが前後方向二箇所にそれぞれ設けられている。
【0014】
前記ベース前壁22の下端には、所定間隔を隔てて複数の凸部29が一体的に設けられ、また、ベース後壁24の左右両側にも凸部30が一体的に設けられている。更に、ベース側壁23の各下端外側面には、前記キャップ21の前半部領域の装着状態を安定して保つための突条部32が前後方向に沿ってそれぞれ形成されている。なお、前記ベース頂壁25の前部寄り略中央部には、平面視略三角形状の矢印33が設けられており、この矢印33を利用して書類P(図27参照)の綴じ込み側端縁の中心位置を目視決定して穴あけできるようになっている。
【0015】
前記キャップ21は適宜な合成樹脂材料を用いて形成されている。このキャップ21は、図12ないし図14にも示されるように、前記ベース本体20の外周下部を受け入れて当該ベース本体20との間に閉塞された空間Cを形成するようになっている。具体的には、平面視略方形の底壁36と、この底壁36の図12中左右両側に設けられたキャップ側壁37と、これら底壁36及びキャップ側壁37の前部及び後部に設けられたキャップ前壁38及びキャップ後壁39とを備えて構成されている。キャップ側壁37は、その前後方向(図14中左右方向)に沿う略中央部位置がヒンジ部40として形成されている。また、ヒンジ部40、40間の底壁36部分は肉薄に設けられ、これにより、ヒンジ部40位置にてキャップ21の後半部領域が前半部領域に対して屈曲でき、図7に示されるように、キャップ21全体をベース本体20から取り外すことなく打ち抜かれた用紙片P1を外部に排出可能となっている。また、ヒンジ部40から前方への領域において、キャップ側壁37の内壁面下部には、前記ベース本体20の各ベース側壁23に設けられた突条32に嵌り合う溝42(図14参照)が形成されている。
【0016】
前記キャップ後壁39は、その中央部領域が内側に湾曲した指掛け面部43とされており、この指掛け面部43の領域には、図12中左右方向に延びるリブ44が複数列に亘って形成されている。また、キャップ後壁39の両側上部には、前記ベース本体20の後端に設けられた凸部30に引っ掛け可能な爪部45が設けられている。この一方、キャップ前壁38の下端内面側には、ベース本体20の前部に設けられた凸部29が嵌合する溝部47が形成されている。
【0017】
前記キャップ前壁38の前面側は、ベース前壁22よりも前方に位置する迫り出し部49とされており、この迫り出し部49の上面側には、穴あけ位置調整手段16の一部を構成する収容部としての溝状通路50が左右方向に沿って形成されている。この溝状通路50は、図15及び図16に示されるように、左側に位置するキャップ側壁37側に開放しており、内部には、溝状通路50と共に穴あけ位置調整手段16の一部を構成する後述の軸部材90が受容されるようになっている。また、溝状通路50の底面側は円弧状に設けられているとともに、その前後内面側は略鉛直面内に位置する面に形成され、後部側(図16では左側)の内面上方部分には爪部材52が複数箇所に形成されている。迫り出し部49において、溝状通路50よりも前部側の上面には、左右方向に沿う複数箇所に、用紙サイズを示す所定の記号53が表示されている。また、図15及び図16に示されるように、左側のキャップ側壁37に近接した位置において、溝状通路50内の前部鉛直面には、リブ状のストッパ54が形成されている。なお、図中、符号55及び56は成形上の便宜のために設けられた穴である。
【0018】
前記ベース11上に設けられた軸受部材12は側面視で羽根に近似した形状に設けられている。具体的には、軸受部材12は、図17ないし図20に示されるように、前記ベース11の軸受固定部27の面内に位置する平面視略長方形状の固定面部60と、この固定面部60の短寸幅方向両側に連なる一対の軸受側壁61、61と、これら軸受側壁61、61の前端側すなわち、図18中左端側の上下二箇所領域にそれぞれ掛け渡された軸受板63,64とにより構成されている。ここにおいて、軸受側壁61の前部領域すなわち図17中左側領域が前記ベース11の上面との間に書類差し込み用の隙間S(図1参照)を形成する隙間形成部65として形成されている。
【0019】
前記固定面部60には、前記軸受固定部27に形成された穴27Aに一致する穴60Aが前後方向二箇所に形成されており、これらの穴27A、60Aにリベット66(図5参照)を打ち込むことで、軸受部材12がベース11に固定可能となっている。
【0020】
前記軸受側壁61の上端縁は、後部側(図17中右側)が次第に低位置となるように湾曲しているとともに、前記隙間形成部65の下端縁位置は、固定面部60の面位置よりも上昇した位置となるように設けられている。隙間形成部65の面内には、上下方向に延びるスロット穴69が形成され、このスロット穴69内に可動軸70(図5参照)が貫通するようになっている。また、前記軸受板63、64には、上下方向に沿って同一軸線上に位置する軸受穴72、73が形成され、これらの軸受穴72、73に前記パンチング軸14が上下に貫通して配置される。更に、隙間形成部65の前端縁には、凹状の切欠部75が形成され、この切欠部75内には操作部材13の回転中心を決定する支持軸76(図5参照)が位置するようになっている。
【0021】
前記操作部材13は金属材を用いたレバー状に形成されている。この操作部材13は、図21ないし24に示されるように、前端側(図21中下端側)が二股に分かれた連結部80,80と、これら連結部80、80の後部に連なる押圧操作面部81とにより構成されている。各連結部80の側壁82には、前述した可動軸70及び支持軸76が挿入される穴84、85が相互に隣合う位置にそれぞれ形成されている。なお、操作部材13は、各連結部80が前記軸受部材12における隙間形成部65を上方からカバーするように位置し、この状態で操作部材13の前端側が軸受部材12に連結され、後端側を自由端として回転可能に設けられる。ここで、前記支持軸76回りには、図4に示されるように、コイルばね77が装着されており、当該コイルばね77の一端は軸受部材12に接触する一方、他端は操作部材13に接触するように設定され、これにより、操作部材13は、前記自由端が常にベース11から離間した上昇位置を保つようになっている。
【0022】
前記パンチング軸14は、図5に示されるように、下端側に刃部14Aを備えている一方、中間には軸方向と直交する方向に連結穴86を備えた形状に設けられている。このパンチング軸14は軸受部材12に形成された上下の各軸受穴72、73を貫通して上下方向に延びるように配置され、前記連結穴86には可動軸70が横切るように貫通して組み合わされる。このパンチング軸14は、操作部材13の自由端に押し下げ操作力を付与しない状態で、下部側領域(先端側領域)が一定量露出した状態となる。
【0023】
前記パンチング軸14の露出している軸回りに位置するカバー部材15は全体的に透光性を有する樹脂材料による一体成形品により構成されている。このカバー部材は、図25に示されるように、中間にパンチング軸14が位置可能となる間隔を隔てて配置された一対の側壁部87、87と、これら側壁部87の前部すなわち左側の上部間に掛け渡された前部連結片88と、側壁部87の後部下端間に掛け渡された後部連結片89とを備えて構成されている。側壁部87、87において、書類の差し込み側端縁となる前端縁87Aは、前記ベース11と軸受部材12との間の隙間Sを次第に狭くする傾斜縁とされている。このカバー部材15は、前部連結片88が軸受部材12における軸受板64の前端部に引っ掛けられるとともに、後部連結片89が軸受部材12の固定面部60上に乗る姿勢で装着され、カバー部材15と軸受部材12との相互接触領域を適宜接着することによってカバー部材15は軸受部材12に脱落不能に固定される。なお、側壁部87,87の内面間寸法は、特に限定されるものではないが、本実施例では、約9.6ミリに設定されており、従って、通常では、側壁部87,87の間に前方から指先が入らないようになっている。また、側壁部87の略水平な下縁位置は、パンチング軸14の刃部14A先端と略一致するように設定されている。
【0024】
前記穴あけ位置調整手段16は、図26ないし図30に示されるように、前記迫り出し部49の溝状通路50に沿って延びる本体部としての軸部材90と、キャップ21の外側すなわち左側側壁37の外側に位置して用紙P(図27参照)の端縁PL部分と接触可能な長片状の突き当て部材91とを備えて構成されている。
【0025】
前記軸部材90は、溝状通路50内に収容された状態で一定の回転抵抗を伴って周方向に回転可能に設けられている。そして、突き当て部材91は、図29及び図30に示されるように、使用時に、長片の向きが上下方向となるように設定され、非使用時に、長片の向きが横方向に変位した状態に設定され、これにより、用紙Pの端縁PL部分と非接触な位置に退避させることが可能となっている。
【0026】
前記軸部材90は、図27中右端部に矢印上のインジケータ93、94が設けられており、この位置よりやや内側の部分から突き当て部材91までの領域にかけてリブ形状を備えた回転規制部としての突条95が設けられている。この突条95は、図29に示されるように、溝状通路50の前部上端側に乗って引っ掛かるようになっており、これにより、軸部材90は、同図中反時計方向への回転が規制される。また、突条95の回転角度は、当該突条95が溝状通路50内の爪部材52に接して突き当たる位置までとされている。
【0027】
前記軸部材90は、図27及び図29に示されるように、突条95の位置から下方に向かう第1の平面部90Aと、この第1の平面部90から傾斜して連なる第2の平面部90Bと、この第2の平面部90Bの下端に連なるとともに第1の平面部90Aと略直交する方向に位置する第3の平面部90Cと、当該第3の平面部90Cから反時計方向に向かう突条95までの円弧面部90Dとを備えた輪郭に設けられている。各平面部90A、90B、90Cには、図27に示されるように、所定間隔を隔てた位置に絞り溝97が形成され、この絞り溝97は、溝状通路50に設けられたストッパ54に係脱可能となっている。絞り溝97の形成位置は、穴あけをしようとする用紙Pのサイズに応じて、軸部材90を引き出したときに、用紙Pの端縁センタリングが自動的に決定される位置にそれぞれ対応して設定されている。
【0028】
次に、本実施例に係る穴あけ用具10の使用方法について説明する。
【0029】
穴あけ位置調整手段16を利用することなく、例えば、A4サイズの用紙Pの綴じ込み側端縁に穴をあける場合には、前記穴あけ位置調整手段16の突き当て部材91を、その長片が横向きとなるように設定しておく(図30参照)。そして、用紙Pの綴じ込み側端縁の中心位置に二つ折りにした筋目をつけておき、この筋目をベース11の矢印33に合わせて操作部材13の自由端側を押し下げ操作すればよい。これにより、A4用紙の綴じ込み側端縁中心に対して対称位置に二つの穴をあけることができる。このとき、突き当て部材91は横向きとなって、その上縁位置がベース本体20の上面位置よりも低位となるため、当該突き当て部材91の存在が邪魔になることはない。
【0030】
用紙Pをベース11とカバー部材15との隙間S内に差し込む操作は、カバー部材15の傾斜縁87Aによってスムースに行われる。この際、パンチング軸15の軸回りには透明なカバー部材15が存在するため、当該カバー部材15を透かしてパンチング軸15を明瞭に見ることができる、従って、実際に穴があけられる位置を目視にて正確に確認することが可能となる。
【0031】
穴あけ位置調整手段16を用いて用紙Pに穴をあける場合には、次のようにして行われる。すなわち、突き当て部材91を摘んで軸部材90を外側に引き出すとともに、当該突き当て部材91の長片の向きを上下方向に合わせる(図29参照)。そして、穴あけの対象となる書類Pのサイズに合わせてインジケータ93と迫り出し部49の記号53とを合わせる。この位置合わせが行われた状態では、軸部材90は絞り部97がストッパ54に嵌るようになっており、積極的な外力を加えない限り軸部材90が軸方向に不用意に移動することはない。図28に示されるように、用紙Pの端縁PLが突き当て部材91に突き当てられると、当該用紙端縁PLと直交する端縁中心に対してパンチング軸15が対称位置となり、従って、この状態で操作部材13の自由端側を押し下げ操作することで穴をあけることができる。
【0032】
前記軸部材90の回転抵抗は、当該軸部材90に形成された前記第1ないし第3の平面部90A〜90Cの各境界線が溝状凹部50の内面に接することによって付与されるものであり、従って、軸部材90がその周方向にぶらぶらするような虞はない。
【0033】
なお、前記実施例では、パンチング軸14を二つ備えた穴あけ用具を図示、説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、パンチング軸14の数は任意に設定することができる。
【0034】
また、突き当て部材91は、軸部材90を周方向に回転することによって退避する位置に変位可能としたが、例えば、突き当て部材91の基部を軸部材90に対して角度変位可能に設けることでもよい。この場合、前述した輪郭を備えた軸部材90に替えて、板状のバー等を採用することもできる。
【0035】
更に、前記実施例では、穴あけ位置調整手段16がキャップ21の前部に設けられた場合を図示、説明したが、当該手段はベース本体20に設けることでもよい。但し、前記実施例のように、キャップ21に設ければ、当該キャップ21を共通のパーツとする他の穴あけ用具にも適用できるという点で有利となる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、穴あけ用具のベースに、パンチング穴の並び方向に沿って延びる本体部を設けるとともに、この本体部に突き当て部材を設けて穴あけ位置調整手段を構成し、当該位置調整手段の非使用時に、突き当て部材が用紙の端縁部分と非接触な位置に退避可能に設けられる構成としたから、突き当て部材を退避した位置に設定することで用紙の端縁がこれに引っ掛かるという従来の不都合を確実に解消することができる。
【0037】
また、本体部を軸部材により構成し、当該軸部材を周方向に回転させることで前記突き当て部材が用紙端縁との接触位置と非接触位置に変位可能に設けられているから、突き当て部材を使用する場合と、これを退避させる場合の相互切り替え作業を極めて簡易且つスムースに行うことが可能となる。
【0038】
更に、ベースを構成するキャップに穴あけ位置調整手段を設ける構成としたから、既存の穴あけ用具に対しても、キャップを交換するだけで適用できる汎用性も付与することができる。
【0039】
また、キャップと軸部材との間に軸部材の回転角度を規制する回転規制部を設けた場合には、軸部材に設けられる位置を表示するための印が見えなくなるような不都合もなく、常に、突き当て部材の位置確認を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る穴あけ用具の非操作時の正面図。
【図2】前記穴あけ用具の操作時の正面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図1の平面図。
【図5】図1の縦概略断面図。
【図6】図2の縦概略断面図。
【図7】打ち抜いた用紙片を廃棄する際の要領を示す正面図。
【図8】ベースの平面図。
【図9】図8の底面図。
【図10】図8の右側面図。
【図11】図8のA−A線に沿う矢視断面図。
【図12】キャップの平面図。
【図13】図12の底面図。
【図14】図12のB−B線に沿う矢視断面図。
【図15】図12のA部拡大図。
【図16】図15の左側面図。
【図17】軸受部材の正面図。
【図18】図17の縦断面図。
【図19】図17の左側面図。
【図20】図17の平面図。
【図21】操作部材の平面図。
【図22】図21の底面図。
【図23】図21の右側面図。
【図24】図23の縦断面図。
【図25】カバー部材の概略拡大斜視図。
【図26】ベースの前部領域を示す平面図。
【図27】(A)〜(C)は軸部材の形状を角度をずらして示す正面図。
【図28】穴あけ位置調整手段を用いて穴あけする要領を示す説明図。
【図29】突き当て部材の使用時の位置を示す断面図。
【図30】突き当て部材の非使用時の位置を示す断面図。
【符号の説明】
10 穴あけ用具
11 ベース
12 軸受部材
13 操作部材
14 パンチング軸
16 穴あけ位置調整手段
20 ベース本体
21 キャップ
50 溝状通路
90 軸部材(本体部)
91 突き当て部材
95 突条(回転規制部)
C 空間
P 用紙
PL 用紙の端縁
P1 用紙片
S 隙間

Claims (3)

  1. ベースと、当該ベースに軸受部材を介して回転可能に支持された操作部材と、この操作部材の回転によって上下方向に移動可能に設けられた複数のパンチング軸とを備え、当該パンチング軸を下降させることで前記ベースと軸受部材との隙間内に差し込まれた書類に穴を形成可能とした穴あけ用具において、
    前記ベースに前記パンチング穴の並び方向に沿う穴あけ位置調整手段が設けられ、
    前記穴あけ位置調整手段は、ベースの端部に沿って延びる本体部と、ベースの外側に位置して用紙の端縁部分と接触可能な突き当て部材を含んで構成され、
    前記突き当て部材は、非使用時に、用紙の端縁部分と非接触な位置に退避可能に設けられ
    前記本体部は前記ベースに形成される収容部に配置可能な軸部材からなり、この軸部材を周方向に回転させることで前記突き当て部材が用紙端縁との接触位置と非接触位置に変位可能に設けられていることを特徴とする穴あけ用具。
  2. 前記収容部と軸部材との間には、当該軸部材の回転角度を規制する回転規制部が設けられていることを特徴とする請求項記載の穴あけ用具。
  3. 前記ベースは、打ち抜かれた用紙片を収容可能な空間を下面側に備えたベース本体と、このベース本体に装着されて前記空間を閉塞する樹脂製のキャップとからなり、前記穴あけ位置調整手段は、前記キャップに設けられていることを特徴とする請求項1又は記載の穴あけ用具。
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