JP2002001610A - 条鋼切断用の切断刃及び該切断刃を持つロータリーシャ装置並びに該ロータリーシャ装置を備える条鋼圧延設備 - Google Patents

条鋼切断用の切断刃及び該切断刃を持つロータリーシャ装置並びに該ロータリーシャ装置を備える条鋼圧延設備

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JP2002001610A
JP2002001610A JP2000184487A JP2000184487A JP2002001610A JP 2002001610 A JP2002001610 A JP 2002001610A JP 2000184487 A JP2000184487 A JP 2000184487A JP 2000184487 A JP2000184487 A JP 2000184487A JP 2002001610 A JP2002001610 A JP 2002001610A
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Tomoatsu Mitani
友厚 三谷
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 条鋼の先端を外周面上に凸部が全然有しない
形状に切断保持させて、製品不良や加工不良の発生を未
然に防止できる条鋼切断用の切断刃の提供。 【解決手段】 切断位置で先行する一方の刃身1の刃先
部における後刃先面12には条鋼3の走行する位置に合
わせV形の溝13が凹設される、他方の刃身2の刃先部
における前刃先面21にはV形の溝13と同形の凸部2
3が凸設され、後刃先面22にはV形の溝24が条鋼3
の走行する位置に合わせ凹設される、両刃身1,2を切
断位置Dで最接近させた状態において一方の刃身1の溝
13の先端縁と他方の刃身2の凸部23の先端縁との間
隔が僅少長の領域で突き合わさるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、条鋼圧延設備等に
おいて条鋼を切断するために用いられる一対の刃身を持
つ条鋼切断用の切断刃及びこの条鋼切断用の切断刃を持
つロータリーシャ装置並びに前記条鋼切断用の切断刃を
持つロータリーシャ装置を備える条鋼圧延設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】条鋼圧延設備において、圧延中の材料の
先・後端部は、圧延を重ねることでメカニカルパイプの
成形や偏拆による不良部分(これをクロップと呼んでい
る)が発生することは避けられなく、そのために圧延ス
タンドの間にこのクロップを適宜切断するためのシャ装
置が設置されている。そのシャ装置の中で断面積が比較
的小さく、かつ被切断材料の走行速度が速い圧延ライン
でのクロップの切断には、一般的にロータリーシャ装置
が使用されており、その典型的な先行技術が特開昭49−
100683号公報に開示されている。
【0003】この種の切断刃には、被切断材料の断面形
状が円形、四角形等の場合で一直線の刃先を持つもの、
L字形断面等の場合で溝付き刃の刃先を持つものと、刃
先の形状を被切断材料の断面形状に対応させたものが用
いられている。
【0004】長手方向に直角の断面形状が円形、四角形
等である条鋼の切断用刃物である平刃が用いられる従来
の切断刃の取付け構造及び切断機能の態様が図7乃至図
9に示されるが、一対の刃身26、27の刃先部の詳細
形状は、正面(各図は側面図であるので紙面に対して左
右方向からの面)から見た場合、両刃先が合わさって形
成される切断線は一直線、すなわち、紙面に直角方向の
直線である。従って、その平刃による条鋼3の切断面
は、その切断の態様を順序的に説明する図8において同
図(ニ)、(ホ)に示されるように、最終切断線28を
頂部とする略二平面29、30を持つ山形面となる。
【0005】このような切断面を端部に持った条鋼3、
例えば先端クロップが切断されてなる圧延材は、上記切
断刃を備えたロータリーシャ装置等の切断装置以降に設
置された圧延機へ進み、更に圧延を繰り返して所定の断
面サイズに成形されるが、この時、圧延材の切断された
先端部の形状が略二平面で形成された凸形となるため
に、ガイド冷却やロール冷却を行うための冷却水に直接
触することで特に圧延材外周面の凸部の角部分が圧延材
中心部に比べてより低温に冷却される。
【0006】また、圧延材先端凸部の圧延材外周面上に
相当する角部分では、圧延機により圧下されることで外
力が作用することは明らかである。そこで圧延材が炭素
含有量の多い材質の例えば工具鋼、特殊用途鋼等の場合
では、前記角部分は、冷却による温度低下と圧延機によ
る外力との影響によって割れを生じて、これが欠け落ち
た場合には、圧延ロールや圧延材表面を疵付けて製品不
良を発生させるといった問題を惹き起こす不都合があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点の解消を図るために成されたものであり、本発明
の目的は、先端クロップを切断した後の条鋼の先端形状
を、その後の圧延工程が成される条鋼に対して、条鋼先
端の外周面上に凸部を持たないような形状に成形させる
ことで、製品不良の発生を防止できる条鋼切断用の切断
刃及び該切断刃を持つロータリーシャ装置並びに該ロー
タリーシャ装置を備える条鋼圧延設備を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明に係る請求項1の発明は、切断される条鋼の
走行方向である前側位置の前刃先面と後側位置の後刃先
面との二つの刃先面を有する刃先部相互を対向させる切
断位置で挟持代相当分前後にずらし突き合わせた状態に
設けられる一対の刃身を備え、前記切断位置で前記条鋼
の走行方向に先行する一方の刃身の刃先部における後刃
先面には、前記条鋼の走行する位置に合わせV形の溝が
凹設されてなり、他方の刃身の刃先部における前刃先面
には前記V形の溝と同形の凸部が前記条鋼の走行する位
置に合わせ凸設され、後刃先面にはV形の溝が前記条鋼
の走行する位置に合わせ凹設されてなり、前記両刃身を
前記切断位置で最接近させた状態において前記一方の刃
身の刃先部における前記V形の溝の先端縁と、前記他方
の刃身の刃先部における前記凸部の先端縁との間隔が僅
少長の領域で突き合わさるようになっていることを特徴
とする条鋼切断用の切断刃である。
【0009】また、本発明に係る請求項2の発明は、切
断される条鋼のパスラインを挟んで平行に設けられた一
対の軸の周りにそれぞれ回転する一対の回転部材、前記
各回転部材にそれぞれ取付けられた一対の刃身、前記各
回転部材の軸に連結して前記両刃身を該刃身間の切断位
置において前記条鋼の走行方向に同方向に回転駆動させ
る駆動手段を含み、前記一対の刃身は、前記条鋼の走行
方向を基準に前側位置の前刃先面と後側位置の後刃先面
との二つの刃先面を有する刃先部相互を対向させる前記
切断位置で挟持代相当分の前後にずらし突き合わせた状
態に設けられて、前記切断位置で前記条鋼の走行方向に
先行する一方の刃身の刃先部における後刃先面には前記
条鋼の走行する位置に合わせV形の溝が凹設されてな
り、他方の刃身の刃先部における前刃先面には前記V形
の溝と同形の凸部が前記条鋼の走行する位置に合わせ凸
設され、後刃先面にはV形の溝が前記条鋼の走行する位
置に合わせ凹設されてなり、前記両刃身を前記切断位置
で最接近させた状態において前記一方の刃身の刃先部に
おける前記V形の溝の先端縁と前記他方の刃身の刃先部
における前記凸部の先端縁とが前後方向に僅少長の領域
で突き合わさるようになっていて、条鋼の被切断部を略
四角錐形状に切断するように構成した切断刃を備えるこ
とを特徴とする条鋼切断用の切断刃を持つロータリーシ
ャ装置である。
【0010】また、本発明に係る請求項3の発明は、条
鋼が走行するパスライン上に揃えて配列される複数基の
圧延機と、前記圧延機の間に切断位置をパスラインに合
わせて設けられるロータリーシャ装置とからなり、前記
ロータリーシャ装置は、平行に設けられた水平軸の周り
に共動する一対の回転部材、前記各回転部材にそれぞれ
取付けられた一対の刃身、前記各回転部材の水平軸に連
結して前記両刃身を前記条鋼の走行方向に同方向に回転
駆動させる駆動手段を備え、前記刃身が、前記条鋼の走
行方向を基準に前側位置の前刃先面と後側位置の後刃先
面との二つの刃先面を有する刃先部相互を対向させる前
記切断位置で挟持代相当分の前後にずらし突き合わせた
状態に設けられて、前記切断位置で前記条鋼の走行方向
に先行する一方の刃身の刃先部における後刃先面には前
記条鋼の走行する位置に合わせV形の溝が凹設されてな
り、他方の刃身の刃先部における前刃先面には前記溝と
同形の凸部が前記条鋼の走行する位置に合わせ凸設さ
れ、後刃先面にはV形の溝が前記条鋼の走行する位置に
合わせ凹設されてなり、前記両刃身を前記切断位置で最
接近させた状態において前記一方の刃身の刃先部におけ
る前記V形の溝の先端縁と前記他方の刃身の刃先部にお
ける前記凸部の先端縁とが前後方向に僅少長の領域で突
き合わさるようになっていて、条鋼の被切断端部を略四
角錐形状に切断するように構成したことを特徴とする条
鋼切断用の切断刃を持つロータリーシャ装置を備える条
鋼圧延設備である。
【0011】このような本発明によれば、条鋼3の先端
部例えばクロップを切除する際、条鋼3の先端は一方の
刃身1の後刃先面12に形成されたV形の溝13と他方
の刃身2の後刃先面22に形成されたV形の溝24とに
挟まれて共に2平面で形成される山形(略四角錐形状)
に成形され、また、一方の刃身1の刃先部における溝1
3の先端縁と他方の刃身2の刃先部における凸部23の
先端縁とが前後方向に僅少長の領域で突き合わさってい
ることによってこの部分で先端部のクロップが確実に切
断される。
【0012】かくして、先端部のクロップが切断された
条鋼3の先端部は略四角錐形状となることから、凸部2
3は条鋼3先端の中央部分の個所に成形されて従来の例
のように条鋼先端の外周面上に相当する個所に凸部の角
部分が生じなくなり、その結果、冷却水の冷却による急
激な温度低下が生じることなく以降の圧延工程が行える
ため、条鋼の端部の割れを防ぎ、製品不良、圧延不良の
発生を未然に防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、添付図面を参照しながら具体的に説明する。図1に
は、本発明の実施の形態に係る条鋼切断用の切断刃の構
造が側面図で示される。図2には、図1における切断刃
の刃先部突き合わせ状態が拡大図で示され、また図3に
は、図1に図示される切断刃による条鋼切断の態様が側
面図で順序的に説明される。更に図4には、図3と同じ
く切断刃による条鋼切断の態様が連続示側面図によって
高速度分解的に説明される。
【0014】図1及び図2を参照して、条鋼切断用の上
記切断刃は、刃身1と刃身2の一対の刃身を備える。両
刃身1、2はロータリーシャ装置4に組付けられてい
て、平行を保持した支軸7、8の周りに回転可能に設け
られてなる一対の回転部材5、6の各アーム部先端にそ
れぞれ取付けられ、切断位置(切断位置中心線Dで示
す)において刃先部相互を対向させ、かつ、両刃先部に
よって切断すべき条鋼3を挟みつけるに足る挟持代相当
分の間隔を前後にずらした突き合わせが可能なように、
切断位置においてパスライン17で圧延される条鋼3の
走行方向(条鋼走行方向矢示線Cで示す)に同期させた
周速度で同方向に回転自在に設けられる。
【0015】図示例の場合は、支軸7、8が水平の上下
関係に設けられていて、一方の刃身1が上側となり、他
方の刃身2が下側となっているが、両刃身1、2は上下
関係が逆であってもよく、また、横方の左右関係、又
は、斜め上下関係に配設されたものであっても良い。
【0016】刃身1(以降、便宜上から上刃1という)
の刃先部は、切断のための回転方向(切断回転方向矢示
線A、Bで示す)を基準として、前側位置の前刃先面1
1と後側位置の後刃先面12との二つの刃先面を有して
おり、刃身2(以降、下刃2という)の刃先部は、同じ
ように前側位置の前刃先面21と後側位置の後刃先面2
2との二つの刃先面を有している。そして、上下刃1、
2は切断位置Dにおいて、刃先部相互が対向し、かつ回
転方向A、Bを基準に上刃1が下刃2に対して挟持代相
当分だけ極く僅かに先行するように前後にずらして突き
合わさせて設けられている。
【0017】切断位置Dで僅かに先行する上刃1は、刃
先部における前刃先面11が平面に、後刃先面12が平
面または曲面の何れかに(本実施形態では曲面で記載)
それぞれ形成されて、更に、後刃先面12には刃身の身
丈方向に延びるV形の溝13が凹設されている。一方、
下刃2は、刃先部における前刃先面21が平面または曲
面の何れかに(本実施形態では曲面で記載)、後刃先面
22が平面にそれぞれ形成されて、更に、前刃先面21
には前記溝13と同形の刃身の身丈方向に延びる凸部2
3が凸設され、また、後刃先面22には刃身の身丈方向
に延びるV形の溝24が凹設されている。なお、図中の
18及び19は、上刃1及び下刃2の先端側部にそれぞ
れ設けられた凸片であって、上下刃1、2を切断位置D
において適正な挟持代相当分の先後位置関係に規定させ
るためのカスドとして機能させる部材である。
【0018】このような構造になる上刃1及び下刃2
は、上刃1の溝13及び下刃2の凸部23の両刃先部の
先端部分がそれぞれ二つ以上の複数の直線の連続からな
る上刃1の稜線14及び下刃2の稜線25を持つ尖鋭部
に形成されていて(図2(ハ)、(ニ)参照)、上・下
刃1、2を切断位置Dで最接近させた状態(図1、2及
び図3(ヘ)参照)において上刃1のV形の溝13の先
端縁と下刃2の凸部23の先端縁との間隔が僅少長の領
域で突き合わさるようになっていて(図2(イ)参
照)、この突き合わさった部分で圧延材3の端部を最終
的に切断するようになっている。
【0019】以上のように構成される切断刃が取付けら
れてなるロータリーシャ装置4が、図1及び図5に示さ
れ、また、このロータリーシャ装置4が付設されてなる
圧延設備が図6に示される。ロータリーシャ装置4は、
圧延材3のパスライン17を挟んで平行に設けられた支
軸7、8と、各支軸7、8の周りに回転可能にそれぞれ
設けられた一対の回転部材5、6と、この回転部材5、
6の各アーム先端にそれぞれ取付けられた上記上下刃
1、2とからなる切断刃を備える本体部20、支軸7、
8に連結して、切断位置において上下刃1、2を条鋼3
の走行に同期させた周速度で条鋼3の走行方向と同方向
に回転駆動させるギヤドモータ等で実現される駆動手段
15を含んで構成される。
【0020】一方、圧延設備は、パスライン17上に揃
えて前後の直列に配列される複数基の圧延機16A 〜1
6F 、前後に隣り合う圧延機の間、例えば第1列の圧延
機16A と第2列の圧延機16B との間に、切断位置D
がパスライン17に合致するように介設される上記ロー
タリーシャ装置4とを含んで構成される。
【0021】次いで、本発明の実施の形態に係る切断刃
による圧延材3の切断作動の態様を図1乃至図6を併せ
参照しながら以下に説明する。圧延機16A を経た圧延
材3の先端がロータリーシャ装置4の近傍を通過するの
に同調して回転部材5、6が矢示線A、B方向に回転を
開始し、上刃1が最下点、下刃2が最上点の何れも僅か
に手前の位置で上刃1の稜線(切断線)14と下刃2の
稜線(切断線)25とが圧延材3と接触し、圧延材3の
切断を開始する(図3(イ)参照)。
【0022】上刃1及び下刃2が条鋼3に接触後、更に
回転部材5、6が矢示線A、B方向に回転することによ
り、稜線14と稜線25の間隔は漸次狭くなり、条鋼3
に深く噛み込んでいって切断が進行する(図3(ロ)〜
(ホ)参照)。このとき、上下刃1、2が条鋼3に噛み
込むと、条鋼3の切断面は上下刃1、2により成形さ
れ、特に上刃1の成形面に相当する後刃先面12の溝1
3と、下刃2の成形面に相当する後刃先面22の溝24
とに接触する被切断面では、各2平面からなるV溝によ
って成形されて、上下二つの山形2平面となる。なお、
図3(ロ)〜(ヘ)において、条鋼3が上下刃1、2か
ら切断力を受けて歪形しようとする状態をそれぞれ条鋼
3の断面図によって示している。
【0023】更に、回転部材5、6が回転し、上刃1が
最下点、下刃2が最上点にそれぞれ到達する位置(図3
(ヘ)参照)で、上刃1の稜線14が下刃2の稜線25
に対して極く僅かに下位置にずれるようにすることで、
このときの上下刃1、2の先端部の間隔を0mmに近い値
となるように設定することにより、条鋼3の先端部の先
端クロップ10(図3(ヘ)参照)を切断すると同時
に、条鋼3先端部9の先端面においては、上下二つの山
形の底辺同士が上下刃1、2における稜線14、25と
一致して重なり合うこととなり、かくして条鋼3の切断
端部は四つの平面の交差で形成される略四角錐の形状と
なる(図3(ホ)及び(ヘ)の斜視図参照)。
【0024】更に、回転部材5、6が回転すると、上刃
1の稜線14と下刃2の稜線25の間隔が拡がって行っ
て条鋼3を通過し得る隙間ができることから(図3
(ト)及び図4参照)、条鋼3は次の圧延機16B へ進
み、一方、切断された先端クロップ10は、図示しない
クロップ処理ラインへ送り込まれる。
【0025】このようにして、切断刃による条鋼3のク
ロップ切断が終わり、条鋼先端部9の切断端部は四つの
平面の交差で形成される略四角錐の形状となることか
ら、凸部は条鋼3先端の中央部分の個所に成形されて従
来の例のように条鋼3先端の外周面上に相当する個所に
凸部の角部分が生じなくなり、その結果、前述する如く
条鋼先端部9の割れを防ぎ、製品不良、圧延不良の発生
を未然に防止できる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】すなわち、本発明によれば条鋼の切断先端
部は、凸部が中心軸部分に位置した略四角錐の形状とな
ることから、圧延工程での製品不良の発生を抑制でき、
これによって不良材(スクラップ)の減少の効果が奏さ
れる。
【0028】また、現状で使用しているロータリーシャ
の刃の取り替え、取付け部の些細な改造を行うだけで上
記効果が得られるので、現有設備の改造に限らなく、新
規設備まで幅広く対応できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る条鋼切断用の切断刃
の構造を示す側面図である。
【図2】図1における切断刃の刃先部突き合わせ状態を
示す拡大図であり、(イ)はその側面図、(ロ)は下刃
2の溝24を示す図、(ハ)は下刃2の凸部23を上方
からみた図、(ニ)は上刃1の溝13を下方からみた図
である。
【図3】図1に図示される切断刃による条鋼切断の態様
を順序的に説明する側面図である。
【図4】図3と同じく切断刃による条鋼切断の態様を高
速度分解的に説明する連続示側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る条鋼切断用の切断刃
を持つロータリーシャ装置の概略示斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る条鋼圧延設備の概略
示側面図である。
【図7】従来の条鋼切断用の切断刃の構造を示す側面図
である。
【図8】図7に図示される切断刃による条鋼切断の態様
を順序的に説明する側面図である。
【図9】図8と同じく切断刃による条鋼切断の態様を高
速度分解的に説明する側面図である。
【符号の説明】
1…刃身(上刃) 2…刃身(下刃) 3
…条鋼 4…ロータリーシャ装置 5…回転部材 6
…回転部材 7…支軸 8…支軸 9
…条鋼先端部 10…先端クロップ 11…前刃先面 1
2…後刃先面 13…溝 14…稜線 1
5…駆動手段 16A 〜16F …圧延機 17…パスライン 1
8…凸片 19…凸片 20…本体部 2
1…前刃先面 22…後刃先面 23…凸部 2
4…溝 25…稜線 26…刃身 2
7…刃身 28…最終切断線 29…平面 3
0…平面 A…切断回転方向矢示線 B…切断回転方向矢示線 C
…条鋼走行方向矢示線 D…切断位置中心線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断される条鋼の走行方向である前側位
    置の前刃先面と後側位置の後刃先面との二つの刃先面を
    有する刃先部相互を対向させる切断位置で挟持代相当分
    前後にずらし突き合わせた状態に設けられる一対の刃身
    を備え、前記切断位置で前記条鋼の走行方向に先行する
    一方の刃身の刃先部における後刃先面には、前記条鋼の
    走行する位置に合わせV形の溝が凹設されてなり、他方
    の刃身の刃先部における前刃先面には前記V形の溝と同
    形の凸部が前記条鋼の走行する位置に合わせ凸設され、
    後刃先面にはV形の溝が前記条鋼の走行する位置に合わ
    せ凹設されてなり、前記両刃身を前記切断位置で最接近
    させた状態において前記一方の刃身の刃先部における前
    記V形の溝の先端縁と、前記他方の刃身の刃先部におけ
    る前記凸部の先端縁との間隔が僅少長の領域で突き合わ
    さるようになっていることを特徴とする条鋼切断用の切
    断刃。
  2. 【請求項2】 切断される条鋼のパスラインを挟んで平
    行に設けられた一対の軸の周りにそれぞれ回転する一対
    の回転部材、前記各回転部材にそれぞれ取付けられた一
    対の刃身、前記各回転部材の軸に連結して前記両刃身を
    該刃身間の切断位置において前記条鋼の走行方向に同方
    向に回転駆動させる駆動手段を含み、前記一対の刃身
    は、前記条鋼の走行方向を基準に前側位置の前刃先面と
    後側位置の後刃先面との二つの刃先面を有する刃先部相
    互を対向させる前記切断位置で挟持代相当分の前後にず
    らし突き合わせた状態に設けられて、前記切断位置で前
    記条鋼の走行方向に先行する一方の刃身の刃先部におけ
    る後刃先面には前記条鋼の走行する位置に合わせV形の
    溝が凹設されてなり、他方の刃身の刃先部における前刃
    先面には前記V形の溝と同形の凸部が前記条鋼の走行す
    る位置に合わせ凸設され、後刃先面にはV形の溝が前記
    条鋼の走行する位置に合わせ凹設されてなり、前記両刃
    身を前記切断位置で最接近させた状態において前記一方
    の刃身の刃先部における前記V形の溝の先端縁と前記他
    方の刃身の刃先部における前記凸部の先端縁とが前後方
    向に僅少長の領域で突き合わさるようになっていて、条
    鋼の被切断部を略四角錐形状に切断するように構成した
    切断刃を備えることを特徴とする条鋼切断用の切断刃を
    持つロータリーシャ装置。
  3. 【請求項3】 条鋼が走行するパスライン上に揃えて配
    列される複数基の圧延機と、前記圧延機の間に切断位置
    をパスラインに合わせて設けられるロータリーシャ装置
    とからなり、前記ロータリーシャ装置は、平行に設けら
    れた水平軸の周りに共動する一対の回転部材、前記各回
    転部材にそれぞれ取付けられた一対の刃身、前記各回転
    部材の水平軸に連結して前記両刃身を前記条鋼の走行方
    向に同方向に回転駆動させる駆動手段を備え、前記刃身
    が、前記条鋼の走行方向を基準に前側位置の前刃先面と
    後側位置の後刃先面との二つの刃先面を有する刃先部相
    互を対向させる前記切断位置で挟持代相当分の前後にず
    らし突き合わせた状態に設けられて、前記切断位置で前
    記条鋼の走行方向に先行する一方の刃身の刃先部におけ
    る後刃先面には前記条鋼の走行する位置に合わせV形の
    溝が凹設されてなり、他方の刃身の刃先部における前刃
    先面には前記溝と同形の凸部が前記条鋼の走行する位置
    に合わせ凸設され、後刃先面にはV形の溝が前記条鋼の
    走行する位置に合わせ凹設されてなり、前記両刃身を前
    記切断位置で最接近させた状態において前記一方の刃身
    の刃先部における前記V形の溝の先端縁と前記他方の刃
    身の刃先部における前記凸部の先端縁とが前後方向に僅
    少長の領域で突き合わさるようになっていて、条鋼の被
    切断端部を略四角錐形状に切断するように構成したこと
    を特徴とする条鋼切断用の切断刃を持つロータリーシャ
    装置を備える条鋼圧延設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168326A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Toshiki Tanaka 切断装置

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