JPH07299626A - アール面取り機 - Google Patents

アール面取り機

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Publication number
JPH07299626A
JPH07299626A JP11383194A JP11383194A JPH07299626A JP H07299626 A JPH07299626 A JP H07299626A JP 11383194 A JP11383194 A JP 11383194A JP 11383194 A JP11383194 A JP 11383194A JP H07299626 A JPH07299626 A JP H07299626A
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JP
Japan
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steel plate
chamfering machine
cutter
chamfering
roller
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Pending
Application number
JP11383194A
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English (en)
Inventor
Tetsuhiko Hirose
哲彦 広瀬
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Daido Machinery Ltd
Daido Kikai Seisakusho KK
Original Assignee
Daido Machinery Ltd
Daido Kikai Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】主として橋梁の梁部材を構成する厚鋼板の端部
の上下2箇所のアール面取りを同時に行えるようにし
て、面取り作業の能率を高めることである。 【構成】前面及び両側面の3面に開口して、被加工材で
ある鋼板Sの端部を挿入するための鋼板挿入空間1が設
けられた面取り機本体Aと、該面取り機本体Aの鋼板挿
入空間1の上方及び下方にそれぞれ配設される第1及び
第2の各カッターユニットU1,2 とから成り、各カッ
ターユニットU1,2 に設けられた第1基準ローラ3
1,32及び第2基準ローラ52をそれぞれ鋼板Sの端
面に押し付けた状態で、該面取り機本体Aを鋼板Sの端
面に沿って自走させて、各カッターユニットU1,2
それぞれ設けられた各カッターB1,2 により鋼板Sの
端部の上下2箇所のアール面取りを同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として橋梁を構成す
る厚鋼板の端部に装着して自走させることにより、該鋼
板の端部のアール面取りを自動的に行うためのアール面
取り機に関するものであり、更に詳しくは、該鋼板の端
部の上下2箇所のアール面取りを同時に行えるようにし
たアール面取り機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁を構成する梁部材60は、図20に
示されるように、相上下する2枚のフランジ部材61の
間に2枚のウェブ部材62が所定の間隔をおいて垂直に
配置されて、これらが溶接により一体化され、更に各ウ
ェブ部材62の外面であって、上下の2枚のフランジ部
材61の間には外リブ部材63が配置されると共に、各
フランジ部材61及び各ウェブ部材62で囲まれた空間
部には内リブ部材64が配置されて、これらが溶接によ
り一体化された構造である。そして、フランジ部材61
及びウェブ部材62の部分において各梁部材60をスプ
ライス板65で継ぐことにより、所定長の橋梁が構成さ
れる。梁部材60を構成する上記各部材61〜64は、
いずれも厚鋼板から成る。
【0003】この梁部材60は、腐食の防止、外観の向
上などのために、その外側となる全面に塗装が施され
る。しかし、この梁部材60を構成する前記各部材61
〜64の端面の角部は、いずれもエッジ状になっている
ため、このままの状態で塗装をした場合には、梁部材6
0は、その設置後所定期間が経過すると、その外面に現
れているフランジ部材61、ウェブ部材62及び外リブ
部材63のエッジ状の角部の塗膜が剥離され、場合によ
ってはこれに引き続いてその端面の塗膜まで剥離されて
しまう。これにより、橋梁としての外観が害されると共
に、この塗膜が剥離された部分から腐食が開始される。
【0004】そこで、手持ち式の専用工具を使用して、
梁部材60を構成する上記各部材61〜63の端面のう
ち外側に現れる部分のみの角部を予めアール面取りし
て、これらを溶接している。しかし、専用工具を使用し
た人手による上記作業は、極めてきつい作業であると同
時に、人手によるため、その能率も悪かった。
【0005】このため、本発明者は、上記梁部材を構成
する厚鋼板の端部のアール面取りを自動的に行える装置
を開発して、特願平5−350591号として出願を行
った。この出願に係るアール面取り機は、厚鋼板の端部
の上下2箇所の角部の一方を自動的にアール面取りする
ものであるので、上方及び下方の各角部をそれぞれアー
ル面取りするための装置が別々に必要となるために、装
置のコストが嵩むという問題がある。また、本出願に係
るアール面取り機によって、従来の専用工具を使用した
人手による面取り作業に比較すれば、その作業能率が著
しく高められたが、関係者の間において、なお一層の能
率の向上が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡単な構成
の機械によって、主として橋梁の梁部材を構成する厚鋼
板の端部の上下2箇所のアール面取りを同時に行えるよ
うにして、面取り作業の能率を高めることを課題として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明に係るアール面取り機は、前面及び両側面の3
面に開口して、被加工材である鋼板の端部を挿入するた
めの鋼板挿入空間が設けられた面取り機本体と、該面取
り機本体の鋼板挿入空間の上方及びその下方のいずれか
一方に配設される第1カッターユニットと、その他方に
該第1カッターユニットと相対向して配設される第2の
カッターユニットとから成り、前記第1カッターユニッ
トは、加工ヘッドが前記面取り機本体の前記鋼板挿入空
間に入り込んでいる第1カッターを備え、該鋼板挿入空
間に挿入された鋼板の端面に当接させて、該鋼板に対す
る前記第1カッターの加工基準位置を定めるための一対
の第1基準ローラが、該面取り機本体の走行方向に沿っ
て相前後して、その鋼板挿入空間に入り込んで配設され
ていると共に、駆動手段により駆動されて鋼板の一方の
面に押圧される1つ以上の斜行ローラが、面取り機本体
の走行方向と直交する方向に対して傾斜した斜行状態
で、かつその一部が前記鋼板挿入空間に入り込んで配置
された構成であり、前記第2カッターユニットは、鋼板
の他方の面に押圧される1つ以上の押圧ローラと第2カ
ッターとが、それぞれ前記第1カッターユニットを構成
する斜行ローラ及び第1カッターと対向状態で配設され
て、昇降板に一体に装着され、該昇降板が付勢手段によ
り前記第1カッターユニットの側に付勢されて、該押圧
ローラの一部、及び該第2カッターの加工ヘッドがそれ
ぞれ前記面取り機本体の鋼板挿入空間に入り込むように
構成されていることを特徴としている。
【0008】
【発明の作用】被加工材である鋼板の端部を面取り機本
体の鋼板挿入空間に挿入することにより、該鋼板の端部
に面取り機本体を装着して、第1カッターユニットの斜
行ローラを駆動回転させると、該斜行ローラが、面取り
機本体の走行方向と直交する方向に対して傾斜した斜行
状態となっているために、該面取り機本体は、鋼板の内
方に引き寄せられると共に、第1カッターユニットに設
けられた一対の第1基準ローラが鋼板の端面に当接し
て、該鋼板に対する第1及び第2の各カッターの加工基
準位置がそれぞれ定められて、該鋼板の端面に沿って走
行する。面取り機本体の鋼板挿入空間には、第1及び第
2の各カッターの加工ヘッドが入り込んでいるために、
面取り機本体が鋼板の端面に沿って自走すると、各カッ
ターの加工ヘッドに取付けられている各刃体によって該
鋼板の端部の上下2箇所が同時にしかも自動的にアール
面取りされる。また、第2カッターユニットを構成する
昇降板にスライド板を面取り機本体の走行方向と直交す
る方向にスライド可能に装着して、該スライド板に第2
カッターを一体に装着すると共に、被加工材である鋼板
の端面に当接させて該鋼板に対する第2カッターの加工
基準位置を定めるための第2基準ローラを前記スライド
板に一体に取付けて、引寄せ手段により該スライド板を
鋼板の内方に引き寄せるように構成すると、該鋼板に対
する第2カッターの加工基準位置が第1カッターのそれ
とは独立して定められる。このため、鋼板の端面が傾斜
している場合においても、該鋼板の端部の上下2箇所の
アール面取りを支障なく行える。
【0009】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。図1は、本発明に係るアール面取り機の正面
図であり、図2は、同じくカバーを取り外した状態の平
面図であり、図3は、同じく左側面図であり、図4は、
同じく一部を省略した正面断面図である。図1ないし図
4において、面取り機本体Aは、箱状を呈していて、そ
の高さ方向の中央部に前面及び両側面の3面に開口した
鋼板挿入空間1が設けられ、その両側面における該鋼板
挿入空間1よりも上方の部分にそれぞれ把手2が取付け
られている。面取り機本体Aの鋼板挿入空間1の上方に
は、被加工材である鋼板Sの端部の上方のアール面取り
を行うための第1カッターユニットU1 が配設されてい
ると共に、その下方には、該鋼板Sの端部の下方のアー
ル面取りを行うための第2カッターユニットU2 が配設
されている。
【0010】次に、上記第1カッターユニットU1 につ
いて説明する。図5は、第1カッターユニットU1 の正
面断面図であり、図6は、同じく平面図である。図5及
び図6に示されるように、面取り機本体Aの鋼板挿入空
間1の上部を形成している上板3の上面には、面取り機
本体Aの走行方向Pに沿って所定間隔をおいて一対の斜
行ローラ4a,4bが各支持板5a,5b,5c,5d
に回転可能に支持されている。該一対の斜行ローラ4
a,4bは、面取り機本体Aの走行方向Pと直交する方
向に対して僅かに傾斜して配置されている。該一対の斜
行ローラ4a,4bは、共通の駆動モータ6によって駆
動回転される。一対の斜行ローラ4a,4bの直上に駆
動モータ6が固定配置されて、該駆動モータ6の駆動軸
6aの回転が傘歯車7,8を介して第1垂直軸9aに伝
達される。該第1垂直軸9aの回転は、その下端に取付
けられた傘歯車11aと、第1水平軸12aに取付けら
れた傘歯車13aとの噛合により該第1水平軸12aに
伝達され、該第1水平軸12aに取付けられた歯車14
aと、斜行ローラ4aの回転軸15aに取付けられた歯
車16aとが中間歯車17aを介して噛合され、これに
より斜行ローラ4aが駆動回転される。この斜行ローラ
4aは、図5及び図7に示されるように、その下端部が
僅かに前記鋼板挿入空間1に入り込んでいる。
【0011】また、図5及び図6に示されるように、前
記第1垂直軸9aの中間に取付けられた傘歯車18と、
水平に支持された動力伝達軸19の一端に取付けられた
傘歯車21とが噛合されていると共に、該動力伝達軸1
9の他端に取付けられた傘歯車22と第2垂直軸9bの
上端に取付けられた傘歯車23とが噛合されて、該第2
垂直軸9bが駆動回転される。該第2垂直軸9bの駆動
力が斜行ローラ4bに伝達される機構は、上記斜行ロー
ラ4aと同じであるので、同一数字符号に(b)の補助
符号を付加して、図示のみ行う。該斜行ローラ4bも、
上記斜行ローラ4aと同様にその下端部が僅かに鋼板挿
入空間1に入り込んでいる。
【0012】また、図5及び図6に示されるように、上
板3には、市販のアール面取り用の第1カッターB1
装着されている。この第1カッターB1 は、そのブラケ
ット24が複数本の固定ボルト25を介して上板3に固
定されて、その加工ヘッド26が該上板3の切欠き部3
aを通って前記鋼板挿入空間1に入り込んでいる(図4
参照)と共に、その本体27は斜行ローラ4bの伝動機
構との干渉を避けて斜め後方に沿って配置されている。
図8に示されるように、第1カッターB1 の加工ヘッド
26は逆円錐状をしていて、アール面取りが可能な刃体
28が取付けられている。即ち、該刃体28は、四角厚
板状をしていて、各端面にそれぞれ円弧状をした刃部2
8aが形成されている。該刃体28は、加工ヘッド26
に設けられた取付け溝26aに挿入されて、ボルト29
により固定され、90°ずつ回転させて固定し直すこと
により、各刃部28aが順次使用可能になっている。
【0013】次に、被加工材である鋼板Sに対する前記
第1カッターB1 の加工基準位置を定めるための一対の
第1基準ローラ31,32の部分について説明する。図
9は、第1カッターユニットU1 の一部底面図であり、
図10は、図9のY−Y線断面図である。図4、図9及
び図10に示されるように、第1カッターユニットU1
の上板3には、上記一対の第1基準ローラ31,32が
前記第1カッターB1の加工ヘッド26を挟んで、面取
り機本体Aの走行方向Pに沿って所定間隔をおいて装着
されている。即ち、一方の第1基準ローラ31は、上板
3の裏面に固着されたL字形のブラケット33の水平部
33aに軸心を垂直にして回転可能に支持されている。
第1基準ローラ31の本体部31aの軸心C2 は、その
支持部31bの軸心に対して偏心しており、前記ブラケ
ット33の水平部33aの裏面に装着した固定具34に
よって、第1基準ローラ31の支持部31bが該水平部
33aに固定されるようになっている。このように、第
1基準ローラ31の本体部31aの軸心C2 がその支持
部31bに対して偏心しているために、図14に示され
るように、第1基準ローラ31の本体部31aの軸心C
2 と前記第1カッターB1 の加工ヘッド26の軸心C1
との面取り機本体Aの走行方向Pと直交する方向Qに沿
った距離が可変となって、被加工材である鋼板Sに対す
る第1カッターB1 の切込み量を可変としてある。
【0014】また、図4及び図9に示されているよう
に、他方の第1基準ローラ32は、前記第1基準ローラ
31と全く同様にして、上板3の裏面に固着されたL字
形のブラケット35に支持されているが、前記第1基準
ローラ31と異なって、その本体部の軸心C3 は、支持
部の軸心と同心となっている。これらの各第1基準ロー
ラ31,32の本体部には、環状突出部31c,32c
が設けられていて、この環状突出部31c,32cが被
加工材である鋼板Sの端面に部分的に当接するようにな
っている(図16参照)。
【0015】次に、第2カッターユニットU2 について
説明する。図11は、第2カッターユニットU2 の平面
図であり、図12は、同じく側面図であり、図13は、
図11のZ−Z線断面図である。また、図4には、第2
カッターユニットU2 の正面図が詳細に示されている。
これらの図において、面取り機本体Aの下部には固定板
36が水平に固着され、この固定板36の裏面に油圧シ
リンダ37が装着されて、そのロッド37aの先端部に
ナックル38を介して昇降板39が装着され、該ロッド
37aの出入りによって該昇降板39が昇降するように
なっている。この昇降板39の上面における前記一対の
斜行ローラ4a,4bと相対向する部分には、それぞれ
斜行ローラから成る押圧ローラ41a,41bが該斜行
ローラ4a,4bと平行な斜行状態となって装着されて
いる。この一対の押圧ローラ41a,41bは、昇降板
39の上面に固着された各支持板42に回転可能に支持
され、鋼板Sの裏面に押圧されて、面取り機本体Aの走
行によって従動回転を行う。また、各押圧ローラ41
a,41bは、その中央部が欠落されて、この部分の回
転軸43にナックル44を介してガイドロッド45が垂
直となってそれぞれ取付けられ、各ガイドロッド45
は、前記固定板36の裏面に固着されたガイド筒46に
摺動案内されている。これにより、油圧シリンダ37の
作動により昇降板39は、水平を維持して昇降するよう
になっている。
【0016】また、昇降板39の上面には、面取り機本
体Aの走行方向Pと直交する方向Qに沿って2本のガイ
ドレール47が取付けられ、このガイドレール47に案
内されてスライド板48が該ガイドレール47の長手方
向に沿って微動可能となって昇降板39に装着されてい
る。このスライド板48の裏面に第2カッターB2 が上
向きとなって装着されて、その加工ヘッド49が面取り
機本体Aの鋼板挿入空間1に入り込んでいる。図4に示
されているように、第1及び第2の各カッターB1,2
の加工ヘッド26,49は、その干渉を避けるために面
取り機本体Aの走行方向Pに沿って所定量だけずれて配
設されている。また、図11及び図13に示されている
ように、スライド板48の先端部には、L字形のブラケ
ット51を介して前記第1基準ローラ31と同一構造の
第2基準ローラ52が装着されている。第2基準ローラ
52の本体部52aの軸心C5 は、その支持部52bの
軸心に対して偏心しているので、図14に示されるよう
に、第2基準ローラ52の本体部52aの軸心C5 と前
記第2カッターB2 の加工ヘッド49の軸心C4 との面
取り機本体Aの走行方向Pと直交する方向Qに沿った距
離が可変となって、被加工材である鋼板Sに対する第2
カッターB2 の切込み量を可変としてある。なお、この
第2基準ローラ52の本体部52aにも環状突出部52
cが設けられている。
【0017】また、スライド板48の手前側は、引込み
ロッド53に連結されていて、昇降板39の上面に固着
されたブラケット54と、該ブラケット54を基準にし
てスライド板48と反対側の部分に圧縮バネ55が弾装
されて、スライド板48は鋼板Sの内方に引き寄せら
れ、これにより第2基準ローラ52の環状突出部52c
が該鋼板Sの端面に前記圧縮バネ55の弾性復元力によ
り押し付けられるように構成されている。引込みロッド
53の手前側には調整ナット56が螺合されていて、こ
の調整ナット56により圧縮バネ55の弾性復元力の調
整を行って、鋼板Sの端面に対する第2基準ローラ52
の押付け力を調整するようになっている。このように設
計してあるのは、鋼板Sの端面が傾斜している場合に対
応させたもので、図17及び図18に示されるように、
鋼板Sの端面の傾斜に対応して、スライド板48が矢印
Q方向(面取り機本体Aの走行方向Pと直交する方向)
に微動することにより、第2基準ローラ52と第2カッ
ターB2 とが一体となって矢印Q方向に微動し、これに
より鋼板Sの端面の傾斜に応じて第2カッターB2 の切
込み量が変化するのを防止している。
【0018】そして、上記したアール面取り機を使用し
て鋼板Sの端部の上下2箇所のエッジ状の部分の面取り
を行うには、以下のようにして行う。即ち、鋼板Sの面
取り開始部において、その端部を面取り機本体Aの鋼板
挿入空間1に挿入した後に、油圧シリンダ37の作動に
より昇降板39を上昇させて、これに装着された一対の
押圧ローラ41a,41bを鋼板Sの裏面に当接させ
て、該一対の押圧ローラ41a,41bと、上方の第1
カッターユニットU1 を構成する一対の斜行ローラ4
a,4bとによって、鋼板Sの端部を上下から挟持する
(図4及び図15参照)と共に、第1カッターユニット
1 の一対の第1基準ローラ31,32及び第2カッタ
ーユニットU2 の第2基準ローラ52を該鋼板Sの端面
に押し付けて(図16参照)、該鋼板Sの端部に面取り
機本体Aを装着する。被加工材である鋼板Sには、種々
の板厚のものがあるが、下方に配設された第2カッター
ユニットU2 を構成する一対の押圧ローラ41a,41
bが油圧シリンダ37の作用によって昇降するために、
図4及び図15に示されるように、板厚とは無関係に鋼
板Sの挟持を行える。
【0019】この状態で、上方に配設された第1カッタ
ーユニットU1 を構成する駆動モータ6を起動させると
共に、第1及び第2の各カッターB1,2 を起動させる
と、前後一対の斜行ローラ4a,4bが駆動回転され
て、面取り機本体Aが鋼板Sの端面に沿って走行すると
共に、各カッターB1,2 の加工ヘッド26,49が各
垂直軸心C1,4 を中心に回転して、図16に示される
ように、各加工ヘッド26,49に取付けられた刃体2
8によって、鋼板Sの上下2箇所のアール面取りが同時
に行われる(図19参照)。ここで、上方の一対の斜行
ローラ4a,4b及び下方の一対の押圧ローラ41a,
41bのいずれもが、面取り機本体Aの走行方向Pと直
交する方向Qに対して傾斜して斜行状態となっているた
め、該面取り機本体Aは、常時鋼板Sの内方に引き寄せ
られて、図17に示されるように、上方の一対の第1基
準ローラ31,32及び下方の第2基準ローラ52のい
ずれもが、鋼板Sの端面に押し付けられた状態を維持し
ながら(即ち、鋼板Sに対する第1及び第2の各カッタ
ーB1,2 の加工基準位置が定められて)、該面取り機
本体Aは鋼板Sの端面に沿って自走する。よって、各カ
ッターB1,2 の刃体28による面取り切削時におい
て、その切削反力によって面取り機本体Aが鋼板Sの外
方に微動させられて、切削不能となる不具合は生じな
い。
【0020】また、下方の第2基準ローラ52はスライ
ド板48に装着されていて、該スライド板48は圧縮バ
ネ55の弾性復元力によって鋼板Sの内方に引き寄せら
れているために、図18及び図19に示されるように、
鋼板Sの端面が僅かに傾斜している場合には、第2基準
ローラ52は、この傾斜に対応して面取り機本体Aの走
行方向Pと直交する方向Qに第2カッターB2 と一体と
なって微動する。よって、鋼板Sの端面が傾斜している
場合においても、第2カッターB2 による面取り量は設
定量に対して変化することはない。なお、鋼板Sの一端
から他端に向けて面取り機本体Aが走行して、その端部
のアール面取りを行うのであるが、この他端の部分に停
止センサーを設置しておけば、当該他端に面取り機本体
Aが達すると自動停止させられる。鋼板Sの他端におい
て、面取り機本体Aが停止した後に、第2カッターユニ
ットU2 を構成する油圧シリンダ37のロッド37aを
引っ込めて、昇降板39を下降させると、これに装着さ
れている前後一対の押圧ローラ41a,41bが鋼板S
の裏面から離れて、鋼板Sに対して面取り機本体Aが取
外し可能となる。
【0021】また、上記実施例において、第1及び第2
の各カッターユニットU1,2 を上下反転させて、面取
り機本体Aに装着してもよいし、昇降板39を上方に付
勢させるための手段は、油圧シリンダに限られず、バネ
手段でも代替できる。また、駆動される斜行ローラは、
1本であってもよいし、3本以上設けてもよいと共に、
従動回転を行う押圧ローラは、必ずしも斜行ローラであ
る必要はなく、キャスター構造のローラであってもよ
い。
【0022】
【発明の効果】本発明に係るアール面取り機は、面取り
機本体に設けられた鋼板挿入空間を挟んで、その上方及
び下方のいずれかにそれぞれ第1及び第2の各カッター
ユニットが装着され、第1カッターユニットに設けられ
た駆動回転を行う斜行ローラによって面取り機本体を鋼
板の内方に引き寄せると同時に、この第1カッターユニ
ットに設けられた前後一対の第1基準ローラを鋼板の端
面に押し付けながら、この面取り機本体を鋼板の端面に
沿って自走させて、第1及び第2の各カッターユニット
に装着された第1及び第2の各カッターによって、鋼板
の上下2箇所のアール面取りを行う構成であるので、橋
梁の梁部材を構成する厚鋼板の上下2箇所のアール面取
りを同時に、しかも自動的に行えて、この種のアール面
取りの作業能率が著しく高められる。また、第2カッタ
ーユニットを構成する昇降板にスライド板を面取り機本
体の走行方向と直交する方向にスライド可能に装着し
て、該スライド板に第2カッターを一体に装着すると共
に、被加工材である鋼板の端面に当接させて該鋼板に対
する第2カッターの加工基準位置を定めるための第2基
準ローラを前記スライド板に一体に取付けて、引寄せ手
段により該スライド板を鋼板の内方に引き寄せるように
構成すると、該鋼板に対する第2カッターの加工基準位
置が第1カッターのそれとは独立して定められて、鋼板
の端面が傾斜している場合においても、該鋼板の端部の
上下2箇所のアール面取りを支障なく行える。更に、各
基準ローラの本体部に環状突出部を設けて、この環状突
出部が鋼板の面取り部の近傍に押し付けられるように構
成すると、鋼板の端面が傾斜していたり、部分的に凹凸
部が存在していても、カッターがこれに追従して、面取
り時における削り残しがなくなって、鋼板の面取り品質
が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアール面取り機の正面図である。
【図2】同じくカバーを取り外した状態における平面図
である。
【図3】同じく左側面図である。
【図4】同じく一部を省略した正面断面図である。
【図5】第1カッターユニットU1 の正面断面図であ
る。
【図6】同じく平面図である。
【図7】図6のX−X線断面図である。
【図8】第1及び第2の各カッターB1,2 の加工ヘッ
ド26,49の部分の拡大図である。
【図9】第1カッターユニットU1 の一部底面図であ
る。
【図10】図9のY−Y線断面図である。
【図11】第2カッターユニットU2 の平面図である。
【図12】同じく側面図である。
【図13】図11のZ−Z線断面図である。
【図14】第1及び第2の各カッターB1,2 と、一対
の第1基準ローラ31,32及び第2基準ローラ52の
配置関係を示す平面図である。
【図15】被加工材である鋼板Sが一対の斜行ローラ4
a,4bと、一対の押圧ローラ41a,41bとで挟持
される状態を示す正面図である。
【図16】端面が垂直となっている鋼板Sをアール面取
りしている状態の側面図である。
【図17】端面が傾斜している鋼板Sをアール面取りし
ている状態の側面図である。
【図18】端面が異なる方向に傾斜している鋼板Sをア
ール面取りしている状態の側面図である。
【図19】鋼板Sの端部のアール面取り前後の拡大断面
図である。
【図20】橋梁を構成する梁部材60の斜視図である。
【符号の説明】
A:面取り機本体 B1 :第1カッター B2 :第2カッター U1 :第1カッターユニット U2 :第2カッターユニット S:鋼板 1:鋼板挿入空間 4a,4b:斜行ローラ 6:駆動モータ 26:第1カッターの加工ヘッド 31,32:第1基準ローラ 31c,32c :第1基準ローラの環状突出部 39:昇降板 41a,41b :押圧ローラ 48:スライド板 49:第2カッターの加工ヘッド 52:第2基準ローラ 52c:第2基準ローラの環状突出部 53:引込みロッド(引寄せ手段) 55:圧縮バネ(引寄せ手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋梁の梁部材などを構成する鋼板の端部
    に装着して自走させることにより、該鋼板の端部の上下
    2箇所のアール面取りを同時に行うためのアール面取り
    機であって、 前面及び両側面の3面に開口して、被加工材である鋼板
    の端部を挿入するための鋼板挿入空間が設けられた面取
    り機本体と、該面取り機本体の鋼板挿入空間の上方及び
    その下方のいずれか一方に配設される第1カッターユニ
    ットと、その他方に該第1カッターユニットと相対向し
    て配設される第2のカッターユニットとから成り、 前記第1カッターユニットは、加工ヘッドが前記面取り
    機本体の前記鋼板挿入空間に入り込んでいる第1カッタ
    ーを備え、該鋼板挿入空間に挿入された鋼板の端面に当
    接させて、該鋼板に対する前記第1カッターの加工基準
    位置を定めるための一対の第1基準ローラが、該面取り
    機本体の走行方向に沿って相前後して、その鋼板挿入空
    間に入り込んで配設されていると共に、駆動手段により
    駆動されて鋼板の一方の面に押圧される1つ以上の斜行
    ローラが、面取り機本体の走行方向と直交する方向に対
    して傾斜した斜行状態で、かつその一部が前記鋼板挿入
    空間に入り込んで配置された構成であり、 前記第2カッターユニットは、鋼板の他方の面に押圧さ
    れる1つ以上の押圧ローラと第2カッターとが、それぞ
    れ前記第1カッターユニットを構成する斜行ローラ及び
    第1カッターと対向状態で配設されて、昇降板に一体に
    装着され、該昇降板が付勢手段により前記第1カッター
    ユニットの側に付勢されて、該押圧ローラの一部、及び
    該第2カッターの加工ヘッドがそれぞれ前記面取り機本
    体の鋼板挿入空間に入り込むように構成され、 面取り機本体の鋼板挿入空間に鋼板の端部を挿入して、
    前記付勢手段により昇降板を第1カッターユニットの側
    に付勢させることにより、第1カッターユニットの斜行
    ローラと第2カッターユニットの押圧ローラとで鋼板を
    挟持した状態にして、該斜行ローラを駆動回転させるこ
    とにより、該面取り機本体を鋼板の内方に引き寄せなが
    ら該鋼板の端面に沿って自走させて、その鋼板挿入空間
    に入り込んでいる前記第1及び第2の各カッターの加工
    ヘッドに取付けられた刃体により鋼板の端部の上下2箇
    所のアール面取りを同時に行うように構成したことを特
    徴とするアール面取り機。
  2. 【請求項2】 第1基準ローラには、被加工材である鋼
    板の面取り部の近傍の端面に部分的に押し付けられる環
    状突出部が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載のアール面取り機。
  3. 【請求項3】 一対の第1基準ローラの少なくとも一方
    は、その本体部が支持部に対して偏心していて、第1カ
    ッターによる面取り量が調整可能になっていることを特
    徴とする請求項1に記載のアール面取り機。
  4. 【請求項4】 第2カッターユニットを構成する押圧ロ
    ーラが、第1カッターユニットを構成する斜行ローラと
    同一構造になっていることを特徴とする請求項1に記載
    のアール面取り機。
  5. 【請求項5】 第2カッターユニットを構成する昇降板
    にスライド板が面取り機本体の走行方向と直交する方向
    にスライド可能に装着されて、該スライド板に第2カッ
    ターが一体に装着されていると共に、被加工材である鋼
    板の端面に当接させて鋼板に対する第2カッターの加工
    基準位置を定めるための第2基準ローラが前記スライド
    板に一体に取付けられ、しかも該スライド板を鋼板の内
    方に引き寄せるための引寄せ手段を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載のアール面取り機。
  6. 【請求項6】 第2基準ローラには、被加工材である鋼
    板の面取り部の近傍の端面に部分的に押し付けられる環
    状突出部が設けられていることを特徴とする請求項5に
    記載のアール面取り機。
  7. 【請求項7】 第2基準ローラは、その本体部が支持部
    に対して偏心していて、第2カッターによる面取り量が
    可変になっていることを特徴とする請求項5に記載のア
    ール面取り機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102363224A (zh) * 2011-11-01 2012-02-29 无锡威华电焊机制造有限公司 板材倒棱机
CN102506144A (zh) * 2011-11-01 2012-06-20 无锡威华电焊机制造有限公司 板材倒棱机的传动驱动机构
JP2013000802A (ja) * 2011-06-10 2013-01-07 Miyagawa Kogyo Kk 手持ち面取り機
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