JP2008168306A - 帯状板処理設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】開先加工を能率良く行え、加工用の回転体の取り換え頻度を低くし得る帯状板処理設備を提供する。
【解決手段】帯状板1を長さ方向Lに搬送しながら両側部1bに対して開先1cを形成する帯状板処理設備10である。搬送経路11中に、帯状板を幅方向Wならびに厚さ方向Tで位置決めして搬送する位置決め搬送手段21を設けた。位置決め搬送手段による搬送経路部11Aに、帯状板の両側面1aに対して切削加工を行う幅方向で対の切削用回転体91と、帯状板の両側部に対して開先加工を行う幅方向で対の開先成形用回転体93とを、切削用回転体を上手として配設した。位置決め搬送手段により位置決めして好適に搬送する帯状板に対して、まず両切削用回転体により切削加工を行い、その直後に、引き続いて両開先成形用回転体により開先加工を行うことで、開先加工を、帯状板の搬送速度(加工速度)を速くして能率良く行え、切削用回転体や開先成形用回転体は、摩損や損傷が生じ難いことになって、取り換え頻度を低くできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば1シーム用の鋼管(角形鋼管または丸形鋼管)や2シーム用の鋼管(角形鋼管または丸形鋼管)の素材となる鋼板(帯状板)を長さ方向に搬送しながら、両側部に対して開先を形成するのに採用される帯状板処理設備に関するものである。
従来、この種のものとしては、次のような構成が提供されている。すなわち、平板状の鋼板をコンベアによって開先加工機に搬入し、以てシーム溶接を行う一対の縁部に開先を形成している(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平9−99324号公報(第3頁、図1、図3)
上記した従来構成において、通常、開先加工機では、鋼板の両側部に対して切削用回転体を作用させることで、幅方向の寸法調整加工(幅決め加工)と開先加工とを行っており、すなわち、共通の切削用回転体によって寸法調整加工と開先加工とを同時に行っている。これによると、鋼板の搬送速度(加工速度)が遅く、充分な加工時間が必要となって開先加工は能率良く行えず、また、切削用回転体の摩損、損傷が激しく、取り換え頻度が高いものになる。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、開先加工を能率良く行えるとともに、加工用の回転体の取り換え頻度を低くし得る帯状板処理設備を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の帯状板処理設備は、帯状板を長さ方向に搬送しながら両側部に対して開先を形成する帯状板処理設備であって、搬送経路中には、帯状板を幅方向ならびに厚さ方向で位置決めして搬送する位置決め搬送手段が設けられ、この位置決め搬送手段による搬送経路部には、帯状板の両側面に対して切削加工を行う幅方向で対の切削用回転体と、帯状板の両側部に対して開先加工を行う幅方向で対の開先成形用回転体とが、切削用回転体を上手として配設されていることを特徴としたものである。
したがって請求項1の発明によると、位置決め搬送手段によって帯状板を、幅方向ならびに厚さ方向で位置決めして搬送し得る。このようにして搬送される帯状板に対して、まず両切削用回転体によって切削加工を行い、その直後に、引き続いて両開先成形用回転体によって開先加工を行うことで、開先加工を、帯状板の搬送速度(加工速度)を速くして行えるとともに、加工用の切削用回転体や開先成形用回転体は摩損や損傷が生じ難いことになる。
また本発明の請求項2記載の帯状板処理設備は、上記した請求項1記載の構成において、幅方向で一方側の切削用回転体や開先成形用回転体と、他方側の切削用回転体や開先成形用回転体とが、幅方向で相対的に接近離間自在に構成され、位置決め搬送手段は、下部ローラ群と上部ローラ群とからなり、少なくとも上部ローラ群は昇降自在に構成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項2の発明によると、帯状板の両側部に対して開先を形成するに際して、一方側の切削用回転体や開先成形用回転体と、他方側の切削用回転体や開先成形用回転体とを、幅方向で相対的に接近離間動させることで、帯状板の幅の変化に対処し得、さらに下部ローラ群と上部ローラ群とを相対的に昇降動させることで、帯状板の厚さの変化に対処し得る。
そして本発明の請求項3記載の帯状板処理設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、一方側で隣接した切削用回転体や開先成形用回転体と、他方側で隣接した切削用回転体や開先成形用回転体とが、それぞれ共通の駆動装置により駆動自在に構成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項3の発明によると、駆動構成をコンパクトにし得るとともに、常に確実な駆動が可能となる。
上記した本発明の請求項1によると、位置決め搬送手段によって帯状板を、幅方向ならびに厚さ方向で位置決めして好適に搬送できる。このようにして搬送する帯状板に対して、まず両切削用回転体によって切削加工を行い、その直後に、引き続いて両開先成形用回転体によって開先加工を行うことで、開先加工を、帯状板の搬送速度(加工速度)を速くして能率良く行うことができるとともに、加工用の切削用回転体や開先成形用回転体は、摩損や損傷が生じ難いことになって、取り換え頻度を低くできる。
また上記した本発明の請求項2によると、帯状板の両側部に対して開先を形成するに際して、幅方向で一方側の切削用回転体や開先成形用回転体と、他方側の切削用回転体や開先成形用回転体とを、幅方向で相対的に接近離間動させることで、帯状板の幅の変化に対処でき、さらに下部ローラ群と上部ローラ群とを相対的に昇降動させることで、帯状板の厚さの変化に対処できる、以て対象となる帯状板の幅や厚さに合わせて、位置決め搬送手段を好適に調整できる。
そして上記した本発明の請求項3によると、駆動構成をコンパクトにできるとともに、常に確実な駆動を可能にできる。
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、鋼板の両側部に対してシーム溶接用の開先を形成するのに採用した状態として、図に基づいて説明する。
図1〜図4において、帯状の鋼板(帯状板の一例)1を長さ方向Lに搬送する搬送経路11は、コンベアフレーム12にローラ13群を配設することにより形成されている。この搬送経路11中には、鋼板1を幅方向Wならびに厚さ方向Tで位置決めして搬送する位置決め搬送手段21が設けられている。そして、搬送経路11における位置決め搬送手段21の上手部分(入口側)には、幅方向Wで対の挟持体16群を相対的に接近動させることで、鋼材1を幅方向Wから挟持自在な幅方向修正手段15が設けられている。また、位置決め搬送手段21の下手部分(出口側)には、幅方向Wで対の遊転ローラ18群を相対的に接近動させることで、鋼材1を幅方向Wで案内自在な幅方向ガイド手段17が設けられている。
前記位置決め搬送手段21は、下部ローラ41群と上部ローラ61群などからなり、少なくとも上部ローラ61群は昇降自在に構成されている。すなわち下部には、この位置決め搬送手段21のベース体22が設けられ、そして位置決め搬送手段21による搬送経路部11Aを中にして、一方側には、ベース体22側に連結された定置枠体23が設けられている。また他方側には、ベース体22側のレール体24に支持案内されて、前記定置枠体23に対して接近離間自在な可動枠体25が設けられるとともに、ベース体22と可動枠体25との間には、螺子形式などからなる移動装置26が設けられている。そして定置枠体23や可動枠体25の上下方向における中間部分には、それぞれ昇降動装置31,31を介して昇降枠部27,27が設けられている。
ここで昇降動装置31,31は同様な構成であって、定置枠体23や可動枠体25の上部に設けられたモータ32と、その下向きのモータ軸に減速歯車機構33を介して連動連結された前後方向軸34と、この前後方向軸34の両端に歯車機構35を介して連動連結された縦螺子軸36などからなり、これら縦螺子軸36の下端が、相対回転を許容する連結具37を介して昇降枠部27の上部に連結されている。したがってモータ32の駆動により、減速歯車機構33、前後方向軸34、歯車機構35を介して両縦螺子軸36を同期して上下方向に移動させることにより、連結具37を介して昇降枠部27を昇降し得る。以上の32〜37などにより、昇降動装置31の一例が構成される。
前記下部ローラ41群や上部ローラ61群、ならびに駆動装置(後述する。)などは、幅方向(左右方向)Wにおいて2列として対称状に配設されており、以下においては左右同一符号を付して同時に説明する。
すなわち、下部ローラ41群は、上流側に位置される前後一対(単数または複数)の下部前位駆動ローラ41Aと、前後3個(単数または複数)の下部中間位遊転ローラ41Bと、下流側に位置される前後一対(単数または複数)の下部後位駆動ローラ41Cとからなる。前記下部前位駆動ローラ41Aは、受け用の油圧シリンダー(上昇付勢装置)45により定置枠体23や可動枠体25に対して押し上げ付勢された下部前位ブラケット46に、左右方向のローラ軸47を介して回転自在に設けられている。そして下部前位駆動ローラ41A群は、下部前位ブラケット46に設けられた下部前位駆動装置(モータなど)48に歯車伝動機構49を介して連動連結されている。
また下部中間位遊転ローラ41Bは、定置枠体23や可動枠体25に対して固定状の下部中間位ブラケット51に、左右方向のローラ軸52を介して遊転自在に設けられている。さらに下部後位駆動ローラ41Cは、受け用の油圧シリンダー(上昇付勢装置)55により定置枠体23や可動枠体25に対して押し上げ付勢された下部後位ブラケット56に、左右方向のローラ軸57を介して回転自在に設けられている。そして下部後位駆動ローラ41C群は、下部後位ブラケット56に設けられた下部後位駆動装置(モータなど)58に歯車伝動機構59を介して連動連結されている。
前記上部ローラ61群は、上流側に位置される前後一対(単数または複数)の上部前位駆動ローラ61Aと、前後3個(単数または複数)の上部中間位遊転ローラ61Bと、下流側に位置される前後一対(単数または複数)の上部後位駆動ローラ61Cとからなる。前記上部前位駆動ローラ61Aは、昇降枠部27に形成された上下溝部62に上下摺動自在に嵌合された左右方向のローラ軸63を介して回転自在に設けられている。そして上下溝部62内には、その両下端がローラ軸63に上方から当接される門型のブラケット64が設けられ、このブラケット64と昇降枠部27側との間に設けられた押え用の油圧シリンダー(下降付勢装置)65により、ローラ軸63が押下げ付勢されている。さらに上部前位駆動ローラ61A群は、昇降枠部27に設けられた上部前位駆動装置(モータなど)66に歯車伝動機構67を介して連動連結されている。
また上部中間位遊転ローラ61Bは、昇降枠部27に形成された上下溝部68に上下摺動自在に嵌合された左右方向のローラ軸69を介して回転自在に設けられている。そして上下溝部68内には、その両下端がローラ軸69に上方から当接される門型のブラケット70が設けられ、このブラケット70と昇降枠部27側との間に設けられた押え用の油圧シリンダー(下降付勢装置)71により、ローラ軸69が押下げ付勢されている。
さらに上部後位駆動ローラ61Cは、昇降枠部27に形成された上下溝部72に上下摺動自在に嵌合された左右方向のローラ軸73を介して回転自在に設けられている。そして上下溝部72内には、その両下端がローラ軸73に上方から当接される門型のブラケット74が設けられ、このブラケット74と昇降枠部27側との間に設けられた押え用の油圧シリンダー(下降付勢装置)75により、ローラ軸73が押下げ付勢されている。さらに上部後位駆動ローラ61C群は、昇降枠部27に設けられた上部前位駆動装置(モータなど)76に歯車伝動機構77を介して連動連結されている。したがって、昇降動装置31によって昇降枠部27を昇降させることで、下部ローラ41群に対して上部ローラ61群を昇降動し得、以て各種厚さの鋼板1に対処し得る。
前記駆動装置48,58,66,76群は設定方向に同期駆動され、以て位置決め搬送手段21による搬送経路部11Aにおいて、駆動ローラ41A,41C,61A,61C群により鋼板1を所定の速度で挟持搬送するように構成されている。なお、遊転ローラ41B,41B群の上手部分や下手部分で定置枠体23や可動枠体25には、それぞれ縦軸81を介してサイドガイドローラ82が遊転自在に設けられている。以上の22〜82などにより、鋼板1を幅方向Wならびに厚さ方向Tで位置決めして搬送する位置決め搬送手段21の一例が構成される。
前記位置決め搬送手段21による搬送経路部11Aには、鋼板1の両側面1aに対して切削加工を行う幅方向Wで対の切削用回転体91と、鋼板1の両側部1bに対して開先加工を行う幅方向Wで対の開先成形用回転体93とが、切削用回転体91を上手として配設されている。なお、切削用回転体91や開先成形用回転体93は、幅方向(左右方向)Wにおいて対称状に配設されており、以下においては左右同一符号を付して同時に説明する。
すなわち、遊転ローラ41B,61B群の配設箇所の側外方において、その上手部分で定置枠体23や可動枠体25には、上下方向の上手駆動軸92が軸受などを介して回転自在に設けられるとともに、この上手駆動軸92の下端に切削用回転体91が固定されている。また、所定間隔を置いた下手部分で定置枠体23や可動枠体25には、上下方向の下手駆動軸94が軸受などを介して回転自在に設けられるとともに、この下手駆動軸94の下端に開先成形用回転体93が着脱自在(交換可能)に設けられている。これにより切削用回転体91と開先成形用回転体93とは、非昇降部である定置枠体23や可動枠体25に設けられることになる。なお、切削用回転体91の外周縁は偏平状刃面(偏平状研磨面)91aに形成され、また開先成形用回転体93の外周縁は台形状刃面(台形状研磨面)93aに形成されている。
そして、一方側で隣接した切削用回転体91や開先成形用回転体93と、他方側で隣接した切削用回転体91や開先成形用回転体93とが、それぞれ共通の駆動装置95により駆動自在に構成されている。すなわち、定置枠体23や可動枠体25の外側部分には、モータなどからなる駆動装置95が設けられている。そして、その上向きの駆動軸96と前記上手駆動軸92とが上手無端伝動機構97を介して連動連結されるとともに、駆動軸96と前記下手駆動軸94とが下手無端伝動機構98を介して連動連結されている。ここで無端伝動機構97,98としては、たとえばタイミングベルト使用の無端伝動形式が採用されている。
したがって移動手段26によって、定置枠体23に対して可動枠体25を接近離間動させることで、幅方向Wで一方側(定置枠体23側)の切削用回転体91や開先成形用回転体93に対して、他方側(可動枠体25側)の切削用回転体91や開先成形用回転体93を、幅方向Wで相対的に接近離間動し得、以て各種幅の鋼板1に対処し得る。以上の11〜98などにより、鋼板(帯状板)1を長さ方向Lに搬送しながら両側部1bに対して開先1cを形成する帯状板処理設備10の一例が構成される。
以下に、上記した実施の形態1における作用を説明する。
鋼板1の両側部1bに対してシーム溶接用の開先1cを形成するに際して、対象となる鋼板1の幅や厚さ1Tに合わせて、位置決め搬送手段21が調整される。すなわち、移動装置26によって、定置枠体23に対して可動枠体25を接近離間動させることで、幅方向Wで一方側の切削用回転体91や開先成形用回転体93に対して、他方側の切削用回転体91や開先成形用回転体93を、幅方向Wで相対的に接近離間動し得、以て鋼板1の幅1Wの変化に対処し得る。
また、モータ32の駆動により、減速歯車機構33、前後方向軸34、歯車機構35を介して縦螺子軸36群を同期して上下方向に移動させ、連結具37を介して昇降枠部27を昇降させることで、下部ローラ41群に対して上部ローラ61群を昇降動し得、以て鋼板1の厚さ1Tの変化に対処し得る。さらに、鋼板1の厚さ1Tに対応した台形状刃面93aを有する開先成形用回転体93を選択して、下手駆動軸94の下端に着装させる。なお、切削用回転体91は偏平状刃面91aの厚さによって、取り換えることなく兼用したり、必要に応じて取り換え得る。
そして、幅方向修正手段15は挟持体16を、鋼板1の幅1Wに迅速に作動し得る位置に移動調整しており、さらに幅方向ガイド手段17は図1に示すように、遊転ローラ18群を、製品とした鋼板1を案内し得る位置に移動させている。
このような状態で搬送経路11上で搬送してきた鋼板1を、位置決め搬送手段21の上手部分で一端停止させる。次いで、幅方向修正手段15の挟持体16群を相対的に接近動させて、鋼板1を挟持体16群により幅方向Wから挟持し、以て図1の実線に示すように、幅方向修正(芯だし)を行う。次いで鋼板1を、搬送経路部11Aに搬入させ、下部ローラ41群と上部ローラ61群とによる挟持によって搬送させる。
すなわち、搬送経路部11Aの前位においては、図5に示すように、駆動回転している下部前位駆動ローラ41Aと上部前位駆動ローラ61Aとによる挟持によって、厚さ方向(上下方向)Tに位置決めした状態で送り搬送し得る。その際に送り搬送は、受け用の油圧シリンダー45により押し上げ付勢されている下部前位駆動ローラ41Aと、押え用の油圧シリンダー65により押下げ付勢されている上部前位駆動ローラ61Aとにより、弾性的に挟持した状態で行える。また、搬送経路部11Aの中間位においては、図6、図7に示すように、遊転している下部中間位遊転ローラ41Bと上部中間位遊転ローラ61Bとによる挟持によって、厚さ方向Tに位置決めした状態で案内搬送し得る。その際に案内搬送は、定置状の下部中間位遊転ローラ41Bと、押え用の油圧シリンダー75により押下げ付勢されている上部中間位遊転ローラ61Bとにより、弾性的に挟持した状態で行える。
そして、搬送経路部11Aの後位においては、図1に示すように、駆動回転している下部後位駆動ローラ41Cと上部後位駆動ローラ61Cとによる挟持によって、厚さ方向Tに位置決めした状態で送り搬送し得る。その際に送り搬送は、受け用の油圧シリンダー55により押し上げ付勢されている下部後位駆動ローラ41Cと、押え用の油圧シリンダー75により押下げ付勢されている上部後位駆動ローラ61Cとにより、弾性的に挟持した状態で行える。さらに、遊転ローラ41B,41B群の上手部分や下手部分においては、遊転しているサイドガイドローラ82によって、幅方向Wで位置決めした状態で案内搬送し得る。
前述したように、搬送経路部11Aにおいて鋼板1を弾性的に挟持した状態で搬送し得ることで、たとえば鋼板1の一部分が厚さ方向(上下方向)Tで撓んで(歪んで)いたとき、その撓み部分が通過する際にローラ41A,41C,61A,61B,61Cが、油圧シリンダー45,55,65,71,75の付勢力に抗して、または付勢力によって撓み方向に変位することになり、以てローラ41A,41C,61A,61B,61Cなどに負担を掛けることなく通過させ得る。
このようにして、位置決め搬送手段21によって好適に搬送し得る鋼板1に対して、両切削用回転体91による切削加工と、両開先成形用回転体93による開先加工とを行う。すなわち、図5、図8(a)に示すように、加工前で長い幅1Wααの鋼板1を位置決め搬送手段21において搬送しながら、まず鋼板1の両側面1aに対して、駆動回転している切削用回転体91の偏平状刃面91aを当接させて、両側面1aを切削し、以て図6、図8(b)に示すように、最終製品の幅よりも少し長い切削加工時の幅1Wαとする。次いで鋼板1の両側部1bに対して、駆動回転している開先成形用回転体93の台形状刃面93aを当接させて、両側部1bを開先加工し、以て図7、図8(c)に示すように、最終製品の幅である開先加工時の幅1Wにするとともに、上下のコーナ部に開先1cを形成する。なお、開先1cを形成した鋼板1は、図1の仮想線に示すように、幅方向ガイド手段17の遊転ローラ18群に案内されて、搬送経路11上に搬出し得る。
このようにして、位置決め搬送手段21によって好適に搬送し得る鋼板1に対して、まず両切削用回転体91によって切削加工を行い、その直後に、引き続いて両開先成形用回転体93によって開先加工を行うことで、開先加工を、鋼板1の搬送速度(加工速度)を速くして能率良く行うことができるとともに、加工用の切削用回転体91や開先成形用回転体93は、摩損や損傷が生じ難いことになって、取り換え頻度を低くできる。
また、一方側で隣接した切削用回転体91や開先成形用回転体93と、他方側で隣接した切削用回転体91や開先成形用回転体93とを、それぞれ共通の駆動装置95により駆動自在に構成したことで、駆動構成をコンパクトにできるとともに、常に確実な駆動を可能にできる。
上述したようにして、最終製品の幅である開先加工時の幅1Wにするとともに、上下のコーナ部に開先1cを形成した鋼板1は、図9(a)に示すように、2箇所を折り曲げ成形したのち、一対をシーム溶接4することで、2シームの角形鋼管5とし得る。また図9(b)に示すように、円弧状に曲げ成形したのち一対をシーム溶接4することで、2シームの丸形鋼管6とし得る。そして、最終製品の幅である開先加工時の幅1Wを、図1の仮想線Aに示すように、大にするとともに、上下のコーナ部に開先1cを形成した鋼板1は、図9(c)に示すように、4箇所を折り曲げ成形したのちシーム溶接4することで、1シームの角形鋼管7とし得る。さらに図9(d)に示すように、円状に曲げ成形したのちシーム溶接4することで、1シームの丸形鋼管8とし得る。
上記した実施の形態1では、開先成形用回転体93の台形状刃面93aを当接させて両側部1bを開先加工することで、上下の両コーナ部に開先1cを形成しているが、これは刃面の形状が異なる開先成形用回転体を使用することで、上下の一方のコーナ部にのみ開先1cを形成する形式であってもよい。
上記した実施の形態1では、幅方向Wで一方側の切削用回転体91や開先成形用回転体93に対して、他方側の切削用回転体91や開先成形用回転体93を接近離間自在とした形式が示されているが、これは他方側の切削用回転体91や開先成形用回転体93に対して、一方側の切削用回転体91や開先成形用回転体93を接近離間自在とした形式や、一方側と他方側の両方ともに接近離間自在とした形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、昇降枠部27を昇降させることで、下部ローラ41群に対して上部ローラ61群を昇降自在とした形式が示されているが、これは下部ローラ41群と上部ローラ61群の両方ともに昇降自在とした形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、一方側で隣接した切削用回転体91や開先成形用回転体93と、他方側で隣接した切削用回転体91や開先成形用回転体93とを、それぞれ共通の駆動装置95により駆動自在とした形式が示されているが、これは一方側で隣接した切削用回転体91と開先成形用回転体93とを別々の駆動装置により駆動自在にするとともに、他方側で隣接した切削用回転体91と開先成形用回転体93とを別々の駆動装置により駆動自在とした形式などであってもよい。
本発明の実施の形態1を示し、帯状板処理設備における位置決め搬送手段部分の横断平面図である。 同帯状板処理設備の平面図である。 同帯状板処理設備における位置決め搬送手段部分の一部切り欠き側面図である。 同帯状板処理設備における位置決め搬送手段部分の一部切り欠き正面図である。 同帯状板処理設備における位置決め搬送手段部分の前位の一部切り欠き正面図である。 同帯状板処理設備における位置決め搬送手段部分の中間位で、切削用回転体部分の一部切り欠き正面図である。 同帯状板処理設備における位置決め搬送手段部分の中間位で、開先成形用回転体部分の一部切り欠き正面図である。 同帯状板処理設備における鋼板の処理状態を示す概略正面図である。 同帯状板処理設備で処理した鋼板により製作した各種鋼管の説明図である。
符号の説明
1 鋼板(帯状板)
1a 側面
1b 側部
1c 開先
1Wαα 鋼板の加工前の幅
1Wα 鋼板の切削加工時の幅
1W 鋼板の開先加工時の幅
4 シーム溶接
10 帯状板処理設備
11 搬送経路
11A 搬送経路部
15 幅方向修正手段
16 挟持体
17 幅方向ガイド手段
18 遊転ローラ
21 位置決め搬送手段
23 定置枠体
25 可動枠体
26 移動装置
27 昇降枠部
31 昇降動装置
36 縦螺子軸
37 連結具
41 下部ローラ
41A 下部前位駆動ローラ
41B 下部中間位遊転ローラ
41C 下部後位駆動ローラ
45 油圧シリンダー
48 下部前位駆動装置
49 歯車伝動機構
55 油圧シリンダー
58 下部後位駆動装置
59 歯車伝動機構
61 上部ローラ
61A 上部前位駆動ローラ
61B 上部中間位遊転ローラ
61C 上部後位駆動ローラ
65 油圧シリンダー
66 上部前位駆動装置
67 歯車伝動機構
71 油圧シリンダー
75 油圧シリンダー
76 上部後位駆動装置
77 歯車伝動機構
82 サイドガイドローラ
91 切削用回転体
91a 偏平状刃面
93 開先成形用回転体
93a 台形状刃面
95 駆動装置
97 上手無端伝動機構
98 下手無端伝動機構
L 長さ方向
W 幅方向
T 厚さ方向

Claims (3)

  1. 帯状板を長さ方向に搬送しながら両側部に対して開先を形成する帯状板処理設備であって、搬送経路中には、帯状板を幅方向ならびに厚さ方向で位置決めして搬送する位置決め搬送手段が設けられ、この位置決め搬送手段による搬送経路部には、帯状板の両側面に対して切削加工を行う幅方向で対の切削用回転体と、帯状板の両側部に対して開先加工を行う幅方向で対の開先成形用回転体とが、切削用回転体を上手として配設されていることを特徴とする帯状板処理設備。
  2. 幅方向で一方側の切削用回転体や開先成形用回転体と、他方側の切削用回転体や開先成形用回転体とが、幅方向で相対的に接近離間自在に構成され、位置決め搬送手段は、下部ローラ群と上部ローラ群とからなり、少なくとも上部ローラ群は昇降自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載の帯状板処理設備。
  3. 一方側で隣接した切削用回転体や開先成形用回転体と、他方側で隣接した切削用回転体や開先成形用回転体とが、それぞれ共通の駆動装置により駆動自在に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の帯状板処理設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101060890B1 (ko) * 2010-12-16 2011-09-07 구병회 동박 박피기
JP5453578B1 (ja) * 2013-07-09 2014-03-26 日本省力機械株式会社 加工装置
KR101813663B1 (ko) * 2016-03-18 2018-01-02 (주)우성기계공업 코일재용 스트랩 커팅장치

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