JP2021098246A - ロータリーダイカッターのロールクリーニング装置およびロータリーダイカッター - Google Patents
ロータリーダイカッターのロールクリーニング装置およびロータリーダイカッター Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021098246A JP2021098246A JP2019230506A JP2019230506A JP2021098246A JP 2021098246 A JP2021098246 A JP 2021098246A JP 2019230506 A JP2019230506 A JP 2019230506A JP 2019230506 A JP2019230506 A JP 2019230506A JP 2021098246 A JP2021098246 A JP 2021098246A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- anvil roll
- anvil
- outer peripheral
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Details Of Cutting Devices (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
【課題】アンビルロールをクリーニングするためのロールクリーナーをアンビルロールの外周面に離接させて接触させるのに、駆動モータや電力を必要とすることがなく、また装置構造が簡略で、しかもロールクリーナーを適正な強さでアンビルロールの外周面に接触させる。【解決手段】軸線O1、O2回りに回転可能に支持されるダイカットロール1とアンビルロール2を備え、アンビルロール2は、両端部がアンビルロールハウジング2Cに回転可能に支持されて、アンビルロールハウジング2Cとともにダイカットロール1に対して離接可能にフレーム3に取り付けられ、フレーム3に、アンビルロールハウジング2Cのダイカットロール1に対する離接に連動してアンビルロール2の外周面に離接するロールクリーナー6が備えられる。【選択図】図3
Description
本発明は、互いに平行な軸線回りに回転可能に支持されるダイカットロールとアンビルロールとを備えて、上記ダイカットロールの外周面に形成された切刃によって上記アンビルロールの外周面との間に供給されたシート状ワークを切断するロータリーダイカッターにおける上記アンビルロールの外周面をクリーニングするロータリーダイカッターのロールクリーニング装置、およびこのようなロールクリーニング装置を備えたロータリーダイカッターに関するものである。
このようなロールクリーニング装置およびロータリーダイカッターとして、例えば特許文献1には、アンビルシリンダ(アンビルロール)と刃物を有するナイフシリンダ(ダイカットロール)とが対向して回転自在に支持され、アンビルシリンダとナイフシリンダの間にシートが通過することでシートを切断加工するロータリーダイカッターにおいて、アンビルシリンダの外周面に接触する位置に回転自在に支持される複数のブラシローラと、これら複数のブラシローラを独立して駆動回転可能なブラシ駆動装置とを有するロータリーダイカッターのロールクリーニング装置、およびこのようなロールクリーニング装置を備えたロータリーダイカッターが記載されている。
ここで、この特許文献1に記載されたロールクリーニング装置およびロータリーダイカッターにおいては、上記ブラシローラを支持するダクトはブラケットに固定されてガイドレールに沿って移動可能とされている。これらブラシローラ、ダクト、およびブラケットは、ブラシ移動装置(駆動モータ)によって駆動スプロケットや従動スプロケット、チェーンを介して駆動ギヤを回転することにより、この駆動ギヤと噛み合うブラケットに形成されたラックによってガイドレールに沿って移動して、ブラシローラがアンビルシリンダの外周面に接触する。なお、ダクトには、アンビルシリンダとの距離を検出する近接センサが設けられている。
しかしながら、このような特許文献1に記載されたロールクリーニング装置およびロータリーダイカッターにおいては、上述のようにブラシローラを移動させてアンビルロールに離接させるのに、ブラシ移動装置のような駆動モータが必要となり、この駆動モータを駆動するための電力も必要となる。
しかも、ブラシローラによってアンビルロールの外周面をクリーニングするには、ブラシ移動装置を駆動させてブラシローラを移動しなければならず、手間がかかるとともに、シート状ワークの切断中に操作を誤ってブラシローラをアンビルロールから離れるように移動させてしまうと、アンビルロールにゴミ等が付着してしまい、アンビルロールの回転に伴ってアンビルロールとシート状ワークやダイカットロールの切刃との間に噛み込まれるおそれもある。
また、特許文献1に記載されたロールクリーニング装置では、駆動モータの回転を駆動スプロケットや従動スプロケット、チェーンを介して駆動ギヤに伝達してブラシローラを移動させるため、移動装置の構造も複雑となる。このため、これらの部品の1つにでも不具合があると、ブラシローラを移動させることができなくなる故障を生じてクリーニングが不能となってしまう。
さらに、この特許文献1に記載されたロールクリーニング装置およびロータリーダイカッターでは、こうして駆動モータにより回転される駆動ギヤがブラケットに形成されたラックと噛み合ってブラシローラを支持するダクトを移動させる構成となっている。このため、近接センサが備えられていても、ラックと駆動ギヤとのバックラッシュによってブラシローラを適正な強さでアンビルロールの外周面に接触させることができなくなるおそれもある。
そして、ブラシローラが強くアンビルロールの外周面の接触してしまうと、アンビルロールが発熱して高温となってしまい、アンビルロール自体やアンビルロールに接触するシート状ワークに熱による変質等の悪影響が及ぼされるおそれもある。なお、これらの課題は、例えばブラシローラを油圧シリンダーやエアシリンダー等のシリンダー装置によってアンビルロールの外周面に接触させるような場合でも同様である。
本発明は、このような背景の下になされたもので、アンビルロールをクリーニングするためのロールクリーナーをアンビルロールの外周面に離接させて接触させるのに、駆動モータや電力を必要とすることがなく、また装置構造が簡略で、しかもロールクリーナーを適正な強さでアンビルロールの外周面に接触させることが可能なロータリーダイカッターのロールクリーニング装置、およびこのようなロールクリーニング装置を備えたロータリーダイカッターを提供することを目的としている。
ここで、このようなロータリーダイカッターにおいては、アンビルロールは両端部がアンビルロールハウジングに回転可能に支持されて、これらのアンビルロールハウジングとともに上記ダイカットロールに対して油圧シリンダー装置等によって離接可能にフレームに取り付けられており、この油圧シリンダー装置等によってダイカットロールの切刃のアンビルロール外周面への押圧力を調整している。
そこで、上記の課題を解決して、上述したような目的を達成するために、本発明のロータリーダイカッターのロールクリーニング装置は、互いに平行な軸線回りに回転可能に支持されるダイカットロールとアンビルロールとを備えて、上記ダイカットロールの外周面に形成された切刃によって上記アンビルロールの外周面との間に供給されたシート状ワークを切断するロータリーダイカッターにおける上記アンビルロールの外周面をクリーニングするロータリーダイカッターのロールクリーニング装置であって、上記アンビルロールは、両端部がアンビルロールハウジングに回転可能に支持されて、これらのアンビルロールハウジングとともに上記ダイカットロールに対して離接可能にフレームに取り付けられており、上記フレームに、上記アンビルロールハウジングの上記ダイカットロールに対する離接に連動して上記アンビルロールの外周面に離接するロールクリーナーが備えられていることを特徴とする。
また、本発明のロータリーダイカッターは、このようなロータリーダイカッターのロールクリーニング装置を備えたことを特徴とする。
従って、このように構成されたロールクリーニング装置およびロータリーダイカッターでは、油圧シリンダー装置等によるアンビルロールおよびアンビルロールハウジングのダイカットロールに対する離接に連動してアンビルロールの外周面に離接するロールクリーナーが上記フレームに備えられているので、ロールクリーナーをアンビルロールの外周面に離接させるのに、特許文献1に記載されたロールクリーニング装置のように駆動モータや電力を要することがない。このため、アンビルロールをクリーニングする際にロールクリーナーを移動させる手間や時間、コストを削減することが可能となる。
また、次述するようにロールクリーナーをアンビルロールの外周面に離接させるのに、駆動スプロケットや従動スプロケット、チェーン、駆動ギヤ等を要することもなくなるので、装置構造を簡略化することができ、クリーニング不能となる故障が生じるおそれも少ない。さらに、駆動ギヤとラックとのバックラッシュによって適正な強さでロールクリーナーをアンビルロールの外周面に接触させることができなくなるおそれもなくなるので、アンビルロールの発熱によってアンビルロール自体やアンビルロールに接触するシート状ワークに熱による変質等の悪影響が及ぼされるのも避けることができる。
ここで、具体的に駆動スプロケットや従動スプロケット、チェーン、駆動ギヤ等を用いずに、アンビルロールハウジングのダイカットロールに対する離接に連動してロールクリーナーをアンビルロールの外周面に離接させるには、上記フレームには、上記アンビルロールの両端部側に、上記軸線方向から見て上記アンビルロール側から上記ダイカットロール側に向けて延びる縦アームと、この縦アームから上記アンビルロールとは反対側に延びる横アームとを備えたアーム部材を、上記軸線に平行な回転軸回りに回転自在に取り付けて、これらのアンビルロールの両端部側のアーム部材には、上記縦アームに、上記アンビルロールの外周面に接触可能な上記ロールクリーナーを上記軸線方向に上記アンビルロールの外周面に渡って取り付けるとともに、上記横アームには、上記縦アーム側から上記アンビルロールとは反対側に延びる長孔を形成し、上記アンビルロールハウジングには、一端部が該アンビルロールハウジングに固定されるとともに、他端部には上記アーム部材における上記横アームの上記長孔内に摺動可能に挿入される突起状のカムフォロアを備えたレバー部材を取り付ければよい。
このように構成することにより、アンビルロールハウジングがダイカットロール側に接近すると、レバー部材も一体にダイカットロール側に接近し、このレバー部材の他端部に備えられた突起状のカムフォロアがアーム部材の横アームの長孔内を摺動しつつ、アーム部材を上記回転軸回りに回転させるので、これらのアーム部材の縦アームに取り付けられたロールクリーナーがアンビルロールの外周面に接近して接触する。そこで、この状態でダイカットロールとアンビルロールを軸線回りに回転させてシート状ワークの切断を行うことにより、回転するアンビルロールの外周面がロールクリーナーによってクリーニングされる。
なお、この場合には、上記アーム部材において、上記軸線方向から見たときに上記縦アームと上記横アームとがなす交差角が調整可能とされていることが望ましい。この交差角を調整することにより、アンビルロールがダイカットロールに接近して切刃にアンビルロールの外周面が接触した状態でのロールクリーナーのアンビルロール外周面への接触強さも調整することができ、ロールクリーナーが必要以上に強くアンビルロールの外周面に当たるのを防ぐことができる。
以上説明したように、本発明によれば、駆動モータや電力を要したり、装置構造の複雑化を招いたりすることなく、ロールクリーナーを適正な強さで押し当ててアンビルロールの外周面のクリーニングを行うことができ、アンビルロールの発熱によるアンビルロール自体やシート状ワークの変質等の悪影響を防いで、円滑なシート状ワークの切断を行うことが可能となる。
図1〜図6は、本発明のロータリーダイカッターのロールクリーニング装置およびロータリーダイカッターの一実施形態を示すものであり、図7は、このようなロータリーダイカッターによってシート状ワークWを切断する状態を示す斜視図である。ただし、図7においては、ロールクリーニング装置、油圧シリンダー装置やフレーム等は図示が略されている。
本実施形態のロータリーダイカッターは、互いに平行な軸線O1、O2回りに回転方向T1、T2に回転可能に支持される外形多段円柱状のダイカットロール1とアンビルロール2とを備えており、これらダイカットロール1とアンビルロール2を回転駆動することにより、図7に示すようにダイカットロール1の外周面に形成された切刃1a(図1〜図3では図示略)によってアンビルロール2の外周面との間に供給されたシート状ワークWを、切刃1aの形状に合わせて切断する。
これらダイカットロール1とアンビルロール2は、それぞれの中央部1A、2Aよりも小径の両端部1B、2Bがダイカットロールハウジング1Cとアンビルロールハウジング2Cに回転自在に支持されて、これらのダイカットロールハウジング1Cとアンビルロールハウジング2Cが、上記軸線O1、O2を上下に平行に位置させて外形箱形のフレーム3に取り付けられる。ダイカットロール1とアンビルロール2の両端部1B、2Bの一方には、これらダイカットロール1とアンビルロール2を回転方向T1、T2に回転駆動する図示されない駆動装置が連結される。
フレーム3は、床面に敷設される長方形状の架台3Aと、この架台3Aの両端短辺部から垂直に上方に延びる側板3Bと、これらの側板3Bの上端部を連結する天板3Cとを備えており、ダイカットロールハウジング1Cは側板3Bの上側に、アンビルロールハウジング2Cはダイカットロールハウジング1Cの下側に配設される。
ダイカットロールハウジング1Cは側板3Bに固定される一方、アンビルロールハウジング2Cは、アンビルロール2ごと、各側板3Bの下側に備えられた油圧シリンダー装置4によって上下に昇降可能に配設されて、これによりアンビルロール2はダイカットロール1に対して上下方向に離接可能とされる。
ダイカットロール1は、両端部1Bよりも大径とされた中央部1Aの外周部が超硬合金等の硬質材料により形成されるとともに、この中央部の内周部と両端部1Bとは鋼材等の金属材料により形成されており、中央部1Aの外周部が内周部に焼き嵌め等によって嵌め入れられることにより一体化される。この中央部1Aの軸線O1方向の両端部には、この両端部よりも中央部1Aの軸線O1方向内側の部分よりも大径とされた円環状のベアラー部1Dが形成されており、これらのベアラー部1Dの外径は、切刃1aの直径と略等しくされている。
一方、アンビルロール2は、中央部2Aと両端部2Bとがダイカットロール1の中央部1Aの外周部よりも硬度の低い鋼材等の金属材料によって一体に形成されており、アンビルロール2の中央部2Aは一定の外径とされている。このアンビルロール2が上記油圧シリンダー装置4によってダイカットロール1に接近して、アンビルロール2の中央部2Aの両端部にダイカットロール1のベアラー部1Dが接触して押し付けられたところで位置決めされ、ダイカットロール1とアンビルロール2の中央部1A、2Aのベアラー部1Dの間に供給されたシート状ワークWが、ダイカットロール1の切刃1aとアンビルロール2の中央部2Aの外周面との間で押し切られるようにして切断される。
そして、このロータリーダイカッターには、アンビルロール2の中央部2Aの外周面をクリーニングするロールクリーニング装置5が備えられており、このロールクリーニング装置5においては、上記フレーム3に、油圧シリンダー装置4によるアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cのダイカットロール1およびダイカットロールハウジング1Cに対する離接に連動してアンビルロール2の中央部2Aの外周面に離接するロールクリーナー6が備えられている。
具体的に、フレーム3には、アンビルロール2の両端部2B側に、上記軸線O2方向から見て図2および図3に示すように、アンビルロール2側からダイカットロール1側(図2および図3において上側)に向けて延びる板状の縦アーム7Aと、この縦アーム7Aの下端部からアンビルロール2とは反対側(図2および図3において右側)に延びる板状の横アーム7Bとを備えて、軸線O2方向から見て図2、図3および図6に示すようなL字状をなすアーム部材7が、軸線O2に平行にフレーム3の側板3Bから内側に突出するように設けられたスタッド8を介して、軸線O2に平行な回転軸C回りに回転自在に取り付けられている。
これらアンビルロール2の両端部2B側のアーム部材7には、上記縦アーム7Aの上端部に、アンビルロール2の中央部2Aの外周面に接触可能な上記ロールクリーナー6が軸線O2方向にアンビルロール2の中央部2Aの外周面に渡って取り付けられている。このロールクリーナー6は、本実施形態ではブラシやスポンジ等によって軸線O2に平行な中心軸Lを中心とした円柱状に形成されており、その中心軸L方向の長さは図1に示すようにアンビルロール2の中央部2Aの軸線O2方向の長さよりも長く、この中心軸L回りに回転自在に縦アーム7Aの上端部に取り付けられている。
また、アーム部材7の上記横アーム7Bには、縦アーム7A側からアンビルロール2とは反対側に延びる軸線O2方向から見て長円状の長孔7Cが形成されている。なお、横アーム7Bの縦アーム7A側の根元部分には、軸線O2方向からみて上記回転軸Cを中心とした円弧状の調整長孔7Dが形成されている。
縦アーム7Aと横アーム7Bとは、この調整長孔7Dに挿通された調整ネジ9が縦アーム7Aの根元部分にねじ込まれて、調整ネジ9の頭部と縦アーム7Aとの間に横アーム7Bが挟み込まれることによりアーム部材7として一体化され、フレーム3に固定されたスタッド8の上記回転軸C回りに回転自在に取り付けられる。
さらに、アーム部材7において、これら縦アーム7Aと横アーム7Bとは、調整ネジ9を緩めた上で回転軸C回りに回転させて取り付け直すことにより、図2、図3および図6に示すように軸線O2方向から見たときの縦アーム7Aと横アーム7Bとがなす交差角θが調整可能とされる。
一方、アンビルロールハウジング2Cには、レバー部材10が取り付けられている。このレバー部材10は、一端部(図2、図3および図6において左側の端部)がアンビルロールハウジング2Cに固定されるとともに、他端部(図2、図3および図6において右側の端部)には、上記アーム部材7における横アーム7Bの上記長孔7C内に摺動可能に挿入される円柱突起状のカムフォロア10Aを備えている。
ここで、本実施形態におけるレバー部材10は、フレーム3の側板3Bに取り付けられたスタッド8と干渉しないように、軸線O2方向から見て上方に開口したU字状またはコ字状に形成されている。すなわち、このレバー部材10は、上記一端部がアンビルロールハウジング2Cの軸線O2方向内側を向く側面から下方に延びた後、アンビルロールハウジング2Cから離れるようにスタッド8の下方に延び、さらにアンビルロールハウジング2Cとは反対側で上記他端部が上方に延びている。
このように構成されたロータリーダイカッターのロールクリーニング装置5、および該ロールクリーニング装置5を備えたロータリーダイカッターにおいて、油圧シリンダー装置4によってアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cが下降した状態においては、図2に示すようにロールクリーナー6はアンビルロール2の中央部2Aの外周面から離れた状態となるように、アーム部材7の縦アーム7Aと横アーム7Bとの上記交差角θが調整されている。
このアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cが下降した状態から、油圧シリンダー装置4によってアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cを上昇させてダイカットロール1およびダイカットロールハウジング1Cに接近させると、これに伴いレバー部材10も上昇し、レバー部材10の他端部の上記カムフォロア10Aがアーム部材7の横アーム7Bの長孔7C内を摺接しつつ移動する。これにより、図2から図3に示すように縦アーム7Aがアンビルロール2側に近づいて、アーム部材7が図3に白抜き矢線で示すように回転軸Cを中心に反時計回り方向に回転する。
そして、油圧シリンダー装置4によってアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cがさらに上昇して、図1および図3に示すようにアンビルロール2の中央部2Aの両端部がダイカットロール1のベアラー部1Dに接触して押し付けられるとともに、この両端部の内側のアンビルロール2の中央部2Aが切刃1aの外周端に所定の圧力で接した状態で、図3に示すようにアーム部材7の縦アーム7Aの上端部に取り付けられたロールクリーナー6が適正な強さでアンビルロール2の中央部2Aの外周面に軸線O2方向に渡って押し付けられる。
このときの交差角θも、アーム部材7の調整ネジ9によって予め設定される。なお、油圧シリンダー装置4によってアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cをさらに上昇させて位置決めされた状態で、ロールクリーナー6が適正な強さでアンビルロール2の中央部2Aの外周面に押し付けられるように調整ネジ9によって交差角θを調整してもよい。
そして、このような状態から、ダイカットロール1およびアンビルロール2を回転方向T1、T2に回転させてシート状ワークWを切断することにより、ロールクリーニング装置5のロールクリーナー6が従動回転してアンビルロール2の中央部2Aの外周面をクリーニングする。
このように構成されたロータリーダイカッターのロールクリーニング装置5およびロータリーダイカッターにおいては、アンビルロール2の中央部2Aの外周面に接触してクリーニングするロールクリーナー6が、上記油圧シリンダー装置4によるアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cのダイカットロール1に対する離接に連動してアンビルロール2に対して離接する。
従って、こうしてロールクリーナー6をアンビルロール2に対して離接させるのに、特許文献1に記載されたロールクリーニング装置のように駆動モータや電力を要することがない。このため、上記構成のロータリーダイカッターのロールクリーニング装置5およびロータリーダイカッターによれば、ロールクリーナー6によってアンビルロール2をクリーニングする際にロールクリーナー6を移動させる手間や時間、コストを削減することが可能となる。
また、こうしてロールクリーナー6が、アンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cのダイカットロール1に対する離接に連動することにより、アンビルロール2に対して離接してアンビルロール2の中央部2Aの外周面に接触するので、やはり特許文献1に記載されたロールクリーニング装置のように駆動スプロケットや従動スプロケット、チェーン、駆動ギヤ等を要することもないので、装置構造を簡略化することができる。このため、装置構造の複雑化によるロールクリーニング装置5に故障が生じるのも防ぐことができるので、長期に亙って安定したアンビルロール2のクリーニングを行うことが可能となる。
さらに、やはり特許文献1に記載されたロールクリーニング装置のように上記駆動ギヤをラックに噛み合わせてロールクリーナー6を離接させる必要もなくなるので、このような駆動ギヤとラックとのバックラッシュ等によって適正な強さでロールクリーナー6をアンビルロール2の中央部2Aの外周面に接触させることができなくなるようなおそれもなくなる。
このため、例えばロールクリーナー6が必要以上に強くアンビルロール2に押し付けられた場合のように、アンビルロール2の発熱によってアンビルロール2自体やアンビルロール2に接触するシート状ワークWに変質等の悪影響が及ぼされるのも避けることができるので、安定したシート状ワークWの切断を図ることができる。これは、例えばロールクリーナー6を油圧シリンダーやエアシリンダー等のシリンダー装置によってアンビルロール2に接触させるような場合に対しても同様である。
さらに、本実施形態では、上記ロールクリーニング装置5が、アンビルロール2の軸線O2に平行な回転軸C回りに回転自在にフレーム3に取り付けられるアーム部材7と、一端部がアンビルロールハウジング2Cに固定されるレバー部材10とを備えている。さらにまた、レバー部材10の他端部に設けられた突起状のカムフォロア10Aが、アーム部材7のアンビルロール2とは反対側に延びる横アーム7Bに形成された長孔7Cに摺動可能に挿入されるとともに、縦アーム7Aの上端部に上記ロールクリーナー6が取り付けられている。
そして、上述したように油圧シリンダー装置4によるアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cのダイカットロール1に対する離接に連動してレバー部材10がダイカットロール1に対して離接し、これに伴いレバー部材10のカムフォロア10Aが長孔7C内を摺接しつつ移動してアーム部材7を回転軸C回りに回転させることにより、ロールクリーナー6がアンビルロール2の中央部2Aの中央部に接触してクリーニングが可能となる。
従って、本実施形態によれば、ロールクリーニング装置5の構造を一層簡略化することができるとともに、部品数も少なくすることができ、その一方で確実にアンビルロール2およびアンビルロールハウジング2Cのダイカットロール1に対する離接に連動させてロールクリーナー6をアンビルロール2に対して離接させることが可能となる。このため、ロールクリーニング装置5に故障等が発生するのも一層確実に防止することができ、さらに円滑なアンビルロール2のクリーニングを行うことが可能となる。
また、このように構成することにより、アンビルロール2が油圧シリンダー装置4によってダイカットロール1に接近してシート状ワークWの切断が行われている間は、常にロールクリーナー6をアンビルロール2の中央部2Aの外周面に接触させてクリーニングを行うことができる。
このため、特許文献1に記載されたロールクリーニング装置のように駆動モータによってロールクリーナー6をアンビルロール2に対して離接させる場合に対し、操作を誤ってシート状ワークWの切断中にロールクリーナー6をアンビルロール2から離間させてしまい、その間にアンビルロール2に付着したゴミ等がアンビルロール2の回転によってシート状ワークWとアンビルロール2やダイカットロール1の切刃1aとの間に噛み込まれるようなこともない。
しかも、本実施形態では、軸線O2方向から見たときの上記アーム部材7の縦アーム7Aと横アーム7Bとがなす交差角θが、調整ネジ9によって調整可能とされている。このため、交差角θを調整することにより、アンビルロール2がダイカットロール1に接近して切刃1aにアンビルロール2の中央部2Aの外周面が接触した状態でのロールクリーナー6の接触強さも調整することができ、ロールクリーナー6が必要以上に強くアンビルロール2の中央部2Aの外周面に当たって発熱等が生じるのをさらに確実に防ぐことができる。
なお、本実施形態では、アーム部材7の縦アーム7Aの上端部に円柱状のブラシやスポンジ等からなるロールクリーナー6が中心軸L回りに回転自在に取り付けられていて、アンビルロール2の回転に伴い、このロールクリーナー6が従動回転することによってアンビルロール2の外周面をクリーニングするようにしているが、例えばアーム部材7の縦アーム7Aの上端部に、軸線O2に平行に一直線状に延びるブラシやスポンジ等のロールクリーナーを、アンビルロール2側を向くように支持部材等を介して固定して、アンビルロール2の中央部2Aの外周面をクリーニングするときには、このようなロールクリーナーがアンビルロール2の中央部2Aの外周面に適正な接触強さで接触してクリーニングが行われるようにしてもよい。
1 ダイカットロール
1a 切刃
1C ダイカットロールハウジング
2 アンビルロール
2A アンビルロール2の中央部
2C アンビルロールハウジング
3 フレーム
4 油圧シリンダー装置
5 ロールクリーニング装置
6 ロールクリーナー
7 アーム部材
7A 縦アーム
7B 横アーム
7C 長孔
7D 調整長孔
8 スタッド
9 調整ネジ
10 レバー部材
10A カムフォロア
O1 ダイカットロール1の軸線
O2 アンビルロール2の軸線
T1 ダイカットロール1の回転方向
T2 アンビルロール2の回転方向
C アーム部材7の回転軸
L ロールクリーナー6の中心軸
1a 切刃
1C ダイカットロールハウジング
2 アンビルロール
2A アンビルロール2の中央部
2C アンビルロールハウジング
3 フレーム
4 油圧シリンダー装置
5 ロールクリーニング装置
6 ロールクリーナー
7 アーム部材
7A 縦アーム
7B 横アーム
7C 長孔
7D 調整長孔
8 スタッド
9 調整ネジ
10 レバー部材
10A カムフォロア
O1 ダイカットロール1の軸線
O2 アンビルロール2の軸線
T1 ダイカットロール1の回転方向
T2 アンビルロール2の回転方向
C アーム部材7の回転軸
L ロールクリーナー6の中心軸
Claims (4)
- 互いに平行な軸線回りに回転可能に支持されるダイカットロールとアンビルロールとを備えて、上記ダイカットロールの外周面に形成された切刃によって上記アンビルロールの外周面との間に供給されたシート状ワークを切断するロータリーダイカッターにおける上記アンビルロールの外周面をクリーニングするロータリーダイカッターのロールクリーニング装置であって、
上記アンビルロールは、両端部がアンビルロールハウジングに回転可能に支持されて、これらのアンビルロールハウジングとともに上記ダイカットロールに対して離接可能にフレームに取り付けられており、
上記フレームに、上記アンビルロールハウジングの上記ダイカットロールに対する離接に連動して上記アンビルロールの外周面に離接するロールクリーナーが備えられていることを特徴とするロータリーダイカッターのロールクリーニング装置。 - 上記フレームには、上記アンビルロールの両端部側に、上記軸線方向から見て上記アンビルロール側から上記ダイカットロール側に向けて延びる縦アームと、この縦アームから上記アンビルロールとは反対側に延びる横アームとを備えたアーム部材が、上記軸線に平行な回転軸回りに回転自在に取り付けられていて、
これら上記アンビルロールの両端部側のアーム部材には、上記縦アームに、上記アンビルロールの外周面に接触可能な上記ロールクリーナーが上記軸線方向に上記アンビルロールの外周面に渡って取り付けられるとともに、上記横アームには、上記縦アーム側から上記アンビルロールとは反対側に延びる長孔が形成されており、
上記アンビルロールハウジングには、一端部が該アンビルロールハウジングに固定されるとともに、他端部には上記アーム部材における上記横アームの上記長孔内に摺動可能に挿入される突起状のカムフォロアを備えたレバー部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダイカッターのロールクリーニング装置。 - 上記アーム部材においては、上記軸線方向から見たときに上記縦アームと上記横アームとがなす交差角が調整可能とされていることを特徴とする請求項2に記載のロータリーダイカッターのロールクリーニング装置。
- 請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のロータリーダイカッターのロールクリーニング装置を備えたことを特徴とするロータリーダイカッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019230506A JP2021098246A (ja) | 2019-12-20 | 2019-12-20 | ロータリーダイカッターのロールクリーニング装置およびロータリーダイカッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019230506A JP2021098246A (ja) | 2019-12-20 | 2019-12-20 | ロータリーダイカッターのロールクリーニング装置およびロータリーダイカッター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021098246A true JP2021098246A (ja) | 2021-07-01 |
Family
ID=76540631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019230506A Pending JP2021098246A (ja) | 2019-12-20 | 2019-12-20 | ロータリーダイカッターのロールクリーニング装置およびロータリーダイカッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021098246A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023104447A1 (de) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | Kolbus Gmbh & Co. Kg | Rotationsstanze mit reinigungsvorrichtung |
-
2019
- 2019-12-20 JP JP2019230506A patent/JP2021098246A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023104447A1 (de) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | Kolbus Gmbh & Co. Kg | Rotationsstanze mit reinigungsvorrichtung |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8245376B2 (en) | Decontaminating machine supports | |
JP6726850B2 (ja) | 移動式溶接改善用パイプ外径面取器 | |
US20060145415A1 (en) | Paper sheet processing device | |
KR101892101B1 (ko) | 프레스 금형 클린 장치 | |
US11325164B2 (en) | Machining swarf removing apparatus | |
JP2013006234A (ja) | 粘着テープロールの切断装置 | |
JP2013184286A (ja) | シート束断裁装置 | |
KR101407626B1 (ko) | 용접장치 | |
JP2021098246A (ja) | ロータリーダイカッターのロールクリーニング装置およびロータリーダイカッター | |
JP2018024057A (ja) | 樹脂シート切断機 | |
JP2003136471A (ja) | 紙の断裁装置 | |
CN210025469U (zh) | 切膜装置 | |
KR101966753B1 (ko) | 이차전지 리드탭 절단장치의 청소장치 | |
JP2004181577A (ja) | シート切断機のカッタ清掃装置 | |
JP5438549B2 (ja) | シート状物の切断装置 | |
JP2015037817A (ja) | 両頭側面フライス盤 | |
KR20170070501A (ko) | 금속 판재용 삼면 면취 가공장치 | |
JP5433489B2 (ja) | 裁断刃位置調整治具、及び、裁断刃位置調整方法 | |
KR20060102734A (ko) | 양면 동시 가공할 수 있는 연삭공구 | |
JP6442282B2 (ja) | ワイヤ加工装置および加工槽 | |
JP4700771B2 (ja) | ウインドウガラスの分離装置 | |
JP2020059096A (ja) | 溶接ビード切削装置 | |
JP6322823B2 (ja) | 用紙加工装置 | |
JP2006305699A (ja) | シート材の裁断機 | |
CN215919299U (zh) | 一种带钢切割装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20210419 |