JP2015037817A - 両頭側面フライス盤 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄板状ワークを表裏両面から切削加工しても、高い寸法精度と表面粗さを実現できる両頭側面フライス盤を提供する。【解決手段】クランプ機構が、加工台2上に固定され、ワークWを立てた状態で、その上に載せる下治具3と、下治具3上のワークWを上方から押し付ける複数枚の上治具板6と、上治具板6を昇降させる上部クランプシリンダ5とからなり、複数枚の上治具板6は幅狭のものがワークWの長さ方向に沿って並列に並べられており、かつ隣接する上治具板6は互いに接触するか微妙な隙間をあけて位置しており、上治具板6の昇降時に上治具板6の片面に接触する固定ガイド板41を備えている。各上治具板6が多少は左右に揺動するので、ワークWの上端縁が平坦でなくてもその形状に沿って密着しやすく、ビビリが生じにくい。【選択図】図1
Description
本発明は、両頭側面フライス盤に関する。さらに詳しくは、薄板状のワークを高精度に加工するための両頭側面フライス盤に関する。
薄板状のワークを立てた状態で表裏両面から切削する工作機械として両頭側面フライス盤がある。
この両頭側面フライス盤では、ワーク自体のビビリ解消のほか、ワークより薄く仕上げたクランプ用治具の撓みやビビリ解消も工夫しなければならない。なぜならば、薄板状ワークの両面を同時に切削する場合、クランプ用治具がワークの仕上げ寸法より厚くては、ワークの切削が不能となるため、クランプ用治具の厚さはワークの仕上げ厚さより薄くなければならず、その場合、クランプ用治具に撓みやビビリが生じやすくなるので、結局、ワークの仕上げ寸法が正確でなくなるからである。
この両頭側面フライス盤では、ワーク自体のビビリ解消のほか、ワークより薄く仕上げたクランプ用治具の撓みやビビリ解消も工夫しなければならない。なぜならば、薄板状ワークの両面を同時に切削する場合、クランプ用治具がワークの仕上げ寸法より厚くては、ワークの切削が不能となるため、クランプ用治具の厚さはワークの仕上げ厚さより薄くなければならず、その場合、クランプ用治具に撓みやビビリが生じやすくなるので、結局、ワークの仕上げ寸法が正確でなくなるからである。
ところで、従来の両頭側面フライス盤として特許文献1がある。
この従来技術では、クランプ治具の撓みやビビリに対しては、特別の対策が講じられてないので、クランプ治具の撓みやビビリ等が原因でワークの加工精度が低下するという欠点を解消できなかった。とくに薄板状ワークの厚さが薄いときほど、その悪影響が大きかった。
この従来技術では、クランプ治具の撓みやビビリに対しては、特別の対策が講じられてないので、クランプ治具の撓みやビビリ等が原因でワークの加工精度が低下するという欠点を解消できなかった。とくに薄板状ワークの厚さが薄いときほど、その悪影響が大きかった。
本発明は上記事情に鑑み、薄板状のワークを表裏両面から切削加工しても、高い寸法精度と表面粗さを実現できる両頭側面フライス盤を提供することを目的とする。
第1発明の両頭側面フライス盤は、薄板状のワークが載せられ該ワークの長手方向に移動自在な加工台と、該加工台の移動方向に直交する方向に接近離間自在な一対の加工ヘッドと、前記ワークを固定するクランプ機構とを備える両頭側面フライス盤であって、前記クランプ機構が、前記加工台上に固定され、前記ワークを立てた状態で、その上に載せる下治具と、該下治具上のワークを上方から押し付ける複数枚の上治具板と、該上治具板を昇降させる上部クランプシリンダとからなり、前記複数枚の上治具板は前記ワークの長さ方向に沿って並列に並べられ、かつ隣接する上治具板は互いに接触するか微少な隙間をあけて位置しており、前記上治具板の昇降時に該上治具板の片面に接触する固定ガイド板を備えることを特徴とする。
第2発明の両頭側面フライス盤は、第1発明において、前記上治具板が、前記上部クランプシリンダの出力端に対し幅方向揺動自在にピンで枢着されており、かつ前記上治具板と前記出力端の間に揺動動作を抑制する弾性体が嵌められていることを特徴とする。
第3発明の両頭側面フライス盤は、第1発明において、ワーク加工時に、前記上治具板を拘束しておく側部クランプが設けられており、該側部クランプが、前記上治具板を挟んで前記固定ガイド板に対し進退する可動クランプ板と、該可動クランプ板を進退させる側部クランプシリンダとからなることを特徴とする。
第2発明の両頭側面フライス盤は、第1発明において、前記上治具板が、前記上部クランプシリンダの出力端に対し幅方向揺動自在にピンで枢着されており、かつ前記上治具板と前記出力端の間に揺動動作を抑制する弾性体が嵌められていることを特徴とする。
第3発明の両頭側面フライス盤は、第1発明において、ワーク加工時に、前記上治具板を拘束しておく側部クランプが設けられており、該側部クランプが、前記上治具板を挟んで前記固定ガイド板に対し進退する可動クランプ板と、該可動クランプ板を進退させる側部クランプシリンダとからなることを特徴とする。
第1発明によれば、上部クランプシリンダが昇降時に軸まわりに回動しようとしても上治具板の一面が固定ガイド板に接しているので、水平面内での旋回は不能に拘束される。このため複数板の上治具板の全てが薄板状のワークの上端面から外れることなくワークを押え付けることができるので、ワークの切削精度が高くなる。
第2発明によれば、ワークの上端縁が未切削で平坦でなくても、全ての上治具板がそれぞれ多少は左右に揺動するので、ワークの上端形状に沿って密着しやすい。また、上治具板の左右揺動は弾性体で制約されているので、ワーク上端縁への上治具板の密着は容易に行える。このため、ワークもビビリを生ずることなく切削でき、薄板状ワークの両面を切削しながらも、寸法精度や表面粗さを高く仕上げることができる。
第3発明によれば、固定ガイド板に対し可動クランプ板を接近させると、上治具板を挟み付けることができるので、上治具板の撓みやビビリがなくなり、ワークもビビリを生ずることなく切削でき、薄板状ワークの寸法精度や表面粗さを高く仕上げることができる。
第2発明によれば、ワークの上端縁が未切削で平坦でなくても、全ての上治具板がそれぞれ多少は左右に揺動するので、ワークの上端形状に沿って密着しやすい。また、上治具板の左右揺動は弾性体で制約されているので、ワーク上端縁への上治具板の密着は容易に行える。このため、ワークもビビリを生ずることなく切削でき、薄板状ワークの両面を切削しながらも、寸法精度や表面粗さを高く仕上げることができる。
第3発明によれば、固定ガイド板に対し可動クランプ板を接近させると、上治具板を挟み付けることができるので、上治具板の撓みやビビリがなくなり、ワークもビビリを生ずることなく切削でき、薄板状ワークの寸法精度や表面粗さを高く仕上げることができる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、図8および図9に基づき、本実施形態に係る両頭側面フライス盤の基本構成を説明する。
符号1はベースを示しており、このベース1の上面には、ベース1に対して長手方向(図8および図9のX軸方向)に移動自在に加工台2が設けられている。この加工台2上には、ワークWを載せるための下治具3が設けられている。この下治具3の上方には、加工台2とともに移動する上部クランプシリンダ5が設けられている。この上部クランプシリンダ5は、そのロッドが鉛直下向きに配設されている。このロッドの先端には上治具板6が設けられている。
まず、図8および図9に基づき、本実施形態に係る両頭側面フライス盤の基本構成を説明する。
符号1はベースを示しており、このベース1の上面には、ベース1に対して長手方向(図8および図9のX軸方向)に移動自在に加工台2が設けられている。この加工台2上には、ワークWを載せるための下治具3が設けられている。この下治具3の上方には、加工台2とともに移動する上部クランプシリンダ5が設けられている。この上部クランプシリンダ5は、そのロッドが鉛直下向きに配設されている。このロッドの先端には上治具板6が設けられている。
前記ベース1の上面において、前記加工台2の移動方向に対し直交する方向(図9のZ軸方向)においてワークに対し接近離脱動作可能に左右一対のヘッド10,10が設けられている。この左右一対のヘッド10,10には主軸台11,11がそれぞれ取り付けられている。
前記一対の主軸台11,11には、一対の主軸12,12がそれぞれ回転自在に支持されており、この一対の主軸12,12は、互いに軸中心が一致するように、水平に設けられている。この一対の主軸12,12の向かいあった一端部には、カッタ15がそれぞれ取り付けられており、各主軸12の他端部は、ベルト等によって、主軸台11の上部に設けられたモータと連結されている。
このため、モータを駆動させれば、主軸12が回転し、カッタ15が回転する。
このため、モータを駆動させれば、主軸12が回転し、カッタ15が回転する。
図1および図2に示すように、前記加工台2上の下治具3は、断面形状が概ね三角形の台部3aと、中央上面のみが細幅で上方に突出した支持部3bとからなる。支持部3bの幅は、切削加工すべきワークWの仕上り寸法より細くされている。換言すれば、ワークWに応じて数種類の下治具3を用意しておき、仕上げ寸法より狭幅の支持部3bを有する下治具3を選んで用いられる。
このため、クランプ用シリンダ5を伸長させれば、下治具3と上治具板6の間にワークWが挟まれるので、ワークWを加工台2に固定することができる。しかも、加工台2を前後(X軸方向)に移動させれば、ワークWを上治具6と下治具3との間に挟んだままでワークWを前後(X軸方向)に移動させることができる。
このため、クランプ用シリンダ5を伸長させれば、下治具3と上治具板6の間にワークWが挟まれるので、ワークWを加工台2に固定することができる。しかも、加工台2を前後(X軸方向)に移動させれば、ワークWを上治具6と下治具3との間に挟んだままでワークWを前後(X軸方向)に移動させることができる。
上記実施形態の両頭側面フライス盤によれば、加工台2にワークWを取り付け、ワークWを加工する量の分だけ一対のヘッド10,10を加工台2に向けて移動させる。そして、モータを駆動させてカッタ15を回転し、加工台2によってワークWをカッタ15方向に送れば、カッタ15によってワークWの表裏両面を一度に切削することができる。
つぎに、本実施形態に係る両頭側面フライス盤の特徴部分を説明する。
図1および図2に示す上治具板6は平板状の治具であり、複数枚からなる。この上治具板6の厚さは、ワークWの仕上げ寸法より薄いものが用いられる。すなわち、薄板状のワークWを表裏両面から切削し、しかも全面的に加工するとき、上治具板6がワークWより厚くては、カッタ15と干渉するからである。この上治具板6もワークWに応じて数種類のものを用意しておき、仕上げ寸法より厚さの薄いものを選んで用いられる。
図1および図2に示す上治具板6は平板状の治具であり、複数枚からなる。この上治具板6の厚さは、ワークWの仕上げ寸法より薄いものが用いられる。すなわち、薄板状のワークWを表裏両面から切削し、しかも全面的に加工するとき、上治具板6がワークWより厚くては、カッタ15と干渉するからである。この上治具板6もワークWに応じて数種類のものを用意しておき、仕上げ寸法より厚さの薄いものを選んで用いられる。
前記複数枚の上治具板6はワークWの長さ方向に沿って並列に並べられ、かつ隣接する上治具板6は互いに接触するか微妙な隙間をあけて位置している。個々の上治具板6の幅は、4〜9mm位で、その幅は自社先願特許第3830471号、第4085072号の上治具より狭い幅狭ものである。このように幅狭の上治具板6を用いたのは、ワークWの上端縁がまだ加工されてない黒皮状であって平坦でなくともできるだけ密着させて押さえつけるためである。
また、隣接する上治具板6同士の間の隙間も極力狭くしており、たとえば1mm以下としている。このように極狭い隙間しか与えてないのも、上治具板6による押え力が働かない部分を極力少なくして、加工中のワークのビビリを可能な限り防止するためである。
図5に示すように、上治具板6の下端縁には、ギザギザ状の刃、いわゆる鬼爪6bが形成されている。この鬼爪6bは黒皮状態のワークの上端に喰い付いて押え力を高めることができる。
図2〜図3に示すように、上部クランプシリンダ5は、そのシリンダ本体5aが架台7に取付けられており、ロッド5bの下端には、治具取付金具5cが取付けられている。この治具取付金具5cが特許請求の範囲にいう上部クランプシリンダの「出力端」に相当する。この治具取付金具5cによって、前記上治具板6が、上部クランプシリンダ5に取付けられ、上部クランプシリンダ5の伸縮動作によって昇降するようになっている。
上記治具取付金具5cへの上治具板6の取付けには、揺動機構が設けられている。
図3および図4に示すように、治具取付金具5cに対し上治具板6はピン31で取付けられ、左右方向(図3で紙面の横方向、図4で紙面の裏表方向)に揺れることが許容されている。
また、図4および図5に示すように、治具取付金具5cと上治具板6と取付金具6cの間には左右一対のバネ32が介装されている。すなわち、上治具板6の取付金具6cにはバネ32、下端部を収容する凹所33が形成されており、その凹所33に挿入されたバネ32の上端が治具取付金具5cの上部板に当接するようになっている。
図3および図4に示すように、治具取付金具5cに対し上治具板6はピン31で取付けられ、左右方向(図3で紙面の横方向、図4で紙面の裏表方向)に揺れることが許容されている。
また、図4および図5に示すように、治具取付金具5cと上治具板6と取付金具6cの間には左右一対のバネ32が介装されている。すなわち、上治具板6の取付金具6cにはバネ32、下端部を収容する凹所33が形成されており、その凹所33に挿入されたバネ32の上端が治具取付金具5cの上部板に当接するようになっている。
このように取付けられたバネ32がピン31を挟んで左右に配置されているので、上治具板6が左右方向(符号a)に揺動はしても、その動作範囲は狭く抑制されるので、隣接する上治具板6同士が衝突を繰り返して動作不安定に陥ることはない。
しかも、上治具板6の揺動はゆっくりした動きとなり、かつある程度の動きは可能であるので、黒皮状態のワークの上端縁、つまり未切削であって平坦でない上端縁への密着度を高めて確実に押し付けることができる。
しかも、上治具板6の揺動はゆっくりした動きとなり、かつある程度の動きは可能であるので、黒皮状態のワークの上端縁、つまり未切削であって平坦でない上端縁への密着度を高めて確実に押し付けることができる。
なお、上記バネの代りにゴム(たとえば、ウレタンゴム)等の弾性体を用いてもよい。ゴム等の弾性体を用いても上治具6の左右方向の揺れを狭く抑制するので、上治具板6のワーク上端縁への密着度を高めることができる。
本発明では、このようなバネやゴムが特許請求の範囲にいう「弾性体」に相当する。
本発明では、このようなバネやゴムが特許請求の範囲にいう「弾性体」に相当する。
以上の構成により、下治具3上に薄板状のワークWを立てておき、上から上治具板6を下降させると、上下の治具3,6間にワークWを一応クランプすることができる。
図2に示すように、本発明では上治具板6の昇降時に上治具板6の片面に接触する固定ガイド板41を備えている。
上治具板6は1枚ずつ上部クランプシリンダ5で昇降させられるが、シリンダは円筒構造物であるため回り止め機能がなく、かつ上治具板6の幅が狭いため水平面内で回りやすい。
しかるに、少しでも上治具板6が水平面内で回るとワークWに対し交差することになりワークWの上端縁を強固に押えることができない。そこで、固定ガイド板41を架台7に対し取付けている。この固定ガイド板41の表面は昇降する上治具板6の片面に面接触する位置である。
上治具板6は1枚ずつ上部クランプシリンダ5で昇降させられるが、シリンダは円筒構造物であるため回り止め機能がなく、かつ上治具板6の幅が狭いため水平面内で回りやすい。
しかるに、少しでも上治具板6が水平面内で回るとワークWに対し交差することになりワークWの上端縁を強固に押えることができない。そこで、固定ガイド板41を架台7に対し取付けている。この固定ガイド板41の表面は昇降する上治具板6の片面に面接触する位置である。
なお、固定ガイド板41の表面には摩擦を低減するコーティングや低摩擦材を貼付してもよい。
上記構成により、上治具板6はワークに対し交差して押し付けることなく、ワークの上端縁を全幅にわたって押し付けることができるので、クランプ力が高くなる。
上記構成により、上治具板6はワークに対し交差して押し付けることなく、ワークの上端縁を全幅にわたって押し付けることができるので、クランプ力が高くなる。
一方、図2に示すように、前記架台7の片側(上治具板6を挟んで固定ガイド板41の無い方)には、側部クランプシリンダ21が取付けられている。すなわち、シリンダ本体21aが水平にして架台7に固定され、ロッド21bが内向きになるように配置されている。これらのロッド21bの先端には、可動クランプ板23が取付けられている。したがって、図6および図7に示すように、側部クランプシリンダ21を伸長させると、可動クランプ板23と固定ガイド板41とで平板状の上治具板6を左右両側から挟み付けることができる。この場合、上治具板6の撓みや、ビビリを防止することができる。
また、側部クランプシリンダ21を収縮させると、可動クランプ板23が固定ガイド板41と上治具板6から離れるので、上治具板6の昇降を自由に行うことができる。なお、図6および図7において実線は側部クランプシリンダ21を収縮させ、可動クランプ板23をワークWから離間した状態を示し、2点鎖線は側部クランプシリンダ22を伸長させ可動クランプ板23をワークWに当接させた状態を示している。
また、側部クランプシリンダ21を収縮させると、可動クランプ板23が固定ガイド板41と上治具板6から離れるので、上治具板6の昇降を自由に行うことができる。なお、図6および図7において実線は側部クランプシリンダ21を収縮させ、可動クランプ板23をワークWから離間した状態を示し、2点鎖線は側部クランプシリンダ22を伸長させ可動クランプ板23をワークWに当接させた状態を示している。
本実施形態のクランプ機構によれば、つぎの作用効果を奏する。
(1)上部クランプシリンダ5が昇降時に軸まわりに回動しようとしても上治具板6の一面が固定ガイド板41に接しているので、水平面内での旋回は不能に拘束される。このため複数板の上治具板6の全てが薄板状のワークWの上端面から外れることなくワークWを押え付けることができるので、ワークWの切削精度が高くなる。
(2)ワークWの上端縁が未切削で平坦でなくても、全ての上治具板6が多少は左右に揺動するし幅狭であるので、ワークWの上端形状に沿って密着しやすい。また、上治具板6の左右揺動はバネ32やゴムで制約されているので、ワーク上端縁への上治具板6の密着は容易に行える。
このため、ワークWもビビリを生ずることなく切削でき、薄板の両面を切削しながらも、寸法精度や表面粗さを高く仕上げることができる。
(3)固定ガイド板41に対し可動クランプ板23を接近させると、上治具板6を挟み付けることができるので、上治具板6の撓みやビビリがなくなり、ワークWもビビリを生ずることなく切削でき、薄板状ワークの両面を切削しながらも、寸法精度や表面粗さを高く仕上げることができる。
(1)上部クランプシリンダ5が昇降時に軸まわりに回動しようとしても上治具板6の一面が固定ガイド板41に接しているので、水平面内での旋回は不能に拘束される。このため複数板の上治具板6の全てが薄板状のワークWの上端面から外れることなくワークWを押え付けることができるので、ワークWの切削精度が高くなる。
(2)ワークWの上端縁が未切削で平坦でなくても、全ての上治具板6が多少は左右に揺動するし幅狭であるので、ワークWの上端形状に沿って密着しやすい。また、上治具板6の左右揺動はバネ32やゴムで制約されているので、ワーク上端縁への上治具板6の密着は容易に行える。
このため、ワークWもビビリを生ずることなく切削でき、薄板の両面を切削しながらも、寸法精度や表面粗さを高く仕上げることができる。
(3)固定ガイド板41に対し可動クランプ板23を接近させると、上治具板6を挟み付けることができるので、上治具板6の撓みやビビリがなくなり、ワークWもビビリを生ずることなく切削でき、薄板状ワークの両面を切削しながらも、寸法精度や表面粗さを高く仕上げることができる。
5 上部クランプシリンダ
6 上治具板
21 側部クランプシリンダ
23 可動クランプ板
32 バネ
41 固定ガイド板
6 上治具板
21 側部クランプシリンダ
23 可動クランプ板
32 バネ
41 固定ガイド板
Claims (3)
- 薄板状のワークが載せられ該ワークの長手方向に移動自在な加工台と、該加工台の移動方向に直交する方向に接近離間自在な一対の加工ヘッドと、前記ワークを固定するクランプ機構とを備える両頭側面フライス盤であって、
前記クランプ機構が、
前記加工台上に固定され、前記ワークを立てた状態で、その上に載せる下治具と、
該下治具上のワークを上方から押し付ける複数枚の上治具板と、
該上治具板を昇降させる上部クランプシリンダとからなり、
前記複数枚の上治具板は前記ワークの長さ方向に沿って並列に並べられ、かつ隣接する上治具板は互いに接触するか微少な隙間をあけて位置しており、
前記上治具板の昇降時に該上治具板の片面に接触する固定ガイド板を備える
ことを特徴とする両頭側面フライス盤。 - 前記上治具板が、前記上部クランプシリンダの出力端に対し幅方向揺動自在にピンで枢着されており、かつ前記上治具板と前記出力端の間に揺動動作を抑制する弾性体が嵌められている
ことを特徴とする請求項1記載の両頭側面フライス盤。 - ワーク加工時に、前記上治具板を拘束しておく側部クランプが設けられており、
該側部クランプが、前記上治具板を挟んで前記固定ガイド板に対し進退する可動クランプ板と、該可動クランプ板を進退させる側部クランプシリンダとからなる
ことを特徴とする請求項1記載の両頭側面フライス盤。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140930 |