JP2002001593A - 打錠用杵および臼 - Google Patents

打錠用杵および臼

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JP2002001593A JP2000182039A JP2000182039A JP2002001593A JP 2002001593 A JP2002001593 A JP 2002001593A JP 2000182039 A JP2000182039 A JP 2000182039A JP 2000182039 A JP2000182039 A JP 2000182039A JP 2002001593 A JP2002001593 A JP 2002001593A
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Koji Fukada
公司 深田
Hiroshi Matoba
博 的場
Etsuji Nakamura
悦治 中村
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課 題】特に腐食性物質や付着性物質を含有する錠
剤を成形するための打錠機に好適な、優れた耐食性およ
び離型性を有する打錠用杵または臼を提供する。 【解決手段】 高ケイ素鋼を母材としてなる打錠用杵
4,6または臼3。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性物質などの腐
食性物質、または付着性を有する薬理活性物質、低融点
物質もしくは賦形剤などの付着性物質を含有する錠剤の
製造に用いられ、優れた耐食性および離型性を有する打
錠用杵または臼に関する。さらに本発明は、かかる打錠
用杵または臼を具用した打錠機、該打錠機を使用する錠
剤の製造方法、および該製造方法を用いて製造した錠剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】打錠用の杵および臼は、頻繁に繰り返さ
れる上記圧縮操作で容易に変形してはならないことから
高い機械的強度が要求され、従来は超鋼合金や合金工具
鋼を用いて形成されており、さらに腐食や付着対策とし
て杵表面にクロムメッキ等を施したものも使用されてい
る。
【0003】上記合金工具鋼などを用いた従来の杵およ
び臼は、その金属材料が本質的に腐食しやすい性質を有
しており、特に打錠末が酸性物質などの腐食性物質を含
有している場合、その金属材料の腐食がより一層進行し
やすくなり、錠剤の製造中に腐食が発生することもあ
り、杵および臼としての寿命が大幅に低下するという問
題が生じる。これらの腐食が杵および臼に発生すると、
杵および臼の表面の滑り性や打錠末との離型性が低下
し、錠剤を臼孔から取り出しにくくなるうえ、杵および
臼の表面に打錠末が付着して打錠された錠剤の表面が粗
面になったり、錠剤の表面に明瞭な刻印を形成できなく
なり、また、上記腐食により生じた異物が錠剤に混入す
ることもある。
【0004】また、打錠末に付着性のある薬理活性物
資、低融点物質または賦形剤などの付着性物質を含有す
る場合、杵および臼の表面と打錠末との離型性が低下
し、錠剤を臼孔から取り出しにくくなるうえ、スティッ
キングを起こして杵の表面に打錠末が付着して打錠され
た錠剤の表面が粗面になったり、錠剤の表面に明瞭な刻
印を形成できなくなるなどの問題が生じる。また錠剤を
臼孔から取り出す時にバインディングを起こして錠剤が
取り出しにくくなる。バインディングとは打錠された錠
剤と臼内の壁面の滑りが潤滑でない場合に生じる錠剤側
面のキズのことである。
【0005】さらに、上記合金工具鋼などからなる杵お
よび臼の表面に、耐食性や離型性を向上させるため、ク
ロムメッキなどのコーティングを施すこともあるが、コ
ーティング層が不均一であったり、本質的にコーティン
グ層の剥離が避けられないことから十分な効果が得られ
ないことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
腐食性物質や付着性物質を含有する錠剤を成形するため
の打錠機に好適な、優れた耐食性および離型性を有する
打錠用杵または臼を提供することにある。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明者らは、上記目的を達成
すべく鋭意検討した結果、打錠用杵または臼の母材とし
て高ケイ素鋼を用いれば、耐食性が向上するという知見
を得た。さらに、かかる高ケイ素鋼を母材として用いた
打錠用杵または臼は、付着性物質を含有する打錠末であ
っても、該打錠末と杵または臼の表面との離型性が非常
に優れているという思いがけない知見を得た。特に、臼
についてはバインディングが非常に生じにくい。また、
上記高ケイ素鋼を母材として用いた打錠用杵または臼の
表面を浸炭処理することにより、耐食性および離型性が
さらに向上するという知見を得た。さらに、かかる浸炭
処理により、クロムメッキなどのコーティング処理にお
けるコーティング層の剥離等の問題が解消でき、打錠用
杵または臼の耐久性の向上という産業上の有利な効果を
発揮できるようになることも知見した。本発明者らは、
さらに検討を重ね、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、(1)高ケイ素鋼を
母材としてなる打錠用杵または臼、(2)母材の表面が
浸炭処理されている前記(1)に記載の打錠用杵または
臼、(3)腐食性物質または付着性物質を含有する錠剤
を成形するための打錠機に用いる杵(1、2)または臼
(3)に適用した前記(1)また(2)に記載の打錠用
杵または臼、(4)腐食性物質が酸性物質である前記
(3)に記載の打錠用杵または臼、(5)付着性物質が
付着性のある薬理活性物質、付着性のある低融点物質お
よび付着性のある賦形剤からなる群から選ばれる1以上
の物質である前記(3)に記載の打錠用杵または臼、
(6)付着性のある低融点物質が融点降下により生じる
ことを特徴とする前記(5)に記載の打錠用杵および
臼、(7)前記(1)または(2)に記載の杵または臼
を具用することを特徴とする打錠機、(8)前記(7)
に記載の打錠機を使用することを特徴とする錠剤の製造
方法、(9)錠剤が腐食性物質または付着性物質を含有
する前記(8)に記載の製造方法、(10)腐食性物質
が酸性物質である前記(9)に記載の製造方法、(1
1)付着性物質が付着性のある薬理活性物質、付着性の
ある低融点物質および付着性のある賦形剤からなる群か
ら選ばれる1以上の物質である前記(9)に記載の製造
方法、(12)付着性のある低融点物質が融点降下によ
り生じることを特徴とする前記(11)に記載の製造方
法、および(13)前記(8)〜(12)に記載の製造
方法により製造された錠剤、に関する。
【0009】本発明の打錠用杵または臼に用いられる高
ケイ素鋼としては、ケイ素を約2〜10重量%程度、好
ましくは2〜5重量%含有するFe−Si合金が挙げら
れる。Siを含有させることにより打錠用杵または臼の
耐食性および離型性を向上させることができる。くわえ
て、硬度または耐磨耗性に優れていることから、打錠機
の耐久性を向上させることができる。高ケイ素鋼は、従
来の強靭鋼が主として炭素の働きにより強靭性を持たせ
ていたところ、炭素のかわりにケイ素で高強度化を図る
ものである。したがって、本発明の高ケイ素鋼には、さ
らに炭素が約0.1重量%程度以下、好ましくは約0.
08重量%程度以下含まれていてもよい。
【0010】本発明の高ケイ素鋼は、さらにNi、Mn
またはCrを含有していてもよい。Niを含有させるに
よりケイ素を多量に使用したときに生じる脆化のおそれ
を軽減することができ、また、Crを含有させることに
よりSiとともに耐食性や耐磨耗性を向上させることが
できる。Niの含有量は、約1〜20重量%程度、好ま
しくは約4〜16重量%程度、さらに好ましくは約4〜
10重量%程度である。Mnの含有量は、約0〜6重量
%程度、好ましくは約0.05〜3重量%程度である。
Crの含有量は、約5〜25重量%程度、好ましくは約
6〜16重量%程度、さらに好ましくは約6〜12重量
%程度である。ここで、NiとMnの含有量の和が、S
iの含有量の約1.5〜2.5倍程度、好ましくは約2
倍程度となることが本発明における好ましい態様であ
る。また、Crの含有量がSiの含有量の約2.5〜
3.5倍程度、好ましくは約3倍程度となることもまた
本発明における好ましい態様である。
【0011】本発明の高ケイ素鋼は、さらに、例えばM
o、Co、W、V、Ti、Ta、Al、CuまたはNb
などを含有していてもよい。Moの含有量は、約0〜6
重量%程度、好ましくは約0.2〜5重量%程度であ
る。Coの含有量は、約0〜25重量%程度、好ましく
は約0.5〜20重量%程度である。Wの含有量は、約
0〜4重量%程度、好ましくは約0〜2重量%程度であ
る。Vの含有量は、約0〜4重量%程度である。Tiの
含有量は、約0〜3重量%程度、好ましくは約0.1〜
2重量%程度である。Taの含有量は、約0〜10重量
%程度、好ましくは約0〜8重量%程度である。Alの
含有量は、約0〜1重量%程度が好ましい。Cuの含有
量は、約0〜6重量%程度である。Nbの含有量は、約
0〜5重量%程度が好ましい。
【0012】本発明の高ケイ素鋼の好ましい態様として
は、例えば以下の5つの態様が挙げられる。 (1)Cが約0〜0.08重量%程度、Siが約3.5
〜6重量%程度、Mnが約0〜5重量%程度、Niが約
3〜9重量%程度、Crが約6〜15重量%程度および
残部Feから成り、NiとMnの含有量の和がSiの含
有量の約2倍程度、Crの含有量がSiの含有量の約
2.5倍程度となっており、A変態点が約750℃以
下である高ケイ素鋼が挙げられる。 (2)Cが約0〜0.05重量%程度、Siが約3.5
〜6重量%程度、Mnが約2〜6重量%程度、Niが約
1〜4重量%程度、Crが約8〜16重量%程度、Mo
が約0.3〜3重量%程度、Cuが約1〜4重量%程度
および残部Feから成り、Ni、MnおよびCuの含有
量の和がSiの含有量の約2.5倍程度、Crの含有量
がSiの含有量の約3倍程度となっており、A変態点
が約750℃以下である高ケイ素鋼が挙げられる。 (3)Cを約0〜0.1重量%程度、Siを約4〜9重
量%程度、Mnを約0〜3重量%程度、Niを約6〜1
8重量%程度、Crを約16〜25重量%程度含有し、
さらに、Moを約0〜3重量%程度およびCoを約0〜
3重量%程度、または/およびCuを約0〜2重量%程
度含有して、残部Feから成り、NiおよびMnの含有
量の和がSiの含有量の約2倍程度、Crの含有量がS
iの含有量の約3.5倍程度となっており、A変態点
が約750℃以下である高ケイ素鋼が挙げられる。 (4)Cを約0〜0.05重量%程度、Siを約4〜7
重量%程度、Mnを約0〜3重量%程度、Niを約6〜
16重量%程度、Crを約12〜20重量%程度および
Vを約0〜4重量%程度含有し、さらに、Moを約0〜
4重量%程度、Wを約0〜4重量%程度、Tiを約0〜
1重量%程度およびAlを約0〜1重量%程度、または
/およびCoを約0〜1重量%程度およびCuを約0〜
1重量%程度含有して、残部Feから成り、Niおよび
Mnの含有量の和がSiの含有量の約2倍程度、Crの
含有量がSiの含有量の3.5倍程度となっており、A
変態点が約750℃以下である高ケイ素鋼が挙げられ
る。 (5)Cを約0〜0.05重量%程度、Siを約2〜4
重量%程度、Mnを約0〜2重量%程度、Niを約5〜
10重量%程度、Crを約8〜13重量%程度、Moを
約0.2〜1重量%程度、Cuを約0.5〜3重量%程
度含有して、残部Feから成り、Crの含有量の2倍と
Siの含有量の和が全体の約20〜30重量%程度とな
っている高ケイ素鋼が挙げられる。
【0013】さらに、本発明の高ケイ素鋼のより好まし
い態様としては、Cが約0〜0.08重量%程度、Si
が約2〜5重量%程度、Mnが約0.05〜3重量%程
度、Niが約4〜10重量%程度、Crが約6〜12重
量%程度未満、Moが約0.2〜5重量%程度、Cuが
約0〜6重量%程度、Tiが約0.1〜2重量%程度以
下、Coが約0.5〜20重量%程度以下、Taが約0
〜8重量%程度、Nbが約0〜5重量%程度、残部がF
eからなる高ケイ素鋼が挙げられる。なかでも、析出硬
化型の上記高ケイ素鋼が好ましい。
【0014】本発明の高ケイ素鋼は、公知又はそれに準
ずる方法により製造することができる。
【0015】さて、ステンレス鋼には、鋼材の微視的組
織としてオーステナイト型、フェライト型、オーステナ
イト・フェライト型、マルテンサイト型および析出硬化
型が挙げられる。本発明の高ケイ素鋼はいずれの型のも
のであってもよいが、オーステナイト型のもの、または
析出硬化型が好ましい。
【0016】本発明で用いられる打錠用杵または臼は、
その表面に浸炭処理を行ってもよい。本発明において行
う浸炭処理は、母材の格子原子の間に炭素原子が侵入固
溶することにより、母材の表面に炭素濃化層を形成する
処理が特に好ましい。母材表面を浸炭処理した打錠用杵
または臼は、表面層に形成された炭素濃化層が硬質であ
り、しかも高ケイ素鋼を用いた母材の有する耐食性がほ
とんど損なわれないばかりか、場合によっては母材以上
の高度の耐食性を発揮するという効果を奏す。
【0017】母材表面の炭素濃化層は、表面から約5〜
100μm程度、好ましくは約50〜100μm程度の
深さになるように処理するのが好適である。また、該炭
素濃化層中の表面炭素濃度を、約1.2〜2.6重量%
程度とするのが好ましい。炭素濃化層は、炭素原子の侵
入固溶により、母材の格子が等方に歪み膨張し、この歪
みによって硬化するが、表面炭素濃度が上述のような値
の場合には、上記歪みがより大きくなり表面硬度が一層
向上するので好ましい。
【0018】該浸炭処理は、好ましくは、COを含む浸
炭用ガスと接触させることにより行う。この浸炭処理に
より、下記の式(1)に示すいわゆるブードアー反応に
より、炭素が母材表面に析出し、母材の格子原子の間に
侵入固溶し、表面に炭素濃化層が形成される。 〔化1〕 2CO→C+CO2 (1) 浸炭処理に用いる浸炭用ガスとしては、CO+H2 混合
ガスからなるガスや、RXガス等に代表される変成ガス
(RXガスの成分は、CO23体積%+CO21体積%
+H2 31体積%+H2 O1体積%+残部N2 )等が挙
げられる。浸炭用ガスの混合比率を変えることにより、
表面炭素濃度を調整することができる。また、一般に、
炭素原子の母材金属中への侵入は拡散則に従うため、炭
素濃化層の深さは処理温度と処理時間とに依存するか
ら、必要な炭素濃化層深さを得られるような処理時間を
設定して浸炭処理を行えばよいが、処理時間としては約
10時間〜30時間程度、好ましくは約15時間〜25
時間程度である。
【0019】浸炭処理の際の温度は、約400℃〜70
0℃程度、好ましくは約400℃〜500℃程度であ
る。浸炭処理を母材の芯部の軟化・溶体化を起こさせな
い低温で行うのが好ましく、また耐食性は処理温度に依
存する(低い方が耐食性は良好になる)からである。す
なわち、炭素鋼のA1 変態温度以下である約400℃〜
700℃程度で行うのが好ましい。さらに、表面剛性と
ともに、母材と同等以上の耐食性を得ようとする場合に
は、浸炭処理温度をさらに低くし、400〜500℃に
設定するのが好ましい。
【0020】本発明において、浸炭処理の前に前処理を
行ってもよい。前処理としては、例えば、塩化物処理ま
たはフッ化処理等が挙げられる。塩化物処理としては、
本発明に係る打錠用杵または臼を塩素系ガス雰囲気下で
加熱状態とし、次いで浸炭処理を行う方法が挙げられ
る。塩化物処理をすることにより、母材表面の金属が塩
化物膜を形成すると同時に母材表面に形成されている不
働態皮膜が破壊され、約700℃以下、さらには約50
0℃以下の低温領域での浸炭が可能となる。
【0021】該塩化物処理で用いられる塩素系ガスとし
ては、ガス状のHCl;液状のCH 2 ClまたはCH
3 Cl等をガス状にしたもの;固体状のNH4 Clまた
はFeCl2 等をガス状にしたもの等が使用できる。ま
た、これら以外にも、分子内にClを含む他の塩素化合
物をガス状にしたもの(以下、塩素化合物ガス)も用い
ることができる。さらに、これらを2種以上混合したも
のを用いてもよい。また、このような塩素化合物ガスを
熱分解装置で熱分解させて生成させた塩素ガスや、予め
つくられた塩素ガスも上記塩素系ガスとして用いること
ができる。特に、これらのなかでも、操作性や取扱い性
の良さという観点から、常温でガス状のHClが最も優
れている。そして、上記塩素系ガスは、それのみで用い
ることもできるが、通常は、N2ガス等の不活性ガスで
希釈されて使用される。このときの、HClガスのN2
ガス等に対する希釈度(濃度)は、処理効率と炉材の消
耗の防止との兼ね合いから、約1〜20体積%程度が好
ましく、約3〜10体積%程度がより好ましい。
【0022】該塩化物処理の際、塩素系ガスは約1〜5
g/m3 程度導入するのが好ましい。過剰の塩素系ガス
を導入することは、炉材の消耗を早め、また排ガス処理
装置の負荷も増大するからである。また、同様に、炉材
の消耗を防止するため、塩素系ガスでの処理温度を約2
00〜400℃程度、好ましくは約250〜350℃程
度に設定するのが好ましい。上記加熱保持時間は、約5
分〜20分程度に設定されるのが好ましい。この塩化物
処理時に形成されたFeCl2 ,FeCl3 ,CrCl
2 ,CrCl3 等の塩化物皮膜は、浸炭処理時に浸炭用
雰囲気ガス中のH2 と反応してHClとなる。したがっ
て、このHClは排ガスパイプに導入され、そこに設置
された乾式の排ガス処理装置において、CaCl2 等に
変換されて捕捉されることにより、無害化するのが好ま
しい。
【0023】フッ化処理としては、本発明に係る打錠用
杵または臼をフッ素系ガス雰囲気下で加熱状態とし、次
いで浸炭処理を行う方法が挙げられる。なお、上記フッ
化処理は、浸炭処理と同時に行ってもよい。フッ化処理
することにより、母材表面に形成されたCr23 等を
含む不働態皮膜がフッ化膜に変化する。このフッ化膜
は、上記不働態皮膜に比べ、浸炭に用いる炭素原子の浸
透を容易にすると予想され、母材表面は、上記フッ化処
理によって炭素原子の浸透の容易な表面状態になるもの
と推測される。
【0024】該フッ化処理に用いられるフッ素系ガスと
しては、例えばNF3 、BF3 、CF4 、HF、S
6 、C26 、WF6 、CHF3 、SiF4またはCl
3 等のフッ素化合物ガスがあげられ、これらは、単独
でもしくは2種以上併せて使用される。また、これらの
ガス以外に、分子内にフッ素を含む他のフッ素系化合物
をガス状にしたものも上記フッ素化合物ガスとして用い
ることができる。また、このようなフッ素化合物ガスを
熱分解装置で熱分解させて生成させたフッ素ガスや、あ
らかじめ作られたフッ素ガスもフッ素系ガスとして用い
ることができる。このようなフッ素化合物ガスとフッ素
ガスとは、場合によって混合使用される。このフッ素系
ガスとしてはNF3 が好ましい。NF3 は、常温でガス
状であり、化学的安定性が高く取扱いが容易であるだか
らである。
【0025】そして、上記フッ素化合物ガスまたはフッ
素ガス等のフッ素系ガスは、それのみで用いることもで
きるが、通常はN2 ガス等の不活性ガスで希釈されて使
用される。このような希釈されたガスにおけるフッ素系
ガス自身の濃度は、容量基準で、例えば、約10000
〜100000ppm程度であり、好ましくは約200
00〜70000ppm程度、より好ましくは約300
00〜50000ppm程度である。
【0026】上記フッ化処理のより好ましい態様として
は、例えば、まず、炉内に未処理の打錠用杵または臼を
入れ、上記濃度のフッ素系ガス雰囲気下に加熱状態で保
持する。この場合、加熱保持は、打錠用杵または臼自体
を、例えば、約250〜600℃程度、好ましくは約2
50〜500℃程度の温度に保持することによって行わ
れる。上記フッ素系ガス雰囲気中での加熱保持時間は、
約10分〜80分程度に設定するのが好ましい。
【0027】本発明における浸炭処理についてさらに具
体的に好ましい態様を説明する。本発明の浸炭処理方法
は、例えば、図2示すような炉で実施することができ
る。図において、21は炉本体、22はヒータ、23は
ファン、24は本発明に係る打錠用杵または臼が詰めら
れた治具である。そして、25はCOガスタンクであ
る。また、26はN2 ガスおよびH2 ガスを導入するN
2 ,H2 ガス導入路であり、上記COガス、N2 ガスま
たはH2 ガスは、所定の混合比率に混合されて浸炭用ガ
ス導入パイプ27から炉内に導入されるようになってい
る。また、28は真空ポンプ(図示せず)により炉内を
真空引きする排気パイプであり、29は炉内の排ガスを
排出する排ガスパイプである。上記炉において、炉本体
21の内壁、ヒータ22、ファン23、治具24等の浸
炭用ガスと接触する表面は、ニッケルから形成されてい
る。
【0028】所望により、塩化物処理またはフッ化処理
等を行った場合は、N2 ガスで炉内のパージを行いなが
ら昇温し、浸炭用ガス、例えば、〔CO:11体積%+
2:15体積%+N2 :72体積%+CO2 :2体積
%〕混合ガス等を導入し、所定時間保持して浸炭処理を
行うことにより、表面に炭素濃化層を形成させたのち取
り出す。このときの浸炭処理条件としては、例えば、2
5μm以上の炭素濃化層を形成し、しかも、上記炭素濃
化層が母材以上の耐食性を有するものになるようにする
場合には、約400〜500℃程度で約10時間〜30
時間程度の浸炭処理を行うのが好ましい。
【0029】ここで、浸炭処理後の本発明に係る打錠用
杵または臼の表面は、すすの付着と最表層部の酸化によ
って黒色化する。したがって、本発明において、本来の
金属光沢を得るために、エメリーペーパー、バフ研磨も
しくはバレル研磨等の機械研磨を行うか、または、約6
0〜70℃程度に加温したHF−HNO3 溶液等の酸に
浸漬して表面洗浄を行うことにより上記黒色層を除去す
ることができる。この酸による洗浄は、浸炭処理後の本
発明に係る打錠用杵または臼の表面に不働態皮膜を再生
させ、耐食性を強化するのに有効である。
【0030】本発明における打錠用の杵または臼は、例
えば、腐食性を有する酸性物質、付着性を有する薬理活
性物質、賦形剤もしくは低融点物質、または2種以上の
含有成分による融点降下を起こす物質等を含有する錠剤
の製造に対しても、好適に用いることができる。該物質
は、特に限定されず、どのようなものでもよい。すなわ
ち、薬理活性物質を含む医薬品に限らず、農薬、肥料、
食品、プラスチック、セラミックまたは金属などに対し
ても、本発明における打錠用の杵または臼を用いること
ができる。
【0031】腐食性を有する酸性物質としては、例えば
塩酸ピオグリタゾン、塩酸マニジピン、塩酸デラプリ
ル、塩酸フルスルチアミン、塩酸セフォチアムヘキセチ
ル、塩酸チアミン、塩酸ヒドロキシジンまたは塩酸ピリ
ドキシンなどが挙げられる。また、本発明における酸性
物質は特にこれらに限定されるものではなく、酸性を示
す固形物質であればどのようなものでもよい。
【0032】付着性を有する薬理活性物質としては、例
えばイブプロフェン、3−〔1−(フェニルメチル)ピ
ペリジン−4−イル〕−1−(2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−8−イル)−1−
プロパノン フマレート、リセドロネート、塩酸ピオグ
リタゾンまたはトコフェロール類などが挙げられる。ま
た、本発明における付着性を有する薬理活性物質は特に
これらに限定されるものではなく、付着性を示す薬理活
性物質であればどのようなものでもよい。
【0033】またさらに打錠末に付着性のある賦形剤が
含まれるとき、薬理活性物質は付着性が無くともよい。
付着性が無くとも本発明に使用されてよい薬理活性物質
としては、例えばランソプラゾール、カンデサルタンシ
レキセチル、ビンポセチン、セラトロダスト、塩酸フェ
ニルプロパノールアミン、臭化水素酸デキストロメトル
ファン、無水カフェイン、d−マレイン酸クロルフェニ
ラミン、アセトアミノフェン、トラネキサム酸、リン酸
ジヒドロコデイン、塩酸メチルエフェドリンまたはノス
カピン等が挙げられる。また、付着性が無くとも本発明
に使用されてよい薬理活性物質は特にこれらに限定され
るものではなく、薬理活性物質であればどのようなもの
でもよい。
【0034】付着性を有する賦形剤としては、特に糖ア
ルコールがあり、例えばエリスリトール、D−マンニト
ール、D−ソルビトール、キシリトール、マルチトー
ル、無水マルトース、含水マルトース、無水ラクチトー
ル、含水ラクチトールまたは粉末還元麦芽糖水飴などが
挙げられる。また、本発明における付着性を有する賦形
剤は特にこれらに限定されるものではなく、付着性を示
す賦形剤であればどのようなものでもよい。付着性を有
する低融点物質としては、例えば、トコフェロール類、
ケトプロフェン、イブプロフェンなどが挙げられる。ま
た、本発明における付着性を有する低融点物質は特にこ
れらに限定されるものではなく、付着性を示す低融点物
質であればどのようなものでもよい。
【0035】また2種以上の含有成分により融点降下を
起こす物質としては、マレイン酸クロルフェニラミン
(例えば、d−マレイン酸クロルフェニラミン、dl−
マレイン酸クロルフェニラミン等)と臭化水素酸デキス
トロメトルファンとの組み合わせ、アセトアミノフェン
と臭化水素酸デキストロメトルファンとの組み合わせ、
ニコチン酸アミドとコハク酸d−α−トコフェロールと
の組み合わせ、ニコチン酸アミドとフルスルチアミン塩
酸塩との組み合わせ、グアイフェネシンと臭化水素酸デ
キストロメトルファンとの組み合わせ、またはグアイフ
ェネシンとd−マレイン酸クロルフェニラミンとの組み
合わせからなる医薬成分などが挙げられる。また、本発
明における2種以上の含有成分により融点降下を起こす
物質は特にこれらに限定されるものではなく、2種以上
の含有成分により融点降下を起こす物質であればどのよ
うなものでもよい。
【0036】錠剤はいわゆる錠剤の形状を有する物なら
どのようなものでもよく、薬物を含有する細粒またはペ
レット等を含有する錠剤、さらに薬物間の接触を避け、
放出制御もしくは服用性改善を目的とした積層錠もしく
は有核錠であってよいことは言うまでもない。また、錠
剤を常法に従ってさらに表面コーティングして製品とし
てもよい。
【0037】上記薬理活性物質については、通常、例え
ば賦形剤、滑沢剤または崩壊剤などと混合して打錠末と
なし、これを本発明に係る打錠用杵と臼で圧縮させて錠
剤を製造する。また錠剤には所望により、防腐剤、抗酸
化剤、着色剤または矯味剤などの製剤添加物を打錠末に
配合することもできる。
【0038】賦形剤としては、例えば、乳糖、デンプン
(コーンスターチ、バレイショデンプンもしくは小麦デ
ンプンなど)、α化デンプン、部分α化デンプン、結晶
セルロース(例えば、アビセルPH101もしくはアビ
セルPHF20(いずれも商品名、旭化成工業株式会社
製)など)、グラニュウ糖、 軽質無水ケイ酸(例え
ば、サイリシア320(商品名、ワイ・ケー・エフ社
製)など)、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、低置
換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロースカルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウム、合成ケイ酸アルミニウム、精製白糖、ブドウ糖、
デキストリン、アラビアゴムまたは含水ブドウ糖などが
挙げられる。
【0039】滑沢剤としては、例えば、ポリエチレング
リコール、タルク、ステアリン酸またはショ糖脂肪酸エ
ステルなどが挙げられる。該ショ糖脂肪酸エステルとし
ては、例えば、分子量約400〜1300程度のショ糖
脂肪酸エステル(例えば、ショ糖ラウリン酸エステル、
ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エス
テルまたはショ糖ステアリン酸エステル等)が挙げられ
る。ショ糖ラウリン酸エステルとしては、例えばショ糖
モノラウレート、ショ糖ジラウレートまたはショ糖トリ
ラウレート等が挙げられる。ショ糖ミリスチン酸エステ
ルとしては、例えば、ショ糖モノミリステート、ショ糖
ジミリステートまたはショ糖トリミリステート等が挙げ
られる。ショ糖パルミチン酸エステルとしては、例え
ば、ショ糖モノパルミテート,ショ糖ジパルミテート、
ショ糖トリパルミテート等が挙げられる。ショ糖ステア
リン酸エステルとしては、例えば、ショ糖モノステアレ
ート、ショ糖ジステアレートまたはショ糖トリステアレ
ート等が挙げられる。
【0040】結合剤としては、例えば、ショ糖、ゼラチ
ン、アラビアゴム末、メチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース(例えば、HPC−Lなど)、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリ
ビニルピロリドン、プルラン、デキストリン、α化デン
プンまたはトレハロースなどが挙げられる。
【0041】崩壊剤としては、例えば、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウ
ム(例えば、アクジゾル(商品名、旭化成工業株式会社
製)など)、クロスリンクドインソルブルポリビニルピ
ロリドン(例えば、コリドンCL(商品名、BASF社
製)など)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、
部分アルファ化デンプン、クロスポビドン(ISP In
c., BASF)、カルメロースカルシウム(五徳薬品
株式会社製)、カルボキシメチルスターチナトリウム
(松谷化学株式会社製)またはコーンスターチなどが挙
げられる。
【0042】コーティング剤としては、例えば、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルエチルセルロース、ポリオキシ
エチレングリコール、プルロニックF68、ツイーン8
0、ヒマシ油、セルロースアセテートフタレート、ヒド
ロキシメチルセルロースアセテートサクシネート、アミ
ノアルキルメタアクリレートコポリマー(例えば、オイ
ドラギッドEもしくはオイドラギッドRSなど)、メタ
クリル酸コポリマー(例えば、オイドラギッドL30−
55など)、ワックス類およびタルク、酸化チタンまた
はベンガラ等の色素などが挙げられる。
【0043】着色剤としては、例えば、タール色素、カ
ラメル、ベンガラ、酸化チタン、リボフラビン類、緑茶
抽出物、銅クロロフィンナトリウム、食用黄色5号、食
用赤色2号もしくは食用青色2号などの食用色素または
食用レーキ色素などが挙げられる。
【0044】矯味剤としては、例えば、甘味剤(例え
ば、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウ
ム、アスパルテーム、ステビアもしくはソーマチンなど
の人工甘味料など)、香料(例えば、レモン,レモンラ
イム、オレンジ、1−メントール、ハッカ油、ペパーミ
ントミクロンX−8277−Tもしくはドライコート抹
茶#421など)、酸味料(例えば、クエン酸、酒石酸
もしくはリンゴ酸など)または緑茶末などが挙げられ
る。
【0045】打錠末中の腐食性を有する酸性物質、また
は付着性を有する薬理活性物質もしくは低融点物質の割
合は、一概には言えず広範囲に渉る。具体的には約0.
001〜99.5%程度、より好ましくは約0.01〜
70%程度、さらに好ましくは約0.1〜50%程度で
ある。また、打錠末中の付着性を有する賦形剤の割合も
一概には言えず広範囲に渉る。具体的には約0.001
〜99.5%程度、より好ましくは約0.01〜90%
程度、さらに好ましくは約0.1〜90%程度である。
【0046】本発明に係る打錠用杵または臼を具用する
打錠機を用いて打錠末を圧縮成形することにより、錠剤
を製造することができる。本発明に係る打錠用杵または
臼を具用する打錠機および該打錠機を用いた錠剤の製造
方法の好ましい態様を、図1を用いて説明する。回転盤
に付設された臼内(3)に臼孔(3a)を形成し、臼孔
の下方に配置した下杵(6)の位置を調整して臼孔(3
a)内の空間を所定容積に設定し、この臼孔(3a)内
に粉末薬剤等の打錠末(10)を収納したのち上杵
(4)で圧縮して錠剤を成形し、その後、下杵(6)で
押し上げて上記錠剤を臼孔内から取り出して、錠剤を製
造する。
【0047】打錠圧は通常約1〜30kN/杵程度、好
ましくは約5〜30kN/杵程度であり、さらに好まし
くは約8〜25kN/杵程度である。臼の内径は通常約
3〜20mm程度、好ましくは約3〜13mm程度、さ
らに好ましくは4〜10mm程度である。臼の形状は円
形でもよいし、オーバルまたはオブロングなどの異形の
場合でもよい。
【0048】
【実施例】[実施例1−1]表1に示す処方により、イ
ブプロフェン270g、リン酸ジヒドロコデイン14.
4g、乳糖557.4g、コーンスターチ89.1g、
クロスカルメロースナトリウム36g、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース14.4gのI群の各成分を流動
層造粒機(パウレック社製・FD−3SN)に入れて混
合後、給気温度60℃で送気しながらヒドロキシプロピ
ルセルロース6重量%水溶液を12g/分の速度で計5
20g噴霧して顆粒を製造した。そして、パワーミル
(昭和化学機械株式会社製)にて粉砕(スクリーンサイ
ズ 1.5mm、)して整粒末を得た。また、P群は表
1の処方に従い、塩酸フェニルプロパノールアミン15
0g、マレイン酸クロルフェニラミン15g、無水カフ
ェイン150g、乳糖5g、コーンスターチ363gを
流動層造粒機(給気温度80℃)に入れ、ヒドロキシプ
ロピルセルロース6重量%水溶液を8g/分の速度で計
367g噴霧して同様に顆粒を製造後、粉砕して整粒末
を得た。そして、I群整粒末843.75g、P群整粒
末176.25gに結晶セルロース127g、クロスカ
ルメロースナトリウム48gおよびステアリン酸マグネ
シウム5gを加え、3分間タンブラー混合機(昭和化学
機械株式会社製・TM−15型)にて混合して打錠用顆
粒を得た後、ロータリー式打錠機(菊水製作所製・コレ
クト19k)にて打錠圧15kN/杵で素錠を製した。
その際、13.5mm×6.5mmのオブロングの杵
(上下に刻印の入ったもの)および臼を用い、杵は高ケ
イ素鋼(シリコロイSL−X2タイプ(日本シリコロイ
工業株式会社製))を母材として用い表面に浸炭処理
(上記〔0027〕〜〔0028〕欄に記載の処理)を
施したものを使用し、臼はSKS−2を母材として用い
表面は未処理のものを使用した。
【0049】[比較例1−1]実施例1−1で得た打錠
用顆粒を、ロータリー式打錠機(菊水製作所製・コレク
ト19k)にて打錠圧15kN/杵で素錠を製した。そ
の際、13.5mm×6.5mmのオブロングの杵(上
下に刻印の入ったもの)および臼を用い、杵および臼は
母材としてSKS−2を用いたもので、杵は表面にクロ
ムメッキを施したものを使用し、臼は表面が未処理のも
のを使用した。
【0050】
【表1】
【0051】[実施例1−2]表2に示す処方により、
アセトアミノフェン900g、dl−塩酸メチルエフェ
ドリン60g、ヘスペリジン37.2g、コーンスター
チ254.1g、のA群の各成分を流動層造粒機(パウ
レック社製・FD−3SN)に入れて混合後、給気温度
80℃で送気しながらヒドロキシプロピルセルロース6
重量%水溶液を15g/分の速度で計645g噴霧して
顆粒を製造した。そして、パワーミル(昭和化学機械株
式会社製)にて粉砕(スクリーンサイズ 1.5mm)
して整粒末を得た。また、B群は表2の処方に従い、d
−マレイン酸クロルフェニラミン3.5g、臭化水素酸
デキストロメトルファン48g、無水カフェイン75
g、ヘスペリジン22.8g、トラネキサム酸420
g、軽質無水ケイ酸7.7g、コーンスターチ173.
8g、を流動層造粒機(給気温度80℃)に入れ、ヒド
ロキシプロピルセルロース6重量%水溶液を9g/分の
速度で計387g噴霧して同様に顆粒を製造後、粉砕し
て整粒末を得た。そして、A群整粒末645g、B群整
粒末387gに結晶セルロース143.4g、クロスカ
ルメロースナトリウム36gおよびステアリン酸マグネ
シウム3.6gを加え、3分間タンブラー混合機(昭和
化学機械株式会社製・TM−15型)にて混合して打錠
用顆粒を得た後、ロータリー式打錠機(菊水製作所製・
コレクト19K)にて打錠圧15kN/杵で素錠を製し
た。その際、8.5mmの円形の杵(上下に刻印の入っ
たもの)および臼を用い、杵はSKS−2を母材として
用いた杵で表面にクロムドッペ処理を施したものを使用
し、臼は高ケイ素鋼(実施例1−1と同様)を母材とし
て用いた臼で表面に浸炭処理(実施例1−1と同様)を
施したものを使用した。
【0052】[比較例1−2]実施例1−2で得た打錠
用顆粒を、ロータリー式打錠機(菊水製作所製・コレク
ト19k)にて打錠圧15kN/杵で素錠を製した。そ
の際、8.5mmの円形の杵(上下に刻印の入ったも
の)および臼を用い、杵および臼は母材としてSKS−
2を用いたもので、杵は表面にクロムドッペを施したも
のを使用し、臼は表面が未処理のものを使用した。
【0053】
【表2】
【0054】[試験例1]実施例1−1もしくは1−
2、または比較例1−1もしくは1−2の打錠工程にお
ける杵付着状態およびバインディングについて観察し、
その結果を表3、4に示す。比較例1−1ではイブプロ
フェンによる、比較例1−2では融点降下による低融点
物質の生成による付着が見られたが、これより各実施例
では比較例と比べて良好な打錠性が得られていることが
分かった。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】[実施例2−1]自体公知の製法に従っ
て、高ケイ素鋼(実施例1−1と同様)を母材とし、そ
の表面に浸炭処理(実施例1−1と同様)を施した打錠
用杵(以下、実施例杵という)を作製した。上記実施例
杵の離型性を確認するため、塩酸ピオグリタゾン33.
06重量部、乳糖76.34重量部、ヒドロキシプロピ
ルセルロース3.0重量部、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム7.2重量部およびステアリン酸マグネシ
ウム0.4重量部からなる打錠末を、流動層造粒乾燥機
(パウレック製、FD−S2)およびタンブラー混合機
(昭和化学機械製、TM−15)を用いて常法により製
し、この打錠末を用いて実施例杵を組み付けたロータリ
ー式打錠機(菊水製作所製、コレクト19k)において
打錠圧力7〜9kNで30分間打錠し、杵への打錠末の
付着の有無を目視観察した。その結果を表5に示す。
【0058】[比較例2−1]離型性の比較例として、
実施例2−1で得た打錠末を用いて、下記の打錠用杵を
組み付けたロータリー式打錠機(菊水製作所製、コレク
ト19k)において、実施例2−1と同じ条件で打錠
し、各杵への打錠末の付着の有無を目視観察した。その
結果を表5に示す。 (1)SKS2杵:母材として、鉄を95重量%、クロ
ムを1重量%、タングステンを1.5重量%、炭素を1
重量%、ケイ素を0.35重量%、マンガンを0.8重
量%、リンを0.03重量%、硫黄を0.03重量%含
む合金工具鋼(SKS2)を用いて作製した打錠用杵。 (2)アロイ杵:母材として焼結合金(特願平09−3
23123号)を用いて作製した打錠用杵。 (3)クロムメッキ杵:SKS2に杵の表面に、自体公
知の製法に従って硬質クロムメッキを施した打錠用杵。 (4)TiN杵:SKS2杵の表面に、自体公知の製法
に従って窒化チタン(TiN)のコーティングを施した
打錠用杵。 (5)DLC杵:SKS2杵の表面に、自体公知の製法
に従ってダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)の
コーティングを施した打錠用杵。
【0059】〔試験例2〕酸性物質を含有する打錠末を
用いて打錠した結果、クロムメッキ杵、TiN杵および
DLC杵は打錠末の杵への付着が認められ、安定した製
造が困難となったのに対し、実施例杵、SKS2杵およ
びアロイ杵は打錠末の杵への付着は認められなかった。
【0060】
【表5】
【0061】[実施例2−2]実施例杵の耐食性を確認
するため、実施例2−1と同様に製した打錠末を実施例
杵に接触させ、室内(温度20〜25℃、湿度40〜6
5%)で7日間放置し、杵表面の腐食の有無を目視観察
した。その結果を表6に示す。
【0062】[比較例2−2]耐食性の比較例として、
SKS2杵およびアロイ杵を用いて、実施例2−2と同
じ条件下で放置した後、杵表面の腐食の有無を目視観察
した。その結果を表6に示す。
【0063】〔試験例3〕杵に酸性物質を含有する打錠
末を接触させ、室内で放置した結果、SKS2杵には著
しい腐食が認められたのに対し、実施例杵およびアロイ
杵には腐食は認められなかった。
【0064】
【表6】
【0065】[実施例2−3]実施例杵の強度を確認す
るため、オートグラフ(島津製作所製、AG−100K
MD)において実施例杵を図3に示すように設置して上
方から加圧し、杵先端部(打錠面)の径および全長につ
いて加圧前後の寸法変化を測定した。その結果を表7に
示す。
【0066】[比較例2−3]強度の比較例として、S
KS2杵およびアロイ杵を用いて、実施例2−3と同じ
条件で加圧した後、杵先端部(打錠面)の径および全長
について加圧前後の寸法変化を測定した。その結果を表
7に示す。
【0067】〔試験例4〕杵を圧縮加圧して寸法の変化
を確認した結果、実施例杵はSKS2杵およびアロイ杵
と同等以上の強度を示した。ただし、アロイ杵について
は、ロータリー式打錠機において5時間打錠した際に杵
先端部の破損が認められたため、工業的生産への適用は
困難と判断された。
【0068】
【表7】
【0069】
【発明の効果】本発明の母材として高ケイ素鋼を用い、
所望によりその表面に浸炭処理を施した打錠用杵および
臼は、腐食性物質または付着性物質を含有する錠剤の製
造において優れた耐食性および離型性を示し、安定した
工業的生産に適した打錠機を提供することができるとい
う効果を奏す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る打錠用杵または臼を用いた回転
式打錠機の概略断面図である。
【図2】 本発明における浸炭処理を行う装置の一態様
を示す。
【図3】 実施例で用いられる打錠用杵および臼を示
す。
【符号の説明】
1 回転式打錠機 2 回転盤 3 臼 3a 臼孔 4 上杵 5 上杵保持盤 6 下杵 7 下杵保持盤 8 上杵ガイドレール 9 下杵ガイドレール 10 打錠末 21 炉本体 22 ヒータ 23 ファン 24 本発明に係る打錠用杵または臼が詰められた治
具 25 COガスタンク 26 N2 ,H2 ガス導入路 27 浸炭用ガス導入パイプ 28 排気パイプ 29 排ガスパイプ 31 上杵 32 下杵 33 臼 34 打錠末 35a、35b 杵・臼ホルダー 36 加圧部 37 台座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/00 302 C22C 38/00 302Z 38/40 38/40 38/52 38/52 38/58 38/58

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高ケイ素鋼を母材としてなる打錠用杵ま
    たは臼。
  2. 【請求項2】 母材の表面が浸炭処理されている請求項
    1に記載の打錠用杵または臼。
  3. 【請求項3】 腐食性物質または付着性物質を含有する
    錠剤を成形するための打錠機に用いる杵(1、2)また
    は臼(3)に適用した請求項1または2に記載の打錠用
    杵または臼。
  4. 【請求項4】 腐食性物質が酸性物質である請求項3に
    記載の打錠用杵または臼。
  5. 【請求項5】 付着性物質が付着性のある薬理活性物
    質、付着性のある低融点物質および付着性のある賦形剤
    からなる群から選ばれる1以上の物質である請求項3に
    記載の打錠用杵または臼。
  6. 【請求項6】 付着性のある低融点物質が融点降下によ
    り生じることを特徴とする請求項5に記載の打錠用杵お
    よび臼。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の杵または臼を
    具用することを特徴とする打錠機。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の打錠機を使用すること
    を特徴とする錠剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 錠剤が腐食性物質または付着性物質を含
    有する請求項8に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 腐食性物質が酸性物質である請求項9
    に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 付着性物質が付着性のある薬理活性物
    質、付着性のある低融点物質および付着性のある賦形剤
    からなる群から選ばれる1以上の物質である請求項9に
    記載の製造方法。
  12. 【請求項12】付着性のある低融点物質が融点降下によ
    り生じることを特徴とする請求項11に記載の製造方
    法。
  13. 【請求項13】請求項8〜12に記載の製造方法により
    製造された錠剤。
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