JP2001526381A - マトリックス補助レーザー脱着/イオン化質量分光分析による核酸の同定方法 - Google Patents

マトリックス補助レーザー脱着/イオン化質量分光分析による核酸の同定方法

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JP2001526381A JP2000524469A JP2000524469A JP2001526381A JP 2001526381 A JP2001526381 A JP 2001526381A JP 2000524469 A JP2000524469 A JP 2000524469A JP 2000524469 A JP2000524469 A JP 2000524469A JP 2001526381 A JP2001526381 A JP 2001526381A
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    • H01J49/0418Sample holders or containers for laser desorption, e.g. matrix-assisted laser desorption/ionisation [MALDI] plates or surface enhanced laser desorption/ionisation [SELDI] plates

Abstract

(57)【要約】 本発明は、マトリックス補助レーザー脱着/イオン化質量分光分析による、異なる質量の前以て決定したプローブを用いた核酸分子中のヌクレオチド配列の検出方法に関する。本発明の方法の利点の一つは、異なるプローブのセットにより種々の未知の核酸分子を同時に特徴付けることができることである。さらに、本発明は、プローブおよび/またはプローブ支持体(任意に核酸分子が結合している)を含むキットに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、マトリックス補助レーザー脱着/イオン化質量分光分析による、異
なる質量の前以て決定したプローブを用いた核酸分子中のヌクレオチド配列の検
出方法に関する。本発明の方法の利点の一つは、異なるプローブのセットにより
種々の未知の核酸分子を同時に特徴付けることができることである。さらに、本
発明は、プローブおよび/またはプローブ支持体(任意に核酸分子が結合してい
る)を含むキットに関する。
【0002】 核酸を正確に特徴付けることは非常に複雑で、高価につくものである。不明な
DNAはシークエンシングにより特徴付けることができる。これがDNAを分析
するのに最も正確な方法である。しかしながら、DNAのシークエンシングは多
大な時間および労力を要し、全配列に関心がもたれる場合のみに必要であるにす
ぎない。非常に短いDNA部分(<1000ヌクレオ塩基)のみが一つの工程でシ
ークエンシングされ得る。1000ヌクレオ塩基よりも長いDNA断片を一層大
きいスケールで分析しなければならない場合にはDNAを分割することが必要と
なり、よりこの手法は高くつくことになる。
【0003】 しかしながら、より低い解決ではあるが多くの言明を行うことができる。しか
しながら、現在までに記載された方法は、放射性物質を使用する必要があり、、
1つの分析にたった1つのプローブしか使えないという点で不利である。そのよ
うな従来技術の方法は、たとえば、種々の標的DNAのアレイを用いてある種の
情報を探求することを含む。何千もの標的DNAを含むアレイを固相に固定化し
、ついでプローブ(相補配列を持つ核酸)を用いてある配列の存在について全て
の標的DNAを一緒に調べることができる1,2。プローブと標的DNAとの一致 は、両核酸のハイブリダイゼーションにより確認することができる。プローブは
種々の長さのいかなる核酸配列であってもよい。最小限にしか互いに重複しない
、プローブ配列の至適ライブラリーを選択する様々な方法が存在する3,4。プロ ーブ配列は、特定の標的DNAを見つけ出すために特別に編成することができる
。この技術を利用した一つの方法は、オリゴフィンガープリンティングである。
標的DNAのライブラリーを短い核酸プローブで走査する。通常、そのためのプ
ローブは8〜12塩基の長さである。1つのプローブが、ナイロン膜に固定化さ
れた標的DNAライブラリーに同時にハイブリダイズされる。プローブは放射能
で標識されており、ハイブリダイゼーションは放射能の位置により判定される。
固定化されたDNAアレイの走査にはまた、蛍光によりマーキングしたプローブ
もまた用いられている5。類似の方法が、DNAシークエンシングのマルチプル 化のために用いられている6,7。標的配列のクローニングのため、種々のベクタ ー系が用いられる。各一つのクローンを各クローニングベクターによりプールし
、配列決定反応が行い、断片をゲル上で分離し、ゲルをナイロン膜上にブロット
する。続いて、それぞれのクローニング系に属する配列が得られるように、クロ
ーニング系の種々の配列を固定化DNAとハイブリダイズさせる。ここで、クロ
ーニング系の走査はまた質量分光分析により検出可能なプローブによっても行う
ことができる。
【0004】 標的DNAと配列特異的に相互作用することができるいかなる分子をもプロー
ブとして用いることができる。最も一般的に用いられているのはオリゴデオキシ
リボヌクレオチドである。しかしながら、この目的のためには、ペプチド核酸(
PNA)9,10、ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドまたはメチルホスホネー
トオリゴヌクレオチドなどの核酸のあらゆる修飾が適している。プローブの特異
性は非常に重要である。ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドは特に好ましい
わけではない、なぜなら、その構造が硫黄原子によって修飾されており、このこ
とはハイブリダイゼーションの特性にマイナスの影響を及ぼすからである。この
ことは、ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドが通常、ジアステレオマーなし
では合成されないという事実にもよる。過去には、メチルホスホネートオリゴヌ
クレオチドでも同様の純度に関る問題があったが、これらオリゴヌクレオチドは
、次第にジアステレオマーなしで合成されるようになってきている。メチルホス
ホネートオリゴヌクレオチドとホスホロチオエートオリゴヌクレオチドとの本質
的な違いは、前者が荷電していない骨格を有する結果、緩衝塩へのハイブリダイ
ゼーションの依存がより低減し、全体として、反発の低減により親和性が高くな
ることである。ペプチド核酸もまた荷電していない骨格を持ち、このことにより
同時に、核酸の骨格の一般的な糖−リン酸構造とは化学的特性が劇的に逸脱した
ものとなる。PNAの骨格は、通常のDNAの糖−リン酸骨格の代りにアミド配
列を示す。PNAは、DNAに相補的である配列と非常によくハイブリダイズす
る。PNA/DNAハイブリッドの融解温度は、対応するDNA/DNAハイブ
リッドよりも高く、緩衝塩に対するハイブリダイゼーションの依存度もまた比較
的低い。
【0005】 マトリックス補助レーザー脱着/イオン化質量分光分析(Matrix-assistierte
Laser Desorptions/Ionisations Massenspektrometrie)(MALDI)は、生
体分子の分析のための新規で非常に効率的な方法である11。分析対象物分子を光
吸収マトリックス中に包埋する。マトリックスを短レーザーパルスにより蒸気化
し、かくして分析対象物は断片化されない形態で気相に移される。分析対象物の
イオン化はマトリックス分子のパルスにより達成される。負荷した電圧は、ゼロ
場飛行パイプでイオンを加速する。その質量が異なるため、イオンは異なって加
速される。小さなイオンは大きなイオンよりも早く検出器に到達する。飛行時間
はイオンの質量に変換される。技術的なハードの新規性は方法を有意に改善して
いる。ここで、遅発抽出(delayed extraction)(DE)12について言及してお
くのは有意義である。DEの場合、加速電圧はレーザーパルス後の遅発によりオ
ンに切り替えられ、それによってパルス数が減るのでシグナルの解析が向上する
。MALDIはペプチドおよびタンパク質の分析に完全に適している。核酸の分
析は一層難しい13。核酸に対する感度はペプチドに対する感度に比べて約100
倍悪く、比例を上回る度合いで断片のサイズが大きくなるにつれて低減する。こ
の理由は、ペプチドやタンパク質のイオン化のためには一つの単一プロトンのみ
が捕獲されるだけでよいからである。何重にも負に荷電した骨格を有する核酸で
は、マトリックスによるイオン化プロセスは遥かに非効率的である。MALDI
の場合は、マトリックスの選択が極めて重要な役割を果たす。ペプチドの脱着の
場合は、極めて微細な結晶化という結果となる幾つかの非常に効率的なマトリッ
クスが見出されている。DNAの場合も現在までに幾つかの適当なマトリックス
が見出されているが、感度の差異はこの方法によっては低減することができなか
った。感度の差異は、ペプチドと類似するようになる仕方でDNAを化学的に修
飾することによって低減することができる。ホスホロチオエートオリゴヌクレオ
チドは通常のリン酸骨格がチオリン酸によって置換されたものだが、簡単なアル
キル化の化学により電荷的に中性のDNAに変換することができる14。この修飾
DNAに「電荷タグ」をカップリングさせると、ペプチドに認められるのと同レ
ベルまで感度が上昇する結果となる15,16。この修飾のために、ペプチドの脱着 に使用するのと同様のマトリックスを使用できる可能性が浮上する。電荷タグの
さらなる利点は、不純物に対する分析の耐性が上昇することであり、このような
不純物は非修飾の物質の検出を一層困難にするものである。PNAおよびメチル
ホスホネートオリゴヌクレオチドはMALDIにおいて調べられており、この方
法で分析することができる17,18,19
【0006】 コンビナトリアル合成20、すなわち前駆体の混合物から出発する物質ライブラ
リーの製造は、固相と液相の両方で行われる。とりわけ、コンビナトリアル固相
合成は早くから確立されているが、それはこの場合には副産物の分離が特に簡単
であるからである。担体(支持体)に結合された標的化合物のみが洗浄工程でも
保持され、リンカーの特異的な分解により合成の最後に単離される。簡単な方法
で、この技術は、固相上の多数の種々の化合物の同時合成を可能とし、それゆえ
、化学的に「純粋な」物質ライブラリーを得ることを可能とする21,22,23。それ
ゆえ、固相上でのコンビナトリアルの従来の合成法では合成されない化合物のク
ラスも、特に簡単な方法でのコンビナトリアル化学に適したものとなる。このこ
とが、それらが広く用いられる理由である。これは特にペプチド、核酸およびP
NAライブラリーに当てはまる。
【0007】 ペプチドの合成は、最初のN−保護アミノ酸(たとえば、Boc)を支持体に
結合させ、続いての脱保護、および第二アミノ酸と第一のアミノ酸のいまや遊離
になったNH2基との反応によって行われる。反応しなかったアミノ官能基は、 次の合成サイクルにおいて引き続く反応のさらなる「キャッピング」工程で除去
される。第二のアミノ酸のアミノ官能基の保護基を除去し、次の成分をカップリ
ングすることができる。ペプチドライブラリーの合成では、アミノ酸の混合物を
1またはそれ以上の工程で用いる。PNAおよびPNAライブラリーの合成も同
様である。
【0008】 核酸ライブラリーは、通常、種々のホスホルアミダイトヌクレオシドの混合物
を用いた固相合成により得られる。このことは、市販のDNA合成機で合成プロ
トコールに変更を加えることなく行うことができる。さらに、PNAライブラリ
ーのコンビナトリアル合成について種々の研究が刊行されている24,25。これら の研究は、コンビナトリアル配列の構築、すなわち、配列中の単一の特定の塩基
が変性塩基によって置換されており、それゆえランダムな配列変異が得られるP
NAの合成を扱っている。コンビナトリアルライブラリーの分析のための質量分
光分析法の使用は、繰り返し記載されてきてきる26,27,28,28
【0009】 DNAを固定化するための種々の方法が存在する。最もよく知られている方法
は、ストレプトアビジンでコーティングした表面へのビオチンで官能化したDN
Aの固相結合である30。この系の結合強度は、共有化学結合ではないにも係わら
ず、その強度に相当する。化学的に調製した表面に標的DNAを共有結合させる
ためには、標的DNAに対応する官能基が必要とされる。DNA自体は、それに
適した官能基を有していない。標的DNAに適当な官能基を導入するための種々
の方法が存在する:2つの簡単に取り扱うことができる官能基は、第一級脂肪族
アミンとチオールである。そのようなアミンは、N−ヒドロキシスクシンイミド
エステルにより定量的に変換される。チオールは、適当な条件下で定量的にヨウ
化アルキルと反応する。一つの困難性は、そのような官能基をDNAに導入する
ことである。最も容易な方法は、PCRのプライマーの導入である。記載された
方法は、5'修飾プライマー(NH2およびSH)および2官能性リンカーを用い
ている31,32,33
【0010】 表面上に固定する場合には、その性質が最も重要である。これまでに記載され
た系は、主として珪素または金属(マグネチックビーズ)からなる。標的DNA
を結合させるための他の方法は、表面固定化オリゴヌクレオチドにハイブリダイ
ズさせるために標的DNA中の短い認識配列(たとえば、20塩基)を用いるこ
とに基づいている34。酵素的変異体もまた、標的DNA中へ化学的に活性化され
た位置導入のために記載されている35。ここでは、5'−NH2官能化を標的DN
A上で酵素的に行っている。
【0011】 上記のように、核酸の正確な分析に特に照準を定めた多くの方法が当該技術分
野で知られている。これらの方法は、通常、時間と労力を要するかおよび/また
は費用がかかるものである。
【0012】 それゆえ、本発明の根底にある技術的な課題は、標的核酸の同定のための迅速
かつコスト効率の高い方法を提供することであった。
【0013】 この技術的な課題は、請求の範囲に記載される実施態様により解決される。
【0014】 従って、本発明は、下記工程を含む、核酸分子中のヌクレオチド配列の検出方
法に関する: (a)異なるヌクレオチド塩基配列のプローブのセットとの核酸分子のハイブリ ダイゼーションであって、その際、各プローブは他のすべてのプローブとは異な
る質量を有する; (b)ハイブリダイズしなかったプローブの分離; (c)レーザー光によりプローブの脱着を支援するマトリックスへのハイブリダ イズしたプローブの接触; (d)電導性物質からなるプローブ支持体上のマトリックスにより囲まれたハイ ブリダイズしたプローブの質量分光分析計での分析;および (e)配列を示す核酸分子の決定、その際、プローブ支持体上のプローブの位置 がそれと結合した核酸分子への割り当てを可能にする。
【0015】 本発明の方法は、標的核酸のアレイを分析する方法(オリゴフィンガープリン
ティング)と核酸および修飾核酸の質量分光分析法とを有利な仕方で組み合わせ
たものである。それによって、多数の種々のプローブを用い、核酸分子中の1ま
たはそれ以上のヌクレオチド配列を検出することができる。これらの方法の組み
合わせはこれまでに行うことができなかった。というのは、プローブの質量によ
る識別からは配列に関して明解な結論を得ることができず、核酸の質量分光分析
の感度はオリゴフィンガープリンティング実験でのプローブ量に対応しなかった
からである。ある種の配列の検出を可能とする条件は、標的配列とのハイブリダ
イゼーションを可能とする方法においてプローブを用いることである。核酸分子
の決定は、プローブの一つでハイブリダイゼーションを試験することにより行う
ことができる。
【0016】 所望のヌクレオチド配列をハイブリダイゼーション法により正確に決定するこ
とは常に可能とは限らないことは当業者には明らかである。というのは、ストリ
ンジェントなハイブリダイゼーション条件においてさえも、いわゆる「ミスマッ
チ」にも拘わらずプローブのハイブリダイゼーションが起こり得るからである(
たとえば、プローブのある最小の長さから、またはハイブリダイゼーションの間
に許容され得る1または複数のミスマッチの配置により)。プローブの所定のヌ
クレオチド配列では、核酸分子中の相補配列は、いくらかの部分は、実施態様の
ある種の推定によってしか決定することができないが、それは正確に相補的な配
列とは別に、その配列が正確には相補的でない配列も決定できるからである。従
って、ヌクレオチド配列はまた、90%よりも高い相同性、特に好ましくは95
%よりも高い相同性の程度を示す相同なヌクレオチド配列をも含む。本発明は、
上記の全ての態様を含む。
【0017】 ハイブリダイゼーション条件に依存して、本発明の方法は、特定のヌクレオチ
ド配列かまたは類似の配列を有するヌクレオチド配列群のいずれかを検出するの
に用いることができる。たとえば、ストリンジェントなハイブリダイゼーション
条件が選択されれば、用いられるプローブはそのヌクレオチド塩基配列と正確に
相補的な核酸配列とのみハイブリダイズすることができる。しかしながら、スト
リンジェントでないハイブリダイゼーション条件が選択されると、用いられるプ
ローブは選択された条件下でのハイブリダイゼーションを依然として可能とする
仕方なで該ヌクレオチド塩基配列から逸脱したあらゆるヌクレオチド配列を検出
することができる。そのようにして、本発明の方法はまた、ある配列のホモログ
、変異体または対立遺伝子を検出するのにも用いることができる。当業者であれ
ばストリンジェントな条件およびストリンジェントでない条件がどういうもので
あるか知っている(たとえば、Sambrookら、『A Laboratory Manual』第2版、C
SH Press, Cold Spring Harbor(1989年);HamesおよびHiggins編『Nucleic Acid
Hybridization, A Practical Approach』IRL Press, Oxford(1985年))。ストリ
ンジェントなハイブリダイゼーション条件とは、たとえば、6×SSC、5×De
nahardt試薬、0.5%SDSおよび100μg/ml変性DNA中、65℃での
ハイブリダイゼーション、および0.1×SSC、0.1%SDS中、65℃での
洗浄である。ストリンジェントでないハイブリダイゼーション条件は、上記の条
件とたとえば、ハイブリダイゼーションおよび洗浄が、たとえば50℃のより低
い温度および/またはSSCの量が、たとえば1×もしくは2×SSCに増加さ
せて行われる。
【0018】 本発明の方法はまた、標的DNA中の幾つかの異なる配列の検出を可能にし、
その際、それら異なる配列は異なるプローブに相補的である。理想的には、たと
えば、重複する配列を持つプローブを用いた場合、標的核酸の全ヌクレオチド配
列を検出または解明し得る。
【0019】 本発明の方法ではまず最初に、選択された条件下でプローブにハイブリダイズ
し得る配列を示すプローブ支持体にプローブが適用されているかどうかを決定す
ることができる。もし適用されておれば、プローブ核酸はさらに調べ、特徴付け
ることができる。本発明の方法では、プローブの一部のみを本発明の分析に用い
るなければならないので、用いなかった核酸はさらに標準法、たとえばシークエ
ンシング法により調べることができる。
【0020】 本発明の方法はまた、2回以上、同時にまたは連続的に行うことができ、その
際、ハイブリダイゼーション条件を変えることができる。この方法では、特定の
配列の探求を開始する前に、たとえば、標的DNAアレイにおいて、どれだけの
およびいかなる標的DNAが高い相同性を示すかを決定することが可能である。
【0021】 ある位置にハイブリダイズしたプローブを、プローブ支持体上の固定化した試
料に割り当てることは、好ましくは、データ処理システムを用いて行う。かかる
データ処理システムは、プローブ支持体上のある位置でそれぞれ記録したスペク
トルを同じ場所に位置する標的DNAに割り当てるものである。
【0022】 上記のように、プローブ支持体は電導性の物質からなる。これにはまた、マト
リックスによって囲まれたハイブリダイズしたプローブが配置されるプローブ支
持体の表面が含まれる。この表面は、物質に関してプローブ支持体と異なってい
てよい。
【0023】 質量分光分析のためのプローブを直接または間接に固定化する表面は、質量分
光分析のためのプローブ支持体として働き得るような仕方で構成されていなけれ
ばならない(図2)。このことは、プローブ支持体が電導性の物質からできてい
なければならないことを意味する。というのは、イオン化したプローブ分子の安
定な加速を達成するために所定の電圧を負荷しなければならないからである。非
電導性の表面は静電的な荷電に導くであろうが、このことは電圧の逸脱のために
質量のシフトが観察されることおよび質量の割り当てが不可能であることを意味
している。 本発明の好ましい態様を以下に記載するが、実施例にも記載してある。
【0024】 本発明の方法の好ましい態様では、工程(a)に従って核酸分子を担体の表面 に移す。適当な担体は、たとえば、ストレプトアビジン、アミノ基、SH基また
はエポキシ基で官能化した「マグネチックビーズ」、プラスチックビーズまたは
ガラスビーズである。 特に好ましい態様では、担体の表面は電導性物質からなるプローブ支持体の表
面である。この態様は比較的複雑でない仕方で方法を行うことを可能にする。と
いうのは、ハイブリダイゼーションが起こった後に核酸分子をプローブ支持体に
移す必要がないからである。
【0025】 本発明の方法の特に好ましい態様では、その表面に核酸分子を有する担体を、
電導性物質からなるプローブ支持体に工程(c)の前に適用する。結合は、たと えば、マトリックス自体によって、またはマトリックスにニトロセルロースを加
えることによって達成できる。 同様に特に好ましい態様において、ハイブリダイズしたプローブを工程(c) においてマトリックスと接触させる前、接触させた後または接触させる間に固定
化核酸分子から除去し、電導性物質からなるプローブ支持体に適用する。この態
様において、ハイブリダイズした核酸分子とプローブとの複合体を変性させ、プ
ローブのみをプローブ支持体に適用する。変性は、たとえばアルカリ変性または
加熱変性などの公知の方法により、または酸性のマトリックス溶液自体により行
うことができる。
【0026】 他の好ましい態様において、プローブ支持体は、ガラスをコーティングした金
属表面かまたは標的DNAの固相結合を可能とする化学的に修飾した表面のいず
れかを有する。 本発明の方法のさらに好ましい態様において、プローブ支持体の表面上への核
酸分子の固定化は、NH2−官能基、エポキシ−官能基若しくはSH−官能基を 介し、シリケートもしくはシランでのプローブ支持体表面のコーティングによっ
て、タンパク質−基質相互作用、タンパク質−タンパク質相互作用もしくはタン
パク質−核酸相互作用、または2つの疎水性成分間の相互作用によって行う。
【0027】 プローブ支持体が、たとえば金でコーティングされている場合には、標的DN
Aのカップリングは、標的DNAの分子生物学的製造の際に導入したSH−官能
基またはNH2−官能基により達成できる。この逆の態様、すなわち、修飾DN Aを官能化した金粒子に結合することも可能である。たとえば、企業のNanoprob
es Inc.、ストーニー・ブルック、ニューヨークは、ストレプトアビジンを結合 したまたはアミノ官能基を結合した金ナノ粒子を販売している。以前にも記載し
たように、他の可能性は、プローブ支持体の金属表面をガラスでコーティングす
ることである。2官能性リンカー(たとえば、SIAB、Pierce Chemical、ロ ックビル、イリノイ、米国)に結合した標的DNAのSH−官能基によるカップ
リングは、アミノ−官能基によりガラス表面に対して達成できる。他の態様は、
金属表面をトリメトキシ−3−アミノプロピルシランで直接コーティングするこ
とである。このアミノ官能基に上記2官能性リンカーにより標的DNAを引き続
きカップリングすることができる。
【0028】 特に好ましい態様において、タンパク質−基質相互作用は、ビオチン−ストレ
プトアビジン結合または抗体−抗原結合である。MALDIプローブ支持体は通
常、金属(たとえば、鉄)からなり、さらに修飾しないことにはタンパク質もD
NA分子も固定化することができない。固定化の一つの可能性は、鉄表面に金を
コーティングすることであるが、これにたとえばSH−官能基を結合させること
ができる。2官能性リンカーは、SH−官能基および標的DNAの官能化に対応
する他の官能基を有するカップリングに適している。たとえば、標的DNAがビ
オチンで官能化されている場合には、リンカーはストレプトアビジンでカップリ
ングしなければならない。標的DNAがNH2−官能化されている場合は、リン カーはN−ヒドロキシスクシンイミジルエステル−官能基を有していてよい。
【0029】 他の特に好ましい態様において、タンパク質−核酸相互作用は、遺伝子32、
タンパク質結合単一DNAへの核酸の非特異的な結合である。 本発明の方法の他の好ましい態様において、用いるプローブは、質量タグを有
する核酸である。この態様によれば、プローブはまた、たとえば5'末端と3'末
端などの異なる位置に位置した幾つかの標識を有していてもよい。質量タグの数
および位置の組み合わせにより、あるいは状況により電荷タグとの組み合わせに
より、本発明の方法の柔軟性と感度が有意に向上する。 特に好ましい態様において、質量タグはまた電荷タグでもあり、一方、核酸は
他の特に好ましい態様においてさらに電荷タグを有する。
【0030】 電荷タグの付加は、Gutら11 , 12の方法により行われ得る。アミノ官能化基質(1
mM)を、氷上のトリメチルアミン/CO2緩衝液(pH=8.5、200mM)に 0℃で、ω−トリメチルアンモニウムヘキサン酸−N−ヒドロキシスクシンイミ
ジルエステル(CT)と共に添加する。30分後、揮発性の緩衝液及び溶媒を真空
除去する。アミノ官能化基質は、たとえば、質量が異なる種々のプローブを用い
てコンビナトリアル法により製造したライブラリーであってよい。基質ライブラ
リーの質量は、CTの長さおよび官能化を変えることにより、所定の量にて変え
ることができる(図2)。コンビナトリアル合成の際に、200Daの範囲で質量
が異なる64個のプローブを含むプローブライブラリーが製造されるので(図4)
、質量/電荷タグは各200Daの単位で質量を増加させる。このことは、最初
のコンビナトリアル合成生成物は可能な限り最小の電荷タグで生成され、第2の
ものは質量が200Da多い質量/電荷タグで生成され、第3のものはさらに2
00Da多い質量/電荷タグで生成される等々のことを意味する。理論的には、
この範囲は任意に、用いる質量分光分析計が、2つの隣り合ったプローブの間の
差異を無視できる限り、そして、その合成を実際に利用できる限り、増大するこ
とができる。10核酸塩基のプローブでは、2600〜2800Daの範囲の基
礎質量を達成される。現在のところ利用可能な質量分光分析計では、充分な質量
精度で使用できる質量範囲は、4000Da以下である。従って、64プローブ
の7集団を用いることができる(全部で448プローブ)。この態様で得られた結
果を図5および図6に示す。
【0031】 自動合成装置におけるペプチドの合成は、C末端からN末端へ行われ、核酸の
合成は3'末端から5'末端へ向かって進められる。1または2の官能化により質
量をシフトさせることを目的として、1または2の末端に第一級アミノ官能基を
結合することができる。代りに、コンビナトリアル法により製造されたプローブ
ライブラリーの質量はまた、所定の質量の幾つかの構築ブロック(たとえば、P NAのコンビナトリアル合成におけるアミノ酸)をコンビナトリアル構築ブロッ クを導入する前に適用することによりシフトさせ得る。第一のコンビナトリアル
合成は支持体上で直接開始される。第二のコンビナトリアル合成ではまず、たと
えば2つのバリンをカップリングする。バリンは99Daの質量を有する。2つ
のバリンを用いることにより、第二のコンビナトリアル合成から第一のコンビナ
トリアル合成へ198Daだけ質量を変えることができる。第三のコンビナトリ
アル合成では、最初に4つのバリンがカップリングされており、このことは、こ
の集団の質量は396Da高いことを意味する、等々。可能な必要な電荷タグは
、その後にN末端に上記方法によりさらに付加することができる。他の可能性は
、電荷タグを最初に固相に結合し、その後、コンビナトリアル合成を続けること
である。
【0032】 別の方法としては、検出範囲を縮小することができるように同じ極性のいくつ
かの一定の荷電を同時に結合することである。質量分光分析計では、2つの電荷
を有する分子は、相当する半分の質量で観察される。このことは、質量分光分析
計の解析度が質量が大きくなるにつれて極端に低減する場合には有利である得る
。所定の正の電荷をプローブに適用させる方法は以前に言及されている。負の所
定の電荷も同様の利点を有する。 正および負の電荷は、同様の方法により製造することができる。
【0033】 従って、質量タグと関連して記載したことは、電荷タグの局在、数およびコン
ビナトリックスにも当てはまる。それゆえ、分析の感度は、核酸プローブのライ
ブラリーの5'または3'末端にて電荷タグすることにより向上させることができ
る。このことは、ランダム化されていない位置へアルキルホスホネート基を導入
することにより(下記参照)中性電荷が別の仕方で生成される場合には、特に当て
はまる。電荷タグの付加と必然的に関連している質量タグの付加により、ホスホ
ロチオエート基の開裂により生じる断片の分析が容易になる。ある位置での好ま
しい開裂を得るために、ホスホロセレノエートもまた用いることができる。 本発明の方法の他の好ましい態様では、プローブは修飾した核酸分子である。 特に好ましい態様では、これらの修飾した核酸分子は、PNA、アルキル化ホ
スホロチオエート核酸またはアルキルホスホネート核酸である。
【0034】 別の好ましい態様では、本発明のプローブは、コンビナトリアル固相合成によ
り製造される。これは、たとえば、PNA純物質の合成にも商業的に利用されて
いる一般的なBoc固相合成により行われる。この場合、アデニン、グアニン、
シトシン若しくはチミンの塩基の4つとも全て、または、そのうちの1つより多
くが、これらが導入されない場合には確定したプローブPNAの配列内の選択さ
れた位置で隣り合わせで導入される。このことは、固相合成の工程において1つ
のみならず幾つかの合成構築単位を用いることにより起こる。これらの位置をい
くつか変えることにより、PNAライブラリーが生成される。PNA合成の後、
遊離の末端アミノ官能基において電荷タグを付加することができる。これにより
、MALDIによるPNA分析の動的範囲が向上する。
【0035】 それゆえ、特に好ましい態様では、種々の構築ブロックは、その質量、または
、それから合成されたプローブの質量が質量分光分析により区別できるような仕
方で固相合成においてマーキングされる。このマーキングは、塩基に対応する仕
方でその骨格に異なる質量修飾を導入することにより達成される(図7)。この
ようにして、合成したプローブは、その配列に特異的な質量を得る。もしもプロ
ーブがMALDI標的に固定化した標的DNAに結合すれば、MALDI実験で
アクセス可能な質量についての情報は、ハイブリダイズしたPNAプローブの配
列に関する疑う余地のない結論を引き出すことを可能にする。
【0036】 本発明の方法の他の特に好ましい態様では、塩基構築ブロックは、メチル基、
エチル基、プロピル基、分枝状若しくは直鎖状アルキル基、ハロゲン置換された
分枝状若しくは直鎖状アルキル基、アルコキシアルキル基、アルキルアリール基
、アリールアルキル基、アルコキシアリール基またはアリールオキシアルキル基
、または、その重水素化若しくは他の仕方での同位体変異体でマーキングされる
。非修飾の構築ブロックを用いることにより、分子の質量はせいぜい塩基組成に
関する決論を引き出すことができるだけで、その配列については決論を引き出す
ことができないので、PNAライブラリー内のいずれかのランダムな位置で特徴
的である質量タグを付加した構築ブロック(すなわち、骨格で置換されたPNA モノマー)を用いる。このように、位置xにおけるある塩基の合成構築ブロック は、位位置yにおけるものとは異なる質量を持つので、塩基の同じ全体組成を有
する異なる配列のものでさえも分子質量により識別することができる。対応する
置換基は、ライブラリー合成の上記性質に基づいていずれかの可能な配列が所定
の質量に明確に対応するように数値により選択される。
【0037】 核酸プローブライブラリーの合成は合成機により、種々のヌクレオシド誘導体
(通常、ホスホルアミダイト)の混合物をランダム化する位置に挿入することによ
り行う。その結果得られるライブラリーはまた、上記方法においてプローブとし
ても用い得る。異なる配列を識別するため、たとえば、ランダム化した位置での
所定の部位に位置する所定のホスホジエステル結合にて特異的な結合の開裂を行
わなければならない。
【0038】 本発明の方法の他の好ましい態様では、プローブは、プローブの開裂を可能に
する少なくとも1つの修飾をランダム化されるヌクレオチドとは離れた所定の部
位に有する。 特に好ましい態様では、この修飾はホスホロチオエート基および/またはRN
A塩基および/またはホスホジエステル結合の導入である。
【0039】 プローブが3つのランダム化された位置を含む場合、少なくとも2つのそのよ
うな結合開裂が必要とされる(図10)。ついで、それぞれ1つのランダム化され
た位置を含む3つの断片が得られ、これらはそれゆえ、他の仕方で知られている
質量組成に基づき、変異塩基に関する直接的な結論を得ることを可能にする。記
載の結合の開裂は不完全な仕方であってもよい。これにより、より大きい断片を
統合して配列情報を確保することが可能になり、またはあいまいな部分について
は配列情報を具体化することが可能になる。ランダム化位置における特異的な結
合の開裂は、ライブラリーの合成時にすでに導入したホスホロチオエート基を挿
入することにより達成される。これらはまずハロゲン化ヒドロキシアルキルによ
りヒドロキシアルキル化され、ついでアルカリ条件下で選択的に切断され得る。
別法として、ランダム化された位置の隣にウラシルが挿入されるように試料を構
築することもできる。ついで、ウラシルDNAグリコシラーゼとそれに続くアル
カリ処理により、この位置で骨格を切断することができる。
【0040】 通常、マトリックスは、高い吸光係数並びに選択したレーザー波長での電荷生
成の良好な支持を示すような仕方で選択する。本発明の方法の他の好ましい態様
において、レーザー光によるプローブの脱着を支持するマトリックスは、アセト
ン中のα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸の1:9ないし9:1の比、好ましく
は1:1の比の溶液、またはα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸メチルエステル
とα−シアノ−4−メトキシ桂皮酸またはシナピン酸またはそのメチル誘導体と
の1:9ないし9:1の比、好ましくは1:1の比の混合物であるからなる。
【0041】 本発明の方法の他の好ましい態様において、マトリックスは、α−シアノ−4
−ヒドロキシ桂皮酸、またはα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸メチルエステル
とα−シアノ−4−メトキシ桂皮酸またはシナピン酸またはそのメチル誘導体と
の1:99ないし99:1の比、好ましくは1:1の比の混合物からなり、これ
はMALDIプローブ支持体にアセトン、イソプロパノール、アセトニトリル、
エタノール、メタノールまたは水またはこれら溶媒の2またはそれ以上の混合物
中の溶液として適用する。
【0042】 所定の位置でのある構築ブロックへの質量タグの上記原理は種々の部分ライブ
ラリーのために用いることができ、ついでそれらを合わせてより大きなライブラ
リーとすることができる。 それゆえ、別の好ましい態様では、プローブは異なる質量および/または電荷
タグを持つ部分ライブラリーとして製造される。特異的に分析した質量から特定
の部分ライブラリーに関する結論を得ることができるように、部分ライブラリー
をその合成に際して質量タグを付加する必要がある。このことは、固相合成でP
NAライブラリーに容易に結合させることができる天然アミノ酸により意図的に
行われる。種々の部分ライブラリーを質量タグで標識することにより、全体のラ
イブラリーの分析に自由に用いることができる質量の範囲が有意に増大される。
【0043】 さらに、本発明は、場合により核酸分子が結合した、プローブおよび/または
プローブ支持体を含むキットに関する。タンパク質支持体は、上記のように、そ
の表面を前処理してあり、それゆえ核酸の結合が可能である。好ましくは、前処
理は化学的な方法により行われる。 本明細書中に言及した多数の刊行物は、参照のため本明細書中に引用する。
【0044】 実施例により本発明を説明する。実施例1: 本発明による全体的な方法の記載 化学的に修飾したPCR生成物の固定化を可能とする物質でMALDI標的を
コーティングする(たとえば、NH2官能化表面)。標的DNAのアレイを該表 面上に移し、結合させる。このアレイは、記載した仕方で調製したプローブのラ
イブラリーとハイブリダイズする。プローブライブラリーの相補的成分は、対応
標的DNAに結合する。ついで、結合しなかったプローブを除去するため、充分
に洗浄する。マトリックスを適用し、MALDI標的を質量分光分析計に移す。
標的−DNAが見出される各点にレーザーを狙いをつけ、これら標的−DNAが
結合したプローブの質量分析を行う。
【0045】実施例2: 電荷タグを有するPNA−ライブラリーの分析 PNAのライブラリーは、本明細書に記載した合成において電荷タグで標識す
る。PNAのライブラリーを50%アセトニトリル中に溶解し、希釈する。MA
LDIマトリックス(この場合には、アセトン中のα−シアノ−4−メトキシ桂
皮酸とα−シアノ−4−ヒドロキシル桂皮酸メチルエステルとの1:1混合物)
をMALDI標的に適用する。溶媒を直ちに蒸発させる。ついで、0.5mlの CT−PNA溶液を乾燥マトリックスに加える。溶媒を蒸発させた後、MALD
I標的を質量分光分析計に移し、プローブを分析する。その結果を図5に示す。
【0046】実施例3: CT−PNAによる標的DNAのアレイの分析 記載の仕方でコンビナトリアル製造したCT−PNAのライブラリーを、MA
LDI標的上に固定化した標的DNAのアレイとハイブリダイズさせる。標的D
NA中に相補的配列を見出したプローブは結合する。ついで、ライブラリーの残
留成分を除去するため、MALDI標的を洗浄する。マトリックスをMALDI
標的に加え、標的を分析のため質量分光分析計に移す(図1)。未知の標的DN
Aをハイブリダイズしたプローブにより特徴付ける。種々の標的DNAの類似性
は、同じプローブに結合するという事実により特徴付けられる。
【0047】実施例4: プローブによる標的DNAのアレイの分析 プローブを個々に調製し、ついで合わせてライブラリーとする。重要なことは
、2つの異なるプローブによって質量が占領されないことである。このプローブ
のライブラリーを用いて、固定化した標的DNAのアレイへハイブリダイゼーシ
ョンさせる。結合しなかったプローブを洗い落とす。マトリックスを適用し、結
合したプローブを質量分光分析計で分析する。
【0048】実施例5: 部分ライブラリーの製造およびMALDI−分析 配列に対する質量の明らかな関係を有するPNA−ライブラリーのための好ま
しい例を図8および表1に示す。他のランダムなPNAにおいては、コンビナト
リアル固相合成において3つの位置を変化させなければならない。これは、4つ
の異なる塩基により64の可能な化合物に対応する。本実施例では、表1に示し
た構成要素を用いて2つの別個の合成を行う。合成2では2つのバリン単位の導
入によりさらに質量タグで標識してある。各部分合成から、すべてその質量によ
り区別できる32の化合物が得られる。両部分ライブラリーを合わせて、それぞ
れ特異的な質量を有する64の異なる配列のライブラリーとすることができる。
このライブラリーについて計算したMALDI−質量スペクトルを図8に示す。
64のピークは重複しない;各ピークは、3つのランダム化した位置(それぞれ
4塩基)でのPNAライブラリーからの特異的配列に対応する。
【0049】 実施例6:MALDIプローブ支持体の表面処理 本発明の方法の好ましい態様において、MALDIプローブ支持体の表面をま
ずシリケートでコーティングし、ついでシラン化によりエポキシ官能化する。別
法として、エポキシ官能化アクリルポリマーを金属表面に適用することもできる
。標的DNAはエポキシ官能基により表面に共有結合される。特に好ましい態様
において、固定化すべきDNAにまず第一級アミノ官能基を付与する。ついで、
反応しなかったエポキシ官能基を過剰のアミンで不活化し、ついで実施例4に従
って方法を続ける。
【0050】実施例7: 448プローブのプローブライブラリーの構築 最後の実施例に記載した方法に従って7の合成を行い、ついで質量/電荷タグ
をカップリングする。 質量範囲 1.64プローブ:電荷タグ−TCP1GAP2GAP3G 2600-2800Da 2.64プローブ:電荷タグ+200Da質量タグ−TCP1AGP2GAP3G 2800-3000Da 3.64プローブ:電荷タグ+400Da質量タグ−TCP1AGP2AGP3G 3000-3200Da 4.64プローブ:電荷タグ+600Da質量タグ−TCP1AAP2AGP3G 3200-3400Da 5.64プローブ:電荷タグ+800Da質量タグ−TCP1AAP2GAP3G 3400-3600Da 6.64プローブ:電荷タグ+1000Da質量タグ−TCP1GAP2GAP3G 3600-3800Da 7.64プローブ:電荷タグ+1200Da質量タグ−TCP1GAP2AGP3G 3800-4000Da 上記一連の合成において、第6の合成は内部対照として働くものである。別法
として、以下の合成を行うこともできる: 6.64プローブ:電荷タグ+1000Da質量タグ−TCP1GGP2GAP3G 3600-3800Da
【0051】実施例8: 金属表面への標的DNAの共有結合固定化 1.金属表面のシリケートおよびシランコーティング: 態様A: 50mgの三珪酸ナトリウム(Aldrich)を加熱および攪拌下に600μlの 水中に溶解し、100μlのメタノールを滴下する。静置すると、溶液は15分
以内に濁ってはならない。この溶液の均等なコーティングを、前以て清浄にした
プレートに柔らかな布で適用し、室温にて乾燥させる。プレートをさらに50℃
にて15分間乾燥させ、メタノールで洗浄する。ついで、50℃で再度加熱し、
重合しなかったシリケートを水で洗い落とす。「ガラス様の」金属プレートを3
−(アミノプロピル)トリエトキシシランの溶液(アセトン:水/95:5中に
2%)で20分間処理し、メタノールで洗浄し、50℃で乾燥させる。
【0052】 態様B(好ましい態様): (A)に記載したように、5%の3−(アミノプロピル)トリエトキシシラン
をシリケート溶液に加え、その均等な層を柔らかな布で金属プレートに適用する
。室温で乾燥させた後、表面を濃塩酸の蒸気に30秒間晒すと曇って不透明にな
る。プレートを50℃にて15分間乾燥させ、メタノールおよび水で洗浄し、つ
いで再び乾燥させる。
【0053】 態様C: 前以て清浄にしたプレートを3−(アミノプロピル)トリエトキシシランの溶
液(アセトン:水/95:5中に2%)で30分間シラン化する。プレートを乾
燥させ、メタノールで洗浄し、50℃に15分間加熱し、水洗する。 態様D: 態様A、BおよびCと同様にして、3−(メルカプトプロピル)トリエトキシ
シランを用いてチオールで官能化することも可能である。
【0054】 2.エポキシシランによる金属担体の前処理: 金属プローブ支持体を上記と同様にしてシリケートでコーティングする。その
表面を、2回蒸留した水で数回洗浄する。乾燥したプローブ支持体を、3−グリ
シジルオキシプロピルトリメトキシシランとトリメトキシ[2−(7−オキサビ
シクロ[4.1.0]ヘプト−3−イル)エチル]シランとの1:1混合物(0. 5μl/mm2)でコーティングし、加熱プレート上で40分間インキュベート する。プレートをアセトンで充分に洗浄し、55℃で15分間乾燥させ、真空で
貯蔵する。
【0055】 3.リンカーによるDNAの官能化: 態様A: ホスホロチオエート架橋を用いて合成したDNAを、DMF中の過剰のSIA
B(4−(ヨードアセトアミド)安息香酸N−ヒドロキシスクシンイミジルエス
テル、Pierce Chemical、ロックフォード、イリノイ、米国)で官能化する。溶 媒を真空蒸発させ、得られた黄色の残渣を酢酸エチルで数回洗浄し、ついで乾燥
させる。これら条件下では、もっぱらヨードアセトアミド官能基が反応する。N
−ヒドロキシスクシンイミドエステルは、固定化に際してアミノ官能基とのその
後の反応に利用できる。
【0056】 態様B: アミノ官能化オリゴヌクレオチドを無水DMSO中の過剰のSIABと室温で
反応させる。精製を(A)と同様にして行う。これら条件下、SIABはそのヨ
ードアセトアミド官能基で約50%反応し、そのN−ヒドロキシスクシンイミド
エステル官能基で約50%反応する。ついで、固定化を、1Dに従って処理した
金属プレートと逆に行うことができる。 態様C: 態様(A)および(B)はまた、ハロゲンアルキルカルボン酸−NHS−エス
テルを用いて同様に行うことができる。しかしながら、長い反応時間とより高い
温度が必要である。
【0057】 4.前以て処理した金属プレート上へのDNAの結合: 態様A: 官能化したDNAを無水DMSO中の酢酸ナトリウムの飽和溶液に溶解し、コ
ーティング金属プレートに適用する。30分の反応時間の後、残留する溶媒を除
去し、隣接するスポット間の相互混入を避けうるような仕方で金属プレートをま
ず1M塩化アンモニウム溶液で、ついで2回蒸留水で洗浄する。この手順を3回
繰り返す。ついで、大量の2回蒸留水を用いて再度漱ぎ、その後にハイブリダイ
ゼーションを行うまで金属プレートを真空貯蔵する。 態様B: (A)と同様にして、非修飾DNAを用いた非共有結合固定化もまた可能であ
る。この場合は、洗浄手順を1M塩化アンモニウム溶液なしで行う。
【0058】 態様C: MALDI標的への標的DNAの固定化はまた、以下のようにしても行うこと
ができる。アミノ官能化DNA(1.5ナノモル)を固定化緩衝液(1M K2H PO4/KH2PO4 pH7.5)に加える。シラン化により官能化した表面をこ の溶液でコーティングし、室温にて16〜20時間静置する。その後、プレート
をハイブリダイゼーション緩衝液で数回洗浄し、乾燥させる。
【0059】 態様D: エポキシ官能化固相上への標的DNAの固定化は以下のようにして行うことが
できる。10mgの支持体(Eupergit C250L、Roehm Pharma Plymere)を1ml
の固定化緩衝液(1M K2HPO4/KH2PO4 pH7.5)中に懸濁する。1.
5ナノモル固定化すべき標的DNAに加え、穏やかに攪拌しながら室温で24時
間インキュベートする。過剰分を除去し、反応しなかったエポキシ官能基を1M
グリシン溶液で処理して不活化する。残渣を除去し、支持体を数回洗浄する。そ
のようにして、固定化DNAを−20℃にて一層長期間貯蔵できる。
【0060】 5.ハイブリダイゼーションおよび試料の調製: 固定化標的DNAへのPNAプローブ(または核酸プローブ)のハイブリダイ
ゼーションは、各プローブに対応して調節した温度にてPBS緩衝液中で起こる
。標的をまずPBS緩衝液で洗浄し、ついで2回蒸留水で再び洗浄する。金属プ
レートを真空乾燥させ、ついでMALDIマトリックス(α−シアノ−4−ヒド
ロキシ桂皮酸、アセトン中に1%;または電荷タグPNA/核酸の方法について
は対応メチルエステルと同様に;または好ましい態様として、電荷タグ標識PN
Aのためのα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸メチルエステルとα−シアノ−4
−メトキシ桂皮酸との1:1混合物)で各スポットを別々にコーティングする。
別法として、マトリックススプレーを用いたフラットコーティングを行うことも
できる。速やかな乾燥プロセスにより、アレイ内の拡散が防がれる。
【0061】 5.好ましい態様: 好ましい態様において、2.A.に従ってホスホロチオエート架橋で合成しS
IABで官能化したDNAの、1.B.に従って製造した表面上への結合を、室
温での無水DMSO中での反応により金属プレート上で行う(30分間)。電荷
タグ標識プローブPNA/DNAによるハイブリダイゼーションの後、MALD
I標的を2回蒸留水で洗浄し、乾燥させ、分離した各スポットについてα−シア
ノ−4−ヒドロキシ桂皮酸メチルエステルとα−シアノ−4−メトキシ桂皮酸と
の混合物でフラットコーティングする(4.と同様にして)。
【0062】 6.タンパク質コーティング: 他の態様は、MALDI標的の金属表面のタンパク質でのコーティングである
。これには、遺伝子32、配列非特異的な仕方で単一のDNAに結合するタンパ
ク質が適している。このタンパク質で標的をコーティングした後、標的DNAの
アレイをこれに適用できる。標的DNAがcDNAであるなら、これらはPCR
においてオリゴ−dT(たとえば、dTTTTTTTTTTTTT)でプライミ
ングした。オリゴ−dTは、遺伝子32と強く相互作用する。遺伝子32へのオ
リゴ−dTの共有結合は、短いUV光を用いた光架橋により達成できる。36,37 MALDI標的の固定化後、記載した仕方でプローブのライブラリーを用いて標
的DNAのアレイを分析できる。配列特異的なタンパク質/DNA相互作用、た
とえばGCN4/AP1もまた適している。
【0063】 他の態様は、ストレプトアビジンをコーティングしたマグネチックビーズへの
ビオチン化標的DNAの結合である。この標的DNAをプローブライブラリーで
分析し、ついでマグネチック粒子をMALDI標的に移し、そこでプローブをマ
トリックスおよびわずかな加熱によりマトリックスへ移す。
【0064】
【表1】 表1:明らかな質量/配列関係を有する質量タグ標識ライブラリーを製造するた
めにPNAサブユニットに適用される置換基。*:2つのバリン単位で質量タグ
標識した第二の合成。対応する合成成分は図9に示してある。
【0065】
【表2】
【表3】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 質量分光分析走査によるフィンガープリンティングの模式図。 (1)コンビナトリアルにより製造した質量の区別できるプローブのライブラリ
ー。 (2)このライブラリーを、MALDI標的に固定化されている標的DNAとハ
イブリダイズさせる。該標的DNA中の配列に相補的な配列を有するプローブの
みが該標的DNAに堅固に固定化されうる。充分な洗浄の後、MALDI−マト
リックスを適用する。 (3)ハイブリダイズしたプローブを質量分析により同定する。
【図2】 MALDI標的のコーティングおよび標的DNAのアレイの固定
化の模式図。非共有結合固定化では二官能性リンカーは省いてある。
【図3】 N−末端質量/電荷タグ。 核酸または修飾形態の核酸の5'側またはPNAのN末端に電荷タグ標識を導入 することができる。この電荷タグは、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル官
能基および第四級アンモニウム基を有する。これら2つの官能基は、基R1によ り隔てられている。R1は電荷タグの質量変数として働く(電荷タグのカップリ ングは、氷上、水溶液中、弱塩基性(pH8.5)にて行う。反応は30分で完 了する)。
【図4】 非修飾PNAと電荷タグ標識PNAとの1:1混合物。 電荷タグおよび非修飾PNAを、1:1混合にてα−シアノ−4−ヒドロキシル
桂皮酸メチルエステルマトリックスを用いて分析した。異なる感度が明白である
。1塩基短くなり電荷タグ標識した誤り配列(1983Da)では、非修飾の配
列(2074Da)に比べて有意に強いシグナルを生じる。
【図5】 10量体PNAライブラリーの質量分布。 配列中の2つの位置を、変性塩基(TCGA)を用いて合成する。配列はNTT
GTTTTCNである。その結果、質量によって区別しうる9のPNAが生じる
。PNAライブラリーにおいて、CC=2810Da、CT=TC=2825D
a、CA=AC=2834Da、TT=2840Da、TA=AT=2849D
aは、CG=GC=2850Da、AA=2858Da、TG=GT=2865
Da、AG=GA=2874DaおよびGG=2890Daと区別できない。常
に、同位体溶液を観察する。全PNAライブラリーには、「ホットポット反応」
において電荷タグが付与された。MALDI分析を、α−シアノ−4−メトキシ
桂皮酸とα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸メチルエステルとの1:1マトリッ
クス混合物中で行った。
【図6】 質量/電荷タグ。 2つの変性して合成した位置を有する10量体PNAライブラリーを質量/電荷
で標識した。配列はNTTGTTTTCNである。α−シアノ−4−ヒドロキシ
桂皮酸マトリックス中の出発物質と標識PNAライブラリーとの混合物を示す。
ライブラリーに固定電荷担体を適用する利点が明らかである。電荷タグ標識した
ライブラリーからのシグナルは、等濃度で検出されるが、非修飾PNAでは検出
されない。1塩基短い誤配列は検出できる。
【図7】 平行して行う質量タグ合成並びに質量タグ構築ブロックL(ラン
ダムな位置)を用いることによるPNAライブラリーの合成の原理。このランダ
ムな位置において、PNA骨格上に各異なる置換基を有する種々の塩基を(質量
タグとして)用いる。対応PNA分子の質量は、その配列に明らかに割り当てら
れる。
【図8】 PNAライブラリーの計算したMALDI質量スペクトル。 32ずつの異なる配列を用いた2つの異なる固相合成(そのうちの一方は質量タ
グ標識してある)から64の異なる質量ピークが生じ、これらはそれぞれ、4つ
の塩基(それぞれ、A、C、G、Tを挿入)で3の可変位置にてPNAライブラ
リーからの特異的な配列に割り当てられる。計算は、表1に示す置換基に基づく
。計算のため、コンピュータープログラムMASP(著作権Christoph Steinbec
k博士)を用いた。
【図9】 質量の区別しうるPNAライブラリーの合成のために用いる、コ
ンビナトリアルBoc固相合成に使用可能なPNA合成構築ブロック。表1に示
す質量タグ標識した構築ブロックを説明する。
【図10】 特異的な結合切断によるプローブの配列分析。 DNAプローブのライブラリーの種々の配列はまた、ランダムな位置(N=A、
G、CまたはT)での特異的な結合切断によっても質量スペクトルで同定できる
。すでに固相合成の間にこれらの位置にホスホロチオエート官能基が導入してあ
り、この部位でDNAを特異的に開裂することができる(たとえば、ヨードエタ
ノールで)。このことは、断片の正確な化学的性質を考慮することなく図式的に
表してある。断片の質量は、配列の大部分がわかっていることから、完全なシー
クエンシングを行うことなく全配列の明白な決定を可能とする。置換基R1は任 意のさらなるDNA配列を示し、R2はさらなる任意の配列またはHを示す。R3 は−OH(ホスホジエステル)またはアルキル−(アルキルホスホネート)を示
す。
【図11】 「電荷タグ」PNAプローブ混合物CCXCAGCC(X=A
、G、C、T)は、Eupergit上に固定化した標的DNAにハイブリダイズし、C
CCCAGCCが相補的配列である。より低いスペクトルは出発混合物を示し、
より高いスペクトルは相補的なCCCCAGCC配列の明らかに好ましいハイブ
リダイゼーションを示す。
【図12】 測定の間にプローブ支持体を動かすことなく4−ヒドロキシ−
α−シアノ桂皮酸マトリックスの適用後に検出される、MALDIプローブ支持
体に固定化した標的DNAに相補的な「電荷タグ」CCTCAGCC。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12N 15/09 C12N 15/00 F (71)出願人 Berlin,BRD (72)発明者 ハンス・レーラッハ ドイツ連邦共和国デー−14195ベルリン、 リュッツェルシュタイナーヴェーク50番 Fターム(参考) 2G045 AA35 BB22 BB60 DA12 DA13 DA14 FA11 FA12 FA17 FB02 FB03 FB15 4B024 AA11 AA20 CA01 CA09 HA11 4B063 QA01 QA11 QQ42 QR56 QS34 QS36 QS39 QX01

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程を含む、核酸分子中のヌクレオチド配列の検出方法
    : (a)異なるヌクレオチド塩基配列のプローブのセットとの核酸分子のハイブリ ダイゼーションであって、その際、各プローブは他のすべてのプローブとは異な
    る質量を示す; (b)ハイブリダイズしなかったプローブの分離; (c)レーザー光によりプローブの脱着を支援するマトリックスへのハイブリダ イズしたプローブの接触; (d)ハイブリダイズし電導性物質からなるプローブ支持体上のマトリックスに より囲まれたプローブの質量分光分析計での分析;および (e)配列を示す核酸分子の決定、その際、プローブ支持体上のプローブの位置 がそれと結合した核酸分子への割り当てを可能にする。
  2. 【請求項2】 工程(a)の前または後に核酸分子を担体の表面に移す、請求 項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該担体の表面が、電導性物質からなるプローブ支持体の表面
    である、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程(c)の前に、その表面に核酸分子が適用されハイブリ ダイズしたプローブを有する担体を、電導性物質からなるプローブ支持体に適用
    する、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程(c)において、ハイブリダイズしたプローブを、マト リックスとの接触前、接触後または接触中に固定化核酸分子から分離させる、請
    求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 プローブ支持体が、金属である表面、ガラスをコーティング
    した表面、または化学的に修飾した表面を有する、請求項1ないし5のいずれか
    一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 核酸分子のプローブ支持体への固定が、NH2−官能基、エ ポキシ−官能基若しくはSH−官能基を介し、シリケートもしくはシランでのプ
    ローブ支持体表面のコーティングによって、タンパク質−基質相互作用、タンパ
    ク質−タンパク質相互作用もしくはタンパク質−核酸相互作用、または2つの疎
    水性成分間の相互作用によって行う、請求項1ないし6のいずれか一つに記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 タンパク質−基質相互作用が、ビオチン−ストレプトアビジ
    ン結合または抗体−抗原結合である、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 タンパク質−核酸相互作用が遺伝子32−核酸結合である、
    請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 プローブが質量タグを有する核酸である、請求項1ないし
    9のいずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 質量タグが電荷タグでもある請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 核酸がさらに電荷タグを有する、請求項10に記載の方法
  13. 【請求項13】 プローブが修飾した核酸分子である、請求項1ないし12
    のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 修飾した核酸分子が、PNA、アルキル化ホスホロチオエ
    ート核酸またはアルキルホスホネート核酸である、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 プローブがコンビナトリアル固相合成により製造される、
    請求項1ないし14のいずれか一つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 種々の塩基構築ブロックが、それにより合成された各プロ
    ーブがその質量により質量分光分析計で互いに区別できるような仕方でマーキン
    グされている、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 マーキングが、メチル基、エチル基、プロピル基、分枝鎖
    若しくは直鎖アルキル基、ハロゲン置換された分枝鎖若しくは直鎖アルキル基、
    アルコキシアルキル基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、アルコキシ
    アリール基、またはアリールオキシアルキル基、または、その重水素化された変
    異体若しくは他の同位体変異体である、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 プローブが、ランダムなヌクレオチドから離れた定められ
    た位置に少なくとも1つの修飾を有し、それによりプローブの開裂が可能になる
    、請求項14ないし17のいずれか一つに記載の方法。
  19. 【請求項19】 修飾が、ホスホロチオエートおよび/またはRNA塩基お
    よび/またはホスホトリエステル結合のプローブ内への導入である、請求項18
    に記載の方法。
  20. 【請求項20】 マトリックスが、アセトン中のα−シアノ−4−ヒドロキ
    シ桂皮酸の1:9ないし9:1の比、好ましくは1:1の比の溶液、またはα−
    シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸メチルエステルとα−シアノ−4−メトキシ桂皮
    酸またはシナピン酸またはそのメチル誘導体との1:9ないし9:1の比、好ま
    しくは1:1の比の混合物である、請求項1ないし19のいずれか一つに記載の
    方法。
  21. 【請求項21】 マトリックスが、アセトン中のα−シアノ−4−ヒドロキ
    シ桂皮酸の1:9ないし9:1の比、好ましくは1:1の比の溶液、またはα−
    シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸メチルエステルとα−シアノ−4−メトキシ桂皮
    酸またはシナピン酸またはそのメチル誘導体との1:9ないし9:1の比、好ま
    しくは1:1の比の混合物であり、アセトン、イソプロパノール、アセトニトリ
    ル、エタノール、メタノールもしくは水またはこれら溶媒の2またはそれ以上の
    混合物中の溶液としてMALDIプローブ支持体に適用する、請求項1ないし1
    9のいずれか一つに記載の方法。
  22. 【請求項22】 プローブが異なる質量および/または電荷タグを有する部
    分ライブラリーとして製造される、請求項1ないし21のいずれか一つに記載の
    方法。
  23. 【請求項23】 (a)請求項11ないし18のいずれか一つに記載のプロ ーブセット、および/または (b)前処理されており、それゆえ標的DNAのアレイの結合が可能であるか 、および/またはすでに結合した標的DNAを含むプローブ支持体 を含むキット。
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