JP2001524854A - 改良型透湿性靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 透湿性靴は以下の要素の組み合わせから構成される。すなわち、透湿性又は有孔の裏地（１２）が付設された透湿性の甲（１１）と、有孔の弾性材で作製された接地底（１３）と、防水性及び透湿性を有する部材で作製され撥水性、透湿性及び／又は有孔の耐水性の材料で作製された下保護層（１６）が付設された少なくとも１枚の膜（１５）を有する中間底と、透湿性又は有孔の中敷（１７）と、中敷と膜との間に配置され透湿性又は有孔の間底（１９）層とから構成される。膜は、その縁部で、組み立て中と使用中の両方において、膜の周辺支持体を適切に形成するプレモールドされた挿入物内に付設されて封止されている。

Description

【発明の詳細な説明】 改良型透湿性靴技術分野 本発明は改良型透湿性靴に関する。背景技術 靴は、快適であるために、靴の内部の微小雰囲気と外部の微小雰囲気との間の 熱と水蒸気の適当な交換を確実に行わなければならないことが現在知られている 。 しかしながら、このような熱と水蒸気の交換は、いずれの場合も靴の外部の湿 気や水分への不適性に妥協してはならない。 現在商業的に入手可能な靴においては、熱と水蒸気の交換は、靴の上の部分（ 甲）と靴底とのいずれか一方に実質的に委ねられている。 靴の甲の部分に関しては、孔のあいた甲と透湿性の防水材で作製された裏地と の一方又は両方を有する靴が現在商業的に入手可能である。 実際上は、いくつかのモデルにおいては、甲の部分を防水性と透湿性を同時に 有する材料で置き換えたものもある。 他の種類の靴は、その代わりに保護層及び間底材が任意に付設された水を通さ ずかつ透湿性を有する材料層を用いることにより、靴底に水分の発散を委ねてい る。熱と水蒸気の最適な交 換を達成するためのものとして、１９９５年１０月１３日に出願されたイタリア 発明特許明細書Ｎｏ．ＰＤ９５Ａ０００１９０号に開示され、以下の部材の組合 せからなる透湿性を有する靴が知られている。この構成は、 透湿性又は有孔の裏地が付設された透湿性の甲と、 有孔の弾性材で作製された接地底と、 耐水性、撥水性、及び透湿性又は有孔の材料で作製された下保護層を有し、透 湿性と防水性を有する材料で作製された少なくとも１枚の膜を備えた中間底と、 透湿性又は有孔の中敷と、 中敷と膜との間に配置され、透湿性又は有孔の間底層とを具備した構成である 。 １９９５年１０月１３日に出願されたイタリア発明特許明細書Ｎｏ．ＰＤ９５ Ａ０００１９０号に開示された靴においては、甲の下部、接地底、及び膜を有す る中間底は、それらの接合部分において、完全に封止されている。この靴は熱と 水蒸気の発散の問題は解決しているが、製造時に主として発生するそれほど重要 でない問題の解決をまだ必要としている。これは、中間底の組み立て中に、非常 にデリケートな防水膜を、ダメージを与えることなく正確に安全に挿入すること が難しいという問題である。 さらに、使用中、膜が、特別に要望される状況で使用される靴では特に、望ま しくないダメージを与えるようなストレスにさらされる可能性があるということ である。本発明の開示 本発明の意図は、外部の雰囲気の機能として最適な内部雰囲気を常に保持し、 製造時の作製の簡単性と正確性が改良され、甲と底との両方を介して熱と水蒸気 の交換をする可能性が組み合わされている透湿性の靴を提供することにある。 この意図の範囲内において、本発明の目的は、靴がスポーツの分野やワーキン グシューズの分野のような機械的ストレスに対する特別の要望が求められる状況 で使用されても、特に発散機能を割り当てられた膜が効果的に保護される、透湿 性の靴を提供することにある。 本発明の他の目的は、日常使用のためとスポーツ使用のためとの両方に使用可 能な透湿性の靴を提供することにある。 本発明の他の目的は、従来の透湿性の靴に対して競合的な価格を有する透湿性 の靴を提供することにある。 本発明の他の目的は、公知の技術で製造可能な透湿性の靴を提供することにあ る。 本発明の意図、及びこれらの目的は、以下の記述から明らかになるであろう。 また、それは以下の部材の組み合わせからなる透湿性の靴によって達成される。 すなわち、本発明の透湿性の靴は： 透湿性又は有孔の裏地が付設された透湿性の甲と、 有孔の弾性材で作製された接地底と、 耐水性、撥水性、及び透湿性及び／又は有孔の材料で作製さ れた下保護層を有し、防水性と透湿性を有する材料で作製された少なくとも１枚 の膜を備えた中間底と、 透湿性又は有孔の中敷と、 中敷と膜との間に配置され、透湿性又は有孔の間底層とを具備してなり、 組み立て時及び使用時の両方において膜の支持体を形成するのに適しており、 縁部分で封止されたあらかじめ組み立てられた挿入物内に膜が配置されているこ とを特徴としている。 本発明はまた、透湿性、耐水性、又は防水性を有し、靴の製造時に靴底の組立 体に正確かつ容易に組み込むことが可能なあらかじめ組み立てられた挿入物に関 するものである。その挿入物は、上面と下面と縁面を有する透湿性の防水膜と、 その下面に近接して接触する透湿性又は有孔の保護層と、膜に近接して接触し、 膜の少なくとも周辺部で膜に接着された防水性支持格子とを備えた構成である。 この接着は、膜の上面の周辺部で、又は縁面の周辺部で、あるいは上面と縁面の 両方の周辺部で行われてもよい。図面の簡単な説明 本発明による透湿性の靴のさらなる特徴および有用性は、添付の図面に限定さ れない例として描かれた、以下の様々な実施態様の詳細な記述から明白になるで あろう。 図１は本発明の第１実施例の靴の横断面図であり、 図２から図５は図１の靴に含まれる挿入物の様々な変形例を 示す断面図であり、 図６は図１の靴の挿入物と接地底の他の変形例の断面図であり、 図７及び図８は膜を含む接地底の実施例の断面図であり、 図９は本発明による靴の他の変形例の横断面図であり、 図１０は保護膜を有する接地底の変形例の図であり、 図１１は本発明の他の実施態様の靴の横断面図であり、 図１２は図１１の詳細を示す拡大図である。本発明の実施の方法 図１を特に参照して、本発明による透湿性の靴は、第１の実施態様において参 照番号１０で示されている。 本例において、靴１０は、透湿性又は有孔の（例えばCambrelleで作製された ）裏地１２が内張りされた透湿性の（例えば防水顔料を使用しない天然皮革で作 製された）甲１１を備えている。 裏地１２は、甲１１を介した蒸発の低減を防止するために、スポット接着によ って甲に貼られている。 靴底１０はさらに、下方領域に穿孔された弾性材で作製された接地底１３と、 参照番号１４で示す中間底を備えている。 本例においては、中間底１４は、接地底３側に、耐水性、撥水性、透湿性又は 有孔の材料で作製された保護層１６を有し、ゴアテックスという商標名で知られ た商業的に入手可能な透湿性の防水材のテフロン材で作製された膜１５を備えて いる。代 わりに、この透湿性の防水材は、シンパテックスという商標名で知られた商業的 に入手可能なポリウレタン又はポリエステルであってもよい。 透湿性の防水材を作製するために使用される膜は、一般に１０から５０ミクロ ンの範囲の厚みを有している。このような膜は通常、コーティングされた大きな メッシュ、及び軽い“トリコット”として製造業者により販売されている。 防水性フィルムの保護層は、例えば０．８から５ミリメートルの範囲の厚みを 有するポリエステルのような即乾性の不織布で形成してもよい。これは、通常の 靴では１ミリメートルの厚みで十分である。トレッキングシューズやワーキング シューズのような過酷な環境で用いられる靴では、保護層の厚みは４から５ミリ メートル以上の厚みとする。 本例においては、靴１０はさらに、孔を有し、さらに任意に吸収性ラテックス ゴムの軟皮（図示せず）で作られた踵の当て布が付設された透湿性の材料（例え ば天然皮革）で作製された中敷１７を備えている。この中敷１７は、“ラスティ ング”と呼ばれる従来のシステムによって、つまり靴底の領域の、靴型に対して 広げられた甲の“帽子状”の適合部を介して甲１１に取り付けられている。その 後、伸長及び拡張により、甲の周囲部分が、中敷の周囲全体に沿って中敷に接着 される。 本発明の第１実施態様において、中間底１４は、周囲を封止する接着又はオー バーモールドによって接地底１３が接合された、プレモールドされるか又は多く の場合あらかじめ組み立て られた挿入物である。 本例においては、この挿入物／中間底１４は、膜１５と保護層１６のみならず 、膜１５の上面と縁部に影響を及ぼし、その上部領域においてスルーホール１９ ａを有し、かつ間底層として作用する支持／封止部材１９を備えている。 膜１５と保護層１９は、弾性材（例えばポリウレタン）で作られるとともに、 組み立て中及び使用中に膜用の支持体を形成するのに適した部材１９にその縁部 で封止される。その取り付けは、接着剤なしでオーバーモールドで行ってもよい 。ａ）部材１９をプレモールドしたり、あらかじめ形作り、その後膜１５に防水 性の接着をしたり、ｂ）液状接着剤（例えば単一成分の耐加水分解性のポリウレ タン）や、固形、熱もしくは電気溶融接着剤（フィルム）でのスーパー注入、高 周波又は超音波溶接でも同様の結果を得ることができる。 本実施例においては、その発散機能を確実にするために、透湿性又は孔を有し 、かつスポット接着によって甲１１に付設された傾斜部（図示しない）を靴１０ に適用することが可能である。 同様に、透湿性又は有孔の裏月形（図示しない）をスポット接着によって甲１ １に付着してもよい。 本例において、甲１１は、中敷の周囲に沿って接着剤の接合層を形成すること によって、中敷１７に付着されている。 その接合層を周囲の部分に限定することにより、中敷の表面により多くの透湿 性の能力を保持させることができる。 したがって、靴１０においては、中敷の中央部は、事実上、水蒸気に対して透 湿性のない（すなわち非透湿性の）部材が存在しない状態となる。 膜１５と下保護層１６は、商業的に入手可能で、かつ耐加水分解性（“ホット メルト”又はつや出しパウダーを有するシステムとして知られた種類）の接着剤 を用いたスポット接着によって互いに接続されている。 保護層１６は、即乾性を有する撥水材で作製することもできる。この様な材料 は、例えば好ましくはポリエステルからなる不織布、有孔織布又はケプラーを含 む。 保護層１６は、接地底１３に形成された孔による外部衝撃又は外部物体に対し て膜１５を保護する必要があるため、接地底１３の側に設けられている。 さらに、膜１５は、製造中にオーバーモールドされる部材１９に接続すること によって周囲が実質的に封止される。代わりに、この封止は、耐加水分解性の接 着剤で部材１９に対し、膜１９の上面の周囲及び／又は縁の周囲を接合すること によって行ってもよい。 このため、膜１５と部材１９との間の結合は、接着剤を用いないか、又は周囲 の部分だけに接着剤を用いることで生じる。これは、水蒸気が発散できるように 、膜の表面がカバー又はコーティングされていない部分を十分に確保する。 さらに、全体の挿入物／中間底１４は、様々な靴底と様々なサイズを使用する ことができるように、モジューラ化されたも のを用いてもよい。所望により、挿入物は“左”と“右”の靴の形に適応する形 状であってもよい。 さらに、挿入物／中間底１４は、靴底に容易に挿入でき、膜１５の位置決めが 正確にできるようにする。 同様に、接地底１３は、挿入物を収容するような形状であってもよい。位置決 めの正確さは、実際、収容される接地底の残りの構成部材に実質的に補足される ように周囲が形成される挿入物／中間底１４の形状によって補助される。 膜１５の組み立ては、その上に重ねられた部材を持つことなく、できるだけ広 い透湿面を残し、結果として膜１５の吸収性能を増加させる。 図２を特に参照して、構造的に異なる靴１０の実施形態において、参照番号１ １４で示された挿入物は、保護層１６を有する膜１１５上の支持格子１２１を備 えており、参照番号１１９で示されたオーバーモールド又は重ねられた部材が周 囲の領域にのみ設けられている。 支持格子１２１は、靴に対して、特に中敷に大きな機械的強さを与える。所望 により、支持格子１２１は、膜上に分けてオーバーモールドされるか、又は別に 膜に接着されてもよく、あるいは重ね部材１１４と一体部分であってもよい。 図３を特に参照して、靴１０の他の異なる実施態様において、参照番号２１４ で示された挿入物は、膜２１５の上に、モールドか又は次に配置され、透湿性、 水分吸収作用、物理的な重量の支持、及び外部雰囲気からの断熱作用に関して高 レベルの特 徴を有するフェルト２２２（又は他のケースにおいてはもう１つのより高い透湿 性間底材料）を備えている。この特徴は、例えばウインターシューズや、発汗に よって生じた水蒸気が冷えることによって発生する水滴を防止する必要がある場 合に特に有用である。 特に、寒冷地で用いられる靴においては、フェルト２２２又はそれと同様の特 徴を有する材料は、フィルムや、高い断熱性と、透湿性又は透湿性を確実にする 適切な孔を有する材料層と組み合わされてもよい。 本例においては、オーバーモールド部材２１９は、膜２１５と保護部材２１６ との周辺部を塞ぐだけである。 図３ｂｉｓを参照して、参照番号２２２ａで示す間底層（例えばフェルトで作 製された）は、両方とも孔又は透湿性を有する撥水性の材料で作製された上スペ ース層２２２ｂと親水性の材料でつくられた下層２２２ｅの間に挟まれている。 このようにすれば、参照番号２１５ａで示す膜による靴底を通じての靴の透湿 性の能力を増大させることができる。 疎水性の材料で作製された上スペース層２２２ｂは、保護層２１６ａに対して 反対面にある膜２１５ａに近接した親水性の材料で作製された下層２２２ｃの方 向に湿気を押し進めるようになっており、これにより、湿気を迅速に吸収して外 部に排出し、通過できずに靴の内部にたまった水蒸気が膜２１５ａを通過する前 に水に凝縮することを防止する。 代わりに、疎水性の層と親水性の層との２つの層は、その間 に、サンドイッチ状に、足と膜の間に配置される他の部材（中敷、膜の外側に配 置された支持材等）を含んでいてもよい。 支持／封止部材１９，１１９，２１９は、膜の外側の周囲、膜の縁面の周囲及 び支持層の周縁に隣接してもよいことは、図１，図２，図３、及び図３ｂｉｓに 示された内容から明らかである。 図４を特に参照して、他の異なる実施態様においては、挿入物３１４内に、荒 い地形や、接地底の孔を通過する異物によるダメージに対して特に繊細でかつ影 響されやすい膜３１５を保護するための手段が組み込まれている。本例において は、この手段は、厚み、硬さ、及び物理的な特徴の長所により、破れに対して非 常に強い連続気泡プラスチック（例えば、ポリウレタンやポリエチレンあるいは ポリエステルのような材料が商業的に入手可能である）で作製された、１又は複 数の部材３１６によって構成される。 部材３１６には、異物が膜３１５に接触することを防止するために、様々な向 きのスルーホールを設けてもよい。 挿入物３１４は、その周囲の部材３１９によって完成され、これは前に述べた ようにオーバーモールドされるか重ねられる。 図５を特に参照して、参照番号４１４で示す挿入物のさらに他の実施態様にお いて、膜４１５を保護する手段は、フェルトで作られるか又はアラミド繊維やそ れと同等の繊維のような、穴あきに強い繊維で作製された１又は複数の部材４１ ６によって構成される。 本例においてもまた、挿入物４１４は、オーバーモールドされるか重ねられた 部材４１９によって完成される。 図６は挿入物のさらに他の実施態様を示す。参照番号５１４で示す挿入物は、 透湿性及び／又は有孔の構造支持部材５１６を間に挟んだ、防水性と透湿性を有 する部材で作製された２枚の内膜５１５ａと外膜５１５ｂを備えたサンドイッチ 状の構造を有している。 内膜５１５ａと外膜５１５ｂは、周囲を封止するために、互いに耐水性の接着 剤で接合されている。本実施例においては、特に外膜５１５ｂは、もう一方の内 膜５１５ａよりもダメージの作用を受けやすいが、内膜５１５ａは保護されて透 湿作用が確実となり、さらに靴を全体的に防水することができる。一方、外膜は 、周囲を防水するか、又はその上にオーバーモールドされるか重ねられた、参照 番号５１３で示す接地底の任意の形状により、所定の範囲内で保護される。 特に、接地底の任意の保護形状は、参照番号６１３ａ及び６１３ｂでそれぞれ 示す、２つの接地底を描いた図７及び８に見ることができる。それにおいては、 参照番号６２０ａ及び６２０ｂでそれぞれ示す孔が、例えば、接地底のパターン の厚みを増大させ、かつ孔の位置の材料の厚みが最小とならないように、地面と 接触する領域から距離を置いて設けられている。 参照番号６１５ａ及び６１５ｂは、それぞれ膜を示す。 本例においても、プレモールドされた挿入物は、接地底の部分を構成すること に留意すべきである。 図９を特に参照して、靴の構造的な変化は靴１０と同様であり、全体を参照番 号７００で示している。 本実施態様においては、靴７００は、膜７１５を保護するための、合成の接地 底７１３によって構成された手段を備えている。 特に、接地底７１３は、地面に接する防水層７１３ａと、多数の微小孔を有し た完全に透湿性の材料で作製された内部層７１３ｂとを備えている。 特に、その内部層７１３ｂは、組み立て体の全体を甲７１１に接合する部材７ ２０の手段によって、少なくとも縁部分が接合される（封止が行われる場合）膜 ７１５と接するか、又は対面する。 その防水層７１３ｂは、完全に透湿性であり、このため外周縁の部分を介して 水蒸気の発散と熱交換を行うことができる（他の部分は防水層７１３ａによって 封止されている）。 靴は、膜７１５の上に、透湿性又は有孔の間底層７１９と、透湿性又は有孔の 中敷７１７を有している。 図１０を特に参照して、接地底の他の実施態様を参照番号８１３により示す。 接地底８１３は、接地底１３と実質的に同様な構造を有しているが、透湿性及 び防水性の材料で作製され、下保護層８１６が付加された膜８１５を備えている という点で異なっている。 膜８１５と保護層８１６は、多くの場合は孔を有する接地底８１３に直接、周 囲が保持されて封止されている。 本例においては、このため、膜８１５は接地底８１３に直接的に封止される。 残りの部分の接合は、例えば靴７００の場合と同様に行われる。 図１１及び１２を特に参照して、この発明によるさらに他の実施態様の靴を参 照番号９００で示す。 靴９００は、特に、足に影響を及ぼす継続的又は瞬間的な強いストレスが与え られる危険性のある作業において安全に使用するのに好適である。 特に、靴９００は、靴１０と実質的に同様の構造を有しているが、参照番号９ ０１で示された中間底内に挿入され、構造的強度を増すために外形が波形に形成 され、さらに穴９０３を有する金属部材９０２を備えているという点において異 なっている。金属部材９０２の穴９０３の軸は、地面に対して実質的に平行で、 これにより靴９００の透湿性を全体に連続させることができる。 金属部材の代わりに、炭素繊維、強化繊維プラスチック等の同じ強度の性質を 有する他の材料を用いてもよい。 特に、本例においては、金属部材９０２は、透湿機能と防水機能を同時に有す る膜９１５の下側に直接配置されている。 膜９１５は、波形部材９０２、下フィルター部材９１７、及び側面がオーバー モールドされて封止され、孔を有する接地底９１３の中央部９１９ａと共に、プ レモールドされるか又は重ねられた挿入物９１４の部分となる。 膜９１５の上には、上間底層９１８が設けられている。 この組み立て体は、オーバーモールドされるか重ねられた接地底９１３の残り の（側面）部分９１９ｂの手段によって、靴９００の下部に接合されている。 本例の靴における透湿は、例えば両方向の矢印９２０で示す通過路に沿って行 われる。 実施において、この発明が、その様々な実施態様と変形例で意図されたねらい と目的を達成することが理解されるであろう。 特に、本発明による靴と挿入物は、製造中における膜の位置決めにおける、あ らゆる困難を実質的かつ安全に解決するということがわかるであろう。 さらに、本発明による靴と挿入物は、また、膜を十分に保護することができ、 従ってこの様に作製された靴は、例えばスポーツの分野又は安全靴の分野におい て、特別に要求される適用において使用することができる。 また、この膜の保護は、あらゆる部分において妥協することなく、靴全体の透 湿性と防水性の特徴を達成することに留意すべきである。 本発明により、靴の使用における柔軟性と、コストの面で、従来の靴に対して 高い競争力を持つ靴を提供することが可能であることに注目すべきである。 また、この発明による靴が、その形状及び構造により、高品質の態様のために 好適であることに留意すべきである。 本発明は、その全てが本発明の意図の範囲内であれば、変更 及び変形は様々なものであってもよく、材料は要求によりあらゆるものを用いる ことができる。 当然、本発明の多数の変更及び変形が、上記技術の範囲内において可能である 。このため、添付の請求の範囲において、本発明がここに特定して述べられた以 外の方法で実行されてもよいことが理解されるであろう。 本明細書は、その全体の明細書が参照番号の記載によってこの明細書に組み込 まれた、１９９７年５月９日出願のイタリア特許明細書Ｎｏ．ＰＤ９７Ａ０００ １０２の優先権を主張するものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＥＥ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，Ｇ Ｗ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．次の部材：透湿性又は有孔の裏地が付設された透湿性の甲と、 有孔の弾性材で作製された接地底と、 耐水性、撥水性、透湿性、及び／又は、有孔の材料で作製された下保護層を有 し、防水性と透湿性を有する材料で作製された少なくとも１枚の膜を備えた中間 底と、 透湿性又は有孔の中敷と、 前記中敷と前記膜との間に配置され、透湿性又は有孔の間底層の組み合わせか らなり、 前記下保護層を有する前記膜が、あらかじめ組立てられた挿入物内に周辺部が 封止されて配置され、その挿入物が、組立て中と使用中の両方において、前記膜 の支持体を形成するに適していることを特徴とする透湿性靴。 ２．前記挿入物がプレモールドされていることを特徴とする請求項１記載の靴。 ３．前記挿入物が、少なくとも周辺部において、前記挿入物の構成部材である膜 と保護層にオーバーモールドされたプスチックで作製された部材を備えているこ とを特徴とする請求項１記載の靴。 ４．前記挿入物が、前記膜の上に、前記中敷を支持し、前記間底層を構成する格 子を備えていることを特徴とする請求項１記載の靴。 ５．前記挿入物が、前記膜の上に、前記間底層を構成し、水分を吸収し、良好な 機械強度を有し、かつ外部雰囲気からの断熱性を有する透湿性のフエルトで作製 された部材を備えていることを特徴とする請求項１記載の靴。 ６．前記膜の上に材料層が設けられ、その材料層が、ともに透湿性又は有孔の撥 水性の材料で作製された上層と下親水性層を備えていることを特徴とする請求項 １記載の靴。 ７．前記撥水性と親水性の材料で作製された層の間に、スペース層が挟まれてい ることを特徴とする請求項６記載の靴。 ８．前記保護層が、前記膜の下に付設され、補足的に形成され、かつ微小な多数 の孔を有する連続気泡プラスチックの材料で作製された１又は複数の部材からな ることを特徴とする請求項１記載の靴。 ９．前記保護層が、前記膜の下に付設され、機械的強度を有する透湿性の織物材 で作製された１又は複数のフエルトからなることを特徴とする請求項１記載の靴 。 １０．前記挿入物が、内部構造硬質層を間に挟んだ透湿性の材料で作製された膜 と防水性の材料で作製された膜との２枚の膜で構成され、それらの膜が、周辺部 で接地底に共に封止されていることを特徴とする請求項１記載の靴。 １１．前記挿入物が前記接地底の構成部材である請求項１記載の靴。 １２．前記挿入物が、前記膜の直下に配置され、波形の断面を有し、かつ前記靴 の全体の連続的な透湿性を確実にする横断穴 が設けられた構造的支持部材を備えていることを特徴とする請求項１記載の靴。 １３．前記挿入物が、上方から下方へ向けて順に、前記膜、前記構造的支持部材 、フィルター部材、及び接地底部を備えていることを特徴とする請求項１２記載 の靴。 １４．前記構造的支持部材が、金属、炭素繊維複合物、及び強化繊維プラスチッ ク複合物からなるグループから選択された材料で作られていることを特徴とする 請求項１記載の靴。 １５．次の部材：透湿性又は有孔の裏地が付設された透湿性の甲と、 接地底と、 耐水性、撥水性、透湿性、及び／又は、有孔の材料で作製された下保護層を有 し、防水性と透湿性を有する材料で作製された少なくとも１枚の膜を備えた中間 底と、 透湿性又は有孔の中敷と、 前記中敷と前記膜との間に配置され、透湿性又は有孔の間底層の組み合わせか らなり、 前記接地底が、使用中に地面に接する下堅牢防水層と、組立て中に前記膜に面 する熱と水分の透湿層を有する上部とを備えた合成物であり、前記透過層が、外 部に接した周辺縁を介して発散させることを特徴とする靴。 １６．次の部材：透湿性又は有孔の裏地が付設された透湿性の甲と、 有孔の弾性材で作製された接地底と、 耐水性、撥水性、透湿性、及び／又は、有孔の材料で作製された下保護層を有 し、防水性と透湿性を有する材料で作製された少なくとも１枚の膜を備えた中間 底と、 透湿性又は有孔の中敷と、 前記中敷と前記膜との間に配置され、透湿性又は有孔の間底層の組み合わせか らなり、 前記膜と前記保護膜が、周辺部で内側へ折られ、前記膜が、接地底に直接封止 されていることを特徴とする靴。 １７．（ｉ）靴の中敷側に面する上面と、靴の接地底側に面する下面と、外縁と を有し、防水性及び透湿性の材料で作製された膜と、 （ii）前記膜の下面に近接して配置された保護層と、 （iii）前記膜の周辺部に配置された支持部材とを具備してなり、 保護層を有する前記膜が、（ａ）外縁に近接する上面の部分と、（ｂ）外縁と 、（ｃ）外縁に近接した前記膜の下面の部分とを備えるか、又はそれらの組み合 わせからなり、 前記支持部材が、前記膜の周辺部と支持層との間に防水性接着材が形成されそ れによって前記膜が周辺部において前記支持層に封止されるように前記膜に接着 された、透湿性靴の底部に使用するための挿入物。 １８．前記保護層が前記膜にスポット接着されてなる請求項１７記載の挿入物。 １９．前記保護層が機械的応力に強い布材からなる請求項１８記載の挿入物。 ２０．前記支持部材が前記膜の上にオーバーモールドされてなる請求項１７記載 の挿入物。 ２１．前記支持部材が接着剤によって前記膜に接着されてなる請求項１７記載の 挿入物。 ２２．前記挿入物がさらに、前記膜の上面に接着された支持格子部を備えてなる 請求項１７記載の挿入物。 ２３．前記支持格子部と前記支持部材が、一体に組み込まれた組立て体である請 求項２２記載の挿入物。