JP2001524476A - パクリタクセルおよびその類似体の半合成に有用な中間体ならびに方法 - Google Patents

パクリタクセルおよびその類似体の半合成に有用な中間体ならびに方法

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Abstract

(57)【要約】 パクリタクセルおよびその類似体の半合成は、10−デアセチルバカチンIIIの誘導体である新規な中間体を使用し、当該発明はこれらの誘導体の製造法も提供する。これらの新規な誘導体は7位にアルキルカーボネートまたはアルキルカルボニル置換基を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、10−デアセチルバカチン(10-deacetyl-baccatine)IIIの誘導体で
ある新規な中間体を使用するパクリタクセル(paclitaxel)およびその類似体の半
合成、ならびにこれらの誘導体の製造法に関する。これらの新規な誘導体は、t
−ブトキシカーボネートのような7位にカルボネート置換基を有する。
【0002】
【背景技術】
広いスペクトルの抗腫瘍活性を有する周知の強力な抗腫瘍化合物であるパクリ
タクセルは、下式(I):
【0003】
【化16】
【0004】 の構造を有する。
【0005】 この化合物を含有する市販医薬品は、例えば、女性の卵巣癌および乳癌を治療
するのに利用できる。これらの理由のため、年々この化合物の供給が増大してい
る。パクリタクセルおよびバカチンIIIは抽出するのが困難であり、概して、種 々のTaxus 種の幹皮から低収量でしか抽出されない。したがって、この化合物の
代替の入手源が必要である。
【0006】 科学的および特許文献の双方中で幾つかの合成法が報告されている。米国再発
行特許第34,227号(米国特許第4,924,011号の再発行)は、具体的にトリエチル シリル(tri-ethyl-silyl:"TES")として示されるトリアルキルシリル基で7位 が保護され、さらにアセチル基で10位も保護されている10−デアセチルバカ
チンIII誘導体を使用してパクリタクセルの半合成を開示する。このバカチンIII
誘導体は、(2R,3S)−N−ベンゾイル−2−O−(1−エトキシエチル)
−3−フェニル−イソセリン化合物と反応させてからこれらの保護基を除去し、
パクリタクセルを得る。
【0007】 国際特許出願公開WO-93/06094号では、β−ラクタム化合物の側鎖前駆物質を 7−O−TESバカチンIII誘導体と反応させ、7-TESバカチンIII反応生成物を 得ることによりパクリタクセルを製造した。穏やかな酸性反応後処理後、パクリ
タクセルを得た。
【0008】 米国特許第5,476,954号では、7位および10位の双方に2,2,2−トリク ロロエトキシカルボニル("TROC")保護基を含む保護済み10−デアセチルバカ チンIII誘導体から出発してパクリタクセルの合成を行った。
【0009】 パクリタクセルの半合成においてキーとなる重要な工程は、容易に脱離できる
脱離基で7位を選択的に保護することであることは周知である。これは、タキサ
ン構造のその位置におけるヒドロキシ基が10または13位のヒドロキシ基より
もより反応性であるためであり、合成しようとするパクリタクセルはその位置に
ヒドロキシ基を有する必要がある。しかし、現在まで、最も有用な保護基はTES であると考えられた。TESを用いた10−デアセチルバカチンIIIの誘導化収率は
、20モルの試薬を使用するとき典型的には約85%である。5当量の塩化アセ
チルを使用するアセチル化工程は、PCT特許出願公開WO-93/06094号およびそ の対応米国特許第5,574,156号のような米国特許の教示の通り約85%の7-TES−
バカチンIIIを与える。しかし、パクリタクセルの重要性の見地から、新規で改 良された製造法が望まれる。
【0010】 本発明は、中間体として10-デアセチルバカチンIIIの新規な誘導体を原則とし
て使用するパクリタクセルおよびその類似体のかかる改良合成を与える。
【0011】
【発明の概要】
本発明はパクリタクセルの半合成に使用するための中間体に関し、当該中間体
は、式(II):
【0012】
【化17】
【0013】 (式中、Aは
【0014】
【化18】
【0015】 であり、R1はヒドロキシ保護基または水素原子であり、そしてR2はヒドロキシ
保護基または水素原子である。)の化合物を含む。
【0016】 ヒドロキシ保護基の例にはC1-4カルボン酸アシル基(例えば、アセチル)、 各アルキル基が1〜3個の炭素原子を含有するトリアルキルシリル基、または上
で定義したA基(例えば、式
【0017】
【化19】
【0018】 t−ブトキシカルボニル基)がある。
【0019】 好ましくは、したがって、R1はC1-4カルボン酸アシル基(例えば、アセチル
)、各アルキル基が1〜3個の炭素原子を含有するトリアルキルシリル基、また
は上で定義したA基(例えば、t−ブトキシカルボニル基)である。
【0020】 R2はこれらの基のいずれでもよいが、13−ヒドロキシ基は反応性が低いの で、保護は必須でなく、したがって、R2は水素であるのが都合良い。
【0021】 パクリタクセルの半合成中、N-ベンゾイル(2R, 3S)-3-フェニルイソセリン基 が、適切に保護されたバカチンIII誘導体の13位に導入される。得られる保護 済みパクリタクセル誘導体は、一般式(IIa):
【0022】
【化20】
【0023】 [式中、Aは
【0024】
【化21】
【0025】 であり、R1はヒドロキシ保護基または水素原子であり、そしてR2aは、構造:
【0026】
【化22】
【0027】 {式中、R3はA(上で定義したとおり)、メトキシメチル、1-エトキシエチル 、ベンジルオキシメチル、β-トリアルキルシリルエトキシメチル(各アルキル 基は1〜3個の炭素原子を含有する)、テトラヒドロピラニルもしくは2,2,2-ト
リクロロエトキシカルボニル基;または水素原子である。}を有する(2R, 3S)-3
-フェニルイソセリン誘導体である。]を有する。
【0028】 本発明は、さらに、式(IIa)の中間体化合物を形成し、AおよびR3基を除去し
てパクリタクセルを形成する工程によるパクリタクセルの製造法に関する。
【0029】 Rがアセチルである場合、式IIおよびIIaの化合物の製造のために、本発明の 方法は、好ましくは、10−デアセチルバカチンIIIとt−ブトキシカルボニル 基、例えばt−ブトキシピロカーボネートを導入できる試薬とを反応させて7−
t−ブトキシカルボニル−10−デアセチルバカチンIIIを得ることによる中間 体化合物IIを形成することを含む。こうして得られた7−t−ブトキシカルボニ
ル−10−デアセチルバカチンIIIを、次いで、アセチル化し、7−t−ブトキ シカルボニルバカチンIIIを得ることができる。
【0030】 10−デアセチルバカチンIIIは殆どの一般的な溶媒に高度に不溶性であり、 したがって、溶媒の選択は、t−ブトキシカルボニルが導入される反応が許容で
きる速度でしかも高収率で進行するのを確実にするために重要である。したがっ
て、例えば、10−デアセチルはメチレンジクロリドに非常に溶けにくい。10
−デアセチルバカチンとt−ブトキシピロカーボネートとの反応用の溶媒として
メチレンジクロリドを使用するとき(例えば、下記の実施例1を参照)、反応は
小規模では妥当な反応速度で進行するが、大規模で操業する時には、反応は許容
できないほど遅い可能性がある。
【0031】 一方、ピリジンのような極性非プロトン性窒素含有溶媒が反応を実施するため
に使用される場合(下記実施例8参照)、その反応はより速く進行するが、副生
物として7,10−ジ(t−ブトキシカルボニル)バカチンの形成の結果として
収率が低くなる可能性がある。
【0032】 低収率に関して少しの不利益があるかもしれないが、溶媒としてピリジンを使
用することは反応速度がより高いという見地から工業的規模において利点を有す
る。さらに、プロセス中の次工程、すなわち、10−位にアセチル基を導入、所
望の7−t−ブトキシカルボニル10−デアセチルバカチンを分離または精製す
ることなく、すなわち、t−ブトキシカルボニル基を導入しアセチル化反応を1
容器で実施することができる反応、も行うことが可能である。
【0033】 さらに、この出発物質が非晶質(無水)である場合、反応は、出発物質が結晶
半水和物の形態である場合よりも速く進行する。
【0034】 次いで、7−t−ブトキシカルボニルバカチンIIIの13位のヒドロキシ基を 構造:
【0035】
【化23】
【0036】 (式中、R3は水素である。)に、7−t−ブトキシカルボニルバカチンIIIと、
式(III):
【0037】
【化24】
【0038】 (式中、R4はアリール基または1〜5個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝 鎖アルキルもしくはアルケニル基であり、R5はR4またはt−ブトキシ基、そし
てR6およびR7はの各々はハロゲン化メチル基である。)のオキサゾリジン誘導
体との反応により変換できる。有利なことには、オキサゾリジン誘導体に関して
過剰量の7−t−ブトキシカルボニルバカチンIII化合物を使用する。
【0039】 式(III):
【0040】
【化25】
【0041】 (式中、R4、R5、R6およびR7は上記定義の通り)のオキサゾリジン誘導体は
本発明の別の態様を形成する。好ましくは、R4はフェニル、R5はフェニルまた
はt−ブトキシ基であり、そしてR6およびR7はの各々はClCH2−、BrC H2−またはF3C−基である。
【0042】 式IIIのオキサゾリジン誘導体は式IV:
【0043】
【化26】
【0044】 の化合物と式(V):R67COのケトンとの反応により調製され得る。
【0045】 式IVおよびV中、R4、R5、R6およびR7は上記定義の通りであり、R8はアル
コールR8OH(R8は、例えば、C14アルキル基、例えば、メチル基である)
の残基である。
【0046】
【発明の詳細な記述】
本発明は、式(II)および(IIa)の新規な中間体の使用による上記一般式(I)のパ
クリタクセルの新規な半合成法を提供する。これらの新規な中間体は、ドセタク
セル(docetaxel)およびその他のパクリタクセル類似体の半合成のためにも使用 できる用途の広い中間体である。それらの製造法も記載する。
【0047】 驚いたことに、10−デアセチルバカチンIIIまたは同じ基本構造を持つ類似 のタキサン誘導体の7位ヒドロキシ基を一定のカーボネート化合物で保護するこ
とはこのような誘導体からパクリタクセルの調製に促進を与える。
【0048】 好適な保護基は、t−ブトキシピロカーボネート(BOC):
【0049】
【化27】
【0050】 である。この保護基は、7位、所望の場合、さらに10位に置換されることがで
きる。
【0051】 10位は7位ほど反応性がないので、多くのその他の保護基を10位に使用で
きる。特に、基OR1(式中、R1はヒドロキシ基保護基または水素原子である。
)を使用できる。広範囲のヒドロキシ保護基のいずれでも使用でき、その中には
、Aのための上記カーボネート基、米国特許第5,578,739号もしくは第
5,621,121号の式IIIの化合物のG1基、米国特許第5,476,954
号の式IIIの化合物のR2基、または米国再発行特許第34,277号の式IVの化
合物のR3置換基等がある。
【0052】 10−デアセチルバカチンIIIから殆ど定量的な収率で7−BOC−10−デ アセチルバカチンIII誘導体を得ることができる。アルコールのための保護基と してBOCの使用は文献中、特にタキサン構造に関して今までに先行して報告さ
れていない。この基は、触媒量の鉱酸または有機酸、好ましくはギ酸またはF3 C−COOHを使用して非常に穏やかな酸性条件中で容易にしかも選択的に除去
できる。
【0053】 共溶媒としてジメチルホルムアミドを使用するクロル化溶媒、好ましくは塩化
メチレン中で7−BOC−10−デアセチルバカチンIIIまたはその類似体の合 成を行うことができる。1.2当量のエチルジイソプロピルアミンおよび触媒量
の4−ジメチルアミノピリジンの共存下で1モルの10−デアセチルバカチンII
Iまたは選択したタキサン類似体を1.2〜2.5当量のt−ターブトキシピロ カーボネートと反応させることができる。これらの条件下で殆ど定量的に7−B
OC誘導体を得ることができる。この化合物は、実施例に示したように塩化アセ
チル、臭化アセチルまたはジケテンを使用して7−BOC−10−アセチル誘導
体に変換することができる。
【0054】 これらの誘導体は、次いで、式(III):
【0055】
【化28】
【0056】 (式中、R4はアリール基または1〜5個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖 アルキルもしくはアルケニル基であり、R5はR4もしくはt−ブトキシ基、そし
てR6およびR7の各々はハロゲン化メチル基である。)のオキサゾリジン誘導体
を用いて13位のヒドロキシ基ををエステル化することにより生物学的に活性な
化合物に変換できる。
【0057】 反応は、非プロトン性の溶媒、好ましくはベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼンまたはエチルベンゼン中で、好ましくは、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)のような縮合剤および触媒量のジアルキルアミノピリジン、
好ましくは4−ジメチルアミノピリジンのような塩基の共存下で、約50℃〜1
00℃の範囲の温度、そして好ましくは70℃で通常行う。
【0058】 好ましくは、所望の化合物を得るために、4モルの縮合剤および1.5モルの
オキサゾリジン誘導体を1モルの保護済みタキサンに対して使用する。反応副生
物および溶媒を除去した後、13−エステルを粗生成物の形態で単離できる。次
いで、この化合物をメタノール中室温または約5℃〜10℃の範囲内、好ましく
は0℃の温度で触媒量の無水HClを用いて、濃厚ギ酸(98%)と共に、7位
のBOC基と13位側鎖のR3保護基との完全な脱保護が達成されるまで処理で きる。反応混合物をブラインで処理した後、水と混和しない溶媒、好ましくは酢
酸エチルを用いてタキサン誘導体を抽出できる。抽出溶媒を蒸留させた後、タキ
サン誘導体を、直接、適当な溶媒を用いて結晶化させるかまたはシリカゲルおよ
び溶出溶媒としてヘキサン/酢酸エチルを適当な比率で好ましくは構成されてな
る混合物を使用するクロマトグラフ法に付すことができる。
【0059】 あるいは、BOCにより2位にエステル化されているフェニルイソセリン鎖を
用いて保護済みバカチンをエステル化させることによりパクリタクセルおよびそ
の類似体を調製することができる。オキサゾリジン誘導体を使用する反応につい
て上述した反応条件を使用できる。
【0060】 例えば、米国特許第5,578,739号、第5,574,156号、第5,
621,121号、第5,476,954号、第5,470,866号、第4,
857,653号、第4,814,470号、および再発行第34,277号、
ならびに欧州特許出願第0,525,589号−A1中に開示されている多くの
その他の方法で13位のヒドロキシ基をエステル化することができる。本発明を
理解するのに必要な程度まで、本明細書の詳細な記述中で引用したすべての特許
を明示的に参照として本明細書に含める。
【0061】
【実施例】
以下の実施例は、本発明をいかにして実施することができるかを示すために報
告するものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0062】 実施例1:7−BOC−10−デアセチルバカチンIIIの合成 500mgの10−デアセチルバカチンIII(0.92ミリモル)の試料をC H2Cl2(5ミリリットル)およびエチルジイソプロピルアミン(1.10ミリ
モル、1.2当量)中に懸濁させ、t−ブトキシピロカーボネート(240mg
、1.10ミリモル、1.2当量)およびDMAP(4−ジメチルアミドピリジ
ン、20mg)を加えた。
【0063】 室温で48時間反応物を撹拌し、次いで同量の試薬を加え、さらに48時間撹
拌下で維持した。CH2Cl2を用いて希釈して反応を仕上げ、HClおよびブラ
インで洗浄した。乾燥後、580mgの7−Boc−10−デアセチルバカチン
IIIを得、次の特性を有した。
【0064】
【数1】
【0065】 実施例2:7−BOC−10−デアセチルバカチンIIIの合成 500mgの10−デアセチルバカチンIII(0.92ミリモル)を1mlの ジメチルホルムアミド中に溶解させ、4mlのCH2Cl2で希釈した。実施例1
と同じ試薬と反応条件を与える。
【0066】 実施例3:7−BOC−バカチンIIIの合成 実施例1または2にしたがって調製した644mg(1ミリモル)の7−Bo
c−10−デアセチルバカチンIIIを5mlのピリジン中に溶解させ、0℃で撹 拌下、1.2gの塩化アセチル(15ミリモル)を15時間以内に加えた。反応
終了後、撹拌下CH2Cl2で希釈し、60mlの水で洗う。有機相を水で数回洗
い、ピリジンが除去されるまでHClで希釈する。Na2SO4上で乾燥した溶媒
を真空下で蒸発させ、ヘキサン/アセトンから残留物を結晶化させる。660m
gの7−Boc−バカチンIIIを得、次の特性を有した:
【0067】
【数2】
【0068】 実施例4:パクリタクセルの合成 1.65gの(4S,5R)−2,2−ジ(クロロメチル)−4−フェニル−
N−ベンゾイル−5−オキサゾリジン酸を0.69gの7−Boc−バカチンII
Iとトルエン中、1.1当量のDCCおよび60mgの4−ジメチルアミノピリ ジンの共存下で反応させた。反応混合物をアルゴン雰囲気中撹拌下12時間60
℃に維持した。
【0069】 反応終了時(TLC)、反応混合物を不溶性副生物から濾過して分離し、水で
溶媒を洗い、真空下蒸留した。残留物を0℃で10ミリリットルの濃ギ酸中に溶
解させ、この条件で2時間保持した。反応混合物を100ミリリットルの水で希
釈し、曇った溶液を3回50ミリリットルのCH2Cl2で抽出した。有機相をN
aHCO3の溶液で、次いで水で洗った。Na2SO4上で乾燥させた後、有機相 を真空下で濃縮した。エタノール/水から残留物を結晶化させ、文献中に報告さ
れた周知の特性を有する0.81gのパクリタクセルを得た。
【0070】 実施例5:10−デアセチルバカチンIIIとBoc−ピロカーボネートとの反 500mgの10−デアセチルバカチンIII試料(0.92ミリモル)をCH2 Cl2(5ml)およびエチルジイソプロピルアミン(190μl、1.10ミ リモル、1.2モル当量)中に懸濁させ、BOC−ピロカーボネート(240m
g、1.10ミリモル、1.2モル当量)およびDMAP(4−ジメチルアミノ
ピリジン、20mg)を加えた。室温で48時間反応物を撹拌し、次いで、さら
にBOC−ピロカーボネート(240mg、1.10ミリモル、総計2.4モル
当量)およびエチルジイソプロピルアミン(190μl、1.10ミリモル、総
計2.4モル当量)を加えた。さらに120時間撹拌後、CH2Cl2で希釈する
ことにより反応を仕上げ、HClおよびブラインで洗った。乾燥後、残査をカラ
ムクロマトグラフイー(約5gシリカゲル)により精製した。ヘキサン−EtO
Ac6:4による溶出により、327mgのBOC DAB(収率:55%、変
換率:92%)を得、ETOAcを用いる溶出により、195mgのDABを回
収した。
【0071】 実施例6:10−デアセチルバカチンIIIとBOC−ONとの反応 10−デアセチルバカチンIII(400mg、0.73ミリモル)のピリジン (3ミリリットル)溶液に、BOC−ON[=2−(tert-ブトキシカルボニル オキシミノ)2−フェニルアセトニトリル](543mg、2.19ミリモル、
3モル当量)および4−ジメチルアミノピリジン(90mg、0.73ミリモル
、1モル当量)を加えた。
【0072】 反応後、TLC(ヘキサン−EtOH4:6、Rf出発物質:0.1;Rf
7−BOC誘導体0.50;Rf 7,10−ジBOC誘導体:0.56)を行
った。室温で10日間撹拌後、水で希釈することにより反応を仕上げ、クロロホ
ルムで抽出した。飽和クエン酸、飽和NaHCO3およびブラインで洗った後、 溶液を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させ、半固体残留物を得た(1.07g) 。この残留物を、1HNMR分光法(200MHz)により分析すると、85: 15の比率で7−BOCおよび7,10−ジBOC誘導体を含むことが判明した
。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc6:4)により精製すると
、265mgの7−BOC−10−デアセチルバカチンIIIを得た(収率:56 %)。
【0073】 分析−7BOC−10−デアセチルバカチンIII 白色粉末、mp162℃
【0074】
【数3】
【0075】 分析−7−BOC−バカチンIII 白色粉末、mp197℃
【0076】
【数4】
【0077】 実施例7:ジクロロオキサゾリジン誘導体IIIa(R4=R5=フェニル;R6 7=Clの式IIIの化合物のメチルエステル) 30ミリリットルのテトラヒドロフラン/ベンゼン1:1混合物中の500m
gのN−ベンゾイルフェニルイソセリンメチルエステルを、分子篩(3Å)の存
在下で1gのジクロロアセトンおよび50mgのPTSA(ピリジンp−トルエ
ンスルホネート)と反応させた。この反応混合物を加熱し、2日間還流した。反
応の終わりに、過剰のジクロロアセトンを除去するために残査をヘキサンで洗っ
た。
【0078】 20ミリリットルのメタノール中の残査を20ミリリットルの水中の220m
gのK2CO3と混合した。2時間後、真空下メタノールを蒸発させ、水相をKH
SO4の5%溶液で酸性化し、次いで、酢酸エチルで抽出した。
【0079】 得られた酸を7−Boc−10アセチルバカチンIIIのエステル化のために直 接使用した(実施例4を参照)。
【0080】 実施例8:10−デアセチルバカチンIIIとBoc−ピロカーボネートとの反 BOC2O(800mg、37ミリモル、2モル当量)およびDMAP(22 0mg、18.5ミリモル、1モル当量)を10−デアセチルバカチンIII(1 .0g、18.5ミリモル)のピリジン(15ミリリットル)溶液に加えた。反
応後、TLC(ヘキサン−EtOAc4:6、Rf出発物質:0.10;Rf
7−BOC誘導体0.50;Rf 7,10−ジBOC誘導体:0.56)を行
った。
【0081】 撹拌(16時間室温)後、反応混合物を0℃に冷却し、AcCl(261μl
、37ミリモル、2モル当量)を加えた。反応後、TLC(1,2−ジクロロエ
タン−EtOH−96:4x4)を行った。
【0082】 0℃で5時間撹拌後、さらに2当量のAcClを加え、0℃で2時間さらに撹
拌を続けた。次いで、反応フラスコに水(約150ミリリットル)を加えること
により反応混合物を仕上げた。30分後、水を反応フラスコからデカンテーショ
ンにより除き、フラスコ壁上の粘着性の沈殿物をEtOAc(30ミリリットル
)中に採取し、希塩酸(10ミリリットル)およびブライン(10ミリリットル
)で洗った。乾燥(MgSO4)および溶媒の蒸発後、1.18gの黄色粉末を 得る。NMRにより分析すると、生成物は7−BOCバカチンIIIおよび7,1 0−ジBOCバカチンIIIの82:18混合物だった。
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月22日(2000.5.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、Aは:
【化2】 であり、R1はヒドロキシ保護基または水素原子であり、R2はC1-4のカルボン 酸アシル基(例えば、アセチル基)、各アルキル基が1〜3個の炭素原子を有す
るトリアルキルシリル基、上記で定義したとおりのA基からなる群から選択され
るヒドロキシ保護基または水素原子である。)の構造の化合物を含む、パクリタ
クセルの半合成に使用するための中間体。
【化3】 (式中、R4はアリール基または1〜5個の炭素原子を有する直鎖状または分枝 鎖状アルキルもしくはアルケニル基であり、R5はR4またはt−ブトキシ基であ
り、R6およびR7の各々はハロゲン化メチル基である。)の化合物を含む、パク
リタクセルの半合成に使用するための中間体。
【化4】 [式中、R3は、BOC、メトキシメチル、1-エトキシエチル、ベンジルオキシ メチル、β-トリアルキルシリルエトキシメチル(各アルキル基は1〜3個の炭 素原子を含有する)、テトラヒドロピラニルもしくは2,2,2-トリクロロエトキシ
カルボニル基のようなヒドロキシ保護基;または水素原子である。]を7−t−
ブトキシカルボニルバカチンIIIの13位に、式(III):
【化5】 (式中、R4はフェニルであり、R5はR4またはt−ブトキシ基であり、R6およ
びR7の各々はハロゲン化メチル基である。)のオキサゾリジン誘導体を前記保 護済みバカチンIIIに反応させることにより導入し、そして (iv)鉱酸または有機酸を使用して穏やかな条件でAおよびR3基を選択的に脱離 させる各工程を含むパクリタクセルの製造法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、Aは: 【化2】 であり、nは0〜3の整数であり、R1はヒドロキシ保護基または水素原子であ り、R2はヒドロキシ保護基または水素原子である。)の構造の化合物を含む、 パクリタクセルの半合成に使用するための中間体。
  2. 【請求項2】 R1がA、アセチル基または各アルキル基が1〜3個の炭素 原子を有するトリアルキルシリル基である請求項1に記載の中間体。
  3. 【請求項3】 式: 【化3】 [式中、Aは: 【化4】 であり、R1はヒドロキシ保護基または水素原子であり、そしてR2aは式: 【化5】 (式中R3はA(請求項1に定義したとおり)、ヒドロキシ保護基または水素原子
    である。)の(2R,3S)−3−フェニルイソセリン誘導体である。]の構造
    の化合物を含む、パクリタクセルの半合成に使用するための中間体。
  4. 【請求項4】 R3が水素原子、A(請求項1に定義したとおり)、または メトキシメチル、1−エトキシエチル、ベンジルオキシメチル、各アルキル基が
    1〜3個の炭素原子を有する(β−トリアルキルシリルエトキシ)メチルもしく
    は2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基である請求項3に記載の中間体
  5. 【請求項5】 R1がA、水素またはアセチル基であり、R2が構造: 【化6】 (式中、R3はAまたは水素である。)を有する(2R,3S)−3−フェニル イソセリン誘導体である請求項1に記載の中間体。
  6. 【請求項6】 式(III): 【化7】 (式中、R4はアリール基または1〜5個の炭素原子を有する直鎖状または分枝 鎖状アルキルもしくはアルケニル基であり、R5はR4またはt−ブトキシ基であ
    り、R6およびR7の各々はハロゲン化メチル基である。)の化合物を含む、パク
    リタクセルの半合成に使用するための中間体。
  7. 【請求項7】 R4がフェニルであり、R5がフェニルまたはt−ブトキシ基
    であり、R6およびR7の各々はClCH2−、BrCH2−またはF3C−基であ る請求項6に記載の中間体。
  8. 【請求項8】 式: 【化8】 のパクリタクセルの製造法であって、式: 【化9】 (式中、R1、R2aおよびAは請求項3中で定義したとおりである。)の化合物 を脱保護化することを含む当該パクリタクセルの製造法。
  9. 【請求項9】 式: 【化10】 の化合物は、基: 【化11】 を、式: 【化12】 の保護されたバカチンIII誘導体の13位に導入することにより製造される請求 項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 基: 【化13】 を、保護されたバカチンIII誘導体と式: 【化14】 のオキサゾリジン誘導体(III)とを反応させることにより導入する請求項9に記 載の方法。
  11. 【請求項11】 R4がフェニルであり、R5がフェニルまたはt−ブトキシ
    基であり、R6およびR7の各々がClCH2−もしくはBrCH2−またはF3C 基である請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 過剰の7−t−ブトキシカルボニルバカチンIII化合物を 前記オキサゾリジン誘導体に関連して使用する請求項10または11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 nが0でありR1がアセチル基である請求項8に記載の方 法。
  14. 【請求項14】 10デカアセチルバカチンIIIとt−ブトキシピロカルボ ネートとを反応させて7−t−カルボニル10−デアセチルバカチンIIIを得る ことにより中間体化合物(Ia)を形成し、7−t−カルボニル10−デアセチルバ
    カチンIIIの10位をアセチル化して7−t−ブトキシカルボニルバカチンIIIを
    得、そして7−t−ブトキシカルボニルバカチンIIIの13位のヒドロキシ基を 式(III): 【化15】 (式中、R4はアリール基または1〜5個の炭素原子を有する直鎖状または分枝 鎖状アルキルもしくはアルケニル基であり、R5はR4またはt−ブトキシ基であ
    り、R6およびR7の各々はハロゲン化メチル基である。)のオキサゾリジン誘導
    体でエステル化することを含む請求項8〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 アセチルハロゲン化物またはジケテン化合物を使用してア
    セチル化を行う請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 鉱酸または有機酸を使用して穏やかな酸性条件下でAおよ
    びR3基を選択的に除去する請求項8〜15のいずれかに記載の方法。
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