JP3445973B2 - パクリタクセルおよびその類似体の半合成に有用な中間体ならびに方法 - Google Patents

パクリタクセルおよびその類似体の半合成に有用な中間体ならびに方法

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JP3445973B2 JP2000522097A JP2000522097A JP3445973B2 JP 3445973 B2 JP3445973 B2 JP 3445973B2 JP 2000522097 A JP2000522097 A JP 2000522097A JP 2000522097 A JP2000522097 A JP 2000522097A JP 3445973 B2 JP3445973 B2 JP 3445973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、10−デアセチルバカチン(10-
deacetyl-baccatine)IIIの誘導体である新規な中間体を
使用するパクリタクセル(paclitaxel)およびその類似体
の半合成、ならびにこれらの誘導体の製造法に関する。
これらの新規な誘導体は、t−ブトキシカーボネートの
ような7位にカルボネート置換基を有する。
【0002】
【背景技術】広いスペクトルの抗腫瘍活性を有する周知
の強力な抗腫瘍化合物であるパクリタクセルは、下式
(I):
【0003】
【化16】
【0004】の構造を有する。
【0005】この化合物を含有する市販医薬品は、例え
ば、女性の卵巣癌および乳癌を治療するのに利用でき
る。これらの理由のため、年々この化合物の供給が増大
している。パクリタクセルおよびバカチンIIIは抽出す
るのが困難であり、概して、種々のTaxus 種の幹皮から
低収量でしか抽出されない。したがって、この化合物の
代替の入手源が必要である。
【0006】科学的および特許文献の双方中で幾つかの
合成法が報告されている。米国再発行特許第34,227号
(米国特許第4,924,011号の再発行)は、具体的にトリ
エチルシリル(tri-ethyl-silyl:"TES")として示され
るトリアルキルシリル基で7位が保護され、さらにアセ
チル基で10位も保護されている10−デアセチルバカ
チンIII誘導体を使用してパクリタクセルの半合成を開
示する。このバカチンIII誘導体は、(2R,3S)−
N−ベンゾイル−2−O−(1−エトキシエチル)−3
−フェニル−イソセリン化合物と反応させてからこれら
の保護基を除去し、パクリタクセルを得る。
【0007】国際特許出願公開WO-93/06094号では、β
−ラクタム化合物の側鎖前駆物質を7−O−TESバカ
チンIII誘導体と反応させ、7-TESバカチンIII反応生成
物を得ることによりパクリタクセルを製造した。穏やか
な酸性反応後処理後、パクリタクセルを得た。
【0008】米国特許第5,476,954号では、7位および
10位の双方に2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル("TROC")保護基を含む保護済み10−デアセチル
バカチンIII誘導体から出発してパクリタクセルの合成
を行った。
【0009】パクリタクセルの半合成においてキーとな
る重要な工程は、容易に脱離できる脱離基で7位を選択
的に保護することであることは周知である。これは、タ
キサン構造のその位置におけるヒドロキシ基が10また
は13位のヒドロキシ基よりもより反応性であるためで
あり、合成しようとするパクリタクセルはその位置にヒ
ドロキシ基を有する必要がある。しかし、現在まで、最
も有用な保護基はTESであると考えられた。TESを用いた
10−デアセチルバカチンIIIの誘導化収率は、20モ
ルの試薬を使用するとき典型的には約85%である。5
当量の塩化アセチルを使用するアセチル化工程は、PC
T特許出願公開WO-93/06094号およびその対応米国特許
第5,574,156号のような米国特許の教示の通り約85%
の7-TES−バカチンIIIを与える。しかし、パクリタクセ
ルの重要性の見地から、新規で改良された製造法が望ま
れる。
【0010】本発明は、中間体として10-デアセチルバ
カチンIIIの新規な誘導体を原則として使用するパクリ
タクセルおよびその類似体のかかる改良合成を与える。
【0011】
【発明の概要】本発明はパクリタクセルの半合成に使用
するための中間体に関し、当該中間体は、式(II):
【0012】
【化17】
【0013】(式中、Aは
【0014】
【化18】
【0015】であり、R1はヒドロキシ保護基または水
素原子であり、そしてR2はヒドロキシ保護基または水
素原子である。)の化合物を含む。
【0016】ヒドロキシ保護基の例にはC1-4カルボン
酸アシル基(例えば、アセチル)、各アルキル基が1〜
3個の炭素原子を含有するトリアルキルシリル基、また
は上で定義したA基(例えば、式
【0017】
【化19】
【0018】t−ブトキシカルボニル基)がある。
【0019】好ましくは、したがって、R1はC1-4カル
ボン酸アシル基(例えば、アセチル)、各アルキル基が
1〜3個の炭素原子を含有するトリアルキルシリル基、
または上で定義したA基(例えば、t−ブトキシカルボ
ニル基)である。
【0020】R2はこれらの基のいずれでもよいが、1
3−ヒドロキシ基は反応性が低いので、保護は必須でな
く、したがって、R2は水素であるのが都合良い。
【0021】パクリタクセルの半合成中、N-ベンゾイル
(2R, 3S)-3-フェニルイソセリン基が、適切に保護され
たバカチンIII誘導体の13位に導入される。得られる
保護済みパクリタクセル誘導体は、一般式(IIa):
【0022】
【化20】
【0023】[式中、Aは
【0024】
【化21】
【0025】であり、R1はヒドロキシ保護基または水
素原子であり、そしてR2aは、構造:
【0026】
【化22】
【0027】{式中、R3はA(上で定義したとお
り)、メトキシメチル、1-エトキシエチル、ベンジルオ
キシメチル、β-トリアルキルシリルエトキシメチル
(各アルキル基は1〜3個の炭素原子を含有する)、テ
トラヒドロピラニルもしくは2,2,2-トリクロロエトキシ
カルボニル基;または水素原子である。}を有する(2R,
3S)-3-フェニルイソセリン誘導体である。]を有す
る。
【0028】本発明は、さらに、式(IIa)の中間体化合
物を形成し、AおよびR3基を除去してパクリタクセル
を形成する工程によるパクリタクセルの製造法に関す
る。
【0029】Rがアセチルである場合、式IIおよびIIa
の化合物の製造のために、本発明の方法は、好ましく
は、10−デアセチルバカチンIIIとt−ブトキシカル
ボニル基、例えばt−ブトキシピロカーボネートを導入
できる試薬とを反応させて7−t−ブトキシカルボニル
−10−デアセチルバカチンIIIを得ることによる中間
体化合物IIを形成することを含む。こうして得られた7
−t−ブトキシカルボニル−10−デアセチルバカチン
IIIを、次いで、アセチル化し、7−t−ブトキシカル
ボニルバカチンIIIを得ることができる。
【0030】10−デアセチルバカチンIIIは殆どの一
般的な溶媒に高度に不溶性であり、したがって、溶媒の
選択は、t−ブトキシカルボニルが導入される反応が許
容できる速度でしかも高収率で進行するのを確実にする
ために重要である。したがって、例えば、10−デアセ
チルはメチレンジクロリドに非常に溶けにくい。10−
デアセチルバカチンとt−ブトキシピロカーボネートと
の反応用の溶媒としてメチレンジクロリドを使用すると
き(例えば、下記の実施例1を参照)、反応は小規模で
は妥当な反応速度で進行するが、大規模で操業する時に
は、反応は許容できないほど遅い可能性がある。
【0031】一方、ピリジンのような極性非プロトン性
窒素含有溶媒が反応を実施するために使用される場合
(下記実施例8参照)、その反応はより速く進行する
が、副生物として7,10−ジ(t−ブトキシカルボニ
ル)バカチンの形成の結果として収率が低くなる可能性
がある。
【0032】低収率に関して少しの不利益があるかもし
れないが、溶媒としてピリジンを使用することは反応速
度がより高いという見地から工業的規模において利点を
有する。さらに、プロセス中の次工程、すなわち、10
−位にアセチル基を導入、所望の7−t−ブトキシカル
ボニル10−デアセチルバカチンを分離または精製する
ことなく、すなわち、t−ブトキシカルボニル基を導入
しアセチル化反応を1容器で実施することができる反
応、も行うことが可能である。
【0033】さらに、この出発物質が非晶質(無水)で
ある場合、反応は、出発物質が結晶半水和物の形態であ
る場合よりも速く進行する。
【0034】次いで、7−t−ブトキシカルボニルバカ
チンIIIの13位のヒドロキシ基を構造:
【0035】
【化23】
【0036】(式中、R3は水素である。)に、7−t
−ブトキシカルボニルバカチンIIIと、式(III):
【0037】
【化24】
【0038】(式中、R4はアリール基または1〜5個
の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルもしく
はアルケニル基であり、R5はR4またはt−ブトキシ
基、そしてR6およびR7はの各々はハロゲン化メチル基
である。)のオキサゾリジン誘導体との反応により変換
できる。有利なことには、オキサゾリジン誘導体に関し
て過剰量の7−t−ブトキシカルボニルバカチンIII化
合物を使用する。
【0039】式(III):
【0040】
【化25】
【0041】(式中、R4、R5、R6およびR7は上記定
義の通り)のオキサゾリジン誘導体は本発明の別の態様
を形成する。好ましくは、R4はフェニル、R5はフェニ
ルまたはt−ブトキシ基であり、そしてR6およびR7
の各々はClCH2−、BrCH2−またはF3C−基で
ある。
【0042】式IIIのオキサゾリジン誘導体は式IV:
【0043】
【化26】
【0044】の化合物と式(V):R67COのケトンと
の反応により調製され得る。
【0045】式IVおよびV中、R4、R5、R6およびR7
は上記定義の通りであり、R8はアルコールR8OH(R
8は、例えば、C14アルキル基、例えば、メチル基で
ある)の残基である。
【0046】
【発明の詳細な記述】本発明は、式(II)および(IIa)の
新規な中間体の使用による上記一般式(I)のパクリタク
セルの新規な半合成法を提供する。これらの新規な中間
体は、ドセタクセル(docetaxel)およびその他のパクリ
タクセル類似体の半合成のためにも使用できる用途の広
い中間体である。それらの製造法も記載する。
【0047】驚いたことに、10−デアセチルバカチン
IIIまたは同じ基本構造を持つ類似のタキサン誘導体の
7位ヒドロキシ基を一定のカーボネート化合物で保護す
ることはこのような誘導体からパクリタクセルの調製に
促進を与える。
【0048】好適な保護基は、t−ブトキシピロカーボ
ネート(BOC):
【0049】
【化27】
【0050】である。この保護基は、7位、所望の場
合、さらに10位に置換されることができる。
【0051】10位は7位ほど反応性がないので、多く
のその他の保護基を10位に使用できる。特に、基OR
1(式中、R1はヒドロキシ基保護基または水素原子であ
る。)を使用できる。広範囲のヒドロキシ保護基のいず
れでも使用でき、その中には、Aのための上記カーボネ
ート基、米国特許第5,578,739号もしくは第
5,621,121号の式IIIの化合物のG1基、米国特
許第5,476,954号の式IIIの化合物のR2基、ま
たは米国再発行特許第34,277号の式IVの化合物の
3置換基等がある。
【0052】10−デアセチルバカチンIIIから殆ど定
量的な収率で7−BOC−10−デアセチルバカチンII
I誘導体を得ることができる。アルコールのための保護
基としてBOCの使用は文献中、特にタキサン構造に関
して今までに先行して報告されていない。この基は、触
媒量の鉱酸または有機酸、好ましくはギ酸またはF3
−COOHを使用して非常に穏やかな酸性条件中で容易
にしかも選択的に除去できる。
【0053】共溶媒としてジメチルホルムアミドを使用
するクロル化溶媒、好ましくは塩化メチレン中で7−B
OC−10−デアセチルバカチンIIIまたはその類似体
の合成を行うことができる。1.2当量のエチルジイソ
プロピルアミンおよび触媒量の4−ジメチルアミノピリ
ジンの共存下で1モルの10−デアセチルバカチンIII
または選択したタキサン類似体を1.2〜2.5当量の
t−ターブトキシピロカーボネートと反応させることが
できる。これらの条件下で殆ど定量的に7−BOC誘導
体を得ることができる。この化合物は、実施例に示した
ように塩化アセチル、臭化アセチルまたはジケテンを使
用して7−BOC−10−アセチル誘導体に変換するこ
とができる。
【0054】これらの誘導体は、次いで、式(III):
【0055】
【化28】
【0056】(式中、R4はアリール基または1〜5個
の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルもしくは
アルケニル基であり、R5はR4もしくはt−ブトキシ
基、そしてR6およびR7の各々はハロゲン化メチル基で
ある。)のオキサゾリジン誘導体を用いて13位のヒド
ロキシ基ををエステル化することにより生物学的に活性
な化合物に変換できる。
【0057】反応は、非プロトン性の溶媒、好ましくは
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンまたは
エチルベンゼン中で、好ましくは、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)のような縮合剤および触媒量の
ジアルキルアミノピリジン、好ましくは4−ジメチルア
ミノピリジンのような塩基の共存下で、約50℃〜10
0℃の範囲の温度、そして好ましくは70℃で通常行
う。
【0058】好ましくは、所望の化合物を得るために、
4モルの縮合剤および1.5モルのオキサゾリジン誘導
体を1モルの保護済みタキサンに対して使用する。反応
副生物および溶媒を除去した後、13−エステルを粗生
成物の形態で単離できる。次いで、この化合物をメタノ
ール中室温または約5℃〜10℃の範囲内、好ましくは
0℃の温度で触媒量の無水HClを用いて、濃厚ギ酸
(98%)と共に、7位のBOC基と13位側鎖のR3
保護基との完全な脱保護が達成されるまで処理できる。
反応混合物をブラインで処理した後、水と混和しない溶
媒、好ましくは酢酸エチルを用いてタキサン誘導体を抽
出できる。抽出溶媒を蒸留させた後、タキサン誘導体
を、直接、適当な溶媒を用いて結晶化させるかまたはシ
リカゲルおよび溶出溶媒としてヘキサン/酢酸エチルを
適当な比率で好ましくは構成されてなる混合物を使用す
るクロマトグラフ法に付すことができる。
【0059】あるいは、BOCにより2位にエステル化
されているフェニルイソセリン鎖を用いて保護済みバカ
チンをエステル化させることによりパクリタクセルおよ
びその類似体を調製することができる。オキサゾリジン
誘導体を使用する反応について上述した反応条件を使用
できる。
【0060】例えば、米国特許第5,578,739
号、第5,574,156号、第5,621,121
号、第5,476,954号、第5,470,866
号、第4,857,653号、第4,814,470
号、および再発行第34,277号、ならびに欧州特許
出願第0,525,589号−A1中に開示されている
多くのその他の方法で13位のヒドロキシ基をエステル
化することができる。本発明を理解するのに必要な程度
まで、本明細書の詳細な記述中で引用したすべての特許
を明示的に参照として本明細書に含める。
【0061】
【実施例】以下の実施例は、本発明をいかにして実施す
ることができるかを示すために報告するものであり、本
発明を制限しようとするものではない。
【0062】実施例1:7−BOC−10−デアセチル
バカチンIIIの合成 500mgの10−デアセチルバカチンIII(0.92
ミリモル)の試料をCH2Cl2(5ミリリットル)およ
びエチルジイソプロピルアミン(1.10ミリモル、
1.2当量)中に懸濁させ、t−ブトキシピロカーボネ
ート(240mg、1.10ミリモル、1.2当量)お
よびDMAP(4−ジメチルアミドピリジン、20m
g)を加えた。
【0063】室温で48時間反応物を撹拌し、次いで同
量の試薬を加え、さらに48時間撹拌下で維持した。C
2Cl2を用いて希釈して反応を仕上げ、HClおよび
ブラインで洗浄した。乾燥後、580mgの7−Boc
−10−デアセチルバカチンIIIを得、次の特性を有し
た。
【0064】
【数1】
【0065】実施例2:7−BOC−10−デアセチル
バカチンIIIの合成 500mgの10−デアセチルバカチンIII(0.92
ミリモル)を1mlのジメチルホルムアミド中に溶解さ
せ、4mlのCH2Cl2で希釈した。実施例1と同じ試
薬と反応条件を与える。
【0066】実施例3:7−BOC−バカチンIIIの合
実施例1または2にしたがって調製した644mg(1
ミリモル)の7−Boc−10−デアセチルバカチンII
Iを5mlのピリジン中に溶解させ、0℃で撹拌下、
1.2gの塩化アセチル(15ミリモル)を15時間以
内に加えた。反応終了後、撹拌下CH2Cl2で希釈し、
60mlの水で洗う。有機相を水で数回洗い、ピリジン
が除去されるまでHClで希釈する。Na2SO4上で乾
燥した溶媒を真空下で蒸発させ、ヘキサン/アセトンか
ら残留物を結晶化させる。660mgの7−Boc−バ
カチンIIIを得、次の特性を有した:
【0067】
【数2】
【0068】実施例4:パクリタクセルの合成 1.65gの(4S,5R)−2,2−ジ(クロロメチ
ル)−4−フェニル−N−ベンゾイル−5−オキサゾリ
ジン酸を0.69gの7−Boc−バカチンIIIとトル
エン中、1.1当量のDCCおよび60mgの4−ジメ
チルアミノピリジンの共存下で反応させた。反応混合物
をアルゴン雰囲気中撹拌下12時間60℃に維持した。
【0069】反応終了時(TLC)、反応混合物を不溶
性副生物から濾過して分離し、水で溶媒を洗い、真空下
蒸留した。残留物を0℃で10ミリリットルの濃ギ酸中
に溶解させ、この条件で2時間保持した。反応混合物を
100ミリリットルの水で希釈し、曇った溶液を3回5
0ミリリットルのCH2Cl2で抽出した。有機相をNa
HCO3の溶液で、次いで水で洗った。Na2SO4上で
乾燥させた後、有機相を真空下で濃縮した。エタノール
/水から残留物を結晶化させ、文献中に報告された周知
の特性を有する0.81gのパクリタクセルを得た。
【0070】実施例5:10−デアセチルバカチンIII
とBoc−ピロカーボネートとの反応 500mgの10−デアセチルバカチンIII試料(0.
92ミリモル)をCH2Cl2(5ml)およびエチルジ
イソプロピルアミン(190μl、1.10ミリモル、
1.2モル当量)中に懸濁させ、BOC−ピロカーボネ
ート(240mg、1.10ミリモル、1.2モル当
量)およびDMAP(4−ジメチルアミノピリジン、2
0mg)を加えた。室温で48時間反応物を撹拌し、次
いで、さらにBOC−ピロカーボネート(240mg、
1.10ミリモル、総計2.4モル当量)およびエチル
ジイソプロピルアミン(190μl、1.10ミリモ
ル、総計2.4モル当量)を加えた。さらに120時間
撹拌後、CH2Cl2で希釈することにより反応を仕上
げ、HClおよびブラインで洗った。乾燥後、残査をカ
ラムクロマトグラフイー(約5gシリカゲル)により精
製した。ヘキサン−EtOAc6:4による溶出によ
り、327mgのBOC DAB(収率:55%、変換
率:92%)を得、ETOAcを用いる溶出により、1
95mgのDABを回収した。
【0071】実施例6:10−デアセチルバカチンIII
とBOC−ONとの反応 10−デアセチルバカチンIII(400mg、0.73
ミリモル)のピリジン(3ミリリットル)溶液に、BO
C−ON[=2−(tert-ブトキシカルボニルオキシミ
ノ)2−フェニルアセトニトリル](543mg、2.
19ミリモル、3モル当量)および4−ジメチルアミノ
ピリジン(90mg、0.73ミリモル、1モル当量)
を加えた。
【0072】反応後、TLC(ヘキサン−EtOH4:
6、Rf出発物質:0.1;Rf7−BOC誘導体0.
50;Rf 7,10−ジBOC誘導体:0.56)を
行った。室温で10日間撹拌後、水で希釈することによ
り反応を仕上げ、クロロホルムで抽出した。飽和クエン
酸、飽和NaHCO3およびブラインで洗った後、溶液
を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させ、半固体残留物を
得た(1.07g)。この残留物を、1HNMR分光法
(200MHz)により分析すると、85:15の比率
で7−BOCおよび7,10−ジBOC誘導体を含むこ
とが判明した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−
EtOAc6:4)により精製すると、265mgの7
−BOC−10−デアセチルバカチンIIIを得た(収
率:56%)。
【0073】分析−7BOC−10−デアセチルバカチ
ンIII 白色粉末、mp162℃
【0074】
【数3】
【0075】分析−7−BOC−バカチンIII 白色粉末、mp197℃
【0076】
【数4】
【0077】実施例7:ジクロロオキサゾリジン誘導体
IIIa(R 4 =R 5 =フェニル;R 6 =R 7 =Clの式IIIの
化合物のメチルエステル) 30ミリリットルのテトラヒドロフラン/ベンゼン1:
1混合物中の500mgのN−ベンゾイルフェニルイソ
セリンメチルエステルを、分子篩(3Å)の存在下で1
gのジクロロアセトンおよび50mgのPTSA(ピリ
ジンp−トルエンスルホネート)と反応させた。この反
応混合物を加熱し、2日間還流した。反応の終わりに、
過剰のジクロロアセトンを除去するために残査をヘキサ
ンで洗った。
【0078】20ミリリットルのメタノール中の残査を
20ミリリットルの水中の220mgのK2CO3と混合
した。2時間後、真空下メタノールを蒸発させ、水相を
KHSO4の5%溶液で酸性化し、次いで、酢酸エチル
で抽出した。
【0079】得られた酸を7−Boc−10アセチルバ
カチンIIIのエステル化のために直接使用した(実施例
4を参照)。
【0080】実施例8:10−デアセチルバカチンIII
とBoc−ピロカーボネートとの反応 BOC2O(800mg、37ミリモル、2モル当量)
およびDMAP(220mg、18.5ミリモル、1モ
ル当量)を10−デアセチルバカチンIII(1.0g、
18.5ミリモル)のピリジン(15ミリリットル)溶
液に加えた。反応後、TLC(ヘキサン−EtOAc
4:6、Rf出発物質:0.10;Rf7−BOC誘導
体0.50;Rf 7,10−ジBOC誘導体:0.5
6)を行った。
【0081】撹拌(16時間室温)後、反応混合物を0
℃に冷却し、AcCl(261μl、37ミリモル、2
モル当量)を加えた。反応後、TLC(1,2−ジクロ
ロエタン−EtOH−96:4x4)を行った。
【0082】0℃で5時間撹拌後、さらに2当量のAc
Clを加え、0℃で2時間さらに撹拌を続けた。次い
で、反応フラスコに水(約150ミリリットル)を加え
ることにより反応混合物を仕上げた。30分後、水を反
応フラスコからデカンテーションにより除き、フラスコ
壁上の粘着性の沈殿物をEtOAc(30ミリリット
ル)中に採取し、希塩酸(10ミリリットル)およびブ
ライン(10ミリリットル)で洗った。乾燥(MgSO
4)および溶媒の蒸発後、1.18gの黄色粉末を得
る。NMRにより分析すると、生成物は7−BOCバカ
チンIIIおよび7,10−ジBOCバカチンIIIの82:
18混合物だった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 305/14 C07D 263/06 A61K 31/337

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、Aは: 【化2】 であり、R1は、C1-4のカルボン酸アシル基、各アルキ
    ル基が1〜3個の炭素原子を有するトリアルキルシリル
    基、もしくはt-ブトキシカルボニル基から選択されるヒ
    ドロキシ保護基または水素原子であり、R2は、C1-4
    カルボン酸アシル基、各アルキル基が1〜3個の炭素原
    子を有するトリアルキルシリル基、上記で定義したとお
    りのA基からなる群から選択されるヒドロキシ保護基ま
    たは水素原子である。)の構造の化合物を含む、パクリ
    タクセルの半合成に使用するための中間体。
  2. 【請求項2】 R1がA、アセチル基または各アルキル
    基が1〜3個の炭素原子を有するトリアルキルシリル基
    である請求項1に記載の中間体。
  3. 【請求項3】 R1が水素である、請求項1に記載の中
    間体。
  4. 【請求項4】 R1がアセチルである、請求項1に記載
    の中間体。
  5. 【請求項5】 式(III): 【化3】 (式中、R4はアリール基または1〜5個の炭素原子を
    有する直鎖状または分枝鎖状アルキルもしくはアルケニ
    ル基であり、R5はR4またはt−ブトキシ基であり、R
    6およびR7の各々はハロゲン化メチル基である。)の化
    合物を含む、パクリタクセルの半合成に使用するための
    中間体。
  6. 【請求項6】 R4がフェニルであり、R5がフェニルま
    たはt−ブトキシ基であり、R6およびR7の各々はCl
    CH2−、BrCH2−またはF3C−基である請求項5
    に記載の中間体。
  7. 【請求項7】 (i)10−デアセチルバカチンIIIにt−
    ブトキシピロカーボネートを反応させ、7−t−ブトキ
    シカルボニル−10−デアセチルバカチンIIIを得、 (ii) 7−t−ブトキシカルボニル−10−デアセチル
    バカチンIIIの10位をアセチル化して7−t−ブトキ
    シカルボニルバカチンIIIを得、 (iii)基 【化4】 [式中、R3は、BOC、メトキシメチル、1-エトキシ
    エチル、ベンジルオキシメチル、β-トリアルキルシリ
    ルエトキシメチル(各アルキル基は1〜3個の炭素原子
    を含有する)、テトラヒドロピラニルもしくは2,2,2-ト
    リクロロエトキシカルボニル基のようなヒドロキシ保護
    基;または水素原子である。]を7−t−ブトキシカル
    ボニルバカチンIIIの13位に、式(III): 【化5】 (式中、R4はフェニルであり、R5はR4またはt−ブ
    トキシ基であり、R6およびR7の各々はハロゲン化メチ
    ル基である。)のオキサゾリジン誘導体を前記保護済み
    バカチンIIIに反応させることにより導入し、そして (iv)鉱酸または有機酸を使用して穏やかな条件でAおよ
    びR3基を選択的に脱離させる各工程を含むパクリタク
    セルの製造法。
  8. 【請求項8】 R5がフェニルまたはt−ブトキシ基で
    あり、R6およびR7の各々がClCH2−、BrCH2
    またはF3C−基である請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 オキサゾリジン誘導体に関して過剰の7
    −t−ブトキシカルボニルバカチンIII化合物を使用す
    る請求項7または8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ハロゲン化アセチルまたはジケテン化
    合物を使用してアセチル化を行う請求項7に記載の方
    法。
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