JP2001524084A - 持続放出性アルギネートゲル - Google Patents

持続放出性アルギネートゲル

Info

Publication number
JP2001524084A
JP2001524084A JP54424798A JP54424798A JP2001524084A JP 2001524084 A JP2001524084 A JP 2001524084A JP 54424798 A JP54424798 A JP 54424798A JP 54424798 A JP54424798 A JP 54424798A JP 2001524084 A JP2001524084 A JP 2001524084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
composition
group
alginate
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP54424798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001524084A5 (ja
Inventor
ゴールデンバーグ,メリル・シーモア
ビークマン,アリス・シー
Original Assignee
アムジエン・インコーポレーテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アムジエン・インコーポレーテツド filed Critical アムジエン・インコーポレーテツド
Publication of JP2001524084A publication Critical patent/JP2001524084A/ja
Publication of JP2001524084A5 publication Critical patent/JP2001524084A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1605Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/1629Organic macromolecular compounds
    • A61K9/1652Polysaccharides, e.g. alginate, cellulose derivatives; Cyclodextrin

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明はアルギネートゲルビーズを用いた持続放出性製剤とその方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 持続放出性アルギネートゲル 発明の分野 本発明はアルギネートゲルビーズを用いた持続放出性製剤とその方法に関する 。背景 遺伝子および細胞工学テクノロジーの進歩によって、組換え蛋白が容易に入手 でき、治療への適用のための医薬品としての蛋白の使用を促進させてきた。医薬 品としての蛋白によって治療される多くの疾病あるいは状態の、最も効果的な治 療成績を達成するためには、蛋白レベルの持続を必要としている。しかし、ほと んどの蛋白薬剤と同様に、通常の短い生物学的半減期のために頻回投与が必要で ある。繰り返しての注入は様々な間隔で行われ、その結果薬剤濃度の変動をもた らし、患者に大きな身体的および経済的負担を与えることになる。多くの状態が 制御されたレベルの薬剤に対してより良好に応答するため、長期間にわたって一 定の放出をもたらす薬剤の制御された放出が求められている。そのような持続放 出性薬剤は、患者に高い予 防、治療あるいは診断効果をもたらすだけでなく、注入頻度の減少ならびに全体 的なコストの低下も提供することになる。 ヒトあるいは動物において、それぞれの投与から投与までの間薬剤レベルを維 持するために現在行われている試みとして、薬剤放出を制御するための基質とし て生分解性ポリマーを使用することが含まれる。たとえば、英国特許第1,38 8,580号はインスリンの持続放出のためのヒドロゲルの使用を開示している 。米国特許第4,789,550号は、生体細胞を被包することによって蛋白を 供給送達するためのポリリシン被覆したアルギネートマイクロカプセルの使用を 開示している。持続放出の試みとして、生物学的に活性な組成物を生成すること ができる細胞を被包するために、反対に電荷したイオンポリマーによって取り巻 かれた陰イオンあるいは陽イオンポリマー組成物も使用されてきた。米国特許第 4,744,933号。同様にアニオンあるいはカチオン架橋ポリマーの多層被 覆も、制御された放出を得るための手段として開示されている。米国特許第4, 690,682号および第4,789,516号。さらに、ポリペプチド組成物 あるいはそのカチオン沈殿物の制御放出のための、アルギネート単独あるいは他 の生分解性ポリマー で被覆したアルギネートを使用する試みも開示されている。PCT特許願第WO 96/00081号、第WO 95/29664号および第WO 96/03 116号。 しかしこれらの試みは、所望する蛋白製剤の持続放出送達を得るには不十分な 手段しか提供しなかった。in vivo条件下で一部の生分解性ポリマー、た とえばポリラクチドコグリコリドを使用すると、薬剤放出の高い初期バーストを 示すことが一般に知られている。Johnson,O.ら、Nature Me d.,2/7:795(1996)。さらに、現在の形態の持続放出性製剤で使 用される蛋白は、被包物質と接触すると変性を受けて、生物活性を失う場合があ ることが一般に知られている。そのような製剤は有機溶媒を使用しており、これ は選択した蛋白に有害な作用を及ぼしうる。最後に、以下に論じるように、アル ギネート単独の使用は有効な治療成績を得るために必要な、所望する制御された 蛋白放出を提供しなかった。 一般に、アルギネートは1,4−架橋−β−D−マンヌロン酸とα−L−グル ロン酸から成る、周知の天然に生じるアニオン性多糖類である。Smidsro d,O.ら、Trends in Biotechnology,8:71−7 8(1990); Aslani,P.ら、J.Microencapsulation,13/5 :601−614(1996)。アルギネートは、代表的には70%マンヌロン 酸と30%グルロン酸から、30%マンヌロン酸と70%グルロン酸までの範囲 にわたる。Smidsrod、前出。アルギン酸は水不溶性であるが、ナトリウ ム、カリウムおよびアンモニウムのような一価のイオンとともに形成される塩は 水溶性である。McDowell,R.H.,「Properties of Alginates」(London,Alginate Industrie s Ltd.、第4版、1977)。多価カチオンはアルギネートと反応して自 然にゲルを形成することが知られている。 アルギネートは、食品添加物、接着剤、製薬錠剤および創傷包帯のように、広 い範囲で利用されている。アルギネートはまた蛋白の分離手法にも推奨されてき た。たとえば、Gray,C.J.ら、in Biotechnology a nd Bioengineering,31:607−612(1988)は、 他の血清蛋白からインスリンを分離するために亜鉛/カルシウムアルギネートゲ ル中にインスリンを包囲捕捉した。 アルギネート基質は薬剤供給送達系に関しても広汎に記述さ れている。たとえば、アルギネートベースのチューインガム供給送達系と薬剤を 開示している米国特許第4,695,463号参照。アルギネートビーズは次の ような様々な蛋白の制御放出のために使用されてきた:ポリカチオンで被覆した カチオン−アルギネートビーズ中の腫瘍壊死因子レセプタ、Wee,S.F., Proceed.Intern.Symp.Control.Rel.Bioa ct.Mater.,21:730−31(1994);アルギネートビーズ中 に被包したトランスホーミング増殖因子、Puolakkainen,P.A. ,ら、Gastroenterology,107:1319−1326(19 94);カルシウム−アルギネートビーズに包囲捕捉した血管新生因子、Dow ns,E.C.ら、J.of Cellular Physiology,15 2:422−429(1992);キトサン−アルギネートマイクロカプセルに 包囲捕捉したアルブミン、Polk,A.ら、J.Pharmaceutica l Sciences,83/2:178−185(1994)、あるいはポリ マーで被覆したキトサン−カルシウムアルギネートビーズ、Okhamafe, A.O.ら、J.Microencapsulation,13/5: 497−508(1996);キトサン−カルシウムアルギネートビーズで被包 したヘモグロビン、Huguet,M.L.ら、J.Applied Poly mer Science,51:1427−1432(1994),Hugue t,M.L.ら、Process Biochemistry,31:745− 751(1996);およびアルギネート−キトサンミクロスフェア、Liu, L.S.ら、Proceed.Intern.Symp.Control.Re l.Bioact.Mater.22:542−543(1995)。 アルギネートゲルビーズあるいはアルギネート/カルシウムゲルビーズを用い て蛋白を包囲捕捉する系は、アルギネートビーズから蛋白が速やかに放出される ため、持続放出効果を欠くという問題がある。Liu,L.ら、J.Contr ol.Rel.,43:65−74(1997)。そのような迅速な放出を避け るため、数多くの上記の系がポリカチオンポリマー被覆(たとえばポリリシン、 キトサン)を使用して蛋白アルギネートビーズの放出を遅延させることを試みて いる。たとえば、Wheatley,M.A.ら、J.Applied Pol ymer Science,43:2123−2135(1991); Wee,S.F.ら、前出;Liu,L.S.ら、前出;Wee,S.F.ら、 Controlled Release Society,22:566−56 7(1995)およびLim,ら、前出参照。 ポリリシンのようなポリカチオンは陽電荷した高分子電解質であり、陰電荷し たアルギネート分子と相互作用して、ビーズ表面で拡散バリアとして働く高分子 電解質複合体を形成する。ポリカチオンの使用に関して次のような問題が起こり うる:(1)そのような製剤はポリカチオンのために細胞毒性である可能性があ る(Huguet,M.L.ら、前出;Zimmermann,Ulrich, Electrophoresis,13:269(1992);Bergman n,P.ら、Clinicial Science,67:35(1984)) ;(2)ポリカチオンは酸化を受けやすい;(3)ポリカチオン被覆したビーズ は侵食されす、体内で蓄積する傾向がある;(4)そのような製剤は、ポリカチ オンポリリシンの多層被覆を含めた手間のかかる被覆工程を通して作られる(P adolら、Proceed.Intern.Symp.Control.Re l.Bioact.Mater.2:216(19 86);ならびに(5)蛋白とポリカチオン間のイオン相互作用が蛋白活性の損 失をもたらし、蛋白の不安定性を生じさせることがある。 それ故、臨床適用のために持続放出のよりよい手段を達成する医薬製剤を開発 する必要がある。数多くの組換えあるいは天然蛋白が長期間の一定な放出から利 益を受け、それによってより効果的な臨床成績を提供することができるであろう 。 本発明はそのような改善を提供する。本発明の製薬組成物は、蛋白の安定性と 効力の増大を伴った蛋白の保護、分解の低下および緩徐な放出を提供することが できる。また本発明の製薬組成物は、有効な予防、治療あるいは診断成績を達成 するための制御された組換え蛋白放出の簡単且つ速やかで安価な手段を提供する 。発明の要旨 本発明は、アルギネートゲルのビーズあるいは粒子を用いた持続放出性製剤と その方法に関する。特に、持続放出性ゲルの生成は、生物活性物質によるアルギ ネートゲルビーズの共沈を含む。このアプローチは、蛋白の保護、分解の低下、 供給送達される物質の安定性と効力の増大を達成する一方で、持続放出 性供給送達のためにアルギネートゲル中に生物活性物質の効率的で高い充填を生 じさせるという利点を提供する。 従って、本発明のひとつの局面は、親水性ポリマー、生物学的に活性な物質、 および少なくともひとつの沈殿剤を含む持続放出性組成物を提供する。組成物の 製剤においては、生物学活性物質を親水性ポリマーと共沈させる。さらに、付加 的な沈殿剤を組成物に加えることもできる。ここで使用するとき、共沈という用 語は、沈殿したポリマーと生物活性物質の基質を生成するために、たとえばアル ギネートゲルビーズの生成は沈殿を通して行われるように、親水性ポリマーとと もに生物活性物質を沈殿させるための物質の使用をさす。そのような沈殿は同時 であってもよいし、互いに極めて近接していてもよい。分子の沈殿と関連する沈 殿剤は当業者には周知である。 もうひとつの局面は、本発明の持続放出性組成物を製造するための方法を提供 する。この方法は、生物活性物質と親水性ポリマーを溶媒で溶解して第一混合物 を形成する段階、少なくともひとつの沈殿剤を溶媒に溶解して第二混合物を形成 する段階、第一混合物の生物活性物質および親水性ポリマー溶液を第二混合物の 沈殿剤および溶媒に加える段階、および親水性ポリマー 内で生物活性物質を共沈させる段階、を含む。この方法は付加沈殿剤の使用も含 みうる。さらに、持続放出性組成物を分離するための段階も意図されている。 ここで使用するとき、溶媒という用語は、選択した生物活性物質、親水性ポリ マーあるいは沈殿剤を分散あるいは溶解することができる水ベースの溶媒をさす 。そのような溶媒は当業者には周知である。第一混合物と第二混合物を加えて共 沈組成物を形成することは、小滴添加、分散、スプレージェット、エアージェッ ト、アトマイジング(噴霧化)および電場を用いることによる噴霧あるいは混合 を含むがこれらに限定されない、当業者に周知の方法によって実施できる。本発 明のための分散という用語は、液体、固体あるいはガス分散を意味しうる。本文 中で使用するとき、分離という用語は、本発明の持続放出性組成物の分離のため の工程をさす。そのような分離と精製の工程は当該技術において周知である。 さらにもうひとつの局面では、本発明は上記の方法によって製造される持続放 出性組成物を提供する。さらなる局面は、製薬上許容される担体あるいはアジュ バント中の上記組成物の医薬製剤を含む。 さらにもうひとつの局面では、本発明は、所望する生物活性物質を含有する持 続放出性組成物によって適応症を治療する方法を提供する。発明の詳細な説明 組成物 アルギネートおよびその誘導体を含めた親水性ポリマーは、当該技術において 周知の様々な市販、天然あるいは合成ソースから入手することができる。ここで 使用するとき、親水性ポリマーという用語は、水を吸収するための親和性を持っ た水溶性の単数または複数のポリマーをさす。親水性ポリマーは当業者には周知 である。これらは、アルギネート、カルボキシメチルアミロース、ポリアクリル 酸塩、ポリメタクリル酸塩、エチレン無水マレイン酸コポリマー(半エステル) 、カルボキシメチルセルロース、硫酸デキストラン、ヘパリン、カルボキシメチ ルデキストラン、カルボキシセルロース、2,3−ジカルボキシセルロース、ト リカルボキシセルロース、カルボキシアラビアゴム、カルボキシカラゲナン、カ ルボキシペクチン、カルボキシトラガカントゴム、ペントサンポリスルフェート 、カルボキシデンプン、カルボキシメチルキチン/キトサン、カードラ ン、イノシトールヘキサスルフェート、β−シクロデキストリン硫酸、ヒアルロ ン酸、コンドロイチン−6−硫酸、デルマタン硫酸、ヘパリン硫酸、カルボキシ メチルデンプン、カラゲナン、ポリガラクツロネート、カルボキシグアーゴム、 ポリリン酸塩、ポリアルデヒド−炭酸、ポリ−1−ヒドロキシ−1−スルホネー ト−プロペン−2、コポリスチレンマレイン酸、アガロース、メソグリカン、ス ルホプロピル化ポリビニルアルコール、硫酸セルロース、硫酸プロタミン、ホス ホグアーゴム、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、ポリアミノ酸、それら の誘導体あるいはそれらの組合せのような陰イオン性多糖類を含めたポリアニオ ンを含むが、それらに限定されない。当業者は、本発明の範囲内に含まれる他の 様々な親水性ポリマーを認識するであろう。 同様に、沈殿剤も当業者に周知の様々な市販、天然あるいは合成ソースから入 手することができる。沈殿剤は、多価金属イオン、塩、アセテート、シトレート 、塩化物、カーボネート、水酸化物、オキザレート、タータレートあるいはそれ らの水酸化物、酸あるいは水溶性ポリマーを含むが、それらに限定されない。特 に、金属イオンは、アルミニウム、バリウム、カルシ ウム、鉄、マンガン、マグネシウム、ストロンチウムおよび亜鉛を含みうるが、 それらに限定されない。好ましくは、金属イオンはカルシウムおよび亜鉛、ある いは酢酸亜鉛、酢酸カルシウムあるいは塩化物塩のようなそれらの塩である。硫 酸アンモニウム、アセトン、エタノールおよびグリセロールのような水溶性の小 さな分子および塩も使用できる。 水溶性ポリマーに関しては、ポリエチレングリコール、エチレングリコール/ プロピレングリコールコポリマー、カルボキシルメチルセルロース、デキストラ ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ−1,3−ジオキソラ ン、ポリ−1,3,6−トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、 ポリアミノ酸、デキストラン、ポリ(n−ビニルピロリドン)ポリエチレングリ コール、プロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレ ンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオル、琥珀酸ポリビニルアルコ ール、グリセリン、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ポロキサマー、ア ルコキシル化コポリマー、水溶性ポリアニオン、それらの誘導体あるいはそれら の組合せを含むが、それらに限定されない。水溶性ポリマーはどのような分子量 のものでもよ く、また分枝していてもしていなくてもよい。たとえば、ポリエチレングリコー ルの好ましい分子量は、取り扱いの容易さと沈殿の効率の点から、約700Da から約100kDaである。 他の大きさや種類の沈殿剤も、所望する治療プロフィール(たとえば、所望す る持続放出の期間、もしあれば生物学的活性への影響、取り扱いの容易さ、抗原 性の程度あるいは抗原性の欠如、治療蛋白あるいは類似体への所望する沈殿剤の 他の既知の作用)に応じて使用できる。当業者は、本発明の範囲内に含まれる他 の沈殿剤を認識するであろう。 ここで使用するとき、緩衝剤あるいは緩衝液という用語は、当該技術において 既知であるように緩衝液を調製するための無機あるいは有機酸あるいはそれらの 組合せの使用をさす。本発明の範囲内に含まれる無機酸は、ハロゲン化水素(た とえば塩酸)、リン酸、硝酸あるいは硫酸を含む。他の無機酸は当業者には周知 であり、本文中で想定されている。本発明の範囲内の有機酸は、ギ酸、炭酸、酢 酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、アクリル酸、マロン酸、コハク 酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、グリシンあるいはフェノ ールスルホン酸のような脂肪族系カルボン酸および芳香族系酸 を含む。他の有機酸は当業者には周知である。本発明の好ましい緩衝剤は、グリ シンおよびグリシンリン酸緩衝系を含む。 ここで使用するとき、生物活性物質とは、ヒトあるいは動物の予防、治療ある いは診断適用のために有用な組換えあるいは天然に存在する蛋白をさす。生物活 性物質は天然、合成、半合成あるいはそれらの誘導体である。本発明の生物活性 物質は沈殿性でなければならない。広い範囲の生物活性物質が想定される。これ らは、ホルモン、サイトカイン、造血因子、成長因子、抗肥満因子、栄養因子、 抗炎症因子、および酵素を含むが、これらに限定されない(有用な生物活性物質 の追加例に関しては米国特許第4,695,463号も参照のこと)。当業者は 、所望する生物活性物質を本発明の組成物に容易に適合させることができるであ ろう。 そのような蛋白は、インターフェロン(図を含めて参照してここに組み込まれ る、米国特許第5,372,808号、第5,541,293号、第4,897 ,471号、および第4,695,623号参照)、インターロイキン(図を含 めて参照してここに組み込まれる、米国特許第5,075,222号参照)、エ リトロポイエチン(図を含めて参照してここに組 み込まれる、米国特許第4,703,008号、第5,441,868号、第5 ,618,698号、第5,547,933号、および第5,621,080号 参照)、顆粒球コロニー刺激因子(図を含めて参照してここに組み込まれる、米 国特許第4,810,643号、第4,999,291号、第5,581,47 6号、第5,582,823号、およびPCT特許願公開番号第94/1718 5号参照)、幹細胞因子(図を含めて参照してここに組み込まれる、PCT特許 願公開番号第91/05795号、第92/17505号および第95/172 06号参照)、ならびにOB蛋白(図を含めて参照してここに組み込まれる、P CT特許願公開番号第96/40912号、第96/05309号、第97/0 0128号、第97/01010号および第97/06816号参照)を含むが 、これらに限定されない。さらに、生物活性物質はまた、抗肥満関連物質である インスリン、ガストリン、プロラクチン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、 甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン (FSH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)、モチリン、インターフェロ ン(α、β、γ)、インターロイキン(IL−1〜IL−12)、腫瘍 壊死因子(TNF)、腫瘍壊死因子結合蛋白(TNF−bp)、脳由来神経栄養 因子(BDNF)、グリア由来神経栄養因子(GDNF)、神経栄養因子3(N T3)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、神経栄養発育因子(NGF)、オステ オプロテゲリン(OPG)のような骨成長因子、インスリン様増殖因子(IGF )、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、顆粒球マクロファージコ ロニー刺激因子(GM−CSF)、メガケラチノサイト由来増殖因子(MGDF )、トロンボポイエチン、血小板由来増殖因子(PGDF)、コロニー刺激増殖 因子(CSF)、骨形態形成蛋白(BMP)、スーパーオキシドジスムターゼ( SOD)、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、ウロキナーゼ、ストレ プトキナーゼおよびカリクレインも含みうるが、これらに限定されない。蛋白と いう用語は、本文中で使用するとき、ペプチド、ポリペプチド、コンセンサス分 子、類似体、誘導体あるいはそれらの組合せを包含する。 生物活性物質の誘導体は、その蛋白部分への1個またはそれ以上の化学成分の 連結を含みうる。生物活性物質の化学修飾は、特定の条件下で、治療蛋白の安定 性と循環時間を増大させたり、免疫原性を低下させるといった付加的な利点を提 供することが 認められている。当業者は、所望する投与量、循環時間、蛋白分解に対する抵抗 性、治療用途やその他の考慮事項に基づいて所望する化学修飾を選択することが できるであろう。複合体 蛋白、類似体あるいは誘導体は、結合組成物との複合体として投与することが できる。そのような結合組成物は、蛋白、類似体あるいは誘導体の循環時間を延 長する、あるいは生物活性物質の活性を高める作用を持つと考えられる。そのよ うな組成物は、蛋白(あるいは同義的にペプチド)、誘導体、類似体あるいは組 合せでありうる。たとえば、OB蛋白についての結合蛋白は、OB蛋白レセプタ 、あるいはその可溶性部分のような部分である。他の結合蛋白は、OB蛋白ある いは選択した蛋白を血清中で検査して確認するか、あるいは結合の存在に関して 経験的にスクリーニングすることができる。そのような結合は、代表的には、O B蛋白あるいは類似体あるいは誘導体が内因性OB蛋白レセプタに結合する能力 および/あるいはシグナル伝達を生じさせる能力に干渉しない。OB蛋白に加え て、結合複合体も本発明の他の治療蛋白に適用することができるであろう。当業 者は、本発明に関して使用するための適切な結合蛋白を確 認できるであろう。医薬組成物 本発明の持続放出性製剤は、経口製剤(たとえばハードカプセルやソフトカプ セルのようなカプセル、顆粒剤、錠剤、丸剤、トローチあるいはロゼンジのよう な固形製剤、カシェ剤、ペレット剤、粉末および凍結乾燥形態、懸濁液のような 液体製剤)および非経口製剤(たとえば筋肉内、皮下、経皮、内臓、IV(静脈 内)、IP(腹腔内)、動脈内、クモ膜下腔内、包内、眼窩内、注射用、肺動脈 、鼻、直腸、および子宮−経粘膜製剤)によって投与することができる。一般に 、製薬上許容される希釈剤、防腐剤、溶解補助剤、乳化剤、アジュバントおよび /あるいは投与のために必要な担体とともに、本発明の持続放出性組成物と有効 量の蛋白あるいは誘導体産物を含む持続放出性製薬組成物は、本発明に包含され る。参照してここに組み込まれるPCT特許願第97/01331号参照。所望 する生物活性物質にとっての最適医薬製剤は、投与経路と所望する投与量に応じ て当業者によって決定される。例示としての製薬組成物は、Remington ’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publ ishing Co., 第18版、Easton,PA,p.1435−1712(1990))に開示 されている。 投与のために必要と考えられる成分は、様々な緩衝剤含有物(たとえばトリス −HCl、アセテート)、pHおよびイオン強度の希釈剤;界面活性剤や溶解補 助剤のような添加剤(たとえばツイーン80、HCO−60、ポリソルベート8 0)、酸化防止剤(たとえばアスコルビン酸、グルタチオン、メタ重亜硫酸ナト リウム)、付加的な多糖類(たとえばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸 ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、硫酸プロタミン、ポリエチレングリコー ル)、防腐剤(たとえばチメロサール、ベンジルアルコール、メチルパラベン、 プロピルパラベン)およびビルダー物質(たとえばラクトース、マンニトール) を含み;ポリ乳酸/ポリグリコール酸ポリマーあるいはコポリマー等のような高 分子化合物の粒子製剤、あるいはリポソームと組合わせた粒子製剤中への当該物 質の組み込みを含む。ヒアルロン酸は投与成分としても使用することができ、こ れは循環中に保持される期間をさらに延長する作用を持つと考えられる。さらに 、本発明の持続放出性組成物は、油(たとえばゴマ油、トウモロコシ油、植物油 )、あるいはそのリン 脂質(たとえばレシチン)との混合物、あるいは中鎖脂肪酸トリグリセリド(た とえばミグリオル812)で分散させて油性懸濁液を提供することもできる。本 発明の組成物はまた、水溶性多糖類(たとえばマンニトール、ラクトース、グル コース、デンプン)、ヒアルロン酸、グリシン、フィブリン、コラーゲンおよび 無機塩(たとえば塩化ナトリウム)のような分散剤で分散させてもよい。 さらに、いずれも当業者が熟知しているネブライザ、定量吸入器、および粉末 吸入器を含むがこれらに限定されない、治療物質の肺への供給送達のためにデザ インされた機械的装置も、本発明の持続放出性組成物の投与における使用が想定 されている。 投与成分は、本発明の蛋白および誘導体の物理的状態、安定性、in viv oでの放出速度およびin vivoでのクリアランスの速度に影響を及ぼしう る。当業者は、治療用途、投与経路、所望する投与量、循環時間、蛋白分解に対 する抵抗性、蛋白の安定性および他の考慮事項に応じて、使用する適切な投与成 分および/あるいは適切な機械的装置を認識するであろう。使用方法 治療。治療用途は使用する生物活性物質に依存する。当業者は、所望する生物 活性物質をその意図する治療用途に合わせて本発明に容易に適合させることがで きるであろう。そのような物質についての治療用途は、図を含めて参照してここ に組み込まれる以下の公表文献中で詳細に述べられている。治療用途は、インタ ーフェロン(図を含めて参照してここに組み込まれる、米国特許第5,372, 808号、第5,541,293号、第4,897,471号、および第4,6 95,623号参照)、インターロイキン(図を含めて参照してここに組み込ま れる、米国特許第5,075,222号参照)、エリトロポイエチン(図を含め て参照してここに組み込まれる、米国特許第4,703,008号、第5,44 1,868号、第5,618,698号、第5,547,933号、および第5 ,621,080号参照)、顆粒球コロニー刺激因子(図を含めて参照してここ に組み込まれる、米国特許第4,999,291号、第5,581,476号、 第5,582,823号、第4,810,643号、およびPCT特許願公開番 号第94/17185号参照)、幹細胞因子(図を含めて参照してここに組み込 まれる、PCT特 許願公開番号第91/05795号、第92/17505号および第95/17 206号参照)、ならびにOB蛋白(図を含めて参照してここに組み込まれる、 PCT特許願公開番号第96/40912号、第96/05309号、第97/ 00128号、第97/01010号および第97/06816号参照)のよう な蛋白のための用途を含むが、これらに限定されない。 さらに、本発明の治療用途は、抗肥満関連物質であるインスリン、ガストリン 、プロラクチン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(T SH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、ヒト絨毛性 ゴナドトロピン(HCG)、モチリン、インターフェロン(α、β、γ)、イン ターロイキン(IL−1〜IL−12)、腫瘍壊死因子(TNF)、腫瘍壊死因 子結合蛋白(TNF−bp)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、グリア由来神 経栄養因子(GDNF)、神経栄養因子3(NT3)、線維芽細胞増殖因子(F GF)、神経栄養発育因子(NGF)、オステオプロテゲリン(OPG)のよう な骨成長因子、インスリン様増殖因子(IGF)、マクロファージコロニー刺激 因子(M−CSF)、顆粒球マクロフアージコロニー刺激因子(GM−CSF) 、メガケラチノサイ ト由来増殖因子(MGDF)、トロンボポイエチン、血小板由来増殖因子(PG DF)、コロニー刺激増殖因子(CSF)、骨形態形成蛋白(BMP)、スーパ ーオキシドジスムターゼ(SOD)、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA )、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼおよびカリクレインを含むがこれらに限 定されない、生物活性物質の用途を含む。蛋白という用語は、本文中で使用する とき、ペプチド、ポリペプチド、コンセンサス分子、類似体、誘導体あるいはそ れらの組合せを包含する。さらに、本発明の組成物は、生物活性物質が治療する ことを意図されている状態の治療あるいは改善のための1つまたはそれ以上の医 薬品の製造にも使用しうる。 例として、血液中の酸素付加や骨吸収あるいは骨粗しょう症の低下などの治療 用途も、体重減少を伴わずに達成されうる。 併用療法。本発明の組成物および方法は、食事療法や運動のような他の療法と 組合わせて使用することができる。糖尿病の治療に有用な薬剤(たとえばインス リンおよび可能性としてアミリン)、コレステロールや血圧低下薬剤(血中脂質 レベルを低下させる薬剤あるいは他の心臓血管系薬剤など)、活性上昇薬剤(た とえばアンフェタミン)、利尿薬(脂質除去のため)、 および食欲抑制剤のような他の薬剤。そのような投与は同時にあるいは連続的に 行うことができる。さらに、本発明の方法は、身体の全体的外観を変化させるよ うにデザインされた美容整形術(たとえば体重を減らすためにデザインされた脂 肪吸引法あるいはレーザー手術、あるいは体重の見かけを増やすための移植手術 のような手術処置)と組合わせて使用しうる。動脈斑のような脂肪沈着物による 血管の遮断が引き起こす有害な状態を軽減するようにデザインされたバイパス手 術やその他の手術のような心臓手術の健康上の恩恵が、本発明の組成物および方 法を併用することによって高められると考えられる。超音波あるいはレーザー法 のような胆石を除去するための方法も、本発明の治療法の実施前、実施中あるい は実施後に使用することができる。さらに、本発明の方法は、骨の破砕、筋損傷 のための手術あるいは治療、あるいは脂肪なし組織重量の増加によって改善され る他の治療の補助として使用してもよい。投与量 当業者は、投与と所望する治療効果の観察によって有効な投与量を確認するこ とができるであろう。持続放出性製剤の投与量は、所定の期間、in vivo で生物活性物質の有効濃度 を達成するために必要な量である。持続放出性製剤の投与量と好ましい投与頻度 は、生物活性物質の種類、所望する放出期間、標的疾患、所望する投与頻度、対 象動物種およびその他の因子によって変化する。当該分子の製剤は、約0.10 μg/kg/日から100mg/kg/日が所望する治療効果を生じるようなも のが好ましい。 有効用量は、経時的な診断ツールを用いて決定しうる。例として、本発明はO B蛋白の投与量を提供する。たとえば、OB蛋白の内因性レベルを定量するには 、最初に血液(あるいは血漿あるいは血清)中のOB蛋白の量を測定するための 診断が使用できる。そのような診断ツールは、抗体サンドイッチアッセイのよう な抗体アッセイの形態でありうる。最初に内因性OB蛋白の量を定量し、基線値 を測定する。治療期間を通じて内因性および外因性OB蛋白(すなわち自己産生 されたあるいは投与された身体内で検出される蛋白、類似体あるいは誘導体)の 定量を継続して、治療用量を決定する。たとえば、治療効果が認められるまで最 初は比較的高い用量が必要であり、その後治療効果を維持するにはより低い用量 が使用されると考えられる。調製方法 蛋白/アルギネートビーズの調製。OB蛋白あるいはレプチンを選択蛋白とし て使用して、以下の例によって代表的方法を示す。当業者はこれらの方法を理解 し、他の生物活性物質に適用することができるであろう。ドロップ混合物の調製。ここで使用するとき「ドロップ混合物」という用語は 、親水性ポリマーと生物活性物質を含有する混合物をさす。10mLのビーカー において(氷浴中)、5%アルギネートの混合物1mL(10mMトリス;pH 8)を磁気撹拌しながらレプチン4mL(100mg/mL:10mMトリス; pH8)に加える。混合物は混濁する。次に4mMNaOH 40mcLを混合 物に加え、15分間撹拌を続ける(氷上で)。混合物は清澄化し、その最終pH は約8.6〜8.8である。アルギネート濃度は少なくとも0.05%重量でな ければならない。さらに、アルギネートは好ましくは少なくとも30%グルロン 酸でなければならない。 上記に加えて、以下に述べるようにポリエチレングリコールをドロップ混合物 に加えることができる。同様に、緩衝剤あるいは賦形剤は選択蛋白の安定性に有 用である。当業者は、供給 送達のために選択される蛋白に応じて安定性のために加えるべき適切な成分を十 分に認識するであろう。 バス混合物の調製。ここで使用するとき「バス混合物」という用語は、生物活 性物質と親水性ポリマーの共沈のために使用される沈殿剤を含む混合物をさす。 バスは代表的には、50mLビーカー中に100mM CaCl2プラス他の成 分から成る混合物10mLを含む(下記参照)。pHは、好ましくはバースト作 用を低下させるのを助けるため酸性である。pHは好ましくはpH4未満とすべ きである。バス中の緩衝剤は使用する蛋白にも依存する。当業者は、使用する蛋 白に基づいて緩衝剤の容量あるいは強度を調整することができるであろう。従っ て蛋白の安定性に依存して、緩衝剤濃度が高すぎる場合には、たとえばG−CS Fであれば、かかる蛋白は安定性が低いと思われ、持続放出を低下させるであろ う。 バスはCaCl2、ZnCl2、ポリエチレングリコール(「PEG」)およ び酸性緩衝剤で構成しうる。亜鉛は蛋白と相互作用して蛋白を沈殿させ、それに よってビーズの充填を高め、バースト作用を低下させ、ビーズからの蛋白の放出 を緩徐化するのを助ける。カルシウムはアルギネート沈殿物の形成と ビーズの形成を助ける。カルシウムはまたビーズの成形、特にPEGのような他 の添加剤を加えることによりバスが粘性である場合に、ビーズを成形するのに役 立つ。ビーズの形の維持を助けるため粘度を上昇させるときには、カルシウムを 増加することができる。亜鉛濃度は少なくとも0.1mM、カルシウム濃度は少 なくとも10mMでなければならない。 PEGの添加は充填を増大させるのに役立つ。一部のPEGは蛋白を沈澱させ ることが既知である。PEGは、充填と持続放出を最大にするのを助けるため、 バスに滴下する蛋白/アルギネート混合物に加えることもできる。PEGの分子 量は700Daから1000kDaの範囲をとりうるが、好ましくは700Da −100kDaである。当業者はバス混合物に加えるべきPEGの量を認識する であろうが、99%の高さまで可能であり、好ましくは75%重量未満である。 当業者また、PEG濃度がバスの粘度によって制限される場合があることも認識 するであろう。ビーズの調製 。 一般にレプチン/アルギネート混合物の小滴をバス混合物(上述したような) 中に噴霧、滴下あるいは分散し、レプチン /アルギネート混合物を沈殿あるいはゲル化させる。さらに、静電的手段がビー ズ形成に使用できる。 小さなビーズ、すなわち直径数100ミクロン以下のビーズを作るためには、 同心気流付き針から成るフローチェンバー(ノズルホルダー)を使用する。2つの 口の1つをガス系統に接続し、他の口は注射器(3mL)に接続して蛋白/アル ギネート混合物をバスに送り込む(約1mL/分)のに使用する。代表的には、 混合物2mLをバス混合物10mLに注入する。ノズルをバスビーカーの上部か ら約0.8cmのところに位置付ける。ビーズの大きさは主としてガス流量によ って決定され、たとえば8L/分の流量ではビーズの大きさは直径50−150 ミクロンの範囲である。レプチン/アルギネート流量のビーズの大きさへの影響 ははるかに少ない。 大きな(すなわち直径1−3mm)ビーズを作るためには、24Gの針を付け た1ccツベルクリン注射器を用いてレプチン/アルギネート混合物をバス混合 物中に滴下する。バスは代表的には1.5%CaCl2と5−50mM ZnC l2を含む。40ミクロンのナイロンセルストレーナーを通して注ぎ入れてビー ズを採集する。ビーズをストレーナー上で滅菌水5mL で洗浄し、クリーンルームワイパー(ガンマワイプ67)でストレーナーの下側 から静かにブロットする。ビーズは滅菌プラスチック製のねじ栓付きマイクロチ ューブ中で保存する。ビーズの充填 バースト法:選択した群のビーズの薬剤充填は、0.5Mクエン酸ナトリウム pH8.5 1mL中に水和充填したビーズ100mgを正確に計量して決定す る。ビーズが、通常沈殿物を形成しながら崩壊するまで、ビーズ懸濁液を室温で インキュベートする。懸濁液を14K rpmで2分間遠心分離する(エッペン ドルフ、5415C)。上清を採集し、280nmでの吸光度を記録する。沈殿 物を7M尿素1mLに懸濁して溶解する。この混合物の吸光度を記録する。水和 充填ビーズの蛋白充填は、mgビーズ当りのmg蛋白あるいはmLビーズ当りの mg蛋白として表し、2つの吸光度の合計から決定する。 累積法:この方法はin vitro放出試験と組み合わせて使用する。試験 終了時のバースト含めてビーズから放出される蛋白の量を合計する。詳細につい ては下記参照。in vitro放出試験 水和充填ビーズ(100mg)を計量して1.5mL微小遠 心分離管(エッペンドルフ)に入れ、緩衝液1mL(10mMヒスチジンpH7 .4)を加える。サンプルを37℃、100−200rpmのインキュベータシ ェーカーに入れる。選択した時間間隔を置いて、サンプルをインキュベータから 取出し、速心分離して(エッペンドルフ、1000rpm、2分間)、上清を採 取し、新鮮緩衝液1mLと取り換える。上清の吸光度から放出された蛋白の量を 決定する。最終的に放出されたサンプルを採取したあと、ビーズ中に残った量を ビーズ充填/バースト法によって測定する。放出された総蛋白の合計と実験終了 時にビーズに残っている合計から、所定時間に放出されたパーセントを決定する 。in vivo試験 マウスの体重減少:一般に、充填したビーズあるいは充填していないビーズの 懸濁液をマウスに1回注射する。代表的には体重20グラムの6−8週齢の雌性 マウスを使用する(C57/BLC型)。ビーズサンプルの場合には、緩衝液(5 0mM MES pH6.7)350mcLを水和ビーズ100mgに加えて渦 状撹拌する。懸濁液を1cc注射器に取り、すべてのビーズと緩衝液300mc Lをマウスの頚部に皮下注射(23G 針)する。マウスの体重を毎日計量する。 ラット薬物動態試験:代表的には体重250グラムの6−8週齢の雌性ラット を使用する(SD型)。マウスの体重減少実験で述べたのと同様にして注射を実 施する。注射後様々な時間間隔でカテーテル採取によって採血し、サンプルをE LISAアッセイによってレプチンに関して分析する。実施例 以下の実施例は本発明をより詳しく例示するために提示するものであり、本発 明の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。さらに、上記の開示内容あ るいは以下の実施例に関して、当業者は大規模生産のために開示内容に必要な変 更を加えることができるであろう。実施例1 この実施例では、亜鉛/レプチン共沈アルギネートビーズからのレプチンの放 出に対するビーズ中のレプチン濃度の影響を検討する。バス中25mM ZnC l2を用いて上述したように小さなビーズを調製する。1%アルギネート中84 mg/mLのレプチンを使用して高濃度ビーズ、すなわち66mg/mLレプチ ンのビーズを調製し、一方1%アルギネート中28mg /mLレプチンから低濃度ビーズ、すなわち21mg/mLレプチンのビーズを 調製する。ビーズ中のレプチンの濃度が高くなるとともに、ビーズからのレプチ ンの分画放出は低下する。高濃度レプチンに関しては80時間で25%が放出さ れ、一方低濃度では80時間で80%が放出される。実施例2 この実施例は、亜鉛/レプチン共沈アルギネートビーズからのレプチンの放出 に対するバスのZnCl2レベルの影響を検討する。上述したように小さなビー ズを調製するが、バス中のZnCl2レベルは0.5および25mMであり、ビ ーズ中のレプチン濃度は37mg/mL(累積法による)である。この実施例は 、バス中のZnCl2が高くなるとともに生じるビーズのバーストが低下し、レ プチンの放出速度が低下することを示している。0.5mM ZnCl2ではビ ーズのバーストは20%、40時間で50%の放出であるのに対し、25mM ZnCl2ではビーズのバーストは5%以下で、40時間で25%の放出である 。実施例3 この実施例は、亜鉛/レプチン共沈アルギネートビーズと対 照アセテート緩衝製剤(20mg/mL)を結合薬物動態/生物活性実験におい て比較する。64mg/mL(すなわちビーズ1mL当り)レプチンを含む小さ なビーズを、バス中17mM ZnCl2を用いて上述したように製造する。雌 性ラット(体重220g)に50mg/kg用量の単回SC(皮下)注射を行う 。ビーズサンプルの血漿濃度は対照に比べて持続される。ビーズサンプルを注射 したラットは112時間にわたって50ng/mL以上のレプチンの血漿濃度を 維持したのに対し、対照動物に関しては12−18時間である。ビーズ群でのよ り高い、より持続的な血中レプチンレベルは、対照群と比較してより著明で、よ り持続的な体重減少と相関していた。ビーズサンプルを注射したラットは120 時間、継続的に体重減少する;120時間目での総体重減少は初期体重の9%で ある。これに対し、対照ラットは50時間で初期体重の7%減少するが、120 時間までに体重が回復する。実施例4 この実施例は、10mM ZnCl2に加えてバス中の様々なPEGが、IL −1raの充填効率およびin vitroでの放出に及ぼす影響を示す。10 mM PIPES pH 6.85中IL−1raを用いて上述したように小さなビーズを調製する。1つ のビーズバスは、(A)100mM CaCl2、10mM ZnCl2、20 %1K PEGおよび20%2K PEGを含む。第二のビーズバスは、(B) Aと同じものを含むが20%1K PEGを含まない。ビーズAおよびB中のI L−1raの濃度は58mg/mL、すなわちクエン酸ナトリウムバーストから 算定すると74%の充填効率である。B製剤は55%バーストで、18時間後に 75%放出された。A製剤は20%バーストで、18時間後に50%放出された 。従って、バス中へのPEGの添加は、蛋白の放出を持続させる高度に充填され たビーズをもたらす。同様に、1K PEKの添加はさらに低いバーストを導き 、蛋白の放出を緩徐化する。実施例5 この実施例は、バス中にPEGを含むが亜鉛を含まないことが、IL−1ra の充填およびアルギネートビーズからの初期バーストに及ぼす影響を示す。バス が100mM CaCl2に加えて20%1Kおよび20%2K PEGを含む ことを除いて、上述したように小さなビーズを調製する。ビーズ中63mg/m LのIL−1raに関して充填効率は93%である。 初期バーストは35%である。従って、バスへのPEGの添加は、亜鉛イオンの 存在なしに高い蛋白充填を導くことができる。実施例6 この実施例では、緩衝液(10mM PIPES、pH6.85)中のIL− 1raと実施例1のアルギネートビーズ中のIL−1raのボーラス注射の放出 効率を比較する。雌性Balb/Cマウス(体重20g)に、それぞれ20mg のIL−1raを含む種々の製剤をゼロの時点でSC(皮下)注射する。18時 間目にマウスにrhIL−1β(0.1mcg/マウス)をIV(静脈内)注射 し、その2時間後に屠殺して血液を採取する。グルコース濃度とリンパ球数に関 して血液を分析する。IL−1βは通常、グルコース濃度とリンパ球数の低下を 生じさせるが、特定レベルのIL−1raの存在はそのような損失から保護する 。実験の結果は、ビーズ中に含まれるIL−1raを摂取したマウスだけが血液 パラメータの値の損失から保護されることを示している。この結果は、アルギネ ートビーズが少なくとも18時間、有効なレベルでIL−1raの放出を持続さ せることを明らかにしている。実施例7 この実施例は、沈殿バスがCaCl2(100mM)だけを含む、GCSFを 用いた蛋白含有ビーズの調製と放出を例示する対照実験である。上述したように 大きなビーズを調製する。注射器混合物は1%アルギネート中46mg/mLの GCSF(10mmMトリスpH7)を含む。調製したビーズは16mg/mL のGCSF(クエン酸塩のバーストから)を含む。従って、バス中にCaCl2 だけの場合の充填効率は35%である。蛋白の分画放出は、60%バーストと1 日で75%の放出を示す。従って、文献中に述べられている既知の手法を用いる と、低い蛋白充填と迅速な放出が生じる。実施例8 この実施例は、バス中のZnCl2がアルギネートビーズ中のGCSFの充填 と放出に及ぼす影響を示す。10mM ZnCl2をバスに加えることを除いて 、上述したように大きなビーズを調製する。注射器混合物は1%アルギネート中 46mg/mLのGCSFを含む。調製したビーズは28mg/mLのGCSF (クエン酸塩のバーストから)を含む。従って、10mM ZnCl2のバスへ の添加(100mM CaCl2に 加えて)により、充填効率は35%(実施例6)から61%に上昇する。蛋白の 分画放出は、40%という低いバーストと55%の1日放出を示す。このように 、CaCl2のバスにZnCl2を加えると、より高い充填効率、より低いバー ストならびに蛋白のより緩徐な放出を導く。実施例9 この実施例は、バスのpHが酸性であり、バス中にPEGを含むことが、アル ギネートビーズによるGCSFの充填と放出に及ぼす影響を示す。バスに20% PEG(Aldrich)を加えることおよびバスのpHが1.7であることを 除いて、実施例7で述べたように大きなビーズを調製する。バスは同時に100 mM CaCl2と10mM ZnCl2も含む。GCSFに関する充填効率は 54%で、分画放出(ビーズ中25mg/mL)は、5%未満のはるかに低いバ ーストと100時間後で40%の放出を示す。従って、PEGを含む(CaCl 2とZnCl2に加えて)酸性バス混合物は、低いバーストと蛋白の緩徐な放出 を導く。実施例10 この実施例は、バス中にPEGと亜鉛を含み、酸性化剤でバ スのpHを低下させることが、GCSFの充填とアルギネートビーズからのGC SFの初期バーストに及ぼす影響を示す。バスが25mM ZnCl2、100 mM CaCl2、および5%PEG 1Kと5%PEG 10Kを含むことを 除いて、上述したように大きなビーズを調製する。バスのpHをグリシン緩衝液 とリン酸でpH1.65に低下させる。生じるビーズ(20mg/mL充填)は 、5%未満のバーストと90時間で40%の分画放出を示す。従って、バス中の PEGと亜鉛および低いpHの組合せは低いバーストと緩徐な放出を導く。実施例11 この実施例は、亜鉛イオンを添加していない低いpHのバス中のPEGを用い たアルギネートビーズ中のGCSFの調製を示す。バスが5%1Kと5%10K PEGを含むことを除いて、上述したように小さなビーズを調製する。グリシ ンおよびリン酸緩衝液を用いてバスのpHを1.43に低下させる。充填効率は 、ビーズ中14mg/mLで42%(クエン酸塩バーストから)である。分画放 出は、32%のバーストと70時間後で35%の放出を示す。実施例12 実施例12および以下の実施例13−15の大きなGCSF/アルギネートビ ーズは、上述したのと同様であるが、種々の操作のタイミングをより厳密に制御 し、充填の測定に異なる方法を用いて調製する。特に、GCSF/アルギネート 混合物1mLを磁気撹拌したバス10mL中に約2分間かけて滴下する。ビーズ を濾過し、水5mLで洗浄する。ビーズ製造工程全体で約5分間要する。充填は 、バス中に滴下したアルギネート混合物中の蛋白の量と、形成されたビーズ中に 組み込まれていない蛋白、すなわちバス混合物と洗浄液中に残存している蛋白の 量との差から算定する(A280による)。このビーズ中に組み込まれた蛋白の 量をバスに加えた混合物の1mL容量で除して、mg/mLビーズで表した充填 を得る。 実施例12は、バス中のPEGの存在がビーズ中へのGCSFの充填に及ぼす 影響を比較する。バスが200mM CaCl2と15%PEG 8K(pH5 −6)を含むことを除いて、上述したように大きなビーズを調製する;対照ビー ズのバスは200mM CaCl2を含む。バスへのPEGの添加は充填を21 .8mg/mL(効率70%)から26.5mg/mL (効率85%)に上昇させる。実施例13 この実施例は、バスの低いpHがアルギネートビーズによるGCSFの充填と 放出に及ぼす影響を示す。ビーズの形成と充填は、バスのひとつが0.5Mグリ シン緩衝液pH2.1を含むことを除き、PEGを用いて実施例12におけるよ うに測定する。pH2.1での充填は24.9mg/mL(効率80%)で、対 照と同様である。しかし、1時間目の初期放出(29%)は対照よりも低く、2 4時間目の放出(32%)はより持続される(対照はそれぞれ92%と99%) 。実施例14 この実施例は、PEGを含むバスに亜鉛を加えることがアルギネートビーズ中 へのGCSFの充填に及ぼす影響を示す。ビーズの形成と充填は、PEGを用い て実施例12におけるように測定する。バスへの10mM ZnCl2の添加は 充填を26.5mg/mL(効率85%)から30.3mg/mL(効率97% )に上昇させた。実施例15 この実施例は、アルギネートビーズからのGCSFの低い初 期バーストと持続放出を示す。ビーズの形成、充填および放出は、バスが100 mM CaCl2、5%PEG 1Kと5%PEG 2K、および0.5Mグリ シン緩衝液(pH2.1)を含むことを除いて、実施例13と同様に実施する。 充填したビーズは24mg/mL GCSFを含む。30分目での初期放出はゼ ロに近く、19時間目での放出は13.6%、44時間目での放出は24%であ る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ビークマン,アリス・シー アメリカ合衆国、カリフオルニア・91361、 サウザンド・オークス、ローリング・オー クス・ドライブ・300、アパートメント・ ナンバー・184

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)親水性ポリマー; b)生物活性物質;および c)少なくとも1つの沈殿剤、 を含み、生物活性物質を親水性ポリマー内で共沈させることを特徴とする、持続 放出性組成物。 2.沈殿剤が多価金属イオンあるいはその塩、アセテート、シトレート、塩化物 、カーボネートあるいはそれらの水酸化物から成る群から選択される、請求項1 に記載の組成物。 3.金属イオンがマンガン、ストロンチウム、鉄、マグネシウム、カルシウム、 バリウム、アルミニウムあるいは亜鉛から成る群から選択される、請求項2に記 載の組成物。 4.沈殿剤が、亜鉛、カルシウムあるいはその組合せから成る群から選択される 多価イオンである、請求項3に記載の組成物。 5.親水性ポリマーがポリアニオンである、請求項1に記載の組成物。 6.親水性ポリマーが多糖類である、請求項1に記載の組成物。 7.多糖類が酸性多糖類である、請求項6に記載の組成物。 8.多糖類がアルギネートである、請求項7に記載の組成物。 9.アルギネートが少なくとも30%のグルロン酸を含む、請求項8に記載の組 成物。 10.アルギネートが少なくとも0.05%重量を占める、請求項8に記載の組 成物。 11.生物活性物質が蛋白を含む、請求項1に記載の組成物。 12.蛋白が少なくとも0.01mg/mlを占める、請求項11に記載の組成 物。 13.蛋白が造血因子、コロニー刺激因子、抗肥満因子、成長因子、栄養因子、 および抗炎症因子から成る群から選択される、請求項11に記載の組成物。 14.蛋白がレプチン、G−CSF、SCF、BDNF、GDNF、NT3、G M−CSF、IL−1ra、IL2、TNF−bp、MGDF、OPG、インタ ーフェロン、エリトロポイエチン、KGFおよびその類似体あるいは誘導体から 成る群から選択される、請求項11に記載の組成物。 15.少なくとも2つの沈殿剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。 16.沈殿剤の少なくとも1つが水溶性ポリマーから成る群か ら選択される、請求項15に記載の組成物。 17.水溶性ポリマーがポリエチレングリコールである、請求項16に記載の組 成物。 18.a)生物活性物質と親水性ポリマーを溶媒で溶解して第一混合物を形成す る段階; b)少なくとも1つの沈殿剤を溶媒に溶解して第二混合物を形成する段階; c)第一混合物を第二混合物に加える段階;および d)生物活性物質と親水性ポリマーを共沈させて共沈粒子を形成する段階、を含 む、持続放出性組成物を製造する方法。 19.沈殿剤が多価金属イオンあるいはその塩、アセテート、シトレート、塩化 物、カーボネートあるいはそれらの水酸化物から成る群から選択される、請求項 18に記載の方法。 20.金属イオンがマンガン、ストロンチウム、鉄、マグネシウム、カルシウム 、バリウム、アルミニウムあるいは亜鉛から成る群から選択される、請求項19 に記載の組成物。 21.沈殿剤が、亜鉛、カルシウムあるいはその組合せから成る群から選択され る多価イオンである、請求項20に記載の方法。 22.第二混合物中の沈殿剤が、少なくとも1mMのカルシウムと0.1mMの 亜鉛を含む、請求項21に記載の方法。 23.親水性ポリマーがポリアニオンである、請求項18に記載の方法。 24.親水性ポリマーが多糖類である、請求項18に記載の方法。 25.多糖類が酸性多糖類である、請求項24に記載の方法。 26.多糖類がアルギネートである、請求項25に記載の方法。 27.アルギネートが少なくとも30%のグルロン酸を含む、請求項26に記載 の方法。 28.第一混合物が少なくとも0.05%重量のアルギネートを含む、請求項2 7に記載の方法。 29.生物活性物質が蛋白を含む、請求項18に記載の方法。 30.第一混合物が少なくとも0.01mg/mlの蛋白を含む、請求項29に 記載の方法。 31.蛋白が造血因子、コロニー刺激因子、抗肥満因子、成長因子、栄養因子、 および抗炎症因子から成る群から選択される、請求項29に記載の方法。 32.蛋白がレプチン、G−CSF、SCF、BDNF、OP G、GDNF、NT3、GM−CSF、IL−1ra、IL2、TNF−bp、 MGDF、インターフェロン、エリトロポイエチン、KGFおよびその類似体あ るいは誘導体から成る群から選択される、請求項29に記載の方法。 33.第二混合物中に少なくとも2つの沈殿剤をさらに含む、請求項18に記載 の方法。 34.沈殿剤の少なくとも1つが水溶性ポリマーから成る群から選択される、請 求項33に記載の方法。 35.水溶性ポリマーがポリエチレングリコールである、請求項34に記載の方 法。 36.共沈粒子を形成するために、第一混合物の第二混合物への添加が噴霧、静 電場、滴下、分散、あるいは混合によって行われる、請求項18に記載の方法。 37.共沈した粒子を分離する段階をさらに含む、請求項18に記載の方法。 38.請求項18、36および37の方法によって製造される持続放出性製品。 39.製薬上許容される担体、希釈剤あるいはアジュバント中の、請求項1また は15に記載の医薬製剤。 40.製薬上許容される担体、希釈剤あるいはアジュバント中の請求項1または 15に記載の持続放出性組成物で適応症を治療する方法。 41.体重過剰、糖尿病、高い血中脂質レベル、動脈硬化症、動脈斑、胆石形成 の低下あるいは予防、不十分な脂肪なし組織重量、インスリンに対する不十分な 感受性、および卒中から成る群から選択される疾患を、生物活性物質がレプチン 、その類似体あるいは誘導体である、製薬上許容される担体、希釈剤あるいはア ジュバント中の請求項1または15に記載の持続放出性組成物で治療する方法。 42.造血細胞欠損症、感染、および好中球減少症から成る群から選択される疾 患を、生物活性物質がG−CSF、その類似体あるいは誘導体である、製薬上許 容される担体、希釈剤あるいはアジュバント中の請求項1または15に記載の持 続放出性組成物で治療する方法。 43.生物活性物質がIL−1ra、その類似体あるいは誘導体である、製薬上 許容される担体、希釈剤あるいはアジュバント中の請求項1または15に従った 持続放出性組成物で炎症を治療する方法。
JP54424798A 1997-04-17 1998-04-14 持続放出性アルギネートゲル Ceased JP2001524084A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/842,756 US6656508B2 (en) 1997-04-17 1997-04-17 Sustained-release alginate gels
US08/842,756 1997-04-17
PCT/US1998/007566 WO1998046211A1 (en) 1997-04-17 1998-04-14 Sustained-release alginate gels

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001524084A true JP2001524084A (ja) 2001-11-27
JP2001524084A5 JP2001524084A5 (ja) 2005-11-10

Family

ID=25288180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54424798A Ceased JP2001524084A (ja) 1997-04-17 1998-04-14 持続放出性アルギネートゲル

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6656508B2 (ja)
EP (1) EP0975333B1 (ja)
JP (1) JP2001524084A (ja)
AT (1) ATE354351T1 (ja)
AU (1) AU6973498A (ja)
CA (1) CA2286092C (ja)
DE (1) DE69837140T2 (ja)
DK (1) DK0975333T3 (ja)
ES (1) ES2283052T3 (ja)
PT (1) PT975333E (ja)
TW (1) TW577755B (ja)
WO (1) WO1998046211A1 (ja)
ZA (1) ZA983089B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005162733A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Pfizer Prod Inc 少ない副作用しか有さないアジスロマイシン剤形
JP2008515927A (ja) * 2004-10-12 2008-05-15 エフエムシー バイオポリマー エイエス 自己ゲル化性アルギネート系及びその使用
WO2008090892A1 (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Unicharm Corporation 機能性材料の製造方法、機能性材料、シート状構造体、及び衛生製品
JP2012521437A (ja) * 2009-03-26 2012-09-13 ウォーソー・オーソペディック・インコーポレーテッド 標的化薬物送達用組成物のための潜在的成分を特定する方法
WO2020045162A1 (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 学校法人慶應義塾 薬物送達用担体
US11422128B2 (en) 2016-04-13 2022-08-23 Lsi Medience Corporation Immunoassay employing sulfated polysaccharide

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL117175A (en) 1995-02-20 2005-11-20 Sankyo Co Osteoclastogenesis inhibitory factor protein
US7022683B1 (en) * 1998-05-13 2006-04-04 Carrington Laboratories, Inc. Pharmacological compositions comprising pectins having high molecular weights and low degrees of methoxylation
AU2003200609B2 (en) * 1998-05-18 2006-02-23 Amgen Inc. Biodegradable sustained-release alginate gels
US6432449B1 (en) * 1998-05-18 2002-08-13 Amgen Inc. Biodegradable sustained-release alginate gels
ES2253851T3 (es) 1998-08-07 2006-06-01 Curis, Inc. Composicion farmaceutica estable de proteinas hedgehog y uso de la misma.
JP3860415B2 (ja) * 1998-10-28 2006-12-20 三共株式会社 骨代謝異常症治療剤
BR0007974A (pt) * 1999-02-03 2001-10-30 Powderject Res Ltd Usos de um agente farmacologicamente ativo, deum constructo de gene e de um antìgeno, métodospara produzir uma composição farmacêutica em póe para administrar uma droga a um indivìduo emnecessidade dela, composição farmacêutica, formade dosagem unitária, e, artigo de manufatura parasuprimento transdérmico ou transmucoso de umagente farmacologicamente ativo a um indivìduo
WO2000053160A1 (en) * 1999-03-08 2000-09-14 Powderject Research Limited Delivery of microparticle formulations using needleless syringe device for sustained-release of bioactive compounds
US6458387B1 (en) * 1999-10-18 2002-10-01 Epic Therapeutics, Inc. Sustained release microspheres
EP1541132A1 (en) * 2000-05-12 2005-06-15 Pharmacia & Upjohn Company LLC Vaccine composition, method of preparing the composition and method of vaccinating vertebrates
US6656470B2 (en) 2000-05-12 2003-12-02 Pharmacia & Upjohn Company Vaccine composition, method of preparing the same, and method of vaccinating vertebrates
AU2002251831A1 (en) * 2001-01-30 2002-08-12 The Regents Of The University Of Michigan Methods for sustained release local delivery of drugs for ablation of unwanted tissue
CZ20022231A3 (cs) * 2001-06-29 2003-02-12 Sankyo Company Limited Komplex skládající se z osteoklastogenezi inhibujícího faktoru a polysacharidu
JP2003081865A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Ltt Institute Co Ltd 水不溶性徐放性組成物、その製剤及びその製造方法
US20040005999A1 (en) * 2002-03-07 2004-01-08 Andreasen Kasper Huus Polyamino acid-based particle insulin preparation
US6840196B2 (en) 2002-03-13 2005-01-11 Aspen Pet Products, Inc. Rawhide pet chew
US8112400B2 (en) * 2003-12-23 2012-02-07 Texas Instruments Incorporated Method for collecting data from semiconductor equipment
FI116625B (fi) * 2004-01-28 2006-01-13 Macrocrystal Oy Menetelmä proteiinien kiteyttämiseksi hiilihydraattirunkoisilla polymeereillä
EP1781282A4 (en) * 2004-07-23 2010-09-01 Dpi Solutions Inc COMPOSITION FOR STABILIZING VITAMIN C IN WATER PHASE AND THIS USE METHOD FOR STABILIZING VITAMIN C
EP1807506B1 (en) * 2004-10-08 2013-04-17 Georgia Tech Research Corporation Microencapsulation of cells in hydrogels using electrostatic potentials
US20060099550A1 (en) * 2004-11-10 2006-05-11 Ranir/Dcp Corporation Device and method for delivering an oral care agent
AU2006270165B2 (en) * 2005-07-14 2010-03-11 Neothetics, Inc. Sustained release enhanced lipolytic formulation for regional adipose tissue treatment
US20070116680A1 (en) * 2005-11-18 2007-05-24 Rensselaer Polytechnic Institute Stem cells within gel microenvironments
TWI285100B (en) * 2005-12-27 2007-08-11 Ind Tech Res Inst Surface modification of polysaccharide, the modified polysaccharide, and method of culturing and recovery cells using the same
US20080138416A1 (en) * 2006-06-13 2008-06-12 Fmc Biopolymer As Method and systems for using biopolymer-based beads and hydrogels
PL2077830T3 (pl) * 2006-10-17 2013-04-30 Lithera Inc Sposoby, kompozycje i formulacje do leczenia orbitopatii tarczycowej
GB0624227D0 (en) * 2006-12-05 2007-01-10 Common Services Agency Protein purification
WO2008118387A2 (en) * 2007-03-23 2008-10-02 Wayne State University Erythrocyte atp-release modulators
CN101918007B (zh) * 2007-08-28 2014-06-04 Fmc有限公司 延迟的自胶凝藻酸盐体系及其应用
CA2705582A1 (en) 2007-11-16 2009-05-22 The Rockefeller University Antibodies specific for the protofibril form of beta-amyloid protein
US9132084B2 (en) 2009-05-27 2015-09-15 Neothetics, Inc. Methods for administration and formulations for the treatment of regional adipose tissue
CN102869363A (zh) * 2010-01-15 2013-01-09 利赛拉公司 冻干的块状制剂
EP2590605A1 (en) 2010-07-09 2013-05-15 Board of Regents of the University of Texas System Biodegradable scaffolds
SG190878A1 (en) 2010-11-24 2013-07-31 Lithera Inc Selective, lipophilic, and long-acting beta agonist monotherapeutic formulations and methods for the cosmetic treatment of adiposity and contour bulging
GB201120368D0 (en) 2011-11-24 2012-01-04 Sperm Vital As Methods for the preparation of hydrogels
CN103830266A (zh) * 2013-04-24 2014-06-04 杨亚勤 部分氧化海藻酸钠羧甲基化衍生物的制备方法和应用
WO2017027778A1 (en) 2015-08-13 2017-02-16 Temple University-Of The Commonwealth System Of Higher Education Calcium alginate dosage formulations, and methods of making and using thereof
CN110092830B (zh) 2016-02-10 2023-07-04 新泽西鲁特格斯州立大学 用于诊断和治疗结核分枝杆菌感染的抗lam和抗pim6/lam单克隆抗体
WO2018044970A1 (en) 2016-08-31 2018-03-08 University Of Rochester Human monoclonal antibodies to human endogenous retrovirus k envelope (herv-k) and uses thereof

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2507193A (en) 1949-05-17 1950-05-09 Bristol Lab Inc Penicillin product
US2882203A (en) 1951-06-26 1959-04-14 Novo Terapeutisk Labor As Injectable insulin preparation with protracted effect
US2741573A (en) 1953-12-28 1956-04-10 Abbott Lab Penicillin compositions for intramuscular injection
US3676557A (en) 1971-03-02 1972-07-11 Endo Lab Long-acting narcotic antagonist formulations
JPS5416979B2 (ja) 1972-01-08 1979-06-26
US4352883A (en) * 1979-03-28 1982-10-05 Damon Corporation Encapsulation of biological material
US4400391A (en) * 1980-01-09 1983-08-23 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Controlled release of bioactive materials using alginate gel beads
US4690682A (en) 1983-04-15 1987-09-01 Damon Biotech, Inc. Sustained release
US4789516A (en) 1983-04-15 1988-12-06 Damon Biotech, Inc Production of sustained released system
US4744933A (en) 1984-02-15 1988-05-17 Massachusetts Institute Of Technology Process for encapsulation and encapsulated active material system
CA1215922A (en) 1984-05-25 1986-12-30 Connaught Laboratories Limited Microencapsulation of living tissue and cells
US4695463A (en) 1985-05-24 1987-09-22 Warner-Lambert Company Delivery system for active ingredients and preparation thereof
GB2186485B (en) * 1986-02-13 1988-09-07 Ethical Pharma Ltd Slow release formulation
US4933185A (en) * 1986-09-24 1990-06-12 Massachusetts Institute Of Technology System for controlled release of biologically active compounds
JPH04502768A (ja) 1989-01-26 1992-05-21 アボット バイオテク,インコーポレイテッド 疎水性蛋白質水溶液の安定化及び持続的放出ビヒクル
US5007790A (en) 1989-04-11 1991-04-16 Depomed Systems, Inc. Sustained-release oral drug dosage form
US5175093A (en) * 1989-11-07 1992-12-29 Lehigh University Bioactive cells immobilized in alginate beads containing voids formed with polyethylene glycol
US5215758A (en) 1991-09-11 1993-06-01 Euroceltique, S.A. Controlled release matrix suppository for pharmaceuticals
US5192802A (en) * 1991-09-25 1993-03-09 Mcneil-Ppc, Inc. Bioadhesive pharmaceutical carrier
EP0610441A4 (en) * 1991-10-29 1996-01-10 Clover Cons Ltd CROSSLINKABLE POLYSACCHARIDES, POLYCATIONS AND LIPIDS CAN BE USED TO ENCODE AND DISPENSE MEDICINAL PRODUCTS.
US5656297A (en) 1992-03-12 1997-08-12 Alkermes Controlled Therapeutics, Incorporated Modulated release from biocompatible polymers
US5711968A (en) 1994-07-25 1998-01-27 Alkermes Controlled Therapeutics, Inc. Composition and method for the controlled release of metal cation-stabilized interferon
US5709854A (en) 1993-04-30 1998-01-20 Massachusetts Institute Of Technology Tissue formation by injecting a cell-polymeric solution that gels in vivo
NZ260909A (en) 1993-07-05 1995-04-27 Takeda Chemical Industries Ltd Production of sustained release preparation by allowing a water-soluble polypeptide to permeate into a biodegradable matrix in an aqueous solution
US5451411A (en) * 1993-10-15 1995-09-19 University Of Washington Methods and compositions for the oral delivery of therapeutic agents
JPH10503179A (ja) 1994-06-24 1998-03-24 イミュネックス・コーポレーション 放出制御性ポリペプチド組成物および炎症性腸疾患の治療方法
US5629184A (en) 1995-01-25 1997-05-13 Amgen Inc. Cationic copolymers of vinylamine and vinyl alcohol for the delivery of oligonucleotides
CA2224381A1 (en) 1995-06-27 1997-01-16 Takeda Chemical Industries, Ltd. Method of producing sustained-release preparation
EP0877627A1 (en) 1996-01-25 1998-11-18 Eli Lilly And Company Obesity protein analog compounds and formulations thereof
AU1838797A (en) 1996-02-06 1997-08-28 Eli Lilly And Company Obesity protein compounds and formulations thereof

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132700A (ja) * 2003-12-04 2010-06-17 Pfizer Prod Inc 少ない副作用しか有さないアジスロマイシン剤形
JP4602711B2 (ja) * 2003-12-04 2010-12-22 ファイザー・プロダクツ・インク 少ない副作用しか有さないアジスロマイシン剤形
JP2005162733A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Pfizer Prod Inc 少ない副作用しか有さないアジスロマイシン剤形
JP2008515927A (ja) * 2004-10-12 2008-05-15 エフエムシー バイオポリマー エイエス 自己ゲル化性アルギネート系及びその使用
JP2008173615A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Ehime Prefecture 機能性材料の製造方法、機能性材料、シート状構造体、及び衛生製品
US20100144909A1 (en) * 2007-01-22 2010-06-10 Hideaki Ichiura Method for producing functional material, functional material, sheet-like structure and sanitary product
WO2008090892A1 (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Unicharm Corporation 機能性材料の製造方法、機能性材料、シート状構造体、及び衛生製品
US8440731B2 (en) * 2007-01-22 2013-05-14 Unicharm Corporation Method for producing functional material, functional material, sheet-like structure and sanitary product
US20130330990A1 (en) * 2007-01-22 2013-12-12 Unicharm Corporation Method for producing functional material, functional material, sheet-like structure and sanitary product
US9101911B2 (en) * 2007-01-22 2015-08-11 Unicharm Corporation Method for producing functional material, functional material, sheet-like structure and sanitary product
JP2012521437A (ja) * 2009-03-26 2012-09-13 ウォーソー・オーソペディック・インコーポレーテッド 標的化薬物送達用組成物のための潜在的成分を特定する方法
US11422128B2 (en) 2016-04-13 2022-08-23 Lsi Medience Corporation Immunoassay employing sulfated polysaccharide
WO2020045162A1 (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 学校法人慶應義塾 薬物送達用担体

Also Published As

Publication number Publication date
PT975333E (pt) 2007-05-31
DE69837140D1 (de) 2007-04-05
AU6973498A (en) 1998-11-11
CA2286092A1 (en) 1998-10-22
ES2283052T3 (es) 2007-10-16
DE69837140T2 (de) 2007-11-29
EP0975333A1 (en) 2000-02-02
WO1998046211A1 (en) 1998-10-22
US20020001619A1 (en) 2002-01-03
DK0975333T3 (da) 2007-06-18
TW577755B (en) 2004-03-01
ZA983089B (en) 1998-10-19
CA2286092C (en) 2004-12-14
US6656508B2 (en) 2003-12-02
EP0975333B1 (en) 2007-02-21
ATE354351T1 (de) 2007-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001524084A (ja) 持続放出性アルギネートゲル
US6939557B2 (en) Slow release protein polymers
EP0981374B1 (en) Sustained-release delayed gels
BG65397B1 (bg) Биоразпадащ се алгинатен гел с постоянно отделяне
JP2001510151A (ja) 生理活性物質の制御放出のための生分解性マクロマー
US20030072803A1 (en) Sustained-release delayed gels
AU2005200949B2 (en) Sustained-Release Delayed Gels
MXPA99009388A (en) Sustained-release alginate gels
MXPA99010284A (en) Sustained-release delayed gels
CZ20004111A3 (cs) Biologicky odbouratelné alginátové gely s prodlouženým uvolňováním

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050328

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20090420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090609