JP2001522144A - 一体構造インダクタ - Google Patents

一体構造インダクタ

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JP2001522144A JP2000519468A JP2000519468A JP2001522144A JP 2001522144 A JP2001522144 A JP 2001522144A JP 2000519468 A JP2000519468 A JP 2000519468A JP 2000519468 A JP2000519468 A JP 2000519468A JP 2001522144 A JP2001522144 A JP 2001522144A
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conductive
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エル−シャラウィ、エル−バダウィ、アミエン
ハシェミ、マジッド、エム.
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ナショナル サイエンティフィック コーポレイション
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 一体構造インダクタがシリコンその他の基板に形成される。当該インダクタは、軸芯(58)が基板に対して平行な少なくとも1つのコイル(62)を具備する。別のコイル(64)等の他のインダクタ素子は、コイル(62)と電気的に直列に接続して、基板から離れるように磁力線をガイドしている。或一つの実施形態においては、磁性材料から形成された共通薄層コイルコアが2つのコイル(62、64)に対して設けられている。コイルコアは、2つのコイル(62、64)を通過する連続的な磁性材磁力線通路を提供している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は一体構造インダクタの分野に関する。具体的には、インダクタが形成
されている基板から磁力線を離すように磁力線をガイドすべく構成された一体構
造インダクタに関する。
【0002】
【背景技術】
能動素子や他の受動素子と共に集積回路に対して受動インダクタを組み込むこ
とにより、集積回路の性能の向上や製造コストの低減が達成される。一体構造受
動インダクタとして最も成功を収めた形態は、基板に対して平行な面上に形成さ
れた導電性のスパイラルである。このスパイラルインダクタが生ずる磁力線は、
基板に対して垂直に延びており、それ故に基板に入射している。スパイラルイン
ダクタは、ヒ化ガリウム(GaAs)基板上に形成された場合に特に効果的であ
る。ヒ化ガリウムを基にした製法は、低外来性のシリコン(Si)を基にした製
法よりも遥かに不経済である。従って、一般的には、シリコン基板を使用するこ
とが不適当である場合に限り、GaAs基板が採用される。特に高周波数(例え
ば、>3GHz)を使用する場合は、GaAsでの実施に適している。このよう
な高周波数域においては、たいていの場合1nH以下のインダクタンスの値を示
す受動インダクタで充分である。そのような小さな値を示すインダクタであれば
、小さなダイエリアでスパイラルを形成することが可能である。更に、ヒ化ガリ
ウムが半絶縁性物質であるため、損失が少なく、高いクオリティーファクタ(Q
)が得られる。
【0003】 しかしながら、低外来性で遥かに低価なSiを基にした製法を採用することが
できる程の低周波数域(例えば、<3GHz)においては、一体構造受動インダ
クタの効果はうすれてしまう。このような低周波数域では、回路設計において、
より大きなインダクタンス値を示す受動インダクタが要求されるが、そのような
大きな値のインダクタンスを達成するのは困難である。他の因子を変更せずにイ
ンダクタンスの値を大きくするためには、その分のダイエリアが必要である。更
に、SiはGaAsよりも遥かに大きな電気伝導率を有しいてる。そのため、ヒ
化ガリウム基板に入射する場合と比較すると、Si基板に入射する磁力線の束は
相当な誘導損失及びQの低下を招来してしまう。Qが低いことは、インダクタン
スの値を更に大きくすることによってなんとか補うことが可能であるが、それに
はやはり更に広いダイエリアが必要となってくる。あいにく、所定のインダクタ
ンス値を実現するために使用されるダイエリアが拡大すると、これに伴って寄生
容量も増加してしまう。寄生容量が増加すると自己共振が低下し、低周波数域で
も誘導に失敗することが起こり得ることとなる。
【0004】 スパイラルインダクタ以外のタイプの一体構造受動インダクタの形成が試みら
れてきた。有望視されている一体構造受動インダクタのタイプは、基板に対して
平行なコイル軸芯を有するコイルインダクタである。このタイプの受動インダク
タが有望視されているのは、インダクタの生じる磁力線が、基板をあからさまに
は貫通しないからである。そのため、Si基板を使用した場合にも損失が低減で
きる。しかしながら、コイルインダクタは有望ではあるものの大きな成功を収め
てはおらず、設計者は能動インダクタや集積回路チップへの外部インダクタ素子
を使用しなければならない場合が多い。
【0005】 コイルインダクタによって良好な結果が得られないのは、所定のダイエリアに
おいて十分に大きなインダクタンス値を生み出すことができないことと、Siを
基にする標準的な製法に本来不適合な処置を必要としこれに頼らざるを得ないこ
ととが少なくとも一部において原因である。基板から離れるように磁力線をガイ
ドするのが十分でなかったために、所定の狭いダイエリアで大きなインダクタン
ス値を得ることは、従来の一体構造受動コイルインダクタにおいては困難であっ
た。当該事項は一般的に所望される幾何学上の形態よりも大きくすることによっ
て補われるが、これによると寄生容量が増大するという不具合を来たしてしまう
。磁力線を経路付けてガイドするために磁性材量を使用することも効果はあるが
、従来技術では完全な磁気回路を形成することはできない。その結果、非磁性材
料を通過する磁気回路の一部は、最終的に得られるインダクタンスに対してイン
ダクタンスを抑制する方向に多大な影響を及ぼしていることとなる。
【0006】 ディバイスの生産性の低下及び生産コストの増大を誘因するので、本来不適合
な又はその他の通常とは異なる処置が必要とされるのは望ましくない。本来不適
合な製法の1つに、複数の磁性材料層を使用することがある。磁性材料による単
一の層を設けることは変則的な製法であって、リスクが大きくなることを許容す
る場合のみに採用されるものである。リスクが大きくなるのは、半導体の製造に
用いられる磁性材料は、相当な程度硬く、通常の半導体材料とは大きく異なる熱
膨張率を有するものだからである。このリスクは、より多数の磁性材料層を設け
れば増大するし、磁性材料層が能動半導体層に接近するほど若しくは磁性材料が
分厚くなるほど増大する。磁性材料による複数の層を設けること、磁性材料を能
動的な層に近接して配置すること、又は分厚い磁性材料層を設けることは、生産
性を低下させ且つ生産コストを増大させる。
【0007】
【発明の開示】
そこで、本発明の利点は、半導体基板から離れるように磁力線がガイドされて
性能の向上が図られた一体構造インダクタが提供されることにある。
【0008】 本発明による他の利点は、単一又はより少ない磁性材料層しか用いない一体構
造インダクタが提供されることにある。
【0009】 本発明による他の利点は、比較的薄い単一の磁性材料層しか用いず、当該磁性
材料層が能動素子から相当な程度に離間している一体構造インダクタが提供され
ることにある。
【0010】 本発明による他の利点は、基礎基板を通過する磁束路を十分低減するために、
インダクタ素子を通過する磁力線をガイド且つ結合するように複数のインダクタ
素子を使用することにある。
【0011】 本発明の他の利点は、高いQ及び高自己共振を示し、比較的狭いダイエリアで 比較的大きなインダクタンスを達成する一体構造インダクタが提供されることに
ある。
【0012】 本発明の他の利点は、シリコン基板で形成することに適した一体構造インダク
タが提供されることにある。
【0013】 本発明による上述の及び他の利点は、略平面状に拡がる半導体基板上に形成さ
れる一体構造インダクタによる或一つの構成によって達成される。インダクタは
、基板から離れるようにガイドされる磁力線を生じる。インダクタは第1の軸芯
を有するの第1のコイルを含む。第1のコイルは、第1の軸芯が基板平面に対し
て略平行となるように当該基板上に形成される。第2のコイルは第2の軸芯を有
し、第2の軸芯が基板平面に対して略平行となるように当該基板上に形成される
。第2のコイルは第1のコイルに対して電気的に直列に接続し、その結果、電流
が第1及び第2の軸芯に沿って第1及び第2のコイルを略逆方向に向かって流れ
るように構成されている。コイルコアは磁性材料で形成され、磁性材料が第1及
び第2の軸芯に沿って第1及び第2のコイル内を略連続的に貫通するように形成
されている。
【0014】 本発明による上述の及び他の利点は、略平面状である半導体基板上に形成され
る一体構造インダクタによる別の構成によっても達成される。インダクタは基板
から離れるようにガイドされる磁力線を生ずる。インダクタの第1の導電スパイ
ラルは、第1の軸芯を有し、第1の軸芯が基板平面に対して略垂直となるように
当該基板上に形成される。第2の導電スパイラルは第2の軸芯を有し、第2の軸
芯が基板平面に対して略垂直となるように且つ第1の軸芯に対して略平行となる
ように当該基板上に形成される。インダクタの導電コイルは第3の軸芯を有し、
第3の軸芯が基板に対して略平行となるように基板上に形成されている。当該コ
イルは第1及び第2のスパイラルとは電気的に直列に結合している。また、当該
コイルは物理的には第1及び第2のコイルの間に配置されている。
【0015】 本発明については、添付図面に照らして詳細な説明及び請求の範囲を参照する
ことによって一層理解されるであろう。尚、添付図面においては、類似の対象に
は同一の符号が付されている。
【0016】
【発明を実施するための最良の形態】
図1は本発明によって形成される一体構造インダクタ20の第1の側断面図で
ある。好ましい実施の形態においては、インダクタ20は、シリコン(Si)か
ら形成され得るがこれに限定されない一体構造基板22上の集積回路(IC)2
1の一部として形成される。IC21の基板22は、その内部に任意の数のトラ
ンジスタ(図示せず)又はその他のディバイスを搭載することが可能である。従
来と同様に、基板22は平面的な形状をしており、能動素子は基板22の平面部
24に形成される。
【0017】 絶縁層26が基板22の平面部24に積層される。層26はSiO2によって 1〜2μmの厚さで形成される。但し、材料の選択や層の厚さは重要なパラメー
タではない。図1には表わしていないが、基板22内部の能動ディバイスとの電
気的接触用の通路を設けるために、層26にバイアスが貫通形成される。
【0018】 層26を堆積した後、導電層28を層26上に積層する。層28は、望ましく
は従来の半導体製造技術に適合する金属(例えばAl又はCu)を用いて形成さ
れる金属層であり、更にバッファ層を含んでいてもよい。層28はスパッタリン
グにより堆積可能であるが、堆積技術は重要ではない。層28は、標準的な製造
技術において可能なかぎり分厚く堆積されるのが望ましい。より分厚く堆積する
のが望ましいのは、分厚い方がインダクタ20の抵抗を下げることができるから
である。好ましい実施の形態においては、層28は1〜2μmの厚さで堆積され
る。層28を堆積した後、層28は従来の技術によりエッチングされてパターニ
ングされる。インダクタ20の形成に際して使用されるパターンは、図3〜9を
参照して後述する。
【0019】 導電層28にパターニング及びエッチングを施した後、絶縁層30が導電層2
8上に積層される。層30は、望ましくは1〜15μmの厚さで形成される。コ
イルインダクタのインダクタンス値は、コイルの直径の2乗に比例する。後に詳
述するように、層30の厚みは、コイルの直径に寄与している。従って、高イン
ダクタンス値を達成するためには、薄い層30よりも分厚い層30である方が望
ましいのである。加えて、層30が分厚いほど、次に積層される層が基板22の
平面部24から遠くに離隔され、次に積層される層が基板22に与える物理的な
不具合が除去される。当業者に周知の方法でCVD酸化膜、ポリイミド又はSO
G処理を行うことよって層30を形成することが可能である。
【0020】 絶縁層30を形成した後、磁性材料層32が積層される。層32は、フェライ
トと酸素の化合(Fe34)又はその他の当業者に公知の磁性材料のような、薄
膜の強磁性材料またはセラミック複合磁性材料から形成される。望ましくは、磁
性材料は低電気伝導率を示す。層32は、望ましくは、合理的に実現できる程度
に基板22の平面部24から遠くに離隔されているが、これは、層32に用いら
れる従来の磁性材料が剛性及び熱膨張の観点から基板22となにかしらの不具合
を有しがちだからである。更に、過剰に分厚い層32は基板22との不具合に拍
車をかけてしまうため、層32が過剰に分厚くならないように注意が必要である
。好ましい実施の形態においては、層32は望ましくは15μm未満の厚さに維
持され、製法上の適合性の観点からは1〜10μmの範囲である。層32はスパ
ッタリングによって堆積可能である。堆積した後、層32は、必ずしも必要では
ないが、磁性材パターンを形成すべくパターニング及びエッチングが施されるが
、これについては図3〜9を参照して後述する。
【0021】 層32の形成に続いて、絶縁層34が層32上に形成される。層34は、層3
0を補完しており、1〜15μmの厚さで形成され、これによって磁性材料層3
2が、層30、32及び34によって構成されるコイル中央領域36の略中央に
配置されることとなる。当業者に周知の方法でCVD酸化膜、ポリイミド又はS
OG処理を行うことよって層34を形成することが可能である。
【0022】 絶縁層34を形成した後、導電層28との物理的かつ電気的な接触を図るため
、導電プラグ38をコイル中央領域36を貫通するように形成する。プラグ38
は、先ずコイル中央領域36を貫くバイアスを形成するようにパターニング及び
エッチングを施すことにより形成することができる。当該バイアス内にプラグ3
8を形成するのには、タングステン(W)を用いた選択CVD法によるのが望ま
しい。次に、基板22のトップ面を平面とするためにフォトレジストによる平面
化処理を施し、平面化エッチバック工程を繰返すことにより感光膜と金属を均一
に除去する。
【0023】 導電プラグ38を形成した後、導電層40をコイル中央領域36上に積層して
層40を物理的かつ電気的にプラグ38に接触させる。層40は、望ましくは、
従来の半導体製造技術に適合する金属(例えばAl又はCu)を用いて形成され
、更にバッファ層を含んでいてもよい。層40はスパッタリングにより堆積され
るが、堆積技術は重要ではない。望ましくは、層40は標準的な製造技術で可能
な限り分厚く堆積される。より分厚くすればインダクタ20の抵抗を下げること
ができるので、より分厚い方が望ましい。上述の導電層28とは異なり、この後
の製造工程が少ないので、層40はより分厚く堆積可能である。5〜20μmな
いしこれよりも分厚くてもよい。層40を堆積した後、層40には従来の技術に
よりパターニング及びエッチングが施される。インダクタ20を形成するのに採
用されるパターンは図3〜9を参照して後述する。
【0024】 層40の形成及びパターニングに続いて、パッシベーション層42が積層され
、これにて標準的な製造技術にしたがってIC21が完成することとなる。
【0025】 図2は、本発明によって形成される一体構造インダクタ20’の第2の側断面
図である。インダクタ20’はインダクタ20と類似しているが、コイル中央領
域36において両インダクタ間に差異が見られる。インダクタ20はコイル中央
領域36において層30、32及び34を含んでいるが(図1参照)、インダク
タ20’はコイル中央領域36においては層30’しか含んでいない。層30’
は層28上に積層された絶縁層である。層30’は厚さ5〜50μmで形成され
るのが望ましい。厚みが増す程に、コイルの直径が大きくなり且つその結果イン
ダクタ20’のインダクタンスの値が大きくなる。当業者に周知の方法でCVD
酸化膜、ポリイミド又はSOG処理を行うことよって層30’を形成することが
可能である。
【0026】 このように、インダクタ20’からは磁性材料32(図1)が省略されている
ので、インダクタ20’はインダクタ20(図1)とは相違する。磁性材料32
を省略することは望ましのであるが、それは、これによって製造工程におけるリ
スクが低減され、そして製造工程におけるリスクが低減されることにより生産性
が向上し且つコストが低下するからである。しかしながら、磁性材料層32を省
略すると、所定のダイエリアにおけるインダクタンス値がインダクタ20よりも
低下するという犠牲を払うことになる場合がある。
【0027】 図3は、インダクタ20(図1)及びインダクタ20’(図2)の一部をなす
コイル44の平面図である。コイル44の理解には本質的でないので、IC21
を構成する複数の層は略記してある。図3の破線は、導電層28において離間し
て形成された下位トレース46を表わす。トレース46の各々の間にはランド領
域48が存在する。実線は導電層40において離間して形成された上位トレース
50を表わす。各トレース50はランド領域52を挟んで離間している。
【0028】 図3に表わした実施形態においては、上位トレース50はランド領域48の上
位に位置し、下位トレース46はランド領域52の下位に位置しており、下位ト
レース46のトレース伸張部54は上位トレース50の下位にまで伸長し、上位
トレース50のトレース伸張部56は下位トレース46の上位にまで伸長してい
る。半導体製造における従来のフォトリソグラフ技術によって効率良くレイアウ
トするように互いに垂直である方向にのみトレースが延びているので、当該形態
は望ましい。さらに、当該形態によると、寄生容量を低減すべく下位トレース4
6が上位トレース50から離隔されている。しかしながら、低自己共振であって
も問題とならない低周波数域で使用するような他の条件で使用する場合には、上
位トレース50は下位トレース46の上位に位置し、所定のダイエリアにおける
コイルの巻数を増加することができる。所定のダイエリアにおいてより多くのコ
イルを巻くことにより高インダクタンス値を達成できるが、上位トレース50を
下位トレース46の上位に位置させると寄生容量も増加する。
【0029】 図4はコイル44の側面図である。図3及び4を参照すると、プラグ38は、
トレース伸張部54及び56で上位トレース50を下位トレース46に電気的に
接続している。即ち、コイル44は下位トレース46とそのトレース伸張部54
、上位トレース50とそのトレース伸張部56、及び導電層38から構成されて
いる。コイル44は、基板22の平面部24に対して略平行に延びるコイル軸芯
58を有している。望ましくは、狭いダイエリアで大きなインダクタンス値を得
ることを可能とするため、半導体製造における従来のフォトリソ技術を用いて効
率良くレイアウトすべく軸芯58が略直線的に延びるようにコイル44をレイア
ウトする。インダクタ20(図1)かインダクタ20’(図2)かの何れが形成
されるかによって、コイル44の上位トレース50及び下位トレース46の間の
中央に磁性材料から形成されるコイルコアが設けられるか否かが決せられる。
【0030】 図4は、電流を通電させた際に形成される磁力線を仮想線で表わしたもので、
当該磁力線は、コイル44の一端部における軸芯58から放射状に発散している
。しかしながら、磁力線の一部が基板22に入射しているので、このような磁力
線パターンは望ましくない。そこでコイル44は、基板22から離れるように磁
力線をガイドすべく、後述する態様で他のインダクタ素子と結合される。
【0031】 図5は、本発明によって形成される一体構造インダクタ20の第1の実施形態
の平面図である。図6は、図5に示された第1の実施形態の側面図である。図5
及び6を参照すると、インダクタ20は、図1を参照して上述した磁性材料層3
2の磁性材料から構成されているコイルコア60と2つのコイル62及び64と
を含んでいる。コイル62及び64は、図1、3及び4を参照して上述したよう
に各々が所望の態様で形成される。コイル62は、望ましくはコイル64に近接
して配置され、インダクタ20の所定のダイエリアにおいて最大のインダクタン
ス値が達成される。望ましくは、コイル62の軸芯58はコイル62の軸芯58
に対して平行である。コイルコアは、望ましくは、コイル62、コイル64及び
これらのコイル62、64に挟まれたコイル間ギャップ領域66により占められ
るダイエリアよりも広い面積を占めるように形成される。
【0032】 好ましい実施の形態においては、トレース50及び46は各々のコイル62及
び64のコイル幅Wを規定している。コイル62及び64は、各々複数の巻きを
有しており、各一巻きがトレース50及び46を含んでいる。巻きは、概して端
トレース68の間に範囲を限られて設けられている。コイルコア60は、望まし
くはコイル62及び64に占められているダイエリアよりも、端トレース68か
ら少なくともWの距離だけ長い。これにより、磁性材料製でコイル62及び64
を共に通過する連続通路が確保されることとなる。略連続磁性材通路を使用する
と、絶縁領域を通過する磁力線によってインダクタンスの値がひどく抑制される
ことはなくなる。図5及び6における破線の磁力線67は、コイル62及び64
を通過する磁気回路を示している。コイル軸芯58と同じ高さにあるコイルコア
60は、図4に示されているように磁力線を放射状に発散させるのではなく、コ
イルコア60内に磁力線を鉛直方向に密にさせる。
【0033】 更に、コイル62及び64のコイル軸芯58に沿って電流が反対方向に進むよ
うに、コイル62及び64は電気的に直列に接続されている。従って、各コイル
62及び64の生じる磁力線は、図4に示されるように放射状に発散するのでは
なく、他方のコイル62及び64の中心に向けて誘引ないしガイドされる。これ
により、コイル間ギャップ領域66における磁力線が打ち消され、磁力線はコイ
ル62及び64に共有されるループとなるように強いられる。
【0034】 このように、好ましい実施形態は、望ましくない分厚さでしかも小さいコイル
コアを使用しているわけではなく、複数のコイルが占める物理的な外形寸法を越
えた面積を占める薄い共通コイルコアを使用している。これにより、全磁力線通
路が共通磁性材料内において複数のコイルを通過することとなる。同時に、磁性
材料層32(図1)が、可能な限り薄く形成されて、基礎とされる基板22に対
して不適合となるリスクが低減されることとなる。導電プラグ38(図1及び4
)は、望ましくはコイルコア60を貫通し、更にコイルコア60を形成する層3
2に接触している。コイルコア60を形成するのに用いられる磁性材料の電気伝
導率が低いので、短絡は生じない。図5はIC21の特定領域に形成された特定
のパターンを有するコイルコア60を示すが、コイルコア60のパターンにおい
てはなにも制約はない。即ち、磁性材料層32(図1)は、必ずしも図5に表わ
されているようなパターンを形成すべくパターニング及びエッチングが施される
必要はなく、IC21の表面全体にわたって形成されてもよいのである。
【0035】 最小のダイエリアにおいてコイル62及び64の間に最大の磁束結合を得るた
めには、コイル62及び64が互いに相等しく配置される。即ち、コイル62及
び64の軸芯58に対する直交線69が、コイル62の端部におけるコイル62
の端トレース68を通過し且つコイル64の端部におけるコイル64の端トレー
ス68を通過するように、コイル62及び64が配置されている。
【0036】 図7は、本発明によって形成される一体構造インダクタ20の第2の実施形態
の平面図である。第2の実施形態は、図5に表わされた第1の実施形態に類似し
ている。しかしながら、インダクタ20にはコイル70及び72が更に備え付け
られている。コイル70及び72は、望ましくは図1、3及び4を参照して上述
されたのと同様にして各々形成される。また、コイル70及び72は、これらの
軸芯58が、互いに平行となり且つコイル62及び64の軸芯58に対して垂直
となるように配向されるのが望ましい。コイル70は、コイル62及び64の第
1の端側に位置し、コイル72は、コイル62及び64の第2の端側に位置する
。この結果出来上がるインダクタ構造は、四角形の各辺に沿って配置したコイル
によって、四角形を成しているようになる。コイル64、72、62及び70は
、コイル64及び62を電流が反対方向へ流れるように電気的に直列に接続され
ており、そのためコイル70及び72を流れる電流も互いに逆方向となる。コイ
ルコア60は、コイル62、64、70及び72が外形をなしてコイル間ギャッ
プ領域66内包する全ダイエリアよりも広い領域を占めるように形態付けられて
いる。
【0037】 インダクタ20の図7に示された実施形態をインダクタ20の図5に示された
実施形態と比較すると、磁力線の結合の態様が向上しており、磁力線を基板22
から離すようにガイドする能力が向上している。そのため、より高いインダクタ
ンス値及びより高いQ値が達成される。しかしながら、コイル間ギャップ領域6
6については、図5の実施形態よりも図7の実施形態の方が広くなっている。そ
して、所定のダイエリアにおけるインダクタンス値は、図7の実施形態では小さ
くなっている。それにもかかわらず、コンデンサや抵抗等の他の要素73がコイ
ル間ギャップ領域66の有効利用のために領域66内に設置されるような場合に
は、図7の実施形態は実用においては特に望ましいものである。
【0038】 一体構造インダクタ20’に関して、図8は平面図であり、図9は側面図であ
る。図8及び9を参照すると、図2を参照して上述したように、インダクタ20
’は望ましくはコイルコア60を省略している(図5〜7)。インダクタ20’
はスパイラル74及び76とコイル78とを含んでいる。コイル78は、図2、
3及び4を参照して上述したのと同様に形成されることが望ましい。スパイラル
74及び76は、好ましくは導電層40のパターニング及びエッチングにより形
成される(図2)。
【0039】 コイル78は物理的にはスパイラル74及び76の間に配置され、スパイラル
74及び76とは電気的に直列接続している。スパイラル74及び76は基板2
2に対して垂直な軸芯80を有しているが、これらは互いに平行である。軸芯8
0は、望ましくは上述したように基板22に対して平行に延びるコイル78の軸
芯58と交差している。スパイラル74及び76が生じる磁力線は、軸芯80で
示される方向でスパイラル74及び76に対して入出している。即ち、スパイラ
ル74及び76が生じる磁力線は基板22方向に向いているのである。しかしな
がら、スパイラル74及び76は、これらの生ずる磁力線が所定の電流によって
互いに反対方向に方向付けられるように、望ましくは互いに反対方向に巻かれて
いる(即ち、時計方向と反時計方向)。
【0040】 図9に最もよく示されているように、コイル78の軸芯58が通る面は、基板
22の平面部24とスパイラル74及び76が形成されている面との間に在る。
勿論、スパイラル74及び76は、望ましくは共に共通の導電層40から形成さ
れる(図2参照)。従って、図9において破線82で示されているように、スパ
イラル74及び76から基板22に向かおうとする磁力線のほとんどは、基板2
2を通過するのではなくコイル78によってガイドされる。同様に、本来図4に
示されるように基板22に向かってコイル78から放射状に発散する磁力線も、
スパイラル74及び76の中心に向かってガイドされる。このように磁力線が基
板22を通過しないようにガイドされるので、損失が低減されてQの値が向上す
る。更に、スパイラル74及び76とコイル78とのにおける相互結合により、
インダクタンス値が全体として顕著に増加する。スパイラル74及び76をコイ
ル78に近接して設けることにより、当該相互結合を向上してより大きなインダ
クタンス値を得ることができる。同様に、スパイラル74及び76の軸芯80を
コイル78の軸芯58に適切に配向させることにより、相互結合を更に向上する
こともできる。
【0041】 以上をまとめると、本発明によって、磁力線を半導体基板から離すようにガイ
ドして性能向上が図られた一体構造インダクタが提供される。当該インダクタは
1又は極力少ない数の磁性材料層を有している。比較的薄い磁性材料層を単一で
使用するのがよい。当該磁性材料層は能動素子から相当程度に離間して設けられ
る。コイルやスパイラルなどの複数のインダクタ素子が、当該インダクタ素子を
通過するように磁力線をガイドないし結合させて、基礎とされる基板を通過する
磁力線の通路を遥かに減少させる。比較的大きなインダクタンス値が、高Q値及
び高自己共振を伴って、比較的狭いダイエリアにおいて達成される。また、本発
明による一体構造インダクタはシリコン基板上に形成されるのに適している。
【0042】 好ましい実施の形態に則して本発明の説明をしてきた。しかしながら、当業者
であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、上述の好適な実施形態に対して
種々の変更や修飾を施すことが可能であることは理解できよう。当業者に自明な
これらの又は他の変更及び修飾は、本発明の範囲に含まれるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によって形成される一体構造インダクタの第1の側断面図である。
【図2】 本発明によって形成される一体構造インダクタの第2の側断面図である。
【図3】 本発明によって形成される一体構造インダクタの一部の構成の平面図である。
【図4】 図3のコイルの側面図である。
【図5】 本発明によって形成される一体構造インダクタの第1の実施形態の平面図であ
る。
【図6】 図5に示された第1の実施形態の側面図である。
【図7】 本発明によって形成される一体構造インダクタの第2の実施形態の平面図であ
る。
【図8】 本発明によって形成される一体構造インダクタの第3の実施形態の平面図であ
る。
【図9】 図8に示された第3の実施形態の側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ハシェミ、マジッド、エム. アメリカ合衆国、カリフォルニア 94087、 サニーベイル、エル カミノ リアル ナ ンバー 502、1030 イー. Fターム(参考) 5F038 AZ04 BH01 BH11 DF02 EZ20

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平面(24)に拡がる半導体基板(22)に形成され、当
    該基板(22)から離れるように磁力線(67)をガイドする一体構造インダク
    タ(20)であって、 第1の軸芯(58)を有し、当該第1の軸芯(58)が上記平面部(24)に
    対して略平行となるように上記基板(22)に形成された第1のコイル(62)
    と、 第2の軸芯(58)を有し、当該第2の軸芯(58)が上記平面部(24)に
    対して略平行となるように上記基板(22)に形成された第2のコイル(64)
    と、 磁性材料から形成され、略連続的な磁性材料通路が上記第1及び第2の軸芯(
    58)に沿って第1及び第2のコイル(62、64)を通過するように形成され
    たコイルコアと、を具備し、 電流が上記第1及び第2の軸芯(58)に沿って互いに略逆方向に上記第1及
    び第2のコイル(62、64)を流れるように、第2のコイル(64)は第1の
    コイル(62)と電気的に直列に接続されている、一体構造インダクタ(20)
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2の軸芯(58)は略直線であって、当該第
    1及び第2の軸芯(58)は互いに略平行である、請求項1に記載の一体構造イ
    ンダクタ(20)。
  3. 【請求項3】 第3の軸芯(58)を有し、当該第3の軸芯(58)が上記
    平面部(24)に対して略平行で上記第1及び第2の軸芯(58)に対して略垂
    直となるように上記基板(22)に形成された第3のコイル(70)を更に具備
    し、当該第3のコイルは、第1及び第2のコイル(62、64)の間においてこ
    れらと電気的に直列に接続されている、請求項2に記載の一体構造インダクタ(
    20)。
  4. 【請求項4】 第4の軸芯(58)を有し、当該第4の軸芯(58)が上記
    平面部(24)に対して略平行で上記第3の軸芯(58)に対して略平行となる
    ように上記基板(22)に形成されされた第4のコイル(72)を更に具備し、
    当該第4のコイルは、電流が上記第3及び第4の軸芯(58)に沿って互いに略
    逆方向に上記第3及び第4のコイル(70、72)を流れるように、第1及び第
    2のコイル(62、64)の1つと電気的に直列に接続されている、請求項3に
    記載の一体構造インダクタ(20)。
  5. 【請求項5】 上記第1のコイル(62)は上記基板(22)の第1の領域
    を占め、上記第2のコイル(64)は上記基板(22)の第2の領域を占め、上
    記第3のコイル(60)は第1及び第2の領域の全域を占めている、請求項1に
    記載の一体構造インダクタ(20)。
  6. 【請求項6】 上記第1及び第2のコイル(62、64)はコイル間ギャッ
    プ領域(66)により互いに離間しており、上記コイルコア(60)は、上記基
    板(22)上の上記第1及び第2の領域に上記コイル間ギャップ領域(66)を
    加えたよりも広い領域を占めている、請求項5に記載の一体構造インダクタ(2
    0)。
  7. 【請求項7】 上記第1のコイル(62)は、上記平面部(24)に対して
    略平行で上記第1の軸芯(58)に対して略垂直な方向に幅距離の長さ延びる複
    数の離間したトレース(46、50)を含み、上記コイルコア(60)は、基板
    (22)上の上記第1の軸芯(58)に沿って上記トレース(46、50)を少
    なくとも上記幅距離の長さ越えて拡がる領域を占める、請求項5に記載の一体構
    造インダクタ(20)。
  8. 【請求項8】 上記第1のコイル(62)は、上記第1の軸芯(58)に沿
    って互いに離間する第1及び第2の端トレース(68)を含んでおり、 上記第2のコイル(62)は、上記第2の軸芯(58)に沿って互いに離間す
    る第3及び第4の端トレース(68)を含んでおり、 上記第1及び第2の軸芯(58)は互いに略平行であり、上記第3の端トレー
    ス(68)は、上記第1の端トレース(68)を通って上記第1及び第2の軸芯
    (58)に対して略垂直な直線(69)に近接して配置されている、請求項1に
    記載の一体構造インダクタ(20)。
  9. 【請求項9】 上記第4の端トレース(68)は上記第2の端トレース(6
    8)を通って上記第1及び第2の軸芯(58)に対して略垂直な直線(69)に
    近接して配置されている、請求項8に記載の一体構造インダクタ(20)。
  10. 【請求項10】 上記基板(22)は略シリコン製である、請求項1に記載
    の一体構造インダクタ(20)。
  11. 【請求項11】 第1の絶縁層(26)が上記基板(22)の上位に位置し
    、 互いに離間した第1のトレース(46)へと形態付けられた第1の導電層(2
    8)が上記第1の絶縁層(26)の上位に位置し、 第2の絶縁層(30)が上記第1の導電層(28)の上位に位置し、 磁性材料層(32)が上記第2の絶縁層(30)の上位に位置し、 第3の絶縁層(34)が上記磁性材料層(32)の上位に位置し、 互いに離間した第2のトレース(50)へと形態付けられた第2の導電層(4
    0)が上記第3の絶縁層(34)の上位に位置し、 複数の導電プラグ(38)が上記第1のトレース(64)から上記第2及び第
    3の絶縁層(30、34)を通過して上記第2のトレース(50)へ延びており
    、 上記第1のトレース(46)と上記第2のトレース(50)と上記導電プラグ
    (38)とが、上記第1のコイル(62)を構成し且つ上記第2のコイル(64
    )を構成するように形態付けられ、上記磁性材料層(32)が上記コイルコア(
    60)を構成している、請求項1に記載の一体構造インダクタ(20)。
  12. 【請求項12】 上記磁性材料層(32)の厚さは15μm未満である、請
    求項11に記載の一体構造インダクタ(20)。
  13. 【請求項13】 上記磁性材料層(32)は、上記第1のトレース(46)
    上の略連続な領域の上位に位置するよな寸法で設けられており、上記導電プラグ
    (38)は、上記磁性材料層(32)を貫通し且つ接触している、請求項10に
    記載の一体構造インダクタ(20)。
  14. 【請求項14】 略平面(24)に拡がる半導体基板(22)に形成され、
    当該基板(22)から離れるように磁力線(67)をガイドする一体構造インダ
    クタ(20)であって、 第1の軸芯(80)を有し、当該第1の軸芯(80)が上記平面部(24)に
    対して略垂直となるように上記基板(22)に形成された第1の導電スパイラル
    (74)と、 第2の軸芯(82)を有し、当該第2の軸芯(82)が上記平面部(24)に
    対して略垂直で上記第1の軸芯(80)に対して略平行となるように上記基板(
    22)に形成された第2の導電スパイラル(76)と、 第3の軸芯(58)を有し、当該第3の軸芯(58)が上記平面部(24)に
    対して略平行となるように上記基板(22)に形成された第3の導電コイル(7
    8)と、を具備し、 当該コイル(78)は、上記第1及び第2のスパイラル(74、76)と電気
    的に直列に接続され、物理的に上記第1及び第2のスパイラル(74、76)の
    間に配置されている、一体構造インダクタ(20)。
  15. 【請求項15】 上記第1及び第2の軸芯(80)は、上記第3の軸芯(5
    8)に沿って延びる直線に近接している、請求項14に記載の一体構造インダク
    タ(20)。
  16. 【請求項16】 上記第1のスパイラル(74)は、上記基板(22)の平
    面部(24)に対して平行であり離間している第1の面部に概ね形成されており
    、 上記第2のスパイラル(76)は、上記基板(22)の平面部(24)に対し
    て平行であり離隔している第2の面部に概ね形成されており、 上記第3の軸芯(58)は、上記基板(22)の平面部(24)と上記第1の
    面部の間に配置されており、 上記第3の軸芯(58)は、上記基板(22)の平面部(24)と上記第2の
    面部の間に配置されいる、請求項14に記載の一体構造インダクタ(20)。
  17. 【請求項17】 上記第1のスパイラル(74)による磁力線(82)は上
    記第1の軸芯(80)に沿う第1の方向への方向性を有し、 上記第2のスパイラル(76)による磁力線(82)は上記第2の軸芯(80
    )に沿う第2の方向への方向性を有し、 上記第1の方向は第2の方向に対して逆向きである、請求項14に記載の一体
    構造インダクタ(20)。
  18. 【請求項18】 上記基板(22)は略シリコン製である、請求項14に記
    載の一体構造インダクタ(20)。
  19. 【請求項19】 第1の絶縁層(26)が上記基板(22)の上位に位置し
    、 互いに離間した第1のトレース(46)へと形態付けられた第1の導電層(2
    8)が上記第1の絶縁層(26)の上位に位置し、 第2の絶縁層(30’)が上記第1の導電層(28)の上位に位置し、 第2の導電層(40)が、上記第2の絶縁層(30’)の上位に位置し、上記
    第1のスパイラル(74)と上記第2のスパイラル(76)と互いに離間した第
    2のトレース(50)へと形態付けられており、 複数の導電プラグ(38)が、上記第1のトレース(46)から上記第2の絶
    縁層(30’)を通過して上記第2のトレース(50)に延びており、 上記第1のトレース(46)と上記第2のトレース(46)と上記導電プラグ
    (38)とが上記コイル(78)を構成するように形態付けられている、請求項
    14に記載の一体構造インダクタ(20)。
  20. 【請求項20】 略平面(24)に拡がる半導体基板(22)に形成され、
    当該基板(22)から離れるように磁力線(67)をガイドする一体構造インダ
    クタ(20)であって、 上記基板(22)の第1の領域の上位に位置するように当該基板(22)に形
    成され、上記平面部(24)に対して略平行に延びる第1の軸芯(58)を有す
    る第1のコイル(62)と、 上記基板(22)の第2の領域の上位に位置するように当該基板(22)に形
    成され、上記平面部(24)及び第1の軸芯(58)に対して略平行に延びる第
    2の軸芯(58)を有し、上記第1のコイル(62)に対してはコイル間ギャッ
    プ領域(66)を介して離間している第2のコイル(64)であって、電流が上
    記第1及び第2の軸芯(58)に沿って互いに略逆方向に上記第1及び第2のコ
    イル(62、64)を流れるように第1のコイル(62)と電気的に直列に接続
    している第2のコイル(64)と、 磁性材料から形成され、略連続的な磁性材料通路が上記第1及び第2の軸芯(
    58)に沿って第1及び第2のコイル(62、64)を通過するように、上記基
    板(22)の上記第1の領域、第2の領域及びコイル間ギャップ領域(66)を
    越えて拡がる領域の上位に位置するように形成されたコイルコア(60)と、を
    具備する一体構造インダクタ(20)。
  21. 【請求項21】 略平面(24)に拡がる半導体基板(22)に形成され、
    当該基板(22)から離れるように磁力線(67)をガイドする一体構造インダ
    クタ(20)であって、 コイル軸芯(58)を有し、当該コイル軸芯(58)が上記基板平面部(24
    )に対して略平行な直線に沿って第1及び第2の相反する両方向へ延びるように
    上記基板(22)に形成される導電コイル(78)と、 上記基板平面部(24)に対して平行で離間した第1の面部において上記基板
    (22)に形成され、上記基板平面部(24)に対して略垂直で且つ上記導電コ
    イル(78)から上記第1の方向に向うコイル軸芯(58)に近接する第1の軸
    芯線(80)を有する第1の導電スパイラル(74)と、 上記基板平面部(24)に対して平行で離間した第2の面部において上記基板
    (22)に形成され、上記基板平面部(24)に対して略垂直で且つ上記第1の
    軸芯線(80)に対して略平行で、上記導電コイル(78)から上記第2の方向
    に向うコイル軸芯線(58)に近接する第2の軸芯線(80)を有する第2の導
    電スパイラル(78)と、を具備し、 上記導電コイル(78)は、上記第1のスパイラル(74)及び第2のスパイ
    ラル(76)による磁力線(82)が略逆向きの方向性を有するように第1及び
    第2のスパイラル(74、76)に電気的に直列に接続し、上記コイル軸芯(5
    8)は、上記基板(22)の平面部(24)と第1の面部との間、及び上記基板
    (22)の平面部(24)と上記第2の面部との間に位置している、一体構造イ
    ンダクタ(20)。
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