JP2001521817A5 - - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エチレン、酸素及び酢酸を反応物とする反応により酢酸ビニルを製造する方法であって、前記反応物を触媒と接触させることを含んでなり、前記触媒が、多孔性支持体の多孔性表面上に触媒有効量の金属パラジウムと金及び第3金属が堆積されたその多孔性支持体を含んでなり、前記触媒が、(A)多孔性支持体を、パラジウムの水溶性塩と前記第3金属であってマグネシウム、カルシウム、バリウム、ジルコニウム及びセリウムからなる群から選択されるものの水溶性塩との水溶液で含浸し、前記パラジウム及び前記第3金属を適するアルカリ性化合物との反応により非水溶性化合物として固定し、続いて、該触媒を水溶性金塩の溶液で含浸し、後者の含浸において存在する溶液中の金を適するアルカリ性化合物との反応により非水溶性化合物として固定し、そして該固定したパラジウム及び金をそれらの金属状態に、かつ該第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属との混合物として還元することを含んでなる方法(A);又は(B)該支持体を、パラジウムの水溶性塩、金の水溶性塩、及び前記第3金属であってマグネシウム、カルシウム、バリウム、及びセリウムからなる群から選択されるものの水溶性塩の溶液で含浸する工程;該含浸した支持体を適するアルカリ性化合物の溶液に浸しながら回転及び/又は混転する工程を含む手段によって、後者の溶液中のパラジウム、金及び第3金属を非水溶性化合物として固定する工程;及び、該固定したパラジウム及び金をそれらの金属状態に、かつ該第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属との混合物に還元する工程を含んでなる方法(B)のいずれかによって調製されたものである方法。
【請求項2】 前記第3金属がマグネシウムである、請求項1記載の方法。
【請求項3】 前記第3金属がカルシウムである、請求項1記載の方法。
【請求項4】 前記第3金属がバリウムである、請求項1記載の方法。
【請求項5】 前記第3金属がセリウムである、請求項1記載の方法。
【請求項6】 前記触媒が方法(A)によって調製される、請求項1記載の方法。
【請求項7】 前記第3金属がジルコニウムである、請求項6記載の方法。
【請求項8】 前記触媒が方法(B)によって調製される、請求項1記載の方法。
【請求項9】 方法(B)における、該パラジウム、金、及び第3金属を固定するために適するアルカリ性化合物の溶液に浸された該含浸した支持体を回転及び/又は混転する工程が、少なくとも約0.5時間継続される、請求項8記載の方法。
【請求項10】 前記含浸液が、元素状態のパラジウム及び第3金属の全てと仕上がり触媒に望まれる元素状態の金の一部のみを含有し;前記含浸液中の前記触媒活性のある金属の前記固定及び還元の後、金塩の形態で溶解した該触媒中に望まれる残りの元素状態の金及び該添加した金を非水溶性化合物として固定するのに十分な量の適するアルカリ性化合物を含有する別の溶液で該触媒を含浸し;そして前記添加され固定された金をその金属状態に還元するように方法(B)が行なわれる、請求項8記載の方法。
【請求項11】 該触媒中の全てのパラジウム及び金をそれらの金属状態に還元し、かつ第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属の混合物に還元した後に、該触媒上に堆積させたアルカリ金属酢酸塩を含有させた、請求項1記載の方法。
【請求項12】 前記アルカリ金属酢酸塩が酢酸カリウムである、請求項11記載の方法。
【請求項13】 酢酸カリウムが前記反応物と一緒に該反応に送給される、請求項12記載の方法。
【請求項14】 多孔性支持体の多孔性表面上に触媒有効量の金属パラジウムと金及び第3金属が堆積されたその多孔性支持体を含んでなる触媒であって、(A)多孔性支持体を、パラジウムの水溶性塩と前記第3金属であってマグネシウム、カルシウム、バリウム、ジルコニウム及びセリウムからなる群から選択されるものの水溶性塩との水溶液で含浸し、前記パラジウム及び前記第3金属を適するアルカリ性化合物との反応により非水溶性化合物として固定し、続いて、該触媒を水溶性金塩の溶液で含浸し、後者の含浸において存在する溶液中の金を適するアルカリ性化合物との反応により非水溶性化合物として固定し、そして該固定したパラジウム及び金をそれらの金属状態に、かつ該第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属との混合物として還元することを含んでなる方法(A);又は(B)該支持体を、パラジウムの水溶性塩、金の水溶性塩、及び前記第3金属であってマグネシウム、カルシウム、バリウム、及びセリウムからなる群から選択されるものの水溶性塩の溶液で含浸する工程;該含浸した支持体を適するアルカリ性化合物の溶液に浸しながら回転及び/又は混転する工程を含む手段によって、後者の溶液中のパラジウム、金及び第3金属を非水溶性化合物として固定する工程;及び、該固定したパラジウム及び金をそれらの金属状態に、かつ該第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属との混合物に還元する工程を含んでなる方法(B)のいずれかによって調製される触媒。
【請求項15】 前記第3金属がマグネシウムである、請求項14記載の触媒。
【請求項16】 前記第3金属がカルシウムである、請求項14記載の触媒。
【請求項17】 前記第3金属がバリウムである、請求項14記載の触媒。
【請求項18】 前記第3金属がセリウムである、請求項14記載の触媒。
【請求項19】 前記触媒が方法(A)によって調製される、請求項14記載の触媒。
【請求項20】 前記第3金属がジルコニウムである、請求項19記載の触媒。
【請求項21】 前記触媒が方法(B)によって調製される、請求項14記載の触媒。
【請求項22】 方法(B)における、該パラジウム、金、及び第3金属を固定するために適するアルカリ性化合物の溶液に浸された該含浸した支持体を回転及び/又は混転する工程が、少なくとも約0.5時間継続される、請求項21記載の触媒。
【請求項23】 前記含浸液が、元素状態のパラジウム及び第3金属の全てと仕上がり触媒に望まれる元素状態の金の一部のみを含有し;前記含浸液中の前記触媒活性のある金属の前記固定及び還元の後、金塩の形態で溶解した該触媒中に望まれる残りの元素状態の金及び該添加した金を非水溶性化合物として固定するのに十分な量の適するアルカリ性化合物を含有する別の溶液で該触媒を含浸し;そして前記添加され固定された金をその金属状態に還元するように方法(B)が行なわれる、請求項18記載の触媒。
【請求項24】 該触媒中の全てのパラジウム及び金をそれらの金属状態に還元し、かつ第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属の混合物に還元した後に、該触媒上に堆積させたアルカリ金属酢酸塩を含有させた、請求項14記載の触媒。
【請求項25】 前記アルカリ金属酢酸塩が酢酸カリウムである、請求項24記載の触媒。
【請求項1】 エチレン、酸素及び酢酸を反応物とする反応により酢酸ビニルを製造する方法であって、前記反応物を触媒と接触させることを含んでなり、前記触媒が、多孔性支持体の多孔性表面上に触媒有効量の金属パラジウムと金及び第3金属が堆積されたその多孔性支持体を含んでなり、前記触媒が、(A)多孔性支持体を、パラジウムの水溶性塩と前記第3金属であってマグネシウム、カルシウム、バリウム、ジルコニウム及びセリウムからなる群から選択されるものの水溶性塩との水溶液で含浸し、前記パラジウム及び前記第3金属を適するアルカリ性化合物との反応により非水溶性化合物として固定し、続いて、該触媒を水溶性金塩の溶液で含浸し、後者の含浸において存在する溶液中の金を適するアルカリ性化合物との反応により非水溶性化合物として固定し、そして該固定したパラジウム及び金をそれらの金属状態に、かつ該第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属との混合物として還元することを含んでなる方法(A);又は(B)該支持体を、パラジウムの水溶性塩、金の水溶性塩、及び前記第3金属であってマグネシウム、カルシウム、バリウム、及びセリウムからなる群から選択されるものの水溶性塩の溶液で含浸する工程;該含浸した支持体を適するアルカリ性化合物の溶液に浸しながら回転及び/又は混転する工程を含む手段によって、後者の溶液中のパラジウム、金及び第3金属を非水溶性化合物として固定する工程;及び、該固定したパラジウム及び金をそれらの金属状態に、かつ該第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属との混合物に還元する工程を含んでなる方法(B)のいずれかによって調製されたものである方法。
【請求項2】 前記第3金属がマグネシウムである、請求項1記載の方法。
【請求項3】 前記第3金属がカルシウムである、請求項1記載の方法。
【請求項4】 前記第3金属がバリウムである、請求項1記載の方法。
【請求項5】 前記第3金属がセリウムである、請求項1記載の方法。
【請求項6】 前記触媒が方法(A)によって調製される、請求項1記載の方法。
【請求項7】 前記第3金属がジルコニウムである、請求項6記載の方法。
【請求項8】 前記触媒が方法(B)によって調製される、請求項1記載の方法。
【請求項9】 方法(B)における、該パラジウム、金、及び第3金属を固定するために適するアルカリ性化合物の溶液に浸された該含浸した支持体を回転及び/又は混転する工程が、少なくとも約0.5時間継続される、請求項8記載の方法。
【請求項10】 前記含浸液が、元素状態のパラジウム及び第3金属の全てと仕上がり触媒に望まれる元素状態の金の一部のみを含有し;前記含浸液中の前記触媒活性のある金属の前記固定及び還元の後、金塩の形態で溶解した該触媒中に望まれる残りの元素状態の金及び該添加した金を非水溶性化合物として固定するのに十分な量の適するアルカリ性化合物を含有する別の溶液で該触媒を含浸し;そして前記添加され固定された金をその金属状態に還元するように方法(B)が行なわれる、請求項8記載の方法。
【請求項11】 該触媒中の全てのパラジウム及び金をそれらの金属状態に還元し、かつ第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属の混合物に還元した後に、該触媒上に堆積させたアルカリ金属酢酸塩を含有させた、請求項1記載の方法。
【請求項12】 前記アルカリ金属酢酸塩が酢酸カリウムである、請求項11記載の方法。
【請求項13】 酢酸カリウムが前記反応物と一緒に該反応に送給される、請求項12記載の方法。
【請求項14】 多孔性支持体の多孔性表面上に触媒有効量の金属パラジウムと金及び第3金属が堆積されたその多孔性支持体を含んでなる触媒であって、(A)多孔性支持体を、パラジウムの水溶性塩と前記第3金属であってマグネシウム、カルシウム、バリウム、ジルコニウム及びセリウムからなる群から選択されるものの水溶性塩との水溶液で含浸し、前記パラジウム及び前記第3金属を適するアルカリ性化合物との反応により非水溶性化合物として固定し、続いて、該触媒を水溶性金塩の溶液で含浸し、後者の含浸において存在する溶液中の金を適するアルカリ性化合物との反応により非水溶性化合物として固定し、そして該固定したパラジウム及び金をそれらの金属状態に、かつ該第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属との混合物として還元することを含んでなる方法(A);又は(B)該支持体を、パラジウムの水溶性塩、金の水溶性塩、及び前記第3金属であってマグネシウム、カルシウム、バリウム、及びセリウムからなる群から選択されるものの水溶性塩の溶液で含浸する工程;該含浸した支持体を適するアルカリ性化合物の溶液に浸しながら回転及び/又は混転する工程を含む手段によって、後者の溶液中のパラジウム、金及び第3金属を非水溶性化合物として固定する工程;及び、該固定したパラジウム及び金をそれらの金属状態に、かつ該第3金属をその酸化物又はその酸化物とその金属との混合物に還元する工程を含んでなる方法(B)のいずれかによって調製される触媒。
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【請求項16】 前記第3金属がカルシウムである、請求項14記載の触媒。
【請求項17】 前記第3金属がバリウムである、請求項14記載の触媒。
【請求項18】 前記第3金属がセリウムである、請求項14記載の触媒。
【請求項19】 前記触媒が方法(A)によって調製される、請求項14記載の触媒。
【請求項20】 前記第3金属がジルコニウムである、請求項19記載の触媒。
【請求項21】 前記触媒が方法(B)によって調製される、請求項14記載の触媒。
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