JP2001521518A - 歯科用プライマー組成物 - Google Patents

歯科用プライマー組成物

Info

Publication number
JP2001521518A
JP2001521518A JP54385898A JP54385898A JP2001521518A JP 2001521518 A JP2001521518 A JP 2001521518A JP 54385898 A JP54385898 A JP 54385898A JP 54385898 A JP54385898 A JP 54385898A JP 2001521518 A JP2001521518 A JP 2001521518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
weight
group
primer
acidic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP54385898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4406691B2 (ja
JP2001521518A5 (ja
Inventor
ビー. ミトラ,スミタ
ディー. クエン,ロバート
Original Assignee
ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=25270923&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2001521518(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー filed Critical ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
Publication of JP2001521518A publication Critical patent/JP2001521518A/ja
Publication of JP2001521518A5 publication Critical patent/JP2001521518A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4406691B2 publication Critical patent/JP4406691B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/70Preparations for dentistry comprising inorganic additives
    • A61K6/71Fillers
    • A61K6/77Glass
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/30Compositions for temporarily or permanently fixing teeth or palates, e.g. primers for dental adhesives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/60Preparations for dentistry comprising organic or organo-metallic additives
    • A61K6/69Medicaments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/70Preparations for dentistry comprising inorganic additives
    • A61K6/78Pigments

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 多部分歯科用接着プライマー組成物は、少なくとも2種の部分Aおよび部分Bで提供される。部分Aは、酸性重合性化合物と重合性希釈剤とを含む。この部分は、水が存在する場合、部分AのpHが約2より高くなるように選択される。部分Bは、そのpHが約2未満になるように酸性材料を含む。基体を接着する方法も記載されている。

Description

【発明の詳細な説明】 歯科用プライマー組成物 発明の分野 本発明は、歯科修復材用のプライマー系に関し、特に、別個の酸エッチング段 階を必要とせずに象牙質とエナメル質の両方に大きい接着力を付与する複合修復 材に関する。 背景 プライマー系は、一般に、硬組織を接着するために用いられてきた。米国特許 第4,719,149号には、酸および水溶性塗膜成形剤であるプライマーが記 載されている。酸はフェノールのpKa以下のpKaを有し、酸および酸のカルシウム 塩は塗膜成形剤に可溶である。プライマーは、塗膜形成剤に可溶でない接着に有 害な量のカルシウム塩を含んでいない。 発明の要約 多部分歯科用接着性プライマー組成物は、少なくとも部分Aおよび部分Bを含 んで提供される。部分A)は、i)接着に有効な量の酸性基を更に含む、250 より大きい分子量を有するモノマー、オリゴマー、プレポリマーまたはポリマー である酸性重合性化合物0.1〜90重量%とii)1〜90重量%の重合性希釈 剤とを含む。酸性重合性化合物は、水が存在する場合、部分AのpHが約2より 高くなるように選択される。部分B)は、iii)0.1〜100重量%の濃度で 存在する酸性材料を含む。この部分の酸性材料は、部分BのpHが約2よりも低 くなるように選択される。部分Aと部分Bを 合わせたものに、iv)0.5〜90重量%の水とv)0.01〜20重量%の硬 化剤とvi)0〜99.9重量%の濃度で存在する非水溶媒とを含有する。 硬組織上に部分Aおよび部分Bをいずれかの順で塗布する際に、硬組織に塗布 する直前にこれらの部分の両方を組み合わせ、原位置で硬組織上において組み合 わせることを含む歯の硬組織を下塗りする方法も提供される。部分を硬組織に別 々に塗布して原位置で組み合わせる場合、部分Bを部分Aの前に塗布して、硬組 織に最大酸エッチング効果を与えることが好ましい。 発明の詳細な説明 現行の歯科用接着製品は、一般に、高い接着力値を生じさせるために、接着さ れる表面にプライマーを塗布する前に別個の酸エッチング段階が必要である。こ の余分な酸エッチング段階は多くの時間がかかり、開業医には全く面倒である。 本発明は、別個で異質の酸エッチング段階を必要とせずに象牙質組織およびエナ メル質組織の両方に高い接着力値を付与する歯科用プライマー組成物を提供する 。上述のように、塗布前には別々に貯蔵される特定の主要成分を含むプライマー 系は、必要な接着効果を達成する系を提供する。詳しくは、プライマーは、2未 満のpH値を有する酸性成分(部分B)を含有するべきである。しかし、この酸 性成分は、硬表面に塗布する直前まで部分Aの成分i)およびii)から別々に貯 蔵しなければならない。 プライマー組成物の部分Aおよび部分Bは、硬表面上で組み合わせるか、また は硬表面に塗布する直前に組み合わせることができる。「直前」とは、長くても 一般には歯科処置を行う同日、または更に好ましくは歯科処置を行う5分未満前 を意味する。最も好ましくは、 例えば、下塗される表面に二部分を同時に送出する二部分ディスペンサー装置を 用いることにより、または各部分からの液滴を単一の管の中に混合して、順次そ の管がこうして混合されたプライマー組成物を必要な場所に送出することにより 、部分Aおよび部分Bを塗布のまさに数秒前に混合する。あるいは、部分Aおよ び部分Bを独立に容器または溜めに送出し、この場所で混合し、その後下塗りさ れる表面に送出することができる。 ここでプライマー組成物の成分を更に詳細に説明する。好ましい材料には以下 のものが挙げられる。 部分Aは、250より大きい分子量を有するモノマー、オリゴマー、プレポリ マーまたはポリマーである重合性化合物である成分i)を含有する。この化合物 は接着に有効な量の酸性基を更に含む。最も好ましくは、重合性部分は、アミド 官能基を通して化合物の残りに結合される。 部分Ai)の好ましい化合物は、一般式I: B(X)m(Y)n (式中、Bは有機主鎖を表わし、各Xは独立に酸性基であり、各Yは独立に重 合性基であり、mは2以上の平均値を有する数であり、nは1以上の平均値を有 する数である)を有する。 好ましくは、主鎖Bは炭素−炭素結合の低分子主鎖または高分子主鎖であり、 任意に、酸素、窒素または硫黄ヘテロ原子などの非妨害置換基を含む。本明細書 中で用いられる用語「非妨害」とは、重合反応を過度に妨害しない置換基または 結合基を意味する。 好ましいX基はカルボン酸基である。 適するY基には、重合性エチレン性不飽和基が挙げられるが、そ れに限定されない。特に好ましいエチレン性不飽和基は、フリーラジカル機構ま たは酸化還元機構によって重合することができるものであり、それらの例は、置 換および非置換アクリレート、メタクリレート、アルケンおよびアクリルアミド である。 XおよびY基は、直接、あるいは置換または非置換アルキル、アルコキシアル キル、アミノ、アリール、アルコキシアルキル、アルコキシアリール、アラルキ ルまたはアルカリール基などのあらゆる非妨害有機結合基によって主鎖Bに結合 することができる。 式Iの化合物は、(1)式B(X)m+nのポリマーのn個のX基を適する化合 物と反応させてn個のペンダントY基を形成する、(2)X基以外の位置で式B (X)mのポリマーを適する化合物と反応させてn個のペンダントY基を形成す る、(3)式B(Y)m+nまたはB(Y)nのポリマーを適する化合物とY基を通 してまたは他の位置でのいずれかで反応させて、m個のペンダントX基を形成す る、および(4)適切なモノマー、例えば、1個以上のペンダントX基を含むモ ノマーおよび1個以上のペンダントY基を含むモノマーを共重合する、に限定さ れないが、それらを含む多様な合成経路に従って調製することができる。 上述した第1の合成経路、すなわち、式B(X)m+nのポリマーのn個のX基 を反応させてn個のペンダントY基を形成するというのは好ましい。こうした基 は、「カップリング化合物」、すなわち、X基を通してポリマーと反応して、カッ プリング化合物とX基との間で共有結合を形成し、よってペンダント形式で主鎖 BにY基を結合させることが可能なY基と反応基との両方を含む化合物の使用に より反応することができる。適するカップリング化合物は、Y基と反応基との間 で非妨害置換基および/または非妨害結合基を任意に含む有機化合物である。 式Iの特に好ましい化合物は、各Xがカルボキシル基であり、各Yがフリーラ ジカル機構またはレドックス機構によって重合されることが可能であるエチレン 性不飽和基である化合物である。こうした化合物は、エチレン性不飽和基と、カ ルボン酸基と反応することが可能な基との両方を含むカップリング化合物とポリ アルケン酸(例えば、式B(X)m+n(式中、各Xはカルボキシル基である)の ポリマー)とを反応させることにより都合よく調製される。得られる化合物の分 子量は、少なくとも約250、好ましくは約500〜約500,000の間、更 に好ましくは約1,000〜約100,000の間である。本明細書中で記載さ れる「分子量」とは、重量平均分子量を意味する。これらの化合物は、一般に水 混和性であるが、それらを誘導するポリアルカン酸よりも水混和性の度合は小さ い。従って、以下に更に完全に記載された共溶媒を用いるのは、化合物の溶解度 を高めるために好ましく、化合物のより濃縮された溶液を達成する。 本発明の化合物を調製する際に用いるために適するポリアルケン酸には、ガラ スイオノマーセメントを調製するために一般に用いられる不飽和モノ−、ジ−ま たはトリカルボン酸のホモポリマーおよびコポリマーが挙げられる。代表的なポ リアルケン酸は、例えば、米国特許第3,655,605号、第4,016,1 24号、第4,089,830号、第4,143,018号、第4,342,6 77号、第4,360,605号および第4,376,835号に記載されてい る。 好ましいポリアルケン酸は、不飽和脂肪族カルボン酸、例えば、アクリル酸、 2−クロロアクリル酸、3−クロロアクリル酸、2−ブロモアクリル酸、3−ブ ロモアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、グルタコン酸、アコ ニット酸、シトラコン酸、 メサコン酸、フマル酸およびチグリン酸の単独重合および共重合によって調製さ れるものである。不飽和脂肪族カルボン酸と共重合できる適するモノマーには、 アクリルアミド、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化アリル、酢酸ビニルおよ び2−ヒドロキシエチルメタクリレート(「HEMA」)などの不飽和脂肪族化合 物が挙げられる。ターポリマーおよびそれより高次のポリマーを必要なら用いて もよい。アクリル酸のホモポリマーおよびコポリマーは特に好ましい。ポリアル ケン酸は、外科的に受け入れられるものであるべきである。すなわち、未重合モ ノマーもその他の望ましくない成分も実質的に含むべきではない。 特に好ましいポリアルケン酸には、ポリアクリル酸のホモポリマー、アクリル 酸とイタコン酸、アクリル酸とマレイン酸、メチルビニルエーテルと無水マレイ ン酸またはマレイン酸、エチレンと無水マレイン酸またはマレイン酸、スチレン と無水マレイン酸またはマレイン酸のコポリマーも挙げられる。 式B(X)m+nのポリマーは、モノマーおよび/またはコモノマーの適切な混 合物の重合により調製することができる。好ましくは、こうしたポリマーは、例 えば、溶液中、乳化液中または界面におけるフリーラジカル重合によって調製さ れる。こうしたポリマーは、適切な触媒の存在下でカップリング化合物と反応す ることができる。本発明の好ましい化合物の調製に用いるために適するカップリ ング化合物には、共有結合を形成するためにXと反応することが可能な少なくと も1個の基および少なくとも1種の重合性エチレン性不飽和基を含む化合物が挙 げられる。Xがカルボキシルである時、多くの基は、求電子性基および求核性基 を含め、Xと反応することが可能である。こうした基の例には、次の成分および これらの成分−OH、−NH2、−NCO、−COCl、および を含む基が挙げられる。 適するカップリング化合物の例には、塩化アクリロイル、塩化メタクリロイル 、ビニルアザラクトン、アリルイソシアネート、HEMA、2−アミノエチルメ タクリレートおよび2−イソシアネートエチルメタクリレートが挙げられが、そ れらに限定されない。適するカップリング化合物のその他の例には、米国特許第 4,035,321号に記載されたものが挙げられ、この特許は本明細書中に引 例として包含する。好ましいカップリング化合物の例には、以下のメタクリレー ト化合物(式中、pは1〜20であり、R、R1およびR2は、Hまたは低級アル キル(例えば、1〜6個の炭化水素のもの)である)、それらの対応するアクリ レート、ならびにその後の式のアリルおよびビニル化合物が挙げられが、それら に限定されない。 特に好ましいカップリング化合物は、以下のメタクリレート化合物(式中、R は上で定義された通りであり、qは1〜18であり、R、R1およびR2は上で定 義された通りである)およびそれらの対応するアクリレートである。 式Iの好ましい化合物は、式B(X)m+n(式中、XはCOOHである)のポ リマーを式NCOの反応基を含むカップリング化合物と反応させることにより調 製される。得られる化合物は、例えば、X基とカップリング化合物の反応基との 間の共有結合がアミド結合である上の式Iのものである。これらの化合物は、象 牙質への接着性、機械的強度、製作時間およびフッ化物放出などのような特性の 最適な取り合わせをもたらす。 本下塗り組成物は、重合性希釈剤である成分ii)も部分A中に含有する。この 希釈剤は、フリーラジカル重合性基を含むと共に、上述した部分Ai)よりも低 い相対粘度を有するモノマー、オリゴマ ーまたはポリマーであることが可能である化合物または化合物の混合物である。 重合性化合物は、好ましくは約100〜5000の間の分子量を有し、更に好ま しくは約100〜1000の間の分子量を有する。これより高い分子量の重合性 材料と低い分子量の重合性材料の両方の混合物も最終的に硬化された材料の取扱 い特性および物理的特性において特別の利点をもたらすとして考慮されている。 本発明の好ましい態様において、重合性材料の少なくともあるものは、組成物の その他の成分よりも粘度が相対的に低く、全体的な未硬化材料において粘度低下 機能を果たす。重合性材料の少なくともあるものは、好ましくは2000cp未 満、更に好ましくは500cp未満、最も好ましくは300cp未満の粘度を有 する。 重合性成分をもたらす好ましい材料は、アクリル酸またはメタクリル酸のエス テルである。これらの化合物の例は、メチルアクリレート、メチルメタクリレー ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロ ピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート 、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(「 HEMA」)、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ ート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリ レート、グルシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ビスフェノール Aのジグリシジルメタクリレート(「Bis−GMA」)、グリセロールモノ−およ びジアクリレート、グリセロールモノ−およびジメタクリレート、エチレングリ コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレング リコールジアクリレート(反復エチレンオキシド単位の数が2〜30まで異なる もの)、ポリエチレングリコールジメタクリレート、([反復エチレンオキシド単 位の数が2〜30ま で異なるもの、特にトリエチレングリコールジメタクリレート(「TEGDMA」) ]、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタク リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパン トリメタクリレート、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトールのモ ノ−、ジ−、トリ−およびテトラ−アクリレートおよびメタクリレート、1,3 −ブタンジオールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、 1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレ ート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ メタクリレート、ジ−2−メタクリロイルオキシエチルヘキサメチレンジカルバ メート、ジ−2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルヘキサンエチレンジカ ルバメート、ジ−2−メタクリロイルオキシエチルジメチルベンゼンジカルバメ ート、メチレン−ビス−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカルバ メート、ジ−2−メタクリロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメー ト、メチレン−ビス−2−メタクリロキシエチル−4−ジクロヘキシルカルバメ ート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−トリメチル−ヘキサメチレ ンジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルベン ゼンジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルシ クロヘキサン−ジカルバメート、メチレン−ビス−1−メチル−2−メタクリロ キシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メ タクリロキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル− 2−メタクリロキシエチル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1 −クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート 、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリ ロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−2− メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−1−メチル−2 −メタクリロキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−メチル−2 −メタクリロキシエチル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1− メチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート、ジ−1 −メチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート 、メチレン−ビス−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシ ルカルバメート、ジ−b1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−ヘキサ メチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル− トリメチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタク リロキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2 −メタクリロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メチレン− ビス−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカル バメート、2,2'−ビス(4−メタクリロキシフェニル)プロパン、2,2'− ビス(4−アクリロキシフェニル)プロパン、2,2'−ビス[4(2−ヒドロキ シ−3−メタクリロキシフェニル)]プロパン、2,2'−ビス[4(2−ヒドロ キシ−3−アクリロキシフェニル)]プロパン、2,2'−ビス(4−メタクリロ キシエトキシフェニル)プロパン、2,2'−ビス(4−アクリロキシエトキシ フェニル)プロパン、2,2'−ビス(4−メタクリロキシプロポキシフェニル )プロパン、2,2'−ビス(4−アクリロキシプロポキシフェニル)プロパン 、2,2'−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2' −ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2'−ビス[3 (4−フェノキシ)−2−ヒドロキ シプロパン−1−メタクリレート]プロパンおよび2,2'−ビス[3(4−フ ェノキシ)−2−ヒドロキシプロパン−1−アクリレート]プロパンなどである 。 その他の重合性成分は、置換アクリルアミドおよびメタクリルアミドであるこ とが可能である。例は、アクリルアミド、メチレンビス−アクリルアミド、メチ レンビス−メタクリルアミド、ジアセトン−アクリルアミド、ジアセトンメタク リルアミド、N−アクリルアミドおよびアルキルが1〜6個の炭素原子の低級ヒ ドロカルビル単位であるN−アルキルメタクリルアミドである。重合性成分の適 するその他の例は、イソプロペニルオキサゾリン、ビニルアザラクトン、ビニル ピロリドン、スチレン、ジビニルベンゼン、ウレタンアクリレートまたはメタク リレート、エポキシアクリレートまたはメタクリレートおよびポリオールアクリ レートまたはメタクリレートである。 親水性化合物は、プライマー組成物に任意に添加することができる。親水性化 合物の添加は、高い湿気の部分で特に有利である。親水性成分を含有する本発明 のプライマー組成物は、高い湿度環境において親水性成分を含有しないプライマ ーよりもよく接着する傾向がありうるので、こうした組成物は、ダム等の使用な ど、接着部分を湿気にさらされずに維持する際に余分な努力を要しない。こうし た組成物はまた、良好な接着結果を得るための技術依存性はより小さい場合があ る。親水性成分は、モノマー、オリゴマーまたはポリマーとして形成することが できる。好ましくは、直鎖ホモポリマーまたはコポリマーのいずれかとして形成 され、そのいずれもは任意にわずかに架橋されてもよい。親水性成分は、好まし くは、約3重量%より高い濃度で水に混和性であるか、あるいはポリマーの百グ ラム当たり少なくとも2グラムの水を吸収することができる。任 意に、親水性成分は、原位置で重合され、親水性水吸収性ポリマーになる親水性 モノマーであることが可能である。 多くの場合、酸性官能基を含む化合物は事実上親水性である。こうした化合物 は、上述の親水特性を満足させるならば本発明において有用な場合がある。しか し、本発明において用いるために好ましい親水性成分は、非酸性官能基によって 与えられる親水特性の少なくとも一部を有する。従って、本発明において用いる ために好ましい親水性化合物は、酸性官能基および非酸性親水性官能基を含み、 本発明において用いるために最も好ましい親水性化合物は酸性官能基を含まない 。 親水性成分の例には、ピロリドンなどのモノマーまたはポリマー、ヒドロキシ 基およびポリエーテル基を含む成分、スルホン酸塩基(SO3)を含む成分、ス ルホン酸基(SO2)を含む成分、N−オキシスクシンイミド、N−ビニルアセ トアミドおよびアクリルアミドが挙げられる。 好ましい親水性成分のより特定の例は、非イオンポリマーまたはコポリマー、 例えば、ポリアルキレンオキシド(ポリオキシメチレン、ポリエチレンオキシド 、ポリプロピレンオキシド)、ポリエーテル(ポリビニルメチルエーテル)、ポリ エチレンイミンコポリマー、ポリアクリルアミドおよびポリメタクリルアミド、 ポリビニルアルコール、鹸化ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリビニ ルオキサゾリン、N−オキシスクシンイミド基を含むポリマー、イオン化されて いない、ある程度中和された、または完全に中和された形態をとったポリアクリ ル酸、ポリメタクリル酸を含むイオン性またはイオン化性ポリマーおよびコポリ マー、ポリエチレンイミンおよびその塩、イオン化されていない、ある程度中和 された、または完全に中和された形態をとったポリエチレンスルホン酸および ポリアリールスルホン酸、イオン化されていない、ある程度中和された、または 完全に中和された形態をとったポリ燐酸およびホスホン酸である。 一般に、極性基を有するあらゆる化合物は、組成物に親水性の特性をもたらす 。好ましい親水性化合物は、酸性または塩基性である極性基、あるいは塩として 形成される極性基を含むアクリレート、メタクリレート、クロトネートおよびイ タコネートなどのビニルモノマーの反応によって調製することができる。これら の基はイオン性または中性であることも可能である。 極性または分極化性基の例には、ヒドロキシ、チオ、置換および非置換アミド 、環式エーテル、(オキサン、オキセタン、フランおよびピランなど)などの中 性基、塩基性基(ホスフィンおよび第一、第二、第三アミンを含むアミンなど)、 酸性基(オキシ酸およびC、S、P、Bのチオオキシ酸など)、イオン性基(第四 アンモニウム、カルボキシレート塩およびスルホン酸塩など)およびこれらの基 の前駆体形態および保護された形態が挙げられる。こうした基のより特定の例は 自明である。 本発明の組成物は、部分Aまたは部分Bのいずれか、または両方に存在しうる 水を更に含む。他の溶媒、通常は揮発性の有機溶媒、例えば、アセトン、エタノ ールは、以下に論じるプライマー組成物中に配合することができる。 硬化剤は、任意に、本組成物の部分Aまたは部分Bのいずれかに配合すること ができる。好ましくは、硬化剤のすべての成分は、貯蔵の難しさを避けるために 部分A中に存在する。あるいは、1種以上の成分を部分B中に加えてもよい。あ るいは、一部の成分を部分A中に入れ、一部の成分を部分B中に入れてもよい。 本発明の組成物は、組成物を使用中に重合させることができる ように1種以上の適する重合開始剤を含有する。開始剤は、重合性材料の重合を 開始させることが可能であるように選択される。本発明の組成物は、好ましくは 、活性化される時にフリーラジカル源として機能する1種以上の適する光重合開 始剤を含有する。こうした開始剤は、単独で、あるいは1種以上の促進剤および /または鋭敏剤と併用で用いることができる。 光開始剤は、適する波長および強度の光への露光でエチレン性不飽和成分のフ リーラジカル架橋を促進することが可能であるべきである。それはまた、好まし くは、一般的な歯科条件において貯蔵および使用を可能にするために、十分に貯 蔵安定性であり、好ましくない着色がない。可視光光開始剤は好ましい。光開始 剤は、単独で使用できることが多いが、一般的には、適する供与体化合物または 適する促進剤(例えば、アミン、過酸化物、亜燐酸化合物、ケトンおよびα−ジ ケトン化合物)と併用で用いられる。 好ましい可視光誘発開始剤には、樟脳キノン(一般的には、アミンなどの適す る水素供与体と組み合わされる)、ジアリールヨードニウム単塩または金属錯体 塩、発色団置換ハロメチル−s−トリアジンおよびハロメチルオキサジアゾール が挙げられる。特に好ましい可視光誘発光開始剤には、別の水素供与体(ベンゼ ンスルフィナートナトリウム、アミンおよびアミンアルコールなど)を伴うまた は伴わない、α−ジケトン、例えば、樟脳キノンと、ジアリールヨードニウム塩 、例えば、ジフェニルヨードニウム塩化物、臭化物、ヨウ化物またはヘキサフル オロ燐酸塩との混合物が挙げられる。 好ましい紫外光誘発重合開始剤には、ベンジルおよびベンゾイン、ならびにア シロインおよびアシロインエーテルなどのケトンが挙げられる。好ましい市販の 紫外光誘発重合開始剤には、両方ともチバガイギー(Ciba−Geigy C orp.)からの2,2− ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(「IRGACURE 651」)およ びベンゾインメチルエーテル(2−メトキシ−2−フェニルアセトフェノン)が 挙げられる。 光開始剤は、必要な光重合速度をもたらすために十分な量で存在するべきであ る。この量は、光源、放射エネルギーに露光される層の厚さ、および光開始剤の 吸光係数にある程度依存する。光開始剤成分は、組成物の全重量に対して一般的 には約0.01〜約5%、更に好ましくは約0.1〜約5%の全重量で存在する 。 あるいは、本発明の組成物は、可視光に系を露光させる必要なしに架橋反応を 開始する重合反応の開始方式を利用することができる。重合反応の開始のための 好ましい別方式は、レドックス触媒系として酸化剤と還元剤を混合して、レドッ クス反応を介して歯科用組成物が硬化することを可能にすることである。種々の レドックス系は、米国特許第5,154,762号に記載されており、この特許 の開示は本明細書中に引例として明示的に包含する。 酸化剤は、還元剤と反応するか、または別に還元剤と協働して、エチレン性不 飽和成分の重合の開始が可能なフリーラジカルを生成させるべきである。酸化剤 および還元剤は、好ましくは、一般的な歯科条件において貯蔵および使用を可能 にするために、十分に貯蔵安定性であり、好ましくない着色がない。酸化剤およ び還元剤はまた、好ましくは、適切なフリーラジカル反応速度を可能にするため に十分に可溶であると共に十分な量で存在するべきである。これは、エチレン性 不飽和成分、酸化剤および還元剤を混合し、硬化された塊を得るか否かを観察す ることにより評価することができる。 適する酸化剤には、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム および過硫酸アルキルアンモニウムなどの過硫酸塩、過酸化ベンゾイル、クメン ヒドロペルオキシド、t−ブチルヒドロ ペルオキシド、t−アミルヒドロペルオキシドおよび2,5−ジヒドロペルオキ シ−2,5−ジメチルヘキサンなどのヒドロペルオキシド、コバルト(III)お よび鉄(III)の塩、ヒドロキシルアミン、過硼酸およびその塩、過マンガン酸 アニオンの塩およびそれらの混合物が挙げられる。過酸化水素も用いることがで きる。但し、それは、光開始剤が存在する場合、場合によって光開始剤を妨害し うる。酸化剤は、任意に、米国特許第5,154,762号に記載されたような 封入された形態で提供することができる。 好ましい還元剤には、アミン(好ましくは芳香族アミン)、アスコルビン酸、金 属錯化アスコルビン酸、塩化コバルト(II)、塩化第一鉄、硫化第一鉄、ヒドラジ ン、ヒドロキシルアミン、シュウ酸、チオ尿素、およびジチオン酸塩、チオ硫酸 塩、ベンゼンスルフィナートの塩、または亜硫酸塩陰イオンが挙げられる。 本発明のプライマーの部分Bは酸性成分を含む。この酸性成分は、10,00 0未満の分子量のモノマー、オリゴマーまたはポリマーであると共に、少なくと も1個の酸性基を含む化合物または化合物の混合物によって形成される。酸性基 は、好ましくは、B、C、N、S、Pのオキシ酸またはチオオキシ酸から選択さ れる。更に好ましくは、酸性化合物は、CまたはPの酸である化合物である。必 要ならば、無水酸またはエステルなどの酸に対する前駆体を酸自体の代わりに用 いて、例えば、原位置で必要な酸を生成させることができる。適する酸には、カ ルボン酸、スルホン酸およびフェノールが挙げられ、カルボン酸、アルキルスル ホン酸、アリールスルホン酸およびホスホン酸は好ましい。 適する有機酸には、酢酸、α−クロロプロピオン酸、2−アクリルアミド−2 −メチルプロパンスルホン酸、アクリル酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ブ ロモ酢酸、10−樟脳キノン−スルホン 酸、10−樟脳スルホン酸、クロロ酢酸、シトラコン酸、クエン酸、ジブロモ酢 酸、ジクロロ酢酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸のジ−Hema エステル、2,4−ジニトロフェノール、蟻酸、フマル酸、2−ヒドロキシ−4 −メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、マレイン酸、メタクリル酸、2− ナフタレンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、P−ニトロフェノール、フェノール、 燐酸、ホスフィット(2,2'−ビス(a−メタクリロキシ−b−ヒドロキシプ ロポキシフェニル)プロパンジホスホン酸エステル(Bis−GMAジホスホン 酸エステル)、ジブチルホスフィット、ジ−2−エチル−ヘキシルホスフェート 、ジ−2−エチル−ヘキシルホスフィット、ヒドロキシエチルメタクリレートモ ノホスフェート、グリセリルジメタクリレートホスフェート、グリセリル−2− ホスフェート、グリセリル燐酸、メタクリルオキシエチルホスフェート、ペンタ エリトリトールトリアクリレートモノホスフェート、ペンタエリトリトールトリ メタクリレートモノホスフェート、ジペンタエリトリトールペンタアクリレート モノホスフェートおよびジペンタエリトリトールペンタメタクリレートモノホス フェートなど)、ピバル酸、プロピオン酸、硫酸、トルエンスルホン酸、トリブ ロモ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸 およびトリヒドロキシ安息香酸が挙げられる。こうした酸の混合物を必要ならば 用いることができる。 混合物は、酸性基、それらの塩またはそれらの反応性誘導体基を含んでいるけ れども重合性基を含んでいないその他の化合物も必要ならば含むことができる。 エチレンジアミン−四酢酸および特にそれらの塩などのキレート化剤に加えて、 酒石酸、クエン酸、メリット酸、ポリカルボン酸、ポリ燐酸、ポリホスホン酸ま たはポリスルホン酸などの多塩基酸はこの場合に好ましい。 本発明の特に好ましい組成物は、組成物の重合性成分の少なくとも一部および 酸成分の少なくとも一部が同じ化学化合物によって形成されるものである。こう した化合物の例は、少なくとも1個の酸性基および少なくとも1個の重合性基を 含む10,000未満の分子量のモノマー、オリゴマーまたはポリマーである。 これらの化合物は、好ましくは約70〜5000の間、更に好ましくは約70〜 1000の間の分子量を有する。酸性基は、B、C、N、S、Pのオキシ酸また はチオオキシ酸であることが可能である。好ましくは、それはCまたはPの酸で ある。 これらの好ましい化合物は、構造(P)p--(Q)q--(R)r-(式中、P=酸 性官能基を有する主鎖、Q=硬化性基、例えば、アクリレート、メタクリレート 、エポキシなどを有する主鎖、R=非反応性変成単位の主鎖、p≧1、q>1、 およびr=0以上)によって定義される。 特に好ましい酸性基は、カルボン酸、スルホン酸、燐酸、ホスホン酸、および 硼酸、歯科修復処置中に経る条件においてこれらの酸に容易に転化される前述の 酸の塩または前述の酸の前駆体である。こうした化合物の例は、アクリロイルま たはメタクリロイル置換ポリカルボン酸、ペンタエリトリトールジメタクリレー ト、ジペンタエリトリトールペンタ−アクリレートおよびグリセロールジメタク リレートのヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー ト、アクリレートおよびメタクリレートのホスフェートである。 こうした好ましい化合物の例には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、 フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、アコニット酸、グルタコン酸、メサコン酸 、シトラコン酸、チグリシン酸、2−クロロアクリル酸、3−クロロアクリル酸 、2−ブロモアクリル酸、 1−メタクリロイルマロン酸、1−アクリロイルリンゴ酸などの脂肪族カルボキ シ化合物、アミノ酸のN−メタクリロイルおよびN−アクリロイル誘導体、エチ レン官能基で更に官能化されている酒石酸、クエン酸、リンゴ酸などの酸が挙げ られる。例えば、クエン酸は、アクリロイルまたはメタアクリロイル官能基で置 換することによりエチレン官能化することができる。これらの重合性基は、酸を 含む化合物に直接結合できるか、または任意に、結合基を通して結合できる。好 ましい結合基には、置換または非置換アルキル、アルコキシアルキル、アリール 、アリールオキシアルキル、アルコキシアリール、アラルキルまたはアルカリー ル基が挙げられる。特に好ましい結合基はエステル官能基を含み、最も好ましい 結合基はアミド官能基を含む。 好ましいその他の化合物は、安息香酸、サリチル酸のアクリロイルまたはメタ クリロイル誘導体、トリメリット酸およびフタル酸などの芳香族カルボキシ化合 物である。 必要ならば、本発明の組成物は、共溶媒、顔料、禁止剤、促進剤、粘度調整剤 、界面活性剤、流動調整剤、着色剤、薬物充填剤、フッ化物放出化合物、および 当業者に対して明らかであるその他の成分などの補助剤を含有することが可能で ある。任意に、組成物は安定剤を含有してもよい。 本発明において有用な共溶媒には、低分子量有機溶媒が含まれるが、それに限 定されない。本明細書中で用いられる「共溶媒」という単語は、組成物中への材 料の溶解を補助して、均質な組成物を生成させる材料を指す。適する共溶媒の例 には、アセトン、エタノール、プロパノールおよびグリセロールが挙げられる。 本発明の組成物は、取り囲んでいる歯組織または骨組織によく接着する材料を 必要とする歯科分野または医療分野における多様な 用途で用いることができる。例えば、これらの組成物は、ライナー、基剤、セメ ント、シーラントとして、および歯科用接着剤または歯科矯正用接着剤として用 いることができる。 使用中の本発明のプライマーは、塗布直前または原位置のいずれかで、部分A および部分Bを混合することにより治療される表面に塗布される。こうして塗布 されたプライマーは、それから、塗布後短時間にわたり下塗りしようとする基体 上に放置される。理論により拘束されないかぎり、これは、硬組織の鉱物質部分 の溶解またはエッチングを進め、より良好な微小機械的結合を促進すると考えら れる。一般に、約2〜180秒の滞留時間は十分である。実際的な理由のために 、2〜60秒の滞留時間が好ましく、2〜30秒の滞留時間は最も好ましい。理 想的には、プライマーは、10秒より長く表面に滞留することを可能にされるべ きである。滞留時間後に、下塗り組成物中の任意のあらゆる溶媒は、空気乾燥お よび/または吸引によって除去することができる。その後、残留材料は硬化する 。 本発明のプライマーの塗布のために目的とする好ましい基体は、口腔環境の硬 組織である。こうした硬組織には、エナメル質が挙げられ、最も特に象牙質が挙 げられる。本プライマーは、接着するのが特に難しい硬化象牙質を接着する際に も特に有用である場合がある。口腔環境のその他の表面は、過去に被せられた複 合材またはアマルガムおよび歯冠などを含め、本発明を用いて下塗りすることも できる。 本発明は、以下の実施例を参照すると更に理解されるであろう。以下の実施例 は単なる説明であり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。特に指示 しないかぎり、すべての部および百分率は重量による。ここで引用されたすべて の米国特許は引例として明示的に包含する。 予備的実施例1 処理されたフルオロアルミノ珪酸塩ガラス 表1において以下に記載した成分を混合し、約1350〜1450℃のアーク 炉で溶融させ、炉から細流で注ぎ、チルドロールを用いて急冷し、無定形単一相 フルオロアルミノ珪酸塩ガラスを用意した。 表1 ガラスをボールミルにかけ、ブルナウアー−エメット−テラー(BET)法を用 いて測定して2.5〜3.2m2/gの表面積を有する微粉砕フリットを得た。 2.4部のガンマメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(「A−174」 、ユニオンカーバイド(Union Carbide Corp.))、12.6 部のメタノール、36.5部の水および0.33部の酢酸を共に混合することに より、シラノール溶液を調製した。混合物を室温において60分にわたり磁気で 攪拌し、60.8部のガラス粉末を添加し、室温で30分にわたりスラリーにし た。スラリーをプラスチック被覆トレーに注ぎ、80℃で10時間にわたり乾燥 した。シラノール処理乾燥粉末を60マイクロメートルメッシュスクリーンで篩 った。 予備的実施例2 重合性成分「CDMA」の調製 メカニカルスターラー、コンデンサー、添加漏斗および空気入口管を装着した 反応容器中で、2Lのテトラヒドロフラン中にクエン酸(400g)を溶解した 。得られた均質溶液に、0.52gのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、0 .5gののトリフェニルアンチモン「TPS」および0.98gのジラウリン酸 ジブチル錫(「DBTDL」)を添加した。入口管を通して反応混合物に乾燥空気 を入れた。添加漏斗を通して、2−イソシアネートエチルメタクリレート(「I EM」、161.5g、1.04モル)を滴下し、約40℃に反応温度を維持し た。反応後に赤外分光分析(「IR」)を行った。すべてのIEMを添加した後は 、IRスペクトルは、イソシアネート基の存在をもう示さなかった。真空下で溶 媒を反応混合物から除去し、得られた粘性液を乾燥した。核磁気共鳴分光分析(「 NMR」)によって、添加されたメタクリレート官能基の存在およびカルボキシ 基の保有を確認した。 予備的実施例3 処理されたコロイダルシリカ(OX−50) 5.52部のA−174、3.68部のメタノール、0.5部の酢酸および0 .8部の脱イオン水を共に混合することにより、シラノール溶液を調製した。コ ロイダルシリカ(OX−50)(23部)を固形物ブレンダーに投入した。コロイ ダルシリカ(OX−50)(23部)を混合しながら、シラノール溶液を30分の 過程にわたって固形物ブレンダーにポンプで入れた。処理された粉末を固形物ブ レンダーからプラスチック被覆トレーに排出し、67℃で3時間45分にわたり 、その後100℃で1時間15分にわたり乾燥した。処理乾燥された粉末を74 μmスクリーンで篩った。 予備的実施例4 ペーストの調製 グリセロールジメタクリレート(GDMA)5.0737%、CDMA(予備 的実施例2)/GDMAの重量で50/50混合物11.5010%、0.11 04%のチヌビン(Tinuvin)−P(商標)(チバガイギー(Ciba− Geigy)から入手できる安定剤)、0.164%のBHT、0.0435% の樟脳キノン(CPQ)、0.1737%のエチル4−ジエチルアミノベンゾエー ト(EDMAB)、0.7614%のポリ−N−ビニルピロリドン(「PNVP」、「 Plasdone K−29/32」、アイエスピー・テクノロジーズ(ISP Technologies,Inc.))、予備的実施例3の処理されたコロイダ ルシリカ(OX−50)1.9000%および予備的実施例1の処理されたフル オロアルミノ珪酸塩ガラス80.4200%を含むペーストを調製した。 実施例1−4 二液型接着剤系 表1に記載された成分を混合することにより、以下の溶液を調製した。 表1.溶液A1−A4の組成 1米国特許第5,130,347号の実施例11の沈殿乾燥ポリマー2 ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロ燐酸塩 95gの水に5gのマレイン酸を溶解することにより溶液B1を調製した。こ の溶液のpHは1.6であった。 接着力測定において、表1の溶液A1−A4各1部を溶液B1各1部に別々に 混合した。牛の象牙質およびエナメル質について得られた接着力値を表2に示し ている。 表2.実施例1〜4における象牙質およびエナメル質への接着力 接着力の測定において、米国特許第5,525,648号(その開示は本明細 書中に引例として包含する)の欄8〜10中の開示に従って、歯基体を作成した 。作成された象牙質表面またはエナメル質表面に混合物の1層を塗布した。指定 時間(実施例1、2の場合それぞれ15秒、実施例3の場合4:30秒)待った 後、表面を静かに空気乾燥した。実施例1、3および4の場合、乾燥表面を10 秒にわたり光硬化させた。実施例2aの場合、プライマーの第2の層を第1の層 に塗布し、直ちに乾燥し、引き続いて10秒にわたり光硬化した。上述の特許で 用いられた歯修復材の代わりに、予備的実施例3のペーストを2mmサンプルと して塗布し、米国特許第5,525,648号に記載された通り40秒硬化させ た。米国特許第5,525,648号に記載された通りサンプルを貯蔵し試験し た。 比較例1 1部の溶液A4を1部の水と混合することにより接着力測定を実施した。従っ て、この系は部分Bの酸性成分を含有していなかった。この複合物のpHは約6 であった。象牙質表面またはエナメル質表面に混合物の1層を塗布し、15秒待 ち、空気乾燥し、10秒にわたり光硬化することにより接着力サンプルを作成し た。予備的実施例4のペースをその後2mm厚さのサンプルとして塗布し、40 秒にわたり光硬化した。サンプルを37℃で24時間にわたり貯蔵した。その後 、せん断接着強度を測定した。象牙質への接着力値は51kg/cm2であり、 エナメル質に対しては60kg/cm2であった。これらの値は実施例1〜4よ りもかなり小さかった。 比較例2 部分Bを全く除外したのみの溶液A4を用いることにより、接着力測定を実施 した。象牙質表面またはエナメル質表面に混合物の1層を塗布し、15秒待ち、 空気乾燥し、10秒にわたり光硬化することにより接着力サンプルを作成した。 サンプルが自然に剥がれたので、象牙質サンプルについて接着力値を記録できな かった。エナメル質サンプルの大部分は、同じ状態であった。最後の場合につい て記録された平均値は8kg/cm2であった。 表2の接着力値および比較例1および2を調べると、酸性成分マレイン酸の添 加が接着力値を大幅に増加させたことが分かる。 実施例5 以下のものを混合することにより溶液A5を調製した。 CDMA20g 酸性ポリマー120g エタノール30g 水30g CPQ0.5g DP10.5g1 米国特許第5,130,347号の実施例11の沈殿乾燥ポリマー 100%のグリセロールジメタクリレート(GDMA)モノホスフェートから なる一部のB5と1部の溶液A5とを混合した。最後の層を20秒にわたり硬化 した以外は、実施例2において記載された通り接着力測定を実施した。象牙質お よびエナメル質に対する平均接着強度を表3に示している。 比較例3 GDMA燐酸エステルと混合しないで、実施例の溶液A5を接着力測定のため に用いた。用いた方法は実施例5に似ていた。象牙質およびエナメル質に対する 平均接着強度を表3に示している。 表3 表3を調べると、酸性部分Bを除外した時、接着強度値がずっと小さかったこ とが分かる。 実施例6および7ならびに比較例4 以下の成分を混合することにより溶液A6を調製した。 CDMA 5g 酸性ポリマー1 2.5g HEMA 0.71g エタノール 1.78g1 米国特許第5,130,347号の実施例11の沈殿乾燥ポリマー 表4に示した部分Bと共に溶液A6の各1部を用いて接着力サンプルを作成し た。最後の層を20秒にわたり硬化した以外は、実施例2において記載された通 り接着力測定を実施した。象牙質およびエナメル質に対する平均接着強度を表4 に示している。 表4 こうして、部分B中に酸性成分を用いると、予想外に高い接着力をもたらした 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも部分Aおよび部分Bを含む多部分歯科用接着性プライマー組成 物であって、前記部分Aは、i)水が存在する場合、前記部分AのpHが約2よ り高くなるように選択され、接着に有効な量の酸性基を更に含み、250より大 きい分子量を有するモノマー、オリゴマー、プレポリマーまたはポリマーである 酸性重合性化合物0.1〜90重量%とii)1〜90重量%の重合性希釈剤とを 含み、前記部分Bは、iii)前記部分BのpHが約2よりも低くなるように選択 される0.1〜100重量%の濃度で存在する酸性材料を含み、前記部分Aと部 分Bを合わせたものに、iv)0.5〜90重量%の水とv)0.01〜20重量 %の硬化剤とvi)0〜99.9重量%の濃度で存在する非水溶媒とを含有するプ ライマー組成物。 2. 前記部分Aは水を含む、請求項1に記載のプライマー。 3. 前記部分Aは物質の混合物である溶媒系を含む、請求項1に記載のプライ マー。 4. 前記部分Ai)の化合物は、i)一般式I:B(X)m(Y)n(式中Bは有機主鎖 を表わし、各Xは独立に酸性基であり、各Yは独立に重合性基であり、mは2以 上の平均値を有する数であり、nは1以上の平均値を有する数である)を有する 、請求項1に記載のプライマー。 5. 前記X基はカルボン酸基である、請求項4に記載のプライマ ー。 6. 前記部分Aは、約3重量%より高い濃度で水に混和性である親水性成分を 更に含む、請求項1に記載のプライマー。 7. 前記部分Bの酸は、酢酸、α−クロロプロピオン酸、2−アクリルアミド −2−メチルプロパンスルホン酸、アクリル酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸 、ブロモ酢酸、10−樟脳キノン−スルホン酸、10−樟脳スルホン酸、クロロ 酢酸、シトラコン酸、クエン酸、ジブロモ酢酸、ジクロロ酢酸、1,2,4,5 −ベンゼンテトラカルボン酸のジ−Hemaエステル、2,4−ジニトロフェノ ール、蟻酸、フマル酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−ス ルホン酸、マレイン酸、メタクリル酸、2−ナフタレンスルホン酸、硝酸、シュ ウ酸、p−ニトロフェノール、フェノール、燐酸、ホスフィット、ジブチルホス フィット、ジ−2−エチルヘキシルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルホス フィット、ヒドロキシエチルメタクリレートホスフェート、グリセリルジメタク リレートホスフェート、グリセリル−2−ホスフェート、グリセリル燐酸、メタ クリルオキシエチルホスフェート、ペンタエリスリトールトリアクリレートモノ ホスフェート、ペンタエリスリトールトリメタクリレートモノホスフェート、ジ ペンタエリスリトールペンタアクリレートモノホスフェート、ジペンタエリスリ トールペンタメタクリレートモノホスフェート、ピバル酸、プロピオン酸、硫酸 、トルエンスルホン酸、トリブロモ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、 トリフルオロメタンスルホン酸、トリヒドロキシ安息香酸およびそれらの混合物 からなる群から選択される、請求項1に記載のプライマー。 8. 前記部分Aは、i)一般式I:B(X)m(Y)n(式中Bは有機主鎖を表わし、各 Xは独立にカルボン酸基であり、重合性成分各Yは独立にビニル重合性基であり 、アミド結合を介して前記主鎖Bに結合され、mは2以上の平均値を有する数で あり、nは1以上の平均値を有する数である)を有し、約1,000〜約100 ,000の間の分子量を有する、前記部分A中の成分に対して0.1〜90重量 %の酸性重合性化合物とii)前記部分A中の成分に対して20〜90重量%のH EMAとiv)前記部分A中の成分に対して0.5〜90重量%の水とv)前記部 分A中の成分に対して0.01〜20重量%の硬化剤とを含み、前記部分Bは、 iii)前記部分BのpHが約2未満になるようにマレイン酸およびグリセロール ジメタクリレートモノホスフェートからなる群から選択される酸と水とを含む、 請求項1に記載のプライマー組成物。 9. 請求項1に記載のプライマーを利用する、口腔環境において基体を接着ま たは被覆する方法であって、i)適切な量の部分Aおよび部分Bを組み合わせる ステップと、ii)結合しようとする前記基体に前記ステップi)の組み合わせを 適用するステップと、iii)前記組み合わせが2〜180秒の時間にわたり前記 基体に上に存在させるステップと、iv)場合に応じて存在する任意の溶媒を除去 するステップと、v)前記基体に残留する材料を硬化するステップとを含む方法 。 10. 材料の硬化前にステップii)、iii)およびiv)をその順序で繰り返す 、請求項9に記載の方法。
JP54385898A 1997-04-11 1997-11-05 歯科用プライマー組成物 Expired - Fee Related JP4406691B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/835,974 US5922786A (en) 1997-04-11 1997-04-11 Dental primer composition
US08/835,974 1997-04-11
PCT/US1997/020852 WO1998046198A1 (en) 1997-04-11 1997-11-05 Dental primer compositions

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001521518A true JP2001521518A (ja) 2001-11-06
JP2001521518A5 JP2001521518A5 (ja) 2005-07-14
JP4406691B2 JP4406691B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=25270923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54385898A Expired - Fee Related JP4406691B2 (ja) 1997-04-11 1997-11-05 歯科用プライマー組成物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5922786A (ja)
EP (1) EP0973482B2 (ja)
JP (1) JP4406691B2 (ja)
AU (1) AU5179998A (ja)
CA (1) CA2285002A1 (ja)
DE (1) DE69732309T2 (ja)
WO (1) WO1998046198A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031339A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Shiyoufuu:Kk pH調整接着剤組成物

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6126922A (en) * 1995-11-17 2000-10-03 3M Innovative Properties Company Fluorid-releasing compositions and compositions with improved rheology
EP0948956A3 (en) * 1998-03-27 2000-07-19 DENTSPLY DETREY GmbH Self-curing dental adhesive
US6506055B1 (en) * 1999-10-13 2003-01-14 Mcg Research Institute Method of reducing dentin sensitivity and compositions therefor
DE10101523B4 (de) * 2001-01-15 2012-07-19 Ivoclar Vivadent Ag Dentalmaterialien auf der Basis polyfunktioneller Amide
US6953832B2 (en) 2001-01-15 2005-10-11 Ivoclar Vivadent Ag Dental materials based on polyfunctional amides
DE10124028B4 (de) * 2001-05-16 2010-02-18 3M Espe Ag Selbstadhäsive Dentalmaterialien
JP4269010B2 (ja) * 2001-07-09 2009-05-27 学校法人日本大学 歯科用セルフエッチングプライマー処理剤
US6765038B2 (en) * 2001-07-27 2004-07-20 3M Innovative Properties Company Glass ionomer cement
US6729879B2 (en) 2002-03-13 2004-05-04 Ultradent Products, Inc. Dental bonding methods for adhering amalgam restoratives to dental substrates
US6756417B2 (en) * 2002-03-13 2004-06-29 Ultradent Products, Inc. Dental bonding compositions for adhering amalgam restoratives to dental substrates
JP2004105351A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Dentsply Sankin Kk 光硬化性歯科用接着組成物
DE10245212B4 (de) * 2002-09-27 2008-01-03 Ivoclar Vivadent Ag Verwendung säurehaltiger Mittel zur Desensibilisierung von Zähnen
US7223826B2 (en) * 2003-01-30 2007-05-29 3M Innovative Properties Company Amide-functional polymers, compositions, and methods
US20040185013A1 (en) * 2003-01-30 2004-09-23 Burgio Paul A. Dental whitening compositions and methods
US20040151691A1 (en) * 2003-01-30 2004-08-05 Oxman Joel D. Hardenable thermally responsive compositions
US7452924B2 (en) 2003-08-12 2008-11-18 3M Espe Ag Self-etching emulsion dental compositions and methods
JP5214242B2 (ja) 2004-07-08 2013-06-19 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 歯科用の方法、組成物、および酸感受性色素を含むキット
AU2005272808B8 (en) 2004-08-11 2011-11-03 3M Deutschland Gmbh Self-adhesive compositions including a plurality of acidic compounds
DE602004022551D1 (de) * 2004-09-24 2009-09-24 3M Espe Ag Dentalklebstoffzusammensetzung
KR101240883B1 (ko) * 2004-11-16 2013-03-07 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 카제이네이트를 포함하는 치과용 충전제, 방법, 조성물
KR101439724B1 (ko) * 2004-11-16 2014-09-12 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 포스페이트 염을 포함하는 치과용 충전제 및 조성물
KR101366911B1 (ko) 2004-11-16 2014-02-24 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 인-함유 표면 처리제를 포함하는 치과용 충전제, 및 그의조성물 및 방법
EP2832342A3 (en) 2004-11-16 2015-02-11 3M Innovative Properties Company of 3M Center Dental compositions with calcium phosphorus releasing glass
EP1922052B1 (en) * 2005-08-08 2010-11-03 Angstrom Medica, Inc. Cement products and methods of making and using the same
US7767731B2 (en) * 2005-12-29 2010-08-03 Kerr Corporation One-component dental adhesive compositions and method of use
US8853297B2 (en) * 2006-05-11 2014-10-07 Charite Universitatsmedizin Berlin Method and means for infiltrating enamel lesions
EP1872767A1 (de) * 2006-06-30 2008-01-02 Ernst Mühlbauer GmbH & Co.KG Polymerisierbares Dentalmaterial
CN101557791B (zh) 2006-12-13 2013-05-22 3M创新有限公司 使用具有酸性组分和可光漂白染料的牙科用组合物的方法
CN101677909B (zh) * 2007-06-07 2013-06-05 德山齿科株式会社 齿科用填充修复成套用具
US20100260849A1 (en) * 2007-12-13 2010-10-14 Rusin Richard P Remineralizing compositions and methods
US8790707B2 (en) 2008-12-11 2014-07-29 3M Innovative Properties Company Surface-treated calcium phosphate particles suitable for oral care and dental compositions
CN113024741B (zh) * 2021-03-16 2023-07-04 扬州工业职业技术学院 一种用于制备油罐的耐高低温树脂组合物

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1139430A (en) * 1966-12-30 1969-01-08 Nat Res Dev Improvements relating to surgical cements
GB1484454A (en) * 1973-08-21 1977-09-01 Nat Res Dev Poly-(carboxylate)cements
GB1532954A (en) * 1974-10-24 1978-11-22 Nat Res Dev Poly-(carboxylate)cements
US4035321A (en) * 1975-03-24 1977-07-12 Celanese Corporation Preparation of ultraviolet curable acrylated polymers
JPS52101893A (en) * 1976-02-24 1977-08-26 Nippon Kayaku Kk Liquid hardener for dental glass ionomer cement
DE2929121A1 (de) * 1979-07-18 1981-02-12 Espe Pharm Praep Calciumaluminiumfluorosilikatglas- pulver und seine verwendung
DE2932823A1 (de) * 1979-08-13 1981-03-12 Espe Pharm Praep Anmischkomponente fuer glasionomerzemente
JPS5938926B2 (ja) * 1980-06-04 1984-09-20 而至歯科工業株式会社 フルオロ錯塩を含む歯科用グラスアイオノマ−セメント硬化液
US4719149A (en) * 1986-02-28 1988-01-12 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for priming hard tissue
AU618772B2 (en) * 1987-12-30 1992-01-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Photocurable ionomer cement systems
JP2690138B2 (ja) * 1988-03-28 1997-12-10 株式会社トクヤマ 接着性組成物
US5154762A (en) * 1991-05-31 1992-10-13 Minnesota Mining And Manufacturing Company Universal water-based medical and dental cement
US5525648A (en) * 1991-12-31 1996-06-11 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for adhering to hard tissue
US5270351A (en) * 1992-06-15 1993-12-14 American Dental Association Health Foundation Adhesion-promoting agents incorporating polyvalent cations
JPH06199624A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Tokuyama Soda Co Ltd 歯科用接着材セット
US5338773A (en) * 1993-04-19 1994-08-16 Dentsply Research & Development Corp. Dental composition and method
JP3465753B2 (ja) * 1993-12-28 2003-11-10 株式会社トクヤマ 歯科用組成物
US5554030A (en) 1994-06-30 1996-09-10 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for bonding non-amalgam restorative materials to dental surfaces

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031339A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Shiyoufuu:Kk pH調整接着剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0973482B2 (en) 2020-03-18
US5922786A (en) 1999-07-13
JP4406691B2 (ja) 2010-02-03
WO1998046198A1 (en) 1998-10-22
DE69732309D1 (de) 2005-02-24
EP0973482B1 (en) 2005-01-19
CA2285002A1 (en) 1998-10-22
DE69732309T2 (de) 2006-01-12
EP0973482A1 (en) 2000-01-26
AU5179998A (en) 1998-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001521518A (ja) 歯科用プライマー組成物
EP0266220B1 (en) Curable composition
JP2869078B2 (ja) 光硬化性イオノマーセメント
JP5832544B2 (ja) 歯科用組成物
JP4660203B2 (ja) 歯科用ホワイトニング組成物および方法
EP0767652B1 (en) Method for bonding non-amalgam restorative materials to dental surfaces
US5707611A (en) Tooth surface treating agent
JPH05139927A (ja) 歯科・医科用組成物およびその使用
JP2002514211A (ja) 改良された取扱性能を有する歯科用組成物
JPH075680B2 (ja) 硬化性組成物
JPH11349427A (ja) ラジカル重合可能な歯科用材料
US6206959B1 (en) Single-solution adhesive resin formulations
US6575752B1 (en) Tooth surface treatment composition and methods
KR100313199B1 (ko) 경화가능한 프라이머 조성물, 그 키트 및 필름
US7129281B2 (en) One-bottle dental bonding composition
JP5898218B2 (ja) 歯科用組成物
JP2001508436A (ja) 重合性セメント組成における、またはそれに関する改善
JP2962628B2 (ja) 歯質の接着性組成物および接着方法
US6458869B1 (en) Etchant/primer composition, etchant/primer/adhesive monomer composition, kits and methods using the same for improved bonding to dental structures
JP5943928B2 (ja) 歯科用セメント組成物
JP3526589B2 (ja) 歯質に接着性を有する表面被覆材
JP3335143B2 (ja) 歯科用治具および歯科用キット
JP2003238325A (ja) 歯科用接着性組成物およびキット
WO2012119793A2 (en) Dental composition

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041101

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080826

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090424

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091001

A72 Notification of change in name of applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721

Effective date: 20091001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees