JP2001519174A - 改良された潅漑エミッターユニット - Google Patents

改良された潅漑エミッターユニット

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Abstract

(57)【要約】 導管の内側表面に一体的に接合されるようになっているエミッターユニットであって、細長いハウジングと、該導管の内側と連通するようになっているハウジング（１）入り口（１３）と；導管出口と連通するようになっているハウジング出口（２６）を具備するエミッターユニット。細長い流れ制限流路と；該ハウジング入り口（１３）と連通している流路入り口（１１ａ）及び該ハウジング出口（２６）と連通している流路出口（１１ｂ）を有する細長い流れ制限流路（１１）が該ハウジングに形成されている。弾性的に柔軟性の膜（４）が該ハウジングに取り付けられており、該ハウジングは閉じた箱状の形状でありそして細長い受け入れ部材（２）及び対応して細長いカバー部材（３）により構成されている。突起及び凹み相互係合手段（９ａ、９ｂ）が該部材（２、３）の細長いリム部分（８ａ、８ｂ）の長さに沿って形成されており、そして１つの部材の突起手段（９ｂ）が他の部材の対応する凹み手段（９ａ）内にぴったりした圧力嵌合を形成するようになっているように該部材（２、３）の長手方向軸線に対して実質的に横断方向に向けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は点滴潅漑システム（ｄｒｉｐ ｉｒｒｉｇａｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ
）に使用するための改良された潅漑エミッターユニット（ｉｒｒｉｇａｔｉｏｎ
ｅｍｉｔｔｅｒ ｕｎｉｔ）に関する。本発明は、エミッターユニットが導管
における出口開口に隣接した導管の内側表面に間隔を置いて一体的に接合さてお
り、その結果導管を通る潅漑流が個々のエミッターユニットから出口を介して点
滴速度潅漑排出（ｄｒｉｐ ｒａｔｅ ｉｒｒｉｇａｔｉｏｎ ｏｕｔｐｕｔ）
をもたらす、このようなシステムに特に適用可能である。
【０００２】 （発明の背景） このような点滴潅漑システム及び特にそれと共に使用するためのエミッターユ
ニットは或る期間知られていた。それらは、細長い流れ制限流路のエミッターで
あって、該細長い流れ制限流路を通って水が導管から進んで実質的に無圧の滴（
ｐｒｅｓｓｕｒｅｌｅｓｓ ｄｒｉｐ）として導管出口から現れるようにしたエ
ミッターを設けることを含む。
【０００３】 この流れ制限流路の構造及び設置は２つの主要な区分、即ち、 ａ）流路がエミッターハウジング内に完全に規定されている場合及び ｂ）流路がエミッターハウジングとハウジングが接合されている導管の表面と
の間に規定されている場合、 に分けられる。
【０００４】 本発明は特にこれらの分野の第１のもの、即ち、流路がハウジング内に規定さ
れているものに関する。更に、本発明は、好ましくは、エミッターからの排出速
度（ｏｕｔｐｕｔ ｒａｔｅ）がエミッターユニットへの潅漑供給流の圧力の変
動に実質的に無関係であることを確実にするように設計された流れ制御手段、例
えば差圧制御手段を備えたこのようなエミッターユニットに関する。
【０００５】 このような点滴潅漑システム、特にそれと共に使用するための潅漑エミッター
ユニットは本出願人の先願米国特許第４２１０２８７号（以後′２８７特許と呼
ぶ）に開示されている。′２８７特許は、二重の機能を果たすように、即ち、一
方では導管の潅漑流圧にさらされて差圧制御を実行する働きをしそして他方では
ボデー部材に形成された流れ制限溝に関して流れ制限流路を規定するように、ボ
デー部材内に取り外し可能に保持されている弾性的に柔軟性の膜（ｒｅｓｉｌｉ
ｅｎｔｌｙ ｆｌｅｘｉｂｌｅ ｍｅｍｂｒａｎｅ）を備えたエミッターユニッ
トを開示している。
【０００６】 ハウジング内にエミッターユニットを囲うための以前の提案もあった。これら
の提案はハウジングの構成要素の可能な組み立てに関して生じる問題に関して十
分な解決策を含まなかった。
【０００７】 本発明の主題のエミッターユニットの場合における如く、相対的に長い細長い
エミッターユニットが必要とされ、そして特に導管へのその容易な接合を促進す
るように容器が相対的に可撓性のプラスチック材料（例えばポリエチレン）から
形成される場合に、導管へのその接合の前に容器の構成部片（ｃｏｎｓｔｉｔｕ
ｅｎｔ ｐｉｅｃｅｓ）を一緒に保持するための手段を設けなければならない場
合に特に問題が明らかに生じる。
【０００８】 それ故、本発明の目的は前記した要求が実質的に達成される点滴潅漑システム
における使用のための新しい且つ改良された潅漑エミッターユニットを提供する
ことである。
【０００９】 （発明の簡単な要約） 本発明に従えば、導管の内側表面に一体的に接合されるようになっているエミ
ッターユニットであって、細長いハウジングと、該導管の内側と連通するように
なっているハウジング入り口と、導管出口と連通するようになっているハウジン
グ出口と、該ハウジングに形成された細長い流れ制限流路（ｅｌｏｎｇａｔｅｄ
ｆｌｏｗ−ｒｅｓｔｒｉｃｔｉｎｇ ｆｌｏｗｐａｔｈ）と、該ハウジング入
り口と連通している流路入り口と、該ハウジング出口と連通している流路出口と
、該ハウジングに取り付けられた弾性的に柔軟性の膜を具備し、該ハウジングは
閉じた箱状の形状でありそして細長い受け入れ部材及び対応して細長いカバー部
材により構成されており、更に該部材の細長いリム部分の長さに沿って形成され
た突起及び凹み相互係合手段であって、１つの部材の突起手段が他の部材の対応
する凹み手段内にぴったりした圧力嵌合（ｃｌｏｓｅ ｐｒｅｓｓｕｒｅ ｆｉ
ｔ）を形成するようになっているような該部材の長手方向軸線に対して実質的に
横断方向に向けられた突起及び凹み相互係合手段、を具備するエミッターユニッ
トが提供される。
【００１０】 ハウジングの構成部材のリムの長さに沿って配置された相互係合手段の相互の
圧力嵌合（ｐｒｅｓｓｕｒｅ ｆｉｔｔｉｎｇ）は、これらの部材を一緒に組み
立てた後これらの部材の相互の有効な保持を確実にしそして導管へのハウジング
の接合の前にそれらがばらばらになる（ｃｏｍｉｎｇ ａｐａｒｔ）のを有効に
防止する。これは、一方ではエミッターユニットを組み立て後保存しそしてその
結果として接合操作中機械的取り扱いに付さなければならないこと及び他方囲わ
れた膜を或る程度の弾性的圧力（ｒｅｓｉｌｉｅｎｔ ｐｒｅｓｓｕｒｅ）下に
ハウジング内に保持しなければならないことを考えると特に重要である。
【００１１】 本発明に従うしっかりした（ｓｅｃｕｒｅ）箱状構造の相対的に細長いエミッ
ターユニットを提供することが可能であるため、或る更なる追加の利点を達成す
ることが可能であり、中でも、 （ｉ）膜又は追加の膜によりそれぞれ分離された複数の重ねられた相互接続流
れ制限流路の設置、 （ｉｉ）有効な逆止め弁構造のエミッターユニットへの組込み及び （ｉｉｉ）延びたろ過構造（ｅｘｔｅｎｄｅｄ ｆｉｌｔｅｒｉｎｇ ａｒｒ
ａｎｇｅｍｅｎｔ）の設置、 ということを挙げることができる。
【００１２】 好ましくは、エミッターユニットは差圧制御手段を備えており、この場合に流
路の幅と比較して実質的に広がった（ｅｘｔｅｎｄｅｄ）寸法を有する凹部（ｒ
ｅｃｃｅｓｓ）がハウジングに形成されており、凹部出口が該凹部の底部に形成
されており、該凹部のリムは該凹部出口の面積より実質的に大きい面積を有して
おり、該膜の第１表面は流体流入圧にさらされるようになっており、該膜の第２
の反対の表面は該リムに並置されており（ｊｕｘｔａｐｏｓｅｄ）そして該流入
圧力下に該リムに対して押圧されるようになっており、そして該凹部と共に出口
制御室を規定するように、この構成は該流体流入圧が該出口制御室の流体圧を所
定の量越えると、該膜が該凹部出口に向けて曲がって該凹部出口と共に制限され
た流出路を規定するような構成である。
【００１３】 かくして、好ましくは、ハウジングの構成部材の相対的に簡単な成形中に、出
口制御室凹部と共に適当な流れ制限性の細長い溝が形成され、これらの溝及び凹
部は間置された膜と一緒になって流れ制限流路及び出口制御室を規定する。
【００１４】 箱状ハウジングの設置によって、ハウジングに本発明の１つの観点に従って好
ましくはハウジングの構成部材の１つの１つ又は両方の細長い縁に隣接して位置
した１つ以上の細長い流入チャンネルを設けることが可能である。これらのチャ
ンネルはハウジング入り口と連通しておりそして導管の内側にさらされる。
【００１５】 ハウジングの構成部材の１つ又はもう１つの成形中にも形成されるこれらのチ
ャンネルは部分的に覆われており、かくしてチャンネルへの相対的に制限された
ろ過型入り口を設けることを容易にし、同時に相対的に広範な寸法の（ｗｉｄｅ
ｌｙ ｄｉｍｅｎｓｉｏｎｅｄ）チャンネルの設置を可能とする。
【００１６】 チャンネルはその長さに沿って位置したフィルターバッフルの列を備えている
。このようにして、潅漑流はろ過手段を備えた１つ以上の延びた（ｅｘｔｅｎｄ
ｅｄ）開いた流入チャンネルに沿ってエミッターユニットへと進み、このように
して流入チャンネル自体は相対的に広範な寸法であることができ、それによりや
はり閉塞の危険を制限する。
【００１７】 （好ましい態様の詳細な説明） 本発明のよりよい理解のため及び本発明がいかに実施されうるかを示すために
、添付図面を参照する。
【００１８】 図面に見られるとおり、本発明に従うエミッターユニットは本質的に丸みのあ
る端部を有する箱状の長方形形状である細長いハウジング１（図３参照）を具備
する。ハウジング１は、対応する形状の細長い受け入れ部材２、対応する形状の
細長いカバー部材３及び対応する形状の細長い弾性的に柔軟性の膜４により構成
される。
【００１９】 図面の図１及び図２に見られるとおり、受け入れ部材２は本質的に、実質的に
平面状底部壁６及び周側壁７から成る。
【００２０】 周側壁７は、直線をなす細長い側部リブ部分８ａの対及び曲がった端部リム部
分８ｂの対で形成されている。
【００２１】 各細長い側部リム部分８ａには、交互するハトの尾形の形状の凹み（ｄｏｖｅ
ｔａｉｌｅｄ ｓｈａｐｅｄ ｒｅｃｅｓｓｅｓ）９ａ及び突起（ｐｒｏｊｅｃ
ｔｉｏｎｓ）９の列が形成されている。突起９ｂはそれ自体凹みを有しており（
ｒｅｃｅｓｓｅｄ）、それにより突起９ｂの規定壁（ｄｅｆｉｎｉｎｇ ｗａｌ
ｌｓ）に弾性的柔軟性を付与する。
【００２２】 受け入れ部材２の底部壁６の内側表面には細長い溝（ｅｌｏｎｇａｔｅｄ ｇ
ｒｏｏｖｅ）１１が形成されており、この細長い溝１１は入り口端部１１ａ（相
対的に広がった幅の）から、流れ制限性の（ｆｌｏｗ−ｒｅｓｔｒｉｃｔｉｎｇ
）実質的に三角形のバッフル１２の反対向きの組（ｏｐｐｏｓｉｔｅｌｙ ｄｉ
ｒｅｃｔｅｄ ｓｅｔｓ）の対で既知の方式で形成されている流れ制限部分１１
ｃを経由して仮の端部（ｉｎｔｅｒｉｍ ｔｅｒｍｉｎａｌ ｐｏｒｔｉｏｎ）
１１ｂに延びている。
【００２３】 周ウエルリム（ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ ｗｅｌｌ ｒｉｍ）１６を有する勾配
の付いている壁部分１４により規定された入り口ウエル１３が入り口部分１１ａ
に形成されている。このリム１６は、図５及び図６に明らかに見られるとおり、
底部壁６の内側表面からバッフル１２を越えて延びている。
【００２４】 図面の図２、図４及び図７をここで参照すると、受け入れ部材２の底部壁の外
側表面には、それぞれその細長い縁に隣接して、一対の細長い流入チャンネル１
７ａ及び１７ｂが形成されており、該流入チャンネル１７ａ及び１７ｂはその長
さに沿って配置されたフィルターバッフル１８ａ及び１８ｂのそれぞれの列を有
する。受け入れ部材２の底部壁６には横断方向に向いたカップリングチャンネル
１９が形成されており、カップリングチャンネル１９は細長い流入チャンネル１
７ａと１７ｂとの間の連通を達成する働きをする。カップリングチャンネル１９
は中心開口１９ａを介してウエル１３と連通している。かくして、細長い流入チ
ャンネル１７ａ及び１７ｂはすべてカップリングチャンネル１９を介して中心開
口１９ａへと流れだし（ｄｅｂｏｕｃｈ）、従ってエミッターユニットへの唯一
の流入源を構成する。横断方向に向けられた狭い成形スロット２１は受け入れ部
材２の底部壁６の上部表面（ｕｐｐｅｒ ｓｕｒｆａｃｅ）に形成されておりそ
してその長さに沿ってカップリングチャンネル１９と連通している。
【００２５】 特に図面の図４及び図７に見にれるとおり、細長い流入チャンネル１７ａ及び
１７ｂ（受け入れ部材２の成形中に形成される）は部分カバー１７ｃを伴って形
成されている。このようにして、チャンネル１７ａ及び１７ｂへの相対的に制限
されたろ過型入り口（ｒｅｌａｔｉｖｅｌｙ ｒｅｓｔｒｉｃｔｅｄ ｆｉｌｔ
ｅｒｉｎｇ ｔｙｐｅ ｉｎｌｅｔ）を設けることが容易にされ、同時に相対的
に広範囲の寸法の（ｗｉｄｅｌｙ ｄｉｍｅｎｓｉｏｎｅｄ）チャンネル１７ａ
及び１７ｂを設けることを可能とする。
【００２６】 カバー部材３は、細長い直線状側部リム部分（ｒｅｃｔｉｌｉｎｅａｒ ｓｉ
ｄｅ ｒｉｍ ｐｏｒｔｉｏｎ）２２ａ及び曲がった端部リム部分（ｅｎｄ ｒ
ｉｍ ｐｏｒｔｉｏｎ）２２ｂを持って形成されている。
【００２７】 各細長い側部リム部分２２ａの長さに沿って、ハトの尾形断面形状（ｄｏｖｅ
ｔａｉｌｅｄ ｃｒｏｓｓ−ｓｅｃｔｉｏｎａｌ ｓｈａｐｅ）の交互する突起
２３ａ及び凹み２３ｂが形成されている。各凹み２３ｂはその基部（ｂａｓｅ）
から突き出た半円筒形スタッド（ｓｅｍｉ−ｃｙｌｉｎｄｒｉｃａｌ ｓｔｕｄ
）２３ｃを形成されている。
【００２８】 突起２３ａ及び凹み２３ｂは形状及び寸法において凹み９ａ及び突起９ｂと対
応しており、その結果突起２３ａ、９ｂは凹み２３ｂ、９ａ内に圧力嵌合され（
ｐｒｅｓｓ ｆｉｔｔｅｄ）そしてしっかりと保持されることができる。
【００２９】 凹み９ａの規定壁の両側に凹みのある突起（ｒｅｃｅｓｓｅｄ ｐｒｏｊｅｃ
ｔｉｏｎ）９ｂを設けることは、凹み９ａに突起２３ａを挿入する際のこれらの
壁の相対的柔軟性を可能とする。スタッド２３ｃは突起９ｂに形成された凹み（
ｒｅｃｅｓｓｅｓ）に有効に嵌合する。
【００３０】 カバー部材３の内側表面には、形状及び寸法において溝１１と対応する細長い
溝２４が形成されている。この場合に、溝は、サイズ及び寸法において受け入れ
部材２に形成された入り口部分１１ａと対応する凹部２４ａを構成する広がった
寸法（ｅｘｔｅｎｄｅｄ ｄｉｍｅｎｓｉｏｎｓ）の下流端部（ｄｏｗｎｓｔｒ
ｅａｍ ｔｅｒｍｉｎａｌ ｐｏｒｔｉｏｎ）を持って形成されている。溝２４
は更に、受け入れ部材２に形成された溝の仮の端部（ｉｎｔｅｒｉｍ ｔｅｒｍ
ｉｎａｌ ｐｏｒｔｉｏｎ）１１ｂと形状及び寸法において対応する仮の入り口
部分（ｉｎｔｅｒｉｍ ｉｎｌｅｔ ｐｏｒｔｉｏｎ）２４ｂを持って形成され
ている。最後に、溝２４は、受け入れ部材２に形成された流れ制限溝部分１１ｃ
と形状及び寸法が対応している細長い流れ制限部分２４ｃを具備し、そしてその
流れ制限溝部分と同様に、流れ制限バッフル２５を持って形成されている。凹部
２４ａの底部には、カバー部材３を通って延びている凹部出口（ｒｅｃｅｓｓ
ｏｕｔｌｅｔ）２６が形成されている。狭い盲溝（ｂｌｉｎｄ ｇｒｏｏｖｅ）
２７が凹部２４ａの底部壁に形成されており、そして凹部出口２６と連通してい
る。
【００３１】 細長い弾性的に柔軟性の膜４は大きさ及び寸法が受け入れ部材２の内側表面と
対応しており、そして連通開口２８を持って形成されており、連通開口２８は、
図面の図５、６及び７に明らかに見られるとおり、組み立てられたエミッターユ
ニットにおいて、溝１１の仮の端部１１ｂとカバー部材３における溝２４の仮の
端部２４ｂとの間に配置されるように設計されている。
【００３２】 エミッターユニット１の組立は、膜４を受け入れ部材２に挿入し、そしてカバ
ー部材３を受け入れ部材２に圧力篏合させ、それにより突起２３ａ及び９ｂが凹
み９ａ及び２３ｂ内にしっかりと且つ摩擦的に嵌合されそして保持されることに
より行われる。
【００３３】 図面の図６に見られるとおり、組み立てられたとき、膜４は周ウエルリム１６
に対して偏倚的に（ｂｉａｓｉｎｇｌｙ）押圧され、それにより出口２６からエ
ミッターへの入り口１９、１９ａへの戻り流又は漏洩に対してエミッターユニッ
トを有効にシールする。このようにして、エミッターは有効な逆止め弁構造を持
って形成されている。入り口１９、１９ａを介してエミッターへの水の流れを可
能とするように弁を開くことは、流入圧がウエルリム１６から離れるように膜４
を変位させるのに十分なときにのみ可能である。
【００３４】 かくして組み立てられたエミッターユニット１はこの後保存され、その後、例
えば本出願人の米国特許第５３２４３７１号に説明及び例示された方法に従って
その押出期間中導管に挿入及び接合させることができる。
【００３５】 受け入れ部材２内にカバー部材３を固定するのに使用される手段は、それによ
り、突起２３ａ、９ｂの広がった表面は凹み９ａ、２３ｂが押圧摩擦接触（ｐｒ
ｅｓｓｅｄ ｆｒｉｃｔｉｏｎａｌ ｃｏｎｔａｃｔ）されることを確実にし、
保存中、挿入及び接合プロセス中のユニットの解体を極めて起こりそうもないよ
うにする。
【００３６】 説明したばかりの好ましい態様では、各突起相互係合手段（ｐｒｏｊｅｃｔｉ
ｏｎ ｉｎｔｅｒｅｎｇａｇｉｎｇ ｍｅａｎｓ）２３ａ、９ｂはその最も狭い
ところで部材３、２のリム部分２２ａ、８ａに隣接しており、それから各突起相
互係合手段はそれぞれ他の部材２、３のリム部分８ａ、２２ａに向けて延びてお
り且つ広がっており（ｗｉｄｅｎｓ ｏｕｔ）、一方各凹み相互係合手段９ａ、
２３ｂはその最も広いところで部材２、３のリム部分８ａ、２２ａに隣接してお
り、それにおいて各凹み相互係合手段は他の部材３、２のリム部分２２ａ、８ａ
に向けて形成されそして狭くなっている（ｎａｒｒｏｗｓ ｄｏｗｎ）。この構
造によりそして突起及び凹みの両方共部材２及び３の長手方向軸線に直角に延び
ているという事実により、該部材は長手方向軸線に対して横断方向の起こり得る
分離力（ｓｅｐａｒａｔｉｎｇ ｆｏｒｃｅ）に対抗して有効に固定される。更
に、一方では突起の広がった表面及び他方では凹みは、お互いに対する部材２、
３の外向きの変位に対抗して凹み内の突起の有効な摩擦保持（ｆｒｉｃｔｉｏｎ
ａｌ ｒｅｔｅｎｔｉｏｎ）を確実にする。
【００３７】 例示されそして説明された特定の例において突起２３ａ及び凹み９ａは本質的
に形状がハトの尾形であるものとして示されているが、他の本質的に均等な形状
を使用することもできる。かくして、例えば、Ω形状の突起及び凹みを使用する
ことができる。
【００３８】 更に、或る場合には、相互係合突起及び凹みの単一の対によって及び本質的に
平行壁の構造のこのような突起及び凹みによって十分な保持が保証されうる。
【００３９】 図面の図５、６及び７に見られるとおり、エミッターユニット１は、正確に受
け入れ部材２及びカバー部材３の相互係合式リム部分８及び２２において導管２
９の内側表面に接合され、そしてこの接合作用は部材２及び３を相互に恒久的に
固定しそしてお互いへの及び導管３０へのそれらのシール取り付け（ｓｅａｌｉ
ｎｇ ａｔｔａｃｈｍｅｎｔ）を保証する。
【００４０】 ここで、説明されそして例示されたばかりのエミッターユニット１を組み込む
点滴潅漑システムの操作様式の説明のための図面の図４、５、６及び７を参照さ
れたい。
【００４１】 導管３０を通って流れる潅漑水は、ろ過流入チャンネル１７ａ及び１７ｂ及び
成形スロット２１を通りそしてカップリングチャンネル１９及び中心開口１９ａ
を介してウエル１３に進む。流入水の圧力は、膜４を周ウエルリム１６（図４及
び図６に見られるとおり）上のその偏倚した（ｂｉａｓｅｄ）シール位置から変
位させ、膜４と流れ制限溝１１ｃとの間に規定された流れ制限流路を通って仮の
端部溝部分（ｉｎｔｅｒｉｍ ｔｅｒｍｉｎａｌ ｇｒｏｏｖｅ ｐｏｒｔｉｏ
ｎ）１１ｂへの図６に示された矢印の方向の水の流れを可能とする。次いで水は
連通開口２８を経由して入り口溝部分２４ｂへと進み、膜４と溝部分２４ｃとの
間に規定された細長い流れ制限流路を通って凹部２４ａへと進む。
【００４２】 水が、無圧滴（ｐｒｅｓｓｕｒｅｌｅｓｓ ｄｒｉｐ）として現れるように流
れ制限流路における長い流速制限（ｅｘｔｅｎｄｅｄ ｆｌｏｗ−ｒａｔｅ ｒ
ｅｓｔｒｉｃｔｉｏｎ）を受けて、凹部２４ａから凹部出口２６に現れる。
【００４３】 凹部２４ａのリムに支えられている膜４は、凹部２４ａと共に有効な出口制御
室を規定し、膜４の１つの表面は入り口流れ圧力にさらされ、そして膜４の反対
の表面は出口制御室の流れ圧力にさらされる。
【００４４】 かくして、膜４の該第１表面に及ぼされた流体流入圧が出口制御室の流体圧を
所定の量越えると、膜４は凹部出口と共に制限された流出路（ｒｅｓｔｒｉｃｔ
ｅｄ ｏｕｔｆｌｏｗ ｐａｔｈ）を規定するように、凹部出口２６に向けて曲
がることによる差圧制御（ｄｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｌ ｐｒｅｓｓｕｒｅ ｃｏ
ｎｔｒｏｌ）が行われる。潅漑エミッターユニットに適用されるこのような差圧
制御は、以前に、例えば′２８７特許に記載されている。
【００４５】 本発明に従うエミッターユニットでは、箱状のハウジングの使用は二重層の、
従って特に細長い流れ制限流路の設置を可能とすることが理解されるであろう。
このような長い流れ制限流路は、従来の構造のエミッターユニットで使用できる
幅寸法よりも有意に大きい幅寸法を有し、そしてこれはもちろん小砂（ｇｒｉｔ
）等による流路の閉塞の危険を最小にするのに相当重要である。
【００４６】 しかしながら、本発明は単一の流れ制限層のみを有するエミッターユニットに
同等に適用可能であることが認められるであろう。同様に、本発明は、該又は各
流れ制限層が１つより多くの流れ制限流路を有するエミッターユニットに同等に
適用可能である。
【００４７】 本発明を差圧制御を達成するように膜の使用に関して特定的に説明してきたが
、本発明は異なる形態の流れ制御を使用するエミッターユニットであって、膜が
内部ハウジング壁と共に流れ制限流路を規定しそしてそれと相互作用もして有効
な流れ制御を与えるように働くエミッターユニットに同等に適用可能であること
は理解されるであろう。
【００４８】 更に、本発明の適用は押出プロセス期間中に押し出された導管へのエミッター
ユニットの接合に関して特定的に説明されたが、本発明は、導管ストリップブラ
ンクの内側表面に本発明に従うエミッターユニットを接合し、該導管ストリップ
ブランクはその後その長手方向縁において溶接されて導管を形成することにも同
等に適用可能である。
【００４９】 更に、ろ過流入チャンネルの設置のための受け入れ部材２の相対的に頑丈な壁
の利用は、ここでも従来のエミッターユニットの流入路より幅が相対的に大きい
流入路の使用を可能とし、ここでも閉塞の危険を最小にする。
【００５０】 特定的に説明されそして例示されたエミッターユニットにおける如く、逆止め
弁構造が設けられる場合にはこれは特に重要である。このような構造では、エミ
ッターユニットへの単一の制限された入り口１９、１９ａのみが利用可能であり
、このような制限された入り口は十分なろ過手段を収容できない。それ故このよ
うな手段は本発明に従うエミッターユニットの構造によって可能とされるろ過流
入チャンネルによって与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に従うエミッターユニットの１つの態様の部品分解斜視図である。
【図２】 図１に示された図に対して反対向きに示された本発明に従うエミッターユニッ
トの部品分解斜視図である。
【図３】 本発明に従う組み立てられたエミッターユニットの斜視図である。
【図４】 部分的に切り欠かれて示された本発明に従うエミッターユニットの斜視図（図
３に示された図に対して反対向の）である。
【図５】 操作の初期段階における本発明に従うエミッターユニットを組み込んだ点滴潅
漑システムの長手方向断面図である。
【図６】 操作のその後の段階における本発明に従うエミッターユニットを組み込んだ点
滴潅漑システムの長手方向断面図である。
【図７】 銭ＶＩＩ−ＶＩＩに沿って取られた図５に示された点滴潅漑システムの断面図
である。
【手続補正書】特許協力条約第１９条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１２年４月１１日（２０００．４．１１）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項３２】 該膜は普通は周ウエルリムに対してシールするように偏倚 させられており、この構成は該膜を押している所定の最小流体流入圧が該膜を該 ウエルリムとのそのシール係合から変位させるのに有効であるようなものである 請求項３１のエミッターユニット。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１２年４月１１日（２０００．４．１１）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項３５】 該壁は、該部材の組み立ての方向に見て該長手方向軸線に 対して横断方向に向けられている請求項１のエミッターユニット。
【手続補正書】
【提出日】平成１２年６月２１日（２０００．６．２１）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項１９】 該細長い流入チャンネルの対はそれぞれ該１つの部材の対
向した細長い縁に隣接して形成されている請求項１８のエミッターユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ 【要約の続き】 に向けられている。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 導管の内側表面に一体的に接合されるようになっているエミ
    ッターユニットであって、細長いハウジングと、該導管の内側と連通するように
    なっているハウジング入り口と、導管出口と連通するようになっているハウジン
    グ出口と、該ハウジングに形成された細長い流れ制限流路と、該ハウジング入り
    口と連通している流路入り口と、該ハウジング出口と連通している流路出口と、
    該ハウジングに取り付けられた弾性的に柔軟性の膜を具備し、該ハウジングは閉
    じた箱状の形状でありそして細長い受け入れ部材及び対応して細長いカバー部材
    により構成されており、更に、該部材の細長いリム部分の長さに沿って形成され
    た突起及び凹み相互係合手段であって、１つの部材の突起手段が他の部材の対応
    する凹み手段内にぴったりした圧力嵌合を形成するようになっているような該部
    材の長手方向軸線に対して実質的に横断方向に向けられた突起及び凹み相互係合
    手段、を具備するエミッターユニット。
  2. 【請求項２】 このような相互係合手段の列が設けられている請求項１のエ
    ミッターユニット。
  3. 【請求項３】 各列が一連の突起及び凹み相互係合手段を具備する請求項２
    のエミッターユニット。
  4. 【請求項４】 該又は各突起相互係合手段がその最も狭いところで該部材の
    リム部分に隣接しており、それから該又は各突起相互係合手段は他の部材のリム
    部分に向けて延びておりそして広がっており、該又は各凹み相互係合手段はその
    最も広いところで該部材のリム部分に隣接しており、それにおいて該又は各凹み
    相互係合手段は他の部材のリム部分に向けて形成されそして狭くなっている、前
    記請求項のいずれかのエミッターユニット。
  5. 【請求項５】 各凹み相互係合手段はそれに隣接して凹みのある弾性的突起
    相互係合手段を形成されている請求項４のエミッターユニット。
  6. 【請求項６】 該突起手段及び対応する凹み手段が実質的にハトの尾形の形
    状である請求項３のエミッターユニット。
  7. 【請求項７】 該ハウジングには、凹部底部に形成された凹部出口を有する
    凹部が形成されており、該凹部は該凹部出口の面積より実質的に大きい面積のリ
    ムを有しそして流路の幅と比較して広がった寸法であり、該膜の第１表面は流体
    流入圧にさらされるようになっており、該膜の第２の反対の表面は該リムに並置
    されて該流入圧力下に該リムに対して押圧されそして該凹部と共に出口制御室を
    規定するようになっており、この構成は該流体流入圧が該出口制御室の流体圧を
    所定の量越えると、該膜が該凹部出口に向けて曲がって該凹部出口と共に制限さ
    れた流出路を形成するようになっているようなものである請求項３のエミッター
    ユニット。
  8. 【請求項８】 該部材の少なくとも１つの内側表面には、該膜と共に該流れ
    制限流路を規定する細長い溝が形成されている前記請求項のいずれかのエミッタ
    ーユニット。
  9. 【請求項９】 両方の該部材の内側表面には細長い溝が形成されており、該
    溝は該膜と共にそれぞれコンポーネント流れ制限流路（ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ ｆ
    ｌｏｗ ｒｅｓｔｒｉｃｔｉｎｇ ｆｌｏｗｐａｔｈｓ）を規定しており、該流
    れ制限流路は該膜に形成された連通開口を介して連通している請求項８のエミッ
    ターユニット。
  10. 【請求項１０】 該溝は流れ制限バッフルの反対向の列の対を持って形成さ
    れている請求項８又は９のエミッターユニット。
  11. 【請求項１１】 該流路入り口が該溝の第１と関連しており、該流路出口は
    該溝の第２と関連しており、該ハウジング入り口は該部材の第１に形成されてお
    り、該ハウジング出口及び該凹部は該部材の第２に形成されており、該連通して
    いる開口は該第１溝の下流端及び該第２溝の上流端に隣接して該膜に形成されて
    いる請求項７に付随する場合の請求項９又は１０のエミッターユニット。
  12. 【請求項１２】 該ハウジング入り口は入り口ウエルを含み、該入り口ウエ
    ルは該ハウジング内へと突き出しておりそして周ウエルリムを有しており、該膜
    は普通は該周ウエルリムに対してシールするように偏倚させられており（ｓｅａ
    ｌｉｎｇｌｙ ｂｉａｓｅｄ）、この構成は、該膜を押している所定の最小流体
    流入圧が該膜を該ウエルリムとのそのシール係合から変位させるのに有効である
    ようなものである前記請求項のいずれかのエミッターユニット。
  13. 【請求項１３】 該部材の外側表面には、該部材の１つの少なくとも１つの
    細長い縁に隣接して、該ハウジング入り口と連通している細長い流入チャンネル
    が形成されており、該流入チャンネルは導管の内側にさらされるようになってお
    りそしてその長さに沿って配置されたフィルターバッフルの列を有する前記請求
    項のいずれかのエミッターユニット。
  14. 【請求項１４】 該細長い流入チャンネルの対はそれぞれ該１つの部材の対
    向した細長い縁に隣接して形成されている請求項１３のエミッターユニット。
  15. 【請求項１５】 該又は各細長い流入チャンネルが受け入れ部材の外側表面
    に形成されている請求項１３又は１４のエミッターユニット。
  16. 【請求項１６】 該流入チャンネルがすべて該ハウジング入り口へと流れ出
    る（ｄｅｂｏｕｃｈ）請求項１に付随する場合の請求項１３、１４又は１５のエ
    ミッターユニット。
  17. 【請求項１７】 該流入チャンネルが部分的に覆われている請求項１３〜１
    ６のいずれのエミッターユニット。
  18. 【請求項１８】 例として及び添付図面に関連して実質的に本明細書で後記
    される請求項１のエミッターユニット。
  19. 【請求項１９】 潅漑導管と、該部材の相互係合したリム部分において該導
    管の内側表面に接合された前記請求項のいずれかの一連の間隔を置いて配置され
    たエミッターユニッを具備する点滴潅漑システム。
  20. 【請求項２０】 例として及び添付図面の図５、６及び７に関して実質的に
    後記した請求項１９の点滴潅漑システム。
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