JPH05176642A - 植物栽培法 - Google Patents
植物栽培法Info
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- JPH05176642A JPH05176642A JP3358474A JP35847491A JPH05176642A JP H05176642 A JPH05176642 A JP H05176642A JP 3358474 A JP3358474 A JP 3358474A JP 35847491 A JP35847491 A JP 35847491A JP H05176642 A JPH05176642 A JP H05176642A
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- cultivation
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-
- Y02P60/216—
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- Hydroponics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 pF1.8〜2.7の間で良好な保水性を有
し、さらに粒子が壊れにくく、制御性よく水、液肥など
を施すことができる植物栽培法を提供する。 【構成】 水、液肥などを点滴可能な潅水ホース3が設
けられた栽培用容器1に5μm未満〜1オーグストロー
ムの径の孔を有する硬質な多孔質粒子よりなる培地2を
装入し、前記潅水ホースに液肥を所定比率で混合可能
で、かつ水または液肥を所定量供給可能な液肥混入機9
を使用し、水または液肥を前記培地に点滴潅水すること
を特徴とする。 【効果】 5μ未満の径の穴を有するセラミック粒子ま
たは、粒状鉱物を原料に使用しているため、粒子の粒径
を制御することにより、粒子間での所望の容水量を制御
でき、5μ未満の径の孔には、ほぼpF3.2以上の水
をも保水できるために、砂土のように、孔隙間の水がな
くなると、途端に萎れが始まることもない。また、オー
グストロームの径の孔に陽イオンを保持することができ
るため、緩衝能力が高く、培養液は比較的に幅広い配合
の組成、濃度にしうる。
し、さらに粒子が壊れにくく、制御性よく水、液肥など
を施すことができる植物栽培法を提供する。 【構成】 水、液肥などを点滴可能な潅水ホース3が設
けられた栽培用容器1に5μm未満〜1オーグストロー
ムの径の孔を有する硬質な多孔質粒子よりなる培地2を
装入し、前記潅水ホースに液肥を所定比率で混合可能
で、かつ水または液肥を所定量供給可能な液肥混入機9
を使用し、水または液肥を前記培地に点滴潅水すること
を特徴とする。 【効果】 5μ未満の径の穴を有するセラミック粒子ま
たは、粒状鉱物を原料に使用しているため、粒子の粒径
を制御することにより、粒子間での所望の容水量を制御
でき、5μ未満の径の孔には、ほぼpF3.2以上の水
をも保水できるために、砂土のように、孔隙間の水がな
くなると、途端に萎れが始まることもない。また、オー
グストロームの径の孔に陽イオンを保持することができ
るため、緩衝能力が高く、培養液は比較的に幅広い配合
の組成、濃度にしうる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植物栽培法、さらに
詳細には水および液肥を培地に容易にかつ制御性よく施
用可能な植物栽培法に関する。
詳細には水および液肥を培地に容易にかつ制御性よく施
用可能な植物栽培法に関する。
【0002】
【従来技術および問題点】植物栽培用容器に培地を設
け、水、液肥などを点滴し、野菜、果物などを栽培する
方法がしられている。このような方法は、水、液肥など
を、例えば制御装置、センサーなどを使用してシステマ
チックに施すことができるため、農業の省力化に大きな
貢献がなされるのが期待されている。従来、施設栽培に
おいて使用される植物栽培用容器は、図4に示すように
箱状の栽培用容器本体1に培地2を均一に装入すると共
に、前記培地2上に複数の潅水ホース3を所定間隔で設
けた構造になっている。さらに前記容器本体1の底部に
培地2が落下しないような細かい目の網11を張って排
水する方法が採用されている。上述の栽培方法に使用さ
れる培地としては、ロックウール、砂土、火山礫、人工
軽石、天然床土などが主に使用されている。植物に利用
される正常成育有効水分はpF1.8〜2.7である
が、例えばロックウールは、水分特性を示した表1の符
号No.1に示すように、pF1.0よりpF1.8あ
たりに多く保水されている。すなわち、培地の物理性を
示した表2に示すように、ロックウール培地の保水能力
は大きいが、低いpFの位置で保水され作物の栽培では
徒長気味になりやすく、または過湿害の危険性がある。
このようなロックウール培地は潅水回数を少なくできる
が、水分を強制的に、排除し、含水率を低下させる必要
がある。
け、水、液肥などを点滴し、野菜、果物などを栽培する
方法がしられている。このような方法は、水、液肥など
を、例えば制御装置、センサーなどを使用してシステマ
チックに施すことができるため、農業の省力化に大きな
貢献がなされるのが期待されている。従来、施設栽培に
おいて使用される植物栽培用容器は、図4に示すように
箱状の栽培用容器本体1に培地2を均一に装入すると共
に、前記培地2上に複数の潅水ホース3を所定間隔で設
けた構造になっている。さらに前記容器本体1の底部に
培地2が落下しないような細かい目の網11を張って排
水する方法が採用されている。上述の栽培方法に使用さ
れる培地としては、ロックウール、砂土、火山礫、人工
軽石、天然床土などが主に使用されている。植物に利用
される正常成育有効水分はpF1.8〜2.7である
が、例えばロックウールは、水分特性を示した表1の符
号No.1に示すように、pF1.0よりpF1.8あ
たりに多く保水されている。すなわち、培地の物理性を
示した表2に示すように、ロックウール培地の保水能力
は大きいが、低いpFの位置で保水され作物の栽培では
徒長気味になりやすく、または過湿害の危険性がある。
このようなロックウール培地は潅水回数を少なくできる
が、水分を強制的に、排除し、含水率を低下させる必要
がある。
【0003】さらに表面にアオミドロが発生するとより
一層水を弾くようになる。このような現象は、植物を育
成するうえで、潅水、液肥などを制御性よく施すことが
困難であることを示している。表1に示す符号No.7
は未焼成粘土造粒物を示している。この場合、pFはな
だらかに、かつpFの値が大きい部分にある程度の保水
を示しており、pF2.2以上の水分特性は、ロックウ
ールより優れていることが示されている。しかし、天然
培地は短時間の使用で、水分で堅くなり通気性を失った
り、培地の構造が壊れたりして、所定の特性を示さなく
なる。そのために土練り、起耕によって土塊をつくり適
度な物理性を作ったり、培地を取り替えなければならな
いという欠点がある。さらに害虫や雑草の種が含まれて
いる危険性があり、農薬の使用や雑草の除去などの作業
を行なう必要があった。表1に示す符号No.2は海成
砂土の水分特性を示している。砂土は容水量が少ないば
かりでなく粒内部には保水できず孔隙間の水がなくなる
と、途端に萎れが始まる。pF2.2付近より急激に低
下していることが、これを表している。このことは1回
の潅水量を少なく、回数を増やさなければならないこと
を示している。
一層水を弾くようになる。このような現象は、植物を育
成するうえで、潅水、液肥などを制御性よく施すことが
困難であることを示している。表1に示す符号No.7
は未焼成粘土造粒物を示している。この場合、pFはな
だらかに、かつpFの値が大きい部分にある程度の保水
を示しており、pF2.2以上の水分特性は、ロックウ
ールより優れていることが示されている。しかし、天然
培地は短時間の使用で、水分で堅くなり通気性を失った
り、培地の構造が壊れたりして、所定の特性を示さなく
なる。そのために土練り、起耕によって土塊をつくり適
度な物理性を作ったり、培地を取り替えなければならな
いという欠点がある。さらに害虫や雑草の種が含まれて
いる危険性があり、農薬の使用や雑草の除去などの作業
を行なう必要があった。表1に示す符号No.2は海成
砂土の水分特性を示している。砂土は容水量が少ないば
かりでなく粒内部には保水できず孔隙間の水がなくなる
と、途端に萎れが始まる。pF2.2付近より急激に低
下していることが、これを表している。このことは1回
の潅水量を少なく、回数を増やさなければならないこと
を示している。
【0004】表4の浜岡砂、藤沢砂の粒径分布が示すよ
うに、物理性の均一な物を入手することは困難である。
一方、人工軽石、火山礫に見られる大きな径の孔である
と、孔に植物根が入り込み、1作毎の残根処理が困難で
ある。上述のように従来の培地であると、長期間にわた
って制御性よく、センサー、制御装置などを使用してシ
ステマチックに水、液肥などを施すことは困難である。
従来の栽培用容器を使用して、植物を栽培するとき、滴
下された水分は培地2中を広がって、符号No.6に示
すように浸潤する。この浸潤部分が植物の栽培に使用さ
れるのであるが、従来の栽培用容器においては、容器本
体1の底部が平坦で水平になるように設置しているた
め、水分の両方向の広がりが小さいという欠点があっ
た。すなわち潅水ホース3の間隔1を小さくする必要が
あり、点滴点の距離を小さくする必要があった。さらに
上述のように、底が浅く平坦で水平に設置された場合、
重力が生みだす真空がないので排水されうる水の量も減
り、過湿害の危険性がある。
うに、物理性の均一な物を入手することは困難である。
一方、人工軽石、火山礫に見られる大きな径の孔である
と、孔に植物根が入り込み、1作毎の残根処理が困難で
ある。上述のように従来の培地であると、長期間にわた
って制御性よく、センサー、制御装置などを使用してシ
ステマチックに水、液肥などを施すことは困難である。
従来の栽培用容器を使用して、植物を栽培するとき、滴
下された水分は培地2中を広がって、符号No.6に示
すように浸潤する。この浸潤部分が植物の栽培に使用さ
れるのであるが、従来の栽培用容器においては、容器本
体1の底部が平坦で水平になるように設置しているた
め、水分の両方向の広がりが小さいという欠点があっ
た。すなわち潅水ホース3の間隔1を小さくする必要が
あり、点滴点の距離を小さくする必要があった。さらに
上述のように、底が浅く平坦で水平に設置された場合、
重力が生みだす真空がないので排水されうる水の量も減
り、過湿害の危険性がある。
【0005】本発明は上述の点に鑑みなされたものであ
り、pF1.8〜2.7の間で良好な保水性を有し、さ
らに粒子が壊れにくく、制御性よく水、液肥などを施す
ことができる植物栽培法を提供することを目的とする。
り、pF1.8〜2.7の間で良好な保水性を有し、さ
らに粒子が壊れにくく、制御性よく水、液肥などを施す
ことができる植物栽培法を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明の植物栽培法は、水、液肥などを点滴可能
な潅水ホースが設けられた栽培用容器に5μm未満〜1
オーグストロームの径の孔を有する硬質な多孔質粒子よ
りなる培地を装入し、前記潅水ホースに液肥を所定比率
で混合可能で、かつ水または液肥を所定量供給可能な液
肥混入機を使用し、水または液肥を前記培地に点滴潅水
することを特徴とするものである。
ため、本発明の植物栽培法は、水、液肥などを点滴可能
な潅水ホースが設けられた栽培用容器に5μm未満〜1
オーグストロームの径の孔を有する硬質な多孔質粒子よ
りなる培地を装入し、前記潅水ホースに液肥を所定比率
で混合可能で、かつ水または液肥を所定量供給可能な液
肥混入機を使用し、水または液肥を前記培地に点滴潅水
することを特徴とするものである。
【0007】本発明をさらに詳しく説明する。
【0008】
【実施例】図1は本発明の栽培方法を実施するための装
置の一部斜視図であるが、この図より明らかなように箱
状の栽培用容器本体1の底面11は、大きな網目の網体
よりなっており、さらに、側端より中央にかけて漸次隆
起している。この底面11上に防根シート7を敷置して
いる。この防根シート7上に培地2を装入し、栽培床と
している。
置の一部斜視図であるが、この図より明らかなように箱
状の栽培用容器本体1の底面11は、大きな網目の網体
よりなっており、さらに、側端より中央にかけて漸次隆
起している。この底面11上に防根シート7を敷置して
いる。この防根シート7上に培地2を装入し、栽培床と
している。
【0009】ここで、本発明で防根シートとは、シート
面を構成する微細孔が水の出入りは可能でも、植物の根
は侵入できないサイズとなった根水分離性を備えたシー
トを言う。
面を構成する微細孔が水の出入りは可能でも、植物の根
は侵入できないサイズとなった根水分離性を備えたシー
トを言う。
【0010】栽培用容器本体1の短側部には給水パイプ
8が設けられており、この給水パイプ8は液肥混入機9
に接続されている。この液肥混入機9は液肥原液を貯蔵
するためのタンク91、92および給水源に接続してい
ると共に、前記タンク91、92の液肥原液を源水と所
定量混合し、所定の濃度で所定量給水パイプ8に供給可
能になっている。また、水のみを所定量給水パイプ8に
供給できるようになっている。この給水パイプ8より潅
水ホース3が容器の長手方向に伸張している。このた
め、液肥混入機9の作用によって、例えば水を供給する
場合には給水パイプ8に水を供給すると、この給水パイ
プ8に連通する潅水ホース3に水は流れ、培地2上に点
滴潅水される。さらに、植物栽培用容器は脚部10が設
けられており、底面11は地面より離間している。地面
からの水、線虫類の侵入を防ぐと共に作業性を向上す
る。
8が設けられており、この給水パイプ8は液肥混入機9
に接続されている。この液肥混入機9は液肥原液を貯蔵
するためのタンク91、92および給水源に接続してい
ると共に、前記タンク91、92の液肥原液を源水と所
定量混合し、所定の濃度で所定量給水パイプ8に供給可
能になっている。また、水のみを所定量給水パイプ8に
供給できるようになっている。この給水パイプ8より潅
水ホース3が容器の長手方向に伸張している。このた
め、液肥混入機9の作用によって、例えば水を供給する
場合には給水パイプ8に水を供給すると、この給水パイ
プ8に連通する潅水ホース3に水は流れ、培地2上に点
滴潅水される。さらに、植物栽培用容器は脚部10が設
けられており、底面11は地面より離間している。地面
からの水、線虫類の侵入を防ぐと共に作業性を向上す
る。
【0011】図2は図1の容器の横方向断面図である
が、この図より明らかなように、本発明による植物栽培
用容器においては、容器本体1の底面11は中央方向に
漸次隆起しており、傾斜面を形成している。このため施
された、水、液肥は、培地上部より浸潤しさらにこの傾
斜に沿って流れ、培地の毛管力によって上方を浸潤する
作用を生じるため、両方向に広い範囲にわたって水、液
肥を供給できる。この勾配は1/400〜1/30であ
るのがよい。1/400未満であると、傾斜を水が流れ
ず、特に底の浅い容器で栽培される場合には、重力が生
みだす真空がないので排水されうる水の量も減る。また
製造が困難でもある。一方、1/30を越えると、水、
液肥が早く流れ過ぎて、両方向に広がりにくくなる。ま
た図2のHおよびhが示すように側部と中央部の培地の
厚みが違い過ぎ植物の成育に差を生じる。
が、この図より明らかなように、本発明による植物栽培
用容器においては、容器本体1の底面11は中央方向に
漸次隆起しており、傾斜面を形成している。このため施
された、水、液肥は、培地上部より浸潤しさらにこの傾
斜に沿って流れ、培地の毛管力によって上方を浸潤する
作用を生じるため、両方向に広い範囲にわたって水、液
肥を供給できる。この勾配は1/400〜1/30であ
るのがよい。1/400未満であると、傾斜を水が流れ
ず、特に底の浅い容器で栽培される場合には、重力が生
みだす真空がないので排水されうる水の量も減る。また
製造が困難でもある。一方、1/30を越えると、水、
液肥が早く流れ過ぎて、両方向に広がりにくくなる。ま
た図2のHおよびhが示すように側部と中央部の培地の
厚みが違い過ぎ植物の成育に差を生じる。
【0012】上記栽培用容器においては、前記底面11
の網体上に防根シート7を敷置し、このうえに培地2を
設けた構成になっている。この防根シート7は、シート
面を構成する微細孔が水の出入りは可能でも、植物の根
は侵入できないサイズとなった根水分離性を備えたシー
トであり、また培地2を落下せしめないようなシートで
ある。
の網体上に防根シート7を敷置し、このうえに培地2を
設けた構成になっている。この防根シート7は、シート
面を構成する微細孔が水の出入りは可能でも、植物の根
は侵入できないサイズとなった根水分離性を備えたシー
トであり、また培地2を落下せしめないようなシートで
ある。
【0013】上述の実施例において、本発明において
は、図3に示すような潅水ホースを使用するのが好まし
い。すなわち長い距離に敷設された潅水ホースの、どの
点滴点から排出され得る水量を同量にすることが必要と
される。この潅水ホース内にはドリッパーDが内蔵され
ており、前記ドリッパーDには水流に渦巻き流れを形成
するジグザグ路31が形成されており、このジグザグ路
31の一方の端部にはフィルター32が設けられてお
り、他方の端部には点滴部33が形成され、この点滴部
33に潅水ホース3を貫通する点滴口34が設けられて
いる。給水パイプ8よりの水流は前記潅水ホース3のド
リッパーDのフィルター32より流入し、ジグザグ路3
1で渦巻き流になり、渦巻き流は点滴部33に導かれ、
点滴口34より点滴潅水されるようになっている。上述
のようなドリッパーDが内蔵されたホースを使用するこ
とによって、目詰まりなく、長い距離にわたって、均一
な潅水、潅液が可能になる。また、このような潅水ホー
スを使用すると、培地2上に直接潅水ホース3を敷設可
能になり、水滴が上方より滴下することなく、直接培地
に浸潤していくため、ホース周辺の空中湿度を上げるこ
となく、潅水、潅液することができる。また、点滴口よ
り排出される水量は水圧によって制御される。
は、図3に示すような潅水ホースを使用するのが好まし
い。すなわち長い距離に敷設された潅水ホースの、どの
点滴点から排出され得る水量を同量にすることが必要と
される。この潅水ホース内にはドリッパーDが内蔵され
ており、前記ドリッパーDには水流に渦巻き流れを形成
するジグザグ路31が形成されており、このジグザグ路
31の一方の端部にはフィルター32が設けられてお
り、他方の端部には点滴部33が形成され、この点滴部
33に潅水ホース3を貫通する点滴口34が設けられて
いる。給水パイプ8よりの水流は前記潅水ホース3のド
リッパーDのフィルター32より流入し、ジグザグ路3
1で渦巻き流になり、渦巻き流は点滴部33に導かれ、
点滴口34より点滴潅水されるようになっている。上述
のようなドリッパーDが内蔵されたホースを使用するこ
とによって、目詰まりなく、長い距離にわたって、均一
な潅水、潅液が可能になる。また、このような潅水ホー
スを使用すると、培地2上に直接潅水ホース3を敷設可
能になり、水滴が上方より滴下することなく、直接培地
に浸潤していくため、ホース周辺の空中湿度を上げるこ
となく、潅水、潅液することができる。また、点滴口よ
り排出される水量は水圧によって制御される。
【0014】このような本発明に使用する培地として
は、5μ未満から1オーグストロームの径の孔を有する
セラミック粒子または粒状鉱物よりなる培地である。こ
れらの粒子は堅く、また水にも崩壊されにくく、さらに
ポーラス構造であり、その孔の径は5μ以下である。こ
の孔の寸法が5μを越えると、この孔に根が侵入し水を
直接利用可能になるからである。すなわちpF3.2前
後までの水の保水は集合する粒子の孔隙間で行ない、p
F3.2前後より高いpFの保水は材料内部の5μ以下
の孔に保水されるように企図している。
は、5μ未満から1オーグストロームの径の孔を有する
セラミック粒子または粒状鉱物よりなる培地である。こ
れらの粒子は堅く、また水にも崩壊されにくく、さらに
ポーラス構造であり、その孔の径は5μ以下である。こ
の孔の寸法が5μを越えると、この孔に根が侵入し水を
直接利用可能になるからである。すなわちpF3.2前
後までの水の保水は集合する粒子の孔隙間で行ない、p
F3.2前後より高いpFの保水は材料内部の5μ以下
の孔に保水されるように企図している。
【0015】上述の粒子の孔の寸法が5μを越えると、
粒子の孔に根が入り込み長期間使用した場合、理化学的
特性が維持できない。そのうえ洗浄による残根の除去が
困難である。一方、この孔はCa、Mg、K、NH4な
どのイオンを吸着することができ、養分を保持すること
が可能である。したがって、培地中の養分が不足する
と、この孔に吸着された養分が土壌溶液中に溶出するこ
とになり、培地中の急激な養分の過不足を阻止すること
ができ、培地における緩衝能力を高めることになる。ま
た、表3に示すように、本発明に使用する培地は企図し
た化学性を有している。
粒子の孔に根が入り込み長期間使用した場合、理化学的
特性が維持できない。そのうえ洗浄による残根の除去が
困難である。一方、この孔はCa、Mg、K、NH4な
どのイオンを吸着することができ、養分を保持すること
が可能である。したがって、培地中の養分が不足する
と、この孔に吸着された養分が土壌溶液中に溶出するこ
とになり、培地中の急激な養分の過不足を阻止すること
ができ、培地における緩衝能力を高めることになる。ま
た、表3に示すように、本発明に使用する培地は企図し
た化学性を有している。
【0016】上述のような粒子としては、例えばゼオラ
イト、焼成珪藻土などを挙げることができる。
イト、焼成珪藻土などを挙げることができる。
【0017】ここで、本発明ゼオライトとは、3次元網
目構造を成す結晶性アルミノケイ酸塩鉱物で、オーグス
トロームの径の孔を有す鉱物を言う。
目構造を成す結晶性アルミノケイ酸塩鉱物で、オーグス
トロームの径の孔を有す鉱物を言う。
【0018】特に、ゼオライトと焼成珪藻土の混合物は
下記の実施例に明らかなように良好な効果がある。粒状
ゼオライトの仮比重は0.5〜1.0前後であり、一方
焼成珪藻土の仮比重は0.5〜0.65前後であるた
め、この混合物は軽く取り扱いが容易であるという利点
がある。また、粘性が少ないため、固結することがなく
土練り、起耕によって土塊を作り適度な物理性を維持す
る作業を必要としない。さらに、ゼオライトは通常50
〜200meq/100g前後の陽イオン交換容量(C
EC)を有し、一方焼成珪藻土は0.1〜1μの径の孔
を有しているためほぼpF3.2以上の水を保水でき
る。したがって孔隙間の水がなくなっても植物はこれを
利用できる。この粒状ゼオライトと焼成珪藻土の混合比
率を制御することによって、陽イオン交換容量、仮比
重、容水量を制御することができる。
下記の実施例に明らかなように良好な効果がある。粒状
ゼオライトの仮比重は0.5〜1.0前後であり、一方
焼成珪藻土の仮比重は0.5〜0.65前後であるた
め、この混合物は軽く取り扱いが容易であるという利点
がある。また、粘性が少ないため、固結することがなく
土練り、起耕によって土塊を作り適度な物理性を維持す
る作業を必要としない。さらに、ゼオライトは通常50
〜200meq/100g前後の陽イオン交換容量(C
EC)を有し、一方焼成珪藻土は0.1〜1μの径の孔
を有しているためほぼpF3.2以上の水を保水でき
る。したがって孔隙間の水がなくなっても植物はこれを
利用できる。この粒状ゼオライトと焼成珪藻土の混合比
率を制御することによって、陽イオン交換容量、仮比
重、容水量を制御することができる。
【0019】上述のセラミック粒子または、鉱物の粒径
はほぼ0.6〜3mmであることが好ましい。0.6m
m未満であると崩壊による微細粒が粘性をもち、培地が
固結し、所望の物理性の維持が困難である。一方、3m
m以上であると後述の潅水ホースの点滴点の数を多く設
置しなければならない。
はほぼ0.6〜3mmであることが好ましい。0.6m
m未満であると崩壊による微細粒が粘性をもち、培地が
固結し、所望の物理性の維持が困難である。一方、3m
m以上であると後述の潅水ホースの点滴点の数を多く設
置しなければならない。
【0020】潅水ホースの点滴点の間隔は、好ましくは
20cm以内であれば培地を浸潤することができる。厳
密には、上述の粒子の粒径、培地の深さ、点滴点より排
出される水量で決定される。点滴点を多く作ることによ
って、培地表面が専用され、植栽密度が制限される。ま
た経済的ではない。
20cm以内であれば培地を浸潤することができる。厳
密には、上述の粒子の粒径、培地の深さ、点滴点より排
出される水量で決定される。点滴点を多く作ることによ
って、培地表面が専用され、植栽密度が制限される。ま
た経済的ではない。
【0021】本発明では、栽培用容器長手方向には20
cm毎に点滴点を有し、栽培用容器短側方向底面には、
1/400〜1/30の勾配を有しているために、栽培
用容器短側方向は、ほぼ30cmの距離まで均一に浸潤
できる。よって、潅水ホースの敷設間隔をほぼ30cm
まで広げることができ、植栽密度の制限が緩和される。
cm毎に点滴点を有し、栽培用容器短側方向底面には、
1/400〜1/30の勾配を有しているために、栽培
用容器短側方向は、ほぼ30cmの距離まで均一に浸潤
できる。よって、潅水ホースの敷設間隔をほぼ30cm
まで広げることができ、植栽密度の制限が緩和される。
【0022】具体例として、図1に示すように、横幅1
20cm、長手方向25mの植物栽培用容器を設け、2
〜0.6mmのゼオライトと、1mmの焼成珪藻土を重
量比で1:1に混合して得たものを培地とし、植物栽培
用容器の底面の最も高い部分で4cmの深さになるよう
に、かつ上面を平になるように設けた。そして20cm
毎に点滴点を持つ潅水ホースを図1のように、潅水ホー
スの間隔を30cmになるように4通りに設け、液肥混
入機に接続した。上述の装置で適宜な濃度、量の希釈液
肥を施用し、サラダ菜の栽培を行なった結果、順調に成
育し、歩留りよく、品質の良い物を収穫できた。さらに
収穫後の根部の除去も、培地の孔に植物の根が侵入する
ことなく、簡単に除去作業ができた。以後、数作にわた
ってサラダ菜、千宝菜などの栽培を行なった結果、培地
も固結することがないために、土練り、起耕作業をする
こともなく、制御性よく水、液肥を施すことができ、良
好な状態で栽培を行なうことができた。
20cm、長手方向25mの植物栽培用容器を設け、2
〜0.6mmのゼオライトと、1mmの焼成珪藻土を重
量比で1:1に混合して得たものを培地とし、植物栽培
用容器の底面の最も高い部分で4cmの深さになるよう
に、かつ上面を平になるように設けた。そして20cm
毎に点滴点を持つ潅水ホースを図1のように、潅水ホー
スの間隔を30cmになるように4通りに設け、液肥混
入機に接続した。上述の装置で適宜な濃度、量の希釈液
肥を施用し、サラダ菜の栽培を行なった結果、順調に成
育し、歩留りよく、品質の良い物を収穫できた。さらに
収穫後の根部の除去も、培地の孔に植物の根が侵入する
ことなく、簡単に除去作業ができた。以後、数作にわた
ってサラダ菜、千宝菜などの栽培を行なった結果、培地
も固結することがないために、土練り、起耕作業をする
こともなく、制御性よく水、液肥を施すことができ、良
好な状態で栽培を行なうことができた。
【0023】
【表1】
【0024】 試料No. 試料 No.1 ロックウールスラブ No.2 海成砂土 No.3 ゼオライト 0.6〜2.0mmの混合物 No.4 ゼオライト 1.0〜3.0mmの混合物 No.5 焼成珪藻土 1.0mm No.6 焼成珪藻土 2.0mm No.7 未焼成粘土造粒物 1.0〜2.0mm No.8 市販育苗用培地 ピートモス、粘土、他混合物 No.9 本発明の栽培法に用いる培地の一例 No.10 本発明の栽培法に用いる培地の一例 No.11 本発明の栽培法に用いる培地の一例
【0025】
【表2】
【0026】 試料No. 試料 No.1 ロックウールスラブ No.2 榛原町静波地区海成砂土 No.3 ゼオライト 0.6〜2.0mmの混合物 No.4 ゼオライト 1.0〜3.0mmの混合物 No.5 焼成珪藻土 1.0mm No.6 焼成珪藻土 2.0mm No.7 未焼成粘土造粒物 1.0〜2.0mm No.8 市販育苗用培地 ピートモス、粘土、他混合物 No.9 本発明の植物栽培法の培地の一例 No.10 本発明の植物栽培法の培地の一例 No.11 本発明の植物栽培法の培地の一例 No.12 焼成珪藻土 1.0mm品と2.0mm品の重量比1: 1の混合物
【0027】
【表3】
【0028】 試料No. 試料 No.2 海成砂土 No.3 ゼオライト 0.6〜2.0mmの混合物 No.5 焼成珪藻土 1.0mm No.7 未焼成粘土造粒品 No.9 本発明の植物栽培法の培地の一例 No.10 本発明の植物栽培法の培地の一例 No.11 本発明の植物栽培法の培地の一例 No.12 焼成珪藻土 1.0mm品と2.0mm品の重量比1: 1の混合物
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、5μ未
満の径の穴を有するセラミック粒子または、粒状鉱物を
原料に使用しているため、粒子の粒径を制御することに
より、粒子間での所望の容水量を制御でき、5μ未満の
径の孔には、ほぼpF3.2以上の水をも保水できるた
めに、砂土のように、孔隙間の水がなくなると、途端に
萎れが始まることもない。また、オーグストロームの径
の孔に陽イオンを保持することができるため、緩衝能力
が高く、培養液は比較的に幅広い配合の組成、濃度にし
うる。さらにセラミック粒子または鉱物は堅いため、長
い期間の使用によっても構造が壊れることがなく、また
粘性も少なく固結することがないために、土練り、起耕
の作業を必要としない。人工軽石、火山礫のようにポー
ラス部が粗大でないために根がポーラス部に侵入するこ
とがなく、一作毎の残根量も少なく、残根の処理が簡単
な洗浄で可能なため、特性を長く維持可能である。また
底面に1/400〜1/30の勾配を設けたため、培地
を薄くして栽培する場合でも過湿害を防ぐことができ
る。そのうえこの傾斜に沿って水、液肥は流れ、培地の
毛管力によって上方を浸潤する作用を生じるため、広い
範囲にわたって水、液肥を供給することができる。この
ように本発明によれば長年にわたって制御性よく水、液
肥などを施すことができるため、植物が容易に栽培可能
になる。
満の径の穴を有するセラミック粒子または、粒状鉱物を
原料に使用しているため、粒子の粒径を制御することに
より、粒子間での所望の容水量を制御でき、5μ未満の
径の孔には、ほぼpF3.2以上の水をも保水できるた
めに、砂土のように、孔隙間の水がなくなると、途端に
萎れが始まることもない。また、オーグストロームの径
の孔に陽イオンを保持することができるため、緩衝能力
が高く、培養液は比較的に幅広い配合の組成、濃度にし
うる。さらにセラミック粒子または鉱物は堅いため、長
い期間の使用によっても構造が壊れることがなく、また
粘性も少なく固結することがないために、土練り、起耕
の作業を必要としない。人工軽石、火山礫のようにポー
ラス部が粗大でないために根がポーラス部に侵入するこ
とがなく、一作毎の残根量も少なく、残根の処理が簡単
な洗浄で可能なため、特性を長く維持可能である。また
底面に1/400〜1/30の勾配を設けたため、培地
を薄くして栽培する場合でも過湿害を防ぐことができ
る。そのうえこの傾斜に沿って水、液肥は流れ、培地の
毛管力によって上方を浸潤する作用を生じるため、広い
範囲にわたって水、液肥を供給することができる。この
ように本発明によれば長年にわたって制御性よく水、液
肥などを施すことができるため、植物が容易に栽培可能
になる。
【図1】本発明の栽培方法を実施するための装置の概略
図。
図。
【図2】前記装置の断面図。
【図3】潅水ホースの一例の一部切欠側面図
【図4】従来の栽培方法を実施するための装置の概略断
面図。
面図。
1 栽培容器 11 底面 2 培土 3 潅水ホース 7 防根シート 9 液肥混合機
Claims (3)
- 【請求項1】水、液肥などを点滴可能な潅水ホースが設
けられた栽培用容器に5μm未満〜1オーグストローム
の径の孔を有する硬質な多孔質粒子よりなる培地を装入
し、前記潅水ホースに液肥を所定比率で混合可能で、か
つ水または液肥を所定量供給可能な液肥混入機を使用
し、水または液肥を前記培地に点滴潅水することを特徴
とする植物栽培法。 - 【請求項2】前記潅水ホースは培地に直接敷設されてい
ることを特徴とする植物栽培法。 - 【請求項3】前記植物栽培用容器の底面は、大きな間隔
の網体よりなり、側端より中央にかけてまたは中央より
側端にかけて1/400〜1/30の勾配で漸次隆起し
ていると共に、防根シートまたは板状の構造をなしてい
ることを特徴とする請求項1から2記載の植物栽培法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358474A JPH05176642A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 植物栽培法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358474A JPH05176642A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 植物栽培法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05176642A true JPH05176642A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18459502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3358474A Pending JPH05176642A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 植物栽培法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05176642A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046094A (ja) * | 1997-10-14 | 2010-03-04 | Hydro Plan Engineering Ltd | エミッターユニット |
WO2017057033A1 (ja) * | 2015-10-01 | 2017-04-06 | 株式会社エンプラス | エミッタおよび点滴灌漑用チューブ |
JP2017063746A (ja) * | 2015-10-01 | 2017-04-06 | 株式会社エンプラス | エミッタおよび点滴灌漑用チューブ |
JP2021087409A (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | 株式会社エバーウィングス | 潅水育苗システム |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3358474A patent/JPH05176642A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046094A (ja) * | 1997-10-14 | 2010-03-04 | Hydro Plan Engineering Ltd | エミッターユニット |
WO2017057033A1 (ja) * | 2015-10-01 | 2017-04-06 | 株式会社エンプラス | エミッタおよび点滴灌漑用チューブ |
JP2017063746A (ja) * | 2015-10-01 | 2017-04-06 | 株式会社エンプラス | エミッタおよび点滴灌漑用チューブ |
CN108024516A (zh) * | 2015-10-01 | 2018-05-11 | 恩普乐股份有限公司 | 发射器及滴灌用输送管 |
JP2021087409A (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | 株式会社エバーウィングス | 潅水育苗システム |
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