JP6667227B2 - エミッタおよび点滴灌漑用チューブ - Google Patents

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Description

本発明は、エミッタおよび当該エミッタを有する点滴灌漑用チューブに関する。
以前から、植物の栽培方法の一つとして点滴灌漑法が知られている。点滴灌漑法とは、植物が植えられている土壌上に点滴灌漑用チューブを配置し、点滴灌漑用チューブから土壌へ、水や液体肥料などの灌漑用液体を滴下する方法である。近年、点滴灌漑法は、灌漑用液体の消費量を最小限にすることが可能であるため、特に注目されている。
点滴灌漑用チューブは、通常、灌漑用液体が吐出される複数の貫通孔が形成されたチューブと、各貫通孔から灌漑用液体を吐出するための複数のエミッタ(「ドリッパ」とも言われる)を有する。エミッタには、チューブの内壁面に接合して使用されるエミッタと、チューブに外側から突き刺して使用されるエミッタとが知られている。
前者のエミッタは、例えば、灌漑用液体を取り入れるための取水口を有する第1の部材と、灌漑用液体を排出するための排出口を有する第2の部材と、第1の部材および第2の部材の間に配置された膜部材とを有する。第1の部材、膜部材および第2の部材の順で重ねることにより上記エミッタが構成され、これをチューブの内壁面に接合することにより、合体している第1の部材および第2の部材のいずれもが、一部分でチューブに直接接合する。上記エミッタでは、灌漑用液体は、膜部材の弁座部への離間接近によって取水口が開閉することで当該エミッタに流入し、取水口と排出口との間の減圧流路を流れ、排出口から排出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−046094号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエミッタの膜部材は、第1の部材および第2の部材のいずれとも独立した物品であり、可撓性を要さない第1の部材および第2の部材と異なって可撓性を要する。よって、一般に、第1の部材および第2の部材を構成する樹脂とは異なる樹脂で構成されることがあり、また、第1の部材および第2の部材とは異なる経路で入手される。よって、膜部材の性能にバラツキが生じることがあり、加えて、上記の三部材の組み立てによる誤差も生じることある。その結果、歩留まりを高めることが難しい。このように、特許文献1に記載のエミッタには、製造上の誤差をより低減させる観点から、検討の余地が残されている。
本発明の目的は、二体以上の部品から安定して生産可能なエミッタおよびそれを有する点滴灌漑用チューブを提供することである。
本発明は、組み立てによってエミッタを構成する部材の一部に膜部を一体的に配置させることにより、上記の目的を達成する。
すなわち、本発明は、灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面における、前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合されて前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、前記エミッタは、前記チューブ内の前記灌漑用液体を取り入れるための取水部と、前記取水部に取り入れられた前記灌漑用液体を減圧させながら流す減圧流路を形成するための減圧流路部と、前記チューブ内の前記灌漑用液体の圧力を受けるための膜部を含み、前記減圧流路から供給された前記灌漑用液体の流量を、前記チューブ内の前記灌漑用液体の圧力を受けて変形する前記膜部によって制御するための吐出量調整部と、前記吐出量調整部から供給された前記灌漑用液体を収容するための、前記吐出口に面するべき吐出部と、を有し、前記吐出部を含み、前記チューブの内壁面に接合されるべき第1の部材と、前記膜部を含み、前記第1の部材に嵌合可能に構成され、前記第1の部材への嵌合によってその一部が前記チューブの内壁面に接合可能な位置まで進出する第2の部材と、によって構成され、前記第2の部材の前記第1の部材への嵌合によって前記吐出量調整部が構成されるエミッタ、を提供する。
また、本発明は、灌漑用液体を吐出するための吐出口を有するチューブと、前記チューブの内壁面の前記吐出口に対応する位置に接合している上記のエミッタと、を有する点滴灌漑用チューブ、を提供する。
本発明によれば、エミッタにおける主要な組み立て部品の一部に膜部が一体的に配置されるため、二体以上の部品から安定して生産可能なエミッタが提供され、またそれを有する点滴灌漑用チューブが提供される。
図1Aは、本発明の一実施の形態に係る点滴灌漑用チューブの軸に沿う方向の断面図であり、図1Bは、当該点滴灌漑用チューブの軸に垂直な方向の断面図である。 図2Aは、本発明の一実施の形態に係るエミッタの平面図であり、図2Bは、当該エミッタの正面図であり、図2Cは、当該エミッタの底面図であり、図2Dは、当該エミッタの右側面図である。 図3Aは、本発明の一実施の形態における第1の部材の平面図であり、図3Bは、当該第1の部材の正面図であり、図3Cは、当該第1の部材の底面図であり、図3Dは、当該第1の部材の右側面図である。 図4Aは、上記第1の部材の、図3AのA−A線に沿う断面を示す図であり、図4Bは、当該第1の部材の、図3AのB−B線に沿う断面を示す図であり、図4Cは、当該第1の部材の、図3AのC−C線に沿う断面を示す図である。 図5Aは、本発明の一実施の形態における第2の部材の平面図であり、図5Bは、当該第2の部材の正面図であり、図5Cは、当該第2の部材の底面図であり、図5Dは、当該第2の部材の右側面図である。 また、図6Aは、上記第2の部材の、図5AのA−A線に沿う断面を示す図であり、図6Bは、当該第2の部材の、図5AのB−B線に沿う断面を示す図であり、図6Cは、当該第2の部材の、図5AのC−C線に沿う断面を示す図である。 図7Aは、上記エミッタの、図2AのA−A線に沿う断面を示す図であり、図7Bは、当該エミッタの、図2AのB−B線に沿う断面を示す図であり、図7Cは、当該エミッタの、図2AのC−C線に沿う断面を示す図である。
図1Aは、本発明の実施の形態に係る点滴灌漑用チューブの軸に沿う方向の断面図であり、図1Bは、上記点滴灌漑用チューブの軸に垂直な方向の断面図である。点滴灌漑用チューブ100は、灌漑用液体を吐出するための吐出口112を有するチューブ110と、チューブ110の内壁面の吐出口112に対応する位置に接合しているエミッタ120とを有する。
チューブ110は、灌漑用液体を流すための管である。チューブ110の材料は、特に限定されない。本実施の形態では、チューブ110の材料は、直鎖状低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンなどのポリエチレンである。チューブ110の軸方向に垂直な断面形状および断面積は、チューブ110の内部にエミッタ120を配置可能な範囲から適宜に決めることができる。チューブ110の管壁には、チューブ110の軸方向において所定の間隔(例えば、200〜500mm)で灌漑用液体を吐出するための複数の吐出口112が形成されている。吐出口112の開口部の直径は、灌漑用液体を所望の流量で吐出可能な範囲から適宜に決めることができ、例えば、1.5mmである。チューブ110の内壁面の吐出口112に対応する位置には、エミッタ120がそれぞれ接合される。
エミッタ120は、チューブ110の内壁面に接合している。エミッタ120は、例えば公知の接合方法によってチューブ110へ接合される。当該接合方法の例には、エミッタ120またはチューブ110を構成する樹脂材料の溶着、融着、および、接着剤による接着、が含まれる。なお、通常、吐出口112は、チューブ110とエミッタ120とを接合した後に形成されるが、接合前に形成されてもよい。
図2Aは、エミッタ120の平面図であり、図2Bは、エミッタ120の正面図であり、図2Cは、エミッタ120の底面図であり、図2Dは、エミッタ120の右側面図である。エミッタ120の大きさおよび形状は、所期の機能を発現可能な範囲において適宜に決めることができる。たとえば、エミッタ120の平面形状は、四隅がR面取りされた略矩形であり、エミッタ120の長辺方向の長さは、25mmであり、エミッタ120の短辺方向の長さは8mmであり、エミッタ120の高さは2.5mmである。
エミッタ120は、第1の部材130と、それに合体している第2の部材150とによって構成されている。第1の部材130は、チューブ110の内壁面に沿う凸曲面(「底面」とも言う)を有する。当該底面は、エミッタ120における上記内壁面への接合部分の中でも主たる部分となっている。第2の部材150は、チューブ110内では、第1の部材130に被さって合体しており、上記底面の反対側に位置する平面(「上面」とも言う)を有している。合体時には、第2の部材150の周縁は、上記内壁面に接合し得る位置にある。第1の部材130および第2の部材150は、いずれも、後述の流路などを構成するための凹部および貫通孔をその表面に適宜に有している。
図3Aは、第1の部材130の平面図であり、図3Bは、第1の部材130の正面図であり、図3Cは、第1の部材130の底面図であり、図3Dは、第1の部材130の右側面図である。また、図4Aは、第1の部材130の、図3AのA−A線に沿う断面を示す図であり、図4Bは、第1の部材130の、図3AのB−B線に沿う断面を示す図であり、図4Cは、第1の部材130の、図3AのC−C線に沿う断面を示す図である。
第1の部材130は、樹脂材料で成形されており可撓性を有する。当該樹脂材料の例には、直鎖状低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、および、ゴム弾性を有する工業用材料、が含まれ、当該ゴム弾性を有する工業用材料の例には、エラストマーおよびゴムが含まれる。
第1の部材130は、その平面形状が略矩形であり、上記底面と平らな上面と幾つかの貫通孔とを有し、当該上面には幾つかの凸部を有し、上記底面に幾つかの凹部および溝を有する。
すなわち、第1の部材130は、上記上面の中央部から突出する第1の円形台部131と、第1の円形台部131の中央部からさらに突出する第1の円柱部132と、第1の部材130の長手方向における第1の円形台部131よりも一端側の上記上面から突出する第2の円形台部133と、第2の円形台部133の中央部からさらに突出する第2の円柱部134と、上記上面の、第1および第2の円形台部131、133の周囲を一定の間隔を有して囲む位置から突出する複数の支持台部135とを有している。
また、第1の部材130は、第1の円形台部131よりも他端側の一側部に開口する、上記長手方向に細長のスリット136と、第1の円形台部131に開口する第1の孔137と、第1の円柱部132の中央部に開口する第2の孔138と、第2の円形台部133に開口する第3の孔139および第4の孔140と、第2の円柱部134の中央部に開口する第5の孔141と、第2の円柱部134の上面の周縁および第5の孔141とを連通する溝142とを有する。
第1の円形台部131および第2の円形台部133の上記上面からの突出高さは、同じである。第1の円柱部132は、第1の円形台部131から突出しており、その頂部と第1の膜部152との間には隙間を有している。また、第2の円柱部134は、第2の円形台部133から突出しており、その頂部と第2の膜部153との間には隙間を有している。第1の円柱部132の第1の円形台部131からの突出高さは、第2の円柱部134の第2の円形台部133からの突出高さよりも高く、第1の円柱部132と第1の膜部152との隙間は、第2の円柱部134と第2の膜部153との隙間よりも狭い。
第2の円柱部134の頂面は、第2の円柱部134の周縁から第5の孔141の周縁に向けて漸次高くなる傾斜面である。溝142は、第2の円柱部134の周縁部を除いて当該傾斜面に沿って一定の深さを有しており、当該周縁部では略水平な底面を有している。このように、溝142は、第2の円柱部134の周縁部において、当該周縁に向けて溝の断面積が漸次減少するように形成されている。
支持台部135は、上記上面の縁では、当該縁に沿って上記上面から突出しており、第1の部材130における第1の円柱部132および第2の円柱部134のいずれよりも高い壁部を構成している。
また、第1の部材130は、上記底面における一側部で上記長手方向に沿って延出する直線状の溝143と、溝143の他端側に連なる第1の減圧流路部144と、第1の減圧流路部144の他端側に連なる、第1の部材130の短手方向に延出する直線状の溝145と、溝145の一端側に連なり、上記底面の中心部で一端側に向けて延出する第2の減圧流路部146と、溝145の一端側に連なり、上記底面の他側部で一端側に向けて延出する第3の減圧流路部147と、第2の減圧流路部146よりも一端側の上記底面で上記長手方向に沿って延出する直線状の溝148と、溝143、溝148および第3の減圧流路部147よりも一端側の上記底面に形成された凹部149とを有している。
第1の減圧流路部144、第2の減圧流路部146および第3の減圧流路部147は、いずれも、その平面形状がジグザグ形状の溝である。当該ジグザグ形状は、例えば、当該減圧流路部の両側面から略三角柱形状の凸部が上記長手方向に沿って交互に配置された形状である。当該凸部は、平面視したときに、当該凸部の突端が上記両側面間の中心軸を超えないように配置されている。
溝143の底面には、スリット136が開口している。第2の減圧流路部146の一端部には、第1の孔137が開口している。溝148の他端部には、第2の孔138が開口しており、溝148の一端部には、第3の孔139が開口している。第3の減圧流路部147の一端部には、第4の孔140が開口している。凹部149の他端部には、第5の孔141が開口している。
凹部149は、上記底面の一端部まで至る。凹部149は、上記長手方向において第5の孔141と重なる位置に配置された、上記短手方向に沿って延出する第1の突条1491と、上記短手方向における第1の突条1491の延長線上の第1の突条1491および凹部149の側壁のいずれとも離間する位置に、上記短手方向に沿って延出する第2の突条1492とを有する。
なお、第1の部材130の側壁面は、平面視したときに上面側に比べて底面側がわずかに内側に位置するように傾斜している。このように、当該側壁面は、後述するアンダーカット部を構成している。
図5Aは、第2の部材150の平面図であり、図5Bは、第2の部材150の正面図であり、図5Cは、第2の部材150の底面図であり、図5Dは、第2の部材150の右側面図である。また、図6Aは、第2の部材150の、図5AのA−A線に沿う断面を示す図であり、図6Bは、第2の部材150の、図5AのB−B線に沿う断面を示す図であり、図6Cは、第2の部材150の、図5AのC−C線に沿う断面を示す図である。
第2の部材150も、樹脂材料で成形されており、可撓性を有する。当該樹脂材料の例には、直鎖状低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、および、ゴム弾性を有する工業用材料、が含まれ、当該ゴム弾性を有する工業用材料の例には、エラストマーおよびゴムが含まれる。第2の部材150の樹脂材料は、第1の部材130のそれと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第2の部材150は、その平面形状が第1の部材130のそれよりも一回り大きな略矩形であり、第1の部材130の上方に配置される平板部と、当該平板部の裏面(第1の部材130側の表面)の周縁から起立する周壁部151とを有する。上記平板部は、長手方向における中央部に配置されている第1の膜部152と、その一端側に配置されている第2の膜部153と、上記平板部の裏面において第1の膜部152および第2の膜部153を囲む枠部154と、第1の膜部152よりも他端側に配置されているフィルタ部155と、フィルタ部155に配置されたスリット156とを有する。
周壁部151は、第1の部材130の周囲を囲むように形成されている。また、周壁部151は、平面視したときにその内壁面の先端縁が当該内壁面の平板部側(基端縁)に比べてわずかに内側に位置するように傾斜するように形成されている。このように、第2の部材150の周壁部151は、後述するアンダーカット部を構成している。
第1の膜部152および第2の膜部153は、第2の部材150の上記平板部における薄肉部であり、上記平板部の上面内に配置されており、上記平板部の裏面からさらに窪む円柱形の凹部によって形成されている。第1および第2の膜部152、153の厚さは、例えばいずれも0.3mmである。
枠部154は、所定の幅を有して第1の膜部152および第2の膜部153を囲む凸部である。上記平板部の裏面からの枠部154の突出高さは、第1の部材130の上面からの支持台部135の突出高さと同じであり、枠部154の幅は、第1の部材130における第1および第2の円形台部131、133と支持台部135との間の間隔と同じである。
フィルタ部155は、第2の部材150の上面に形成された微細な凹凸であり、大まかには、第2の部材150の他端側の縁に沿うU字型の第1の溝と、当該第1の溝からその外側に延出して上記第1の溝と外部とを連通する複数の第2の溝と、上記第1の溝からのその内側に延出する複数の第3の溝と、によって構成されている。上記第3の溝は、主に、第2の部材150の短手方向に沿って独立して延出しており、一部の第3の溝同士が互いに連通している。
スリット156は、第2の部材150の一側部に、長手方向に沿って細長に開口している貫通孔であり、上記平板部の上面側ではフィルタ部155における複数の上記第3の溝の底に開口している。
図7Aは、エミッタ120の、図2AのA−A線に沿う断面を示す図であり、図7Bは、エミッタ120の、図2AのB−B線に沿う断面を示す図であり、図7Cは、エミッタ120の、図2AのC−C線に沿う断面を示す図である。
エミッタ120は、第1の部材130に、その上面側から第2の部材150を被せ、第2の部材150の周壁部151を第1の部材130の周縁に外嵌させることによって組み立てられる。
周壁部151の先端縁は、上記外嵌によって第1の部材150の底面の周縁まで進出する。第1の部材130の側壁面および第2の部材150の周壁部151の内壁面は、前述したように、平面形状における中央に向けてわずかに傾斜している。このため、平面方向において、より内側に位置する第1の部材130の側壁面は、その上端縁で最も外側に突出し、より外側に位置する第2の部材150の周壁部151の内壁面は、その先端縁で最も内側に突出する。よって、第2の部材150の後退方向(上記進出方向とは反対の方向)に対しては、第2の部材150の周壁部151の内壁面は、第1の部材130の側壁面に突き当たり、第1の部材130からの第2の部材150の抜けが規制される。このように、第1の部材130の側壁面と第2の部材150の周壁部151の内壁面とは、上記後退方向において互いに係止しており、互いに一方に対して他方のアンダーカット部となっている。よって、第2の部材150は、第1の部材130に十分強固に嵌合する。
第2の部材150の枠部154は、第1の部材130の第1の円形台部131および第2の円形台部133に外嵌する。そして、第1の膜部152は、第1の部材130側へ撓んだときに第1の円柱部132の頂面に接触可能な位置に配置され、第2の膜部153は、第1の部材130側へ撓んだときに第2の円柱部134の頂面に接触可能な位置に配置される。枠部154の第1の円形台部131への外嵌によって流量調整部が構成され、枠部154の第2の円形台部133への外嵌によって吐出量調整部が構成される。
また、第2の部材150のスリット156は、第1の部材130のスリット136と接続される。こうして、第1の部材130の溝143が第2の部材150の上記第3の溝と連通する。
エミッタ120は、チューブ110の内壁面に例えば融着によって接合される。第2の部材150の周壁部151は、第1の部材130に外嵌することによって第1の部材130の底面の周縁まで到達していることから、上記接合によって、第1の部材130の底面と第2の部材150の周壁部151の先端縁との両方がチューブ110の内壁面に接合する。第1の部材130の底面がチューブ110の内壁面に接合することによって、第1の部材130の底面に形成された凹部および溝がチューブ110の内壁面によって塞がれ、灌漑用液体の流路が形成される。こうして、第1から第3の減圧流路部144、146、147は、灌漑用液体を減圧させながら流す第1から第3の減圧流路をそれぞれ形成し、溝145は、第1の減圧流路から第2または第3の減圧流路に分岐する分岐流路を形成し、溝148は、上記流量調整部から排出された灌漑用液体を上記吐出量調整部に供給するための連絡流路を形成し、凹部149は、供給された灌漑用液体を収容するための、吐出口112に面する吐出部を形成する。
次いで、チューブ110における第1の部材130の凹部149に対応する位置に孔を開けることによって吐出口112を形成する。あるいは、予め形成されている吐出口112を凹部149が覆う位置でエミッタ120をチューブ110の内壁面に接合する。こうして、図1Aに示されるような点滴灌漑用チューブ100が構成される。
チューブ110内の灌漑用液体は、フィルタ部155の溝を通ってスリット156および136を通り、溝143に供給される。このように、フィルタ部155およびスリット156は、チューブ110内の灌漑用液体を取り入れるための取水部を構成している。チューブ110内の灌漑用液体中の浮遊物は、フィルタ部155の溝に入り混むことができないので、当該取水部には、上記浮遊物が除去された灌漑用液体が供給される。なお、上記灌漑用液体とは、例えば、水、液体肥料、農薬またはこれらのうちの二以上の混合液、である。
灌漑用液体は、第1の減圧流路を通って減圧されながら分岐流路に供給される。当該分岐流路に供給された灌漑用液体の一部は、第2の減圧流路を通ってさらに減圧されながら上記流量調整部に供給され、連絡流路に供給され、そして上記吐出量調整部に供給される。また、上記分岐流路に供給された灌漑用液体の残りは、第3の減圧流路を通ってさらに減圧されながら上記吐出量調整部に供給される。上記吐出量調整部に供給された灌漑用液体は、上記吐出部に供給され、吐出口112から所期の流量で排出される。
特段の流量の制御が行われなければ、チューブ110内の灌漑用液体の圧力(外液圧)が高まると、それに連れてエミッタ120を通る灌漑用液体の流量は増加し、吐出口112からの灌漑用液体の吐出量も増加する。
ここで、エミッタ120の上記流量調整部および上記吐出量調整部における灌漑用液体の流量の調整について、より詳しく説明する。上記分岐流路に供給された灌漑用液体は、第2の減圧流路および第3の減圧流路のいずれかを流れる。第2の減圧流路は、第3の減圧流路に比べて短いことから、第2の減圧流路の圧力損失は、第3の減圧流路の圧力損失に比べて小さい。よって、灌漑用液体は、第2の減圧流路に優先して流れる。
第2の減圧流路を流れる灌漑用液体は、第1の孔137を通って第1の円形台部131と第1の膜部152で閉じられた空間を満たし、第1の円柱部132の頂部に開口する第2の孔138を通って上記連絡流路に供給される。第1の膜部152は、可撓性を有することから、上記外液圧を受けて撓み、第1の円柱部132の頂部に接近し、それに連れて第2の孔138における灌漑用液体の流量が低下する。そして、当該外液圧が第1の設定値(例えば0.02MPa)となったときに、第1の膜部152が第1の円柱部132の頂部に密着し、第2の孔138を塞ぎ、灌漑用液体の流路を遮断する。
外液圧が低下すれば、第1の膜部152は、再び第1の円柱部132の頂部から離れ、第2の孔138における灌漑用液体の流量が増加する。このようにして、外液圧が比較的低いときのエミッタ120内の灌漑用液体の流量が外液圧の上昇によって過剰に増加することを抑制するように、上記流量調整部は、エミッタ120内の灌漑用液体の流量を調整する。
上記連絡流路を流れる灌漑用液体は、第3の孔139を通って、また第3の減圧流路を流れる灌漑用液体は、第4の孔140を通って、第2の円形台部133と第2の膜部153で閉じられた空間に供給され、当該空間を満たし、第2の円柱部134の頂部に開口する第5の孔141を通って上記吐出部へ供給される。第2の膜部153も、可撓性を有することから、外液圧を受けて撓み、第2の円柱部134の頂部に接近し、それに連れて第5の孔141における灌漑用液体の流量が低下する。
上記外液圧が第2の設定値(例えば0.05MPa)になると、第2の膜部153は、第5の孔141の開口端縁に密着する。第2の円柱部134の頂部には溝142が形成されていることから、第5の孔141における灌漑用液体の流量は、溝142を通る灌漑用液体の流量に制御される。
上記外液圧がさらに第3の設定値(例えば0.1MPa)まで高まると、その間、第2の膜部153は、第2の円柱部134の頂部にさらに密着していき、第2の円柱部134の頂部の、その周縁部を除く部分全体に密着する。この間、第2の円柱部134の頂部における溝142の深さは一定であることから、第5の孔141における灌漑用液体の流量は、溝142を通る灌漑用液体の流量に制御され続ける。
上記外液圧がさらに第4の設定値(例えば0.2MPa)まで高まると、第2の膜部153は、第2の円柱部134の頂部の周縁までさらに密着していく。このとき、当該頂部からの溝142の深さは、頂部の縁に向けて漸次浅くなることから、第5の孔141における灌漑用液体の流量は、溝142の深さに応じてさらに少なくなる。そして、第2の膜部153が第2の円柱部134の縁まで密着したときに、上記縁における溝142の最小の深さ(開口面積)に応じた流量に制御される。こうして、上記吐出量調整部は、外液圧が高まるにつれて灌漑用液体の流路の断面積が小さくすることによって、外液圧の高低に関わらず吐出口112からの灌漑用液体の流量を所期の流量に調整する。
外液圧が低下すれば、第2の膜部153は、再び第2の円柱部134の頂部から離れ、第5の孔141における灌漑用液体の流量が増加する。このようにして、上記吐出量調整部は、外液圧が高まるにつれて灌漑用液体の流路の断面積が小さくすることによって、外液圧が比較的高いときのエミッタ120内の灌漑用液体の流量が外液圧の上昇によって所期の流量から大きく変動することを抑制するように、エミッタ120内の灌漑用液体の流量を調整する。
上記流量調整部における灌漑用液体の流量は、上記第2の減圧流路の長さや、第1の膜部152と第1の円柱部132の頂部とのクリアランスなどによって調整することが可能である。また、上記吐出量調整部における灌漑用液体の流量は、上記第3の減圧流路の長さや、第2の膜部153と第2の円柱部134の頂部とのクリアランス、溝142の幅、深さおよび数などによって調整することが可能である。
上記のように、エミッタ120は、エミッタ120内の灌漑用液体の流量が外液圧に関わらず所期の流量となるように調整する。よって、点滴灌漑用チューブ100は、いずれの吐出口112からも所期の流量で灌漑用液体を排出する。点滴灌漑用チューブ100の使用時に吐出口112から、土や植物の根などの異物が侵入することがある。これらの異物の侵入は、凹部149に配置されていた第1の突条1491および第2の突条1492によって遮られる。こうして、当該異物の侵入による灌漑用液体の供給停止や流量低下などの流量の変動が防止される。
以上の説明から明らかなように、エミッタ120は、チューブ110内の灌漑用液体を取り入れるための取水部と、当該取水部に取り入れられた灌漑用液体を減圧させながら流す減圧流路を形成するための第1から第3の減圧流路部144、146、147と、チューブ110内の灌漑用液体の圧力を受けるための第2の膜部153を含み、上記減圧流路から供給された灌漑用液体の流量を、チューブ110内の灌漑用液体の圧力を受けて変形する第2の膜部153によって制御するための吐出量調整部と、当該吐出量調整部から供給された灌漑用液体を収容するための、吐出口112に面するべき吐出部とを有する。
そして、エミッタ120は、当該吐出部を含み、チューブ110の内壁面に接合されるべき第1の部材130と、第2の膜部153を含み、第1の部材130に嵌合可能に構成され、第1の部材130への嵌合によってその一部がチューブ110の内壁面に接合可能な位置まで進出する第2の部材150とによって構成され、エミッタ120では、第2の部材150の第1の部材130への嵌合によって上記吐出量調整部が構成されている。
エミッタ120は、一般に樹脂の射出成形によって作製される。当該射出成形では、二以上の部品を作製する場合、これらの部品の樹脂部分における厚さや大きさ、容積などが近いと、形状の類似性や、樹脂の注入条件を揃えやすい、などの理由から、高い精度と高い生産性で上記部品を作製することが可能である。エミッタ120は、同程度の大きさおよび構造の第1の部材130および第2の部材150の嵌合によって作製されることから、第1の部材130および第2の部材150の両方を高い精度で作製することができ、よって、高い組み立て精度でエミッタ120を作製することが可能である。よって、構成濃のエミッタ120を高い歩留まりで製造するのに有利である。したがって、エミッタ120は、二体以上の部品から安定して生産することができる。
なお、第2の部材150の周壁部151の突端縁は、嵌合によって第1の部材130の底面の縁の位置まで進出している。このような、第2の部材150の嵌合時の進出方向における先端の位置が、第1の部材130の接合部分の位置と同じである構成は、第1の部材130および第2の部材150の両方をチューブ110の内壁面に直接接合し、当該内壁面へのエミッタ120の接合強度を十分に高める観点から効果的である。しかしながら、第2の部材150の嵌合時における進出端の位置は、第1の部材130および第2の部材150の両方がチューブ110に接合可能であり、かつエミッタ120の内部構造(減圧流路など)の所期の機能が発現される範囲で、当該進出方向において第1の部材130の接合位置に対して多少ずれていてもよい。たとえば、第1の部材130と第2の部材150の両方をチューブ110の内壁面に直接接合させる場合では、第2の部材150の進出端の位置は、当該進出方向において、第1の部材130の接合位置(底面の縁)から±0.2mmの範囲内であればよい。
エミッタ120では、第2の部材150は、第1の部材130の側部に外嵌可能に構成されており、この嵌合の形態は、第1の部材130のみならず第2の部材150をチューブ110の内壁面に十分強固に接合する観点から効果的であるが、第1の部材130と第2の部材150との嵌合の形態は、これに限定されない。たとえば、第1の部材130は嵌合用の一以上の孔を有し、第2の部材150は、当該孔に挿通される一以上のダボを有していてもよい。このような嵌合形態であっても、チューブ110の内壁面へのエミッタ120の接合により、第1の部材130および第2の部材150のいずれもを上記内壁面に直接、そして十分強固に接合させることが可能である。
また、エミッタ120では、第2の部材150が第1の部材130に対するアンダーカット部をさらに有しており、このようなアンダーカット部を設けることは、第1の部材130と第2の部材150との嵌合強度を十分に高める観点から効果的である。特に、当該アンダーカット部は、少なくとも第2の部材150が可撓性を有する場合に、組み立て作業の効率を下げることなく組み立て精度と嵌合強度とを高めるのに効果的である。しかしながら、例えば、第2の部材150がより大きな接触面積で第1の部材130に嵌合する形態で両者を嵌合させることによっても、両者の嵌合強度を簡易な組み立て作業のままで十分に高めることが可能である。
また、エミッタ120では、第1の部材130が上記減圧流路部を含み、第2の部材150が上記取水部を含んでおり、このような構成は、第1の部材130と第2の部材150との樹脂部の大きさや容量を揃える観点で効果的であるが、第1の部材130および第2の部材150が含む構成要素は、エミッタ120の構造に応じて適宜に決めることが可能である。たとえば、上記減圧流路部の一部または全部は、第2の部材150に配置してもよいし、第1の部材130と第2の部材150との嵌合によって減圧流路が形成されるように両者に配置されていてもよい。あるいは、第1の部材130にフィルタ部155およびスリット156をさらに配置させることも可能である。
また、エミッタ120は、上記流量調整部をさらに有する。よって、上記外液圧が低いときの吐出量を所期の量に調整する観点からより一層効果的である。
また、フィルタ部155における上記第1から第3の溝の側壁をアンダーカット部とする、いわゆるウエッジワイヤー構造とすると、フィルタ部155での目詰まりを抑制する観点からより一層効果的であり、好ましい。第2の部材150が可撓性を有することは、このようなフィルタ部155を構築するのにより有利である。
また、点滴灌漑用チューブ100は、灌漑用液体を吐出するための吐出口112を有するチューブ110と、チューブ110の内壁面の吐出口112に対応する位置に接合しているエミッタ120とを有する。そして、エミッタ120は、前述したように、二体以上の部品から安定して生産することができることから、点滴灌漑用チューブ100もまた、安定して生産することができる。
なお、エミッタ120は、第1の円柱部132と第1の膜部152との隙間を、第2の円柱部134と第2の膜部153との隙間よりも狭くする構成を有し、当該構成によって、上記流量調整部が上記吐出量調整部に先立って作動する(灌漑用液体の流路を閉じる)。上記流量調整部と上記吐出量調整部の作動順序や作動外液圧の設定値などは、上記の両隙間の大きさ以外にも、第1の膜部152と第2の膜部153との可撓性の違いによって調整することも可能である。たとえば、第1の膜部152を第2の膜部153よりも薄くして、第1の膜部152の可撓性を第2の膜部153の可撓性よりも高めると、第1の円柱部132と第1の膜部152との隙間を、第2の円柱部134と第2の膜部153との隙間と同じにすることが可能となり、あるいはより広くすることも可能となる。
また、本実施の形態に係るエミッタには、エミッタ120以外にも、チューブ110内の灌漑用液体の圧力を受けて吐出部への灌漑用液体の流量を調整するダイヤフラムとして機能する膜部を含むエミッタであり、チューブの内壁面へ主に接合される(より大きな面積の接合部を有する)第1の部材と、それに嵌合可能でありかつ上記膜部を含む第2の部材とによって構築可能なエミッタを採用可能である。
本発明によれば、滴下すべき液体の圧力によって適切な速度での液体の滴下が可能なエミッタを高い生産性で提供することが可能である。したがって、点滴灌漑や耐久試験などの、長期の滴下を要する技術分野への上記エミッタの普及および当該技術分野のさらなる発展が期待される。
100 点滴灌漑用チューブ
110 チューブ
112 吐出口
120 エミッタ
130 第1の部材
131 第1の円形台部
132 第1の円柱部
133 第2の円形台部
134 第2の円柱部
135 支持台部
136、156 スリット
137 第1の孔
138 第2の孔
139 第3の孔
140 第4の孔
141 第5の孔
142、143、145、148 溝
144 第1の減圧流路部
146 第2の減圧流路部
147 第3の減圧流路部
149 凹部
150 第2の部材
151 周壁部
152 第1の膜部
153 第2の膜部
154 枠部
155 フィルタ部
1491 第1の突条
1492 第2の突条

Claims (5)

  1. 灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面における、前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合されて前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、
    前記エミッタは、
    前記チューブ内の前記灌漑用液体を取り入れるための取水部と、
    前記取水部に取り入れられた前記灌漑用液体を減圧させながら流す減圧流路を形成するための減圧流路部と、
    前記チューブ内の前記灌漑用液体の圧力を受けるための膜部を含み、前記減圧流路から供給された前記灌漑用液体の流量を、前記チューブ内の前記灌漑用液体の圧力を受けて変形する前記膜部によって制御するための吐出量調整部と、
    前記吐出量調整部から供給された前記灌漑用液体を収容するための、前記吐出口に面するべき吐出部と、を有し、
    前記吐出部を含み、前記チューブの内壁面に接合されるべき第1の部材と、
    前記膜部を含み、前記第1の部材に嵌合可能に構成され、前記第1の部材への嵌合によってその一部が前記チューブの内壁面に接合可能な位置まで進出する第2の部材と、によって構成され、
    前記第2の部材の前記第1の部材への嵌合によって前記吐出量調整部が構成されている、
    エミッタ。
  2. 前記第2の部材は、前記第1の部材の側部に外嵌可能に構成されている、請求項1に記載のエミッタ。
  3. 前記第1の部材および前記第2の部材の一方または両方は、前記第2の部材の嵌合時の進出方向とは反対の後退方向において前記第2の部材を前記第1の部材に係止させるアンダーカット部をさらに有する、請求項1または2に記載のエミッタ。
  4. 前記第1の部材は、前記減圧流路部をさらに含み、前記第2の部材は、前記取水部をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエミッタ。
  5. 灌漑用液体を吐出するための吐出口を有するチューブと、
    前記チューブの内壁面の前記吐出口に対応する位置に接合している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエミッタと、
    を有する、点滴灌漑用チューブ。
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