JP2001512764A - 発泡重合体の加工 - Google Patents

発泡重合体の加工

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、発泡したポリマー、特にポリスチレンタイプのスチレンポリマー及びスチレンコポリマーに関する。より詳細には、本発明は、発泡固体状態にあるポリマーを再利用可能な成形可能なペースト状の軟塊の形態にある非発泡非晶質状態に変換する方法に関する。この方法は、溶剤と、非脂肪質潤滑剤と、場合に応じてアルコールを含む変換用溶液によりポリマーを処理する工程を含む。本発明は、変換方法、前記方法において使用される変換用溶液、前記方法を実施するための装置、及び前記方法を実施することにより得られる軟塊に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、重合体、好ましくは発泡ポリスチレンといったような発泡重合体の
加工方法に関する。より詳細に述べると、本発明は、重合体を発泡固体状態から
再利用可能なペースト状で柔軟な中間体軟塊の形態の非発泡非晶質状態へと加工
する方法に関する。本発明は、いわゆる加工方法、この方法で利用される加工用
溶液、本発明の方法の実施を可能にする装置ならびに、この方法の実施後に得ら
れる軟塊及びこの軟塊から製造される製品に関する。
【0002】 ポリスチレンタイプの発泡重合体の利用はきわめて普及している。発泡ポリス
チレン(E.P.S.)はコストが低くかつ使いやすいものであるため、かかる
利用は非常に有益なことではあるものの、再利用の困難な大量のE.P.S.廃
棄物を生成するという結果をもたらす。
【0003】 今日まで、農産物加工業、建設業、さらに一般的には荷役業界といった非常に
多様な業界においてE.P.S.廃棄物を処分できるようにするために2つの解
決法が提案されてきた。すなわち、E.P.S.を破壊するか又は再利用するか
である。
【0004】 E.P.S. の破壊は、高温での焼却により行なわれている。焼却設備の建設
及び運用に関連する高いコストに加えて、E.P.S.の破壊は、大気中への有
毒物質の拡散をもたらす。
【0005】 E.P.S.の再利用に関しては、現在利用可能な方法として、一般に、使用
済み発泡ポリスチレン包装材料の粉砕及び生産再導入が提案されている。このタ
イプの方法は、有利であるものの、いくつかの大きな欠点を有する。
【0006】 なかでも挙げられるのは、再利用すべきE.P.S.包装材料の清浄度が、そ
れが適切な再利用の対象となるのに不可欠な1つの条件であるということである
。その上、E.P.S.の再利用には、その粉砕及び適切な造粒が関与する。こ
れらの段階は、E.P.S.の有効な再利用を非常に困難なものにしている。
【0007】 従って、本発明の第1の目的は、このタイプの廃棄物を有効かつ収益性のある
形態にしてその価値を高めることを可能にする、人間にも環境にも危険性の無い
重合体加工方法にある。
【0008】 これは、現在の再利用方法とは異なり、再利用すべき廃棄物の高い清浄度とい
う予備的条件を必ずしも要求しない、単純で有効かつコストの低い方法である。
本発明の方法は、プラスチック成形加工業界で従来のあらゆる射出、押出又は成
形工程により活用され得るペースト状の半完成材料を得ることを可能にする。こ
の材料は、特に絶縁又は目地塗り用製品といったさまざまな製品の製造のために
も利用可能である。得られる材料の稠度は、凝固すると、プラスチック樹脂に近
い。
【0009】 従って、本発明は、重合体、基本的に発泡重合体の加工方法において、 − ☆ 前記重合体の物理的状態を発泡固体状態から非発泡非晶質状態へと変
換させてペースト状の柔軟な中間体軟塊を得ることができるようにするより多い
割合の溶剤; ☆ 前記軟塊に対し非粘着性表面状態を付与するのに充分な量のより少ない割
合の非脂肪質潤滑剤、及び場合によって; ☆ 前記溶剤と前記潤滑剤を溶液中で結合させるのに充分な量のより少ない割
合のアルコール; を含む加工用溶液で前記重合体を処理すること、 − 前記軟塊を回収することそして場合によっては、 − 前記溶剤を全部又は一部分蒸発させること、を特徴とする発泡重合体の加
工方法に関する。
【0010】 本発明に関し、以下でさらに詳細に説明してゆくが、いくつかの好ましい実施
形態を理解するためには、添付図面を参照することが望ましいと思われる。
【0011】 本発明に従った方法は、均一かつ均質な稠度をもつ軟塊を得ることを可能にし
ている。この軟塊がひとたび凝固した時点で得られる材料の稠度は、プラスチッ
ク樹脂に近い。
【0012】 本発明の方法による重合体の処理の後得られる軟塊は特に、発泡重合体がペー
スト状の従来の樹脂に近い構造及び稠度をもつ重合体へと変化した結果である。
すなわち、これは、乾燥に至るまでそのペースト状の稠度を保つことができるよ
うにする少量の溶剤を含むペースト状で柔軟な軟塊である。
【0013】 特定の一理論に束縛されるわけではないが、重合体、特にE.P.S.タイプ
の重合体のペースト状で柔軟な軟塊への加工は、加工用溶液により重合体に対し
て及ぼされる内部張力の効果の結果であり、加工のためにこれらの重合体を形成
する単量体間の化学的結合は変わらず、又おそらくは、その構造レベルにおいて
重合体自体との間に大きな相互作用はないと思われる。加工用溶液は、その重合
体との反応の際に、その構造内に閉じ込められた空気分子と少量の溶剤との置換
によって、重合体の内部構造の沈下が得られるようにする。かくして得られた軟
塊は、長時間、一般的には2年以上にわたりそのペースト状で柔軟な性質を保つ
ことができる。このためには、軟塊を少量の溶剤中好ましくは空気にふれない場
所に維持するだけで充分である。
【0014】 本発明は、何よりもまず、E.P.S.タイプの発泡重合体の再利用に関する
【0015】 既知の方法とは異なり、再利用すべき発泡重合体が不純物を含まないことは、
絶対的な必要条件ではない。以下でより詳しく記述するように、加工すべき重合
体のタイプに応じて、方法の作業パラメータを調整することができる。
【0016】 優先的に再利用が考えられている重合体はE.P.S.であるものの、発泡体
であれ非発泡体であれその他のタイプの重合体も、本発明の方法を利用して加工
できるということに留意されたい。この点で、スチレン共重合体を挙げることが
できる。
【0017】 加工用溶液との接触の前に、再利用すべき重合体の要素を粉砕するのが好まし
いものの、粉砕は絶対に必要な作業ではない。実際、処理された重合体の沈下に
必要な時間はむしろ、その構造を形成する、一般的にはビーズである粒子の直径
によって左右されることになる。この直径が大きくなればなるほど、重合体は空
気を多く含み、処理に対するその反応ひいてはその沈下は急速なものとなる。
【0018】 特に清浄度が高く体積の小さなE.P.S.廃棄物を利用する場合、再利用す
べき重合体の粉砕は必要ではない。
【0019】 その由来に応じて、重合体の空気を、加工用溶液との接触前に実質的に除去す
ることが有用でありうる。実際、水の存在が、ペースト状で柔軟な軟塊の代りに
乾燥した製品をもたらすことになる可能性もあるということも確認できた。水は
、例えば、大気温の空気流又は高温空気を用いて従来のあらゆる手段により除去
することができる。
【0020】 本発明の方法において使用される加工用溶液は、溶剤として、アセトンといっ
た化合物を含む。本発明の範囲内では、かかる化合物が特に好ましい。しかしな
がら、或る種の高級アルコール、ベンゼン、クロロホルム又は塩化メチレン、テ
トラクロロエチレン、四塩化炭素、トルエン又はトリクロロエタンも、処理すべ
き重合体の基本構造が無傷の状態に維持されるかぎりにおいて考慮することがで
きる。
【0021】 以上で列挙した溶剤のいくつかは、高濃度の重合体にとっては作用が強すぎる
ことが判明することも考えられる。その場合、これらは、重合体の基本構造の変
性をもたらす可能性がある。利用すべき濃度レベルの試験と同時に利用可能な溶
剤のタイプのレベルの試験も、当業者により問題無く実施され得る。
【0022】 本発明の方法の実施のために利用される加工用溶液中の溶剤の割合は、一般に
、溶液のその他の構成成分に比べて非常に大きいものである。当業者は適切な割
合を選ぶことができるが、好ましくは、これらの割合は、加工溶液の約90体積
%〜99体積%の間になくてはならない。これまで最も有利な溶剤であることが
わかってきたアセトンの場合、加工用溶液中のこの溶剤の割合は一般に、加工用
溶液の94体積%〜98体積%の間で変動し、好ましい百分率は97%前後であ
る。
【0023】 潤滑剤は、本発明の方法の実施において利用される加工用溶液の第2の重要な
成分である。潤滑剤の割合は、非粘着表面状態を呈するペースト状軟塊が得られ
るように軟塊に表面活性を付与するような形で選択されなくてはならない。かか
る潤滑剤の不在下では、大部分の場合、溶剤がひとたび蒸発した時点でひびわれ
した表面状態を呈する樹脂がもたらされることになる。かくして本発明に従った
潤滑剤は、亀裂を生じさせる乾燥時点での表面張力の制御を可能にする。その上
、潤滑剤は一般に、軟塊の取扱いがはるかに容易なペースト状にする。
【0024】 本発明の方法の実施において利用できる潤滑剤のタイプは、当業者であれば問
題無く選択可能であるが、ただし、好ましくは非脂肪質潤滑剤であるべきである
。グリセリンが格好の潤滑剤であるが、特にテフロン(商標)というブランドに
て市販されているもののようなポリテトラフルオロエチレンといったその他の非
脂肪質潤滑剤も同様に考慮することができる。
【0025】 本発明の加工用溶液の中の潤滑剤の割合は溶剤の割合に比べ比較的低いもので
ある。すなわちこれは、一般に、1体積%〜10体積%、好ましくは1体積%〜
3体積%の間である。
【0026】 これまでのところ、グリセリンが、最も有利な非脂肪質潤滑剤であることがわ
かっている。これは一般に、加工用溶液の1〜2体積%の間で変動する割合で利
用されている。本発明の好ましい一実施形態においては、グリセリンの百分率は
1. 7%前後である。
【0027】 本発明の加工用溶液中に少量のアルコールを取込むことは、望ましいものの任
意である。このアルコールの役割は、得られた軟塊の内部解離現象をできるかぎ
り減少させるべく溶液のその他の2つの成分を結合させることにある。
【0028】 適切なアルコールの選択も同様に、当業者であれば行なうことができる。好ま
しくは、利用されるアルコールは、95°のエチルアルコールであり、1個〜1
5個の炭素原子を有する線状又は分枝アルコールも同様に利用可能であるが、よ
り好ましくはエチルアルコールである。
【0029】 本発明の加工用溶液中のアルコールの割合は小さい。これは、一般に加工用溶
液の1〜6体積%の間、好ましくは1〜2体積%の間で変動する。95°のエチ
ルアルコールを利用する本発明の好ましい実施形態においては、このアルコール
の好ましい百分率は1. 3体積%前後にある。
【0030】 ここで、アルコール及び潤滑油の濃度が、得られるペースト状軟塊の最終的流
動性に直接影響を及ぼすことを指摘しておくことが大切である。この点で、溶剤
に有利なようにアルコール及び潤滑油の濃度を低減させると、得られる軟塊の流
動性は増加する。例えば、96%のアセトンを含有する加工用溶液は、むしろ固
体の中間軟塊を得ることを可能にする一方、96. 5%のアセトンを含有する加
工用溶液は、はるかに流動性の高い軟塊を得ることを可能にする。
【0031】 従って、当業者は、ペースト状軟塊に求められる最終的稠度に応じて処理用溶
液のさまざまな成分の濃度を変動させることができるだろう。
【0032】 本発明のもう1つの態様に従うと、本発明は同様に、上述の加工用溶液ならび
に、ペースト状の柔軟な軟塊を得るための発泡固体状態から非発泡非晶質状態へ
の重合体の加工のためのその利用にも関する。
【0033】 本発明は同様に、重合体、特に発泡ポリスチレンタイプのスチレン発泡重合体
及びスチレン共重合体を加工用溶液を介して発泡固体状態から非発泡非晶質状態
へと加工して、ペースト状の柔軟な軟塊を得るための装置にも関する。この装置
は加工すべき前記重合体を収容することのできる処理用エンクロージャ及び重合
体と加工用溶液の間の接触を可能にし、かくして前記重合体に非発泡非晶質状態
を付与できるようにするべく適合された、処理用エンクロージャ内に加工用溶液
を導入する手段を含んで成ることを特徴とする。この装置は、同様に場合によっ
て、軟塊の排出手段及びそこから不純物を除去することを可能にするろ過手段を
も含んで成る。
【0034】 より詳細に述べると、装置は、以下のものを含むエンクロージャで構成されて
いる: − 処理前の重合体の進入オリフィス; − 処理後の重合体の退出オリフィス;及び − エンクロージャの内周上に配置され、このエンクロージャ内を通る重合体
上に加工用溶液を噴霧することを可能にする一連のノズル。
【0035】 ペーストの排出手段は、より特定的には処理用エンクロージャの下流に配置さ
れたウォーム機構により構成されている。ろ過手段の方はというと、これらは一
般に、排出手段の下流にあるホッパにより構成されている。
【0036】 本発明の装置は同様に、処理用溶液による処理の前の重合体の貯蔵及び粉砕手
段をも含んでいてもよい。
【0037】 図1は、本発明の方法の実施のための各段階を例示している。一例として例示
されているように、E.P.S.10の箱はまず最初に粉砕段階20に付される
。かくして得られたグラニュールは次に、加工用溶液内に浸漬させるか又はこの
溶液を噴霧することによって、加工用装置40の中で加工される。この加工の後
には、不純物のろ過50及びかくして得られた非晶質軟塊のドラム缶投入60の
作業が続く。
【0038】 1)重合体の粉砕 前述のように、本発明の方法の実施におけるその利用に先立ち、重合体の粉砕
段階は、特に、再利用すべき重合体が不純物によりほとんど又は全く汚染されて
いない場合には、絶対に必要なものではない。
【0039】 しかしながら、本発明の方法が、再利用すべき重合体上の加工用溶液の噴霧を
利用する場合、この重合体を予め粉砕することが好ましい。
【0040】 重合体特に粉砕済みE.P.S.のビーズの直径は、加工用溶液の噴霧か、処
理すべき重合体を急速に発泡固体状態から非発泡非晶質状態へと移行させること
ができるような形で、当業者により容易に調整され得る。
【0041】 2)加工用溶液の適用 a.浸漬 加工用溶液中に処理すべき重合体を浸漬させることによる本発明の方法の利用
は、再利用すべき重合体が清浄であるか不純物により汚染がほとんど無い場合に
推奨される。加工用溶液の浴内に湿った重合体を浸漬させないことが好ましいが
、これは重合体内に含まれた水が、溶液の加工能力を急速に減少させ、発泡固体
状態から非発泡非晶質状態へと移行させるために必要な時間が連続的処理の後に
急速に増大するからである。
【0042】 しかしながら、少量の重合体を加工する場合には、加工用溶液を含む容器の中
にE.P.S.タイプの重合体を浸漬させることが有用であると判明する可能性
もある。このタイプの作業では、利用すべき加工用溶液の最少量は、処理すべき
重合体1キログラムあたり1リットルである。利用すべき加工用溶液の最適な量
は、処理すべき重合体1kgにつき1. 5リットル〜2リットルの間で変動する。
【0043】 b.噴霧 噴霧は、最小限の量の加工用溶液を利用して大量の重合体をより急速に処理す
ることを可能にするため好まれる。
【0044】 つまり、処理すべき重合体の量に応じて秤量されるできるかぎり正確な溶液の
量が噴霧されるわけであり、そのため、溶剤中の水又は不純物の蓄積を回避する
ことが可能となる。
【0045】 一般に、利用すべき加工用溶液の最適な量は、以下の等式に従って見積もるこ
とができる。 M=Q+S (Q×0. 75)+Q=M なお式中、Qは処理すべき重合体の量(kg単位)であり; Sは加工用溶液(kg単位)であり、 Mは得られる軟塊の量(kg単位) である。 換言すると、0. 75kgの加工用溶液を用いて処理された1キロのE.P.S
.から、1. 75kgのペースト状軟塊を得ることが可能である。
【0046】 3)軟塊のろ過 得られる軟塊は、一般にその不純物の大部分をそこから除去するような形でろ
過される。通常、得られる軟塊の稠度は、さほど困難なくホッパ内を通過させる
ことができような稠度のものである。このホッパの直径は、重合体の中に存在す
る不純物の量及び性質ならびに得られた軟塊の稠度によって左右されることにな
る。ホッパの直径及びろ過の際の平均適用圧力は、当業者により容易に調整され
得る。
【0047】 4)その他のパラメータ 本発明の方法のあらゆる利用は、大気温にて行なわれ得る。アセトン、グリセ
リン及びエチルアルコールが加工用溶液の成分を構成する場合、素手でペースト
を取り扱っても危険は無い。同様に、必要とあらば軟塊を原料着色することも可
能である。
【0048】 周囲温度でひとたび軟塊が得られたならば、この軟塊から成形又は押出し加工
された製品の凝固時間は約48時間である。ただし、軟塊は、少量の加工用溶液
の中にこれを浸漬させることにより、非常に長時間にわたりこの非晶質状態を維
持することができる。
【0049】 当然のことながら、軟塊から成形又は押出し成形された製品の凝固時間は、こ
れらの製品を燃成することによって数秒にまで短縮させることが可能である。完
成品への軟塊の加工に関するさらなる詳細については、以下で提供されている。
【0050】 加工用装置 1)浸漬による加工 浸漬による加工用装置は、図2aに概略的に例示されている。100という番
号で全体的に表わされているこの装置は、その好ましい実施形態において、それ
自体処理用エンクロージャ130に連結された粉砕機112に連結された第1の
E.P.S.貯蔵槽110を含んで成る。加工用溶液の第2の貯蔵槽120は、
処理用エンクロージャ130に補給することを可能にしている1台のポンプ12
2に連結されている。この処理用エンクロージャ130は、同様に、フィルタ1
50ならびに軟塊貯蔵用エンクロージャ160に連結された1基のポンプ140
にも連結されている。
【0051】 浸漬による加工用装置100の利用に際しては、予め定められた量の加工用溶
液が、ポンプ122を介して処理用エンクロージャ130内に圧送される。その
後、E.P.S.は、加工用溶液内に浸漬されるような形で処理用エンクロージ
ャ130内に沈殿させられる。軟塊132は、処理用エンクロージャ130の底
に沈殿し、これは次にポンプ140により、フィルタ150を通して回収用エン
クロージャ160まで圧送される。
【0052】 2)噴霧による加工 200という番号で全体的に例示された噴霧による加工用装置の第1の実施形
態の概略的表示が、図2bに示されている。この装置は、処理用エンクロージャ
230に直接連結された第2の貯蔵槽214にそれ自体連結されている粉砕機2
12に連結されたE.P.S.の第1の貯蔵槽210を含んで成る。装置200
は同様に、ポンプ222に連結された加工用溶液の貯蔵槽220も含んでいる。
ポンプ222は処理用エンクロージャ230、より詳細に述べると処理用エンク
ロージャ230の周囲に配置された一連の噴霧装置232に連結されている。処
理用エンクロージャ230は、それ自体、軟塊の貯蔵用タンク260に連結され
たフィルタ250に連結されたポンプ240に連結されている。
【0053】 E.P.S.タイプの重合体の処理が、噴霧による加工用装置200を介して
行なわれる場合、ポンプ222は、噴霧装置232を介して、処理用エンクロー
ジャ230内部に加工用溶液の細かい霧を形成するべく起動させられる。その後
、E.P.S.270は、重力により処理用エンクロージャ230内に重力によ
り沈殿させられる。当業者であれば、処理用エンクロージャ230の高さ及び加
工用溶液の噴霧速度に応じて、E.P.S.がこのエンクロージャ内で沈殿する
速度を容易に調整することができるだろう。
【0054】 軟塊232がひとたび処理用エンクロージャ230の底に沈殿した時点で、ポ
ンプ240は、フィルタ250の中にそれを通し、次にそれを密閉式に閉鎖可能
なドラム缶260の中に貯蔵することができる。
【0055】 噴霧による加工用装置のもう1つの実施形態が図3a,3b,4a及び4bに
例示されている。ここで図3aを参照すると、300という番号で全体的に例示
されている噴霧による加工用装置は、上部に処理すべきE.P.S.の導入を可
能にする開口部311を有する処理用エンクロージャ310を含んで成る。処理
用エンクロージャ310はその下方部分314で軟塊の排出手段330に連結さ
れている。これらの排出手段330は、それ自体軟塊の退出オリフィス350に
連結されたフィルタ340に連結されている。ドラム缶260は、処理後の軟塊
を収容できるようにしている。
【0056】 ここで図3bを参照すると、軟塊の排出手段330は好ましくは、モーター3
34により起動されるウオーム332で構成されている。このウオーム332は
、フィルタ340を通して軟塊をドラム缶360に向かって排出させることを可
能にしている。
【0057】 好ましくは、図3bに例示されているように、処理用エンクロージャ310は
円形をしている。処理用エンクロージャ310ならびに排出手段330は、好ま
しくは、処理用エンクロージャ310の壁面又は排出手段330のウオーム33
2に軟塊が付着するのをできるかぎり回避できるようにする平滑な部品で製作さ
れる。好ましくは、ステンレス鋼、特にInox 304Lタイプの合金を利用
することになる。
【0058】 処理用エンクロージャ310は、その上面図を表わす図4aでさらに詳細に例
示されている。このエンクロージャ310は、その内部壁の周囲に配置された状
態で、一連の噴霧ノズル312を含んでいる。これらの噴霧ノズル312は、加
工用溶液の負荷レベルが高い雰囲気を得、かつ処理用エンクロージャ310内に
落ちるE.P.S.上の均等な気化を可能にするような形で、エンクロージャ3
10の全ての表面上で加工用溶液の噴霧を行なうのに充分広い範囲の噴霧角度を
有する。
【0059】 図4bに例示されているように、噴霧ノズル312の噴霧角度317は、噴霧
がエンクロージャ310の内部表面全体にわたり均質な形で行なわれるように考
慮されている。好ましくは、噴霧ノズル312は、エンクロージャ310の下方
部分に向かって方向づけされている。これは、ノズル312上に軟塊が形成され
るのを回避することを目的としたものである。一般に、噴霧ノズル312の噴霧
角度は約60°であり、処理用エンクロージャ310の容積に応じて当業者によ
り調整されうる。
【0060】 再び図3aを参照すると、噴霧による加工装置300を利用する本発明の方法
の実施に際しては、加工すべきE.P.S.は、E.P.S.に処理用溶液を噴
霧するように図4a及び4bに例示されたノズル312が起動させられた後で開
口部311を通して処理用エンクロージャ310内に沈殿させられる。
【0061】 処理用エンクロージャ310内に沈殿させられた軟塊は、図3bに例示されて
いるウオーム332により排出される。少量のE.P.S.はこの処理段階中加
工用溶液とさらに反応する可能性がある。得られた軟塊は次に、フィルタ340
に通され、貯蔵用ドラム缶360の中に沈殿させられ、ここでE.P.S.の未
処理の残留量がさらに反応しうる。
【0062】 再び図3aを参照すると、処理用エンクロージャ310内への処理すべきE.
P.S.の導入を可能にする開口部311は同様に、処理すべき重合体の体積を
較正するための機械式補給システムを含むこともできる。この補給用システムは
図5a及び図5bに例示されている。
【0063】 図5aは、400という番号で全体として表わされている補給用システムの主
な要素を例示している。補給用システム400は、処理すべき重合体の導入用オ
リフィス420ならびに本発明の方法が中で実施される処理用エンクロージャに
向かっての重合体の退出用オリフィスを含む、重合体収容用エンクロージャ41
0により構成されている。
【0064】 導入用オリフィス420は、モーター(図示せず)により起動される第1の補
給用ゲート弁422の形で例示されている第1の閉鎖手段を有する。退出用オリ
フィス430は、同じくモーター(図示せず)によって起動される第2の補給用
ゲート弁432の形で例示された第2の閉鎖手段を有している。
【0065】 図5bは、処理用エンクロージャ310上の補給用システム400の下方部分
の位置を例示する。第2の補給用ゲート弁432は、このゲート弁を図5bに示
されているような開放垂直位置から閉鎖水平位置まで移動させ、その結果退出用
オリフィス430を閉じることができるようにするモーター434に連結されて
いる。
【0066】 ここで再び図5aを参照すると、本発明の方法が中で実施される処理用エンク
ロージャ内に導入すべき重合体の体積を較正することが望ましい場合、第1の補
給用ゲート弁422は開放位置に置かれ、第2の補給用ゲート弁432は閉鎖位
置に置かれる。その後、この収容用エンクロージャ410が望ましい重合体の量
で部分的又は完全に満たされるまで、一定量の重合体をこのエンクロージャ内に
導入することができる。その後、第2の補給用ゲート弁432は開放位置に置か
れ、その結果処理すべき重合体は、適切な処理用エンクロージャ内に落とされる
ことになる。
【0067】 ここで、図5a及び5bに例示されている補給用システムにおいて、第1の補
給用ゲート弁422の存在は絶対に必要なものではないということに留意するこ
とが重要である。実際、処理すべき重合体は、収容用エンクロージャ410が望
ましい形でひとたび満たされた時点で第1の補強用ゲート弁422を再度閉じる
ことを絶対に必要とすることなく、第2の補給用ゲート弁432が閉鎖位置にあ
る状態で、収容用エンクロージャ410の中に導入され得る。
【0068】 しかしながら第1の補給用ゲート弁422は、処理すべき重合体の貯蔵用エン
クロージャが収容用エンクロージャ410のすぐ上にあるような状況下ではきわ
めて有用であると判明する可能性がある。このとき、この第1の補給用ゲート弁
422はこのとき、収容用エンクロージャ410内に導入すべき重合体の適切な
量を秤量できるために不可欠なものとなる。
【0069】 図6は、本発明の方法の好ましい一実施形態のために使用可能な基本的な段階
を表わしている。一例として示されているとおり、E.P.S.の箱610は、
排水段階611に付され、その後粉砕段階620に付される。かくして、適切な
サイロ630に向かって送られる前に乾燥させられるグラニュール621が得ら
れる。グラニュールは次に、加工用装置640の中で、加工用溶液内への浸漬又
はこの溶液の噴霧によって加工される。この加工の後、不純物650のろ過及び
かくして得られた非晶質軟塊660のドラム缶投入作業が続く。
【0070】 必要とあらば、排水作業は、処理すべきE.P.S.の箱上に存在する水分を
取除くことから成る。この排水は、E.P.S.の箱が中に導入されるハウジン
グ内で行なわれる。このハウジングには、E.P.S. の箱の通過を容易にする
ことのできる例えばテフロン製のくさびが備わっていてよい。このハウジングの
各面上には、エアタービンにより補給される2〜8本のノズルが分布していてよ
い。空気は大気温で加圧下にあってよい。粉砕段階に続く乾燥段階の目的は、粉
砕機からサイロまでの輸送中に、E.P.S.を水抜きすることにある。このた
め、粉砕段の出口に高温空気が押出され、かくしてE.P.S.の破片をその輸
送中に完全に乾燥させることを可能にする。E.P.S.のその他の処理段階は
、前述のものと類似している。
【0071】 図7は、本発明の範囲内に含まれる好ましい装置を例示している。この装置は
、粉砕機720の入口に通じる排水システム711を有する。粉砕機720の出
口は、貯蔵用サイロ730に連結された乾燥機721の入口と連絡している。サ
イロ730の底部には、コンベヤ732に連結された材料調節用ロック731が
具備されている。このコンベヤ732には、噴霧用システム740がその長さの
一部分にわたって具備されている。コンベヤ732の出口は、貯蔵用ドラム缶7
60と連絡する出口をもつろ過用システム750に連結されている。
【0072】 この装置の第1の利点は、加工用溶液によるその処理の前に重合体からあらゆ
る水の痕跡を実質的に除去できるようにすることにある。
【0073】 図8は、特に図7に表わされた装置内で利用可能な粉砕用装置720を例示し
ている。この装置は、ジグザグに配置された少なくとも3本のシリンダ822,
823,824ならびに逆流防止棒825,826,827,828を含んで成
る。特に有利な一態様に従うと、粉砕機を構成するシリンダ822,823及び
824の各々は異なる速度を有する。かくして、シリンダ824の速度は、シリ
ンダ822の速度の約2倍に等しくなるような形で選択でき、一方シリンダ82
3の速度は、シリンダ822の速度の約3倍に等しい。
【0074】 図8に従った粉砕機を有する図7に表わされている装置は、長さ800ミリメ
ートル、幅400ミリメートル、高さ300ミリメートルのE.P.S.の箱を
1時間に400箱以上、又は1時間に100m3 のE.P.S.を処理すること
ができる。
【0075】 軟塊内に含有されている少量の溶剤の気化が行なわれる環境は、製品の最終的
構造に重大な形で影響を及ぼすことになる。
【0076】 一般に、溶剤の気化は、次の3つの要領で行なわれ得る: − 大気圧の高温空気押出しによる; − 加圧下の射出成形による:又は − 圧力を伴う又は伴わない熱焼成による。
【0077】 a.高温空気送り出しによる乾燥 本発明の軟塊の乾燥時に送り出される高温空気の利用により、なかでも平滑な
表面上に絶縁材として容易に利用され得るわずかに気泡を有する製品を得ること
が可能となる。
【0078】 例えば、軟塊を、壁面上に未乾燥状態で塗布することができる。この塗布の後
には、送り出された高温空気による乾燥作業が続き、この空気は重合体の或る程
度の膨張をもたらし、容易に利用できる有効な断熱材を形成させる。
【0079】 b.射出成形又は自然乾燥 これら2つのタイプの乾燥は、E.P.S.がほとんど又は全く発泡されてい
ない固体樹脂ブロックを得ることを可能にする。射出成形は、自然乾燥に比べさ
らに急速な凝固を可能にする。
【0080】 c.無圧焼成 本発明の軟塊の無圧焼成は、同様に、重合体の膨張をもたらすことができる。
【0081】 本発明の方法を実施して得られる軟塊について考えられる利用分野は、数多く
ありかつ多様である。
【0082】 本発明のペーストの利用分野の例としては、なかでも、管類、小さな槽、さま
ざまな箱ならびに保護用ハウジングといったようなあらゆる形状の完成品を得る
ことを可能にする工業用又は家庭向けのさまざまな利用分野を挙げることができ
る。
【0083】 本発明のもう1つの態様に従うと、本発明は、上述のペースト状の軟塊及び少
なくとも1つの第3の化合物から調製され得る複合製品に関する。これらの製品
は、接着剤、ワニス、上薬、防水目地、塗装又はラッカーなどのペースト状又は
液体状の製品ならびに、特にパーチクルボードから成る固体製品で構成され得る
【0084】 本発明に従った接着剤は、重合体を構成する単量体の間の化学的結合の少なく
とも1部分を壊すことのできる有機溶剤とペースト状軟塊の混合物を含むことが
できる。かかる有機溶剤は特にトリクロロエチレンから成るものであってよい。
本発明に従った接着剤は一般に、少なくとも85重量%、好ましくは少なくとも
90重量%のペースト状軟塊を含有する。このような接着剤は、現在市販されて
いるネオプレンベースの接着剤よりも高い凝集力を示す。
【0085】 本発明に従った接着剤は、さらにキシレンといったような化合物を1〜7%含
むことができる。このような化合物は、接着剤フィルムの相対的柔軟性及び比較
的穏やかな破断点を得ることを可能にする。この接着剤は、これらの成分を単に
混合するだけで得ることができる。
【0086】 同様に、本発明のペースト状軟塊をベースとするワニス又はラッカーを調製す
ることも可能である。これらのワニスはベースの軟塊の他に、トリクロロエチレ
ンタイプの有機溶剤ならびにテレピン油を含む。
【0087】 上述の接着剤及びワニスはさらに、フェニル−2−ベンズイミダゾールスルフ
ェン酸といったUV防止剤を含有していてよい。
【0088】 本発明に従ったその他の複合製品は、上述のようなペースト状軟塊ならびにし
っくい粒子を含む防水目地から成る。密封されたエンクロージャ内に収納された
このような防水目地は、一般に2年以上の長期にわたり保管できる。これらの防
水目地は、その成分を単に混合するだけで調製可能である。
【0089】 本発明は同様に、上述のようなペースト状軟塊から調製される固体複合製品に
も関する。これらの製品は、本発明に従ったペースト状軟塊を、木材粒子、天然
繊維、人工繊維といった有機固体粒子又は金属、ガラス、粘土粉末、石材粉末又
はスレート粉末の粒子といった無機固体粒子と、例えば混練り及び混捏により単
純に機械的に混合することによって調製可能である。このようにして得られた混
合物は、次に乾燥させ硬化させることができる。
【0090】 乾燥に先立ち、混合物に対しフェニル−2−ベンズイミダゾールスルフェン酸
といったUV防止剤を添加することができる。同様に、乾燥及び硬化の後に望ま
しい形状の製品が得られるように、適切な金型の中に乾燥前の混合物を配置する
こともできる。このようにして、さまざまな用途のパーチクルボードを調製する
ことができる。かくして、固体粒子がレンガ粒子から成る場合、パネルを例えば
外壁の装飾用に利用することができる。なお粒子が木材粒子である場合、パネル
は、パレット、寄木張り床、又は家具の要素を構成するのに介入することができ
る。
【0091】 本発明の有利な一態様に従うと、上述のパーチクルボードは、互いに上述の接
着剤を用いて組立てることができる。最後に、これらのパネルは、上述のような
ワニスを用いてワニス塗りされてもよい。
【0092】 本発明に従った固体製品は、すべて気密性、断熱性及び遮音性を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の方法の一実施形態の各段階を例示する線図である。
【図2a】 図2aは、本発明の浸漬による加工用装置の一実施形態の概略的表示である。
【図2b】 図2bは、本発明の噴霧による加工用装置の一実施形態の概略的表示である。
【図3a】 図3aは、本発明に従った加工用装置の主要な要素の側面図を表わす。
【図3b】 図3bは、図2aの装置の上面図を表わす。
【図4a】 図4aは、本発明の加工用装置の処理用エンクロージャの好ましい一実施形態
の上面図を表わす。
【図4b】 図4bは、図4aのラインAAに沿った、処理用エンクロージャの横断面図を
表わす。
【図5a】 図5aは、未処理の重合体の補給システムの概略的表示である。
【図5b】 図5bは、未処理の重合体の補給システムに連結された処理用エンクロージャ
の横断面図を表わす。
【図6】 図6は、本発明の方法の好ましい一実施形態の各段階を例示する線図を表わす
【図7】 図7は、本発明の方法を実施するための好ましい装置を表わす。
【図8】 図8は、本発明の方法において使用可能な粉砕機を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡重合体の加工方法において − ☆ 前記重合体の物理的状態を発泡固体状態から非発泡非晶質状態へと改
    変させてペースト状の柔軟な中間体軟塊を得ることができるようにするより多い
    割合の溶剤; ☆ 前記軟塊に対し非粘着性表面状態を付与するのに充分な量のより少ない
    割合の非脂肪質潤滑剤、及び場合によって; ☆ 前記溶剤と前記潤滑剤を溶液中で結合させるのに充分な量のより少ない
    割合のアルコール;を含む加工用溶液で前記重合体を処理すること、 − 前記軟塊を回収することそして場合によっては、 − 前記溶剤を全部又は一部分蒸発させること、を特徴とする発泡重合体の加
    工方法。
  2. 【請求項2】 前記加工用溶液により処理する前に重合体を粉砕することを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 加工用溶液中に重合体を浸漬することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 重合体に加工用溶液を噴霧することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ホッパーに軟塊を通してそこから不純物を抽出することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記加工用溶液の溶剤がアセトンであることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 加工用溶液が94〜98体積%のアセトンを含んで成ること
    を特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 加工用溶液の潤滑剤がグリセリンであることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記加工用溶液が1〜10体積%,好ましくは1〜3体積%
    のグリセリンを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法
  10. 【請求項10】 前記加工用溶液が95°のエチルアルコールであることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記加工用溶液が1〜6体積%,好ましくは1〜2体積%
    の95°のエチルアルコールを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 重合体が発泡ポリスチレン(E.P.S.)であることを
    特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 重合体特に発泡ポリスチレン又は発泡スチレン共重合体の
    軟塊において、 − 非発泡非晶質状態: − ペースト状で柔軟な稠度;及び − 非粘着性表面状態 を特徴とする軟塊。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法に従って得る
    ことができることを特徴とする、重合体特に発泡ポリスチレンタイプのスチレン
    重合体又は発泡スチレン共重合体の軟塊。
  15. 【請求項15】 − 発泡重合体、特に発泡ポリスチレンタイプのスチレン
    重合体又は発泡スチレン共重合体の物理的状態を、発泡固体状態から非発泡非晶
    質状態へと改変させてペースト状で柔軟な軟塊を得ることができるようにする、
    より多い割合の溶剤; − 前記軟塊に対し非粘着性の表面状態を付与するのに充分な量の、より少な
    い割合の非脂肪質潤滑剤;及び場合によっては、 − 前記組成物内で前記溶剤及び前記潤滑剤を結合させるのに充分な量の、よ
    り少ない割合のアルコール; を含んで成る組成物。
  16. 【請求項16】 体積で94%〜98%のアセトン、1%〜10%のグリセ
    リン及び1%〜6%の95°のエチルアルコールを含むことを特徴とする請求項
    15に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 発泡重合体、特にポリスチレンタイプのスチレン重合体又
    はスチレン共重合体を発泡固体状態から非発泡非晶質状態へと加工して、非粘着
    性の表面状態を呈するペースト状で柔軟な軟塊を得ることを目的とする、請求項
    15及び16のいずれか1項に記載の組成物の利用。
  18. 【請求項18】 重合体、特にポリスチレンタイプのスチレン重合体及びス
    チレン共重合体を加工用溶液を用いて発泡固体状態から非発泡非晶質状態へと加
    工して、ペースト状の柔軟な軟塊を得るための装置において、 − 加工すべき前記重合体を収容することのできる処理用エンクロージャ(3
    10);及び − 重合体と加工用溶液の間の接触を可能にし、かくして前記重合体にペース
    ト状の柔軟な軟塊の形での非発泡非晶質状態を付与できるようにするべく適合さ
    れた、前記エンクロージャ内に前記加工用溶液を導入する手段(312,316
    ); を含んで成ることを特徴とする装置。
  19. 【請求項19】 加工用溶液導入手段が、前記エンクロージャ(310)の
    内部に単数又は複数の前記溶液の噴霧用要素(232)を含んで成ることを特徴
    とする請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 − 前記ペーストの排出手段(330);及び − 前記軟塊の不純物を除去することを可能にする前記軟塊のろ過手段(34
    0); を同様に含んで成ることを特徴とする請求項18及び19のいずれか1項に記載
    の装置。
  21. 【請求項21】 前記ペーストの排出手段が、前記処理用エンクロージャ(
    310)の下流に配置されたウォーム機構(332)で構成されていることを特
    徴とする請求項20に記載の装置。
  22. 【請求項22】 処理用溶液による処理の前の前記重合体の粉砕手段も含ん
    で成ることを特徴とする請求項18〜21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 【請求項23】 同様に、処理用エンクロージャに連結された状態で、この
    エンクロージャの上流に重合体補給システムを含んで成り、この補給システムに
    は、 − 処理すべき重合体の導入用オリフィス(420)及び前記処理用エンクロ
    ージャに向かっての前記重合体の退出オリフィス(430)を備えた未処理重合
    体収容用エンクロージャ(410);及び − 収容用エンクロージャ(410)の充てんの際に退出オリフィス(430
    )を閉じることができるようにする閉鎖手段(432); が含まれていることを特徴とする請求項18〜22のいずれか1項に記載の装置
  24. 【請求項24】 導入用オリフィス(420)を閉じることを可能にする閉
    鎖手段(422)を同様に含んで成り、前記閉鎖手段(422)が好ましくは開
    放位置から閉鎖位置まで移動可能なゲート弁の形をしていることを特徴とする請
    求項23に記載の装置。
  25. 【請求項25】 粉砕機(720)の上流(711)及び/又は下流(72
    1)に重合体の水分除去システムを同様に含んで成ることを特徴とする請求項1
    8〜28のいずれか1項に記載の装置。
  26. 【請求項26】 請求項13〜14のいずれか1項に記載の軟塊を含んで成
    る固体、ペースト状又は液体状の製品。
  27. 【請求項27】 木材粒子、天然繊維、人工繊維といった有機固体粒子、又
    は金属、ガラス、粘土粉末、粉末石材又はスレート粉末の粒子といったような無
    機固体粒子をさらに含んで成ることを特徴とする請求項26に記載の固体製品。
  28. 【請求項28】 接着剤、ワニス、ラッカ、防水目地又は塗料で構成されて
    いることを特徴とする請求項26に記載の液体又はペースト状の製品。
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