JP3449017B2 - 発泡ポリスチレン収縮装置 - Google Patents

発泡ポリスチレン収縮装置

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JP3449017B2
JP3449017B2 JP5471295A JP5471295A JP3449017B2 JP 3449017 B2 JP3449017 B2 JP 3449017B2 JP 5471295 A JP5471295 A JP 5471295A JP 5471295 A JP5471295 A JP 5471295A JP 3449017 B2 JP3449017 B2 JP 3449017B2
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polystyrene
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、発泡ポリスチレンをテ
ルペン系有機溶媒を主成分とする有機溶媒に溶解させて
容積を減少させる発泡ポリスチレン収縮装置に関する。 【0002】 【従来の技術】家電製品やAV(オーディオ・ビジュア
ル)機器等の梱包には、発泡ポリスチレン(いわゆる発
泡スチロール)の成形体が大量に使用されている。発泡
ポリスチレンは、衝撃緩衝性に優れ、任意の形状に加工
することが容易で、価格が安く、しかも外観も良い等の
特長を有している。しかしその反面、焼却時に高熱を発
生して焼却炉の寿命を縮めること、投棄されても土壌中
で分解されないこと等の問題点を有しており、近年の環
境保護、省資源化の機運が高まる中で、その大量使用が
疑問視されている。 【0003】発泡ポリスチレンの代替材料として、牛乳
パック、段ボール、新聞紙等を再生して製造したパルプ
モールド材料が、一部で使用され始めている。しかし、
発泡ポリスチレンが自身の弾性によって優れた衝撃緩衝
性を発揮するのに対し、パルプモールド材料は紙を凹凸
形状に加工することにより緩衝性を付与されているた
め、強度や緩衝性に限界があり、特性のバラつきも大き
い。したがって、冷蔵庫、洗濯機、テレビ等の大型製品
については、当面はやはり発泡ポリスチレンが梱包材の
主役とならざるを得ない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで、発泡ポリスチ
レン成形体を回収し、リサイクル使用することが試みら
れている。 【0005】発泡ポリスチレン成形体を熱で溶融しブロ
ック化する装置も一部の工場等に導入されているが、一
般の流通の拠点等を含むより広範な分野でこのような装
置を導入することは、コスト、設置場所、ポリスチレン
の熱分解に伴う臭気発生等を考慮すると、必ずしも容易
ではない。また、得られたポリスチレン・ブロック中で
はポリスチレン分子の分子量が熱分解により大幅に低下
するため、再利用することも難しい。 【0006】そこで、加熱以外の手段で発泡ポリスチレ
ン成形体の体積を再利用する方法として、一度発泡ポリ
スチレンを有機溶媒に溶解、収縮させてから、溶媒を蒸
発させてポリスチレンとして取り出して再生する方法が
挙げられる。この方法においては、加熱処理を行わない
ので、ポリスチレン分子の分子量を低下させることがな
く、ポリスチレンの回収が可能である。 【0007】ところで、上述したようなポリスチレン回
収方法を資源の再利用いわゆるリサイクリングに適用す
るためには、例えば小売店や販売会社などで使用済発泡
ポリスチレンを有機溶媒に溶解、収縮させ、得られるポ
リスチレン溶液を回収して、ポリスチレンと上記有機溶
媒とを分離するプラントが必要である。 【0008】従って、小売店や販売会社などで上記使用
済ポリスチレンを収縮できるような小型で安全性の高い
発泡ポリスチレン収縮装置が望まれる。 【0009】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、使用済発泡ポリスチレンを効率よ
く収縮できる小型で安全性の高い発泡ポリスチレン収縮
装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の発泡ポリスチレ
ン収縮装置は、上述した問題を解決するために、発泡ポ
リスチレンをテルペン系有機溶媒を主成分とする有機溶
媒に溶解させて体積を減少させる発泡ポリスチレン収縮
装置において、上記発泡ポリスチレンを投入する投入部
と、上記投入部より投入された発泡ポリスチレンを破砕
する破砕部と、上記破砕部にて破砕された発泡ポリスチ
レンを上記有機溶媒にて溶解させる溶解と、上記溶解
にて得られた発泡ポリスチレン溶液を回収する回収手
段と、上記有機溶媒の原液を上記溶解に供給する原液
供給手段とを有し、上記破砕部の少なくとも一部は、上
記有機溶媒と接触するものである。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【作用】本発明の発泡ポリスチレン収縮装置によれば、
投入部より投入された使用済発泡ポリスチレンは破砕部
にて破砕され、この破砕された発泡ポリスチレンは原液
供給手段によって供給されるテルペン系有機溶媒で満た
されている溶解に送られ、撹拌されて上記有機溶媒に
溶解する。この破砕部の少なくとも一部は、上記有機溶
媒と接触するため、発泡ポリスチレンを破砕したときに
発生する虞のある静電気により、破砕された発泡ポリス
チレンが拡散することや上記有機溶媒が引火することを
防止することができる。 【0016】 【0017】 【0018】 【実施例】以下、本発明の発泡ポリスチレン収縮装置の
実施例を説明する。 【0019】上記発泡ポリスチレン収縮装置を正面から
見た様子を模式的に表すものを図1に、また、側面から
見た様子を模式的に表すものを図2に示す。 【0020】上記発泡ポリスチレン収縮装置は、発泡ポ
リスチレンをテルペン系有機溶媒を主成分とする有機溶
媒、例えばd−リモネンに溶解させて容積を減少させる
発泡ポリスチレン収縮装置において、上記発泡ポリスチ
レンを投入する投入部である投入口1と、上記投入部よ
り投入された発泡ポリスチレンを破砕する破砕部2と、
上記破砕部にて破砕された発泡ポリスチレンを上記有機
溶媒にて溶解させる溶解槽3と、上記溶解槽にて得られ
た発泡ポリスチレン溶液を回収する回収手段としての回
収タンク4と、上記有機溶媒の原液を上記溶解槽に供給
する原液供給手段としてのポンプ7及びリモネンタンク
8とを有して成るものである。 【0021】なお、上記テルペン系有機溶媒として、例
えば食品添加物グレードである純度90%以上のd−リ
モネンが用いられる。 【0022】また、溶解槽3は、発泡ポリスチレン溶解
液の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ1
4を備え、さらに、上記発泡ポリスチレン収縮装置は、
温度センサ14にて検出される温度に応じて上記発泡ポ
リスチレン溶解液を所定の温度に保つための温度制御手
段としてのサーモスタット15と、上記温度検出手段に
て検出される温度が所定の温度を越えたときに、動作を
停止させる動作制御手段としての制御装置16とを備え
ている。 【0023】また、溶解槽3は、上記回収タンク4が所
定の位置に設置されたときに上記回収タンク4に上記溶
解液を排出するための開放弁6を備えている。 【0024】先ず、投入口1は取手17が外部表面上に
配設されて成るものであり、回転軸18にて回動支持さ
れている。使用者は、この取手17にて操作すること
で、この投入口1が回動し、発泡ポリスチレンが投入さ
れる。また、この投入口1が完全に閉じるまでは、上記
発泡ポリスチレン収縮装置は動作を開始しない。 【0025】送り出し部5は、図3に示すように、一対
の送り出し部回転軸21a、21bが設けられ、送り出
し部回転軸21aには羽部22a、23a、24aが設
けら、また、送り出し部回転軸21bには羽部22b、
23b、24bが送り出し部回転軸に対して回転しない
ように設けられるものである。さらに、各羽部は、送り
出し部回転軸の軸方向に向かって食い違う位置に配設さ
れている。 【0026】また、送り出し部回転軸21aにはギヤ部
26が配設され、送り出し部回転軸21bにはギヤ部2
7が配設されている。一方、図1のモータ部9内部に設
置されているモータのモータ回転軸にギヤ28が配設さ
れ、このギヤ28とギヤ部26とが噛合し、さらに、ギ
ヤ部26とギヤ部27とが噛合している。 【0027】また、図1のモータ部9内部に設置される
モータは、例えば100V、90Wにて、送り出し部5
が略毎分20回転すなわち20rpm(rotate
per minute)の回転速度で動作するように回
転するものが用いられる。 【0028】ここで、送り出し部5は、図3の紙面に対
して垂直な方向から発泡ポリスチレンが投入されると、
モータ部9内部のモータの回転動作に合わせて回転する
ことで、上記発泡ポリスチレンを破砕部2に送り込む。 【0029】なお、送り出し部5の形状は上述したもの
に限定されない。また、後述する破砕部2の回転動作と
合わせて、この回転動作はモータにて行われるようにし
ているが、手動にて回転させても差し支えない。 【0030】図1の破砕部2は、図4に示すように、一
対の破砕部回転軸31a、31b上に例えば厚さ2ミリ
メートルで直径75ミリメートルの円盤状の金属製カッ
タ33と厚さ3ミリメートルのスペーサ34とが交互
に、破砕部回転軸に対して回転しないように、各破砕部
回転軸に対して35枚ずつ配設されている。なお、刃部
分32は、例えばロックウェル硬さが55から65まで
材質が用いられる。また、各破砕部回転軸に配設される
金属製カッタ33は、対向する金属製カッタ33の間に
挿入されこの金属製カッタ33の間に設けられるスペー
サ34に対向するように配設される。 【0031】また、破砕部回転軸31aにはギヤ部35
が配設され、破砕部回転軸31bにはギヤ部36が配設
される。また、図1に示したように、図3の送り出し部
回転軸21aに配設されるギヤ部26にギヤ37が配設
され、このギヤ37とギヤ部35とが噛合し、さらに、
ギヤ部35とギヤ部36とが噛合する。 【0032】さらに、各破砕部回転軸の各スペーサ34
上に破砕した発泡ポリスチレンが付着しないように、複
数のかき取り部38が各スペーサ34に対向するように
配設され、これらかき取り部38は、かき取り部材取付
部39上に配設されている。このかき取り部38によ
り、破砕された発泡ポリスチレンがスペーサ34上に付
着することなく、溶解槽3に落ちる。 【0033】破砕部2において、送り出し部5より送り
出される発泡ポリスチレンを破砕部回転軸31a、31
b上に設けた金属製カッタ33の刃部分32にて破砕し
て、破砕した発泡ポリスチレンを溶解槽3に送る。ま
た、送り出し部5の送り出し部回転軸21a、21bと
破砕部回転軸31a、31bとは連動している。 【0034】なお、破砕部2の金属製カッタ33のサイ
ズは、上述したものに限定されない。また、発泡ポリス
チレンの破砕のみであれば、金属製カッタの他に例えば
ステンレスや鉄製のいわゆるパンチングメタルをカッタ
として用いても差し支えない。 【0035】図1の溶解槽3は、例えば36リットルの
容積を有し、また図5に示すように、一対の攪拌部回転
軸41a、41bが設けられ、攪拌部回転軸41a上に
はプロペラ部42a、43a、44a、45aが配設さ
れ、攪拌部回転軸41b上にはプロペラ部42b、43
b、44b、45bが配設される。なお、各プロペラ部
は、プロペラ筒111の外部表面上に、4枚のプロペラ
片が等間隔で配設される。なお、このプロペラ片は、d
−リモネンに対する耐溶剤性を確保するために例えば強
化ナイロン等の樹脂製のものが用いられる。また、この
プロペラ筒111は配設される攪拌部回転軸に対して回
転しないように、2つのプロペラ筒固定ネジ112にて
上記攪拌部回転軸に固定される。図5においては、プロ
ペラ筒固定ネジ112は紙面上に示した箇所と紙面に対
して裏側に相当する図示されない箇所に螺設される。ま
た、プロペラ部42a、43aとプロペラ部44a、4
5aとは互いのプロペラ片が異なる向きに配設され、ま
た、プロペラ部42b、43bとプロペラ部44b、4
5bとも同様に互いのプロペラ片が異なる向きになるよ
うに配設される。なお、プロペラ部42aとプロペラ部
42bとも同様に配設される。 【0036】さらに、溶解槽3内部上方には、2つのd
−リモネン投入口11が配設される。このd−リモネン
投入口11は、図2のポンプ7に配設されている。この
ポンプ7は、例えば一度に10リットルのd−リモネン
を吸い上げ、d−リモネン投入口11からd−リモネン
を導入する。 【0037】また、攪拌部回転軸41aにはギヤ部47
が配設され、攪拌部回転軸41bにはギヤ部48が配設
されている。一方、図1のモータ部10内部に設置され
ているモータのモータ回転軸上にギヤ46が配設され、
このギヤ46とギヤ部47とが噛合し、また、ギヤ部4
7とギヤ部48とが噛合している。 【0038】また、上記モータ部10内部に設置される
モータは、例えば100V、40Wにて、攪拌部3が
5.5から86rpmまでの回転速度で動作するように
回転するものが用いられる。 【0039】さらに、溶解槽3内部には、温度センサ1
4が設けられていて、この温度センサ14での検出結果
は制御装置16に送られている。また、2つのサーモス
タット15は、底面上に設けられていて制御装置16に
て動作制御される。また、温度センサ14が、所定の温
度以上の温度を検出した場合、制御装置16は、送り出
し部5の動作を停止するようにモータ部9に制御信号を
出力する。 【0040】このように構成することで、攪拌部12は
モータ部10内部のモータが回転することで、攪拌部回
転軸41a、41bが回転し、溶解槽3内部のd−リモ
ネン溶液が攪拌される。さらに、各プロペラ部を上述の
ように配設することで、上記d−リモネン溶液の攪拌が
効率よく行われる。こうして、略5キログラムの発泡ポ
リスチレンを10リットルのd−リモネンに溶解させ、
最終的に略15リットルの発泡ポリスチレン溶解液が得
られる。 【0041】また、温度センサ14にて溶解槽3内部の
上記d−リモネン溶液の液温が検出され、この検出結果
に基づいて出力される制御装置16からの制御信号に応
じてサーモスタット15が動作し、上記液温が略20℃
から40℃の間に保たれる。このように、上記液温を略
20℃から40℃の間に保つことで、例えば寒冷地にて
上記発泡ポリスチレン収縮装置を用いたときには、上記
サーモスタット15はヒータとして機能し、また、例え
ば気温が高い夏場に使用するときや、発泡ポリスチレン
に発熱剤が混在していてこの発熱剤が接触して発熱した
ときには、上記液温をd−リモネンの引火温度以下にす
る冷却装置として機能する。また、20℃から40℃の
間にて発泡ポリスチレンをd−リモネンに溶解させる
と、d−リモネンが引火しない範囲で溶解速度が最大に
保たれる他に、溶液粘度の点で取扱が容易になる。な
お、上記d−リモネンの引火温度は、d−リモネン単体
の場合48℃であり、例えば15%の発泡ポリスチレン
が溶解したd−リモネンの場合49.5℃である。仮
に、上記液温が40℃を越えた場合、上記制御装置16
は安全装置として機能し、更なる発泡ポリスチレンの導
入が停止される。 【0042】なお、溶解槽3の容積は、36リットルに
限定されない。また、d−リモネン投入口11から投入
されるd−リモネンの量も一度当たり10リットルに限
定されない。 【0043】さらに、上記溶解槽3には、図1に示した
ように、開放弁6が配置されている。この開放弁6は、
図6に示すように、例えばウレタンゴム製である栓頭部
51及びこの栓頭部51がネジ55で固定された栓筒部
54にて構成される栓部分と、栓筒部54の下方に設け
られた引き上げ穴58に篏合する引き上げ部56、この
引き上げ部56と連動する引き上げガイド片57、一端
が溶解槽3の開放部分外部に固定されると共に他端が引
き上げガイド片57を弾性支持するように固定された引
き上げバネ52、引き上げガイド片57の引き上げ軌跡
をガイドする引き上げガイド孔53にて構成されるガイ
ド部分とから構成される。 【0044】上記開放弁6は、例えば後述するように、
図1の回収タンク4が所定の位置に設置され、この回収
タンク4の注ぎ口の周囲の所定部分が引き上げガイド片
57を仮想位置の回収タンク101の上面まで引き上げ
ると、上記栓部分が図6において上方に持ち上げられ、
引き上げ部56は仮想引き上げ位置102まで引き上げ
られ、栓頭部51が仮想引き上げ位置103に位置する
ように動作する。従って、溶解槽3は開放され、溶解槽
3内部の溶解液は回収タンク4に注がれる。 【0045】なお、ここで、栓頭部51の材質は、ウレ
タンゴムに限定されない。また、引き上げガイド片57
を弾性支持する部材としてバネを用いたが、他の弾性を
有する材質を用いても差し支えない。 【0046】また、図1の回収タンク4を設置する部分
は、図7に示すように、回収タンク4を載せる支持台6
9と、この支持台69を上下に移動支持すると共に回転
軸67、68にて回動支持される回動部材63、64及
びこの回動部材63、64と連動する共に上記回転軸6
7、68にて回動支持される回動レバー61、62とか
ら構成される。また、回動部材の一面の表面は円弧状の
形状を有している。 【0047】回収タンク4は、例えば市販されている1
8リットル缶が用いられる。この回収タンク4を支持台
69に配置し、回動レバー61、62が操作されると、
図8に示すように、回動部材63、64が回動レバー6
1、62に連動して回動し、支持台69が回動部材6
3、64の上記円弧面上の支持点65、66にて支持さ
れ固定される。従って、回収タンク4は持ち上げられ、
回収タンク4の注ぎ口71にて上記引き上げガイド片5
7が持ち上げられ、開放弁6が開放位置にて固定され、
溶解槽3内部のd−リモネン溶液あるいは発泡ポリスチ
レン溶解液が回収タンク4に注がれる。 【0048】なお、ここでは、回収タンク4を載せる支
持台69を手動にて上下方向に移動させているが、これ
に限定されることはなく、例えば電動装置にて移動させ
てもよい。また、回収タンク4として、市販されている
18リットル缶を用いているが、他の例えば20リット
ルの例えばポリプロピレン等の材質の溶液収納容器を用
いてもよい。すなわち、溶解槽3で得られるd−リモネ
ン溶液の容積より大きくて、d−リモネンに対して耐溶
剤性の溶液収納容器であれば何を用いてもよい。 【0049】以上のように構成することで、投入口1か
ら投入された使用済発泡ポリスチレンは、破砕部2にて
破砕され、この破砕された発泡ポリスチレンがd−リモ
ネンで所定容量満たされた溶解槽3に落とされ、攪拌部
12にてd−リモネン溶液が攪拌されて、上記発泡ポリ
スチレンが溶解される。なお、上記d−リモネンの原液
は、リモネンタンク8からポンプ7にて吸い上げられた
ものである。このとき、略5キログラムの発泡ポリスチ
レンが略10リットルのd−リモネンに溶解して得られ
る発泡ポリスチレン溶解液は略15リットルになる。こ
れは、発泡ポリスチレンを略20分の1に減容したこと
になる。また、上記発泡ポリスチレン溶解液は開放弁6
を経て18リットル程度入る回収タンク4に回収される
ようになる。上述した操作は、家庭用電源で行われるた
め、一般家庭で発泡ポリスチレンを安全に容易に収縮で
き、さらに、小型、省エネルギ及び低コストの発泡ポリ
スチレン収縮装置が実現される。また、回収された発泡
ポリスチレン溶解液からは、分子量劣化が殆どない高品
質のポリスチレン樹脂及びリモネンの回収、再利用が可
能である。 【0050】また、溶解槽3内部のd−リモネン溶液の
温度を温度センサ14にて検出し、制御装置16にてサ
ーモスタット15の動作を制御することで上記d−リモ
ネン溶液の温度を調節したり、または、急激にd−リモ
ネン溶液の温度が上昇して例えば40℃を越えた場合、
動作を停止する制御信号をモータ部9に送ることで、破
砕部2の動作を停止することが可能になり、安全で小型
の発泡ポリスチレン収縮装置が実現される。 【0051】また、破砕部2の少なくとも一部を溶解槽
3内部のd−リモネンに接触させることも可能であり、
この場合は破砕部2が耐溶剤性を有するように表面を処
理することが必要である。また、この場合、上記破砕部
2が上記d−リモネンを攪拌する機能を兼ねることがで
きるため、攪拌部12が不要になると共に発泡ポリスチ
レンを破砕する際に発生する虞のある静電気が抑えら
れ、減容効率が上がると共にd−リモネンが引火する可
能性が下がり、更なる発泡ポリスチレン収縮装置の小型
化及び安全性の向上化を図ることが可能である。 【0052】なお、本実施例では、発泡ポリスチレンを
溶解、収縮させる際の有機溶媒としてd−リモネンを用
いる例を挙げたが、これに限定されることはなく、他の
テルペン系の有機溶媒であるl−リモネン、dl−リモ
ネンや、これらの混合溶媒を使用しても、本発明と同様
の効果を得ることができる。また、上記テルペン系有機
溶媒の少量のアルコール系有機溶媒を加えた混合溶媒を
用いて、発泡ポリスチレンを溶解させることも可能であ
り、この場合は発泡ポリスチレンの上記混合溶媒に対す
る溶解速度が上がるという利点がある。 【0053】また、開放弁6として、図6に示したよう
な回収タンク4の所定部分が引き上げガイド片57を持
ち上げることで、栓頭部51が持ち上がり、上記溶解槽
3が開放される例を挙げたが、これに限定されることは
なく、手動で栓頭部51に相当するコック部分を開放さ
せたり、あるいは電動で上記コックを開放させてもよ
い。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の発泡ポリ
スチレン収縮装置によれば、使用済発泡ポリスチレンを
破砕部にて破砕してから溶解にてテルペン系有機溶媒
に溶解させる際に、上記破砕部の少なくとも一部を上記
有機溶媒と接触させることで、上記発泡ポリスチレンの
上記有機溶媒への溶解速度が上がると共に、溶解動作時
の静電気の発生を回避することができる。従って、上記
発泡ポリスチレンを効率よく収縮させることが可能にな
ると共に、上記有機溶媒の引火を回避できるため安全性
が向上する。 【0055】 【0056】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の発泡ポリスチレン収縮装置を正面から
見た様子を模式的に表す図である。 【図2】上記発泡ポリスチレン収縮装置を真横から見た
様子を模式的に表す図である。 【図3】上記発泡ポリスチレン収縮装置の送り出し部の
断面を示す図である。 【図4】上記発泡ポリスチレン収縮装置の破砕部の断面
を示す図である。 【図5】上記発泡ポリスチレン収縮装置の溶解槽を上面
から見た図である。 【図6】上記発泡ポリスチレン収縮装置の開放弁を断面
を拡大して示す図である。 【図7】上記発泡ポリスチレン収縮装置の回収タンクを
設置する部分を破断し拡大して示す図である。 【図8】上記回収タンクを設置する部分の動作を説明す
る図である。 【符号の説明】 1 投入口 2 破砕部 3 溶解槽 4 回収タンク 6 開放弁 7 ポンプ 8 リモネンタンク 14 温度センサ 15 サーモスタット 16 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−263065(JP,A) 特開 昭53−28078(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 11/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 発泡ポリスチレンをテルペン系有機溶媒
    を主成分とする有機溶媒に溶解させて体積を減少させる
    発泡ポリスチレン収縮装置において、 上記発泡ポリスチレンを投入する投入部と、 上記投入部より投入された発泡ポリスチレンを破砕する
    破砕部と、 上記破砕部にて破砕された発泡ポリスチレンを上記有機
    溶媒にて溶解させる溶解と、 上記溶解にて得られた発泡ポリスチレン溶液を回収す
    る回収手段と、 上記有機溶媒の原液を上記溶解に供給する原液供給手
    段とを有し、 上記破砕部の少なくとも一部は、上記有機溶媒と接触す
    ることを特徴とする発泡ポリスチレン収縮装置。
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