JP2001512660A - モータ駆動部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この発明は、負荷時タップ切換器、無負荷時タップ切換器および可動コイル用のモータ駆動部に関し、このモータ駆動部は付加的な機械的接点による機械的な経過時間監視部を有する。異なった時点で切換時に経過する切換シーケヌの間に、モータ保護部とステップ切換リレーの部品の不調機能時に、モータ駆動部が最終位置に意図しない実行することが生じるので、これ等のモータ保護部やステップ切換リレーが正規な機能状態にあるか否かを調べる付加的な二つの監視接点が設けてある。これ等の部品の少なくとも一つが正規な状態になっていないことを監視すれば、モータ駆動部を止める。

Description

【発明の詳細な説明】 モータ駆動部 この発明は、請求項１の前段に規定する負荷時タップ切換器、無負荷時タップ 切換器および可動コイル用のモータ駆動部に関する。 このようなモータ駆動部は、本出願人の会社出版物ＢＡ 47/91de「モータ駆動 部」により既に周知である。 この種のモータ駆動部は、特に負荷時タップ切換器をそれぞれ望む動作位置に 設定するために使用される。 このモータ駆動部では、負荷時タップ切換器等を駆動するために必要な機械的 および電気的な全ての部材が合体されている。 重要な機械的な部材は負荷伝達機構と制御伝達機構である。負荷伝達機構は直 接負荷時タップ切換器を操作するため、適当な寸法の電動モータがある。制御伝 達機構は負荷伝達機構の横に配置されていて、負荷時タップ切換器を切り換える 毎に一回転するカム円板を保有する。このカム円板には多数のカムスイッチある いはカムで操作される接触子を機械的に操作するため多数の切換カムがある。こ れ等の接触子は同時にこれから説明する電気部材の構成要素である。更に、制御 伝達機構には、タップ位置もしくは切換ステップを表示する手段がある。 モータ駆動部で最も重要な電気構造群は異なった電流回路である。これには、 電気駆動モータをモータ保護、制動保護および他の切換手段を介して電流導入導 線に接続するモータ電流回路が付属する。更に、これには制御電流回路と種々の 表示電流回路およびモータ保護スイッチ用の作動電流回路が付属する。モータ駆 動部の制御はステップ回路の原理に従って行われる。つまり、一切換ステップだ けの設定過程は一回の制御パルスで行われ、次いで強制的に終了する。仕上げ組 立状態で負荷時タップ切換器の駆動軸に連結するモータ駆動部の被駆動軸は正確 に設定された回数の回転に完全に追従する。 ステップ切換の動作時間は一ステップの回転で制御伝達機構の制御カムにより 決まる。 更に、周知のモータ駆動部では、他の安全装置の外に、説明したステップ制御 がうまく行かない場合、モータ駆動部が最終位置まで進行することを防止する実 行保護装置も用意されている。 ステップ制御のこのような不調は、例えばモータ保護部が「貼り付いている」 か、あるいはステップ制御の構成要素であるステップ切換リレーのコイルに欠陥 があるなら生じ得る。 このような不調がある場合、実行装置は保護モータスイッチを確実に作動させ る必要があり、この実行を防止するためモータ駆動部を止める必要がある。 周知のモータ駆動部ではこの実行保護を制御回路の付加的な遅延リレーで実現 し、このリレーはモータ保護の接点で励起される。対応するモータ保護が一定の 時間、実際の運転では、例えば７秒後に未だ倒れていないなら、つまり負荷時タ ップ切換器の一方のステップから隣の他のステップに新たに意図しない切換が始 まると、遅延リレーが保護モータスイッチを作動させ、駆動部を止める。 しかし、この遅延リレーを用いる上記の実行保護には一連の難点がある。第一 に、使用する遅延リレー自体が比較的壊れ易く、必要な電子部品のために大変高 価にもなる。更に、その励起には付加的な保護接点が必要である。 それ故、この発明の課題は、簡単に低価格で作製できるが、自己監視し、誤動 作しない実行を保護する新規なモータ駆動部を提供することにある。 上記の課題は請求の範囲の構成を持つこの発明によるモータ駆動部により解決 されている。 この発明によれば、制御伝達機構に付加的な二つの制御カムがあり、これ等の カムが付加的なカム制御される監視接点と応答し、保護接点位置を監視し、制御 すべき新しい位置を越えて最終位置まで許されないモータ実行に導く正規接点位 置でない場合、保護モータスイッチを作動させる。これにより上記の目的に対す る従来の技術による遅延リレーが全く一般的に過剰になる。 この発明の構成によれば、この発明による第一制御カムは対応する付加的にカ ム制御される第一監視接点を用いてステップ切換用のリレーの保護接点の位置を 監視し、この発明による第二制御カムは対応する付加的にカム制御される第二監 視接点を用いてモータ保護部の位置を監視する。 モータ駆動部の望ましくない実行には二つの異なる原因がある。即ち、モータ 保護部が「貼り付いたまま」であり、そうするとモータ駆動部は最終位置まで進 行する。 しかし、ステップ切換用のリレーが応答しない、つまり、それ自体に欠陥があ るか、導線に欠陥があるとしよう、その時にはモータ駆動部も最終位置まで進行 することも考えられる。 この発明により設けてある二つの制御カムは両者により操作されるカム制御さ れる監視接点の各々と作用するが、これ等の制御カムにより最小の回路経費で両 方の欠陥による実行に対する確実な保護が可能になる。 既に説明したように、この発明によるモータ駆動部では遅延リレーを必要とし ない。むしろ、壊れ易さの少ない機械部品しか存在しない。更に、不調時にはス テップ切換用のリレーに欠陥があるなら、タップ切換は行われなく、モータ保護 に欠陥がある場合には最大で一回のタップ切換のみ行われ、遅くとも次には保護 モータスイッチが作動する。 以下、実施例に基づきこの発明をより詳しく説明する。 図１はこの発明によるモータ駆動部の回路を示す。 図２は一回の切換、つまり360度のカム円板の回転での図１に示す回路の関与 する接点の操作シーケンスを示し、これ等の接点はカム円板で制御される。 図１には、この発明によるモータ駆動部の全回路が示してある。左の部分はモ ータＭ1，保護モータスイッチＱ1，モータ保護部Ｋ1,Ｋ2および加熱抵抗Ｒ１を 備えたモータ回路を示す。右の部分は、従来の技術でも存在するカム制御される 接点Ｓ12，Ｓ13，Ｓ14を備えた制御回路を示す。 図示するステップ切換リレーＫ20の配置も既に周知である。更に、回路のこの 部分には付加的に設けてあるカム制御されるこの発明による監視接点Ｓ15とＳ16 が配置されている。この回路の他の部材はモータ保護部Ｋ1,Ｋ2を手動操作する ためのキースイッチＳ3，実行接点Ｓ37，閉鎖接点Ｓ40およびリミットスイッチ Ｓ4,Ｓ5,Ｓ6,更に阻止スイッチＳ8である。 この回路の個々の部材の機能を以下に詳しく説明する。 図１にはモータ駆動部の休止位置、つまり停止位置の回路が示してある。方向 「＋」の回路では、順に以下の切換ステップが進行する。 ・キースイッチＳ3により、あるいは外部から、例えば電圧調整器によりパル スを加える。これによりモータ保護部Ｋ2が励起し、Ｋ2：13-14を自己保持 する。更に、Ｋ2：1-2,3-4と5-6を閉にする。モータＭ1が動作を始める。 ・カムで制御される第二監視接点Ｓ16が閉じる。接点Ｋ10：33-34は通常の場 合、未だ閉じていなく、接点Ｋ2：31-32は既に開いているので、正規の機能 では保護モータスイッチが作動しない。この切換ステップでは監視接点Ｓ16 を閉ざしてモータ保護部Ｋ1,Ｋ2および／またはステップ切換リレーＫ20が 不調であるか否かを調べる。 ・Ｓ16を再び開く。 ・Ｓ12を閉ざす。 ・Ｓ13が閉じ、ステップ切換リレーＫ20を働かせ、オンにする。Ｋ20：23-24 およびＫ2：13-14によりＫ20は自己保持する。 次のステップ切換では、Ｋ20：61-62を開き、Ｋ2に自己保持する。Ｋ2はこ の時、未だＳ12：ＮＯ1-ＮＯ2により保持されている。 ・カムで制御される第一監視接点Ｓ15が閉じて、Ｋ20が正常にオンであるか否 かを調べる。正常の場合、Ｋ2：43-44が閉じ、Ｋ20：51-52が開いている。 保護モータスイッチは正常な機能の場合には作動しない。 ・Ｓ15が再び開く。 ・Ｓ13が開く。Ｋ20は直ぐにはトリップしない。何故ならＫ2：13-14が未だ閉 じているからである。 ・Ｓ12が開く。Ｓ12：ＮＯ1-ＮＯ2が開くことにより、Ｋ2がトリップしてＫ2 ：13-14が開き、Ｋ20の保持接点を開く。そうするとＫ20がトリップする。 Ｋ2：1-2,3-4と5-6が開き、モータＭ1が停止する。全ての接点および制御ス スイッチは初期位置にある。こうして切換は完了する。 この切換経過から分かることは、付加的に設けたカムで制御される両方の監視 接点Ｓ15，Ｓ16，モータ保護部Ｋ1,Ｋ2およびステップ切換リレーＫ20を監視す る。これは、説明したように、第二監視接点Ｓ16がカム円板により時間的にパル ス出力後に閉じ、その直後に再び開き、第一監視接点Ｓ15も遅れた一定時点に時 間的にステップ切換保護Ｋ20を制御した後に閉じ、その直後に再び開く。 この操作はカム円板上に適当に配置された切換カムで実現する。 上に説明した切換シーケンスでは、モータ保護部Ｋ1,Ｋ2およびステップ切換 リレーＫ20の正常な機能から出発している。 この場合、切換経過は乱れることなく更に進行し、付加的な保護なしに実行に 移る誤作動の場合には、保護モータスイッチが作動する。 図２により、カム円板により説明した時点での監視接点Ｓ15とＳ16の既に説明 した短時間の操作が分かる。この図面には、モータ駆動部内のカム円板およびこ のカム円板に連結する切換ステップ表示歯車の完全な回転が生じる負荷時タップ 切換器の全切換工程が示してある。 この場合、切換の全工程は順次進行する個別の３３の時間ステップに分割され 、切換ステップ表示歯車により周知のように表示される。パルス出力後の第二監 視スイッチＳ16が短時間閉じることは、Ｓ13が閉じることによりステップ切換保 護部Ｋ20の制御後の遅れた一定の時点で第一監視スイッチＳ15を短時間閉じるの と丁度同じであることが分かる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．下記の要素、 ・電気駆動モータを備え、負荷時タップ切換器等に直接作用する負荷伝達機構 と、 ・更に、機械的なカムスイッチを操作する制御カムを有し、切換ステップ毎に 360°回転するカム円板を備えた制御伝達機構と、 ・更に、駆動モータの端子をモータ保護部により回転方向に応じて電流導線に 接続でき、保護モータスイッチも切り換えているモータ電流回路と、 ・更に、カムスイッチによりモータ駆動部がステップ切換原理に従い動作し、 導入された切換ステップが自動的に強制的に最終に案内されるように操作で きるステップ切換リレーを保有する制御電流回路と、 を備えた負荷時タップ切換器、無負荷時タップ切換器および可動コイル用のモ ータ駆動部において、 カム円板の上に付加的な二つの制御カムを配置し、 カム円板上の付加的な制御カムにより操作でき、カムで制御される付加的な 二つの監視接点（Ｓ15，Ｓ16）を設け、 付加的な第二の監視接点（Ｓ16）の操作は、正規の運転で切換時にモータ保 護部（Ｋ1,Ｋ2）が既に励起していて、ステップ切換リレー（Ｋ20）が未だ励 起していないなら、第一時点で短時間閉じるように行われ、 付加的な第一の監視接点（Ｓ15）の操作は、正規の運転で切換時にステップ 切換リレー（Ｋ20）やモータ保護部（Ｋ1,Ｋ2）も励起するなら、第二時点で 短時間閉じるように行われ、 付加的な第一および第二の監視接点（Ｓ15，Ｓ16）は、第一および第二時点 でモータ保護部（Ｋ1,Ｋ2）とステップ切換リレー（Ｋ20）が正規運転用の状 態にそれぞれあるなら、保護モータスイッチ（Ｑ1）が作動し、これと共にモ ータ駆動部に休止するように制御回路内で切り換わる、 ことを特徴とするモータ駆動部。