JP2001512280A - 照明取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電球および／またはカバーを盗むことを相当困難にする。 【解決手段】 本発明は、電球と、この電球を取り囲むカバー（１ａ）と、カバーの接続片（１ｂ）によりカバーに機能的に接続可能なソケット（２）とを共に備えた照明取付具に関する。この照明取付具は、ソケット（２）に挿入可能な第１の部分（７）が、少なくとも一つの構成部（10）で形成され、この構成部は、第１の部分がソケット（２）に対して回転できるにも拘らず、軸方向において第１の部分がソケットにロックされるように、第１の部分（７）をソケット（２）に接続できるように適合していることを特徴とする。第１の部分（７）はさらに少なくとも一つの引掛構成部（11）が形成され、この引掛構成部は、一方では第１の部分（７）をカバーに取付け固定するとともに、他方ではこの取付け固定の取外しを意図した特殊な工具によって、該取付け固定を取外せるように適合しており、その結果、例えば電球交換のために、カバー（１）を第１の部分（７）から分離可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、請求項１の予め特徴付けられた部分に基づく照明取付具に関する。

【０００２】 ソケットにより壁面に取付け固定される周囲カバーで、壁面に配置されるラン
プを取り囲むことは、技術的にすでに知られている。カバーをソケットに接続す
る従来の方法は、カバーのネジ付き接続片をソケットの対応するネジに螺入する
ことで行なわれる。省エネルギー型電球の利用増大は、通常の電球と比べて相対
的に高コストを招いているが、これは利用しやすい電球や、ことによるとカバー
でさえも盗み出すために、ソケットからカバーを取外すことが増々一般化するこ
とを意味している。

【０００３】 本発明の一つの実施態様によれば、請求項１に示すような照明取付部における
器具が設計される。

【０００４】 さらに、本発明の好ましい実施態様では、従属した各請求項に示す特徴のもの
を有している。

【０００５】 本発明の照明取付具は、いくつかの利点を有する。比較的安価であるにも拘ら
ず、ソケットからカバーを取外すことが相当困難になることから、電球および／
またはカバーを盗むことも相当困難になり、また必要ならば、従来のカバー／ソ
ケットを共に利用することができる。

【０００６】 本発明による設計例を明らかにした添付図面を参照することで、本発明は以下
さらに説明されるであろう。

【０００７】 図１において、１は一般的なカバーであり、これは半透明材料からなる球体１
ａと、外側にネジを有する接続片１ｂとにより構成される。さらに、ソケット２
は例えば壁面に取付けられてもよく、内側に対応するネジを備えている。カバー
１とソケット２は共に照明取付部を形成しており、この照明取付部では、例えば
省エネルギー型電球のようなランプソケット３に接続される電球（図示せず）を
取り囲むために、従来の手法のように、それぞれのネジによってカバー１をソケ
ット２に素早く螺合できるようになっている。

【０００８】 照明取付部から省エネルギー型電球が盗用されるのを防止する装置４が、カバ
ー１とソケット２との間に取付けできるようになっている。この例では、装置４
が本質的に環状な部分５を有しており、この環状部５はソケット２に接続可能で
、ソケットの内側のネジに対応するネジを外側に備えており、ソケット２と共に
環状部５が螺合されることを可能にしている。環状部５は、放射方向内側に向か
うフランジが内部に設けられている。第１の部分７は、環状部５内に付加的に挿
入することができる。さらに、開口９を備えた第３の部分８を、カバーの接続片
１ｂに接続することができ、この第３の部分８は、前記接続片の外側のネジに対
応したネジを内側に備えている。各部分５，７，８は、図２からより明瞭に理解
されるので、この図に関連してさらに記述されるであろう。

【０００９】 図２は、各部分５，７，８の確実に詳細なものを表わしており、第１の部分７
が、環状部５（この図では、環状部５のネジは示されていない）のフランジ６周
囲を把持するのに適合した少なくとも一つの構成部10を備えているのを示してい
る。この例において構成部10は弾性舌であり、この弾性舌は放射方向に変位可能
で、第１の部分７を環状部５に挿入すると、構成部10が弾性方向に押されてその
位置が変わり、それからひとたびフランジ６を通過すると、構成部10のフック10
ａがフランジにスナップ嵌入するとともに、フランジ６周囲を把持するように動
作する。この位置では、第１の部分７を環状部５に対して自由に回転させること
ができるにも拘らず、軸方向においては第１の部分７が環状部５にロックされる
。第１の部分７の直径は環状部５の直径よりも大きく、これにより第１の部分７
は環状部５を覆うので、環状部は外部より手が届かなくなり、装置４を取付けた
状態では、環状部５をソケット２からネジ外しできなくなる理由となる。

【００１０】 さらに、放射方向に弾性を有して変位可能な引掛構成部11が第１の部分７に形
成される。この例では、引掛構成部11が弾性舌として設けられ、第１の部分７を
第３の部分８に取付け固定するために、第１の部分７に配置されるロッキングヒ
ール（かかと部）11ａによって、第３の部分８に配置された開口９に弾性舌が係
合するように適合される。この取付け固定は、装置４を照明取付部に取付ける最
終段階であり、従ってひとたび部分５，７がソケット２に取付けられ、第３の部
分８がカバー１に取付けられると行なわれる。図１および図２から明瞭に理解で
きるように、開口９は第３の部分８の外側カバー８ａに形成され、第１の部分７
は、第３の部分８の外側カバー８ａと、内部にネジ（図２には図示していない）
を配置した第３の部分８の内側壁８ｂとの間に介在する空間に挿入するのに適合
される。構成部10と同様に、引掛構成部11は、第１の部分７を第２の部分８に挿
入する上で、ロッキングヒール11ａを孔９にスナップ嵌入するまでその弾性方向
に押圧され、これによりスナップロックが行われる。こうして、第１の部分７が
第３の部分８に対しロックされる。各構成部10，11が意図したような動作を行な
うためには、例えばアセタールプラスチック（ＰＯＭ）のような、硬く剛性を有
するが粘り強い材料で形成すべきであり、一つの独自な実施態様において、第１
の部分の残りの箇所もそうすべきである。

【００１１】 環状のフランジ６と把持構成部10との相互作用により、装置を取り付けたとき
にカバー１を回すと、環状部５に対してカバー１が回転するだけになる。第３の
部分８は外面が非常に滑らかに形成されるので、装置を取り付けた状態では、第
３の部分からカバーをネジ外しするのに、この第３の部分を手で力を加えようと
しても、殆ど役に立たなくなる。

【００１２】 部分７，８間の取付け固定を取外すことは可能であるが、取外し用の特殊工具
なしに、取外しを行なうことは極めて困難である。特殊工具を開口に対して押圧
した時に、引掛構成部11のロッキングヒール11ａを同時に弾性方向に変位できる
ように、特殊工具は開口に対応した突出部を有している。互いに作用する孔９と
引掛構成部11のロッキングヒール11ａの数と配置を変えることで、非常に多くの
数の様々なロックの幾何学的配列が形成されることが理解されよう。特殊工具を
利用することにより、引掛構成部11の全てのロッキングヒール11ａを同時に押圧
することができるので、第３の部分８から第１の部分７を外すことが可能になり
、結果的にソケットからカバーを分離できる。その後、例えば電球交換のために
、カバーにより囲まれた電球に達するのは容易である。この位置では、取付け固
定を外すと装置全体を分解することが可能である。必要であれば、第１の部分７
の分解を容易にするために、フック10ａがフランジ６を外せるように、構成部10
を弾性方向に変位させる手段を工具が備えていることもある。

【００１３】 図１では、一つの実施態様として、第３の部分８とカバー１の接続片１ｂとの
間に、これらの各部材間をシールする好ましくはゴム製の封止リング12を示して
いる。

【００１４】 図３では図１と同様に、１は一般的なカバーであり、これは球体１ａと接続片
１ｂとにより構成され、接続片１ｂは外側にネジを有する。ソケット２は例えば
壁面に取付けられてもよく、放射方向内側に向かって進む環状のフランジ６をそ
の内部に備えている。したがって、カバー１はソケットに直接取付けることがで
きず、むしろいくつかの中間装置を必要とする。カバー１は、好ましくは省エネ
ルギー型電球（図示せず）のような電球ソケット３に接続される電球（図示せず
）を取り囲むのに設けられる。

【００１５】 第１の部分７は、図１および図２に関連して説明したように形成され、これは
ソケット２に挿入することができる。その上、図１および図２に関連して説明し
たように、開口９を備えた第３の部分８を、内側のネジによってさらにカバー１
に取付けることができる。

【００１６】 図１のように、第３の部分８とカバーの接続片１ｂとの間には、これらの部材
間のシールを形成するために、好ましくはゴム製の封止リング12を配置すること
ができる。この実施態様では、少なくとも一つのコッタ（横くさび）13が、カバ
ーに対応する第３の部分８の一側部に配置される。これによる影響は、第３の部
分８をカバーの接続片に螺入すると、コッタが封止リングを押圧し、封止リング
によって取り囲まれることである。コッタ13の戻り縁14が反対方向へのネジ回し
を妨げるので、不可能とは言わないまでも、カバーから第３の部分８をネジ外し
することがその後困難になる。

【００１７】 本発明は各例により言及される実施態様に当然限定されるものではなく、各請
求項に定義される発明概念の枠組みの中で、それ自体に修正が加わるものである
。例えば、カバーの接続片１ｂに直接開口９を形成することが可能であり、これ
によりカバーの接続片１ｂは外側のネジを全く備える必要がなく、第１の部分７
に直接カバーの接続片１ｂを接続できる。第１の部分７にネジ接続片を設けると
ともに、このネジに対応して、環状部５に組立てた後で、第１の部分７の接続片
のネジに自由な取付けが得られるように、環状部５にネジを配列することによっ
て、第１の部分７が環状部５に対して自由に回転できると同時に、第１の部分７
が軸方向に環状部５にロックされるように、環状部５に第１の部分７を接続する
ことが達成され得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施態様に基づく器具の各部品を示す分解組立図である。

【図２】 図１における器具の各部品がどのように組立てられるのかを断面を通して示し
た図である。

【図３】 本発明の第２の実施態様に基づく器具の各部品を示す分解組立図である。

【符号の説明】

１ カバー １ｂ 接続片 ２ ソケット ５ 環状部（第２の部分） ６ フランジ（周囲縁） ７ 第１の部分 ８ 第３の部分 ９ 開口 10 構成部 10ａ フック 11 引掛構成部 11ａ ロッキングヒール 12 封止リング 13 コッタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電球と、この電球を取り囲むカバー（１）と、前記カバーの
   接続片（１ｂ）によりカバーに機能的に接続可能なソケット（２）とを共に備え
   た照明取付具において、 ソケット（２）に挿入可能な第１の部分（７）が、少なくとも一つの構成部（
   10）で形成され、 この構成部は、第１の部分がソケット（２）に対して回転できるにも拘らず、
   軸方向において第１の部分がソケットにロックされるように、第１の部分（７）
   をソケット（２）に接続できるように適合し、 さらに少なくとも一つの引掛構成部（11）が第１の部分（７）に形成され、 この引掛構成部は、一方では第１の部分（７）をカバーに取付け固定するとと
   もに、他方ではこの取付け固定の取外しを意図した特殊な工具によって、該取付
   け固定を取外せるように適合しており、その結果、例えば電球交換のために、カ
   バー（１）を第１の部分（７）から分離可能としたことを特徴とする照明取付具
   。
2. 【請求項２】 構成部（10）はフック（10ａ）を備えており、放射方向に弾
   性を有して変位可能な舌にて配置され、このフックは、ソケットの内部で放射方
   向内側に向かう周囲縁（６）の周りを把持するのに適合することを特徴とする請
   求項１記載の照明取付具。
3. 【請求項３】 縁（６）とソケット（２）が一体に形成されることを特徴と
   する請求項２記載の照明取付具。
4. 【請求項４】 ソケット（２）は内側にネジを有するとともに、ソケット（
   ２）と第２の部分（５）とを接続できるようにソケットに対応して外側にネジを
   備えた第２の本質的に環状な部分（５）が、放射方向内側に向かう環状フランジ
   を有しており、この放射方向内側に向かう第２の部分（５）のフランジは、ソケ
   ットの内部に形成された放射方向内側に向かう周囲縁（６）を生成するのに適合
   されるものであることを特徴とする請求項２記載の照明取付具。
5. 【請求項５】 引掛構成部（11）はロッキングヒール（11ａ）を備えており
   、放射方向に弾性を有して変位可能な舌にて配置され、このロッキングヒールは
   、カバーの接続片（1ｂ）に配置される対応した開口（９）に係合するように適 合されることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一つに記載の照明取付具。
6. 【請求項６】 開口（９）がカバーの接続片（１ｂ）に形成されることを特
   徴とする請求項５記載の照明取付具。
7. 【請求項７】 カバーの接続片（１ｂ）は外側にネジを有するとともに、対
   応する内側のネジと少なくとも一つの開口とを備えた第３の部分（８）が、カバ
   ーの接続片に連結できるようになっており、この第３の部分（８）の開口は、引
   掛構成部（11）のロッキングヒール（11ａ）に対応するカバーの接続片（１ｂ）
   の開口（９）を生成するのに適合されるものであることを特徴とする請求項５記
   載の照明取付具。
8. 【請求項８】 好ましくはゴム製の封止リング（12）が、カバーの接続片（
   １ｂ）と第３の部分（８）との間のシールを形成するのに適合されることを特徴
   とする請求項７記載の照明取付具。
9. 【請求項９】 第３の部分（８）とカバーの接続片（１ｂ）とのネジ外しを
   妨げるのに適した少なくとも一つのコッタ（13）が、カバーの接続片（１ｂ）に
   対応する第３の部分（８）の一側部に配置され、このコッタは、第３の部分（８
   ）をカバーの接続片（１ｂ）に螺入すると封止リング（12）を押圧し、その後封
   止リングに対向して引っ掛かり、ネジ外しを妨げるのに適合されることを特徴と
   する請求項８記載の照明取付具。
10. 【請求項１０】 取付け固定の取外しを意図した特殊な工具は、全てのロッ
    キングヒール（11ａ）をそれらに各々対応する開口（９）から取り除かせるのに
    適合しており、この特殊な工具によって取付け固定を取外せるものであることを
    特徴とする請求請５〜９のいずれか一つに記載の照明取付具。