JP2001511744A - プラスチックねじ蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、瓶口（１０）の外ねじ（１１）上にねじ止めするための内ねじ（８）と、ほぼ円盤状の頭板（２）との付いたほぼ円筒形のケーシング（１）を含み、瓶口外径にほぼ等しいか又はそれより少し大きい外径を有し、瓶口外径（Ｄ）より明らかに小さい内径（２Ｒ2）を有するぼ円筒形の封止帯（４）が頭板部分（２）の内側から軸方向に伸びる、瓶用プラスチックねじ蓋に関する。本発明は上述の特性を有するプラスチックねじ蓋を作ることを探求しており、これは、瓶口縁の少々の傷又は変形の場合に、一層信頼性の高い方法で洩れを防止するので、可能ならば、少し変形出来る。本発明はまた、可能な限り簡単に構築出来る射出成型機を用いてその製造を簡単化することを探求している。この目的で本発明は、円筒形封止帯内側に、さらに、ほぼ円筒形の封止オリーブ形ボタン（３）を放射状に付け、その外径（２Ｒ1）を、少なくとも頭板部分近傍で封止帯（４）に向き合う領域において、蓋が目的とする瓶口（１０）の内径（ｄ）より小さくすることを提案する。

Description

【発明の詳細な説明】 プラスチックねじ蓋 本発明は、瓶口の外ねじ上にねじ止めするための内ねじの付いたほぼ円筒形の 周辺部分、及びほぼ円盤の形状の頭板部分から構成されており、その外径がほぼ 瓶口の外径に相当するか又はそれより少し大きくその内径が瓶口の外縁より明ら かに小さいほぼ円筒形の封止帯が頭板部分の内側から軸方向に伸びる瓶用プラス チックねじ蓋に関する。 この種の瓶用プラスチックねじ蓋は既にＤＥ ４１ ２８ ４７４から知られ ている。 既知のプラスチックねじ蓋はねじ切りされた瓶口の上にねじ止めする目的なの で、ほぼ円筒形の帯が上外方から瓶口の縁を押し、そうすることで瓶口の上外方 の丸めた周縁にほぼ沿って又は瓶口の孔を封止的に押す設計構成になっている。 この配置においては、封止帯は付加的に外側のほぼ円筒形のビードつまり山と瓶 口との間にもまた締め付けられていて、瓶口の縁との確実な封止係合に引いて圧 される。原則としてこような蓋はまた例えばペットボトルのようなプラスチック 瓶用にも用いられる。 ガラス製多目的瓶の場合には、瓶は一般的にも特定的にも再使用の前に瓶口と 瓶開口部とが目視で検査される。しかしこの関係で、蓋又は蓋の封止要素との封 止係合にあずかる領域における瓶口の縁への傷が、その傷が小さかったり目立た ない時は特に、見逃される可能性を除去出来ない。原則としてこれはプラスチッ ク瓶、特に使用が増しているペットボトル、にも当てはまる。ブラスチック瓶を 扱うときはまた、その製造工程のため、製造上の許容範囲又は製造中もしくは取 扱中に起こる損傷が比較的大きいことを認識する必要もある。小さい傷、特に小 さいトゲ又は溝の形のものは、非常に困難な目視でしか検出出来ない。したがっ て製造工程中瓶口に生じた、検査工程では見逃され易いが瓶口縁と蓋との封止係 合に悪影響を及ぼすには十分な、小さい傷、変形又は凹凸及び歪みのある瓶に充 填して封止することが間違いなく起こる。これは特に瓶内に圧力が掛かる時、例 えば瓶を炭酸飲料に使うときなどに、当てはまる。このような瓶の場合に封止が 悪いと、瓶からの洩れが生じて圧力低下を起こし、このため飲料中に含まれる炭 酸ガスが抜けて、数日又は数週の貯蔵期間の後、炭酸ガスがなくなって気の抜け た味になる。 ＷＯ ９６／０２４０は既に、特に良好な封止係合を確実にする目的の蓋を開 示している。ほぼ円筒形の封止帯の代わりに、この既知の蓋はしかし瓶口の上縁 を押すほぼ水平に伸びた封止帯を有する一方、それに加えて環状突起が蓋の底つ まり頭板部分に設けてあり、これが瓶口の縁に対し反対の側で封止帯に係合する ようになっていて、封止帯に線型の封止圧を掛けている。この配置はさらにまた 、ほぼ円形の内部封止オリーブをも有している。ここに言う「オリーブ」は、瓶 口の円筒形内面にほぼ線型係合をする目的でもある外向き突起領域を有する部分 の低い断面を明らかに定義している。疑う余地もなく、瓶口内面は、少なくとも ペットボトルの場合には、一般的に円形に正しく精密に定義されているけれども 、確実に傷を含んでいることがあるので、封止オリーブの瓶口内部との事実上の 線型係合にも関わらず、封止オリーブの突起は信頼性のある封止完全性を保証し ない。加えて、既知の蓋の封止突起は封止板部分の頭板部分への付着点に対しか なりの間隔で配置されているので、この配置は突起領域における高い弾性反力つ まり接触圧力に耐えられない。 ほぼ放射状に伸びる封止板は、外側の一般的には良く定義されてはいるが傷を 受け易い瓶口の丸め縁を部分的に覆うことに疑いはないが、封止オリーブのよう に、これには瓶口の縁部分内側のやや丸めた縁構造までは含まれない。蓋の軸に 対して各種の方法で位置決めされるこれらの部分は、かなりの切り込み構造を持 つ盲孔状の窪みを定義し、これは、この文脈で必要とされる、製造及び空気圧出 作業において大きい問題を起こす。 ＷＯ ９６／２６１２１は、瓶口外縁に係合する目的のほぼ円錐形に外向きに向 いた周辺に伸びる封止板の他、それに加えてまたその外径が瓶口の内径より少し 小さい内部中心合わせ突起をも有する、対応するねじ蓋を開示する。この突起は したがって、瓶口の内部、特に瓶口の上外縁との封止係合はしない。 封止板の円錐形状のため、このような蓋を射出成型機から取り出すのは比較的 困難で複雑な工程である。このことは、封止板が頭板部分に対し平行にほぼ一平 面内で内向きに放射状に伸び、さらに内側に配置された封止オリーブと一緒にな って、事実上閉鎖された中空空間つまり空洞を定義するＷＯ ９６／０２４０で 開示された上述の蓋に関してさえも当てはまる。 既知の蓋はしたがって、製法上及び特に金型からの取り外し観点から少なくと も一部に問題を有する一方で、瓶口の縁に小さい傷又は変形がある場合には健全 な封止完全性を絶対的には保証はしない。 技術のこの状態と比較して、本発明の目的は、瓶口の縁に小さい傷又は変形が ある場合でも尚良く洩れを防止し、加えて可能な限り簡単な構造的構成の射出成 型機を用いる製造の便のため可能ならば金型から容易に取り外せる筈の、本明細 書の冒頭に規定した特徴を有するプラスチックねじ蓋を提供することにある。 この目的は、プラスチックねじ蓋が、本明細書の冒頭に規定した特徴に加えて 、少なくとも頭板部分及び封止帯の反対側に近い領域において、その外径が、蓋 を被せる目的の瓶口の内径より大きい、ほぼ円筒形の封止オリーブを、円筒形封 止帯内に放射状に設けるとの追加の特徴を含むことにより達成される。 ほぼＤＥ ４１ ２８ ４７４の場合のような構成の外側封止帯が、このよう に瓶口の上外方縁に関して良好な封止完全性を備える一方で、瓶口の上縁におい て内面もまた封止する内側封止オリーブが追加して設けてある。後者の効果は、 頭板部分に近くて封止帯の反対側の領域、つまり蓋を瓶にねじ止めしたとき、瓶 口の上縁もまた通常横たわる領域において、封止オリーブが瓶口つまりその領域 内の瓶口の縁の内径よりなお大きい外径になっており、したがって内側封止オリ ーブが径方向内側に押され、これが起こったとき、瓶口の縁の面に対して封止的 に押し付けられることにより達成される。封止帯及び封止オリーブに対する直径 条件は必然的に、所与の軸方向位置及び特に瓶口の上縁が置かれる軸方向領域に おいて、封止帯と封止オリーブとの内側間隔が瓶口の厚さに相当するものより小 さくなければならないことを意味する。この関係で、本発明の特定の好適実施例 は、封止領域における封止帯と封止オリーブとの間の間隔は瓶口厚さの３分の２ 以下で、ある環境下では半分以下になっているものである。封止オリーブは、封 止帯と同じく、蓋のプラスチック材料から構成し、これらが蓋を瓶に固定してね じ止めしたとき瓶口の縁により離されるに十分な弾性を享受する一方で、しかし この場合に起こる弾性反力のお陰で瓶口の上縁と極めて固い封止係合をするのが 好適である。 加えて、本発明の好適実施例は、封止オリーブがその外側に、断面が鈍角三角 形の細いビードつまり山を備えている。 この関係で、内側突起が放射状に内向きに押されるとの事実が封止オリーブを 構成する材料の圧縮に等価であることが銘記される。相当大きい外径のものであ るビードは一方で瓶口縁の内面と封止係合をするので、封止オリーブを構成する 材料より大きい圧縮を起こしそれにより信頼性が高く確実な封止係合を究極的に 保証する弾性反力を増加する。 封止オリーブはその自由端において、丸めるか及び／又は斜めにして、瓶口の 方向への軸方向移動の場合に封止オリーブもまた放射状に内側に押され、瓶口の 縁に止まったり又は放射状に外側に押されたりしないのが好適である。 同様な流儀で、封止帯の好適実施例においてもまた、その自由端において、丸 めるか及び／又は斜めの形状になっていて、瓶口の方向に向かう軸方向移動に際 し瓶口の縁と係合に入ったとき放射状に外向きに広がる。 封止帯及び封止オリーブの好適代替構成全体は、精密な中空円筒形からのその ずれが本質的に突起の外壁及び封止帯の内壁までに限定されるとの効果で特徴付 けることが出来る。この関係で、好適実施例においては、オリーブは封止帯より 厚さが（軸方向に）約２倍で少なくとも５０％は長い。封止オリーブの軸方向長 さは封止帯の軸方向長さの約２倍で均一であるのが好適である。封止オリーブの 比較的大型の構成のお陰で、本発明の好適実施例においては、封止オリーブ外径 の瓶口縁径からのずれは、封止作用が本質的に起こる場所においていずれの場合 にも、封止帯が薄くて短いため弾性的に伸びて動かされるので封止帯内径の瓶口 縁外径からの対応するずれよりは小さい。 封止オリーブの外面及び封止帯の内面が、封止帯の軸方向長さ全体にわたって 、言い換えると、封止帯全長にわたって、ほぼ平行に伸びて、封止オリーブと封 止帯との間に一定の内部幅があり、封止オリーブの外面が、特に封止帯の端の軸 方向高さにおいて、その斜めに丸められた形に平行であるのが好適である。した がって断面においては、封止オリーブと封止帯との間に形成された中空空間つま り空洞は、頭部が丸くなって少し凸型に曲がった狭い構成となり、その中空空間 つまり空洞の下端が開いて頭部は閉じている。この配置において、断面に関して は、 少し曲がった構成で下から上に伸びる中空空間つまり空洞は、ほぼ一定幅で上部 閉鎖丸め端において幅が狭くなるが、上部部分は、蓋の軸に関して、殆ど円筒形 で、下部部分は円錐形で外向きに大きくなる。関連する瓶口厚さより著しく狭い 中空空間つまり空洞の軸方向長さは、比較的短い外側封止帯の長さにより定義さ れるので、瓶口にねじ込まれた状態では、瓶口の外側丸め縁を完全に抱き込む。 これは、封止オリーブと封止帯との間の中空空間つまり空洞が、対応して軸方向 に短く保たれることを意味し、これが製造作業を容易にしまた適切な射出成型機 の構造を簡単にする。仕様的には、この中空空間つまり空洞は軸方向奥行き（封 止帯の軸方向長さに相当）は４ｍｍ以下であり、３ｍｍ以下、特定的には約２か ら２．５ｍｍであるのが好適である。 ねじ蓋周辺部分の自由端は、ギャランティーつまりアンチタンパー及び切り離 しバンドを付けて一体として作るのが好適である。一般と同じく、好適実施例に おける蓋は、均質プラスチック材料から射出成型機を用いて製造される。封止オ リーブ及び封止帯がほぼ円筒形の形をしており、その軸方向長さが短いことが、 それを比較的容易に金型から外せるようにし、またそれに製造工具をそれ相当に 単純な形にすることが出来る。 本発明のそれ以上の利点、特徴及び可能な用途は、好適実施例に関する以下の 記述及び付属図面から明確になるであろう。ここで、 図１ａは、本発明にしたがうねじ蓋の軸を含む断面を、拡大して示す。 図１ｂは、図１ａのねじ蓋の側面図を、ほぼ等寸で示す。 図２は、図１ａのねじ蓋を同一軸方向断面だが、瓶口にねじ止めした状態で示 す。 図１ａは、本発明にしたがうねじ蓋を、その軸を含む縦方向断面で示す。この ねじ蓋は実質的に、一体となって結合されほぼ円盤状の形の頭板部分２の付いた 円筒形周辺部分１を含む。円筒形周辺部分１にはアンチタンパー及び切り離しバ ンド７もまた円筒形周辺部分１と一体となって付着している。アンチタンパー及 び切り離しバンド７は、ねじ蓋のねじ抜きにより、瓶により引き裂かれつまり周 辺部分１から切り離されて、瓶が既に開封されたことを示す。 円筒形周辺部分１は、内側に一部を中断されたねじ溝が切ってあり、一方その 外側にはねじ蓋を指で握ったとき回転力を加え易くする目的のための握り刻みを 有する。 瓶口とともに封止完全性を与える二つの要素は、環状構成で蓋の周りに伸びる 円筒形封止帯４及びこれもまた環状構造で封止帯４と平行に伸びる封止オリーブ ３である。見られるように、円筒形封止帯４の外壁及び封止オリーブ３の内壁は 、断面が真っ直ぐに伸びており正しく精密に円筒形である。封止帯４の内壁は、 比較的短い部分だけ、蓋の軸に平行に伸び、次いで自由端の方向に丸められ外側 に傾いて伸びる。封止オリーブ３の外壁には断面の狭いビードつまり山があって 、ほぼ鈍角三角形の形をしており、鈍角三角形の鈍角がビードつまり突起３の最 大径を定め、軸方向には封止帯４の自由端とほぼ一致する。次いで、頭板部分２ に向かって、円筒形封止オリーブ３の外壁は、ビードつまり山から出発して、再 び軸にほぼ平行になるまで、斜めの丸められた構成で端部にほぼ平行に伸び次い で弧上経路をたどって封止帯４の内壁に融合する。 図１ｂはほぼ自然の大きさで蓋の側面図を示す。図には、蓋のねじ止め及びね じ抜きを容易にすると同時にアンチタンパー及び切り離しバンド７を低くする目 的の、ねじ蓋外側面上の刻み９が明らかに示してある。別の観点から蓋は、寸法 Ｒ2をほぼ３１ｍｍ以下として、図１及び２に精密に寸法通り示してある。図が 寸法通りに示してあるので、この寸法を他のすべての寸法を正確に導出するため の基準に用いることが出来、また図が寸法通りであるお陰で、すべての要素の絶 対的及び相対的寸法が図に開示されている。しかしながら、本発明はねじ蓋の個 々の要素の絶対的及び相対的寸法を守ることに限定されないことは認められるで あろう。 封止オリーブ３の自由端もまた明らかに丸めてあって、オリーブ３の自由端が 瓶口に合ったとき、封止オリーブ３の自由端が滑り離れて内側に押されるように なっている。図２は、ねじ蓋を再度同一断面で示すが、瓶口にねじ込んだ状態に なっている。封止オリーブが、瓶口１０の端面と係合した丸めた自由端のお陰で 、ビードを瓶口の内側円筒面に押し付けたまま、内側に押されているのが分かる 。この場合円筒形オリーブ３は内向きに変形していて対応する弾性反力が生じる よう圧縮されており、これが確実な封止係合を作っている、ことが分かる。 瓶口の上外方では、封止帯４との係合のお陰で、封止完全性が得られる。これ はその丸めたつまり斜めの自由端が瓶口の自由端と係合したとき、外向きに変位 し次いで瓶口外面と円筒形ビード５との間に締め付けられてビード５により瓶口 の上外縁を囲んで引き付けられる。ビード５は蓋の頭板部分と周辺部分との間の 遷移部に設けてあって、ほぼ円筒形の内面を有する。これにより達成出来る良好 な封止係合の詳細に関しては、ＤＥ ４１２８ ４７４に注意を向けられたい。 封止オリーブ３が著しく厚く、好適には（ビードを考慮に入れないで）封止帯４ のほぼ２倍の厚さなので、本発明の好適実施例は、瓶口の上縁と係合する領域内 の封止オリーブ外径２Ｒ1は、その領域内の瓶口縁の内径ｄに対し、封止帯４が その内面で瓶口の外縁に対するより小さい差を含んで、同じ力が働いたとき、封 止帯４が封止オリーブ４より容易に変位するようにしている。これもまた図１と の比較により図２から明瞭に分かる。蓋を瓶口にねじ込まないときの、封止オリ ーブと瓶口内縁との間の径の差｜ｄ−２Ｒ1｜は、封止帯内面と瓶口外縁との間 の径の差Ｄ−２Ｒ2のほぼ三分の一から四分の一に過ぎない。 本発明にしたがう蓋は、瓶口の入口の外縁及び内面もまた、二つの互いに向き 合って配置された封止要素の間に掴まれて封止されるようになっている。この配 置はこうして、互いに独立な二つの事実上等価の封止を達成して、瓶口上縁の損 傷、変形又は許容範囲のずれに気付かなかったとき、二つのうち少なくとも一つ の封止が適切な封止完全性を保証する大きい可能性が尚残るようにしている。瓶 口上外縁と上内縁の双方を含む損傷又は変形が気付かれないまま残ることの可能 性はないからである。 さらに瓶口は、二つの封止要素に、互いにほぼ打ち消す径方向反対向きの力を 加える。これは、片側で接触する在来封止の場合にこれらの力を受ける頭板部分 （つまり蓋の端部分）が、緩慢な歪曲つまりクリープ現象によりこれらの力に屈 しないことを確実にして、封止係合が次第に弱くならないようにする。

【手続補正書】 【提出日】平成１２年１月１４日（２０００．１．１４） 【補正内容】 １．請求の範囲を別紙のとおり補正する。 ２．明細書、第３頁第１行と第２行の間に次の文章を挿入する。 「欧州特許第００７６７７８号（ＥＰ００７６７７８）明細書により封止帯 及び封止オリーブを有する蓋が公知である。しかし、この蓋の封止帯は内方に 先細りとなるテーパ形状となっており、従ってこの場合にも成型工具からの取 り出しを行うのが困難であり、更に、押し込みの際封止リングは瓶の頂部上に 置かれるのみで、頭板部分から内方及び軸方向に長くなっているほゞ円筒形の 封止帯の場合と異なり、瓶の首部端部上に拡開滑動するものではないため、封 止リングの封止作用は一層好ましくないものとなっている。」 ３．同第３頁第１２行、「特徴を含むことにより達成される。」を下記のとおり 補正する。 「特徴を含むこと及び蓋の頭板部分からその周辺部分への遷移点における封止 帯の径方向外側に、ほゞ円筒形の内面を有し、内径がせいぜい瓶口径と封止帯 の厚さの二倍との和に等しいか、一層好ましくはそれよりも若干小さいビード を設けたことにより達成される。」 請求の範囲 １．瓶口（１０）の外ねじ（１１）上にねじ止めするための内ねじ（８）の付 いたほぼ円筒形の周辺部分（１）と、ほぼ円盤の形状の頭板部分（２）と、を含 み、その外径がほぼ瓶口の外径に相当するか又はそれより少し大きく、その内径 (２Ｒ2)が瓶口の外径（Ｄ）より明らかに小さいほぼ円筒形の封止帯（４）が頭 板部分（２）の内側から軸方向に伸びる瓶用プラスチックねじ蓋であって、円筒 形封止帯（４）の内側に、さらに、その外径(２Ｒ1)が、少なくとも頭板部分近 傍で封止帯（４）に向き合う領域において、蓋が目的とする瓶口（１０）の内径 （ｄ）より小さいほぼ円筒形の封止オリーブ（３）を設けたこと及び蓋の頭板部 分（２）から周辺部分（１）への遷移点における封止帯（４）の径方向外側に、 ほぼ円筒形の内面を有しその内径が、瓶口径（Ｄ）と封止帯（４）厚さの二倍と の和に、大きくとも等しく好適にはそれよりやや小さい、ビード（５）を設けた こと を特徴とする瓶用プラスチックねじ蓋。 ２．封止領域における封止帯（４）と封止オリーブ（３）との間の内部間隔( ｒ2−Ｒ1)が瓶口（１０）厚さの三分の二以下、最適には半分以下であることを 特徴とする請求の範囲１に記載のプラスチックねじ蓋。 ３．封止オリーブ（３）が、その外面に鈍角三角形の断面を持つ細いビード（ ６）を有することを特徴とする請求の範囲１又は請求の範囲２に記載のプラスチ ックねじ蓋。 ４．封止オリーブ（３）が、瓶口（１０）上の軸方向運動に際し封止オリーブ （３）が径方向内側に押されるような方法で、その自由端において丸めた及び／ 又は斜め構成の断面で伸びることを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲３のいずれか 一つに記載のプラスチックねじ蓋。 ５．封止オリーブ（３）が、蓋の瓶口（１０）への軸方向運動に際し封止オリ ーブが径方向外側に分離するような方法で、その自由端において丸めた及び／又 は斜め構成になっていることを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲４のいず れか 一つに記載のプラスチックねじ蓋。 ６．封止オリーブ（３）と封止帯（４）との中空円筒形状からのずれが封止オ リーブ（３）外壁と封止帯（４）内壁とにほぼ限定されていることを特徴とする ５．封止オリーブ（３）が、蓋の瓶口（１０）への軸方向運動に際し封止オリ ーブが径方向外側に分離するような方法で、その自由端において丸めた及び／又 は斜め構成になっていることを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲４のいず れか 一つに記載のプラスチックねじ蓋。 ６．封止オリーブ（３）と封止帯（４）との中空円筒形状からのずれが封止オ リーブ（３）外壁と封止帯（４）内壁とにほぼ限定されていることを特徴とする 請求の範囲１から請求の範囲５のいずれか一つに記載のプラスチックねじ蓋。 ７．封止帯（４）と封止オリーブ（３）との互いに向き合う面が、封止帯（４ ）の軸方向長さ最大部分全体にわたって、平行に伸びることを特徴とする請求の 範囲１から請求の範囲６のいずれか一つに記載のプラスチックねじ蓋 。 ８．封止オリーブ（３）の軸方向長さが、封止帯の軸方向長さより少なくとも ５０％、好適には１００％だけ長いことを特徴とする請求の範囲１から請求の範 囲７のいずれか一つに記載のプラスチックねじ蓋 。 ９．封止オリーブ（４）の平均厚さが封止帯（４）厚さのほぼ二倍であること を特徴とする請求の範囲１から請求の範囲８のいずれか一つに記載のプラスチッ クねじ蓋 。 10．封止オリーブ（３）外径(２Ｒ1)の瓶口内径（ｄ）からずれ｜２Ｒ1−ｄ｜ が、封止帯（４）内径(２Ｒ2)の瓶口外径（Ｄ）からのずれ｜２ｒ1−Ｄ）｜より 著しく小さいことを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲９のいずれか一つに 記載のプラスチックねじ蓋 。 11．ずれの比が少なくとも１：２、好適には１：３から１：５である、ことを 特徴とする請求の範囲１０に記載のプラスチックねじ蓋 。 12．周辺部分（１１）の下縁にアンチタンパーと切り離しバンドとが設けてあ ることを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲１１のいずれか一つに記載のプ ラスチックねじ蓋 。 13．一体仕上げであって好適には均質材料から作られている、ことを特徴とす る請求の範囲１から請求の範囲１２のいずれか一つに記載のプラスチックねじ蓋 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．瓶口（１０）の外ねじ（１１）上にねじ止めするための内ねじ（８）の付 いたほぼ円筒形の周辺部分（１）と、ほぼ円盤の形状の頭板部分（２）と、を含 み、その外径がほぼ瓶口の外径に相当するか又はそれより少し大きく、その内径 （２Ｒ2）が瓶口の外径（Ｄ）より明らかに小さいほぼ円筒形の封止帯（４）が 頭板部分（２）の内側から軸方向に伸びる瓶用プラスチックねじ蓋であって、円 筒形封止帯（４）の内側に、さらに、その外径（２Ｒ1）が、少なくとも頭板部 分近傍で封止帯（４）に向き合う領域において、蓋が目的とする瓶口（１０）の 内径（ｄ）より小さいほぼ円筒形の封止オリーブ（３）が設けてある、ことを特 徴とする瓶用プラスチックねじ蓋。 ２．封止領域における封止帯（４）と封止オリーブ（３）との間の内部間隔（ ｒ2−Ｒ1）が瓶口（１０）厚さの三分の二以下、最適には半分以下であることを 特徴とする請求の範囲１に記載のプラスチックねじ蓋。 ３．封止オリーブ（３）が、その外面に鈍角三角形の断面を持つ細いビード（ ６）を有することを特徴とする請求の範囲１又は請求の範囲２に記載のプラスチ ックねじ蓋。 ４．封止オリーブ（３）が、瓶口（１０）上の軸方向運動に際し封止オリーブ （３）が径方向内側に押されるような方法で、その自由端において丸めた及び／ 又は斜め構成の断面で伸びることを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲３の うち一つに記載のプラスチックねじ蓋。 ５．封止オリーブ（３）が、蓋の瓶口（１０）への軸方向運動に際し封止オリ ーブが径方向外側に分離するような方法で、その自由端において丸めた及び／又 は斜め構成になっていることを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲４のうち 一つに記載のプラスチックねじ蓋。 ６．封止オリーブ（３）と封止帯（４）との中空円筒形状からのずれが封止オ リーブ（３）外壁と封止帯（４）内壁とにほぼ限定されていることを特徴とする 請求の範囲１から請求の範囲５のうち一つに記載のプラスチックねじ蓋。 ７．蓋の頭板部分（２）から周辺部分（１）への遷移点における封止帯（４） の径方向外側に、ほぼ円筒形の内面を有しその内径が、瓶口径（Ｄ）と封止帯（ ４） 厚さの二倍との和に、大きくとも等しく好適にはそれよりやや小さい、ビード（ ５）を設けることを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲６のうち一つに記載 のプラスチックねじ蓋。 ８．封止帯（４）と封止オリーブ（３）との互いに向き合う面が、封止帯（４ ）の軸方向長さ最大部分全体にわたって、平行に伸びることを特徴とする請求の 範囲１から請求の範囲７のうち一つに記載のプラスチックねじ蓋。 ９．封止オリーブ（３）の軸方向長さが、封止帯の軸方向長さより少なくとも ５０％、好適には１００％だけ長いことを特徴とする請求の範囲１から請求の範 囲８のうち一つに記載のプラスチックねじ蓋。 １０．封止オリーブ（４）の平均厚さが封止帯（４）厚さのほぼ二倍であるこ とを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲９のうち一つに記載のプラスチック ねじ蓋。 １１．封止オリーブ（３）外径（２Ｒ1）の瓶口内径（ｄ）からずれ｜２Ｒ1− ｄ｜が、封止帯（４）内径（２ｒ2）の瓶口外径（Ｄ）からのずれ｜（２ｒ1−Ｄ ）｜より著しく小さいことを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲１０のうち 一つに記載のプラスチックねじ蓋。 １２．ずれの比が少なくとも１：２、好適には１：３から１：５である、こと を特徴とする請求の範囲１１に記載のプラスチックねじ蓋。 １３．周辺部分（１１）の下縁にアンチタンパーと切り離しバンドとが設けて あることを特徴とする請求の範囲１から請求の範囲１２のうち一つに記載のプラ スチックねじ蓋。 １４．一体仕上げであって好適には均質材料から作られている、ことを特徴と する請求の範囲１から請求の範囲１３のうち一つに記載のプラスチックねじ蓋。