JP3442345B2 - 瓶の口部構造 - Google Patents

瓶の口部構造

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JP3442345B2 JP2000153058A JP2000153058A JP3442345B2 JP 3442345 B2 JP3442345 B2 JP 3442345B2 JP 2000153058 A JP2000153058 A JP 2000153058A JP 2000153058 A JP2000153058 A JP 2000153058A JP 3442345 B2 JP3442345 B2 JP 3442345B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスやその他の
材質からなる瓶の口部構造に関する。特に、瓶の口部に
合成樹脂製等の弾性材料の口栓が装着されている形式の
瓶の口部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラムネの瓶は、図15に示される
ように、ガラス製の瓶1の口部2に硬質の合成樹脂製の
筒状の口栓3が装着されており、前記口栓3内に抜け止
め状態に収容されるガラス玉4によって瓶1が密封され
る構成となっている。
【0003】前記口栓3は、瓶1の口部2に内嵌される
内筒部33と、前記口部2に外嵌される外筒部32とか
らなっており、内容物である炭酸水を収容させた瓶1
は、前記内筒部33にガラス玉4を収容保持させた状態
の口栓3を瓶1の口部2に強く打ち込み、強制的に前記
内筒部33を内嵌させると共に前記外筒部32を外嵌さ
せることにより密封状態に閉栓されるようになってい
る。また、前記外筒部32及び口部2の外周には嵌着時
に噛合う凹凸が設けられているため、前記口栓3は瓶1
に対して抜け止め状態に装着される。
【0004】そのため、収容された内容物を飲料後、合
成樹脂製の前記口栓3とガラス製の瓶1及びガラス玉4
とを分離させることが困難であり、リサイクルのために
分別廃棄させることができないという問題がある。ま
た、瓶1が口栓3同様に合成樹脂によって成形される場
合にも、瓶1の密封に用いられるガラス玉4はガラス製
であるため前記瓶1と分離させて廃棄しなければならな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、『密封用栓
部材を保持する弾性材料製の筒状主体が瓶の口部に装着
固定されている瓶の口部構造』において、廃棄時におい
て前記筒状主体を瓶から容易に分離できるようにするこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段は、『前記筒状主体の内周面と瓶
の前記口部の外周面には相互にネジ嵌合する多条ネジの
ネジ山部が形成され、前記瓶の口部外周面に形成される
ネジ山部は、前記口部の外周長さの半分より短い長さの
部分ネジ山が上下に並設された一対のネジ山群が前記口
部の外周面に対称に配置され、前記筒状主体の内周面お
よび前記瓶の口部の外周面に形成されるネジ山の係合高
さは、前記筒状主体の打ち込みにより乗り越えられる程
度の高さに設定され、前記一対のネジ山群相互間領域の
少なくとも一部に膨出部を設け、前記膨出部の横幅が前
記ネジ山群相互間の間隔よりも幅広に設定されて前記ネ
ジ山群を構成する部分ネジ山の端部と該膨出部の端縁と
が連続された状態に形成されると共に、前記膨出部の径
は、前記筒状主体の雌ねじの内径より大きく且つ前記口
部の雄ねじの外径よりも小さい値に設定されて前記口部
と前記筒状主体とがネジ嵌合されるとき前記筒状主体の
内周面に形成されるネジ山の頂部と相互に押圧する状態
で当接される大きさとし、前記膨出部には前記ネジ山群
を構成する部分ネジ山と同程度の突出高さを有する複数
の突起を設け、前記突起は、前記口部が筒状主体とネジ
嵌合されるとき前記ネジ山群と同様に前記筒状主体の雌
ねじと係合し得るようにその大きさ及び配設位置が設定
されている』ことである。
【0007】上記技術的手段は次のように作用する。上
記手段によれば、弾性材料からなる筒状主体を瓶の口部
の上から打ち込むことにより、前記筒状主体は瓶の口部
に強制的に外嵌固定されると共にこれに保持された栓部
材によって前記瓶は密封される。このとき、前記口部の
外周面に形成された一対のネジ山群と前記筒状主体の内
周面に形成されたネジ山部とが相互にネジ嵌合されるた
め、前記筒状主体が瓶から抜け落ちることがない。ま
た、廃棄させる際には前記筒状主体と瓶との螺合を解く
ことにより筒状主体を分離することができる。
【0008】また、前記口部の外周面に形成されるネジ
山部は多条ネジであると共に一対のネジ山群が対称に配
置されているため、前記口部の上端に前記筒状主体を載
置させるとき、前記筒状主体は、対称配置されるネジ山
によって少なくとも2ヶ所において支持されることとな
る。
【0009】一方、ネジ山群相互間の外周面に膨出部が
設けられていない構成の口部に前記筒状主体を装着させ
るとき、場合によっては、前記口部のネジ山群と前記嵌
合部において前記筒状主体の内径は部分的に拡大され前
記ネジ山群相互間の外周面との間では、筒状主体のネジ
山が非接触の状態にあって、この部分では筒状主体の内
径が部分的に縮径されて前記筒状主体が楕円状に変形さ
れる問題が生じることがあった。しかし、ここで、前記
ネジ山群相互間領域の少なくとも一部には、前記筒状主
体の雌ねじの内径より大きく且つ前記口部の雄ねじの外
径よりも小さい値に設定されて前記口部と前記筒状主体
とがネジ嵌合されるとき前記筒状主体の内周面に形成さ
れるネジ山の頂部と相互に押圧する状態で当接される大
きさの膨出部が設けられているため、ネジ山群と係合さ
れない前記筒状主体のネジ山は前記膨出部に支持されて
いるから、前記筒状主体の一部の径が縮径することによ
る変形が起りにくい。そのため、筒状主体の変形に起因
する口栓部材による開放口部のシール性の低下や筒状主
体を螺脱させにくい等の不具合が防止される。且つ、筒
状主体はより安定的に口部に装着される。
【0010】
【0011】また、前記膨出部には前記ネジ山群を構成
する部分ネジ山と同程度の突出高さを有する複数の突起
を設け、前記突起は、前記口部が筒状主体とネジ嵌合さ
れるとき前記ネジ山群と同様に前記筒状主体の雌ねじと
係合し得るようにその大きさ及び配設位置が設定されて
いるので、口部に設けられた突起はネジ山群と係合され
ない前記筒状主体と部分的に係合され前記筒状主体の雌
ねじを半径方向に支持することとなるため、前記膨出部
と同様な効果が得られる。さらに、前記突起は、前記筒
状主体の雌ねじと凹凸係合されるから、前記筒状主体を
上下方向についても支持するため、前記筒状主体はより
変形されにくく安定的に口部に装着される。特に、前記
突起は、前記ネジ山群相互間に設けられた前記膨出部に
突出形成されているので、筒状主体が口部に装着される
とき、前記膨出部が前記筒状主体の雌ねじのネジ山と当
接しこれを支持する共に、前記突起が前記筒状主体の雌
ねじのネジ山と係合するため、前記筒状主体は半径方向
への変形や上下方向への揺動が起こりにくく、より安定
的に前記口部に装着される。
【0012】また、『前記突起は、前記筒状主体の雌ね
じと係合可能な楕円形状である』ものでは、前記筒状主
体の雌ねじのネジ山と前記突起との係合範囲が大きくな
るため、前記筒状主体の変形や揺動がよりいっそう起こ
りにくく、前記口部への前記筒状主体の装着がいっそう
安定する。
【0013】また、『前記多条ネジのネジ山部は、前記
筒状主体を反時計回りに捻るときに螺合され時計回りに
捻るときにその螺合が解かれる逆ネジに形成されてい
る』ものでは、この瓶に収容された内容物を飲料すると
き、間違って口部のネジを解いて筒状主体を取り外そう
としても口部と筒状主体とが逆ネジであるため簡単に取
り外すことができない。そのため、不用意に前記筒状主
体を取り外してしまうことが防止される。
【0014】また、『前記ネジ山群は四条ネジであり、
両方の前記ネジ山群の最上段は、第1ネジ山の始端部
と、その下段に位置する第2ネジ山の始端部とが同じ高
さ位置に形成されている』ものでは、筒状主体を瓶に装
着させるために前記瓶の口部の上端に載置させるとき、
前記筒状主体は、前記ネジ山群を構成する第1ネジ山及
び第2ネジ山の始端部に当接されるため、前記口部の外
周面の4ヶ所で支持されることとなり、打ち込みによっ
てより安定的且つ確実に瓶に装着させることができる。
また、『前記各ネジ山群は、瓶の口部の外周面における
120度の円周角に対応する範囲内に配置される構成で
ある』ものでは、ネジ山群相互間の口部の外周面は、ネ
ジ山の形成されない平滑面となる。そのため、金型を用
いて一対のネジ山群を具備する口部を有する瓶を成形さ
せる場合において、金型の前記口部形成部にアンダーカ
ットが生じないため、金型の作製及び瓶の成形が簡便で
ある。また、『密封用栓部材はガラス玉であり、このガ
ラス玉が前記口部に挿入されるように筒状主体に設けら
れた内筒部に密に嵌入されている』ものでは、上記の効
果に加えて瓶の密封が確実である。
【0015】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。抜止め状態に装着された前記筒状主体
と瓶との螺合を解くことにより筒状主体を分離すること
ができるため、例えば、合成樹脂製の筒状主体とガラス
製の瓶とを簡単に分離させることができ、リサイクルの
ための分別廃棄が容易である。また、前記筒状主体は対
称配置されるネジ山によって少なくとも2ヶ所において
支持されるため、前記口部の上端に安定的に載置され、
打ち込みにより瓶へ確実に装着される。
【0016】また、筒状主体の一部縮径による変形が生
じにくいから、これに起因する口栓部材による開放口部
のシール性の低下や筒状主体を螺脱させにくい等の不具
合が防止される。そして、ネジ山高さの規制、膨出部、
突起の構成より、筒状主体の打ち込みを容易としつつ、
内容物のガス圧による筒状主体の抜け防止を確実に行え
る。また、前記突起を楕円形状とすれば、前記口部への
前記筒状主体の装着がいっそう安定する。また、前記ネ
ジ山部を逆ネジとすれば、不用意に前記筒状主体を取り
外してしまうことが防止される。また、前記第1ネジ山
の始端部と、その下段に位置する前記第2ネジ山の始端
部とを同じ高さ位置に形成すれば、筒状主体を打ち込み
によってより安定的且つ確実に瓶に装着させることがで
きる。また、前記各ネジ山群を瓶の口部の外周面におけ
る120度の円周角に対応する範囲内に配置すれば、瓶
の成形において、金型の作製及び瓶の成形が一層簡便で
ある。また、前記密封用栓部材をガラス玉とすれば、瓶
の密封が確実である。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施例を
図面に従って詳述する。本発明の実施の形態の一例であ
るラムネ瓶の口部構造を用いて説明をする。なお、本発
明の実施例を説明する前に、まずは参考例を図1〜図1
2において説明する。この例のラムネ瓶は、ガラス製の
瓶1と、前記瓶1の口部2に打ち込みによって強制的に
外嵌固定される硬質合成樹脂製の口栓3(筒状主体)
と、前記口栓3の内筒部33に保持され前記瓶1を密封
させるガラス玉4(密封用栓部材)とからなっている。
【0018】前記瓶1の口部2の外周面には、図1に示
すように、上下に4条の部分ネジ山21,22,23,
24が並設されてなる四条ネジのネジ山群20a,20
bが相互に対称な位置に形成されており、このネジ山群
20a,20bと、前記口栓3の内周面に形成された四
条ネジ30とがネジ嵌合され、図5に示されるように、
前記口栓3に保持されたガラス玉4によって瓶1が密封
される構成となっている。
【0019】この例の瓶1の口部2には、図3に示され
るように、相互に対称な位置で口部2の120度の円周
角Aに対応する外周面にネジ山群20a,20bが形成
されており、それぞれのネジ山群20a,20b間は、
ネジ山の形成されていない平滑面となっている。
【0020】前記ネジ山群20a,20bの各部分ネジ
山を、上段から順に、第1ネジ山21、第2ネジ山2
2、第3ネジ山23、第4ネジ山24とすると、図1に
示すように、第1ネジ山21及び第4ネジ山24の長さ
は第2ネジ山22及び第3ネジ山23の約半分の長さと
なっており、第1ネジ山21は、前記第2ネジ山22及
び第3ネジ山23と後端部の位置が一致するように形成
され、第4ネジ山24は、第2ネジ山22及び第3ネジ
山23と始端部の位置が一致するように形成されてい
る。
【0021】また、前記第1ネジ山21の始端部210
と第2ネジ山22の始端部220とは同じ高さ位置にし
てあり、この例の瓶1の口部2には、それぞれ第1ネジ
山21a,21bの始端部210a,210b及び第2
ネジ山22a,22bの始端部220a,220bの計
4ヶ所に四条ネジの始端部が設けられた構成となってい
る。
【0022】前記口部2に設けられた一対のネジ山群2
0a,20bの各部分ネジ山は、一方のネジ山群20a
の部分ネジ山21,22,23,24の延長線上に他方
のネジ山群20bの部分ネジ山21,22,23,24
が位置する関係にあって、全体として四条ネジを構成す
るものである。そのため、口部2の外周に沿って4条の
ネジ山が形成される構成の四条ネジと同様にネジ嵌合さ
れる。
【0023】この例の口部2では、ネジ山群20a,2
0bの形成される範囲を、口部2の120度の円周角に
対応する外周面内とし、ネジ山部を構成する凸条部の始
端である各始端部210a,220a,210b,22
0bもこの120度の範囲内にある。4条のネジ山の場
合、通常、その始端部は、円周を4等分した位置に配置
されるが、図3に示すように、隣合う始端部が前記12
0度の範囲内に納まるように、時計方向の手前側にある
始端部220a,220bを、破線で示される通常の第
2ネジ山22の始端部221a,221bの位置から後
退させると共に、図4に示されるように、時計方向の前
方にあり破線で示される通常の第1ネジ山21の始端部
211aの上部を削り取っている。これにより、図4に
示されるように、口部2の外周面に形成される四条ネジ
のネジ山部の始端部210a,220a,210b,2
20bは、120度の円周角に対応する範囲内に位置す
ると共に各始端部210a,220a,210b,22
0bは同じ高さ位置となっている。
【0024】この瓶1は、図2及び図3に示される一点
鎖線PLに対して左右対称な金型によって成形されてい
る。同様の方法によって口部外周を半周以上するネジ山
からなるネジ山部が形成された口部構造を有する瓶を成
形させる場合、金型の中央部と端部(前記一点鎖線PL
近傍)とではネジ山の形成される高さ位置が異なるた
め、成形部にアンダーカットが生じることとなり、成形
後に金型を瓶1から離型させにくくなっている。しか
し、この例のものでは、ネジ山群20a,20bは口部
2の120度の円周角Aに対応する範囲内に形成されて
おり、前記一点鎖線PL近傍は平滑面であるため、成形
によって金型の離型を妨げるようなアンダーカットが生
じることがなく、瓶1からの金型の離型が簡便である。
【0025】口栓3は、図5及び図6に示されるよう
に、従来のラムネ瓶の口栓3と同様に、瓶1の口部2に
外嵌する外筒部32と、瓶1の口部2に内嵌する内筒部
33とからなり、その頂部には、前記内筒部33の内径
より小径な開放口部31が貫通している。前記内筒部3
3は、上端部よりも下端部側が薄肉に成形されており、
前記上端部の外径は瓶1の口部2の内径よりも幾分大き
く設定されている。そのため、打ち込みにより前記口部
2の上端に前記内筒部33が強制的に内嵌されると、前
記内筒部33は内側に弾性変形され薄肉に成形された下
方部分の内径が収縮されることとなる。また、前記外筒
部32の内周面には、前記瓶1の口部2に形成されたネ
ジ山部とネジ嵌合されると共に、打ち込みよって前記口
部2に形成されたネジ山部を相互に乗り越えることが可
能な係合高さに設定された四条ネジ30が全周にわたっ
て形成されている。
【0026】次に、実際に内容物を充填させたラムネの
瓶1に前記口栓3を装着させて瓶を密封させる場合と、
内容物を飲料した後に前記瓶1と口栓3及びガラス玉4
とを分離させる場合についてそれぞれ説明する。
【0027】前記口栓3の内筒部33に栓材であるガラ
ス玉4を密嵌状態に収容させ、内容物が収容された瓶1
の口部2の開放端25に載置させると、図6に示される
ように、前記口栓3の下端の周縁は、前記口部2の外周
面に形成された一対のネジ山群20a,20bの第1ネ
ジ山21及び第2ネジ山22の各始端部210a,21
0b,220a,220bの4点によって安定的に支持
される。この状態で口栓3を上から打ち込むと、前記口
栓3の内筒部33が収縮され、これに収容されるガラス
玉4が内筒部33の内周壁によって側方から押圧される
と共に前記内容物である炭酸水のガス圧によって上方に
押上げられ、口栓3の頂部の開放口部31の下端周縁部
と前記内筒部33の内周面とがシールされるため、図5
に示されるように、瓶1は密封状態に閉栓される。
【0028】この瓶1を開栓させる場合には、前記ガラ
ス玉4を前記頂部の開放口部31の上から玉押し等で強
制的に押し込み、前記内筒部33の内部から脱離させ
る。このとき、上からの押圧力により収縮された前記内
筒部33は弾性変形されてその内径が拡大され、前記ガ
ラス玉4は内筒部33から脱離されて瓶1内へ落下され
る。この状態で、前記解放口部31から内容物を飲料す
ることができる。
【0029】飲料後は、前記瓶1と前記口栓3との螺合
を解くことによって容易に分離させることができる。ま
た、前記口栓3が取り外されることにより、開栓時に瓶
1に落とし込まれたガラス玉4も容易に取出すことがで
き、合成樹脂製の口栓3と、ガラス製の瓶1及びガラス
玉4とを分別廃棄させることができる。
【0030】図7、図8及び図9に他の参考例のラムネ
瓶を示している。このものは、前述の参考例と同様に瓶
1の口部2の120度の円周角Aに相当する外周面に部
分ネジ山21,22,23,24からなる一対ネジ山群
20a,20bが設けられた構成であり、前述の例にお
いて前記ネジ山群20a,20b相互間のネジ山の形成
されていない外周面に、図7に示されるように、矩形状
の凸部5(膨出部)を突出形成させたものである。
【0031】前記凸部5は、前記ネジ山群20a,20
bの形成される範囲よりも上下に長く、図7及び図8に
示されるように、それぞれのネジ山群20a,20bの
端部から所定の距離だけ離れた位置に形成されている。
前記凸部5の突出高さHは、図9において波線で示され
るように、前記ネジ山群20a,20bを構成する部分
ネジ山21,22,23,24の高さとネジ溝の高さと
の中間となる高さに設定されている。そのため、前記凸
部5が形成された口部2の外周面の径は、前記口部2の
外周に形成される雄ねじの外径よりも小さく口栓3の内
周面に形成される雌ねじの内径よりも大きなものとな
り、前記口栓3が装着されるとき、前記凸部5は前記口
栓3の内周面に設けられたネジ山部30を構成するネジ
山の頂部と相互に軽く押圧する状態で当接される。
【0032】前記ネジ山群20a,20b相互間に凸部
5が設けられていない構成の口部2のときには、ネジ山
群20a,20bと前記口栓3のネジ山部30との係合
によって前記口栓3の内径は前記ネジ山群20a,20
bが部分的に拡大されるため、前記口栓3のネジ山部3
0と前記ネジ山群20a,20b相互間の平滑な外周面
との間に隙間が生じ相互に非接触となる。この非接触な
部分において前記口栓3が部分的に縮径されて変形し楕
円形状となる場合がある。
【0033】この例のものでは、前記ネジ山群20a,
20b相互間に設けられた前記凸部5がネジ山群20
a,20bと係合されない口栓3のネジ山部30の頂部
に当接して支持するため、前記口栓3の径の一部分が縮
径されることによる変形がなく前記口部2に安定的に装
着される。
【0034】また、前記凸部5の各ネジ山群20a,2
0b側の端部は、前記ネジ山群20a,20bのネジ溝
に係合されている前記口栓3のネジ山部30が前記ネジ
溝の高さよりも大きな突出高さに設定された前記凸部5
に乗り上げ易いように前記ネジ溝に連続する緩やかな斜
辺となっている。
【0035】この例のラムネ瓶の閉栓及び開栓の手順は
前述の例と同様に行われ、口栓3と口部2とのネジ嵌合
を解いて前記口栓3を取り外す際には、前記口栓3のネ
ジ山部30のネジ山は前記凸部5に支持された状態で摺
動されるため、前記口栓3は変形されることなく容易に
螺脱される。また、この例のラムネ瓶を金型により成形
させる場合において、前述の例と同様に金型の離型を妨
げるようなアンダーカットが生じることはないため、成
形が容易である。
【0036】図10及び図11にさらに他の参考例のラ
ムネ瓶を示している。このものは、ネジ山群20a,2
0b相互間に円形の突起6,6を2つ上下に突出成形さ
せたものである。
【0037】前記突起6,6は、図10に示されるよう
に、それぞれのネジ山群20a,20bの中間(一点鎖
線PL上)であると共に、破線で示されている通常の四
条ネジのネジ山200,200と一致する位置に形成さ
れており、前記突起6,6の突出高さは、図11に示さ
れるように、前記ネジ山群20a,20bを構成する部
分ネジ山21,22,23,24の高さと同じ高さに設
定されている。
【0038】この例の突起6,6は、口部2の外周面か
ら頂部に向って縮径される断面山形に成形されており、
前記突起6,6の下端部は破線で示されるネジ山20
0,200の下側の稜線と一致するが、その上端部は前
記ネジ山200,200の上側の稜線よりも上方に突出
する大きさとなっている。
【0039】前記口部2に口栓3が装着されるとき、前
記口栓3の内周面に設けられたネジ山は、前記突起6,
6の上端部の山の曲線に沿って当接し下方から支持され
る状態となるため、前記口栓3は上下方向に揺れ動きに
くく、また、前記口栓3のネジ山とネジ嵌合状態に係合
されるので、前記口栓3の径の一部分が縮径されること
による変形がなく前記口部2に安定的に装着される。
【0040】この例のラムネ瓶の閉栓及び開栓の手順は
前述の例と同様に行われ、口栓3と口部2とのネジ嵌合
を解いて前記口栓3を取り外すことができる。また、前
述の例と同様に、この例のラムネ瓶においても金型成形
の際にアンダーカットが生じることがない。
【0041】次に、本発明の実施例を説明する。図1
2、図13及び図14に本発明による実施例のラムネ瓶
を示している。この例のラムネ瓶は、図12及び図13
に示すように、前述の例のラムネ瓶と同様に、一対のネ
ジ山群20a,20bからなる四条ネジが瓶1の口部2
の外周面に形成された構成であり、図7の例と同様に、
前記ネジ山20a,20b相互間には矩形状の凸部5
(膨出部)が設けられており、前記凸部5の表面には円
形の突起61,61が2つ上下にこの凸部5と一体的に
設けられている。
【0042】この例の前記ネジ山群20a,20bは、
図12に示すように、前述の例のラムネ瓶のネジ山群2
0a,20bとは逆向きに形成されているため、この例
の瓶1と口栓3は逆ネジとなっており、反時計回りに捻
るときに螺合され時計回りに捻るときにその螺合が解か
れる。また、前記ネジ山群20a,20bは、前記瓶1
の口部2の150度の円周角Bに相当する外周面に形成
されると共に、前記凸部5の横幅がこのネジ山群20
a,20b相互間の間隔よりも多少幅広に設定されてい
るため、図13に示すように、前記ネジ山群20a,2
0bを構成する部分ネジ山21,22,23,24の端
部と前記凸部5の端縁とが連続された状態となってい
る。
【0043】ここで、前記凸部5の突出高さは、前記部
分ネジ山21,22,23,24の高さとネジ溝の高さ
の中間となるように設定されており、また、前記突起6
1,61は、前述の図10の突起6,6と同様に、通常
の四条ネジのネジ山が形成される周方向位置に一致する
ように前記凸部5の表面に突設されると共に、その突出
高さは前記部分ネジ山21,22,23,24の高さと
同じになるよう設定されている。これにより、この例の
ラムネ瓶の口部2に口栓3が装着されるとき、前記凸部
5が前記口栓3の内周面の雌ねじのネジ山と当接しこれ
を支持する共に、前記突起61,61が前記口栓3の雌
ねじのネジ山と係合し引っかけとして作用するため、前
記口栓3は半径方向への変形や上下方向への揺れ動きな
どが起こりにくく、より安定的に前記口部2に装着され
る。
【0044】また、この例のラムネ瓶は逆ネジであるた
め、このラムネ瓶に収容された内容物を飲料するとき、
間違って口部2のネジを解いて口栓3を取り外そうとし
ても前記口部2と口栓3とが逆ネジであるため簡単に取
り外すことができない。そのため、不用意に前記口栓3
を取り外してしまうことが防止される。
【0045】前述の例のラムネ瓶において、瓶1はガラ
ス製であるが、PETや塩化ビニル等のような合成樹脂
製であってもよい。また、瓶1の口部2と口栓3とのネ
ジ嵌合はネジ山群20a,20bからなる四条ネジであ
るが、六条ネジや八条ネジといった多条ネジであっても
よい。
【0046】前述の例のラムネ瓶において、前記凸部5
は、前記ネジ山群20a,20b相互間に矩形状凸部5
がそれぞれ単一で外周面に設けられているが、複数の凸
部5,5が所定の間隔毎に配設されるものであってもよ
い。
【0047】前述の例のラムネ瓶において、前記突起
6,61は、図10において波線で示される通常の四条
ネジのネジ山200,200に沿って上下箇所に設けら
れているが、前記ネジ山200,200の始端部や後端
部に形成させ、上下方向に4つの突起6,61が形成さ
れる構成としてもよい。また、前記突起6,61は円形
であるが、楕円形等その他の形状であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例であるラムネ瓶の正面図
【図2】 図1のラムネ瓶の側面図
【図3】 図1のラムネ瓶の口部の平面図
【図4】 ラムネ瓶の口部の側面図
【図5】 筒状主体が装着された状態のラムネ瓶の口部
の断面図
【図6】 筒状主体が載置された状態のラムネ瓶の口部
の部分断面図
【図7】 本発明の他の参考例であるラムネ瓶の側面図
【図8】 図7のラムネ瓶の口部の平面図
【図9】 図7のラムネ瓶の口部の側面図
【図10】 本発明のさらに他の参考例であるラムネ瓶
の口部の側面図
【図11】 図10のラムネ瓶の口部の平面図
【図12】 本発明の実施例であるラムネ瓶の正面図
【図13】 図12のラムネ瓶の側面図
【図14】 図12のラムネ瓶の口部の平面図
【図15】 従来のラムネ瓶の口部の部分断面図
【符号の説明】
(1)・・・瓶 (2)・・・口部 (3)・・・口栓(筒状主体) (4)・・・ガラス玉(密封用栓部材) (5) ・・・凸部(膨出部) (6)(61)・・・突起 (20a)(20b)・・・ネジ山群 (21)(22)(23)(24)・・・部分ネジ山
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 39/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封用栓部材を保持する弾性材料製の筒
    状主体が瓶の口部に装着固定されている瓶の口部構造に
    おいて、 前記筒状主体の内周面と瓶の前記口部の外周面には相互
    にネジ嵌合する多条ネジのネジ山部が形成され、 前記瓶の口部外周面に形成されるネジ山部は、前記口部
    の外周長さの半分より短い長さの部分ネジ山が上下に並
    設された一対のネジ山群が前記口部の外周面に対称に配
    置され、 前記筒状主体の内周面および前記瓶の口部の外周面に形
    成されるネジ山の係合高さは、前記筒状主体の打ち込み
    により乗り越えられる程度の高さに設定され、 前記一対のネジ山群相互間領域の少なくとも一部に膨出
    部を設け、前記膨出部の横幅が前記ネジ山群相互間の間
    隔よりも幅広に設定されて前記ネジ山群を構成する部分
    ネジ山の端部と該膨出部の端縁とが連続された状態に形
    成されると共に、前記膨出部の径は、前記筒状主体の雌
    ねじの内径より大きく且つ前記口部の雄ねじの外径より
    も小さい値に設定されて前記口部と前記筒状主体とがネ
    ジ嵌合されるとき前記筒状主体の内周面に形成されるネ
    ジ山の頂部と相互に押圧する状態で当接される大きさと
    し、 前記膨出部には前記ネジ山群を構成する部分ネジ山と同
    程度の突出高さを有する複数の突起を設け、前記突起
    は、前記口部が筒状主体とネジ嵌合されるとき前記ネジ
    山群と同様に前記筒状主体の雌ねじと係合し得るように
    その大きさ及び配設位置が設定されている、瓶の口部構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の瓶の口部構造におい
    て、 前記突起は、前記筒状主体の雌ねじと係合可能な楕円形
    である、瓶の口部構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の瓶の口部構造に
    おいて、 前記多条ネジのネジ山部は、前記筒状主体を反時計回り
    に捻るときに螺合され時計回りに捻るときにその螺合が
    解かれる逆ネジに形成されている、瓶の口部構造。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の瓶の口部構
    造において、 前記ネジ山群は四条ネジであり、両方の前記ネジ山群の
    最上段は、第1ネジ山の始端部と、その下段に位置する
    第2ネジ山の始端部とが同じ高さ位置に形成されてい
    る、瓶の口部構造。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の瓶の口
    部構造において、 前記各ネジ山群は、瓶の口部の外周面における120度
    の円周角に対応する範囲内に配置される構成である、瓶
    の口部構造。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5に記載の瓶
    の口部構造において、 密封用栓部材はガラス玉であり、このガラス玉が前記口
    部に挿入されるように筒状主体に設けられた内筒部に密
    に嵌入されている、瓶の口部構造。
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