JP2001510869A - 大型ポリエステル容器及びその製造方法 - Google Patents
大型ポリエステル容器及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
この出願は、約２００ｇより重い、好ましくは約２００〜約８００ｇの重量を有する、大型成型ポリエステル容器に関する。更に詳しくは、この出願は、数ガロンの体積を有するポリエステル容器に関する。一つの態様に於いて、この容器は、約９６．５モル％以下のテレフタル酸又はナフタレンジカルボン酸を含む二酸成分及びグリコール成分から形成されたボトルである（但し、このポリエステルは、約０．７５〜約０．８５のインヘレント粘度を有する）。
Description
【０００１】関連特許出願に対するクロス・リファレンス 本件特許出願は、１９９７年７月２５日出願の米国仮特許出願第６０／０５３
，７１７号の利益を請求する。
，７１７号の利益を請求する。
【０００２】発明の分野 本発明は、大型（１〜１０ガロン）延伸吹込成型容器を製造するのに適したポ
リエステル組成物に関する。大型容器の製造方法も開示する。
リエステル組成物に関する。大型容器の製造方法も開示する。
【０００３】発明の背景 標準的ＰＥＴボトルポリマーは典型的に、０．７６〜０．８４dL／ｇの範囲内
の極性粘度（intrinsic viscosity)又はＩＶを有する。結晶化速度を低下させ、
射出成型の加工ウィンドウ（processing window)を拡げるために、コポリマー変
性（酸又はグリコール）が使用されてきた。コポリマー変性による標準的ＰＥＴ
ボトルポリマーは、典型的に、結晶化速度を低下させ、１００ｇ以下の重量を有
する透明なプリフォームの製造を可能にするために、０％〜６％のＩＰＡ変性又
は０％〜３％のＣＨＤＭ変性を有する。
の極性粘度（intrinsic viscosity)又はＩＶを有する。結晶化速度を低下させ、
射出成型の加工ウィンドウ（processing window)を拡げるために、コポリマー変
性（酸又はグリコール）が使用されてきた。コポリマー変性による標準的ＰＥＴ
ボトルポリマーは、典型的に、結晶化速度を低下させ、１００ｇ以下の重量を有
する透明なプリフォームの製造を可能にするために、０％〜６％のＩＰＡ変性又
は０％〜３％のＣＨＤＭ変性を有する。
【０００４】 特に大量配達ボトル入り水市場のために、８００ｇ以下の重量を有する延伸吹
込成型ボトルを製造するための加工装置及び技術が開発されてきた。延伸吹込成
型技術を使用することによって、生産量及びボトルねじ仕上品質に於いて利点が
もたらされる。しかしながら、この装置は、プリフォーム及びボトルの所望の透
明度を維持するために、ポリカーボネートのような無定形樹脂を使用することに
限定されてきた。
込成型ボトルを製造するための加工装置及び技術が開発されてきた。延伸吹込成
型技術を使用することによって、生産量及びボトルねじ仕上品質に於いて利点が
もたらされる。しかしながら、この装置は、プリフォーム及びボトルの所望の透
明度を維持するために、ポリカーボネートのような無定形樹脂を使用することに
限定されてきた。
【０００５】 延伸吹込成型応用に於いて、ＰＥＴのような結晶性ポリエステルを使用するこ
とによって、無定形ポリマーの使用に比較したとき、重要な利点を与えることが
できる。特に、結晶性ポリエステルは、配向させるか又は機械的に延伸して、減
少したボトル重量で、劇的に改良された機械的性質及び耐亀裂性を与えることが
できる。しかしながら、これらの大型容器に標準的ＰＥＴボトルポリマー配合物
を使用すると、ボトルのより厚い領域に結晶性ヘイズが形成されるか又はプリフ
ォーム及びボトルの製造の間に非常に狭い加工ウィンドウになる。
とによって、無定形ポリマーの使用に比較したとき、重要な利点を与えることが
できる。特に、結晶性ポリエステルは、配向させるか又は機械的に延伸して、減
少したボトル重量で、劇的に改良された機械的性質及び耐亀裂性を与えることが
できる。しかしながら、これらの大型容器に標準的ＰＥＴボトルポリマー配合物
を使用すると、ボトルのより厚い領域に結晶性ヘイズが形成されるか又はプリフ
ォーム及びボトルの製造の間に非常に狭い加工ウィンドウになる。
【０００６】発明の説明 本発明は、一般的に約２００〜約８００ｇの重量を有する、大型延伸吹込成型
ポリエステル容器に関する。本発明の容器は、一般的に数ガロン、具体的に約１
〜約１０ガロン、好ましくは約２ガロン超〜約１０ガロンを入れることができる
。更に具体的には、本発明の容器は、約９６．５モル％以下のテレフタル酸又は
ナフタレンジカルボン酸からなる二酸成分及びグリコール成分から形成されたポ
リエステル（但し、該ポリエステルは、約０．７５〜約０．８５のＩＶを有する
）から成型される。開示されたポリエステルは、改良された結晶化及び延伸特性
を有する。
ポリエステル容器に関する。本発明の容器は、一般的に数ガロン、具体的に約１
〜約１０ガロン、好ましくは約２ガロン超〜約１０ガロンを入れることができる
。更に具体的には、本発明の容器は、約９６．５モル％以下のテレフタル酸又は
ナフタレンジカルボン酸からなる二酸成分及びグリコール成分から形成されたポ
リエステル（但し、該ポリエステルは、約０．７５〜約０．８５のＩＶを有する
）から成型される。開示されたポリエステルは、改良された結晶化及び延伸特性
を有する。
【０００７】 本発明の組成物は一般的に、約０．７５〜約０．８５のＩＶ及び約３．５モル
％〜約２０モル％の変性コポリマーを有する。更に具体的には、本発明の組成物
は、約４モル％〜約１０モル％のＣＨＤＭ、約６モル％〜約１７モル％のＩＰＡ
及びこれらの混合物の変性コポリマーを含む（標準的ＰＥＴボトルポリマーのも
のよりも高い）。正味の効果は、顕著に低下した結晶化速度、増加した延伸比及
びその他の許容できる加工性能を有するＰＥＴボトルポリマーであった。所望の
結晶化及び延伸特性は、より高いＩＶとより低いコポリマー変性剤又はより低い
ＩＶとより高いコポリマー変性のような、ＩＶと変性との任意の組合せを使用し
て得ることができることを理解されたい。
％〜約２０モル％の変性コポリマーを有する。更に具体的には、本発明の組成物
は、約４モル％〜約１０モル％のＣＨＤＭ、約６モル％〜約１７モル％のＩＰＡ
及びこれらの混合物の変性コポリマーを含む（標準的ＰＥＴボトルポリマーのも
のよりも高い）。正味の効果は、顕著に低下した結晶化速度、増加した延伸比及
びその他の許容できる加工性能を有するＰＥＴボトルポリマーであった。所望の
結晶化及び延伸特性は、より高いＩＶとより低いコポリマー変性剤又はより低い
ＩＶとより高いコポリマー変性のような、ＩＶと変性との任意の組合せを使用し
て得ることができることを理解されたい。
【０００８】 最適化された結晶及び延伸特性を有するポリエステルは、優れた物理的性質及
び許容できるボトル外観（透明性）を有する５ガロンの延伸吹込成型ＰＥＴボト
ルを製造するために必要な加工特性を有することが示された。低下した結晶化速
度は、所望の加工条件で透明な厚肉プリフォームを射出成型する能力になる。よ
り高い延伸比は、大型の約２００ｇより重い、好ましくは約６００ｇより重い容
器の吹込成型工程の間の、結晶性ヘイズの形成を回避するために必要なより低い
吹込成型温度でさえも、ボトルの優れた物理的性質を与えるために十分な配向に
なる。
び許容できるボトル外観（透明性）を有する５ガロンの延伸吹込成型ＰＥＴボト
ルを製造するために必要な加工特性を有することが示された。低下した結晶化速
度は、所望の加工条件で透明な厚肉プリフォームを射出成型する能力になる。よ
り高い延伸比は、大型の約２００ｇより重い、好ましくは約６００ｇより重い容
器の吹込成型工程の間の、結晶性ヘイズの形成を回避するために必要なより低い
吹込成型温度でさえも、ボトルの優れた物理的性質を与えるために十分な配向に
なる。
【０００９】 ボトルを製造するために適している任意のポリエステル組成物を、適当量の変
性コポリマーが存在している限り、使用することができる。適当なポリエステル
の例には、約４モル％〜約１０モル％のＣＨＤＭ又は約６モル％〜約１７モル％
のＩＰＡ及びこれらの混合物を含有するポリ（エチレンテレフタレート）、ポリ
（エチレンナフタレンジカルボキシレート）が含まれる。本発明に適しているポ
リエステル組成物にはまた、約５０モル％以下、更に好ましくは、約２０モル％
以下、最も好ましくは約１０モル％以下の、ＣＨＤＭ及びＩＰＡ以外の変性二塩
基酸及び／又はグリコールが含有されていてよい。変性二塩基酸には、約２〜約
４０個の炭素原子が含有されていてよく、好ましくは炭素数８〜１４の芳香族ジ
カルボン酸、好ましくは炭素数４〜１２の脂肪族ジカルボン酸又は好ましくは炭
素数８〜１２のシクロ脂肪族ジカルボン酸が含まれる。テレフタル酸と共に含有
させるジカルボン酸の例は、フタル酸、ナフタレン−２，６−ジカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−４，４′−ジ
カルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等
である。ナフタレンジカルボン酸と共に含まれるジカルボン酸の例は、テレフタ
ル酸、フタル酸、ナフタレン−２，−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−４，４′−ジカルボン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等である。ポリエステルは
、上記のジカルボン酸の２種又はそれ以上から製造することができる。
性コポリマーが存在している限り、使用することができる。適当なポリエステル
の例には、約４モル％〜約１０モル％のＣＨＤＭ又は約６モル％〜約１７モル％
のＩＰＡ及びこれらの混合物を含有するポリ（エチレンテレフタレート）、ポリ
（エチレンナフタレンジカルボキシレート）が含まれる。本発明に適しているポ
リエステル組成物にはまた、約５０モル％以下、更に好ましくは、約２０モル％
以下、最も好ましくは約１０モル％以下の、ＣＨＤＭ及びＩＰＡ以外の変性二塩
基酸及び／又はグリコールが含有されていてよい。変性二塩基酸には、約２〜約
４０個の炭素原子が含有されていてよく、好ましくは炭素数８〜１４の芳香族ジ
カルボン酸、好ましくは炭素数４〜１２の脂肪族ジカルボン酸又は好ましくは炭
素数８〜１２のシクロ脂肪族ジカルボン酸が含まれる。テレフタル酸と共に含有
させるジカルボン酸の例は、フタル酸、ナフタレン−２，６−ジカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−４，４′−ジ
カルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等
である。ナフタレンジカルボン酸と共に含まれるジカルボン酸の例は、テレフタ
ル酸、フタル酸、ナフタレン−２，−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−４，４′−ジカルボン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等である。ポリエステルは
、上記のジカルボン酸の２種又はそれ以上から製造することができる。
【００１０】 本発明のグリコール成分は、約４モル％〜約１０モル％のＣＨＤＭ及び約１０
〜約９４モル％のエチレングリコールからなる。このグリコール成分は、これら
に限定されないが、好ましくは炭素数６〜２０のシクロ脂肪族ジオール又は好ま
しくは炭素数３〜２０の脂肪族ジオールを含む追加の変性グリコール成分で更に
変性することができる。このようなジオールの例には、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、プロパン−１，３−ジオール、ブタン−１，４−ジオ
ール、ペンタン−１，５−ジオール、ヘキサン−１，６−ジオール、３−メチル
ペンタンジオール−（２，４）、２−メチルペンタンジオール−（１，４）、２
，２，４−トリメチルペンタン−ジオール−（１，３）、２−エチルヘキサンジ
オール−（１，３）、２，２−ジエチルプロパン−ジオール−（１，３）、ヘキ
サンジオール−（１，３）、１，４−ジ−（ヒドロキシエトキシ）−ベンゼン、
２，２−ビス−（４−ヒドロキシシクロヘキシル）−プロパン、２，４−ジヒド
ロキシ−１，１，３，３−テトラメチル−シクロブタン、２，２−ビス−（３−
ヒドロキシエトキシフェニル）−プロパン及び２，２−ビス−（４−ヒドロキシ
プロポキシフェニル）−プロパンが含まれる。ポリエステルは上記のジオールの
２種又はそれ以上から製造することができる。
〜約９４モル％のエチレングリコールからなる。このグリコール成分は、これら
に限定されないが、好ましくは炭素数６〜２０のシクロ脂肪族ジオール又は好ま
しくは炭素数３〜２０の脂肪族ジオールを含む追加の変性グリコール成分で更に
変性することができる。このようなジオールの例には、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、プロパン−１，３−ジオール、ブタン−１，４−ジオ
ール、ペンタン−１，５−ジオール、ヘキサン−１，６−ジオール、３−メチル
ペンタンジオール−（２，４）、２−メチルペンタンジオール−（１，４）、２
，２，４−トリメチルペンタン−ジオール−（１，３）、２−エチルヘキサンジ
オール−（１，３）、２，２−ジエチルプロパン−ジオール−（１，３）、ヘキ
サンジオール−（１，３）、１，４−ジ−（ヒドロキシエトキシ）−ベンゼン、
２，２−ビス−（４−ヒドロキシシクロヘキシル）−プロパン、２，４−ジヒド
ロキシ−１，１，３，３−テトラメチル−シクロブタン、２，２−ビス−（３−
ヒドロキシエトキシフェニル）−プロパン及び２，２−ビス−（４−ヒドロキシ
プロポキシフェニル）−プロパンが含まれる。ポリエステルは上記のジオールの
２種又はそれ以上から製造することができる。
【００１１】 この樹脂にはまた、少量の、トリメリット酸無水物、トリメチロールプロパン
、ピロメリット酸二無水物、ペンタエリトリトール及び当該技術分野で一般的に
知られているその他のポリエステル生成性ポリ酸又はポリオールのような三官能
性又は四官能性コモノマーが含有されていてもよい。
、ピロメリット酸二無水物、ペンタエリトリトール及び当該技術分野で一般的に
知られているその他のポリエステル生成性ポリ酸又はポリオールのような三官能
性又は四官能性コモノマーが含有されていてもよい。
【００１２】 非常に有用なナフタレンジカルボン酸には、２，６−、１，４−、１，５−又
は２，７−異性体が含まれるが、１，２−、１，３−、１，６−、１，７−、１
，８−、２，３−、２，４−、２，５−及び／又は２，８−異性体を使用するこ
ともできる。
は２，７−異性体が含まれるが、１，２−、１，３−、１，６−、１，７−、１
，８−、２，３−、２，４−、２，５−及び／又は２，８−異性体を使用するこ
ともできる。
【００１３】 これらの二塩基酸は、酸形で又は例えば、ジメチルエステルのようなそれらの
エステルとして使用することができる。
エステルとして使用することができる。
【００１４】 本発明のポリエステルは、当該技術分野で公知の重縮合反応条件を使用して容
易に製造される。使用できる典型的なポリエステル化触媒には、チタンアルコキ
シド、ジブチル錫ジラウレート並びに任意に亜鉛、マンガン若しくはマグネシウ
ムの酢酸塩若しくは安息香酸塩及び／又は当業者に公知であるような他の触媒物
質と共に、別々に又は組み合わせて使用される、酸化アンチモン又は三酢酸アン
チモンが含まれる。任意に、リン及びコバルト化合物が存在してもよい。本発明
者等は連続式重縮合反応器を使用することを好むが、直列で運転される回分式反
応器を使用することもできる。
易に製造される。使用できる典型的なポリエステル化触媒には、チタンアルコキ
シド、ジブチル錫ジラウレート並びに任意に亜鉛、マンガン若しくはマグネシウ
ムの酢酸塩若しくは安息香酸塩及び／又は当業者に公知であるような他の触媒物
質と共に、別々に又は組み合わせて使用される、酸化アンチモン又は三酢酸アン
チモンが含まれる。任意に、リン及びコバルト化合物が存在してもよい。本発明
者等は連続式重縮合反応器を使用することを好むが、直列で運転される回分式反
応器を使用することもできる。
【００１５】 核生成剤、分岐剤、着色剤、顔料、充填剤、酸化防止剤、紫外線安定剤及び熱
安定剤、耐衝撃性改良剤、再加熱改良助剤、結晶化助剤、アセトアルデヒド減少
添加剤等のような他の成分を、所望により、それらが本発明の目的を損なわない
程度において使用することができる。
安定剤、耐衝撃性改良剤、再加熱改良助剤、結晶化助剤、アセトアルデヒド減少
添加剤等のような他の成分を、所望により、それらが本発明の目的を損なわない
程度において使用することができる。
【００１６】 本発明のボトルは、延伸吹込成型方法を使用して製造する。延伸吹込成型は二
つの別個の工程、即ち、第一に、ポリエステルを押出機内で溶融し、金型の中に
射出して、プリフォーム又はパリソンを成型する工程、第二に、次いでこのプリ
フォームを最終ボトル形状に吹込成型する工程で行われる。プリフォームの実際
の吹込成型は、ポリエステルのガラス転移温度よりも僅かに高い温度で行わなく
てはならない。「一段」ＳＢＭ方法に於いて、プリフォームは射出金型から直接
、吹込成型ステーションに移動し、移動時間の間に、プリフォームは適切な吹込
成型温度まで冷却する。「二段」ＳＢＭ方法に於いて、プリフォームは射出金型
から排出され、次いでプリフォームのロット内で一定の温度に達するために十分
な長さの時間、環境温度に保持され、次いで、別の工程で、適切な吹込成型温度
まで再加熱され、その後ボトル形状に吹込成型される。使用する方法の具体的種
類は、具体的応用のために望ましい生産量又は生産速度並びに機械設計及び能力
によって決定される。
つの別個の工程、即ち、第一に、ポリエステルを押出機内で溶融し、金型の中に
射出して、プリフォーム又はパリソンを成型する工程、第二に、次いでこのプリ
フォームを最終ボトル形状に吹込成型する工程で行われる。プリフォームの実際
の吹込成型は、ポリエステルのガラス転移温度よりも僅かに高い温度で行わなく
てはならない。「一段」ＳＢＭ方法に於いて、プリフォームは射出金型から直接
、吹込成型ステーションに移動し、移動時間の間に、プリフォームは適切な吹込
成型温度まで冷却する。「二段」ＳＢＭ方法に於いて、プリフォームは射出金型
から排出され、次いでプリフォームのロット内で一定の温度に達するために十分
な長さの時間、環境温度に保持され、次いで、別の工程で、適切な吹込成型温度
まで再加熱され、その後ボトル形状に吹込成型される。使用する方法の具体的種
類は、具体的応用のために望ましい生産量又は生産速度並びに機械設計及び能力
によって決定される。
【００１７】 機械的に延伸又は配向させたとき、ポリエステルが、物理的性質に於ける劇的
な改良を示すことがよく知られている。結晶性ポリマーでのＳＢＭ方法の間に、
この機械的延伸は、プリフォームが最終ボトル形状に吹込成型されるとき起こる
。プリフォーム設計及びＳＢＭ加工条件は、ボトル側壁及び底に所望のレベルの
機械的延伸（延伸比）を与え、そうしてボトル物理的性質の多くを決定するよう
に使用される。これらの物理的性質は一般的に、無定形ポリマーから製造された
これらの容器のような、機械的に配向されていない容器で見られるものを越えて
大きく改良される。約１１〜１３の範囲の平面延伸比を優れた物理的性質を必要
とするポリエステルボトルで使用し、この工業に於ける標準的な実施と考えられ
る。
な改良を示すことがよく知られている。結晶性ポリマーでのＳＢＭ方法の間に、
この機械的延伸は、プリフォームが最終ボトル形状に吹込成型されるとき起こる
。プリフォーム設計及びＳＢＭ加工条件は、ボトル側壁及び底に所望のレベルの
機械的延伸（延伸比）を与え、そうしてボトル物理的性質の多くを決定するよう
に使用される。これらの物理的性質は一般的に、無定形ポリマーから製造された
これらの容器のような、機械的に配向されていない容器で見られるものを越えて
大きく改良される。約１１〜１３の範囲の平面延伸比を優れた物理的性質を必要
とするポリエステルボトルで使用し、この工業に於ける標準的な実施と考えられ
る。
【００１８】 増加した機械的配向の利点を得、原材料コストを減少させるために、ボトル製
造者及び製造供給者は、１〜１０ガロンの範囲のサイズの大型ＳＢＭ容器を製造
するための方法及び装置を研究し始めている。しかしながら、厚肉プリフォーム
の射出成型の間の、結晶性ヘイズを形成する標準的ＰＥＴボトルポリマーの傾向
及び大型容器の吹込成型の間の、所望の延伸比を得るために必要な高い吹込成型
温度で結晶性ヘイズを形成する傾向は、これらの大型ＳＢＭ応用でＰＥＴを使用
することを制限してきた。ボトル生産者は、著しく高い原材料コストになり、機
械的配向から典型的に誘導される物理的性質に於ける増加が殆ど又は全くないＳ
ＢＭ方法で、ポリカーボネートのような無定形ポリマーを使用することを余儀な
くされてきた。
造者及び製造供給者は、１〜１０ガロンの範囲のサイズの大型ＳＢＭ容器を製造
するための方法及び装置を研究し始めている。しかしながら、厚肉プリフォーム
の射出成型の間の、結晶性ヘイズを形成する標準的ＰＥＴボトルポリマーの傾向
及び大型容器の吹込成型の間の、所望の延伸比を得るために必要な高い吹込成型
温度で結晶性ヘイズを形成する傾向は、これらの大型ＳＢＭ応用でＰＥＴを使用
することを制限してきた。ボトル生産者は、著しく高い原材料コストになり、機
械的配向から典型的に誘導される物理的性質に於ける増加が殆ど又は全くないＳ
ＢＭ方法で、ポリカーボネートのような無定形ポリマーを使用することを余儀な
くされてきた。
【００１９】 延伸吹込成型方法を使用して非常に大きい容器を製造するための努力は、結晶
化特性によってのみならず、標準的ＰＥＴ配合物の延伸特性及びその加工への影
響によっても妨害されてきた。非常に大きなＰＥＴ容器を製造するために、所望
の材料分布及び厚さを有するボトルの製造を可能にし、また射出成型工程及び吹
込成型工程の両方で許容できる広い加工ウィンドウを与える、寸法の正しい範囲
を有するプリフォームを設計しなくてはならない。ＰＥＴプリフォームは、その
点で、ＰＥＴが自己レベル化及び歪硬化をし始める所定の吹込成型温度で、「自
然延伸比（natural stretch ratio)」又はＮＳＲを有すると言うことができる。
所定の吹込成型温度でのＮＳＲを越えた延伸によって改良された物理的性質が与
えられるが、大き過ぎる延伸は、透明性の損失及び表層剥離を起こす（典型的に
、パーレセンス（pearlesence)又はパールポイント（pearl point)と呼ばれる）
。ＰＥＴの延伸特性は、幾つかの樹脂因子、種としてＩＶ（分子量）及びコポリ
マー含有量に非常に依存性である。一般的に、ＩＶが低下し、コポリマー含有量
が増加するとき、ＮＳＲ及びパーレセンスが始まる温度が上昇する。大型ＳＢＭ
容器で使用するためのＰＥＴのＮＳＲを増加させることによって、標準的ＰＥＴ
ボトルポリマーで予想されるものよりも低い吹込成型温度で、適切な材料分布及
び機械的配向を達成することが可能である。これは、最適に設計されたプリフォ
ームを使用し、大型ＳＢＭ容器のための吹込成型工程の間の結晶性ヘイズの形成
を回避する能力になる。
化特性によってのみならず、標準的ＰＥＴ配合物の延伸特性及びその加工への影
響によっても妨害されてきた。非常に大きなＰＥＴ容器を製造するために、所望
の材料分布及び厚さを有するボトルの製造を可能にし、また射出成型工程及び吹
込成型工程の両方で許容できる広い加工ウィンドウを与える、寸法の正しい範囲
を有するプリフォームを設計しなくてはならない。ＰＥＴプリフォームは、その
点で、ＰＥＴが自己レベル化及び歪硬化をし始める所定の吹込成型温度で、「自
然延伸比（natural stretch ratio)」又はＮＳＲを有すると言うことができる。
所定の吹込成型温度でのＮＳＲを越えた延伸によって改良された物理的性質が与
えられるが、大き過ぎる延伸は、透明性の損失及び表層剥離を起こす（典型的に
、パーレセンス（pearlesence)又はパールポイント（pearl point)と呼ばれる）
。ＰＥＴの延伸特性は、幾つかの樹脂因子、種としてＩＶ（分子量）及びコポリ
マー含有量に非常に依存性である。一般的に、ＩＶが低下し、コポリマー含有量
が増加するとき、ＮＳＲ及びパーレセンスが始まる温度が上昇する。大型ＳＢＭ
容器で使用するためのＰＥＴのＮＳＲを増加させることによって、標準的ＰＥＴ
ボトルポリマーで予想されるものよりも低い吹込成型温度で、適切な材料分布及
び機械的配向を達成することが可能である。これは、最適に設計されたプリフォ
ームを使用し、大型ＳＢＭ容器のための吹込成型工程の間の結晶性ヘイズの形成
を回避する能力になる。
【００２０】 本発明のポリエステルは、優れた結晶化（低下した結晶化速度、ヘイズ形成等
）及び延伸特性（より高い自然延伸比、増加したフリーブロー体積等）を示し、
これによって、延伸吹込成型（ＳＢＭ）装置又はＳＢＭ装置技術を使用する、大
型延伸吹込成型した（機械的に配向した）ＰＥＴボトルの製造が可能になる（又
はそのための加工ウィンドウが増加する）。本発明のボトルは、増加した透明性
、改良された物理的性質及び大型容器の製造を可能にする改良された加工性を示
す。
）及び延伸特性（より高い自然延伸比、増加したフリーブロー体積等）を示し、
これによって、延伸吹込成型（ＳＢＭ）装置又はＳＢＭ装置技術を使用する、大
型延伸吹込成型した（機械的に配向した）ＰＥＴボトルの製造が可能になる（又
はそのための加工ウィンドウが増加する）。本発明のボトルは、増加した透明性
、改良された物理的性質及び大型容器の製造を可能にする改良された加工性を示
す。
【００２１】 驚くほど良好な物理的性質及び透明性を有する大型ボトルも開示される。従っ
て、本発明はコポリエステル変性剤によってＩＶをバランスさせることによって
形成され、好ましくは、約０．７５〜約０．８５dL／ｇのＩＶ及び約３．５モル
％から約２０モル％までのコポリマー変性剤を含んでなるポリエステルから製造
された容器に更に関する。本発明のボトルは、驚くほど良好な物理的性質及び所
望のレベルの透明性並びに改良された加工特性及び生産量を示す。
て、本発明はコポリエステル変性剤によってＩＶをバランスさせることによって
形成され、好ましくは、約０．７５〜約０．８５dL／ｇのＩＶ及び約３．５モル
％から約２０モル％までのコポリマー変性剤を含んでなるポリエステルから製造
された容器に更に関する。本発明のボトルは、驚くほど良好な物理的性質及び所
望のレベルの透明性並びに改良された加工特性及び生産量を示す。
【００２２】 結晶化速度の低下によって、延伸吹込成型装置での極めて大きい容器の製造で
、結晶性ポリエステルを使用することが可能になり、それによって、所望の容器
透明性を維持しながら、増加した機械的延伸又は配向により物理的性質を改良す
る好機になる。増加したコポリマー変性剤は結晶化速度を低下させるのみならず
、より低い吹込成型温度で自然延伸比を増加させる。自然延伸比のこの増加は、
製造の吹込成型段階の間の結晶性ヘイズの形成を回避するために十分に低い吹込
成型温度を保持しながら、良好な材料分布及び許容できる配向のためのプリフォ
ーム設計を最適化するために重要である。
、結晶性ポリエステルを使用することが可能になり、それによって、所望の容器
透明性を維持しながら、増加した機械的延伸又は配向により物理的性質を改良す
る好機になる。増加したコポリマー変性剤は結晶化速度を低下させるのみならず
、より低い吹込成型温度で自然延伸比を増加させる。自然延伸比のこの増加は、
製造の吹込成型段階の間の結晶性ヘイズの形成を回避するために十分に低い吹込
成型温度を保持しながら、良好な材料分布及び許容できる配向のためのプリフォ
ーム設計を最適化するために重要である。
【００２３】 詳しくは本発明は、例えば延伸吹込成型により結晶化され、二軸配向され、そ
して上記開示したポリエステルから成型された大型容器に関する。
して上記開示したポリエステルから成型された大型容器に関する。
【００２４】 本発明は更に、上記規定した組成、約５．０より大きい２１２°Ｆでのフープ
延伸比及び結晶性ヘイズの形成を伴わないで厚肉プリフォームを射出成型するた
めに十分な結晶化半時間を有するポリエステルを提供することからなる、大型容
器の成型方法に関する。この方法は更に、該プリフォームを、吹込成型工程の間
に結晶性ヘイズを形成することなく該ボトルを成型するために適した条件下で延
伸吹込成型する工程を含む。
延伸比及び結晶性ヘイズの形成を伴わないで厚肉プリフォームを射出成型するた
めに十分な結晶化半時間を有するポリエステルを提供することからなる、大型容
器の成型方法に関する。この方法は更に、該プリフォームを、吹込成型工程の間
に結晶性ヘイズを形成することなく該ボトルを成型するために適した条件下で延
伸吹込成型する工程を含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＢＲ，ＣＡ，Ｃ Ｎ，ＪＰ，ＭＸ Ｆターム(参考） 3E033 AA20 BA17 BB01 BB04 BB05 FA03 4J029 AA03 AB04 AB07 AC01 AC02 AE01 BA02 BA04 BA05 BA07 BB03A BB12B BB13A BD02 BF09 BF18 CA02 CA04 CA05 CA06 CB04A CB06A CB10A CC05A CC06A CD03 CD04 FC05 FC08 FC36 FC38 HA01 HB01 HB06 JF471 JF571 KB02 KE02 KE03
Claims (18)
- 【請求項１】 重量が約２００ｇより重い、透明な延伸吹込成型ポリエステ
ル容器。 - 【請求項２】 前記ポリエステルが、約９６．５モル％以下のテレフタル酸
又はナフタレンジカルボン酸を含む二酸成分及びグリコール成分から形成され、
約０．７５〜約０．８５のＩＶを有する、請求項１に記載の容器。 - 【請求項３】 前記二酸成分が約６モル％〜約１７モル％のＩＰＡを更に含
む請求項２に記載の容器。 - 【請求項４】 前記グリコール成分がエチレングリコールを更に含む請求項
２又は請求項３に記載の容器。 - 【請求項５】 前記グリコール成分が約４モル％〜約１０モル％のＣＨＤＭ
を更に含む請求項４に記載の容器。 - 【請求項６】 前記二酸がＩＰＡ以外に約５０モル％以下の変性二塩基酸を
更に含む請求項３に記載の容器。 - 【請求項７】 前記二酸がＩＰＡ以外に約２０モル％以下の変性二塩基酸を
更に含む請求項３に記載の容器。 - 【請求項８】 前記二酸がＩＰＡ以外に約１０モル％以下の変性二塩基酸を
更に含む請求項３に記載の容器。 - 【請求項９】 前記変性二塩基酸が、炭素数８〜１４の芳香族ジカルボン酸
、炭素数４〜１２の脂肪族ジカルボン酸又は炭素数８〜１２のシクロ脂肪族ジカ
ルボン酸からなる群から選ばれる、請求項３に記載の容器。 - 【請求項１０】 前記変性二塩基酸がフタル酸、テレフタル酸、ナフタレン
−２，６−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸
、ジフェニル−４，４′−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項９
に記載の容器。 - 【請求項１１】 前記グリコール成分が炭素数６〜２０のシクロ脂肪族ジオ
ール又は炭素数３〜２０の脂肪族ジオールからなる群から選択された変性グリコ
ールを更に含む請求項３に記載の容器。 - 【請求項１２】 前記変性グリコールがジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、プロパン−１，３−ジオール、ブタン−１，４−ジオール、ペン
タン−１，５−ジオール、ヘキサン−１，６−ジオール、３−メチルペンタンジ
オール−（２，４）、２−メチルペンタンジオール−（１，４）、２，２，４−
トリメチルペンタン−ジオール−（１，３）、２−エチルヘキサンジオール−（
１，３）、２，２−ジエチルプロパン−ジオール−（１，３）、ヘキサンジオー
ル−（１，３）、１，４−ジ−（ヒドロキシエトキシ）−ベンゼン、２，２−ビ
ス−（４−ヒドロキシシクロヘキシル）−プロパン、２，４−ジヒドロキシ−１
，１，３，３−テトラメチル−シクロブタン、２，２−ビス−（３−ヒドロキシ
エトキシフェニル）−プロパン、２，２−ビス−（４−ヒドロキシプロポキシフ
ェニル）−プロパン及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項１１に記
載の容器。 - 【請求項１３】 約９６．５モル％以下のテレフタル酸又はナフタレンジカ
ルボン酸を含む二酸成分及びグリコール成分から形成された、約０．７５〜約０
．８５のＩＶを有するポリエステル約２００〜約８００ｇからプリフォームを成
型し、そして該プリフォームを容器に延伸吹込成型することを含んでなる方法。 - 【請求項１４】 前記二酸成分が約６モル％〜約１７モル％のＩＰＡを更に
含む請求項１３に記載の方法。 - 【請求項１５】 前記グリコール成分がエチレングリコールを更に含む請求
項１３又は請求項１４に記載の方法。 - 【請求項１６】 前記グリコール成分が約４モル％〜約１０モル％のＣＨＤ
Ｍを更に含む請求項１５に記載の方法。 - 【請求項１７】 前記二酸がＩＰＡ以外に約５０モル％以下の変性二塩基酸
を更に含む請求項１４に記載の方法。 - 【請求項１８】 前記グリコール成分が炭素数６〜２０のシクロ脂肪族ジオ
ール又は炭素数３〜２０の脂肪族ジオールからなる群から選ばれた変性グリコー
ルを更に含む請求項１６に記載の方法。
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|---|---|---|---|
| US5371797P | 1997-07-25 | 1997-07-25 | |
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| US60/053,717 | 1998-06-29 | ||
| US09/106,294 US6309718B1 (en) | 1997-07-25 | 1998-06-29 | Large polyester containers and method for making same |
| PCT/US1998/015467 WO1999005197A1 (en) | 1997-07-25 | 1998-07-24 | Large polyester containers and method for making same |
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|---|---|
| JP2001510869A true JP2001510869A (ja) | 2001-08-07 |
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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| EP (1) | EP0998512B2 (ja) |
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