JPH04500982A - 改良された加工性を有する改質ポリ(エチレン2,6―ナフタレンジカルボキシレート) - Google Patents
改良された加工性を有する改質ポリ(エチレン2,6―ナフタレンジカルボキシレート)Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
改良された加工性を有する改質ポリ(エチレン本発明は、改良された加工性を有
する新規なポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカルボキシレート)(本明細書
中においてPENと称することもある)に関する。さらに詳しくは、本発明は比
較的容易に加工される、溶融粘度か低減されたPENに関する。
背景の説明
ポリ(エチレンテレフタレート)(本明細書中においてPETと称することもあ
る)は包装材料として公知である。しかしながら、PETのバリヤーを通る気体
拡散速度は、はとんどの食品包装用に使用される材料から望まれるよりも高い。
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸(本明細書中においてNDAと称することも
ある)から製造されたポリエステルは、はるかに普通に入手でき且つはるかに低
コストであるテレフタル酸から製造されたポリエステルよりも優れた耐気体透過
性を示す。特に、NDA及びエチレングリコールから形成されたポリエステル、
すなわち、PENは、これらのポリエステルの単分子層を用いるかまたはこれら
のポリエステルから二次加工された、高温充填された食品及び飲料用容器中にお
ける気体分子の保持という点でPETよりも優れている。すなわち、PENのバ
リヤーを通る酸素及び他の気体に関する気体拡散速度は、PETの同様な形状の
場合の速度よりも遅い。従って、PENから二次加工された包装材料は高温充填
高バリヤー用に極めて望ましい。
比較的高い融点、すなわち、510叩(265°C)及び高溶融粘度を有するP
ENの有用な容器を得るために、PENは射出ストレッチブロー成形、再加熱ス
トレッチブロー成形または押出ブロー成形によって加工できる。PENを加工す
るのに必要とされる高温は、しばしば、加工の間に分子量を極端に低下させる。
代表的には、PEN加工には575叩(300°C)〜600叩(315°C)
超の加工温度が必要とされる。分子量の低下を相殺するためには、実際に製造さ
れるPEN容器において所望の分子量で終わることができるように実際に必要と
されるよりも高い分子量の材料を製造することが必要である。通常、分子量が高
いほど溶融粘度か高くなり、高い加工温度を必要とする。従って、PENの加工
は面倒であって、分子量は制御が困難である。
従って、融点を低下させるかまたは溶融粘度を低下させることによってPENの
加工性を改良することが必要とされている。
高溶融粘度を有することはいくつかの用途では利点てあり得るであろうから、P
ENの融点を低下させることが、加工性の改良への望ましいアプローチである。
発明の要約
従って、本発明の一つの目的は、融点の低下した、従って、比較的容易に加工す
ることができるPENを提供することにある。
本発明のこの目的及び他の目的は、本発明の詳細な説明から明白になろう。本発
明によれば、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジエチレングリコール、1,4
−シクロヘキサンジメタツール、イソフタル酸及びテレフタル酸から選択された
少なくとも1種のジカルボン酸またはグリコール0,1〜10モル%のモノマー
単位で改質されたポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカルボキシレート)が提
供される。
本発明はまた、ここで具体的に示した少なくとも1種のコモノマー0.1〜10
モル%でPENを改質することによってPENの融点を低下させる方法に関する
。本発明はさらにPENで作られた製品を提供する。
好ましい実施態様の詳細な説明
はとんどのポリエステルの場合のようにPENの融点はコポリマーを製造するこ
とによって低下させることができる。
しかしながら、これは時には溶融粘度を増大させることもあり、望ましいバリヤ
ー性、熱的性質及び強度特性を有すると共に、溶融粘度を増大させることなく、
融点が望ましく低下されたPENを製造するためには、コポリマーの製造におい
てコモノマーの選択が決定的なものである。本発明者らは、2.7−ナフタレン
ジカルボン酸、ジエチレングリコール、1.4−シクロヘキサンジメタツール、
イソフタル酸またはテレフタル酸からのモノマー単位10モル%以下を混合する
ことによってバリヤー性、熱的性質及び強度特性に影響を与えたり、溶融粘度の
有意な増大を引き起こすことなく、PENの融点が低下されることを発見した。
2,7−ナフタレンジカルボン酸からのモノマー単位lOモル%以下を有するP
ENが好ましい。
本明細書中に記載した改質PENはポリマーと称する。当業者ならば、この用語
の厳密な意味において、改質PENは実際にはコポリマーであることがわかるで
あろう。しかしながら、便宜上、本明細書中では改質PENをポリマーと称する
ものとする。
本明細書中に記載するように、ポリエステルはジカルボン酸成分100モル%及
びグリコール成分100モル%から製造される。いずれも特定の酸またはグリコ
ール0.1〜10モル%で改質することかできる。改質剤はまた、ここで特定し
た少なくとも1種の酸と少なくとも1種のグリコールとの組合せであることがで
き、改質は総200モル%のうち、O,1〜10モル%であろう。
本発明の改質PENは0,60〜0.90dl/ g 、好ましくは0,70〜
0.80dl/ gのインヘレント粘度を有する。この改質PENは未改質PE
Nに相対して10〜18°C低下した融点を有し、従って、改質PENよりも低
い温度で加工できる。
本発明のPENは、当業者によく知られた常用の縮合重合法によって製造される
。たとえば、モノマーをバッチにおいてまたは押出機中において反応させること
によってPENを塊重合させて、PENのペレットを製造することができる。
塊重合によって最初に製造されるポリマーは分子量を増加させるために固相重合
によってさらに改質できる。本ポリエステルの製造に使用できる常用のポリマー
加工法は当業者にはよく知られている。
本発明に係るPENは包装用フィルムなどに押出される、容器のような製品を成
形(たとえば、常用の射出ブロー成形)するのに使用できる。常用の添加剤、た
とえば、安定剤、可塑剤、着色剤などを使用できる。
意外にも、コポリマーからは、同時に所望のバリヤー性、強度特性及び熱的性質
を保持しながら、比較的低い融点及びインヘレント粘度が得られる。表1は種々
の量の2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジエチレングリコール、1,4−シク
ロヘキサンジメタツール、テレフタル酸及びイソフタル酸モノマー単位を含むP
ENフィルムならびに対照、すなわち、未改質PENフィルムに関する物理学的
特性を示す。表1から、2,7−ナフタレンジカルボン酸モノマー単位含有PE
Nのインヘレント粘度は対照PENのインヘレント粘度より実質的に低いことが
わかる。同様に、各改質PENフィルムの融点は対照の融点より低い。しかしな
がら、酸素透過性、透湿度、引張り強さ、伸び及び曲げ弾性率特性は依然として
対照と実質的に同様である。従って、本発明者らは、所望のバリヤー性、熱的性
質及び強度特性の重大な減少を引き起さずに融点及びインヘレント粘度か選択的
に低下された改質ポリエステルを見出した。
発明の他の特徴は、代表的な実施態様の以下の説明において明白になるが、これ
らの実施態様は発明を説明するために記載するのであって、発明を限定するもの
ではない。
2.6−シメチルナフタレンジカルボキシレートをエチレングリコールと反応さ
せて、I、 V、が0.50dl/ Hのポリ(エチレン2.6−ナフタレンジ
カルボキシレート)のペレットを生成する。ペレットを200°Cにおいて結晶
化し、次いで、220°Cにおいてインヘレント粘度o、 72dl/ gまで
固相重合させる。
この材料を220°Cにおいてデシカントドライヤー中で最少16時間乾燥させ
、374インチブラベンダー押出機中で使用して、インヘレント粘度0.60d
l/ gの20m1lフイルムを生成する。
このフィルムの一部を140°CにおいてT、 M、ロングフィルムストレッチ
ャー(Long Film 5tretcher)によって二軸延伸する。フィ
ルム特性については表1を参照。
例2
エチレングリコールを2,6−シメチルナフタレンジカルボキシレート/2,7
−シメチルナフタレンジカルボキシレート(2,7−異性体は反応混合物の5ま
たは10モル%である)の混合物と反応させて、インヘレント粘度0.50dl
/ gのPENのペレットを生成する。これらのサンプルを例1に記載したよう
にして結晶化及び固相重合させてインヘレント粘度0.65dl/ gの材料を
得る。これらのサンプルを例1に記載したようにしてフィルムに押出する。2.
7−異性体5モル%を含むサンプルは1. V、 = 0.61のフィルムを、
2,7−異性体10モル%を含むサンプルは1.V、 0.64のフィルムを生
じる。
これらのフィルムサンプルの一部を例1に記載したようにして二軸延伸する。フ
ィルム特性については表1参照。
例3
反応混合物中にジエチレングリコール(D E C)または1゜4−シクロヘキ
サンジメタツール(CHDM)10モル%を含む以外は例1及び2に記載したよ
うにしてPENを生成して、インヘレント粘度が各々、0.73及び0.82d
l/ gのコポリ(エチレン/ジエチレン2,6−ナフタレンジカルボキシレー
ト)及びコポリ(エチレン/l、4−シクロヘキサンジメタツール2,6−ナフ
タレンジカルボキシレート)のサンプルを得る。例1に記載したようにしてフィ
ルムサンプルを生成し、特性を得る。
例4
反応混合物中にジメチルテレフタレー) (DMT)またはジメチルイソフタレ
ート(DMI)10モル%を含む以外は例1及び2に記載したようにしてPEN
を生成して、インヘレント粘度が各々、0.75dl/ gのコポリ(エチレン
2,6−ナフタレンジカルボキシレート/テレフタレート)またはコポリ(エチ
レン2,6−ナフタレンジカルボキシレート/イソフタレート)のサンプルを得
る。例1に記載したようにしてフィルムサンプルを生成し、特性を得る。
本明細書中で使用するインヘレント粘度(+、V、)はフェノール60重量%及
びテトラクロロエタン40重量%からなる溶媒100m1当りポリマー0.50
gを用いて25°Cにおいて測定する。
機械的性質の測定のためにここで使用する試験は次の通りである:
透湿度 ASTM F372
引張り強さ ASTM D638〜80伸び ASTM D638〜80
曲げ弾性率 ASTM D790〜80゜例中、酸素透過性は、ASTM D
3985に従って、モコンオキストラン(MOCON 0xtran) 10〜
50計測器を用いて30°Cにおいて1気圧の酸素分圧差下で24時間、1m1
l厚サンプル(100平方インチ)を透過させてdで測定する。
本明細書中でポリエステルまたはコポリエステルの形成において酸が特定されて
いる場合には、通常の実施では酸自体よりむしろ酸のエステル形成性誘導体を使
用したほうがよいことを理解すべきである。
特に断わらない限り、全ての部、百分率、比などは重量に基づく。強化用ガラス
線維及び成核剤の重量は総組酸物重量に基づく。
本発明の多くの修正及び変更が上記教示に鑑みて可能なことは明白である。従っ
て、添付した請求の範囲の範囲内ならば、本明細書中に具体的に記載した以外の
方法で発明を実施することができることか理解される。
国際調査報告
国際調査報告
LIS 8904384
Claims (9)
- 1.2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジエチレングリコール、1,4−シクロ ヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びテレフタル酸から選ばれた少なくとも 1種のジカルボン酸またはグリコール0.1〜10モル%のモノマー単位を有す ることを特徴とするポリエステルポリ(エチレンナフタレン−2,6−ジカルボ キシレート)。
- 2.5〜10モル%の前記コモノマー単位を有することを特徴とする請求の範囲 第1項のポリエステル。
- 3.インヘレント粘度0.60〜0.90dl/gを有することを特徴とする請 求の範囲第1項のポリエステル。
- 4.前記コモノマー単位が2,7−ナフタレンジカルボン酸のみから誘導される 請求の範囲第1項のポリエステル。
- 5.187〜190℃の範囲の融点を有することを特徴とする請求の範囲第1項 のポリエステル。
- 6.2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジエチレングリコール、1,4−シクロ ヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びテレフタル酸から選ばれた化合物0. 1〜10モル%をポリマー反復単位に導入することを特徴とする、溶融粘度を増 加させることなく、融点が低下されたポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカル ボキシレート)の製造方法。
- 7.前記化合物が2,7−ナフタレンジカルボン酸である請求の範囲第6項に係 る方法。
- 8.請求の範囲第1項のポリエステルを含んでなるフィルムまたはシート材料。
- 9.請求の範囲第1項のポリエステルを含んでなる食品用容器。
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