JP2001509523A - 着色されたタイヤ用のゴム組成物 - Google Patents

着色されたタイヤ用のゴム組成物

Info

Publication number
JP2001509523A
JP2001509523A JP2000502100A JP2000502100A JP2001509523A JP 2001509523 A JP2001509523 A JP 2001509523A JP 2000502100 A JP2000502100 A JP 2000502100A JP 2000502100 A JP2000502100 A JP 2000502100A JP 2001509523 A JP2001509523 A JP 2001509523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
bis
alkyl
methylene
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000502100A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001509523A5 (ja
JP4511022B2 (ja
Inventor
ディディエール ヴァッスール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Compagnie Generale des Etablissements Michelin SCA
Original Assignee
Compagnie Generale des Etablissements Michelin SCA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Compagnie Generale des Etablissements Michelin SCA filed Critical Compagnie Generale des Etablissements Michelin SCA
Publication of JP2001509523A publication Critical patent/JP2001509523A/ja
Publication of JP2001509523A5 publication Critical patent/JP2001509523A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4511022B2 publication Critical patent/JP4511022B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3467Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having more than two nitrogen atoms in the ring
    • C08K5/3472Five-membered rings
    • C08K5/3475Five-membered rings condensed with carbocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/13Phenols; Phenolates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3412Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having one nitrogen atom in the ring
    • C08K5/3432Six-membered rings
    • C08K5/3435Piperidines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/37Thiols
    • C08K5/372Sulfides, e.g. R-(S)x-R'

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、カーボンブラックを含まない、白色、透明または着色されたタイヤ用ゴム組成物に関連し、該組成物は、少なくとも一種のジエンエラストマー、白色または着色された強化フィラーおよび光酸化防止用保護系を含み、該保護系が、少なくとも(A) 2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C10)アルキル-6-(C1〜C12)アルキルフェノール]; (B) ジアルキルチオジプロピオネート、ここでそのアルキル基は、同一でも異なっていてもよく、C1〜C30の基、好ましくはC8〜C20の基であり; (C) 2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール; (D) 2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS」アミンを主成分とするものであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、タイヤ用のゴム組成物に関し、またこれら組成物を、酸素と光との
共同作用による、光-酸化性雰囲気による老化に対して保護するための、劣化防 止剤にも関連する。 更に具体的には、本発明は、カーボンブラックを含まず、かつ少なくとも一種
の白色または着色フィラー、特にシリカによって強化された、白色、透明または
着色ジエンゴム組成物の、光-酸化防止性保護に関するものであり、このような 組成物は、硫黄-加硫され、かつ着色されたタイヤの一部を構成する。
【0002】 (背景技術) 知られているように、天然および合成何れにしろ、本質的に不飽和ジエンゴム
の加硫ゴム組成物は、その分子鎖における二重結合の存在のために、これらが保
護されていない場合には、公知の酸化メカニズムによって、大気に長期間曝され
た後には、多少とも迅速に劣化する可能性がある。これらの複雑なメカニズムは
、例えば以下の文書中に記載されている: 文献[1]: 「タイヤ配合(Tire compound
ing)」における「タイヤ用途用の劣化防止剤 (Antidegradants for tire applicat
ions)」,エデュケーションシンポジウム(Education Symposium) No.37 (ACS),ク リーブランド,コミュニケーション(Communication) I, 1995, 10月; 文献[2]: 「
非-ブルーミング性高性能劣化防止剤(Non-blooming high performance antidegr
adants)」, Kautschuk Gummi Kunststoffe, Year 47, No.4, 1994, 248-255; 文 献[3]: Encycl. Polym. Sci. & Eng., 第2版, Vol.2, 73-91における「酸化防止 剤(Antioxidants)」。これら二重結合の開列および該硫黄架橋の酸化に引き続き 、これらは該加硫ゴム組成物の剛化または脆化をもたらし、この劣化は、「熱-酸
化」による熱の作用との組み合わせで、あるいはまた「光-酸化」による光の作用と
の組み合わせの下で、更に促進される(例えば、文献[4]: 「ポリマーの光酸化お よび安定化(Photooxidation and stabilization of polymers)」, Trends in Pol
ym. Sci., Vol.4, No.3, 1996, 92-98; 文献[5]: 「ゴムの劣化メカニズム(Degra
dation mechanisms of rubbers)」, Int. Polym. Science and Technol., Vol. 2
2, No.12, 1995, 47-57を参照のこと)。
【0003】 一般的に、種々の酸化防止剤の開発および販売によって、これらの酸化現象を
抑制することが可能となっており、中でも最も効果的なものは、公知の如く、キ
ノリンの誘導体(TMQ)またはp-フェニレンジアミンの誘導体(PPDまたはPPDA)であ
り、後者は前者よりもかなり活性が高く、これらは、例えばN-1,3-ジメチルブチ
ル-N'-フェニル-p-フェニレンジアミン(6-PPD)を包含する。これらTMQおよびPPD
-型の劣化防止剤は、しばしば相互に組み合わされ、今日では広く利用されてお り、また少なくとも部分的にカーボンブラックが充填されて、これに特徴的な黒
色に着色された、公知の型のゴム組成物において、全く系統的に使用されている
(例えば、上記参考文献[1]〜[3]を参照のこと)。
【0004】 燃料の節約および環境保護の要件が、優先されるので、また特に欧州特許出願
EP-A-0,501,227の公開以来、シリカで強化した組成物が、再び広く注目されつつ
ある。この特許出願は、好ましくは主として特殊な沈降シリカによって強化され
た、硫黄‐加硫性ゴム組成物を記載しており、該沈降シリカは、他の特性、特に
接着性、耐久性および耐摩耗性に悪影響を及ぼすことなく、実質的に改善された
転がり抵抗を有するタイヤの製造を可能とする。 最近公開された欧州特許出願EP-A-0,810,258は、他の特殊な白色フィラーによ
り強化された、新規なジエンゴム組成物を開示しており、この場合、該フィラー
は高い分散性をもつ特別なアルミナ(Al2O3)であり、これはまた相反する諸特性 の、優れた折衷性をもつタイヤまたはトレッドを得ることをも可能とする。 このように、今後は、特に乗用車の分野における美観上の理由から、ユーザー
の現実の期待を満たし、一方で燃料の実質的な節減をももたらすことのできる、
市販の着色されたタイヤを考案することが可能である。
【0005】 従来の黒色のゴム組成物における長年にわたる研究の後に、開発されかつ最適
化された、以前に記載された該酸化防止剤は、排他的に白色フィラー、特にシリ
カまたはアルミナが充填されたタイヤ用ゴム組成物を保護するには、不適当であ
ることが分かった。というのは、その主成分および特に上で言及したTMQまたはP
PD誘導体が、耐光堅牢性に劣り、UV輻射の作用下で、これらは有害な色の変化を
生じ、かつ該ゴム組成物を染色し、従ってこれらを白色、透明または着色された
組成物を実現する上で使用することはできないからである。その上、これまで従
来の組成物において、極めて有効なUV吸収剤として機能していたカーボンブラッ
クが存在しないことは、前に記載した全ての劣化過程、特に光-酸化による劣化 を、一層深刻なものとする。
【0006】 従って、着色されたタイヤを開発するためには、光-酸化による老化に対して 保護するための新規な系を開発することが必要となっており、該系は、黒色タイ
ヤで使用されているものとは異なり、新規な諸特性における折衷性、特に効果的
なUV抵抗性を有し、一方で保護すべき該組成物に関して、耐光-堅牢性および非-
染色性を有するものである。 この研究中に、本出願人は、上記の要件を満たす、耐光-酸化防止系を見出し 、このものは第一に硫黄加硫と相溶性であり、かつ第二にタイヤの苛酷な使用条
件(温度、動的応力による疲労)とも相溶性である。
【0007】 (発明の開示) 結局、本発明の第一の課題は、カーボンブラックを含まない、白色、透明また
は着色されたタイヤ用のゴム組成物を提供することであって、該組成物は、少な
くとも一種のジエンエラストマー、白色または着色された強化フィラーおよび光
酸化防止用保護系を含み、該保護系が、少なくとも (A) 2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C10)アルキル-6-(C1〜C12)アルキルフェノー ル]; (B) ジアルキルチオジプロピオネート、ここでそのアルキル基は、同一でも異な
っていてもよく、C1〜C30の基、好ましくはC8〜C20の基であり; (C) 2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール; (D) 2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS」アミン を主成分とするものであることを特徴とする。
【0008】 本発明の課題は、着色されたタイヤまたはこのようなタイヤ用の着色されたゴ
ム物品を提供することであり、これらが本発明のゴム組成物を含む場合、このよ
うな物品は、特にトレッド、例えばこれらトレッドの下部に配置される下層、側
壁、当て材、ビード、およびより一般的にはタイヤの一部を構成する任意のゴム
層である。 「着色された」タイヤまたはゴム物品とは、この説明においては、少なくともそ
の一部が従来の黒色以外の、白色を含む色を持つ、タイヤまたはゴム物品を意味
するものと理解される。
【0009】 更に、本発明の課題は、白色、透明または着色されたタイヤ用の、カーボンブ
ラックを含まないゴム組成物を、光-酸化による老化に対して保護する方法を提 供するものであって、この方法は、該組成物の加硫前に、これと上記のような光
-酸化防止系とを混合することによって、該系を配合することを特徴とする。 最後に、本発明の課題は、これらの白色、透明または着色されたタイヤ用のゴ
ム組成物を、光-酸化に対して保護するための、上記のような光-酸化防止系の使
用法を提供することにある。 本発明並びにその利点は、以下の説明および態様の例を参照することによって
、容易に理解されるであろう。
【0010】 I. 測定および利用するテスト 本発明のゴム組成物の諸特性は、以下に示すようにして評価される。該光-酸 化、熱-酸化および比色テストにおいて、使用するテストサンプルは、mmで表し た(110×15×2.5)なる寸法(L×l×e)をもつ、ゴムストリップからなる、標準化 されていないテストサンプルである。I-1. 引張りテスト これらのテストは、弾性応力および破壊特性の測定を可能とし、硬化された混
合物について実施されるこれらテストは、1988年9月の標準的なAFNOR-NF-T46-00
2に従って実施される。該サンプルの割線モジュラス(単位: MPa)は、10%伸び(M1
0)および100%伸び(M100)において測定する。本明細書において特に述べない限り
、これら全ての引張り強さの測定は、1979年12月の標準的なAFNOR-NF-T40-101に
従って、正規の温度並びに湿度条件の下で実施する。
【0011】I-2. ショアA硬度テスト これらの測定は、標準的なASTM D 2240-86に従って、硬化後の該組成物の硬度
を評価することを可能とする。I-3. ヒステリシス損 このヒステリシス損(HL)は、60℃での第6回目の衝撃におけるリバウンドによ って測定され、以下の式に従って、%単位で表される: HL(%) = 100 [(W0‐W1)/ W0] ここで、W0は供給されたエネルギーであり、W1は放出されたエネルギーである。
【0012】I-4. 光-酸化テスト 硬化状態にある該組成物を、以下の方法で、促進光-老化させる: 該テスト片 の一方の面を、60℃にて、SEPAP 12/24 (MPC) の囲い内で、4灯の高圧水銀蒸気 ランプ(MAZDA MA400)の照明の下に、12日間暴露する。 次いで、機械的および比色的特性の変動を測定する。特に、促進光-老化後の 引張りテストは、インストロン(Instron)1122装置で、低牽引速度(10 mm/分)に て、第一の伸びにおける、低い伸び率(10%および25%)の応力において、該テスト
サンプルの伸び率測定によって実施する。測定した応力は、F10およびF25と呼ぶ
【0013】I-5. 熱-酸化テスト これらテストは、テストした該物質の熱酸化に対する耐性を評価することを可
能とする。このために、一定温度70℃にて、換気オーブン内で30日間の熱-酸化 による老化の後に、パラメータM10、M100およびHLを測定した。
【0014】I-6. 比色テスト 比色測定値は、D65/10構成で(昼光、観測角度: 10°)、ミクロフラッシュ(Mic
roflash) 200 D データカラー(DATA COLOR) 分光比色計により測定した。この測
光法による特性は、該比色計の指示マニュアル(1995年5月)に従って、該テスト 片の反射スペクトルを解析することによって、公知の方法で測定する。 これら測定は、3つの三次元比色座標L*、a*、b*の「CIE LAB」系に変換され
る。この系において、 ‐該a*軸は、緑-赤色度座標を表し、-100(緑)から+100(赤)の等級をもつ。 ‐該b*軸は、青-黄色度座標を表し、-100(青)から+100(黄)の等級をもつ。 ‐該L*軸は、明度座標を表し、0(黒)から100(白) の等級をもつ。 ‐ΔE = [(ΔL*)2 + (Δa*)2 + (Δb*)2]1/2は、老化されていないコントロ ールに対する、各サンプルの全体的な平均の測光法によるずれを示し、ΔEが高 いほど、多くの該組成物の有する初期の色が失われる。
【0015】 II. 本発明を実施する条件 通常の添加剤および場合によっては一種(またはそれ以上の)着色剤に加えて、
本発明の組成物は、少なくとも一種のジエンエラストマー、強化フィラーとして
の白色または着色したフィラー、保護すべき該組成物に対して、光堅牢性でかつ
非‐染色性である、光‐酸化防止用の保護系を含み、該系は、少なくとも組み合
わせとして、上記の化合物A、B、CおよびDを含む。II-1. ジエンエラストマー 「ジエン」エラストマーまたはゴムは、公知の如く、少なくとも部分的に(即ち 、ホモポリマーまたはコポリマー)ジエンモノマー(モノマーは、共役であろうが
なかろうが、2つの炭素‐炭素二重結合をもつ)から得られるエラストマーを意 味する。 一般的に、「本質的に不飽和の」ジエンエラストマーとは、ここでは少なくとも
部分的に、ジエン(共役ジエン)を起源とする構成員または単位のある含有率を有
する、共役ジエンモノマーから得られるジエンエラストマーを意味し、該単位の
含有率は、15%(モル%)を越えるものである。
【0016】 このように、例えばブチルゴムまたはジエンとEPDM型のα-オレフィンとのコ ポリマー等のジエンエラストマーは、上記の定義には入らず、また特に「本質的 に飽和の」ジエンエラストマー(常に15%未満の、低いまたは極めて低いジエン起 源の単位の含有率をもつ)として記載することができる。 「本質的に不飽和の」ジエンエラストマーのカテゴリーにおいて、「高度に不飽 和性の」ジエンエラストマーは、特に50%を越えるジエン起源(共役ジエン)の単位
の含有率を有するジエンエラストマーを意味するものと理解される。 前に示したように、本発明は、第一におよび真先に本質的に不飽和のジエンエ
ラストマーを主成分とする、該タイヤ用組成物の、光-酸化防止用保護策に関連 する。該ジエンエラストマーの中でも、炭素原子数4〜12の共役ジエンモノマー の重合によって得られるホモポリマーおよび一種以上の共役ジエンモノマーと、
一種の他の共役ジエンモノマー、または一種以上の炭素原子数8〜20のビニル芳 香族化合物との共重合により得られる、コポリマーを使用することが好ましい。
【0017】 適当な共役ジエンは、特に1,3-ブタジエン、2-メチル-1,3-ブタジエン、2,3- ジ(C1〜C5アルキル)-1,3-ブタジエン、例えば2,3-ジメチル-1,3-ブタジエン、2,
3-ジエチル-1,3-ブタジエン、2-メチル-3-エチル-1,3-ブタジエン、2-メチル-3-
イソプロピル、アリール-1,3-ブタジエン、1,3-ペンタジエンおよび2,4-ヘキサ ジエンである。 適当なビニル芳香族化合物は、特にスチレン、オルト-、メタ-およびパラ-メ チルスチレン、市販の「ビニルトルエン」混合物、p-tert-ブチルスチレン、メト キシスチレン、クロロスチレン、ビニルメシチレン、ジビニルベンゼンおよびビ
ニルナフタレンである。
【0018】 該コポリマーは、99〜20質量%のジエン単位および1〜80質量%のビニル芳香 族単位を含むことができる。該エラストマーは、任意の微小構造をもつことがで
き、これは使用した重合条件、特に改質剤および/またはランダム化剤の有無お よび使用する改質剤および/またはランダム化剤の量の関数である。該エラスト マーは、例えばブロック、ランダム、序列または微小序列エラストマーであり得
、また分散または溶液重合により調製できる。 好ましいものは、ポリブタジエン、特に4〜80%の1,2-単位の含有率を有するも
のおよび80%を越えるcis-1,4結合の含有率をもつもの、ポリイソプレン、ブタジ
エン-スチレンコポリマー、および特に5〜50質量%、より特定的には20〜40質量
%のスチレン含有率をもち、該ブタジエン部分の1,2結合の含有率が4〜65%およ びtrans-1,4結合の含有率が20〜80%であるもの、ブタジエン-イソプレンコポリ マーおよび特にイソプレン含有率5〜90質量%を有し、かつガラス転移温度(Tg) ‐40〜‐80℃を有するもの、イソプレン-スチレンコポリマーおよび特にスチレ ン含有率5〜50質量%およびTg‐25〜‐50℃を有するものである。
【0019】 ブタジエン-スチレン-イソプレンコポリマーの場合、スチレン含有率5〜50%お
よびより特定的には10〜40%、イソプレン含有率15〜60質量%およびより特定的 には20〜50%、ブタジエン含有率5〜50質量%およびより特定的には20〜40%、該 ブタジエン部分の1,2単位の含有率4〜85%、該ブタジエン部分のtrans-1,4単位の
含有率6〜80%、該イソプレン部分の1,2+3,4単位の含有率5〜70%、および該イソ プレン部分のtrans-1,4単位の含有率10〜50%をもつもの、およびより一般的には
‐20〜‐70℃の範囲のTgを有する、任意のブタジエン-スチレン-イソプレンコポ
リマーが適している。 勿論、該エラストマーは、カップリング剤および/または星型化剤(starring a
gent)または官能化剤により、カップリングおよび/または星型化または官能化す
ることができる。該エラストマーは、また天然ゴムであり得、また天然ゴムと任
意の合成エラストマー、特にジエンエラストマーとを主成分とするブレンドであ
ってもよい。
【0020】 特に好ましくは、本発明の組成物の該ジエンエラストマーは、ポリブタジエン
、ポリイソプレンまたは天然ゴム、ブタジエン−スチレンコポリマー、ブタジエ
ン−イソプレンコポリマー、イソプレン‐スチレンコポリマー、ブタジエン−ス
チレン−イソプレンコポリマー、あるいはこれら化合物の2またはそれ以上の混
合物からなる、高度に不飽和のジエンエラストマーからなる群から選択される。
本発明の組成物が、トレッド形状にある場合、該ジエンエラストマーは、溶液
重合で調製された、スチレン含有率20〜30質量%、該ブタジエン部分のビニル結
合の含有率15〜65%、trans-1,4結合の含有率15〜75%およびTg‐20〜‐55℃を有 するブタジエン−スチレンコポリマーであることが好ましく、このブタジエン−
スチレンコポリマーは、場合により、好ましくは90%を越えるcis-1,4結合をもつ
ポリブタジエンとの混合物として使用される。
【0021】II-2. 強化フィラー 多かれ少なかれ意図した用途に依存して、単独でまたは相互の混合物として、
タイヤ用のゴム組成物を強化できるあらゆる白色フィラー(透明フィラーとも呼 ばれる)は、強化フィラーとして適しており、例えばシリカ、アルミナ、クレー 、アルミニウムおよび/またはマグネシウムの水和物または酸化物、ベントナイ ト、タルク、チョーク、カオリンまたは酸化チタンを包含する。 好ましくは、該強化フィラーの量は、30〜150phr(エラストマーまたはゴム100
質量部当たりの質量部)、より好ましくは30〜100phrの範囲内にあり、その最適 値は意図した用途に依存し、例えば自転車のタイヤに対して予想される強化のレ
ベルは、勿論持続的に高速度で移動するのに適したタイヤ、例えばモーターサイ
クルのタイヤ、乗用車のタイヤまたは重量型トラック自動車等の実用車用タイヤ
に要求される値よりもかなり低い。
【0022】 好ましくは、特に本発明の組成物が、高速度で移動することのできるこのよう
なタイヤに関連している場合には、シリカ(SiO2)またはアルミナ(Al2O3)、ある いはこれらの混合物が、該全強化フィラーの大部分、即ち50質量%を越える量を
構成する。より好ましくは、更にシリカおよび/またはアルミナは、この全強化 フィラーの80質量%を越える量を構成する。 シリカおよび/またはアルミナは、該強化フィラー全体を構成することができ るが、意図した用途に応じて、他の白色フィラーが、有利には該強化フィラーの
より多くの部分またはより少ない部分を構成することができる。
【0023】 このように、例えばシリカまたはアルミナと組み合わせた、他の白色フィラー
は、シリカまたはアルミナを配合した該組成物の透明性、即ち多少とも半透明な
色を、不透明化する、即ち透明度を減じる作用を有する。この他の白色フィラー
は、好ましくはチョーク、タルクまたはカオリンから選択され、より好ましくは
カオリンであり、これは好ましくは、意図した用途に依存して、2.5〜12.5%、よ
り好ましくは5〜10%(シリカおよび/またはアルミナの重量に対する質量%)の量 で使用され、2.5%未満の量については、一般的にその効果は殆ど現れず、一方で
12.5%を越える量では、該加硫されたゴム組成物の機械特性が低下する可能性が ある。
【0024】 酸化チタン(TiO2)を使用した結果として、該選択された色には、パステル調の
色調が付与され、これは特に審美性に優れ、酸化チタンの量は、好ましくは意図
した用途に依存して、0.5〜7%、より好ましくは1〜3%(シリカおよび/またはアル
ミナの重量に対する質量%)の範囲で変動する。その量が0.5%未満である場合、 一般的にその効果は殆ど現れず、一方でその量が7%を越える場合には、該加硫し
たゴム組成物の表面でブルーミングを生ずる恐れがある。 勿論、本発明は、着色された強化フィラーが選択され、これが該タイヤにとっ
て望ましい色と相容れるものであるような場合にも、同様に首尾よく適用でき、
この着色されたフィラーは、場合により天然の有色フィラー、あるいはまた予め
着色操作によって得たフィラー、例えば予め着色したシリカまたはアルミナであ
ってもよい。
【0025】 使用するシリカは、当業者には公知の任意の強化シリカ、特に沈降または熱分
解シリカであり得、そのBET表面積および比CTAB表面積両者は、450 m2/g未満で あるが、特に本発明が低い転がり抵抗をもつタイヤに関連する場合には、高度に
分散性の沈降シリカが好ましい。「高度に分散性のシリカ」とは、極めて高い凝集
防止能力およびポリマーマトリックスへの分散能を示す任意のシリカを意味する
ものと理解され、このような能力は、薄層についての電子顕微鏡または光学顕微
鏡による公知の方法で観測できる。このような好ましい高度に分散性のシリカの
非−限定的な例としては、アクゾ(Akzo)から入手できるシリカパーカシル(Perka
sil) KS 430、デグッサ(Degussa)から入手できるシリカBV 3380、ローヌプーラ ンク(Rhone-Poulenc) から入手できるシリカゼオシル(Zeosil) 1165 MPおよび11
15 MP、PPGから入手できるシリカハイシル(Hi-Sil) 2000、フーバー(Huber) か ら入手できるシリカゼオポール(Zeopol) 8741または8745、および処理沈降シリ カ、例えば特許出願EP-A-0,735,088に記載されている、アルミニウムを「ドープ した」シリカを挙げることができる。
【0026】 好ましく使用される該強化アルミナは、BET表面積30〜400 m2/g、より好まし くは80〜250 m2/g、高くとも500 nm、より好ましくは高くとも200 nmなる平均粒
径、上で引用した特許出願EP-A-0,810,258に記載されているように、高率の反応
性Al-OH表面機能を有する高分散性アルミナである。このような強化アルミナの 非-限定的な例は、特にアルミナ、即ちバイコウスキー(Baikowski)のD65CR 、A1
25およびCR125である。 該強化白色フィラーが存在している物理的状態は、これが粉末、微小ビーズ、
加硫または球状で存在していようが、あまり重要ではない。勿論、「強化白色フ ィラー」は、同様に、一般的には種々の強化白色フィラーの混合物、特に高度に 分散性のシリカおよび/またはアルミナ、例えば上記のようなものを意味するも のと理解される。 任意の公知のカップリング剤を使用して、該強化白色フィラーと該ジエンエラ
ストマー、例えばオルガノシラン、特にポリ硫酸化アルコキシシラン、例えばビ
ス(トリアルコキシ-(C1〜C4)シリルプロピル)テトラスルフィド、特にビス(トリ
メトキシシリルプロピル)またはビス(トリエトキシシリルプロピル) テトラスル
フィド、特に式: [(C2H5O)3Si(CH2)3S2]2で示されるこれら化合物の後者のもの 、例えばSi69なる商品名でデグッサ社により市販されているもの、またはURC2な
る商品名でオシ(Osi)により市販されているものとの、結合を生成することがで きる。
【0027】II-3. 光-酸化防止系 上記のように、本発明のタイヤ組成物は、光-酸化による老化に対して、保護 され、該保護は、この組成物に対して非-染色性であり、かつ光堅牢性である光-
酸化防止系によって達成され、該防止系は少なくとも以下の化合物を主成分とす
るものである: (A) 2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C10)アルキル-6-(C1〜C12)アルキルフェノー ル]; (B) ジアルキルチオジプロピオネート、ここでそのアルキル基は、同一でも異な
っていてもよく、C1〜C30の基、好ましくはC8〜C20の基であり; (C) 2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール; (D) 2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS」アミン。 該フェノール化合物Aは、公知の酸化防止剤である。好ましい化合物Aは、以下
の一般式(I)で示されるものである:
【0028】
【化1】
【0029】 ここで、R1はC1〜C4アルキル、好ましくはメチルまたはエチルであり、R2は〜C6 アルキルまたはC5〜C12シクロアルキルである。 好ましくは、化合物Aは、2,2'-メチレン-ビス-[4-(メチルまたはエチル)-6-(C 1 〜C4)アルキルフェノールまたは2,2'-メチレン-ビス-[4-(メチルまたはエチル)
-6-(C7〜C8) シクロアルキルフェノールである。 化合物Aは、有利には2,2'-メチレン-ビス-[4-メチル-6-t-ブチルフェノール] 、2,2'-メチレン-ビス-[4-エチル-6-t-ブチルフェノール]、2,2'-メチレン-ビス
-[4-メチル-6-t-シクロヘキシルフェノール]、2,2'-メチレン-ビス-[4-メチル-6
-α-メチル-シクロヘキシルフェノール]または2,2'-メチレン-ビス-[4-メチル-6
-ノニルフェノール]からなる群から選択される。さらになお好ましくは、選択さ
れる化合物Aは2,2'-メチレン-ビス[4-(メチル)-6-t-ブチルフェノール]である 。
【0030】 ジアルキルチオジプロピオネート(アルキル-O-CO-CH2-CH2-S-CH2-CH2-CO-O-ア
ルキル)も、公知の酸化防止剤である。好ましい化合物Bとしては、特にその2つ
のアルキル基が同一のC8-C20基であるもの、有利にはジラウリル(C12)-チオジプ
ロピオネート、またはジステアリル(C18)-チオジプロピオネート(またはジオク タデシル-2,2'-チオジプロピオネート)を挙げることができる。 化合物Cは、2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールの公知の群のUV吸 収剤(「UVA」)であり、これは好ましくは以下の一般式(II)で示されるものである :
【0031】
【化2】
【0032】 ここで、R3およびR4は同一でも、異なっていてもよく、種々の置換または無置換
の、直鎖または分岐炭化水素基、特にC1〜C4アルキル基、とりわけメチルまたは
エチル、またはC7〜C20アルキルアリール基を表す。該ベンゾトリアゾールリン グは、それ自体その4-位において置換されていてもよく、例えばハロゲン化、特
に塩素化されていてもよい。 化合物Dは、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS」アミン(「 ヒンダードアミン光安定剤(Hindered Amine Light Stabilizers)」)であり、これ
は好ましくは、以下の一般式(III)で示される(ここで、Xは好ましくは水素原子 、または炭素原子数1〜20の炭化水素基、例えばC1〜C20アルコキシである):
【0033】
【化3】
【0034】 このようなHALSアミンは、ポリマーであり得、またその4-位に極めて広範囲 に及ぶ置換基をもつことができ、これらはUV安定剤の分野で周知であり、数多く
の文書、例えば「ポリマーの安定化および劣化(Polymer Stabilization and Degr
adation)」, ACSシンポジウムシリーズ280, P.P. Klemchuk編(1985)に記載されて
いる。 上記の光-酸化防止剤系は、本発明のタイヤ組成物の光-酸化防止用保護剤とし
て、それ自体十分に有効であることが明らかにされており、従ってこれらは有利
に、本発明の組成物中に存在する、唯一の光-酸化防止剤系を構成することがで き、即ち (熱)酸化防止および耐UV系の両方として機能できる。
【0035】 意図した用途並びに該保護すべきジエンエラストマーの性質に依存して、化合
物A、B、CおよびDは、本発明の組成物中に、以下のような好ましい量(phr)で存 在する: A: 1〜5、より好ましくは1.5〜2.5; B: 0.5〜3、より好ましくは0.5〜1.5; C: 0.5〜3、より好ましくは0.5〜1.5; D: 0.5〜3、より好ましくは0.5〜1.5。 該光-酸化防止系(A+B+C+D)の全含有量は、好ましくは2.5〜10 phr、より好まし くは3.0〜7.0 phrの範囲内にある。 上記の最低量以下では、この系の所定の効果が不十分であり、一方上記量の上
限を超える場合には、該保護における更なる改善は観測されず、しかもその処方
のコストは増大し続ける。
【0036】II-4. 着色剤 本発明を実施するためには、当業者には公知の、任意の型の着色剤を使用する
ことができ、この着色剤は場合により有機または無機の、かつ本発明の組成物に
可溶性または不溶性のものであり得る。その例としては、無機着色剤、例えば粉
末化した金属、特に粉末化銅またはアルミニウム、または種々の金属酸化物、特
にシリケート、アルミネート、チタネート、酸化鉄または水酸化鉄、または種々
の金属元素、例えばCo、Ni、AlまたはZnの混合酸化物を挙げることができる。同
様に、有機顔料、例えばインダンスロン、ジケトピロロ-ピロールまたはジアゾ 縮合物、および有機金属顔料、例えばフタロシアニンをも挙げることができる。
本発明の組成物の色は、従ってかなりの範囲に渡って変えることができ、例え
ば種々の色調の赤、オレンジ、緑、黄、青または褐色もしくは灰色であり得る。
同様に、着色剤を使用しなくてもよく、また白色または着色された該強化フィラ
ーそのものの色を維持することも可能である。
【0037】II-5. 種々の添加剤 勿論、本発明の組成物は、上記化合物に加えて、タイヤ用のジエンゴム組成物
において、通常使用されている成分の全てまたはその一部を含み、その例は、例
えば可塑剤、硫黄または硫黄ドナー何れかを主成分とする架橋剤系、加硫促進剤
、芳香族、ナフテンまたはパラフィン系のエキステンダー油、他の非-染色性の 劣化防止剤、特にオゾン劣化防止ワックスおよび化学的に活性なオゾン劣化防止
剤、特に環状アセタール、または種々の疲労防止剤を包含する。 本発明の組成物は、該強化フィラー用のカップリング剤および/または被覆剤 を含むことができ、これらは上記以外のものであり、上記のものとの組み合わせ
で、あるいはその代わりに使用され、例えばポリオール、アミンまたはアルコキ
シシランを包含する。
【0038】 III. 本発明の態様の例 以下の例において、本発明のゴム組成物は、全く公知の技術に従って、該ジエ
ンエラストマーを加工することによって、内部パドル付きミキサー内で熱機械的
に処理し、次いで外部ミキサーで混合することによって調製される。 例として、該手順は以下の通りである:エラストマーまたはその混合物を、内 部ミキサーに導入し、70%まで満たし、その温度は約60℃であり、次に適当な混 練時間、例えば1分間程度の経過後、その他の成分全てを、該加硫系を除き添加 する。この熱機械的混練作業を、温度が175℃に低下するまで続け、このように して得た混合物を、回収し、次いで該加硫系を、30℃にて外部ミキサー(ホモ-仕
上げ機)に添加する。その加硫は、150℃にて45分間行う。 このテストにおいては、タイヤトレッド製造のための、7例のゴム組成物を比 較する。
【0039】 これら組成物は、同一であるが、組成物No.1 (保護されていないコントロール
)の場合には存在しない該光-酸化防止系について、組成物No.2 (基準組成物)で は、PPD-型の酸化防止剤を主成分としており、またその他の組成物については、
化合物A〜Dの全てまたはその幾つかを含む種々の組み合わせを主成分とするもの
であった。 組成物No.7は、4種の化合物(A+B+C+D)を全て含む唯一の本発明による組成物で
ある。 使用した化合物A〜Dは、全て商業的に入手可能であり、以下の通りである: (A) 2,2'-メチレン-ビス-[4-メチル-6-t-ブチルフェノール]; (B) ジステアリルチオジプロピオネート; (C) 上記式(II)の2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、ここでR3はt-
ブチル基であり、R4はCH2-CH2-CO-O-[(CH2)2-O]n-Hである; (D) 上記式(III)に従う、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS
」アミン、ここで位置1(X)における置換基はO-C8H17 (カプリルオキシ)であり、 また位置4における置換基は[O-CO-(CH2)4]2である。
【0040】 該ジエンエラストマーは、SBR/BRブレンドである。SBRエラストマー(スチレン
-ブタジエンコポリマー)は、溶液重合で調製され、25.6%のスチレン、60%の1,2
-ポリブタジエン単位および23%のtrans-1,4ポリブタジエン単位を含む。該BRエ
ラストマー(ポリブタジエン)は、市販の製品であって、90%を越える(約98%) c
is-1,4結合を含む。 以下の表1〜3は、順に種々の組成物の処方(表1‐phr単位で表した種々の製品 の量)、硬化後のその性質および熱-酸化および光-酸化後のその機械的特性にお ける変動 (表2)、および最後に光-酸化後の、その比色法における特性の変動(表
3)を示すものである。 これら種々の表の結果を参照すると、以下のことが明記できる: ‐硬化後かつ老化後の、従来のゴムの特性(表2)は、これらが一種またはそれ以 上の劣化防止剤によって保護されているか否かに拘らず、組成物毎に異なってい
る;
【0041】 ‐熱-酸化後(表2)、本発明の組成物(No.7)について得られた結果が、基準として
の公知の酸化防止剤(6-PPD)について得られた結果に近いことに気付く。ここで は、該保護されていないコントロール(組成物No.1)について認められたM10およ びM100に関する変動の最低の割合が、低い割合の劣化を示しておらず、逆に該コ
ントロール組成物では、減少しないヒステリシス損と関連して、これら変動の低
い割合は、当業者には公知の様式で、該エラストマー鎖の開裂と関連しているこ
とに気付くべきである; ‐光-酸化後(表2)、ここでも最良の結果が、該4種の化合物A、B、CおよびDを組 み合わせた光-酸化防止系(組成物No.7)によって達成され、これらの結果が、基 準組成物No.1について得られた結果に匹敵することが認められる。これについて
は、F10およびより特定的にはF25のショアA硬度の変動を参照のこと;
【0042】 ‐最後に、比色法による特性変化(表3)に関連して、PPD誘導体により保護されて
いる組成物No.2が、極めて重度にかつ被害甚大な様式で(顕著な黒色化)劣化して
おり、一方で本発明による組成物(No.7)は、優れた色安定性(肉眼視可能な染色 のない)を示し、事実上劣化防止剤を含まない該コントロール組成物について記 録されたものと等価であり、上記パラメータΔEは、本発明の組成物については1
0に近い値であり、一方PPD誘導体を主成分とする該組成物については、30を越え
る値であることが、認められる。 このテストは、明らかに、本発明による組成物No.7における、化合物A〜Dが、
それらの作用を相補的に補強し、結果としてその他の組成物に対するよりも、老
化後の特性に関するより良好な折衷性の達成を可能としていることを示している
【0043】 最後に、長期耐久性に関する走行テストを、本発明による多数の着色されたタ
イヤ(寸法: 155/70 SR 13; 175/70 SR 13; 185/65 HR 14)を使用して、乗用車に
ついて実施した。これらのタイヤは、種々の色(赤、黄または緑)に着色された、
トレッドおよび/または側壁を有していた。 これらの走行テストは、以下のような結果を与えた: ‐少なくとも部分的にカーボンブラックが充填された、従来の黒色組成物につい
て得られたものと等価な耐久特性; ‐カーボンブラックが充填された従来の組成物について得られた値と比較して、
優れた、特に湿った地面での密着性および転がり抵抗特性、これらの性能は、上
記の特許出願EP-A-0,501,227に記載されているような、シリカを主成分とする組
成物について得られた値と同程度に良好である;
【0044】 ‐数万kmに及ぶ走行後にも、その色の劣化は見られない。 結局、本発明の組成物は、4種からなる特定の化合物の相乗的な組み合わせの
ために、着色されたタイヤに、酸素とUV光との組み合わせ作用による、大気によ
る老化に対して極めて良好な抵抗性を付与し、この抵抗性は、該PPD型の誘導体 を使用して得た組成物について得た値に匹敵するものであり、しかもこれらタイ
ヤの優れた色安定性を保証し、このことは従来の6-PPD-型の劣化防止剤では、 達成不可能である。
【0045】
【表1】 表1. (1) ブタジエン-スチレンコポリマー (2) ポリブタジエンユーロプレンシス(Europrene Cis)(エニケム(Enichem)から 入手) (3) シリカゼオシル(Zeosil) 1165MP (ローヌプーランクから入手) (4) Si69 (デグッサから入手) (5) N-1,3-ジメチルブチル-N'-フェニル-p-フェニレンジアミン (6) 2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール(ブルカノックス(Vulk
anox) BKF、バイエル(Bayer)から入手) (7) ジオクタ-デシル-2,2-チオジプロピオネート(イルガノックス(Irganox) PS
802、チバ‐ガイギー(Ciba-Geigy)から入手) (8) 2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(UVA チヌビン(Tinuvin) 213
、チバ‐ガイギー(Ciba-Geigy) から入手) (9) 2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS」アミン(チヌビン(Ti
nuvin) 123、チバ‐ガイギーから入手) (10) オゾン劣化防止ワックス(リデゾン(Redezon) 500、レプソル(Repsol) から
入手) (11) 顔料クロモフタールレッド(Cromophtal Red) BRN CI-Red 144 (チバ‐ガイ
ギーから入手) (12) N-シクロヘキシル-ベンゾチアジル-スルフェンアミド (13) 1,3-ジフェニルグアニジン
【0046】
【表2】 表2.
【0047】
【表3】 表3.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/372 C08K 5/372 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ヴァッスール ディディエール フランス エフ−63100 クレルモン フ ェラン リュー クローディアス ラブロ ッス (番地なし)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンブラックを含まない、白色、透明または着色されたタ イヤ用のゴム組成物であって、少なくとも一種のジエンエラストマー、白色また
    は着色された強化フィラーおよび光酸化防止用保護系を含み、該保護系が、少な
    くとも (A) 2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C10)アルキル-6-(C1〜C12)アルキルフェノー ル]; (B) ジアルキルチオジプロピオネート、ここでそのアルキル基は、同一でも異な
    っていてもよく、C1〜C30の基、好ましくはC8〜C20の基であり; (C) 2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール; (D) 2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS」アミン を主成分とするものである、ことを特徴とする、上記ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 化合物Aが、2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C4)アルキル-6-(C1
    C7)アルキルフェノール]である、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 化合物Aが、2,2'-メチレン-ビス-[4-(メチル) -6-t-ブチルフェ
    ノール]である、請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 化合物Bが、(C8〜C20)ジアルキルチオジプロピオネートである 、請求項1〜3の何れか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 化合物Bが、ジラウリルチオジプロピオネートまたはジステアリ
    ルチオジプロピオネートである、請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 該ジエンエラストマーが、ポリブタジエン、ポリイソプレンま たは天然ゴム、ブタジエン-スチレンコポリマー、ブタジエン-イソプレンコポリ
    マー、イソプレン-スチレンコポリマー、ブタジエン-スチレン-イソプレンコポ リマー、またはこれら化合物の2種以上の混合物からなる群から選択される、請 求項1〜5の何れか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 該ジエンエラストマーが、溶液中で調製されたブタジエン-スチ
    レンコポリマーであり、該コポリマーが、20〜30質量%の範囲内のスチレン含有
    率、15〜65%の範囲内の、該ブタジエン部分のビニル結合含有率、15〜75%の範囲
    内のtrans-1,4-結合含有率、および‐20℃〜‐55℃の範囲内のガラス転移点を有
    し、該ブタジエン-スチレンコポリマーが、場合により、好ましくは90%を越える
    cis-1,4-結合を有するポリブタジエンとの混合物として使用される、請求項4記 載の組成物。
  8. 【請求項8】 該強化フィラーが、主としてシリカおよび/またはアルミナから
    形成される、請求項1〜7の何れか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 チョーク、タルクまたはカオリンから選択される、もう一つの 白色フィラーを、好ましくは2.5〜12.5%(シリカおよび/またはアルミナの重量に
    対する質量%)の量で、該シリカおよび/またはアルミナと組み合わせる、請求項
    8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 酸化チタンを、好ましくは0.5〜7%(シリカおよび/またはアル
    ミナの質量に対する質量%)の量で、該シリカおよび/またはアルミナと組み合わ
    せる、請求項8または9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1項に記載のゴム組成物を含むことを特 徴とする、着色されたタイヤまたは該タイヤ用のゴム物品。
  12. 【請求項12】 トレッド、下層、側壁、当て材およびビードからなる群から 選択される、請求項11記載のゴム物品。
  13. 【請求項13】 白色、透明または着色されたタイヤ用の、カーボンブラック を含まないゴム組成物を、光-酸化による老化に対して保護する方法であって、 該組成物に、その加硫前に、少なくとも以下の化合物を主成分とする光-酸化防 止系を混合することによって配合することを特徴とする、上記保護方法: (A) 2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C10)アルキル-6-(C1〜C12)アルキルフェノー ル]; (B) ジアルキルチオジプロピオネート、ここでそのアルキル基は、同一でも異な
    っていてもよく、C1〜C30の基、好ましくはC8〜C20の基であり; (C) 2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール; (D) 2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS」アミン。
  14. 【請求項14】 化合物Aが、2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C4)アルキル-6-(C1 〜C7)アルキルフェノール]である、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 化合物Aが、2,2'-メチレン-ビス-[4-(メチル) -6-t-ブチルフ
    ェノール]である、請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 化合物Bが、(C8〜C20)ジアルキルチオジプロピオネートであ る、請求項13〜15の何れか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 化合物Bが、ジラウリルチオジプロピオネートまたはジステア
    リルチオジプロピオネートである、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 カーボンブラックを含まない白色、透明または着色されたタ イヤ用のゴム組成物を光-酸化に対して保護するための、少なくとも以下の化合 物を主成分とする光-酸化防止系の使用: (A) 2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C10)アルキル-6-(C1〜C12)アルキルフェノー ル]; (B) ジアルキルチオジプロピオネート、ここでそのアルキル基は、同一でも異な
    っていてもよく、C1〜C30の基、好ましくはC8〜C20の基であり; (C) 2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール; (D) 2,2,6,6-テトラメチルピペリジンから誘導される「HALS」アミン。
  19. 【請求項19】 化合物Aが、2,2'-メチレン-ビス-[4-(C1〜C4)アルキル-6-(C1 〜C7)アルキルフェノール]である、請求項18記載の使用。
  20. 【請求項20】 化合物Aが、2,2'-メチレン-ビス-[4-(メチル) -6-t-ブチルフ
    ェノール]である、請求項19記載の使用。
  21. 【請求項21】 化合物Bが、(C8〜C20)ジアルキルチオジプロピオネートであ る、請求項18〜20の何れか1項に記載の使用。
  22. 【請求項22】 化合物Bが、ジラウリルチオジプロピオネートまたはジステア
    リルチオジプロピオネートである、請求項21記載の使用。
JP2000502100A 1997-07-07 1998-07-06 着色されたタイヤ用のゴム組成物 Expired - Lifetime JP4511022B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9708760 1997-07-07
FR97/08760 1997-07-07
PCT/EP1998/004150 WO1999002590A1 (fr) 1997-07-07 1998-07-06 Composition de caoutchouc de pneumatique couleur

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001509523A true JP2001509523A (ja) 2001-07-24
JP2001509523A5 JP2001509523A5 (ja) 2006-01-05
JP4511022B2 JP4511022B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=9509082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000502100A Expired - Lifetime JP4511022B2 (ja) 1997-07-07 1998-07-06 着色されたタイヤ用のゴム組成物

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6344506B2 (ja)
EP (1) EP0996666B1 (ja)
JP (1) JP4511022B2 (ja)
KR (1) KR100511702B1 (ja)
AU (1) AU749989B2 (ja)
BR (1) BR9810559A (ja)
CA (1) CA2295872A1 (ja)
DE (1) DE69819331T2 (ja)
PL (1) PL337879A1 (ja)
WO (1) WO1999002590A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014001339A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物および空気入りタイヤ

Families Citing this family (60)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6014998A (en) * 1998-06-09 2000-01-18 Pirelli Pneumatici S.P.A. Silica-reinforced tire compositions containing triazoles
AU5070500A (en) 1999-05-28 2000-12-18 Michelin Recherche Et Technique S.A. Rubber composition for tyre, based on diene elastomer and a reinforcing titaniumoxide
CA2338162A1 (fr) 1999-05-28 2000-12-07 Emmanuel Custodero Composition de caoutchouc pour pneumatique, a base d'elastomere dienique et d'un oxyde de titane renforcant
DE60022260T2 (de) * 1999-05-28 2006-06-08 Société de Technologie Michelin Gefärbte Kautschukzusammensetzung für Reifen
AU2002210430A1 (en) 2000-07-31 2002-02-13 Michelin Recherche Et Technique S.A. Running tread for tyre
BR0116616A (pt) * 2000-12-29 2004-03-02 Michelin Soc Tech Pneumático e processo de revestimento de um pneumático
FR2818984A1 (fr) * 2000-12-29 2002-07-05 Michelin Soc Tech Pneumatique ayant une composition coloree metallisee de surface
US6579930B2 (en) * 2001-02-01 2003-06-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with minimal-marking tread and skid steering, fixed axle, tire/wheel or vehicular track assembly where said tire or track has a minimal-marking tread
JP4536375B2 (ja) 2001-06-28 2010-09-01 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 極めて低い比表面積のシリカで強化されたタイヤトレッド
EP1419195B1 (fr) 2001-06-28 2010-04-21 Société de Technologie Michelin Bande de roulement pour pneumatique renforcee d'une silice a basse surface specifique
JP2004530785A (ja) 2001-06-29 2004-10-07 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド ナノスケール充填剤立体障害性とアミン系光安定剤との相乗的組み合わせ
JP2003063206A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Sumitomo Rubber Ind Ltd エコタイヤ
US20030140999A1 (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Smith Krag C. Motor vehicle tires
DE60313586T2 (de) * 2002-02-06 2008-01-31 The University Of Akron, Akron Temperaturanzeige mit thermochromischen materialien
KR100475350B1 (ko) * 2002-11-22 2005-03-11 한국타이어 주식회사 공기입 타이어의 백테 사이드월 고무 조성물
ATE506405T1 (de) * 2004-07-29 2011-05-15 Michelin Soc Tech Zinkfreie oder praktisch zinkfreie kautschukzusammensetzung
JP4860162B2 (ja) * 2005-02-14 2012-01-25 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物およびそれからなるタイヤ
FR2886304B1 (fr) 2005-05-26 2007-08-10 Michelin Soc Tech Composition de caoutchouc pour pneumatique comportant un systeme de couplage organosilicique
FR2886306B1 (fr) 2005-05-26 2007-07-06 Michelin Soc Tech Composition de caoutchouc pour pneumatique comportant un agent de couplage organosiloxane
US7674344B2 (en) * 2005-08-26 2010-03-09 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire with depolymerized butyl rubber-based built-in sealant prepared with activated organoperoxide
KR101036649B1 (ko) * 2008-09-29 2011-05-24 주식회사 포스코 댐퍼 부착물 제거장치
FR2940290B1 (fr) 2008-12-22 2010-12-31 Michelin Soc Tech Agent de couplage mercaptosilane bloque
FR2947552B1 (fr) 2009-05-20 2011-08-26 Michelin Soc Tech Agent de couplage organosilane
FR2945815B1 (fr) 2009-05-20 2011-07-01 Michelin Soc Tech Composition de caoutchouc comportant un agent de couplage organosilane
FR2947274B1 (fr) 2009-06-24 2013-02-08 Michelin Soc Tech Composition de caoutchouc pour pneumatique comportant un compose acetylacetonate
FR2950564B1 (fr) 2009-09-30 2014-11-07 Michelin Soc Tech Pneumatique comportant un reservoir d'antioxydant
FR2954774B1 (fr) 2009-10-30 2012-01-06 Michelin Soc Tech Methode de preparation d'un melange maitre de caoutchouc naturel et de silice
FR2952064B1 (fr) 2009-10-30 2012-08-31 Michelin Soc Tech Methode de preparation d'un melange maitre d'elastomere dienique et de silice
FR2954775B1 (fr) 2009-10-30 2012-03-30 Michelin Soc Tech Methode de preparation d'un melange maitre d'elastomere dienique synthetique et de silice
FR2954332B1 (fr) 2009-12-22 2012-01-13 Michelin Soc Tech Article notamment pneumatique avec melange de caoutchouc externe comportant un sel de lanthanide
US9915069B1 (en) 2009-12-31 2018-03-13 Firestone Building Products Co., LLC Non-black EPDM roof membranes with improved weathering
FR2973385B1 (fr) 2011-04-01 2014-08-22 Michelin Soc Tech Composition de caoutchouc pour pneumatique comportant un agent de couplage azosilane.
FR2973384B1 (fr) 2011-04-01 2014-08-22 Michelin Soc Tech Composition de caoutchouc pour pneumatique comportant un agent de couplage azosilane.
FR2974093B1 (fr) 2011-04-15 2015-05-08 Michelin Soc Tech Procede de preparation d'un melange maitre d'elastomere et d'une charge inorganique renforcante
FR2981076B1 (fr) 2011-10-11 2013-11-01 Michelin Soc Tech Methode pour preparer un melange maitre d'elastomere dienique et de silice
FR2981078B1 (fr) 2011-10-11 2013-11-01 Michelin Soc Tech Methode pour preparer un melange maitre d'elastomere dienique et de silice
FR2981079B1 (fr) 2011-10-11 2013-11-01 Michelin Soc Tech Methode pour preparer un melange maitre d'elastomere dienique et de silice
FR2981077B1 (fr) 2011-10-11 2013-11-01 Michelin Soc Tech Methode pour preparer un melange maitre d'elastomere dienique et de silice
FR2981080B1 (fr) 2011-10-11 2013-11-01 Michelin Soc Tech Methode de preparation d'un melange maitre de caoutchouc naturel et de silice dopee magnesium
FR2981081B1 (fr) 2011-10-11 2013-11-01 Michelin Soc Tech Methode de preparation d'un melange maitre de caoutchouc naturel et de silice
FR2984326B1 (fr) 2011-12-16 2014-01-10 Michelin Soc Tech Agent de couplage mercaptosilane bloque
KR101297391B1 (ko) * 2013-03-08 2013-08-19 (주)서원인텍 이동통신단말기에 적용되는 고무의 제조공정
FR3020066B1 (fr) 2014-04-22 2016-04-01 Michelin & Cie Composition de caoutchouc pour pneumatique comportant un agent de couplage azosilane
FR3032710B1 (fr) * 2015-02-17 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Pneumatique dont la bande de roulement comporte un compose phenolique
FR3038320A1 (fr) 2015-07-02 2017-01-06 Michelin & Cie Composition de caoutchouc comprenant une silice de tres haute surface specifique et une resine hydrocarbonee de faible temperature de transition vitreuse
FR3053337B1 (fr) 2016-06-30 2018-07-06 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Polysulfure de monohydroxysilane
FR3053345B1 (fr) 2016-06-30 2018-07-06 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Composition de caoutchouc comprenant un agent de couplage polysulfure de monohydroxysilane
FR3058726A1 (fr) 2016-11-17 2018-05-18 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Couche interne etanche de pneumatique comprenant une matrice elastomerique a base d'un copolymere a blocs comprenant un bloc elastomere avec des unites isobutylene et halogenoalkylstyrene
FR3058725A1 (fr) 2016-11-17 2018-05-18 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Couche interne etanche reticulee de pneumatique comprenant une matrice elastomerique a base d'un copolymere a blocs comprenant un bloc elastomere avec des unites isobutylene et halogenoalkylstyrene
FR3060565A1 (fr) 2016-12-16 2018-06-22 Michelin & Cie Polysulfure d'alcoxysilane
FR3060582A1 (fr) 2016-12-21 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Procede de preparation de copolymeres polydiene / polylactide par extrusion reactive
FR3060454A1 (fr) 2016-12-21 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Composition de caoutchouc comprenant un copolymere polydiene / polylactide
FR3065960B1 (fr) 2017-05-05 2019-06-28 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Composition de caoutchouc comprenant au moins une silice en tant que charge renforcante inorganique
WO2019036320A1 (en) * 2017-08-14 2019-02-21 Singleshot Entertainment Inc. METHOD AND APPARATUS FOR DETERMINING PROBABILITIES OF PLAY RESULTS IN SPORTS PLAYING WITH A TAIL
CN110028700B (zh) * 2018-01-12 2024-01-12 天津利安隆新材料股份有限公司 一种用于c5石油树脂的液体抗氧化剂组合物
FR3079842B1 (fr) 2018-04-06 2020-10-09 Michelin & Cie Pneumatique comportant une composition de caoutchouc comprenant un nouvel agent de couplage polysulfure porteur de groupes associatifs azotes
FR3079841B1 (fr) 2018-04-06 2020-10-09 Michelin & Cie Pneumatique comportant une composition de caoutchouc comprenant un nouvel agent de couplage polysulfure porteur de groupes associatifs azotes
FR3082519B1 (fr) 2018-06-19 2020-11-20 Michelin & Cie Melange elastomere comprenant du plla et du pdla
FR3113905B1 (fr) 2020-09-04 2022-08-05 Michelin & Cie Composition de caoutchouc a base d’elastomere dienique fortement sature
FR3113906B1 (fr) 2020-09-04 2022-08-05 Michelin & Cie Composition de caoutchouc a base d’elastomere dienique fortement sature

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3400099A (en) * 1963-10-18 1968-09-03 Firestone Tire & Rubber Co Stereolinear butadiene stabilized with a combination of stabilizers
US5221559A (en) * 1989-02-17 1993-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin-Michelin & Cie Method of treating a metallic reinforcement so as to favor its adherence to a rubber base composition and of producing an article with said reinforcements; reinforcements and articles obtained by these
US5354795A (en) * 1989-12-27 1994-10-11 Ube Industries, Ltd. Polypropylene resin composition having improved coating property
FR2729671B1 (fr) * 1995-01-20 1997-04-18 Michelin & Cie Enveloppe de pneumatique a base de silice precipitee presentant une resistance au roulement amelioree

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014001339A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物および空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
CA2295872A1 (fr) 1999-01-21
EP0996666B1 (fr) 2003-10-29
AU8856398A (en) 1999-02-08
US20010056138A1 (en) 2001-12-27
KR100511702B1 (ko) 2005-09-02
BR9810559A (pt) 2000-08-15
AU749989B2 (en) 2002-07-04
WO1999002590A1 (fr) 1999-01-21
KR20010021556A (ko) 2001-03-15
EP0996666A1 (fr) 2000-05-03
DE69819331D1 (de) 2003-12-04
JP4511022B2 (ja) 2010-07-28
DE69819331T2 (de) 2004-07-29
PL337879A1 (en) 2000-09-11
US6344506B2 (en) 2002-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4511022B2 (ja) 着色されたタイヤ用のゴム組成物
JP2001512167A (ja) 着色タイヤ用ゴム組成物
JP4659212B2 (ja) ポリ硫化アルコキシシラン、エナミン及びグアニジン誘導体に基づくカップリング系(白色充填剤/ジエンエラストマー)
US7629408B2 (en) Tire tread
JP5025912B2 (ja) ゴム混合物を製造する方法
JP2003530443A (ja) 強化無機充填剤及びカップリング系(無機充填剤/エラストマー)を含む、タイヤ用ゴム組成物
US20080121324A1 (en) Tire Running Thread
JP2003523472A (ja) 補強無機フィラーとカップリング系(無機フィラー/エラストマー)を含むタイヤ用ゴム組成物
KR19990076762A (ko) 고무 조성물 및 이를 포함하는 공기 타이어
JP2003519271A (ja) エステル官能を有する(白色フィラー/エラストマー)カップリング剤を含むタイヤ用ゴム組成物
KR20000035469A (ko) 스티렌-부타디엔 및 부타디엔 고무를 포함하는 가황성고무 조성물
US20130030097A1 (en) Article, in particular a pneumatic tyre, having an external rubber mixture comprising a lanthanide salt
EP1799468B1 (en) Rubber composition comprising a polyhedral oligomeric silsesquioxane additive
KR20120014906A (ko) 아세틸아세토네이트 화합물을 포함하는 타이어용 고무 조성물
US6900263B2 (en) Tires for heavy loads and use of a rubber composition to delay irregular wear on these tires
US9074073B2 (en) Rubber composition containing silica reinforcement and functionalized crosslinks and products with component thereof
KR20010039625A (ko) 타이어용 착색 고무 조성물
JP4718171B2 (ja) 加硫可能なゴム組成物中の戻り防止剤としてのチオウロニウム塩およびそのような組成物をベースとするタイヤ
JP2001081241A (ja) タイヤ用着色ゴム組成物
MXPA00000254A (en) Colour rubber composition for tyre
ITMI981623A1 (it) Silani aventi una funzione fenilendiamminica e loro utilizzo come antiozonati ed antiossidanti per gomme naturali o sintetiche
MXPA01000684A (en) Coupling system (white filler/diene elastomer) based on polysulphide alkoxysilane, enamine and guanidine derivative
MXPA01000928A (es) Composicion de caucho para neumaticos, a base de un elastomero dienico y de un oxido de titanio de refuerzo

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050704

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071105

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080205

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090406

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090701

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term