JP2001506911A - 封止継手具有メーキャップ用コンパクト - Google Patents

封止継手具有メーキャップ用コンパクト

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Abstract

(57)【要約】 この発明は蓋体およびカップ内に収納された保存製品を収容する有孔コンパクト本体を具有するコンパクトに関する。該コンパクトはカップ(5)に固定されて該コンパクト本体(2)を押圧する封止継手(6)をさらに具有する。

Description

【発明の詳細な説明】 封止継手具有メーキャップ用コンパクト この発明はカップ内に収納さた保存製品を収容する有孔コンパクト本体と蓋体 を具有するメーキャップ用コンパクトに関する。 この種のコンパクトは、例えば、カップの底部を単に押し込むだけでカップを 抜き取って別のカップと取り替えることができるという利点を有する。 また、該コンパクトは可撓性底部を有するカップの利用も可能にするので、必 要に応じて、カップの底部に圧力を加えてカップ内の製品を押し上げることによ って該製品を容易に取り出すことができる。 カップ内の製品は揮発性溶剤を含有していてもよいが、コンパクトは蓋体を閉 じたときに該溶剤の蒸発を防止するような構造を有していなければならない。さ もなければ、該製品を十分な状態で保存することができないからである。 溶剤が不存在の場合、例えば、粉状製品の場合には、封止閉鎖を確実におこな うことができるので、製品が漏出するのを防止できるという利点もある。 ヨーロッパ特許出願EP−A−790,017号明細書には、周縁部に封止継 手として作用するロールを有するパフを用いて蓋体を閉じたときに封止される構 造を有するコンパクトが提案されている。 しかしながら、この解決策は十分に満足すべきものではなく、コンパクトの封 止閉鎖機構をさらに改良すべき必要がある。 この発明の対象は、カップ内に収納された保存製品を収容する有孔コンパクト 本体と蓋体を具有するタイプのコンパクトであって、カップに封止状態で固定さ れて該コンパクトを封止状態で押圧する封止継手を具有することを特徴とするコ ンパクトである。 従って、蓋体を閉じたときに、カップが嵌合したコンパクト本体の孔を通して 溶剤または製品がコンパクトから漏出するのを防止することができる。 特定の態様においては、封止継手はカップの底部と一体となった単一部材とし て同一材料から製造される。 従って、コンパクトを閉鎖したときにカツプ内に存在する製品が非常に良好に 保存されることが保証される。 特定の態様においては、封止継手はカップが収容されたコンパクト本体のハウ ジング壁部を摩擦力を伴って押圧するスカートを具有する。 封止継手を形成する材料の弾性はカップを適所に保持する役割の一部を担うの で有利であり、また、取付け時のクリアランスの発生を可能とするか、あるいは コンパクト本体およびカップの製造許容範囲をより広いものとする。 上記のスカートはその周縁部に配設された軸方向リブを有するのが有利である 。これらのリブはコンパクトのハウジング壁部を押圧してカップを保持する。 特定の態様においては、封止継手は、カップを収容するコンパクト本体のハウ ジング壁部を封止状態で押圧する。 特定の態様においては、封止継手はカップ上のメッシュの取付部材として機能 する硬質プラスチック製リングに固定される。 このメッシュの周縁部は硬質プラスチック製リングに溶接するのが有利である 。 メッシュの周囲のリングには環状表面を形成させ、該環状表面を除去可能な閉 鎖シートの取付けに利用するのが有利である。 封止継手は該リング上にオーバーモールド(overmould)させるのが有利である 。 特定の態様においては、封止継手は可撓性リップを有する。 封止継手は、コンパクト本体を封止状態で押圧するヒールを可撓性リップの基 底部に具有していてもよい。 該可撓性リップはコンパクト本体を封止状態で押圧してもよい。 コンパクトの開放時においてもこのような状態が維持される場合には、カップ がコンパクト本体内に取付けられたときの封止状態は改善され、また、使用時に 製品がカップとコンパクト本体の間へ流入してコンパクトの外観を損なう事態は 回避される。 汚れの堆積は回避され、コンパクト本体の表面の清掃は容易になる。 1つの特定の態様においては、可撓性リップは、コンパクト本体から突出する 環状リブを封止状態で押圧する。 この環状リブは、一方では、コンパクト本体内へのカップの取付け部を封止す る役割の一部を担い、他方では、ヒンジ形成領域の周囲における封止リップの変 形を助長する。 従って、封止継手の一部は蓋体の開閉状態にかかわらず実質上同じ形態を保持 するが、封止リップの残余部分はコンパクトがヒンジ形成領域によって閉鎖され るときには屈曲可能である。 特定の態様においては、蓋体はコンパクト本体の環状リブよりも大きな直径を 有する環状リブを具有し、該環状リブはコンパクトが閉鎖状態にあるときには可 撓性リップを押圧する。 別の態様においては、閉鎖状態の蓋体はその周縁部を介して封止継手の可撓性 リップを押圧してもよい。 従って、封止継手はコンパクト本体内におけるカップの取付部を封止する役割 の一部を担うだけでなく、蓋体が閉鎖したときにコンパクトを封止する。 特定の態様においては、蓋体はその自由端を実質上圧縮することなく可撓性リ ップを押圧する。 従って、封止リップが蓋体によって過度に圧縮される危険性を少なくすること ができ、また、長期間の保存の場合にはその初期形態のメモリーを失う危険性も 少なくなる。 特定の態様においては、蓋体はコンパクト本体から突出する環状リブの直径よ りも小さな直径または大きな直径を有する同心環状リブを具有し、該リブはコン パクト本体リブの各々の側部において可撓性リップを押圧する。 特定の態様においては、封止継手は全体が逆U字形の形態を有する周縁部を具 有し、該周縁部はコンパクト本体の溝内に収容された2つのアームを有しており 、該アームは外側へ凸状の湾曲部によって連結される。 特定の態様においては、蓋体は突出部材(好ましくは、封止継手)を有しており 、該突出部材はその下部端を介して該湾曲部を押圧する。 特定の態様においては、封止継手は断面が波形の周縁部を有しており、該周縁 部はその下部リッジを介してコンパクト本体を封止状態で押圧する。 特定の態様においては、封止継手はコンパクト本体の方向へ面した2つの溝を 形成しており、該溝は、コンパクトの閉鎖時に蓋体の方向へ面した中央溝の各々 の側部上に位置し、また、該封止継手はコンパクト本体の方向へ面した2つの該 溝底部において該封止継手と一体成形された止り(rest)を有しており、該止りは コンパクト本体と接触して位置する。 特定の態様においては、蓋体はコンパクトが閉鎖したときに該中央溝と嵌合す る環状リブを有する。 特定の態様においては、封止継手は、コンパクト本体に対して凹状断面形態を 有する周縁部を具有し、この凹状部分の内側には1個もしくは複数個の補剛部材 が配設される。 特定の態様においては、封止継手は、半径方向へ延びて該封止継手の止りと一 体成形された相当数の補剛部材を具有する。 別の態様においては、封止継手は連続的または不連続的な環状リブ形態の補剛 部材を具有し、該補剛部材は断面が凹状形態の封止継手の周縁部の全高さを越え て延びる。 本発明の別の対象はコンパクトであって、該コンパクトは次の特徴を有する。 即ち、蓋体およびコンパクト本体の一方が少なくとも1個のインゲンマメ形スロ ットを具有し、蓋体およびコンパクト本体の他方が該スロットと嵌合するヒンジ ピンを具有し、該スロットと該ヒンジピンは、蓋体が閉鎖したときにヒンジピン がスロット内を移動して蓋体が封止継手を実質上均一に押圧するように配設され る。 本発明のさらに別の対象はコンパクト本体と蓋体を具有するタイプのメーキャ ップ用コンパクトの封止継手であって、前記特徴を有する封止継手である。 本発明のその他の特徴と利点は本発明の非制限的な態様に係る以下の詳細な説 明と添付図によって明らかにする。 図1は本発明の第1態様によるメーキャップ用コンパクトの模式的断面図であ る。 図2は図1の切断線II−IIに沿った模式的な部分断面図である。 図3は本発明の第2態様によるメーキャップ用コンパクトの模式的断面図であ る。 図4は本発明の第3態様によるメーキャップ用コンパクトの模式的断面図であ る。 図5は本発明の第4態様によるメーキャップ用コンパクトの模式的断面図であ る。 図6は本発明の第5態様によるメーキャップ用コンパクトの模式的断面図であ る。 図7は図6に示す第5態様によるコンパクトの詳細な部分的断面図である。 図8〜図22は蓋体を用いる種々の封止法を示す部分的模式図である。 図23〜図25は蓋体とコンパクト本体とを嵌合させるヒンジの特定の態様を 示す模式的側面図である。 図1はコンパクト本体(2)および該本体と嵌合する蓋体(3)を具有するメーキ ャップ用コンパクト(1)を示す。コンパクト本体(2)は中央部に孔を有しており 、該孔は、保存製品(P)を保有するカップ(5)を収容する円筒状ハウジング(4) を形成する。 カップ(5)はコンパクト本体(2)への取付け部を封止する封止継手(6)を具有 する。 図示する態様においては、封止継手(6)は断面がほぼ半円形の可撓性環状リッ プ(7)を有しており、該リップの凹面はコンパクト本体(2)に面する。 可撓性リップ(7)はヒール(8)と接続し、該ヒールはスカート(9)を介して下 方へ延びてカップの底部(10)と接続する。 図示する態様においては、可撓性リップ(7)、ヒール(8)、スカート(9)およ び底部(10)はエラストマー製の単一部材として形成され、また、ヒール(8)と スカート(9)は比較的硬質なプラスチック製リング(11)上にオーバーモールド される。 このリング(11)は全体が円筒状の本体を有しており、該リングの上部端には 半径方向の外側へ延びたリム(12)が形成され、該リムはヒール(8)上に載置さ れてメッシュ(13)の取付部として機能する。該メッシュの周縁部はリム(12) に溶接される。 カップ(5)は、底部(10)の内部面からの突起として形成された環状リブ(1 4)によって支持された発泡体ブロック(16)を具有する。 発泡体ブロック(16)はリング(11)の内径に適合するように調整された直径 を有しており、該ブロックはユーザーが底部(10)を押圧したときにピストンに 類似した作用をして製品(P)をメッシュ(13)を通して押し出す。 図1に示す態様においては、可撓性リップ(7)の自由端(18)はコンパクト本 体(2)の上部面(17)から近い距離のところまで延びており、コンパクト本体( 2)内のカップ(5)の取付部はコンパクト本体(2)を封止状態で押圧するヒール( 8)によって封止される。 蓋体(3)は、そのエッジ(19)がコンパクトの閉鎖時に可撓性リップ(7)を封 止状態で押出するように設計されており、該リップはコンパクト本体に対して圧 縮されることなく下方へ幾分屈曲する。 スカート(9)は、図2に示すように、その周縁部に軸方向リブ(20)を有して おり、該リブは、カップがコンパクト本体内に摩擦力を伴って保持されるコンパ クト本体またはカップに比較的広い製造許容範囲がもたらされることを保証する 。 図示されていない別の態様においては、メッシュ(13)の周囲のリム(12)に は環状表面が形成され、該環状表面は、除去可能な封止クロージャーを例えば熱 溶接によって装着するための取付部として機能する。該封止クロージャーは、カ ップがコンパクト本体内へ装着された後の最初の使用時に除去される。 以下の説明においては、同一または類似の要素を示すときには同じ参照符号を 使用し、該要素についてはさらに詳述しない。 図3に示すコンパクトと図1に示すコンパクトの相違点は、ハウジング(4)内 に収容されたカップ(25)の構造にある。 カツプ(25)は、スカート(28)に接続する可撓性の環状リップ(27)を有す る封止継手(26)を支持する。 リップ(27)とスカート(28)はエラストマー製の単一部材として形成されて おり、また、スカート(28)はさらに比較的硬質なプラスチック製のリング(2 9)の内部面上にオーバーモールドされる。 このリング(29)はコンパクト本体(2)のハウジング(4)内に圧力嵌合されて おり、その下部端は半径方向の内側に向いた環状リム(30)を有する。 第1のリングと同じ材料から形成されていてもよい第2のリング(31)はスカ ート(28)の内側へ挿入され、その上部端はメッシュ(13)の取付部として機能 するリム(32)を有する。 可撓性の底部(34)はその周縁部を介して、例えば、オーバーモールドによっ てリム(30)の下部面に固定される。 リング(31)の下部端はリム(30)を押圧する。 断面が実質上半円形の可撓性リップ(27)はその自由エッジ(36)を介してコ ンパクト本体(2)の上部面(17)を押圧するので、カップ(25)はコンパクト内 に封止状態で装着される。 蓋体(3)はコンパクトの閉鎖時にはそのエッジ(19)を介して可撓性リップ( 27)を押圧する。 図4に示すコンパクトと前述のコンパクトとの相違点はカップ(445)の構造 にある。 このカップ(45)はスカート(48)に接続する環状リップ(47)を有する封止 継手(46)を支持し、該スカートはハウジング(4)の壁部を押圧するので、該カ ップを封止状態で装着して摩擦力によってコンパクト本体(2)内に保持すること ができる。 可撓性リップ(47)とスカート(48)はエラストマー製の単一部材として形成 されており、また、該スカート(48)はさらに比較的硬質なプラスチック製のリ ング(49)上にオーバーモールドされていてその上部端にはリム(50)が配設さ れており、該リムは半径方向の内側へ延びてメッシュ(13)の取付部として機能 する。 第1のリングと同じ材料から形成された第2のリング(52)は第1のリングと 圧力嵌合し、その上部端においてリム(50)を支持する。 可撓性底部(53)はこのリング(52)の下部端に固定される。 図5に示すコンパクトはカップ(55)を具有する。 このカップ(55)は、該カップの底部(59)とスカート(58)と単一部材とし て形成された可撓性の環状リップ(57)を有する封止継手(56)を具有する。 スカート(58)はハウジング(4)の壁部を封止状態で押圧する。 該スカートは、比較的硬質なプラスチック製のリングであってその下部端に半 径方向の内側に向いたリム(61)を有するリング(60)にオーバーモールドされ 、その下部面上には底部(59)の周縁部が固定される。 比較的硬質なプラスチック製の第2のリング(62)は第1のリング内に圧力嵌 合され、その上部端には、半径方向の外側へ向かって延びてメッシュ(13)の取 付部として機能するリム(64)を有する。 図6はカップ(65)のさらに別の態様を示す。 カップ(65)は、比較的硬質なブラスチックを用いてカップ本体(67)と一体 的に形成された封止継手(66)を具有する。 コンパクト本体(2)内のハウジング(4)はカップ本体(67)にスナップ止めさ れる隆起部(68)を有する カップ本体(67)の底部は可撓性プラスチック製、例えばエラストマー製の底 部(69)に接続する。 ピストン(70)はカップ本体(67)の内部において製品(P)の下方に装着され る。 発泡体ブロック(71)がメッシュ(13)と製品(P)の間に挿入されるので、該 製品の小出しはより均一におこなわれる。 図7〜図15はコンパクト本体(2)内のカップの取付部の封止法および蓋体を 閉鎖したときのコンパクトの封止法の種々の態様を示す。 図7に示す態様においては、封止継手は断面が一般に半円形の環状リップ(7 2)を具有しており、該リップの下降部(73)は、コンパクト本体(2)の上部面 からの突起として形成された環状リブ(74)を押圧する。 このリブ(74)の周囲には環状溝(75)が形成される。 蓋体は環状リブ(79)を有しており、該リブは、図7に示すように、コンパク トの閉鎖時に下降部(73)を封止状態で押圧する。 また、図7から明らかなように、蓋体の自由端(76)は、溝(75)が存在する ために、圧縮されない。 図8に示す別の態様においては、封止リップ(72)はコンパクト本体から突出 した環状リブ(80)を押圧し、また、蓋体はリブ(80)の直径よりも大きな直径 または小さな直径を有する2つの環状リブ(81)および(82)を具有しており、 これらのリブは蓋体が閉鎖したときにリップ(72)を封止状態で押圧する。 コンパクトの閉鎖時にリップ(72)がリブ(80)を押圧することによってコン パクト本体内のカップの取付部が封止され、またリブ(81)および(82)がリッ プ(72)を押圧することによって蓋体の閉鎖部が封止される。 図9に示す別の態様においては、リブ(81)は蓋体のエッジ(83)によって置 き替えられており、該エッジは、図示するように、封止リップの自由端(76)を 押圧するので有利である。 図10に示す態様においては、封止継手(86)は全断面形態が逆U字形の周縁 部を有しており、該周縁部は外側に丸みを帯びた凸状部(89)によって接続され た2つのアーム(87)および(88)を有する。 2つのアーム(87)および(88)はコンパクト本体(2)の溝(90)内に収容さ れ、コンパクト本体内へのカップの取付部を封止する。 蓋体は、例えば、図11に示すような封止継手から成る突出部材(91)を有し ていてもよく、該突出部材は凸状部を封止状態で押圧してコンパクトの閉鎖部を 封止する。 アーム(87)は、図12に示すように、アーム(88)よりも幾分短い別の形態 を有していてもよく、このような形態を採用することによって蓋体の閉鎖時の封 止継手の変形度合をより大きくすることができる。 図13〜図15に示す別の態様においては、封止継手(96)は図14に個別に 示すように、断面が波状であって中央環状溝(97)を形成する周縁部を有してお り、コンパクトの閉鎖時には蓋体のリブ(98)は該環状溝と嵌合する。 従って、封止継手(96)はその下部リッジ(99)を介してコンパクト本体を押 圧してカップの取付部を封止する。 封止継手(96)はコンパクト本体の方へ開放した環状溝を形成しており、該環 状溝は図15に示すような不連続な補剛リブ(102)および(103)を有する。 これらの補剛リブ(102)および(103)は図13に示すように、コンパクト 本体(2)を押圧する。 溝(104)は補剛リブ(102)および(103)が載置された領域の間に形成さ れ、該溝にはリッジ(99)が収容される。 全体的な断面形態がコンパクト本体の方向へ対して凹状の周縁部が封止継手を 具有する場合には、図16に示すように、該封止継手の内部面上に補剛ウェブ( 110)を形成させることができ、該ウェブは封止継手を押圧する蓋体によるコ ンパクトの閉鎖時に蓋体が封止されることに利用してもよい。 補剛ウェブ(110)は、図16に示すように封止継手の凹状部の幅全体にわた って延びていてもよく、あるいは、図17または図18に示すように該幅の一部 にわたって延びていてもよい。 図17に示す態様においては、補剛ウェブ(111)の半径方向の最外端は切頭 形態を有するので、封止継手の自由端ではある程度の可撓性が発揮される。 図18に示す態様においては、補剛ウェブ(112)は三角形に切り取った形態 の中央凹部(113)を有するので、該三角形の頂点に位置するヒンジ領域の周囲 においては封止継手はある程度の変形性を発揮する。 封止継手周縁部の凹部の内部に位置する補剛部材は図19に示すように連続的 または不連続的な環状リブ(115)の形態を有していてもよい。 図20に示すように、蓋体に半径方向の最外端へ向かう下降部(116)上のエ ッジおよび封止継手のクラウン上の環状リブ(117)を介して封止継手を押圧す る。 あるいは、図21に示すように、蓋体のエッジは封止継手の半径方向の最外部 を押圧し、該最外部はコンパクト本体とは接触せずに下方へ屈曲する。 図22は、例えば、図16に示すような周縁部を有す封止継手を支持するカッ プを収容するハウジングを有するコンパクト本体を具有するメーキャップ用コン パクトを示す。 蓋体は、コンパクトの閉鎖時に封止継手を押圧する環状リブ(113)を有して おり、該環状リブ(113)は発泡体パッド(114)を包囲する。該発泡体パッド はメッシュ(13)と接触してコンパクト閉鎖時の製品の表面を滑らかにする。 コンパクト本体はさらに自体既知のアプリケーター部材(E)を収容するための 第2のハウジングを具有する。 図23〜図25は、コンパクト本体の種類にかかわらず該コンパクト本体へ蓋 体を接合させるヒンジを形成させる好適な方法を例示する。 コンパクト本体(2)に固定されたピン(200)を使用するのが好ましく、該ピ ンの端部はコンパクト本体から突出して蓋体に対するピボットとして作用する。 より特殊な場合には、該端部は蓋体(3)内に配設されたインゲンマメ形のスロ ット(201)と嵌合し、該スロット(201)は、一般に蓋体面に対して一般に直 角状に延びた両側板(204)に形成される。 クラスプ(clasp)(205)はヒンジの反対側に配設されるので、蓋体は自体既 知の方法によって閉鎖状態を保持する。 図23に示すように、コンパクトを開放すると、ピン(200)の端部は、蓋体 の上部に最近接したスロット(201)の端部(202)の近くに位置する。ピン( 200)は、図24に示すように、蓋体が封止継手を押圧しないかぎり、蓋体の 閉鎖過程中はスロットに対して相対的に同じ状態を維持する。 封止継手は前述の封止継手のいずれであってもよい。 蓋体が封止継手を押圧すると、ピン(200)がスロット(201)内において蓋 体の上部から最も離れた端部の方向へ摺動することに随伴して蓋体が回転するの で、蓋体は封止継手を実質上均一に押圧する。 もちろん、本発明は上述の態様に限定されない。 特に、蓋体とコンパクト本体の接合およびカップの取付部の封止は本発明の範 囲を逸脱することなくその他の方法によっておこなってもよい。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.カップ内に収納された保存製品を収容するための有孔コンパクト本体およ び蓋体を具備するコンパクトにおいて、カップ(5、25、45、55、65)に 固定された封止継手(6、26、46、56、66、86、96)であって、コン パクト本体(2)を封止状態で押圧する封止継手を具有することを特徴とするコン パクト。 2.封止継手(6、56)がカップの底部(10、59)と同一材料で単一部材と して形成された請求項1記載のコンパクト。 3.封止継手が、カップが収容されたコンパクト本体(2)内のハウジング(4) の壁部を摩擦力を伴って押圧するスカート(9、48、58)を具有する請求項1 または2記載のコンパクト。 4.スカート(9)がその周縁部の周囲に配設された軸方向リブ(20)を有する 請求項1から3いずれかに記載のコンパクト。 5.封止継手(46、56)がハウジング(4)の壁部を封止状態で押圧する請求 項1から4いずれかに記載のコンパクト。 6.封止継手が、メッシュ(13)をカップ上に装着させる機能を果たす比較的 硬質なプラスチック製リング(11、31、49)に固定された請求項1から5い ずかれに記載のコンパクト。 7.メッシュ(13)の周囲のリング上に形成された環状面が除去可能な閉鎖シ ートを装着させる機能を果たす請求項1から6いずれかに記載のコンパクト。 8.封止継手がリング(11、49)上にオーバーモールドされた請求項1から 7いずれかに記載のコンパクト。 9.蓋体(3)が閉鎖状態において封止継手を封止状態で押圧する請求項1から 8いずれかに記載のコンパクト。 10.封止継手が可撓性環状リップ(7、27、47、57、72)を有する請求 項1から9いずれかに記載のコンパクト。 11.封止継手が、コンパクト本体を封止状態で押圧するヒール(8)を可撓性リ ップの基底部に有する請求項10記載のコンパクト。 12.可撓性リップ(27)がコンパクト本体を封止状態で押圧する請求項10ま たは11記載のコンパクト。 13.可撓性リップ(27)がその周縁部において、コンパクトの開放時において もコンパクト本体を封止状態で押圧する請求項12記載のコンパクト。 14.可撓性リップ(72)がコンパクト本体から突出する環状リブ(74、80) を封止状態で押圧する請求項10から13いずれかに記載のコンパクト。 15.蓋体が、コンパクトが閉鎖状態のときに可撓性リップを押圧するコンパク ト本体の環状リブ(74、80)の直径よりも大きな直径を有する環状リブ(81) を具有する請求項14記載のコンパクト。 16.蓋体がコンパクトの閉鎖状態のときに可撓性リップ(72)の自由端を実質 上圧縮することなく該リップを押圧する請求項1から15いずれかに記載のコン パクト。 17.蓋体が、コンパクト本体から突出する環状リブ(80)の直径よりもそれぞ れ小さい直径および大きい直径を有する2つの同心環状リブ(81、82)を具有 し、該リブがコンパクト本体の環状リブ(80)の各々の側部上の可撓性リップ( 72)を押圧する請求項14記載のコンパクト。 18.蓋体が閉鎖状態のときにその周縁部(83)を介して可撓性リップ(72)を 押圧する請求項10から17いずれかに記載のコンパクト。 19.封止継手(86)が断面の全体形態が逆U字形の周縁部を有し、該周縁部の 2つのアーム(87、88)がコンパクト本体の溝(90)内に収容されると共に外 方向へ凸状の湾曲部(89)によって接続された請求項1から18いずれかに記載 のコンパクト。 20.蓋体が突出部材(91)、好ましくは封止継手を具有し、該部材がその下部 端を介して該湾曲部(89)を押圧する請求項19記載のコンパクト。 21.封止継手(96)が断面形態が波状の周縁部を有し、該周縁部が下部リッジ (99)を介してコンパクト本体を押圧する請求項1から20いずれかに記載のコ ンパクト。 22.封止継手がコンパクト本体に面した2つの環状溝を形成し、これらの環状 溝がコンパクトの閉鎖時に蓋体に面した中央溝(97)の各々の側部に位置し、該 封止継手がコンパクト本体に面した該環状溝の底部において該封止継手と一体成 形された止り(102、103)を有し、該止りがコンパクト本体を支持する請求 項21記載のコンパクト。 23.蓋体が、コンパクトの閉鎖時に中央溝(97)と嵌合する環状リブ(98)を 有する請求項22記載のコンパクト。 24.封止継手が、全断面形態がコンパクト本体の方向に対して凹状の周縁部を 具有し、1個または複数個の補剛部材(110、111、112、115)が該周 縁部の凹状形態の内側に配設された請求項1から23いずれかに記載のコンパク ト。 25.封止継手が半径方向に延びて該封止継手の止りと一体成形された複数の補 剛部材(110、111、112)を具有する請求項24記載のコンパクト。 26.封止継手が、周縁部の全高さを越えて延びた連続的または不連続的な環状 リブ(115)の形態を有する補剛部材を具有する請求項24記載のコンパクト。 27.蓋体およびコンパクト本体の一方が少なくとも1個のインゲンマメ形スロ ット(201)を具有し、蓋体およびコンパクト本体の他方が該スロットと嵌合す るヒンジピン(200)を具有し、該スロットと該ヒンジピンが、蓋体が閉鎖した ときにヒンジピンがスロット内を移動して蓋体が封止継手を実質上均一に押圧す るように配設された請求項1から26いずれかに記載のコンパクト。
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