JP2001506377A - 熱処理の際の像形成材料におけるフォギングを低減するシステムを用いて像形成材料を熱処理する方法及び装置 - Google Patents

熱処理の際の像形成材料におけるフォギングを低減するシステムを用いて像形成材料を熱処理する方法及び装置

Info

Publication number
JP2001506377A
JP2001506377A JP52803498A JP52803498A JP2001506377A JP 2001506377 A JP2001506377 A JP 2001506377A JP 52803498 A JP52803498 A JP 52803498A JP 52803498 A JP52803498 A JP 52803498A JP 2001506377 A JP2001506377 A JP 2001506377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
air
heat treatment
heating
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP52803498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001506377A5 (ja
Inventor
ストラブル,ケント・アール
マクダニエル,デイビッド・ジェイ
Original Assignee
イーストマン コダック カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/769,430 external-priority patent/US5986238A/en
Application filed by イーストマン コダック カンパニー filed Critical イーストマン コダック カンパニー
Publication of JP2001506377A publication Critical patent/JP2001506377A/ja
Publication of JP2001506377A5 publication Critical patent/JP2001506377A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D13/00Processing apparatus or accessories therefor, not covered by groups G11B3/00 - G11B11/00
    • G03D13/002Heat development apparatus, e.g. Kalvar

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、像形成材料(26)、例えば光熱写真フィルムのシートに像を形成させるために特に有用な熱処理装置(10、80)およびその装置を用いる方法に関する。熱処理装置(10、80)は、像形成材料(26)を加熱して、像形成材料(26)において像を発現させる手段を有している。熱処理装置(10、80)は、像形成材料(26)において像が熱によって現像される際に、像形成材料(26)から発せられ、フォギングを生じさせる可能性がある気体状副生物(90)を除去するフォギング低減システムをも有している。

Description

【発明の詳細な説明】 熱処理の際の像形成材料におけるフォギングを低減する システムを用いて像形成材料を熱処理する方法及び装置 技術分野 本発明は、一般に、材料を熱処理するための方法および装置、特に、熱処理さ れる材料のフォギングを生じさせる可能性がある、気体状副生物を除去/低減さ せ、それによって、熱処理装置(thermal processor)の中を移送される間に、熱 処理性材料(thermally processable material)に像(イメージ、image)を発現(de velopment)させる場合の像のフォギング(fogging)を低減または防止する方法お よび装置を含む、像形成材料を熱的に現像処理(developing)するための方法およ び装置に関する。 発明の背景 本発明は、感光性の光熱写真フィルム(photothermographic film)または熱 現像性フィルム(heat developable film)のシートを現像する方法および装置 に関する。感光性光熱写真フィルムは、一般に、ドライシルバー(dry silver) または他の感熱性材料の乳剤が塗布されている薄いポリマーまたは紙のベースを 含んでなる。フィルムが一旦、光学的手段、例えば、レーザー光などによって光 刺激に曝されると、熱を適用することによってフィルムは現像される。 感光性熱現像性シート材料の熱現像は、フォトコピー装置(photocopyingappr atus)から像記録/印刷システムにわたる多くの用途において開示されている。 熱現像性材料へ熱エネルギーを一様に伝達することは、高品質の印刷結果をもた らすために重要である。フィルム材料へ熱エネルギーを伝達するには、アーチフ ァクト(artifact)を生じることがない方法において行う必要がある。これらの アーチファクトには、物理的なアーチファクト、例えば、表面のスクラッチ(sc ratch)、収縮、カール、およびしわ(wrinkle)、または現像に関するアーチフ ァクト、例えば、光学濃度が不均一になることおよびストリーク(streak) などであり得る。上述のようなアーチファクトを克服するための種々の試みがな され、部分的には成功している。 米国特許第4242566号は、高い熱効率(thermal efficiency)を示すと 称する熱−圧力溶融装置(heat-pressure fusing apparatus)を記載している。 この溶融装置は、少なくとも一対の第1および第2の反対方向に駆動される圧力 定着供給ローラを有しており、各ローラは断熱材料の外側層を有している。第1 および第2の遊びローラも有している。第2の遊びローラおよび第1の各圧力供 給ローラのまわりに、第1の可撓性のエンドレスベルトが配されている。第2の 遊びローラおよび第2の各圧力供給ローラのまわりに、第2の可撓性のエンドレ スベルトが配されている。少なくとも1つのベルトは、熱伝導性材料からなる外 側表面を有している。第1および第2の圧力供給ローラどうしの間に接触領域が 存在しており、2つのベルトの間において、感光性熱現像性シート材料を加圧し ながら通過させる。2つのベルトの間の接触領域を未溶融(未現像)のシートの 材料が通過する場合、未溶融のシートは十分に熱−圧力を受けて、溶融し、シー トの材料が現像される。この装置は、フォトコピーの用途には有用であるが、感 光材料は過剰な圧力を受けることになる。過剰な圧力は、特に、材料がポリエス テルフィルムの構成を有する場合には、物理的像アーチファクト、例えば、表面 のスクラッチおよびしわなどが生じやすい。 米国特許第3739143号には、感光性シート材料を現像するための熱現像 装置であって、シート材料を加熱する間に、感光性コーティングに圧力を付与す ることのない熱現像装置が記載されている。この現像装置は、回転するドラムシ リンダおよび、シリンダを部分的に覆い、シリンダとは間隔をおいて設けられて 、シート材料の厚みに対応するシート材料用のスペースを規定する、電気的に加 熱される金属プレートを有している。シート材料は、開口部を通って案内され、 回転シリンダのまわりに巻き付けられ、その間、回転シリンダを部分的に覆う金 属プレートによって熱が適用される。この現像装置は紙をベースとする熱現像性 の像を現像するためには十分なものであり得るが、フィルムの加熱および圧力の 適用をあまり正確に制御できないため、ポリエステルフィルムベース材料の現像 には適していない。更に、経路に湾曲している部分があるため、ポリエステルフ ィ ルム材料を用いる場合には、カールを生じ得る。 米国特許第3629549号および同第4518845号はいずれも、加熱部 材(heating member)の中に同心状に取り付けられている断熱性ドラムを有する 現像装置を開示している。感光性材料、例えば、被覆された紙または被覆された ポリエステルフィルムは、ドラムに接触することによって現像され、加熱部材の まわりを送られる。この種の現像装置は、感光性材料が被覆された紙に対しては 十分に適しているが、乳化剤を被覆されたポリエステルフィルムについては、フ ィルムがドラム表面に貼り付いたりする場合には、種々のアーチファクト、例え ば、スクラッチおよび不均一な光学濃度での現像などを生じる傾向がある。 米国特許第3709472号に開示されている現像装置は、フィルムのストリ ップを現像するための加熱ドラムを用いる。しかしながら、この装置は、柔らか い乳剤被覆層を有するフィルムの単独のシートを現像するためには適していない 。 米国特許第3648019号は、小さい熱質量(thermal mass)の存する装置 、例えばスクリーン・アッセンブリの反対側に、一対のヒータを有するもう1つ の種類の現像装置を開示している。この現像装置は、移動させることができるが 、商業的用途のためには比較的遅く、あまり適していない。 他の光熱写真フィルム現像装置は、現像の際に、静電的にチャージされてフィ ルムをその上に保持する加熱ドラムを有する。フィルムの乳剤層を有する側は、 ドラムまたは他の現像装置部材に接触しないので、上述したような現像装置の場 合のような貼り付きやスクラッチを受けることはない。残念ながら、現像の際に ドラム上にフィルムを保持するために用いられる静電的システムは比較的複雑で あり、比較的大きな寸法のフィルムのシートの現像用に構成された現像装置には あまり適していない。 米国特許第5352863号は、光熱写真フィルムの大きなシートを、迅速か つ均質に現像することができると称される光熱写真フィルム処理装置を開示して いる。この現像装置は、フィルムの入口及び出口を有するオーブン;オーブン内 で、フィルム入口と出口との間のフィルム移送経路に沿って動くように配される 、一般に平坦で水平方向に配向されるフィルム支持材料のベッド;ならびに材料 のベッドを動かして、フィルムをオーブンの中で経路に沿って移送するためのド ラ イブ機構を有している。パッド付きのローラの形態であるフィルム支持材料は、 オーブンの中を通してフィルムを移送する際に、目に見えるパターンのないフィ ルムの現像をすることを可能とするような十分に小さい熱容量を有すると記載さ れている。残念ながら、この装置は、比較的大きく、例えばしわなどを防止する ための像形成材料の熱的な膨張および縮小(contraction)を処理する要求も、 あるいは像形成材料の熱現像の間に対流的流れ作用を最小とする要求も十分に解 決してはいない。 一般に、および上で参照した特許の従来技術の部分において述べられているよ うに、現像した像の濃度(density)は、フィルム乳剤への熱の正確かつ均一な 伝達に依存する。均一でない加熱のアーチファクトは、不均一に現像された像濃 度を生じ得る。現像中におけるフィルムといずれかの支持構造との間の不均一な 物理的接触によって、目に見えるマークおよびパターンをフィルム表面に生じさ せることがある。 改良された光熱写真フィルム現像装置が依然として必要とされていることは、 明らかである。特に、上述したような物理的なおよび現像に関するアーチファク トの形成を伴うことなく、乳剤を被覆してあるポリエステルフィルムの大きなシ ートを迅速かつ均質に現像することができる現像装置が必要とされている。 発明の要旨 本発明は、従来技術によっては解決されていない問題点を解決する方法および 装置を提供する。本発明の1つの態様には、像形成材料に熱によって像を発現さ せる(又は現像する)のに有用な熱処理装置が含まれる。像形成材料は、材料第 1表面および材料第2表面を有している。熱処理装置は、材料第1表面に接触し て位置する少なくとも第1および第2の回転可能な部材を有している。熱処理装 置は、また、少なくとも第1および第2の回転可能な部材に向かう第1の向きに 、像形成材料を移送するための手段を有している。少なくとも第3の回転可能な 部材は、材料第2表面に接触するように位置している。少なくとも第3の回転可 能な部材は、少なくとも第1および第2の下側の回転可能な部材と、少なくとも 第3の回転可能な部材との間において移送される場合に、像形成材料が少なくと も 2回再配向(redirect)されるように、少なくとも第1および第2の回転可能な 部材に対して位置している。熱処理装置は、また、像形成材料が少なくとも第1 および第2の下側の回転可能な部材と、少なくとも第3の回転可能な部材との間 において移送される場合に、像形成材料を加熱するための手段を有している。 本発明のもう1つの態様には、熱処理装置の中を通る移送経路に沿って移送さ れる像形成材料において像を発現させるのに有用な熱処理装置が含まれる。像形 成材料は、材料上側表面および材料下側表面を有している。熱処理装置は、像形 成材料を加熱する手段および像形成材料を加熱手段への第1の方向へ移送する手 段を有している。熱処理装置は、また、像形成材料が加熱手段によって加熱され る場合に、材料が複数の湾曲部分を有するように、材料を複数回曲げるための手 段を有している。各湾曲部分は、移送経路に対して一般に垂直な湾曲軸を有して いる。 本発明のもう1つの態様には、像形成材料において、熱によって(thermally) 現像する(像を発現させる)ために有用な方法が含まれる。像形成材料は、材料 第1表面及び材料第2表面を有している。その方法には、材料第1表面に接触す るように位置させて、少なくとも第1及び第2の回転可能な部材を供給する(設 ける)工程が含まれる。もう1つの工程には、少なくとも第1及び第2の回転可 能な部材に向かう第1の方向に像形成材料を移送することが含まれる。もう1つ の工程には、材料第2表面に接触するように位置させて少なくとも第3の回転可 能な部材を設けることが含まれる。その少なくとも第3の回転可能な部材は、像 形成材料が少なくとも第1及び第2の回転可能な部材と、少なくとも第3の回転 可能な部材との間において移送される場合、少なくとも2回再配向されるように 、少なくとも第1及び第2の回転可能な部材に対して位置している。もう1つの 工程には、像形成材料を少なくとも第1及び第2の回転可能な部材と、少なくと も第3の回転可能な部材との間において移送する場合に、像形成材料を加熱する ことが含まれる。 本発明のもう1つの態様には、像形成材料において像を熱によって現像するた めに有用な方法が含まれる。この方法は、熱処理装置の中へ移送経路に沿ってお よび最初は第1の向きに移送することを含んでいる。像形成材料は、第1の温度 にて、熱処理装置の中へ移送される。もう1つの工程は、熱処理装置内で像形成 材料を第1の温度から、より高い現像温度範囲へ加熱することを含んでいる。も う1つの工程は、像形成材料が第1の温度からより高い現像温度範囲へ加熱され る場合に、像形成材料が第2の向きに移送されるように、ならびに像形成材料が 曲げられて第1の湾曲部分を有するように、熱処理装置の中で像形成材料を再配 向する工程である。第1の湾曲部分は、移送経路に対して一般に垂直な第1の湾 曲軸を有している。もう1つの工程は、像形成材料が、第1の温度からより高い 現像温度範囲へ加熱される場合に、像形成材料が第3の向きに移送されるように 、ならびに像形成材料が2回目に曲げられて第2の湾曲部分を有するように、熱 処理装置の中で像形成材料を第2の向きから再配向させる工程である。第3の向 きは、第2の向きとは異なる向きである。第2の湾曲部分は、移送経路に対して 一般に垂直な第2の湾曲軸を有している。もう1つの工程は、像形成材料を熱処 理装置の外側へ移送する工程である。 本発明のもう1つの態様は、材料第1表面及び材料第2表面を有する像形成材 料において像を熱により発現させるために有用な熱処理装置を有している。熱処 理装置は、複数の加熱表面を有する像形成材料を熱処理装置内で加熱するための 手段を有している。熱処理装置は、また、熱処理装置の中を通して像形成材料を 移送する手段を有している。熱処理装置は、また、像形成材料が加熱手段によっ て加熱される場合に、像形成材料が複数の湾曲部分を有し、複数の加熱された表 面に隣接して像形成材料を位置させるように像形成材料を複数回曲げる手段を有 している。 本発明のもう1つの態様には、像形成材料において像を熱によつて発現させ( 現像す)るために有用な方法が含まれる。像形成材料は、材料上側表面及び材料 下側表面を有している。方法は、熱処理装置内に少なくとも1つの加熱された表 面を設けること(工程)を含んでいる。もう1つの工程は、加熱された表面に隣 接させて、熱処理装置内を通して像形成材料を移送し、像形成材料を加熱する工 程である。もう1つの工程は、像形成材料を熱処理装置の中を通して移送する場 合に、像形成材料を複数回曲げることによって、像形成材料を少なくとも1つの 加熱された表面に近接させて位置させる工程である。 本発明のもう1つの態様には、像形成材料において像を熱により発現させるた めの装置が含まれる。装置は、装置の中を通して像形成材料を移送するための手 段を有している。その手段は、像形成材料を加熱して、像形成材料において像を 発現させる手段である。装置は、また、像形成材料において像が発現する際の像 形成材料におけるフォギングを低減さえるための手段を含んでいる。像形成材料 において像が発現する際に、像形成材料から気体状副生物が発生し得る。装置は 、装置から気体状副生物の少なくとも一部を除去するための手段を更に有してい る。 本発明のもう1つの態様には、像形成材料において像を発現させる場合に有用 な熱処理装置が含まれる。像形成材料は、熱処理装置の中を通り移送経路に沿っ て移送される。熱処理装置は、像形成材料において像が発現するドウェル(dwel l)部分を有しいる。熱処理装置は、交換材料の下側に位置する加熱部材を更に 有している。熱処理装置は、像形成材料において像が発現する際に、加熱された 部材により像形成材料の表面から空気を除去するための手段を含んでいる。空気 を交換する手段は、加熱された部材に位置する排出空気通路を更に有することが できる。排出ファンは、排出空気通路に機構的に組み合わせることができる。熱 処理装置は、像が発現する部分へメークアップ空気を供給するための手段を更に 有している。メークアップ空気を供給する手段は、メークアップ空気通路を有し 得る。メークアップ空気を供給する手段は、メークアップ空気を所望の温度まで 加熱する手段を更に有することができる。 本発明のもう1つの態様には、像形成材料において像を熱により発現させるた めに有用な方法が含まれる。方法は、熱処理装置の中を通り移送経路に沿って像 形成材料を移送することを含んでいる。像形成材料は、熱処理装置の中を通過す る際に、第1の温度からより高い現像温度へ加熱される。像は、像形成材料上で 現像(発現、顕在化)される。像形成材料において像が発現する際に、像形成材 料においてフォギングが低減される。フォギングを低減させるための工程は、熱 処理装置からフォギングを生じる気体状副生物を除去することを含むことができ る。フォギングを生じる気体状副生物は、像形成材料の表面に沿って除去するこ とができる。フォギングを低減する工程は、熱処理装置に排出空気通路を設ける 工程、および排出空気通路を通してフォギングを生じる気体状副生物を除去する 工程を更に含むこともできる。方法は、熱処理装置の中へメークアップ空気を入 らせるためのメークアップ空気通路を供給する工程を更に有している。メークア ップ空気は、像形成材料の温度にほぼ近い温度まで加熱することができる。メー クアップ空気は、像形成材料において像が発現する際に、像形成材料の像発現表 面を横切って通過させることができる。 本発明のもう1つの態様では、像形成材料において像を発現させることに用い ることができる熱処理装置を供給する。像形成材料は、熱処理装置を通って移送 経路に沿って移送される。像形成材料において像が発現する際に、発現した像に おいてフォギングを生じさせる傾向を有する気体状副生物が像形成材料から発せ られる。熱処理装置は、像形成材料を所望の温度まで予熱するための予熱アッセ ンブリ、像形成材料を熱により発現させるためのドウェル・アッセンブリ、およ び発現後において像形成材料を冷却するための冷却アッセンブリを有してなる。 予熱アッセンブリ、ドウェル・アッセンブリおよび冷却アッセンブリの中を通っ て移送経路に沿って像形成材料を移動させる機構が設けられている。ドウェル・ アッセンブリは、像形成材料に面する主表面を有する加熱下側部材(heatedlowe r member)、主表面の中を通って延びる下側部材メークアップ空気通路、および 主表面を通って延びる下側部材排出空気通路を有してなる。排出機構は、気体状 副生物を通して除去するために下側部材排出空気通路と流通して設けられている 。更に、メークアップ空気機構は、下側部材メークアップ空気通路の中を通して メークアップ空気を供給する、下側部材メークアップ空気通路と流通するように 設けることができる。メークアップ空気機構は、新鮮な空気の供給ファンを有し ている。排出空気機構は、排出ファンを有している。 排出空気通路は、下側部材の中を、フィルムの動く方向に対して一般に垂直な 方向の長手方向に延びており、主平面を通って延びる排出ポート開口部を有して いる。メークアップ空気通路は、下側部材の中を、フィルムの動く方向に対して 一般に垂直な方向の長手方向に延びており、主平面を通って延びるメークアップ 空気ポート開口部を有している。 主表面は、フィルムの動く方向に一般に垂直な方向の長手方向に下側部分を横 切って延びる湾曲部分(curved portion)、および薄い部分(thin portion)を 有している。像形成材料を動かす機構は、湾曲部分の中に収容されるローラを有 しており、その場合に、像形成材料はローラの表面に接触する乳剤表面を有して いる。排出空気通路は、フィルムの動く方向に一般に垂直な方向の長手方向に下 側部分を通って延び、主表面を通って延びる排出ポートを有する、排出空気通路 チャンバーを有している。メークアップ空気通路は、排出空気通路と一般に平行 な下側部分を通って長手方向に延び、主表面を通って延びるメークアップ空気ポ ートを有するメークアップ空気チャンバーを有している。排出空気チャンバーは 薄い部分に隣接して位置することができ、メークアップ空気チャンバーは湾曲部 分に隣接して位置することができる。排出空気ポートは薄い部分を通って延びて おり、メークアップ空気ポートは湾曲部分を通って延びている。メークアップ空 気チャンバーは、第1および第2の端部を有することができ、その場合に、メー クアップ空気機構は第1の端部の近傍において排出空気通路と組み合わせられ、 メークアップ空気ポートは第2の端部の近傍においてメークアップ空気チャンバ ーと流通して設けられ、メークアップ空気を下側部材の温度にほぼ近い温度まで 加熱させることができる。1つの用途において、薄い部分は一般に台形の形状を しており、最も幅広い主表面は像形成材料に隣接して位置する。薄いエクステン ション部材は薄い部分に沿って長手方向に延びるように設けることができ、その 場合に、薄いエクステンション部材は、第1の主表面および第1の主表面よりも 幅広い第2の主表面を有する、一般に台形の形状とすることができ、第2の主表 面は像形成材料に隣接して位置する。 もう1つの態様において、本発明は、熱処理装置の中を通り移送経路に沿って 移送されるサーマル・フォトグラフィック(thermal phtogaraphic)材料におい て像を発現させるのに用いる熱処理装置を含んでいる。熱処理装置において像が 発現する際に、発現した像においてフォギングを生じる傾向を有する気体状副生 物が、像形成材料から発せられる。熱処理装置は、加熱上側部材(heated upper member)および加熱下側部材によって規定される現像チャンバーを有する。熱写 真材料を移送経路に沿って現像チャンバーの中を通して移動させる機構が設けら れており、その機構は、熱写真材料が移動する方向に対して一般に垂直な方向に 現像チャンバーを横切って長手方向に延び、現像チャンバーの中で動作可能にに 取り付けられている複数のローラを有している。各ローラは、熱写真材料に接触 するローラ表面を有している。加熱下側部材は第1の主表面および第2の主表面 を有している。第1の主表面は、複数の湾曲部分及び複数の薄い部分を有してお り、各ローラは対応する湾曲部分の中に収容されており、各フィンは隣接する湾 曲部分によって規定されている。気体状副生物がフォギングを生じる前に、熱写 真材料から発せられる気体状副生物を除去するためのフォギング低減システムが 設けられている。フォギング低減システムは、熱写真材料に隣接して薄い部分の 中を通って延びる排出ポートを有しており、下側部材の中を通って長手方向に延 びる排出チャンバー;ローラに隣接する湾曲部分の中を通って延びるメークアッ プ空気ポートを有しており、下側部材の長手方向に延びるメークアップ空気チャ ンバー;ならびにメークアップ空気チャンバーと流通して設けられており、メー クアップ空気ポートの中を通して新鮮なメークアップ空気を供給するメークアッ プ空気機構を有している。 メークアップ空気チャンバーは、熱写真材料が動く方向に対して一般に垂直な 方向に、下側部材の中を通って長手方向に延びている。メークアップ空気チャン バーは、第1の端部および第2の端部を有している。メークアップ空気機構は第 1の端部の近く(近傍)の位置においてメークアップ空気チャンバーと流通して 設けられており、メークアップ空気ポートは第2の端部の近くの位置においてメ ークアップ空気チャンバーから延びており、メークアップ空気が下側部材の温度 に近い温度まで加熱されるようにする。第2の端部の近くに位置して、湾曲部分 の中を通ってメークアップ空気チャンバーから第2のメークアップ空気ポートが 延びていてもよい。 第2のメークアップ空気チャンバーは、湾曲部分の中を通って延びており、第 1の端部および第2の端部を有するメークアップ空気ポートを有する、第1のメ ークアップ空気チャンバーの近くに位置する下側部材の中を通って延びることが できる。その場合に、メークアップ空気ポートが第2の端部の近くの位置にて第 2のメークアップ空気チャンバーと流通するように設けることができ、また、メ ークアップ空気ポートが第1の端部の近くの位置にて第2のメークアップチャン バーから延びるようにすることもできる。第1のメークアップ空気チャンバーの 第1の端部は、第2のメークアップ空気チャンバーの第1の端部の近くに位置す る。排出機構は、その中を通して気体状副生物を除去するための排出空気チャン バーと流通して設けられる。1つの態様において、薄い部分は、熱写真材料に隣 接する最も幅広い主表面を有する、一般に台形の形状をしている。別法では、熱 写真材料に近接して位置する薄い部分に沿って長手方向に延びる薄いエクステン ション部材が設けられる。薄いエクステンション部材は、第1の主表面および第 1の主表面よりも幅広い第2の主表面を有する、一般に台形の形状をしており、 熱写真材料に近接させて第2の主表面を位置させる。 図面の簡単な説明 上述したような本発明の構成、操作および利点は、以下の説明および添付図面 から一層容易に明らかになるであろう。 図1は、本発明の1つの態様における熱処理装置の側方断面図である。 図2は、図1に示す態様において、開けた覆いを有する熱処理装置の等角投影 図である。 図3は、図1および2に示す態様における熱処理装置の部分側方断面図である 。 図4は、図1〜3に示す態様における熱処理装置内の頂部加熱アッセンブリ( top heating assembly)の等角投影図である。 図5は、本発明のもう1つの態様における熱処理装置の側方断面図である。 図6は、図1〜5に示す熱処理装置内の冷却部材の等角投影図である。 図7は、本発明のもう1つの態様における熱処理装置の側方断面図である。 図8は、図7に示す態様における熱処理装置の拡大部分側方断面図である。 図9は、図7に示す下側加熱部材の平面図である。 図10は、図7に示す下側加熱部材の端面図である。 図11は、図9における11−11線に沿う断面図である。 図12は、本発明の熱処理装置の1つの操作方法を示すプロセス・ブロック図 である。 図13は、本発明の熱処理装置のもう1つの操作方法を示すプロセス・ブロッ ク図である。 図14は、図7に示す態様において、熱処理装置の中を通るメークアップ空気 の流れを摸式的に示す図である。 図15は、図7に示す態様において、熱処理装置の中を通る排出空気の流れを 摸式的に示す図である。 図16は、本発明のフォギング低減/除去システムを有する熱処理装置のもう 1つの態様における拡大した側方部分断面図である。 図17は、図16に示す下側部材の典型的な態様の平面図である。 図18は、図17に示す下側部材の端面図である。 図19は、図17における19−19線に沿う拡大断面図である。 図20は、図17における20−20線に沿う拡大断面図である。 図21は、図17における21−21線に沿う拡大断面図である。 図22は、本発明のもう1つの態様における下側部材を示す拡大部分断面図で ある。 図23は、本発明の典型的な態様における下側部材を示す底面図である。 図24は、本発明のフォギング低減システムを有する熱処理装置に用いるため のカップリング/シーリング部材の典型的な態様例を示す平面図である。 図25は、本発明の熱処理装置フォギング低減システムの下側部材を通る空気 の流れを示す図である。 図26は、本発明のフォギング低減システムを有する熱処理装置の中を通る空 気の流れを示すもう1つの図である。 図27は、本発明のフォギング低減システムを有する熱処理装置のもう1つの 態様における部分断面図である。 好ましい態様の詳細な説明 本発明の熱処理装置10を図1〜4および6に示す。熱処理装置10は、加熱 されたエンクロージャーまたはオーブン12ならびにその中の複数の上側ローラ 14および下側ローラ16を有することができる。 ローラ14、16は、支持ロッド18を、ロッド18の外側表面を包囲する筒 状スリーブの支持材料20と共に有することができる。ロッド18は、ローラ1 4、16を、オーブン入口22とオーブン出口24との間の移送経路のにおいて 、オーブン12の対向する側に所定の間隔をおいた関係にて配向させて回転可能 なように取り付けられている。ローラ14、16は、熱処理性材料26(以下、 TPM(Thermally Processable Material)26と称する)、例えば熱処理可能 な像形成材料と接触するように位置している。熱処理可能な像形成材料の例には 、サーモグラフィックフィルム(thermographic film)または光熱写真フィルム (photothermographic film)(少なくとも一方の側に光熱写真被覆または乳剤 を有するフィルム)が含まれる。「像形成材料」という用語には、医療用の画像 形成フィルム、グラフィック・アート・フィルム、データ記録に用いられるイメ ージング材料(imaging material)などを含めて、像(イメージ、image)を捕 捉することができる種々の材料が含まれる。1又はそれ以上のローラ14、16 は、TPM26を、オーブン12の中を通して、加熱された部材28に隣接する ように移動させることができる。TPM26に接触するすべてのローラ14、1 6は、TPM26がローラ14、16に接触していない場合に、各ローラの表面 が均一に加熱されるように駆動されることが好ましい。その結果、表面を比較的 狭い温度範囲内に保つことができる。 支持材料20は、フィルムの現像に必要とされ、オーブンによって生成される 熱に対して、それが保持および伝達する熱が相対的に実質的な量ではないように 、低熱質量(thermal mass)、低熱伝導性の材料、例えば発泡体材料であってよ い。この種の材料を用いると、伝導的熱移動は最小となり、輻射による熱の伝達 が強調される。更に、TPM26に接触する低熱質量、低熱伝導性材料(lowthe rmal conductivity material)の表面における欠陥(imperfections)は、TP M26の現像にほとんどまたは全く影響を及ぼさない。低熱質量、低熱伝導性材 料の例には、0.75ポンド/フィート3(12.0kg/m3)の密度を有する Willtec melamine foamがあり、約0.30Btu−inch/時間−フィート2 °Fの 熱伝導率(K)、0.3Btu/ポンド−°Fの比熱のものが支持材料20に用い られる。この種の材料20は、アメリカ合衆国、ミネソタ州、ミネアポリスのIl lbruck Corp.から市販されている。 同様のまたは異なる熱特性を有する他の種類の材料を、シリコーンまたはポリ イミド発泡体(foam)を含めて使用することもできる。より大きな熱質量および /または熱伝導率を有する材料を用いることにより、伝導熱の移動(伝導伝熱) アスペクトおよび全熱移動が増大することもでき、それによって向上したスルー プット(through put)が得られることもある。 1つの態様において、支持材料20のスリーブ(メラミン発泡体)は、直径が 約1インチ(2.54cm)であってよく、コアリングおよびグラインディング によって、材料塊を約0.25インチ(0.63cm)の厚さに形成することがで きる。材料20のスリーブは、その後、スチール・ロッド18に取り付けること ができる。上側ローラ14の中央部は、約1.25インチ(約3.2cm)の間 隔D1をおいて配されている。下側ローラ16についても同様である。 上側ローラ14は、図示するように、下側ローラ16に対して、ローラ14、 16の間においてTPM26を移送する場合に、TPM26を曲げたりまたは湾 曲させることができるように配されている。図1および3に示すように、TPM 26を曲げたり湾曲させたりすることによって、TPM26が複数の湾曲部分を 有するようにする。これらの湾曲部分はそれぞれ、オーブン12の中を通るTP M26の移送経路に対して一般に垂直な湾曲軸(curvature axis)を有している 。「一般に垂直」と称する場合、軸は移送経路に対して垂直であるかまたは移送 経路に対して垂直に近い状態であってよいことを意味する。 これらの湾曲部分を形成することは、図1および3に示すようにローラ14、 16を位置させることによって達成することができる。例えば、上側ローラ16 の2またはそれ以上の下側部分に接する水平線が、下側ローラ14の2またはそ れ以上の上側部分に接する水平線から、D2の距離で垂直方向に離れるように、 ローラ14、16を配することができる。 TPM26を曲げたりまたは湾曲させたりすることによって、TPM26のカ ラム剛性(column stiffness)を増大させ、ニップ・ローラまたは他の圧力移送 手段を要することなく、処理装置10の中でTPM26を移送しおよび加熱する ことが可能となる。その結果、このカラム剛性・アプローチ(approach)によっ て、ニッピング(nipping)(または他の圧力の適用)に伴う拘束の結果として 、移送経路の方向または斜め方向に(常緑樹の外観のように)現れることがある 熱 によって誘導されるTPM26のしわを最小とすることができる。 約0.1インチ(約0.5センチメートル)の距離D2は、例えば、4mil( 0.01センチメートル)のポリエステルベースを有する18インチ(45.7 センチメートル)幅の光熱写真フィルムを現像する場合に、有効であるというこ とが見出されている。そのようなフィルムの構成は、現在出願係属中である(ミ ネソタ州、セント・ポール、3M社へ譲渡されている)米国特許出願番号第08 /529982号、同第08/530024号、同第08/530066号、お よび同第08/530744号に開示されている。この光熱写真フィルムは、像 形成(image-setting)フィルムとして有用なものの1つであり、その長さはよ り短いシートからロール状のより長いものまで変化させることができる。 しかしながら、距離D2は、他の材料、例えば、7-mil(0.018センチメ ートル)のポリエステルベースを有する医療用画像形成フィルム(例えば、米国 、ミネソタ州、セント・ポール、3M社から市販されている光熱写真医療用画像 フィルム)の14−インチ(35.6センチメートル)×17−インチ(43. 2−センチメートル)の寸法のシートを処理するために経験的に求められている ものである。材料の選択に加えて、距離D2の最適な選択には、現像しようとす る材料の幅および厚さ、処理装置の中を通す材料送り速度、および材料への熱の 伝達速度を含めて、他のファクターも影響し得る。 上側ローラ14どうしは、TPM26が移送経路に対して一般に垂直な方向に ついてほとんどまたは全く拘束されることなく伸張(expand)することができる ように、十分な間隔をおくことができ、下側ローラ16についても同様である。 そうすることによって、(一般に、移送経路の方向に対して垂直な方向に)TP M26を横切ってかなりのしわ(wrinkles)が形成されることを最小にとどめる ことができる。更に、これらのしわを最小にすることは、オーブン12の中を移 送する際にTPM26に張力を加える必要を伴うことなく、行うことができる。 このことは、長さの長い材料、例えばオーブン12の中を通して引き出すことが できるロール状物品の材料とは反対に、比較的長さの短いTPM26を現像する 場合に特に重要である。 4つの加熱部材(heated member)28を、第1の上側加熱部材30、第1の 下側加熱部材32、第2の上側加熱部材34、および第2の下側加熱部材36を 含むものとして示している。加熱部材28はブランケットヒータ(blanket heat er)、例えば図4において、第1の上側加熱部材30の上方に示すようなブラン ケットヒータ37により加熱することができる。各ブランケットヒータ(従って 、加熱部材28)の温度は、例えば、コントローラーおよび温度センサ、例えば 、抵抗温度デバイスまたは熱電対などによって独立して制御することができる。 加熱部材28を独立して制御することによって、オーブン12内の温度をより正 確に制御および維持することができ、更に重要なことには、オーブン12から、 移送するTPM26へ一貫して熱を流れさせることができる。 熱処理装置10は、オーブン12がアイドリング状態(オーブン12の中を通 してTPM26を移送していない状態)にある場合、およびオーブン12が稼働 状態(TPM26がオーブン12の中を通して移送される状態)にある場合、オ ーブン12の温度を正確に制御し、および維持する能力を有している。熱処理装 置10は、アイドリング状態にある場合に加熱部材28のエッジ部分からより大 きな熱が失われること、および稼働状態にある場合に加熱部材28の内側部分に おいて(1または複数のTPM26へ熱が流れることによって)更に熱が失われ ることを補う能力を有する。 このような能力を付与する本発明の熱処理装置の1つの態様は、一方のブラン ケットの上に他方のブランケットを配して、対応する加熱部材28の表面を加熱 する2つのブランケットヒータ37を含むように、図4に示されている。2つの ブランケットのうちの第1のものは、オーブン12がアイドリング状態にある場 合および稼働状態にある場合に、係合(engage)または作動(energize)するこ とができるアイドリング状態ヒータ37Aであると考えることができる。アイド リング状態ヒータ37Aは、その加熱部材28のエッジ部分からより多量の熱が 失われることを補うために、ブランケット37Aのエッジ部分においてより多量 の熱を生じさせ、対応する加熱部材28のエッジ部分へ供給するように、対応す る加熱部材28へ熱を供給する特定の熱流束密度(heat flux density)を有す るように構成することができる。2つのブランケットの第2のものは、オーブン 12が稼働状態にある場合に、係合または作動される稼働状態ヒータ37Bであ ると考えることができる。稼働状態ヒータ37Bは、TPM26へ伝達した熱を 補うために、より多量の熱をブランケット37Bの内側部分において生じさせ、 対応する加熱部材28の内側部分へ供給するように、対応する加熱部材28へ熱 を供給する特定の熱流束密度(heat flux density)を有するように構成するこ とができる。この種のブランケットヒータは、アメリカ合衆国、ミネソタ州、ミ ネアポリス(Fridley)に所在のマインコ・プロダクツ社(Minco Products,Inc .)から市販されている。 基本的には、このブランケットヒータ・アレンジメントは、TPM26の特定 の位置において伝達される熱の量と同じ量の熱を、対応する加熱部材28の特定 の位置へ伝達する。換言すれば、このアレンジメントは、熱がTPM26へ伝達 される場所へ熱を供給するのである。これによって、TPM26へ伝達された熱 が一様になり、ならびにTPM26が連続的に均質に現像されるように、TPM 26の処理中における加熱部材28の温度履歴(temparature history)にむら がないようになる。 加熱部材28は、図示するように、多数の上側ローラ14および下側ローラ1 6の円周部分のまわりを包囲するような形状とすることができる。包囲角度Aは 、ローラの円周の120〜270度の範囲とすることが好ましい。包囲角度を約 180〜200度とすることがより好ましく、包囲角度が約190度とすること が更に好ましい。 ローラを加熱部材28により包囲する設定のもう1つの尺度(degree)は、加 熱フィン40、特に、加熱フィン40のフィン表面41から隣接するローラの長 軸によって形成される平面への距離D3の選択である。上述したローラ14、1 6については、距離D3を約0.2インチ(0.5センチメートル)とすること ができるが、距離D3はそれよりも大きくすることもできるし、小さくすること もできる。 ローラ14、16がTPM26に接触する場合に、ローラ14、16に対して 加熱フィン40を近接させることおよび組合せまたは包囲させる形態によって、 ローラ14、16の外側表面の温度はより一層効果的に維持される。この近接し て組合せまたは包囲させるアレンジメントによって、ローラ14、16はTPM 26へのより一様な熱の伝達を行う。 この包囲のアレンジメントによって、加熱部材28の部分は加熱フィン40と しての機能を果たす。加熱フィン40は、ローラ14、16の間でこれらに接近 して取り付けられている。例えば、加熱フィン40は、ローラ14、16に接触 せずに、ローラ14、16にできるだけ近づいていることが好ましい。 TPM26と加熱フィン40のフィン表面41との間のギャップの寸法をでき るだけ小さくすることによって、(より薄い空気の層を通しての)伝導熱伝達効 率および放射熱伝達効率が向上する。尤も、ギャップの寸法は、全く接触しない ことが好ましい場合には、TPM26との接触を防止するのに十分なようにすべ きであるか、または、TPM26のリーディングエッジが加熱フィン40に引っ かかって、熱処理装置10内でTPM26が詰まりを生じたりすることを防止す るのに十分なようにすべきである。 TPM26とフィン表面41との間のギャップ寸法は、フィン表面41から、 すぐ下方に位置する下側ローラ16へ、またはフィン表面41のすぐ上方に位置 する上側ローラ14へ接触する線までの距離D3を選択することによって間接的 に設定することができる。4-milポリエステルベースTPM26、例えば、上述 した画像形成フィルムの場合、距離D3は、0.2インチ(0.5センチメート ル)よりもあまり小さくならないことが好ましい。他の材料の場合、距離D3に ついての最小距離は異なっていてもよい。 ギャップ内の空気のより薄い層によっても、TPM26を横切って生じおよび 流れ得る伝達的流れの作用は最小となる。このことによって、従って、TPM2 6への一貫性のない(inconsistent)伝熱的熱移動および光熱写真イメージ(画 像、image)の一貫性のない顕在化を最小にすることができる。 ギャップ寸法は、上述したように、加熱フィン40に隣接させてTPM26を 移送する場合に、TPM26を曲げることによってより一貫して保持することが できる。TPM26を曲げることによって、ローラ14、16の間でTPM26 を移送する場合に、向上したTPM26のカラム剛性は、TPM26の座屈を低 減または防止することができる。既に説明したように、このアプローチ(approa ch)は、フィン表面41に対してTPM26を位置させる反対の手段とし て、TPM26に(例えば、ニッピング(nipping)ではない)最小の圧力を加 えることを必要とする。 加熱部材28のディメンジョンおよび構成は、それらの熱質量を最適にするよ うに選択することができる。最適な熱質量によって、加熱部材28の温度の許容 し得る変動は、各加熱部材28を所望の温度まで加熱するのに必要な許容し得る 時間に合わせることができる。TPM26とフィン表面41との間の温度差(Δ Trad)は放射熱伝達方程式のファクターであるので、温度の変動を最小にする ことは重要である。同様に、TPM26と、TPM26に隣接する加熱された空 気との間の温度差(ΔTcond)は、伝導熱伝達方程式における重要なファクター である。そして、(ΔTradとΔTcondとの)所望の温度差を維持することは、1 つのTPM26においても、1つのTPM26から次のTPM26にかけても、 一様な現像(顕在化)を行うために重要なファクターである。 上述したような長いイメージーセッティング・フィルム(image-setting film )(TPM26)を現像するには、第1の上側および下側加熱部材30、32を 約275°F(約135℃)へ加熱し、ならびに第2の上側および下側加熱部材 34、36を約260°F(約127℃)へ加熱する。これらの温度にて、TP M26は、好ましくは、0.4インチ/秒(1センチメートル/秒)の速度にて 移送される。この速度および温度において、好ましくは、第1の上側および下側 加熱(heating)部材30、32の長さは約6インチ(15.2センチメートル )とすることができ、第2の上側および下側加熱部材34、36の長さは約6イ ンチ(15.2センチメートル)とすることができる。 他の熱処理性材料を熱処理するには、それらの温度、長さおよび移送速度を必 要に応じて調節することができる。同様に、熱処理装置10の処理速度を上げる には、移送長さを増大させることができる。 (上述したように)第1の上側および/または第1の下側加熱部材30、32 を、第2の上側および/または第2の下側加熱部材34、36よりも高い温度に 加熱することによって、本質的に、オーブン12に2つの領域が設けられる。こ の2つの領域の構成は、熱処理装置10のフットプリント(footprint)を最小 にし、スループットを増大させるのに有効な方法である。 第1のゾーン(第1のゾーンは、第1の上側加熱部材30および下側加熱部材 32、対応するローラ14、16、ならびにローラおよび加熱部材に隣接する加 熱された空気によって形成される)の中で、所定量の熱がTPM26へ伝達され 、目標とする処理温度範囲、例えば約240〜260°F(115〜127℃) の範囲にTPM26を迅速に加熱する。TPM26が第1のゾーンを出て、第2 のゾーンへ入る場合に、TPM温度が目標処理温度範囲に達し、その温度を超え ることがないように、オーブンの中を通るTPM26の移送速度を設定すること ができる。(第1のゾーンを通してよりゆっくりと移送する場合、TPM26は 、目標処理温度範囲を超える温度に加熱することもできる。) 第2のゾーンの温度(第2のゾーンは、第2の上側および下側加熱部材34、 36、対応するローラ14、16ならびに加熱部材およびローラに隣接する加熱 された空気によって形成される)は、TPM温度が目標ドウェル(dwell)時間 で目標処理温度範囲内に維持されるように設定することができる。第2のゾーン 内の目標ドウェル時間は、第2のゾーンの長さによっておよび第2のゾーンの中 を通るTPM26の移送速度によって決められる。 図5において、熱処理装置10Aの別の態様は、光熱写真像の現像において、 (加熱部材28Aによって生じる)伝達的な流れの作用を最小にするように、加 熱フィンの代わりにスクリーン42Aを有している。スクリーン42Aは、多く の下側ローラ16同士の間に位置して、(例えば、乳剤側が下側ローラ16Aに 隣接する場合の乳剤側)であるTPM26のAの表面に沿う空気の流れを分配し たり、または停止させたりする物理的障壁である。スクリーン42Aは、既に説 明したような加熱フィン40によってもたらされるような他の利点を必ずしもも たらす必要はない。 図1および2に示すように、TPM26は、オーブン10から冷却チャンバー 44の中へ移送される。熱処理装置10のこの部分はTPM26の温度を低下さ せ、TPM26のしわの生成を最小にしたり、TPM26のカーリングおよび他 の冷却による問題を最小にする一方で、熱現像を停止させることを意図している 。 冷却チャンバー44は、(図6において示される部分である)冷却表面46を 有することができ、冷却表面46の上にTPM26が位置する。冷却部分は、湾 曲している第1の冷却部分47および比較的真っ直ぐな第2の冷却部分48を有 する。加熱されたTPM26と湾曲した第1の冷却部分47との接触により、T PM26を曲げたり湾曲させたりする間に、TPM26を冷却する。湾曲または 曲げる程度は、しわの生成を最小にするTPM26のカラム剛性を向上させる。 上述したようなイメージーセッティング・フィルムを冷却するには、TPM26 が第1の冷却部材47と接触する第1の冷却部材47の半径を、約1.5インチ (3.8センチメートル)とすることができる。 第1の冷却部材47の位置は、TPM26がオーブン12を出た直後、すなわ ち、TPM47を所望のドウェル時間で現像処理温度範囲に加熱した直後に、第 1の冷却部分47によって湾曲させられおよび冷却させられる点において重要で ある。正しい位置、湾曲の程度、TPM26との接触時間およびTPM26との 接触により生じる冷却速度の場合、第1の冷却部分47は、加熱されて湾曲させ られたTPM26を、この重要な冷却段階の間で、第1の冷却部分47がTPM 26を湾曲させることがなければ、しわを生じさせ得る温度範囲に冷却させるこ とができる。言い換えると、冷却によって引き起こされるしわの生成をTPM2 6が最も受けやすい場合に、TPM26を湾曲させたり曲げたりすることによっ て、そのようなしわの生成が著しく低減される。 冷却表面46の形状およびTPM26の移送速度は、TPM26を第2の冷却 部分48に接触させる間も、TPM26を冷却するように設定することができる 。TPM26が真っ直ぐまたは第1の冷却部分47と接触する場合よりも真っ直 ぐに)となる一方で、TPM26を最終的に冷却するので、TPM26の湾曲の 程度を低減することができる。 冷却表面46との接触による冷却速度を制御するため、冷却表面46は材料の 組合せにより形成することができる。各材料は、異なる熱伝導率を有していてよ い。例えば、全冷却表面46を比較的熱伝導率の高い材料(例えば、アルミニウ ムまたはステンレススチール)で形成することができる。より熱伝導率の低い材 料(例えば、ベルベットまたはフェルト)によって、(TPM26とより熱伝導 率の高い材料との層として示される)第1の冷却部分47の一部または全体を覆 うこともできる。 より熱伝導率の高い材料の好ましい選択は、(アメリカ合衆国、ニューヨーク 、バッファロー、オハイオストリート658に所在の)Rigidized Metals Cor porationから市販されている製織された、20−ゲージ304ステンレススチー ルである。好ましいテクスチャーはRigitex patkern 3−NDと称されている 。より熱伝導率の低い材料についての好ましい選択は、アメリカ合衆国、ニュー ヨーク、Suite 3100、10 East 53rd Streetに所在のJ.B.Martin Company、Inc.から市販されているベルベットであり、Style No.9120、ナイ ロンパイル/レーヨンバックの、ヒートシール被覆された、ライトロック(ligh t-lock)ベルベットとJ.B.Martinによって称されている。 これらの構成により、TPM26がオーブン12を出る際または出た直後、T PM26は、冷却表面46のより熱伝導率の低い材料および第1冷却部分47に 接触する。その後、TPM26は、冷却表面46のより熱伝導率の高い材料およ び第2冷却部分48と接触し、冷却プロセスが完了する。最初の冷却プロセスの 間で、TPM26の湾曲または曲げと組合せて冷却速度を適当に制御することに よって、しわの生成は最小となる。第1の冷却部分47の半径および材料の選択 は、冷却されるTPM26の種類および所望する移送速度に基づいて変更するこ とができる。 TPM26は、第1の対のニップ・ローラ49により冷却表面46へ送ること ができ、第2の対のニップ・ローラ50によって冷却表面46から送り出すこと ができる。ニップ・ローラ49、50は、TPM26の全体またはTPM26の 大部分の表面を適当な同じ速度にて移送しながら、冷却表面に接触させるように 連携させることができる。このことによって、TPM26をより均一に冷却し、 およびより均質に現像を停止させることができる。 熱処理装置10は、冷却チャンバー44の中で空気の流れを生じさせる手段を 有することができる。空気の2つのストリームが有用であり、1つのストリーム は冷却表面46を冷却するためのものであり、もう1つのストリームはチャンバ ー44の内部およびオーブン12の内部の空気を排出および濾過するためのもの である。第1のストリームS1は、周囲の空気(または冷却空気)のストリーム であってよく、これはTPM26と接触する冷却表面46の反対側の冷却表面4 6の側面を導かれる。第1のストリームS1は、熱処理装置10の外部から空気 を引き込み、冷却表面46に向かって空気を案内する第1のファン54によって 形成することができる。空気は出目を通って熱処理装置10の外部へ排出するこ とができる。 第1のストリームS1は、1つのTPM26の全長が一様に冷却されるように 、および連続する複数のTPM26が一様に冷却されるように、冷却表面46を 冷却するのに適する流れ速度(flow velocity)を有することができる。TPM 26を横切って流れる場合にはこの流れ速度が過剰になり得るので、(その場合 には、TPM26が過剰に急速に冷却される可能性があり、しわが形成される結 果をまねき得るので)、第1のストリームS1がTPM26と直接的に接触する ことがないように、第1のストリームS1は囲まれている。第1のファン54は 、約6〜10フィート3/分の体積流量および約3〜9フィート/秒(0.9〜 2.7メートル/秒)の冷却表面46に対する空気速度(air velocity)を形成 するように選択することができる。 冷却チャンバー44の中の空気の第2のストリームS2は、TPM26に隣接 して流れさせて、気体状副生物を除去することができる。第2のストリームS2 は、オーブン入口22にて始まり、フィルタリング機構52において終わる、熱 処理装置10の中を通して流れさせることができる。第2のストリームS2の流 量は、第2のストリームS2がTPM26を冷却することにより、しわ等の問題 を生じないように、十分に小さくすることができる。目標の体積流量は、熱処理 装置10の中で、1分あたりで約1回の空気が交換されるように設定することが できる。 フィルタリング機構52は、オーブン12の中を通る空気を引き込むための手 段、例えば第2のファン(図示せず)を有することによって第2の空気のストリ ームS2を形成することができる。フィルタリング機構52は、特定の光熱写真 材料を熱現像する場合に生成する気体状副生物を処理するような構成となってい るフィルター(図示せず)も有している。そのようなフィルタリング機構52の 例は、米国特許第5469238号および出願係属中の米国特許出願番号第08 /239888号(3M社へ譲渡されたもの)等に記載されている。 第3の対のニップ・ローラ56は、オーブン12の入口の近くに示されている 。第3の対のニップ・ローラ56は、TPM26をオーブン12の中へ移送する ことに加えて、入口22を部分的に封止する。第3のニップ・ローラ56とニッ プ・ローラ56に隣接する外壁部との間の間隔は、空気が入口22を出入りする ことによる自由な交換を防止するように、十分に小さく設定されている。しかし ながら、その間隔は、フィルタリング機構52へ流れる空気の第2のストリーム S2を供給するのに十分な大きさとすることができる。従って、入り口を通るオ ーブン12の中への空気の流れは制御される。このことは、TPM26へ向かう 制御されない空気の流れによる均一でない現像を防止する上で重要となり得る。 第3の対のニップ・ローラ56は、第3の対のニップ・ローラ56に隣接する 外壁部とより緊密に組合せることによって、オーブン入口22をより良好に封止 することができる。このことによって、入口22からの空気の流れおよびTPM 26を横切る空気の流れの作用を更に防止することができる。完全に封止するこ とにより、熱処理装置は、第2のストリームS2を伴わないようにすることもで きるし、またはオーブン12の他の部分における開口部などの他の空気源を必要 とするようにもなる。 別の態様(図示せず)では、オーブン12の中の他のローラ14、16、49 などと同様に加熱するために、第3の対のニップ・ローラ56を包囲する加熱部 材30、32を有することができる。これによって、TPM26へ伝達される熱 をより十分に制御することができる。 好ましい態様を参照して本発明を説明してきたが、本発明の精神および範囲か ら離れることなく、当業者は、形態および細部に変更を加え得るということを理 解することができるであろう。例えば、移送経路は、水平で、概して真っ直ぐな 向き以外の形態とすること、例えば、傾斜した真っ直ぐな移送経路、垂直で真っ 直ぐな移送経路、アーチ状の移送経路などの形態とすることもできる。同様に、 ローラ14、16をより多い数または少ない数として、オーブン12の中に用い ることもできる。 更に、他のブランケット・ヒーター・アレンジメントを用いることもできる。 例えば、3層アプローチを用いることもできる。最も上の層はアイドリング状態 ブランケット・ヒーターであってよい。真中の層は、特定の熱流束密度を有する 第1の稼動状態ブランケット・ヒーターであってよく、その熱流束密度は、例え ば10インチ(25.4センチメートル)の幅を有するTPM26への熱伝達を 補償するように選択することができる。下側の層は、特定の熱流束密度を有する 第2の稼動状態ブランケット・ヒーターであってよく、その熱流束密度は、例え ば20インチ(50.8センチメートル)の幅を有するTPM26へ伝達する熱 を補償するように選択することができる。この二重の可能性により、熱処理装置 10の中へ送られるTPM26に応じて、第1の稼動状態ブランケット・ヒータ ーまたは第2の稼動状態ブランケット・ヒーターのいずれかと連携する(手動に よるまたは自動による)制御を、熱処理装置10は有することができる。当然な がら、更に別のブランケット・ヒーターを設けて、異なる幅のTPM26を処理 することもできる。 エッジ検出センサ等のセンサをオーブン入口22に用いて、入ってくるTPM 26のエッジの位置を検出し、熱処理装置10の中のコントローラヘ信号を送る ことができる。コントローラはこの信号に基づいてTPM26の幅を決定し、適 当な稼働状態ブランケット・ヒーターと組合せるように構成することができる。 更に、この検出アプローチは、重なっているブランケット・ヒーター、例えば単 独のブランケット・ヒーター以外の加熱手段を用いることができる。そのような 単独のブランケット・ヒーターは、適当な領域を用いたり、エネルギーを付与し たりして、複数の異なる幅のTPM26を取り扱うことができるように、独立し て制御することができる複数の領域を有することができる。 図7を参照すると、本発明にかかる熱処理装置のもう1つの態様が、一般的に 80として示されている。熱処理装置80は、既に説明したような熱処理装置1 0と同様ものであってよい。この態様において、熱処理装置80は、像形成材料 において像を熱的に現像する際に生じる現象である、像形成材料のフォギングを 減少させる方法および装置を含んでいる。 本明細書において既に説明したように、熱処理装置80は、一般に、予備加熱 部分82、ドウェル部分84および冷却部分86を有する。熱処理された材料2 6は予備処理部分82の中を通る移送経路を通り、そこで現像のために必要な温 度へ少なくとも接近する温度へ加熱され、熱処理性材料26の現像が行われるド ウェル部分84の中を通り、熱処理性材料26を冷却するための冷却部分86の 中を通る。熱処理装置10の中を進む際に、熱処理性材料26にネガ像(negati ve image)を発現させることは知られている技術である。従って、加熱された熱 処理性材料26がドウェル部分84の中を通って移送される際に、熱処理装置1 0は、熱処理性材料26の(処理の前に)光にさらされた(露光した)部分に、 像の発現を生じさせ、暗く変化させる。熱処理性材料26の光に曝されなかった 領域(未露光領域)は透明な状態に止まる。 しかしながら、特定の条件において、熱処理性材料の未露光領域が黒くなり、 熱処理性材料26の露光した領域は望ましくない程度まで更に暗くなることがあ り得るということが見出されている。この現象は、熱処理性材料の「フォギング (fogging)」として知られている。熱処理性材料のフォギングは、フォギング の強度の程度に応じて、ドット露光率におけるドットの割合を望ましくない程度 に増大させたり、あるいは、熱処理性材料において露光されたイメージ(像)の 大きな領域を占めたりし得る。 像形成領域が現像され黒くなる際に、フォギングを生じさせる気体状副生物が 熱処理性材料から発せられるということが、熱処理性材料の薬品についての試験 から見出されている。熱処理性材料から発せられる気体状副生物を熱処理装置8 0の内側に蓄積させて、熱処理性材料26の未露光領域と接触させると、気体状 副生物は熱処理性材料26にフォギングを生じさせ、望ましくない現像されまた は黒くなった領域を生じることになる。 本発明は、熱処理装置の中を通して熱処理性材料を移送する場合に、熱処理性 材料において像を発現させる間のフォギングを低減または防止するための方法お よび装置を含む。特に、本発明は、現像プロセスに影響を与えたり中断させたり することなく、熱処理性材料との反応の前に、熱処理性材料のフォギングを生じ させる気体状副生物を除去する方法および装置を含む。1つの態様において、本 明細書にはネガ像を形成する方法を説明しているが、本発明は、ネガ像またはポ ジ像の技術を用いる方法に同様に適用することができる。本発明は、熱写真およ び光熱写真処理システムを含む熱処理技術にも適する。 図7において、本発明によるフォギングを低減する方法および装置の1つの態 様を一般的に示している。ここに詳細に説明する態様において、熱処理性材料2 6は、乳剤面の側を下向きにして熱処理装置80の中を移送される。熱処理装置 80の中を乳剤面側を上にして移送することができるということも理解される。 このことは本明細書において後の部分に記載する。 一般に、ドウェル部分84の中を通して熱処理性材料26を移送する場合に、 熱に対応して、熱処理性材料に像が発現し、黒く変化する。これは、現像部分8 8として示される、ドウェル部分84の後の方の部分において起こる。熱処理性 材料26上において、像を形成した領域が黒く変化する際に、(フォギング領域 Aおよびフォギング領域Bとして示す)熱処理性材料26から発せられる(雲状 に示している)気体状副生物が発せられる。 フォギングを生じさせる気体状副生物90が熱処理性材料26を損傷を与えた り、または「フォギング」を生じたりする前に、気体状副生物は熱処理装置のド ウェル部分84から排出される。操作中に、気体状副生物90は矢印S3で示さ れるように、排出用ファン92を用いるフィルタリング機構52により、ドウェ ル部分84から排出される。気体状副生物90は、矢印S4により示されるよう に、ドウェル部分84の中へ引きこまれた新しいメークアップ空気に置き換えら れる。メークアップ空気をドウェル部分84の中へ導入する場合、熱処理性材料 26の現像処理に影響することのないように、空気は熱処理性材料26の温度に 近い温度に加熱される。 図8を参照すると、熱処理装置80のドウェル部分84の拡大した側方断面図 が示されている。加熱エンクロージャまたはオーブン12は、頂部断熱層94お よび底部断熱層96を有している。ドウェル部分84内において、加熱ドウェル チャンバー98は、加熱ブランケット102と熱的に組み合わせられている上側 の加熱部材100、および下側ブランケットヒーター106と熱的に組み合わせ られている下側の加熱部材104により包囲されている。頂部断熱層94は、新 しいメークアップ空気をオーブン12の外部の位置からドウェルチャンバー98 の中へ入らせるメークアップ空気通路108を有している。 下側の加熱部材104は複数の排気通路114(1つだけ示す)を有する。排 気通路114の1つの態様は、本明細書の後の部分において詳細に説明している 。更に、低部断熱層96は空気通路116を有している。空気通路116は、チ ューブ状部材118の中を通してフィルタリング機構52に組合されている。フ ィルタリング機構52は排気ファン92に連絡されている。1つの態様において 、フィルタリング機構52はカーボン・フィルタリング機構であり、これは第1 のプレナム120、カーボンフィルター122および第2の空気プレナム124 を有している。 1つの態様において、加熱部材104はアルミニウム製である。加熱部材10 4は、一般に、フィン表面128を有する複数の加熱フィン126、隣接する湾 曲領域130を有している。ローラ16は、本明細書において既に説明したよう に、湾曲領域130の中に収容されている。長手方向の排気通路162は下側の 加熱部材104の中を通って長手方向に延びている。例えば、熱処理性材料26 、ローラ16、およびフィン表面128によって形成される、長手方向の排出空 気通路の中を通る1つの排気流れチャンネルの断面積は、約0.02インチ2で ある。排出ファン92は、Comairにより製造されたものでは、7.9ワット、1 2ボルトDCの定格を有している。排出ファン92は、8立方フィート/分の総 体積流量を有する。 図9を参照すると、加熱部材104の平面図を示している。加熱フィン126 、フィン表面128および湾曲領域130は、下側加熱部材104を横切る長手 方向に延びている。現像領域88において、下側加熱部材104は、特に、加熱 フィン132、加熱フィン134、フィン表面136、フィン表面138、湾曲 領域140、湾曲領域142および湾曲領域144を有している。 排出空気通路114は、加熱部材現像領域88内の中央部分に位置している。 例えば、図示する態様において、排出空気通路114は第1の排出空気通路14 6、第2の排出空気通路148、第3の排出空気通路150、第4の排出空気通 路152、第5の排出空気通路154、第6の排出空気通路156、および第7 の排出空気通路158を有している。各排出空気通路114は、一般に、チュー ブ形状をしており、下側加熱部材104のエッジ部分160と長手方向の排出空 気通路162(図11に示す)との間に延びている。第1の排出空気通路146 、 第4の排出空気通路152および第5の排出空気通路158は、湾曲部分140 へ開口する第1ポート164、および湾曲部分142へ開口する第2ポート16 6を有している。第2の排出空気通路148、第4の排出空気通路152、およ び第6の排出空気通路156は、湾曲部分144への開口する隣接ポート168 を有している。 図10を参照すると、各排出空気通路114は、エッジ160に沿って開口部 170を有している。1つの例において、排出空気通路114は中心から25. 4ミリメートル離れて位置しており、第1の排出空気通路146は下側加熱部材 104のエッジ部分172から190.5ミリメートル離れて位置している。 図11を参照すると、図9における下側加熱部材の、11−11線に沿った断 面図を示している。図示する例において、第4の排出空気通路152は、長手方 向排出空気通路162とエッジ部分160との間において63.6ミリメートル 延びている。第4の排出空気通路152は一般にチューブ形状を有しており、内 側直径は2.79ミリメートルであり、隣接ポート168および長手方向排出空 気通路162への開口部を有している。隣接ポート168は比較的短いチューブ 形状をしており、2.79ミリメートルの内側直径を有しており、湾曲部分14 4の中央部分に近いところで開口している。第1のポート164および第2のポ ート166は一般にチューブ形状であり、3.25ミリメートルの内側直径を有 している。第1のポート164および第2のポート166は、長手方向排出空気 通路162から外側へ延びており、それぞれ湾曲部分140および湾曲部分14 2へ通じている。それぞれ水平面に対して約30°の角度を成しており、その場 合の水平面は下側加熱部材104の底面172によって規定される。 本発明は、操作中に、熱処理性材料26におけるフォギングを低減させるため の方法を含む。図12のプロセス・ダイアグラムを参照すると、この方法は熱処 理装置(180)を供給する(設ける)ことを含んでいる。熱処理性材料26は 移送経路(182)に沿って熱処理装置80の中を通って移送される。熱処理性 材料26は熱処理装置80の中を通過する際に、その初期温度から比較的高い現 像温度へ加熱される(184)。像は熱処理性材料26の上において発現される (186)。この方法は更に、熱処理性材料26において像を発現させる際に、 熱処理性材料26の上に生じるフォギングを低減することを含む(188)。 図13を参照すると、像が発現する際に熱処理性材料26の上に生じるフォギ ングを低減する方法は、熱処理装置80へ排出空気通路を供給する(設ける)こ とを含んでいる(190)。空気はフィルム表面の近くにて交換される。フォギ ングを生じる気体状副生物は、排出空気通路114の中を通って熱処理装置から 取り除かれる(192)。フォギングを生じる気体状副生物90は排出ファン9 2を用いることにより排出空気通路114の中を通して取り除くことができ、フ ァン92は熱処理装置80からの気体状副生物92の流れを生じるということが 理解される。メークアップ空気通路108は、新鮮なメークアップ空気S4を熱 処理装置80のドウェル部分チャンバー85へ入らせるように設けられる(19 4)。新鮮なメークアップ空気S4がメークアップ空気通路108を通ってドウ ェル部分チャンバー85の中に入る際に、新しいメークアップ空気S4は熱処理 性材料26の温度に近い温度まで加熱される(196)。1つの態様において、 熱処理性材料26において像の発現を続ける際に、フォギングを生じる気体状副 生物90を除去するために、新しいメークアップ空気S4は一般に熱処理性材料 の移動方向と垂直な方向である、熱処理性材料26の表面を横切る通路に沿って 流される(198)。 図14を参照すると、メークアップ空気が熱処理装置80に入る際のメークア ップ空気の一般的な流れを示す模式図が示されている。メークアップ空気の流れ の向きを矢印S4によって示している。操作中、新しいメークアップ空気S4は メークアップ空気通路108の中を通る。メークアップ空気がメークアップ空気 通路108から出る際に、メークアップ空気は予熱部分80とドウェル部分84 との間のガスケットシール200を横切って下方へ流れる。ガスケットシール2 00は、熱処理性材料26とほぼ同じ幅を有しており、予熱部分82とドウェル 部分84の間を封止する。ガスケットシールのエッジ部分に達すると、メークア ップ空気S4はドウェルチャンバー85の中を通って下方へ流れ続ける。 再び図7および図8を参照すると、熱処理装置80の操作の間、空気は熱処理 性材料26の近くで交換され、気体状副生物90は熱処理装置80から排出され 、それによって熱処理性材料26のフォギングが低減される。排出ファン92は 熱 処理装置80の中に陰圧となる空気圧を形成して、熱処理装置ドウェル部分84 から空気を引き込む。1つの好ましい態様において、空気は、熱処理性材料26 の動く向きに対して一般に垂直な向きに移動する。排出ファン92を操作すると 、矢印S4によって示されるように、メークアップ空気は頂部断熱領域94の中 をメークアップ空気通路108を通して引き込まれ、ドウェル部分チャンバー8 5の中に引き込まれる。ドウェル部分84内の温度は約260°Fであるので、 新鮮なメークアップ空気はドウェル部分84の温度の近い温度まで加熱すること が望ましい。メークアップ空気がメークアップ空気通路108の中を通る際に、 メークアップ空気は加熱される。更に、メークアップ空気は上側ブランケットヒ ータ102、上側加熱部材100を通過する際に、より高い温度へ加熱され続け る。 図15を参照すると、排出空気の流れS3の流れる向き、および排出空気通路 114の中を通る気体状副生物60の除去の向きが模式的に示されている。フォ ギングを生じる気体状副生物90は、熱処理性材料26において像を発現させる 間に熱処理性材料26から開放されるので、フォギングを生じる気体状副生物9 0は主として現像領域88の中に存在する。熱処理性材料26を乳剤側を下向き にして(矢印202で示す向きに)熱処理装置80の中を通して移動させる場合 、フォギングを生じる気体状副生物90はフォギング領域Aおよびフォギング領 域B(図7に示す)の中に主として存在する。 好ましい態様において、空気は、熱処理性材料26の上に何らかのフォギング が生じる前に、フォギングを生じる気体状副生物90を排出するのに十分な速度 にて、熱処理性材料26の表面に沿って排出される。熱処理性材料26に隣接す る空気は交換され、排出される空気は熱処理性材料26の温度にほぼ近い温度を 有する新しいメークアップ空気によって連続的に交換される。熱処理性材料26 の表面を横切って移動する空気は熱処理性材料26の温度に近い温度まで加熱さ れるので、熱処理性材料26の現像処理は空気が動くことによってほとんど影響 を受けない。更に、空気の移動は、領域Aおよび領域Bにおける熱処理性材料2 6の表面に沿う経路に限定されるので、熱処理装置80の中における他の処理が 空気の動きによって影響を受けることはない。 図示する1つの好ましい態様において、空気は熱処理性材料26の底部表面に 沿って流れ、下側加熱部材104の中央領域の近くにて排出される。更に空気は フォギング領域Aおよびフォギング領域Bにおいて排出される。熱処理性材料に おいて像を発現させる間に、熱処理性材料26の乳剤表面に沿う空気の流れを形 成し、続いてフォギングを生じる気体状副生物を排出するために、本発明の範囲 内にとどまりながら、他のパターンを用いることができることも理解さるであろ う。 熱処理装置80の中で熱処理性材料を乳剤表面を上向きにして処理する場合に 、本発明を用いて、オーブン12からフォギングを生じる気体状副生物80を除 去し得るということも理解できる。この操作方法を行う場合、ガスケットシール 200(図14に示す)の中央領域に沿って追加の開口部を設けることが必要で あるかまたは少なくとも好ましいということが見出されている。熱処理装置80 の頂部に設けた排出ファンを用いることによって、または熱処理装置80の中を 通して空気を押し流すファンを用いることによって、熱処理装置80の頂部から フォギングを生じる気体状副生物を排出することもできるということも理解され るであろう。メークアップ空気S4がオーブン12に中に入る前に、メークアッ プ空気S4の温度を熱処理性材料26の温度に近い温度まで上昇させるのに更に 役立つように所望の温度までメークアップ空気S4を予熱することができるとい うことも理解さるであろう。 図16を参照すると、本発明のフォギング低減システムおよび方法を含む熱処 理装置のもう1つの態様が一般的に示されている。熱処理性材料26の化学薬品 のメークアップに基づいて、熱処理性材料において像を発現させる間に排出また はガス抜きされる気体状副生物90の量は変化させることができる。現像プロセ スの間で熱処理性材料26によって発せられるフォギングを生じる気体状副生物 の量に基づいて、熱処理性材料26における像の発現に害を及ぼしたりまたは影 響を及ぼしたりすることなく、フォギングを生じる気体状副生物90を排出する ことができるフォギング低減システムを提供することが望まれ、または必要とさ れ得る。気体状副生物の実質的な量を排出する1つの方法は、フィルムの表面を 横切る空気の量を増大させることであると理解されているが、空気の体積または 量を単に増加させることは、フィルムにおける像の発現に影響を及ぼし得る。そ の場合に、本発明は、熱処理される材料の表面の直ぐ近くを横切る空気の体積を 均一に移動させ、それによって、像の品質を保ちながら、気体状副生物の実質的 に増加する量を排出するフォギング低減システムを提供するものである。 図16に示すように、本発明によるフォギング低減システム210は、下側加 熱部材またはドウェルプレート204(これは本明細書において既に説明した下 側部材204と同じものであってよい)を通る排出通路を含む、熱処理性材料2 6(乳剤側を下向きにしている)の表面の直ぐ近くの位置からフォギングを生じ る気体状副生物90を排出するシステムおよび方法を提供し、および熱処理性材 料26の表面において、排出されるフォギングを生じる気体状副生物90と交換 する新しいメークアップ空気用の、下側加熱部材またはドウェルプレート204 を通る通路を提供するものである。更に、熱処理性材料上における現像処理に影 響を与えることがないように、メークアップ空気は熱処理性材料26の温度に近 い温度まで加熱される。更に、本発明に特有のフォギング低減システム210に よつて、熱処理性材料26の表面を横切る一様な空気の交換がもたらされ、従っ て、像の品質は維持される。 図に示す典型的な態様において、フォギング低減システム210は、熱処理性 材料26の表面へ新鮮なメークアップ空気を供給する新鮮なメークアップ空気シ ステム212を含んでいる。1つの適用において、新鮮なメークアップ空気シス テムは新鮮なメークアップ空気供給機構214を有しており、その機構は供給フ ァン216、空気ダクト218、および下側部材204の中通って延びるメーク アップ空気通路220を有している。供給ファン216は本明細書において既に 説明した供給冷却ファンと同様のものであってよい。メークアップ空気ダクト2 18は、冷却部分86と流通するように設けることができる。従って、供給ファ ン216は冷却部分86へ冷却空気ストリームS1を供給することもできる。別 法として、メークアップ空気ダクト218を通して、新鮮なメークアップ空気シ ステム212にメークアップ空気を供給するために、独立した供給ファン216 を設けることもできる。メークアップ空気通路220は、熱処理性材料26に隣 接する位置にメークアップ空気を一様に供給するために、新鮮なメークアップ空 気供給機構と流体が流通するように連絡している。更に、メークアップ空気がメ ークアップ空気通路220を通過する際に、下側部材104の温度とほぼ近い温 度までメークアップ空気は加熱され、従って、熱処理性材料26における像の発 現にはほとんど影響を及ぼさない。 フォギング低減システム210は、更に、フォギングを生じる気体状副生物が 熱処理性材料26に損傷を与えたりまたはフォギングを生じたりする前に、ドウ ェル部分84から気体状副生物90を排出または排気するための排出システム2 22を有している。排出システム222は下側部材204を通って延びる排出通 路224を有することができ、本明細書において既に説明したように、これは排 出チューブ状部材118、フィルターシステム52および排出ファン92と流体 が流通するように連絡している。 加熱される下側部材204は、第1の主表面226および第2の主表面228 を有している。第1の主表面226は、湾曲部分230およびフィン部分232 を有している。ローラ16は湾曲部分230の中に収容されている。湾曲部分2 30は、本明細書において既に説明した湾曲領域130と同様のものであってよ い。フィン部分232は、湾曲部分230同士の間に延びており、本明細書にお いて既に説明したフィン126と同様のものであってよい。 図17を参照すると、下側部材204の平面図が示されている。複数の湾曲部 分230が、230a、230b、230c、230d、230eとして示され ている。同様に、フィン部分232は、232a、232b、232c、232 dとして示されている。2つの隣接する湾曲部分230同士の組合せによって、 フィン部分232が形成されている。例えば、湾曲部分230aと230bとを 組み合せてフィン部分232aを形成し、湾曲部分230bと230cとを組み 合せてフィン部分232bを形成し、湾曲部分230cと230dとを組み合せ てフィン部分232cを形成し、ならびに湾曲部分230dと230eとを組み 合せてフィン部分232dを形成している。 下側部材204は一般に四角形の形状をしており、湾曲部分230a、b、c 、dおよびeならびにフィン部分232a、b、cおよびdは、矢印234によ って示される熱処理性材料26の動きの方向と一般に垂直な向きに、下側部材2 04を長手方向に横切って(および一般にそれぞれ平行に)延びている。下側部 材 204は、第1端部236および第2端部238を有している。各湾曲部分23 0a、b、c、dおよびeは、複数の第1メークアップ空気口240および複数 の第2メークアップ空気口242を有している。第1メークアップ空気ポート2 40は第1端部236の近くに位置しており、第2のメークアップ空気ポート2 42は第2端部238の近くに位置している。第1のメークアップ空気ポート2 40および第2のメークアップ空気ポート242は、熱処理性材料26が下側部 材204の上を通過する際に、熱処理性材料26の像形成領域全体をカバーする ように、下側部材204の上で離れて設けられている。同様に、フィン部分23 2a、b、c、dおよびeは、下側部材204を横切って延び、離れて設けられ ている第1の主表面226を通って延びる排出空気口244を有している。 図18を参照すると、下側部材204の端面図が示されている。図示するよう に、下側部材204は複数のメークアップ空気チャンバー246を有しており、 それぞれ246a、b、c、d、e、f、g、h、iおよびjとして示している 。各メークアップ空気チャンバー246a、b、c、d、e、f、g、h、iお よびjは、熱処理性材料26の移動する方向234に対して一般に垂直な向きに 下側部材204の長手方向にわたって延びており、対応する湾曲部分230a、 b、c、dおよびeに隣接して位置する(例えば、メークアップ空気チャンバー 246aおよびbは、湾曲領域230aに隣接して位置する)。下側部材204 は更に、その中を通って延びる排出空気チャンバー248を有しており、それぞ れ排出空気チャンバー248a、b、cおよびdとして示されている。各排出空 気チャンバー248a、b、cおよびdは、熱処理性材料26の移動する方向2 34に対して一般に垂直な向きに下側部材204の長手方向にわたつて延びてお り、対応するフィン部分232a、b、cおよびdに隣接して位置している(例 えば、排出空気チャンバー248aはフィン部分232aに隣接して位置してい る)。 図19を参照すると、図17における19−19線に沿う下側部材204の拡 大した部分断面図が示されている。図示するように、第1のメークアップ空気ポ ート240は第1の主平面226の対応する湾曲部分230a、b、c、dおよ びeを通って延びており、対応する排出空気チャンバー246b、d、f、hお よびjと流体が流通するように連絡している。理解し易いように他の符号の要素 は図示していない。 図20を参照すると、図17における20−20線に沿う下側部材204の拡 大断面図が示されている。図20に示すように、排出空気ポート244は、第1 の主表面226の対応するフィン部分232a、b、cおよびdの中を通って延 びており、対応する排出空気チャンバー248a、b、cおよびdと流体が流通 するように連絡している。明確にするために、他の符号の要素は示していない。 図21を参照すると、第2のメークアップ空気ポート242が、対応する湾曲 部分230a、b、c、dおよびeの中を通って延びるように示されており、対 応するメークアップ空気チャンバー246a、c、e、gおよびiと流体が流通 するように連絡している。明確にするために、他の符号の要素は示していない。 図22を参照すると、本発明の1つの態様における熱処理装置の部分側面図が 示されている。図22に示すように、下側部材204は、250aおよび250 bによって示されるフィン・エクステンション部材250を更に有している。1 つの好ましい態様において、フィン・エクステンション部材250aおよび25 0bは、対応するフィン部分232aおよび232bの頂部に沿って長手方向に 延びている。フィン・エクステンション部材250aおよび250bは、一般に 、台形の形状をしており、第1の主表面252、第2の主表面254、第1の側 面256および第2の側面258を有している。フィン・エクステンション部材 は、第1の主表面252において(例えば、ボルトによる接続などによって)対 応するフィン部分と組み合わせられている。第2の主表面254は、第1の主表 面252よりも幅が広く、熱処理性材料26およびフォギングを生じる気体状副 生物90の近くに位置している。更に、フィン・エクステンション部材250a および250bは、その中を通る複数の開口部260を有しており、これは排出 空気チャンバー248aおよび248bの対応する排出空気ポート244に流通 している。材料上において現像されて発現した像に気体状副生物90がフォギン グを生じさせる前に、熱処理性材料26の表面からフォギングを生じる気体状副 生物90を迅速に排出するために、フィン・エクステンション部材250によっ て、排出空気通路244は熱処理性材料26およびフォギングを生じる気体状副 生物90のきわめて近くに開口部を有することができる。フィン・エクステンシ ョン 部材250の独特の台形の形状は、熱処理性材料の表面に沿って、気体状副生物 90を含み得る空気の停滞ポケットが存在する可能性を減らし、熱処理性材料の 表面を横切るメークアップ空気の移動速度を増加させる。台形の形状は、より小 さい空気の体積を置換するためにはより少量の空気が必要とされるように、存在 する空気の体積をできるだけ小さくする。従って、フォギング低減システムの中 を通って移動する空気の流速を低下させて、メークアップ空気ストリームをより 容易に材料26の温度に近い温度に到達させることができる。更に、1つの好ま しい態様において、フィン・エクステンション部材の独特の台形の形状によって 、熱処理性材料26のエッジ部分がフィン・エクステンション部材上で詰まり( jamming)または引っかかり(catching)を生じることによる装置の詰まりを生 じる可能性を最小にするフィン・エクステンション部材が提供される。それは、 より幅の広い第1の主表面によって、フィンとローラとの間のギャップが小さく なり、ならびに材料26が滑って横切る表面を設け、従って、フィン部分の頂部 を材料26により近い位置に位置させることができるようになるためである。吏 に、フィン・エクステンション部材250はメークアップ空気に拡大した通路を 提供し、熱処理性材料26の温度にほぼ近い温度までメークアップ空気を到達さ せる。 図23を参照すると、下側部材204の底面図が示されている。第2の主表面 228は、メークアップ空気開口部262a、b、c、dおよびe、排出開口部 264a、b、cおよびd、ならびにメークアップ空気開口部266a、b、c 、dおよびeを有している。メークアップ空気開口部262a、b、c、dおよ びeは第1の端部236の近くに位置しており、排出開口部264a、b、cお よびdは中央部分268の近くに位置しており、メークアップ空気開口部266 a、b、c、dおよびeは第2端部238の近くに位置している。メークアップ 空気開口部262、266は対応するメークアップ空気チャンバー246の中に 延びており、排出空気開口部264は対応する排出空気チャンバー248の中に 延びている。図示する典型的な態様において、開口部262aはチャンバー24 6aの中に延びており、開口部262bはチャンバー246cの中に延びており 、開口部262cはチャンバー246eの中に延びており、開口部262dはチ ャン バー246gの中に延びており、ならびに開口部262eはチャンバー246i の中に延びている。開口部264aは排出チャンバー248aの中に延びており 、開口部264bは排出チャンバー248bの中に延びており、開口部264c は排出チャンバー248cの中に延びており、ならびに開口部264dは排出チ ャンバー248dの中に延びている。開口部266aはチャンバー246bの中 に延びており、開口部266bはチャンバー246dの中に延びており、開口部 266cはチャンバー246fの中に延びており、開口部266dはチャンバー 246hの中に延びており、ならびに開口部266eはチャンバー246jの中 に延びている。更に、開口部262a、b、c、dおよびe、開口部264a、 b、cおよびd、ならびに開口部266a、b、c、dおよびeは加熱ブランケ ット106の中を通って延びている。 図24を参照すると、空気通過性(air passage)封止アッセンブリの1つの 典型的な態様例の部分平面図が一般に示されている。空気通過性封止アッセンブ リ270は、ベース部材272、第1ガスケットシール274、第2ガスケット シール276、第3ガスケットシール278、第1メークアップ空気導管282 、第2メークアップ空気導管284、および排出空気導管286を有してなる。 空気通過性封止アッセンブリ270、特に、第1ガスケットシール274、第2 ガスケットシール276および第3ガスケットシール278は、第2の主表面2 28と対をなしている下側ブランケットヒータ106に対して、空気通過性封止 アッセンブリ270を封止している。第1メークアップ空気導管282および第 2メークアップ空気導管284は、メークアップ空気ダクト218と流体が流通 できるように接続されている。同様に、排出空気導管286はチューブ状部材1 18と流体が流通できるように接続されている。従って、空気通過性封止アッセ ンブリが下側部材204および下側ブランケット(加熱ブランケット)106に 対して封止されている場合、第1メークアップ空気導管282は、メークアップ 空気通路220から領域288を通り、対応する開口部262a、b、c、dお よびeを通って、メークアップ空気用の空気通路を提供する。同様に、第2メー クアップ空気導管284は、メークアップ空気ダクト218から領域290を通 り、メークアップ空気開口部266a、b、c、dおよびeを通って、通路を提 供す る。排出空気導管286は、チューブ状部材118、領域292および排出空気 開口部264a、b、cおよびdの間に排出空気通路を提供する。 図25(および既に参照している各図)を参照すると、下側部材204を含む 熱処理装置フォギング低減システム210の中を通るメークアップ空気および排 出空気の流れを示す空気の流れの図が示されている。図1を参照すると、供給フ ァン216によって、メークアップ空気通路220を通り、第1メークアップ空 気導管282および第2メークアップ空気導管284を通り、対応する開口部2 62a、b、c、dおよびe、ならびに266a、b、c、dおよびeを通って 、新鮮なメークアップ空気が供給される。図25に示すように、メークアップ空 気ストリーム矢印S1によって示される新鮮なメークアップ空気は、対応するチ ャンバー246a、b、c、d、e、f、g、h、iおよびjの中を通って下側 部材104を長手方向に流れる。メークアップ空気S1が対応するメークアップ 空気チャンバー246内の下側部材204を長手方向に流れ、対応するメークア ップ空気ポート240、242において湾曲領域230a、b、c、dおよびe を出る際に、空気は下側部材204の温度にほぼ近い温度までおよび/または熱 処理性材料26の温度にほぼ近い温度まで加熱される。 図26を参照すると、新鮮なメークアップ空気ストリームS1は、ローラ16 と対応する湾曲領域230a、b、c、dおよびeとの間を移動する際に、加熱 を続ける。メークアップ空気ストリームS1は、フィン・エクステンション部材 250、250aおよび250bが示されている)を通過する経路を流れ、熱処 理性材料26の表面の近傍において新鮮なメークアップ空気を供給する。新鮮な メークアップ空気ストリームS1は熱処理性材料26の温度に近い温度まで加熱 されているので、新鮮なメークアップ空気ストリームS1が、熱処理性材料26 に発現する像の品質に悪影響を及ぼすことはない。同時に、フォギングを生じる 気体状副生物90を同伴する排出空気ストリームS3は、熱処理性材料26の表 面のすぐ近くの領域からフィン・エクステンション部材開口部260を通り、フ ィン部分232を通って、対応する排出空気チャンバー248の中へ一様に吸い 出される。既に説明したように、排出空気チャンバー248は、排出空気ストリ ームS3を熱処理アッセンブリから排出および除去するために、空気通過性封止 アッセンブリ270の中を通るチューブ状部材118を含めて、排出通路224 と流体が流通できるように接続されている。更に、本明細書において既に説明し たように、フィルタ排出ファン92は、フィルタ52および排出ファン92を通 って熱処理装置から排出される排出空気ストリームS3を引き出す陰圧を形成す る。 図27を参照すると、本発明による更にもう1つの態様のフォギング低減シス テムが符号300で示されている。フォギング低減システム300は、本明細書 において既に説明したフォギング低減手段210と同様のものであってよい。封 止部材302は、湾曲領域230a、bおよびcの中のローラ16に隣接して配 されている。従って、メークアップ空気ストリームS1は下側部材204を通っ て流れ、対応するローラ16と湾曲部分230aとの間の経路を通る。メークア ップ空気ストリームS1は、フォギングを生じる気体状副生物90を含む排出空 気ストリームS3と置き換わり、排出空気ストリームS3は図示するように、隣 接する湾曲部分230bに沿う経路を通って排出される。従って、封止部材30 2によって分けられる新鮮なメークアップ空気ストリームS1および排出空気ス トリームS3は、いずれも湾曲部分230a、bおよびcを通って流れる。封止 部材302を省略することもできるし、メークアップ空気ストリームS1に湾曲 部分230aを流れさせることもできるし、湾曲部分230bの近くで排出空気 ストリームS3を排出させることもできるということも理解さるであろう。 本明細書において開示した態様は、多くの点に関して、例示するものに過ぎな い。これらの詳細に関して、特に形状、寸法、材料および部品(部分)のアレン ジメントについて、本発明の範囲を逸脱することなく、変更することができる。 従って、本発明の要旨は、請求の範囲に記載した文言によって規定される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年1月29日(1999.1.29) 【補正内容】 請求の範囲 1.熱による現像の間に像形成材料(26)から発せられる気体状副生物(9 0)によってフォギングを生じやすい像形成材料を用いて、熱によって像形成材 料に像を発現させ、同時にフォギングを低減させる方法であって、 像形成材料(26)において熱によって像を発現させるのに十分な程度に像形 成材料(26)を加熱する加熱工程;ならびに 像形成材料(26)に近接する気体状副生物(90)の少なくとも一部を、像 形成材料(26)の移動方向に対して交差する方向に像形成材料(26)の表面 を横切らせて、像形成材料(26)から離れさせることによってフォギングを低 減させるフォギング低減工程 を含んでなる方法。 2.加熱工程の間、像形成材料(26)の表面上に、気体状副生物(90)以 外の気体を流して、気体状副生物(90)の少なくとも一部を像形成材料(26 )から離れさせることを促進する工程を更に含んでなる請求の範囲1記載の方法 。 3.像形成材料(26)は、熱による現像の間に気体状副生物(90)を発す る乳剤被覆表面を有しており、 像形成材料(26)の温度と近い温度に気体を加熱し、乳剤被覆表面上に気体 を流す工程 を更に含んでなる請求の範囲2記載の方法。 4.加熱工程を行うように像形成材料(26)に対して配されている加熱アッ センブリ(82、84);および 加熱工程の間に像形成材料(26)に近接する気体状副生物(90)の少なく とも一部を除去するように像形成材料(26)に対して配されているフォギング 低減手段 を含んでなる請求の範囲1記載の方法を用いる熱処理装置(10、80)。 5.フォギング低減手段は、加熱アッセンブリ(82、84)によって像形成 材料(26)を加熱する場合に、像形成材料(26)に隣接する第1の部材(1 04、204)を有しており、 第1の部材(104、204)は、フォギング低減工程の間に、像形成材料( 26)から移動される気体状副生物(90)が中を通る少なくとも1つの排出通 路(114、224)を有する請求の範囲4記載の熱処理装置(10、80)。 6.像形成材料(26)は、加熱工程の間に一般に下向きとなる乳剤被覆表面 を有しており、第1の部材(104、204)は、像形成材料(26)の下側で 乳剤被覆表面に隣接して配される請求の範囲5記載の熱処理装置(10、80) 。 7.第1の部材(104、204)は1つの要素からなり、加熱工程に十分に 寄与するように第1の部材(104、102)は加熱される請求の範囲5記載の 熱処理装置(10、80)。 8.第1の部材(104、204)は、少なくとも1つの第1の部材第1部分 (126、132、226、232)および少なくとも1つの第1の部材第2部 分(130、142、230、242)を有しており、 像形成材料(26)が第1の部材(104、204)に隣接する場合に、像形 成材料(26)に対して、少なくとも1つの第1の部材第2部分(130、14 2、230、242)よりも、少なくとも1つの第1の部材第1部分(126、 132、226、232)の方がより近くに位置する請求の範囲5記載の熱処理 装置(10、80)。 9.少なくとも1つの排出通路(244)は、少なくとも1つの第1の部材第 1部分(232)を通る少なくとも1つの副生物入口(244)を有しており、 第1の部材(204)は第1の部材第2部分(230)を通る少なくとも1つの 気体出口(240)を有しており、像形成材料(26)が第1の部材(204) に隣接する場合に、少なくとも1つの気体出口(240)を通って気体が像形成 材料(26)に向かって流れる請求の範囲8記載の熱処理装置(80)。 10.加熱工程において像形成材料(26)がその上を移送されるローラ(1 6)を更に有してなり、少なくとも1つの第1の部材第1部分(232)は2つ のフィン部分を有してなり、少なくとも1つの第1の部材第2部分(230)は 湾曲部分を有してなり、ならびにローラ(16)は2つのフィン部分の間の湾曲 部分に収容される請求の範囲8記載の熱処理装置(80)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),JP

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.熱による現像の間に像形成材料(26)から発せられる気体状副生物(9 0)によってフォギングを生じやすい像形成材料を用いて、熱によって像形成材 料に像を発現させ、同時にフォギングを低減させる方法であって、 像形成材料(26)において熱によって像を発現させるのに十分な程度に像形 成材料(26)を加熱する加熱工程;ならびに 像形成材料(26)に近接する気体状副生物(90)の少なくとも一部を像形 成材料(26)から離れさせることによってフォギングを低減させるフォギング 低減工程 を含んでなる方法。 2.加熱工程の間、像形成材料(26)の表面上に、気体状副生物(90)以 外の気体を流して、気体状副生物(90)の少なくとも一部を像形成材料(26 )から離れさせることを促進する工程を更に含んでなる請求の範囲1記載の方法 。 3.像形成材料(26)は、熱による現像の間に気体状副生物(90)を発す る乳剤被覆表面を有しており、 像形成材料(26)の温度と近い温度に気体を加熱し、乳剤被覆表面上に気体 を流す工程 を更に含んでなる請求の範囲2記載の方法。 4.加熱工程を行うように像形成材料(26)に対して配されている加熱アッ センブリ(82、84);および 加熱工程の間に像形成材料(26)に近接する気体状副生物(90)の少なく とも一部を除去するように像形成材料(26)に対して配されているフォギング 低減手段 を含んでなる請求の範囲1記載の方法を用いる熱処理装置(10、80)。 5.フォギング低減手段は、加熱アッセンブリ(82、84)によって像形成 材料(26)を加熱する場合に、像形成材料(26)に隣接する第1の部材(1 04、204)を有しており、 第1の部材(104、204)は、フォギング低減工程の間に、像形成材料( 26)から移動される気体状副生物(90)が中を通る少なくとも1つの排出通 路(114、224)を有する請求の範囲4記載の熱処理装置(10、80)。 6.像形成材料(26)は、加熱工程の間に一般に下向きとなる乳剤被覆表面 を有しており、第1の部材(104、204)は、像形成材料(26)の下側で 乳剤被覆表面に隣接して配される請求の範囲5記載の熱処理装置(10、80) 。 7.第1の部材(104、204)は1つの要素からなり、加熱工程に十分に 寄与するように第1の部材(104、102)は加熱される請求の範囲5記載の 熱処理装置(10、80)。 8.第1の部材(104、204)は、少なくとも1つの第1の部材第1部分 (126、132、226、232)および少なくとも1つの第1の部材第2部 分(130、142、230、242)を有しており、 像形成材料(26)が第1の部材(104、204)に隣接する場合に、像形 成材料(26)に対して、少なくとも1つの第1の部材第2部分(130、14 2、230、242)よりも、少なくとも1つの第1の部材第1部分(126、 132、226、232)の方がより近くに位置する請求の範囲5記載の熱処理 装置(10、80)。 9.少なくとも1つの排出通路(244)は、少なくとも1つの第1の部材第 1部分(232)を通る少なくとも1つの副生物入口(244)を有しており、 第1の部材(204)は第1の部材第2部分(230)を通る少なくとも1つの 気体出口(240)を有しており、像形成材料(26)が第1の部材(204) に隣接する場合に、少なくとも1つの気体出口(240)を通って気体が像形成 材料(26)に向かって流れる請求の範囲8記載の熱処理装置(80)。 10.加熱工程において像形成材料(26)がその上を移送されるローラ(1 6)を更に有してなり、少なくとも1つの第1の部材第1部分(232)は2つ のフィン部分を有してなり、少なくとも1つの第1の部材第2部分(230)は 湾曲部分を有してなり、ならびにローラ(16)は2つのフィン部分の間の湾曲 部分に収容される請求の範囲8記載の熱処理装置(80)。
JP52803498A 1996-12-19 1997-12-19 熱処理の際の像形成材料におけるフォギングを低減するシステムを用いて像形成材料を熱処理する方法及び装置 Ceased JP2001506377A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/769,430 1996-12-19
US08/769,430 US5986238A (en) 1996-12-19 1996-12-19 Apparatus and method for thermally processing an imaging material employing means for reducing fogging on the imaging material during thermal processing
US08/922,278 1997-09-03
US08/922,278 US5895592A (en) 1996-12-19 1997-09-03 Apparatus and method for thermally processing an imaging material employing a system for reducing fogging on the imaging material during thermal processing
PCT/US1997/023756 WO1998027458A1 (en) 1996-12-19 1997-12-19 Apparatus and method for thermally processing an imaging material employing a system for reducing fogging on the imaging material during thermal processing

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001506377A true JP2001506377A (ja) 2001-05-15
JP2001506377A5 JP2001506377A5 (ja) 2005-07-14

Family

ID=27118170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52803498A Ceased JP2001506377A (ja) 1996-12-19 1997-12-19 熱処理の際の像形成材料におけるフォギングを低減するシステムを用いて像形成材料を熱処理する方法及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5895592A (ja)
EP (1) EP0946898B1 (ja)
JP (1) JP2001506377A (ja)
DE (1) DE69710779T2 (ja)
WO (1) WO1998027458A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527411A (ja) * 2005-01-05 2008-07-24 イーストマン コダック カンパニー ドラム及びフラットベッド技術を採用するサーマルプロセッサ
JP2009521715A (ja) * 2005-12-22 2009-06-04 ケアストリーム ヘルス インク 汚染物質除去カートリッジを備える熱プロセッサ

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5849388A (en) * 1996-02-02 1998-12-15 Imation Corp. Article, apparatus and method for cooling a thermally processed material
US6146028A (en) * 1999-02-05 2000-11-14 Eastman Kodak Company Apparatus and method for cooling a thermally processed material
US6979802B2 (en) * 2004-03-31 2005-12-27 Eastman Kodak Company Apparatus and method for thermally processing an imaging material employing a preheat chamber
US20050280689A1 (en) * 2004-06-22 2005-12-22 Preszler Duane A Flat bed thermal processor employing heated rollers
US7108433B2 (en) * 2004-06-24 2006-09-19 Eastman Kodak Company Thermal processor employing varying roller spacing
JP4647323B2 (ja) * 2005-01-31 2011-03-09 京セラミタ株式会社 冷却構造およびこの冷却構造を備えた画像形成装置
US7064295B1 (en) 2005-02-10 2006-06-20 Eastman Kodak Company Thermal processor having flexible duct
US20060174409A1 (en) * 2005-02-10 2006-08-10 Holly Hermanson Blanket for use during bodyworking or massage
US20110091822A1 (en) * 2007-03-12 2011-04-21 Scufsa John R Thermal processor employing a temperature compensation system

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3570383A (en) * 1967-11-06 1971-03-16 Scott Paper Co Apparatus for developing and fixing a thermodevelopable photographic medium
BE759262A (nl) * 1969-12-10 1971-05-24 Agfa Gevaert Nv Drooginrichting voor bladvormig fotografisch materiaal
US3629549A (en) * 1969-12-29 1971-12-21 Minnesota Mining & Mfg Heating device
US3739143A (en) * 1970-11-30 1973-06-12 Minnesota Mining & Mfg Heat developer apparatus
US3709472A (en) * 1971-02-01 1973-01-09 Minnesota Mining & Mfg Development device
US3727534A (en) * 1971-10-20 1973-04-17 Horizons Research Inc Apparatus for thermally fixing a non-silver free radical photosensitive composition
US3774520A (en) * 1972-06-23 1973-11-27 A Smith Developing mechanism for microfilm
US3798790A (en) * 1973-01-04 1974-03-26 Perkin Elmer Corp Heat processor for photographic films
US4056824A (en) * 1975-09-03 1977-11-01 Ricoh Company, Ltd. Developing apparatus for diazo copying machine
US4076532A (en) * 1976-01-16 1978-02-28 Eastman Kodak Company Thermosensitive image-forming element and method of processing thereof
US4255037A (en) * 1978-04-17 1981-03-10 Quantor Corporation High speed, low temperature and pressure diazo processing apparatus
DE2926084A1 (de) * 1979-06-28 1981-01-08 Hoechst Ag Einrichtung zum entwickeln von lichtempfindlichem aufzeichnungsmaterial
US4242566A (en) * 1980-03-21 1980-12-30 Pitney Bowes Inc. Heat-pressure fusing device
US4377331A (en) * 1981-06-29 1983-03-22 Am International, Inc. Attachment for eliminating ammonia fumes from diazo copiers
US4473282A (en) * 1981-06-30 1984-09-25 Norman Michlin Diazo copy machine with ammonia vapor absorber
US4518845A (en) * 1982-11-03 1985-05-21 Minnesota Mining And Manufacturing Company Device for processing thermally developable films and papers
JPS60169524A (ja) * 1984-02-14 1985-09-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属ストリツプ冷却装置
JPS60232581A (ja) * 1984-05-04 1985-11-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 定着装置
US4890136A (en) * 1988-05-16 1989-12-26 Michlin Diazo Products Ventilating system for diazo process printing machines
EP0354691A3 (en) * 1988-08-09 1991-05-29 Seiko Epson Corporation Image-creating apparatus
JPH02253288A (ja) * 1989-03-28 1990-10-12 Canon Inc 画像形成装置
US5097605A (en) * 1989-03-31 1992-03-24 Konica Corporation Photosensitive material processing apparatus
JPH0387843A (ja) * 1989-08-31 1991-04-12 Canon Inc 画像形成装置
US5352863A (en) * 1992-04-03 1994-10-04 Minnesota Mining And Manufacturing Company Flat bed thermophotographic film processor
JPH0736170A (ja) * 1993-07-20 1995-02-07 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料処理装置の乾燥部構造
US5580588A (en) * 1994-04-14 1996-12-03 Eastman Kodak Company Apparatus for decurling a strip of photosensitive material
EP0679946A1 (en) * 1994-04-19 1995-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Image forming method
US5600396A (en) * 1994-05-09 1997-02-04 Imation Corp. Photothermographic thermal processor filtration system
US5510871A (en) * 1994-05-09 1996-04-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Filter for a photothermographic developer
US5469238A (en) * 1994-10-13 1995-11-21 Minnesota Mining And Manufacturing Company Filter for a photothermographic developer
US5563681A (en) * 1994-11-09 1996-10-08 Minnesota Mining And Manufacturing Company Article and method for cooling a sheet of material while minimizing wrinkling and curling within the sheet

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527411A (ja) * 2005-01-05 2008-07-24 イーストマン コダック カンパニー ドラム及びフラットベッド技術を採用するサーマルプロセッサ
JP2009521715A (ja) * 2005-12-22 2009-06-04 ケアストリーム ヘルス インク 汚染物質除去カートリッジを備える熱プロセッサ

Also Published As

Publication number Publication date
US5895592A (en) 1999-04-20
EP0946898B1 (en) 2002-02-27
WO1998027458A1 (en) 1998-06-25
EP0946898A1 (en) 1999-10-06
DE69710779D1 (de) 2002-04-04
DE69710779T2 (de) 2002-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001506377A (ja) 熱処理の際の像形成材料におけるフォギングを低減するシステムを用いて像形成材料を熱処理する方法及び装置
US5869806A (en) Apparatus and method for thermally processing an imaging material employing means for bending the imaging material during thermal processing
EP0877971B1 (en) Apparatus for and method of cooling a thermally processed material
JP3659651B2 (ja) 改良した熱処理手段を用いて画像材料を熱処理するための装置及び方法
US5126781A (en) Image recording apparatus
JP4908376B2 (ja) 対流加熱型光沢改善器
US5986238A (en) Apparatus and method for thermally processing an imaging material employing means for reducing fogging on the imaging material during thermal processing
WO1997013181A1 (en) Thermal processor with air flow preventing structure
JP3655315B2 (ja) 熱処理された材料のシートを冷却する物品
JP3781226B2 (ja) 加熱装置
JPH04345187A (ja) 定着装置
EP0483805A1 (en) Image forming device
JP3773162B2 (ja) 熱現像装置
JPH09160423A (ja) 定着装置
JPH103171A (ja) 加熱装置及び熱現像装置
JPH09311571A (ja) 定着装置
JP3105531B2 (ja) 画像形成装置
JP2984352B2 (ja) 画像形成装置
JPS63178086A (ja) オ−バ−ヘツドプロジエクタ用原稿作成装置
JP2000250192A (ja) 熱処理装置及びそれを利用した熱現像装置
JPH04296850A (ja) 画像光沢処理方法およびその装置
JP2000321741A (ja) 熱現像装置
JP2000029194A (ja) 写真感光材料の乾燥装置
JPS63213841A (ja) 加熱現像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040928

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040928

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20080805

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080930