JP2001503365A - 光ファイバー用の剥離可能なポリイミドコーティングの製造方法 - Google Patents

光ファイバー用の剥離可能なポリイミドコーティングの製造方法

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(57)【要約】 剥離可能なポリイミドコーティングを有する光ファイバーの製造方法は、光ファイバーを硬化性ポリアミン酸溶液に通して抜き取り、ファイバー上にコーティングを形成し、このコーティングファイバーを硬化する工程を含む。硬化したコーティングは、続いてアセトンのような有機極性溶剤にこれを曝すことにより光ファイバーから剥離することができる。剥離可能なポリイミドコーティングを有するファイバーもまた得られる。この方法は特に、重金属フッ化物ファイバー、および光信号を赤外領域に運ぶカルコゲナイドファイバーに適用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 光ファイバー用の剥離可能なポリイミドコーティングの製造方法関連出願 本発明は、1996年10月22日付けで発行された、1994年7月20日 付け出願に係る出願番号第08/277,870号、現在米国特許第5,567 ,219号の一部継続出願である。技術分野 本発明はポリイミドコーティングファイバーの製造方法に関する。さらに詳し くは、本発明は剥離可能なポリイミドコーティングで光ファイバーをコーティン グする方法に関する。発明の背景 光ファイバー用ポリイミドコーティングは公知である。このようなコーティン グは光ファイバーに優れた強度と耐久性、および湿分に対する抵抗を与える。し かしながら、多くの光ファイバーの応用に対しては、ポリイミドコーティングの 一部を剥離して下にあるファイバーを曝露することが必要である。例えば、ポリ イミドコーティングされた光ファイバーを劈開することが必要なときに、劈開が 望まれる場所にコーティングが完全に存在している場合、ファイバーのポリイミ ドコーティングを超音波によって劈開することができない。ポリイミドコーティ ングの一部を除去すると、整然としたファイバーの劈開が非常に容易になる。 医療レーザー技術においても、ポリイミドコーティングされたレーザー動力供 給の光ファイバーのチップからポリイミドコーティングを剥離することが必要で ある。ファイバーを通してレーザー動力を供給する前に保護用ポリイミドコーテ ィングが剥離されないとすると、好ましくないことにファイバーのチップは過熱 する場合がある。 ファイバー間で接触が行われる場合、2個の別個の光ファイバーの隣接チップ から保護用ポリイミドコーティングを剥離することも望まれる。 多くのポリイミドは保護用コーティングとして使用できるが、溶剤を使用する ことによりファイバーから剥離することのできるものはこれまでに知られていな い。 光ファイバー上にコーティングを形成するために現在使用されている公知のポ リイミドは、1−メチル−2−ピロリドン(NMP)中のポリアミン酸溶液を硬 化することにより生成されたものを含む。光ファイバー上のポリイミドコーティ −2000、HP−3000、HP−3025X、HP−4000、LT−1お よびL−30Nとして、ルイジアナ州Baton RougeにあるEthyl Corporationから 以前より入手可能であった。等価および同等の低温硬化性ポリイミド溶液は、米 国特許第4,203,922号明細書に開示されており、ミシシッピィ州Jackso nにあるPoly-Materials,Inc.から入手可能である。 不幸なことに、上記のポリイミドコーティングは、アセトンまたはその他市販 され、比較的安全かつ廉価な溶剤中で剥離することができない。 米国特許第4,111,906号明細書には部分的にフッ素化されたポリイミ ド皮膜が開示されている。この特許の実施例・は、2,2−ビス〔4−(4−ア ミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパンと2,2−ビス〔4−(3 ,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン二無水物の 反応生成物で形成された皮膜に関するものである。しかしながら、この特許中に ポリイミドで光ファイバーコーティングを形成することは何も示唆されておらず 、またこの特許は実施例IIIのフィルムが有機極性溶剤で溶解できることも示唆 していない。 光ファイバーからポリイミドコーティングを剥離する従来公知の方法は、ファ イバーチップ、または剥離すべき部分を、熱濃硫酸中に浸漬するか、または50 0℃〜100℃の温度でコーティングを炉で燃焼するという困難かつ危険な方法 を含む。燃焼はシリカファイバーに適用することができるが、上記のような温度 はフッ化物ガラスの軟化点よりも非常に高く、従ってこのファイバーを溶融して しまう。従って、ポリイミドコーティングを剥離するより安全、かつ容易な方法 の必要性が存在する。ケトン溶剤のような有機極性溶剤によって溶解することの できる剥離可能なポリイミドコーティングの形成方法の必要性も存在する。さら に、アセトンのような安価な普通の極性溶剤でファイバーから安全、かつ容易に 剥離することのできるポリイミドコーティングを有する光ファイバーの必要性が 存在する。発明の要約 本発明は、光ファイバー、ZBLANファイバー、フルオロインデートファイ バー、ガラスファイバー、酸化物ガラスファイバー、カルコゲナイドファイバー 、多繊維束、中空導波管または塩化銀ファイバーのための特殊なポリイミドコー ティングの処方が、アセトン、塩化メチレン、メチルエチルケトン、その他の有 機極性溶剤またはこれらの組成物、溶剤ならびに混合物でファイバーから剥離で きることを見出したことに基づくものである。 本発明の目的は、上記記載した先行技術の問題点を克服することである。さら に特に、本発明の目的は、市販される比較的安全、かつ廉価な溶剤に曝すことに より、コーティングをファイバーから容易、かつ安全に剥離することのできるポ リイミドコーティングファイバーを提供することである。 本発明の他の目的は、ファイバーをポリイミドコーティングでコーティングし 、次いでこのコーティングを有機極性溶剤に曝すことによりこのコーティングを ファイバーから剥離する方法を提供することである。 これらおよびその他の目的は、本発明によれば、ファイバーを特殊なポリアミ ン酸溶液を通して抜き取ることによりコーティングファイバーを形成する工程と 、次にコーティングフアイバーを硬化炉に通して抜き取り硬化されたコーティン グファイバーを形成する工程を含む方法を提供することによって達成される。特 殊なポリアミン酸溶液は、コーティングを形成する実質的に線状のポリイミドポ リマー単位の間で最少量のクロスリンクだけが生じるような条件下で硬化される 。大量にクロスリンクしたポリイミドコーティングは剥離を不可能ではないにし ても非常に困難にするが、最少量のクロスリンクは次のコーティング剥離を容易 にする。 有機極性溶剤で剥離することができると、まず決定されるべきであると考えら れる特殊なポリアミン酸溶液は、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ) フェニル〕ヘキサフルオロプロパンと2,2−ビス〔4−(3,4−ジカルボキ シフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン二無水物の反応生成物を含む 。化学当量のアミドと酸を溶液中で使用するのが好ましい。この溶液はさらに、 ア ミドおよび酸が溶液中で一緒に反応できるように溶解するために充分な量の非プ ロトン性溶剤を含む。この非プロトン性溶剤は、該溶剤の同族体に関して比較的 安全であると考えられる1−メチル−2−ピロリドン(NMP)が好ましい。 ポリアミン酸溶液は約300℃を下回る硬化温度を有する。炉温は、コーティ ングの硬化に充分なセットポイント温度を提供する温度プロフィルが選択される 。本発明の一実施態様によれば、360℃〜460℃のセットポイント温度およ び約460℃〜約525℃の最高温度を与える炉温プロフィルが好ましい。 温度プロフィルおよび炉通過速度もまた、コーティングファイバーがファイバ ーのガラス転位温度を上回る温度に曝され、ただし、ポリイミドポリマー中のク ロスリンクを最少にし、かつ硬化中のファイバーの実質的な結晶化を最少にする ような条件下で行われるように選択される。その結果、少ない光学損失および高 い化学的耐久性を示し、アセトンまたはその他の有機極性溶剤で容易に剥離する ことのできる硬化コーティングを有するコーティングファイバーが得られる。発明の詳細な説明 本発明によると、化学的に剥離可能なポリイミドコーティングを有するファイ バーの製造方法は、特定のポリアミン酸溶液を通って該溶液が該ファイバー上に コーティングを形成するようにファイバーを抜き取ることによりコーティングフ ァイバーを形成し、このコーティングファイバーを硬化炉に通して抜き取り、硬 化コーティングファイバーを作る工程からなる。 硬化の際に、本発明による剥離可能なコーティングを形成する一つの特定のポ リアミン酸溶液は、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘ キサフルオロプロパンと2,2−ビス〔4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ )フェニル〕ヘキサフルオロプロパン二無水物の反応生成物を含む。化学当量の アミドと酸を溶液中で使用するのが好ましい。さらに、充分な量の非プロトン性 溶剤は、アミド前駆体および酸を溶解するために提供される。熱環流法を使用し てアミド前駆体および酸からポリアミン酸溶液を作ることができる。 ポリアミン酸溶液は、約203℃の沸点、25℃で約5,000〜7,000 Cpの粘度、25℃で約1.127g/mlの密度、硬化前の蜂蜜色を有してい る。硬化が少なくとも5,000、好ましくは10,000以上の平均分子量を 有した後に、得られるポリイミド構造物は黄色、褐色または金色である。 本発明の実施態様によれば、コーティングはポリアミン酸の1−メチル−2− ピロリドン(NMP)中の溶液で形成される。完全に溶解されたポリアミン酸を 保つために、またはアミド前駆体および酸が反応してポリアミン酸をまだ形成し ていないときには、両者を溶解させるために、充分な量のNMPを使用しなけれ ばならない。 ポリアミン酸溶液のモノマー組成および骨格構造は、約300℃を下回る温度 で硬化するコーティングを与える。コーティングされたファイバーは、コーティ ングの硬化を行うために炉に通して抜き取る、または炉を通過する。炉温は、ポ リイミドコーティングの実質的なクロスリンクを引き起こすことなく、かつファ イバーの実質的な結晶化を回避してコーティングを硬化するのに充分なセットポ イント温度プロフィルが選ばれる。 本発明のポリアミン酸溶液は熱的に不安定であり、ポリアミン酸の早期イミド 化を防止するためにドライアイス上の密閉ビン中に保つべきである。ファイバー をコーティングする前に、溶液は約1時間にわたり室温にすべきである。 ポリアミン酸溶液は希釈して粘度を調整し、適当なコーティング特性を得るこ とができる。例えば、外径約330μmのレーザー動力供給ファイバーをコーテ ィングする場合、典型的にはポリアミン酸溶液を希釈する必要がない。しかしな がら、細いファイバーをコーティングする場合、コーティング溶液を通る、より 早い抜き取り速度を使用できるが、このような速度にはより低粘度のコーティン グ溶液が必要である。従って、このようなときには、コーティング溶液を希釈し てよりよいコーティング特性が得られるようにするのが好ましい。例えば、外径 約125μmの重金属フッ化物光ファイバーをコーティングする場合、ポリアミ ン酸溶液をポリアミン酸溶液の重量に対して約5重量%の希釈剤で希釈するのが 好ましい。 適当な希釈剤の一つは19:1重量比のそれぞれメチルエチルケトンとNMP からなる。希釈剤を使用するときは、ポリアミン酸が室温に到達した直後に、そ してファイバーをコーティングする直前に希釈剤を添加するのが好ましい。ファ イバーコーティングは、ポリアミン酸溶液希釈の30分以内に開始すべきである 。 本発明の一実施態様によれば、コーティングファイバーは約2〜約20ミクロ ンのポリイミドコーティング厚さを有している。より詳細には、コーティングフ ァイバーは約10ミクロンのポリイミドコーティング厚さを有している。このよ うなコーティング厚さは優れた化学的耐久性を与え、硬化に必要な時間および温 度を最少にし、かつコーティング内のピンホールの発生を回避する。しかしなが ら薄いコーティングが作られるときには、集中力が極めて重要であり、公知の方 法で連続して監視し、微調整しなければならない。 硬化炉に通したポリイミドコーティングファイバーの抜き取り速度は、炉の温 度プロフィル、炉長、コーティング厚さおよび硬化温度を含む多数のファクター に依存している。速い抜き取り速度はコーティングファイバーの増産という望ま しい結果を与える。低い硬化温度と組み合わせた速い抜き取り速度も、そのガラ ス転位点を上回る温度にファイバーを曝すことを最少にすることによりファイバ ーの実質的な結晶化を防止する。 本発明の様々な実施態様によれば、コーティングファイバーは約1〜約12m /分にわたる様々な速度で硬化炉に通して抜き取ることができる。特定の実施態 様において、コーティングファイバーは約2〜約6m/分の速度で炉に通して抜 き取ることができる。さらに、他の実施態様において、コーティングファイバー は約2〜約3m/分の速度で炉から抜き取られる。ファイバーは炉に通して2回 またはそれ以上抜き取ってコーティングの硬化を行うこともできる。本発明の一 実施態様によれば、ファイバーは約5〜約30秒間完全に炉温度プロフィルに曝 される。必要であれば大気圧より低い圧力を炉内で保って溶剤の除去を促進させ ることもできる。 本発明によると、炉内で与えられる加熱プロフィルは約360℃〜約460℃ のセットポイント温度をもたらす。一実施態様において、NMP中のポリアミン 酸のコーティング溶液を硬化するための炉温プロフィルは、約390℃のセット ポイントおよび約460℃の最高繊維曝露温度を有する。約460℃〜480℃ の最高温度が好ましく、また硬化後に約24%の生成ポリイミド重量を与える。 従って、ポリイミドコーティングの完全な硬化およびNMP溶剤の除去を行うこ とができ、湿分に対するファイバーの最大の保護を可能にする。 ファイバーの結晶化を回避するか、または最少にするために、ファイバーを短 時間だけ最高温度に曝すべきである。不幸なことに、抵抗コイルを使用するたい ていの炉は通常炉心近くに高い温度領域を有している。従って、390℃〜46 0℃の温度プロフィルセットポイントを与えるために、ファイバーは典型的な硬 化炉において約460℃〜525℃の最高温度にそれぞれ曝されることになる。 本発明の一つの実施態様によれば、約460℃〜約525℃の最高温度範囲が好 ましい。これらの最高温度は、重金属フッ化物ファイバーのガラス転位温度を上 回る。特定の繊維組成物は、ファイバーのガラス転位温度よりも約100℃高い 最高曝露温度を有することが望ましい。 本発明の一実施態様によれば、約200℃〜約400℃、典型的には265℃ のガラス転位温度を有する重金属フッ素化物ガラスファイバーが使用される。従 って、最高温度に対するファイバー曝露を最少にすることが有利である。本発明 によると、約5〜約7秒の曝露時間は、ファイバーの結晶化にほとんど効果が見 られなかった。コーティングの溶剤蒸発および重合に熱の大半が吸収され、ファ イバーを結晶化から防ぐものを考えられている。 外径約125μmのファイバー上にある本発明のポリアミン溶液を硬化するた めに、一つの模範的方法においては、約525℃の最高内部温度を有する硬化炉 に通してファイバーを約10m/分の速度で抜き取る。炉の長さにより、炉雰囲 気に対するファイバーの代表的な曝露時間は約5秒〜10秒である。 外径約330μmのファイバー上にある本発明のポリアミン溶液を硬化するた めに、一つの模範的方法においては、約460℃の最高内部温度を有する硬化炉 に通してファイバーを約2.5m/分の速度で抜き取る。炉の長さにより、炉雰 囲気に対するファイバーの代表的な曝露時間は約30秒である。 ポリイミドコーティングファイバーはさらに、追加の保護用コーティングでコ ーティングすることができる。ファイバーの保護をさらに高めるためにエポキシ アクリレートコーティングが実質的に提供される。 塩化メチレン、およびペイント剥離剤のような塩化メチレン基材溶剤は、本発 明のポリイミドコーティングとエポキシアクリレートコーティングに対して有効 な剥離組成物である。従って、塩化メチレン、および塩化メチレン基材溶剤は、 このような二層コーティングを剥離するのに好ましい組成物である。 塩化メチレンに加えて、使用することのできるその他の剥離溶剤は、有機極性 溶剤、特にケトンを含む。メチルエチルケトンおよびジメチルケトン(アセトン )は、いずれも本発明のポリイミドコーティングを剥離するのに極めて有効であ る。本明細書記載のポリイミドコーティングを有するファイバーは、例えばアセ トンに1分間浸漬し、ティシューできれいに拭いて、コーティングが溶剤に接触 していたところのコーティングを完全に除去することができる。アセトンまたは 塩化メチレン溶剤を用いると、加熱は必要でないことが分かった。溶剤としてメ チルエチルケトンを使用すれば、加熱は必要でないと考えられる。 古いアセトンは、周囲の雰囲気から水分を吸収するものと思われ、また剥離効 果が少なくなる。従って、室温の新しいアセトンが溶剤として好ましい。 その他の適当な剥離溶剤としては、有機極性溶剤を基材とする組成物、混合物 、溶剤および市販されるペイント剥離剤がある。 水、メタノールまたはトリクロルエチレンは、いずれも本発明のコーティング を剥離するのに使用できないことも分かった。40℃で加熱したときでも、メタ ノールおよびトリクロルエチレンは本発明のコーティングをファイバーから剥離 することができない。 本発明の方法は、ガラスファイバー、および好ましくは当業者にとって公知の 重金属フッ化物ファイバー(いわゆるZBLANファイバー、およびフルオロイ ンデートファイバーを含む)、カルコゲナイドファイバー、塩化銀ファイバーお よびシリカファイバーを含む光ファイバーに適している。ここで光ファイバーと いう用語は、シリカファイバー、酸化物ガラスファイバー、その他のガラスファ イバー、重金属フッ化物ファイバー、カルコゲナイドファイバー、多繊維束、中 空導波管および塩化銀ファイバーを包含するが、例えば炭素含有フィラメントは 含まない。 以下の実施例によって本発明はさらに充分に理解することができるであろう。 本発明は、以下の実施例に示され、かつ記載される実施態様に限定されるもので はなく、当業者の範囲内にあるすべての変形例を意企するものと考えられるべき である。実施例 ジメチルアセトアミド4.0g中の2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキ シ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン0.933g(1.8ミリモル)の攪拌 溶液に2,2−ビス〔4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)−フェニル〕ヘ キサフルオロプロパン二無水物1.130g(1.8ミリモル)を、二無水物の 各添加部分が次の添加部分の添加される前に溶解するような速度で徐々に添加し た。反応は窒素ブランケット下で行われ、水浴中で冷却した。残った二無水物を 迫加のジメチルアセトアミド3mlで反応フラスコ内で洗浄して、固形分19重 量%の溶液を得た。最後の二無水物を添加した後に反応混合物を3時間攪拌し、 次に真空炉に移した。溶剤を100℃で除去した。コーティングの硬化温度は3 00℃未満であった。 得られた溶液を径125μmの重金属フッ化物光ファイバーにコーティングし た。コーティング厚さは約10μmであった。次にこのファイバーを最高内部温 度約525℃の硬化炉に通して、約10m/分の速度で抜き出した。炉雰囲気に 対するこのファイバーの曝露時間は約7〜8秒であった。 硬化したファイバーを次に脱イオン水曲げ試験にかけ、これを経た。ファイバ ーを曲げ半径2.0インチで曲げ、ファイバーの曲げた部分を脱イオン水に沈め た。すべてのファイバーは、脱イオン水中で破壊されることなく450時間以上 耐えた。このコーティングファイバーは極めて低い水吸収性、ガラスに対する極 めて良好な接着性および優れた耐水性を示した。このポリイミドコーティングは 、アセトンに1分間浸漬後に新しい室温アセトンで有効に剥離された。 本発明を好ましい実施例によって説明したが、ここに特に記載されていない追 加例、変形例、置換例および省略例は、添付された請求の範囲に定義された本発 明の精神、および範囲を逸脱することなく実施できることが当業者によって理解 されるべきであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US, UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.光ファイバーを準備し; ポリアミン酸溶液に通して、溶液が該ファイバー上にコーティングを形成する ように該ファイバーを抜き取り、該コーティング溶液は硬化の際に該ファイバー 上にポリイミドコーティングを形成するポリアミン酸を含み、該ポリイミドコー ティングは、有機極性溶剤からなる群から選んだ剥離溶液に曝したときに、該フ ァイバーから剥離可能であり、 該ファイバー上の該コーティングを硬化して硬化ポリイミドコーティングを形 成する 工程からなる剥離可能なポリイミドコーティングを有するコーティングされた光 ファイバーの製造方法。 2.該ポリアミン酸溶液は、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ ニル〕ヘキサフルオロプロパンと2,2−ビス〔4−(3,4−ジカルボキシフ ェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン二無水物との反応生成物を含む、 請求の範囲第1項に記載の方法。 3.該硬化工程は、コーティングファイバーを硬化炉に通して抜き取ることを含 む、請求の範囲第1項に記載の方法。 4.該ポリアミン酸溶液が非プロトン性溶剤を含む、請求の範囲第1項に記載の 方法。 5.該ポリアミン酸溶液が1−メチル−2−ピロリドンを含む、請求の範囲第2 項に記載の方法。 6.該溶剤がケトンからなる群から選ばれる、請求の範囲第1項に記載の方法。 7.該ファイバーは、重金属フッ化物光ファイバーである、請求の範囲第1項に 記載の方法。 8.該2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロ プロパンを非プロトン性溶剤中に溶解して第1溶液を形成し、該2,2−ビス〔 4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン二 無水物を非プロトン性溶剤中に溶解して第2溶液を形成し、該第1、および第2 溶液を一緒に混合することにより該ポリアミン酸溶液を提供する工程をさらに含 む、 請求の範囲第2項に記載の方法。 9.ポリアミン酸溶液を準備する工程は、該非プロトン溶剤の加熱することを含 む、請求の範囲第8項に記載の方法。 10.該2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオ ロプロパンを含む第1固体と該2,2−ビス〔4−(3,4−ジカルボキシフェ ノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン二無水物を含む第2固体とを混合し 、続いて該第1、および第2固体を非プロトン性溶剤中に溶解することにより該 ポリアミン酸溶液を準備する工程をさらに含む、請求の範囲第2項に記載の方法 。 11.ポリアミン酸溶液を準備する工程が該非プロトン性溶剤を加熱することを 含む、請求の範囲第10項に記載の方法。 12.該ポリアミン酸溶液は、フッソ化されたポリアミン酸を含む、請求の範囲 第1項に記載の方法。 13.該硬化工程は、該ポリアミン酸が硬化するような時間および温度で該ファ イバー上の該ポリアミン酸溶液を加熱することを含み、得られるポリイミドが実 質的にクロスリンクを有しない、請求の範囲第1項に記載の方法。 14.該硬化コーティングが溶解するような時間および温度で該硬化コーティン グを該溶液に曝すことにより、該硬化ポリイミドコーティングを剥離する工程を さらに含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 15.該硬化コーティングが溶解するような時間および温度で該硬化コーティン グを該溶液に曝すことにより、該硬化ポリイミドコーティングを剥離する工程を さらに含む、請求の範囲第7項に記載の方法。 16.該硬化コーティングが溶解するような時間および温度で該硬化コーティン グをアセトンに曝すことにより、該硬化ポリイミドコーティングを剥離する工程 をさらに含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 17.該ファイバーは、ガラス転位温度を有し、該硬化工程は、ファイバーの結 晶化が最少になるような時間でファイバーのガラス転位温度を上回る温度にコー ティングされたファイバーを加熱することを含む、請求の範囲第1項に記載の方 法。 18.請求の範囲第1項に記載の方法によって製造された光ファイバー。 19.請求の範囲第2項に記載の方法によって製造された光ファイバー。 20.請求の範囲第3項に記載の方法によって製造された光ファイバー。 21.該硬化は、コーティングを形成する実質的に線状のポリイミドポリマー単 位の間で最少のクロスリンクのみが生ずるような条件下で行われる、請求の範囲 第1項に記載の方法。 22.分子量が少なくとも約5,000である、請求の範囲第1項に記載の方法 。 23.分子量が少なくとも約10,000である、請求の範囲第1項に記載の方 法。 24.該剥離溶剤は、ジメチルケトン,メチルエチルケトン,塩化メチレン,お よびこれらの組成物,溶剤,混合物ならびに市販されるペイント剥離剤からなる 群から選択される、請求の範囲第1項に記載の方法。 25.コーティングが水に不溶である、請求の範囲第1項に記載の方法。 26.光ファイバーを準備し、 ポリアミン酸溶液に通して、溶液が該ファイバー上にコーティングを形成する ように該ファイバーを抜き取り、該コーティング溶液は硬化の際に該ファイバー 上にポリイミドコーティングを形成するポリアミン酸を含み、該ポリイミドコー ティングは、有機極性溶剤からなる群から選んだ剥離溶剤に曝したときに選択的 に可溶性であり、 該ファイバー上の該コーティングを硬化して硬化したポリイミドコーティング を形成する、 工程を含む剥離可能なポリイミドコーティングを有するコーティングされた光フ ァイバーの製造方法。
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