JP2001358700A - 伝送路故障時無瞬断切替装置 - Google Patents

伝送路故障時無瞬断切替装置

Info

Publication number
JP2001358700A
JP2001358700A JP2000174492A JP2000174492A JP2001358700A JP 2001358700 A JP2001358700 A JP 2001358700A JP 2000174492 A JP2000174492 A JP 2000174492A JP 2000174492 A JP2000174492 A JP 2000174492A JP 2001358700 A JP2001358700 A JP 2001358700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
circuit
transmission data
error
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000174492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3439430B2 (ja
Inventor
Shinji Watanabe
真二 渡邊
Toshiyuki Kojima
利之 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Miyagi Ltd
Original Assignee
NEC Miyagi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Miyagi Ltd filed Critical NEC Miyagi Ltd
Priority to JP2000174492A priority Critical patent/JP3439430B2/ja
Publication of JP2001358700A publication Critical patent/JP2001358700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3439430B2 publication Critical patent/JP3439430B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロック信号の異常にともなう位相のずれ及
びデータ系列の異常を検出して、伝送データの瞬断の原
因が遅延回路にあることを報知する。 【解決手段】 位相のずれた伝送データa,bが、位相
補償手段10において同期処理され、遅延回路30a,
30bにおいて所定時間遅延されて、選択回路50へ送
られる。また、誤り監視回路20a,20bにおける垂
直誤り検出の結果が選択制御回路40を介して選択回路
50へ送られ、選択データの選択の切り替えが行われ
る。一方、遅延前演算回路61a,61bにおいて行わ
れる伝送データa,bの水平誤り演算の結果と、遅延後
演算回路62a,62bにおいて行われる遅延回路30
a,30bを通過した伝送データの水平誤り演算の結果
とが比較され、異なる場合に遅延回路30a,30bの
故障と判断されて、水平誤りアラーム信号が遅延後演算
回路62a,62bから出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路故障時無瞬
断切替装置に関し、特に、垂直方向の誤りを検出して伝
送データの無瞬断切り替えを行う伝送路故障時無瞬断切
替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】伝送路故障時無瞬断切替装置は、二つの
伝送路により送信されてきた内容の同一な伝送データの
うち、選択されかつ出力されている一方の伝送データに
雑音等の外部要因で品質劣化が生じたときに、誤りデー
タを有しない他方の伝送データを選択して伝送路へ送信
するものをいう。この伝送路故障時無瞬断切替装置の従
来技術の一例が特開平5−344104号公報に伝送路
切替装置として開示されている。
【0003】この公報に開示の伝送路切替装置における
伝送データの切替動作について、図4を参照して説明す
る。インタフェース回路110,210は、それぞれ入
力端100,200を介して伝送データを入力する。こ
れら入力された伝送データは、それぞれ内容が同一で位
相が異なっている。
【0004】インタフェース回路110,210は、入
力した二つの伝送データを、それぞれ信号断検出回路1
20,220及び遅延回路130,230へ出力する。
このうち、信号断検出回路120,220は、入力した
伝送データの誤り監視を行い、データ誤りが検出された
ときは、アラーム信号を切替回路300へ出力する。
【0005】一方、遅延回路130,230は、それぞ
れにおいて入力した伝送データの位相差を吸収して位相
を一致させるとともに、信号断検出回路120,220
におけるデータ誤りの検出に要する時間だけそれら位相
を遅延させ、切替回路300へ出力する。切替回路30
0は、遅延回路130,230からの伝送データのうち
一つを選択し、出力端400を介して伝送路へ出力す
る。そして、信号断検出回路120,220からのアラ
ーム信号を入力したときに、出力していた伝送データか
ら他のものへ選択の切り替えを行って出力する。
【0006】このような構成を有する従来の伝送路切替
装置によれば、二つの伝送データのうち、選択されかつ
伝送路に出力されていた一方の伝送データに誤りが発見
された場合に、選択の切り替えを行うことで、誤りのな
い他方の伝送データを、伝送路に接続された設備や装置
へ送信できる。
【0007】また、遅延回路において二つの伝送データ
の位相を一致させることにより、切替回路における選択
の切り替えを無瞬断で行うことができる。さらに、遅延
回路において誤り監視に要する時間だけ伝送データを遅
延させ、切替回路における選択の切り替えを、誤りデー
タの入力前に行わせることで、誤りを有しない伝送デー
タを接続設備などに送信できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−344104号公報の伝送路切替装置は、信号断検
出回路における伝送データの誤り監視を通常垂直パリテ
ィ演算により行っていたため、遅延回路のクロックに起
きた異常を原因とする伝送データの位相のずれなどを検
出することができなかった。
【0009】すなわち、垂直パリティ演算は、データご
と(キャラクタごと、つまり垂直方向)の誤りチェック
を行うものであるため、遅延回路のクロックに欠落又は
重複が生じたときに起こる時間軸方向のデータ系列の異
常、たとえば伝送データのブロック単位のデータ欠落、
データ重複及び位相のずれなどを検出することができな
かった。
【0010】また、伝送データが、あるデータの誤りと
データ系列との異常の双方を有する場合は、データ誤り
が検出されることで選択の切り替えは行われるものの、
時間軸方向の異常が検出されないため選択切替による瞬
断が生じ、この瞬断を含む伝送データが伝送路へ送信さ
れていた。
【0011】さらに、この瞬断を含む伝送データを受信
した設備や装置が、そのデータ系列の異常に誘引されて
誤動作を生じることがあった。また、瞬断が生じた伝送
データを受信した設備や装置においては、瞬断の原因を
特定することが困難であるため、瞬断防止の技術の開発
が望まれていた。
【0012】本発明は、上記の事情にかんがみなされた
ものであり、垂直パリティチェック方式で発見できなか
った、クロック信号の異常にともなう位相のずれ及びデ
ータ系列の異常を検出できるとともに、伝送データの瞬
断の原因が遅延回路にあることを報知可能な伝送路故障
時無瞬断切替装置の提供を目的とする。
【0013】なお、伝送路切替装置の他の従来例が特開
平9−36826号公報に伝送路の無瞬断切替装置およ
び方法として開示されている。この公報に開示の伝送路
の無瞬断切替装置および方法によれば、二つの伝送路の
双方において、ビット単位の誤り監視を行うことによ
り、独立にビット誤りをチェックし、一つの伝送路にお
いて一ビットでもビット誤りが検出したときは、誤りを
有しない他の伝送路に無瞬断で切り替えることができ
る。
【0014】しかし、このような従来の伝送路の無瞬断
切替装置および方法においても、遅延回路のクロック異
常による位相のずれを検出することができないため、上
記目的を達成することはできなかった。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の伝送路故障時無瞬断切替装
置は、伝送データを搬送する二つの伝送路のそれぞれ
に、伝送データについて垂直方向に誤り検出を行う垂直
誤り監視回路と、この垂直誤り監視回路における誤り検
出の所要時間だけ伝送データを遅延させる遅延回路と、
二つの伝送データのうち、垂直誤り監視回路において誤
りが検出されたものから誤りが検出されなかったものに
選択を切り替え選択データとして伝送路へ送信する選択
回路と、を有する伝送路故障時無瞬断切替装置であっ
て、二つの伝送路のそれぞれに、伝送データの水平方向
の誤り検出を行うとともに、この検出の結果、誤りが発
見されたときに水平誤りアラーム信号を外部に出力する
水平誤り検出手段を設けた構成としてある。
【0016】伝送路故障時無瞬断切替装置をこのような
構成とすると、従来検出することができなかった、遅延
回路におけるクロックの異常にともなう伝送データの位
相のずれを、水平誤り検出手段を設けることにより水平
方向の誤りを検出することができる。また、伝送データ
を受信する設備や装置においては、位相のずれの検出に
より出力されてきたアラーム信号を受け取ることによ
り、伝送路故障時無瞬断切替装置における遅延回路の故
障を知ることができる。
【0017】また、請求項2記載の伝送路故障時無瞬断
切替装置は、水平誤り検出手段に、遅延回路に入力され
る伝送データを遅延前伝送データとして受け取ってブロ
ックごとの演算処理を行う遅延前演算回路と、この遅延
前演算回路における演算処理の結果を遅延前演算結果と
して受け取るとともに、遅延回路から出力されてきた伝
送データを遅延後伝送データとして受け取り、この受け
取った遅延後伝送データをブロックごとに演算処理し、
この演算処理の結果得られた遅延後演算結果と遅延前演
算結果とを比較して、両演算結果が異なるときに水平誤
りアラーム信号を出力する遅延後演算回路とを設けた構
成としてある。
【0018】伝送路故障時無瞬断切替装置をこのような
構成とすれば、遅延回路の前後の伝送データの比較が可
能となるため、遅延回路で発生したクロック異常にとも
なう伝送データの誤りを検出することができる。
【0019】また、請求項3記載の伝送路故障時無瞬断
切替装置は、遅延前演算回路が、遅延前伝送データにつ
いて水平パリティチェックの演算処理を行い、かつこの
演算処理の結果を遅延前演算結果とし、遅延前伝送デー
タに付加して遅延回路へ送り、遅延後演算回路が、遅延
後伝送データ及びこの遅延後伝送データに付加された遅
延前演算結果を受け取り、かつ遅延後伝送データについ
て水平パリティチェックの演算処理を行った結果である
遅延後演算結果と遅延前演算結果とを比較して、両演算
結果が異なるときに水平誤りアラーム信号を出力する構
成としてある。
【0020】伝送路故障時無瞬断切替装置における水平
誤り検出手段をこのような構成とすると、簡易な構成で
検出可能な水平パリティチェック方式により出力データ
の位相のずれを検出することができる。また、水平パリ
ティチェック方式によれば、伝送データにブロックチェ
ックコードを付加して誤り検出されるため、ブロック単
位のデータ誤りが可能となる。
【0021】また、請求項4記載の伝送路故障時無瞬断
切替装置は、遅延前演算回路が、遅延前伝送データにつ
いてCRC方式による演算処理を行い、かつこの演算処
理の結果得られたチェックビットを遅延前演算結果と
し、遅延前伝送データに付加して遅延回路へ送り、遅延
後演算回路が、遅延後伝送データに付加された遅延前演
算結果を受け取りCRC方式による演算処理を行い、こ
の演算処理の結果、誤りが検出されたときに水平誤りア
ラーム信号を出力する構成としてある。
【0022】水平誤り検出手段をCRC方式を採用する
このような構成とすると、巡回信号を用いることで誤り
検出の性能を向上できるとともに、簡易な構成でデータ
誤りの検出を可能とする。
【0023】また、請求項5記載の伝送路故障時無瞬断
切替装置は、伝送データが、パラレル展開されていると
きに、遅延前演算回路が、伝送データについてビットご
とに水平パリティ演算を行い、遅延後演算回路が、伝送
データについてビットごとに遅延前演算結果と遅延後演
算結果とを比較する構成としてある。
【0024】伝送路故障時無瞬断切替装置をこのような
構成とすれば、パラレル展開された伝送データを扱う伝
送路故障時無瞬断切替装置においても、出力データの位
相のずれを検出することができる。
【0025】また、請求項6記載の伝送路故障時無瞬断
切替装置は、遅延後演算回路が、アラーム信号を、選択
回路から出力される選択データに重畳する構成としてあ
る。伝送路故障時無瞬断切替装置の遅延後演算回路をこ
のような構成とすると、伝送路に接続された設備や装置
において、受信した選択データを解析することにより、
伝送路故障時無瞬断切替装置における故障を認識するこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明の伝送路故障時無瞬切替
回路の第一の実施形態について、図1を参照して説明す
る。同図は、本実施形態の伝送路故障時無瞬断切替回路
の内部構成を示すブロック図である。
【0027】同図に示すように、伝送路故障時無瞬断切
替回路1は、位相補償手段10と、誤り監視回路20
a,20bと、遅延回路30a,30bと、選択制御回
路40と、選択回路50と、水平誤り検出手段60a,
60bとを有している。
【0028】ここで、伝送路故障時無瞬断切替回路1
は、二つの伝送路(伝送路A及び伝送路B)が接続さ
れ、それぞれ伝送データa,bを搬送する。二つの伝送
路には、それぞれ個別に誤り監視回路20a,20b、
遅延回路30a,30b及び水平誤り検出手段60a,
60bが接続されている。
【0029】位相補償手段10は、位相補償回路11
a,11bを有している。また、位相補償手段10は、
伝送路A,Bから搬送されてきた伝送データa,bをそ
れぞれ位相補償回路11a,11bにおいて入力し、各
伝送データの位相差を吸収して互いの位相を一致させ
る。
【0030】誤り監視回路20a,20bは、伝送デー
タの垂直方向の誤り監視を行う。誤り監視により得られ
た結果は、伝送路誤り監視結果として、選択制御回路4
0へ送られる。遅延回路30a,30bは、誤り監視回
路20a,20bにおける誤り監視の所要時間を遅延時
間として伝送データに与える。
【0031】選択制御回路40は、誤り監視回路20
a,20bにおける伝送路の誤り監視の結果を入力し、
選択の切替が必要か否かを判断し、判断結果を選択制御
信号として出力する。選択回路50は、二つの伝送デー
タのうち、伝送路へ送信するものを選択制御信号にした
がって選択する。
【0032】水平誤り検出手段60a,60bは、遅延
回路30a,30bにおけるクロック異常にともなう伝
送データの水平方向の誤りを監視する。水平誤りの監視
には、水平パリティチェック方式やCRC方式などがあ
る。本実施形態における水平誤り検出手段60a,60
bは、水平パリティチェック方式を採用したものとす
る。なお、CRC方式を採用したものについては、第二
実施形態として後述する。
【0033】水平誤り検出手段60a,60bは、遅延
前演算回路61a,61bと、遅延後演算回路62a,
62bとを有している。遅延前演算回路61a,61b
は、遅延回路30a,30bに入力される前の伝送デー
タについて水平パリティチェックの演算処理を行い、演
算処理の結果である水平パリティビット(遅延前演算結
果)を伝送データに付加する。
【0034】遅延後演算回路62a,62bは、遅延回
路30a,30bからの伝送データ及び付加された遅延
前演算結果を入力して、この遅延前演算結果を取り出
す。そして、遅延前演算結果が取り出された後の伝送デ
ータについて水平パリティチェックの演算処理を行い、
この演算処理の結果である水平パリティビット(遅延後
演算結果)を得る。
【0035】さらに、遅延後演算回路62a,62b
は、伝送データから取り出した遅延前演算結果と、演算
処理の結果得られた遅延後演算結果との比較を行う。比
較の結果が異なる場合は、遅延回路30a,30bにお
いて異常が発生したものと判断して水平誤りアラーム信
号を出力する。
【0036】ところで、伝送路A,Bにより搬送されて
くる伝送データa,bは、パラレル展開されたものであ
ってもよい。この場合は、遅延前演算回路61a,61
bで伝送データa,bのビットごとに水平パリティ演算
を行い、遅延後演算回路62a,62bでビットごとに
水平パリティの演算結果の比較を行うことで、複数本の
パラレルデータについての誤り監視が可能となる。
【0037】すなわち、パラレル展開された伝送データ
a,bについても、ビットごとのパリティ演算及び演算
結果の比較を行うことで、伝送データa,bの水平方向
の誤りを検出することができる。
【0038】次に、本実施形態の伝送路故障時無瞬断切
替回路の動作について、図2及び図3を参照して説明す
る。図2は、伝送路故障時無瞬断切替回路が正常に動作
した場合、また、図3は、伝送路故障時無瞬断切替回路
における遅延回路に異常が発生した場合の各データの構
成を示すデータチャートである。
【0039】図2及び図3において、伝送路A,伝送路
Bにより送られてくる伝送データのそれぞれを伝送デー
タa,伝送データbとする。そして、例えば伝送データ
aの“a1”と、伝送データbの“b1”とは内容が同
一であることを示す。
【0040】さらに、伝送データ内に示す記号のうち、
“F”はフレームの先頭を、“空”は水平パリティビッ
トの挿入位置として使用できる空き領域を、また、“P
TY”は水平パリティビットが挿入された領域を示すも
のとする。なお、遅延後演算回路62a,62bは、遅
延前演算回路61a,61bから、遅延回路30a,3
0bを介さずに、直接、遅延前演算結果を受け取ること
ができる。
【0041】まず、伝送路故障時無瞬断切替回路の遅延
回路が正常な場合の動作について説明する。ここでは、
図2に示すように、伝送データaにおける“a7”が誤
りであるものとする。また、伝送路Aにおける伝送デー
タaはタイミングT1の時点を、伝送路Bにおける伝送
データbはタイミングT2の時点をそれぞれフレーム先
頭とする。すなわち、伝送データaと伝送データbと
は、互いに位相がずれているものとする。
【0042】互いに位相のずれた伝送データa,bが、
それぞれ位相補償回路10a,10bにおいて、タイミ
ングT3の時点で位相を一致させるように同期処理さ
れ、遅延回路書き込みデータ(遅延前伝送データ)a,
bとして、遅延回路30a,30b,誤り監視回路20
a,20b及び遅延前演算回路61a,61bへ送られ
る。
【0043】遅延回路30a,30bにおいて、遅延回
路書き込みデータa,bが、誤り監視回路20a,20
bにおける誤り監視時間に相当する時間だけ遅延処理さ
れる。この遅延処理によりタイミングT4の時点まで遅
延された遅延回路書き込みデータa,bが、遅延回路読
み出しデータ(遅延後伝送データ)a,bとして選択回
路50へ送られる。
【0044】一方、誤り監視回路20aにおいて、伝送
データaの垂直誤りの検出が行われる。誤り検出の結
果、“a7”の誤りが検出されると、この検出結果を示
す伝送路誤り監視結果aが、タイミングT5の時点で選
択制御回路40へ送られる。選択制御回路40におい
て、伝送路誤り監視結果aの入力にともない、選択制御
信号が選択回路50へ送られる。
【0045】選択回路50において、選択制御信号の受
信時であるタイミングT5において、遅延回路読み出し
データaから遅延回路読み出しデータbに、選択データ
の切り替えが行われ、伝送路へ送信される。この選択の
切り替えが行われた選択データは、その切り替えの前後
におけるデータ系列に矛盾がなく、かつ誤りデータも含
まれていない。
【0046】なお、水平誤り検出手段60a,60bに
おいては、遅延後演算回路62a,62bでの水平誤り
検出の結果、水平方向の誤りが検出されないことから、
水平誤りアラーム信号a,bが出力されることはない。
【0047】次に、伝送路故障時無瞬断切替回路の遅延
回路において異常が発生したため遅延回路読み出しデー
タに一部重複が生じた場合の動作について図3を参照し
て説明する。ここでは、遅延回路読み出しデータbが、
“b2”及び“b3”においてデータ重複しているもの
とする。
【0048】同図に示すように、位相のずれた伝送デー
タa,bが、位相補償回路10a,10bにおいて同期
処理され、遅延回路書き込みデータa,bとして遅延回
路30a,30b,誤り監視回路20a,20b及び遅
延前演算回路61a,61bへ送られる。
【0049】遅延回路30a,30bにおいて、遅延回
路書き込みデータa,bが、タイミングT4の時点まで
遅延され、遅延回路読み出しデータa,bとして選択回
路50へ送られる。誤り監視回路20a,20bにおい
て、伝送データaの“a7”の誤りが検出され、この検
出結果を示す伝送路誤り監視結果aがタイミングT5の
時点で選択制御回路40へ送られる。
【0050】選択制御回路40において、伝送路誤り監
視結果aの入力にともない選択制御信号が選択回路50
へ出力される。選択制御信号が入力された選択回路50
において、遅延回路読み出しデータaから遅延回路読み
出しデータbへ選択の切り替えが行われ、選択データと
して伝送路へ送信される。
【0051】ここで、遅延回路読み出しデータbは、タ
イミングT6,T7におけるデータ重複を含んでいるた
め、タイミングT6以降、遅延回路読み出しデータaと
bとの間に位相のずれが生じる。この位相のずれた状態
で、タイミングT5の時点において選択の切り替えが行
われると、選択データは、誤りデータは存在しないもの
の、タイミングT5の前後でデータ系列に矛盾が生じ
る。
【0052】そこで、遅延回路30a,30bの前後の
伝送データに対して水平パリティ演算を行うことによ
り、選択データの時間軸上のデータ系列の矛盾を検出す
る。この検出を行うため、遅延回路書き込みデータa,
bが入力された遅延前演算回路61a,61bにおい
て、それら遅延回路書き込みデータa,bの水平パリテ
ィ演算が行われ、演算結果が遅延前演算結果として遅延
回路書き込みデータa,bに付加される。
【0053】この遅延回路書き込みデータa,bへの遅
延前演算結果の付加は、図2の伝送データa,bにおけ
る“空”の領域を所定位置とし、遅延前演算結果を挿入
することで行うことができる。この“空”の領域に遅延
前演算結果を挿入した状態が、同図の遅延書き込みデー
タa,bの“PTY”である。
【0054】遅延前演算結果が挿入された遅延回路書き
込みデータa,bが遅延後演算回路62a,62bにお
いて受け取られ、遅延前演算結果が取り出される。遅延
前演算結果が取り出された後、遅延回路書き込みデータ
a,bが水平パリティ演算される。この水平パリティ演
算の結果である遅延後演算結果と、遅延前演算結果とが
比較され、両演算結果が異なる場合は遅延回路30a,
30bの故障と判断され、水平誤りアラーム信号が遅延
後演算回路62a,62bから出力される。
【0055】出力された水平誤りアラーム信号は、伝送
路に接続された設備又は装置等へ送信される。この設備
又は装置等が、水平誤りアラーム信号を受信することに
より、選択データにおけるデータ系列の矛盾の発生、及
びこの発生の原因が遅延回路30a,30bにおけるク
ロック異常であることを把握できる。
【0056】なお、遅延後演算回路62a,62bから
出力された水平誤りアラーム信号は、選択回路50から
の選択データに重畳させることができる。水平誤りアラ
ーム信号を選択データに重畳させることにより、伝送路
に接続された設備や装置が、選択データを解析すること
により、水平誤りを認識することができる。また、水平
誤りアラーム信号専用の回線を設ける必要がなく、選択
データを搬送する伝送路により、水平方向の誤りを設備
等へ報知することができる。
【0057】伝送路故障時無瞬断切替回路をこのような
構成とすれば、遅延回路の故障により、位相補償回路に
おいて位相の一致処理がされた伝送データが、さらに位
相のずれを生じたときに、そのずれによる選択データに
おけるデータ系列の矛盾を外部に知らせることができ
る。
【0058】[第二実施形態]次に、本発明の伝送路故
障時無瞬断切替装置の第二の実施形態について説明す
る。本実施形態は、第一実施形態と比較して、水平誤り
検出手段に用いられる誤り検出方式が相違する。すなわ
ち、第一実施形態では、水平誤りの検出に水平パリティ
チェック方式を用いていたのに対し、本実施形態では、
CRC方式を用いる点で異なる。他の構成要素は第一実
施形態と同様である。
【0059】上記のように、本実施形態の伝送路故障時
無瞬断切替装置における水平誤りの検出には、CRC
(Cyclic Redundancy Check)
方式が用いられる。CRC方式とは、ブロック単位の誤
り検出に巡回符号を用いたものをいう。巡回符号は、生
成多項式(X+X+1)を因数として構成される。
【0060】CRC方式による誤り検出について説明す
る。遅延前演算回路61a,61bにおいて、(n−
k)ビットの伝送データの多項式P(x)がk次の生成
多項式G(x)で割り算される。この演算の結果生じた
kビットのあまり多項式R(x)がチェックビットとし
て伝送データ(情報ビット)に付加される。この付加に
よりつくられたnビットのコードF(x)=x
(x)+R(x)が遅延回路書き込みデータa,bの所
定の領域へ挿入される。
【0061】遅延後演算回路62a,62bにおいて、
遅延回路30a,30bで誤りE(x)が加わったとき
の遅延回路読み出しデータ(受信コード)H(x)=F
(x)+E(x)がG(x)で割り算される。この演算
の結果、余りがあるときは遅延回路30a,30bにお
いてクロック異常が発生したもの判断され、水平誤りア
ラーム信号が出力される。一方、余りがないときは遅延
回路30a,30bにおいて異常が発生していないもの
と判断される。
【0062】伝送路故障時無瞬断切替装置をこのような
構成とすると、CRC方式を用いた水平誤り検出手段に
おいても、伝送データの水平方向について誤り検出を行
うことができる。また、CRC方式は、巡回符号を使う
ため、誤り検出能力を向上させることができるととも
に、符号器や復号器を用いて水平誤り検出手段を簡単に
構成することができる。
【0063】そして、CRC方式を用いて、水平方向の
誤りを検出することにより、従来の伝送路故障時無瞬断
切替装置で検出できなかった、時間軸方向の位相のずれ
などを検出できるため、異常が発生したことを設備や装
置へ知らせることができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、垂直パ
リティチェック方式では検出できない、遅延回路におけ
るクロックの欠落や重複などの異常にともなう伝送デー
タの時間軸方向の欠落,重複及び位相のずれを、水平誤
り検出手段を設けることで検出可能となる。
【0065】また、検出結果を水平誤りアラーム信号と
して出力することで、伝送データを受信する設備や装置
に対し、選択回路における選択の切り替えの前後におけ
る伝送データのデータ系列に異常があること、データ系
列の異常が遅延回路のクロック異常を原因とすること及
び選択回路における選択の切り替えが無瞬断で行えない
状態であることを通知することができる。
【0066】また、伝送データを受信する設備や装置
が、水平誤りアラーム信号を受信することにより、受信
した伝送データによる誤動作防止への対応を図ることが
できる。また、水平誤り検出手段に水平パリティチェッ
ク方式を用いることで、簡易な構成で誤り検出を行うこ
とができる。さらに、水平誤り検出手段にCRC方式を
用いることで、巡回符号の使用による誤り検出精度を向
上できるとともに、簡易な構成で誤り検出が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の伝送路故障時無瞬断切
替装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】正常な伝送路故障時無瞬断切替装置における各
データの構成を示すデータチャートである。
【図3】遅延回路に故障のある伝送路故障時無瞬断切替
装置における各データの構成を示すデータチャートであ
る。
【図4】従来の伝送路切替装置の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 伝送路故障時無瞬断切替装置 10 位相補償手段 11 位相補償回路 20 誤り監視回路 30 遅延回路 40 選択制御回路 50 選択回路 60 水平誤り検出手段 61 遅延前演算回路 62 遅延後演算回路 100,200 入力端 110,210 インタフェース回路 120,220 信号断検出回路 130,230 遅延回路 300 切替回路 400 出力端

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送データを搬送する二つの伝送路のそ
    れぞれに、前記伝送データについて垂直方向に誤り検出
    を行う垂直誤り監視回路と、この垂直誤り監視回路にお
    ける前記誤り検出の所要時間だけ前記伝送データを遅延
    させる遅延回路と、前記二つの伝送データのうち、前記
    垂直誤り監視回路において誤りが検出されたものから誤
    りが検出されなかったものに選択を切り替え選択データ
    として前記伝送路へ送信する選択回路と、を有する伝送
    路故障時無瞬断切替装置であって、 前記二つの伝送路のそれぞれに、 前記伝送データの水平方向の誤り検出を行うとともに、
    この検出の結果、誤りが発見されたときに水平誤りアラ
    ーム信号を外部に出力する水平誤り検出手段を設けたこ
    とを特徴とする伝送路故障時無瞬断切替装置。
  2. 【請求項2】 前記水平誤り検出手段に、 前記遅延回路に入力される前記伝送データを遅延前伝送
    データとして受け取ってブロックごとの演算処理を行う
    遅延前演算回路と、 この遅延前演算回路における演算処理の結果を遅延前演
    算結果として受け取るとともに、前記遅延回路から出力
    されてきた前記伝送データを遅延後伝送データとして受
    け取り、この受け取った遅延後伝送データをブロックご
    とに演算処理し、この演算処理の結果得られた遅延後演
    算結果と前記遅延前演算結果とを比較して、両演算結果
    が異なるときに前記水平誤りアラーム信号を出力する遅
    延後演算回路とを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の伝送路故障時無瞬断切替装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延前演算回路が、前記遅延前伝送
    データについて水平パリティチェックの演算処理を行
    い、かつこの演算処理の結果を前記遅延前演算結果と
    し、前記遅延前伝送データに付加して前記遅延回路へ送
    り、 前記遅延後演算回路が、前記遅延後伝送データ及びこの
    遅延後伝送データに付加された前記遅延前演算結果を受
    け取り、かつ前記遅延後伝送データについて水平パリテ
    ィチェックの演算処理を行った結果である前記遅延後演
    算結果と前記遅延前演算結果とを比較して、両演算結果
    が異なるときに前記水平誤りアラーム信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項2記載の伝送路故障時無瞬断切替
    装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延前演算回路が、前記遅延前伝送
    データについてCRC方式による演算処理を行い、かつ
    この演算処理の結果得られたチェックビットを前記遅延
    前演算結果とし、前記遅延前伝送データに付加して前記
    遅延回路へ送り、 前記遅延後演算回路が、前記遅延後伝送データに付加さ
    れた前記遅延前演算結果を受け取り前記CRC方式によ
    る演算処理を行い、この演算処理の結果、誤りが検出さ
    れたときに前記水平誤りアラーム信号を出力することを
    特徴とする請求項2記載の伝送路故障時無瞬断切替装
    置。
  5. 【請求項5】 前記伝送データが、パラレル展開されて
    いるときに、 前記遅延前演算回路が、前記伝送データについてビット
    ごとに水平パリティ演算を行い、 前記遅延後演算回路が、前記伝送データについてビット
    ごとに前記遅延前演算結果と前記遅延後演算結果とを比
    較することを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の
    伝送路故障時無瞬断切替装置。
  6. 【請求項6】 前記遅延後演算回路が、前記アラーム信
    号を、前記選択回路から出力される前記選択データに重
    畳することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の伝送路故障時無瞬断切替装置。
JP2000174492A 2000-06-09 2000-06-09 伝送路故障時無瞬断切替装置 Expired - Fee Related JP3439430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174492A JP3439430B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 伝送路故障時無瞬断切替装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174492A JP3439430B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 伝送路故障時無瞬断切替装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001358700A true JP2001358700A (ja) 2001-12-26
JP3439430B2 JP3439430B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=18676522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000174492A Expired - Fee Related JP3439430B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 伝送路故障時無瞬断切替装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3439430B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3439430B2 (ja) 2003-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001358700A (ja) 伝送路故障時無瞬断切替装置
JP2778625B2 (ja) 故障評定方式
JPH10262098A (ja) ラインプロテクションシステム
JP4874873B2 (ja) ディジタル制御装置
JPH04305748A (ja) 高信頼性バス
JPH10190607A (ja) 回線監視方式
JPH08163162A (ja) ループ式データ伝送装置
US20040190463A1 (en) Change-over apparatus
JP2624210B2 (ja) 装置内監視回路
JPH0198034A (ja) 多重冗長系回路
JPH01241949A (ja) 信号処理回路
JP2606160B2 (ja) パリティチェック回路の故障検出方式
JPH06326716A (ja) 通信バス監視装置
JPH1115698A (ja) 障害通知方法および障害通知機構
JP3042428B2 (ja) 冗長系切替方式
JPS6288450A (ja) 回線監視方式
KR100946732B1 (ko) 고장-허용 방송 라우터
JP2970591B2 (ja) 伝送二重化監視システム
JP2002246917A (ja) パリティチェック方式及びパリティチェック方法
JPH04150632A (ja) 信号路監視装置
JPH08149114A (ja) データ受信装置
JPH0746226A (ja) エラーモニタ回路
JPH07297813A (ja) 回線切替装置
JPH05327671A (ja) 冗長構成装置
JPH02171845A (ja) バス方式

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees