JP2001356291A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2001356291A JP2000180391A JP2000180391A JP2001356291A JP 2001356291 A JP2001356291 A JP 2001356291A JP 2000180391 A JP2000180391 A JP 2000180391A JP 2000180391 A JP2000180391 A JP 2000180391A JP 2001356291 A JP2001356291 A JP 2001356291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のユニットを共通とする場合において、
防音および防塵用の透明部材の有無にかかわらず被走査
面に光ビームを正確に結像することができる光走査装置
を提供する。 【解決手段】 本発明は、光ビームを出射する光源ユニ
ット1と、この光源ユニット1から出射された光ビーム
を所定位置に結像する第1結像光学系2と、この第1結
像光学系からのた光ビームを受けて走査する偏向器3
と、この偏向器3からの光ビームを結像して被走査面6
に照射する第2結像光学系4とを有する。光源ユニット
1と、第1結像光学系2と、偏向器3および第2結像光
学系4は箱体6に取り付けられている。第1結像光学系
2と偏向器3との間および偏向器3と第2結像光学系4
との間に位置するように着脱可能に略平行平板の透明部
材5が配置される。第2結像光学系4の取り付け位置
は、透明部材7の有無に応じて変更可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
レーザFAX、レーザ印刷機またはレーザプロッタ等に
使用される光走査装置の発明に関し、特に、複数のユニ
ットを共通とした光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル複写機、レーザFAX、
レーザ印刷機およびレーザプロッタ等の機器において内
部に使われるユニットは可能な限り共通に使用できるよ
うに開発が進められている。機器の共通化は、生産性を
向上させ低コスト化を実現するだけでなく、廃棄部品を
少なくすることができるので地球環境にとって優しいと
いう長所を有するものとなる。このような機器における
光走査装置では、機種毎に走査レンズ系を共通に使用す
ることがしばしば求められるが、機器の価格やスペック
によって、走査速度が異なることが通常である。そし
て、光走査速度が速い高速の光走査装置では、偏向器の
回転数を高める必要があり、防音用途の略平行平板の透
明部材が通常は不可欠となる。一方、光走査速度が遅い
低速の光走査装置においては、同じ走査レンズを使用し
ても光走査速度が遅いため偏向器の回転数を低く抑える
ことができる。このため、低速の光走査装置において
は、偏向器の高速回転における風きり音を抑制できるの
で、防音用としての略平行平板の透明部材が一般に不要
になる。しかし、この略平行平板の透明部材は、防音用
以外にも防塵用として用いることもできるため、機器に
よっては採用することもできる。また、光走査装置とし
て、特開平11−218715号公報に記載されたもの
が知られている。この光走査装置は、光源からの光束を
偏向器(回転多面鏡)へ導く際に、途中に配設した2枚
のミラーのZ軸への平行移動により主走査方向の光軸調
整を可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光走査装置においては、複数のユニットを共通とする場
合において、防音および防塵用の透明部材を使用するか
否かにより光ビームの結像の位置が異なるから、被走査
面に光ビームを正確に結像することができないという問
題がある。本発明の課題は、このような問題を解決する
ことにある。すなわち、本発明の目的は、複数のユニッ
トを共通とする場合において、防音および防塵用の透明
部材の有無にかかわらず被走査面に光ビームを正確に結
像することができる光走査装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、光ビームを出射する光源
ユニットと、この光源ユニットから出射された光ビーム
を所定位置に結像する第1結像光学系と、この第1結像
光学系からの光ビームを受けて走査する偏向器と、この
偏向器からの光ビームを結像して被走査面に照射する第
2結像光学系とを有する光走査装置であって、前記光源
ユニットと、前記第1結像光学系と、前記偏向器および
前記第2結像光学系は箱体に取り付けられ、前記第1結
像光学系と前記偏向器との間および前記偏向器と前記第
2結像光学系との間に位置するように着脱可能に配置さ
れる略平行平板の透明部材を有し、前記第2結像光学系
の取り付け位置を前記透明部材の有無に応じて変更可能
とすることを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の光走査装置において、前記第2結像光学
系の主走査方向の取り付け位置を前記透明部材の有無に
応じて変更可能とすることを特徴とする。請求項3に記
載の発明は、請求項1に記載の光走査装置において、前
記第2結像光学系の光軸方向の取り付け位置を前記透明
部材の有無に応じて変更可能とすることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の光走査装置
において、前記第2結像光学系の主走査方向及び光軸方
向の取り付け位置を前記透明部材の有無に応じて変更可
能とすることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図を
参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る光走査装置を示す略平面図である。図1に示す
ように、この光走査装置は、光源ユニット1と、第1結
像光学系2と、偏向器(ポリゴンミラー)3と、第2結
像光学系4と、略平行平板の透明部材5とを有してい
る。光源ユニット1は、光ビームを出射する。第1結像
光学系2は、光源ユニット1から出射された光ビームを
所定位置に結像する。偏向器3は、所定方向へ定速で回
転され、かつ、第1結像光学系2からのた光ビームを受
けて走査する。第2結像光学系4は、偏向器3からの光
ビームを結像して被走査面6に照射する。光源ユニット
1は、光ビームを出射する光源1aと、この光源1aか
ら出射される光ビームを集光するカップリングレンズ1
bと、このカップリングレンズ1bからの光ビームを絞
るアパーチャ1cとから構成されている。透明部材5
は、第1結像光学系2と偏向器3との間および偏向器3
と第2結像光学系4との間に位置するように着脱可能に
配置されている。透明部材5は、防音および防塵用のも
のである。光源ユニット1と、第1結像光学系2と、偏
向器3と第2結像光学系4および透明部材5は、箱体7
に取り付けられている。図2は、光走査装置が透明部材
5を有する場合と光走査装置が透明部材5を有しない場
合における光ビームの経路の差異を示す。図2におい
て、点線は光走査装置が透明部材5を有する場合におけ
る光軸を示し、実線は光走査装置が透明部材5を有しな
い場合における光軸を示す。図2に示すように、光走査
装置が透明部材5を有するか否かによって、光軸ずれが
生じることが明瞭にわかる。
【0006】図3は、光走査装置が透明部材5を有する
場合における光像の光軸方向の浮き上がり量(C1’、
C2’)と、光軸ずれ量(C1、C2)とを説明するた
めの図である。図3に示すように、第1結像光学系2か
らの光ビームの透明部材5における光路長をbとし、入
射角をuとした場合に、偏向器3における光像の光軸方
向の浮上がり量C1’および光軸ずれ量C1は、それぞ
れC1’=bcosuおよびC1=sinuで表され
る。また、偏向器3からの光ビームの透明部材5におけ
る光路長をb’とし、入射角をu’とした場合に、被走
査面6における光像の光軸方向の浮上がり量C2’およ
び光軸ずれ量C2は、それぞれC2’=bcosu’お
よびC2=sinu’で表される 本発明に係る光走査装置は、このような光軸ずれを防止
するものである。次に、本発明の実施の形態を詳細に説
明する。本発明の第1の実施の形態を図1および図4に
基づいて説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態
に係る光走査装置の要部を示す図である。図4に示すよ
うに、第2走査結像光学系4は主走査方向(第2結像光
学系4の光軸に対して垂直方向)へ位置決めするための
突起部8を有している。箱体7には、第2結像光学系4
の光軸に対して垂直方向へ所定間隔をおいて2つの受け
片9、10が形成されている。第2走査結像光学系4の
突起部8は、2つの受け片9、10の間に配置されてい
る。第2走査結像光学系4の突起部8が2つに受け片
9、10のいずれかに当接されることにより第2結像光
学系5の主走査方向における位置決めが行われる。すな
わち、光走査装置が透明部材5を有しない場合には図2
に示すように光軸は実線となるので、図4(2)に示す
ように第2走査結像光学系4の突起部8が受け片9に当
接された状態で位置決めがされる、すなわち、第2走査
結像光学系4は図2の実線に示すような位置に位置決め
がされる。また、光走査装置が透明部材5を有する場合
には図2に示すように光軸は点線となるので、図4
(1)に示すように第2走査結像光学系4の突起部8が
受け片10に当接された状態で位置決めがされる、すな
わち、第2走査結像光学系4は図2の点線に示すような
位置に位置決めがされる。このように、光走査装置にお
ける透明部材5の有無によって生じる主走査方向の光軸
ずれ量をキャンセル(消去)するように、第2走査結像
光学系4の突起部8が2つに受け片9、10のいずれか
に当接されることにより第2走査結像光学系4の位置決
めがされる。
【0007】次に、本発明の第2の実施の形態を図1お
よび図5に基づいて説明する。図5は、本発明の第2の
実施の形態に係る光走査装置の要部を示す図である。本
発明の第2の実施の形態においては、本発明の第1の実
施の形態と同じ構成要素には同じ参照符号が付されて
る。第2走査結像光学系4は、両端部にリブ11を有し
ている。これらのリブ11は、第2結像光学系4の光軸
方向における位置決めをするためのものである。箱体7
には、第2結像光学系4の光軸方向へ所定間隔をおいて
2対のリブ受け片12、13がそれぞれ形成されてい
る。第2走査結像光学系4のリブ11は、各対のリブ受
け片12、13の間にそれぞれ配置されている。第2走
査結像光学系4の各リブ11がリブ受け片12、13の
いずれかに当接されることにより第2走査結像光学系4
の位置決めがされる。すなわち、光走査装置が透明部材
5を有しない場合には図3に示すように光軸は点線とな
るので、図5(2)に示すように第2走査結像光学系4
の各リブ11がリブ受け片13に当接された状態で位置
決めがされる。また、光走査装置が透明部材5を有する
場合には図3に示すように光軸は実線となるので、図5
(1)に示すように第2走査結像光学系4の各リブ11
がリブ受け片12に当接された状態で位置決めがされ
る。このように、光走査装置における透明部材5の有無
によって生じる光像の光軸方向の浮き量をキャンセル
(消去)するように、第2走査結像光学系4の各リブ1
1がリブ受け片12、13のいずれかに当接されること
により第2走査結像光学系4の位置決めがされる。
【0008】次に、本発明の第3の実施の形態を図1お
よび図6に基づいて説明する。図6は、本発明の第3の
実施の形態に係る光走査装置の要部を示す図である。本
発明の第3の実施の形態においては、本発明の第1およ
び第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ参照符号が
付されてる。本発明の第3の実施の形態は、本発明の第
1実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせたもの
である。第2走査結像光学系4は主走査方向(第2結像
光学系4の光軸に対して垂直方向)へ位置決めするため
の突起部8を有している。箱体7には、第2結像光学系
4の光軸に対して垂直方向へ所定間隔をおいて2つの受
け片9、10が形成されている。第2走査結像光学系4
の突起部8は、2つの受け片9、10の間に配置されて
いる。第2走査結像光学系4の突起部8が2つに受け片
9、10のいずれかに当接されることにより第2結像光
学系5の主走査方向における位置決めが行われる。光走
査装置における透明部材5の有無によって生じる光ビー
ムの光軸方向の浮き量をキャンセル(消去)するよう
に、第2走査結像光学系4の突起部8が2つに受け片
9、10のいずれかに当接されることにより第2走査結
像光学系4の位置決めがされる。また、第2走査結像光
学系4は、両端部にリブ11を有している。これらのリ
ブ11は、第2結像光学系4の光軸方向における位置決
めをするためのものである。箱体7には、第2結像光学
系4の光軸方向へ所定間隔をおいて2対のリブ受け片1
2、13がそれぞれ形成されている。第2走査結像光学
系4のリブ11は、各対のリブ受け片12、13の間に
それぞれ配置されている。光走査装置における透明部材
5の有無によって生じる光像の光軸方向の浮き量をキャ
ンセル(消去)するように、第2走査結像光学系4の各
リブ11がリブ受け片12、13のいずれかに当接され
ることにより第2結像光学系4の光軸方向における位置
決めがされる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、第1結像光学系と偏向器との間およびこ
の偏向器と第2結像光学系との間に位置するように着脱
可能に配置される略平行平板の透明部材を有し、前記第
2結像光学系の取り付け位置を前記透明部材の有無に応
じて変更可能とするから、複数のユニットを共通とする
場合において、防音および防塵用の透明部材の有無にか
かわらず被走査面に光ビームを正確に結像することがで
きる。請求項2に記載の発明によれば、前記透明部材の
有無に応じて、第2結像光学系の取り付け位置を主走査
方向に変更できるので、主走査方向の光軸ずれ量を減少
させることができる。請求項3に記載の発明によれば、
前記透明部材の有無に応じて、第2結像光学系の取り付
け位置を光軸方向に変更できるので、光像の光軸方向の
浮き上がり量を減少させることができる。請求項4に記
載の発明によれば、前記透明部材の有無に応じて、第2
結像光学系の取り付け位置を主走査方向および光軸方向
に変更できるので主走査方向の光軸ずれ量および光像の
光軸方向の浮き上がり量の両方を減少させることができ
る。また、本発明は、デジタル複写機、レーザFAX、
レーザ印刷機またはレーザプロッタ等の機器に適用可能
であり、内部に使われるユニットを共通に使用できるた
め、生産性を向上させ低コスト化を実現するだけでな
く、廃棄部品を少なくすることができるから地球環境に
とって優しいという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光走査装置を
示す略平面図である。
【図2】光走査装置が透明部材5を有する場合と光走査
装置が透明部材を有しない場合における光ビームの経路
の差異を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光走査装置が略平行
平板の透明部材を有する場合における光像の浮き上がり
量(C1' 、C2' )と、光軸ズレ量(C1、C2)を
説明するための図である。
【図4】(1)および(2)は、本発明の第1の実施の
形態に係る光走査装置の要部を示す斜視図である。
【図5】(1)および(2)は、本発明の第2の実施の
形態に係る光走査装置の要部を示す斜視図である。
【図6】(1)および(2)は、本発明の第3の実施の
形態に係る光走査装置の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光源ユニット、2 第1結像光学系、3 偏向器、
4 第2結像光学系、5 透明部材、6 被走査面、7
箱体、8 突起部、9、10 受け片、11リブ、1
2、13 リブ受け片。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源ユニットと、こ
    の光源ユニットから出射された光ビームを所定位置に結
    像する第1結像光学系と、この第1結像光学系からの光
    ビームを受けて走査する偏向器と、この偏向器からの光
    ビームを結像して被走査面に照射する第2結像光学系と
    を有する光走査装置であって、前記光源ユニットと、前
    記第1結像光学系と、前記偏向器および前記第2結像光
    学系は箱体に取り付けられ、前記第1結像光学系と前記
    偏向器との間および前記偏向器と前記第2結像光学系と
    の間に位置するように着脱可能に配置される略平行平板
    の透明部材を有し、前記第2結像光学系の取り付け位置
    を前記透明部材の有無に応じて変更可能とすることを特
    徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記第2結像光学系の主走査方向の取り付け位置を前記
    透明部材の有無に応じて変更可能とすることを特徴とす
    る光走査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記第2結像光学系の光軸方向の取り付け位置を前記透
    明部材の有無に応じて変更可能とすることを特徴とする
    光走査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記第2結像光学系の主走査方向及び光軸方向の取り付
    け位置を前記透明部材の有無に応じて変更可能とするこ
    とを特徴とする光走査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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