JP3372265B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3372265B2
JP3372265B2 JP06858392A JP6858392A JP3372265B2 JP 3372265 B2 JP3372265 B2 JP 3372265B2 JP 06858392 A JP06858392 A JP 06858392A JP 6858392 A JP6858392 A JP 6858392A JP 3372265 B2 JP3372265 B2 JP 3372265B2
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靖夫 桜井
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  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定配置された原稿を
光走査して得られた光像を、ミラーおよびレンズを有す
る光学系を介して読取手段に結像し読み取るようにした
画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナ、ファクシミリ、デジ
タル複写機等の画像読取り装置としては、原稿固定光学
系移動型のものがよく知られている。図5はこの型の画
像読取り装置の一例の外観を示す図で、画像読取り装置
20の頂面に設けられた原稿台21から給送された原稿
は読取り部22のコンタクトガラス7(図6)上の所定
の位置で停止し、光読取り走査された後、原稿トレイ2
3に排出される。
【0003】図6は読取り光学装置の構成を示す図で、
コンタクトガラス7上に載置された原稿は光源6により
照明され、その反射光は第1ミラー1、断面で「ハ」の
字型に配置された第2、第3ミラー2、3、及び結像レ
ンズ4を介してCCD5上に結像する。光源6と第1ミ
ラー1とは一体に走査方向に一定の速度で移動し、第
2、第3ミラー2、3は一体に一つのキャリッジに担持
され、その半分の速度で同期して同方向に移動すること
により、原稿側光路長を一定に保ち、常に結像素子とし
てのCCD5上に結像するようにして原稿全面を光走査
し、CCDで読取ることができる。
【0004】ところで、ファクシミリ、デジタル複写
機、イメージスキャナ等の読取装置は、最近は高性能、
高品質が要求され、特に高画質が要求されてきている。
高密度(例えば400dpi、600dpi…等;dp
iは1インチ当りドット数)と高階調を得るには、黒レ
ベルと白レベルの差(コントラスト)を大きくすればよ
いことが判っているが、現実には黒を読取った時、暗ノ
イズがあり、多少白側にレベルが上る。これは回路上の
SN比と、光学的なノイズがある。
【0005】光学的ノイズは、本来の必要光以外の不要
光(外乱光)が光軸上に入りレンズを介してCCDに入
射し、部分的に光量が上り白レベルが高くなる。そのた
め、黒レベルと白レベルの差が大きくなり、相対的に黒
が下る。逆に全体的に黒に近い原稿を読取っている場合
は、黒の中に不要光で部分的に白レベル側に近づいたレ
ベルになる。これらは画像上では黒スジ、白スジとな
る。
【0006】不要光(外乱光)の発生について詳しく述
べると、図7に示す如くミラー(例えば2)の端面に入
射した原稿からの光線は本来読取り光が進むべき方向に
進まず、あらぬ方向に反射する。したがって、本来図
8、図9に示す如く光線を反射させる第1ミラー1、及
び第2ミラー2の端面に原稿からの光が入射することに
より、図10、図11に示す如くミラーの端面で反射し
た光線はレンズ4を介して、CCDに不要光として入射
する可能性がある。
【0007】これらの不要光を低減させることを目的と
して、特開昭60−216665号公報には、原稿から
の反射光の光路にスリットを設け、原稿からの反射光を
絞り、迷光等が光軸上にのらないように防止することが
提案されている。又、特開昭63−20957号公報に
は、図6の光学系の第2、第3ミラー2、3より成る可
動ミラーユニットを光束の通過する部分にスリットを設
けた遮光部材で四方を囲繞して迷光等が光軸にのらない
ようにして不要光によるコントラスト低減を防止するこ
とが提案されている。
【0008】しかし、これらの提案では、遮光のための
部材を新規に追加しているためコストが上昇すること、
又前者の場合は光源の周辺を塞ぐため温度上昇につなが
り、光源の温度変化、結像素子(CCD)の温度上昇を
招き、レベルの変動につながる。又、後者の場合は、可
動ミラーユニットの質量が増加し、走査駆動力の上昇を
招く。
【0009】コストの低減、移動質量の低減を目的とし
てミラーの厚みを少なくすることも考えられるが、ミラ
ーは一般に図4に示すように長手方向の両端で支持され
ているのでミラーを薄くすると、ミラーが自重でたわみ
リップル量と云われているミラーの平面度が悪くなる。
ミラーの平面度が悪くなると結像面でボケが発生してシ
ャープネスが低下する。図4には第2ミラー2をキャリ
ッジに設けられたブラケット9に板ばね10で保持され
ている例を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来実施さ
れ、あるいは提案されている画像読取装置の上述の実情
にかんがみ、ミラー端面からの不要光がレンズを介して
CCDに入射することがなく、しかも、ミラーを薄くし
た場合にもミラーのたわみがなく平面度を向上させるこ
とのできる画像読取装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、固定配置された原稿を光走査して得られ
た光像を、ミラーおよびレンズを有する光学系を介して
読取手段に結像し読み取るようにした画像読取装置にお
いて、前記ミラー端面からの反射光が前記レンズに入射
することを防止する手段を設け、該防止手段として、前
記ミラーの長手方向の端面とこれと交わるミラー面とを
当接させてミラーを保持し、外面が黒色の剛性部材を有
することを特徴とする。
【0012】なお、本発明は、前記剛性部材は、ミラー
の長手方向と直交する断面形状がL字形に形成された遮
光ブラケットであると、効果的である。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、ミラー端面に向う原稿か
らの反射光は黒色に塗られたL字形断面部材により吸収
されてレンズの方へ反射することが防止されるととも
に、剛性を有するL字形部材の内面にミラーの端面とこ
れに交わるミラー面とに当接させて保持することによ
り、ミラーの反射面を所定の位置に平面度高く保持する
ことができ、画像品質、特に細線のシャープネスを向上
させることができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面にもとづいて
詳細に説明する。図1ないし図3は本発明を、図6で説
明した光学系の第2ミラーに適用した実施例を示す。こ
の実施例では、第2ミラー2は長手方向に延びる端面と
これと交わる反射面の端縁部とに当接するL字形断面の
遮光用ブラケット8に取付けて保持されている。遮光用
ブラケット8は、表面が黒色に塗装され、かつ適度の剛
性を有し、ブラケット9を介してキャリッジに固定され
ている。
【0015】したがって、ミラーの端面の方向に進んで
きた光線は黒色に塗装された遮光用ブラケット8により
遮られ吸収され、レンズの方には反射しない。又、ミラ
ーは長手方向の両端縁を遮光用ブラケット8のL字形の
両辺に当接させて保持されているので、ミラーの自重に
よるたわみが防止され、ミラー2を薄くしても平面度を
維持することができ、特に細線のシャープネスを向上さ
せることができる。
【0016】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、大幅なコ
ストアップを招くことなく、ミラーの端面で反射する不
要光による光学的ノイズが低減され、コントラストが上
り、細線のシャープさ、階調性の拡大を図ることができ
画像品質が向上する。さらに、ミラーを薄くしても平面
度を維持することができるので、ミラーユニットの質量
を小さくすることができ、走査のための駆動力を小さく
することができ、又コストの低減に効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のミラー及びその支持部材を示
す断面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】そのキャリッジへの取付部を示す斜視図であ
る。
【図4】従来のミラー保持機構の一例を示す斜視図であ
る。
【図5】公知の画像読取装置の一例の外観を示す斜視図
である。
【図6】その読取り光学装置の構成を示す断面図であ
る。
【図7】ミラーの端面による不要光の反射を示す説明図
である。
【図8】図6の光学装置の第1ミラーの作図を説明する
断面図である。
【図9】図6の光学装置の第2ミラーの作用を説明する
断面図である。
【図10】上記第1ミラーの端面による不要光の発生を
示す説明図である。
【図11】上記第2ミラーの端面による不要光の発生を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1ミラー 1a ミラーの端面 2 第2ミラー 3 第3ミラー 4 レンズ 5 CCD 6 光源灯 8 遮光用ブラケット 9 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 G02B 7/182 G02B 27/00 G03B 27/70

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定配置された原稿を光走査して得られ
    た光像を、ミラーおよびレンズを有する光学系を介して
    読取手段に結像し読み取るようにした画像読取装置にお
    いて、 前記ミラー端面からの反射光が前記レンズに入射するこ
    とを防止する手段を設け、該防止手段として、前記ミラ
    ーの長手方向の端面とこれと交わるミラー面とを当接さ
    せてミラーを保持し、外面が黒色の剛性部材を有するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記剛性部材は、ミラーの長手方向と直
    交する断面形状がL字形に形成された遮光ブラケットで
    あることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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JP4023426B2 (ja) 2003-09-30 2007-12-19 ブラザー工業株式会社 網膜走査型ディスプレイ装置
JP4062225B2 (ja) 2003-09-30 2008-03-19 ブラザー工業株式会社 光スキャナおよびそれを備えた画像形成装置
JP4789906B2 (ja) * 2007-11-14 2011-10-12 株式会社リコー 光書き込みユニットおよび画像形成装置
JP2018004793A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 セイコーエプソン株式会社 電子機器および電気光学装置

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