JP2001355394A - トンネル崩落防止構造 - Google Patents

トンネル崩落防止構造

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JP2001355394A
JP2001355394A JP2000176272A JP2000176272A JP2001355394A JP 2001355394 A JP2001355394 A JP 2001355394A JP 2000176272 A JP2000176272 A JP 2000176272A JP 2000176272 A JP2000176272 A JP 2000176272A JP 2001355394 A JP2001355394 A JP 2001355394A
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tunnel
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wall surface
foam
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Yasuhiro Yamaguchi
山口  泰弘
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペースで構成が簡易であり、ランニング
コストが安価であり、煙源の成分に影響されることな
く、さらに応答性に優れる等の多くの利点を有するトン
ネル崩落防止構造を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるトンネル崩落防止構造
は、トンネル1の内壁面2に対して間隔を隔てて発泡材
支持部10を設け、これら内壁面2と発泡材支持部10
との間に発泡材12を充填して構成されている。この構
造によれば、内壁面2を保温できて、その崩落を予防的
に阻止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種交通車両や人
等が通過するトンネルに対して適用可能な構造であっ
て、特に、トンネルの内壁面の崩落を防止するためのト
ンネル崩落防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電車用のトンネルにおいて、その内部の
壁面が崩落することによって電車の運行が妨げられる事
態が発生しており、大きな問題となっている。このよう
なトンネルの崩落を引き起こす原因としては種々のもの
が考えられるが、主要な原因の一つとして、トンネルを
形成するコンクリートの内部に水分が浸入し、この水分
が氷結した際の体積膨張にて生じる圧力によって、コン
クリートに亀裂が生じることが挙げられている。このよ
うな傾向は、特に氷結の生じやすい寒冷地において顕著
であり、その対策が要望されている。
【0003】一方、従来のトンネル崩落に対する対応策
としては、主として、コンクリートの内壁面に接着剤を
塗布する方法と、内壁面を梁や鉄板等によって補強支持
する方法が提案されていた。前者の方法では、内壁面に
塗布された接着剤によってその亀裂等が埋められること
により、この亀裂の成長が阻止され、コンクリートの耐
力の向上が図られていた。また、後者の方法では、梁や
鉄板等が内壁面に対して直接的に接触した状態で固定さ
れ、この内壁面が崩壊した場合においてもこの壁面が欠
落等することが阻止されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトンネル崩落の防止方法は、トンネルに亀裂
等が生じることを前提として、その進行や影響を軽減す
るために行われる事後的な措置であり、亀裂等の発生を
予め防止する予防的意義をほとんど考慮していないもの
であった。また、特に、梁や鉄板等によって補強支持す
る方法では、これら梁や鉄板自体が重いためにその支持
構造が長大化し、スペース的な余力のないトンネルに対
しては採用することが困難であった。また、このような
長大的な支持構造を施工するためには比較的長時間を要
するため、電車や幹線道路のトンネルのように長期間の
通行停止を行うことが困難なトンネルに対しては採用す
ることが困難であった。
【0005】この発明は、従来のトンネル崩落防止構造
における上記のような問題点に鑑みてなされたものであ
って、亀裂等の発生を予め防止する予防的意義を有し、
また、省スペースで短期間に施工することのできるトン
ネル崩落防止構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1にかかるトンネル崩落防止構造は、トン
ネルの内壁面に対して間隔を隔てて発泡材支持部を設
け、これら内壁面と発泡材支持部との間に発泡材を充填
して構成されている。
【0007】上述したように従来の方法では、亀裂等の
発生を予め防止する予防的意義がほとんど考慮されてい
なかった。これに対して本構造においては、トンネルの
内壁面と発泡材支持部との間に発泡材が充填されるの
で、トンネルの内壁面が発泡材によって覆われることに
なる。したがって、この内壁面が断熱され、壁面内部に
水分が浸入した場合であってもその氷結が防止されるの
で、亀裂等が生じることを予防することができる。この
点において、トンネル崩落を予防的に阻止することがで
きる。また、発泡材は吸水性を有するので、トンネルか
ら染み出した水が外部に排水されることを妨げることが
ない。さらに、発泡材は軽量であり、この発泡材を支持
するための発泡材支持部も比較的簡易な構造で足りるの
で、従来に比べて省スペースで短期間に施工することが
可能となる。
【0008】ここで、発泡材支持部とは、発泡材を支持
し得る任意の構造体を意味し、例えば、薄厚の平板や網
材を備えて構成することができる。また、トンネルの内
壁面に対する間隔は、一定の間隔であることが好ましい
が、不均一な間隔であってもよい。また、発泡材支持部
は、その全体に渡って必ずしも一体に形成される必要は
なく、例えば、後述するように複数のパネルを接続する
ことによって構成することも可能である。また、発泡材
の材質は任意であるが、特に耐低温性であることが好ま
しい。なお、発泡材支持部および発泡材は、トンネルの
内壁面のうちの全部または任意の一部にのみ設けること
ができる。
【0009】また、請求項2にかかるトンネル崩落防止
構造は、上記発泡材支持部を複数のパネルを備えて構成
し、隣接するパネル同士を各々の縁部に形成された折り
曲げ部を介して接続して構成されている。
【0010】このような構成によれば、パネルの剛性が
向上するので、パネル自体を薄厚軽量化することができ
る。すなわち、折り曲げ部はパネル面に対して一定の角
度(例えば、直角)を有するように形成されているの
で、パネル面に直交するような向きで荷重が加えられた
場合に、折り曲げ部がこの荷重に抗することによってパ
ネル面が支持される。したがって、パネル面自体には高
い強度が要求されないために薄厚軽量化することができ
る。このため、発泡材支持部の固定構造の簡易化を図る
ことができるために一層の省スペース化を図ることがで
き、また、発泡材支持部の固定作業が非常に容易になる
ので一層の工期短縮を図ることができる。
【0011】さらに、パネル同士を折り曲げ部を介して
接続しているので、接続作業が非常に容易である。すな
わち、パネル面同士をその両面からボルト等にて接続す
ることも可能であるが、この場合にはパネルの内外両面
から固定作業を行う必要があり、パネルを固定した後で
なければ内壁面への取り付けを行うことができない。こ
れに対して、折り曲げ部を介して接続した場合には、パ
ネルを内壁面に押しつけた後でも、この折り曲げ部の両
側面からボルト固定等を行うことができるので、パネル
を一枚ずつ固定するようなことも容易であり、また、固
定後のメンテナンス時等にパネルを部分的に取り外すこ
とも容易である。
【0012】ここで、パネルの折り曲げ部は、パネルの
四辺のうち、全部または任意の一部にのみ形成すること
ができる。また、この折り曲げ部は、パネル面に対して
直交するように折り曲げられる他、上述の機能を発揮し
得る範囲において任意の角度で折り曲げて形成されてよ
い。また、折り曲げ部とパネル面とは必ずしも一体に形
成される必要はなく、別体に形成されて溶接等にて固定
されてもよい。なお、折り曲げ部の折り曲げ幅は任意に
決定することができる。なお、パネルの材質は任意であ
り、その構造としては、必ずしも平板構造に限られず、
網材を含んだ任意の構造にて構成することができる。
【0013】また、請求項3にかかるトンネル崩落防止
構造は、上記発泡材支持部に複数の貫通孔を形成して構
成されている。
【0014】上述のように発泡材支持部は、薄厚の平板
や網材にて形成することができる。網材にて形成した場
合には当然のことながら多くの貫通孔が形成され、ま
た、平板にて形成した場合には、プレス打ち抜き加工等
によって複数の貫通孔が形成される。このように貫通孔
を形成した場合には、その分だけ発泡材支持部の軽量化
を図ることができ、施工作業が一層容易になる。また、
トンネルから染み出た水が、発泡材を介して貫通孔から
外部に排水可能となるので、排水性を向上させることに
よって、水分氷結によるひび割れ等を一層効果的に予防
することができる。さらには、このような貫通孔を形成
した場合、トンネル内を通過する電車や自動車等の騒音
振動が貫通孔を通過して発泡材に至り、この発泡材によ
って吸音される。したがって、トンネル内の騒音を低減
することができる。またさらに、トンネル内を電車や大
型トラックが通過した場合のように、トンネル内の圧力
が急激に変化するような場合においても、高圧となった
空気等が貫通孔を通過して発泡材に至り、この発泡材で
圧力変動が緩和される。したがって、本構造の耐圧性を
高めることができる。なお、貫通孔の数、大きさ、ある
いは、平面形状は任意であり、例えば、発泡材支持部の
表面積の20〜40%程度を占める複数の丸孔として形
成することができる。
【0015】また、請求項4にかかるトンネル崩落防止
構造は、上記発泡材支持部を網体にて形成して構成され
ている。
【0016】上述のように発泡材支持部は、任意の材質
にて形成することができるが、網材にて形成した場合に
は平板等にて形成した場合に比べて軽量化を図ることが
でき、施工作業が一層容易である。また、プレス加工等
を施さずとも、上述の貫通孔や、当該発泡材支持部をト
ンネル内壁面に固定するためのボルト孔等が網目として
既に形成されているので、発泡材支持部の製造が容易で
あり、製造コストを低減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるトンネル
崩落防止構造の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細
に説明する。以下の実施の形態においては、本構造を、
電車用のトンネルの内壁面の崩落防止のために適用した
例を示すが、任意の目的で使用されるトンネルの内壁面
の崩落防止について同様に適用することができる。ま
た、本発明は、その他の各構成要素および各方法につい
ても、以下の実施の形態により限定されるものではな
い。
【0018】(実施の形態1)図1は実施の形態1にか
かるトンネル崩落防止構造等の全体構成を示す縦断面
図、図2は図1のA部拡大図である。本実施の形態は概
略的に、発泡材支持部を、平板状のパネルを複数接続し
て構成したトンネル崩落防止構造にかかるものである。
【0019】まず、施工対象となるトンネル1について
概説する。図1においてトンネル1は、コンクリートを
打設固化させて形成されており、その内壁面2によって
縦断面アーチ状の空間部3が形成されている。この空間
部3において、地上面には一対のレール4が敷設されて
おり、このレール4の上を電車が走行可能である。
【0020】このようなトンネル1の内壁面2の崩落を
防止するため、本トンネル崩落防止構造(以下、本構
造)は、発泡材支持部10、下端支持部11、および、
発泡材12を備えて構成されている(なお、以下の説明
においては、本構造の各構成要素の側面のうち、内壁面
2側の面を外側面、空間部3側の面を内側面とする)。
このうち、発泡材支持部10は、内壁面2との間におい
て発泡材12を支持するものである。図3は発泡材支持
部10および下端支持部11をトンネル内部側から見た
斜視図、図4は図3の発泡材支持部10および下端支持
部11の要部分解斜視図である。これら図3、4に示す
ように、発泡材支持部10は、複数のパネル13を接続
することによって、内壁面2に略沿った縦断面アーチ状
に形成されている。
【0021】これら各パネル13は、図3、4に示すよ
うに、パネル面14と折り曲げ部15とを備えて構成さ
れている。このうち、パネル面14は、方形の薄厚平板
状に形成されており、複数の貫通孔14aと複数の固定
孔14bを備える。このうち、貫通孔14aは、パネル
面14をプレス加工等によって穿設することによって形
成されるもので、このパネル面14の各部に分散配置さ
れている。このように貫通孔14aが形成されることに
よって、パネル13の軽量化が図られ、また、内壁面2
から染み出した水が空間部3側に排水され、騒音振動が
発泡材12に伝達され吸収されることによって騒音低減
が図られ、さらには、圧力が発泡材12に伝達され緩和
されることによって圧力緩和が図られる。なお、固定孔
14bの機能については後述する。
【0022】また、折り曲げ部15は、パネル面14の
両側辺に対して、一体に、かつ、略直交するように立ち
上げられて形成されたもので、その長手方向の端部近傍
位置にはそれぞれ連結孔15aを備える。この連結孔1
5aの機能については後述する。なお、折り曲げ部15
は、必ずしも一体に形成される必要がないことは上述の
通りである。
【0023】このように構成されるパネル13の正面形
状(パネル面14に対して略直交する方向から見た形状
を正面形状とする)、大きさ、厚み、あるいは、材質は
任意である。例えば、正面形状については、菱形状やハ
ニカム状にて形成することができるが、最も単純には正
方形や長方形に形成することもできる。また、大きさに
ついては、作業員が一人で持ち運びできる程度で、極力
パネル13総数が少なくなるように構成されることが好
ましく、さらに、折り曲げ部15については後述するパ
ネル13同士の接続を容易に行うことができる程度の折
り曲げ幅であることが好ましい。一例としては、パネル
面14を約1〜1.2m四方とし、折り曲げ部15の折り
曲げ幅を約20〜50mmとすることができる。また、厚
みは、所要の剛性を得ることができる限りにおいて極力
薄厚にされることが好ましく、例えば、約2mm厚程度に
形成することができる。また、材質については、剛性、
軽量性、コスト、保温性等を考慮して決定することがで
き、例えば、鉄材や強化プラスチックにて形成すること
ができる。
【0024】次に、各パネル13同士の接続構造につい
て説明する。各パネル13は、その折り曲げ部15の長
手方向の端部において、隣接する他のパネル13と接続
されている。この接続は、折り曲げ部15の連結孔15
aを用いて、一対の連結プレート16、ボルト17、お
よび、ナット18を介して行われている。具体的には、
隣接する折り曲げ部15の端部の内側に連結プレート1
6を押し当てて、この連結プレート16に形成された連
結孔15aと折り曲げ部15の連結孔15aとにボルト
17を挿通させ、このボルト17の先端部にナット18
を締結することにより、接続が行われている。これによ
って図4に示すように、上下左右に隣接する4枚のパネ
ル13が一括して相互に接続される(なお、発泡材支持
部10の端部等に配置されるパネル13の場合には、2
枚のパネル13が一括して相互に接続される)。特に、
上下に隣接するパネル13の折り曲げ部15を1枚の連
結プレート16によって締結しているので、これら上下
に隣接するパネル13を容易に接続することができる。
【0025】ただし、このような接続構造は任意に変更
することができる。例えば、隣接する4枚のパネル13
を必ずしも一括して接続する必要はなく、例えば、上下
に隣接する2枚のパネル13同士、または、左右に隣接
する2枚のパネル13同士を接続するようにしてもよ
い。また、連結プレート16を長尺に形成して、より多
くのボルト17を挿通させて一層強固な締結を行うよう
にしてもよい。ただし、各パネル13は後述するように
内壁面2に対して固定支持されているので、必ずしも各
パネル13同士を強固に締結する必要はなく、パネル1
3同士の接続を省略することも可能である。また、上下
のパネル13を接続する必要がない場合には、連結プレ
ート16を省略して、単にボルト17とナット18にて
接続することも可能である。その他、各折り曲げ部15
を単に溶接等にて固定することも可能である。しかしな
がら、上述のようにボルト17およびナット18を用い
た固定構造によれば、メンテナンス時等にパネル13を
取り外すことが容易である。
【0026】次に、内壁面2に対する各パネル13の固
定構造について説明する。上述したように各パネル13
のパネル面14には、貫通状の固定孔14bが形成され
ている。一方、図1、4に示すように、内壁面2には、
固定孔14bに対応する位置および形状でパネル用アン
カー19が打設されており、このパネル用アンカー19
の先端近傍にはナット20が設けられている。そして、
図2、3に示すように、各パネル用アンカー19を固定
孔14bに挿通させ、このパネル用アンカー19の先端
部に形成されたネジ溝にナット21を螺合させることに
より、各パネル13がナット20、21にて狭持された
状態でパネル用アンカー19に対して固定され、さらに
は内壁面2に固定されている。
【0027】ただし、この固定構造は任意に改変可能で
ある。例えば、図3、4においては1枚のパネル13に
対して固定孔14bとパネル用アンカー19が4組設け
られているが、パネル13を支持し得る限りにおいてこ
の数は任意に増減することができる。特に、発泡材12
による保温性を維持するためには、このパネル用アンカ
ー19は極力小数とすることが好ましい。また、ナット
21を省略して、パネル用アンカー19の先端部をパネ
ル13に溶接等によって固定してもよい。しかしなが
ら、このようにナット20、21を用いた固定構造によ
れば、メンテナンス時等にパネル13を取り外すことが
容易である。また、パネル用アンカー19は内壁面2を
形成した後に打設してもよいが、内壁面2のコンクリー
トを打設する際に予め挿入してもよい。なお、ナット2
0、21の構造は任意であるが、脱落防止のためにはロ
ックナットを用いることが好ましい。
【0028】次に、図1の下端支持部11について説明
する。この下端支持部11は、発泡材支持部10の両下
端部において、この発泡材支持部10の奥行き方向(ト
ンネルの経路方向)の略全長に配置されるもので、この
発泡材支持部10を下方から補助的に支持するものであ
る。すなわち、発泡材支持部10は、基本的には各パネ
ル13が上述のように内壁面2に固定されることによっ
てその重量が支持されているが、この下端支持部11に
て補助的に支持することによってさらに耐久性・安全性
等を向上させている。したがって、補助的な支持が必要
ない場合には、この下端支持部11を省略することもで
きる。
【0029】この下端支持部11は、図2〜4に示すよ
うに、ベース部22と立ち上げ部23とから縦断面略L
字状(アングル状)に形成されており、内壁面2から空
間部3に向けて突設されている。このベース部22の空
間部3方向への突設幅は、発泡材12の厚みと、各パネ
ル13のパネル面14の厚みとの和にほぼ対応するよう
に決定されており、図2、3に示すように、その立ち上
げ部23の外側面にパネル面14の内側面がほぼ接触す
る関係となっている。
【0030】また、立ち上げ部23には、図3、4に示
すように、折り曲げ部15に対応する位置および形状で
切り欠き部23aが形成されており、この切り欠き部2
3aに折り曲げ部15が配置されることによって、これ
ら立ち上げ部23と折り曲げ部15が相互に干渉しない
ように構成されている。また、この切り欠き部23a
は、発泡材12を介して排出された水が、さらに下端支
持部11の外部に排出されるための排水路としても機能
する。なお、単に立ち上げ部23と折り曲げ部15との
干渉を回避するためには、切り欠き部23aを省略する
一方で、折り曲げ部15の下部を切り欠いてもよい。ま
た、排水機能は、ベース部22に貫通孔を形成すること
によって達成してもよい。
【0031】このように形成される下端支持部11の固
定構造について説明する。下端支持部11の立ち上げ部
23には、貫通状の固定孔23bが形成されている。一
方、図2、4に示すように、内壁面2には、固定孔23
bに対応する位置および形状で支持部用アンカー24が
打設されており、この支持部用アンカー24の先端近傍
にはナット25が設けられている。また、下端に配置さ
れるパネル13のパネル面14には、固定孔23bに対
応する位置および形状で固定孔14cが形成されてい
る。そして、図1、3に示すように、各支持部用アンカ
ー24を固定孔14c、23bに挿通させ、この支持部
用アンカー24の先端部に形成されたネジ溝にナット2
6を螺合させることにより、立ち上げ部23がナット2
5、26に狭持された状態で支持部用アンカー24に対
して固定され、したがって下端支持部11が内壁面2に
固定される。
【0032】ただし、この固定構造は、パネル用アンカ
ー19の説明で述べたのと同様に、任意に改変可能であ
る。例えば、支持部用アンカー24の数は任意に増減す
ることができ、特に、発泡材12による保温性を維持す
るためには、この支持部用アンカー24についても極力
小数とすることが好ましい。また、支持部用アンカー2
4を立ち上げ部23に溶接等によって固定してもよい
が、ナット25、26を用いた固定構造の方が取り外し
性に優れる。また、支持部用アンカー24は内壁面2の
コンクリートを打設する際に予め挿入してもおくことが
できる。
【0033】次に、発泡材12について説明する。この
発泡材12は、内壁面2と各パネル13との間に充填さ
れるもので、外部温度を断熱することによって内壁面2
を保温し、内壁面2から染み出した水分を吸収し、パネ
ル面14の貫通孔14aを介して伝達された騒音振動を
吸収し、さらには、トンネル内の急激な圧力変化を吸収
するものである。ただし、必ずしもこれら全ての機能を
達し得るものに限られず、少なくとも保温機能を達し得
る保温材であれば、水分の氷結を防いでひび割れ等を予
防することができるので有用である。このような諸性能
を一層有効に発揮させるためには、内壁面2と各パネル
13との間を極力隙間無く充填することが好ましいの
で、充填時においては流動性の高い発泡材12を用いる
ことが好ましい。しかしながら、内壁面2と各パネル1
3との間は、発泡材12によって必ずしも完全に充填さ
れる必要は無く、発泡材12の機能を大きく損なわない
程度の隙間が残存することは許容される。なお、発泡材
12の注入方法については後述する。
【0034】この発泡材12としては、その材質および
発泡方法は任意であるが、その一例としては、ウレタン
系の2溶液(例えば、イソシアメート液とポリオル液)
を1対1で混合して発泡させる2液混合式の発泡材12
を用いることができる。この発泡材12の耐熱温度は、
約−170℃と優れているため、特に極寒冷地のトンネ
ルにおいても良好な保温効果を奏する。ただし、一般的
には、−10〜−30℃程度の耐熱温度を有する発泡材
12であれば充分な保温を行うことができる。
【0035】次に、本構造の施工手順について説明す
る。まず、トンネル1の内壁面2に支持部用アンカー2
4を打設し、この支持部用アンカー24を用いて上述の
ように下端支持部11を固定する。また、パネル用アン
カー19を内壁面2に打設し、このパネル用アンカー1
9を用いて上述のように各パネル13を固定する。そし
て、隣接する各パネル13を、上述のように連結プレー
ト16を用いて接続する。なお、パネル用アンカー19
は、支持部用アンカー24の打設時に一括して打設して
もよい。また、各パネル13を固定してから、下端支持
部11を固定することも可能である。その他、各パネル
13を相互に接続してから、パネル用アンカー19に固
定してもよい。ただし、この場合には、全てのパネル1
3を一度に接続しておく必要はなく、必要に応じて適宜
接続することができる。
【0036】ここで、内壁面2に対する各パネル13の
位置決め方法について説明する。図5はパネル13の位
置決め構造を説明する図であり、(a)はパネル13の
取り付け前の要部縦断面図、(b)はパネル13の取り
付け後の要部縦断面図である。この図5(a)に示すよ
うに、パネル用アンカー19の先端には予めナット20
が設けられている。このナット20は、その内側面と内
壁面2との間の距離が、発泡材12の所要の幅Wに対応
するように配置されている。このような配置は、例え
ば、パネル用アンカー19の先端のネジ溝19aを、幅
Wに対応する部分よりも先端側にのみ形成しておき、ナ
ット20をネジ溝19aの最末端に至るように螺合させ
ることによって容易に行うことができる。そして、図5
(b)に示すように、パネル13を、ナット20の内側
面に接触する位置まで押し入れて、ナット21を締め付
けることによって、各パネル13の位置決めを行うこと
ができる。
【0037】あるいは、各パネル13の位置決めを、ス
ペーサを用いて行うことができる。図6はパネル13の
位置決め構造を説明する図であり、(a)はパネル13
の取り付け前の要部縦断面図、(b)はパネル13の取
り付け後の要部縦断面図である。この図6(a)に示す
ように、パネル用アンカー19には、同心円筒状のスペ
ーサ27が装着されている。このスペーサ27は、その
長さが上記の幅Wに対応するように形成されている。そ
して、図6(b)に示すように、パネル13を、スペー
サ27の内側面に接触する位置まで押し入れて、ナット
21を締め付けることによって、各パネル13の位置決
めを行うことができる。その他、ここに示した構造に限
られず、任意の構造によって各パネル13の位置決めを
行うことができる。例えば、スペーサ27は、パネル用
アンカー19と同心状に限られず、任意の位置に配置す
ることができる。
【0038】その後、内壁面2と各パネル13との間
に、発泡材12を充填する。この充填は、例えば、図示
しないノズルを内壁面2と各パネル13との間に挿入
し、このノズルの先端から発泡材12を徐々に排出する
ことによって行うことができる。なお、当然のことなが
ら、2液混合式の発泡材12の場合には、2本のノズル
を用いて充填が行われる。この充填における充填量の決
定は、容易に行うことができる。すなわち、上述のよう
に既に各パネル13の位置決めが行われているので、内
壁面2と各パネル13との間に発泡材12が隙間無く充
填されていることを目視等にて確認することにより、発
泡材12を所要量だけ充填することができる。
【0039】ここで、発泡材12が固化する前には、貫
通孔14aや、最端部に配置されたパネル13の側方か
ら発泡材12が流出してしまうことが考えられる。以
下、この発泡材12の流出防止構造について説明する。
図7は貫通孔14aからの発泡材12の流出を防止する
構造を説明する図であり、(a)はシートが貼付された
状態、(b)はシートが剥がされた状態を示す。この図
7(a)に示すように、各パネル13の内側面には、薄
厚のビニールや紙等にて形成されたシート28が貼付さ
れている。そして、発泡材12を充填して固化させた
後、図7(b)に示すようにシート28が剥がされる。
これによって、貫通孔14aからの発泡材12の流出を
防止することができる。このシート28の材質等は任意
であるが、少なくとも発泡材12の充填圧力によって破
けない程度の強度を備えることが必要となる。また、シ
ート28は、発泡材12の充填状況を目視するためには
透明であることが好ましく、容易に剥がすことができる
ことが好ましい。なお、シート28は、各パネル13の
外側面に設けてもよく、この場合には、パネル13から
剥がすことなく、当該パネル13と発泡材12との間に
残存させてもよい。
【0040】また、図8はパネル13の側方からの発泡
材12の流出を防止する構造を説明する図であり、
(a)は流出防止板を設けた状態、(b)は折り曲げ部
15を逆に折り曲げた状態を示す。この図8(a)に示
すように、発泡材支持部10のうちの最も端部に配置さ
れるパネル13には、流出防止板29が設けられてい
る。この流出防止板29は、折り曲げ部15に対してボ
ルト30およびナット(図8(a)にはナットを図示せ
ず)を用いて固定されている。このボルト30は、連結
孔15aを介して折り曲げ部15に貫通させることがで
きる。このような構成によれば、この流出防止板29に
よって発泡材12の流出を防止することができる。特
に、この場合には、パネル13自体の構成を特に変更す
る必要がないので、部品点数を増加させることがない。
また、図8(b)に示すように、最端部に配置されるパ
ネル13に関してのみ、その端部側の折り曲げ部15A
を、他の折り曲げ部15とは逆方向(内壁面2に向かう
方向)に折り曲げて、流出防止板として機能させてもよ
い。特に、この場合には、流出防止板を別個に取り付け
る手間を省くことができる。
【0041】最後に、貫通孔14aと、発泡材12との
関係について説明する。上述のようにパネル面14には
貫通孔14aが形成されているため、発泡材12を充填
させた際には、この貫通孔14aの周辺や内部に発泡材
12が若干入り込むことになる(ただし、貫通孔14a
からの流出は上述のように防止される)。ここで、貫通
孔14aの形成方法等を工夫することによって、貫通孔
14aと発泡材12との接合力を強化し、パネル13の
固定強度を向上させることができる。
【0042】図9には、貫通孔14aの拡大縦断面図を
示す。この図9に示すように、貫通孔14aを内側面か
ら外側面に向けて打ち抜くことによって、貫通孔14a
の外周縁には凹凸部31が形成されている。そして、こ
の凹凸部31が発泡材12によって取り囲まれることに
より、貫通孔14aと発泡材12との接触面積が増加
し、これら両者の接合力が強化されている。また、図1
0には、他の例における貫通孔14aの拡大縦断面図を
示す。この図10に示すように、貫通孔14aを内側面
から外側面に向けて打ち抜く際、この打ち抜き部分を欠
落させずに残すことによって、貫通孔14aの外周縁に
は係止部32が形成されている。そして、この係止部3
2は、発泡材12によって取り囲まれることにより、発
泡材12に対して係止されている。この場合にも、貫通
孔14aと発泡材12との接触面積が増加し、さらに係
止構造が構成されるので、両者の接合力が一層強化され
る。
【0043】(実施の形態2)図11は実施の形態2に
かかるトンネル崩落防止構造におけるパネルを示す斜視
図、図12は図11のパネルの分解斜視図である。な
お、特に説明なき構成は上述した実施の形態1と同じで
あり、同じ構成を同符号にて示す。本実施の形態は、概
略的に、網部を用いてパネルを形成したトンネル崩落防
止構造にかかるものである。
【0044】図12に示すように、パネル40は、連結
用網パネル41、構造用網プレート42、および、ナイ
ロンシート43を備えて構成されている。連結用網パネ
ル41は、比較的に目の粗い網材にて構成されるもの
で、実施の形態1と同様に、パネル面44と折り曲げ部
45を備える。ただし、実施の形態1とは異なる点を有
する。すなわち、パネル面44には貫通孔14aや固定
孔14bが形成されておらず、また、折り曲げ部45は
パネル面44の四辺にそれぞれ形成されており、また、
折り曲げ部45には連結孔15aが形成されていない。
これらの理由については後述する。
【0045】また、構造用網プレート42は、連結用網
パネル41よりも目の細かい網材にて構成されるもの
で、パネル面44にほぼ対応する方形状に形成され、こ
のパネル面44の外側面に溶接等によって固定されてい
る。また、ナイロンシート43は、構造用網プレート4
2にほぼ対応する方形状に形成され、この構造用網プレ
ート42の外側面に接着等によって固定されている。
【0046】次に、パネル40を構成する上記各要素の
機能等について説明する。まず、連結用網パネル41
は、各パネル40を相互に連結するための連結部材とし
て機能する。このため、連結用網パネル41には上述の
ように四辺に折り曲げ部45が形成されており、この折
り曲げ部45を介して、隣接する連結用網パネル41を
ボルト17およびナット18にて相互に締結することが
できる。ここで、連結用網パネル41は、網材で形成さ
れているために、特に連結孔15aを設けることなく任
意の位置にボルト17を挿通させることができる。ま
た、上下に隣接されたパネル40同士も、各パネル40
の上下辺に形成された折り曲げ部45をボルト止めする
ことによって、連結することができる。したがって、連
結プレート16が不要となる。
【0047】一方、構造用網プレート42は、パネル4
0の主構造材として機能し、連結用網パネル41を補強
して発泡材12を支持する。このため、構造用網プレー
ト42は、発泡材12を支持するために最低限必要とな
る強度を有するように、比較的目の細かい網材にて形成
されている。その一方で、上述の連結用網パネル41に
ついては、あまり強度が要求されないと共に、極力軽量
を図ることが好ましいため、上述のように目の粗い網材
にて構成されている。また、ナイロンシート43は、充
填された発泡材12がパネル40の外部に流出すること
を防止する流出防止材として機能する。このためナイロ
ンシート43は、少なくとも発泡材12の充填強度に対
抗することができる程度の強度にて形成される。
【0048】このように構成されたパネル40は、実施
の形態1と同様に内壁面2に固定される。すなわち、内
壁面2に打設したパネル用アンカー19を、ナイロンシ
ート43、構造用網プレート42、および、パネル面4
4に順次挿通させ、内側面の方からナット21を締結す
ることによって固定することができる。ここで、構造用
網プレート42およびパネル面44は網材にて形成され
ているので、固定孔を形成することなく、その任意の位
置にパネル用アンカー19を挿通させて固定を行うこと
ができる。なお、ナイロンシート43については、パネ
ル用アンカー19に強く押し付けることによってこれを
破くことができる。
【0049】このように、パネル40は、その大部分が
網材によって形成されていることから、種々の利点を有
する。すなわち、実施の形態1のパネル40に比べて極
めて軽量であり、発泡材支持部10の軽量化を図ること
ができる。また、上述のように連結孔や固定孔を形成す
る必要がなく、固定位置を任意に決定して接続等を行う
ことができる。なお、網材としては、金属性の金網の
他、プラスチック繊維や炭素繊維を用いた網材を採用す
ることもできる。
【0050】なお、連結用網パネル41および構造用網
プレート42の網目は、基本的にはナイロンシート43
によって塞がれているが、発泡材12の充填後にこのナ
イロンシート43を破く等すれば、網目を介して排水や
吸音等を行うことができるので、実施の形態1の如き貫
通孔14aも不要となる。あるいは、ナイロンシート4
3は、図7(a)に示した如く連結用網パネル41の内
側面に貼り付けて、発泡材12の固化後に剥がすように
してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
トンネル崩落防止構造(請求項1)によれば、トンネル
の内壁面に対して間隔を隔てて発泡材支持部を設け、こ
れら内壁面と発泡材支持部との間に発泡材を充填して構
成されているので、トンネルの内壁面を保温できて、ト
ンネル崩落を予防的に阻止することができる。また、発
泡材は吸水性を有するので、トンネルから染み出した水
が外部に排水されることを妨げず、さらに、発泡材は軽
量なため発泡材支持部も比較的簡易な構造で足りるの
で、従来に比べて省スペースで短期間に施工することが
可能となる。
【0052】また、この発明にかかるトンネル崩落防止
構造(請求項2)によれば、上記発泡材支持部を複数の
パネルを備えて構成し、隣接するパネル同士を各々の縁
部に形成された折り曲げ部45を介して接続して構成さ
れているので、パネルの剛性が向上するので、パネル自
体を薄厚軽量化することができ、一層の省スペース化や
工期短縮を図ることができる。さらに、パネル同士を折
り曲げ部を介して接続しているので、接続作業が非常に
容易である。
【0053】また、この発明にかかるトンネル崩落防止
構造(請求項3)によれば、上記発泡材支持部に複数の
貫通孔を形成して構成されているので、発泡材支持部の
軽量化を図ることができ、排水性を向上させることがで
き、トンネル内の騒音を低減することができ、さらに
は、圧力変動を緩和できて本構造の耐圧性を高めること
ができる。
【0054】また、この発明にかかるトンネル崩落防止
構造(請求項4)によれば、上記発泡材支持部を網体に
て形成したので、この発泡材支持部の軽量化を図ること
ができ、また、貫通孔等を別個に設ける必要がないの
で、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるトンネル崩落
防止構造等の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】発泡材支持部および下端支持部をトンネル内部
側から見た斜視図である。
【図4】図3の発泡材支持部および下端支持部の要部分
解斜視図である。
【図5】パネルの位置決め構造を説明する図であり、
(a)はパネルの取り付け前の要部縦断面図、(b)は
パネルの取り付け後の要部縦断面図である。
【図6】パネルの位置決め構造を説明する図であり、
(a)はパネルの取り付け前の要部縦断面図、(b)は
パネルの取り付け後の要部縦断面図である。
【図7】貫通孔からの発泡材の流出を防止する構造を説
明する図であり、(a)はシートが貼付された状態、
(b)はシートが剥がされた状態を示す。
【図8】パネルの側方からの発泡材の流出を防止する構
造を説明する図であり、(a)は流出防止板を設けた状
態、(b)は折り曲げ部を逆に折り曲げた状態を示す。
【図9】貫通孔の拡大縦断面図を示す。
【図10】他の例における貫通孔の拡大縦断面図を示
す。
【図11】この発明の実施の形態2にかかるトンネル崩
落防止構造におけるパネルを示す斜視図である。
【図12】図11のパネルの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 トンネル 2 内壁面 3 空間部 4 レール 10 発泡材支持部 11 下端支持部 12 発泡材 13、40 パネル 14、44 パネル面 14a 貫通孔 14b、23b 固定孔 15、45 折り曲げ部 15a 連結孔 16 連結プレート 17、30 ボルト 18、20、21、25、26 ナット 19 パネル用アンカー 22 ベース部 23 立ち上げ部 23a 切り欠き部 24 支持部用アンカー 27 スペーサ 28 シート 29 流出防止板 31 凹凸部 32 係止部 41 連結用網パネル 42 構造用網プレート 43 ナイロンシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの内壁面に対して間隔を隔てて
    発泡材支持部を設け、これら内壁面と発泡材支持部との
    間に発泡材を充填したことを特徴とするトンネル崩落防
    止構造。
  2. 【請求項2】 上記発泡材支持部を複数のパネルを備え
    て構成し、隣接するパネル同士を各々の縁部に形成され
    た折り曲げ部を介して接続したことを特徴とする請求項
    1記載のトンネル崩落防止構造。
  3. 【請求項3】 上記発泡材支持部には複数の貫通孔を形
    成したことを特徴とする請求項1または2記載のトンネ
    ル崩落防止構造。
  4. 【請求項4】 上記発泡材支持部を網体にて形成したこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のト
    ンネル崩落防止構造。
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