JP2001354946A - 低汚染性ウレタン系シーリング材 - Google Patents

低汚染性ウレタン系シーリング材

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Keizo Anami
啓三 阿南
Shintaro Tabuchi
信太郎 田淵
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英夫 山根
Koji Ishibashi
浩治 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料配合物から可塑剤の溶出が少なく、塗膜
への影響がなく目地部の汚染や塗装汚染性が小さい低汚
染性ウレタン系シーリング材を提供する。 【解決手段】 ウレタンプレポリマーを20〜50重量
%、可塑剤として沸点が150℃以上である液状炭化水
素を2〜30重量%、充填剤として炭酸カルシウムを2
5〜60重量%の範囲で配合してなることを特徴とする
低汚染性ウレタン系シーリング材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウレタン系シーリン
グ材に関する。更に詳細には目地部の汚染や塗装汚染性
が低く、ベタ付きのない吸塵汚染性が低いシーリング材
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン系シーリング材におけるウ
レタン樹脂成分は、ウレタンプレポリマーのイソシアネ
ート基が空気中の水分と反応して硬化が進行するタイプ
(1成分系タイプ)、及びウレタンプレポリマーのイソ
シアネート基とポリオールの水酸基との反応によって硬
化が進行するタイプ(2成分系タイプ)が知られてお
り、2成分系タイプでは樹脂成分にポリオール成分が含
まれる。ポリウレタン系シーリング材は、更に前述のウ
レタン樹脂成分のほかに可塑剤、充填剤、触媒、老化防
止剤、増粘剤、接着付与剤等が添加されており、中でも
可塑剤は硬化物の柔軟性や配合物の粘度を調節するため
に使用される必須の成分で、特にフタル酸ジエステルが
幅広く用いられている。しかしながらこれらフタル酸ジ
エステルを可塑剤として用いるシーリング材は塗膜と接
触するような場合、可塑剤の移行による塗膜の軟化等の
塗装汚染を生じる欠点を持っている他、シーリング材表
面の粘着性による吸塵汚染や配合物から可塑剤が溶出す
る経時安定性等の欠点もある。
【0003】例えば特開平9−165569号公報では
可塑剤として主にジオクチルフタレート(DOP)等の
フタル酸ジエステル類が記載されているが、DOPは塗
布した塗料を膨潤させ塗装汚染を起こしやすいため、こ
れらの可塑剤を用いたシーリング材は特に塗膜と密接す
る用途には好ましくない。特開平8−302134号公
報には、可塑剤を有した塩化ビニル系樹脂を配合してい
るが、該可塑剤にはフタル酸ジエステルが用いられるこ
とが多いので、同様に塗膜の性能へ影響を与える。ま
た、フタル酸ジエステルの使用は、ポリウレタン系シー
リング材に、表面粘着性を改良するためタック防止剤等
の添加の必要をきたし、フタル酸ジエステル類そのもの
は、環境に対する影響など、多くの問題を抱えた材料で
ある。
【0004】この塗装汚染性を改良する方法としては、
全く可塑剤を使用しない方法も提案されているが、シー
リング材の総合的な性能を考えると実用には適さない。
また、塗料に影響しない可塑剤の使用例として、特開昭
63−108058号公報にはポリプロピレングリコー
ルなどのポリアルキレンエーテルポリオールが提案され
ている。しかし、これらの可塑剤の使用は、塗膜への改
善効果を与えるが、効果は十分ではなく、さらに、耐水
性能を維持できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、原料
配合物から可塑剤の溶出が少なく、塗膜への影響がなく
目地部の汚染や塗装汚染性が小さいポリウレタン系シー
リング材を提供することにある。さらに、吸塵汚染性の
低い性能をも有するポリウレタン系シーリング材を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以下のウレタン
系シーリング材である。 (1)ウレタンプレポリマーを20〜50重量%、可塑
剤として沸点が150℃以上である液状炭化水素を2〜
30重量%、充填剤として炭酸カルシウムを25〜60
重量%の範囲で配合してなることを特徴とする低汚染性
ウレタン系シーリング材。 (2)ウレタンプレポリマーとポリプロピレングリコー
ル系ポリオールとの組成物を20〜60重量%、可塑剤
として沸点が150℃以上である液状炭化水素を2〜3
0重量%、充填剤として炭酸カルシウムを25〜60重
量%の範囲で配合してなることを特徴とする低汚染性ウ
レタン系シーリング材。 (3)可塑剤、充填剤を含む混合物あるいはさらにポリ
オールを含む混合物に、ウレタンプレポリマーを添加し
た(1)または(2)の低汚染性ウレタン系シーリング
材。 (4)(1)〜(3)のいずれか1つに記載された低汚
染性ウレタン系シーリング材の硬化物。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のポリウレタン系シーリン
グ材において、1成分系タイプは反応に寄与するウレタ
ンプレポリマー及び充填剤,可塑剤その他の添加剤より
構成され、2成分系タイプはウレタンプレポリマーとポ
リプロピレングリコール系ポリオール並びに充填剤、触
媒、可塑剤その他添加剤より構成される。
【0008】本発明に用いるウレタンプレポリマーは、
ジイソシアネートとポリオールの反応によって合成され
る。使用できるイソシアネート化合物としては、公知の
イソシアネート化合物が全て使用可能であり、具体的に
はパラフェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシ
アネート(TDI)、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、キシ
リレンジイソシアネート(XDI)、オクタデシルジイ
ソシアネート、ナフタレンジイソシアネート(ND
I)、4’,4−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)、p−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフ
ェニルメタントリイソシアネート及びこれらの変性品等
が例示される。これらのイソシアネート化合物は単独あ
るいは2種以上を併用してもよい。ジイソシアネート化
合物と反応させるポリオールとしては、例えば、ポリプ
ロピレングリコール(PPG)、ポリエチレングリコー
ル(PEG)、ポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリオールあるいはポリエステルポリオールにアクリロ
ニトリル、スチレン、メチル(メタ)アクリレート等の
エチレン性不飽和化合物をグラフト重合した物が挙げら
れる。これらのポリオール類は、単独で使用してもよく
2種以上を併用しても良いが、いずれの場合においても
好ましくは重量平均分子量400〜5000のものを使
用するとバランスの良い物性が得られる。
【0009】本発明に用いるウレタンプレポリマーは、
上述のポリオールにイソシアネートをNCO基/OH基
のモル比が1.0〜2.5となる範囲で、さらに好まし
くは1.0〜1.33となる範囲で仕込み反応させて製
造することができる。本発明において、目的のシーリン
グ材の性能に応じてウレタンプレポリマーに存在するN
CO基の割合を自由に設定でき、また、プレポリマーの
粘度についても特に限定されないが、硬化物の物性並び
に作業性を考慮して設計する必要がある。硬化物の物
性、作業性の面からは、1成分系タイプのシーリング材
には、未反応のNCO基を0.3〜2.0重量%の範囲
で含むウレタンプレポリマーを使用することが好まし
く、2成分系タイプのシーリング材には、1.5〜6.
0重量%の範囲で含むウレタンプレポリマーを使用する
ことが好ましい。
【0010】本発明の2成分系タイプにおいてウレタン
プレポリマーを主成分とする基剤と反応させる硬化剤の
主成分には、主にポリプロピレングリコール系ポリオー
ルが用いられるが、ポリエチレングリコール、ポリテト
ラメチレンエーテル及びこれらを共重合したポリエーテ
ルポリオール、更にポリエステルポリオール、ポリエス
テルエーテルポリオール等が挙げられる。ウレタンプレ
ポリマーを主成分とする基材と硬化剤との配合比は、特
に限定されるものではないが、硬化剤中のポリオールと
基材中のイソシアネートの比であるNCO基/OH基の
モル比が1.0〜1.3、特に1.0〜1.1となるよ
うに配合するのが好ましい。
【0011】本発明の1成分系タイプにおいて、ウレタ
ンプレポリマーは、シーリング材全配合組成物100重
量部に対して20〜50重量%使用することができ、好
ましくは25〜50重量%の範囲で用いる。なお、20
重量%未満ではシーリング材としての機械的強度や接着
性が得られず、50重量%を超えると硬化物の硬度が低
下し、原料配合物の作業性が悪くなり、使用に適さなく
なる。
【0012】本発明の2成分系タイプにおいて、ウレタ
ンプレポリマーとポリプロピレングリコール系ポリオー
ルの組成物は、シーリング材全配合組成物100重量部
に対して20〜60重量部使用することができ、好まし
くは30〜50重量部の範囲で用いる。なお、20重量
部未満ではシーリング材としての機械的強度や接着性が
得られず、60重量部を超えると硬化物の硬度の低下、
原料配合物の作業性が悪くなるため使用に適さなくな
る。
【0013】本発明において、1成分系タイプ及び2成
分系タイプの違いに係わらず、可塑剤としては、液状化
炭化水素を使用する。液状炭化水素としては、例えば流
動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、液状α−オレ
フィンオリゴマー、低分子ポリエチレン、低分子ポリプ
ロピレン、ポリブタジエン等が挙げられるが、特に、好
ましい液状炭化水素として、流動パラフィン、低分子ポ
リプロピレン、ポリブテンが挙げられる。本発明に用い
る液状炭化水素の沸点は150℃以上のものを用いる
が、分解温度が300℃を超える液状炭化水素は可塑剤
としての効果が小さく好ましくない。沸点が150℃未
満では、柔らかさが増し硬度低下が発生する他、揮発性
が高いため製造時及び硬化物の長期使用に適さない。沸
点が高すぎると可塑効果が薄れ適度な柔らかさを確保す
ることが難しくなる。可塑剤の粘度としては、100℃
で1〜5000(mm/s)の範囲であることが望ま
しい。その理由としては前述した液状炭化水素の沸点に
よる使用範囲と同様に1未満では硬度低下を引き起こす
並びに揮発性が高いため長期使用に適さない、5000
(mm/s)を超えるとシーリング材が必要とする柔
らかさを保てなくなる。
【0014】液状炭化水素の添加量は分子量によっても
大きく異なるが、シーリング材全配合組成物100重量
部に対して1〜30重量部使用することができ、好まし
くは3〜25重量部の範囲で用いるのが好ましい。な
お、1重量部未満では液状炭化水素による可塑化効果が
得られず、30重量部を超えると十分な強度が得られな
くなるため使用に適さない。
【0015】液状炭化水素を導入するに際しては直接添
加混合してもよいが、ポリオールあるいはウレタンプレ
ポリマーとの相溶性を向上させる目的で界面活性剤等の
相溶化剤を併用して用いることもできる。界面活性剤は
幅広い種類のものを用いることができるが、ノニオン系
界面活性剤が特に好ましい。可塑剤使用量によって効果
も異なるが、可塑剤に対して0.1〜2重量%添加する
ことで相溶性の向上が期待できる。混合に際しては液状
配合物を最初に投入し充分攪拌混合することが大切であ
り、ホモジナイザー、ディスパーザー等の高い粘性物に
も対応できる機械を用いて混合してもよい。
【0016】本発明に用いる充填剤は、硬化物の物性改
良、増量、配合物のタレ防止、配合物の着色等を目的と
して炭酸カルシウムが使用され、シーリング材全配合組
成物100重量部に対して25〜60重量部の範囲で配
合され、好ましくは30〜50重量部である。この場
合、25重量部未満ではシーリング材として硬化物の硬
度の低下、原料配合物の作業性が悪くなり、機械的強度
や接着性が得られず、60重量部を超えると接着性や原
料配合物の作業性が悪くなるため使用に適さない。他の
充填剤として、例えば、シリカ、珪藻土、酸化チタン、
酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ある
いはアエロジル、タルク、カーボンブラック等を使用で
き、シーリング材全配合組成物100重量部に対して1
0重量部以下の範囲で使用できる。
【0017】本発明の低汚染性ウレタン系シーリング材
を硬化させるために触媒が配合されるが、具体的にはナ
フテン酸錫、ナフテン酸鉛、オクチル酸鉛、ジラウリル
酸ジブチル錫、ジブチル錫フタレート等が挙げられる。
硬化触媒の添加量は特に限定されるものではないが、ウ
レタン樹脂成分100重量部に対して0.1〜5重量部
であるのが作業時間を確保しつつ良好な物性と作業性が
得られる。その他、配合剤として、紫外線や酸化による
劣化を防止するためヒンダードフェノール系、ヒンダー
ドアミン系、ベンゾトリアゾール系等の老化防止剤;シ
ーリング材の発泡を防ぐオルトケイ酸エステル、無水石
膏等の発泡抑制剤、オルガノシラン系の接着付与剤、配
合物の流動性を調整する水添ひまし油、有機ベントナイ
ト、超微粒子シリカ等の増粘剤を使用することもでき
る。
【0018】本発明のポリウレタン系シーリング材にお
いて、1成分系タイプは使用時に反応に寄与するウレタ
ンプレポリマーを充填剤、可塑剤その他の添加剤の混合
物に添加して用いる。また、ポリウレタン系シーリング
材は製造後、保存して用いることもできる。2成分系タ
イプはウレタンプレポリマーとポリプロピレングリコー
ル系ポリオール並びに充填剤、触媒、可塑剤その他添加
剤を含んだ成分を別々に調製し使用時に混合して用い
る。
【0019】本発明の低汚染性ウレタン系シーリング材
は、前記原料を3本ロール、ニーダー、ミキサーなどの
混練機を用いて混合することができ、混合時必要に応じ
て脱泡、加熱等の処理しながら混合することができる。
【0020】本発明の低汚染性ウレタン系シーリング材
の硬化前は、1成分系タイプ、2成分系タイプいずれの
場合も通常0〜40℃で取り扱うことはできるが、低温
になると粘度が上昇し、シーリング材の押し出し性が低
下するため20℃以上の温度が好ましく、高温になると
硬化速度が速くなり作業性が低下するので35℃以下の
温度で取り扱うことが好ましい。シーリング材の硬化に
要する時間は、温度、湿度によっても異なるが、−5〜
40℃で5〜30日である。硬化後は、−20〜70℃
の温度範囲で使用できる。
【0021】本発明の低汚染性ウレタン系シーリング材
による施工は、構法、部位、構成材によって異なってく
るが、カーテンウォール、各種外装パネル、住宅外壁、
コンクリート壁、屋根、屋上等で、ガラス、金属、プラ
スチック等の各種材質に対応することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら
限定されるものでない。
【0023】実施例1 (1)シーリング材の調整 表1に示す配合でポリオール、可塑剤の混合物に炭酸カ
ルシウム及びタレ防止剤としてアエロジルを徐々に添加
し混練機にて室温で約1時間練り込みを行った。後にウ
レタンプレポリマー(NCO重量%=1.7)を添加し
た。気泡の混入に注意しながら均一に混合し、室温下1
333Pa(10mmHg)で減圧脱気を実施した。 (2)硬化 調整したシーリング材を気泡の混入に注意しながら4m
m×10mm×80mmの金型に仕込み、20℃で96
時間かけて硬化した。
【0024】実施例2〜6 (1)硬化剤の調整 ポリオール、可塑剤、金属触媒を表1−1に示す配合で
混合したものに炭酸カルシウム及びタレ防止剤としてア
エロジルを徐々に添加し、混練機にて室温で約1時間練
り込みを行った。 (2)シーリング材の調整 硬化剤にウレタンプレポリマー(NCO重量%=2.
5)を加え気泡の混入に注意しながら均一に混合し、室
温下1333Pa(10mmHg)で減圧脱気を実施し
た。 (3)硬化 調整したシーリング材を気泡の混入に注意しながら4m
m×10mm×80mmの金型に仕込み、20℃で96
時間かけて硬化した。
【0025】比較例1〜3 比較例1〜2は可塑剤としてジオクチルフタレート(D
OP)を用い、比較例3は可塑剤無添加で他は実施例2
〜6と同様な方法で実施した。
【0026】性能評価試験 (1)引っ張り強度 サンプルの形状(4mm×10mm×80mm)、引っ
張り試験はロードセル100Kg、引っ張り速度500
mm/min、サンプルセッティング間隔40mm、測
定時の室温は20℃で実施した。 (2)表面硬度 得られた硬化物についてJA型硬度計(JIS K 6
301)にて評価した。 (3)表面のベタ付き(タック性):得られた硬化物の
表面のタック発生について評価した。 判定:(○)合格 (△)可塑剤溶出 (×)ベタ付き (4)塗装面への影響:アクリル塗料を施した金属板上
にシーリング材を5mmの厚さで施工し、20日間経過
後の塗料施工面について評価した。比較としてシーリン
グ材未施工の塗装金属板を用いた。 判定:(○)塗膜に変化なし。(△)塗膜が柔らかさを
帯びる。(×)塗膜が溶融し剥がれを生じる。 実施例1〜6及び比較例1〜3の評価結果を表1に示
す。実施例並びに比較例に示す略号、化合物名及び製品
名を以下に示す。 PPG:ポリプロピレングリコール(大日本インキ化学
工業株式会社製 PANDEXOD−X−825) PPT:ポリプロピレントリオール(大日本インキ化学
工業株式会社製 HIPROX TG300) PB−5:ポリブテン、沸点150℃以上、分子量78
0(MW)、粘度128(mm2/s、100℃) PB−0:ポリブテン、沸点150℃以上、分子量37
0(MW)、粘度4.62(mm2/s、100℃) PU(1):ウレタンプレポリマー、NCO=2.5重
量%(大日本インキ化学工業株式会社製 DICSEA
L−230) PU(2):ウレタンプレポリマー、NCO=1.7重
量%(日本ポリウレタン工業株式会社製 OC−8B
X) 流動パラフィン:粘度11.0(mm/s、100
℃) DBTL:ジラウリル酸ジブチル錫
【0027】
【表1】
【0028】実施例1〜6の低汚染性ウレタン系シーリ
ング材はタックの発生もなく、塗装面への影響も良好で
あった。一方、比較例1〜2のDOP使用ウレタン系シ
ーリング材は、可塑剤が溶出しあるいはベタつき、タッ
クの発生が観察された。比較例3のウレタン系シーリン
グ材は硬さが見られ必要な柔らかさを備えていない。
【0029】
【発明の効果】本発明の低汚染性ウレタン系シーリング
材は、可塑剤として液状炭化水素を使用しているため、
塗膜への影響がなく目地部の汚染や塗装汚染性が小さ
く、しかも原料配合物から可塑剤の溶出が小さい特徴を
有している。さらに表面粘着性が抑えられるため、吸塵
汚染性の低い性能をも有するポリウレタン系シーリング
材である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/26 C08K 3/26 C08L 71/00 C08L 71/00 75/04 75/04 91/00 91/00 Fターム(参考) 4H017 AA04 AA31 AB05 AB06 AC16 AD05 AD06 AE03 4J002 AE05X BB00X BB03X BB12X BB17X BL01X CH013 CK04W CK05W DE236 FA02X FD016 GJ02 4J034 BA03 BA07 DA01 DB04 DF01 DG02 DG03 DG04 DQ04 DQ05 HA01 HA02 HA07 HA09 HA11 HC03 HC12 HC13 HC22 HC61 HC64 HC65 MA01 MA21 MA26 NA09 QC01 QD03 QD06 RA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタンプレポリマーを20〜50重量
    %、可塑剤として沸点が150℃以上である液状炭化水
    素を2〜30重量%、充填剤として炭酸カルシウムを2
    5〜60重量%の範囲で配合してなることを特徴とする
    低汚染性ウレタン系シーリング材。
  2. 【請求項2】 ウレタンプレポリマーとポリプロピレン
    グリコール系ポリオールとの組成物を20〜60重量
    %、可塑剤として沸点が150℃以上である液状炭化水
    素を2〜30重量%、充填剤として炭酸カルシウムを2
    5〜60重量%の範囲で配合してなることを特徴とする
    低汚染性ウレタン系シーリング材。
  3. 【請求項3】 可塑剤、充填剤を含む混合物あるいはさ
    らにポリオールを含む混合物に、ウレタンプレポリマー
    を添加した請求項1または2記載の低汚染性ウレタン系
    シーリング材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載され
    た低汚染性ウレタン系シーリング材の硬化物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003031518A1 (fr) * 2001-10-02 2003-04-17 Sunstar Giken Kabushiki Kaisha Composition d'urethane durcissant a l'humidite

Cited By (2)

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WO2003031518A1 (fr) * 2001-10-02 2003-04-17 Sunstar Giken Kabushiki Kaisha Composition d'urethane durcissant a l'humidite
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