JP2001351435A - 電解質および二次電池 - Google Patents

電解質および二次電池

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JP2001351435A
JP2001351435A JP2000173104A JP2000173104A JP2001351435A JP 2001351435 A JP2001351435 A JP 2001351435A JP 2000173104 A JP2000173104 A JP 2000173104A JP 2000173104 A JP2000173104 A JP 2000173104A JP 2001351435 A JP2001351435 A JP 2001351435A
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crown
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JP2000173104A
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English (en)
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Satoshi Igawa
悟史 井川
Shinichi Nakamura
真一 中村
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Canon Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン伝導率に異方性がある電解質を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(I)で示される化合物と少
なくとも1種のリチウム塩を含有し、イオン伝導性に異
方性を有する電解質。 【化1】 (式中、Aは環状のポリエーテル骨格を有する基、Xは
CH2OOC、OOC、またはCOOCH2を示す。Rは
炭素原子数1〜20である直鎖状または分岐状のアルキ
ル基を示す。但し、該アルキル基中の1つ以上の−CH
2−は−O−、1,4−フェニレン、−CO−、−HC
=CH−、−C≡C−またはエポキシ基に置換されてい
てもよい。また、該アルキル基中の水素原子はフッ素原
子に置換されていてもよい。Phは3,4,5−置換フ
ェニル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池、センサデバ
イス等エレクトロニクス分野に用いる電解質およびそれ
を用いた二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電解質については、1973年にWri
ghtらによって、ポリエチレンオキシド(PEO)と
アルカリ金属塩の錯体のイオン伝導特性が報告され、1
979年にArmandらにより電池に用いる電解質の
可能性が示されたことにより、固体電解質の研究が世界
的に広まった。固体電解質は形状が液体ではないので、
部外への漏れがなく、耐熱性、信頼性、安全性、デバイ
スの小型化に対して液状電解質に比べ有利である。ま
た、有機物は無機物に比べ柔軟である為、加工し易いと
いう利点がある。
【0003】一般に電解質のイオン伝導率はキャリア密
度と電荷、イオン移動度の積で表わされる為にイオンを
解離する為の高い極性と解離したイオンを移動させる為
の低い粘性が必要とされる。その観点ではPEOは固体
電解質として十分な特性を備えているとは言えない。そ
もそもPEOのイオン輸送機構はドナー性極性基部分ヘ
の配位により解離されたイオンが熱によるセグメント運
動により次々に手渡される配位子交換によるものであ
る。その為に温度依存性を受けやすい。また、キャリア
密度を増加させる為に金属イオンを多く溶解させると結
晶化が起こり、逆にイオン移動度が低下してしまう。こ
の結晶化を防ぐ為にウレタン架橋によるPEO(M.W
atanabe et al,“Solid Stat
e Ionics”,28〜30,911,198
8),更には低温でのイオン移動度を向上させる為に架
橋部分に側鎖を導入したPEO(“第40回高分子討論
会予稿集”,3766,1991)も開発されている。
また最近ではPEOの末端に塩を導入した溶融塩型のP
EO(K.Ito et al.,“Solid St
ate Ionics”,86〜88,325,199
6、K.Ito et al.,“Electoroc
him.Acta”,42,1561,1997)も開
発されている。しかしながら現状ではまだイオン伝導率
が十分に得られない為に高誘電率有機溶媒と低粘度溶媒
を混合した電解液あるいは電解液を有機高分子で固定化
したゲル電解質が主流となっている。また、固体電界質
を電池デバイスとして利用する場合、イオン輸送効率だ
けではなく電極との接触面において電気化学反応の効率
性が問題となっている。
【0004】一方、ディスコティック液晶は、1977
年にS.Chandrasekharらにより発見され
た(Pramana ,471(1977))液晶で
ある。例えば同著者らによってDiscotic Li
quid Crystalsと題して、Rep.Pro
g.Phys.53(1990)57に、あるいは竹中
俊介によって“ディスコティック液晶分子のデザインと
合成”と題して日本化学会編・季刊化学総説22巻60
頁に解説されているように、ディスク(円盤)状のコア
に比較的長い側鎖が複数個結合した化合物である。その
化合物の種類は主にコアの構造によって類別することが
でき、6置換ベンゼンおよび3置換ベンゼンの誘導体、
フタロシアニンおよびポルフィリンの誘導体、トリフェ
ニレン、トルクセン、ピリリウムの各誘導体、トリベン
ゾシクロノネン誘導体、アザクラウン誘導体、シクロヘ
キサン誘導体等があげられる。
【0005】ディスコティック液晶の構造的な特徴か
ら、従来、デバイスヘの応用を示唆するいくつかの報告
がなされている。フタロシアニンやトリフェニレンのよ
うな共役パイ電子を有する系においては電子(またはホ
ール)のチャネルを提供することができる。(Piec
hocki et al.:J.Am.Chem.So
c.1982,104,pp5245)また、コアがア
ザクラウンのような環状の場合には、中心の空隙部を選
択的に分子が通過する分子チャネルを提供できることが
示唆されている。(Lehn et al.:J.Ch
em.Soc.,Chem.Commun.,198
5,ppl794)
【0006】クラウンエーテル誘導体において、数分子
がクラウンエーテル環を内側に向けて1つのディスクを
形成し、そのディスクが縦に連なる事によって形成され
るディスコティックカラムナー相を有する化合物につい
ては、Mol.Cryst.Liq.Cryst.,1
994,pp137、J.Am.Chem.Soc.,
1996,pp9855及びInorg.Chem.C
hem.Commun.,1998,pp2057など
で知られている。
【0007】また、クラウンエーテル環をイオン輸送の
チャネルとして利用する事は、特開平10−12073
0号公報などにおいて知られている。しかしながら、そ
れらの化合物は液晶性を備えてはおらず、磁場配向によ
りカラムナー構造を形成している。本発明の電解質に用
いられる化合物は液晶性を有している為、磁場配向等の
処理を必要とせず、クラウンエーテル環のチャネル構造
を形成する事が出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
様な従来技術に鑑みてなされたものであり、1種のリチ
ウム塩を含有したディスコティック液晶材料を配向させ
ることにより、イオン伝導性に異方性のある電解質およ
びそれを用いた二次電池を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記一
般式(I)で示される化合物と少なくとも1種のリチウ
ム塩を含有し、イオン伝導性に異方性を有することを特
徴とする電解質である。
【0010】
【化3】
【0011】(式中、Aは環状のポリエーテル骨格を有
する基、XはCH2 OOC、OOC、またはCOOCH
2 を示す。Rは炭素原子数1〜20である直鎖状または
分岐状のアルキル基を示す。但し、該アルキル基中の1
つ以上の−CH2 −は−O−、1,4−フェニレン、−
CO−、−HC=CH−、−C≡C−またはエポキシ基
に置換されていてもよい。また、該アルキル基中の水素
原子はフッ素原子に置換されていてもよい。Phは3,
4,5−置換フェニル基を示す。)
【0012】前記一般式(I)のAが12−クラウン−
4、14−クラウン−4,15−クラウン−5,18−
クラウン−6、ベンゾ12−クラウン−4、ベンゾ14
−クラウン−4、ベンゾ15−クラウン−5、ベンゾ1
8−クラウン−6の何れかの骨格を有する基から選ばれ
るものが好ましい。
【0013】また、本発明は、下記一般式(II)また
は(III)で示される化合物と少なくとも1種のリチ
ウム塩を含有し、イオン伝導性に異方性を有することを
特徴とする電解質である。
【0014】
【化4】
【0015】(式中、Rは炭素原子数1〜20である直
鎖状または分岐状のアルキル基を示す。但し、該アルキ
ル基中の1つ以上の−CH2 −は−O−、1,4−フェ
ニレン、−CO−、−HC=CH−、−C≡C−または
エポキシ基に置換されていてもよい。また、該アルキル
基中の水素原子はフッ素原子に置換されていてもよ
い。)
【0016】本発明において、上記の電解質は、ディス
コティックカラムナー液晶相を有するのが好ましい。更
に、有機溶剤を含むのが好ましい。更に、重合反応によ
って高分子化されているのが好ましい。また、本発明
は、上記の電解質を用いた二次電池である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電解質は、下記一般式(I)、(II)または
(III)で示される化合物と少なくとも1種のリチウ
ム塩を含有し、イオン伝導性に異方性を有することを特
徴とする。
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】上記の一般式中、Aは環状のポリエーテル
骨格を有する基を示す。具体的には、Aは、12−クラ
ウン−4、14−クラウン−4,15−クラウン−5,
18−クラウン−6、ベンゾ12−クラウン−4、ベン
ゾ14−クラウン−4、ベンゾ15−クラウン−5、ベ
ンゾ18−クラウン−6の何れかの骨格を有する基から
選ばれるものが好ましい。XはCH2 OOC、OOCま
たはCOOCH2 を示す。
【0021】Rは炭素原子数1〜20、好ましくは4〜
16である直鎖状または分岐状のアルキル基を示す。但
し、該アルキル基中の1つ以上の−CH2 −は−O−、
1,4−フェニレン、−CO−、−HC=CH−、−C
≡C−またはエポキシ基に置換されていてもよい。ま
た、該アルキル基中の水素原子はフッ素原子に置換され
ていてもよい。Phは3,4,5−置換フェニル基を示
す。
【0022】上記一般式(I)、(II)または(II
I)で示される化合物は、カラムナー相を有するディス
コティック液晶であり、数分子がクラウンエーテル環を
内側に向けて、1つのディスクを形成し、そのディスク
が縦に連なる事によってディスコティックカラムナー相
を形成される特徴を有する。
【0023】本発明によれば、上記の少なくとも1種の
化合物と、少なくとも1種のリチウム塩を含有し、イオ
ン伝導性に異方性がある電解質が提供される。本発明の
イオン輸送のメカニズムを説明する。固体電解質の代表
的なPEOのイオン輸送機構は、エチレンオキシドセグ
メントが絡み合った状態の中、イオン伝播される為に直
線的に移動できる訳ではなく、かなり遠回りしながら移
動すると思われる。また、高分子鎖のセグメント運動に
より伝播される為に、低温においてその運動性が損なわ
れると極端に移動度が低下してしまう。
【0024】本発明の電解質によるイオン輸送機構は、
ディスコティック液晶の自己集積性を利用する事でイオ
ンと相互作用するポリエーテルの秩序度を増大させ、カ
ラムナー相を配向させてイオンの移動するチャネルを形
成させるものである。イオンは、液晶状態により直線的
に積み重なったポリエーテル中を何の障害も受けずに、
ホッピングして直線的に移動すると思われる。イオン移
動がセグメント運動によらない事により、温度依存性の
小さいイオン輸送機構の可能性も示唆される。
【0025】更に、本発明のイオン輸送機構にはイオン
移動に異方性を有する。即ち、カラムナー構造に平行な
方向と垂直な方向のイオン移動は異なり、チャネルが形
成されているカラムナー構造に平行な方向の移動度が高
くなる。
【0026】前述したように、クラウンエーテル環をイ
オン輸送のチャネルとして利用する事は、特開平10−
120730号公報などにおいて知られている。しかし
ながら、それらの化合物は液晶性を備えてはおらず、特
開平10−120730号公報においては磁場配向によ
りカラムナー構造を形成している。本発明に用いられる
電解質は液晶性を有している為、磁場配向等の処理を必
要とせず、クラウンエーテル環のチャネル構造を形成す
る事が出来る。
【0027】また、前述したようにクラウンエーテル誘
導体において、数分子がクラウンエーテル環を内側に向
けて、1つのディスクを形成し、そのディスクが縦に連
なる事よって形成されるディスコティックカラムナー相
を有する化合物については、Mol.Cryst.Li
q.Cryst.,1994,pp137,、J.A
m.Chem.Soc.,1996,pp9855及び
Inorg.Chem.Chem.Commun.,1
998,pp2057などで知られており、金属塩を添
加すると液晶相が安定化する事も公知である。しかしな
がら、これらの化合物の配向に関しての報告はなく、掲
載されている偏光顕微鏡写真をみるかぎり均一配向は実
現されておらずマルチドメインであると判定できる。よ
って、イオンチャネルは形成されておらず、イオン伝導
に異方性を有しない。
【0028】本発明のイオンの伝播機構を実現する為に
は、ディスコティック液晶分子が整然と配列し、かつ十
分に広い領域においてモノドメインとなっていることが
重要である。本発明においては、液晶相がホメオトロピ
ック配向しており、カラムが一方向に並んでいる為、イ
オンチャネルを形成している。カラム構造に平行な方向
と垂直な方向のイオン移動は異なり、カラム構造に平行
な方向の移動度が高くなり、イオン伝導に異方性が現れ
る。
【0029】また、そもそもクラウンエーテルはイオン
を包接するものとして開発されたものであり、イオンの
包接能力は環のサイズが大きく関与している。従って適
切なサイズの環を選ぶ事で容易にイオンをトラップする
事が出来るが、反対にイオンを放す場合には大きなエネ
ルギーが必要となり、イオン移動の障害になる可能性が
高い。この為、イオン移動という事を考えると、クラウ
ン環とルースな結合をしている環サイズより小さいイオ
ンが望ましく、移動イオンとしてはより小さいカチオン
であるリチウムイオンがが好ましい。しかしながら、M
ol.Cryst.Liq.Cryst.,1994,
pp137及びJ.Am.Chem.Soc.,199
6,pp9855などにおいては、15−クラウン−5
に対して、添加する金属塩がナトリウム、カリウムに限
定されている。これらの場合、金属イオンが15−クラ
ウン−5との相互作用が強すぎる為、イオンの運動性が
低下すると考えられる。
【0030】本発明では、セル厚の薄いセルを用い、こ
のセルに電解質を加熱真空注入し、等方相からディスコ
ティックカラムナー相を示す温度までゆっくり冷却する
事によりホメオトロピック配向を実現した。偏光顕微鏡
下でクロスニコル下、テクスチャーを観察し、暗視野が
得られ、ディスコティックカラムナー相がホメオトロピ
ック配向している事の確認を行った。セル厚は、好まし
くは1〜10μm、冷却速度は、好ましくは0.1〜5
℃/minである。
【0031】本発明の電解質に用いられる金属塩は、例
えばLiClO4 、LiBF4 、LiPF6 、LiCF
3 SO3 、ビス[1,2−ベンゼンジオラト(2−)−
O,O’]ホウ酸リチウム、ビス[2,3−ナフタレン
ジオラト(2−)−O,O’]ホウ酸リチウムといった
リチウム金属塩を含有している事が望ましい。また、2
種類以上の金属塩を含有させる事が出来る。
【0032】また、本発明の電解質は有機溶剤を含有し
てもよい。好ましくは極性有機溶剤は、例えばエチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラ
クトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルエチ
ルケトン、メチルプロピオネート、ジメトキシエタン、
グリコール類である。
【0033】また、本発明の電解質は重合化して固定化
することが望ましい。この場合には、アクリル基、メタ
クリル基、エポキシ基、ビニル基といった重合基をつけ
たものを重合する方法と他の重合性化合物との共重合す
る方法が望ましい。他の重合性化合物は特に制限はない
が、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体、ビニル誘
導体、スチレン誘導体、ウレタン誘導体、エポキシ誘導
体等が挙げられる本発明の前述一般式(I)〜(II
I)で示されるポリエーテル誘導体は、他の液晶化合
物、非液晶化合物1種以上と適当な割合で混合する事に
より、液晶相、液晶転移温度を調整する事が出来る。
【0034】以上説明したように、本発明による電解質
は、カラムナー構造の制御によるイオン伝導性の異方性
と、クラウン環と比較的ルースな結合をしている環サイ
ズより小さいイオンを包接させることによる効率良いイ
オンの輸送を行なうことができる。
【0035】以下、本発明の電解質に用いられる化合物
の具体的な構造式を表1〜3に示す。但し、本発明はこ
れらのみに限定されるものではない。又、表中の骨格
(I)〜(III)は一般式(I)〜(III)を示
す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】次に本発明に基づくイオンチャネルの製品
への応用例として、二次電池について述べる。図1は二
次電池の模式的な構成例である。11、12はそれぞれ
負、正の電極である。13がイオンチャネルの電解質層
であって、この層を通路として特定極性のイオンが負電
極から正電極へ、あるいは正電極から負電極へ伝達され
る。上記負および正の電極はイオンの放出と吸収の機
能、外部デバイスとの連携機能(例えば電子伝導性機
能)、機械的な支持機能等、多義に渉る機能が要求され
ることから通常機能分離された複数の部材からなる複合
体となる場合が多い。
【0040】負電極11は外部回路との電子的接続機能
を兼ねた銅、アルミニウム、金、白金などの電子伝導性
支持体111に負極活物質112をコーティングしたも
のが用いられる。或いは支持体としての機能をかねた負
極活物質を用いることもできる。負極活物質材料として
はLiイオン、Naイオン、Kイオン等のアルカリイオ
ン、アルカリ土類イオン、水素イオン等のカチオンを放
出する能力を有する材料として、金属材料のなかからリ
チウム金属箔、リチウム−アルミニウム合金等が、高分
子材料のなかから好ましくはn型にドープされたポリア
セチレン、ポリチオフェン、ポリp−フェニレン、ポリ
アセン等およびその誘導体が、また炭素系材料のなかか
らグラファイト(黒鉛)、ピッチ、コークス、有機高分
子の焼結体、あるいはこれらの材料と有機高分子の複合
体が適宜選択的に用いられる。
【0041】正電極12は、外部回路との電子的接続機
能を兼ねた銅、アルミニウム、金、白金などの電子伝導
性支持体121に正極活物質122をコーティングした
ものが用いられる。或いは支持体としての機能をかねた
正極活物質を用いることもできる。正極活物質材料とし
ては無機材料のなかからコバルト、バナジウム、チタ
ン、モリブデン、鉄、マンガンなど遷移金属のカルコゲ
ン化合物及び酸化物、さらにこれらとリチウムの複合体
が、炭素系材料のなかからグラファイト、弗化カーボン
など一連の層状化合物、あるいはこれらの材料と有機高
分子の複合体が、高分子材料のなかから好ましくはp型
またはn型にドープされたポリアセチレン、ポリアニリ
ン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリp−フェニレ
ン、ポリアセン、ポリフタロシアニン、ポリピリジン
等、およびこれらの誘導体が適宜選択的に用いられる。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明について更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0043】合成例1 以下に例示化合物No.5を製造した合成例を示す。 (1)4’−ホルミルベンゾ−15−クラウン−5の製
造 窒素雰囲気下、ベンゾ−15−クラウン−5 2.0m
g(7.5mmol)、ヘキサメチレンテトラミン1.
1g(7.5mmol)、トリフルオロ酢酸5.6m1
の混合液を85〜90℃で8時間撹拌した。反応終了
後、水を加え、ベンゼンにて抽出した。乾燥後、濃縮
し、カラムクロマトグラフィー(アルミナ、クロロホル
ム/酢酸エチル/ベンゼン=80/20/3)で分離精
製して、白色固体の4’−ホルミルベンゾ−15−クラ
ウン−5 1.5g(5.17mmol)を得た。収率
68.9%
【0044】(2)4’−ヒドロキシメチルベンゾ−1
5−クラウン−5の製造 100mlのナスフラスコに4’−ホルミルベンゾ−1
5−クラウン−5 1g(3.37mmol)を入れ、
これにメタノール/ジクロロメタン(1/1)溶液20
0ml、水素化ホウ素ナトリウム0.127g(3.3
7mmol)を加えて90分間撹拌した。アセトン4
0.0ml、ジクロロメタン50.0mlを加えた後、
1M水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層をさら
に水酸化ナトリウム45.0mlで洗浄し、水層はジク
ロロメタン(15mlで2回)で再度抽出した。有機層
を合わせて無水硫酸ナトリウムを加え乾燥させた。溶媒
を減圧留去後、アルミナクロマトグラフィー(クロロホ
ルム/メタノール=10/1)で分離精製して白色固体
4’−ヒドロキシメチルベンゾ−15−クラウン−5
0.55g(1.85mmol)を得た。収率54.8
【0045】(3)4−ドデシロキシベンジルアルコー
ルの製造 窒素雰囲気下、リチウムアルミニウムヒドリド5.0
g、ジエチルエーテル100mlを反応容器に仕込み0
℃まで冷却した。4−ドデシロキシベンゾイックアシッ
ド20.0g(65.26mmol)のテトラヒドロフ
ラン溶液(400ml)をゆっくりと滴下した後、徐々
に温度を下げ、還流下で2時間撹拌した。反応終了後、
水、塩酸を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。乾燥
後、濃縮し、ヘキサンで再結晶し、白色固体4−ドデシ
ロキシベンジルアルコール17.8g(60.86mm
ol)を得た。収率93.3%
【0046】(4)4−ドデシロキシベンジルクロライ
ドの製造 窒素雰囲気下、4−ドデシロキシベンジルアルコール1
5.0g(51.29mmol)、ジクロロメタン10
0ml、塩化チオニル15mlを反応容器に仕込み、室
温で2時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、ジクロロメタンにて抽出した。乾燥後、
濃縮し、ヘキサンで再結晶し、白色固体4−ドデシロキ
シベンジルクロライド14.5g(46.64mmo
l)を得た。収率90.9%
【0047】(5)3,4,5−トリ[p−(ドデカン
−1−イロキシ)ベンジロキシ]ベンゾイックアシッド
の製造 窒素雰囲気下、反応容器に、4−ドデシロキシベンジル
クロライド12.0g(38.60mmol)、メチル
−3,4,5−トリヒドロキシベンゾエイト2.26g
(12.87mmol)、無水炭酸カリウム17.2
g、ジメチルホルムアミド100mlを仕込み、80℃
で24時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、ろ過し、茶
色結晶を得た。結晶をエタノールで2回再結晶した後、
70mlの6N水酸化カリウムエタノール溶液を加え、
還流下で3時間撹拌した。反応終了後、6N塩酸を加
え、酸性溶液にした後、クロロホルムにて抽出した。乾
燥後、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロ
ホルム/メタノール=10/1)で分離精製した後、2
−プロパノールで再結晶し、白色固体3,4,5−トリ
[p−(ドデカン−1−イロキシ)ベンジロキシ]ベン
ゾイックアシッド8.31g(8.37mmol)を得
た。収率65.0%
【0048】(6)6,7,9,10,12,13,1
5,16−オクタヒドロ−1,4,7,10,13−ペ
ンタオキサベンゾシクロペンタデセン−2−イルメチル
3,4,5−トリ[p−(ドデカン−1−イロキシ)
ベンジロキシ]ベンゾエイト(例示化合物5)の製造 3,4,5−トリ[p−(ドデカン−1−イロキシ)ベ
ンジロキシ]ベンゾイックアシッド2.0g(2.0m
mol)と、4’−ヒドロキシメチルベンゾ−15−ク
ラウン−5 0.62g(2.0mmol)をジクロロ
メタン10mlに溶解し、4−ジメチルアミノピリジン
488mg(0.4mmol)、1,3−ジシクロヘキ
シルカルボジアミド540mg(2.6mmol)を加
え室温で2時間撹拌した。反応終了後、メタノールを加
え、ろ過し、白色結晶を得た。更にメタノール/2−プ
ロパノール=1/1で再結晶し、白色固体6,7,9,
10,12,13,15,16−オクタヒドロ−1,
4,7,10,13−ペンタオキサベンゾシクロペンタ
デセン−2−イルメチル 3,4,5−トリ[p−(ド
デカン−1−イロキシ)ベンジロキシ]ベンゾエイト
(例示化合物5)2.4g(1.85mmol)を得
た。収率92.7%
【0049】得られた例示化合物5の相転移温度を示
す。 昇温過程 Crystal(91℃)Iso.
【0050】実施例1 次に、合成例1で合成した例示化合物No.5 80m
g(0.063mmol)に乾燥ジクロロメタン4ml
を加え、撹拌し完全に溶解させた。それにトリフルオロ
メタンスルホン酸リチウム5.88mg(0.038m
mol)を溶解したTHF溶液0.76mlを加え2時
間撹拌した。溶媒をゆっくりと減圧留去した後、50℃
で減圧乾燥し、リチウム塩60mol%含有電解質Aを
得た。
【0051】得られた電解質Aの相転移温度を示す。 昇温過程 Dcol(68℃)Iso 降温過程 Iso(63℃)Dcol Dcol:ディスコティックカラムナー相、Iso:等
方相
【0052】実施例2 透明電極として700ÅのIT0膜を形成した厚さ1.
1mmの一対のガラス基板を用意し、一方の基板上にス
ペーサーとして、平均粒径2.4μmのシリカビーズを
散布し、均一なセルギャップのセルを作製した。このセ
ルに合成例1で調製した電解質を加熱真空注入し、等方
相から0.1℃/minでディスコティックカラムナー
相を示す温度まで冷却した。このセルを偏光顕微鏡下で
クロスニコル下、テクスチャーを観察したところ、暗視
野が得られ、ディスコティックカラムナー相がホメオト
ロピック配向している事が分かった。
【0053】次に0.001〜100KHz、10mV
の交流電圧を印加した時の電流を測定して複素インピー
ダンスを測定し、イオン伝導率を算出した。その結果を
以下の表4に示す。
【0054】
【表4】
【0055】次に平均粒径2.4μmのシリカビーズの
代わりに平均粒径20μmのシリカビーズを用いる以外
は同様の手法によりセルを作成、電解質Aを注入し、等
方相から20℃/minで冷却し、偏光顕微鏡下でテク
スチャーを観察したところ、マルチドメイン配向観察さ
れ、ディスコティックカラムナー相がランダム配向して
いる事が分かった。また、同様な方法で複素インピーダ
ンスを測定し、イオン伝導卒を算出した。その結果をの
表5以下に示す。
【0056】
【表5】
【0057】実施例3 合成例1で合成した例示化合物No.5 80mg
(0.063mmol)に乾燥ジクロロメタン4mlを
加え、撹拌し完全に溶解させた。それにトリフルオロメ
タンスルホン酸ナトリウム3.24mg(0.019m
mol)とトリフルオロメタンスルホン酸リチウム2.
94mg(0.019mmol)を溶解したTHF溶液
0.76mlを加え2時間撹拌した。溶媒をゆっくりと
減圧留去した後、60℃で減圧乾燥し、リチウム塩30
mol%、ナトリウム塩30mol%含有電解質Bを得
た。
【0058】得られた電解質Bの相転移温度を示す。 昇温過程 Dcol(76℃)Iso 降温過程 Iso(70℃)Dcol Dcol:ディスコティックカラムナー相、Iso:等
方相
【0059】実施例4 電解質Aの代わりに電解質Bを用いる以外は実施例2と
同様の手法により2種類のセルを作成、注入し偏光顕微
鏡下でテクスチャーを観察したところ、平均粒径2.4
μmのシリカビーズで作成したセルは暗視野が得られ、
ディスコティックカラムナー相がホメオトロピック配向
している事が分かったが、平均粒径20μmのシリカビ
ーズで作成したセルは、マルチドメイン配向観察されデ
ィスコティックカラムナー相がランダム配向している事
が分かった。
【0060】また、実施例2と同様の方法で複素インピ
ーダンスを測定し、イオン伝導率を算出した。その結果
を以下の表6,7に示す。
【0061】
【表6】
【0062】
【表7】
【0063】比較例1 合成例1で合成した例示化合物No.5 80mg
(0.063mmol)に乾燥ジクロロメタン4mlを
加え、撹拌し完全に溶解させた。それにトリフルオロメ
タンスルホン酸ナトリウム6.48mg(0.038m
mo1)を溶解したTHF溶液0.76mlを加え2時
間撹拌した。溶媒をゆっくりと減圧留去した後、60℃
で減圧乾燥し、ナトリウム塩60mol%含有電解質C
を得た。
【0064】得られた電解質Cの相転移温度を示す。 昇温過程 Dcol(89℃)Iso 降温過程 Iso(85℃)Dcol Dcol:ディスコティックカラムナー相、Iso:等
方相
【0065】比較例2 電解質Aの代わりに電解質Cを用いる以外は実施例2と
同様の手法により2種類のセルを作成、注入し偏光顕微
鏡下でテクスチャーを観察したところ、平均粒径2.4
μmのシリカビーズで作成したセルは暗視野が得られ、
ディスコティックカラムナー相がホメオトロピック配向
している事が分かったが、平均粒径20μmのシリカビ
ーズで作成したセルは、マルチドメイン配向観察されデ
ィスコティックカラムナー相がランダム配向している事
が分かった。
【0066】また、実施例2と同様の方法で複素インピ
ーダンスを測定し、イオン伝導率を算出した。その結果
を以下の表8,9に示す。
【0067】
【表8】
【0068】
【表9】
【0069】実施例2、4及び比較例2から、本発明の
電解質はイオン伝導率に異方性がある事が分かる。ディ
スコティックカラムナー相がホメオトロピック配向し、
イオンチャネルが形成されている方がイオン伝導率が高
く、また温度特性もよい事が分かる。また、少なくとも
1種のリチウム塩を含有した電解質の方がナトリウム塩
のみを含有している電解質よりも測定温度が低いにもか
かわらず、イオン伝導率が高い事が分かる。
【0070】
【発明の効果】以上発明した様に、本発明によれば、電
池、センサデバイス等エレクトロニクス分野に用いる電
解質においてイオン伝導率に異方性がある電解質および
それを用いた二次電池を提供する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】二次電池の模式的な構成図である。
【符号の説明】
11 負電極 12 正電極 13 電解質層 111、421 電子伝導性支持体 112 負極活物質 122 正極活物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G301 CA16 CA30 CD01 5H029 AK03 AK05 AK06 AK07 AK08 AK16 AL06 AL07 AL08 AL12 AL16 AM02 AM03 AM04 AM07 AM16 DJ09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される化合物と少
    なくとも1種のリチウム塩を含有し、イオン伝導性に異
    方性を有することを特徴とする電解質。 【化1】 (式中、Aは環状のポリエーテル骨格を有する基、Xは
    CH2 OOC、OOCまたはCOOCH2 を示す。Rは
    炭素原子数1〜20である直鎖状または分岐状のアルキ
    ル基を示す。但し、該アルキル基中の1つ以上の−CH
    2 −は−O−、1,4−フェニレン、−CO−、−HC
    =CH−、−C≡C−またはエポキシ基に置換されてい
    てもよい。また、該アルキル基中の水素原子はフッ素原
    子に置換されていてもよい。Phは3,4,5−置換フ
    ェニル基を示す。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)のAが12−クラウン
    −4、14−クラウン−4,15−クラウン−5,18
    −クラウン−6、ベンゾ12−クラウン−4、ベンゾ1
    4−クラウン−4、ベンゾ15−クラウン−5、ベンゾ
    18−クラウン−6の何れかの骨格を有する基から選ば
    れる請求項1記載の電解質。
  3. 【請求項3】 下記一般式(II)または(III)で
    示される化合物と少なくとも1種のリチウム塩を含有
    し、イオン伝導性に異方性を有することを特徴とする電
    解質。 【化2】 (式中、Rは炭素原子数1〜20である直鎖状または分
    岐状のアルキル基を示す。但し、該アルキル基中の1つ
    以上の−CH2 −は−O−、1,4−フェニレン、−C
    O−、−HC=CH−、−C≡C−またはエポキシ基に
    置換されていてもよい。また、該アルキル基中の水素原
    子はフッ素原子に置換されていてもよい。)
  4. 【請求項4】 ディスコティックカラムナー液晶相を有
    する請求項1乃至3のいずれかの項に記載の電解質。
  5. 【請求項5】 更に有機溶剤を含む請求項1又は3記載
    の電解質。
  6. 【請求項6】 重合反応によって高分子化されている請
    求項1又は3記載の電解質。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の電解
    質を用いた二次電池。
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