JP2001349829A - ガス監視装置 - Google Patents

ガス監視装置

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JP2001349829A
JP2001349829A JP2000169023A JP2000169023A JP2001349829A JP 2001349829 A JP2001349829 A JP 2001349829A JP 2000169023 A JP2000169023 A JP 2000169023A JP 2000169023 A JP2000169023 A JP 2000169023A JP 2001349829 A JP2001349829 A JP 2001349829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型で高価なレーザ光源を必要とせず、天候等
にも影響されずに簡単且つ安全にフィールドのガス漏洩
を二次元的にリアルタイムで監視する。 【解決手段】赤外線監視カメラ1は、監視領域の輻射赤
外線または反射赤外線による画像を撮像し、透過スペク
トルを可変できる波長可変フィルタ8を備える。画像処
理装置3は、特定の測定対象ガスの吸収帯域の1つに透
過ピークを持つよう波長可変フィルタ8を調整して撮像
した画像と、その吸収帯域の近傍に透過率ピークを持つ
よう波長可変フィルタ8を調整して撮像した画像との差
分を演算し、監視領域の背景からの輻射赤外線または反
射赤外線が測定対象ガスにより吸光された画素領域をガ
スイメージとする差分画像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管等から漏洩し
たプロパンやブタン等の可燃性ガスを監視カメラで撮像
し、ガスの存在を示すガスイメージをリアルタイムで表
示するガス監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス検知器では、一つの検知器が
監視できる領域が狭く、ガスがその検知器に到達しない
限りは検知は不可能という欠点のため、風向きや設置位
置によってはガス漏れの際の失報に繋がる危険性があっ
た。また例えばガス精製所等においては非常に多数のガ
ス検知器の設置が必要となり、費用的な問題も大きかっ
た。
【0003】このような問題点を解決するため、遠隔よ
りガス漏れの存在を監視するガス可視化装置が提案され
ている(特開平6−288858号公報)。このガス可
視化装置では、測定対象ガスの吸収波長をもつ赤外線レ
ーザを照射するレーザ光源を用いて、背景から反射され
る赤外線のガス漏洩による吸収をイメージセンサで撮像
し、2次元可視画像化して表示するものである。また背
景の放射赤外線を利用してガスの検出を行う方法につい
ても言及している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガス可視化装置では、非常に大型で強力なレ
ーザ光源が必要であり、価格的な問題が大きい。また、
天候状態や温度により得られる2次元画像が大きく影響
され、ガス漏れの発生と太陽の射し込みの区別が付きに
くいという問題もあり、実際のガス監視には適していな
い。
【0005】また太陽光の射し込みと的確に区別するた
めには、太陽光のエネルギーを超える強いレーザ光線が
必要となり、レーザから人の目や皮膚の障害を防ぐため
に定められている安全規格を考慮した場合、無人化され
た限られた場所でしか使用できないという不具合があっ
た。
【0006】本発明は、大型で高価なレーザ高原を必要
とせず、天候等にも影響されずに簡単且つ安全にフィー
ルドにおけるガス漏洩を2次元的にリアルタイムで監視
するガス監視装置を提供することを目的とする。
【0007】また本発明は、画像として検知したガスの
種類を簡単に特定可能とするガス可視化装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。本発明のガス監視装置
は、監視領域の輻射赤外線または反射赤外線による画像
を撮像する赤外線撮像装置と、透過スペクトルを可変で
きる波長可変フィルタと、波長可変フィルタを介して赤
外線撮像装置が撮像した画像を処理することで監視領域
に漏洩した測定対象ガスの存在を示すガスイメージの画
像を生成する画像処理部とを備える。
【0009】この画像処理部は、プロパン、ブタン等の
特定の測定対象ガスの吸収帯域の1つに透過ピークを持
つよう波長可変フィルタを調整して撮像した画像と、そ
の吸収帯域の近傍に透過ピークを持つよう波長可変フィ
ルタを調整して撮像した画像との差分を演算し、監視領
域の背景からの輻射赤外線または反射赤外線が測定対象
ガスにより吸光された画素領域をガスイメージとする差
分画像(第1差分画像)を生成する。
【0010】このため、例えば波長可変フィルタを備え
た赤外線監視カメラと画像処理部を備えたパソコンやノ
ートパソコンといった簡単な構成で漏洩ガスをガスイメ
ージとしてリアルタイムに表示でき、従来の大型で大出
力のレーザ光源を必要とした装置に比べ大幅な低価格化
とガス漏洩現場に持ち運びできる軽量小型化を達成す
る。
【0011】また近接した2つの波長間の差分画像をと
ることにより、太陽の射し込みが変化したり、背景物体
の温度が変わった際にも安定してガスのイメージを取得
することができる。
【0012】勿論、従来装置のようにレーザ光線を使用
しないため、人体に対するレーザ光線による安全上の問
題も考慮する必要がなく、非常に扱い易い装置となる。
【0013】画像処理部は、更に、測定対象ガスの吸収
帯域の他の1つに透過ピークを持つよう波長可変フィル
タを調整して撮像した画像と、その吸収帯域の近傍に透
過ピークを持つよう波長可変フィルタを調整して撮像し
た画像との画像間の差分を演算し、監視領域の背景から
の輻射赤外線または反射赤外線が測定対象ガスにより吸
光された第2差分画像を生成し、この第2差分画像を既
に求めている第1差分画像に加算し、これによって第1
差分画像の中にガスイメージを強調する。 このように
測定対象ガスの複数の吸収帯域につき差分画像を生成し
て加算することで、ガスイメージの明度を高め、鮮明の
ガスイメージを表示できる。同時に複数の吸収帯域につ
いて差分画像を生成して加算してもガスイメージの明度
が変化しないような場合には、予め予定した特定の測定
対象ガスとは異なった別のガスを測定していることも判
明する。
【0014】画像処理部は、特定の測定対象ガスの吸収
帯域とその近傍に透過ピークを持つよう波長可変フィル
タを調整して撮像した複数の画像の中のガスの存在が検
知された画素領域について明度を取り出して各波長毎の
スペクトラム吸収特性として記憶し、予め求めている測
定対象ガスのスペクトラム吸収特性と比較してガス存在
の確度(確からしさ)を求める。これによってガスイメ
ージとして検知している漏洩ガスが、監視対象としてい
る特定の測定対象ガスか否かを確度の値によって判断で
きる。
【0015】画像処理部は、波長可変フィルタの透過ピ
ークを所定波長範囲で微小波長間隔をおいて複数設定す
ることにより複数の画像を撮像し、複数の画像の中のガ
スの存在が検知された画素領域の明度を取り出してスペ
クトラム吸収特性として記憶し、予め求めている複数種
類のガスのスペクトラム吸収特性と比較してガスの種類
を特定する。
【0016】このためガスイメージとして表示している
漏洩ガスの種類が不明な場合、実質的な漏洩ガスのスペ
クトル吸収特性を画像から求め、既知のガスのスペクト
ル吸収特性と比較してガスの種類をつきとめることがで
き、漏洩ガスに対し適切な対応を取ることができる。
【0017】このガス種の特定として画像処理部は、波
長可変フィルタの透過ピークを所定波長範囲で微小波長
間隔をおいて複数設定することにより複数の画像を撮像
し、比較的短い波長間隔を隔てた2つの波長で得られた
差分画像から明度信号を取り出して各波長スペクトル吸
収特性として記憶し、予め求めている複数種類のガスの
スペクトル吸収特性としてガスの種類を特定するように
してもよい。
【0018】本発明のガス監視装置で使用する波長可変
フィルタとしては、圧電素子等のアクチュエータの駆動
により基板間隔を可変としたファブリペロー型干渉フィ
ルタが望ましく、これ以外に回折格子または複数の狭帯
域フィルタを切り替えることのできるフィルタ群を用い
ることができる。
【0019】また夜間等のように監視領域の輻射赤外線
または反射赤外線が不足する場合を考慮し、監視領域に
赤外線を照射する赤外線照明装置を設ける。この赤外線
照明装置は、赤外線ランプで十分であり、従来の大型で
大出力のレーザ光源に比べると、価格は問題にならない
ほど低く、また人に障害を与える恐れもなく、人通りの
ある場所でも、安全に使用できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明のガス監視装置の設
置状態の説明図である。図1において、本発明のガス監
視装置は、赤外線撮像装置として機能する赤外線監視カ
メラ1、画像処理部を構成するパーソナルコンピュータ
などを用いた画像処理装置3、ガスイメージを含む監視
画像を表示するモニタ4及び赤外線照明装置5で構成さ
れる。
【0021】赤外線監視カメラ1のレンズユニット2内
には透過スペクトルを可変することのできる波長可変フ
ィルタが内蔵されており、この実施形態にあっては、後
の説明で明らかにする基板間隔を駆動電圧の切替えで可
変として透過スペクトルを変えることのできるファブリ
ペロー型干渉フィルタを使用している。
【0022】もちろん波長可変フィルタとしてはファブ
リペロー型干渉フィルタ以外に、回折格子や複数の狭帯
域フィルタを切り替えることのできるフィルタ群を使用
することもできる。
【0023】赤外線監視カメラ1は、監視領域6として
例えばガス貯蔵設備の配管などによるガス漏洩を監視し
ている。赤外線照明装置5は、市販の赤外線ランプ等を
使用しており、日中の赤外線が十分に得られている場合
は必要ないが、夜間や雨天などの赤外線が少ない環境で
は赤外線照明装置5を点灯し、監視領域6に赤外線を照
射する。この赤外線照明装置5は赤外線監視カメラ1側
に設ける必要はなく、監視区域の配管などの監視場所を
照明するように設置してもよい。
【0024】図2は本発明のガス監視装置の機能構成の
ブロック図である。図2において、赤外線監視カメラ1
には、光学系7、波長可変フィルタ8及びCCDなどの
撮像素子9が設けられる。波長可変フィルタ8としてフ
ァブリペロー型干渉フィルタを使用した場合、駆動電圧
源10からの駆動電圧によって透過スペクトルのピーク
波長を可変することができる。
【0025】画像処理装置3にはMPU11、AD変換
器12、出力IF13,14、画像メモリ15及び表示
出力IF16が設けられる。信号処理装置3のMPU1
1は、プログラム制御による機能としてガスイメージ処
理部24、ガスイメージ強調部25、測定ガス確度処理
部26及びガス種特定処理部27を備えている。
【0026】ガスイメージ処理部24は、特定の測定対
象ガス、例えばプロパンを測定対象ガスとし、その吸収
帯域の1つに透過ピークを持つように波長可変フィルタ
8を調整して撮影した画像Aと、この吸収帯域の近傍に
透過ピークを持つように波長可変フィルタ8を調整して
撮像した画像Bとの差分を演算し、監視領域の背景から
輻射赤外線または反射赤外線が、測定対象ガスにより吸
収されたガス領域をガスイメージとする差分画像DF1
を生成する。
【0027】またガスイメージ強調部25は、ガスイメ
ージ処理部24で処理対象とした測定対象ガスの吸収帯
域の他の1つに透過ピークを持つように波長可変フィル
タ8を調整して撮像した画像Cと、その吸収帯域の近傍
に透過ピークを持つように波長可変フィルタ8を調整し
て撮像した画像Dとの画像間の差分を演算し、同様に監
視領域の背景から輻射赤外線または反射赤外線が、測定
対象ガスにより吸収された差分画像DF2を生成し、こ
の生成した差分画像DF2をガスイメージ処理部24で
生成している差分画像DF1に加算し、ガスイメージを
強調する。
【0028】測定ガス確度処理部26は、ガスイメージ
処理部24及びガスイメージ強調部25によりガスイメ
ージの差分画像が生成された後、波長可変フィルタ8の
透過ピークの調整で撮像された複数の画像、例えば画像
A,B,Cのガスの存在が検知されたガス領域の画素に
ついて、画素の明度データの総和を求めるなどして明度
を取り出し、この明度を各波長ごとのスペクトル吸収特
性として画像メモリ15に記憶し、画像メモリ15に予
め記憶している測定対象ガスのスペクトル吸収特性と比
較し、ガス存在の確かさを示す確度を求めてモニタ上に
表示させる。
【0029】更にガス種特定処理部27は、ガスイメー
ジ処理部24、更にガスイメージ強調部25により検知
されたガスの種類を特定する処理を行う。即ちガス種特
定処理部27は、波長可変フィルタ8の透過ピークを赤
外領域の波長範囲で微小間隔をおいて複数設定すること
により複数の画像を撮像し、撮像した複数の画像の中の
ガスの存在が検知されたガス領域について、各ガスの明
度の総和を求めるなどして明度を取り出し、これをスペ
クトル吸収特性として記憶し、予め求めている複数種類
のガスのスペクトル吸収特性と比較してガス種を特定す
る。
【0030】このガス種の特定については、波長可変フ
ィルタ8の透過ピークを赤外波長域で微小波長間隔をお
いて複数設定することにより複数の画像を撮像する際
に、比較的短い波長間隔を持った2つの波長で得られた
差分画像から明度を取り出して各波長スペクトル吸収特
性として記憶し、予め求めている複数種類のガスのスペ
クトル吸収特性と比較してガス種を特定するようにして
もよい。
【0031】図3は図2の赤外線監視カメラ1の内部構
造を透視状態で表わしている。赤外線監視カメラ1は、
レンズユニット2に、対物レンズ7a、波長可変フィル
タ8及び結像レンズ7を設けており、本体側に撮像素子
9として例えばCCDを備えている。
【0032】図4は図3の波長可変フィルタ8を取り出
したもので、ファブリペロー型干渉フィルタを使用して
いる。この波長可変フィルタ8はレンズ枠の中に所定の
基板間隔を隔てて2枚のガラス基板17,19を配置し
ており、ガラス基板17,19の内面には反射層を形成
する金属膜が蒸着されている。
【0033】ガラス基板17,19の基板間隔は圧電素
子21を用いたアクチュエータによりミクロンオーダの
範囲で可変することができる。圧電素子21を用いたア
クチュエータはレンズ枠の3箇所に均等に配置されてお
り、ガラス基板17,19を平行間隔を保ったまま基板
距離を可変することができる。
【0034】図5は図4の波長可変フィルタ8を構成す
るファブリペロー型干渉フィルタの原理構造である。図
5において、ファブリペロー型干渉フィルタを構成する
波長可変フィルタ8は、Auなどの金属膜18,20を
蒸着した一対のガラス基板17,19を周囲に配置した
アクチュエータとしての圧電素子21を介して対向配置
し、その間にd1の空隙を形成している。圧電素子21
は外部の駆動電圧源10による直流電圧の印加を受けて
間隙d1を変化させることができる。
【0035】この波長可変フィルタ8は、ガラス基板1
7側からの入射光に対し、金属膜18,20を光が透過
することによって生ずる多重干渉に起因して、複数種類
のスペクトルを有する光が間隔d1に対応して選択的に
透過されるようになる。
【0036】図6は図5の波長可変フィルタ8のスペク
トル特性であり、駆動電圧源10から圧電素子21に加
わる駆動電圧を2段階に切り替えることで間隔d1を変
えて、実線のスペクトル特性と破線のスペクトル特性を
得ることができる。
【0037】本発明のガス監視装置にあっては、プロパ
ンやブタンなどの測定対象ガスが、その分子構造の特徴
を表わす吸収スペクトルを赤外線域に持つ点に着眼し、
この赤外線光分光を利用して漏洩ガスのガスイメージを
生成する。
【0038】図7は本発明の測定対象ガスとしてプロパ
ンを例にとって、その赤外線域での吸収スペクトルを表
わしている。
【0039】図7の吸収スペクトルを持つプロパンにつ
き本発明の波長可変フィルタ8は、まずプロパンの特徴
吸収スペクトル帯域であるλ1=3.4μmに透過ピー
クを持つように調整する。ここで図7の吸収スペクトル
は、横軸に波数「cm−1」と、その逆数となる波長λ
[μm]をプロットしている。
【0040】このように波長可変フィルタ8をλ1=
3.4μmに透過ピークを持つように調整した状態で、
波長可変フィルタ8を介して監視領域の画像Aを撮像
し、画像メモリ15に記憶する。この画像Aは、監視領
域の背景からの輻射赤外線または反射赤外線の画像であ
り、測定対象ガスが存在する領域では輻射赤外線または
反射赤外線の吸光された背景がガスイメージとして撮像
される。
【0041】次に波長可変フィルタ8をプロパンの吸収
スペクトル以外の波長、例えば図7のλ2=4.0μm
となるように透過ピークを調整し、この状態で波長可変
フィルタ8を介して監視領域の画像を画像Bとして撮像
して画像メモリ15に記憶する。この画像Bは、監視領
域の背景からの輻射赤外線または反射赤外線の画像であ
り、測定対象ガスが存在しても、輻射赤外線または反射
赤外線は吸光されず、背景のみが撮像される。
【0042】図8(A)(B)は、駆動電圧を切替えて
波長可変フィルタ8の透過ピークをλ1=3.4μmと
λ2=4.0μmに可変し、画像A,Bを撮像する場合
のガス吸収スペクトルとの対応関係を表わしている。
【0043】図9は図2のMPU11に設けたガスイメ
ージ処理部24の機能を表わしている。画像メモリ15
には図8(A)(B)のように、プロパンに吸収スペク
トル帯域であるλ1=3.4μmに透過ピークを持つよ
うに調整された波長可変フィルタ8を介して撮像された
画像データAと、吸収スペクトル以外の波長例えばλ2
=4.0μmに透過ピークを持つように調整された波長
可変フィルタ8を介して撮像された画像データBが格納
されている。
【0044】この画像データA,Bにつき、差分画像生
成部22が2つの画像データA,Bの各画素間の差分を
演算し、差分画像データDF1を画像メモリ15に記憶
する。この差分画像データDF1は表示処理部23によ
り読み出され、モニタ4に表示される。
【0045】図10は、図9のガスイメージ処理部24
の処理機能によって生成される処理画像の説明図であ
る。図10(A)が波長帯域を制限しない通常の可視画
像であり、ガス配管28とその背景30を表わし、背景
30は説明を簡単にするため斜線で表わしている。
【0046】図10(B)は、図8の(A)(B)のよ
うに、プロパンの特徴吸収スペクトル帯域であるλ1=
3.4μmに波長可変フィルタ8の透過ピークを調整し
て撮像した画像Aであり、配管28aから漏洩したプロ
パンガスによって背景30aからの輻射赤外線または反
射赤外線が吸収され、プロパンの存在する領域だけが明
度の落ちたガスイメージ32aとして背景30a上に表
れるため、ガスイメージ32aを含む背景30aと背景
28aが画像Aとして記憶される。
【0047】図10(C)は、図8でプロパンの吸収ス
ペクトル以外の波長として例えばλ2=4.0μmに透
過ピークを持つように波長可変フィルタ8を調整して撮
像した画像Bであり、この画像には漏洩ガスによる背景
からの輻射赤外線及び反射赤外線の吸収はないことか
ら、透過ピークの帯域を通った明度の背景30bが配管
28bと共に得られる。
【0048】そして本発明のガスイメージ処理にあって
は、例えば図10(C)の画像Bから図10(B)の画
像Aを差し引く差分処理、即ち各画素毎の差分をとるこ
とで差分画像DF1を生成して記憶する。この差分画像
DF1は、図10(D)のように、画像Bの背景30b
の部分を画像Aのガスイメージ32aの領域でほぼ切り
出したことに相当するガスイメージ32が残った画像と
して得られる。尚、実際は、背景の輻射赤外線または反
射赤外線もごくわずかにλ1とλ2におけるエネルギー
量が異なることから、ガスイメージ32以外に配管や背
景が、ごく僅かであるが画像として得られる。
【0049】このように本発明のガスイメージ処理によ
れば、生成された差分画像の中に配管から漏洩している
プロパンガスの存在がガスイメージ32として見ること
ができる。
【0050】ここで画像Aと画像Bは非常に短い間隔を
おいて撮像されるため、昼間にあっても光源となる太陽
光の揺らぎなどに影響されることなく、ガスの存在箇所
を示すガスイメージ32のみを表示することができる。
【0051】また本発明により得られる画像はガスが存
在する場合にだけガスイメージ32の信号成分が表れる
ことから、従来行っているガスのない場合の画像と比較
して変化があったら警報を出すというような自動警報に
必要な背景処理を別途必要とすることがなく、画像によ
るガス監視の処理を簡単且つ容易に実現することができ
る。
【0052】また太陽光が十分に得られない夜間や曇り
もしくは雨などの場合には、赤外線照明装置5を点灯し
て監視領域に赤外線照明を加えるが、赤外線照明装置5
の光源としては安価な赤外線ランプで十分であり、従来
の大型で非常に高価なレーザ光源を使用した装置に比
べ、赤外線照明装置のコストは極めて僅かであり、また
レーザ光源で問題となっていた安全上の問題も一切生じ
ない。
【0053】もちろん本発明のガス監視装置は、フィー
ルドにおけるガス漏れ監視のみならず、クリーンルーム
などの室内監視にも適用でき、この場合には赤外線照明
装置を常時点灯することにより、十分な反射赤外線及び
輻射赤外線が撮像できる環境を作り出せばよい。
【0054】更に、図10(D)のガスイメージ32に
ついては、所定のカラーで着色する画像処理を施すこと
によりカラーガスイメージとして表示し、明瞭にガスイ
メージが認識できるようにしてもよい。
【0055】ところで本発明のガス監視装置によれば、
ガスの二次元的な監視表示が実現できるが、1つの吸収
スペクトルの波長を中心とした測定ではガスの種類をた
だ1つに特定することができない。例えば図7に示した
ように、プロパンはλ1=3.4μmに吸収スペクトル
を持つことは分かっているが、この帯域に吸収スペクト
ルを持つガスはプロパンだけではなく、例えば図11に
示すブタンでもλ1=3.4μmに吸収スペクトルを持
っている。しかしながら両者を比較してみると、5〜1
1μmの波長帯域でのスペクトルに違いが見られる。
【0056】そこで図2に示したMPU11にあって
は、ガスイメージ処理部24の処理が終了した後、必要
であればガスイメージ強調部25により図7のプロパン
の第2の吸収スペクトルであるλ3=6.8μmを中心
にガスイメージを求める。即ち、ガスイメージ処理部2
4によりλ1=3.4μmとλ2=4.0μmの差分画
像DF1を記憶した後、波長可変フィルタ8を図8
(C)のようにλ3=6.8μm及びλ4=7.5μm
に透過ピークを持つよう調整して、それぞれ同じ領域の
画像C,Dを撮像し、その差分画像DF2を求める。
【0057】このようにして求めた第2の差分画像DF
2を、既に求めている第1の差分画像DF1に加算し
て、新たなガスイメージを求める。このような2つの差
分画像の加算により求めたガスイメージは、プロパンと
しての確率に応じた明度を持って表示される。
【0058】即ち測定対象ガスがプロパンであった場合
には、2つの差分画像のガスイメージの明度が加算され
ることで、1つの差分画像の場合に比べ、より明るいガ
スイメージを得ることができる。
【0059】これに対し測定対象ガスが図11のブタン
であった場合には、最初の波長λ1=3.4μmとλ2
=4.0μmの差分画像については、ある明度を持った
ガスイメージが得られるが、次のλ3=6.8μmとλ
4=7.5μmからの差分画像については吸収スペクト
ルでないことから差分によるガスイメージが得られず、
これを最初の差分画像DF1に加えてもガスイメージの
明度は変わらない。
【0060】このため、ガスイメージ強調処理を行って
ガスイメージの明度が増加したらプロパンガスであるこ
とが特定でき、これに対しガスイメージの強調処理を行
ってもガスイメージの明度が変化せずに暗い場合にはプ
ロパンガスではなく、それ以外のガスであることが分か
る。
【0061】この場合、プロパンガス以外のガスであっ
た場合には、例えば図11のブタンにおける特有の吸収
波長と、その近傍に透過ピークを調整して差分画像を得
ることで、最初の差分画像に加えることでガスイメージ
の明度が明るくなり、これによってブタンであることも
特定できる。
【0062】図12は、図11の吸収スペクトルを持つ
ブタンガスについて、波長λ1=3.4μmとλ2=
4.0μmに波長可変フィルタ8を調整して得られた画
像の差分画像の実際の表示写真であり、噴出したブタン
ガスがリアルタイムでモニタ上に表示されている。
【0063】このように、従来、大出力で高価なレーザ
光源を必要としたガスイメージの表示が、本発明にあっ
ては非常に簡単で且つ小型の装置によって手軽にガスイ
メージとしてリアルタイムで表示することができ、ガス
漏れの監視を極めて容易で且つ適切なものにすることが
できる。
【0064】図13は、図2のMPU11に設けている
測定ガス確度処理部26の処理機能を説明したものであ
る。測定ガス確度処理部26は、ガスイメージ処理部2
4及びガスイメージ強調部25によるガスイメージの生
成処理が終了した段階で、オペレータがガス確度の処理
要求を行った際に、波長ごとの吸収スペクトルを詳細に
測定することによりガスの存在する確かさである確度を
求める。
【0065】即ちガスイメージング処理により、例えば
図10(D)の差分画像のようにガスイメージ32が表
示されたガスの存在が確認できた領域に着目し、測定対
象としているガスの複数の波長における吸収度を測定
し、この測定結果を予めリファレンスとして記憶してあ
る測定対象ガスの吸収度と比較することにより、特定の
測定対象ガスであることの確度を求める。
【0066】例えば測定対象ガスとして図7に示したス
ペクトル特性のプロパンを測定対象ガスとした場合、プ
ロパンの特徴を表す波長としてλ1=3.4μm、λ2
=4.0μm、及びλ3=6.8μmの3つの波長を設
定し、各波長における透過量(パーセンテージ)をL
x,Ly,Lzとした場合、図13の各波長の吸収度を
座標軸とする三次元空間のリファレンスガス座標P(L
x,Ly,Lz)として記憶しておく。
【0067】この状態でガスイメージ処理によって図1
0(A)の差分画像に表示されたガスイメージ32から
プロパンガスの存在を確認できた領域のガスについて、
波長可変フィルタの透過ピークをλ1=3.4μmに調
整した際の画像A、λ2=4.0μmに調整した際の画
像B及びλ3=6.8μmに調整した際の画像Cのそれ
ぞれについて、明度(La,Lb,Lc)を測定する。
【0068】このような画像A,B,Cについての明度
の測定結果が、例えばLa=70%、Lb=2%、Lc
=10%となったとすると、この3つの明度を三次元座
標値(La,Lb,Lc)=(70%,2%,10%)
とするQ点を図13の三次元座標に設定する。
【0069】そして測定ガス座標Qとリファレンスガス
座標Pとの三次元空間上の距離Rを算出し、この距離R
が測定されたガスがプロパンであることの確度を表す値
とする。このようにして算出された確度Rは、測定ガス
座標Qがリファレンスガス座標Pに近いほどプロパンで
ある可能性が高いことが示される。
【0070】この実施例では測定する波長として3つの
波長を例にとっているが、ガスの存在する確度を求める
ために測定する波長は幾つでもよく、測定する波長数に
対応したn次元空間での測定点と予め求めたリファレン
スデータとしての基準点との間の距離として確度を求め
て判定する。
【0071】また図13のように、波長数で決まる座標
空間でのリファレンスデータと測定データとの間の距離
を確度として算出する方法以外にも、例えば測定波長ご
との吸収度とガスの存在確度との関係を多項式として表
すことも可能である。
【0072】このようにしてガスの確度を求めて測定対
象ガスの存在を確認した後は、オペレータの指示要求に
基づき、ガスイメージとして検知されたガスの種類の特
定を行う処理に進む。
【0073】このガスの種類の特定を行う処理は、図2
のMPU11に設けたガス種特定処理部27により行わ
れる。ガス種特定処理部27は、ガスイメージ処理によ
って図10(D)の差分画像DF1のようにガスイメー
ジ32が表示されてガスの存在が確認された領域に着目
し、このガスの存在が確認された領域のスペクトル特性
を詳細に測定することによりガスの種類の特定を行う。
【0074】具体的には、波長可変フィルタ8の透過ピ
ークを微小間隔Δλを置いて変化させ、その都度、波長
可変フィルタ8を介して監視対象の画像を撮像し、撮像
した画像の中のガスの存在領域を明度を求めて波長可変
フィルタ8の透過ピーク波長と関連付けて、これをフィ
ールドのスペクトル吸収特性として記憶する。
【0075】一方、波長可変フィルタ8の透過ピークを
微小間隔Δλを置いて変化させるときの各波長の特性を
複数種類のガスについて予め求め、これをリファレンス
データとして記憶しておく。そしてフィールドのスペク
トル吸収特性として記憶された測定結果とリファレンス
データとして予め記憶された複数のガスのスペクトル吸
収特性とを比較し、フィールドで測定されたガスがどの
ようなガス種であるかを特定する。
【0076】ここでフィールドのスペクトル吸収特性
は、波長可変フィルタ8を介して撮像された画像の明度
をそのまま用いてもよいし、微小間隔Δλを置いて波長
可変フィルタ8の透過ピークを変化させた際の差分画像
の明度を用いてもよい。各波長の画像の明度を用いた場
合には、後処理を必要としないことから迅速な測定がで
きる。また差分画像の明度を使用した場合には光源の揺
らぎなどの影響を受けることなく正確にガスの種類を特
定することができる。
【0077】図14は、図2に示した画像処理装置3の
MPU11による本発明のガス監視処理のフローチャー
トである。まずステップS1で監視領域について赤外線
照明が必要か否かチェックする。昼間の太陽光が十分に
得られている監視状態にあっては、太陽光による輻射赤
外線が十分に得られることから赤外線照明は必要なく、
この場合にはステップS3に進み、赤外線照明中でなけ
れば、ステップS4をスキップしてS5のガス監視イメ
ージ処理に進む。もし赤外線照明装置による照明中であ
れば、ステップS4で赤外線照明を消灯する。
【0078】一方、夜間や雨天のように監視領域から輻
射赤外線が弱まっている場合には、ステップS2に進
み、赤外線照明装置5を点灯し、監視領域から反射赤外
線が十分に得られるようにする。
【0079】続いてステップ5のガスイメージ処理を行
う。このガスイメージ処理はガスイメージ処理部24に
よる処理であり、例えば図10(B)〜(D)のよう
に、測定対象ガスの吸収波長λ1とその近傍の波長λ2
に波長可変フィルタ8の透過ピークを調整して撮像した
画像A,Bから差分画像DF1を求めて、ガスイメージ
を持った画像をモニタ4に表示する。
【0080】続いてステップS6でイメージ強調要求の
有無をチェックし、オペレータがイメージ強調要求を行
えば、ステップS7に進み、ガスイメージ強調処理を行
う。このガスイメージ強調処理は、MPU11に設けて
いるガスイメージ強調部25による処理であり、図7の
プロパンガスについて、更に、吸収波長λ3とその近傍
λ4に波長可変フィルタ8の透過ピークを調整して画像
を撮像して差分画像を求め、差分画像を最初に得られた
差分画像に加算することでガスイメージの明度を高くす
る強調処理を行う。
【0081】次にステップS8で測定ガスの確度要求の
有無をチェックし、オペレータが測定ガスの確度要求を
行っていれば、ステップS9で測定ガスの確度処理を行
う。この測定ガスの確度処理はMPU11に設けている
測定ガス確度処理部26による処理となり、例えば測定
対象ガスが図7のプロパンの場合には、ステップS5の
ガスイメージ処理、及びステップS7のガスイメージ強
調処理で得られている波長λ1、λ2及びλ3の3波長
の画像A,B,Cについて、ガスの存在する領域につい
て明度を求め、これを図13に示した三次元空間の測定
ガス座標Qとして設定し、リファレンスデータガス座標
Pとの距離Rをガスの確度として算出して表示する。
【0082】更にステップS10でオペレータによるガ
ス種の特定要求の有無をチェックし、ガス種の特定要求
があればステップS11に進み、ガスの種類の特定処理
を行う。このガス種特定処理は、MPU11のガス種特
定処理部27による処理となる。このようなステップS
1〜S11の処理は、ステップS12でガス監視の停止
要求があるまで繰り返される。
【0083】図15は、図14のステップS5のガスイ
メージ処理のフローチャートであり、図2のMPU11
に設けたガスイメージ処理部24による処置となる。こ
のガスイメージ処理は図7のスペクトル特性を持つプロ
パンを例にとっており、まずステップS1でMPU11
は出力IF13介して駆動電圧源10を作動し、赤外線
監視カメラ1の波長可変フィルタ8に駆動電圧V1を印
加し、フィルタ透過ピークを波長λ1=3.4μmに調
整する。
【0084】この状態でステップS2で監視対象を撮像
して画像Aを画像メモリ15に記憶する。次に駆動電圧
源10を切り替えて、波長可変フィルタ8に駆動電圧V
2を印加してフィルタ透過ピークλ2=4.0μmに調
整し、この状態ではステップS4で監視対象を撮像して
画像Bを画像メモリ15に記憶する。
【0085】続いてステップS5で画像メモリに記憶し
ている画像Aと画像Bの差分画像DF1を演算し、具体
的には画像Aと画像Bの各画素毎との差分を演算して差
分画像DF1を求めてモニタ4に表示することで、例え
ば図10(D)のようなガスイメージ32が表示された
監視画像を得ることができる。
【0086】図16は、図14のステップS7における
ガスイメージ強調処理のフローチャートである。このガ
スイメージ強調処理は、ステップS1で駆動電圧源10
による波長可変フィルタ8の駆動電圧V3に切り替え、
フィルタ透過ピークを波長λ3=6.8μmに調整し、
ステップS3で監視対象を撮像して画像Cを画像メモリ
15に記憶する。
【0087】続いてステップS3で波長可変フィルタ8
の駆動電圧をV4に切り替えてフィルタ透過ピークをλ
4=7.5μmに調整し、ステップS4で監視対象を撮
像して画像Dを画像メモリ15に記憶する。最終的にス
テップS5で画像Cと画像Dの差分画像を第2差分画像
DF2として演算し、図15のガスイメージ処理で得ら
れている第1差分画像DF1に加算してモニタ4に表示
する。
【0088】これによってモニタ上の表示画像のガスイ
メージは、λ1=3.4μmの吸収特性とλ3=6.8
μmの吸収特性で切り出された背景の明度を加算した明
るい画像になり、モニタ画像中のガスイメージを明瞭に
表示することができる。
【0089】もちろん、測定対象ガスがプロパンでなく
図11に示したブタンであった場合には、λ3=6.8
μm及びλ4=7.5μmのいずれも吸収帯域ではない
ことから、第2差分画像DF2にはガスイメージが表れ
ていない。このため。第2差分画像DF2を第1差分画
像DF1に加算してもモニタ画面上のガスイメージは明
るくならず、この場合には測定対象ガスがプロパン以外
のガスであることを判断できる。
【0090】図17は、図14のステップS9における
測定ガスの確度処理のフローチャートである。この測定
ガスの確度処理にあっては、ステップS1で、既にガス
イメージ処理及びガスイメージ強調処理によって得られ
ている波長可変フィルタ8の透過ピーク波長λ1=3.
4μm、λ2=4.0μm、及びλ3=6.8μmの画
像A,B,Cのガスの存在する領域の明度La,Lb,
Lcを各ガスの総和として演算する。
【0091】続いてステップS2で検知ガスの空間座標
Q(La,Lb,Lc)と、予め求めている測定対象ガ
スであるプロパンのリファレンスガスとしての空間座標
P(Lx,Ly,Lz)との距離Rを算出する。そして
ステップS3で、算出した距離Rを測定ガスが測定対象
ガスであるプロパンであることの確かさを示す確度とし
て表示する。
【0092】図18は図14のステップS11のガス種
特定処理のフローチャートである。このガス種特定処理
にあっては、まずステップS1で波長可変フィルタ8の
透過ピークの設定波長λiの初期化を行う。即ちガス種
特定処理の透過ピークの開始波長を設定する。
【0093】続いてステップS2で、波長可変フィルタ
の透過ピークを設定波長λiに調整する駆動電圧を印加
する。続いてステップS3で、波長λiに調整した波長
可変フィルタを介して得られた画像Giを撮像して画像
メモリ15に記憶する。次にステップS4で画像Giの
ガスの存在が認識された領域について明度Liを算出し
て、そのときの透過ピークの波長に関連付けてメモリに
記憶する。
【0094】ステップS5で、予め定めた最終波長に達
したか否かチェックし、達していない場合にはステップ
S6で現在の設定波長λiに微小間隔Δλを加算して設
定波長を更新し、再びステップS2に戻り、更新した設
定波長に波長可変フィルタの透過ピークを調整して、監
視領域の画像の撮像による明度の算出を繰り返す。
【0095】ステップS5で、予め定めた最終波長に達
したら、ステップS7で、予め求めている複数種類のリ
ファレンスガスのスペクトル吸収特性と、ステップS2
〜S6の処理で測定したフィールドガスのスペクトル吸
収特性を比較し、この比較結果から、ステップS8で測
定ガスの種類を特定して表示する。
【0096】また、上記の実施形態においては、波長可
変フィルタとして可変型のファブリペロー型干渉フィル
タを用いたが、これを回析格子型の分光器におきかえて
もよい。
【0097】また複数の狭帯域フィルタを切り替えるこ
とのできるフィルタ群を用いることでも実現できる。こ
の場合には、例えば図15に示したガス監視イメージ処
理を行おうとすれば、λ1=3.4μmとλ2=4.0
μmの2種類の狭帯域フィルタを順次切り替えるように
すればよい。
【0098】また図18で示したガス種特定処理を行お
うとすれば、Δλに相当する波長間隔をもつ複数の狭帯
域フィルタを用意すればよい。
【0099】尚、上記の実勢形態は測定対象ガスとして
プロパン、ブタンを例にとるものであったが、これ以外
に赤外線域に吸収スペクトルを持つガスであれば、任意
のガスについて本発明によるガス監視がそのまま適用で
きる。例えば、半導体製造工程でクリーンルーム内等で
使用されるシラン(SiH4)、ホスティン(PH3)等
の有毒ガスの監視にも適用できる。また本発明は、その
目的と利点を損なわない適宜の変形を含む。更に本発明
は上記の実施形態に示した数値による限定を受けない。
【0100】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、透過スペクトルを可変できる波長可変フィルタを備
えた赤外線監視カメラにより測定対象ガスの吸収帯域の
1つとその近傍に透過ピークを持つように波長可変フィ
ルタを調整して撮像した2つの画像の差分画像により、
監視領域の背景からの輻射赤外線または反射赤外線が測
定対象ガスにより吸収されたガス領域をガスイメージと
して表示することができ、簡単な装置で確実にフィール
ド系におけるガス漏洩を二次元的にリアルタイムで監視
することができる。
【0101】また監視領域からの輻射赤外線もしくは反
射赤外線が不足する夜間や室内での監視にあっては、簡
単な赤外線照明装置を使用することで監視に十分な反射
赤外線が背景から得られ、従来装置で大型で大出力のレ
ーザ光源を必要とした場合に比べ、本発明のガス監視装
置は大幅な低価格化と装置の小型化が達成でき、従来装
置が固定設置以外考えられなかったものが、本発明にあ
っては画像処理装置をノートパソコンなどの携帯型とす
ることで、ガス漏れ事故などの際に現場にそのまま持ち
込んでガス漏れをガスイメージで発見できる携帯装置と
しての適用も簡単にできる。
【0102】また、従来装置にあっては強力なレーザ光
線の照射を必要としたため、強力なレーザ光の人間の目
や皮膚に対する障害を防ぐため完全に無人化されたよう
な特殊な場所でしか使用できないような問題を、本発明
のガス監視装置は完全に克服し、人通りのある地下街や
道路などのガス漏れ事故の際にも、レーザ光線を使用す
る場合のような安全上の問題を考慮することなく、迅速
且つ的確にガスの漏洩状況を監視画面の画像から発見、
確認することができる。
【0103】更に本発明にあっては、測定対象ガスの複
数帯域について波長可変フィルタの透過ピークを調整し
て、その近傍の波長とのそれぞれの差分画像を求めて加
算することで、測定対象ガスの持つ複数の吸収特性を加
え合わせた明度を持つ明瞭なガスイメージを表示するこ
とができ、これによって表示画像のSN比を大幅に向上
することが期待できる。
【0104】またガスイメージの強調処理を行った場
合、ガスイメージの明度が変化しないような場合には測
定対象としているガスが予定した特定ガスとは別のガス
であることも分かる。
【0105】更に、波長可変フィルタの透過ピークの波
長を微小間隔で変化させて撮像した画像の明度を求め、
これをフィールドのスペクトル吸収特性とし、予め記憶
している複数種類のガスのスペクトル吸収特性と比較す
ることで、現在測定されているガスがどんなガス種であ
るかを適切に特定することができ、漏洩ガスの種類が分
からないような場合にも本発明のガス監視装置により迅
速且つ確実にガス種を特定することができ、適切なガス
漏洩に対応する対応措置を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス監視装置の説明図
【図2】本発明による装置構成のブロック図
【図3】本発明で使用する監視カメラの説明図
【図4】図3の波長可変フィルタの説明図
【図5】図4の波長可変フィルタの原理構造の説明図
【図6】図4の波長可変フィルタの駆動電圧を切替えた
場合のスペクトル透過特性の説明図
【図7】プロパンのスペクトル吸収特性の説明図
【図8】プロパンのスペクトル吸収特性に対する波長可
変フィルタの透過ピークの調整を示す説明図
【図9】図2のMPUに設けたガスイメージ処理部の機
能ブロック図
【図10】図9で処理する画像の説明図
【図11】ブタンのスペクトル吸収特性の説明図
【図12】ブタンのガスイメージ処理で実際に表示され
た表示画面の説明図
【図13】三次元空間を利用した測定ガス確度処理の説
明図
【図14】本発明によるガス監視処理のフローチャート
【図15】図14のガスイメージ処理のフローチャート
【図16】図14のガスイメージ強調処理のフローチャ
ート
【図17】図14の測定ガス確度処理のフローチャート
【図18】図14のガス種特定処理のフローチャート
【符号の説明】
1:赤外線監視カメラ(赤外線撮像装置) 2:レンズユニット 3:画像処理装置(画像処理部) 4:モニタ 5:赤外線照明装置 6:監視領域 7:光学系 7a:対物レンズ 7b:結像レンズ 8:波長可変フィルタ 9:撮像素子(CCD) 10:駆動電圧源 11:MPU 12:AD変換器 13,14:出力IF 15:画像メモリ 16:表示出力IF 17,19:ガラス基板 18,20:金属膜 21:圧電素子(アクチュエータ) 22:差分画像生成部 23:表示処理部 24:ガスイメージ処理部 25:ガスイメージ強調部 26:測定確度処理部 27:ガス種特定処理部 28,28a,28b:配管 30,30a,30b:背景 32:ガスイメージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA03 BA03 BA12 CA02 CB42 CC02 CC23 CC26 CD04 CD24 CD34 CD36 CD37 2G059 AA05 BB01 CC04 CC05 CC06 CC13 EE01 EE02 EE12 FF01 GG09 HH01 HH06 JJ03 JJ05 KK04 MM01 MM09 MM10 NN01 PP02 2G067 AA14 BB17 CC04 EE08 3J071 AA02 BB11 CC11 DD30 DD36 EE06 EE07 EE18 EE28 FF03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視領域の輻射赤外線または反射赤外線に
    よる画像を撮像する赤外線撮像装置と、透過スペクトル
    を可変できる波長可変フィルタと、前記波長可変フィル
    タを介して前記赤外線撮像装置が撮像した画像を処理す
    ることで、監視領域に漏洩した測定対象ガスの存在を示
    すイメージの画像を生成する画像処理部とを備えるガス
    監視装置であって、 前記画像処理部は、特定の測定対象ガスの吸収帯域の1
    つに透過ピークを持つよう前記波長可変フィルタを調整
    して撮像した画像と、前記吸収帯域の近傍に透過ピーク
    を持つよう前記波長可変フィルタを調整して撮像した画
    像との差分を演算し、監視領域の背景からの輻射赤外線
    または反射赤外線が測定対象ガスにより吸光された画素
    領域をガスイメージとする第1差分画像を生成すること
    を特徴とするガス監視装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガス監視装置に於いて、前
    記画像処理部は、更に測定対象ガスの吸収帯域の他の1
    つに透過ピークを持つよう前記波長可変フィルタを調整
    して撮像した画像と、前記吸収帯域の近傍に透過ピーク
    を持つよう前記波長可変フィルタを調整して撮像した画
    像との画像間の差分を演算し、監視領域の背景からの輻
    射赤外線または反射赤外線測定対象ガスにより吸光され
    た第2差分画像を生成し、該第2差分画像を前記第1差
    分画像に加算して前記ガスイメージを強調することを特
    徴とするガス監視装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のガス監視装置に於いて、前
    記画像処理部は、特定の測定対象ガスの吸収帯域とその
    近傍に透過ピークを持つよう前記波長可変フィルタを調
    整して撮像した複数の画像の中のガスの存在が検知され
    た画像領域について明度を取り出して各波長毎のスペク
    トラム吸収特性として記憶し、予め求めている測定対象
    ガスのスペクトラム吸収特性と比較してガス存在の確度
    を求めることを特徴とするガス監視装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のガス監視装置に於いて、前
    記画像処理部は、前記波長可変フィルタの透過ピークを
    所定波長範囲で微小波長間隔をおいて複数設定すること
    により複数の画像を撮像し、複数の画像の中のガスの存
    在が検知された画素領域の明度を取り出してスペクトラ
    ム吸収特性として記憶し、予め求めている複数種類のガ
    スのスペクトラム吸収特性と比較してガスの種類を特定
    することを特徴とするガス監視装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のガス監視装置に於いて、前
    記画像処理部は、前記波長可変フィルタの透過ピークを
    所定波長範囲で微小波長間隔をおいて複数設定すること
    により複数の画像を撮像し、比較的短い波長間隔を隔て
    た2つの波長で得られた差分画像から明度を取り出して
    スペクトラム吸収特性として記憶し、予め求めている複
    数種類のガスのスペクトラム吸収特性と比較してガスの
    種類を特定することを特徴とするガス監視装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のガス監視装置に於いて、前
    記波長可変フィルタとして、基板間隔を可変としたファ
    ブリペロー型干渉フィルタ、回折格子、または複数の狭
    帯域フィルタを切り替えることのできるフィルタ群を備
    えたことを特徴とするガス監視装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載のガス監視装置に於いて、前
    記監視領域に赤外線を照射する赤外線照明装置を設けた
    ことを特徴とするガス監視装置。
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