JPWO2018203479A1 - ガス検知用画像処理装置、ガス検知用画像処理方法、及び、ガス検知用画像処理プログラム - Google Patents

ガス検知用画像処理装置、ガス検知用画像処理方法、及び、ガス検知用画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

ガス検知用画像処理装置は、第1処理部と、第2処理部と、第3処理部と、を備える。第1処理部は、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像を生成する。第2処理部は、複数の第1画像を用いて、所定期間の少なくとも一部でガス候補領域が出現していたことを示す出現領域を抽出する処理をすることにより、第2画像を生成する。第2処理部は、2以上の所定期間のそれぞれに対応して生成された複数の第1画像に出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の第2画像を生成する。第3処理部は、2以上の第2画像を用いて、出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、第3画像を生成する。

Description

本発明は、赤外画像を利用してガスを検知する技術に関する。
ガス漏れが発生したとき、漏れたガスが漂っている領域では、わずかな温度変化が生じる。この原理を利用してガス検知する技術として、赤外画像を利用したガス検知が知られている。
赤外画像を利用したガス検知として、例えば、特許文献1は、検査対象領域を撮影する赤外線カメラと、赤外線カメラにより撮影された赤外画像を処理する画像処理部と、を有し、画像処理部は、時系列に並べられた複数の赤外画像からガス漏れによる動的なゆらぎを抽出するゆらぎ抽出部を有するガス漏れ検出装置を開示している。
本発明者は、赤外画像を用いるガス検知において、カメラの視野に流れてきたガス状の物質(例えば、蒸気)が、同じ位置から常に出ているガス(例えば、配管等のガス漏洩源から常に出ているガス)と誤検知されることを見出した。なお、同じ位置は、全く同じ位置でもよいし、ほぼ同じ位置でもよい。「ほぼ同じ位置」とは、以下の通りである。例えば、ある配管に発生した漏洩箇所(漏洩源)が、この漏洩源よりも手前にある別の配管等と重なって撮影されている場合、漏洩源から漏洩しているガスの全部が撮影されず、別の配管等と重なっていないガスの一部が撮像される。風等の影響でガスがゆらいだとき、画像上、ガスが同じ漏洩源(同じ位置)から出ているように見えないことがある。このような場合、ほぼ同じ位置からガスが出ていると言う。
特開2012−58093号公報
本発明は、ガスの検知精度を向上させることができるガス検知用画像処理装置、ガス検知用画像処理方法及びガス検知用画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した目的を実現するために、本発明の一側面を反映したガス検知用画像処理装置は、第1処理部と、第2処理部と、第3処理部と、を備える。前記第1処理部は、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像を生成する。前記第2処理部は、前記複数の第1画像を用いて、前記所定期間の少なくとも一部で前記ガス候補領域が出現していたことを示す出現領域を抽出する処理をすることにより、第2画像を生成する。前記第2処理部は、2以上の前記所定期間のそれぞれに対応して生成された前記複数の第1画像に前記出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の前記第2画像を生成する。前記第3処理部は、前記ガス検知用画像処理装置は、2以上の前記第2画像を用いて、前記出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、第3画像を生成する。
発明の1又は複数の実施形態により与えられる利点及び特徴は以下に与えられる詳細な説明及び添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。
実施形態に係るガス検知システムの構成を示すブロック図である。 図1Aに示すガス検知用画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 時系列画素データD1を説明する説明図である。 ガス漏れと背景の温度変化とが並行して発生している状態で、屋外の試験場所を撮影した赤外画像を時系列で示す画像図である。 試験場所の地点SP1の温度変化を示すグラフである。 試験場所の地点SP2の温度変化を示すグラフである。 監視画像の生成処理を説明するフローチャートである。 地点SP1(図3)に対応する画素の時系列画素データD1、時系列画素データD1から抽出された低周波数成分データD2、時系列画素データD1から抽出された高周波数成分データD3を示すグラフである。 差分データD4を示すグラフである。 差分データD5を示すグラフである。 標準偏差データD6及び標準偏差データD7を示すグラフである。 差分データD8を示すグラフである。 時刻T1のフレームを基にして生成された、画像I10、画像I11及び画像I12を示す画像図である。 時刻T2のフレームを基にして生成された、画像I13、画像I14及び画像I15を示す画像図である。 ガス候補が、同じ位置から常に出ているガスであるのか、又は、赤外線カメラの視野に流れてきたガス状の物質であるのかを区別するために、実施形態で実行される画像処理を説明するフローチャートである。 ガス状の物質が赤外線カメラの視野に流れてくる場合に関する赤外画像を示す画像図である。 ガスが常に同じ位置から出ている場合に関する赤外画像を示す画像図である。 図13Bに示す塔の像を含む複数の赤外画像(フレーム)で構成される動画データを用いて生成された監視画像の動画を構成するフレーム群を示す画像図である。 ガス状の物質が赤外線カメラの視野に流れてくる場合に関する第2画像を示す画像図である。 ガスが常に同じ位置から出ている場合に関する第2画像を示す画像図である。 ガス状の物質が赤外線カメラの視野に流れてくる場合に関する、3つの第2画像、及び、これらの第2画像を基にして生成される第3画像を示す画像図である。 ガスが常に同じ位置から出ている場合に関する、3つの第2画像、及び、これらの第2画像を基にして生成される第3画像を示す画像図である。 図16Aに示す第2画像と、これを2値化した第5画像と、図16Aに示す第3画像と、これを2値化した第4画像と、を示す画像図である。 図16Bに示す第2画像と、これを2値化した第5画像と、図16Bに示す第3画像と、これを2値化した第4画像と、を示す画像図である。
以下、図面を参照して、本発明の1又は複数の実施形態が説明される。しかし、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。
各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し(例えば、第2画像Im2)、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す(例えば、第2画像Im2−1)。
図1Aは、実施形態に係るガス検知システム1の構成を示すブロック図である。ガス検知システム1は、赤外線カメラ2とガス検知用画像処理装置3とを備える。
赤外線カメラ2は、ガス漏れの監視対象(例えば、ガス輸送管どうしが接続されている箇所)を含む被写体について、赤外画像の動画を撮影し、動画を示す動画データMDを生成する。時系列に撮像された複数の赤外画像であればよく、動画に限定されない。赤外線カメラ2は、光学系4、フィルター5、二次元イメージセンサー6及び信号処理部7を備える。
光学系4は、被写体の赤外画像を二次元イメージセンサー6上で結像させる。フィルター5は、光学系4と二次元イメージセンサー6との間に配置され、光学系4を通過した光のうち、特定波長の赤外線のみを通過させる。赤外の波長帯のうち、フィルター5を通過させる波長帯は、検知するガスの種類に依存する。例えばメタンの場合、3.2〜3.4μmの波長帯を通過させるフィルター5が用いられる。二次元イメージセンサー6は、例えば、冷却型インジウムアンチモン(InSb)イメージセンサーであり、フィルター5を通過した赤外線を受光する。信号処理部7は、二次元イメージセンサー6から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換し、公知の画像処理をする。このデジタル信号が、動画データMDとなる。
ガス検知用画像処理装置3は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等であり、機能ブロックとして、画像データ入力部8、画像処理部9、表示制御部10、ディスプレイ11及び入力部12を備える。
画像データ入力部8は、赤外線カメラ2の通信部(不図示)と通信する通信インターフェイスである。画像データ入力部8には、赤外線カメラ2の通信部から送られてきた動画データMDが入力される。画像データ入力部8は、動画データMDを画像処理部9へ送る。
画像処理部9は、動画データMDに所定の処理をする。所定の処理とは、例えば、動画データMDから時系列画素データを生成する処理である。
時系列画素データを具体的に説明する。図2は、時系列画素データD1を説明する説明図である。動画データMDで示される動画は、フレームが時系列に複数並べられた構造を有する。複数のフレーム(複数の赤外画像)において、同じ位置にある画素の画素データを時系列に並べたデータを、時系列画素データD1とする。赤外画像の動画のフレーム数をKとする。一つのフレームがM個の画素、すなわち、1番目の画素、2番目の画素、・・・、M−1番目の画素、M番目の画素で構成されている。画素データ(画素値)を基にして、輝度、温度等の物理量が定められる。
複数(K個)のフレームの同じ位置にある画素とは、同じ順番の画素を意味する。例えば、1番目の画素で説明すると、1番目のフレームに含まれる1番目の画素の画素データ、2番目のフレームに含まれる1番目の画素の画素データ、・・・、K−1番目のフレームに含まれる1番目の画素の画素データ、K番目のフレームに含まれる1番目の画素の画素データを、時系列に並べたデータが、1番目の画素の時系列画素データD1となる。また、M番目の画素で説明すると、1番目のフレームに含まれるM番目の画素の画素データ、2番目のフレームに含まれるM番目の画素の画素データ、・・・、K−1番目のフレームに含まれるM番目の画素の画素データ、K番目のフレームに含まれるM番目の画素の画素データを、時系列に並べたデータが、M番目の画素の時系列画素データD1となる。時系列画素データD1の数は、一つのフレームを構成する画素の数と同じである。
図1Aを参照して、画像処理部9は、第1処理部91、第2処理部92、第3処理部93、第4処理部94、第5処理部95、及び、判定部96を備える。これらについては、後で説明する。
表示制御部10は、動画データMDで示される動画、及び、画像処理部9で上記所定の処理がされた動画を、ディスプレイ11に表示させる。
入力部12は、ガス検知に関連する各種入力がされる。実施形態に係るガス検知用画像処理装置3は、表示制御部10、ディスプレイ11及び入力部12を備えるが、これらを備えないガス検知用画像処理装置3でもよい。
図1Bは、図1Aに示すガス検知用画像処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。ガス検知用画像処理装置3は、CPU(Central Processing Unit)3a、RAM(Random Access Memory)3b、ROM(Read Only Memory)3c、HDD(Hard Disk Drive)3d、液晶ディスプレイ3e、通信インターフェイス3f、キーボード等3g、及び、これらを接続するバス3hを備える。液晶ディスプレイ3eは、ディスプレイ11を実現するハードウェアである。液晶ディスプレイ3eの替わりに、有機ELディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)、プラズマディスプレイ等でもよい。通信インターフェイス3fは、画像データ入力部8を実現するハードウェアである。キーボード等3gは、入力部12を実現するハードウェアである。キーボードの替わりに、タッチパネルでもよい。
HDD3dには、画像処理部9及び表示制御部10について、これらの機能ブロックをそれぞれ実現するためのプログラム、及び、各種データ(例えば、動画データMD)が格納されている。画像処理部9を実現するプログラムは、動画データMDを取得し、動画データMDに上記所定の処理をする処理プログラムである。表示制御部10を実現するプログラムは、例えば、動画データMDで示される動画をディスプレイ11に表示させたり、画像処理部9によって上記所定の処理がされた動画をディスプレイ11に表示させたりする表示制御プログラムである。これらのプログラムは、HDD3dに予め記憶されているが、これに限定されない。例えば、これらのプログラムを記録している記録媒体(例えば、磁気ディスク、光学ディスクのような外部記録媒体)が用意されており、この記録媒体に記憶されているプログラムがHDD3dに記憶されてもよい。また、これらのプログラムは、ガス検知用画像処理装置3とネットワーク接続されたサーバに格納されており、ネットワークを介して、これらのプログラムがHDD3dに送られ、HDD3dに記憶されてもよい。これらのプログラムは、HDD3dの替わりにROM3cに記憶してもよい。ガス検知用画像処理装置3は、HDD3dの替わりに、フラッシュメモリを備え、これらのプログラムはフラッシュメモリに記憶してもよい。
CPU3aは、ハードウェアプロセッサの一例であり、これらのプログラムを、HDD3dから読み出してRAM3bに展開させ、展開されたプログラムを実行することによって、画像処理部9及び表示制御部10が実現される。但し、画像処理部9の機能及び表示制御部10の機能について、各機能の一部又は全部は、CPU3aによる処理に替えて、又は、これと共に、DSP(Digital Signal Processor)による処理によって実現されてもよい。又、同様に、各機能の一部又は全部は、ソフトウェアによる処理に替えて、又は、これと共に、専用のハードウェア回路による処理によって実現されてもよい。
なお、画像処理部9は、図1Aに示す複数の要素によって構成される。従って、HDD3dには、これらの要素を実現するためのプログラムが格納されている。すなわち、HDD3dには、第1処理部91〜第5処理部95、及び、判定部96のそれぞれを実現するためのプログラムが格納されている。これらのプログラムは、第1処理プログラム〜第5処理プログラム、判定プログラムと表現される。
これらのプログラムは、要素の定義を用いて表現される。第1処理部91及び第1処理プログラムを例にして説明する。第1処理部91は、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の赤外画像のそれぞれを基にした複数の第1画像を生成する。第1処理プログラムは、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の赤外画像のそれぞれを基にした複数の第1画像を生成するプログラムである。
CPU3aによって実行されるこれらのプログラム(第1処理プログラム、第2処理プログラム等)のフローチャートが、後で説明する図12である。
本発明者は、赤外画像を利用したガス検知において、ガス漏れと背景の温度変化とが並行して発生し、背景の温度変化が、漏れたガスによる温度変化よりも大きい場合、背景の温度変化を考慮しなければ、ガスが漏れている様子を画像で表示できないことを見出した。これについて詳しく説明する。
図3は、ガス漏れと背景の温度変化とが並行して発生している状態で、屋外の試験場所を撮影した赤外画像を時系列で示す画像図である。これらは、赤外線カメラで動画を撮影して得られた赤外画像である。試験場所には、ガスを噴出させることができる地点SP1がある。地点SP1と比較するために、ガスが噴出しない地点SP2を示している。
画像I1は、太陽光が雲で遮られる直前の時刻T1に撮影された試験場所の赤外画像である。画像I2は、時刻T1から5秒後の時刻T2に撮影された試験場所の赤外画像である。時刻T2は、太陽光が雲で遮られているので、時刻T1と比べて背景の温度が下がっている。
画像I3は、時刻T1から10秒後の時刻T3に撮影された試験場所の赤外画像である。時刻T2から時刻T3まで、太陽光が雲で遮られた状態が継続されているので、時刻T3は、時刻T2と比べて背景の温度が下がっている。
画像I4は、時刻T1から15秒後の時刻T4に撮影された試験場所の赤外画像である。時刻T3から時刻T4まで、太陽光が雲で遮られた状態が継続されているので、時刻T4は、時刻T3と比べて背景の温度が下がっている。
時刻T1から時刻T4までの15秒間で、背景の温度が約4℃下がっている。このため、画像I4は、画像I1と比べて全体的に暗くなっており、背景の温度が低下していることが分かる。
時刻T1後かつ時刻T2前の時刻に、地点SP1において、ガスの噴出を開始させている。噴出されたガスによる温度変化は、わずかである(約0.5℃)。このため、時刻T2、時刻T3、時刻T4では、地点SP1でガスが噴出しているが、噴出されたガスによる温度変化よりも、背景の温度変化の方がはるかに大きいので、画像I2、画像I3、画像I4を見ても地点SP1からガスが出ている様子が分からない。
図4Aは、試験場所の地点SP1の温度変化を示すグラフであり、図4Bは、試験場所の地点SP2の温度変化を示すグラフである。これらのグラフの縦軸は、温度を示している。これらのグラフの横軸は、フレームの順番を示している。例えば、45とは、45番目のフレームを意味する。フレームレートは、30fpsである。よって、1番目のフレームから450番目のフレームまでの時間は、15秒となる。
地点SP1の温度変化を示すグラフと地点SP2の温度変化を示すグラフとは異なる。地点SP2ではガスが噴出していないので、地点SP2の温度変化は、背景の温度変化を示している。これに対して、地点SP1では、ガスが噴出しているので、地点SP1には、ガスが漂っている。このため、地点SP1の温度変化は、背景の温度変化と漏れたガスによる温度変化とを加算した温度変化を示している。
図4Aに示すグラフからは、地点SP1でガスが噴出していることが分かる(すなわち、地点SP1でガス漏れが発生していることが分かる)。しかし、上述したように、図3に示す画像I2、画像I3、画像I4からは、地点SP1でガスが噴出していることが分からない(すなわち、地点SP1でガス漏れが発生していることが分からない)。
このように、噴出されたガス(漏れたガス)による温度変化よりも、背景の温度変化の方がはるかに大きい場合、図3に示す画像I2、画像I3、画像I4を見ても地点SP1からガスが出ている様子が分からない。
この原因は、動画データMD(図1A)には、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データに加えて、この周波数成分データよりも周波数が低く、背景温度の変化を示す低周波成分データD2が含まれるからである。低周波成分データD2で示される像(背景の明暗の変化)により、前記周波数成分データで示される像が見えなくなるのである。図4A及び図4Bを参照して、地点SP1の温度変化を示すグラフに含まれる細かい変化が、前記周波数成分データに対応する。地点SP2の温度変化を示すグラフが低周波成分データD2に対応する。
そこで、画像処理部9(図1A)は、画素の位置がそれぞれ異なる複数の時系列画素データD1(すなわち、動画データMDを構成する複数の時系列画素データD1)を、動画データMDから生成し、複数の時系列画素データD1のそれぞれに対して、低周波成分データD2を除く処理をする。画素の位置がそれぞれ異なる複数の時系列画素データとは、図2を参照して、1番目画素の時系列画素データD1、2番目画素の時系列画素データD1、・・・、M−1番目画素の時系列画素データD1、M番目画素の時系列画素データD1を意味する。
漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データの周波数よりも周波数が高く、高周波ノイズを示す周波数成分データを、高周波成分データD3とする。画像処理部9は、動画データMDを構成する複数の時系列画素データD1のそれぞれに対して、低周波成分データD2を除く処理に加えて、高周波成分データD3を除く処理をする。
このように、画像処理部9は、フレームの単位で低周波成分データD2及び高周波成分データD3を除く処理をするのではなく、時系列画素データD1の単位で低周波成分データD2及び高周波成分データD3を除く処理をする。
ガス検知用画像処理装置3は、赤外画像を利用して、監視画像を生成する。ガス漏れが発生している場合、監視画像には、ガス漏れによりガスが出現している領域を示す像が含まれる。ガス検知用画像処理装置3は、監視画像を基にしてガス漏れを検知する。監視画像の生成方法として、様々な方法があるが、ここでは、監視画像の生成方法の一例を説明する。監視画像は、監視対象及び背景の赤外画像を利用して生成される。図5は、監視画像の生成処理を説明するフローチャートである。
図1A、図2及び図5を参照して、画像処理部9は、動画データMDからM個の時系列画素データD1を生成する(ステップS1)。
画像処理部9は、時系列画素データD1に対して、K個のフレームより少ない第1の所定数のフレームを単位とする単純移動平均を算出することにより時系列画素データD1から抽出されたデータを、低周波成分データD2とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の低周波成分データD2を抽出する(ステップS2)。
第1の所定数のフレームは、例えば、21フレームである。内訳は、ターゲットとなるフレーム、これより前の連続する10フレーム、これより後の連続する10フレームである。第1の所定数は、時系列画素データD1から低周波成分データD2を抽出できる数であればよく、21に限らず、21より多くてもよいし、21より少なくてもよい。
画像処理部9は、時系列画素データD1に対して、第1の所定数(例えば、21)より少ない第3の所定数(例えば、3)のフレームを単位とする単純移動平均を算出することにより時系列画素データD1から抽出されたデータを、高周波成分データD3とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の高周波成分データD3を抽出する(ステップS3)。
図6は、地点SP1(図4A)に対応する画素の時系列画素データD1、時系列画素データD1から抽出された低周波成分データD2、時系列画素データD1から抽出された高周波成分データD3を示すグラフである。グラフの縦軸及び横軸は、図4Aのグラフの縦軸及び横軸と同じである。時系列画素データD1で示される温度は、比較的急に変化し(変化の周期が比較的短く)、低周波成分データD2で示される温度は、比較的緩やかに変化している(変化の周期が比較的長い)。高周波成分データD3は、時系列画素データD1とほぼ重なって見える。
第3の所定数のフレームは、例えば、3フレームである。内訳は、ターゲットとなるフレーム、この直前の1フレーム、この直後の1フレームである。第3の所定数は、時系列画素データから第3の周波数成分データを抽出できる数であればよく、3に限定されず、3より多くてもよい。
図1A、図2及び図5を参照して、画像処理部9は、時系列画素データD1とこの時系列画素データD1から抽出された低周波成分データD2との差分を算出して得られるデータを、差分データD4とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の差分データD4を算出する(ステップS4)。
画像処理部9は、時系列画素データD1とこの時系列画素データD1から抽出された高周波成分データD3との差分を算出して得られるデータを、差分データD5とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の差分データD5を算出する(ステップS5)。
図7Aは、差分データD4を示すグラフであり、図7Bは、差分データD5を示すグラフである。これらのグラフの縦軸及び横軸は、図4Aのグラフの縦軸及び横軸と同じである。差分データD4は、図6に示す時系列画素データD1と低周波成分データD2との差分を算出して得られたデータである。図4Aに示す地点SP1でガスの噴出を開始する前において(90番目くらいまでのフレーム)、差分データD4で示される微小な振幅の繰り返しは、主に、二次元イメージセンサー6のセンサーノイズを示している。地点SP1でガスの噴出を開始した後において(90番目以降のフレーム)、差分データD4の振幅及び波形のばらつきが大きくなっている。
差分データD5は、図6に示す時系列画素データD1と高周波成分データD3との差分を算出して得られたデータである。
差分データD4は、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データ及び高周波成分データD3(高周波ノイズを示すデータ)を含む。差分データD5は、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データを含まず、高周波成分データD3を含む。
差分データD4は、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データを含むので、地点SP1でガスの噴出を開始した後において(90番目以降のフレーム)、差分データD4の振幅及び波形のばらつきが大きくなっている。これに対して、差分データD5は、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データを含まないので、そのようなことはない。差分データD5は、微小な振幅を繰り返している。これが高周波ノイズである。
差分データD4と差分データD5とは、相関しているが、完全に相関していない。すなわち、あるフレームにおいて、差分データD4の値がプラス、差分データD5の値がマイナスとなり、又は、その逆となる場合がある。このため、差分データD4と差分データD5との差分を算出しても、高周波成分データD3を除去できない。高周波成分データD3を除去するには、差分データD4及び差分データD5を引き算できる絶対値のような値に変換する必要がある。
そこで、画像処理部9は、差分データD4に対して、K個のフレームより少ない第2の所定数のフレームを単位とする移動標準偏差を算出して得られるデータを、標準偏差データD6とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の標準偏差データD6を算出する(ステップS6)。なお、移動標準偏差の替わりに、移動分散を算出してもよい。
また、画像処理部9は、差分データD5に対して、K個のフレームより少ない第4の所定数(例えば、21)のフレームを単位とする移動標準偏差を算出して得られるデータを、標準偏差データD7とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の標準偏差データD7を算出する(ステップS7)。移動標準偏差の替わりに、移動分散を用いてもよい。
図8は、標準偏差データD6及び標準偏差データD7を示すグラフである。グラフの横軸は、図4Aのグラフの横軸と同じである。グラフの縦軸は、標準偏差を示している。標準偏差データD6は、図7Aに示す差分データD4の移動標準偏差を示すデータである。標準偏差データD7は、図7Bに示す差分データD5の移動標準偏差を示すデータである。移動標準偏差の算出に用いるフレーム数は、標準偏差データD6及び標準偏差データD7のいずれの場合も、21であるが、統計的に意義がある標準偏差が求められる数であればよく、21に限定されない。
標準偏差データD6及び標準偏差データD7は、標準偏差なので、マイナスの値を含まない。このため、標準偏差データD6及び標準偏差データD7は、差分データD4及差分データD5を引き算できるように変換したデータと見なすことができる。
画像処理部9は、同じ時系列画素データD1から得られた標準偏差データD6と標準偏差データD7との差分を算出して得られるデータを、差分データD8とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の差分データD8を算出する(ステップS8)。
図9は、差分データD8を示すグラフである。グラフの横軸は、図4Aのグラフの横軸と同じである。グラフの縦軸は、標準偏差の差分である。差分データD8は、図8に示す標準偏差データD6と標準偏差データD7との差分を示すデータである。差分データD8は、低周波成分データD2及び高周波成分データD3を除く処理がされたデータである。
画像処理部9は、監視画像を生成する(ステップS9)。すなわち、画像処理部9は、ステップS8で得られたM個の差分データD8で構成される動画を生成する。この動画を構成する各フレームが監視画像である。監視画像は、標準偏差の差分を可視化した画像である。画像処理部9は、ステップS9で得られた動画を表示制御部10に出力する。表示制御部10は、この動画をディスプレイ11に表示させる。この動画に含まれる監視画像として、例えば、図10に示す画像I12及び図11に示す画像I15がある。
図10は、時刻T1のフレームを基にして生成された、画像I10、画像I11及び画像I12を示す画像図である。画像I10は、図5のステップS6で得られたM個の標準偏差データD6で示される動画において、時刻T1のフレームの画像である。画像I11は、図5のステップS7で得られたM個の標準偏差データD7で示される動画において、時刻T1のフレームの画像である。画像I10と画像I11との差分が、画像I12(監視画像)となる。
図11は、時刻T2のフレームを基にして生成された、画像I13、画像I14及び画像I15を示す画像図である。画像I13は、ステップS6で得られたM個の標準偏差データD6で示される動画において、時刻T2のフレームの画像である。画像I14は、ステップS7で得られたM個の標準偏差データD7で示される動画において、時刻T2のフレームの画像である。画像I13と画像I14との差分が、画像I15(監視画像)となる。図10及び図11に示す画像I10〜画像I15のいずれも、いずれも標準偏差を5000倍にした画像である。
図10に示す画像I12は、図4Aに示す地点SP1からガスが噴出される前に撮影された画像なので、画像I12には、地点SP1からガスが出ている様子が現れていない。これに対して、図11に示す画像I15は、地点SP1からガスが噴出されている時刻で撮影された画像なので、画像I15には、地点SP1からガスが出ている様子が現れている。
以上説明したように、実施形態によれば、画像処理部9(図1A)が、赤外画像の動画データMDに含まれる低周波成分データD2を除く処理をして、動画データを生成し、表示制御部10が、この動画データで示される動画(監視画像の動画)をディスプレイ11に表示させる。従って、実施形態によれば、ガス漏れと背景の温度変化とが並行して発生し、背景の温度変化が、漏れたガスによる温度変化よりも大きい場合でも、ガスが漏れている様子を監視画像の動画で表示できる。
センサーノイズは、温度が高くになるに従って小さくなるので、温度に応じて異なる。二次元イメージセンサー6(図1A)において、画素が感知している温度に応じたノイズが、各画素で発生する。すなわち、全ての画素のノイズが同じではない。実施形態によれば、動画から高周波ノイズを除くことができるので、僅かなガス漏れでもディスプレイ11に表示させることができる。
実施形態は、図12に示すステップS100〜ステップS103を実行することにより、ガス候補が、同じ位置から常に出ているガスであるのか、又は、赤外線カメラ2の視野に流れてきたガス状の物質であるのかを区別することができる。図12は、これらを区別するために、実施形態で実行される画像処理を説明するフローチャートである。ガスが常に同じ位置から出ている場合と、ガス状の物質が赤外線カメラ2の視野に流れてくる場合とを比較しながら、この画像処理について説明する。
図13Aは、ガス状の物質が赤外線カメラ2の視野に流れてくる場合に関する赤外画像Im0−1を示す画像図である。図13Aでは、赤外画像Im0−1の全体でなく、赤外画像Im0−1のうち、塔の像101を含む四角形の部分だけが示されている。この部分に、赤外線カメラ2の視野に流れてくるガス状の物質が出現する。図13Bは、ガスが常に同じ位置から出ている場合に関する赤外画像Im0−2を示す画像図である。図13Bでは、赤外画像Im0−2の全体でなく、赤外画像Im0−2のうち、塔の像102を含む四角形の部分だけが示されている。この部分に、同じ位置から常に出ているガスが出現する。
図1Aに示す第1処理部91は、塔の像102(図13B)を含む複数の赤外画像Im0(フレーム)で構成される動画データMDを用いて、監視画像の動画を生成する(図12のステップS100)。詳しく説明すると、第1処理部91は、この動画データMDに対して、図5に示すステップS1〜ステップS9の処理をする。これにより、動画を構成する各フレームは、赤外画像Im0から監視画像となり、監視画像の動画が生成される。監視画像は、例えば、図10に示す画像I12、図11に示す画像I15である。ガス候補が出現していれば、ガス候補が出現している領域を示すガス候補領域が、監視画像に含まれる。同じ位置から常に出ているガスの像が、ガス候補領域になることもあるし、赤外線カメラ2の視野に流れてきたガス状の物質の像が、ガス候補領域になることもある。画像I15は、ガス噴出の開始から2秒後の画像である。画像I15の中央付近に位置する白領域がガス候補領域である。ここでは、ガス候補領域は、同じ位置から常に出ているガスの像である。
図14は、塔の像102(図13B)を含む複数の赤外画像Im0(フレーム)で構成される動画データMDを用いて生成された監視画像の動画を構成するフレーム群を示す画像図である。このフレーム群は、5秒間の動画に相当する。フレームレートは、30fpsであるので、クレーム群を構成するフレームの数は、150である。
各フレーム(監視画像)が、第1画像Im1となる。図14では、第1画像Im1の全体でなく、第1画像Im1のうち、図13Bに示す赤外画像Im0−2に対応する部分が示されている。5秒間の動画において、第1画像Im1−1が、1番目のフレームであり、第1画像Im1−2が、2番目のフレームであり、第1画像Im1−3が、3番目のフレームであり、第1画像Im1−4が、k番目のフレームであり(3<k<150)、第1画像Im1−5が、150番目のフレーム(最後のフレーム)である。第1画像Im1において、ガス候補領域は、白、グレーで示される。
第1処理部91は、同様にして、塔の像101(図13A)を含む複数の赤外画像Im0(フレーム)で構成される動画データMDを用いて、監視画像の動画を生成する。この動画を構成するフレーム群を示す画像については、図示が省略されている。
実施形態では、図5に示すステップS1〜ステップS9の処理でガス候補領域を得ているが、赤外画像に対して画像処理をしてガス候補領域を得る公知の技術(例えば、特許文献1に開示された画像処理)を用いても良い。
以上説明したように、第1処理部91は、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像Im0のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の赤外画像Im0のそれぞれを基にした複数の第1画像Im1を生成する。
次に、出現領域の抽出について説明する(図12のステップS101)。出現領域とは、所定期間の少なくとも一部でガス候補領域が出現していたことを示す領域である。所定期間として、5秒間を例にして説明するが、これに限定されない。図1Aに示す第2処理部92は、時系列に並ぶ複数の第1画像Im1(ここでは、150個のフレーム)を用いて、出現領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像Im1を基にした第2画像Im2を生成する。
図15Aは、ガス状の物質が赤外線カメラ2の視野に流れてくる場合に関する第2画像Im2−1を示す画像図である。図15Aでは、第2画像Im2−1の全体でなく、第2画像Im2−1のうち、図13Aに示す赤外画像Im0−1に対応する部分が示されている。第2画像Im2−1の生成に用いられた複数の第1画像Im1は、図示が省略されているが、塔の像101(図13A)を含む赤外画像Im0の動画データMDを用いて生成された複数の第1画像Im1である。図15Aに含まれる白領域、グレー領域が、出現領域である。
図15Bは、ガスが常に同じ位置から出ている場合に関する第2画像Im2−2を示す画像図である。図15Bでは、第2画像Im2−2の全体でなく、第2画像Im2−2のうち、図13Bに示す赤外画像Im0−2に対応する部分が示されている。第2画像Im2−2の生成に用いられた複数の第1画像Im1は、図14に示す複数の第1画像Im1−1〜Im1−5である。これらは、塔の像102(図13B)を含む赤外画像Im0の動画データMDを用いて生成された複数の第1画像Im1である。図15Bに含まれる白領域、グレー領域が、出現領域である。
第2画像Im2の生成の仕方(すなわち、出現領域の抽出の仕方)の一例を説明する。第2処理部92は、複数の第1画像ImI(例えば、図14に示す複数の第1画像Im1−1〜Im1−5)において、同じ順番に位置する画素の中から、画素が示す値(ここでは、標準偏差の差分)の最大値を決定する。第2処理部92は、この最大値を、第2画像Im2の上記順番に位置する画素の値とする。具体的に説明すると、第2処理部92は、複数の第1画像Im1において、1番目の画素が示す値の最大値を決定し、この値を、第2画像Im2の1番目の画素の値とする。第2処理部92は、複数の第1画像Im1において、2番目の画素が示す値の最大値を決定し、この値を、第2画像Im2の2番目の画素の値とする。第2処理部92は、3番目以降の画素についても同様の処理をする。
このようにして、第2画像Im2を構成する画素の値が定められると、出現領域が抽出され、出現領域が第2画像Im2に含まれる。
第2処理部92は、2以上の所定期間のそれぞれに対応して生成された複数の第1画像Im1に出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の第2画像Im2を生成する。ここでは、2以上の所定期間が3つの所定期間を例にして説明する。
第2処理部92は、図15Aに示す第2画像Im2−1の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画よりも、前の5秒間の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて、第2画像Im2を生成し、後の5秒間の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて、第2画像Im2を生成する。これらの5秒間が3つの所定期間である。図16Aは、これら3つの第2画像Im2−3,Im2−1,Im2−4、及び、これらを基にして生成される第3画像Im3−1を示す画像図である。図16Aでは、第2画像Im2−3,Im2−1,Im2−4及び第3画像1m3−1の全体でなく、これらの画像のうち、図13Aに示す赤外画像Im0−1に対応する部分が示されている。
第2画像Im2−3の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画は、第2画像Im2−1の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画と連続していてもよいし、していなくてもよい。同様に、第2画像Im2−4の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画は、第2画像Im2−1の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画と連続していてもよいし、していなくてもよい。
連続している場合の具体例を説明する。第2処理部92は、15秒間の動画のうち、1〜5秒の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて第2画像Im2−3を生成し、6〜10秒の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて第2画像Im2−1を生成し、11〜15秒の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて第2画像Im2−4を生成する。連続していない場合の具体例を説明する。第2処理部92は、25秒間の動画のうち、1〜5秒の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて第2画像Im2−3を生成し、11〜15秒の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて第2画像Im2−1を生成し、21〜25秒の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて第2画像Im2−4を生成する。
第2画像Im2に出現領域が含まれていれば、出現領域は、白、グレーで示される。第2画像Im2−3には、出現領域が含まれていない。「前の5秒間」において、ガス状の物質が赤外線カメラ2の視野に流れてきていないので、第2画像Im2−3の生成に用いられた複数の第1画像Im1には、ガス候補領域が含まれていないからである。第2画像Im2−4には、出現領域が含まれていない。「後の5秒間」において、赤外線カメラ2の視野に流れてきたガス状の物質が、既に視野を通過したので、第2画像Im2−4の生成に用いられた複数の第1画像Im1には、ガス候補領域が含まれていないからである。
第2処理部92は、図15Bに示す第2画像Im2−2の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画よりも、前の5秒間の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて、第2画像Im2を生成し、後の5秒間の動画を構成する複数の第1画像Im1を用いて、第2画像Im2を生成する。図16Bは、これら3つの第2画像Im2−5,Im2−2,Im2−6、及び、これらを基にして生成される第3画像Im3−2を示す画像図である。図16Bでは、第2画像Im2−5,Im2−2,Im2−6及び第3画像Im3−2の全体でなく、これらの画像のうち、図13Bに示す赤外画像Im0−2に対応する部分が示されている。
第2画像Im2−5の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画は、第2画像Im2−2の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画と連続していてもよいし、していなくてもよい。同様に、第2画像Im2−6の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画は、第2画像Im2−2の生成に用いられた複数の第1画像Im1によって構成される5秒間の動画と連続していてもよいし、していなくてもよい。
第2画像Im2に出現領域が含まれていれば、出現領域は、白、グレーで示される。第2画像Im2−5,Im2−2,Im2−6のいずれにも、出現領域が含まれている。ガスが常に同じ位置から出ているので 第2画像Im2−5,Im2−2,Im2−6の生成に用いられた複数の第1画像Im1に、ガス候補領域が含まれているからである。
次に、共通領域の抽出について説明する(図12のステップS102)。共通領域の抽出には、2以上の第2画像Im2が用いられる。3つの第2画像Im2を例にして説明する。図16Aを参照して、図1Aに示す第3処理部93は、第2画像Im2−3,Im2−1,Im2−4を用いて、出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、これらの第2画像Im2を基にした第3画像Im3−1を生成する。
第3画像Im3に共通領域が含まれていれば、共通領域は、白、グレーで示される。第2画像Im2−3,Im2−4には、出現領域が含まれていないので、第3画像Im3−1には、共通領域が含まれていない。
図16Bを参照して、図1Aに示す第3処理部93は、第2画像Im2−5,Im2−2,Im2−6を用いて、出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、これらの第2画像Im2を基にした第3画像Im3−2を生成する。第3画像Im3に共通領域が含まれていれば、共通領域は、白、グレーで示される。第2画像Im2−5,Im2−2,Im2−6のいずれにも、出現領域が含まれているので、第3画像Im3−2には、共通領域が含まれている。
第3画像Im3の生成の仕方(すなわち、共通領域の抽出の仕方)の一例について、第3画像Im3−1を用いて説明する。図16Aを参照して、第3処理部93は、第2画像Im2−3、第2画像Im2−1及び第2画像Im2−4において、同じ順番に位置する画素の中から、画素が示す値の最小値を決定する。第3処理部93は、この最小値を、第3画像Im3の上記順番に位置する画素の値とする。具体的に説明すると、第3処理部93は、第2画像Im2−3、第2画像Im2−1及び第2画像Im2−4において、1番目の画素が示す値の最小値を決定し、この値を、第3画像Im3−1の1番目の画素の値とする。第3処理部93は、第2画像Im2−3、第2画像Im2−1及び第2画像Im2−4において、2番目の画素が示す値の最小値を決定し、この値を、第3画像Im3−1の2番目の画素の値とする。第3処理部93は、3番目以降の画素についても同様の処理をする。
このようにして、第3画像Im3を構成する画素の値を定めると、3つの第2画像Im2の出現領域の共通領域が抽出できる。出現領域どうしの共通領域とし、ガス候補領域どうしの共通領域にしない理由は、次の通りである。ガスは不規則にゆらぐので、ガス候補領域の位置及び面積が刻々と変化する(例えば、図14)。ガス候補領域どうしの共通領域にすると、同じ位置からガスが常に出ている場合でも、共通領域が存在しない、又は、共通領域が存在しても面積が小さくなるからである。
ガスが不規則にゆらぐことにより、ガス候補領域の位置及び面積が刻々と変化する影響を受けないようにするために、出現領域が用いられる。よって、所定期間の長さは、これを考慮して設定される。実施形態では、所定期間として、5秒間を例にして説明しているが、上記影響を受けなければ、例えば、3秒間でもよいし、10秒間でもよい。
第3画像Im3の生成に、3つの第2画像Im2が用いられる例で説明したが、第3画像Im3の生成に、2つの第2画像Im2が用いられてもよいし、4以上の第2画像Im2を用いられてもよい。例えば、長い期間継続して出ているガスの場合、第2画像Im2の数を多くする(例えば、5)。
次に、同じ位置からガスが常に出ている場合、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合のいずれに該当するかの判定について説明する(図12のステップS103)。図17Aは、図16Aに示す第2画像Im2−1と、これを2値化した第5画像Im5−1と、図16Aに示す第3画像Im3−1と、これを2値化した第4画像Im4−1と、を示す画像図である。図17Aでは、こられの画像の全体でなく、これらの画像のうち、図13Aに示す赤外画像Im0−1に対応する部分が示されている。
図1Aに示す第5処理部95は、第2画像Im2−1において、所定の第2しきい値を超えている画素を、出現領域を構成する画素として設定して、2値化画像である第5画像Im5−1を生成する。第2画像Im2に出現領域が含まれていれば、出現領域は、白、グレーで示される。第5画像Im5に出現領域が含まれていれば、出現領域は、白で示される。第2画像Im2−1及び第5画像Im5−1には、出現領域が含まれている。第5処理部95は、第5画像Im5−1において、例えば、モルフォロジーなどの既知の手法を用いてガスの出現領域を取り出し、出現領域に外接する矩形を設定する。これにより、第5画像Im5−1の出現領域に、外接矩形R1が設定される。
図1Aに示す第4処理部94は、第3画像Im3−1において、所定の第1しきい値を超えている画素を、共通領域を構成する画素として設定して、2値化画像である第4画像Im4−1を生成する。第3画像Im3に共通領域が含まれていれば、共通領域は、白、グレーで示される。第4画像Im4に共通領域が含まれていれば、共通領域は、白で示される。第3画像Im3−1及び第4画像Im4−1には、共通領域が含まれていない。第4処理部94は、第4画像Im4−1に外接矩形R1を設定する。設定位置は、第5画像Im5−1に設定された外接矩形R1の画素位置と同じ画素位置である。
図1Aに示す判定部96(第1判定部)は、第4画像Im4−1に設定された矩形領域R1に含まれる共通領域の画素数と第5画像Im5−1に設定された矩形領域R1に含まれる出現領域の画素数とにおいて、共通領域の画素数の割合が、所定の第3しきい値(例えば、30%)を超えているとき、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定し、第3しきい値以下のとき、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する。ここでは、判定部96は、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する。
図17Bは、図16Bに示す第2画像Im2−2と、これを2値化した第5画像Im5−2と、図16Bに示す第3画像Im3−2と、これを2値化した第4画像Im4−2と、を示す画像図である。図17Bでは、こられの画像の全体でなく、これらの画像のうち、図13Bに示す赤外画像Im0−2に対応する部分が示されている。
第5処理部95は、第2画像Im2−2において、上記第2しきい値を超えている画素を、出現領域を構成する画素として設定して、2値化画像である第5画像Im5−2を生成する。第2画像Im2に出現領域が含まれていれば、出現領域は、白、グレーで示される。第5画像Im5に出現領域が含まれていれば、出現領域は、白で示される。第2画像Im2−2及び第5画像Im5−2には、出現領域が含まれている。第5処理部95は、第5画像Im5−2において、モルフォロジーなどの既知の手法を用いてガスの出現領域を取り出し、出現領域に外接する矩形を設定する。これにより、第5画像Im5−2の出現領域に、外接矩形R2が設定される。
第4処理部94は、第3画像Im3−2において、上記第1しきい値を超えている画素を共通領域を構成する画素として設定して、2値化画像である第4画像Im4−2を生成する。第3画像Im3に共通領域が含まれていれば、共通領域は、白、グレーで示される。第4画像Im4に共通領域が含まれていれば、共通領域は、白で示される。第3画像Im3−2及び第4画像Im4−2には、共通領域が含まれている。第4処理部94は、第4画像Im4−2に外接矩形R2を設定する。設定位置は、第5画像Im5−2に設定された外接矩形R2の画素位置と同じ画素位置である。
判定部96(第1判定部)は、第4画像Im4−2に設定された矩形領域R2に含まれる共通領域の画素数と第5画像Im5−2に設定された矩形領域R2に含まれる出現領域の画素数とにおいて、共通領域の画素数の割合が、上記第3しきい値(30%)を超えているとき、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定し、第3しきい値以下のとき、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する。ここでは、判定部96は、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定する。
なお、同じ位置からガスが常に出ている場合、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合のいずれに該当するかの判定に、第5画像Im5が用いられているが、第5画像Im5が用いられない態様もある。図17A及び図17Bを参照して、例えば、判定部96(第2判定部)は、第4画像Im4に含まれる共通領域の画素数が、所定の第4しきい値を超えているとき、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定し、第4しきい値以下のとき、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する。
判定部96は、同じ位置からガスが常に出ている場合、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合のいずれに該当するかの判定に、2値化画像を用いたが、グレースケールの画像を用いてもよい。図17A及び図17Bを参照して、例えば、判定部96は、第3画像Im3に含まれる共通領域を構成する画素の値を加算した値が、所定の第5しきい値を超えているとき、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定し(第3画像Im3−2)、第5しきい値以下のとき、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する(第3画像Im3−1)。
実施形態の主な作用効果について説明する。同じ位置からガスが常に出ている場合、赤外線カメラ2の視野にガスが常に存在する。このため、3つ所定期間のいずれにおいても、期間の全部でガス候補領域が存在する。3つの所定期間とは、例えば、図16A及び図16Bで説明した「前の5秒間」、「5秒間」、「後の5秒間」である。ガス候補領域とは、例えば、図14に示す第1画像Im1に含まれる白、グレーで示される領域である。
これに対して、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れていない状態から、流れている状態に変化する。このため、ある所定期間では、期間の全部でガス候補領域が存在するが、別の所定期間では、期間の全部でガス候補領域が存在しなかったり、期間の一部でガス候補領域が存在したりする。
ガスは、不規則にゆらぐ。同じ位置からガスが常に出ている場合でも、所定期間の個々の時刻どうしを比較すると、図14に示すように、ガス候補領域の位置が完全に一致することはない。このため、出現領域を、所定期間の全期間において、ガス候補領域が出現していた領域にした場合、出現領域が抽出されないか、抽出されても、出現領域の面積が小さくなる。そこで、出現領域は、所定期間の少なくとも一部でガス候補領域が出現していたことを示す領域にする。こうすることにより、同じ位置からガスが常に出ている場合、出現領域の面積を常に比較的大きくすることができる(例えば、図16B)。所定期間の少なくとも一部とは、所定期間が、例えば、5秒間としたとき、所定期間の全期間(5秒間)でもよいし、所定期間の一部(例えば、1秒間)でもよい。
同じ位置からガスが常に出ている場合、3つの所定期間のいずれにおいても、期間の全部でガス候補領域が存在する。このため、図16Bに示すように、3つの所定期間のいずれにおいても、比較的大きい出現領域が存在する。すなわち、3つの第2画像Im2−5,Im2−2,Im2−6のいずれにも比較的大きい出現領域が含まれる。これに対して、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合、ある所定期間では、比較的大きい出現領域が存在するが、別の所定期間では、出現領域が存在しなかったり、比較的小さい出現領域が存在したりする。すなわち、図16Aに示すように、3つの第2画像Im2−3,Im2−1,Im2−4のうち、第2画像Im2−1には比較的大きい出現領域が含まれるが、第2画像Im2−3,Im2−4には、出現領域が含まれない(出現領域が含まれていても、出現領域の面積が比較的小さい)。
なお、2以上の所定期間は、連続していてもよいし(例えば、ある所定期間が0〜5秒の間、別の所定期間が5秒〜10秒の間)、離れていてもよいし(例えば、ある所定期間が0〜5秒の間、別の所定期間が10秒〜15秒の間)、一部が重複していてもよい(例えば、ある所定期間が0〜5秒の間、別の所定期間が3秒〜8秒の間)。
共通領域は、出現領域どうしにおいて、共通する領域である。同じ位置からガスが常に出ている場合、図16Bを参照して、3つの第2画像Im2−5,Im2−2,Im2−6のいずれにも比較的大きい出現領域が含まれる。このため、第3画像Im3−2には、ある程度の面積を有する共通領域が含まれる。これに対して、赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合、図16Aを参照して、第2画像Im2−1には、比較的大きい出現領域が含まれるが、第2画像Im2−3,Im2−4には、出現領域が含まれない(出現領域が含まれていても、出現領域の面積が比較的小さい)。このため、第3画像Im3−1には、共通領域が含まれない(共通領域が含まれていても、共通領域の面積が比較的小さい)。
従って、共通領域を基にすれば、同じ位置からガスが常に出ている場合と赤外線カメラ2の視野にガス状の物質が流れてきた場合との区別が可能となる。よって、実施形態によれば、ガスの検知精度を向上させることができる。
(実施形態の纏め)
実施形態の一態様に係るガス検知用画像処理装置は、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像を生成する第1処理部と、前記複数の第1画像を用いて、前記所定期間の少なくとも一部で前記ガス候補領域が出現していたことを示す出現領域を抽出する処理をすることにより、第2画像を生成する第2処理部と、を備え、前記第2処理部は、2以上の前記所定期間のそれぞれに対応して生成された前記複数の第1画像に前記出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の前記第2画像を生成し、前記ガス検知用画像処理装置は、2以上の前記第2画像を用いて、前記出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、第3画像を生成する第3処理部を備える。
第1処理部は、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれを基にして、複数の第1画像を生成する。時系列に並ぶ複数の第1画像において、最初の第1画像から最後の第1画像までの期間が、所定期間となる。
同じ位置からガスが常に出ている場合、カメラの視野にガスが常に存在する。このため、2以上の所定期間のいずれにおいても、期間の全部でガス候補領域が存在する。これに対して、カメラの視野にガス状の物質が流れてきた場合、カメラの視野にガス状の物質が流れていない状態から、流れている状態に変化する。このため、ある所定期間では、期間の全部でガス候補領域が存在するが、別の所定期間では、期間の全部でガス候補領域が存在しなかったり、期間の一部でガス候補領域が存在したりする。ここで、同じ位置から常に出ているガスは、検知対象のガスであり、ガス状の物質(例えば、蒸気)は、検知対象外のガスである。
ガスは、不規則にゆらぐ。同じ位置からガスが常に出ている場合でも、所定期間の個々の時刻どうしを比較すると、ガス候補領域の位置が完全に一致することはない。このため、出現領域を、所定期間の全期間において、ガス候補領域が出現していた領域にした場合、出現領域が抽出されないか、抽出されても、出現領域の面積が小さくなる。そこで、出現領域は、所定期間の少なくとも一部でガス候補領域が出現していたことを示す領域にする。こうすることにより、同じ位置からガスが常に出ている場合、出現領域の面積を常に比較的大きくすることができる。所定期間の少なくとも一部とは、所定期間が、例えば、5秒間としたとき、所定期間の全期間(5秒間)でもよいし、所定期間の一部(例えば、1秒間)でもよい。
同じ位置からガスが常に出ている場合、2以上の所定期間のいずれにおいても、期間の全部でガス候補領域が存在するので、2以上の所定期間のいずれにおいても、比較的大きい出現領域が存在する。すなわち、2以上の第2画像のいずれにも比較的大きい出現領域が含まれる。これに対して、カメラの視野にガス状の物質が流れてきた場合、ある所定期間では、比較的大きい出現領域が存在するが、別の所定期間では、出現領域が存在しなかったり、比較的小さい出現領域が存在したりする。すなわち、2以上の第2画像のうち、ある第2画像には比較的大きい出現領域が含まれるが、別の第2画像には、出現領域が含まれなかったり、比較的小さい出現領域が含まれたりする。
なお、2以上の所定期間は、連続していてもよいし(例えば、ある所定期間が0〜5秒の間、別の所定期間が5秒〜10秒の間)、離れていてもよいし(例えば、ある所定期間が0〜5秒の間、別の所定期間が10秒〜15秒の間)、一部が重複していてもよい(例えば、ある所定期間が0〜5秒の間、別の所定期間が3秒〜8秒の間)。
共通領域は、出現領域どうしにおいて、共通する領域である。同じ位置からガスが常に出ている場合、2以上の第2画像のいずれにも比較的大きい出現領域が含まれるので、ある程度の面積を有する共通領域となる。これに対して、カメラの視野にガス状の物質が流れてきた場合、ある第2画像には、比較的大きい出現領域が含まれるが、別の第2画像には、出現領域が含まれなかったり、比較的小さい出現領域が含まれたりする。このため、共通領域が存在しないか、又は、小さい面積を有する共通領域が存在する。
従って、共通領域を基にすれば、同じ位置からガスが常に出ている場合とカメラの視野にガス状の物質が流れてきた場合との区別が可能となる。よって、実施形態の一態様に係るガス検知用画像処理装置によれば、ガスの検知精度を向上させることができる。
上記区別を実現する構成として、例えば、以下の第1例と第2例とがある。第1例は、以下の通りである。第4処理部は、前記第3画像において、所定の第1しきい値を用いて2値化することにより第4画像を生成する(好ましくは、第4処理部は、前記第3画像において、所定の第1しきい値を超えている画素を、前記共通領域を構成する画素として設定して、2値化画像である第4画像を生成する)。第5処理部は、2以上の前記第2画像の1つにおいて、所定の第2しきい値を用いて2値化することにより第5画像を生成する(好ましくは、第5処理部は、2以上の前記第2画像の1つにおいて、所定の第2しきい値を超えている画素を、前記出現領域を構成する画素として設定して、2値化画像である第5画像を生成する)。第1判定部は、前記第4画像に含まれる前記共通領域の画素数と前記第5画像に含まれる前記出現領域の画素数とおいて、前記共通領域の画素数の割合が、所定の第3しきい値を超えているとき、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定し、前記第3しきい値以下のとき、カメラの視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する。
第2例は、以下の通りである。第2判定部は、前記第4画像に含まれる前記共通領域の画素数が、所定の第4しきい値を超えているとき、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定し、前記第4しきい値以下のとき、カメラの視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する。
上記構成において、前記第2処理部は、前記複数の第1画像において、同じ順番に位置する画素が示す値の最大値を、前記第2画像の前記順番に位置する画素の値として設定して前記第2画像を生成する。
この構成は、第2画像の生成の仕方の一例である。例えば、複数の第1画像において、1番目の画素の値の最大値がαのとき、第2画像において、1番目の画素の値がαとされる。第2画像の残りの画素の値についても同様にして決められる。このようにして、第2画像を構成する画素の値が定められると、出現領域が抽出される。
上記構成において、前記第3処理部は、2以上の前記第2画像において、同じ順番に位置する画素が示す値の最小値を、前記第3画像の前記順番に位置する画素の値として設定して前記第3画像を生成する。
この構成は、第3画像の生成の仕方の一例である。例えば、2以上の第2画像において、1番目の画素の値の最小値がβのとき、第3画像において、1番目の画素の値がβとされる。第3画像の残りの画素の値についても同様にして決められる。このようにして、第3画像を構成する画素の値が定められると、共通領域が抽出される。
実施形態の他の態様に係るガス検知用画像処理方法は、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像を生成する第1処理ステップと、前記複数の第1画像を用いて、前記所定期間の少なくとも一部で前記ガス候補領域が出現していたことを示す出現領域を抽出する処理をすることにより、第2画像を生成する第2処理ステップと、を備え、前記第2処理ステップは、2以上の前記所定期間のそれぞれに対応して生成された前記複数の第1画像に前記出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の前記第2画像を生成し、前記ガス検知用画像処理方法は、2以上の前記第2画像を用いて、前記出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、第3画像を生成する第3処理ステップを備える。
実施形態の他の態様に係るガス検知用画像処理方法は、実施形態の一態様に係るガス検知用画像処理装置を方法の観点から規定しており、実施形態の一態様に係るガス検知用画像処理装置と同様の作用効果を有する。
実施形態のさらに他の態様に係るガス検知用画像処理プログラムは、所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像を生成する第1処理ステップと、前記複数の第1画像を用いて、前記所定期間の少なくとも一部で前記ガス候補領域が出現していたことを示す出現領域を抽出する処理をすることにより、第2画像を生成する第2処理ステップと、をコンピュータに実行させ、前記第2処理ステップは、2以上の前記所定期間のそれぞれに対応して生成された前記複数の第1画像に前記出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の前記第2画像を生成し、前記ガス検知用画像処理プログラムは、2以上の前記第2画像を用いて、前記出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、第3画像を生成する第3処理ステップをコンピュータに実行させる。
実施形態のさらに他の態様に係るガス検知用画像処理プログラムは、実施形態の一態様に係るガス検知用画像処理装置をプログラムの観点から規定しており、実施形態の一態様に係るガス検知用画像処理装置と同様の作用効果を有する。
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
2017年5月2日に提出された日本国特許出願特願2017−091795は、その全体の開示が、その全体において参照によりここに組み込まれる。
本発明によれば、ガス検知用画像処理装置、ガス検知用画像処理方法、及び、ガス検知用画像処理プログラムを提供することができる。

Claims (8)

  1. 所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像を生成する第1処理部と、
    前記複数の第1画像を用いて、前記所定期間の少なくとも一部で前記ガス候補領域が出現していたことを示す出現領域を抽出する処理をすることにより、第2画像を生成する第2処理部と、を備え、
    前記第2処理部は、2以上の前記所定期間のそれぞれに対応して生成された前記複数の第1画像に前記出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の前記第2画像を生成し、
    2以上の前記第2画像を用いて、前記出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、第3画像を生成する第3処理部をさらに備えるガス検知用画像処理装置。
  2. 前記第2処理部は、前記複数の第1画像において、同じ順番に位置する画素が示す値の最大値を、前記第2画像の前記順番に位置する画素の値として設定して前記第2画像を生成する、請求項1に記載のガス検知用画像処理装置。
  3. 前記第3処理部は、2以上の前記第2画像において、同じ順番に位置する画素が示す値の最小値を、前記第3画像の前記順番に位置する画素の値として設定して前記第3画像を生成する、請求項1又は2に記載のガス検知用画像処理装置。
  4. 前記第3画像において、所定の第1しきい値を用いて2値化することにより第4画像を生成する第4処理部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガス検知用画像処理装置。
  5. 2以上の前記第2画像の1つにおいて、所定の第2しきい値を用いて2値化することにより第5画像を生成する第5処理部と、
    前記第4画像に含まれる前記共通領域の画素数と前記第5画像に含まれる前記出現領域の画素数とおいて、前記共通領域の画素数の割合が、所定の第3しきい値を超えているとき、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定し、前記第3しきい値以下のとき、カメラの視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する第1判定部をさらに備える、請求項4に記載のガス検知用画像処理装置。
  6. 前記第4画像に含まれる前記共通領域の画素数が、所定の第4しきい値を超えているとき、同じ位置からガスが常に出ている場合と判定し、前記第4しきい値以下のとき、カメラの視野にガス状の物質が流れてきた場合と判定する第2判定部をさらに備える、請求項4に記載のガス検知用画像処理装置。
  7. 所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像を生成する第1処理ステップと、
    前記複数の第1画像を用いて、前記所定期間の少なくとも一部で前記ガス候補領域が出現していたことを示す出現領域を抽出する処理をすることにより、第2画像を生成する第2処理ステップと、を備え、
    前記第2処理ステップは、2以上の前記所定期間のそれぞれに対応して生成された前記複数の第1画像に前記出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の前記第2画像を生成し、
    2以上の前記第2画像を用いて、前記出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、第3画像を生成する第3処理ステップを備えるガス検知用画像処理方法。
  8. 所定期間において時系列に撮像された複数の赤外画像のそれぞれに対して、ガス候補領域を抽出する処理をすることにより、複数の第1画像を生成する第1処理ステップと、
    前記複数の第1画像を用いて、前記所定期間の少なくとも一部で前記ガス候補領域が出現していたことを示す出現領域を抽出する処理をすることにより、第2画像を生成する第2処理ステップと、をコンピュータに実行させ、
    前記第2処理ステップは、2以上の前記所定期間のそれぞれに対応して生成された前記複数の第1画像に前記出現領域の抽出処理をすることにより、2以上の前記第2画像を生成し、
    2以上の前記第2画像を用いて、前記出現領域の共通領域を抽出する処理をすることにより、第3画像を生成する第3処理ステップをコンピュータに実行させるガス検知用画像処理プログラム。
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