JP6508439B2 - ガス検知用画像処理装置、ガス検知用画像処理方法及びガス検知用画像処理プログラム - Google Patents

ガス検知用画像処理装置、ガス検知用画像処理方法及びガス検知用画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、赤外画像を利用してガスを検知する技術に関する。
ガス漏れが発生したとき、漏れたガスが漂っている領域では、わずかな温度変化が生じる。この原理を利用してガス検知する技術として、赤外画像を利用したガス検知が知られている。
赤外画像を利用したガス検知として、例えば、特許文献1は、検査対象領域を撮影する赤外線カメラと、赤外線カメラにより撮影された赤外画像を処理する画像処理部と、を有し、画像処理部は、時系列に並べられた複数の赤外画像からガス漏れによる動的なゆらぎを抽出するゆらぎ抽出部を有するガス漏れ検出装置を開示している。
本発明者は、赤外画像を撮像するカメラが、背景に空が含まれる角度で設置されている場合、移動する雲がガスとして検知される可能性があることを見出した。
特開2012−58093号公報
本発明は、ガスの検知精度を向上させることができるガス検知用画像処理装置、ガス検知用画像処理方法及びガス検知用画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の局面に係るガス検知用画像処理装置は、処理部と、決定部と、判定部と、を備える。前記処理部は、赤外画像の所定領域から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得する。前記決定部は、2つの前記第1の画像を基にして前記領域像の移動方向を決定するとともに、決定した前記移動方向へ前記領域像が移動することを考慮して、2つの前記第1の画像の類似度を決定する。前記判定部は、前記決定部が決定した前記類似度、及び、前記領域像が移動しているか否かを基にして、前記ガス候補がガスか否かを判定する。
発明の1又は複数の実施形態により与えられる利点及び特徴は以下に与えられる詳細な説明及び添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。
実施形態に係るガス検知システムの構成を示すブロック図である。 図1Aに示すガス検知用画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 時系列画素データD1を説明する説明図である。 ガス漏れと背景の温度変化とが並行して発生している状態で、屋外の試験場所を撮影した赤外画像を時系列で示す画像図である。 試験場所の地点SP1の温度変化を示すグラフである。 試験場所の地点SP2の温度変化を示すグラフである。 監視画像の生成処理を説明するフローチャートである。 地点SP1(図3)に対応する画素の時系列画素データD1、時系列画素データD1から抽出された低周波数成分データD2、時系列画素データD1から抽出された高周波数成分データD3を示すグラフである。 差分データD4を示すグラフである。 差分データD5を示すグラフである。 標準偏差データD6及び標準偏差データD7を示すグラフである。 差分データD8を示すグラフである。 時刻T1のフレームを基にして生成された、画像I10、画像I11及び画像I12を示す画像図である。 時刻T2のフレームを基にして生成された、画像I13、画像I14及び画像I15を示す画像図である。 雲が存在している状態の空が写された赤外画像を示す画像図である。 地点SP3の温度変化を示すグラフである。 地点SP3の温度変化を示す時系列画素データD1を基にして生成された差分データD8を示すグラフである。 実施形態で実行される処理のフローチャートである。 赤外線カメラが、背景に空が含まれる角度で設置されており、移動する雲が撮像された場合に、実施形態によって生成された第1の画像1Iを説明する説明図である。 第1の画像1I−1の位置が原点のとき、領域像1i−1と領域像1i−3との位置関係を示す模式図である。 第1の画像1I−1の位置が原点のとき、領域像1i−1と領域像1i−2との位置関係を示す模式図である。 ガスが出現している場合に、実施形態によって生成された第1の画像1Iを説明する説明図である。 第1の画像1I−4の位置が原点のとき、領域像1i−4と領域像1i−6との位置関係を示す模式図である。 第1の画像1I−4の位置が原点のとき、領域像1i−4と領域像1i−5との位置関係を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の1又は複数の実施形態が説明される。しかし、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。
各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し(例えば、第1の画像1I)、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す(例えば、第1の画像1I−1)。
図1Aは、実施形態に係るガス検知システム1の構成を示すブロック図である。ガス検知システム1は、赤外線カメラ2とガス検知用画像処理装置3とを備える。
赤外線カメラ2は、ガス漏れの監視対象(例えば、ガス輸送管どうしが接続されている箇所)を含む被写体について、赤外画像の動画を撮影し、動画を示す動画データMDを生成する。時系列に撮像された複数の赤外画像であればよく、動画に限定されない。赤外線カメラ2は、光学系4、フィルター5、二次元イメージセンサー6及び信号処理部7を備える。
光学系4は、被写体の赤外画像を二次元イメージセンサー6上で結像させる。フィルター5は、光学系4と二次元イメージセンサー6との間に配置され、光学系4を通過した光のうち、特定波長の赤外線のみを通過させる。赤外の波長帯のうち、フィルター5を通過させる波長帯は、検知するガスの種類に依存する。例えばメタンの場合、3.2〜3.4μmの波長帯を通過させるフィルター5が用いられる。二次元イメージセンサー6は、例えば、冷却型インジウムアンチモン(InSb)イメージセンサーであり、フィルター5を通過した赤外線を受光する。信号処理部7は、二次元イメージセンサー6から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換し、公知の画像処理をする。このデジタル信号が、動画データMDとなる。
ガス検知用画像処理装置3は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等であり、機能ブロックとして、画像データ入力部8、画像処理部9、表示制御部10、表示部11及び入力部12を備える。
画像データ入力部8は、赤外線カメラ2の通信部(不図示)と通信する通信インターフェイスである。画像データ入力部8には、赤外線カメラ2の通信部から送られてきた動画データMDが入力される。画像データ入力部8は、動画データMDを画像処理部9へ送る。
画像処理部9は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び、HDD(Hard Disk Drive)等によって実現され、動画データMDに所定の処理をする。所定の処理とは、例えば、動画データMDから時系列画素データを生成する処理である。
時系列画素データを具体的に説明する。図2は、時系列画素データD1を説明する説明図である。動画データMDで示される動画は、フレームが時系列に複数並べられた構造を有する。複数のフレーム(複数の赤外画像)において、同じ位置にある画素の画素データを時系列に並べたデータを、時系列画素データD1とする。赤外画像の動画のフレーム数をKとする。一つのフレームがM個の画素、すなわち、1番目の画素、2番目の画素、・・・、M−1番目の画素、M番目の画素で構成されている。画素データ(画素値)を基にして、輝度、温度等の物理量が定められる。
複数(K個)のフレームの同じ位置にある画素とは、同じ順番の画素を意味する。例えば、1番目の画素で説明すると、1番目のフレームに含まれる1番目の画素の画素データ、2番目のフレームに含まれる1番目の画素の画素データ、・・・、K−1番目のフレームに含まれる1番目の画素の画素データ、K番目のフレームに含まれる1番目の画素の画素データを、時系列に並べたデータが、1番目の画素の時系列画素データD1となる。また、M番目の画素で説明すると、1番目のフレームに含まれるM番目の画素の画素データ、2番目のフレームに含まれるM番目の画素の画素データ、・・・、K−1番目のフレームに含まれるM番目の画素の画素データ、K番目のフレームに含まれるM番目の画素の画素データを、時系列に並べたデータが、M番目の画素の時系列画素データD1となる。時系列画素データD1の数は、一つのフレームを構成する画素の数と同じである。
図1Aを参照して、画像処理部9は、処理部91、決定部92及び判定部93を備える。これらについては、後で説明する。
表示制御部10は、CPU、RAM、ROM及びHDD等によって実現され、動画データMDで示される画像等を、表示部11に表示させる。表示部11は、例えば、液晶ディスプレイにより実現される。
入力部12は、キーボード、タッチパネル等により実現され、ガス検知に関連する各種入力がされる。実施形態に係るガス検知用画像処理装置3は、表示制御部10、表示部11及び入力部12を備えるが、これらを備えないガス検知用画像処理装置3でもよい。
図1Bは、図1Aに示すガス検知用画像処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。ガス検知用画像処理装置3は、CPU3a、RAM3b、ROM3c、HDD3d、液晶ディスプレイ3e、通信インターフェイス3f、キーボード等3g、及び、これらを接続するバス3hを備える。液晶ディスプレイ3eは、表示部11を実現するハードウェアである。液晶ディスプレイ3eの替わりに、有機ELディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)、プラズマディスプレイ等でもよい。通信インターフェイス3fは、画像データ入力部8を実現するハードウェアである。キーボード等3gは、入力部12を実現するハードウェアである。
HDD3dには、画像処理部9及び表示制御部10について、これらの機能ブロックをそれぞれ実現するためのプログラムが格納されている。画像処理部9を実現するプログラムは、動画データMDを取得し、動画データMDに上記所定の処理をする処理プログラムである。表示制御部10を実現するプログラムは、画像(例えば、動画データMDで示される動画)を表示部11に表示させる表示制御プログラムである。これらのプログラムは、HDD3dの替わりにROM3cに格納しても良い。
CPU3aは、処理プログラム及び表示制御プログラムを、HDD3dから読み出してRAM3bに展開させ、展開されたプログラムを実行することによって、これらの機能ブロックが実現される。処理プログラム及び表示制御プログラムは、HDD3dに予め記憶されているが、これに限定されない。例えば、これらのプログラムを記録している記録媒体(例えば、磁気ディスク、光学ディスクのような外部記録媒体)が用意されており、この記録媒体に記憶されているプログラムがHDD3dに記憶されてもよい。また、これらのプログラムは、ガス検知用画像処理装置3とネットワーク接続されたサーバに格納されており、ネットワークを介して、これらのプログラムがHDD3dに送られ、HDD3dに記憶されても良い。
なお、ガス検知用画像処理装置3は、複数の要素によって構成される。従って、HDD3dには、これらの要素を実現するためのプログラムが格納されている。例えば、ガス検知用画像処理装置3は、要素として、処理部91、決定部92及び判定部93を含む。HDD3dには、処理部91、決定部92、判定部93のそれぞれを実現するためのプログラムが格納されている。これらのプログラムは、処理プログラム、決定プログラム、判定プログラムと表現される。
処理プログラムを記憶しているHDDと、決定プログラムを記憶しているHDDと、判定プログラムを記憶しているHDDと、が互いに異なっていてもよい。この場合、処理プログラムを記憶しているHDDを有するサーバと、決定プログラムを記憶しているHDDを有するサーバと、判定プログラムを記憶しているHDDを有するサーバとが、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続されていてもよい。又は、少なくとも一つのHDDが、USBポートなどに接続された外付けHDDでもよいし、ネットワーク対応のHDD(NAS:Network Attached Storage)でもよい。これらのプログラムの少なくとも二以上を同じHDDに記憶させ、残りのプログラムを、このHDDと異なるHDDに記憶させてもよい(例えば、処理プログラム及び決定プログラムを第1のHDDに記憶させ、判定プログラムを第2のHDDに記憶させる)。
これらのプログラムは、要素の定義を用いて表現される。処理部及び処理プログラムを例にして説明する。処理部は、赤外画像の所定領域から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得する。第1の処理プログラムは、赤外画像の所定領域から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得するプログラムである。
CPU3aによって実行されるこれらのプログラム(処理プログラム、決定プログラム、判定プログラム)のフローチャートが、後で説明する図15である。
本発明者は、赤外画像を利用したガス検知において、ガス漏れと背景の温度変化とが並行して発生し、背景の温度変化が、漏れたガスによる温度変化よりも大きい場合、背景の温度変化を考慮しなければ、ガスが漏れている様子を画像で表示できないことを見出した。これについて詳しく説明する。
図3は、ガス漏れと背景の温度変化とが並行して発生している状態で、屋外の試験場所を撮影した赤外画像を時系列で示す画像図である。これらは、赤外線カメラで動画を撮影して得られた赤外画像である。試験場所には、ガスを噴出させることができる地点SP1がある。地点SP1と比較するために、ガスが噴出しない地点SP2を示している。
画像I1は、太陽光が雲で遮られる直前の時刻T1に撮影された試験場所の赤外画像である。画像I2は、時刻T1から5秒後の時刻T2に撮影された試験場所の赤外画像である。時刻T2は、太陽光が雲で遮られているので、時刻T1と比べて背景の温度が下がっている。
画像I3は、時刻T1から10秒後の時刻T3に撮影された試験場所の赤外画像である。時刻T2から時刻T3まで、太陽光が雲で遮られた状態が継続されているので、時刻T3は、時刻T2と比べて背景の温度が下がっている。
画像I4は、時刻T1から15秒後の時刻T4に撮影された試験場所の赤外画像である。時刻T3から時刻T4まで、太陽光が雲で遮られた状態が継続されているので、時刻T4は、時刻T3と比べて背景の温度が下がっている。
時刻T1から時刻T4までの15秒間で、背景の温度が約4℃下がっている。このため、画像I4は、画像I1と比べて全体的に暗くなっており、背景の温度が低下していることが分かる。
時刻T1後かつ時刻T2前の時刻に、地点SP1において、ガスの噴出を開始させている。噴出されたガスによる温度変化は、わずかである(約0.5℃)。このため、時刻T2、時刻T3、時刻T4では、地点SP1でガスが噴出しているが、噴出されたガスによる温度変化よりも、背景の温度変化の方がはるかに大きいので、画像I2、画像I3、画像I4を見ても地点SP1からガスが出ている様子が分からない。
図4Aは、試験場所の地点SP1の温度変化を示すグラフであり、図4Bは、試験場所の地点SP2の温度変化を示すグラフである。これらのグラフの縦軸は、温度を示している。これらのグラフの横軸は、フレームの順番を示している。例えば、45とは、45番目のフレームを意味する。フレームレートは、30fpsである。よって、1番目のフレームから450番目のフレームまでの時間は、15秒となる。
地点SP1の温度変化を示すグラフと地点SP2の温度変化を示すグラフとは異なる。地点SP2ではガスが噴出していないので、地点SP2の温度変化は、背景の温度変化を示している。これに対して、地点SP1では、ガスが噴出しているので、地点SP1には、ガスが漂っている。このため、地点SP1の温度変化は、背景の温度変化と漏れたガスによる温度変化とを加算した温度変化を示している。
図4Aに示すグラフからは、地点SP1でガスが噴出していることが分かる(すなわち、地点SP1でガス漏れが発生していることが分かる)。しかし、上述したように、図3に示す画像I2、画像I3、画像I4からは、地点SP1でガスが噴出していることが分からない(すなわち、地点SP1でガス漏れが発生していることが分からない)。
このように、噴出されたガス(漏れたガス)による温度変化よりも、背景の温度変化の方がはるかに大きい場合、図3に示す画像I2、画像I3、画像I4を見ても地点SP1からガスが出ている様子が分からない。
この原因は、動画データMD(図1A)には、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データに加えて、この周波数成分データよりも周波数が低く、背景温度の変化を示す低周波成分データD2が含まれるからである。低周波成分データD2で示される像(背景の明暗の変化)により、前記周波数成分データで示される像が見えなくなるのである。図4A及び図4Bを参照して、地点SP1の温度変化を示すグラフに含まれる細かい変化が、前記周波数成分データに対応する。地点SP2の温度変化を示すグラフが低周波成分データD2に対応する。
そこで、画像処理部9(図1A)は、画素の位置がそれぞれ異なる複数の時系列画素データD1(すなわち、動画データMDを構成する複数の時系列画素データD1)を、動画データMDから生成し、複数の時系列画素データD1のそれぞれに対して、低周波成分データD2を除く処理をする。画素の位置がそれぞれ異なる複数の時系列画素データとは、図2を参照して、1番目画素の時系列画素データD1、2番目画素の時系列画素データD1、・・・、M−1番目画素の時系列画素データD1、M番目画素の時系列画素データD1を意味する。
漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データの周波数よりも周波数が高く、高周波ノイズを示す周波数成分データを、高周波成分データD3とする。画像処理部9は、動画データMDを構成する複数の時系列画素データD1のそれぞれに対して、低周波成分データD2を除く処理に加えて、高周波成分データD3を除く処理をする。
このように、画像処理部9は、フレームの単位で低周波成分データD2及び高周波成分データD3を除く処理をするのではなく、時系列画素データD1の単位で低周波成分データD2及び高周波成分データD3を除く処理をする。
ガス検知用画像処理装置3は、赤外画像を利用して、監視画像を生成する。ガス漏れが発生している場合、監視画像には、ガス漏れによりガスが出現している領域を示す像が含まれる。ガス検知用画像処理装置3は、監視画像を基にしてガス漏れを検知する。監視画像の生成方法として、様々な方法があるが、ここでは、監視画像の生成方法の一例を説明する。監視画像は、監視対象及び背景の赤外画像を利用して生成される。図5は、監視画像の生成処理を説明するフローチャートである。
図1A、図2及び図5を参照して、画像処理部9は、動画データMDからM個の時系列画素データD1を生成する(ステップS1)。
画像処理部9は、時系列画素データD1に対して、K個のフレームより少ない第1の所定数のフレームを単位とする単純移動平均を算出することにより時系列画素データD1から抽出されたデータを、低周波成分データD2とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の低周波成分データD2を抽出する(ステップS2)。
第1の所定数のフレームは、例えば、21フレームである。内訳は、ターゲットとなるフレーム、これより前の連続する10フレーム、これより後の連続する10フレームである。第1の所定数は、時系列画素データD1から低周波成分データD2を抽出できる数であればよく、21に限らず、21より多くてもよいし、21より少なくてもよい。
画像処理部9は、時系列画素データD1に対して、第1の所定数(例えば、21)より少ない第3の所定数(例えば、3)のフレームを単位とする単純移動平均を算出することにより時系列画素データD1から抽出されたデータを、高周波成分データD3とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の高周波成分データD3を抽出する(ステップS3)。
図6は、地点SP1(図4A)に対応する画素の時系列画素データD1、時系列画素データD1から抽出された低周波成分データD2、時系列画素データD1から抽出された高周波成分データD3を示すグラフである。グラフの縦軸及び横軸は、図4Aのグラフの縦軸及び横軸と同じである。時系列画素データD1で示される温度は、比較的急に変化し(変化の周期が比較的短く)、低周波成分データD2で示される温度は、比較的緩やかに変化している(変化の周期が比較的長い)。高周波成分データD3は、時系列画素データD1とほぼ重なって見える。
第3の所定数のフレームは、例えば、3フレームである。内訳は、ターゲットとなるフレーム、この直前の1フレーム、この直後の1フレームである。第3の所定数は、時系列画素データから第3の周波数成分を抽出できる数であればよく、3に限定されず、3より多くてもよい。
図1A、図2及び図5を参照して、画像処理部9は、時系列画素データD1とこの時系列画素データD1から抽出された低周波成分データD2との差分を算出して得られるデータを、差分データD4とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の差分データD4を算出する(ステップS4)。
画像処理部9は、時系列画素データD1とこの時系列画素データD1から抽出された高周波成分データD3との差分を算出して得られるデータを、差分データD5とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の差分データD5を算出する(ステップS5)。
図7Aは、差分データD4を示すグラフであり、図7Bは、差分データD5を示すグラフである。これらのグラフの縦軸及び横軸は、図4Aのグラフの縦軸及び横軸と同じである。差分データD4は、図6に示す時系列画素データD1と低周波成分データD2との差分を算出して得られたデータである。図4Aに示す地点SP1でガスの噴出を開始する前において(90番目くらいまでのフレーム)、差分データD4で示される微小な振幅の繰り返しは、主に、二次元イメージセンサー6のセンサーノイズを示している。地点SP1でガスの噴出を開始した後において(90番目以降のフレーム)、差分データD4の振幅及び波形のばらつきが大きくなっている。
差分データD5は、図6に示す時系列画素データD1と高周波成分データD3との差分を算出して得られたデータである。
差分データD4は、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データ及び高周波成分データD3(高周波ノイズを示すデータ)を含む。差分データD5は、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データを含まず、高周波成分データD3を含む。
差分データD4は、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データを含むので、地点SP1でガスの噴出を開始した後において(90番目以降のフレーム)、差分データD4の振幅及び波形のばらつきが大きくなっている。これに対して、差分データD5は、漏れたガスによる温度変化を示す周波数成分データを含まないので、そのようなことはない。差分データD5は、微小な振幅を繰り返している。これが高周波ノイズである。
差分データD4と差分データD5とは、相関しているが、完全に相関していない。すなわち、あるフレームにおいて、差分データD4の値がプラス、差分データD5の値がマイナスとなり、又は、その逆となる場合がある。このため、差分データD4と差分データD5との差分を算出しても、高周波成分データD3を除去できない。高周波成分データD3を除去するには、差分データD4及び差分データD5を引き算できる絶対値のような値に変換する必要がある。
そこで、画像処理部9は、差分データD4に対して、K個のフレームより少ない第2の所定数のフレームを単位とする移動標準偏差を算出して得られるデータを、標準偏差データD6とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の標準偏差データD6を算出する(ステップS6)。なお、移動標準偏差の替わりに、移動分散を算出してもよい。
また、画像処理部9は、差分データD5に対して、K個のフレームより少ない第4の所定数(例えば、21)のフレームを単位とする移動標準偏差を算出して得られるデータを、標準偏差データD7とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の標準偏差データD7を算出する(ステップS7)。移動標準偏差の替わりに、移動分散を用いてもよい。
図8は、標準偏差データD6及び標準偏差データD7を示すグラフである。グラフの横軸は、図4Aのグラフの横軸と同じである。グラフの縦軸は、標準偏差を示している。標準偏差データD6は、図7Aに示す差分データD4の移動標準偏差を示すデータである。標準偏差データD7は、図7Bに示す差分データD5の移動標準偏差を示すデータである。移動標準偏差の算出に用いるフレーム数は、標準偏差データD6及び標準偏差データD7のいずれの場合も、21であるが、統計的に意義がある標準偏差が求められる数であればよく、21に限定されない。
標準偏差データD6及び標準偏差データD7は、標準偏差なので、マイナスの値を含まない。このため、標準偏差データD6及び標準偏差データD7は、差分データD4及差分データD5を引き算できるように変換したデータと見なすことができる。
画像処理部9は、同じ時系列画素データD1から得られた標準偏差データD6と標準偏差データD7との差分を算出して得られるデータを、差分データD8とし、M個の時系列画素データD1のそれぞれに対応するM個の差分データD8を算出する(ステップS8)。
図9は、差分データD8を示すグラフである。グラフの横軸は、図4Aのグラフの横軸と同じである。グラフの縦軸は、標準偏差の差分である。差分データD8は、図8に示す標準偏差データD6と標準偏差データD7との差分を示すデータである。差分データD8は、低周波成分データD2及び高周波成分データD3を除く処理がされたデータである。
画像処理部9は、監視画像を生成する(ステップS9)。すなわち、画像処理部9は、ステップS8で得られたM個の差分データD8で構成される動画を生成する。この動画を構成する各フレームが監視画像である。監視画像は、標準偏差の差分を可視化した画像である。画像処理部9は、ステップS9で得られた動画を表示制御部10に出力する。表示制御部10は、この動画を表示部11に表示させる。この動画に含まれる監視画像として、例えば、図10に示す画像I12及び図11に示す画像I15がある。
図10は、時刻T1のフレームを基にして生成された、画像I10、画像I11及び画像I12を示す画像図である。画像I10は、図5のステップS6で得られたM個の標準偏差データD6で示される動画において、時刻T1のフレームの画像である。画像I11は、図5のステップS7で得られたM個の標準偏差データD7で示される動画において、時刻T1のフレームの画像である。画像I10と画像I11との差分が、画像I12(監視画像)となる。
図11は、時刻T2のフレームを基にして生成された、画像I13、画像I14及び画像I15を示す画像図である。画像I13は、ステップS6で得られたM個の標準偏差データD6で示される動画において、時刻T2のフレームの画像である。画像I14は、ステップS7で得られたM個の標準偏差データD7で示される動画において、時刻T2のフレームの画像である。画像I13と画像I14との差分が、画像I15(監視画像)となる。図10及び図11に示す画像I10〜画像I15のいずれも、いずれも標準偏差を5000倍にした画像である。
図10に示す画像I12は、図4Aに示す地点SP1からガスが噴出される前に撮影された画像なので、画像I12には、地点SP1からガスが出ている様子が現れていない。これに対して、図11に示す画像I15は、地点SP1からガスが噴出されている時刻で撮影された画像なので、画像I15には、地点SP1からガスが出ている様子が現れている。
以上説明したように、実施形態によれば、画像処理部9(図1A)が、赤外画像の動画データMDに含まれる低周波成分データD2を除く処理をして、動画データを生成し、表示制御部10が、この動画データで示される動画(監視画像の動画)を表示部11に表示させる。従って、実施形態によれば、ガス漏れと背景の温度変化とが並行して発生し、背景の温度変化が、漏れたガスによる温度変化よりも大きい場合でも、ガスが漏れている様子を監視画像の動画で表示できる。
センサーノイズは、温度が高くになるに従って小さくなるので、温度に応じて異なる。二次元イメージセンサー6(図1A)において、画素が感知している温度に応じたノイズが、各画素で発生する。すなわち、全ての画素のノイズが同じではない。実施形態によれば、動画から高周波ノイズを除くことができるので、僅かなガス漏れでも表示部11に表示させることができる。
次に、赤外線カメラ2で撮像される動画に移動する雲の像が含まれることが原因で発生するガスの誤検知について説明する。赤外線カメラ2は、背景に空が含まれる角度で設置されていることがある。このような場合、動画に移動する雲の像が写ることがある。図12は、雲が存在している状態の空が写された赤外画像100を示す画像図である。雲と空との温度差は小さいので、雲の像と空の像との差が明確に現れていない。赤外画像100の中央付近に雲の像があり、この像以外が空の像である。一つの地点SP3は、赤外画像100の一つの画素と対応する。
図13は、地点SP3の温度変化を示すグラフである。グラフの横軸及び縦軸は、図4Aのグラフの横軸及び縦軸と同じである。フレームレートは、30fpsなので、10秒間の温度変化のグラフが示されている。地点SP3に雲が位置している状態から、雲が移動し、地点SP3に雲が位置していない状態に変化している。地点SP3での変化の期間は、おおよそ100番目〜150番目のフレームの期間である。この期間の温度変化は、この期間の前後の期間と比べて、温度変化が大きい。
図14は、地点SP3の温度変化を示す時系列画素データD1を基にして生成された差分データD8を示すグラフである。グラフの横軸は、図4Aのグラフの横軸と同じである。グラフの縦軸は、標準偏差の差分を示している。この差分データD8は、地点SP3の温度変化を示す時系列画素データD1に対して、図5に示すステップS2〜ステップS8の処理がされて生成される。おおよそ100番目〜150番目のフレームの期間において、差分データD8が大きくなっている。この期間は、地点SP3に雲が位置している状態から雲が位置しない状態に変化する期間である。
図9を参照して、ガスが出ている期間の差分データD8は、ガスが出ていない期間の差分データD8と比べて大きい。図14に示す差分データD8は、おおよそ100番目〜150番目のフレームの期間において、ガスが出ている期間の差分データD8と同様に大きい。従って、図14に示す差分データD8が得られた場合、ガス検知用画像処理装置3は、ガスと誤検知する可能性がある。なお、雲が移動しない場合、図13で説明した温度変化は発生しないので、誤検知は発生しない。
実施形態は、この誤検知を防止できるようにしている。図15は、実施形態で実行される処理のフローチャートである。
図1A及び図15を参照して、処理部91は、動画データMDを基にして、監視画像の動画を生成する(ステップS100)。詳しく説明すると、処理部91は、動画データMDに対して、図5に示すステップS1〜ステップS9の処理をする。これにより、動画を構成する各フレームは、赤外画像から監視画像となり、監視画像の動画が生成される。監視画像は、例えば、図10に示す画像I12、図11に示す画像I15である。ガス候補が出現していれば、ガス候補が出現している領域を示す領域像が、監視画像に含まれる。ガスが出現している領域を示す像が、領域像になることもあるし、上述した移動する雲を示す像が、領域像になることもある。画像I15は、ガス噴出の開始から2秒後の画像である。画像I15の中央付近に位置する白領域が領域像である。ここでは、領域像は、ガスが出現している領域を示す像である。
実施形態では、ステップS1〜ステップS9の処理で領域像を得ているが、赤外画像に対する画像処理によって、領域像を得る公知の技術(例えば、特許文献1に開示された画像処理)を用いて領域像を得ても良い。
以上説明したように、ステップS100の処理は、赤外画像に対して、領域像を抽出する処理である。領域像を抽出する処理がされた赤外画像が、監視画像である。
ステップS100で生成された動画を構成する各フレーム(各監視画像)に、領域像が含まれているとする。処理部91は、領域像を含む所定領域を各監視画像に設定し、所定領域を第1の画像として取得する(ステップS101)。すなわち、処理部91は、領域像を抽出する処理がされた各赤外画像に、領域像を含む所定領域を設定し、所定領域を第1の画像として取得する。
図16は、赤外線カメラ2が、背景に空が含まれる角度で設置されており、移動する雲が撮像された場合に、実施形態によって生成された第1の画像1Iを説明する説明図である。図16は、監視画像から切り出された第1の画像1Iが示されている。処理部91が、監視画像から第1の画像1Iを自動で切り出してもよいし、ユーザーが、ガス検知システム1を実際に動作させ、ガスと誤認識する反射が発生する領域を確認し、マニュアルで切り出してもよい。後者の場合、ユーザーが、第1の画像1Iに第1の領域像1iが含まれるように、第1の画像1Iのサイズを決定する。この決定されたサイズが、第1の処理部91に予め記憶されている。前者の場合、処理部91が、例えば、図10及び図11に示す監視画像を2値化した後(すなわち、例えば、図9に示す差分データD8及び図14に示す差分データD8を所定のしきい値(例えば、0.02)で2値化した後)、ラベリング処理をして、自動で切り出す。
ステップS100で生成された動画が、例えば、10秒間の動画とする。第1の画像1I−1は、その10秒間が開始する時刻の監視画像に設定された第1の画像1Iである。第1の画像1I−2は、開始時刻から3秒後の監視画像に設定された第1の画像1Iである。第1の画像1I−3は、開始時刻から6秒後の監視画像に設定された第1の画像1Iである。
第1の画像1Iは、監視画像の一部であり、矩形形状を有する。第1の画像1Iの形状は、矩形形状に限定されない。第1の画像1Iを構成する各画素の値は、標準偏差の差分である。第1の画像1Iにおいて、黒画素以外の画素で構成される像が領域像1iである。第1の画像1I−1に含まれる領域像1i−1、第1の画像1I−2に含まれる領域像1i−2、第1の画像1I−3に含まれる領域像1i−3は、移動する雲を示す像である。領域像1iは、時間の経過により移動している。これが雲の移動を示している。
以上説明したように、処理部91は、赤外画像の所定領域から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像1iを含む第1の画像1Iを取得する処理を第1の処理とし、異なる複数の時刻で撮像された複数の赤外画像のそれぞれに関して、第1の処理をして、複数の第1の画像1Iを取得する。
実施形態において、処理部91は、各赤外画像に対して、領域像1iを抽出する処理をし(ステップS100)、この処理がされた各赤外画像に、領域像1iを含む所定領域を設定し、所定領域を第1の画像1Iとして取得している(ステップS101)。変形例として、ユーザーが赤外画像に予め所定領域を設定してもよい。変形例は、ガスが出現する可能性が高い箇所が予め分かっているときに適用される。詳しく説明すると、図1Aを参照して、表示制御部10は、動画データMDで示される動画(赤外画像の動画)を表示部11に表示させている。ユーザーは、入力部12を操作して、表示部11に表示されている赤外画像に所定領域を設定する。
処理部91は、入力部12が操作されて、赤外画像に所定領域が設定されたとき、赤外画像の全体に対して領域像1iを抽出する処理をするのではなく、その所定領域に対して領域像1iを抽出する処理をする。処理部91は、この処理がされた所定領域を第1の画像1Iとして取得する。
変形例によれば、赤外画像の全体でなく、赤外画像に設定された所定領域に対して、領域像1iを抽出する処理をするので、画像処理量を減らすことができる。
実施形態の説明に戻る。領域像1iは、ガスが出現している領域を示す像の可能性もあるし、移動する雲を示す像の可能性もある。領域像1iが移動する雲を示す像の場合、時系列で見れば、領域像1iは移動している。
雲の移動は、短い期間(例えば、10秒間程度)で見ると、雲の形状をほとんど変化させず、かつ、ほぼ一定の速度である。よって、領域像1iが移動する雲を示す像の場合、短い期間で見ると、領域像1iは、その形状をほとんど変化させないで、ほぼ一定の速度で移動する。従って、領域像1iの移動が考慮されて、2つの第1の画像1Iの類似度が算出されると、類似度は比較的高くなる。
これに対して、領域像1iが、ガスが出現している領域を示す像の場合、ガスは同じ箇所から漏れているので、時系列で見れば、領域像1iは移動しないことが多い。ガスは不規則にゆらぐので、領域像1iが移動する雲を示す像の場合と比べて、2つの第1の画像1Iの類似度は低い。
以上より、下記(1)及び(2)の条件が満たされていれば、領域像1iは、ガスが出現している領域を示す像でなく、移動する雲を示す像である可能性が高いので、ガス候補がガスでない可能性が高い。
(1)領域像1iが移動している。
(2)領域像1iの移動が考慮されて、2つの第1の画像1Iの類似度が算出されたとき、類似度が比較的高い。
上述した短い期間中に風向きが大きく変化しなければ、領域像1iの移動方向は、同一性を有する。同一性とは、領域像1iの移動方向が同一、又は、ほぼ同一を意味する。例えば、0秒(開始時刻)から3秒までの期間での領域像1iの移動方向と、0秒から6秒までの期間での領域像1iの移動方向とが、同一、又は、ほぼ同一の場合、領域像1iの移動方向は同一性を有する。
従って、(1)及び(2)の条件が満たされ、かつ、下記(3)の条件が満たされたとき、領域像1iが移動する雲を示す像である可能性がかなり高くなる。
(3)領域像1iの移動方向が同一性を有する。
実施形態では、(1)〜(3)の条件が満たされるとき、領域像1iを、移動する雲を示す像と判定する。これが、ステップS102〜ステップS106の処理である。移動する雲を例にして説明したが、形状をほとんど変えず、かつ、ほぼ一定の速度で移動する被写体についても、同じことが言える。すなわち、(1)〜(3)の条件が満たされたとき、領域像1iが、上記被写体を示す像である可能性がかなり高くなる。なお、(3)を考慮しない態様も可能である。
3つの第1の画像1Iの中から2つの第1の画像1Iが組み合わされて、類似度の算出対象となる複数組が予め設定される。これは、ガス検知用画像処理装置3のメーカーが設定してもよし、ユーザーが設定してもよい。実施形態では、第1の画像1I−1と第1の画像1I−3とで構成される組と、第1の画像1I−1と第1の画像1I−2とで構成される組とを、類似度を算出する対象としている。
決定部92は、2つの第1の画像1I−1,1I−3の位置関係を変えながら、2つの第1の画像1I−1,1I−3の類似度を算出することにより、複数の類似度を取得する(ステップS102)。
ステップS102について詳しく説明する。第1の画像1I−1と第1の画像1I−3とが完全に重なる位置において、第1の画像1I−1の中心が原点(0、0)とする。図17は、第1の画像1I−1の位置が原点のとき、領域像1i−1と領域像1i−3との位置関係を示す模式図である。決定部92は、第1の画像1I−1を所定範囲において移動させ、原点を含む各座標において、第1の画像1I−1と第1の画像1I−3との類似度を算出する。これは、パターンマッチング処理である。類似度は、第1の画像1I−1と第1の画像1I−3とが重なる部分に対して算出されることになる。所定範囲は、例えば、x方向が、−20画素〜+20画素であり、y方向が、−20画素〜+20画素である。以上により、1681個の類似度(=41画素×41画素)が算出される。
類似度の算出方法としては、様々な方法があるが、決定部92は、例えば、式1を用いて、類似度を算出する。式1は、正規化相互相関(NCC:Normalized Cross Correlation)を示している。
Figure 0006508439
I(i,j)は、ここでは、第1の画像1I−1上の座標を示す。T(i,j)は、ここでは、第1の画像1I−3上の座標を示す。iは、x方向の座標値を示す。jは、y方向の座標値を示す。Mは、第1の画像1Iのx方向の画素数を示す。Nは、第1の画像1Iのy方向の画素数を示す。
正規化相互相関は、−1から+1の範囲の値である。第1の画像1I−1と第1の画像1I−3との相関性がない場合、正規化相互相関は、0となる。第1の画像1I−1と第1の画像1I−3とが、正の相関性が強くなるに従って、正規化相互相関は、+1に近づく。第1の画像1I−1と第1の画像1I−3とが、負の相関性が強くなるに従って、正規化相互相関は、−1に近づく。正規化相互相関が、+1に近づくに従って、第1の画像1I−1と第1の画像1I−3との類似度が高くなる。
決定部92は、算出した1681個の類似度を座標と紐付けて記憶する。例えば、第1の画像1I−1の位置が座標(18,−6)のとき、第1の画像1I−1と第1の画像1I−3との類似度が、0.86とする。決定部92は、座標(18,−6)と0.86とを紐付けて、記憶する。
決定部92は、算出した1681個の類似度の中で最大の類似度を決定する(ステップS103)。ここでは、最大の類似度が0.86とする。この類似度が、判定用類似度となる。判定用類似度は、ガス候補がガスか否かの判定に用いられる類似度であり、領域像1iの移動が考慮されて算出された、2つの第1の画像1Iの類似度である。算出された1681個の類似度のうち、高い類似度が判定用類似度となる。ここでは、最大の類似度が判定用類似度とされているが、2番目に高い類似度や3番目に高い類似度が、判定用類似度とされてもよい。
決定部92は、類似度が最大となる座標(すなわち、最大の類似度に紐付けられた座標)を、6秒後の領域像1iの位置として決定する。ここでは、座標(18,−6)が6秒後の領域像1iの位置として決定される。決定部92は、類似度が最大となる座標が、原点の場合、領域像1iが移動していないと決定し、原点と異なる座標の場合、領域像1iが移動していると決定する。ここでは、類似度が最大となる座標が座標(18,−6)なので、決定部92は、領域像1iが移動していると決定する。
決定部92は、原点からその座標(類似度が最大となる座標)への方向を、領域像1iの移動方向(すなわち、雲の移動方向)と決定する(ステップS104)。ここでは、原点から座標(18,−6)への方向が領域像1iの移動方向と決定される。また、領域像1iが6秒間で原点から座標(18,−6)まで移動したことが判別するので、領域像1iの移動速度が判別したことにもなる。
以上説明したように、決定部92は、2つの第1の画像1Iを基にして、領域像1iの移動方向を決定し、決定した移動方向の位置関係で算出された2つの第1の画像1Iの類似度を、ガス候補がガスか否かの判定に用いる判定用類似度として決定する(ステップS102〜ステップS104)。
決定部92は、第1の画像1I−1を所定の座標に移動させ、2つの第1の画像1I−1,1I−2の類似度を算出する(ステップS105)。ステップS105について詳しく説明する。第1の画像1I−1と第1の画像1I−2とが完全に重なる位置において、第1の画像1I−1の中心が原点(0,0)とする。図18は、第1の画像1I−1の位置が原点のとき、領域像1i−1と領域像1i−2との位置関係を示す模式図である。決定部92は、第1の画像1I−1を座標(9,−3)に移動させ、第1の画像1I−1と第1の画像1I−2との類似度を算出する。類似度は、第1の画像1I−1と第1の画像1I−2とが重なる部分に対して算出されることになる。ここでは、類似度は、0.89とする。
座標(9,−3)とした理由は、以下の通りである。座標(18,−6)は、6秒後の領域像1iの位置である。領域像1iが、移動する雲を示す像であれば、領域像1iは、同一方向に、ほぼ一定速度で移動する。よって、3秒後の領域像1iの位置は、(9,−3)と見なすことができる。
このように、決定部92は、領域像1iの移動を考慮して、第1の画像1I−1と第1の画像1I−2との類似度を決定している。この類似度は、判定用類似度となる。実施形態では、第1の画像1I−1と第1の画像1I−3とで構成される組(第1の組)と、第1の画像1I−1と第1の画像1I−2とで構成される組(残りの組)とで、判定用類似度の決定の仕方を異ならせている。しかしながら、第1の画像1I−1と第1の画像1I−2との判定用類似度について、第1の画像1I−1と第1の画像1I−3との判定用類似度と同様の方法で決定することも可能である。この場合、決定部92は、第1の画像1I−1と第1の画像1I−2に対して、ステップS102〜ステップ104の処理をする。
判定部93は、領域像1iが移動する雲を示す像か否かを判定する(ステップS106)。ステップS106について詳しく説明する。判定用類似度が、所定のしきい値(例えば、0.80)を超えていれば、判定用類似度が比較的高いとする。
ステップS103で決定された判定用類似度(すなわち、座標(18,−6)での第1の画像1I−1と第1の画像1I−3との類似度)は、0.86である。判定部93は、この類似度が比較的高いと判定する。
ステップS105で決定された判定用類似度(すなわち、座標(9,−3)での第1の画像1I−1と第1の画像1I−2との類似度)は、0.89である。判定部93は、この類似度が比較的高いと判定する。
ステップS103で決定された判定用類似度が得られる座標が、原点でなく、座標(18,−6)である。判定部93は、領域像1iが移動していると判定する。
0秒(開始時刻)から6秒までの期間での領域像1iの移動方向は、原点から座標(18,−6)であり、0秒から3秒までの期間での領域像1iの移動方向は、原点から座標(9,−3)である。判定部93は、領域像1iの移動方向が同一性を有すると判定する。
以上より、判定部93は、領域像1iが、ガスが出現している領域を示す像でなく、移動する雲を示す像と判定する。この結果、判定部93は、ガス候補をガスでないと判定する(ステップS107)。言い換えれば、判定部93は、ガス候補をノイズと判定する。
このように、判定部93は、判定用類似度、領域像1iが移動しているか否か、及び、領域像1iの移動方向が同一性を有するか否かを基にして、ガス候補がガスか否かを判定する。
次に、ガスが出現している場合について説明する。図19は、ガスが出現している場合に、実施形態によって生成された第1の画像1Iを説明する説明図である。図19に示す各第1の画像1Iは、図16と同じく、10秒間の動画を構成する各フレーム(各監視画像)から取得された第1の画像1Iである。
第1の画像1I−4は、その10秒間が開始する時刻の監視画像に設定された第1の画像1Iである。第1の画像1I−5は、開始時刻から3秒後の監視画像に設定された第1の画像1Iである。第1の画像1I−6は、開始時刻から6秒後の監視画像に設定された第1の画像1Iである。第1の画像1I−4に含まれる領域像1i−4、第1の画像1I−5に含まれる領域像1i−5、第1の画像1I−6に含まれる領域像1i−6は、ガスが出現している領域を示す像である。
図20は、第1の画像1I−4の位置が原点のとき、領域像1i−4と領域像1i−6との位置関係を示す模式図である。決定部92は、第1の画像1I−4と第1の画像1I−6とについて、ステップS102〜S104の処理をする。ここでは、最大の類似度(判定用類似度)が0.74とし、領域像1iの移動方向が原点から座標(−6,2)への方向とする。
決定部92は、第1の画像1I−4と第1の画像1I−5とについて、ステップS105の処理をする。図21は、第1の画像1I−4の位置が原点のとき、領域像1i−4と領域像1i−5との位置関係を示す模式図である。ここでは、決定部92は、第1の画像1I−4を座標(−3、1)に移動させ、第1の画像1I−4と第1の画像1I−5との類似度(判定用類似度)を算出する。類似度が0.65とする。
ステップS103で決定された判定用類似度(すなわち、座標(−6,2)での第1の画像1I−4と第1の画像1I−6との類似度)は、0.74である。判定部93は、この類似度が比較的高くないと判定する。
ステップS105で決定された判定用類似度(すなわち、座標(−3,1)での第1の画像1I−4と第1の画像1I−5との類似度)は、0.65である。判定部93は、この類似度が比較的高くないと判定する。
以上より、判定部93は、領域像1iが、移動する雲を示す像でなく、ガスが出現している領域を示す像と判定する。この結果、判定部93は、ガス候補をガスと判定する(ステップS107)。
なお、実施形態では、式1を用いて類似度を算出している。類似度の算出は、式1に限らない。例えば、類似度の算出に式2が用いられてもよい。式2は、ゼロ平均正規化相互相関(ZNCC:Zero−mean Normalized Cross Correlation)を示している。
Figure 0006508439
実施形態では、3つの第1の画像1Iのうち、1番目の第1の画像1I(第1の画像1I−1,1I−4)と3番目の第1の画像1I(第1の画像1I−3,1I−6)とで構成される組に対して、ステップS102〜ステップS104の処理をし、1番目の第1の画像1Iと2番目の第1の画像1I(第1の画像1I−2,1I−5)とで構成される組に対して、ステップS105の処理をしているが、逆でもよい。
実施形態では、3つの第1の画像1Iのうち、1番目の第1の画像1Iと3番目の第1の画像1Iとで構成される組と、1番目の第1の画像1Iと2番目の第1の画像1Iとで構成される組とを、類似度を算出する対象としている。しかしながら、この組み合わせは、任意である。例えば、1番目の第1の画像1Iと2番目の第1の画像1Iとで構成される組と、2番目の第1の画像1Iと3番目の第1の画像1Iとで構成される組とを、類似度を算出する対象としてもよい。また、組み合わせの数は、2つに限定されず、1つでもよいし、3つでもよい。
実施形態では、3つの第1の画像1Iが用いられるが、第1の画像1Iの数は、3つに限定されず、2つでもよいし、4つ以上でもよい。第1の画像1Iが4つ以上の場合、組み合わせの数を4つ以上にすることができる。
実施形態では、1番目の第1の画像1Iが抽出された赤外画像の撮像時刻を開始時刻とし、2番目の第1の画像1Iが抽出された赤外画像の撮像時刻を3秒後とし、3番目の第1の画像1Iが抽出された赤外画像の撮像時刻を6秒後としている。しかしながら、上述した短い期間内(10秒間程度)であれば、これに限定されない。例えば、2番目の第1の画像1Iが抽出された赤外画像の撮像時刻を4秒後とし、3番目の第1の画像1Iが抽出された赤外画像の撮像時刻を8秒後としてもよい。
(実施形態の纏め)
実施形態の第1態様に係るガス検知用画像処理装置は、赤外画像の所定領域から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得する処理部と、2つの前記第1の画像を基にして前記領域像の移動方向を決定するとともに、決定した前記移動方向へ前記領域像が移動することを考慮して、2つの前記第1の画像の類似度を決定する決定部と、前記決定部が決定した前記類似度、及び、前記領域像が移動しているか否かを基にして、前記ガス候補がガスか否かを判定する判定部と、を備える。
領域像は、ガスが出現した場合に発生する以外に、上述した場合(赤外画像を撮像するカメラが、背景に空が含まれる角度で設置されており、移動する雲が撮像された場合)にも発生する。
領域像は、ガスが出現している領域を示す像の可能性もあるし、移動する雲を示す像の可能性もある。領域像が移動する雲を示す像の場合、時系列で見れば、領域像は移動している。
雲の移動は、短い期間(例えば、10秒間程度)で見た場合、地上から観察すると、雲の形状をほとんど変化させず、かつ、ほぼ一定の速度である。よって、領域像が移動する雲を示す像の場合、短い期間で見ると、領域像は、その形状をほとんど変化させないで、ほぼ一定の速度で移動する。従って、領域像の移動が考慮されて、2つの第1の画像の類似度が算出されると、類似度は比較的高くなる。なお、移動しない雲も赤外画像としては撮像されるが、温度変化を生じないため、ガスとして間違えて検知されることはない。
これに対して、領域像が、配管などの決まったところから漏洩したガスが出現している領域を示す像の場合、ガスは同じ箇所から漏れているので、時系列で見れば、領域像は移動しないことが多い。ガスは不規則にゆらぐので、領域像が移動する雲を示す像の場合と比べて、2つの第1の画像の類似度は低い。
以上より、下記(1)及び(2)の条件が満たされていれば、領域像は、ガスが出現している領域を示す像でなく、移動する雲を示す像である可能性が高いので、ガス候補がガスでない可能性が高い。
(1)領域像が移動している。
(2)領域像の移動が考慮されて、2つの第1の画像の類似度が算出されたとき、類似度が比較的高い。
決定部は、2つの第1の画像を基にして領域像の移動方向を決定するとともに、決定した移動方向へ領域像が移動することを考慮して、2つの第1の画像の類似度を決定する。この決定がされた類似度が、ガス候補がガスか否かの判定に用いられる判定用類似度となる。好ましくは、決定部は、2つの第1の画像の位置関係を変えながら、2つの第1の画像の類似度を算出することにより、複数の類似度を取得し、複数の類似度の中から判定用類似度を決定する。複数の類似度のうち、高い類似度が判定用類似度となる。例えば、決定部は、複数の類似度のうち、最大の類似度を判定用類似度として決定する。最大の類似度に限らず、例えば、2番目に高い類似度や3番目に高い類似度が、判定用類似度として決定されてもよい。
決定部は、例えば、正規化相互相関、又は、ゼロ平均正規化相互相関を用いて類似度を算出する。
判定部は、上記決定がされた類似度(すなわち、判定用類似度)、及び、領域像が移動しているか否かを基にして、ガス候補がガスか否かを判定する。例えば、判定部は、判定用類似度が比較的高く、かつ、領域像が移動している場合、領域像が移動する雲を示す像と見なし、ガス候補がガスでないと判定する。判定部は、例えば、判定用類似度が所定のしきい値を超えているとき、判定用類似度が比較的高いと判定する。
移動する雲を例にして説明したが、形状をほとんど変えず、かつ、ほぼ一定の速度で移動する被写体についても、同じことが言える。以上説明したように、実施形態の第1態様に係るガス検知用画像処理装置によれば、ガスの検知精度を向上させることができる。
なお、複数の第1の画像の数は、2つでもよいし、3つ以上でもよい。第1の画像の数が3つ以上の場合、後で説明するように、領域像の移動方向の同一性を判定することができる。
上記構成において、前記処理部は、異なる3以上の時刻で撮像された3以上の前記赤外画像のそれぞれに関して、前記第1の処理をして、3以上の前記第1の画像を取得し、前記判定部は、3以上の前記第1の画像の中から2つの前記第1の画像が組み合わされて構成される複数組について、各組での前記領域像の移動方向が同一性を有するか否かを、前記ガス候補がガスか否かを判定する条件に加える。
上述した短い期間中に風向きが大きく変化しなければ、領域像の移動方向は、同一性を有する。同一性とは、領域像の移動方向が同一、又は、ほぼ同一を意味する。例えば、0秒から3秒までの期間での領域像の移動方向と、0秒から6秒までの期間での領域像の移動方向とが、同一、又は、ほぼ同一の場合、領域像の移動方向は同一性を有する。
上記決定がされた類似度(判定用類似度)が比較的高く、かつ、領域像が移動しており、かつ、領域像の移動方向が同一性を有する場合、領域像が移動する雲を示す像である可能性がかなり高くなる。そこで、例えば、判定部は、判定用類似度が比較的高く、かつ、領域像が移動しており、かつ、領域像の移動方向が同一性を有する場合、ガス候補がガスでないと判定する。判定部は、領域像の移動方向の同一性を、ガス候補がガスか否かを判定する条件に加えることにより、ガスの検知精度をさらに向上させることができる。なお、判定部は、例えば、判定用類似度が所定のしきい値を超えているとき、判定用類似度が比較的高いと判定する。
上記構成において、前記判定部は、前記複数組のそれぞれの類似度(判定用類似度)を、前記ガス候補がガスか否かを判定する条件に加える。
複数組のそれぞれの判定用類似度が比較的高い場合は、複数組のうち、いずれか1つ以上の組の判定用類似度が比較的高くない場合と比べて、領域像が移動する雲を示す像である可能性が高い。判定部は、例えば、複数組のそれぞれの判定用類似度が比較的高く、かつ、領域像が移動しており、かつ、領域像の移動方向が同一性を有する場合、ガス候補がガスでないと判定する。判定部は、複数組のそれぞれの判定用類似度を、ガス候補がガスか否かを判定する条件に加えることにより、ガスの検知精度をさらに向上させることができる。
複数組のそれぞれの判定用類似度の決定の仕方について説明する。決定部は、複数組を、1つの組である第1の組と残りの組とに分ける。残りの組は、1つでもよいし、2つ以上でもよい。決定部は、第1の組を構成する2つの第1の画像を基にして、第1の組での領域像の移動方向を決定し、決定した移動方向の位置関係で算出された類似度(第1の組を構成する2つの第1の画像の類似度)を、第1の組の判定用類似度として決定する。決定部は、第1の組での領域像の移動方向を残りの組での領域像の移動方向と決定し、決定した移動方向の位置関係で算出された類似度(残りの組を構成する2つの第1の画像の類似度)を、残りの組の判定用類似度として決定する。なお、決定部は、残りの組の判定用類似度を、第1の組の判定用類似度と同じ方法で決定してもよい。例えば、第2の組で説明すると、決定部は、第2の組を構成する2つの第1の画像を基にして、第2の組での領域像の移動方向を決定し、決定した移動方向の位置関係で算出された類似度(第2の組を構成する2つの第1の画像の類似度)を、第2の組の判定用類似度として決定する。
上記構成において、前記処理部は、前記赤外画像に対して、前記領域像を抽出する抽出処理をし、前記抽出処理がされた前記赤外画像に、前記領域像を含む前記所定領域を設定し、前記所定領域を前記第1の画像として取得する。
この構成は、赤外画像の全体に対して、領域像(すなわち、ガス候補が出現している領域を示す像)を抽出する処理をする。領域像の抽出の仕方は、これに限定されず、赤外画像の一部に対して、領域像を抽出する処理がされてもよい。これを以下に示す。
上記構成において、入力部をさらに備え、前記処理部は、前記入力部が操作されて、前記赤外画像に前記所定領域が設定されたとき、前記所定領域に対して前記領域像を抽出する抽出処理をし、前記抽出処理がされた前記所定領域を前記第1の画像として取得する。
この構成は、ガスが出現する可能性が高い箇所が予め分かっているときに適用される。この構成によれば、赤外画像の全体でなく、赤外画像に設定された所定領域に対して、領域像を抽出する処理をするので、画像処理量を減らすことができる。
実施形態の第2態様に係るガス検知用画像処理方法は、赤外画像の所定領域から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得する処理ステップと、2つの前記第1の画像を基にして前記領域像の移動方向を決定するとともに、決定した前記移動方向へ前記領域像が移動することを考慮して、2つの前記第1の画像の類似度を決定する決定ステップと、前記決定ステップで決定された前記類似度、及び、前記領域像が移動しているか否かを基にして、前記ガス候補がガスか否かを判定する判定ステップと、を備える。
実施形態の第2態様に係るガス検知用画像処理方法は、実施形態の第1態様に係るガス検知用画像処理装置を方法の観点から規定しており、実施形態の第1態様に係るガス検知用画像処理装置と同様の作用効果を有する。
実施形態の第3態様に係るガス検知用画像処理プログラムは、赤外画像の所定領域から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得する処理ステップと、2つの前記第1の画像を基にして前記領域像の移動方向を決定するとともに、決定した前記移動方向へ前記領域像が移動することを考慮して、2つの前記第1の画像の類似度を決定する決定ステップと、前記決定ステップで決定された前記類似度、及び、前記領域像が移動しているか否かを基にして、前記ガス候補がガスか否かを判定する判定ステップと、をコンピュータに実行させる。
実施形態の第3態様に係るガス検知用画像処理プログラムは、実施形態の第1態様に係るガス検知用画像処理装置をプログラムの観点から規定しており、実施形態の第1態様に係るガス検知用画像処理装置と同様の作用効果を有する。
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
明細書、クレーム、図面、及び要約を含む、2016年12月27日に提出された日本国特許出願特願2016−252270は、その全体の開示が、その全体において参照によりここに組み込まれる。
本発明によれば、ガス検知用画像処理装置、ガス検知用画像処理方法及びガス検知用画像処理プログラムを提供することができる。

Claims (9)

  1. 赤外画像から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得する処理部と、
    2つの前記第1の画像における前記領域像の移動を考慮して、2つの前記第1の画像の類似度を決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記類似度、及び、前記領域像が移動しているか否かを基にして、前記ガス候補がガスか否かを判定する判定部と、を備える、ガス検知用画像処理装置。
  2. 前記判定部は、前記類似度が所定のしきい値よりも高く、かつ、前記領域像が移動している場合、前記ガス候補がガスでないと判定する、請求項1に記載のガス検知用画像処理装置。
  3. 前記処理部は、異なる3以上の時刻で撮像された3以上の前記赤外画像のそれぞれに関して、前記第1の処理をして、3以上の前記第1の画像を取得し、
    前記判定部は、3以上の前記第1の画像の中から2つの前記第1の画像が組み合わされて構成される複数組について、各組での前記領域像の移動方向が同一性を有するか否かを、前記ガス候補がガスか否かを判定する条件に加える、請求項1又は2に記載のガス検知用画像処理装置。
  4. 前記判定部は、前記複数組のそれぞれの前記類似度を、前記ガス候補がガスか否かを判定する条件に加える、請求項3に記載のガス検知用画像処理装置。
  5. 前記処理部は、前記赤外画像に対して、前記領域像を抽出する抽出処理をし、前記抽出処理がされた前記赤外画像に、前記領域像を含む所定領域を設定し、前記所定領域を前記第1の画像として取得する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガス検知用画像処理装置。
  6. 入力部をさらに備え、
    前記処理部は、前記入力部が操作されて、前記赤外画像に所定領域が設定されたとき、前記所定領域に対して前記領域像を抽出する抽出処理をし、前記抽出処理がされた前記所定領域を前記第1の画像として取得する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガス検知用画像処理装置。
  7. 前記決定部は、正規化相互相関、又は、ゼロ平均正規化相互相関を用いて前記類似度を算出する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のガス検知用画像処理装置。
  8. 赤外画像から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得する処理ステップと、
    2つの前記第1の画像における前記領域像の移動を考慮して、2つの前記第1の画像の類似度を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定された前記類似度、及び、前記領域像が移動しているか否かを基にして、前記ガス候補がガスか否かを判定する判定ステップと、を備える、ガス検知用画像処理方法。
  9. 赤外画像から抽出された、ガス候補が出現している領域を示す領域像を含む第1の画像を取得する第1の処理を、異なる複数の時刻で撮像された複数の前記赤外画像のそれぞれに関して実行し、複数の前記第1の画像を取得する処理ステップと、
    2つの前記第1の画像における前記領域像の移動を考慮して、2つの前記第1の画像の類似度を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定された前記類似度、及び、前記領域像が移動しているか否かを基にして、前記ガス候補がガスか否かを判定する判定ステップと、をコンピュータに実行させるガス検知用画像処理プログラム。
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