JP2001349388A - 自動変速機構 - Google Patents

自動変速機構

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JP2001349388A
JP2001349388A JP2001110671A JP2001110671A JP2001349388A JP 2001349388 A JP2001349388 A JP 2001349388A JP 2001110671 A JP2001110671 A JP 2001110671A JP 2001110671 A JP2001110671 A JP 2001110671A JP 2001349388 A JP2001349388 A JP 2001349388A
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rotation
gear
transmission mechanism
brake
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JP2001110671A
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English (en)
Inventor
Atsushi Mori
篤 森
Takeshi Fukaya
剛 深谷
Kazuhisa Ozaki
和久 尾崎
Yoichi Hayakawa
庸一 早川
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2097Transmissions using gears with orbital motion comprising an orbital gear set member permanently connected to the housing, e.g. a sun wheel permanently connected to the housing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車としての要求を満たすべく、適正な変
速機構全体のギヤレシオ及び各変速段のギヤ比ステップ
を設定することが可能であり、かつコンパクト性の向上
も可能な多段変速機構を提供する。 【解決手段】 1個のシンプルプラネタリギヤIPと1
組のラビニヨタイプのプラネタリギヤPUとを有し、キ
ャリヤCR1とサンギヤS2が連結し、かつキャリヤC
R2が一体に構成されてなる。作動表に示す各クラッチ
C−1〜C−3及びブレーキB−1〜B−2の作動によ
り、速度線図に示す1速〜6速及び後進が得られる。歯
数比λの図に示す設定により、適正なギヤ比幅及びギヤ
比ステップが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
て好適な自動変速機構に係り、詳しくは前進5速、6速
等の多段変速が可能な自動変速機構(ギヤトレイン)に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車は、小型化、高い静粛性及
び燃費の向上、並びに高い出力及び効率化が求められて
おり、これに伴い自動変速機も多段化及び小型化が求め
られている。
【0003】従来、自動変速機の多段化は、3速の主変
速機構部と2速又は3速副変速機構部とを組合せて、前
進5速又はそれ以上の変速段を得ており、また主変速機
構部と副変速機構部とを異なる軸上に配置してカウンタ
ギヤにて連動することにより、軸方向のコンパクト化を
図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記主変速機
構部と副変速機構部とを組合せたものは、前進5速等の
多段変速は得られるとしても、上述した要求されている
自動車性能に対して、変速装置全体のギヤレシオ及び各
変速段のギヤ比ステップを適正に設定することが困難で
あると共に、充分なコンパクト性を満たすことが困難で
ある。
【0005】そこで、本発明は、自動車としての要求を
満たすべく、適正な変速機構全体のギヤレシオ及び各変
速段のギヤ比ステップを設定することが可能であり、か
つコンパクト性の向上も可能な多段変速機構を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は
(図1ないし図7参照)、入力部(IN)に連結する要
素を有すると共に少なくとも1個の歯数比からなる入力
側プラネタリギヤ(IP)と、出力部(OUT)に連結
する要素を有すると共に少なくとも2個の歯数比を有
し、摩擦係合要素の係脱により複数の変速段を有する連
結プラネタリギヤユニット(PU)と、を備え、前記入
力側プラネタリギヤ(IP)は、前記入力部(IN)に
連結する要素(図1及び図7のR1、図2,図4,図5
及び図6のS1、図3のCR1)と、回転が固定される
要素(図1,図3及び図7のS1、図2,図5及び図6
のR1、図4のCR1)と、前記連結プラネタリギヤユ
ニット(PU)に回転を出力する要素(図1,図2,図
5,図6及び図7のCR1、図3,図4のR1)と、を
有し、前記回転を出力する要素(図1,図2,図5,図
6及び図7のCR1、図3,図4のR1)を第1摩擦係
合要素(図1,図2,図3及び図4のC−2、図5,図
6及び図7のC−1)により前記連結プラネタリギヤユ
ニット(PU)に出力自在とし、前記連結プラネタリギ
ヤユニット(PU)は、前記入力側プラネタリギヤ(I
P)の前記回転を出力する要素(図1,図2,図5,図
6及び図7のCR1、図3,図4のR1)に連結すると
共に、係止手段(図1,図2,図3,図4,図5及び図
7のB−2、図6のB−1,B−2)により固定自在と
なる第1サンギヤ(S2)と、前記入力部(IN)に第
2クラッチ(図1,図2,図3及び図4のC−1、図
5,図6及び図7のC−3)を介在して連結する第2サ
ンギヤ(S3)と、前記入力部(IN)に第3クラッチ
(図1,図2,図3及び図4のC−3、図5,図6及び
図7のC−2)を介在して連結すると共に第1ブレーキ
(図1,図2,図3及び図4のB−1、図5,図6及び
図7のB−4)に連結するキャリヤ(CR2)と、出力
部(OUT)に連結するリングギヤ(R3)と、を有
し、前記第1摩擦係合要素、第2、第3クラッチ、係止
手段及び第1ブレーキの切換えにより少なくとも前進5
速及び後進1速を達成してなることを特徴とする、自動
変速機構にある。
【0007】請求項2に係る本発明は(図1ないし図7
参照)、前記第1摩擦係合要素は、前記入力部(IN)
と前記入力部(IN)に連結する要素(図7のR1、図
5及び図6のS1)との間、又は前記回転を出力する要
素(図1及び図2のCR1、図3及び図4のR1)と前
記連結プラネタリギヤユニット(PU)との間に、介在
して前記連結プラネタリギヤユニット(PU)に出力自
在とする第1クラッチ(図1,図2,図3及び図4のC
−2、図5及び図6のC−1)である、請求項1記載の
自動変速機構にある。
【0008】請求項3に係る本発明は(図5及び図7参
照)、前記回転が固定される要素(図5のR1、図7の
S1)を固定自在にする第2ブレーキ(B−1)と、前
記第2ブレーキ(B−1)と並列に配設される第1ワン
ウェイクラッチ(F−1)と、前記入力部(IN)に連
結する要素(図5のS1、図7のR1)に連結して配設
され、第3ブレーキ(B−3)により係合自在となる第
2ワンウェイクラッチ(F−2)と、前記第1ブレーキ
(B−4)と並列に配設される第3ワンウェイクラッチ
(F−3)と、を有してなる、請求項1または2記載の
自動変速機構にある。
【0009】請求項4に係る本発明は(図5及び図7参
照)、前記第1サンギヤ(S2)を固定する前記係止手
段が、前記第1サンギヤ(S2)に連結する第4ブレー
キ(B−2)である、請求項1ないし3のいずれか記載
の自動変速機構にある。
【0010】請求項5に係る本発明は(図6参照)、前
記第1サンギヤ(S2)を固定する前記係止手段が、前
記入力部(IN)に連結する要素(S1)に連結する第
4ブレーキ(B−2)と、前記回転が固定される要素
(R1)を固定自在にする第2ブレーキ(B−1)と、
であり、前記第2ブレーキ(B−1)と並列に配設され
る第1ワンウェイクラッチ(F−1)と、前記第4ブレ
ーキ(B−2)と並列に配設され、第3ブレーキ(B−
3)により係合自在となる第2ワンウェイクラッチ(F
−2)と、前記第1ブレーキ(B−4)と並列に配設さ
れる第3ワンウェイクラッチ(F−3)と、を有してな
る、請求項1または2記載の自動変速機構。
【0011】請求項6に係る本発明は(図1ないし図7
参照)、前記キャリヤ(CR2)は、前記第1サンギヤ
(S2)と前記第2サンギヤ(S3)とに噛合するロン
グピニオンを支持してなる、請求項1ないし5のいずれ
か記載の自動変速機構にある。
【0012】請求項7に係る本発明は(図1ないし図7
参照)、前記出力部(OUT)に連結するリングギヤ
(R3)は、後端部分に配置されてなる、請求項1ない
し6のいずれか記載の自動変速機構にある。
【0013】請求項8に係る本発明は(図5,図6及び
図7参照)、前記第1ワンウェイクラッチ(F−1)及
び第2ワンウェイクラッチ(F−2)は、比較的低速段
(例えば2速)に共に係合し、前記第1サンギヤ(S
2)の一方向の回転を規制してなる、請求項3ないし7
のいずれか記載の自動変速機構にある。
【0014】請求項9に係る本発明は(図6参照)、前
記第2ブレーキ(B−1)及び第4ブレーキ(B−2)
は、比較的低速段(例えば2速)に共に係合し、前記第
1サンギヤ(S2)の回転を固定してなる、請求項5な
いし8のいずれか記載の自動変速機構にある。
【0015】請求項10に係る本発明は(図5及び図6
参照)、前記第2ワンウェイクラッチ(F−2)は、前
記第1ワンウェイクラッチ(F−1)の内径側に配設さ
れてなる、請求項8または9記載の自動変速機構にあ
る。
【0016】請求項11に係る本発明は(図5,図6及
び図7参照)、前記キャリヤ(CR2)は、前記第3ワ
ンウェイクラッチ(F−3)のインナーレースを一体に
構成してなる、請求項3ないし10のいずれか記載の自
動変速機構にある。
【0017】請求項12に係る本発明は(図5,図6及
び図7参照)、前記入力部(IN)に連結する要素(S
1)は、前記第2ワンウェイクラッチ(F−2)のイン
ナーレースを一体に構成してなる、請求項3ないし11
のいずれか記載の自動変速機構にある。
【0018】請求項13に係る本発明は(図1,図7及
び図8参照)、前記入力部(IN)に連結する要素は、
前記入力側プラネタリギヤ(IP)のリングギヤ(R
1)であり、前記回転を出力する要素は、前記入力側プ
ラネタリギヤ(IP)のキャリヤ(CR1)である、請
求項1ないし12のいずれか記載の自動変速機構。
【0019】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、これは、発明の理解を容易に
するための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成
に何等影響を及ぼすものではない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。なお、各図において、ギヤ
トレインのスケルトン図、その作動表とギヤ比及びその
速度線図を示してあるが、これは、各自動変速機の骨格
部分を模式的に示したものであり、必要に応じてワンウ
ェイクラッチ等を配置してもよいことは勿論であり、ま
た速度線図は、必ずしもギヤ比に対応したスケールにて
記載されているものではない。また、各自動変速機構
は、その入力側にてエンジンとの間にトルクコンバータ
が配置されており、また出力側にディファレンシャル装
置、カウンタギヤ及び簡単な変速装置等が配置されて、
全体として車輌用自動変速機を構成するものである。
【0021】図1に示す自動変速機構は、入力側プラネ
タリギヤIPがシンプルプラネタリギヤからなり、連結
プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのものか
らなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、リン
グギヤR1が入力部である入力軸(以下、単に「入力
軸」とする。)INに、連結し、かつサンギヤS1がケ
ースに直接連結し、連結プラネタリギヤユニットPU
は、その共通ピニオンであるロングピニオンP2がサン
ギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつショー
トピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上記リ
ングギヤR3が出力部である出力軸(以下、単に「出力
軸」とする。)OUTに連結している。
【0022】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2がサンギヤS2にそれぞれ連結して
いる。また、入力側プラネタリギヤIPと連結プラネタ
リギヤユニットPUとはキャリヤCR1とサンギヤS2
がクラッチC−2を介して連結しており、かつクラッチ
C−1が入力軸INとサンギヤS3との間に、クラッチ
C−3が入力軸INとキャリヤCR2との間にそれぞれ
介在している。
【0023】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速〜4速にあっ
ては、入力軸INの回転がクラッチC−1を介してサン
ギヤS3に伝達され、かつ3速にあってはクラッチC−
2を介してキャリヤCR1の減速回転でサンギヤS2が
規制され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
3の係合に基づき直結回転が出力される。そして、5速
にあっては、直接回転がクラッチC−3を介してキャリ
ヤCR2に伝達されると共に、クラッチC−2の係合に
よりサンギヤS2が減速され、また6速にあっては、ク
ラッチC−3を介してキャリヤCR2に直接回転が伝達
される。また、後進では、クラッチC−2の係合によ
り、キャリヤCR1からの減速回転がギヤユニットPU
のサンギヤS2に伝達される。ここで、歯数比を、図に
示すように、λ1(S1/R1)=0.65、λ2(S
2/R3)=0.65、λ3(S3/R3)=0.30
に設定すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比
幅4.187が得られる。
【0024】図2に示す自動変速機構は、入力側プラネ
タリギヤIPがシンプルプラネタリギヤからなり、連結
プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのものか
らなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、サン
ギヤS1が入力軸INに、連結し、かつリングギヤR1
がケースに直接連結し、連結プラネタリギヤユニットP
Uは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2がサ
ンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつショ
ートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上記
リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0025】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2がキャリヤCR1及びサンギヤS2
にそれぞれ連結している。また、入力側プラネタリギヤ
IPと連結プラネタリギヤユニットPUとはキャリヤC
R1とサンギヤS2がクラッチC−2を介して連結して
おり、かつクラッチC−1が入力軸INとサンギヤS3
との間に、クラッチC−3が入力軸INとキャリヤCR
2との間にそれぞれ介在している。
【0026】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速〜4速にあっ
ては、入力軸INの回転がクラッチC−1を介してサン
ギヤS3に伝達され、かつ3速にあってはクラッチC−
2を介してキャリヤCR1の減速回転でサンギヤS2が
規制され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
3の係合に基づき直結回転が出力される。そして5速に
あっては、直接回転がクラッチC−3を介してキャリヤ
CR2に伝達されると共に、クラッチC−2を介してサ
ンギヤS2が減速され、また6速にあっては、クラッチ
C−3を介してキャリヤCR2に直接回転が伝達され
る。また、後進では、クラッチC−2の係合により、キ
ャリヤCR1からの減速回転がギヤユニットPUのサン
ギヤS2に伝達される。ここで、歯数比を、図に示すよ
うに、λ1(S1/R1)=0.650、λ2(S3/
R3)=0.300、λ3(S2/R3)=0.650
に設定すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比
幅4.649が得られる。
【0027】図3に示す自動変速機構は、入力側プラネ
タリギヤIPがデュアルプラネタリギヤからなり、連結
プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのものか
らなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、キャ
リヤCR1が入力軸INに、連結し、かつサンギヤS1
がケースに直接連結し、連結プラネタリギヤユニットP
Uは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2がサ
ンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつショ
ートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上記
リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0028】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2が一体のリングギヤR1及びサンギ
ヤS2にそれぞれ連結している。また、入力側プラネタ
リギヤIPと連結プラネタリギヤユニットPUとはリン
グギヤR1とサンギヤS2がクラッチC−2を介して連
結しており、かつクラッチC−1が入力軸INとサンギ
ヤS3との間に、クラッチC−3が入力軸INとキャリ
ヤCR2との間にそれぞれ介在している。
【0029】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速〜4速にあっ
ては、入力軸INの回転がクラッチC−1を介してサン
ギヤS3に伝達され、かつ3速にあってはクラッチC−
2を介してリングギヤR1の減速回転でサンギヤS2が
規制され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
3の係合に基づき直結回転が出力される。そして5速に
あっては、直接回転がクラッチC−3を介してキャリヤ
CR2に伝達されると共に、クラッチC−2を介してサ
ンギヤS2が減速され、また6速にあっては、クラッチ
C−3を介してキャリヤCR2に直接回転が伝達され
る。また、後進では、クラッチC−2の係合により、入
力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達され
る。ここで、歯数比を、図に示すように、λ1(S1/
R1)=0.55、λ2(S3/R3)=0.30、λ
3(S2/R3)=0.65に設定すると、作動表に示
すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.522が得られる。
【0030】図4に示す自動変速機構は、入力側プラネ
タリギヤIPがデュアルプラネタリギヤからなり、連結
プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのものか
らなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、サン
ギヤS1が入力軸INに、連結し、かつキャリヤCR1
がケースに直接連結し、連結プラネタリギヤユニットP
Uは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2がサ
ンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつショ
ートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上記
リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0031】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2が一体のリングギヤR1及びサンギ
ヤS2にそれぞれ連結している。また、入力側プラネタ
リギヤIPと連結プラネタリギヤユニットPUとはリン
グギヤR1とサンギヤS2がクラッチC−2を介して連
結しており、かつクラッチC−1が入力軸INとサンギ
ヤS3との間に、クラッチC−3が入力軸INとキャリ
ヤCR2との間にそれぞれ介在している。
【0032】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速〜4速にあっ
ては、入力軸INの回転がクラッチC−1を介してサン
ギヤS3に伝達され、かつ3速にあってはクラッチC−
2を介してリングギヤR1の減速回転でサンギヤS2が
規制され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
3の係合に基づき直結回転が出力される。そして5速に
あっては、直接回転がクラッチC−3を介してキャリヤ
CR2に伝達されると共に、クラッチC−2の係合によ
りサンギヤS2が減速され、また6速にあっては、クラ
ッチC−3を介してキャリヤCR2に直接回転が伝達さ
れる。また、後進では、クラッチC−2の係合により、
入力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達さ
れる。ここで、歯数比を、図に示すように、λ1(S1
/R1)=0.45、λ2(S3/R3)=0.30、
λ3(S2/R3)=0.65に設定すると、作動表に
示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.522が得られ
る。
【0033】ついで、図5に示す自動変速機構につい
て、図に沿って詳細説明する。図5に示す自動変速機構
は、図1、図2、図3及び図4に示す自動変速機構を一
部変更したものである。
【0034】図5のスケルトン図に示すように、該自動
変速機構は、入力側プラネタリギヤIPがシンプルプラ
ネタリギヤからなり、連結プラネタリギヤユニットPU
がラビニヨタイプのものからなるものである。入力側プ
ラネタリギヤIPは、サンギヤ(入力部に連結する要
素)S1とキャリヤ(回転を出力する要素)CR1とリ
ングギヤ(回転が固定される要素)R1とを有してい
る。サンギヤS1は、(第1)クラッチC−1を介在し
て入力軸(入力部)INに連結されており、(第3)ブ
レーキB−3により係合自在となる(第2)ワンウェイ
クラッチF−2が配設されて一方向の回転が規制されて
いる。リングギヤR1は、(第2)ブレーキB−1に連
結されて回転が固定自在であると共に、該ブレーキB−
1と並列に配設された(第1)ワンウェイクラッチF−
1により一方向の回転が規制されている。キャリヤCR
1は、連結プラネタリギヤユニットPUが有する(第
1)サンギヤS2に連結されている。
【0035】連結プラネタリギヤPUは、上記キャリヤ
CR1に連結されたサンギヤS2、(第2)サンギヤS
3、キャリヤCR2及びリングギヤR3を有している。
サンギヤS2は、上記キャリヤCR1に連結されている
と共に、(第4)ブレーキB−2に連結されて固定自在
となっている。サンギヤS3は、入力軸INに(第2)
クラッチC−3を介在して連結されて該入力軸INに係
合自在となっている。キャリヤCR2は、入力軸INに
(第3)クラッチC−2を介在して連結されて該入力軸
INと係合自在になっている。また、キャリヤCR2
は、(第1)ブレーキB−4に連結されて固定自在にな
っていると共に、該ブレーキB−4と並列に配設された
(第3)ワンウェイクラッチF−3の係合により一方向
の回転が規制されている。そして、リングギヤR3は、
出力軸(出力部)OUTに連結されている。
【0036】ついで、図5の作動表及び速度線図に沿っ
て、自動変速機構の作動について説明する。なお、歯数
比は、λ1(S1/CR1)=0.641、λ2(S3
/R3)=0.297、λ3(S2/R3)=0.64
4、にそれぞれ設定する。
【0037】1速では、クラッチC−3を係合してサン
ギヤS3に入力軸INからの入力回転を入力する。一
方、ワンウェイクラッチF−3を係合してキャリヤCR
2の一方向の回転を固定する。そして、キャリヤCR2
の固定とサンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に
入力し、ギヤ比3.364の正転回転を出力する。な
お、エンジンブレーキ時は、ブレーキB−4を係止し
て、キャリヤCR2を固定し、1速の状態を維持する。
【0038】2速では、ブレーキB−3を係止してワン
ウェイクラッチF−2を係合し、サンギヤS1の一方向
の回転を固定すると共に、ワンウェイクラッチF−1を
係合してリングギヤR1の一方向(キャリヤCR1、サ
ンギヤS1を介してワンウェイクラッチF−2の固定す
る回転方向と同方向)の回転を固定し、つまり、ワンウ
ェイクラッチF−1,F−2の係合により、キャリヤC
R1介してサンギヤS2の一方向の回転を固定する。一
方、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸I
Nからの入力回転を入力する。そして、固定されたサン
ギヤS2とサンギヤS3の入力回転とによりキャリヤC
R2に減速回転を出力し、キャリヤCR2の減速回転と
サンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に入力し、
ギヤ比1.926の正転回転を出力する。なお、エンジ
ンブレーキ時は、ブレーキB−2を係止してサンギヤS
2を固定し、2速の状態を維持する。
【0039】3速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS1に入力すると共
に、ワンウェイクラッチF−1を係合してリングギヤR
1の一方向の回転を固定する。そして、固定されたリン
グギヤR1とサンギヤS1の入力回転とにより、キャリ
ヤCR1を介してサンギヤS2に減速回転を入力する。
一方、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸
INからの入力回転を入力する。そして、サンギヤS2
の減速回転とサンギヤS3の入力回転とによりキャリヤ
CR2に減速回転を出力し、キャリヤCR2の減速回転
とサンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に入力
し、ギヤ比1.414の正転回転を出力する。なお、エ
ンジンブレーキ時は、ブレーキB−1を係止してリング
ギヤR1を固定し、3速の状態を維持する。
【0040】4速では、クラッチC−2を係合してキャ
リヤCR2に入力軸INからの入力回転を入力すると共
に、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸I
Nからの入力回転を入力する。それにより、キャリヤC
R2とサンギヤS3とが同じ正転回転となって、つまり
直結回転をリングギヤR3に入力し、ギヤ比1.000
の正転回転を出力する。
【0041】5速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS1に入力し、ブレー
キB−1を係止してリングギヤR1の回転を固定する。
そして、固定されたリングギヤR1とサンギヤS1の入
力回転とにより、キャリヤCR1を介してサンギヤS2
に減速回転を入力する。一方、クラッチC−2を係合し
てキャリヤCR2に入力軸INからの入力回転を入力す
る。そして、サンギヤS2の減速回転とキャリヤCR2
の入力回転とをリングギヤR3に入力し、ギヤ比0.7
18の正転回転を出力する。
【0042】なお、6速では、ブレーキB−2を係止し
てサンギヤS2を固定する。一方、クラッチC−2を係
合してキャリヤCR2に入力軸INからの入力回転を入
力する。そして、固定されたサンギヤS2とキャリヤC
R2の入力回転とをリングギヤR3に入力し、ギヤ比
0.608の正転回転を出力する。
【0043】後進では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS1に入力すると共
に、ブレーキB−1を係止してリングギヤR1の回転を
固定する。そして、固定されたリングギヤR1とサンギ
ヤS1の入力回転とにより、キャリヤCR1を介してサ
ンギヤS2に減速回転を入力する。一方、ブレーキB−
4を係止してキャリヤCR2の回転を固定する。そし
て、サンギヤS2の減速回転と固定されたキャリヤCR
2とをリングギヤR3に入力し、ギヤ比2.523の逆
転回転を出力する。
【0044】以上のように、図5に示す自動変速機構
は、1速から5速ないし6速の適正なギヤ比、ギヤ比ス
テップ、ギヤ比幅4.685を得ることができ、前進5
速ないし6速の多段変速を可能とすることと相俟って、
燃費の向上も可能とすることができる。そして、本自動
変速機構は、1速ないし3速の変速において、ワンウェ
イクラッチF−1,F−2,F−3が介在する形で変速
を行うので、例えばクラッチ又はブレーキの掴み換え
(切換え)による変速に対して、円滑に変速を行うこと
ができる。
【0045】ついで、図6に示す自動変速機構につい
て、図に沿って詳細説明する。図6に示す自動変速機構
は、図1、図2、図3、図4及び図5に示す自動変速機
構を一部変更したものである。
【0046】図6のスケルトン図に示すように、該自動
変速機構は、入力側プラネタリギヤIPがシンプルプラ
ネタリギヤからなり、連結プラネタリギヤユニットPU
がラビニヨタイプのものからなるものである。入力側プ
ラネタリギヤIPは、サンギヤ(入力部に連結する要
素)S1とキャリヤ(回転を出力する要素)CR1とリ
ングギヤ(回転が固定される要素)R1とを有してい
る。サンギヤS1は、(第1)クラッチC−1を介在し
て入力軸(入力部)INに連結されており、(第4)ブ
レーキB−2に連結されて回転が固定自在であると共
に、(第3)ブレーキB−3により係合自在となる(第
2)ワンウェイクラッチF−2が、該ブレーキB−2と
並列に配設されて一方向の回転が規制されている。リン
グギヤR1は、(第2)ブレーキB−1に連結されて回
転が固定自在であると共に、該ブレーキB−1と並列に
配設された(第1)ワンウェイクラッチF−1により一
方向の回転が規制されている。キャリヤCR1は、連結
プラネタリギヤユニットPUが有する(第1)サンギヤ
S2に連結されている。
【0047】連結プラネタリギヤPUは、上記キャリヤ
CR1に連結されたサンギヤS2、(第2)サンギヤS
3、キャリヤCR2及びリングギヤR3を有している。
サンギヤS2は、上述のようにキャリヤCR1に連結さ
れている。サンギヤS3は、入力軸INに(第2)クラ
ッチC−3を介在して連結されて該入力軸INに係合自
在となっている。キャリヤCR2は、入力軸INに(第
3)クラッチC−2を介在して連結されて該入力軸IN
と係合自在になっている。また、キャリヤCR2は、
(第1)ブレーキB−4に連結されて固定自在になって
いると共に、該ブレーキB−4と並列に配設された(第
3)ワンウェイクラッチF−3の係合により一方向の回
転が規制されている。そして、リングギヤR3は、出力
軸(出力部)OUTに連結されている。
【0048】ついで、図6の作動表及び速度線図に沿っ
て、自動変速機構の作動について説明する。なお、歯数
比は、λ1(S1/CR1)=0.641、λ2(S3
/R3)=0.297、λ3(S2/R3)=0.64
4、にそれぞれ設定する。
【0049】1速では、クラッチC−3を係合してサン
ギヤS3に入力軸INからの入力回転を入力する。一
方、ワンウェイクラッチF−3を係合してキャリヤCR
2の一方向の回転を固定する。そして、キャリヤCR2
の固定とサンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に
入力し、ギヤ比3.364の正転回転を出力する。な
お、エンジンブレーキ時は、ブレーキB−4を係止し
て、キャリヤCR2を固定し、1速の状態を維持する。
【0050】2速では、ブレーキB−3を係止してワン
ウェイクラッチF−2を係合し、サンギヤS1の一方向
の回転を固定すると共に、ワンウェイクラッチF−1を
係合してリングギヤR1の一方向(キャリヤCR1、サ
ンギヤS1を介してワンウェイクラッチF−2の固定す
る回転方向と同方向)の回転を固定し、つまり、ワンウ
ェイクラッチF−1,F−2の係合により、キャリヤC
R1介してサンギヤS2の一方向の回転を固定する。一
方、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸I
Nからの入力回転を入力する。そして、固定されたサン
ギヤS2とサンギヤS3の入力回転とによりキャリヤC
R2に減速回転を出力し、キャリヤCR2の減速回転と
サンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に入力し、
ギヤ比1.926の正転回転を出力する。なお、エンジ
ンブレーキ時は、ブレーキB−1を係止してリングギヤ
R1を固定すると共にブレーキB−2を係止してサンギ
ヤS1を固定して、キャリヤCR1を介してサンギヤS
2を固定し、2速の状態を維持する。
【0051】3速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS1に入力すると共
に、ワンウェイクラッチF−1を係合してリングギヤR
1の一方向の回転を固定する。そして、固定されたリン
グギヤR1とサンギヤS1の入力回転とにより、キャリ
ヤCR1を介してサンギヤS2に減速回転を入力する。
一方、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸
INからの入力回転を入力する。そして、サンギヤS2
の減速回転とサンギヤS3の入力回転とによりキャリヤ
CR2に減速回転を出力し、キャリヤCR2の減速回転
とサンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に入力
し、ギヤ比1.414の正転回転を出力する。なお、エ
ンジンブレーキ時は、ブレーキB−1を係止してリング
ギヤR1を固定し、3速の状態を維持する。
【0052】4速では、クラッチC−2を係合してキャ
リヤCR2に入力軸INからの入力回転を入力すると共
に、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸I
Nからの入力回転を入力する。それにより、キャリヤC
R2とサンギヤS3とが同じ正転回転となって、つまり
直結回転をリングギヤR3に入力し、ギヤ比1.000
の正転回転を出力する。
【0053】5速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS1に入力し、ブレー
キB−1を係止してリングギヤR1の回転を固定する。
そして、固定されたリングギヤR1とサンギヤS1の入
力回転とにより、キャリヤCR1を介してサンギヤS2
に減速回転を入力する。一方、クラッチC−2を係合し
てキャリヤCR2に入力軸INからの入力回転を入力す
る。そして、サンギヤS2の減速回転とキャリヤCR2
の入力回転とをリングギヤR3に入力し、ギヤ比0.7
18の正転回転を出力する。
【0054】なお、6速では、ブレーキB−2を係止し
てサンギヤS1の回転を固定すると共に、ブレーキB−
1を係合してリングギヤR1の回転を固定し、つまり、
ブレーキB−1,B−2の係合により、キャリヤCR1
介してサンギヤS2の回転を固定する。一方、クラッチ
C−2を係合してキャリヤCR2に入力軸INからの入
力回転を入力する。そして、固定されたサンギヤS2と
キャリヤCR2の入力回転とをリングギヤR3に入力
し、ギヤ比0.608の正転回転を出力する。
【0055】後進では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS1に入力すると共
に、ブレーキB−1を係止してリングギヤR1の回転を
固定する。そして、固定されたリングギヤR1とサンギ
ヤS1の入力回転とにより、キャリヤCR1を介してサ
ンギヤS2に減速回転を入力する。一方、ブレーキB−
4を係止してキャリヤCR2の回転を固定する。そし
て、サンギヤS2の減速回転と固定されたキャリヤCR
2とをリングギヤR3に入力し、ギヤ比2.523の逆
転回転を出力する。
【0056】以上のように、図6に示す自動変速機構
は、1速から5速ないし6速の適正なギヤ比、ギヤ比ス
テップ、ギヤ比幅4.685を得ることができ、前進5
速ないし6速の多段変速を可能とすることと相俟って、
燃費の向上も可能とすることができる。そして、本自動
変速機構は、1速ないし3速の変速において、ワンウェ
イクラッチF−1,F−2,F−3が介在する形で変速
を行うので、例えばクラッチ又はブレーキの掴み換え
(切換え)による変速に対して、円滑に変速を行うこと
ができる。
【0057】ついで、図7に示す自動変速機構につい
て、図に沿って詳細説明する。図7に示す自動変速機構
は、図1、図2、図3、図4、図5及び図6に示す自動
変速機構を一部変更したものである。
【0058】図7のスケルトン図に示すように、該自動
変速機構は、入力側プラネタリギヤIPがシンプルプラ
ネタリギヤからなり、連結プラネタリギヤユニットPU
がラビニヨタイプのものからなるものである。入力側プ
ラネタリギヤIPは、サンギヤ(回転が固定される要
素)S1とキャリヤ(回転を出力する要素)CR1とリ
ングギヤ(入力部に連結する要素)R1とを有してい
る。リングギヤR1は、(第1)クラッチC−1を介在
して入力軸(入力部)INに連結されており、(第3)
ブレーキB−3により係合自在となる(第2)ワンウェ
イクラッチF−2が配設されて一方向の回転が規制され
ている。サンギヤS1は、(第2)ブレーキB−1に連
結されて回転が固定自在であると共に、該ブレーキB−
1と並列に配設された(第1)ワンウェイクラッチF−
1により一方向の回転が規制されている。キャリヤCR
1は、連結プラネタリギヤユニットPUが有する(第
1)サンギヤS2に連結されている。
【0059】連結プラネタリギヤPUは、上記キャリヤ
CR1に連結されたサンギヤS2、(第2)サンギヤS
3、キャリヤCR2及びリングギヤR3を有している。
サンギヤS2は、上記キャリヤCR1に連結されている
と共に、(第4)ブレーキB−2に連結されて固定自在
となっている。サンギヤS3は、入力軸INに(第2)
クラッチC−3を介在して連結されて該入力軸INに係
合自在となっている。キャリヤCR2は、入力軸INに
(第3)クラッチC−2を介在して連結されて該入力軸
INと係合自在になっている。また、キャリヤCR2
は、(第1)ブレーキB−4に連結されて固定自在にな
っていると共に、該ブレーキB−4と並列に配設された
(第3)ワンウェイクラッチF−3の係合により一方向
の回転が規制されている。そして、リングギヤR3は、
出力軸(出力部)OUTに連結されている。
【0060】ついで、図7の作動表及び速度線図に沿っ
て、自動変速機構の作動について説明する。なお、歯数
比は、λ1(S1/CR1)=0.65、λ2(S2/
R3)=0.65、λ3(S3/R3)=0.30、に
それぞれ設定する。
【0061】1速では、クラッチC−3を係合してサン
ギヤS3に入力軸INからの入力回転を入力する。一
方、ワンウェイクラッチF−3を係合してキャリヤCR
2の一方向の回転を固定する。そして、キャリヤCR2
の固定とサンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に
入力し、ギヤ比3.333の正転回転を出力する。な
お、エンジンブレーキ時は、ブレーキB−4を係止し
て、キャリヤCR2を固定し、1速の状態を維持する。
【0062】2速では、ブレーキB−3を係止してワン
ウェイクラッチF−2を係合し、リングギヤR1の一方
向の回転を固定すると共に、ワンウェイクラッチF−1
を係合してサンギヤS1の一方向(キャリヤCR1、リ
ングギヤR1を介してワンウェイクラッチF−2の固定
する回転方向と同方向)の回転を固定し、つまり、ワン
ウェイクラッチF−1,F−2の係合により、キャリヤ
CR1介してサンギヤS2の一方向の回転を固定する。
一方、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸
INからの入力回転を入力する。そして、固定されたサ
ンギヤS2とサンギヤS3の入力回転とによりキャリヤ
CR2に減速回転を出力し、キャリヤCR2の減速回転
とサンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に入力
し、ギヤ比1.919の正転回転を出力する。なお、エ
ンジンブレーキ時は、ブレーキB−2を係止してサンギ
ヤS2を固定し、2速の状態を維持する。
【0063】3速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をリングギヤR1に入力すると共
に、ワンウェイクラッチF−1を係合してサンギヤS1
の一方向の回転を固定する。そして、固定されたサンギ
ヤS1とリングギヤR1の入力回転とにより、キャリヤ
CR1を介してサンギヤS2に減速回転を入力する。一
方、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸I
Nからの入力回転を入力する。そして、サンギヤS2の
減速回転とサンギヤS3の入力回転とによりキャリヤC
R2に減速回転を出力し、キャリヤCR2の減速回転と
サンギヤS3の入力回転とをリングギヤR3に入力し、
ギヤ比1.233の正転回転を出力する。なお、エンジ
ンブレーキ時は、ブレーキB−1を係止してリングギヤ
R1を固定し、3速の状態を維持する。
【0064】4速では、クラッチC−2を係合してキャ
リヤCR2に入力軸INからの入力回転を入力すると共
に、クラッチC−3を係合してサンギヤS3に入力軸I
Nからの入力回転を入力する。それにより、キャリヤC
R2とサンギヤS3とが同じ正転回転となって、つまり
直結回転をリングギヤR3に入力し、ギヤ比1.000
の正転回転を出力する。
【0065】5速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をリングギヤR1に入力し、ブレ
ーキB−1を係止してサンギヤS1の回転を固定する。
そして、固定されたサンギヤS1とリングギヤR1の入
力回転とにより、キャリヤCR1を介してサンギヤS2
に減速回転を入力する。一方、クラッチC−2を係合し
てキャリヤCR2に入力軸INからの入力回転を入力す
る。そして、サンギヤS2の減速回転とキャリヤCR2
の入力回転とをリングギヤR3に入力し、ギヤ比0.7
96の正転回転を出力する。
【0066】なお、6速では、ブレーキB−2を係止し
てサンギヤS2を固定する。一方、クラッチC−2を係
合してキャリヤCR2に入力軸INからの入力回転を入
力する。そして、固定されたサンギヤS2とキャリヤC
R2の入力回転とをリングギヤR3に入力し、ギヤ比
0.606の正転回転を出力する。
【0067】後進では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をリングギヤR1に入力すると共
に、ブレーキB−1を係止してサンギヤS1の回転を固
定する。そして、固定されたサンギヤS1とリングギヤ
R1の入力回転とにより、キャリヤCR1を介してサン
ギヤS2に減速回転を入力する。一方、ブレーキB−4
を係止してキャリヤCR2の回転を固定する。そして、
サンギヤS2の減速回転と固定されたキャリヤCR2と
をリングギヤR3に入力し、ギヤ比2.538の逆転回
転を出力する。
【0068】以上のように、図7に示す自動変速機構
は、1速から5速ないし6速の適正なギヤ比、ギヤ比ス
テップ、ギヤ比幅4.187を得ることができ、前進5
速ないし6速の多段変速を可能とすることと相俟って、
燃費の向上も可能とすることができる。そして、本自動
変速機構は、1速ないし3速の変速において、ワンウェ
イクラッチF−1,F−2,F−3が介在する形で変速
を行うので、例えばクラッチ又はブレーキの掴み換え
(切換え)による変速に対して、円滑に変速を行うこと
ができる。
【0069】以上の自動変速機構は、上述のような構成
を有するので、シンプルプラネタリギヤからなる入力側
プラネタリギヤとラビニヨタイプからなる連結プラネタ
リギヤユニットとによる構成を可能とし、コンパクト
化、車輌搭載性の向上、などが可能な自動変速機構を得
ることができる。また、クラッチの数が3個及びブレー
キの数が2個(図1ないし図4参照)、ワンウェイクラ
ッチを配設して変速を円滑にするものでありながらクラ
ッチの数が3個、ブレーキの数が4個及びワンウェイク
ラッチの数が3個(図5ないし図7参照)、という比較
的少ない数で構成されるので、少ない部品点数で少なく
とも前進5速及び後進1速を達成する自動変速機を構成
することができ、部品点数の削減に伴って、自動変速機
構のコンパクト化、部品点数の削減によるコストダウ
ン、などを可能とすることができる。
【0070】上記キャリヤCR2は、ロングピニオンP
2を支持してサンギヤS2及び(ピニオンP3を介し
て)サンギヤS3に噛合しており、1つのキャリヤで構
成される形であるので、コンパクト化、車輌搭載性の向
上、部品点数の削減などを可能としている。
【0071】そして、出力軸OUTに連結されるリング
ギヤR3は、自動変速機構の後端部分に配置されている
ので、出力経路を短くすることができ、更に、本自動変
速機構を実際に構成する場合において、例えばアウトプ
ットセンサなどを該自動変速機構の後端部分に、比較的
容易に設けることができる。
【0072】また、以上の図5、図6及び図7に示す自
動変速機構は、上述のような構成を有するので、本自動
変速機構を実際に構成する場合において、ワンウェイク
ラッチF−3のインナーレースは、例えばキャリヤCR
2より延設されたフランジ部と一体に構成して一体加工
が可能であるので、例えば別の部材を溶接するなどの必
要をなくし、工数を短縮することができ、自動変速機構
のコストダウンを可能とすることができる。更に、本自
動変速機構を実際に構成する場合において、ワンウェイ
クラッチF−2のインナーレースは、サンギヤS1と一
体に構成して共用できるので、部品点数を削減すること
ができ、自動変速機構のコストダウンを可能とすること
ができる。
【0073】ワンウェイクラッチF−1及びワンウェイ
クラッチF−2は、共に比較的低速段である2速にて係
合してサンギヤS2の一方向の回転を規制するが、担持
するトルク容量が大きい2速において、ワンウェイクラ
ッチF−1,F−2の2つにより分割してトルクを担持
することができ、それら2つのワンウェイクラッチを比
較的小さく構成することができる。それにより、自動変
速機構のコンパクト化を可能とすることができる。
【0074】なお、図6に示す自動変速機構において
は、ブレーキB−1及びブレーキB−2は、共に比較的
低速段である2速のエンジンブレーキ時に係合してサン
ギヤS2の回転を固定するが、担持するトルク容量が大
きい2速において、ブレーキB−1,B−2の2つによ
り分割してトルクを担持することができ、本自動変速機
構を実際に構成する場合において、それら2つのブレー
キの摩擦板の枚数を比較的少なく構成することができ
る。それにより、自動変速機構のコンパクト化を可能と
することができる。
【0075】また、本自動変速機構を実際に構成する場
合において、比較的小さくできるワンウェイクラッチF
−2を、例えば空いている空間、いわゆるデットスペー
スに配設することができる。更に、例えば図6に示す自
動変速機構のように、比較的小さくできるワンウェイク
ラッチF−2の外径にワンウェイクラッチF−1を配設
できる、いわゆる2重構造にすることができる。従っ
て、効率的な配置構造が可能となり、自動変速機構をコ
ンパクト化することができる。なお、図5に示す自動変
速機構においても、勿論、同様に2重構造とすることが
できる。
【0076】そして、図8に示すように、図1及び図7
に示した自動変速機構は、リングギヤR1を入力軸IN
に連結し、キャリヤCR1より減速回転を出力するの
で、入力側プラネタリギヤIPが担持するトルク容量を
比較的小さくすることができ、該入力側プラネタリギヤ
IPを小径に構成することが可能である。それにより、
本自動変速機構を実際に構成する場合において、入力側
プラネタリギヤIPの外径側にクラッチ、ワンウェイク
ラッチなど(例えば図1のクラッチC−2、図7のブレ
ーキB−1、ワンウェイクラッチF−1)を配設するこ
とが可能となる。なお、図8は、図7に示す自動変速機
構の入力側プラネタリギヤIPを示す模式図であり、図
中の数値1は入力回転、記号λはリングギヤR1に対す
るサンギヤS1の歯数比、1+λはキャリヤCR1の歯
数比、をそれぞれ示している。
【0077】なお、第1摩擦係合要素(図1,図2,図
3及び図4のC−2、図5,図6及び図7のC−1)
は、例えば入力軸INからの回転を接・断するクラッチ
であり、入力側プラネタリギヤIPの入力側又は出力側
に設ける形で連結プラネタリギヤへの出力を接・断して
いるが、回転が固定される要素(図1,図3及び図7の
S1、図2,図5及び図6のR1、図4のCR1)を回
転自在とするようなブレーキであってもよく、つまり、
入力側プラネタリギヤIPにおいて入力軸INからの入
力を常に接続状態とし、上記回転が固定される要素の自
由回転状態により連結プラネタリギヤUPからの逆入力
を切断し、該回転が固定される要素の固定状態により入
力側プラネタリギヤIPと連結プラネタリギヤUPとを
接続するようにしてもよい。
【0078】また、図7に示す自動変速機構は、サンギ
ヤS2の回転を固定自在にする係止手段としてブレーキ
B−2が配設されているが、これに限らず、図6に示す
自動変速機構と同様に、ブレーキB−2をリングギヤR
1の回転を固定自在にするように配設し、サンギヤS2
を固定自在にする係止手段としてブレーキB−1及びブ
レーキB−2としてもよい。
【0079】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、ギヤト
レーン全体の構成により、少なくとも前進5速及び後進
1速を達成する変速機構のギヤ比幅及び各変速段のギヤ
比ステップを、自動車性能の要求にマッチした適正な値
に設定することが可能でありながら、例えばシンプルプ
ラネタリギヤからなる入力側プラネタリギヤと例えばラ
ビニヨタイプからなる連結プラネタリギヤユニットとに
より構成されているので、コンパクト化、車輌搭載性の
向上、などが可能な自動変速機構を得ることができる。
また、摩擦係合要素の数が5個(例えばクラッチの数が
3個又は2個、ブレーキの数が2個又は3個)という比
較的少ない数で構成されるので、少ない部品点数で少な
くとも前進5速及び後進1速を達成する自動変速機を構
成することができ、部品点数の削減に伴って、自動変速
機構のコンパクト化、部品点数の削減によるコストダウ
ン、などを可能とすることができる。
【0080】請求項2に係る本発明によると、第1摩擦
係合要素は、入力部と入力部に連結する要素との間、又
は回転を出力する要素と連結プラネタリギヤユニットと
の間に、介在して連結プラネタリギヤユニットに出力自
在とする第1クラッチであるので、連結プラネタリギヤ
ユニットに入力側プラネタリギヤにより出力される回転
を自在に接・断することができる。
【0081】請求項3に係る本発明によると、回転が固
定される要素を固定自在にする第2ブレーキと、第2ブ
レーキと並列に配設される第1ワンウェイクラッチと、
入力部に連結する要素に連結して配設され、第3ブレー
キにより係合自在となる第2ワンウェイクラッチと、第
1ブレーキと並列に配設される第3ワンウェイクラッチ
と、を有しているので、第2及び第3ブレーキの切換え
により行う変速を、第1、第2及び第3ワンウェイクラ
ッチにより行うことができ、それら変速を円滑にするこ
とができる。また、ワンウェイクラッチを配設して変速
を円滑にするものでありながら、例えばクラッチの数が
3個、ブレーキの数が4個、ワンウェイクラッチの数が
3個という比較的少ない数で構成されるので、少ない部
品点数で少なくとも前進5速及び後進1速を達成する自
動変速機を構成することができ、部品点数の削減に伴っ
て、自動変速機構のコンパクト化、部品点数の削減によ
るコストダウン、などを可能とすることができる。
【0082】請求項4に係る本発明によると、第1サン
ギヤを固定する係止手段が、第1サンギヤに連結する第
4ブレーキであるので、該第1ブレーキだけの係止によ
り第1サンギヤを固定することができる。
【0083】請求項5に係る本発明によると、第1サン
ギヤを固定する係止手段が、入力部に連結する要素に連
結する第4ブレーキと、回転が固定される要素を固定自
在にする第2ブレーキと、であり、第2ブレーキと並列
に配設される第1ワンウェイクラッチと、第4ブレーキ
と並列に配設され、第3ブレーキにより係合自在となる
第2ワンウェイクラッチと、第1ブレーキと並列に配設
される第3ワンウェイクラッチと、を有しているので、
第1サンギヤを第2ブレーキ及び第4ブレーキにより固
定できるものでありながら、第2、第3及び第4ブレー
キの切換えにより行う変速を、第1、第2及び第3ワン
ウェイクラッチにより行うことができ、それら変速を円
滑にすることができる。また、ワンウェイクラッチを配
設して変速を円滑にするものでありながら、例えばクラ
ッチの数が3個、ブレーキの数が4個、ワンウェイクラ
ッチの数が3個という比較的少ない数で構成されるの
で、少ない部品点数で少なくとも前進5速及び後進1速
を達成する自動変速機を構成することができ、部品点数
の削減に伴って、自動変速機構のコンパクト化、部品点
数の削減によるコストダウン、などを可能とすることが
できる。
【0084】請求項6に係る本発明によると、キャリヤ
は、第1サンギヤと第2サンギヤとに噛合するロングピ
ニオンを支持しているので、該キャリヤを一体で構成し
た、いわゆるラビニヨ型の連結プラネタリギヤを構成
し、連結プラネタリギヤ並びに自動変速機構をコンパク
ト化することができ、車輌搭載性の向上、部品点数の削
減などを可能とすることができる。
【0085】請求項7に係る本発明によると、出力部に
連結するリングギヤは、後端部分に配置されているの
で、出力経路を短くすることができ、更に、本自動変速
機構を実際に構成する場合において、例えばアウトプッ
トセンサなどを該自動変速機構の後端部分に、比較的容
易に設けることができる。
【0086】請求項8に係る本発明によると、第1ワン
ウェイクラッチ及び第2ワンウェイクラッチは、比較的
低速段に共に係合し、第1サンギヤの一方向の回転を規
制するので、担持するトルク容量が大きい比較的低速段
において、第1及び第2ワンウェイクラッチの2つによ
り分割してトルクを担持することができ、それら2つの
ワンウェイクラッチを比較的小さく構成することができ
る。それにより、自動変速機構のコンパクト化を可能と
することができる。更に、本自動変速機構を実際に構成
する場合において、比較的小さくできる第2ワンウェイ
クラッチを、例えば空いている空間、いわゆるデットス
ペースに配設することができる。
【0087】請求項9に係る本発明によると、第2ブレ
ーキ及び第4ブレーキは、比較的低速段に共に係合し、
第1サンギヤの一方向の回転を規制するので、担持する
トルク容量が大きい比較的低速段において、第2及び第
4ブレーキの2つにより分割してトルクを担持すること
ができ、本自動変速機構を実際に構成する場合におい
て、それら2つのブレーキの摩擦板の枚数を比較的少な
く構成することができる。それにより、自動変速機構の
コンパクト化を可能とすることができる。
【0088】請求項10に係る本発明によると、本自動
変速機構を実際に構成する場合において、比較的小さく
構成できる第2ワンウェイクラッチを、第1ワンウェイ
クラッチの内径側に配設する、いわゆる2重構造にする
ことができるので、効率的な配置構造を可能とすること
ができ、自動変速機構のコンパクト化を可能とすること
ができる。
【0089】請求項11に係る本発明は、キャリヤは、
第3ワンウェイクラッチのインナーレースを一体に構成
しているので、本自動変速機構を実際に構成する場合に
おいて、第3ワンウェイクラッチのインナーレースを、
例えばキャリヤより延設されたフランジ部と一体加工す
ることが可能であるので、例えば別の部材を溶接するな
どの必要をなくし、工数を短縮することができ、自動変
速機構のコストダウンを可能とすることができる。
【0090】請求項12に係る本発明によると、入力部
に連結する要素は、第2ワンウェイクラッチのインナー
レースを一体に構成しているので、本自動変速機構を実
際に構成する場合において、第2ワンウェイクラッチの
インナーレースを、入力部に連結する要素(例えばサン
ギヤS1)と一体に共用できるので、部品点数を削減す
ることができ、自動変速機構のコストダウンを可能とす
ることができる。
【0091】請求項13に係る本発明によると、入力部
に連結する要素は、入力側プラネタリギヤのリングギヤ
であり、回転を出力する要素は、入力側プラネタリギヤ
のキャリヤであるので、入力側プラネタリギヤが担持す
るトルク容量を比較的小さくすることができ、該入力側
プラネタリギヤを小径に構成することが可能である。そ
れにより、本自動変速機構を実際に構成する場合におい
て、入力側プラネタリギヤの外径側にクラッチ、ワンウ
ェイクラッチなどを配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図で、自動変速機構のス
ケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図2】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図3】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図4】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図5】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図6】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図7】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図8】図7に示す自動変速機構の入力側プラネタリギ
ヤIPを示す模式図である。
【符号の説明】
IP……入力側プラネタリギヤ PU……連結プラネタリギヤユニット IN……入力部 OUT……出力部 図1及び図7のR1、図2,図4,図5及び図6のS
1、図3のCR1……入力部に連結する要素 図1,図3及び図7のS1、図2,図5及び図6のR
1、図4のCR1……回転が固定される要素 図1,図2,図5,図6及び図7のCR1、図3及び図
4のR1……回転を出力する要素 S2……第1サンギヤ S3……第2サンギヤ CR2……キャリヤ R3……リングギヤ 図1,図2,図3,図4,図5及び図7のB−2、図6
のB−1,B−2……係止手段 図1,図2,図3及び図4のB−1、図5,図6及び図
7のB−4……第1ブレーキ B−1……第2ブレーキ B−3……第3ブレーキ B−2……第4ブレーキ 図1,図2,図3及び図4のC−2、図5,図6及び図
7のC−1……第1摩擦係合要素(第1クラッチ) 図1,図2,図3及び図4のC−1、図5,図6及び図
7のC−3……第2クラッチ 図1,図2,図3及び図4のC−3、図5,図6及び図
7のC−2……第3クラッチ F−1……第1ワンウェイクラッチ F−2……第2ワンウェイクラッチ F−3……第3ワンウェイクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 和久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 早川 庸一 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J028 EA09 EA25 EB08 EB13 EB31 EB37 EB54 EB62 FA14 FB03 FC18 FC24 FC62 GA02 HA26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部に連結する要素を有すると共に少
    なくとも1個の歯数比からなる入力側プラネタリギヤ
    と、 出力部に連結する要素を有すると共に少なくとも2個の
    歯数比を有し、摩擦係合要素の係脱により複数の変速段
    を有する連結プラネタリギヤユニットと、を備え、 前記入力側プラネタリギヤは、前記入力部に連結する要
    素と、回転が固定される要素と、前記連結プラネタリギ
    ヤユニットに回転を出力する要素と、を有し、前記回転
    を出力する要素を第1摩擦係合要素により前記連結プラ
    ネタリギヤユニットに出力自在とし、 前記連結プラネタリギヤユニットは、前記入力側プラネ
    タリギヤの前記回転を出力する要素に連結すると共に、
    係止手段により固定自在となる第1サンギヤと、前記入
    力部に第2クラッチを介在して連結する第2サンギヤ
    と、前記入力部に第3クラッチを介在して連結すると共
    に第1ブレーキに連結するキャリヤと、出力部に連結す
    るリングギヤと、を有し、 前記第1摩擦係合要素、第2、第3クラッチ、係止手段
    及び第1ブレーキの切換えにより少なくとも前進5速及
    び後進1速を達成してなることを特徴とする、自動変速
    機構。
  2. 【請求項2】 前記第1摩擦係合要素は、前記入力部と
    前記入力部に連結する要素との間、又は前記回転を出力
    する要素と前記連結プラネタリギヤユニットとの間に、
    介在して前記連結プラネタリギヤユニットに出力自在と
    する第1クラッチである、請求項1記載の自動変速機
    構。
  3. 【請求項3】 前記回転が固定される要素を固定自在に
    する第2ブレーキと、 前記第2ブレーキと並列に配設される第1ワンウェイク
    ラッチと、 前記入力部に連結する要素に連結して配設され、第3ブ
    レーキにより係合自在となる第2ワンウェイクラッチ
    と、 前記第1ブレーキと並列に配設される第3ワンウェイク
    ラッチと、を有してなる、 請求項1または2記載の自動変速機構。
  4. 【請求項4】 前記第1サンギヤを固定する前記係止手
    段が、前記第1サンギヤに連結する第4ブレーキであ
    る、 請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機構。
  5. 【請求項5】 前記第1サンギヤを固定する前記係止手
    段が、前記入力部に連結する要素に連結する第4ブレー
    キと、 前記回転が固定される要素を固定自在にする第2ブレー
    キと、であり、 前記第2ブレーキと並列に配設される第1ワンウェイク
    ラッチと、 前記第4ブレーキと並列に配置され、第3ブレーキによ
    り係合自在となる第2ワンウェイクラッチと、 前記第1ブレーキと並列に配設される第3ワンウェイク
    ラッチと、を有してなる、 請求項1または2記載の自動変速機構。
  6. 【請求項6】 前記キャリヤは、前記第1サンギヤと前
    記第2サンギヤとに噛合するロングピニオンを支持して
    なる、 請求項1ないし5のいずれか記載の自動変速機構。
  7. 【請求項7】 前記出力部に連結するリングギヤは、後
    端部分に配置されてなる、 請求項1ないし6のいずれか記載の自動変速機構。
  8. 【請求項8】 前記第1ワンウェイクラッチ及び前記第
    2ワンウェイクラッチは、比較的低速段に共に係合し、
    前記第1サンギヤの一方向の回転を規制してなる、 請求項3ないし7のいずれか記載の自動変速機構。
  9. 【請求項9】 前記第2ブレーキ及び第4ブレーキは、
    比較的低速段に共に係合し、前記第1サンギヤの回転を
    固定してなる、 請求項5ないし8のいずれか記載の自動変速機構。
  10. 【請求項10】 前記第2ワンウェイクラッチは、前記
    第1ワンウェイクラッチの内径側に配設されてなる、 請求項8または9記載の自動変速機構。
  11. 【請求項11】 前記キャリヤは、前記第3ワンウェイ
    クラッチのインナーレースを一体に構成してなる、 請求項3ないし10のいずれか記載の自動変速機構。
  12. 【請求項12】 前記入力部に連結する要素は、前記第
    2ワンウェイクラッチのインナーレースを一体に構成し
    てなる、 請求項3ないし11のいずれか記載の自動変速機構。
  13. 【請求項13】 前記入力部に連結する要素は、前記入
    力側プラネタリギヤのリングギヤであり、 前記回転を出力する要素は、前記入力側プラネタリギヤ
    のキャリヤである、 請求項1ないし12のいずれか記載の自動変速機構。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075719A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Mazda Motor Corp 自動変速機
JP2008075722A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Mazda Motor Corp 自動変速機
DE102004017846B4 (de) * 2003-04-15 2010-11-04 General Motors Corp., Detroit Mehrgang-Lastschaltgetriebe
CN101893068A (zh) * 2009-05-22 2010-11-24 本田技研工业株式会社 自动变速器
US8100809B2 (en) 2004-11-30 2012-01-24 Aisin Aw Co., Ltd. Automatic transmission

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