JP2001349390A - 自動変速機構 - Google Patents

自動変速機構

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JP2001349390A
JP2001349390A JP2001110665A JP2001110665A JP2001349390A JP 2001349390 A JP2001349390 A JP 2001349390A JP 2001110665 A JP2001110665 A JP 2001110665A JP 2001110665 A JP2001110665 A JP 2001110665A JP 2001349390 A JP2001349390 A JP 2001349390A
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gear
speed
brake
clutch
carrier
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JP2001110665A
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English (en)
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Atsushi Mori
篤 森
Takeshi Fukaya
剛 深谷
Kazuhisa Ozaki
和久 尾崎
Yoichi Hayakawa
庸一 早川
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/003Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds
    • F16H2200/0052Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds the gear ratios comprising six forward speeds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2097Transmissions using gears with orbital motion comprising an orbital gear set member permanently connected to the housing, e.g. a sun wheel permanently connected to the housing

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  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車としての要求を満たすべく、適正な変
速機構全体のギヤレシオ及び各変速段のギヤ比ステップ
を設定することが可能であり、かつコンパクト性の向上
も可能な多段変速機構を提供する。 【解決手段】 1個のシンプルプラネタリギヤSPと1
組のラビニョタイプのプラネタリギヤRPとを有し、サ
ンギヤS1、S2同士が一体に連結し、かつリングギヤ
R1とキャリヤCR2とが一体に連結してなる。作動表
に示す各クラッチC−1〜C−3及びブレーキB−1〜
B−3の作動により、速度線図に示す1速〜6速及び後
進が得られる。歯数比λの図に示す設定により、適正な
ギヤ比幅及びギヤ比ステップが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
て好適な自動変速機構に係り、詳しくは前進5速、6速
等の多段変速が可能な自動変速機構(ギヤトレイン)に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車は、小型化、高い静粛性及
び燃費の向上、並びに高い出力及び効率化が求められて
おり、これに伴い自動変速機も多段化及び小型化が求め
られている。
【0003】従来、自動変速機の多段化は、3速の主変
速機構部と2速又は3速副変速機構部とを組合せて、前
進5速又はそれ以上の変速段を得ており、また主変速機
構部と副変速機構部とを異なる軸上に配置してカウンタ
ギヤにて連動することにより、軸方向のコンパクト化を
図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記主変速機
構部と副変速機構部とを組合せたものは、前進5速等の
多段変速は得られるとしても、上述した要求されている
自動車性能に対して、変速装置全体のギヤレシオ及び各
変速段のギヤ比ステップを適正に設定することが困難で
あると共に、充分なコンパクト性を満たすことが困難で
ある。
【0005】そこで、本発明は、自動車としての要求を
満たすべく、適正な変速機構全体のギヤレシオ及び各変
速段のギヤ比ステップを設定することが可能であり、か
つコンパクト性の向上も可能な多段変速機構を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は
(図1ないし図8参照)、1個のロングピニオンを介し
て少なくとも3個の歯数比を構成するプラネタリギヤユ
ニットと、入力部と出力部との間に介在した前記プラネ
タリギヤユニットの伝達経路を変更し得る複数の摩擦係
合要素と、を備え、少なくとも前進5速、後進1速を達
成してなることを特徴とする、自動変速機構にある。
【0007】請求項2に係る本発明は(図9ないし図5
5参照)、入力部に連結する要素を有すると共に少なく
とも1個の歯数比からなる入力側プラネタリギヤと、出
力部に連結する要素を有すると共に少なくとも2個の歯
数比を有し、摩擦係合要素の係脱により複数の変速段を
有する連結プラネタリギヤユニットと、前記入力側プラ
ネタリギヤの異なる要素と、前記連結プラネタリギヤユ
ニットの異なる要素との間に介在するクラッチ又はブレ
ーキと、を備え、前記摩擦係合要素及び前記クラッチ又
はブレーキの切換えにより少なくとも前進5速、後進1
速を達成してなることを特徴とする、自動変速機構にあ
る。
【0008】請求項3に係る本発明は(図43、図4
4、図45、図56及び図57参照)、入力部(IN)
に連結する要素を有すると共に少なくとも1個の歯数比
からなる入力側プラネタリギヤ(IP)と、出力部(O
UT)に連結する要素を有すると共に少なくとも2個の
歯数比を有し、摩擦係合要素の係脱により複数の変速段
を有する連結プラネタリギヤユニット(PU)と、を備
え、前記入力側プラネタリギヤ(IP)は、前記入力部
(IN)に連結する要素(図43、図45、図56及び
図57のS1、図44のCR1)と、第1ブレーキ(図
43、図44及び図45のB−3、図56及び図57の
B−1)により固定自在な要素(図43CR1、図4
4、図45、図56及び図57のCR1)と、前記連結
プラネタリギヤユニット(PU)に逆転回転を出力する
要素(図43、図56及び図57のR1、図44のS
1、図45のCR1)と、を有し、前記連結プラネタリ
ギヤユニット(PU)は、前記入力側プラネタリギヤ
(IP)の前記逆転回転を出力する要素(図43、図5
6及び図57のR1、図44のS1、図45のCR1)
に連結すると共に第2ブレーキ(図43、図44及び図
45のB−2、図56及び図57のB−3)に連結する
第1サンギヤ(S2)と、前記入力部(IN)に第1ク
ラッチ(C−1)を介在して連結する第2サンギヤ(S
3)と、前記入力部(IN)に第2クラッチ(C−2)
を介在して連結すると共に第3ブレーキ(図43、図4
4及び図45のB−1、図56及び図57のB−4)に
連結するキャリヤ(CR2)と、出力部(OUT)に連
結するリングギヤ(R3)と、を有し、前記第1、第2
クラッチ及び第1、第2、第3ブレーキの切換えにより
前進5速ないし前進6速を達成してなることを特徴とす
る、自動変速機構にある。
【0009】請求項4に係る本発明は(図43、図44
及び図45参照)、前記逆転回転を出力する要素(図4
3のR1、図44のS1、図45のCR1)及び前記第
1サンギヤ(S2)は、前記入力部(IN)に第3クラ
ッチ(C−3)を介在して連結され、前記第3クラッチ
(C−3)の係合により正転回転し、前記連結プラネタ
リギヤユニット(PU)は、前記第1サンギヤ(S2)
の正転回転を逆転回転として出力し、後進1速を達成し
てなる、請求項3記載の自動変速機構にある。
【0010】請求項5に係る本発明は(図56及び図5
7参照)、前記第1ブレーキ(B−1)と並列に配設さ
れる第1ワンウェイクラッチ(F−1)と、前記第2ブ
レーキ(B−3)と並列に配設され、第4ブレーキ(B
−2)により係合自在となる第2ワンウェイクラッチ
(F−2)と、前記第3ブレーキ(B−4)と並列に配
設される第3ワンウェイクラッチ(F−3)と、を有し
てなる、請求項3記載の自動変速機構にある。
【0011】請求項6に係る本発明は(図56及び図5
7参照)、前記第1ブレーキ(B−1)により固定自在
な要素(CR1)と前記入力部(IN)とを係合自在な
第3クラッチ(C−3)と、を有し、前記第1サンギヤ
(S2)は、前記第3クラッチ(C−3)を係合するこ
とにより正転回転し、前記連結プラネタリギヤユニット
(PU)は、前記第1サンギヤ(S2)の正転回転を逆
転回転として出力し、後進1速を達成してなる、請求項
5記載の自動変速機構にある。
【0012】請求項7に係る本発明は(図57参照)、
前記第1ワンウェイクラッチ(F−1)を解放自在とす
る第5ブレーキ(B−0)を有し、前記第1ブレーキ
(B−1)により固定自在な要素は、前記第1ブレーキ
(B−1)及び前記第5ブレーキ(B−0)の解放によ
り回転自在となって前記第1サンギヤ(S2)からの逆
入力を自在とし、前記プラネタリギヤユニット(PU)
は、比較的低速段(例えば1速)を達成してなる、請求
項5または6記載の自動変速機構にある。
【0013】請求項8に係る本発明は(図43、図4
4、図45、図56及び図57参照)、前記キャリヤ
(CR2)は、前記第1サンギヤ(S2)と前記第2サ
ンギヤ(S3)とに係合するロングピニオン(P2)を
支持してなる、請求項3ないし7のいずれか記載の自動
変速機構にある。
【0014】請求項9に係る本発明は(図56及び図5
7参照)、前記キャリヤ(CR2)は、前記第3ワンウ
ェイクラッチ(F−3)のインナーレースを一体に構成
してなる、請求項5ないし8のいずれか記載の自動変速
機構にある。
【0015】請求項10に係る本発明は(図56及び図
57参照)、前記第1サンギヤ(S2)は、前記第2ワ
ンウェイクラッチ(F−2)のインナーレースを一体に
構成してなる、請求項5ないし9のいずれか記載の自動
変速機構にある。
【0016】請求項11に係る本発明は(図56及び図
57参照)、前記第2ワンウェイクラッチ(F−2)
は、比較的中速段(例えば3速)に係合してなる、請求
項5ないし10のいずれか記載の自動変速機構にある。
【0017】請求項12に係る本発明は(図43、図4
4、図45、図56及び図57参照)、前記第1ブレー
キ(図43、図44、図45、図56及び図57のB−
3)と前記第2ブレーキ(図43、図44及び図45の
B−2、図56及び図57のB−1)との切換えによ
り、比較的高速段の変速(例えば5−6変速)を達成し
てなる、請求項3ないし11のいずれか記載の自動変速
機構にある。
【0018】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、これは、発明の理解を容易に
するための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成
に何等影響を及ぼすものではない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。なお、各図において、ギヤ
トレインのスケルトン図、その作動表とギヤ比及びその
速度線図を示してあるが、これは、各自動変速機の骨格
部分を模式的に示したものであり、必要に応じてワンウ
ェイクラッチ等を配置してもよいことは勿論であり、ま
た速度線図は、必ずしもギヤ比に対応したスケールにて
記載されているものではない。また、各自動変速機構
は、その入力側にてエンジンとの間にトルクコンバータ
が配置されており、また出力側にディファレンシャル装
置、カウンタギヤ及び簡単な変速装置等が配置されて、
全体として車輌用自動変速機を構成するものである。
【0020】図1ないし図8は、プラネタリギヤを3組
連ねて配列して、5速(又は6速)が得られるギヤトレ
インを示すものであり、ロングピニオンを有するプラネ
タリギヤユニットにより3種類の歯数比λ(サンギヤの
歯数/リングギヤの歯数)を得るものであって、詳しく
は1個のシンプル又はデュアルプラネタリと1組のラビ
ニヨタイプのプラネタリギヤ(正確なラビニヨタイプに
限らず、類似しているタイプも含む)とを組合せたギヤ
トレインを示すものである。なお、図1に沿って、実施
例のギヤトレインを説明するが、他の図2〜8に示す実
施例は、それぞれスケルトン図に示す符号に基づき各作
動表及びギヤ比、並びに速度線図を説明する。
【0021】多段自動変速機構は、図1のスケルトン図
に示すように、サンギヤS1、リングギヤR1及びキャ
リヤCR1からなる1個のシンプルプラネタリギヤSP
と、1個のラビニヨタイプのプラネタリギヤRPと、を
有する。ラビニヨタイプのプラネタリギヤRPは、ロン
グピニオンからなる共通ピニオンP2及びショートピニ
オンP3を支持するキャリヤCR2と、上記共通ピニオ
ンP2に噛合するサンギヤS2及びリングギヤR3、上
記ショートピニオンP3に噛合するサンギヤS3と、を
有する。また、シンプルプラネタリギヤSPとラビニヨ
プラネタリRPとは、サンギヤS1とS2とが一体に連
結し、かつリングギヤR1とキャリヤCR2とが一体に
連結して、互いに関連している。
【0022】そして、入力部である入力軸(以下、単に
「入力軸」とする。)INが、クラッチC−1を介して
サンギヤS3に、クラッチC−2を介してキャリヤCR
2及びリングギヤR1に、クラッチC−3を介してサン
ギヤS1及びS2にそれぞれ連結しており、かつ出力部
である出力軸(以下、単に「出力軸」とする。)OUT
がリングギヤR3に連結している。また、ブレーキB−
1がサンギヤS1及びS2に、ブレーキB−2がキャリ
ヤCR1に、ブレーキB−3がリングギヤR1及びキャ
リヤCR2にそれぞれ連結している。更に、サンギヤS
2とリングギヤR3との歯数比λ1(S2/R3)が
0.282に、サンギヤS1とリングギヤR1との歯数
比λ2(S1/R1)が0.338に、サンギヤS3と
リングギヤR3との歯数比λ3(S3/R4)が0.2
86に設定される。
【0023】本自動変速機構は、図1の作動表に示すよ
うに、クラッチC−1、C−2、C−3及びブレーキB
−1、B−2、B−3が係合することにより、図1の速
度線図に示すように、1速(1st)〜5速(5th)
又は6速(6th)が得られ、かつ上記歯数比λ1、λ
2、λ3の設定により、作動表に示す各変速段のギヤ比
及び各変速段間のステップが得られる。
【0024】即ち、1速(1st)にあっては、クラッ
チC−1及びブレーキB−3が係合することにより、入
力軸INの回転は、クラッチC−1を介してサンギヤS
3に伝達され、ブレーキB−3の係合に基づくキャリヤ
CR2の締結に基づきリングギヤR3から減速回転が出
力する。2速(2nd)にあっては、クラッチC−1及
びブレーキB−2が係合することにより、入力軸INの
回転は、サンギヤS3に伝達され、ブレーキB−2の係
合によるキャリヤCR1の締結に基づき、シンプルプラ
ネタリSPの歯数比(λ1)にて規定されるキャリヤC
R2及びサンギヤS2の相対回転によりリングギヤR3
から減速回転が出力する。
【0025】3速(3rd)にあっては、クラッチC−
1及びブレーキB−1が係合することにより、入力軸I
Nの回転は、サンギヤS3に伝達され、ブレーキB−1
の結合によりサンギヤS2が締結されて、キャリヤCR
2が所定の公転することにより、リングギヤR3から減
速回転が出力する。4速(4th)にあっては、クラッ
チC−1及びC−2が係合することにより、入力軸IN
の回転は、サンギヤPS3及びキャリヤCR2に伝達さ
れ、一体に回転するラビニヨプラネタリギヤRPを介し
て、リングギヤR3から直結回転が出力する。
【0026】5速(5th)にあっては、クラッチC−
2及びブレーキB−1が係合することにより、入力軸I
Nの回転は、クラッチC−2を介してキャリヤCR2及
びリングギヤR1に伝達され、ブレーキB−1の係合に
基づくサンギヤS2の締結により、リングギヤR3から
増速回転が出力する。後進(Rev)にあっては、クラ
ッチC−3及びブレーキB−3が係合することにより、
入力軸INの回転は、クラッチC−3を介してサンギヤ
S2に伝達され、ブレーキB−3の係合に基づくキャリ
ヤCR2の締結により、リングギヤR3から所定減速比
の逆回転が出力する。
【0027】6速(6th)では、クラッチC−2及び
ブレーキB−2が係合することにより、入力軸INの回
転は、クラッチC−2を介してリングギヤR1及びキャ
リヤCR2に伝達されブレーキB−2の係合に基づくキ
ャリヤCR1の締結によりサンギヤS1及びS2が逆方
向に増速回転して、リングギヤR3から大幅な増速回転
が出力する。
【0028】本実施例による自動変速機構は、シンプル
プラネタリギヤとラビニヨプラネタリギヤとを組合せ
た、シンプルな構成からなり、適正なギヤ比幅(ギヤレ
シオ)及びギヤ比ステップを得られるものでありなが
ら、部品点数も少なくて足り、コンパクトな構成とする
ことが可能である。
【0029】図2に示す自動変速機構は、図1に示すも
のに対して、シンプルプラネタリをデュアルプラネタリ
DPに代え、かつラビニヨタイププラネタリギヤRPに
おいて、ショートピニオンP3がサンギヤS3に代えて
リングギヤR2との間に介在されると共に、サンギヤS
3の代りにリングギヤR2が配置されており、かつデュ
アルプラネタリギヤDP及びラビニヨタイププラネタリ
ギヤRPは、サンギヤS1とS2が一体に連結すると共
に、キャリヤCR1とリングギヤR2が一体に連結し
て、相互に関連している。
【0030】そして、入力軸INが、クラッチC−1を
介してサンギヤS1、S2に、クラッチC−2を介して
リングギヤR1に、クラッチC−3を介してキャリヤC
R1及びリングギヤR2にそれぞれ連結し、かつ出力軸
OUTがリングギヤR3に連結している。また、ブレー
キB−1がキャリヤCR1及びリングギヤR2に、ブレ
ーキB−2がキャリヤCR2に、ブレーキB−3がリン
グギヤR1にそれぞれ連結している。
【0031】そして、該自動変速機構は、図2の作動表
及び速度線図に示すように、図1に示すものと各構成要
素が異なるが同様に作用し、かつ歯数比λを図示のよう
に、λ1(S2/R2)=0.603、λ2(S2/R
3)=0.286、λ3(S1/R1)=0.472に
設定することにより、同じギヤ比幅(ギヤレシオ)及び
ギヤ比ステップが得られる。
【0032】図2に示す自動変速機構は、構造がスッキ
リとしたスリムな構成からなり、適正なギヤ比幅(ギヤ
レンジ)及びギヤ比ステップを得られるものでありなが
ら、コンパクトに構成することが可能である。
【0033】図3に示す自動変速機構は、1組のラビニ
ヨタイプのプラネタリRPを有しており、該プラネタリ
ギヤは、共通のロングピニオンP1の外、該ロングピニ
オンに直接噛合するサンギヤS3及びリングギヤR2、
並びにそれぞれショートピニオンP2を介して噛合する
サンギヤS2及びショートピニオンP3を介して噛合す
るリングギヤR3を有する。
【0034】入力軸INが、クラッチC−1を介してサ
ンギヤS3に、クラッチC−2を介してキャリヤCR2
に、クラッチC−3を介してサンギヤS2にそれぞれ連
結しており、かつ出力軸OUTがリングギヤR3に連結
している。また、ブレーキB−1がサンギヤS2に、ブ
レーキB−2がリングギヤR2に、ブレーキB−3がキ
ャリヤCR2にそれぞれ連結している。
【0035】そして、該自動変速機の作動は、図3の作
動表及び速度線図に示すように、図1に示すものと各構
成要素が異なるが同様であり、かつ歯数比を図示のよう
に、λ1(S3/R3)=0.286、λ2(S2/R
2)=0.252、λ3(S3/R2)=0.256に
設定することにより、同じギヤ比幅(ギヤレシオ)及び
ギヤ比ステップが得られる。
【0036】図3に示す自動変速機構は、1組のラビニ
ヨタイプのプラネタリギヤで足り、キャリヤが1個しか
なく、簡単でコンパクトな構成でもって、適正なギヤ比
幅(ギヤトレイン)及びギヤ比ステップが得られる。
【0037】図4に示す自動変速機構は、1組のラビニ
ヨタイププラネタリギヤRPと、1個のシンプルプラネ
タリギヤSPとからなり、かつ両プラネタリギヤRP、
SPは、サンギヤS2、S3が一体に連結されると共
に、キャリヤCR1とリングギヤR3とが一体に連結し
て、相互に関連している。
【0038】入力軸INが、クラッチC−1を介してサ
ンギヤS2、S3に、クラッチC−2を介してキャリヤ
CR1及びリングギヤR3に、クラッチC−3を介して
サンギヤS1にそれぞれ連結しており、かつ出力軸OU
TがキャリヤCR2に連結している。また、ブレーキB
−1がサンギヤS1に、ブレーキB−2がリングギヤR
2に、ブレーキB−3がリングギヤR3及びキャリヤC
R1にそれぞれ連結している。
【0039】そして、該自動変速機の作動は、図4の作
動表及び速度線図に示すように、図1に示すものと各構
成要件が異なるが同様であり、かつ歯数比を図示のよう
に、λ1(S3/R3)=0.4、λ2(S1/R2)
=0.252、λ3(S2/R2)=0.256に設定
することにより、同じギヤ比幅(ギヤレシオ)及びギヤ
比ステップが得られる。
【0040】図4に示す自動変速機構は、ラビニヨタイ
ププラネタリギヤRPとシンプルタイププラネタリギヤ
SPとを組合せた、シンプルな構成からなり、適正なギ
ヤ比幅(ギヤレシオ)及びギヤ比ステップを得るもので
ありながら、部品点数も少なくて足り、コンパクトな構
成とすることができる。
【0041】図5に示す自動変速機構は、1個のシンプ
ルプラネタリギヤSPと、1組のラビニヨタイププラネ
タリギヤRPとからなり、かつ両プラネタリギヤSP、
RPは、キャリヤCR1とリングギヤR2が一体に連結
されると共に、リングギヤR1とキャリヤCR2とが一
体に連結して、相互に関連している。
【0042】入力軸INが、クラッチC−1を介してサ
ンギヤS2に、クラッチC−2を介してキャリヤCR1
及びリングギヤR2に、クラッチC−3を介してサンギ
ヤS1にそれぞれ連結しており、かつ出力軸OUTが一
体のキャリヤCR2及びリングギヤR1に連結してい
る。また、ブレーキB−1がサンギヤS1に、ブレーキ
B−2がサンギヤS3に、ブレーキB−3がキャリヤC
R1及びリングギヤR2にそれぞれ連結している。
【0043】そして、該自動変速機の作動は、図5の作
動表及び速度線図に示すように、図1に示すものと各構
成要件が異なるが同様であり、かつ歯数比を図示のよう
に、λ1(S1/R1)=0.282、λ2(S3/R
2)=0.528、λ3(S2/R2)=0.4に設定
することにより、同じギヤ比幅(ギヤレシオ)及びギヤ
比ステップが得られる。
【0044】図5に示す自動変速機構は、ラビニヨタイ
ププラネタリギヤRPとシンプルタイププラネタリギヤ
SPとを組合せると共にラビニヨキャリヤCR2と出力
軸OUTを一体とした、シンプルな構成からなり、適正
なギヤ比幅(ギヤレシオ)及びギヤ比ステップを得るも
のでありながら、部品点数も少なくて足り、コンパクト
な構成とすることができる。
【0045】図6に示す自動変速機構は、1組のラビニ
ヨタイププラネタリギヤRPと、1個のデュアルプラネ
タリギヤDPとからなり、かつ両プラネタリギヤRP、
DPは、サンギヤS2とキャリヤCR2が一体に連結さ
れると共に、リングギヤR2とリングギヤR3とが一体
に連結して、相互に関連している。
【0046】入力軸INが、クラッチC−1を介してサ
ンギヤS1に、クラッチC−2を介してキャリヤCR1
に、クラッチC−3を介してサンギヤS2及びキャリヤ
CR2にそれぞれ連結しており、かつ出力軸OUTがサ
ンギヤS3に連結している。また、ブレーキB−1がキ
ャリヤCR2及びサンギヤS2に、ブレーキB−2が両
リングギヤR2、R3に、ブレーキB−3がキャリヤC
R1にそれぞれ連結している。
【0047】そして、該自動変速機の作動は、図6の作
動表及び速度線図に示すように、図1に示すものと各構
成要件が異なるが同様であり、かつ歯数比を図示のよう
に、λ1(S3/R3)=0.583、λ2(S2/R
2)=0.252、λ3(S1/R2)=0.256に
設定することにより、同じギヤ比幅(ギヤレシオ)及び
ギヤ比ステップが得られる。
【0048】図6に示す自動変速機構は、多重構造にな
っておらず、スリムでシンプルな構成からなり、適正な
ギヤ比幅(ギヤレシオ)及びギヤ比ステップを得るもの
でありながら、コンパクトな構成とすることができる。
【0049】図7に示す自動変速機構は、1個のデュア
ルプラネタリギヤDPと、1組のラビニヨタイププラネ
タリギヤRPとからなり、かつ両プラネタリギヤDP、
RPは、サンギヤS1、S3が一体に連結されると共
に、キャリヤCR1とサンギヤS2とが一体に連結し
て、相互に関連している。
【0050】入力軸INが、クラッチC−1を介してサ
ンギヤS1、S3に、クラッチC−2を介してキャリヤ
CR2に、クラッチC−3を介してキャリヤCR1及び
サンギヤS2にそれぞれ連結しており、かつ出力軸OU
TがリングギヤR3に連結している。また、ブレーキB
−1がキャリヤCR1及びサンギヤS2に、ブレーキB
−2がリングギヤR1に、ブレーキB−3がキャリヤC
R2にそれぞれ連結している。
【0051】そして、該自動変速機の作動は、図7の作
動表及び速度線図に示すように、図1に示すものと各構
成要件が異なるが同様であり、かつ歯数比を図示のよう
に、λ1(S2/R3)=0.282、λ2(S3/R
3)=0.286、λ3(S1/R1)=0.376に
設定することにより、同じギヤ比幅(ギヤレシオ)及び
ギヤ比ステップが得られる。
【0052】図7に示す自動変速機構は、ラビニヨタイ
ププラネタリギヤRPとデュアルプラネタリギヤSPと
を組合せた、シンプルな構成からなり、適正なギヤ比幅
(ギヤレシオ)及びギヤ比ステップを得るものでありな
がら、コンパクトな構成とすることができる。
【0053】図8に示す自動変速機構は、1組のラビニ
ヨタイププラネタリギヤRPと、1個のシンプルプラネ
タリギヤSPとからなり、かつ両プラネタリギヤRP、
SPは、キャリヤCR1とサンギヤS3が一体に連結さ
れると共に、リングギヤR2とキャリヤCR2とが一体
に連結して、相互に関連している。
【0054】入力軸INが、クラッチC−1を介してサ
ンギヤS1に、クラッチC−2を介してキャリヤCR2
及びリングギヤR2に、クラッチC−3を介してキャリ
ヤCR1及びサンギヤS3にそれぞれ連結しており、か
つ出力軸OUTがリングギヤR3に連結している。ま
た、ブレーキB−1がキャリヤCR1及びサンギヤS3
に、ブレーキB−2がリングギヤR1に、ブレーキB−
3がリングギヤR2及びキャリヤCR2にそれぞれ連結
している。
【0055】そして、該自動変速機の作動は、図8の作
動表及び速度線図に示すように、図1に示すものと各構
成要件が異なるが同様であり、かつ歯数比を図示のよう
に、λ1(S3/R3)=0.282、λ2(S1/R
2)=0.503、λ3(S1/R1)=0.376に
設定することにより、同じギヤ比幅(ギヤレシオ)及び
ギヤ比ステップが得られる。
【0056】図8に示す自動変速機構は、デュアルピニ
オンを2個有するラビニヨタイププラネタリギヤRPと
シンプルタイププラネタリギヤSPとを組合せからなる
が、スリムでシンプルな構成からなり、適正なギヤ比幅
(ギヤレシオ)及びギヤ比ステップを得るものでありな
がら、コンパクトな構成とすることができる。
【0057】一方、図9乃至55図は、1個の入力側プ
ラネタリギヤと、該入力側プラネタリギヤの構成要素と
複数のクラッチ(例えば、3個;C−1、C−2、C−
3)で連結している2個のプラネタリギヤ(例えばシン
プルプラネタリギヤ)を連結させた1組のプラネタリギ
ヤユニットと、を有し、入力側プラネタリギヤの異なる
要素からの回転を1組の連結プラネタリギヤユニットに
入力して、5速(又は6速)の多段変速を得る自動変速
機機構(ギヤトレイン)のグループを示すものである。
なお、各図面におけるスケルトン図は、各ギヤトレイン
の骨格となる基本構造を示すものであり、ワンウエイク
ラッチを適宜追加してもよいことはもちろんである。ま
た、各速度線図は必ずしも正しい歯数比により描かれて
いるものではない。
【0058】図15にスケルトン図を示す自動変速機構
は、入力側に設けられた一つのデュアルプラネタリギヤ
と、それに続く二連のシンプルプラネタリギヤユニット
から構成されるものであり、入力側のデュアルプラネタ
リギヤのサンギヤS1は、入力軸に接続される共に、ク
ラッチC−1、C−3に接続されている。サンギヤS1
は、互いに噛合する形でキャリヤCR1に回転自在に支
持されるピニオンP11、P12のピニオンP11と噛
合しており、キャリヤCR1は、ギヤケースに固定され
ている。また、ピニオンP12は、リングギヤR1と噛
合しており、リングギヤR1は、クラッチC−2を介し
て中間のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR2と噛
合している。リングギヤR2は、ブレーキB−2により
係止自在に設けられており、更にリングギヤR2は、ク
ラッチC−3に接続されたキャリヤCR2に回転自在に
支持されるピニオンP2と噛合している。更に、ピニオ
ンP2は、クラッチC−1に接続されたサンギヤS2と
噛合しており、サンギヤS2は、図中右方、即ち出力側
に設けられたシンプルプラネタリギヤのサンギヤS3に
接続している。
【0059】サンギヤS3は、出力軸に接続されたキャ
リヤCR3に回転自在に支持されたピニオンP3と噛合
しており、ピニオンP3は前述のキャリヤCR2に接続
されたリングギヤR3と噛合している。更に、リングギ
ヤR3は、ブレーキB−1により係止自在に設けられて
いる。
【0060】図15に示す自動変速機構は、作動表に示
すとおり、1速では、クラッチC−1とブレーキB−1
が作動して、入力軸回転はサンギヤS1、S2及びS3
に等しく入力されると共に、リングギヤR3が係止され
て、速度線図からも明らかなように、サンギヤS3の回
転が直ちにキャリヤCR3から大幅減速回転として取り
出される。
【0061】2速では、ブレーキB−1に代えてB−2
が係止され、リングギヤR2が係止されて、サンギヤS
2、S3の回転がキャリヤCR2ににより合成されて、
速度線図からも明らかなように、2速がキャリヤCR3
から取り出される。
【0062】3速では、ブレーキB−2が解放されると
共に、クラッチC−1、C−2が共に係止され、サンギ
ヤS1の回転は、リングギヤR1で減速され、リングギ
ヤR2に入力され、入力回転が入力されるサンギヤS
2、S3の回転と合成され、速度線図に示すように、キ
ャリヤCR3から3速が取り出される。
【0063】4速では、クラッチC−2にかえてクラッ
チC−3が係合され、入力回転は、サンギヤS2,S3
に加えて、キャリヤCR2にも入力され、出力側の二連
のシンプルプラネタリギヤユニットは直結状態となり、
キャリヤCR3から4速が取り出される。
【0064】5速では、クラッチC−3に加えてクラッ
チC−2も係合し、リングギヤR2にデュアルプラネタ
リギヤのリングギヤR1の回転が入力され、速度線図か
らも明らかなように、キャリヤCR3からは増速された
5速回転が取り出される。
【0065】更に、6速では、クラッチC−1、C−2
が解放されると共に、クラッチC−3及びブレーキB−
2が係合され、入力回転がキャリヤCR2に入力される
と共に、リングギヤR2が係止される。すると、速度線
図からも明らかなように、大幅に増速された回転が6速
としてキャリヤCR3から取り出される。
【0066】また、後進時には、クラッチC−2及びブ
レーキB−1が係合され、入力回転は、入力側のデュア
ルプラネタリギヤのリングギヤR1からリングギヤR2
に伝達され、更に、係止されたリングギヤR3によりキ
ャリヤCR3からは大幅に減速された逆回転が取り出さ
れ、後進段となる。
【0067】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.45、λ2(S2/R2)=0.4、
λ3(S3/R3)=0.4に設定することにより、図
15のギヤ比及びギヤ比ステップが得られ、ギヤ比幅
(ギヤレシオ)は、4.875(5段変速の場合)とな
る。
【0068】図15に示す自動変速機構は、デュアルプ
ラネタリギヤ及び2連のシンプルプラネタリギヤユニッ
トとの組合せからなるが、スリムでシンプルな構成から
なり、適正なギヤ比幅(ギヤレシオ)及びギヤ比ステッ
プを得るものでありながら、コンパクトな構成とするこ
とができる。
【0069】図9に示す、自動変速機構は、図15に示
した、入力側のデュアルプラネタリギヤをシンプルプラ
ネタリギヤに変更したものであり、更に、入力回転は、
リングギヤR1及びクラッチC−1、C−3を介してサ
ンギヤS2とリングギヤR2及びブレーキB−1の接続
されたキャリヤCR3に入力されている。また、サンギ
ヤS1はギヤケースに固定されており、キャリヤCR1
は、クラッチC−2を介してサンギヤS3に接続されて
いる。また、出力軸は、キャリヤCR2及びリングギヤ
R3に接続されており、サンギヤS3は、ブレーキB−
2で係止することが出来る。
【0070】図9の自動変速機構は、作動表及び速度線
図からも明らかなように、1速及び2速では、入力軸回
転は、出力側の2連のシンプルプラネタリギヤユニット
のサンギヤS2に入力され、3速及び5速で入力側のシ
ンプルプラネタリギヤのキャリヤCR1で減速された回
転がサンギヤS3に入力される形となる。
【0071】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.4
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図9のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.3
97(5段変速時)が得られる。
【0072】図10の自動変速機構は、図9のものとプ
ラネタリギヤユニットの配列は同様であり、リングギヤ
R1をギヤケースに固定し、キャリヤCR1の回転をク
ラッチC−2を介してサンギヤS3に出力し、入力軸を
サンギヤS1及びクラッチC−1を介してサンギヤS2
へ、クラッチC−3を介してリングギヤR2及びキャリ
ヤCR3に接続している。また、出力軸はキャリヤCR
2とリングギヤR3に接続している。
【0073】図10の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速及び2速では、入力軸
回転は、出力側の2連のシンプルプラネタリギヤユニッ
トのサンギヤS2に入力され、3速及び5速で入力側の
シンプルプラネタリギヤのキャリヤCR1で減速された
回転がサンギヤS3に入力される形となる。
【0074】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.4
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図10のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
881(5段変速時、以下の全てのギヤ比幅は特段の記
載のない限り、5段変速時のものである)が得られる。
【0075】図11の自動変速機構は、図10の入力軸
側、即ち、図中左方のシンプルプラネタリギヤをデュア
ルプラネタリギヤに代え、サンギヤS1をギヤケースに
固定し、入力軸に接続されたキャリヤCR1を、クラッ
チC−1を介してサンギヤS2に、クラッチC−3を介
してリングギヤR2及びキャリヤCR3に接続してい
る。また、リングギヤR1は、クラッチC−2を介して
サンギヤS3に接続され、出力軸はキャリヤCR2とリ
ングギヤR3に接続している。
【0076】図11の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速及び2速では、入力軸
回転は、出力側の、2連のシンプルプラネタリギヤユニ
ットのサンギヤS2に入力され、3速及び5速で入力側
のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1で減速され
た回転がサンギヤS3に入力される形となる。
【0077】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.50、λ2(S2/R2)=0.4
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図11のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
636が得られる。
【0078】図12の自動変速機構は、図11の入力軸
側、即ち、図中左方のデュアルプラネタリギヤのキャリ
ヤCR1をギヤケースに固定し、入力軸にサンギヤS1
を接続し、更に入力軸をクラッチC−1を介してサンギ
ヤS2に、クラッチC−3を介してリングギヤR2及び
キャリヤCR3に接続している。また、リングギヤR1
は、クラッチC−2を介してサンギヤS3に接続され、
出力軸はキャリヤCR2とリングギヤR3に接続してい
る。
【0079】図12の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速及び2速では、入力軸
回転は、出力側の、2連のシンプルプラネタリギヤユニ
ットのサンギヤS2に入力され、3速及び5速で入力側
のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1で減速され
た回転がサンギヤS3に入力される形となる。
【0080】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.50、λ2(S2/R2)=0.4
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図12のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
636が得られる。
【0081】図13の自動変速機構は、入力側、即ちス
ケルトン図左方のプラネタリギヤのサンギヤS1をギヤ
ケースに固定し、入力軸にリングギヤR1を接続し、更
に入力軸を、クラッチC−1を介してサンギヤS2、S
3に、クラッチC−3を介してキャリヤCR2及びブレ
ーキB−1に接続されたリングギヤR3に接続してい
る。また、キャリヤCR1は、クラッチC−2を介し
て、ブレーキB2に接続されたリングギヤR2に接続さ
れ、出力軸はキャリヤCR3と接続している。
【0082】図13の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速及び2速では、入力軸
回転は、出力側の、2連のシンプルプラネタリギヤユニ
ットのサンギヤS2、S3に入力され、3速及び5速で
入力側のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR1で減
速された回転がリングギヤR2に入力される形となる。
【0083】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.4
5、λ3(S3/R3)=0.40に設定することによ
り、図13のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
375が得られる。
【0084】図14の自動変速機構は、図13に比し
て、入力側、即ちスケルトン図左方のプラネタリギヤが
デュアルプラネタリギヤに変わっており、サンギヤS1
をギヤケースに固定し、入力軸にキャリヤCR1を接続
し、更に入力軸を、クラッチC−1を介してサンギヤS
2、S3に、クラッチC−3を介してキャリヤCR2及
びブレーキB−1に接続されたリングギヤR3に接続し
ている。また、リングギヤR1は、クラッチC−2を介
して、ブレーキB2に接続されたリングギヤR2に接続
され、出力軸はキャリヤCR3と接続している。
【0085】図14の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速及び2速では、入力軸
回転は、出力側の、2連のシンプルプラネタリギヤユニ
ットのサンギヤS2、S3に入力され、3速及び5速で
入力側のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1で減
速された回転がクラッチC−2を介してリングギヤR2
に入力される形となる。
【0086】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.55、λ2(S2/R2)=0.4
0、λ3(S3/R3)=0.40に設定することによ
り、図14のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
875が得られる。
【0087】図16の自動変速機構は、入力側、即ちス
ケルトン図左方のプラネタリギヤのキャリヤCR1がブ
レーキB−3に接続しており、入力軸はサンギヤS1に
接続している。更に、入力軸にクラッチC−2を介して
リングギヤR1を、クラッチC−1を介してサンギヤS
2に、クラッチC−3を介して、リングギヤR2及びブ
レーキB−2に接続されたキャリヤCR3に接続してい
る。リングギヤR1はブレーキB−1を介してサンギヤ
S3に接続され、出力軸はリングギヤR3及びキャリヤ
CR2と接続している。
【0088】図16の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速から4速では、入力軸
回転がサンギヤS2へ入力され、2速では、入力軸回転
は、入力側のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1
から逆回転がサンギヤS3に出力される。3速では、ブ
レーキB−1が係合し、5速では、クラッチC−3の係
合により、リングギヤR2とキャリヤCR3に入力軸回
転が入力される。
【0089】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.6、λ2(S2/R2)=0.4、λ
3(S3/R3)=0.30に設定することにより、図
16のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.723
が得られる。
【0090】図17の自動変速機構は、図16と同一の
ギヤトレインであり、図16とはブレーキB−1とブレ
ーキB−2とが入れ替わっている。そして、1速の際
に、ブレーキB−1とブレーキB−3とを係合させて、
入力側のプラネタリギヤの、リングギヤR1の逆転入力
をサンギヤS3に入れて、1速を生成している。その他
は、図16の場合と同様である。
【0091】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.5
5、λ3(S3/R3)=0.4に設定することによ
り、図17のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅5.
387が得られる。
【0092】図18の自動変速機構は、図17に対し
て、入力側、即ちスケルトン図左方のプラネタリギヤが
デュアルプラネタリギヤに変化し、入力軸がクラッチC
−2を介してキャリヤCR1に接続され、リングギヤR
1がブレーキB−3に接続している。また、キャリヤC
R1はブレーキB−2を介してサンギヤS3に接続して
いる。後は、図17と同じ構成である。
【0093】図18の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速の際に、ブレーキB−
1とブレーキB−3とを係合させて、入力側のプラネタ
リギヤの、キャリヤCR1の逆転入力をサンギヤS3に
入れて、1速を生成している。その他は、図17、従っ
て、図16と同様である。
【0094】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.45、λ2(S2/R2)=0.6
5、λ3(S3/R3)=0.35に設定することによ
り、図18のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
712が得られる。
【0095】図19の自動変速機構は、入力側のシンプ
ルプラネタリギヤのキャリヤCR1がブレーキB−3と
接続しており、入力軸はサンギヤS1及びクラッチC−
1を介してリングギヤR3、及びクラッチC−2を介し
てリングギヤR1に接続している。リングギヤR1は、
ブレーキB−1に接続されたキャリヤCR3、CR2と
接続しており、サンギヤS2、S3はブレーキB−2と
接続している。リングギヤR2は、出力軸と接続してい
る。
【0096】図19の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でクラッチC−1及び
ブレーキB−3が係合して、リングギヤR1からの逆転
入力がキャリヤCR3、CR2に入力され、リングギヤ
R3の入力回転と合成され、リングギヤR2から1速回
転が取り出される。その他は、作動表に示すとおりであ
る。
【0097】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.3、λ2(S2/R2)=0.3、λ
3(S3/R3)=0.65に設定することにより、図
19のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.334
が得られる。
【0098】図20の自動変速機構は、入力側のシンプ
ルプラネタリギヤのサンギヤS1がブレーキB−3に接
続され、入力軸はリングギヤR1とクラッチC−1を介
してキャリヤCR1に接続されている。更に入力軸は、
クラッチC−2を介してキャリヤCR2及びブレーキB
−2に接続されたリングギヤR3に接続している。キャ
リヤCR1はブレーキB−4(6速用で、5速までの場
合には無くてもよい)に接続されたサンギヤS2に接続
しており、リングギヤR2は、キャリヤCR3及び出力
軸に接続している。サンギヤS3は、ブレーキB−1と
接続している。
【0099】図20の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でブレーキB−1及び
B−3が係合して、キャリヤCR1からの減速回転がサ
ンギヤS2に入力され、キャリヤCR3及びリングギヤ
R2から出力軸に1速回転が取り出される。その他は、
作動表に示すとおりである。
【0100】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.6
5、λ3(S3/R3)=0.45に設定することによ
り、図20のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
441が得られる。
【0101】図21の自動変速機構は、図20の自動変
速機構に対して入力側のプラネタリギヤをデュアルプラ
ネタリギヤに変更し、入力軸はキャリヤCR1とクラッ
チC−1を介してリングギヤR1に接続されている。ま
た、リングギヤR1はブレーキB−4(6速用で、5速
までの場合には無くてもよい)に接続されたサンギヤS
2に接続しており、その他の構成は図20と同様であ
る。
【0102】図21の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でブレーキB−1及び
B−3が係合して、リングギヤR1からの減速回転がサ
ンギヤS2に入力され、キャリヤCR3及びリングギヤ
R2から出力軸に1速回転が取り出される。その他は、
作動表に示すとおりである。
【0103】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.40、λ2(S2/R2)=0.6
0、λ3(S3/R3)=0.40に設定することによ
り、図21のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
273が得られる。
【0104】図22の自動変速機構は、図21の自動変
速機構に対して入力側のデュアルプラネタリギヤのキャ
リヤCR1をブレーキB−3と接続し、入力軸はサンギ
ヤS1とクラッチC−1を介してリングギヤR1に接続
されている。その他の構成は図21と同様である。
【0105】図22の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でブレーキB−1及び
B−3が係合して、リングギヤR1からの減速回転がサ
ンギヤS2に入力され、キャリヤCR3及びリングギヤ
R2から出力軸に1速回転が取り出される。その他は、
作動表に示すとおりである。
【0106】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.6、λ2(S2/R2)=0.65、
λ3(S3/R3)=0.45に設定することにより、
図22のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.49
7が得られる。
【0107】図23の自動変速機構は、入力側のシンプ
ルプラネタリギヤのサンギヤS1がブレーキB−3に接
続され、入力軸はリングギヤR1とクラッチC−1を介
してキャリヤCR1に接続されている。更に入力軸は、
クラッチC−2を介してキャリヤCR3及びブレーキB
−2に接続されたキャリヤCR2に接続している。キャ
リヤCR1はブレーキB−4(6速用で、5速までの場
合には無くてもよい)に接続されたサンギヤS3及びリ
ングギヤR2に接続している。サンギヤS2は、ブレー
キB−1と接続しており、リングギヤR3は出力軸と接
続している。
【0108】図23の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でブレーキB−1及び
B−3が係合して、キャリヤCR1からの減速回転がサ
ンギヤS3及びリングギヤR2に入力され、リングギヤ
R3から出力軸に1速回転が取り出される。その他は、
作動表に示すとおりである。
【0109】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.5
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図23のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
607が得られる。
【0110】図24の自動変速機構は、図23の自動変
速機構に対して入力側のプラネタリギヤをデュアルプラ
ネタリギヤに変更し、入力軸はキャリヤCR1とクラッ
チC−1を介してリングギヤR1に接続されている。ま
た、リングギヤR1はブレーキB−4(6速用で、5速
までの場合には無くてもよい)に接続されたサンギヤS
3及びリングギヤR2に接続しており、その他の構成は
図23と同様である。
【0111】図24の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でブレーキB−1及び
B−3が係合して、リングギヤR1からの減速回転がサ
ンギヤS3及びリングギヤR2に入力され、リングギヤ
R3から出力軸に1速回転が取り出される。その他は、
作動表に示すとおりである。
【0112】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.40、λ2(S2/R2)=0.5
0、λ3(S3/R3)=0.60に設定することによ
り、図24のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
431が得られる。
【0113】図25の自動変速機構は、入力側のシンプ
ルプラネタリギヤのサンギヤS1がブレーキB−3に接
続され、入力軸はリングギヤR1とクラッチC−1を介
してキャリヤCR1に接続されている。更に入力軸は、
クラッチC−2を介してリングギヤR3及びブレーキB
−2に接続されたキャリヤCR2に接続している。キャ
リヤCR1はブレーキB−4(6速用で、5速までの場
合には無くてもよい)に接続されたリングギヤR2に接
続している。サンギヤS2、S3は、ブレーキB−1と
接続しており、キャリヤCR3は出力軸と接続してい
る。
【0114】図25の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でブレーキB−1及び
B−3が係合して、キャリヤCR1からの減速回転がリ
ングギヤR2に入力され、キャリヤCR3から出力軸に
1速回転が取り出される。その他は、作動表に示すとお
りである。
【0115】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.5
5、λ3(S3/R3)=0.40に設定することによ
り、図25のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
314が得られる。
【0116】図26の自動変速機構は、図25の自動変
速機構に対して入力側のプラネタリギヤをデュアルプラ
ネタリギヤに変更し、入力軸はキャリヤCR1とクラッ
チC−1を介してリングギヤR1に接続されている。ま
た、リングギヤR1はブレーキB−4(6速用で、5速
までの場合には無くてもよい)に接続されたリングギヤ
R2に接続しており、その他の構成は図25と同様であ
る。
【0117】図26の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でブレーキB−1及び
B−3が係合して、リングギヤR1からの減速回転がリ
ングギヤR2に入力され、キャリヤCR3から出力軸に
1速回転が取り出される。その他は、作動表に示すとお
りである。
【0118】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.40、λ2(S2/R2)=0.5
0、λ3(S3/R3)=0.40に設定することによ
り、図26のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
300が得られる。
【0119】図27の自動変速機構は、図26の自動変
速機構に対して入力側のデュアルプラネタリギヤのキャ
リヤCR1をブレーキB−3と接続し、入力軸はサンギ
ヤS1とクラッチC−1を介してリングギヤR1に接続
されている。その他の構成は図26と同様である。
【0120】図27の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でブレーキB−1及び
B−3が係合して、リングギヤR1からの減速回転がリ
ングギヤR2に入力され、キャリヤCR3から出力軸に
1速回転が取り出される。その他は、作動表に示すとお
りである。
【0121】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.55、λ2(S2/R2)=0.4
5、λ3(S3/R3)=0.35に設定することによ
り、図27のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
482が得られる。
【0122】図28の自動変速機構は、入力側のシンプ
ルプラネタリギヤのサンギヤS1がブレーキB−3に接
続され、入力軸はキャリヤCR1とクラッチC−1を介
してリングギヤR1に接続されている。更に入力軸は、
クラッチC−2を介してキャリヤCR2及びブレーキB
−2に接続されたリングギヤR3に接続している。リン
グギヤR1はブレーキB−4に接続されたサンギヤS2
に接続している。サンギヤS3は、ブレーキB−1と接
続しており、リングギヤR2とキャリヤCR3は出力軸
と接続している。
【0123】図28の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でクラッチC−1及び
ブレーキB−1が係合して、入力軸回転がサンギヤS2
に入力され、リングギヤR2及びキャリヤCR3から出
力軸に1速回転が取り出される。また、2速及び4速で
は、ブレーキB−3が係合されることにより、リングギ
ヤR1から増速回転が取り出され、サンギヤS2に入力
される。その他は、作動表に示すとおりである。
【0124】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.60、λ2(S2/R2)=0.3
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図28のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
963(6段変速の場合)が得られる。
【0125】図29の自動変速機構は、図28の自動変
速機構に対して入力側のプラネタリギヤをデュアルプラ
ネタリギヤに変更し、入力軸はリングギヤR1とクラッ
チC−1を介してキャリヤCR1に接続されている。ま
た、キャリヤCR1はブレーキB−4に接続されたサン
ギヤS2に接続しており、その他の構成は図28と同様
である。
【0126】図29の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でクラッチC−1及び
ブレーキB−1が係合して、入力軸回転がサンギヤS2
に入力され、リングギヤR2及びキャリヤCR3から出
力軸に1速回転が取り出される。2速及び4速では、ブ
レーキB−3が係合されることにより、キャリヤCR1
から増速回転が取り出され、サンギヤS2に入力され
る。その他は、作動表に示すとおりである。
【0127】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.35、λ2(S2/R2)=0.3
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図29のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
96(6段変速の場合)が得られる。
【0128】図30の自動変速機構は、図29の自動変
速機構に対して入力側のデュアルプラネタリギヤのキャ
リヤCR1をブレーキB−3と接続し、入力軸はリング
ギヤR1とクラッチC−1を介してサンギヤS1に接続
されている。サンギヤS1はブレーキB−4に接続され
たサンギヤS2に接続しており、その他の構成は図29
と同様である。
【0129】図30の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でクラッチC−1及び
ブレーキB−1が係合して、入力軸回転がサンギヤS2
に入力され、リングギヤR2及びキャリヤCR3から出
力軸に1速回転が取り出される。2速及び4速では、ブ
レーキB−3が係合されることにより、サンギヤS1か
ら増速回転が取り出され、サンギヤS2に入力される。
その他は、作動表に示すとおりである。
【0130】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.3
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図30のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
96(6段変速の場合)得られる。
【0131】図31の自動変速機構は、入力側のシンプ
ルプラネタリギヤのサンギヤS1がブレーキB−3に接
続され、入力軸はキャリヤCR1とクラッチC−1を介
してリングギヤR1に接続されている。更に入力軸は、
クラッチC−2を介してブレーキB−2に接続されたキ
ャリヤCR2及びリングギヤR3に接続している。リン
グギヤR1はブレーキB−4に接続されたサンギヤS2
に接続している。サンギヤS3は、ブレーキB−1を介
してリングギヤR2と接続しており、キャリヤCR3は
出力軸と接続している。
【0132】図31の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でクラッチC−1及び
ブレーキB−1が係合して、入力軸回転がサンギヤS2
に入力され、キャリヤCR3から出力軸に1速回転が取
り出される。また、2速及び4速では、ブレーキB−3
が係合されることにより、リングギヤR1から増速回転
が取り出され、サンギヤS2に入力される。その他は、
作動表に示すとおりである。
【0133】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.60、λ2(S2/R2)=0.6
5、λ3(S3/R3)=0.45に設定することによ
り、図31のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
424(6段変速の場合)が得られる。
【0134】図32の自動変速機構は、図31の自動変
速機構に対して入力側のプラネタリギヤをデュアルプラ
ネタリギヤに変更し、入力軸はリングギヤR1とクラッ
チC−1を介してキャリヤCR1に接続されている。ま
た、キャリヤCR1はブレーキB−4に接続されたサン
ギヤS2に接続しており、その他の構成は図28と同様
である。
【0135】図32の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でクラッチC−1及び
ブレーキB−1が係合して、入力軸回転がサンギヤS2
に入力され、キャリヤCR3から出力軸に1速回転が取
り出される。2速及び4速では、ブレーキB−3が係合
されることにより、キャリヤCR1から増速回転が取り
出され、サンギヤS2に入力される。その他は、作動表
に示すとおりである。
【0136】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.40、λ2(S2/R2)=0.6
5、λ3(S3/R3)=0.45に設定することによ
り、図32のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
424(6段変速の場合)が得られる。
【0137】図33の自動変速機構は、図32の自動変
速機構に対して入力側のデュアルプラネタリギヤのキャ
リヤCR1をブレーキB−3と接続し、入力軸はリング
ギヤR1とクラッチC−1を介してサンギヤS1に接続
されている。サンギヤS1はブレーキB−4に接続され
たサンギヤS2に接続しており、その他の構成は図32
と同様である。
【0138】図33の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でクラッチC−1及び
ブレーキB−1が係合して、入力軸回転がサンギヤS2
に入力され、キャリヤCR3から出力軸に1速回転が取
り出される。2速及び4速では、ブレーキB−3が係合
されることにより、サンギヤS1から増速回転が取り出
され、サンギヤS2に入力される。その他は、作動表に
示すとおりである。
【0139】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.60、λ2(S2/R2)=0.6
5、λ3(S3/R3)=0.45に設定することによ
り、図33のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
424(6段変速の場合)が得られる。
【0140】図34の自動変速機構は、入力側のシンプ
ルプラネタリギヤのサンギヤS1がギヤケースに固定接
続され、入力軸はリングギヤR1とクラッチC−3を介
してキャリヤCR2及びブレーキB−1に接続されたキ
ャリヤCR3に接続されている。キャリヤCR1はクラ
ッチC−1を介してサンギヤS2に、クラッチC−2を
介してリングギヤR2、ブレーキB−2及びサンギヤS
3に接続されている。リングギヤR3は出力軸と接続し
ている。
【0141】図34の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、入力軸回転がリングギヤR
1に入力され、更に1速から4速まではクラッチC−1
が係合され、キャリヤCR1の減速回転がサンギヤS2
に入力され、1速ではブレーキB−1の係合により、リ
ングギヤR3から出力軸に1速回転が取り出される。2
速ではブレーキB−2が係合され、3速ではクラッチC
−2が係合することにより、キャリヤCR1の減速回転
がリングギヤR2とサンギヤS3にも入力される。4速
では、クラッチC−3が係合され、入力軸回転がキャリ
ヤCR2,CR3に入力され、5速ではクラッチC−2
の更なる係合により、キャリヤCR1の減速回転がリン
グギヤR2とサンギヤS3に入力され、6速ではクラッ
チC−3により入力軸回転がキャリヤCR2、CR3に
入力されると共に、ブレーキB−2が係合される。後進
時は、クラッチC−2が係合され、キャリヤCR1の減
速回転がリングギヤR2とサンギヤS3に入力される。
その他は、作動表に示すとおりである。
【0142】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.45、λ2(S2/R2)=0.6
5、λ3(S3/R3)=0.60に設定することによ
り、図34のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
426が得られる。
【0143】図35の自動変速機構は、図34の自動変
速機構に対して入力側のプラネタリギヤをデュアルプラ
ネタリギヤに変更し、入力軸はキャリヤCR1に接続さ
れている。また、リングギヤR1はクラッチC−1を介
してサンギヤS2に、クラッチC−2を介してリングギ
ヤR2、ブレーキB−2及びサンギヤS3に接続されて
いる。後の構成は、図34と同様である。
【0144】図35の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、入力軸回転がキャリヤCR
1に入力され、更に1速から4速まではクラッチC−1
が係合され、キリングギヤR1の減速回転がサンギヤS
2に入力され、1速ではブレーキB−1の係合により、
リングギヤR3から出力軸に1速回転が取り出される。
2速ではブレーキB−2が係合され、3速ではクラッチ
C−2が係合することにより、リングギヤR1の減速回
転がリングギヤR2とサンギヤS3にも入力される。4
速では、クラッチC−3が係合されて入力軸回転がキャ
リヤCR2,CR3に入力され、5速ではクラッチC−
2の更なる係合により、リングギヤR1の減速回転がリ
ングギヤR2とサンギヤS3に入力され、6速ではクラ
ッチC−3により入力軸回転がキャリヤCR2、CR3
に入力されると共に、ブレーキB−2が係合される。後
進時は、クラッチC−2が係合され、リングギヤR1の
減速回転がリングギヤR2とサンギヤS3に入力され
る。その他は、作動表に示すとおりである。
【0145】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.30、λ2(S2/R2)=0.6
5、λ3(S3/R3)=0.60に設定することによ
り、図35のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
254が得られる。
【0146】図36の自動変速機構は、図35の自動変
速機構に対して入力側のデュアルプラネタリギヤのキャ
リヤCR1をギヤケースに接続し、入力軸はサンギヤS
1に接続されており、その他の構成は図35と同様であ
る。
【0147】図36の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、入力軸回転がサンギヤS1
に入力され、1速から4速まではクラッチC−1が係合
され、これによりリングギヤR1の減速回転がサンギヤ
S2に入力され、1速ではブレーキB−1の係合によ
り、リングギヤR3から出力軸に1速回転が取り出され
る。2速ではブレーキB−2が係合され、3速ではクラ
ッチC−2が係合することにより、リングギヤR1の減
速回転がリングギヤR2とサンギヤS3にも入力され
る。4速では、クラッチC−3が係合されて入力軸回転
がキャリヤCR2,CR3に入力され、5速ではクラッ
チC−2の更なる係合により、リングギヤR1の減速回
転がリングギヤR2とサンギヤS3に入力され、6速で
はクラッチC−3により入力軸回転がキャリヤCR2、
CR3に入力されると共に、ブレーキB−2が係合され
る。後進時は、クラッチC−2が係合され、リングギヤ
R1の減速回転がリングギヤR2とサンギヤS3に入力
される。その他は、作動表に示すとおりである。
【0148】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.6
0、λ3(S3/R3)=0.65に設定することによ
り、図36のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
467が得られる。
【0149】図37の自動変速機構は、入力側のシンプ
ルプラネタリギヤのサンギヤS1がブレーキB−4に接
続され、入力軸はキャリヤCR1とクラッチC−3を介
してリングギヤR1に接続している。リングギヤR1
は、クラッチC−2を介してキャリヤCR2及びブレー
キB−2に接続されたリングギヤR3に接続され、更に
クラッチC−1を介してブレーキB−3及びサンギヤS
2に接続している。また、リングギヤR2とキャリヤC
R3は出力軸に接続しており、サンギヤS3はブレーキ
B−1と接続している。
【0150】図37の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、1速でクラッチC−1、C
−3及びブレーキB−1が係合して、入力軸回転が、出
力側のシンプルプラネタリギヤユニットのサンギヤS2
に入力され、ブレーキB−1によりサンギヤS3が係止
されることにより、リングギヤR2及びキャリヤCR3
から出力軸に1速回転が取り出される。また、2速で
は、ブレーキB−4が係合され、リングギヤR1からク
ラッチC−1を介して増速回転がサンギヤS2に入力さ
れ、3速ではクラッチC−2の係合により入力軸回転が
キャリヤCR2及びリングギヤR3に入力される。6速
では、ブレーキB−4、クラッチC−2の係合により、
リングギヤR1の増速回転がキャリヤCR2及びリング
ギヤR3に入力される。その他は、作動表に示すとおり
である。
【0151】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.50、λ2(S2/R2)=0.3
0、λ3(S3/R3)=0.60に設定することによ
り、図37のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
759が得られる。
【0152】図38の自動変速機構は、図37の自動変
速機構に対して入力側のプラネタリギヤをデュアルプラ
ネタリギヤに変更し、入力軸はリングギヤR1及びクラ
ッチC−1を介してキャリヤCR1に接続されている。
サンギヤS1はブレーキB−4に接続されており、キャ
リヤCR1は、クラッチC−2を介してキャリヤCR2
及びブレーキB−2に接続されたリングギヤR3に接続
され、更にクラッチC−3を介してブレーキB−3及び
サンギヤS2に接続している。他の構成は、図37と同
様である。
【0153】図38の自動変速機構は、図37と略同様
であり、2速では、ブレーキB−4及びクラッチC−3
の係合により、キャリヤCR1の増速回転がサンギヤS
2に入力される。6速では、ブレーキB−4、クラッチ
C−2の係合により、キャリヤCR1の増速回転がキャ
リヤCR2及びリングギヤR3に入力される。その他
は、作動表に示すとおりである。
【0154】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.30、λ2(S2/R2)=0.3
0、λ3(S3/R3)=0.55に設定することによ
り、図38のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
681が得られる。
【0155】図39の自動変速機構は、図38の自動変
速機構に対して入力側のデュアルプラネタリギヤのキャ
リヤCR1をブレーキB−4に接続し、入力軸はリング
ギヤR1に接続され、更にクラッチC−1を介してサン
ギヤS1に接続している。サンギヤS1は、クラッチC
−2を介してキャリヤCR2及びブレーキB−2に接続
されたリングギヤR3に接続され、更にクラッチC−3
を介してブレーキB−3及びサンギヤS2に接続してい
る。その他の構成は図38と同様である。
【0156】図39の自動変速機構は、作動表及び速度
線図からも明らかなように、図38と略同様である。2
速では、ブレーキB−4が係合され、サンギヤS1から
増速回転がサンギヤS2に入力され、3速ではクラッチ
C−2の係合により入力軸回転がキャリヤCR2及びリ
ングギヤR3に入力される。その他は、作動表に示すと
おりである。
【0157】ここで、歯数比を図示のように、λ1(S
1/R1)=0.65、λ2(S2/R2)=0.3
0、λ3(S3/R3)=0.60に設定することによ
り、図39のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.
681が得られる。
【0158】図40に示す自動変速機構は、2個のシン
プルプラネタリギヤからなる1組のプラネタリギヤユニ
ットPUがキャリヤCR2、CR3とリングギヤR2、
R3同士を連結したものであり、一体に連結したリング
ギヤR2及びキャリヤCR3が出力軸OUTに連結して
なる。入力側プラネタリギヤIPは、シンプルプラネタ
リギヤからなり、キャリヤCR1が入力軸INに連結
し、サンギヤS1がブレーキB−4に連結している。そ
して、クラッチC−3がキャリヤCR1とリングギヤR
1との間に、クラッチC−1がリングギヤR1とサンギ
ヤS2との間に、クラッチC−2がリングギヤR1と一
体のキャリヤCR2及びリングギヤR3の間にそれぞれ
介在し、またブレーキB−4がサンギヤS1に、ブレー
キB−3がサンギヤS2に、ブレーキB−2が一体のキ
ャリヤCR2及びリングギヤR3に、ブレーキB−1が
サンギヤS3にそれぞれ連結している。
【0159】該自動変速機構は、作動表及び速度線図に
示すように作動する。即ち、1速、3速、4速、5速で
は、クラッチC−3の係合により入力軸回転が直接直結
プラネタリギヤユニットPUに伝達され、2速及び6速
ではブレーキB−4の係合により、入力側プラネタリギ
ヤIPにて増速された回転がギヤユニットPUに伝達さ
れる。また、後進では、クラッチC−3、C−1の係合
により、入力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS2
に伝達される。この際、歯数比を図示のように、λ1
(S1/R1)=0.55、λ2=(S2/R2)=
0.65、λ3(S3/R3)=0.45に設定するこ
とにより、図40のギヤ比及びギヤ比ステップ、ギヤ比
幅4.424が得られる。
【0160】図41に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがデュアルプラネタリからなり、そのリ
ングギヤR1に入力軸INが連結しかつサンギヤS1に
ブレーキB−4が連結している。連結プラネタリギヤユ
ニットPUはキャリヤCR2とリングギヤR3が、リン
グギヤR2とサンギヤS3がそれぞれ一体に連結し、キ
ャリヤCR3が出力軸OUTに連結しており、かつサン
ギヤS2がブレーキB−3に、一体のキャリヤCR2及
びリングギヤR3がブレーキB−2に、一体のリングギ
ヤR2及びサンギヤS3がブレーキB−1にそれぞれ連
結している。
【0161】そして、クラッチC−1が入力軸INとリ
ングギヤR1の間に、クラッチC−2がキャリヤCR1
と一体のキャリヤCR2及びリングギヤR3の間に、ク
ラッチC−3がキャリヤCR1とサンギヤS2の間にそ
れぞれ介在している。
【0162】本自動変速機構は、作動表及び速度線図に
示すように作動する。即ち、1速、3速では、クラッチ
C−1の係合により入力軸回転が直接連結ギヤユニット
PUに伝達され、2速、4速、5速、6速では、ブレー
キB−4の係合に基づく入力側プラネタリギヤIPの増
速回転がギヤユニットPUに伝達される。この際、4速
にあっては、図40のものが直結回転であるのに対し、
入力側が増速され、連結ギヤユニットが減速になってい
る点で相違している。また、後進では、クラッチC−
1、C−3の係合により、入力軸回転がギヤユニットP
UのサンギヤS2に伝達される。ここで、歯数比を、図
に示すように、λ1(S1/R1)=0.3、λ2(S
2/R2)=0.65、λ3(S3/R3)=0.35
に設定すると、作動表に示す各ギヤ比ステップ及びギヤ
比幅4.896が得られる。
【0163】図42に示す自動変速機構は、図41のも
のに対し、入力側となるデュアルプラネタリギヤIPの
連結関係を、リングギヤR1入力、サンギヤS1出力に
変更したものであり、他の点では同じである。
【0164】本自動変速機構は、作動表及び速度線図に
示すように作動する。即ち、1速、3速、4速、5速は
直接入力軸回転が連結プラネタリギヤユニットPUに伝
達され、2速、6速は入力側プラネタリギヤIPのサン
ギヤS1から増速回転が該ギヤユニットに伝達される。
また、後進では、クラッチC−1、C−3の係合によ
り、入力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS2に伝
達される。この際、歯数比を図に示すように、λ1(S
1/R1)=0.650、λ2(S2/R2)=0.6
50、λ3(S3/R3)=0.45に設定することに
より、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.4
24が得られる。
【0165】図43に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがシンプルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、サ
ンギヤS1が入力軸INに、キャリヤCR1がブレーキ
B−3にそれぞれ連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2が
サンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつシ
ョートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上
記リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0166】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2がリングギヤR1及びサンギヤS2
にそれぞれ連結している。また、入力側プラネタリギヤ
IPと連結プラネタリギヤユニットPUとはリングギヤ
R1とサンギヤS2が直接連結しており、かつクラッチ
C−1が入力軸INとサンギヤS3との間に、クラッチ
C−2が入力軸INとキャリヤCR2との間に、クラッ
チC−3が入力軸INとリングギヤR1及びサンギヤS
2との間にそれぞれ介在している。
【0167】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速及び3速にあ
っては入力軸INの回転がクラッチC−1を介して直接
連結ギヤユニットPUのサンギヤS3に伝達され、2速
にあっては、上記直接回転がサンギヤS3に伝達される
と共にブレーキB−3の係合に基づくリングギヤR1の
減速回転にてサンギヤS2が規制される。そして、4速
にあっては、クラッチC−1、C−2の係合に基づき直
結回転が出力され、5速及び6速にあっては、直接回転
がクラッチC−2を介してキャリヤCR2に伝達され
る。また、後進では、クラッチC−3の係合により、入
力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達され
る。ここで、歯数比を、図に示すように、λ1(S1/
R1)=0.600、λ2(S2/R3)=0.30
0、λ3(S3/R3)=0.300に設定すると、作
動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.334が得
られる。
【0168】図44に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがデュアルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、キ
ャリヤCR1が入力軸INに、リングギヤR1がブレー
キB−3にそれぞれ連結し、連結プラネタリギヤユニッ
トPUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2
がサンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつ
ショートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、
上記リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0169】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2がサンギヤS1、S2にそれぞれ連
結している。また、入力側プラネタリギヤIPと連結プ
ラネタリギヤユニットPUとはサンギヤS1とサンギヤ
S2が直接連結しており、かつクラッチC−1が入力軸
INとサンギヤS3との間に、クラッチC−2が入力軸
INとキャリヤCR2との間に、クラッチC−3が入力
軸INと両サンギヤS1、S2との間にそれぞれ介在し
ている。
【0170】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速にあっては入
力側プラネタリギヤIPのサンギヤS1からの減速回転
が連結ギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達され、2
速にあっては、上記減速回転がサンギヤS2に伝達され
ると共にクラッチC−1を介して直接回転がサンギヤS
3に伝達される。そして、3速にあっては、入力軸IN
の回転がクラッチC−1を介してサンギヤS3に伝達さ
れ、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−2の係
合に基づき直結回転が出力され、5速及び6速にあって
は、直接回転がクラッチC−2を介してキャリヤCR2
に伝達される。また、後進では、クラッチC−3の係合
により、入力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS2
に伝達される。ここで、歯数比を、図に示すように、λ
1(S1/R1)=0.55、λ2(S3/R3)=
0.4、λ3(S2/R3)=0.350に設定する
と、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.71
3が得られる。
【0171】図45に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがデュアルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、サ
ンギヤS1が入力軸INに、リングギヤR1がブレーキ
B−3にそれぞれ連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2が
サンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつシ
ョートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上
記リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0172】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2がキャリヤCR1及びサンギヤS2
にそれぞれ連結している。また、入力側プラネタリギヤ
IPと連結プラネタリギヤユニットPUとはキャリヤC
R1とサンギヤS2が直接連結しており、かつクラッチ
C−1が入力軸INとサンギヤS3との間に、クラッチ
C−2が入力軸INとキャリヤCR2との間に、クラッ
チC−3が入力軸INとキャリヤCR1及びサンギヤS
2との間にそれぞれ介在している。
【0173】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速にあっては入
力側プラネタリギヤIPのキャリヤCR1からの減速回
転が連結ギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達され、
2速にあっては、上記減速回転がサンギヤS2に伝達さ
れると共にクラッチC−1を介して直接回転がサンギヤ
S3に伝達される。そして、3速にあっては、入力軸I
Nの回転がクラッチC−1を介してサンギヤS3に伝達
され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−2の
係合に基づき直結回転が出力され、5速及び6速にあっ
ては、直接回転がクラッチC−2を介してキャリヤCR
2に伝達される。また、後進では、クラッチC−3の係
合により、入力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS
2に伝達される。ここで、歯数比を、図に示すように、
λ1(S1/R1)=0.450、λ2(S3/R3)
=0.400、λ3(S2/R3)=0.350に設定
すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.
713が得られる。
【0174】図46に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがシンプルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、リ
ングギヤR1が入力軸INに、連結し、かつサンギヤS
1がケースに直接連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2が
サンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつシ
ョートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上
記リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0175】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2がサンギヤS2にそれぞれ連結して
いる。また、入力側プラネタリギヤIPと連結プラネタ
リギヤユニットPUとはキャリヤCR1とサンギヤS2
がクラッチC−2を介して連結しており、かつクラッチ
C−1が入力軸INとサンギヤS3との間に、クラッチ
C−3が入力軸INとキャリヤCR2との間にそれぞれ
介在している。
【0176】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速〜4速にあっ
ては、入力軸INの回転がクラッチC−1を介してサン
ギヤS3に伝達され、かつ3速にあってはクラッチC−
2を介してキャリヤCR1の減速回転でサンギヤS2が
規制され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
3の係合に基づき直結回転が出力される。そして、5速
にあっては、直接回転がクラッチC−3を介してキャリ
ヤCR2に伝達されると共に、クラッチC−2の係合に
よりサンギヤS2が減速され、また6速にあっては、ク
ラッチC−3を介してキャリヤCR2に直接回転が伝達
される。また、後進では、クラッチC−2の係合によ
り、キャリヤCR1からの減速回転がギヤユニットPU
のサンギヤS2に伝達される。ここで、歯数比を、図に
示すように、λ1(S1/R1)=0.65、λ2(S
2/R3)=0.65、λ3(S3/R3)=0.30
に設定すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比
幅4.187が得られる。
【0177】図47に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがシンプルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、サ
ンギヤS1が入力軸INに、連結し、かつリングギヤR
1がケースに直接連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2が
サンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつシ
ョートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上
記リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0178】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2がキャリヤCR1及びサンギヤS2
にそれぞれ連結している。また、入力側プラネタリギヤ
IPと連結プラネタリギヤユニットPUとはキャリヤC
R1とサンギヤS2がクラッチC−2を介して連結して
おり、かつクラッチC−1が入力軸INとサンギヤS3
との間に、クラッチC−3が入力軸INとキャリヤCR
2との間にそれぞれ介在している。
【0179】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速〜4速にあっ
ては、入力軸INの回転がクラッチC−1を介してサン
ギヤS3に伝達され、かつ3速にあってはクラッチC−
2を介してキャリヤCR1の減速回転でサンギヤS2が
規制され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
3の係合に基づき直結回転が出力される。そして5速に
あっては、直接回転がクラッチC−3を介してキャリヤ
CR2に伝達されると共に、クラッチC−2を介してサ
ンギヤS2が減速され、また6速にあっては、クラッチ
C−3を介してキャリヤCR2に直接回転が伝達され
る。また、後進では、クラッチC−2の係合により、キ
ャリヤCR1からの減速回転がギヤユニットPUのサン
ギヤS2に伝達される。ここで、歯数比を、図に示すよ
うに、λ1(S1/R1)=0.650、λ2(S3/
R3)=0.300、λ3(S2/R3)=0.650
に設定すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比
幅4.649が得られる。
【0180】図48に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがデュアルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、キ
ャリヤCR1が入力軸INに、連結し、かつサンギヤS
1がケースに直接連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2が
サンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつシ
ョートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上
記リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0181】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2が一体のリングギヤR1及びサンギ
ヤS2にそれぞれ連結している。また、入力側プラネタ
リギヤIPと連結プラネタリギヤユニットPUとはリン
グギヤR1とサンギヤS2がクラッチC−2を介して連
結しており、かつクラッチC−1が入力軸INとサンギ
ヤS3との間に、クラッチC−3が入力軸INとキャリ
ヤCR2との間にそれぞれ介在している。
【0182】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速〜4速にあっ
ては、入力軸INの回転がクラッチC−1を介してサン
ギヤS3に伝達され、かつ3速にあってはクラッチC−
2を介してリングギヤR1の減速回転でサンギヤS2が
規制され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
3の係合に基づき直結回転が出力される。そして5速に
あっては、直接回転がクラッチC−3を介してキャリヤ
CR2に伝達されると共に、クラッチC−2を介してサ
ンギヤS2が減速され、また6速にあっては、クラッチ
C−3を介してキャリヤCR2に直接回転が伝達され
る。また、後進では、クラッチC−2の係合により、入
力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達され
る。ここで、歯数比を、図に示すように、λ1(S1/
R1)=0.55、λ2(S3/R3)=0.30、λ
3(S2/R3)=0.65に設定すると、作動表に示
すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.522が得られる。
【0183】図49に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがデュアルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、サ
ンギヤS1が入力軸INに、連結し、かつキャリヤCR
1がケースに直接連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2が
サンギヤS2及びリングギヤR3に直接噛合し、かつシ
ョートピニオンP3を介してサンギヤS3に連結し、上
記リングギヤR3が出力軸OUTに連結している。
【0184】そして、ブレーキB−1がキャリヤCR2
に、ブレーキB−2が一体のリングギヤR1及びサンギ
ヤS2にそれぞれ連結している。また、入力側プラネタ
リギヤIPと連結プラネタリギヤユニットPUとはリン
グギヤR1とサンギヤS2がクラッチC−2を介して連
結しており、かつクラッチC−1が入力軸INとサンギ
ヤS3との間に、クラッチC−3が入力軸INとキャリ
ヤCR2との間にそれぞれ介在している。
【0185】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速〜4速にあっ
ては、入力軸INの回転がクラッチC−1を介してサン
ギヤS3に伝達され、かつ3速にあってはクラッチC−
2を介してリングギヤR1の減速回転でサンギヤS2が
規制され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
3の係合に基づき直結回転が出力される。そして5速に
あっては、直接回転がクラッチC−3を介してキャリヤ
CR2に伝達されると共に、クラッチC−2の係合によ
りサンギヤS2が減速され、また6速にあっては、クラ
ッチC−3を介してキャリヤCR2に直接回転が伝達さ
れる。また、後進では、クラッチC−2の係合により、
入力軸回転がギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達さ
れる。ここで、歯数比を、図に示すように、λ1(S1
/R1)=0.45、λ2(S3/R3)=0.30、
λ3(S2/R3)=0.65に設定すると、作動表に
示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.522が得られ
る。
【0186】図50に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがシンプルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、リ
ングギヤR1が入力軸INに、サンギヤS1がブレーキ
B−3にそれぞれ連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2が
サンギヤS2及びリングギヤR3(R2)に直接噛合
し、かつショートピニオンP3を介してサンギヤS3に
連結し、上記リングギヤR3(R2)が出力軸OUTに
連結している。
【0187】そして、ブレーキB−1がサンギヤS3
に、ブレーキB−2がキャリヤCR2(CR3)にそれ
ぞれ連結している。また、入力側プラネタリギヤIPと
連結プラネタリギヤユニットPUとはキャリヤCR1と
サンギヤS2が直接連結しており、かつクラッチC−1
が入力軸INとサンギヤS2との間に、クラッチC−2
が入力軸INとキャリヤCR2(CR3)との間にそれ
ぞれ介在している。
【0188】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速にあっては入
力側プラネタリギヤIPのキャリヤCR1からの減速回
転が連結ギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達され、
2速にあっては、入力軸回転がサンギヤS3に伝達され
る。そして、3速にあっては、入力軸INの回転がクラ
ッチC−2を介してキャリヤCR2(CR3)に伝達さ
れ、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−2の係
合に基づき直結回転が出力され、5速及び6速にあって
は、入力軸回転がクラッチC−2を介してキャリヤCR
2(CR3)に伝達される。ここで、歯数比を、図に示
すように、λ1(S1/R1)=0.65、λ2(S2
/R2)=0.6、λ3(S3/R3)=0.3に設定
すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.
371が得られる。
【0189】図51に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがデュアルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、キ
ャリヤCR1が入力軸INに、サンギヤS1がブレーキ
B−3にそれぞれ連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP3が
サンギヤS3及びリングギヤR3(R2)に直接噛合
し、かつショートピニオンP2を介してサンギヤS2に
連結し、上記リングギヤR3(R2)が出力軸OUTに
連結している。
【0190】そして、ブレーキB−1がサンギヤS2
に、ブレーキB−2がキャリヤCR2(CR3)にそれ
ぞれ連結している。また、入力側プラネタリギヤIPと
連結プラネタリギヤユニットPUとはリングギヤR1と
サンギヤS2が直接連結しており、かつクラッチC−1
が入力軸INとサンギヤS3との間に、クラッチC−2
が入力軸INとキャリヤCR2(CR3)との間にそれ
ぞれ介在している。
【0191】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速にあっては入
力側プラネタリギヤIPのリングギヤR1からの減速回
転が連結ギヤユニットPUのサンギヤS3に伝達され、
2速にあっては、入力軸回転がサンギヤS3に伝達され
る。そして、3速にあっては、入力軸INの回転がクラ
ッチC−2を介してキャリヤCR2(CR3)に伝達さ
れ、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−2の係
合に基づき直結回転が出力され、5速及び6速にあって
は、直接回転がクラッチC−2を介してキャリヤCR2
(CR3)に伝達される。ここで、歯数比を、図に示す
ように、λ1(S1/R1)=0.400、λ2(S2
/R2)=0.300、λ3(S3/R3)=0.60
0に設定すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ
比幅4.431が得られる。
【0192】図52の自動変速機構は、図51と比し
て、入力側プラネタリギヤIPのデュアルプラネタリギ
ヤのキャリヤCR1がブレーキB−3と接続し、入力軸
INは、サンギヤS1及びクラッチC−1を介してリン
グギヤR1に接続される。リングギヤR1は、(6速が
必要な場合には、ブレーキB−4と共に)サンギヤS3
に接続されている。あとの構成は、図51と同様であ
る。
【0193】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速にあっては入
力側プラネタリギヤIPのリングギヤR1からの減速回
転が連結ギヤユニットPUのサンギヤS3に伝達され、
2速にあっては、入力軸回転がサンギヤS3に伝達され
る。そして、3速にあっては、入力軸INの回転がクラ
ッチC−2を介してキャリヤCR2(CR3)に伝達さ
れ、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−2の係
合に基づき直結回転が出力され、5速及び6速にあって
は、入力軸回転がクラッチC−2を介してキャリヤCR
2(CR3)に伝達される。ここで、歯数比を、図に示
すように、λ1(S1/R1)=0.600、λ2(S
2/R2)=0.300、λ3(S3/R3)=0.6
00に設定すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギ
ヤ比幅4.431が得られる。
【0194】図53に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがシンプルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、キ
ャリヤCR1が入力軸INに、サンギヤS1がブレーキ
B−3にそれぞれ連結し、連結プラネタリギヤユニット
PUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP2が
サンギヤS2及びリングギヤR3(R2)に直接噛合
し、かつショートピニオンP3を介してサンギヤS3に
連結し、上記リングギヤR3(R2)が出力軸OUTに
連結している。
【0195】そして、ブレーキB−1がサンギヤS3
に、ブレーキB−2がキャリヤCR2(CR3)にそれ
ぞれ連結している。また、入力側プラネタリギヤIPと
連結プラネタリギヤユニットPUとはリングギヤR1と
サンギヤS2が直接連結しており、かつクラッチC−1
が入力軸INとサンギヤS2との間に、クラッチC−2
が入力軸INとキャリヤCR2(CR3)との間にそれ
ぞれ介在している。
【0196】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速にあっては入
力軸回転が連結ギヤユニットPUのサンギヤS2に伝達
され、2速にあっては、リングギヤR1の増速回転がサ
ンギヤS2に伝達される。そして、3速にあっては、入
力軸INの回転がクラッチC−2を介してキャリヤCR
2(CR3)に伝達され、更に4速にあっては、クラッ
チC−1、C−2の係合に基づき直結回転が出力され、
5速にあっては、入力軸回転がクラッチC−2を介して
キャリヤCR2(CR3)に伝達される。ここで、歯数
比を、図に示すように、λ1(S1/R1)=0.40
0、λ2(S2/R2)=0.300、λ3(S3/R
3)=0.35に設定すると、作動表に示すギヤ比ステ
ップ及びギヤ比幅4.334が得られる。
【0197】図54に示す自動変速機構は、入力側プラ
ネタリギヤIPがデュアルプラネタリギヤからなり、連
結プラネタリギヤユニットPUがラビニヨタイプのもの
からなるものである。入力側プラネタリギヤIPは、リ
ングギヤR1が入力軸INに、キャリヤCR1がブレー
キB−3にそれぞれ連結し、連結プラネタリギヤユニッ
トPUは、その共通ピニオンであるロングピニオンP3
がサンギヤS3及びリングギヤR3(R2)に直接噛合
し、かつショートピニオンP2を介してサンギヤS2に
連結し、上記リングギヤR3(R2)が出力軸OUTに
連結している。
【0198】そして、ブレーキB−1がサンギヤS2
に、ブレーキB−2がキャリヤCR2(CR3)に、ブ
レーキB−3がキャリヤCR1に、ブレーキB−4がサ
ンギヤS3にそれぞれ連結している。また、入力側プラ
ネタリギヤIPと連結プラネタリギヤユニットPUとは
サンギヤS1とサンギヤS3が直接連結しており、かつ
クラッチC−1が入力軸INとサンギヤS3との間に、
クラッチC−2が入力軸INとキャリヤCR2(CR
3)との間にそれぞれ介在している。
【0199】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速にあってはサ
ンギヤS1の増速回転が連結ギヤユニットPUのサンギ
ヤS3に伝達され、2速にあっては、入力軸回転がキャ
リヤCR2(CR3)に伝達される。そして、3速にあ
っては、サンギヤS1の増速回転がサンギヤS3に伝達
され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−2の
係合に基づき直結回転が出力され、5速にあっては、入
力軸回転がクラッチC−2を介してキャリヤCR2(C
R3)に伝達される。ここで、歯数比を、図に示すよう
に、λ1(S1/R1)=0.55、λ2(S2/R
2)=0.55、λ3(S3/R3)=0.30に設定
すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅4.
503が得られる。
【0200】図55の自動変速機構の場合、図54と相
違する点は、サンギヤS1がブレーキB−3と接続し、
入力軸INが、リングギヤR1及びクラッチC−1を介
してキャリヤCR1と接続し、更に、キャリヤCR1と
サンギヤS3が接続している点であり、その他は同一で
ある。
【0201】本自動変速機構は、図に示す作動表及び速
度線図に示すように作動する。即ち、1速にあってはキ
ャリヤCR1の増速回転が連結ギヤユニットPUのサン
ギヤS3に伝達され、2速にあっては、入力軸回転がキ
ャリヤCR2(CR3)に伝達される。そして、3速に
あっては、キャリヤCR1の増速回転がサンギヤS3に
伝達され、更に4速にあっては、クラッチC−1、C−
2の係合に基づき直結回転が出力され、5速にあって
は、入力軸回転がクラッチC−2を介してキャリヤCR
2(CR3)に伝達される。ここで、歯数比を、図に示
すように、λ1(S1/R1)=0.45、λ2(S2
/R2)=0.55、λ3(S3/R3)=0.30に
設定すると、作動表に示すギヤ比ステップ及びギヤ比幅
4.503が得られる。
【0202】ついで、図56に示す自動変速機構につい
て、図に沿って詳細説明する。図56に示す自動変速機
構は、図43、図44及び図45に示す自動変速機構を
一部変更したものである。
【0203】図56のスケルトン図に示すように、該自
動変速機構は、入力側プラネタリギヤIPがシンプルプ
ラネタリギヤからなり、連結プラネタリギヤユニットP
Uがラビニヨタイプのものからなるものである。入力側
プラネタリギヤIPは、サンギヤ(入力部に連結する要
素)S1とキャリヤ(第1ブレーキにより固定自在な要
素)CR1とリングギヤ(逆転回転を出力する要素)R
1とを有しており、サンギヤS1が入力軸(入力部)I
Nに連結されている。キャリヤCR1は、入力軸INに
(第3)クラッチC−3を介在して連結されていると共
に、(第1)ブレーキB−1に連結されて回転が固定自
在であり、かつ、それら間に有する(第1)ワンウェイ
クラッチF−1により一方向の回転が規制されている。
リングギヤR1は、連結プラネタリギヤユニットPUが
有する(第1)サンギヤS2に連結されていると共に、
(第2)ブレーキB−3に連結されてその回転が固定自
在であり、また、該サンギヤS2の同軸上には、(第
4)ブレーキB−2によりアウターレースが固定自在で
ある(第2)ワンウェイクラッチF−2を有しており、
該ブレーキB−2が係止するとリングギヤR1及びサン
ギヤS2の一方向の回転を規制する。
【0204】連結プラネタリギヤPUは、上記リングギ
ヤR1に連結されたサンギヤS2と、(第2)サンギヤ
S3とキャリヤCR2とリングギヤR3とを有してい
る。サンギヤS3は、入力軸INに(第1)クラッチC
−1を介在して連結されており、キャリヤCR2との間
にピニオンP3を有している。キャリヤCR2は、一端
側が(第3)ワンウェイクラッチF−3を有して(第
3)ブレーキB−4に連結されていると共に、他端側が
(第2)クラッチC−2を介在して入力軸INに連結さ
れている。そして、リングギヤR3は、出力軸(出力
部)OUTに連結されている。
【0205】上記キャリヤCR2は、ロングピニオンP
2を有してサンギヤS2及び(ピニオンP3を介して)
サンギヤS3に噛合しており、つまりキャリヤCR2は
2つのキャリヤが一体に構成される形であるので、コン
パクト化、車輌搭載性の向上、部品点数の削減などを可
能としている。また、実際に本自動変速機構を構成する
場合において、該キャリヤCR2の一端の先端のフラン
ジ部をワンウェイクラッチF−3のインナーレースとし
て用いることで、一体加工することが可能となり、例え
ば別の部材を溶接するなどの加工をなくすことができ、
工数短縮、コストダウンなどを可能とすることができ
る。更に、サンギヤS2の同軸上に、ワンウェイクラッ
チF−2を有しており、実際に本自動変速機構を構成す
る場合において、該サンギヤS2とワンウェイクラッチ
F−2のインナーレースとを共用することができるの
で、部品点数を削減することができる。
【0206】ついで、図56の作動表及び速度線図に沿
って、自動変速機構の作動について説明する。なお、歯
数比は、λ1(S1/R1)=0.650、λ2(S2
/R3)=0.400、λ3(S3/R3)=0.35
0、にそれぞれ設定する。
【0207】1速では、ブレーキB−1を係止してキャ
リヤCR1を固定し、サンギヤS1からの入力回転を逆
転回転としてリングギヤR1から出力し、サンギヤS2
に入力する。そして、ワンウェイクラッチF−3を係合
してキャリヤCR2の一方向の回転を固定し、つまり速
度線図に示すようにキャリヤCR2の回転を固定して、
サンギヤS2からの逆転回転を、キャリヤCR2を介し
てリングギヤR3に入力し、ギヤ比3.846の正転回
転を出力する。なお、エンジンブレーキ時は、ブレーキ
B−4を係止してキャリヤCR2を固定し、1速の状態
を維持する。
【0208】2速では、ワンウェイクラッチF−1を係
合してキャリヤCR1を固定し、サンギヤS1からの入
力回転を逆転回転としてリングギヤR1から出力し、サ
ンギヤS2に入力する。一方、クラッチC−1を係合し
てサンギヤS3に入力回転を入力する。そして、キャリ
ヤCR2に、サンギヤS2の逆転回転、及びピニオンP
3を介してサンギヤS3の正転回転、を入力し、わずか
に正転回転するキャリヤCR2を介してリングギヤR3
に入力し、ギヤ比2.336の正転回転を出力する。な
お、エンジンブレーキ時は、ブレーキB−1を係止して
キャリヤCR1を固定し、2速の状態を維持する。
【0209】3速では、ブレーキB−2を係止すると共
にワンウェイクラッチF−2を係合させ、サンギヤS2
の一方向の回転を固定する。一方、クラッチC−1を係
合してサンギヤS3に入力回転を入力する。そして、キ
ャリヤCR2に、サンギヤS2の固定回転、及びピニオ
ンP3を介してサンギヤS3の正転回転、を入力し、正
転回転するキャリヤCR2を介してリングギヤR3に入
力し、ギヤ比1.531の正転回転を出力する。なお、
エンジンブレーキ時は、ブレーキB−3を係止してサン
ギヤS2を固定し、3速の状態を維持する。
【0210】4速では、クラッチC−1を係合してサン
ギヤS3に入力回転を入力すると共に、クラッチC−2
を係合してキャリヤCR2に入力回転を入力する。それ
により、サンギヤS3及びキャリヤCR2が同じ正転回
転となって、つまり直結回転をリングギヤR3に入力
し、ギヤ比1.000の正転回転を出力する。
【0211】5速では、ブレーキB−3を係止してサン
ギヤS2を固定すると共に、クラッチC−2を係合して
キャリヤCR2に入力回転を入力する。そして、固定さ
れたサンギヤS2によりキャリヤCR2の入力回転を増
速して、リングギヤR3に入力し、ギヤ比0.714の
正転回転を出力する。
【0212】なお、6速では、ブレーキB−1を係止し
てキャリヤCR1を固定し、サンギヤS1からの入力回
転を逆転回転としてリングギヤR1から出力し、サンギ
ヤS2に入力する。一方、クラッチC−2を係合してキ
ャリヤCR2に入力回転を入力する。そして、逆転回転
を出力するサンギヤS2によりキャリヤCR2の入力回
転を増速して、リングギヤR3に入力し、ギヤ比0.6
02の正転回転を出力する。
【0213】後進では、クラッチC−3を係合してキャ
リヤCR1に入力回転を入力すると共に、サンギヤS1
に入力回転を入力し、サンギヤS1とキャリヤCR1と
が同じ正転回転となって、つまり(前進において逆転回
転を出力する)リングギヤR1に直結回転(正転回転)
を出力する。そして、サンギヤS2が正転回転を入力
し、ブレーキB−4を係止して固定されたキャリヤCR
2を介してリングギヤR3に入力し、ギヤ比2.500
の逆転回転を出力する。
【0214】以上のように、図56に示す自動変速機構
は、1速から5速ないし6速及び後進1速の適正なギヤ
比、ギヤ比ステップ、ギヤ比幅5.385を得ることが
でき、前進5速ないし6速の多段変速を可能とすること
と相俟って、燃費の向上も可能とすることができる。そ
して、本自動変速機構は、1速ないし3速の変速におい
て、ワンウェイクラッチF−1,F−2,F−3が介在
する形で変速を行うので、例えばブレーキの掴み換え
(切換え)による変速に対して、円滑に変速を行うこと
ができる。
【0215】また、ワンウェイクラッチF−2は、比較
的中速段である3速において係合するので、担持するト
ルク容量が少ないため、比較的小さくすることができ
る。それにより、本自動変速機構を実際に構成する場合
において、ワンウェイクラッチF−2は、例えば空いて
いる空間、いわゆるデットスペースに配設することがで
き、ワンウェイクラッチF−2の外径にワンウェイクラ
ッチF−3を配設できる、いわゆる2重構造にすること
ができる。従って、効率的な配置構造が可能となり、自
動変速機構をコンパクト化することができる。
【0216】更に、ブレーキB−3とブレーキB−1と
の切換えにより、比較的高速段である5速から6速への
変速を達成するので(作動表参照)、例えば回転体であ
るクラッチ同士の切換えによる5速から6速への変速を
なくし、ブレーキ同士の切換えによる5速から6速への
変速を可能とすることができ、つまりクラッチによる制
御に比べて制御性をよくすることができる。
【0217】ついで、図57に示す自動変速機構につい
て、図に沿って詳細説明する。図57に示す自動変速機
構は、図43、図44、図45及び図56に示す自動変
速機構を一部変更したものである。
【0218】図57のスケルトン図に示すように、該自
動変速機構は、入力側プラネタリギヤIPがシンプルプ
ラネタリギヤからなり、連結プラネタリギヤユニットP
Uがラビニヨタイプのものからなるものである。入力側
プラネタリギヤIPは、サンギヤ(入力部に連結する要
素)S1とキャリヤ(第1ブレーキにより固定自在な要
素)CR1とリングギヤ(逆転回転を出力する要素)R
1とを有しており、サンギヤS1が入力軸(入力部)I
Nに連結されている。キャリヤCR1は、入力軸INに
(第3)クラッチC−3を介在して連結されていると共
に、(第1)ブレーキB−1に連結されて回転が固定自
在であり、かつ、それら間に有する、(第5)ブレーキ
B−0の係止によってアウターレースが固定される(第
1)ワンウェイクラッチF−1により、一方向の回転が
規制されている。リングギヤR1は、連結プラネタリギ
ヤユニットPUが有する(第1)サンギヤS2に連結さ
れていると共に、(第2)ブレーキB−3に連結されて
その回転が固定自在であり、また、該サンギヤS2の同
軸上には、(第4)ブレーキB−2によりアウターレー
スが固定自在である(第2)ワンウェイクラッチF−2
を有しており、該ブレーキB−2が係止するとリングギ
ヤR1及びサンギヤS2の一方向の回転を規制する。
【0219】連結プラネタリギヤPUは、上記リングギ
ヤR1に連結されたサンギヤS2と、(第2)サンギヤ
S3とキャリヤCR2とリングギヤR3とを有してい
る。サンギヤS3は、入力軸INに(第1)クラッチC
−1を介在して連結されており、キャリヤCR2との間
にピニオンP3を有している。キャリヤCR2は、一端
側が(第3)ワンウェイクラッチF−3を有して(第
3)ブレーキB−4に連結されていると共に、他端側が
(第2)クラッチC−2を介在して入力軸INに連結さ
れている。そして、リングギヤR3は、出力軸(出力
部)OUTに連結されている。
【0220】上記キャリヤCR2は、ロングピニオンP
2を支持してサンギヤS2及び(ピニオンP3を介し
て)サンギヤS3に噛合しており、つまりキャリヤCR
2は2つのキャリヤが一体に構成される形であるので、
コンパクト化、車輌搭載性の向上、部品点数の削減など
を可能としている。また、本自動変速機構を実際に構成
する場合において、該キャリヤCR2の一端の先端のフ
ランジ部をワンウェイクラッチF−3のインナーレース
として用いることで、一体加工することが可能となり、
例えば別の部材を溶接するなどの加工をなくすことがで
き、工数短縮、コストダウンなどを可能とすることがで
きる。更に、サンギヤS2に、ワンウェイクラッチF−
2のインナーレースを一体に構成しており、本自動変速
機構を実際に構成する場合において、該サンギヤS2と
ワンウェイクラッチF−2のインナーレースとを共用す
ることができるので、部品点数を削減することができ
る。
【0221】ついで、図57の作動表及び速度線図に沿
って、自動変速機構の作動について説明する。なお、歯
数比は、λ1(S1/R1)=0.600、λ2(S2
/R3)=0.3000、λ3(S3/R3)=0.2
80、にそれぞれ設定する。
【0222】1速では、ワンウェイクラッチF−3を係
合してキャリヤCR2の一方向の回転を固定し、つまり
速度線図に示すようにキャリヤCR2の回転を固定す
る。一方、クラッチC−1を係合してサンギヤS3に入
力回転を入力する。そして、サンギヤS3の入力回転
を、固定されたキャリヤCR2を介してリングギヤR3
に入力し、ギヤ比3.571の正転回転を出力する。な
お、エンジンブレーキ時は、ブレーキB−4を係止して
キャリヤCR2を固定し、1速の状態を維持する。ま
た、この1速時には、キャリヤCR2よりサンギヤS2
に逆転回転が出力され、リングギヤR1を介してキャリ
ヤCR1に逆転回転が入力されるが、ブレーキB−1
と、特にワンウェイクラッチF−1に連結されたブレー
キB−0と、を解放することで該キャリヤCR1の逆転
回転を可能として、1速を達成することができる。
【0223】2速では、ブレーキB−0を係止すると共
にワンウェイクラッチF−1を係合してキャリヤCR1
を固定し、サンギヤS1からの入力回転を逆転回転とし
てリングギヤR1から出力し、サンギヤS2に入力す
る。一方、クラッチC−1を係合してサンギヤS3に入
力回転を入力する。そして、キャリヤCR2に、サンギ
ヤS2の逆転回転、及びピニオンP3を介してサンギヤ
S3の正転回転、を入力し、わずかに正転回転するキャ
リヤCR2を介してリングギヤR3に入力し、ギヤ比
2.474の正転回転を出力する。なお、エンジンブレ
ーキ時は、ブレーキB−1を係止してキャリヤCR1を
固定し、2速の状態にする。
【0224】3速では、ブレーキB−2を係止すると共
にワンウェイクラッチF−2を係合させ、サンギヤS2
の一方向の回転を固定する。一方、クラッチC−1を係
合してサンギヤS3に入力回転を入力する。そして、キ
ャリヤCR2に、サンギヤS2の固定回転、及びピニオ
ンP3を介してサンギヤS3の正転回転、を入力し、正
転回転するキャリヤCR2を介してリングギヤR3に入
力し、ギヤ比1.593の正転回転を出力する。なお、
エンジンブレーキ時は、ブレーキB−3を係止してサン
ギヤS2を固定し、3速の状態にする。
【0225】4速では、クラッチC−1を係合してサン
ギヤS3に入力回転を入力すると共に、クラッチC−2
を係合してキャリヤCR2に入力回転を入力する。それ
により、サンギヤS3及びキャリヤCR2が同じ正転回
転となって、つまり直結回転をリングギヤR3に入力
し、ギヤ比1.000の正転回転を出力する。
【0226】5速では、ブレーキB−3を係止してサン
ギヤS2を固定すると共に、クラッチC−2を係合して
キャリヤCR2に入力回転を入力する。そして、固定さ
れたサンギヤS2によりキャリヤCR2の入力回転を増
速して、リングギヤR3に入力し、ギヤ比0.769の
正転回転を出力する。
【0227】なお、6速では、ブレーキB−1を係止し
てキャリヤCR1を固定し、サンギヤS1からの入力回
転を逆転回転としてリングギヤR1から出力し、サンギ
ヤS2に入力する。一方、クラッチC−2を係合してキ
ャリヤCR2に入力回転を入力する。そして、逆転回転
を出力するサンギヤS2によりキャリヤCR2の入力回
転を増速して、リングギヤR3に入力し、ギヤ比0.6
76の正転回転を出力する。
【0228】後進では、クラッチC−3を係合してキャ
リヤCR1に入力回転を入力すると共に、サンギヤS1
に入力回転を入力し、サンギヤS1とキャリヤCR1と
が同じ正転回転となって、つまり(前進において逆転回
転を出力する)リングギヤR1に直結回転(正転回転)
を出力する。そして、サンギヤS2が正転回転を入力
し、ブレーキB−4を係止して固定されたキャリヤCR
2を介してリングギヤR3に入力し、ギヤ比3.333
の逆転回転を出力する。
【0229】以上のように、図57に示す自動変速機構
は、1速から5速ないし6速及び後進1速の適正なギヤ
比、ギヤ比ステップ、ギヤ比幅4.643を得ることが
でき、前進5速ないし6速の多段変速を可能とすること
と相俟って、燃費の向上も可能とすることができる。そ
して、本自動変速機構は、1速ないし3速の変速におい
て、ワンウェイクラッチF−1,F−2,F−3が介在
する形で変速を行うので、例えばブレーキの掴み換え
(切換え)による変速に対して、円滑に変速を行うこと
ができる。
【0230】また、ワンウェイクラッチF−2は、比較
的中速段である3速において係合するので、担持するト
ルク容量が少ないため、比較的小さくすることができ
る。それにより、本自動変速機構を実際に構成する場合
において、ワンウェイクラッチF−2は、例えば空いて
いる空間、いわゆるデットスペースに配設することがで
き、ワンウェイクラッチF−2の外径にワンウェイクラ
ッチF−3を配設できる、いわゆる2重構造にすること
ができる。従って、効率的な配置構造が可能となり、自
動変速機構をコンパクト化することができる。
【0231】更に、ブレーキB−3とブレーキB−1と
の切換えにより、比較的高速段である5速から6速への
変速を達成するので(作動表参照)、例えば回転体であ
るクラッチ同士の切換えによる5速から6速への変速を
なくし、ブレーキ同士の切換えによる5速から6速への
変速を可能とすることができ、つまりクラッチによる制
御に比べて制御性をよくすることができる。
【0232】なお、図56及び図57の自動変速機構
は、例えばワンウェイクラッチを配設せずに、ブレーキ
の切換えにより変速が可能であり、図43、図44、図
45、図56及び図57の自動変速機構は、例えばクラ
ッチ数が2個、ブレーキ数が3個の比較的少ない数で前
進5速ないし6速を達成する構成であり、つまり少ない
部品点数で構成することができ、自動変速機構のコンパ
クト化、部品点数の削減によるコストダウン、などを可
能とすることができる。
【0233】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、変速機
構のギヤ比幅及び各変速段のギヤ比ステップを、自動車
性能の要求にマッチした適正な値に設定することが可能
であり、かつコンパクトに構成することが可能な自動変
速機構を得ることができる。
【0234】請求項2に係る本発明によると、変速機構
のギヤ比幅及び各変速段のギヤ比ステップを、自動車性
能の要求にマッチした適正な値に設定することが可能で
あり、かつコンパクトに構成することが可能な自動変速
機構を得ることができる。
【0235】請求項3に係る本発明によると、ギヤトレ
ーン全体の構成により、前進5速ないし前進6速を達成
する変速機構のギヤ比幅及び各変速段のギヤ比ステップ
を、自動車性能の要求にマッチした適正な値に設定する
ことが可能でありながら、例えばシンプルプラネタリギ
ヤからなる入力側プラネタリギヤと例えばラビニヨ型か
らなる連結プラネタリギヤユニットとにより構成されて
いるので、コンパクト化、車輌搭載性の向上、部品点数
の削減などが可能な自動変速機構を得ることができる。
また、第1、第2クラッチ及び第1、第2、第3ブレー
キの切換えにより前進5速ないし前進6速を達成するの
で、クラッチの数及びブレーキの数が比較的少ない数で
構成され、つまり少ない部品点数で構成することがで
き、自動変速機構のコンパクト化、部品点数の削減によ
るコストダウン、などを可能とすることができる。
【0236】請求項4に係る本発明によると、第3クラ
ッチの係合により第1サンギヤに直結回転が入力され、
出力部に連結するリングギヤは、連結プラネタリギヤユ
ニットのキャリヤを介して逆転回転を出力して後進1速
を達成することができる。
【0237】請求項5に係る本発明によると、第1ブレ
ーキと並列に配設される第1ワンウェイクラッチと、第
2ブレーキと並列に配設され、第4ブレーキにより係合
自在となる第2ワンウェイクラッチと、第3ブレーキと
並列に配設される第3ワンウェイクラッチと、を有して
いるので、第1、第2及び第3ブレーキの切換えにより
行う変速を、第1、第2及び第3ワンウェイクラッチに
より行うことができ、それら変速を円滑にすることがで
きる。
【0238】請求項6に係る本発明によると、第1ブレ
ーキにより固定自在な要素と入力部とを係合自在な第3
クラッチと、を有しているので、第3クラッチを係合す
ることにより第1サンギヤに直結回転が入力され、出力
部に連結するリングギヤは、連結プラネタリギヤユニッ
トのキャリヤを介して逆転回転を出力して後進1速を達
成することができる。
【0239】請求項7に係る本発明によると、第1ワン
ウェイクラッチを解放自在とする第5ブレーキを有し、
第1ブレーキにより固定自在な要素は、第1ブレーキ及
び第5ブレーキの解放により回転自在となって第1サン
ギヤからの逆入力を自在とするので、比較的低速段を達
成することができる。
【0240】請求項8に係る本発明によると、キャリヤ
は、第1サンギヤと第2サンギヤとに噛合するロングピ
ニオンを支持しているので、該キャリヤを一体で構成し
た、いわゆるラビニヨ型の連結プラネタリギヤを構成
し、連結プラネタリギヤ並びに自動変速機構をコンパク
ト化することができ、車輌搭載性の向上、部品点数の削
減などを可能とすることができる。
【0241】請求項9に係る本発明によると、キャリヤ
は、第1ワンウェイクラッチのインナーレースを一体に
構成しているので、本自動変速機構を実際に構成する場
合において、例えばキャリヤから延設されたフランジ部
などを第1ワンウェイクラッチのインナーレースとして
用いることができ、それにより、一体加工を可能とする
ので、例えば別の部材を溶接するなどの加工をなくすこ
とができ、工数短縮、コストダウンなどを可能とするこ
とができる。
【0242】請求項10に係る本発明によると、第1サ
ンギヤは、第2ワンウェイクラッチのインナーレースを
一体に構成しているので、本自動変速機構を実際に構成
する場合において、第2ワンウェイクラッチのインナー
レースと第1サンギヤとを共用することができ、部品点
数を削減することができる。
【0243】請求項11に係る本発明によると、第2ワ
ンウェイクラッチは、比較的中速段に係合するので、担
持するトルク容量が少ないため、比較的小さくすること
ができる。それにより、本自動変速機構を実際に構成す
る場合において、第2ワンウェイクラッチは、例えば空
いている空間に配設することができ、第2ワンウェイク
ラッチの外径に第1ワンウェイクラッチを配設する、い
わゆる2重構造にすることができるので、効率的な配置
構造を可能とし、自動変速機構をコンパクト化すること
ができる。
【0244】請求項12に係る本発明よると、第1ブレ
ーキと第2ブレーキとの切換えにより、比較的高速段の
変速を達成するので、例えば回転体であるクラッチ同士
の切換えによる比較的高速段の変速をなくし、ブレーキ
同士の切換えによる比較的高速段の変速を可能とし、制
御性をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図で、自動変速機構のス
ケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図2】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図3】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図4】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図5】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図6】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図7】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図8】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図9】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図10】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図11】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図12】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図13】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図14】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図15】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図16】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図17】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図18】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図19】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図20】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図21】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図22】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図23】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図24】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図25】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図26】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図27】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図28】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図29】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図30】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図31】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図32】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図33】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図34】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図35】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図36】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図37】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図38】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図39】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図40】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図41】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図42】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図43】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図44】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図45】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図46】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図47】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図48】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図49】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図50】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図51】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図52】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図53】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図54】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図55】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図56】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【図57】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機
構のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示
す。
【符号の説明】
IP……入力側プラネタリギヤ PU……連結プラネタリギヤユニット IN……入力部 OUT……出力部 図43、図45、図56及び図57のS1、図44のC
R1……入力部に連結する要素 図43CR1、図44、図45、図56及び図57のC
R1……第1ブレーキにより固定自在な要素 図43、図56及び図57のR1、図44のS1、図4
5のCR1……逆転回転を出力する要素 S2……第1サンギヤ S3……第2サンギヤ CR2……キャリヤ R3……リングギヤ 図43、図44及び図45のB−3、図56及び図57
のB−1……第1ブレーキ 図43、図44及び図45のB−2、図56及び図57
のB−3……第2ブレーキ 図43、図44及び図45のB−1、図56及び図57
のB−4……第3ブレーキ B−2……第4ブレーキ B−0……第5ブレーキ C−1……第1クラッチ C−2……第2クラッチ C−3……第3クラッチ F−1……第1ワンウェイクラッチ F−2……第2ワンウェイクラッチ F−3……第3ワンウェイクラッチ P2……ロングピニオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 和久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 早川 庸一 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J028 EA07 EA25 EB07 EB08 EB13 EB31 EB37 FA06 FB03 FC17 FC62 FD01 FD15 GA02 HA12 HA26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個のロングピニオンを介して少なくと
    も3個の歯数比を構成するプラネタリギヤユニットと、 入力部と出力部との間に介在した前記プラネタリギヤユ
    ニットの伝達経路を変更し得る複数の摩擦係合要素と、
    を備え、 少なくとも前進5速、後進1速を達成してなることを特
    徴とする、自動変速機構。
  2. 【請求項2】 入力部に連結する要素を有すると共に少
    なくとも1個の歯数比からなる入力側プラネタリギヤ
    と、 出力部に連結する要素を有すると共に少なくとも2個の
    歯数比を有し、摩擦係合要素の係脱により複数の変速段
    を有する連結プラネタリギヤユニットと、 前記入力側プラネタリギヤの異なる要素と、前記連結プ
    ラネタリギヤユニットの異なる要素との間に介在するク
    ラッチ又はブレーキと、を備え、 前記摩擦係合要素及び前記クラッチ又はブレーキの切換
    えにより少なくとも前進5速、後進1速を達成してなる
    ことを特徴とする、自動変速機構。
  3. 【請求項3】 入力部に連結する要素を有すると共に少
    なくとも1個の歯数比からなる入力側プラネタリギヤ
    と、 出力部に連結する要素を有すると共に少なくとも2個の
    歯数比を有し、摩擦係合要素の係脱により複数の変速段
    を有する連結プラネタリギヤユニットと、を備え、 前記入力側プラネタリギヤは、前記入力部に連結する要
    素と、第1ブレーキにより固定自在な要素と、前記連結
    プラネタリギヤユニットに逆転回転を出力する要素と、
    を有し、 前記連結プラネタリギヤユニットは、前記入力側プラネ
    タリギヤの前記逆転回転を出力する要素に連結すると共
    に第2ブレーキに連結する第1サンギヤと、前記入力部
    に第1クラッチを介在して連結する第2サンギヤと、前
    記入力部に第2クラッチを介在して連結すると共に第3
    ブレーキに連結するキャリヤと、出力部に連結するリン
    グギヤと、を有し、 前記第1、第2クラッチ及び第1、第2、第3ブレーキ
    の切換えにより前進5速ないし前進6速を達成してなる
    ことを特徴とする、自動変速機構。
  4. 【請求項4】 前記逆転回転を出力する要素及び前記第
    1サンギヤは、前記入力部に第3クラッチを介在して連
    結され、前記第3クラッチの係合により正転回転し、 前記連結プラネタリギヤユニットは、前記第1サンギヤ
    の正転回転を逆転回転として出力し、後進1速を達成し
    てなる、 請求項3記載の自動変速機構。
  5. 【請求項5】 前記第1ブレーキと並列に配設される第
    1ワンウェイクラッチと、 前記第2ブレーキと並列に配設され、第4ブレーキによ
    り係合自在となる第2ワンウェイクラッチと、 前記第3ブレーキと並列に配設される第3ワンウェイク
    ラッチと、を有してなる、 請求項3記載の自動変速機構。
  6. 【請求項6】 前記第1ブレーキにより固定自在な要素
    と前記入力部とを係合自在な第3クラッチを有し、 前記第1サンギヤは、前記第3クラッチを係合すること
    により正転回転し、 前記連結プラネタリギヤユニットは、前記第1サンギヤ
    の正転回転を逆転回転として出力し、後進1速を達成し
    てなる、 請求項5記載の自動変速機構。
  7. 【請求項7】 前記第1ワンウェイクラッチを解放自在
    とする第5ブレーキを有し、 前記第1ブレーキにより固定自在な要素は、前記第1ブ
    レーキ及び前記第5ブレーキの解放により回転自在とな
    って前記第1サンギヤからの逆入力を自在とし、 前記プラネタリギヤユニットは、比較的低速段を達成し
    てなる、 請求項5または6記載の自動変速機構。
  8. 【請求項8】 前記キャリヤは、前記第1サンギヤと前
    記第2サンギヤとに係合するロングピニオンを支持して
    なる、 請求項3ないし7のいずれか記載の自動変速機構。
  9. 【請求項9】 前記キャリヤは、前記第3ワンウェイク
    ラッチのインナーレースを一体に構成してなる、 請求項5ないし8のいずれか記載の自動変速機構。
  10. 【請求項10】 前記第1サンギヤは、前記第2ワンウ
    ェイクラッチのインナーレースを一体に構成してなる、 請求項5ないし9のいずれか記載の自動変速機構。
  11. 【請求項11】 前記第2ワンウェイクラッチは、比較
    的中速段に係合してなる、 請求項5ないし10のいずれか記載の自動変速機構。
  12. 【請求項12】 前記第1ブレーキと前記第2ブレーキ
    との切換えにより、比較的高速段の変速を達成してな
    る、 請求項3ないし11のいずれか記載の自動変速機構。
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