JP2001349393A - 自動変速機構 - Google Patents

自動変速機構

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JP2001349393A
JP2001349393A JP2001110669A JP2001110669A JP2001349393A JP 2001349393 A JP2001349393 A JP 2001349393A JP 2001110669 A JP2001110669 A JP 2001110669A JP 2001110669 A JP2001110669 A JP 2001110669A JP 2001349393 A JP2001349393 A JP 2001349393A
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gear
transmission mechanism
carrier
brake
automatic transmission
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JP2001110669A
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Atsushi Mori
篤 森
Takeshi Fukaya
剛 深谷
Kazuhisa Ozaki
和久 尾崎
Yoichi Hayakawa
庸一 早川
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車としての要求を満たすべく、適正な変
速機構全体のギヤレシオ及び各変速段のギヤ比ステップ
を設定することが可能であり、かつコンパクト性の向上
も可能な多段変速機構を提供する。 【解決手段】 デュアルプラネタリギヤDPとラビニヨ
タイプのプラネタリギヤRPとを有するプラネタリギヤ
ユニットを備え、サンギヤS1、S3同士が一体に連結
し、かつキャリヤCR1とサンギヤS2とが一体に連結
してなる。作動表に示す各クラッチC−1〜C−3及び
ブレーキB−1〜B−3の作動により、速度線図に示す
1速〜6速及び後進が得られる。歯数比λの図に示す設
定により、適正なギヤ比幅及びギヤ比ステップが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
て好適な自動変速機構に係り、詳しくは前進5速、6速
等の多段変速が可能な自動変速機構(ギヤトレイン)に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車は、小型化、高い静粛性及
び燃費の向上、並びに高い出力及び効率化が求められて
おり、これに伴い自動変速機も多段化及び小型化が求め
られている。
【0003】従来、自動変速機の多段化は、3速の主変
速機構部と2速又は3速副変速機構部とを組合せて、前
進5速又はそれ以上の変速段を得ており、また主変速機
構部と副変速機構部とを異なる軸上に配置してカウンタ
ギヤにて連動することにより、軸方向のコンパクト化を
図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記主変速機
構部と副変速機構部とを組合せたものは、前進5速等の
多段変速は得られるとしても、上述した要求されている
自動車性能に対して、変速装置全体のギヤレシオ及び各
変速段のギヤ比ステップを適正に設定することが困難で
あると共に、充分なコンパクト性を満たすことが困難で
ある。
【0005】そこで、本発明は、自動車としての要求を
満たすべく、適正な変速機構全体のギヤレシオ及び各変
速段のギヤ比ステップを設定することが可能であり、か
つコンパクト性の向上も可能な多段変速機構を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は
(図1及び図2参照)、第1サンギヤ(S1)、第1キ
ャリヤ(CR1)及び第1リングギヤ(R1)により構
成されるデュアルプラネタリギヤ(DP)と、第2サン
ギヤ(S2)、第3サンギヤ(S3)、第2リングギヤ
(R3)、及び前記第2サンギヤ(S2)に噛合すると
共に、ピニオン(P3)を介して前記第3サンギヤ(S
3)に噛合するロングピニオン(P2)を支持する第2
キャリヤ(CR2)により構成される連結プラネタリギ
ヤ(RP)と、を有して少なくとも3個の歯数比を構成
するプラネタリギヤユニットを備え、前記プラネタリギ
ヤユニット(DP,RP)は、前記第1サンギヤ(S
1)が入力部(IN)に第1クラッチ(C−1)を介在
して連結し、前記第1キャリヤ(CR1)が前記入力部
(IN)に第2クラッチ(C−3)を介在して連結する
と共に第1ブレーキ(図1のB−1、図2のB−2)に
連結し、前記第1リングギヤ(R1)が第2ブレーキ
(図1のB−2、図2のB−4)に連結し、前記第2サ
ンギヤ(S2)が前記第1キャリヤ(CR1)に連結
し、前記第3サンギヤ(S3)が前記第1サンギヤ(S
1)に連結し、前記第2キャリヤ(CR2)が前記入力
部(IN)に第3クラッチ(C−2)を介在して連結す
ると共に第3ブレーキ(図1のB−3、図2のB−5)
に連結し、前記第2リングギヤ(R2)が前記出力部
(OUT)に連結してなり、前記第1、第2、第3クラ
ッチ及び第1、第2、第3ブレーキの切換えにより少な
くとも前進5速、後進1速を達成してなることを特徴と
する、自動変速機構にある。
【0007】請求項2に係る本発明は(図2参照)、第
4ブレーキ(B−1)と、第5ブレーキ(B−3)と、
前記第1ブレーキ(B−2)と並列に配設され、前記第
4ブレーキ(B−1)により係合自在となる第1ワンウ
ェイクラッチ(F−1)と、前記第2ブレーキ(B−
4)と並列に配設され、前記第5ブレーキ(B−3)に
より係合自在となる第2ワンウェイクラッチ(F−2)
と、前記第3ブレーキ(B−5)と並列に配設される第
3ワンウェイクラッチ(F−3)と、を有してなる、請
求項1記載の自動変速機構にある。
【0008】請求項3に係る本発明は(図1及び図2参
照)、前記第1クラッチ(C−1)、前記第2クラッチ
(C−3)及び前記第3クラッチ(C−2)は、前記プ
ラネタリギヤユニット(DP,RP)の入力側に集中し
て配設されてなる、請求項1または2記載の自動変速機
構にある。
【0009】請求項4に係る本発明は(図1及び図2参
照)、前記第3ブレーキ(B−5)は、前記第2キャリ
ヤ(CR2)の外径側に配設されてなる、請求項1ない
し3のいずれか記載の自動変速機構にある。
【0010】請求項5に係る本発明は(図2参照)、前
記第1キャリヤ(CR1)は、前記第1ワンウェイクラ
ッチ(F−1)のインナーレースを一体に構成してな
る、請求項2ないし4のいずれか記載の自動変速機構に
ある。
【0011】請求項6に係る本発明は(図2参照)、前
記第1リングギヤ(R1)は、前記第2ワンウェイクラ
ッチ(F−2)のインナーレースを一体に構成してな
る、請求項2ないし5のいずれか記載の自動変速機構に
ある。
【0012】請求項7に係る本発明は(図2参照)、前
記第2キャリヤ(CR2)は、前記第3ワンウェイクラ
ッチ(F−3)のインナーレースを一体に構成してな
る、請求項2ないし6のいずれか記載の自動変速機構に
ある。
【0013】請求項8に係る本発明は(図2参照)、前
記第1ワンウェイクラッチ(F−1)は、比較的中速段
(例えば3速)に係合し、前記第1キャリヤ(CR1)
の一方向の回転を規制してなる、請求項2ないし7のい
ずれか記載の自動変速機構にある。
【0014】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、これは、発明の理解を容易に
するための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成
に何等影響を及ぼすものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。なお、各図において、ギヤ
トレインのスケルトン図、その作動表とギヤ比及びその
速度線図を示してあるが、これは、各自動変速機の骨格
部分を模式的に示したものであり、必要に応じてワンウ
ェイクラッチ等を配置してもよいことは勿論であり、ま
た速度線図は、必ずしもギヤ比に対応したスケールにて
記載されているものではない。また、各自動変速機構
は、その入力側にてエンジンとの間にトルクコンバータ
が配置されており、また出力側にディファレンシャル装
置、カウンタギヤ及び簡単な変速装置等が配置されて、
全体として車輌用自動変速機を構成するものである。
【0016】図1に示す自動変速機構は、1個のデュア
ルプラネタリギヤDPと、1個のラビニヨタイププラネ
タリギヤRPとからなり、かつ両プラネタリギヤDP、
RPは、サンギヤS1、S3が一体に連結されると共
に、キャリヤCR1とサンギヤS2とが一体に連結する
ものである。
【0017】入力部である入力軸(以下、単に「入力
軸」とする。)INが、クラッチC−1を介してサンギ
ヤS1、S3に、クラッチC−2を介してキャリヤCR
2に、クラッチC−3を介してキャリヤCR1及びサン
ギヤS2にそれぞれ連結しており、かつ出力部である出
力軸(以下、単に「出力軸」とする。)OUTがリング
ギヤR3に連結している。また、ブレーキB−1がキャ
リヤCR1及びサンギヤS2に、ブレーキB−2がリン
グギヤR1に、ブレーキB−3がキャリヤCR2にそれ
ぞれ連結している。
【0018】そして、該自動変速機の作動は、図1の作
動表及び速度線図に示すように、歯数比を、λ1(S2
/R3)=0.282、λ2(S3/R3)=0.28
6、λ3(S1/R1)=0.376に設定することに
より、ギヤ比幅(ギヤレシオ)4.430及び作動表に
示すギヤ比ステップが得られる。
【0019】図1に示す自動変速機構は、ラビニヨタイ
ププラネタリギヤRPとデュアルプラネタリギヤDPと
を組合せた、シンプルな構成からなり、適正なギヤ比幅
(ギヤレシオ)及びギヤ比ステップを得るものでありな
がら、コンパクトな構成とすることができる。
【0020】ついで、図2に示す自動変速機構につい
て、図に沿って詳細説明する。図2に示す自動変速機構
は、図1に示す自動変速機構を一部変更したものであ
る。
【0021】図2のスケルトン図に示すように、該自動
変速機構は、入力側に配置されるデュアルプラネタリギ
ヤDPと、出力側に配置されるラビニヨタイプの連結プ
ラネタリギヤRPと、を連結する形で有して、1つのプ
ラネタリギヤユニットとして構成したものである。
【0022】デュアルプラネタリギヤDPは、(第1)
サンギヤS1と(第1)キャリヤCR1と(第1)リン
グギヤR1とにより構成されている。サンギヤS1は、
(第1)クラッチC−1を介在して入力軸INと係合自
在となっている。キャリヤCR1は、(第2)クラッチ
C−3を介在して入力軸INと係合自在となっており、
また、(第4)ブレーキB−1により係合自在となる
(第1)ワンウェイクラッチF−1の係合によって一方
向の回転が固定されると共に、(第1)ブレーキB−2
に連結されて固定自在となっている。リングギヤR1
は、(第5)ブレーキB−3により係合自在となる(第
2)ワンウェイクラッチF−2の係合によって一方向の
回転が固定されると共に、(第2)ブレーキB−4に連
結されて固定自在となっている。
【0023】連結プラネタリギヤRPは、(第2)サン
ギヤS2と(第3)サンギヤS3と(第2)キャリヤC
R2と(第2)リングギヤR3とにより構成されてい
る。サンギヤS2は、上記キャリヤCR1に連結されて
おり、また、サンギヤS3は、上記サンギヤS1に連結
されている。キャリヤCR2は、(第3)クラッチC−
2を介在して入力軸INに連結されている。また、該キ
ャリヤCR2は、(第3)ブレーキB−3に連結されて
固定自在となっていると共に、(第3)ワンウェイクラ
ッチF−3に連結されて一方向の回転が規制されてい
る。そして、リングギヤR3は、出力軸(出力部)OU
Tに連結されている。
【0024】上記キャリヤCR2は、ロングピニオンP
2を有してサンギヤS2及びサンギヤS3に噛合してお
り、つまりキャリヤCR2は2つのキャリヤが一体に構
成されている。それにより、コンパクト化、車輌搭載性
の向上、部品点数の削減などを可能としている。なお、
該キャリヤCR2とサンギヤS3との間にはピニオンP
3を有している。
【0025】なお、本自動変速機構を実際に構成する場
合において、ワンウェイクラッチF−3のインナーレー
スは、例えばキャリヤCR2より延設されたフランジ部
と一体に構成して一体加工が可能であるので、例えば別
の部材を溶接するなどの必要をなくして工数を短縮する
ことができると共に部品点数を削減することができ、自
動変速機構のコストダウンを可能とすることができる。
また同様に、本自動変速機構を実際に構成する場合にお
いて、ワンウェイクラッチF−1のインナーレースは、
例えばキャリヤCR1より延設されたハブ部と一体に構
成して一体加工が可能であるので、例えば別の部材を溶
接するなどの必要をなくして工数を短縮することができ
ると共に部品点数を削減することができ、自動変速機構
のコストダウンを可能とすることができる。更に同様
に、本自動変速機構を実際に構成する場合において、ワ
ンウェイクラッチF−2のインナーレースは、例えばリ
ングギヤR1より延設されたハブ部と一体に構成して一
体加工が可能であるので、例えば別の部材を溶接するな
どの必要をなくして工数を短縮することができると共に
部品点数を削減することができ、自動変速機構のコスト
ダウンを可能とすることができる。
【0026】ついで、図2の作動表及び速度線図に沿っ
て、自動変速機構の作動について説明する。なお、歯数
比は、λ1(S2/R3)=0.286、λ2(S3/
R3)=0.286、λ3(S1/R1)=0.37
1、にそれぞれ設定する。
【0027】1速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS3(及びサンギヤS
1)に入力する。一方、ワンウェイクラッチF−3を係
合してキャリヤCR2の一方向の回転を固定する。そし
て、サンギヤS3の入力回転と固定されたキャリヤCR
2とをリングギヤR3に入力し、ギヤ比3.500の正
転回転を出力する。なお、エンジンブレーキ時は、ブレ
ーキB−5を係止してキャリヤCR2を固定し、1速の
状態を維持する。
【0028】2速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS1及びサンギヤS3
に入力する。また、ブレーキB−3を係止してワンウェ
イクラッチF−2を係合させ、リングギヤR1の一方向
の回転を固定する。そして、サンギヤS1の入力回転と
固定されたリングギヤR1とにより逆転回転を、キャリ
ヤCR1介してサンギヤS2に入力する。更に、サンギ
ヤS2の逆転回転とサンギヤS3の入力回転(ピニオン
P3を介して逆転回転)とを、キャリヤCR2を介して
リングギヤR3に入力し、ギヤ比2.316の正転回転
を出力する。なお、エンジンブレーキ時は、ブレーキB
−4を係止してリングギヤR1を固定し、2速の状態を
維持する。
【0029】3速では、クラッチC−1を係合して入力
軸INからの入力回転をサンギヤS3(及びサンギヤS
1)に入力する。また、ブレーキB−1を係止してワン
ウェイクラッチF−1を係合させ、キャリヤCR1を介
してサンギヤS2の一方向の回転を固定する。そして、
固定されたサンギヤS2とサンギヤS3の入力回転(ピ
ニオンP3を介して逆転回転)とを、キャリヤCR2を
介してリングギヤR3に入力し、ギヤ比1.556の正
転回転を出力する。なお、エンジンブレーキ時は、ブレ
ーキB−2を係止してキャリヤCR2及びサンギヤS2
を固定し、3速の状態を維持する。
【0030】4速では、クラッチC−1を係合してサン
ギヤS3(及びサンギヤS1)に入力回転を入力すると
共に、クラッチC−2を係合してキャリヤCR2に入力
回転を入力する。それにより、サンギヤS3及びキャリ
ヤCR2が同じ正転回転となって、つまり直結回転をリ
ングギヤR3に入力し、ギヤ比1.000の正転回転を
出力する。
【0031】5速では、クラッチC−2を係合して入力
軸INからの入力回転をキャリヤCR2に入力する。一
方、ブレーキB−2を係合させ、キャリヤCR1を介し
てサンギヤS2の回転を固定する。そして、固定された
サンギヤS2により、キャリヤCR2の入力回転から増
速回転をリングギヤR3に入力し、ギヤ比0.778の
正転回転を出力する。
【0032】なお、6速では、クラッチC−2を係合し
て入力軸INからの入力回転をキャリヤCR2に入力す
る。一方、ブレーキB−4を係合させ、リングギヤR1
の回転を固定する。すると、キャリヤCR2の入力回転
によりサンギヤS3を介してサンギヤS1が増速回転
し、該サンギヤS1の増速回転と固定されたリングギヤ
R1とにより、キャリヤCR1を介してサンギヤS2に
減速回転を入力する。そして、サンギヤS2の減速回転
により、キャリヤCR2の入力回転から増速回転をリン
グギヤR3に入力し、ギヤ比0.474の正転回転を出
力する。
【0033】後進では、クラッチC−3を係合して入力
軸INからの入力回転を、キャリヤCR1を介してサン
ギヤS2に入力する。一方、ブレーキB−5を係止して
キャリヤCR2を固定する。そして、サンギヤS2の入
力回転を、固定されたキャリヤCR2を介して逆転回転
としてリングギヤR3に入力し、ギヤ比3.500の逆
転回転を出力する。
【0034】以上のように、図2に示す自動変速機構
は、1速から5速ないし6速の適正なギヤ比、ギヤ比ス
テップ、ギヤ比幅4.500を得ることができ、前進5
速ないし6速の多段変速を可能とすることと相俟って、
燃費の向上も可能とすることができる。そして、本自動
変速機構は、1速ないし3速、後進の変速において、ワ
ンウェイクラッチF−1,F−2,F−3が介在する形
で変速を行うので、例えばクラッチ又はブレーキの掴み
換え(切換え)による変速に対して、円滑に変速を行う
ことができる。
【0035】以上の自動変速機構は、上述のような構成
を有するので、プラネタリギヤユニットを、シンプルプ
ラネタリギヤDPとラビニヨタイプの連結プラネタリギ
ヤRPとにより構成することができる。それにより、コ
ンパクト化、車輌搭載性の向上、部品点数の削減などを
可能としている。
【0036】また、本自動変速機構は、プラネタリギヤ
ユニットDP,RPを出力側に配設し、クラッチC−
1,C−2,C−3を、入力側に配設する構成にするこ
とができる。つまり、それら3つのクラッチをプラネタ
リギヤユニットDP,RPと分けて入力側に配設するの
で、該プラネタリギヤユニットDP,RPが無い大きな
空間に上記3つのクラッチを配設することができる。そ
れにより、本自動変速機構を実際に構成する場合におい
て、例えばそれらクラッチを多重構造(例えば一方のド
ラム部材の外周に内摩擦板を配設し、外摩擦板が内周に
配設された他方のドラム部材を更に外周に配設するよう
な構造)とすることなく配設することができる。
【0037】また、連結プラネタリギヤRPのキャリヤ
CR2の外径側には、リングギヤR3のみが配設されて
おり、つまり、2つのプラネタリギヤが連結されている
形の連結プラネタリギヤRPにおいて、サンギヤS2の
外径側にリングギヤ(例えばリングギヤR2)を配設し
ない構成である。それにより、本自動変速機構を実際に
構成する場合において、該キャリヤCR2の外径側に有
する空いている空間、いわゆるデットスペースに、図1
に示す自動変速機構ではブレーキB−3を、図2に示す
自動変速機構ではブレーキB−5(及びワンウェイクラ
ッチF−3)を、それぞれ配設することができ、それら
自動変速機構を効率的な配置構造とすることを可能とし
て、コンパクト化することができる。
【0038】更に、図2に示す自動変速機構において、
ワンウェイクラッチF−1は、比較的中速段である3速
において係合するので、担持するトルク容量が少ないた
め、比較的小さくすることができる。それにより、本自
動変速機構を実際に構成する場合において、ワンウェイ
クラッチF−1は、例えば空いている空間、いわゆるデ
ットスペースに配設することができ、効率的な配置構造
が可能となって、自動変速機構をコンパクト化すること
ができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、ギヤト
レーン全体の構成により、少なくとも前進5速及び後進
1速を達成する変速機構のギヤ比幅及び各変速段のギヤ
比ステップを、自動車性能の要求にマッチした適正な値
に設定することが可能でありながら、コンパクト化、車
輌搭載性の向上、部品点数の削減などが可能な自動変速
機構を得ることができる。更に、第2キャリヤは、第2
サンギヤと第3サンギヤとに噛合するロングピニオンを
支持しているので、該第2キャリヤを一体で構成した、
いわゆるラビニヨ型の連結プラネタリギヤを構成し、連
結プラネタリギヤ並びに自動変速機構をコンパクト化す
ることができ、車輌搭載性の向上、部品点数の削減など
を可能とすることができる。
【0040】請求項2に係る本発明によると、第1ブレ
ーキと並列に配設され、第4ブレーキにより係合自在と
なる第1ワンウェイクラッチと、第2ブレーキと並列に
配設され、第5ブレーキにより係合自在となる第2ワン
ウェイクラッチと、第3ブレーキと並列に配設される第
3ワンウェイクラッチと、を有しているので、第1、第
2及び第3ブレーキの切換えにより行う変速を、第1、
第2及び第3ワンウェイクラッチにより行うことがで
き、それら変速を円滑にすることができる。
【0041】請求項3に係る本発明によると、第1クラ
ッチ、第2クラッチ及び第3クラッチは、プラネタリギ
ヤユニットの入力側に集中して配設されているので、3
つのクラッチをプラネタリギヤユニットと分けて入力側
に配設することができ、該プラネタリギヤユニットが無
い大きな空間にそれらクラッチを配設することができ
る。それにより、本自動変速機構を実際に構成する場合
において、それらクラッチを多重構造とすることなく配
設することができる。
【0042】請求項4に係る本発明によると、第3ブレ
ーキは、第2キャリヤの外径側に配設されているので、
本自動変速機構を実際に構成する場合において、第2キ
ャリヤの外径側に有する空いている空間、いわゆるデッ
トスペースに、第3ブレーキを配設することができ、自
動変速機構を効率的な配置構造とすることを可能とし
て、コンパクト化することができる。
【0043】請求項5に係る本発明によると、第1キャ
リヤは、第1ワンウェイクラッチのインナーレースを一
体に構成しているので、本自動変速機構を実際に構成す
る場合において、第1ワンウェイクラッチのインナーレ
ースを、例えばキャリヤより延設されたハブ部と一体に
構成して一体加工が可能であるので、別の部材を溶接す
るなどの必要をなくし、別の部材を溶接するなどの必要
をなくして工数を短縮することができると共に部品点数
を削減することができ、自動変速機構のコストダウンを
可能とすることができる。
【0044】請求項6に係る本発明によると、第1リン
グギヤは、第2ワンウェイクラッチのインナーレースを
一体に構成しているので、本自動変速機構を実際に構成
する場合において、第2ワンウェイクラッチのインナー
レースは、例えば第1リングギヤより延設されたハブ部
と一体に構成して一体加工が可能であるので、別の部材
を溶接するなどの必要をなくして工数を短縮することが
できると共に部品点数を削減することができ、自動変速
機構のコストダウンを可能とすることができる。
【0045】請求項7に係る本発明によると、第2キャ
リヤは、第3ワンウェイクラッチのインナーレースを一
体に構成しているので、本自動変速機構を実際に構成す
る場合において、第3ワンウェイクラッチのインナーレ
ースは、例えば第2キャリヤより延設されたフランジ部
と一体に構成して一体加工が可能であるので、別の部材
を溶接するなどの必要をなくして工数を短縮することが
できると共に部品点数を削減することができ、自動変速
機構のコストダウンを可能とすることができる。
【0046】請求項8に係る本発明によると、第1ワン
ウェイクラッチは、比較的中速段に係合し、第1キャリ
ヤの一方向の回転を規制するので、担持するトルク容量
が少ないため、比較的小さくすることができる。それに
より、本自動変速機構を実際に構成する場合において、
第1ワンウェイクラッチは、例えば空いている空間に配
設することができ、効率的な配置構造を可能とし、自動
変速機構をコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図で、自動変速機構のス
ケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【図2】本発明の他の実施例を示す図で、自動変速機構
のスケルトン図、速度線図、作動表及びギヤ比を示す。
【符号の説明】
DP……プラネタリギヤユニット(デュアルプラネタリ
ギヤ) RP……プラネタリギヤユニット(連結プラネタリギ
ヤ) IN……入力部 OUT……出力部 S1……第1サンギヤ S2……第2サンギヤ S3……第3サンギヤ CR1……第1キャリヤ CR2……第2キャリヤ R1……第1リングギヤ R3……第2リングギヤ P2……ロングピニオン P3……ピニオン C−1……第1クラッチ C−3……第2クラッチ C−2……第3クラッチ 図1のB−1、図2のB−2……第1ブレーキ 図1のB−2、図2のB−4……第2ブレーキ 図1のB−3、図2のB−5……第3ブレーキ 図2のB−1……第4ブレーキ 図2のB−3……第5ブレーキ F−1……第1ワンウェイクラッチ F−2……第2ワンウェイクラッチ F−3……第3ワンウェイクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 和久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 早川 庸一 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J028 EA25 EA27 EB07 EB13 EB31 EB33 FB03 FC18 FC25 FC63 GA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1サンギヤ、第1キャリヤ及び第1リ
    ングギヤにより構成されるデュアルプラネタリギヤと、
    第2サンギヤ、第3サンギヤ、第2リングギヤ、及び前
    記第2サンギヤに噛合すると共に、ピニオンを介して前
    記第3サンギヤに噛合するロングピニオンを支持する第
    2キャリヤにより構成される連結プラネタリギヤと、を
    有して少なくとも3個の歯数比を構成するプラネタリギ
    ヤユニットを備え、 前記プラネタリギヤユニットは、前記第1サンギヤが入
    力部に第1クラッチを介在して連結し、前記第1キャリ
    ヤが前記入力部に第2クラッチを介在して連結すると共
    に第1ブレーキに連結し、前記第1リングギヤが第2ブ
    レーキに連結し、前記第2サンギヤが前記第1キャリヤ
    に連結し、前記第3サンギヤが前記第1サンギヤに連結
    し、前記第2キャリヤが前記入力部に第3クラッチを介
    在して連結すると共に第3ブレーキに連結し、前記第2
    リングギヤが出力部に連結してなり、 前記第1、第2、第3クラッチ及び第1、第2、第3ブ
    レーキの切換えにより少なくとも前進5速、後進1速を
    達成してなることを特徴とする、自動変速機構。
  2. 【請求項2】 第4ブレーキと、第5ブレーキと、 前記第1ブレーキと並列に配設され、前記第4ブレーキ
    により係合自在となる第1ワンウェイクラッチと、 前記第2ブレーキと並列に配設され、前記第5ブレーキ
    により係合自在となる第2ワンウェイクラッチと、 前記第3ブレーキと並列に配設される第3ワンウェイク
    ラッチと、を有してなる、 請求項1記載の自動変速機構。
  3. 【請求項3】 前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及
    び前記第3クラッチは、前記プラネタリギヤユニットの
    入力側に集中して配設されてなる、 請求項1または2記載の自動変速機構。
  4. 【請求項4】 前記第3ブレーキは、前記第2キャリヤ
    の外径側に配設されてなる、 請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機構。
  5. 【請求項5】 前記第1キャリヤは、前記第1ワンウェ
    イクラッチのインナーレースを一体に構成してなる、 請求項2ないし4のいずれか記載の自動変速機構。
  6. 【請求項6】 前記第1リングギヤは、前記第2ワンウ
    ェイクラッチのインナーレースを一体に構成してなる、 請求項2ないし5のいずれか記載の自動変速機構。
  7. 【請求項7】 前記第2キャリヤは、前記第3ワンウェ
    イクラッチのインナーレースを一体に構成してなる、 請求項2ないし6のいずれか記載の自動変速機構。
  8. 【請求項8】 前記第1ワンウェイクラッチは、比較的
    中速段に係合し、前記第1キャリヤの一方向の回転を規
    制してなる、 請求項2ないし7のいずれか記載の自動変速機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264580A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Hyundai Motor Co Ltd 車両用自動変速機のギヤトレイン
DE102007056743B4 (de) * 2007-08-16 2013-02-21 Hyundai Motor Co. Automatikgetriebe eines Fahrzeuges

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