JP2001349145A - 開き戸装置 - Google Patents

開き戸装置

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JP2001349145A
JP2001349145A JP2000169964A JP2000169964A JP2001349145A JP 2001349145 A JP2001349145 A JP 2001349145A JP 2000169964 A JP2000169964 A JP 2000169964A JP 2000169964 A JP2000169964 A JP 2000169964A JP 2001349145 A JP2001349145 A JP 2001349145A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開き戸の回動中心部を開き戸から突出した位
置に設けることなく開き戸の大きな開き角度を確保で
き、外枠組みの加工、製作の容易化も達成できる開き戸
装置を提供すること。 【解決手段】 外枠組み2の内側の開口部3に配置され
る開き戸4の回動中心部O1を、開き戸4の厚さ方向中
央部O2から開き側の表面4Cに近い偏芯した位置に設
け、また、外枠組み2を形成する縦枠8の第1面8Cと
対面する開き戸4の端面4Bと、縦枠8の第2面8Dと
対面する開き戸4の閉じ側の表面4Aに跨る切欠部15
を開き戸4に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外枠組みの内側に
形成された開口部に開き戸が配置された開き戸装置に係
り、例えば、外壁に設置される玄関ドア等の室外ドア
や、間仕切り壁等の室内壁に設置される室内ドア等に利
用できるものである。
【0002】
【背景技術】図7及び図8は、集合住宅のための玄関ド
アとなっている従来の開き戸装置を示す。
【0003】図7の開き戸装置71は、枠部材である縦
枠72を含んで形成されている外枠組み73と、この外
枠組み73の内側に形成されている開口部に開閉自在に
配置された開き戸74とを含んで構成されている。開き
戸74は縦枠72にヒンジ75を介して結合され、開き
戸74をヒンジ75の回動中心部75Aを中心に回動さ
せることにより、開き戸74は上記開口部を開閉する。
【0004】図8の開き戸装置81も、枠部材である縦
枠82を含んで形成されている外枠組み83と、この外
枠組み83の内側に形成されている開口部に開閉自在に
配置された開き戸84とを含んで構成されている。開き
戸84は、回動中心部側の端面すなわち吊り元側の端面
84Aの近傍の開き戸内側において、外枠組み83の図
示しない上枠、下枠に設けた回動中心軸85で吊り下げ
支持され、開き戸84の厚さ方向中央部に配置されたこ
の回動中心軸85を中心に開き戸84を回動させること
により、上記開口部が開閉される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7の従来例による
と、ヒンジ75の回動中心部75Aが開き戸74の外側
にあるため、開き戸74の開き角度を大きくすることが
できるが、ヒンジ75が開き戸74及び縦枠72から突
出した状態になっているため、開き戸装置71の周囲に
玄関や開き戸装置71、さらには建物等に関係した部
材、付設物を配置することは困難であった。
【0006】また、図8の従来例では、開き戸84の回
動中心軸85は開き戸84の厚さ内に存在するため図7
の従来例のような問題は生じないが、その一方で開き戸
84の開き角度が小さくなってしまい、また、この開き
角度を大きくしながら開き戸84と縦枠82との間の指
詰め防止を図ろうとすると、開き戸84の回動中心部側
の端面84Aと対面する縦枠82の面82Aの端部に、
縦枠82の一部品として突枠86を配置しなければなら
ない。この突枠86の先端は鋭角の角度となるため、板
金の折り曲げ加工で突枠86を製造する際、板金を直角
に折り曲げた後、この板金をセットし直して再度折り曲
げ加工を行わなければならず、このため、外枠組み83
に関する加工、製作が面倒になるという問題があった。
さらに、図示のように開き戸84の端面84Aを曲面と
した場合には、開き戸84を構成する部材の加工、製作
も面倒になるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、開き戸の回動中心部を開
き戸から突出した位置に設けることなく開き戸の大きな
開き角度を確保でき、また、外枠組みの加工、製作を容
易化できるようになる開き戸装置を提供するところにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る開き戸装置
は、外枠組みと、この外枠組みの内側に形成される開口
部に開閉自在に配置された開き戸とを有する開き戸装置
において、前記外枠組みを形成する複数の枠部材のう
ち、前記開き戸の回動中心部側の端面と対向する枠部材
が、この端面と対面する第1面と、前記開き戸の閉じ側
の表面と対面する第2面とを備えているとともに、前記
開き戸の回動中心部側の端面の近傍の開き戸内側に設け
られた開き戸回動中心部が、この開き戸の厚さ方向中央
部から開き戸の開き側の表面側へ偏芯し、かつ、前記第
1面と対面する前記端面と、前記第2面と対面する前記
閉じ側の表面とに跨る切欠部が前記開き戸に形成されて
いることを特徴とするものである。
【0009】この開き戸装置によると、開き戸の回動中
心部は開き戸の厚さ方向中央部から開き戸の開き側の表
面側へ偏芯しているため、その分だけ開き戸の開き角度
を大きくできる。また、開き戸の回動中心部側の端面
と、この端面と対面する前記枠部材の第1端面との間の
距離を、開き戸回動中心部を偏芯させない場合よりも小
さくできるため、これらの間の指詰め防止用の部材を製
造する必要がなくなり、このため、外枠組みに関する加
工、製作の容易化を図ることができるようになる。
【0010】さらに、開き戸には、前記枠部材の第1面
と対面する端面と、第2面と対面する閉じ側の表面とに
跨る切欠部が形成されているため、開き戸を開き操作し
たときに、開き戸が枠部材の第2面と干渉するのをなく
すことができ、開き戸を所定角度まで開くことができる
ようになる。
【0011】また、本発明に係る開き戸装置において、
開き戸の前記端面と前記切欠部とを直線形状又は略直線
形状で形成した場合には、開き戸を構成する部材の加
工、製作を容易化できるという効果を得られる。
【0012】開き戸に前述した切欠部を設ける場合に、
前記回動中心部を中心に開き戸が回動したときに開き戸
が前記枠部材の第2面と干渉しない限りにおいて、この
切欠部の全体又は一部が、開き戸の前記端面における開
き側の角部が前記回動中心部を中心に回動したときに描
く円弧の外側に位置して形成されていてもよいが、切欠
部の全体が、前記開き戸の端面における開き側の角部が
前記回動中心部を中心に回動したときに描く円弧上又は
その内側に位置して形成されているようにすることが好
ましい。
【0013】後者のようにすると、開き戸の閉じ側の表
面と枠部材の第2面との間の距離を前者の場合よりも短
くすることが可能になるため、これらの間での指詰め防
止を達成できるようになる。
【0014】また、枠部材の第2面に凹部を形成し、こ
の凹部に、開き戸が閉じられたときにこの開き戸の閉じ
側の表面と前記切欠部のうちの少なくとも一方に接触す
る気密部材を配置することが好ましい。
【0015】このようにすると、開き戸で閉じられたと
きにおける前記開口部の気密性を気密部材によって確保
できるようになる。
【0016】この気密部材は任意な形状のものでよく、
例えば、前記凹部に収納された本体部と、この本体部か
ら板状に延びるリップ部とを有し、閉じられているとき
における開き戸の閉じ側の表面に接触するこのリップ部
が、本体部との接続部である基端部を中心に揺動自在と
なったものでもよく、また、断面四角形であって、前記
凹部に殆どの部分が収納され、凹部から突出した一部が
開き戸の閉じ側の表面に接触するものでもよい。
【0017】しかし、気密部材を前者のものとした場合
には、リップ部が基端部を中心に揺動することにより開
き戸との良好な接触性が得られ、気密部材による高度の
気密性を確保できるようになるため、前者の気密部材を
採用することが好ましい。
【0018】この気密部材は、ゴムや軟質合成樹脂等に
よる軟質材料で形成されているものでもよく、硬質合成
樹脂等の硬質材料で形成されているものでもよく、これ
らの複合材料からなるものでもよい。
【0019】また、以上のように閉じられたときにおけ
る開き戸に接触する気密部材を前記枠部材の第2面に設
ける場合には、この気密部材を、閉じ位置から開き始め
た後の開き戸と非接触となるとともに、開き限界角度に
達する前の開き戸に再接触するものとしてもよい。
【0020】このようにすると、開き限界角度に達する
前の開き戸が気密部材に再接触するため、この再接触で
開き戸の開き速度にブレーキがかかることになり、開き
限界角度まで高速で開き戸が開くのを防止できる。
【0021】このように開き戸が気密部材に再接触する
開き戸の開き角度は、開き限界角度等との関係に基づき
任意に設定できるが、その一例は、開き戸の閉じ位置か
ら略90度とすることである。
【0022】これによると、前記開口部を人が通る等す
るために必要な略90度の角度まで開き戸をブレーキを
かけずに開き作動させることができ、開き戸装置の使い
勝手を良好とすることができる。
【0023】以上の本発明に係る開き戸装置において、
開き戸の前記回動中心部は、前記外枠組みを形成するた
めに前記枠部材と角度をなして配置される上枠、下枠等
の枠部材に設けられた軸によるものでもよく、また、開
き戸の前記端面と対向する前記枠部材に取り付けたブラ
ケットの先端のピンによるものでもよく、開き戸装置の
構造、用途等に応じて任意に決めることができる。
【0024】また、本発明に係る開き戸装置は、建物の
外壁に設置される玄関ドアや勝手口ドア等の室外ドアに
も適用でき、また、居室同士や居室と収納室、さらには
居室と廊下を仕切る仕切り壁等の室内壁に設置される室
内ドアにも適用できる。
【0025】また、開き戸及び外枠組みは金属製でもよ
く、木製でもよく、合成樹脂製でもよく、これらの複合
材料からなるものでもよい。
【0026】さらに、開き戸の開閉するための回動方向
は左右方向でもよく、上下方向でもよく、水平方向、垂
直方向に対して傾斜した方向でもよい。
【0027】また、本発明は、開き戸の個数が1個の開
き戸装置は勿論のこと、観音開きすする2個の開き戸を
備えた開き戸装置にも適用できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る開き戸
装置1の全体を示す正面図で、この開き戸装置1は、集
合住宅用玄関ドアのためのものである。
【0029】開き戸装置1は、外枠組み2と、この外枠
組み2の内側に形成された出入口としての開口部3と、
この開口部3に開閉自在に配置された開き戸4とからな
る。外枠組み2は、上枠5と、下枠6と、左右の縦枠
7,8とからなる。上枠5と下枠6には、開き戸4にお
ける左右のうちの右側の端部の近くの上下部に挿入され
た回動中心軸9が設けられ、把持部材10を握って開き
戸4を開閉操作すると、開き戸4はこの回動中心軸9を
中心に回動する。
【0030】図2は、一部を破断して示した図1のS2
−S2線断面図である。左側の縦枠7における室外側表
面7Aから室内側表面7Bまでの間は、階段状に連続形
成されている第1面7C、第2面7D、第3面7E、第
4面7F、第5面7Gとなっており、これらの面のう
ち、互いに隣接する面同士は直角又は略直角をなしてい
る。また、閉じられているときの開き戸4の閉じ側の表
面4A(室内側の表面)と平行又は略平行になって対面
する第4面7Fには凹部11が形成されている。この凹
部11には気密部材12が配置され、この気密部材12
は、凹部11に収納された本体部12Aと、本体部12
Aから板状に延びるリップ部12Bとからなる。
【0031】また、右側の縦枠8、すなわち、開き戸4
における回動中心軸9側の端面4Bと対向する縦枠8に
おける室外側表面8Aから室内側表面8Bとの間も、階
段状に連続形成された第1面8C、第2面8D、第3面
8Eとなっており、これらの面のうち、互いに隣接する
面同士も直角又は略直角をなしている。また、閉じられ
ているときの開き戸4の閉じ側の表面4Aと平行又は略
平行になって対面する第2面8Dには凹部13が形成さ
れている。この凹部13にも気密部材14が配置され、
この気密部材14は、凹部13に収納された本体部14
Aと、本体部14Aから板状に延びるリップ部14Bと
からなる。
【0032】気密部材12,14は可撓性を有する軟質
合成樹脂で形成されているとともに、開き戸4の全高に
亘る長さを有しており、開き戸4が閉じられているとき
に、それぞれの気密部材12,14のリップ部12B、
14Bは、図2で示されているように、開き戸4に接触
する。また、図1で示した上枠5と下枠6にも、閉じら
れているときの開き戸4に接触する気密部材が配置され
ており、このため、開き戸4が開閉自在に配置された前
記開口部3が開き戸4で閉鎖されたとき、この開口部3
の気密性が開き戸4とそれぞれの気密部材とで確保され
るようになっている。
【0033】図2で示されているとおり、開き戸4の回
動中心軸9は開き戸4の厚さ方向中心部O2から開き戸
4の開き側の表面4Cに近づいた位置に配置されてお
り、このため、開き戸4における前記端面4Bの近傍の
開き戸内側に存在する開き戸回動中心部O1は、厚さ方
向中央部O2から表面4C側に偏芯している。
【0034】また、開き戸4の回動中心部O1側の端面
4Bは、開き側の表面4Cと直角又は略直角をなしてお
り、開き戸4が閉じているときにおけるこの端面4B
は、縦枠8の第1面8Cと平行又は略平行になって対面
している。開き戸4はこのように構成されているので、
開き戸4の製作が容易となり、また、端面4Bと縦枠8
の第1面8Cとの間の気密性を良好とすることができ
る。
【0035】また、開き戸1の端面4Bは閉じ側の表面
4Aとも直角又は略直角をなしており、開き戸4には、
この端面4Bと閉じ側の表面4Aとに跨る切欠部15が
形成され、縦枠8における第1面8Cと第2面8Dとの
直角又は略直角をなす交差部に対向しているこの切欠部
15は、端面4Bと表面4Aとの間を直線的又は略直線
的に延びるものになっているとともに、開き戸4の全高
に亘るものとなっている。開き戸4が閉じているとき、
前記気密部材14のリップ部14Bは、図2で示されて
いるように、表面4Aと切欠部15とに接触している。
【0036】図3のA,B,Cは、開き戸4が回動中心
部O1を中心に図2の閉じ位置から開き始めたときの各
位置をその順序で示したものである。Aは、開き戸4が
閉じ位置から少し開いた位置に達したときであり、この
ときには、開き戸4は気密部材14のリップ部14Bか
ら離れている。Bは、開き戸4が略90度の開き角度に
達したときであり、このときには、図2で示している開
き戸4の端面4Bにおける開き側の角部4D(開き戸4
における回動中心部O1側の端面4Bと開き側の表面4
Cとの交差部)が、気密部材14のリップ部14Bに接
触している。すなわち、開き戸4は気密部材14に再接
触している。Cは、開き戸4が開き限界角度に近づいた
ときであり、このときの開き戸4は気密部材14から離
れている。
【0037】図2のDは、開き戸4の上記角部4Dが回
動中心部O1を中心に回動したときに描く円弧である。
前記切欠部15の全体は、この円弧Dの内側に配置され
て形成されている。
【0038】以上の本実施形態によると、開き戸4の回
動中心部O1は、開き戸4の厚さ方向中央部O2から開
き側の表面4Cへ偏芯しているため、図8で示した従来
例よりも図7で示した従来例に近い構造となり、回動中
心部O1の偏芯量分だけ、開き戸4の開き角度を大きく
できる。
【0039】また、開き戸4の回動中心部O1は、開き
戸4の厚さ方向中央部O2から開き側の表面4Cへ偏芯
しているため、開き戸4の回動中心部の位置を厚さ方向
中央部O2とした場合よりも、回動中心部から角部4D
までの距離を短くできる。このため、開き戸4の回動中
心部の位置を厚さ方向中央部O2としたときよりも円弧
Dの半径は小さくなり、この結果、縦枠8の第1面8C
を開き戸4側へ近づけても、開き戸4が回動中心部O1
を中心に回動したときに角部4Dが第1面8Cと干渉し
ない。これにより、開き戸4の端面4Bと縦枠8の第1
面8Cとの間隔を小さくでき、図8で示した突枠86の
ような加工、製作が面倒な指詰め防止用の部材を外枠組
み2に設ける必要がないため、外枠組み2の加工、製作
を容易化できる。
【0040】さらに、開き戸4には、端面4Bと閉じ側
の表面4Aとに跨る切欠部15が形成されているため、
開き戸4が回動中心部O1を中心に回動したときに、開
き戸4が縦枠8の第2面8Dと干渉することはなく、開
き戸4の所定の開き角度を確保できる。
【0041】特に、この切欠部15の全体は、開き戸4
の角部4Dが回動中心部O1を中心に回動したときに描
く円弧Dの内側に位置しているため、切欠部15の全体
又は一部が円弧Dの外側に位置している場合よりも、縦
枠8の第2面8Dを開き戸4に近づけることができる。
この結果、この第2面8Dと開き戸4の閉じ側の表面4
Aとの間の指詰め防止のための部材を外枠組み2に設け
る必要もなくなり、一層外枠組み2の加工、製作を容易
化できる。
【0042】また、縦枠8の第2面8Dに配置された気
密部材14は、本体部14Aから板状に延びるリップ部
14Bを有するもので、開き戸4に接触するこのリップ
部14Bは本体部14Aとの接続部である基端部を中心
に揺動自在となっているため、この揺動により、リップ
部14Bは閉じられたときの開き戸4に良好に接触し、
前記開口部3の気密性を高度に維持できる。
【0043】また、閉じ位置にあった開き戸4が開き始
めると、リップ部14Bは開き戸4と非接触となるが、
図3で示したように、開き戸4が開き限界角度に達する
前にリップ部14Bは開き戸4に再接触するため、この
再接触によるブレーキ作用により、開き限界角度に達す
る前に開き戸4の開き速度を低下させることができ、高
速で開き戸4が開き限界角度まで到達するのを防止でき
る。
【0044】さらに、リップ部14Bが開き戸4に再接
触するのは、開き戸4が閉じ位置から略90度の開き角
度になったときであり、この略90度の開き角度は、開
き戸4で開閉される前記開口部3を人が通るなどするの
に必要かつ適正な角度であって、この角度までは開き戸
4を円滑に開き作動させることができるため、本実施形
態に係る開き戸装置1の使い勝手を良好とすることがで
きる。
【0045】図4〜図6は、開き戸4の厚さ方向中央部
O2から開き側の表面4C側へと偏芯して設けられた回
動中心部O1を、開き戸4の角部4Eを通る二等分線E
に対して各種の位置に配置した場合を示している。これ
らの図において、開き戸4、縦枠8の形状、構造は図
2、図3で説明したものと同じである。角部4Eは、切
欠部15が形成されていないとしたときの開き戸4にお
ける端面4Bの閉じ側の角部であり、二等分線Eは、開
き戸4の端面4Bと閉じ側の表面4Aとに対してそれぞ
れ45度又は略45度の角度をなす線である。図4〜図
6では、図2、図3で示した気密部材14は省略してい
る。
【0046】図4は、回動中心部O1が二等分線Eの上
に配置されている場合である。図5は、回動中心部O1
が二等分線Eよりも開き側の表面4Cに近い位置に配置
されている場合である。図6は、回動中心部O1が二等
分線Eよりも閉じ側の表面4Aに近い位置に配置されて
いる場合である。
【0047】開き戸4の角部4Dが回動中心部O1を中
心に描く円弧Dから分かるように、図4の場合には、開
き戸4の端面4Bから縦枠8の第1面8Cまでの距離
を、開き戸4の閉じ側の表面4Aから縦枠8の第2面8
Dまでの距離と同じ又は略同じにでき、また、図5の場
合には、開き戸4の閉じ側の表面4Aから縦枠8の第2
面8Dまでの距離を、開き戸4の端面4Bから縦枠8の
第1面8Cまでの距離よりも小さくでき、さらに、図6
の場合には、開き戸4の端面4Bから縦枠8の第1面8
Cまでの距離を、開き戸4の閉じ側の表面4Aから縦枠
8の第2面8Dまでの距離よりも小さくできる。
【0048】このようなことから、本発明を各種の開き
戸装置に適用する場合には、開き戸4の端面4Bから縦
枠8の第1面8Cまでの距離と、開き戸4の閉じ側の表
面4Aから縦枠8の第2面8Dまでの距離との、それぞ
れの開き戸装置で異なる好ましい関係に基づいて、回動
中心部O1の位置を設定すればよい。
【0049】図5によると、開き戸4の閉じ側の表面4
Aから縦枠8の第2面8Dまでの距離を、開き戸4の端
面4Bから縦枠8の第1面8Cまでの距離よりも小さく
できるため、開き戸4を閉じたときの気密性を確保する
ためには図5を採用することが好ましく、開き戸4の閉
じ側の表面4Aから縦枠8の第2面8Dまでの距離を前
記気密部材14のリップ部14Bの厚さと同じ又はこれ
よりも少し小さくすることにより、開き戸4を閉じたと
きにこのリップ部14Bで前記外枠組み2の開口部3を
高度の気密性をもって塞ぐことができるようになる。ま
た、この図5によると、回動中心部O1の位置を、開き
戸4の回動時において開き戸4の角部4Dが縦枠8の第
2面8Dと干渉しない位置に設定することにより、角部
4Dは自ずと縦枠8の第1面8Cにも干渉しなくなり、
このため、回動中心部O1の位置設定を容易に行えるよ
うになる。
【0050】なお、図6は、縦枠8の第1面8Cと第2
面8Dとが交差する角部8Fを通って第1面8Cと第2
面8Dのそれぞれとなす角度が等しい又は略等しい二等
分線Fの上に回動中心部O1が存在する場合でもある。
この場合に、回動中心部O1からそれぞれ延びて第1面
8C、第2面8Dに対し直角をなす線分G,Hを考え、
これらの線分G,Hが第1面8C、第2面8Dと交差す
る箇所を8G、8Hとする。そして、回動中心部O1か
ら箇所8Gまでの距離及び回動中心部O1から箇所8H
までの距離を、回動中心部O1から角部4Dまでの距離
(円弧Dの半径)よりもやや大きい程度とし、これによ
り、開き戸4を全体的に縦枠8の角部8Fに近づけるよ
うにすることが好ましい。
【0051】これによると、回動中心部O1を中心に開
き戸4を回動させたとき、開き戸4における端面4Bと
は反対側の端面が描く円弧が縦枠8の角部8Fに近づい
た円弧となり、このため、開き戸4を開き側(開き戸装
置が集合住宅の外部廊下と室内との間の玄関ドアである
場合には、外部廊下側)へ大きく突出させることなく開
くことができるようになる。図6は、縦枠8の第1面8
Cと第2面8Dとがなす角度が90度になっている場合
であるが、この角度が鈍角又は鋭角になっている場合で
も同じである。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、開き戸の回動中心部を
開き戸から突出した位置に設けることなく開き戸の大き
な開き角度を確保でき、また、外枠組みの加工、製作を
容易化できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る開き戸装置の全体を
示す正面図である。
【図2】一部を破断して示した図1のS2−S2線断面
図である。
【図3】開き戸が閉じ位置から開き始めたときの各位置
を示した平断面図である。
【図4】開き戸の回動中心部を各種の位置に設けた場合
における第1番目の場合を示す概略平面図である。
【図5】同第2番目の場合を示す概略平面図である。
【図6】同第3番目の場合を示す概略平面図である。
【図7】第1の従来例の開き戸装置を示す開き戸回動中
心部周辺の平断面図である。
【図8】第2の従来例の開き戸装置を示す開き戸回動中
心部周辺の平断面図である。
【符号の説明】
1 開き戸装置 2 外枠組み 3 開口部 4 開き戸 4A 開き戸の閉じ側の表面 4B 開き戸の回動中心部側の端面 4C 開き戸の開き側の表面 4D 開き戸の角部 8 外枠組みの枠部材である縦枠 8C 縦枠の第1面 8D 縦枠の第2面 9 の回動中心軸 13 凹部 14 気密部材 14A 気密部材の本体部 14B 気密部材のリップ部 15 切欠部 O1 開き戸の回動中心部 O2 開き戸の厚さ方向中央部 D 開き戸の角部が描く円弧

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠組みと、この外枠組みの内側に形成
    される開口部に開閉自在に配置された開き戸とを有する
    開き戸装置において、前記外枠組みを形成する複数の枠
    部材のうち、前記開き戸の回動中心部側の端面と対向す
    る枠部材が、この端面と対面する第1面と、前記開き戸
    の閉じ側の表面と対面する第2面とを備えているととも
    に、前記開き戸の回動中心部側の端面の近傍の開き戸内
    側に設けられた開き戸回動中心部が、この開き戸の厚さ
    方向中央部から開き戸の開き側の表面側へ偏芯し、か
    つ、前記第1面と対面する前記端面と、前記第2面と対
    面する前記閉じ側の表面とに跨る切欠部が前記開き戸に
    形成されていることを特徴とする開き戸装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開き戸装置において、
    前記切欠部の全体が、前記端面における前記開き側の角
    部が前記開き戸回動中心部を中心に回動したときに描く
    円弧上又はその内側に位置して形成されていることを特
    徴とする開き戸装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の開き戸装置にお
    いて、前記第2面には凹部が形成され、この凹部には、
    前記開き戸が閉じられたときにこの開き戸の前記閉じ側
    の表面と前記切欠部のうちの少なくとも一方に接触する
    気密部材が配置されていることを特徴とする開き戸装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の開き戸装置において、
    前記気密部材は前記凹部に収納された本体部と、この本
    体部から板状に延びるリップ部とを有し、閉じられてい
    るときにおける前記開き戸の閉じ側の表面に接触するこ
    のリップ部は、前記本体部との接続部である基端部を中
    心に揺動自在であることを特徴とする開き戸装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の開き戸装置にお
    いて、前記気密部材は、閉じ位置から開き始めた後の前
    記開き戸と非接触となるとともに、開き限界角度に達す
    る前の前記開き戸に再接触することを特徴とする開き戸
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の開き戸装置において、
    前記気密部材が開き戸に再接触するときにおける前記開
    き戸の閉じ位置からの開き角度は、略90度であること
    を特徴とする開き戸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011017198A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Ykk Ap株式会社 開き戸
JP2013209881A (ja) * 2013-06-14 2013-10-10 Komatsu Wall Ind Co Ltd ドア装置
JP2014080815A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Bunka Shutter Co Ltd 扉及び扉の密閉構造

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