JPH0673963A - サッシ枠と窓枠との水密パッキン - Google Patents

サッシ枠と窓枠との水密パッキン

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JPH0673963A
JPH0673963A JP17340892A JP17340892A JPH0673963A JP H0673963 A JPH0673963 A JP H0673963A JP 17340892 A JP17340892 A JP 17340892A JP 17340892 A JP17340892 A JP 17340892A JP H0673963 A JPH0673963 A JP H0673963A
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Ginichi Shigaraki
銀一 信楽
Kaoru Kouchi
薫 古内
Kyoichi Uchiyama
協一 内山
Koshiro Ueda
浩四郎 上田
Mitsumasa Ohashi
光雅 大橋
Seizo Hamano
誠三 浜野
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MEIJI ALUM KOGYO KK
Misawa Homes Co Ltd
Shin Nikkei Co Ltd
Tokai Kogyo Co Ltd
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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MEIJI ALUM KOGYO KK
Misawa Homes Co Ltd
Shin Nikkei Co Ltd
Tokai Kogyo Co Ltd
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水密パッキンと窓枠とが接触しない部分に生
じる反発力に影響されずに水密性を担保できるような水
密パッキンを提供する。 【構成】 サッシ枠40と窓枠60との間に位置し、窓枠60
の外周面に固定して使用する帯状の水密パッキン70であ
る。その断面形状は、略U字形のベース71部と、ベース
部71の上端部に連結する略逆U字形の水密部75とによっ
てそれらの内方に中空部75Aを2つ形成し、それを連結
部71Aで連結したような形状である。窓枠60の開放状態
において、各々のベース部71の底面の反連結部71A側を
窓枠60の外周面に接触させると共に、ベース部71の連結
部71A側を窓枠60の外周面から離れるようにベース部71
を形成する。水密部75は可撓性のある軟質の材料で、ベ
ース部71及び連結部71Aは可撓性のある硬質の材料で形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、一般家屋にお
いて建物の内方向、外方向いずれへも自在に開閉させる
ことができるサッシ窓において、サッシ窓を構成するサ
ッシ枠と窓枠との間に施される水密パッキンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般家屋等の住居用の各種の建物には、
内外の換気、その他の目的のために窓を設けるための開
口部が設けられている。その開口部にはサッシ枠及び窓
枠から形成されたサッシ窓が取り付けられ、サッシ枠に
対して回転する窓枠が、換気等が必要な場合には開放さ
れ、遮断する必要がある場合には閉塞される。
【0003】このような窓構造における、建物の内方向
または外方向いずれか一方に開放する窓の水密は、サッ
シ枠と窓枠との間に施される長尺状の水密パッキンによ
って達成されていた。ところで最近では、換気方法の選
択を多様にするため、建物の内方向及び外方向いずれに
も開放させることができる窓構造が要求されるにいたっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の建物の内方向、
または、外方向いずれか一方に開放する窓の構造におけ
るサッシ枠と窓枠との間に施される水密パッキンにあっ
ては、以下に示すような欠点があった。垂直方向の回転
軸を有するサッシ窓を例にとって説明する。このサッシ
窓に施される水密パッキンは、サッシ枠と窓枠の横框と
の間において、開閉していく際、若しくは、閉塞してい
く際には、接触する部分と接触しない部分とがある。開
放していく際を例にとると、開放されることによって、
サッシ枠との接触から解き放たれた水密パッキンの部分
は、開放方向への抵抗力を必要としなくなるため、開放
方向とは逆にねじれようとする。一方、いまだサッシ枠
と接触している部分にあっては、開放方向へのねじりが
発生している。従って、サッシ枠と接触していない部分
としている部分との間では、逆方向のねじりが生じる。
その逆方向のねじりの境界点においては、内側へのねじ
りが発生し、水密パッキンと窓枠との間に隙間が生じる
ようなこととなる。
【0005】上記の例では、垂直方向の回転軸を有する
サッシ窓であるとして説明したが、水平方向の回転軸を
有するサッシ窓であっても、垂直方向の水密パッキンに
同様のねじり、隙間が生じていた。しかしながら、この
ような隙間が生じてしまっては、水密パッキンの水密性
が担保できない。
【0006】そこで、本発明の解決すべき課題は、窓枠
をサッシ枠に対して開放、及び閉塞する際に、水密パッ
キンと窓枠とが接触しない部分に生じる反発力に影響さ
れずに水密性を担保できるような水密パッキンを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、以下の発明を提供する。請求項1記載の発明は、
サッシ枠と窓枠との間に位置し窓枠の外周面に固定して
使用する帯状の水密パッキンであって、その断面形状
は、略U字形のベース部と、このベース部の上端部を湾
曲させた状態で連結する略逆U字形の水密部とによって
それらの内方に中空部を形成したものを2つ並べ、2つ
のベース部を連結部で連結して構成したような形状であ
り、サッシ枠に対して窓枠が開放されている状態におい
て、各々のベース部の底面の反連結部側をそれぞれ窓枠
の外周面に接触させると共に、ベース部の連結部側を窓
枠の外周面から離れるようにベース部を形成し、水密部
は、可撓性のある軟質の材料で形成するとともに、ベー
ス部及び連結部は、可撓性のある硬質の材料で形成した
ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、連結部における窓
枠の外周面側には、中央溝を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、2つの水密部の中空部側におい
ては、連結部寄りに内溝部を、反連結部寄りに外溝部
を、内溝部と外溝部との間には中溝部を、それぞれ設け
たことを特徴とする。
【0009】
【作用】以下、請求項1に記載する発明の作用について
説明する。最初に、サッシ枠に対して窓枠が開放されて
おり、その窓枠が閉塞されていく場合を説明する。窓枠
が閉塞され始めると、窓枠の回転軸に近い連結部から窓
枠寄りの水密部がサッシ枠の内側面に接触し始める。そ
の接触点は、窓枠からの高さが一番高いあたりである。
【0010】水密部は可撓性のある軟質材料で形成され
ているので、サッシ枠の内側面に接触し始めた水密部
は、接触点を中心に中空部を狭めるように内側に変形す
る。そして、サッシ枠に接触した水密部は、連結部に片
寄るように変形してゆく。窓枠が更に閉塞されていく
と、水密部の変形が進み、その変形による弾発力によっ
て曲げモーメントが生じ、硬質材料にて形成されたベー
ス部が窓枠の外周面に押し付けられるように変形する。
ベース部の変形により、ベース部の連結部側が窓枠の外
周面に押し付けられることとなる。
【0011】続いて、一方の水密部がサッシ枠へすべて
接触し、他方の水密部がサッシ枠へ接触し始めて変形す
る。後から変形を始めた水密部は、連結部から離れるよ
うに変形することとなる。しかし、その変形による弾発
力によって、ベース部が窓枠の外周面に押し付けられる
ように変形する。後から変形し始めた水密部の変形によ
り、ベース部の連結部側が窓枠の外周面に押し付けられ
ることとなる。
【0012】ところで、上記の場合であっても、水密パ
ッキンは帯状なので、まだ一方の水密部しかサッシ枠に
接触していない箇所、及び水密部とサッシ枠とがまるで
接触していない箇所がある。それらの箇所にあっては、
サッシ枠との接触による変形が生じている箇所への反発
力が生じる。その反発力は、まだ一方の水密部しかサッ
シ枠に接触していない箇所、及び水密部とサッシ枠とが
まるで接触していない箇所において同じように生じる。
即ち、ベース部においては連結部を持ち上げようとする
ものであり、水密部においては中空部を広げようとする
ものである。従って、まだ一方の水密部しかサッシ枠に
接触していない箇所、及び水密部とサッシ枠とがまるで
接触していない箇所に生じる反発力は、サッシ枠との接
触による変形が生じている箇所への反発力と同じ方向と
なるので、従来のパッキン材に生じていたような捻れは
生じない。
【0013】次に、サッシ枠に対して窓枠が閉塞されて
おり、その窓枠が開放されていく場合を説明する。な
お、この窓枠の開放方向は、本実施例の水密パッキンが
施されるサッシ窓が室内室外いずれへも開放できること
から、どちらでもよい。開放し始める際の水密パッキン
の断面を想定すると、窓枠の開口方向寄りの水密部が連
結部側に片寄るように変形し、もう一方の水密部が反連
結部側に片寄るように変形する。2つの水密部の変形に
伴って曲げモーメントが生じ、ベース部の連結部側は窓
枠の外表面に押し付けられ、水密が担保される。
【0014】その後の作用は、上述した閉塞していく場
合と逆の作用である。次に、請求項2に記載する発明の
作用について、請求項1に記載する発明との相違点を説
明する。即ち、連結部における窓枠の外周面側には中央
溝を設けているので、連結部は硬質の材用で形成されて
いるのにも拘らず、連結部に向かって生じる曲げモーメ
ントに対して連結部が曲がり易い。従って、水密部の変
形に伴う曲げモーメントやその変形に反発する曲げモー
メントが生じた場合に、ベース部の連結部側は滑らかに
変形して窓枠の外表面に押し付けらる。
【0015】次に、請求項3に記載する発明の作用につ
いて、請求項1に記載する発明との相違点を説明する。
即ち、2つの水密部の中空部側においては、内溝部、外
溝部及び中溝部をそれぞれ設けているので、水密部にサ
ッシ枠が接することにより、或いは接触していたサッシ
枠から水密部が開放された場合に水密部が変形し易い。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面及び実施例によって、更
にくわしく説明する。ここにおいて使用する図面のう
ち、図1は、本実施例が使用される開口部、サッシ枠及
び窓枠を示す斜視図である。図2は、本実施例の水密パ
ッキンが施される様子を示す部分拡大図である。図3
は、本実施例の水密パッキンの拡大断面図である。
【0017】なお、図面中に「室内」とあるのは建物の
内側を、「室外」とあるのは建物の外側を示す。本実施
例に示す建物の開口部は、壁パネル10における四角い
開口部11として形成される。サッシ枠40の取り付け
には、その開口部11に対して室内側からサッシ枠40
を固定するための四角枠状の躯体周辺枠20を介して行
う。更に、そのサッシ枠40に、窓枠60が建物の内外
方向いずれにも開閉可能となるように取り付けられる。
【0018】本実施例は、このサッシ枠40と窓枠60
との間に固定される水密パッキン70に関するものであ
って、請求項3記載の発明に対応するものである。続い
て、図2を参照させながら説明する。図2は、サッシ枠
40及び窓枠60の上部付近を示す断面図である。サッ
シ枠40の上側、即ち外側には、躯体周辺枠20が施さ
れている。また、上部室外側には、シャッターボックス
50が固定されている。このシャッターボックス50の
内部の空間には、シャッターロール51が内蔵されてい
る。一方、窓枠60は、垂直方向の回転軸60Aによっ
て、サッシ枠40に対して回転自在となっている。この
ような、窓枠60の外周部分に固定されているのが帯状
の水密パッキン70である。窓枠60の外周には、この
水密パッキン70を固定するため、サッシ枠40方向に
突出し、且つその先端を向き合わせるように折曲して断
面L字状をなす固定突起61が設けられている。
【0019】続いて、図3をもとに水密パッキン70の
断面形状の細部について詳細に説明する。ここで、説明
の便宜のため、窓枠60の上框の外周に接触する面を想
定し、この面を「固定基準面70L」として、この固定
基準面70Lを基準に説明する。即ち、図3における紙
面上方は、実際の水密パッキン70においても上方とな
る。
【0020】水密パッキン70の断面形状は、略U字形
のベース部71と、このベース部71の上端を湾曲させ
た状態で連結する略逆U字形の水密部75とによってそ
れらの内方に中空部75Aを形成したものを2つ並べ、
2つのベース部71を連結部71Aで連結して構成した
ような形状である。ベース部71は、サッシ枠40に対
して窓枠60が開放されている状態において、各々のベ
ース部71の底面の反連結部71A側がそれぞれ固定基
準面70Lに接触すると共に、ベース部71の連結部7
1A側が固定基準面70Lからやや離れるように形成さ
れている。即ち、各々のベース部71の底面は、連結部
71A付近を角とした鈍角をなす。
【0021】2つのベース部71において、ベース部7
1の連結部71A側の端部を中央山部72、ベース部7
1の反連結部71A側の端部を外側山部73とする。ま
た、2つの中央山部72に挟まれた部分は、谷部71C
とする。連結部71Aの固定基準面70L側には、断面
が略半円形である中央溝71Bが設けられている。ま
た、ベース部71における固定基準面70Lに接触する
部分と外側山部73との間には、窓枠60の固定突起6
1に適合する固定用欠設部74が設けられている。
【0022】2つの水密部75の中空部75A側におい
ては、連結部71A寄りに内溝部78が、反連結部71
A寄りに外溝部76が、内溝部78と外溝部76との間
には中溝部77が、それぞれ設けられている。それらの
溝は、断面が略半円形をなしている。ベース部71、連
結部71A、中央山部72及び外側山部73は、硬質ゴ
ムを一体成型して形成されており、可撓性があって、且
つ溌水性もある。一方、水密部75は、軟質ゴムにて形
成されており、こちらも可撓性があって、且つ溌水性も
ある。
【0023】水密パッキン70の高さは、窓枠60の固
定基準面70Lからサッシ枠40の内側面までの距離よ
りも高い。従って、サッシ枠40に対して窓枠60が閉
塞されている場合には、水密パッキン70は、サッシ枠
40と窓枠60との間に圧縮されることとなる。なお、
水密パッキン70の端部は、鋳型にて一体成型すること
によって処理されている。
【0024】以上のように形成された水密パッキン70
の作用について説明する。最初に、水密パッキン70を
窓枠60に取り付ける手順を説明する。まず、水密パッ
キン70の中央溝71Bを狭めるようにして水密パッキ
ン70を折り曲げる。すると2つの固定用欠設部74
は、互いに近づく。その状態で水密パッキン70を窓枠
60の外周面(固定基準面70L)に置き、折り曲げて
いた力を開放する。すると、弾発力でもとに戻った水密
パッキン70の固定用欠設部74が、窓枠60の固定突
起61にはまり込み、水密パッキン70の窓枠60への
固定が完了することとなる。
【0025】次に、サッシ枠40に対して窓枠60が開
放されており、その窓枠60が閉塞されていく場合を説
明する。窓枠60が閉塞され始めると、窓枠60の回転
軸60Aに近い水密パッキン70であって、中央溝71
Bから窓枠60寄りの水密部75がサッシ枠40の内側
面に接触し始める。その接触点は、中溝部77の外側付
近である。以下、説明の便宜上、図3における左側の水
密部75の紙面奥側から紙面手前側に向かってサッシ枠
40への接触が始まるものとする。
【0026】サッシ枠40の内側面に接触し始めた水密
部75は、接触点を中心に中空部75Aを狭めるように
内側に変形する。その変形に際して、水密部75は軟質
ゴムで製造されており、また水密部75には外溝部7
6、中溝部77及び内溝部78が設けられているので、
それらの溝の近傍の変形が特に大きなものとなる。そし
て、左側の水密部75は、谷部71Cに片寄るように変
形することとなる。
【0027】窓枠60が更に閉塞されていくと、水密部
75の変形が進み、その変形による弾発力によって曲げ
モーメントが生じ、硬質ゴム製のベース部71が固定基
準面71Lに押し付けられるように変形する。このとき
の最も大きな変形は、中央溝71Bの左側近辺である。
ベース部71の左側の変形により、ベース部71の連結
部71A側が固定基準面70Lに押し付けらる。
【0028】続いて図3中、左側の水密部75がサッシ
枠40へすべて接触し、右側の水密部75がサッシ枠4
0へ接触し始めるとする。このときの接触点は、右側の
水密部75における谷部71C側の中溝部77外側付近
である。その変形に際して、やはり外溝部76、中溝部
77及び内溝部78の近傍の変形が特に大きなものとな
る。そして、右側の水密部75は、谷部71Cから離れ
るように変形することとなる。
【0029】しかし、その変形による弾発力によって、
右側のベース部71が固定基準面71Lに押し付けられ
るように変形する。右側のベース部71の変形により、
ベース部71の連結部71A側が固定基準面70Lに押
し付けられることとなる。そして、右側の固定用欠設部
74は、右側の固定突起61に強く押し付けられる。と
ころで、上記の場合であっても、図3の紙面手前側にお
いては、まだ左側の水密部75しかサッシ枠40に接触
していない箇所、及び水密部75とサッシ枠40とがま
るで接触していない箇所がある。それらの箇所にあって
は、サッシ枠40との接触による変形が生じている箇所
への反発力が生じる。その反発力は、まだ左側の水密部
75しかサッシ枠40に接触していない箇所、及び水密
部75とサッシ枠40とがまるで接触していない箇所に
おいて同じように生じる。即ち、ベース部71において
は中央溝71Bを持ち上げようとするものであり、水密
部75においては中空部75Aを広げようとするもので
ある。従って、まだ左側の水密部75しかサッシ枠40
に接触していない箇所、及び水密部75とサッシ枠40
とがまるで接触していない箇所に生じる反発力は、サッ
シ枠40との接触による変形が生じている箇所への反発
力と同じ方向となるので、従来のパッキン材に生じてい
たような捻れは生じない。
【0030】次に、サッシ枠40に対して窓枠60が閉
塞されており、その窓枠60が開放されていく場合を説
明する。なお、この窓枠60の開放方向は、本実施例の
水密パッキン70が施されるサッシ窓が室内室外いずれ
へも開放できることから、どちらでもよい。開放し始め
る際の水密パッキン70の断面を想定すると、窓枠60
の開口方向寄りの水密部75が谷部71C側に片寄るよ
うに変形し、もう一方の水密部75が反谷部71C側に
片寄るように変形する。2つの水密部75の変形に伴っ
て曲げモーメントが生じ、ベース部71は固定基準面7
0Lに押し付けられるので、固定用欠設部74が固定突
起61に押し付けられ、水密が担保される。
【0031】後の作用は、上述した閉塞していく場合と
逆の作用である。次に、本実施例の効果を説明する。上
述したように、水密パッキン70を開放または閉塞する
途中において、水密パッキン70がサッシ枠40に接触
している箇所と接触していない箇所があり、接触してい
ない箇所からは、サッシ枠40との接触による変形が生
じている箇所への反発力が生じる。しかし、その反発力
は、従来のパッキン材に生じていたような捻れを伴わな
い。従って、水密パッキン70と窓枠60との接触部分
と、接触しない部分とに生じる反発力に影響されずに水
密性を担保できるような、水密パッキン70を提供する
ことができたという効果がある。
【0032】また、連結部71Aにおける固定基準面7
0L側には中央溝71Bを設けているので、連結部71
Aは硬質ゴムで形成されているにも拘らず、連結部71
Aに向かって生じる曲げモーメントに対して連結部71
Aが曲がり易い。従って、水密部75の変形に伴う曲げ
モーメントやその変形に反発する曲げモーメントが生じ
た場合に、ベース部71の連結部71A側は滑らかに変
形して窓枠60の外表面に押し付けられ、水密を担保し
やすいという効果がある。
【0033】更に、2つの水密部75の中空部75A側
においては、内溝部78、外溝部76及び中溝部77を
それぞれ設けているので、水密部75にサッシ枠40が
接することにより、或いは接触していたサッシ枠40か
ら水密部75が開放された場合に水密部75が変形し易
い。従って、サッシ枠40に対する窓枠60の開閉が滑
らかに行えるという効果がある。
【0034】なお、中央溝71B、内溝部78、外溝部
76及び中溝部77は、断面が略半円形をなしているの
で、特定箇所への曲げ応力の集中を避けることができ、
繰り返しの変形を受けても裂けにくいという効果があ
る。次に、本実施例のバリエーションについて説明す
る。前記の実施例の水密パッキンは、請求項3記載の発
明に対応するものであるとして説明したが、前記の実施
例の水密パッキンにおける外溝部76、中溝部77及び
内溝部78を設けない水密パッキン70を提供すれば、
請求項2記載の発明に対応する水密パッキン70とな
る。この場合、外溝部76、中溝部77及び内溝部78
の代わりに、それらの該当箇所の肉厚を薄くした水密部
75を形成した水密パッキン70を提供することもでき
る。
【0035】また、連結部71Aに中央溝71Bを設け
ない水密パッキン70を提供すれば、請求項1記載の発
明に対応する水密パッキン70を提供することとなる。
この場合、中央溝71Bの代わりに、それらの該当箇所
の肉厚を薄くした連結部71Aを形成した水密パッキン
70を提供することもできる。なお、上記した実施例で
は、サッシ窓の回転軸60Aを、垂直方向のものとして
説明したが、上記の水密パッキン70は、回転軸が水平
方向であるサッシ窓にも使用することができる。
【0036】また、上記した実施例では、水密パッキン
70を窓枠60に固定するものとしたが、サッシ枠40
側に窓枠60の固定突起61に対応する固定突起を形成
し、水密パッキン70をサッシ枠40側に取り付けるも
のとしてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、水密パッ
キンと窓枠とが接触しない部分に生じる反発力に影響さ
れずに水密性を担保できるような水密パッキンを提供す
ることができた、という効果がある。また、請求項2記
載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、水密部
の変形に伴う曲げモーメントやその変形に反発する曲げ
モーメントが生じた場合に、ベース部の連結部側は滑ら
かに変形して窓枠の外表面に押し付けられ、水密を担保
しやすいという効果がある。
【0038】更に、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加え、水密部にサッシ枠が接
することにより、或いは接触していたサッシ枠から水密
部が開放された場合に水密部が変形し易く、サッシ枠に
対する窓枠の開閉が滑らかに行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例が使用される開口部、サッシ枠及び窓枠
を示す斜視図である。
【図2】実施例の水密パッキンが施される様子を示す部
分拡大図である。
【図3】実施例の水密パッキンの拡大断面図である。
【符号の説明】
10 壁パネル 11 開口部 20 躯体周辺枠 40 サッシ
枠 50 シャッターボックス 51 シャッ
ターロール 60 窓枠 60A 回転軸 61 固定突起 70 水密パッキン 70L 固定基準面 71 ベース
部 71A 連結部 71B 中央溝 71C 谷部 72 中央山部 73 外側山
部 74 固定用欠設部 75 水密部 75A 中空部 76 外溝部 77 中溝部 78 内溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000219705 東海興業株式会社 愛知県大府市長根町4丁目1番地 (72)発明者 信楽 銀一 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (72)発明者 古内 薫 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (72)発明者 内山 協一 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内 (72)発明者 上田 浩四郎 東京都江東区木場2丁目7番23号 新日軽 株式会社内 (72)発明者 大橋 光雅 栃木県宇都宮市平出工業団地20番地2号 明治アルミ工業株式会社内 (72)発明者 浜野 誠三 愛知県大府市長根町4丁目1番地 東海興 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシ枠と窓枠との間に位置し窓枠の外
    周面に固定して使用する帯状の水密パッキンであって、
    その断面形状は、略U字形のベース部と、このベース部
    の上端部を湾曲させた状態で連結する略逆U字形の水密
    部とによってそれらの内方に中空部を形成したものを2
    つ並べ、2つのベース部を連結部で連結して構成したよ
    うな形状であり、サッシ枠に対して窓枠が開放されてい
    る状態において、各々のベース部の底面の反連結部側を
    それぞれ窓枠の外周面に接触させると共に、ベース部の
    連結部側を窓枠の外周面から離れるようにベース部を形
    成し、水密部は、可撓性のある軟質の材料で形成すると
    ともに、ベース部及び連結部は、可撓性のある硬質の材
    料で形成したことを特徴とするサッシ枠と窓枠との水密
    パッキン。
  2. 【請求項2】 連結部における窓枠の外周面側には、中
    央溝を設けたことを特徴とする請求項1記載のサッシ枠
    と窓枠との水密パッキン。
  3. 【請求項3】 2つの水密部の中空部側においては、連
    結部寄りに内溝部を、反連結部寄りに外溝部を、内溝部
    と外溝部との間には中溝部を、それぞれ設けたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のサッシ枠と窓枠
    との水密パッキン。
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