JP2001348841A - 除塵機用バスケット - Google Patents

除塵機用バスケット

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JP2001348841A JP2000169554A JP2000169554A JP2001348841A JP 2001348841 A JP2001348841 A JP 2001348841A JP 2000169554 A JP2000169554 A JP 2000169554A JP 2000169554 A JP2000169554 A JP 2000169554A JP 2001348841 A JP2001348841 A JP 2001348841A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラゲ等の軟体塵芥による閉塞を防止して十
分な通水量を確保しながら、軽量化を図る。 【解決手段】 上部ビーム14と中間ビーム15との間
に張られた上部網体21の前面(上流側面)に上部閉塞
防止バー31…を、中間ビーム15と塵芥バケット本体
16との間に張られた下部網体22の前面(上流側面)
に下部閉塞防止バー32…をそれぞれ配設する。バスケ
ット10内で最も下流側に位置する中間ビーム15の上
流側位置Cにおいて、上部閉塞防止バー31…の下部3
11…と下部閉塞防止バー32…の上部321…とが左
右方向にみて交互に重畳するように配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取水路等で塵芥を
取り除くトラベリングスクリーン等の除塵機に用いられ
る除塵機用バスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力発電所や火力発電所等にお
いては、冷却用水として大量の海水が取水されている
が、このような取水路において海水中の塵芥を除去する
除塵機としては、トラベリングスクリーンが用いられる
ことが多い。このトラベリングスクリーンは、取水路の
水中に配設された左右一対の下部スプロケットと水面上
方に配設された左右一対の上部スプロケット間にエンド
レスチェーンを巻回し、このエンドレスチェーンに濾過
体を有するバスケットを取り付けて、エンドレスチェー
ンの循環移動動作により、前記バスケットが水中を上昇
するときに塵芥を捕捉し、水面上方で反転するときに捕
捉した塵芥を塵芥トラフ等に落下させて放出するように
構成されている。
【0003】このようなトラベリングスクリーンにおい
ては、海中を浮遊するクラゲや布片、ポリエチレン製の
袋、合成繊維シート等の変形しやすい軟体塵芥が、金属
性ネット等で形成される濾過体の濾過面に密着して被覆
してしまうことにより通水障害を生じて、十分な通水面
積が確保されなくなるおそれがあった。
【0004】そこで、特開平10−68115号には、
図7に示すような除塵機用バスケット90が提案されて
いる。すなわち、この除塵機用バスケット90は、濾過
体91を、左右方向からみて下流側に凸の「く」の字状
に形成することで濾過面面積を大きくし、さらに、この
濾過体91の上流面側に沿わせるように、左右方向から
みて「く」の字状の閉塞防止板材92…を、左右方向に
所定間隔を介して複数本並設して、軟体塵芥が濾過体に
直接接触することを防止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような除塵機用バ
スケット90においては、捉えた軟体塵芥が複数本並設
された閉塞防止板92…間を軟体塵芥がすり抜けてしま
うと、濾過体91の上流面を被覆してしまい、通水障害
を招いてしまう。これを防止するため、このような除塵
機用バスケット90においては、閉塞防止板92…の間
隔を軟体塵芥の大きさに応じて十分に小さく設定しなけ
ればならない。ところが、閉塞防止板92…の間隔を狭
く設定すると、数多くの閉塞防止板92…が必要となる
ため、重量の増大を招いてしまうという問題があった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、十分な通水面積を確保しながらも軽量化を図る
ことができる除塵機用バスケットを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者は、除塵機用バスケットに捕捉される塵芥
の挙動を検討することにより、バスケットに捕捉された
塵芥は水流によってバスケット内の最も下流側位置に集
まりやすいことを見いだし、この点に着目して、バスケ
ットの重量の増大を抑えながら、効果的にバスケット全
体の閉塞を防止しうる構成を見いだしたものである。
【0008】すなわち、本発明にかかる除塵機用バスケ
ットは、取水路において、水面を貫通して略鉛直方向に
延びるように配設され、かつ循環移動する左右一対のエ
ンドレスチェーンに対し、前記取水路を横断するように
取り付けられ、このエンドレスチェーンの循環移動に伴
って、上昇時に取水路内の塵芥を捕捉し、水面上方で反
転するときに捕捉した塵芥を落下分離する除塵機用バス
ケットであって、前記エンドレスチェーンに取り付けら
れる左右両側のエンドプレートと、除塵機用バスケット
の上昇姿勢において、前記両エンドプレートの上部位置
にその左右両側が固着された上部ビームと、前記上部ビ
ームより下流側の下方位置において、その左右両端が前
記両エンドプレートに固着された中間ビームと、前記中
間ビームより上流側の下方位置から前記両エンドプレー
トの最下位置に至る下がり傾斜部を有するとともに、前
記両エンドプレートの最下位置から上流側上方に向かっ
て曲げ起こされた立上り傾斜部を有する除塵バケット本
体と、前記上部ビームと前記中間ビームとの間に張設さ
れた上部網体と、前記中間ビームと前記塵芥バケット本
体の下がり傾斜部との間に張設された下部網体と、前記
上部網体の上流面側に所定間隔を介して並設され、上端
が前記上部ビームに固着され、下端が前記中間ビームに
固着された複数の上部閉塞防止部材と、前記下部網体の
上流面側に所定間隔を介して並設され、上端が前記中間
ビームに固着され、下端が前記塵芥バケット本体に固着
された複数の下部閉塞防止部材とを備え、前記中間ビー
ムの上流側位置において、前記上部閉塞防止部材の下端
部分および前記下部閉塞防止部材の上端部分は、左右方
向にみて交互に重畳するように配設されたことを特徴と
するものである。
【0009】このような除塵機用バスケットによれば、
中間ビームの上流側位置において上部閉塞防止部材およ
び下部閉塞防止部材が交互に重畳するように配設されて
いることから、当該位置の閉塞防止部材は他の部位の略
半分の間隔で密に並設されている。このため、バスケッ
ト内では最も下流側に位置するために捕捉された塵芥が
集中しやすい中間ビームの上流側位置において、閉塞防
止部材間を塵芥がすり抜けることを確実に阻止してバス
ケット全体としての閉塞を防止しながら、上部網体の上
流面側および下部網体の上流面側においては、上部閉塞
防止部材または下部閉塞防止部材のみを前記中間ビーム
の上流側位置より疎らな間隔で並設することで、バスケ
ット全体として効率的に軽量化を図ることができる。
【0010】また、このような除塵機用バスケットにお
いては、前記中間ビームの上流側位置において、前記上
部閉塞防止部材の下端部分および前記下部閉塞防止部材
の上端部分は、水流方向について幅広に構成されること
が望ましい。
【0011】このようにすれば、中間ビームの上流側位
置における閉塞防止部材の上流側端面を、中間ビームが
配設されているバスケットの最下流位置から上流側に離
間させることができ、これにより、当該位置への塵芥の
集中を軽減することができるため、当該位置において閉
塞防止部材間に塵芥が侵入することをより確実に阻止す
ることができる。
【0012】また、このような除塵機用バスケットにお
いては、前記中間ビームの上流側位置において、前記上
部閉塞防止部材の下端部分および前記下部閉塞防止部材
の上端部分には、上流側に突出する突出部が形成される
ことが望ましい。
【0013】このようにすれば、中間ビームの上流側位
置における閉塞防止部材の上流側端面を、中間ビームが
配設されているバスケットの最下流位置から上流側にさ
らに離間させ、当該位置への塵芥の集中を軽減すること
ができるため、当該位置において閉塞防止部材間に塵芥
が侵入することをさらに確実に阻止することができる。
【0014】さらに、このような除塵機用バスケットに
おいては、前記中間ビームの上流面側位置に、前記上部
閉塞防止部材と前記下部閉塞防止部材とを左右方向に貫
く貫通ビームを備えることが望ましい。
【0015】このようにすれば、集中する塵芥のために
他の部位より大きな荷重がかかりやすい中間ビームの上
流面側位置における上部閉塞防止部材および下部閉塞防
止部材の強度を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる除塵機用バ
スケットの第1実施形態について、図1〜図4を参酌し
ながら説明する。なお、図1は除塵機用バスケットの略
左半分を正面からみた正面図であり、図2は図1のII
−II線断面図であり、図3は図1のIII−III線
断面図であり、図4は同バスケットが取り付けられた除
塵機(トラベリングスクリーン)の全体概略図である。
【0017】図4に示すように、この除塵機用バスケッ
ト10は、取水路Wに設けられるトラベリングスクリー
ン等の除塵機に用いられるものである。このトラベリン
グスクリーンは、取水路Wの左右両岸近傍において、水
面Sを貫通して略鉛直方向に延びるように配設された左
右一対のエンドレスチェーン60を備えており、このエ
ンドレスチェーン60は取水路Wの水底近傍に配設され
た下部スプロケット50、取水路Wの水面Sより上方に
配設された上部第1、第2および第3スプロケット5
2,54,56に巻回され、これらスプロケット50,
52,54,56の回転動作によって循環移動動作する
ようになっている。このエンドレスチェーン60の各リ
ンク61…は、それぞれの上下端部62…が回動自在に
接続され、それぞれの長手方向中間部に除塵機用バスケ
ット10…がボルト63…で取り付けられるようになっ
ている。そして、この除塵機用バスケット10…は、エ
ンドレスチェーン60の循環移動動作に伴って、水中を
上昇する際に水中の塵芥を捕捉し、上部第1スプロケッ
ト52と上部第2スプロケット54間で反転する際に、
捕捉した塵芥を塵芥トラフ77に落下分離するようにな
っている。なお、70は取水路Wの水底部分において未
濾過水の通過を防止する下ガイド部であり、71はその
ガイド板であり、75は除塵機用バスケット10から落
下分離された塵芥を塵芥トラフ77に導くダストシュー
ト板である。
【0018】以下、図1〜図3を参照しながら、この除
塵機用バスケット10各部の構成について説明する。な
お、各部の位置関係や方向等は、説明の便宜上、この除
塵機用バスケット10が上昇姿勢にある状態(図1〜図
3の状態)の上下方向等を用いることとする。
【0019】除塵機用バスケット10は、その左右両側
に略矩形形状のエンドプレート11,11を備えてい
る。このエンドプレート11,11には、それぞれ上下
に2つずつチェーン接続孔12,12が設けられてお
り、上記取付ボルト63、63によって、上記エンドレ
スチェーン60の各リンク61…に取り付けられるよう
になっている(図4参照)。
【0020】この左右両側のエンドプレート11,11
の最上位置には、その両端部を両エンドプレート11,
11に溶接により固着されたパイプビーム13が掛け渡
されている。このパイプビーム13は、高い曲げ剛性を
備えた円筒形状部材によって構成されていることから、
左右両側のエンドプレート11,11を強固に連結し
て、バスケット10全体の強度を高めている。
【0021】このパイプビーム20の下部には、パイプ
ビーム20の直下位置よりやや下流側(図2、図3では
右側)には、、断面略L字形状の上部ビーム14が配置
されている。この上部ビーム14の左右両端は、エンド
プレート11,11に溶接により固着されている。
【0022】この上部ビーム14より下流側(図2、図
3では右側)の下方位置には、断面略L字形状の中間ビ
ーム15が配置されている。この中間ビーム15の左右
両側は、エンドプレート11,11の最後部位置に溶接
により固着されている。
【0023】エンドプレート11,11の前側(上流
側)の下部には、バスケット10がすくい上げる塵芥を
保持するためのバケット本体16が配置されている。こ
のバケット本体16は、前記中間ビーム15より上流側
の下方位置から両エンドプレート11,11の最下位置
に至る下がり傾斜部161と、エンドプレート11,1
1の最下位置から上流側上方に向かって曲げ起こされた
立上り傾斜部162とを有している。このバケット本体
16も、その左右両側はエンドプレート11,11に溶
接により固着されている。
【0024】上記上部ビーム14と中間ビーム15との
間には、金属製の網体によって形成された上部網体21
が張設されている。この上部網体21は、塵芥を濾過す
る濾過体となっている。この上部網体21の上部および
下部は、バスケット10の背面側斜め上方から押え板2
11…によって押さえられており、この押え板211…
は幅方向(図1のY方向)の所定間隔ごとに取付ボルト
212…によって上記上部ビーム14および中間ビーム
15に取り付けられている。
【0025】また、上記中間ビーム15とバケット本体
16の下がり傾斜部161との間には、金属製の網体に
よって形成された下部網体22が張設されている。この
下部網体22は、バスケット10の背面側斜め下方から
押え板221…によって押さえられており、この押え板
221…は幅方向の所定間隔ごとに取付ボルト222…
によって上記中間ビーム15およびバケット本体16の
下がり傾斜部161に取り付けられている。
【0026】上部網体21の上流面側には、複数本の上
部閉塞防止バー(上部閉塞防止部材)31…が、所定間
隔L2を介して並設されている。この上部閉塞防止バー
31…は、その上端が上記パイプビーム13および上部
ビーム14に溶接により固着され、その下端が上記中間
ビーム28に溶接により固着されている。図2に示すよ
うに、この上部閉塞防止バー31…の下部311…は、
下側ほど水流方向Xについて徐々に幅広になるように形
成されており、該下部311…の上流面側端面は、バス
ケット10の上昇姿勢において略鉛直面をなすように構
成されている。この上部閉塞防止バー31…は、上部網
体21にクラゲ等の軟体塵芥が密着して被覆してしまう
ことにより、この上部網体21の通水性が失われること
を防止する閉塞防止手段をなしている。
【0027】また、下部網体22の上流面側には、複数
本の下部閉塞防止バー(下部閉塞防止部材)32…が、
上記上部閉塞防止バー31…の並設間隔L2と同一の間
隔L2を介して並設されている。この下部閉塞防止バー
32…は、その上端が上記中間ビーム15に溶接により
固着され、その下端が上記バケット本体16に溶接によ
り固着されている。図3に示すように、この下部閉塞防
止バー32…の上部321…は、上側ほど水流方向Xに
ついて徐々に幅広になるように形成されており、該上部
321…の上流面側端面は、バスケット10の上昇姿勢
において略鉛直面をなすように構成されている。この下
部閉塞防止バー32…は、上部網体22にクラゲ等の軟
体塵芥が密着して被覆してしまうことにより、この上部
網体22の通水性が失われることを防止する閉塞防止手
段をなしている。
【0028】また、上部閉塞防止バー31…の下部31
1…および下部閉塞防止バー32…の上部321…は、
前記中間ビーム15の上流側位置Cにおいて、左右方向
(図1のY方向)にみて交互に重畳するように配設され
ている。これによって、この中間ビーム15の上流側位
置Cにおける閉塞防止バー31…,32…の並設間隔L
1は、上記上部閉塞防止バー31…または下部閉塞防止
バー32…のみの並設間隔L2の略半分となっている。
【0029】また、前記中間ビーム15の上流側位置C
においては、上部閉塞防止バー31…の下部311…お
よび下部閉塞防止バー32…の上部321…を左右方向
(Y方向)に貫く貫通ビーム33が設けられている。こ
の貫通ビーム33により、隣り合う上部閉塞防止バー3
1…と下部閉塞防止バー32…とがより強固に連結さ
れ、当該位置Cにおける上部閉塞防止バー31…と下部
閉塞防止バー32…の強度を高めている。
【0030】また、この除塵機用バスケット10では、
図1に示すように、前記上部閉塞防止バー31…または
下部閉塞防止バー32…が配設されるべき位置のいくつ
かに、前記閉塞防止バー31…,32…に代えてL字形
状の板材からなる補強部材35が配設されている。この
補強部材35は、上記パイプビーム13、上部ビーム1
4、中間ビーム15およびバケット本体16に対して溶
接によって固着されている。この補強部材35により、
パイプビーム13、上部ビーム14、中間ビーム15お
よびバケット本体16の結合が補強されている。なお、
この補強部材35…は、上部網体21および下部網体2
2の上流面側における閉塞を防止する閉塞防止手段とし
ても機能している。
【0031】次に、このように構成された除塵機用バス
ケット10における除塵作用について説明する。
【0032】上述したように、この除塵機用バスケット
10は、トラベリングスクリーン等の除塵機のエンドレ
スチェーン60に取り付けられ、このエンドレスチェー
ンの循環移動に伴って、水中と水面上とを循環移動動作
する(図4参照)。そして、水中を上昇する際に、バス
ケット10の前面側(上流側)上部の開口部分100か
ら入る水流を上部網体21および下部網体22で濾過し
て水中の塵芥を捕捉し、水面S上の上部第1スプロケッ
ト52と上部第2スプロケット54間でこの開口部分1
00が下方に向いたときに、ダストシュート板75を介
して塵芥トラフ77上に捕捉した塵芥を落下放出するよ
うになっている。
【0033】このような除塵機用バスケット10では、
捉えられた塵芥は水流によってバスケット10内で下流
に位置する上部網体21および下部網体22側に導かれ
るが、この除塵機用バスケット10では、上部網体21
および下部網体22の上流面側に上部閉塞防止バー31
…および下部閉塞防止バー32…が所定間隔L2ごとに
並設されているため、これら上部閉塞防止バー31…お
よび下部閉塞防止バー32…の上流側端面に塵芥を引っ
かけて留められる。したがって、上部閉塞防止バー31
…および下部閉塞防止バー32…の間の空隙部G2…に
塵芥が入り込み、上部網体21または下部網体22の上
流面側に貼り付いて通水面積が減少してしまうことを防
止することができる。
【0034】特に、このような除塵機用バスケット10
では、中間ビーム15の上流側位置Cがバスケット10
内で最も下流側に位置するため、バスケット10内に捉
えられた塵芥は当該位置Cに集まりやすい傾向がある
が、この除塵機用バスケット10では、当該位置Cに上
部閉塞防止バー31…および下部閉塞防止バー32…が
重畳して狭い間隔L1ごとに並設されているため、当該
位置Cにおいて塵芥が閉塞防止バー31…,32…の間
の空隙部G1…に入り込みにくい。したがって、当該部
分Cに捉えられた塵芥が集中しても、より多くの塵芥を
閉塞防止バー31…,32…の上流側端面に引っかけて
留めることができ、閉塞防止バー31…,32…の間の
空隙部G1…に塵芥が落ち込んで、上部網体21や下部
網体22を閉塞させてしまうことを防止して、十分な通
水量を確保することができる。
【0035】また、捉えられた塵芥が集中しやすい中間
ビーム15の上流側位置にのみ、比較的狭い間隔L1で
閉塞防止バー31…,32…を配設し、上部網体21や
下部網体22の上流面側等の他の部位には、比較的広い
間隔L2で閉塞防止バー31…,32…を配設している
ため、網体21,22の閉塞を防止して十分な通水量を
確保しながらも、効率的にバスケット10全体として軽
量化を図ることができる。
【0036】また、上部閉塞防止バー31…の下部31
1…および下部閉塞防止バー32…の上部321…は、
中間ビーム15の上流側位置Cにおいて、他の部位に比
べて水流方向Xについて幅広に形成されていることか
ら、当該位置Cにおける閉塞防止バー31…,32…の
上流側端面は、中間ビーム15より十分に上流側に離間
することになる。上述したように、バスケット10内に
捉えられた塵芥は、閉塞防止バー31…,32…の上流
側端面に引っかかって留められるため、中間ビーム15
の上流側位置Cにおける閉塞防止バー31…,32…の
上流側端面がより上流側に位置すれば、当該位置Cで塵
芥はより上流側に留められることとなる。バスケット1
0内に捉えられた塵芥は、下流側に向かうにつれて集中
していくため、このように中間ビーム15の上流側位置
Cにおいて塵芥がより上流側で留められれば、当該位置
Cへの塵芥の集中を軽減することができ、閉塞防止バー
31…,32…間の空隙部G1…に塵芥が侵入すること
をより確実に阻止することができる。
【0037】また、中間ビーム15の上流側位置Cの上
部閉塞防止バー31…および下部閉塞防止バー32…を
貫通して、貫通ビーム33が配設されているため、当該
位置Cにおいて上部閉塞防止バー31…および下部閉塞
防止バー32…の高い強度を得られる。したがって、当
該位置Cに、より多くの塵芥が集中する場合にも対応す
ることができる。
【0038】次に、本発明にかかる除塵機用バスケット
の第2の実施形態について、図5および図6を参照しな
がら説明する。以下、上記第1の実施形態と実質的に同
一の構成部分については同一の符号を付して重複説明を
省略し、上記第1の実施形態と異なる特徴的な構成部分
についてのみ説明する。なお、第2の実施形態の正面視
は図1と略同一である。、図5はこの第2の実施形態に
おける図1のII−II線断面図であり、図6はこの第
2の実施形態における図1のIII−III線断面図で
ある。
【0039】この第2の実施形態は、中間ビーム15の
上流側位置Cにおいて、上部閉塞防止バー31…の下部
および下部閉塞防止バー32…の上部に、それぞれ図5
および図6に示すように、水流方向Xの上流側に向かっ
て突出する突出部312…,322…が形成されてい
る。
【0040】このような突出部312…,322…を備
えれば、中間ビーム15の上流側位置Cにおける閉塞防
止バー31…,32…の上流側端面を、中間ビーム15
が配設されているバスケット10の最下流位置から上流
側にさらに離間させることができるため、当該位置Cへ
の塵芥の集中をさらに軽減することができる。したがっ
て、当該位置Cにおいて閉塞防止バー31…,32…の
間の空隙部G1…に塵芥が侵入することをさらに確実に
阻止することができる。
【0041】以上、本発明を実施形態に即して説明した
が、本発明にかかる除塵機用バスケットは、上記実施形
態に限定されるものではなく、以下のように構成しても
よい。
【0042】(1)上記実施形態においては、中間ビー
ム15の上流側位置Cにおいて、上部閉塞防止部材(上
部閉塞防止バー)31…の下部および下部閉塞防止部材
(下部閉塞防止バー)32…の上部を、幅広にまたは上
流側に突出するように構成したが、上部閉塞防止部材の
下部と下部閉塞防止部材の上部とが、左右方向に重畳し
ていれば、必ずしも当該部位が幅広等の形状に形成され
ていなくともよい。
【0043】(2)上記実施形態においては、中間ビー
ム15の上流側位置Cにおいて、上部閉塞防止部材(上
部閉塞防止バー)31…の下部および下部閉塞防止部材
(下部閉塞防止バー)32…の上部を貫通する貫通ビー
ム33を設けたが、このような貫通ビーム33は必ずし
も設けなくともよい。
【0044】(3)上記実施形態においては、左右のエ
ンドプレート11,11に対して、パイプビーム13、
上部ビーム14,中間ビーム15およびバケット本体1
6等を溶接によって固着したが、ボルト・ナット結合な
ど、任意の公知の固着手段によってこれらを組み立てて
もよい。
【0045】(4)上記実施形態においては、上部網体
21および下部網体22を押え板211…,221…に
よって下流面側(背面側)から押さえて取り付けたが、
このような押え板211…,221…を用いることな
く、上部ビーム14等に溶接やボルト・ナット結合な
ど、任意の取付手段によって直接取り付けてもよい。
【0046】(5)上記実施形態においては、上部網体
21および下部網体22を異なる部材として構成した
が、上部網体21および下部網体22は、中間ビーム1
5の下流面側(背面側)に被さって、上部ビーム14か
らバケット本体16のに取り付けられる一体の網体から
構成してもよい。なお、このように上部網体21と下部
網体22とを一体に構成する場合には、この網体は、必
ずしも中間ビーム15にボルト等によって取り付けなく
ともよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる除塵機用
バスケットによれば、中間ビームの上流側位置において
上部閉塞防止部材および下部閉塞防止部材が交互に重畳
するように配設されていることから、当該位置の閉塞防
止部材は他の部位の略半分の間隔で密に並設されてい
る。このため、バスケット内では最も下流側に位置する
ために捕捉された塵芥が集中しやすい中間ビームの上流
側位置において、閉塞防止部材間を塵芥がすり抜けるこ
とを確実に阻止してバスケット全体としての閉塞を防止
しながら、上部網体の上流面側および下部網体の上流面
側においては、上部閉塞防止部材または下部閉塞防止部
材のみを前記中間ビームの上流側位置より疎らな間隔で
並設することで、バスケット全体として効率的に軽量化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる除塵機用バスケ
ットの略左半分の正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】同除塵機用バスケットを備えたトラベリングス
クリーンの全体概略図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる除塵機用バスケ
ットの側面断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる除塵機用バスケ
ットの側面断面図である。
【図7】従来の除塵機用バスケットの側面図である。
【符号の説明】
10 除塵機用バスケット 11 エンドプレート 13 パイプビーム 14 上部ビーム 15 中間ビーム 16 バケット本体 21 上部網体 22 下部網体 31 上部閉塞防止バー(上部閉塞防止部材) 32 下部閉塞防止バー(下部閉塞防止部材) 60 エンドレスチェーン C 中間ビームの上流側位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取水路において、水面を貫通して略鉛直
    方向に延びるように配設され、かつ循環移動する左右一
    対のエンドレスチェーンに対し、前記取水路を横断する
    ように取り付けられ、このエンドレスチェーンの循環移
    動に伴って、上昇時に取水路内の塵芥を捕捉し、水面上
    方で反転するときに捕捉した塵芥を落下分離する除塵機
    用バスケットであって、 前記エンドレスチェーンに取り付けられる左右両側のエ
    ンドプレートと、 除塵機用バスケットの上昇姿勢において、前記両エンド
    プレートの上部位置にその左右両側が固着された上部ビ
    ームと、 前記上部ビームより下流側の下方位置において、その左
    右両端が前記両エンドプレートに固着された中間ビーム
    と、 前記中間ビームより上流側の下方位置から前記両エンド
    プレートの最下位置に至る下がり傾斜部を有するととも
    に、前記両エンドプレートの最下位置から上流側上方に
    向かって曲げ起こされた立上り傾斜部を有する除塵バケ
    ット本体と、 前記上部ビームと前記中間ビームとの間に張設された上
    部網体と、 前記中間ビームと前記塵芥バケット本体の下がり傾斜部
    との間に張設された下部網体と、 前記上部網体の上流面側に所定間隔を介して並設され、
    上端が前記上部ビームに固着され、下端が前記中間ビー
    ムに固着された複数の上部閉塞防止部材と、 前記下部網体の上流面側に所定間隔を介して並設され、
    上端が前記中間ビームに固着され、下端が前記塵芥バケ
    ット本体に固着された複数の下部閉塞防止部材とを備
    え、 前記中間ビームの上流側位置において、前記上部閉塞防
    止部材の下端部分および前記下部閉塞防止部材の上端部
    分は、左右方向にみて交互に重畳するように配設された
    ことを特徴とする除塵機用バスケット。
  2. 【請求項2】 前記中間ビームの上流側位置において、
    前記上部閉塞防止部材の下端部分および前記下部閉塞防
    止部材の上端部分は、水流方向について幅広に構成され
    たことを特徴とする請求項1記載の除塵機用バスケッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記中間ビームの上流側位置において、
    前記上部閉塞防止部材の下端部分および前記下部閉塞防
    止部材の上端部分には、上流側に突出する突出部が形成
    されたことを特徴とする請求項1または2記載の除塵機
    用バスケット。
  4. 【請求項4】 前記中間ビームの上流側位置に、前記上
    部閉塞防止部材と前記下部閉塞防止部材とを左右方向に
    貫く貫通ビームを備えたことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の除塵機用バスケット。
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