JP2528879Y2 - トラベリングスクリーン - Google Patents

トラベリングスクリーン

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JP2528879Y2
JP2528879Y2 JP1990073589U JP7358990U JP2528879Y2 JP 2528879 Y2 JP2528879 Y2 JP 2528879Y2 JP 1990073589 U JP1990073589 U JP 1990073589U JP 7358990 U JP7358990 U JP 7358990U JP 2528879 Y2 JP2528879 Y2 JP 2528879Y2
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JP1990073589U
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JPH0433723U (ja
Inventor
静男 金谷
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丸誠重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、水路に設置されて水路を流れる海水又は河
川水に浮遊する塵芥を水中より掬い上げて除去するよう
になした除塵装置、特にトラベリングスクリーンに関す
る。
[従来の技術] ネット等の濾過体を設けたバスケットを上下に連なる
ように無端チェーンに取付けて無端チェーンの駆動によ
り水中の塵芥を掬い上げ水上部に排出除去するトラベリ
ングスクリーンは、例えば実開昭60−130819号、実公平
1−28106号公報等に開示されている。
[考案が解決しようとする課題] 例えば火力発電所の冷却水取水口で使用されるトラベ
リングスクリーンについては、くらげ、小魚、藻類、ビ
ニール片、流木等の流入物を対象にする必要がある為、
相応の処理能力を有するスクリーン装置を設置している
が、従来の装置では、バスケットに設けられた濾過体が
全面フラットに形成されている為に、流入する塵芥、特
に大量のくらげや、ビニール片等に対しては、これらが
濾過体全面を覆うように平面的にへばり付いて通水部が
完全に閉塞してしまい、その結果、種々のトラブルが多
発するという問題がある。
流水中を流れる塵芥がバスケット内に流入して濾過体
に付着していく状況を説明する。
比重が水に近い塵芥は、第9図(a)のように水の流
れにより水平に左から右へ移動して各バスケットの濾過
体に付着する。
各バスケットは次々に上昇していくから水面近くにあ
る濾過体は次第に塵芥の付着物で広がり、その為水の流
れは未だ付着していない下の部分から流れようとする。
第9図(b)(c) 比重の非常に小さい物体の場合は、水流とは独立して
水面付近に浮遊しているが、比重が水と同等又はこれに
近い場合は水と全く同様の流れ方をして未だ閉塞してい
ない濾過体に集中して流れる結果、濾過体は塵芥により
次々と、しかも急速に閉塞される。
このことは単一のバスケットについても同様である。
第10図に示す如く、濾過体に物体20.21が付着している
と、物体20.21に阻止されるため、イ.ロの水流は生ぜ
ず、ハの流れのみが存在するようになる。この結果、濾
過体は全て閉塞してしまい、この濾過体からは水流は流
れなくなるから次に流入してくる物体は濾過体には付着
しないようになる。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、バ
スケット内にくらげやビニールのような薄く平面的な塵
芥が流入しても濾過体の内面に平面的に一様にへばり付
くように付着しないようにして容量的に多量の塵芥を高
能力で処理することができるようにするとともに、濾過
体に多量の塵芥が表着しても、なお必要且充分な通水面
が確保できるようにしたトラベリングスクリーンを提供
しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案におけるトラベリ
ングスクリーンは、多数の連続したバスケット2.2……
を、水中部から水上部に移動するように無端チェーン1
に設けるとともに、無端チェーン1の回送駆動により各
バスケットで塵芥を掬い上げ、水上部で排出するように
なした除塵装置において、前記各バスケット2.2………
のバスケットフレームに、所要の間隔に縦に並べたバー
3′と、その前面にクロスするように同一又は高さの異
なるバー3″を立体的に組合わせた立体格子濾過体3を
設けてなるものである。
そして、上記の立体格子濾過体は、前面格子の各バー
3″が波状に形成されてなるものである。
[作用] 第1図において、モータ10により上下スプロケット1
1.12間に張掛した無端チェーン1を回送駆動させると、
無端チェーンに取付けられた上流側の各バスケット2.2
……は該チェーンとともに水中から次々に水上部へ上昇
移動して水中に浮遊するくらげ等の塵芥を掬い上げ、そ
れが水上部のリタン側で反転することによりバスケット
内の塵芥はシュート13を経て排水溝14へ排出される。
バスケット2に流入するくらげ等の塵芥は、立体格子
濾過体3に受け止められるが、濾過体3は、立体格子状
の形状となっている為くらげやビニールのような薄く平
面的に広がった物体22でも第4図に示すように立体的に
引っ掛かり、さらにその上に違った向きで重なるように
捕捉されていく。従ってその結果相当多量の塵芥物が多
重層に付着しても濾過体3との間に通水面S1.S2…が確
保される。
[実施例] 第1図はトラベリングスクリーンに本考案を実施した
場合を示す。
同図において、無端チェーン1は、2条を水路の両側
に位置するように水上部の架台15に軸支した上部スプロ
ケット11と水中底部に軸支した下部スプロケット12の間
に張掛し、モータ10により一定の速度で矢印16の方向へ
回送駆動される。
バスケット2は、この左右2条の無端チェーン間に上
下のものが互いに接して連らなるように取付けられる。
各バスケット2にはクロス状に組合わされたバー
3′.3″からなる立体格子濾過体3を設けるとともに、
下部には前方上向き傾斜に棚4を設ける。
立体格子濾過体3は第5〜8図に示すように、所要の
間隔に並べたバー3′の前面に所要の間隔を保って帯板
状のバー3″を縦にして並べたものからなる。各バー
3″は、一定の間隔でもよく、又多少異なった間隔でも
よい。又その形状は第5図〜第8図に示すように高さの
異なる帯板状のもの、波高高さ・波高ピッチの異なる波
状のものなどが用いられる。更に第8図に示す如く下側
のバー3′も波状にする時は上部のバー3″の波状も相
まって立体格子の効果が更に大きくなる。
このように濾過体3の前面に帯板状のバー3″を縦に並
べて固定すると、帯板の刃先(エッジ)部分で流入して
くる塵芥を受入れるようになるから塵芥物は濾過体に対
し平面的にはならず、極めて複雑な付着の仕方をするよ
うになる。
従って相当多量の塵芥が多重層に表着しても最低必要な
通水面が確保されることになる。この通水面を通じて塵
芥を含んだ水が流入流出する結果、塵芥物の平均付着高
さtの値を飛躍的に増大させることができ、その為塵芥
の処理量Qが増大する。
Q=t×B×v B=棚の内幅 v=濾過体(バスケット)の上昇速度 本考案者らは、この事実を水理実験によって確認し
た。流入する塵芥物(物体)としては厚さ35mmのこんに
ゃくを用いた。
上記の実験を、濾過体が金網(ネット)の場合 (X)と、同一高さの前面立体格子濾過体 (第5図)を設置した場合(Y)、及び波状濾過体
(第7図)を設置した場合(Z)について行ったとこ
ろ、第11図のグラフ線図のような結果が得られた。
本考案は、トラベリングスクリーンについて実施例を
説明したが、円板状、若しくは筒状に濾過体を配備して
構成される回転円板型スクリーン或いはドラム型スクリ
ーンについても実施することができる。
[考案の効果] 本考案は上記のように、各バスケット2.2………のバ
スケットフレームに、所要の間隔に縦に並べたバー3′
と、その前面にクロスするように同一又は高さの異なる
バー3″を立体的に組合わせた立体格子濾過体3を設け
たものであるから、薄く平面的なくらげやビニールシー
トのような物体を含む塵芥が流入しても立体格子濾過体
に平面的に一様にへばり付くようには付着しない。その
為容量的に多量の塵芥を捕捉することができるととも
に、所定値以上に多量の塵芥が流入しても、最低必要な
スキマを確保して目詰りや完全閉塞を回避することがで
きる。
又、前面の格子のバーは帯板を縦に並べたものからな
るが更に高さの異なる帯板状のもの或いは波高高さ・波
高ピッチの異なる波状のものを用いるときは、流入表着
する塵芥は極めて複雑な付着の仕方をし間隙ができ、多
量の塵芥が付着しても適当な通水面を確保できる。従っ
てこの通水面を通じて水の流入流出が行える結果、処理
量を大幅に増大することが可能となる。さらに立体格子
濾過体は金網(ネット)と異なり、塵芥が金網にまきつ
く様な絡みつきが起らない為ノズルを用いての圧力水噴
霧による逆洗・洗浄時に捕捉された塵芥は容易に排出さ
れ、而も構成が簡単で耐久性があり、強度も大である等
の実用上優れた効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施したトラベリングスクリーン全体
の側面図、第2図は本考案におけるバスケット部分の一
部を拡大した平面図、第3図は同バスケットの縦断側面
図、第4図は塵芥捕捉説明図、又第5図〜第8図は濾過
体部分の拡大した平面図、第9図(a)(b)(c)は
従来の塵芥付着状況を示す模式図、第10図は従来のバス
ケットの縦断側面図、第11図は比較グラフ線図である。 1……無端チェーン、2……バスケット 3……立体格子濾過体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の連続したバスケット2.2……を、水
    中部から水上部に移動するように無端チェーン1に設け
    るとともに、無端チェーン1の回送駆動により各バスケ
    ットで塵芥を掬い上げ、水上部で排出するようになした
    除塵装置において、前記各バスケット2.2………のバス
    ケットフレームに、所要の間隔に縦に並べたバー3′
    と、その前面にクロスするように同一又は高さの異なる
    バー3″を立体的に組合わせた立体格子濾過体3を設け
    てなることを特徴とするトラベリングスクリーン。
  2. 【請求項2】前記立体格子濾過体3の前面格子各バー
    3″が波状に形成されてなる請求項1記載のトラベリン
    グスクリーン。
JP1990073589U 1990-07-10 1990-07-10 トラベリングスクリーン Expired - Lifetime JP2528879Y2 (ja)

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JPH0433723U JPH0433723U (ja) 1992-03-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58180918U (ja) * 1982-05-21 1983-12-02 三菱重工業株式会社 スクリ−ン
JPH0412095Y2 (ja) * 1985-02-16 1992-03-25
JPH0266828U (ja) * 1988-11-02 1990-05-21

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