JP2001348780A - 繊維製品用処理剤 - Google Patents

繊維製品用処理剤

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JP2001348780A JP2001084827A JP2001084827A JP2001348780A JP 2001348780 A JP2001348780 A JP 2001348780A JP 2001084827 A JP2001084827 A JP 2001084827A JP 2001084827 A JP2001084827 A JP 2001084827A JP 2001348780 A JP2001348780 A JP 2001348780A
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幸治 湯井
Yoshitaka Hasegawa
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Yasushi Yoshida
靖 吉田
Taku Oda
卓 織田
Muneo Aoyanagi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱が可能で水分による影響を受けにくい繊
維製品に対して、着用時のみならず洗濯後においても持
続される、優れたシワ抑制効果及び折り目保持効果を付
与することができる繊維製品処理剤を提供する。 【解決手段】 (i)加熱により相互に架橋体を形成す
る2種以上の化合物及び/又は(ii)加熱により自己架
橋体を形成する化合物の特定量と、水とを含有し、不揮
発分が0.01〜30%である、アイロン等の加熱処理
により繊維製品に形態安定性を付与する処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適用後のアイロン
等の加熱処理により、優れた形態安定性、すなわちシワ
抑制効果や折り目保持効果を繊維製品に付与する繊維製
品処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ワイシ
ャツやスラックス等のアイロンがけは手間のかかる作業
の一つであり、その作業を軽減させるべくホルムアルデ
ヒドガス或いはホルムアルデヒド放出体や液体アンモニ
ア等を用いた形態安定化処理が施された衣料が市販され
ている。また、特公平7−26321号公報で繊維状セ
ルロース材料を特定のポリカルボン酸と特定の硬化用触
媒を含む処理溶液に含浸させ、加熱させることによりポ
リカルボン酸とセルロースのエステル化及び架橋化を行
う方法が開示されている。さらに、特開平7−1891
31号公報には、少なくとも2つのカルボキシ基を有す
るポリ酸とリン含有促進剤と活性水素化合物を含むセル
ロース基体の強化方法が開示されており、特開平11−
158773号公報には、特定の水溶性ビニル共重合体
と無機塩とを含有する水性液によるセルロース布帛への
形態安定性付与方法が開示されている。
【0003】しかしながら、これらの方法はいずれも、
カルボン酸とセルロースの水酸基とのエステル架橋によ
って得られる効果であり、セルロース含有率の高い布帛
又は衣料(以下、衣料と総称する)にのみ有効な技術で
あり、セルロースを含有しない化繊やウールの衣料には
効果が認められず、セルロース含有率の低い衣料には十
分な効果が得られないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(i)加熱に
より相互に架橋体を形成する2種以上の化合物及び(i
i)加熱により自己架橋体を形成する化合物の少なくと
も何れかを0.01〜20質量%、並びに水を含有し、
不揮発分が0.01〜30%である、加熱処理により繊
維製品に形態安定性を付与する処理剤に関する。
【0005】さらに、本発明は、下記のモノマー単位
(A)、モノマー単位(B)及びモノマー単位(C)か
ら選択される(この場合においてモノマー単位(C)が
選択されない場合は、モノマー単位(A)及びモノマー
単位(B)の両方のモノマー単位が選択される)モノマ
ー単位を含み、且つ全構成モノマー単位中のモノマー単
位(A)、(B)及び(C)の比率が合計で50〜10
0モル%であるビニル系重合体を0.01〜20質量%
含有し、不揮発分が0.01〜30%である加熱処理に
より繊維製品に形態安定性を付与する処理剤に関する。 モノマー単位(A):カルボキシ基を有するビニル系モ
ノマー単位 モノマー単位(B):水酸基を有するビニル系モノマー
単位 モノマー単位(C):カルボキシ基と水酸基とを有する
ビニル系モノマー単位
【0006】本発明には、上記モノマー単位(A)、モ
ノマー単位(B)及びモノマー単位(C)から選択され
る(この場合において、モノマー単位(C)が選択され
ない場合は、モノマー単位(A)及びモノマー単位
(B)の両方のモノマー単位が選択される)モノマー単
位を含み、且つ全構成モノマー単位中のモノマー単位
(A)、(B)及び(C)の比率が合計で50〜100
モル%であるビニル系重合体を0.01〜20質量%含
有し、20℃におけるpHが3.0〜7.5である繊維
製品処理剤が包含される。
【0007】本発明において、「自己架橋」とは、架橋
剤を介さずに同一種類の化合物間で3次元構造体を形成
する現象を指し、「自己架橋体」は自己架橋によって形
成された構造体を指す。高分子重合体おいて、「同一種
類」とは、同じ構成モノマー単位の組み合わせからなる
ものを言う。また、本発明における架橋とは、主に加熱
により形成される共有結合による架橋を指し、その架橋
が形態安定性に寄与している。単なる水分蒸発によって
形成された架橋は実質的には、本発明では形態安定性に
寄与していないと考えられる。
【0008】上記(i)の加熱により相互に架橋体を形
成する2種以上の化合物を用いる場合には、化繊・ウー
ルなどの場合にもセルロース含有繊維の場合にも同様に
架橋体形成により、形態安定性が得られる。また、加熱
により自己架橋体を形成する化合物(ii)としては、例
えば一分子内にカルボキシ基と水酸基を有する上記の如
きビニル系重合体があり、この場合は、熱処理をするこ
とで、重合体分子内或いは分子間で自己架橋体を形成
し、さらにセルロース分子とも架橋を形成し得る。従っ
て、セルロースを含有しない化繊やウールなどの繊維製
品でも、自己架橋によって形態安定性が得られるし、か
つセルロース含有繊維製品では、自己架橋とともにセル
ロースとの架橋も形成するのでより高い形態安定性が得
られる。このように、本発明の処理剤を用いることによ
り、繊維の種類を問わず、また混紡・混織の場合でも形
態安定性を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の処理剤は、上記(i)又
は(ii)を構成する化合物の少なくとも1つが重量平均
分子量1,000〜1,000,000の高分子重合体
であることが好ましく、その場合、該高分子重合体を構
成しているモノマー単位のうち、水酸基又はカルボキシ
基の少なくとも1つを有するモノマー単位が全モノマー
単位の50〜100モル%を占めることが好ましい。ま
た、(ii)においては水酸基及びカルボキシ基の両方の
基を有する高分子重合体を含むことが好ましい。また、
(ii)における高分子重合体のカルボキシ基と水酸基の
当量比は、カルボキシ基:水酸基=9:1〜1:9であ
ることが好ましい。また、本発明の処理剤は、水溶性無
機塩を0.005〜10質量%含有することが好まし
い。更に、本発明の処理剤は、シリコーン化合物を0.
005〜7.5質量%含有することが好ましい。
【0010】本発明において、(i)又は(ii)は、以
下の要件(I)と(II)の両方を満たすものが好まし
い。 要件(I):(i)又は(ii)の30質量%水溶液を布
帛上に塗布し、180℃、10分間加熱後の未処理布か
らの質量増加分をM1、また前記加熱後の布帛をイオン
交換水中に2時間浸漬後、60℃で2時間乾燥させたも
のの未処理布に対する質量増加分をM2とする時、(M2
/M1)×100で示される値r1(%)がポリエステル
繊維からなる布帛において40%〜100%の範囲内で
ある。 要件(II):(i)又は(ii)の30質量%水溶液を布
帛上に塗布し、20℃、48時間静置乾燥後の未処理布
からの質量増加分をM3、また前記静置乾燥後の布帛を
イオン交換水中に2時間浸漬後、60℃で2時間乾燥さ
せたものの未処理布に対する質量増加分をM4とする
時、(M4/M3)×100で示される値r2(%)がポ
リエステル繊維からなる布帛において20%未満であ
る。
【0011】要件(I)及び(II)の測定には、2.0
cm×5.0cmに裁断した100cm2あたりの質量
が1.0g〜3.0gであるポリエステル100%布を
試験布として使用する。この範囲内のいずれかのポリエ
ステル布帛が本要件を満たせばよい。本発明では、これ
らの要件を満たす布帛として、2.0cm×5.0cm
に裁断したポリエステル100%ジャージ(染色試材
(株)谷頭商店から入手)を用いて測定した。試験布の
質量測定は全て、20℃、65%R.H.の条件下で、
12時間以上かけて調湿した後に行う。また、180℃
での加熱と60℃での乾燥は恒温乾燥器(設定温度18
0±5℃又は60±5℃)を用いて行う。
【0012】(i)加熱により相互に架橋体を形成する
2種以上の化合物には、高分子化合物が含まれることが
好ましい。特に、アニオン性高分子と多官能エポキシ化
合物の組合せが例示される。
【0013】この組み合わせにおけるアニオン性高分子
とは、カルボキシ基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸
基、ホスホン酸基等のアニオン性基を有する構成単位を
含有する高分子である。アニオン性高分子は、アニオン
性基含有モノマーを重合することにより得られる高分子
であっても、また、高分子にアニオン性基を付加等によ
り導入した高分子であっても、また天然に存在する高分
子のいずれでも構わない。
【0014】アニオン性基含有モノマーの具体例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、マレイン酸、フマル酸、スチレンスルホン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリ
ルスルホン酸、ビニルスルホン酸、メタリルスルホン
酸、リン酸モノ−10−メタクリロイルオキシデシル等
及びこれらの塩が挙げられる。これらのモノマーの1種
以上及び/又は他のモノマーを重合することによりアニ
オン性高分子が得られる。
【0015】また、高分子にアニオン性基を付加等によ
り生成させたアニオン性高分子としては、カルボキシメ
チル化澱粉、カルボキシメチル化セルロース等及びこれ
らの塩が挙げられる。又、天然に存在するアルギン酸及
びその塩等も用いることができる。
【0016】一方、アニオン性高分子と併用する多官能
エポキシ化合物としては、(ポリ)エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、ジグリセリントリグリシジルエ
ーテル、テトラグリセリンテトラグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル等の脂肪
族多価アルコールのポリグリシジルエーテル等が挙げら
れる。
【0017】上記アニオン性高分子と多官能エポキシ化
合物の組み合わせにおいて、両者の比率は、アニオン性
高分子/多官能エポキシ化合物=50000/1〜10
/1、更に10000/1〜20/1、特に1000/
1〜50/1(質量比)であることが好ましい。
【0018】また、(ii)加熱により自己架橋体を形成
する化合物は、高分子化合物であることが好ましい。該
高分子化合物としては、水酸基及びカルボキシ基の両方
を有する高分子重合体が例示され、なかでも水酸基含有
モノマーとカルボキシ基含有モノマーとを重合すること
により得られる高分子重合体や、セルロースや澱粉等の
多糖類にカルボキシ基を付加させたもの、例えばカルボ
キシメチル化セルロースやカルボキシメチル化澱粉が好
ましい。
【0019】中でも、カルボキシ基を有するビニル系モ
ノマー単位と水酸基を有するビニル系モノマー単位とか
らなるビニル系重合体が好ましい。このようなビニル系
重合体としては、下記のモノマー単位(A)、モノマー
単位(B)及びモノマー単位(C)から選択される(こ
の場合において、モノマー単位(C)が選択されない場
合は、モノマー単位(A)及びモノマー単位(B)の両
方のモノマーが選択される)モノマー単位を含み、且つ
全構成モノマー単位(A)、(B)及び(C)の比率が
合計で50〜100モル%であるビニル系重合体が挙げ
られる。 モノマー単位(A):カルボキシ基を有するビニル系モ
ノマー単位 モノマー単位(B):水酸基を有するビニル系モノマー
単位 モノマー単位(C):カルボキシ基と水酸基とを有する
ビニル系モノマー単位。
【0020】カルボキシ基を有するモノマー単位(A)
を得るためのビニル系モノマー(A)の例としては、下
記式(1)〜(3)で表される化合物から選ばれる1種
以上が挙げられる。
【0021】
【化1】
【0022】〔式中、R1、R2は、同一又は異なって、
水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、CH2COOM5
(M5は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
NH4、有機アミン)を示す。M1、M2、M3、M4は、
同一又は異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ
土類金属、NH4、有機アミンを示す。ここで、有機ア
ミンとは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等が挙げられる。〕。
【0023】式(1)〜(3)の具体例としては、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレ
イン酸、フマル酸等又はこれらの塩が挙げられる。塩と
しては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウ
ム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン等が挙げられる。なお、イタコン酸や
マレイン酸は下記式(4)及び(5)で表される酸無水
物であってもよい。酸無水物は、加水分解されて本発明
の重合体を構成するモノマー単位となる。
【0024】
【化2】
【0025】上記のなかでもアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、イタコン酸又はこれらのナトリウム
塩、カリウム塩が好ましい。特に、マレイン酸等のジカ
ルボン酸もしくはそのナトリウム塩、カリウム塩又は無
水マレイン酸、無水イタコン酸がより好ましい。
【0026】本発明のビニル系重合体を得るために用い
られる、水酸基を有するモノマー単位(B)を得るため
に用いられるビニル系モノマー(B)の例としては、下
記式(6)〜(11)で表される化合物から選ばれる1
種以上が挙げられる。
【0027】
【化3】
【0028】〔式中、R3、R5、R7、R9、R11、R13
は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜100の
アルキル基、R4、R6、R8、R10、R12、R14は、同
一又は異なって、炭素数2〜6のアルキレン基、mは平
均付加モル数であり、2〜100の数を示す。〕。
【0029】式(6)の具体例としては、N−(2−ヒ
ドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−
ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−
(2−ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、
N−(4−ヒドロキシブチル)(メタ)アクリルアミ
ド、N−(6−ヒドロキシヘキシル)(メタ)アクリル
アミド等の炭素数2〜6のヒドロキシアルキル(メタ)
アクリルアミド等が挙げられる。ここで(メタ)アクリ
ルはアクリル又はメタクリルの意味である。式(7)の
具体例としては、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル等が挙げられる。式
(8)の具体例としては、ポリオキシエチレン(メタ)
アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリ
ルアミド等のオキシエチレン(以下EOとする)、オキ
シプロピレン(以下POとする)等を単独或いは併用し
て得られる(メタ)アクリルアミドのポリオキシアルキ
レン付加物が挙げられる。式(9)の具体例としては、
ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキ
シプロピレン(メタ)アリルエーテル等のEO、PO等
を単独或いは併用して得られる(メタ)アリルエーテル
のポリオキシアルキレン付加物が挙げられる。式(1
0)の具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−
ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等の炭素数2
〜6のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等が挙
げられる。式(11)の具体例としては、ポリオキシエ
チレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン
(メタ)アクリレート等のEO、PO等を単独或いは併
用して得られる(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキ
レン付加物が挙げられる。
【0030】式(6)〜(11)におけるR3、R5、R
7、R9、R11、R13がアルキル基の場合の炭素数は、好
ましくは1〜22であり、特に好ましくは1〜5であ
る。式(8)、(9)、(11)のポリオキシアルキレ
ン平均付加モル数mは好ましくは2〜50である。
【0031】本発明のカルボキシ基と水酸基の両方を有
するモノマー単位(C)はモノマー単位(A)やモノマ
ー単位(B)と共存してもよいし、しなくともよい。カ
ルボキシ基と水酸基の当量比を計算するには、カルボキ
シ基と水酸基の両方を有するモノマー単位(C)の場合
は、それぞれの基が1当量ずつあるとして計算する。こ
のようなモノマー単位(C)を得るために用いられるビ
ニル系モノマー(C)の具体例としては、α−ヒドロキ
シアクリル酸等が挙げられる。
【0032】本発明のビニル系重合体は、モノマー単位
(A)、(B)及び(C)以外のモノマー単位(D)を
有していてもよい。このようなモノマー単位(D)を得
るためのビニル系モノマー(D)の具体例としては、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト等の(メタ)アクリル酸誘導体、N,N−ジメチルア
クリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、イソ
プロピルアクリルアミド、tert−ブチルアクリルア
ミド等のN−置換(メタ)アクリルアミド誘導体、式
(12)で表される(メタ)アクリル酸のポリオキシア
ルキレン付加物のモノアルキルエーテル、式(13)で
表される(メタ)アクリル酸アミド類のポリオキシアル
キレン付加物のモノアルキルエーテル、式(14)で表
される(メタ)アリルアルコールのポリオキシアルキレ
ン付加物のモノアルキルエーテルが挙げられる。
【0033】
【化4】
【0034】〔式中、R15、R18、R21は、同一又は異
なって、水素原子、炭素数1〜100のアルキル基、R
17、R20、R23は、同一又は異なって、炭素数1〜10
0のアルキル基、R16、R19、R22は、同一又は異なっ
て、炭素数2〜6のアルキレン基、mは平均付加モル数
であり、2〜100の数を示す〕
【0035】式(12)、(13)、(14)における
15、R17、R18、R20、R21、R 23がアルキル基の場
合の炭素数は好ましくは1〜22である。また、ポリオ
キシアルキレン平均付加モル数mは好ましくは2〜50
モルである。
【0036】その他のビニル系モノマー(D)として
は、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等の
ビニルエーテル類、スチレン、スチレンスルホン酸又は
その塩等のスチレン誘導体、エチレン、プロピレン等の
オレフィン系炭化水素類、ビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸等のスルホン酸基含有ビニルモノマー又はそれ
らの塩等が挙げられる。これらのモノマーを塩として使
用する場合の好ましい塩は、式(1)〜(3)で用いら
れる塩と同様である。
【0037】本発明で用いられるビニル系重合体は、モ
ノマー単位(A)、モノマー単位(B)及びモノマー単
位(C)の合計が、全構成モノマー単位中に50〜10
0モル%、好ましくは60〜100モル%、特に好まし
くは70〜100モル%である。また、該ビニル系重合
体中のカルボキシ基と水酸基の当量比は、好ましくはカ
ルボキシ基:水酸基=9:1〜1:9、より好ましくは
8:2〜1:9、特に好ましくは7:3〜2:8であ
る。ここで、式(4)及び(5)で表される酸無水物は
カルボキシ基が2当量分とする。なお、この比率は重合
時に用いられるビニル系モノマー量比によって求めたも
の(モノマーの仕込みモル比)であってもよい。
【0038】また、式(10)〜(11)で表されるビ
ニル系モノマーの1種以上が本発明の重合体を構成する
モノマー単位となる場合は、式(1)〜(5)で表され
るモノマー単位(A)は、重合体中に5〜50モル%で
あることが好ましく、特に5〜45モル%であることが
好ましい。この範囲であれば、より効率的にビニル系重
合体の分子内あるいは分子間の架橋が形成され、より高
い形態安定性が繊維の種類を問わずに得られる。
【0039】本発明で用いられるビニル系重合体の合成
方法は、例えば特開平6−206750号公報に記載さ
れている様な方法が適用できる。具体的には、ラジカル
開始剤の存在下に、前記の各モノマーを所定のモル比率
で、ラジカル共重合することにより得られる。この様に
して得られたビニル系重合体の重量平均分子量は1,0
00〜1,000,000〔ゲル浸透式液体クロマトグ
ラフィー(以下GPCと記載)法、ポリエチレングリコ
ール(以下PEGと記載)換算〕の範囲のものが好まし
く用いられる。なかでも5,000〜800,000の
範囲がより好ましく、さらに10,000〜500,0
00が特に好ましい。
【0040】また、本発明では以上のようなビニル系重
合体の異なる組成又は異なる重量平均分子量のものを2
種以上組み合わせて使用することもできる。
【0041】本発明の処理剤は布帛に適用される時点で
の処理剤を意味する。例えば、原液をそのままスプレー
や塗布や浸漬等の処理を行う場合は原液が処理剤であ
り、希釈を行いスプレーや塗布や浸漬等の処理を行う場
合はその希釈液が処理剤である。
【0042】本発明の処理剤は、上記(i)と(ii)の
両方を含有することもでき、更に(i)を構成する化合
物のいずれか1つ以上と(ii)とを含有することもでき
る。すなわち、(i)が化合物XとYの場合、その一方
と(ii)とを併用することもできる。本発明の処理剤
は、上記(i)及び/又は(ii)〔(i)の場合は総量
で〕を0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜15
質量%、特に好ましくは0.5〜10質量%含有する。
この上記範囲であれば、高い形態安定性が得られる。
【0043】また、上記の如きビニル系重合体の場合も
同様に、ビニル系重合体、更に他の加熱により自己架橋
体を形成する化合物及び/又は加熱により相互に架橋体
を形成する2種以上の化合物を処理剤中に0.01〜2
0質量%、好ましくは0.1〜15質量%、特に好まし
くは0.5〜10質量%含有する。上記範囲であれば、
高い形態安定性が得られる。
【0044】さらに、本発明の処理剤は、(i)又は
(ii)に、更に水溶性無機塩、シリコーン、界面活性
剤、低分子多価カルボン酸等を含有し、不揮発分が0.
01〜30%、好ましくは0.1〜25%、特に好まし
くは0.5〜15%である。なお、不揮発分は、加熱前
の処理剤に基づく値である。
【0045】また、上記の如きビニル系重合体の場合も
同様に、ビニル系重合体に、更に他の加熱により自己架
橋体を形成する化合物、加熱により相互に架橋体を形成
する2種以上の化合物、並びに水溶性無機塩やシリコー
ン、界面活性剤、低分子型多価カルボン酸等を含有し、
不揮発分が、0.01〜30%、好ましくは0.1〜2
5%、特に好ましくは0.5〜15%である。
【0046】不揮発分が上記範囲であれば、高い形態安
定性が得られるとともに、処理後の繊維製品を乾燥した
後に、繊維製品の白化・変色やべたつき・ごわつきなど
の風合いの著しい変化を起こさない。
【0047】本発明において、不揮発分は以下の方法に
よって測定される。 <不揮発分の測定方法> (1)よく乾燥させた平底皿(内径約50mm、高さ約
30mm)に乾燥助剤(無水硫酸ナトリウムを105℃
にて十分乾燥させたもの)約20〜30gと攪拌棒(直
径約8mm、長さ約80mm)を入れ、質量を正しく測
る。 (2)上記平底皿に処理剤(1.5〜2.0g)を入
れ、その質量(乾燥前の質量)を正しく測る。 (3)乾燥助剤と処理剤を攪拌棒で均一に混合する。 (4)乾燥器(空気攪拌装置付き乾燥器、設定温度10
5℃±2℃)の中へ入れ、3時間乾燥する。 (5)乾燥後、デシケータ(シリカゲル乾燥剤を入れた
もの)内で約30分室温まで放冷する。 (6)乾燥・放冷後の平底皿の質量(乾燥後の質量)を
正しく測り、下記の式により不揮発分の比率を算出す
る。 不揮発分(%)=100−〔乾燥前の質量(g)−乾燥
後の質量(g)〕×100÷処理剤採取量(g)
【0048】本発明の処理剤は20℃におけるpHが
3.0〜7.5であり、好ましくは3.5〜7.0、よ
り好ましくは4.0〜6.5に調整する。この範囲にお
いて繊維の強度劣化が起こらず、また形態安定性が良好
となる。pHは、繊維処理剤等に公知に使用されている
酸やアルカリ剤により調整してもよく、また後述する水
溶性無機塩により調整してもよい。
【0049】本発明の処理剤にさらに水溶性無機塩を配
合することにより、形態安定性が向上する。本発明にお
ける水溶性とは、20℃における溶解度が0.1g/水
100g以上のものを指す。具体的には、亜リン酸、次
亜リン酸、リン酸、ポリリン酸等のリン酸類、ホウ酸、
メタホウ酸などのホウ酸類、ケイ酸、メタケイ酸等のケ
イ酸類、硫酸、亜硫酸、チオ硫酸等の硫酸類から選ばれ
る酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミ
ン類塩である。本発明では、特に亜リン酸、次亜リン
酸、リン酸、ポリリン酸のナトリウム塩、カリウム塩が
形態安定性向上の点で好ましい。本発明の処理剤は、水
溶性無機塩を好ましくは0.005〜10質量%、より
好ましくは0.05〜7.5質量%、特に好ましくは
0.1〜5質量%含有する。
【0050】本発明において、上記(i)及び/又は
(ii)の総量、特に上記ビニル系重合体に対する水溶性
無機塩の質量比率は、形態安定性向上の点で、〔(i)
及び/又は(ii)の総量、特にビニル系重合体〕:水溶
性無機塩が好ましくは1:0〜1:1、より好ましくは
1:0.05〜1:0.5、特に好ましくは1:0.1
〜1:0.3である。上記(i)及び/又は(ii)の総
量、特に上記ビニル系重合体の質量を水溶性無機塩の質
量が超えない範囲であれば、架橋体生成効率の点で良好
である。
【0051】本発明の処理剤には、形態安定性を向上さ
せるために、さらにシリコーン化合物を配合するのが好
ましい。具体的には、ジメチルポリシロキサンオイル、
側鎖の一部或いは末端に水酸基を有するジメチルポリシ
ロキサンオイル、ジメチルポリシロキサンオイル又は水
酸基含有ジメチルポリシロキサンオイルに有機基を導入
した変性シリコーンオイルが挙げられる。変性シリコー
ンオイルを得るために導入される有機基としては、アミ
ノ基、アミド基、ポリエーテル基、エポキシ基、カルボ
キシ基、アルキル基、ポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)鎖等が挙げられる。
【0052】シリコーン化合物は、乳化剤により乳化し
ても使用できる。乳化剤には、非イオン性界面活性剤、
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界
面活性剤のいずれか1種以上を任意に組み合わせて使用
するのが好ましい。
【0053】また、乳化剤を用いないでシリコーンオイ
ルにポリエーテル基等の親水性の変性基を導入し自己乳
化させて用いても構わない。
【0054】以上のようなシリコーン化合物は、シリコ
ーン化合物自体、または乳化された態様のシリコーン製
剤として入手可能である。例えば、ジメチルポリシロキ
サンエマルションとしては東レ・ダウコーニング・シリ
コーン(株)からBY22−029等が入手可能であ
り、水酸基含有ジメチルポリシロキサンオイルにアミノ
基が導入されたものとしては東レ・ダウコーニング・シ
リコーン(株)からSM8704Cが入手可能であり、
ジメチルポリシロキサンオイルにアミノ基とポリエーテ
ル基が導入されたものとしては信越化学工業(株)から
X−61−689が入手可能である。
【0055】いずれの場合も、本発明の処理剤は、シリ
コーン化合物を好ましくは0.005〜7.5質量%、
より好ましくは0.01〜5質量%、さらに好ましくは
0.05〜2.5質量%含有する。
【0056】本発明の処理剤は、さらに低分子型多価カ
ルボン酸や非イオン性界面活性剤を含有させることによ
り形態安定性がさらに向上する。
【0057】低分子型多価カルボン酸とは、1分子中に
2つ以上のカルボキシ基を有する有機酸又はその塩であ
り、好ましくは隣接する炭素原子にそれぞれ結合する少
なくとも2つのカルボキシ基を有する有機酸又はその塩
である。酸としての分子量は116〜1,000、好ま
しくは116〜800、より好ましくは116〜500
である。このような化合物としてはコハク酸、マレイン
酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、リンゴ酸、シトラコ
ン酸、アコニット酸、イタコン酸、1,2−シクロペン
タンジカルボン酸、フェニルコハク酸、1,2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロペンタンジカル
ボン酸、1,2−シクロオクタンジカルボン酸、1,2
−シクロヘプタンジカルボン酸、1,2−シクロブタン
ジカルボン酸、2,3−ジメチルコハク酸、2,3−ジ
エチルコハク酸、2−エチル−3−メチルコハク酸、テ
トラメチルコハク酸、3,3−ジメチル−シス−1,2
−シクロプロパンジカルボン酸、2,3−ジ−tert
−ブチルコハク酸、トリメリット酸、1,2,4−シク
ロヘキサントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、
シクロペンタンテトラカルボン酸、テトラヒドロフラン
テトラカルボン酸等が挙げられる。また、界面活性能を
有する多価カルボン酸として、炭素数8〜18のアルケ
ニルコハク酸等が挙げられる。これらの酸はその一部を
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩としても使用で
き、或いは例えば無水マレイン酸や無水コハク酸のよう
な酸無水物としても使用できる。さらに2種以上の酸、
酸無水物を組み合わせても使用できる。
【0058】これらの低分子型多価カルボン酸のうち、
特にクエン酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ
酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸、シクロペンタンテトラカル
ボン酸又はこれらの塩が形態安定性を向上させる点で好
ましい。
【0059】本発明の処理剤は、このような低分子型多
価カルボン酸を、酸として好ましくは0.01〜20質
量%、より好ましくは0.1〜10質量%、特に好まし
くは0.1〜5質量%含有する。
【0060】非イオン性界面活性剤は、本発明の処理剤
の繊維製品への濡れ性或いは浸透性を改善するのものが
選ばれる。このようなものとしては、好ましくは炭素数
6〜18アルコールのポリオキシアルキレン(以下PO
Aと記載)付加物、炭素数6〜18のアルキルフェノー
ルのPOA付加物、炭素数6〜18脂肪酸のPOA付加
物、多価アルコールの炭素数6〜18脂肪酸エステルの
POA付加物、炭素数6〜18アルキルアミンのPOA
付加物、炭素数6〜18脂肪酸アミドのPOA付加物、
油脂のPOA付加物、ポリプロピレングリコールのPO
A付加物等のポリエチレングリコール型非イオン性界面
活性剤が挙げられる。ここでPOAは、好ましくはポリ
オキシエチレン又はポリオキシプロピレンであり、平均
付加モル数は2〜100モル、好ましくは5〜80モル
である。
【0061】また、グリセロールの炭素数6〜18脂肪
酸エステル、ペンタエリスリトールの炭素数6〜18脂
肪酸エステル、ソルビトール及びソルビタンの炭素数6
〜18脂肪酸エステル、蔗糖の炭素数6〜18脂肪酸エ
ステル、多価アルコールの炭素数6〜18アルキルエー
テル、アルカノールアミン類の炭素数6〜18脂肪酸ア
ミド等の多価アルコール型非イオン性界面活性剤等が挙
げられる。
【0062】ポリエチレングリコール型、多価アルコー
ル型のいずれの場合もアルコールやアルキル基、脂肪酸
は直鎖であっても分岐鎖であってもよい。またそれらの
炭素数は混合物であってもよい。
【0063】本発明の処理剤は、非イオン性界面活性剤
を0.001〜5質量%、特に0.01〜2.5質量%
含有することが好ましい。なお、本発明の繊維製品処理
剤中の全界面活性剤の含有量は5質量%以下が好まし
い。
【0064】本発明の処理剤には必要に応じて、アイロ
ン滑り性を向上させるためのワックス或いはその乳化
物、保存安定性を向上させるための抗菌・殺菌・防黴剤
やアルコール、ポリオール等や使用感を良好にするため
の香料等の衣料用スプレー糊剤として公知に使用されて
いる成分を任意に配合することができる。これらの成分
は処理剤中に0〜15質量%含有させることができる。
【0065】本発明の処理剤の残部は水であり、好まし
くは55〜99.9質量%、更に好ましくは65〜9
9.5質量%、特に好ましくは75〜99.5質量%含
有される。
【0066】本発明の処理剤の使用形態は、処理剤を繊
維製品に含浸処理をした後、加熱処理をすることで繊維
製品に形態安定性を付与する。含浸処理と加熱処理の方
法は特に限定されないが、含浸処理には、スプレー処
理、塗布処理、浸漬処理等がある。いずれの場合も処理
を行う際の処理液の不揮発分は0.01〜30%、好ま
しくは0.1〜25%、特に好ましくは0.5〜15%
である。加熱処理には、アイロンやズボンプレッサーや
プレス機などを用いることができる。なかでも繊維製品
に処理剤をスプレー処理をして含浸させ、アイロン処理
により加熱するのが簡便であり好ましい。
【0067】スプレー処理にはエアゾール式、手動式ト
リガー、手動式ポンプ等のスプレーヤーを用いることが
でき、なかでも手動式トリガー又は手動式ポンプが好ま
しく、特に手動式トリガーが好ましい。本発明では、繊
維製品処理剤をこれらのスプレーヤーを備えた容器に充
填してなる物品として使用することが最も好ましい。こ
れらスプレーヤーの構成は特に限定されないが、1回の
噴霧で0.1〜1.5g、好ましくは0.2〜1.0
g、特に好ましくは0.25〜0.8gの処理剤が噴出
するものが良好である。さらに繊維製品から15cm離
れた場所から噴霧したとき、1回の噴霧で繊維製品に該
処理剤が付着する面積は50〜800cm 2、好ましく
は100〜600cm2になる容器が好ましい。さらに
例えば実開平4−37554号公報や特開平9−122
547号公報に開示されているような蓄圧式トリガーを
用いるとスプレーミストの均一性や液だれ・ボタ落ちの
無さの点で良好である。
【0068】本発明では、上記のようなスプレー処理に
よって繊維製品100gに対して、(i)及び/又は
(ii)、特に前記ビニル系重合体を、平均0.01〜2
0g、好ましくは0.1〜15g、特に好ましくは0.
5〜10g均一に付着させるのが形態安定性の点で好ま
しい。
【0069】本発明では、以上のように処理剤を繊維製
品へ含浸処理をした後、60〜300℃の加熱処理を行
うことにより形態安定性が得られる。加熱処理は一般に
普及しているアイロンやズボンプレッサーや温風乾燥機
等を用いて行えるが、加熱処理とシワの除去や折り目つ
けなどの整形処理を同時に行えるアイロンとズボンプレ
ッサーが好ましく、特にアイロンが簡便であり好まし
い。アイロンの設定温度は繊維素材に適した温度で行う
が、好ましくは120〜220℃、特に好ましくは14
0〜200℃である。またアイロンがけ時間は好ましく
は繊維製品100cm2あたり1〜90秒間、特に好ま
しくは2〜60秒間である。
【0070】また、含浸処理と加熱処理の間に通常行わ
れる自然乾燥が任意に加わっても構わなく、それにより
本発明の目的を達するのに妨げにはならない。
【0071】本発明の処理剤の製品形態は、調製したも
のをそのまま上記のような含浸処理に用いるものでもよ
いが、水で稀釈して本発明の処理剤を調製するための濃
縮化物であってもよい。具体的な濃縮化物から本発明の
処理剤を調製する方法の例としては、例えば洗濯槽や洗
面器などの繊維製品を浸漬することができる容器に水を
満たし、これに濃縮化物の適当量を、濃縮化物を収容す
る容器の蓋などを用いて計量して添加、混合することで
本発明の処理剤を調製し、該処理剤に繊維製品を浸漬さ
せる方法がある。また、上記のようなスプレーヤーを備
えた容器に、適当量の濃縮化物と水を添加、混合し、こ
の混合物を噴霧する方法がある。
【0072】最も好ましい使用方法は、繊維製品にスプ
レー処理により該処理剤を含浸させ、引き続いてアイロ
ンがけ処理により加熱整形を行う処理方法である。
【0073】本発明の繊維製品処理剤の最適含有量と物
品形態を以下に示す。 (a)(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸及
び無水マレイン酸から選ばれるカルボキシ基を有するビ
ニル系モノマー(A)から得られるモノマー単位(A)
と、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルア
ミド、POA付加モノ(メタ)アクリルアミド及びPO
A付加モノ(メタ)アリルエーテル、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、POA付加モノ(メタ)アクリ
レートから選ばれる水酸基を有するビニル系モノマー
(B)から得られるモノマー単位(B)とを有するビニ
ル系共重合体であって、該重合体の構成モノマー単位中
にこれらのモノマー(A)及び(B)が合計70〜10
0モル%を占め、カルボキシ基と水酸基の当量比が、カ
ルボキシ基:水酸基=7:3〜2:8であるようなビニ
ル系共重合体 0.5〜10質量% (b)次亜リン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、リ
ン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム又はカリウ
ム、リン酸二水素ナトリウム又はカリウム、硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸ナトリウム及びチオ硫酸ナトリウムから選
ばれる水溶性無機塩0.1〜5質量% (c)ジメチルポリシロキサンオイル、水酸基含有ジメ
チルポリシロキサンオイル、ジメチルポリシロキサンオ
イルもしくは水酸基含有ジメチルポリシロキサンオイル
にアミノ基及びアミド基の少なくとも1つを導入した変
性シリコーンオイル並びにこれらのオイルの乳化物
0.05〜2.5質量%(シリコーンオイル分として) (d)必要に応じて水酸化ナトリウム又はカリウム、リ
ン酸、硫酸、塩酸から選ばれるpH調整剤と残部(合計
は100質量%)の水とからなり、20℃におけるpH
が4.0〜6.5である液状の処理剤であり、さらに、
該処理剤をトリガー式のスプレーヤーを備えた容器に充
填してなる繊維製品処理剤物品が挙げられる。
【0074】本発明の繊維製品処理剤を繊維製品に含浸
させ熱処理することで(i)及び/又は(ii)、特に前
記ビニル系重合体の分子内あるいは分子間で架橋が形成
され、形態安定性を付与できる。従って、本発明の繊維
製品処理剤は、熱処理が可能で且つ水による損傷を実質
的に受けないものであれば、いかなる繊維製品に対して
も使用することができる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、繊維の種類を問わずに
家庭で簡便に優れた形態安定性、すなわちシワ抑制効果
及び折り目保持効果を着用時のみならず洗濯後において
も繊維製品に付与することができる繊維製品処理剤が得
られる。
【0076】
【実施例】合成例1(ビニル系共重合体a−1の合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸114.00g、
水130.00g、EO付加型アリルエーテル[EO付
加モル数6]116.33gを加えた後、槽内温度を7
0℃に昇温し、96%水酸化ナトリウム48.47gを
水46.53gに溶解した溶液を加えた。さらに、槽内
を窒素置換後、98℃まで昇温し、35%過酸化水素水
65.92g、過硫酸ナトリウム6.93gからなる開
始剤水溶液を6時間かけて上記反応槽に滴下し、さらに
4時間槽内温度を98℃に保った。得られた共重合体の
重量平均分子量(PEG換算)は、下記の方法により測
定を行ったところ2.1万であった。
【0077】[分子量測定法]GPCを用いて下記の条
件に従い測定を行った。 カラム:東ソー(株)製 G4000PWXL+G25
00PWXL 溶離液:リン酸二水素カリウム0.1mol/Lとリン
酸水素二ナトリウム1mol/Lとを含む水溶液とアセ
トニトリルとの9:1の容量比混合物 検出器:示差屈折率計 流速:1.0mL/分 カラム(測定)温度:40℃ 標準サンプル:PEG(9.20×105、5.10×
105、2.50×105、9.50×104、4.60
×104、3.90×104) サンプル濃度:5mg/mL 溶離液サンプル注入量:100μL 分子量は上記標準サンプルから得られる検量線を用い
て、PEG換算分子量を算出した。なお、この分子量範
囲から外れるサンプルについては、検量線を外挿する方
法により換算分子量を算出した。
【0078】合成例2(ビニル系共重合体a−2の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸78.40g、水
166.00g、EOPO付加型アリルエーテル[EO
付加モル数6、PO付加モル数2、トリブロック型:ア
リルエーテル(EO)2(PO)2(EO)4]87.60gを
加えた後、槽内温度を70℃に昇温し、96%水酸化ナ
トリウム28.33gを水66.34gに溶解した溶液
を加えた。さらに、槽内を窒素置換後、98℃まで昇温
し、35%過酸化水素水42.74g、過硫酸ナトリウ
ム4.76gからなる開始剤水溶液を6時間かけて上記
反応槽に滴下し、さらに4時間槽内温度を98℃に保っ
た。得られた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)
は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ2.
0万であった。
【0079】合成例3(ビニル系共重合体a−3の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸156.80g、
水308.80g、EOPO付加型アリルエーテル[E
O付加モル数6、PO付加モル数1、トリブロック型:
アリルエーテル(EO)2(PO)1(EO)4]152.00
gを加えた後、槽内温度を70℃に昇温し、48%水酸
化ナトリウム水溶液120.00gを加えた。さらに、
槽内を窒素置換後、98℃まで昇温し、35%過酸化水
素水85.49g、過硫酸ナトリウム9.53gからな
る開始剤水溶液を6時間かけて上記反応槽に滴下し、さ
らに4時間槽内温度を98℃に保った。得られた共重合
体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の
方法により測定を行ったところ1.5万であった。
【0080】合成例4(ビニル系共重合体a−4の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸156.80g、
水360.00g、EOPO付加型アリルエーテル[E
O付加モル数6、PO付加モル数0.5、トリブロック
型:アリルエーテル(EO)2(PO)0.5(EO)4]14
0.40gを加えた後、槽内温度を70℃に昇温し、4
8%水酸化ナトリウム水溶液120.00gを加えた。
さらに、槽内を窒素置換後、98℃まで昇温し、35%
過酸化水素水85.49g、過硫酸ナトリウム9.53
gからなる開始剤水溶液を6時間かけて上記反応槽に滴
下し、さらに4時間槽内温度を98℃に保った。得られ
た共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例
1記載の方法により測定を行ったところ1.8万であっ
た。
【0081】合成例5(ビニル系共重合体a−5の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸156.80g、
水308.80g、EOPO付加型アリルエーテル[E
O付加モル数6、PO付加モル数1、ランダム型:アリ
ルエーテル(EO/PO)7]152.20gを加えた。
槽内温度を70℃に昇温し、48%水酸化ナトリウム水
溶液120.00gを加えた。さらに、槽内を窒素置換
後、さらに98℃まで昇温し、35%過酸化水素水8
5.49g、過硫酸ナトリウム9.53gからなる開始
剤水溶液を6時間かけて上記反応槽に滴下し、さらに4
時間槽内温度を98℃に保った。得られた共重合体の重
量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法に
より測定を行ったところ1.8万であった。
【0082】合成例6(ビニル系共重合体a−6の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸127.38g、
水370.66g、EOPO付加型アリルエーテル[E
O付加モル数6、PO付加モル数1、トリブロック型:
アリルエーテル(EO)2(PO)1(EO)4]243.28
gを加えた後、槽内温度を70℃に昇温し、48%水酸
化ナトリウム水溶液97.49gを加えた。さらに、槽
内を窒素置換後、98℃まで昇温し、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸12.44gと水5
0.00gからなるモノマー溶液と、35%過酸化水素
水94.23g、過硫酸ナトリウム9.24gからなる
開始剤水溶液とを同時に6時間かけて上記反応槽に滴下
し、さらに4時間槽内温度を98℃に保った。得られた
共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1
記載の方法により測定を行ったところ1.8万であっ
た。
【0083】合成例7(ビニル系共重合体a−7の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸88.20g、水
506.20g、EOPO付加型アリルエーテル[EO
付加モル数6、PO付加モル数1、トリブロック型:ア
リルエーテル(EO)2(PO)1(EO)4]418.00g
を加えた後、槽内温度を70℃に昇温し、48%水酸化
ナトリウム水溶液67.50gを加えた。槽内を窒素置
換後、98℃まで昇温し、35%過酸化水素水116.
57g、過硫酸ナトリウム9.53gからなる開始剤水
溶液を6時間かけて上記反応槽に滴下し、さらに4時間
槽内温度を98℃に保った。得られた共重合体の重量平
均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により
測定を行ったところ1.5万であった。
【0084】合成例8(ビニル系共重合体a−8の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸156.80g、
水302.84gを加え、槽内温度を70℃に昇温し、
48%水酸化ナトリウム水溶液120.00gを加え
た。さらに、槽内を窒素置換後、98℃まで昇温し、N
−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド46.04
gからなるモノマー溶液、35%過酸化水素水116.
57gと過硫酸ナトリウム9.53gからなる開始剤水
溶液とを同時に6時間かけて上記反応槽に滴下し、さら
に4時間槽内温度を98℃に保った。得られた共重合体
の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方
法により測定を行ったところ3.5万であった。
【0085】合成例9(ビニル系共重合体a−9の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、無水マレイン酸78.40g、水
216.52gを加え、槽内温度を70℃に昇温し、4
8%水酸化ナトリウム水溶液66.67gを加えた。さ
らに、槽内を窒素置換後、98℃まで昇温し、N−(2
−ヒドロキシエチル)アクリルアミド138.12gか
らなるモノマー溶液、35%過酸化水素水116.57
gと過硫酸ナトリウム9.53gからなる開始剤水溶液
とを同時に6時間かけて上記反応槽に滴下し、さらに4
時間槽内温度を98℃に保った。得られた共重合体の重
量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法に
より測定を行ったところ3.0万であった。
【0086】合成例10(ビニル系共重合体a−10の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、EO付加型アリルエーテル[EO
付加モル数8]384.00g、水441.67gを加
え、槽内を窒素置換後、槽内温度を90℃に昇温し、ア
クリル酸57.67gと48%水酸化ナトリウム水溶液
53.33gからなるモノマー水溶液、35%過酸化水
素水116.57gと過硫酸ナトリウム9.53gから
なる開始剤水溶液とを同時に6時間かけて上記反応槽に
滴下し、さらに4時間槽内温度を98℃に保った。得ら
れた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成
例1記載の方法により測定を行ったところ4.0万であ
った。
【0087】合成例11(ビニル系共重合体a−11の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、EOPO付加型アリルエーテル
[EO付加モル数6、PO付加モル数1、トリブロック
型:アリルエーテル(EO)2(PO)1(EO)4]418.
00g、水475.67gを加え、窒素雰囲気下で、槽
内温度を70℃まで昇温し、アクリル酸57.67g、
48%水酸化ナトリウム水溶液53.33g、N,N−
ジメチルアクリルアミド9.91gからなるモノマー溶
液と、35%過酸化水素水116.57gと過硫酸ナト
リウム9.53gからなる開始剤水溶液とを同時に6時
間かけて上記反応槽に滴下し、さらに4時間槽内温度を
98℃に保った。得られた共重合体の重量平均分子量
(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行
ったところ4.0万であった。
【0088】合成例12(ビニル系共重合体a−12の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、水475.00g、イソプロピル
アルコール(以下、IPAと記載)25.00gを加
え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇温し、ア
クリル酸64.88g、N−(3−ヒドロキシプロピ
ル)アクリルアミド143.00gからなるモノマー溶
液と、過硫酸ナトリム0.95gと水50.00gから
なる開始剤水溶液とを同時に2時間かけて滴下し、4時
間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。
得られた反応溶液から75℃、減圧(10,600〜1
3,300Pa)下において、IPAが留去しなくなく
なるまで濃縮し、透明な外観を有するポリマー水溶液を
得た。得られた共重合体の重量平均分子量(PEG換
算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ
12.0万であった。
【0089】合成例13(ビニル系共重合体a−13の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、水475.00g、IPA25.
00gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで
昇温し、アクリル酸57.67g、N−(3−ヒドロキ
シプロピル)アクリルアミド143.00g、N,N−
ジメチルアクリルアミド9.91gからなるモノマー溶
液と、過硫酸ナトリム0.95gと水50.00gから
なる開始剤水溶液とをそれぞれ2時間かけて滴下し、4
時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行っ
た。得られた反応溶液から75℃、減圧(10,600
〜13,300Pa)下において、IPAが留去しなく
なくなるまで濃縮し、透明な外観を有するポリマー水溶
液を得た。得られた共重合体の重量平均分子量(PEG
換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったとこ
ろ10.0万であった。
【0090】合成例14(ビニル系共重合体aa−1の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコの槽内を窒素置換後、無水マレイン酸
156.80g、次亜リン酸ナトリウム1水和物21.
20g、イオン交換水202.08gを加え、槽内温度
を70℃まで昇温し、48%水酸化ナトリウム水溶液1
33.33gを加えた。さらに、槽内温度を80℃まで
昇温し、2−ヒドロキシエチルアクリレート45.28
gからなるモノマーと、35%過酸化水素水85.49
gからなる開始剤水溶液を、それぞれ6時間かけて上記
反応槽に滴下し、さらに4時間槽内を80℃に保った。
得られた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、
合成例1記載の方法により測定を行ったところ3.5万
であった。
【0091】合成例15(ビニル系共重合体aa−2の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコの槽内を窒素置換後、無水マレイン酸
58.80g、次亜リン酸ナトリウム1水和物21.2
0g、イオン交換水217.28g加え、槽内温度を8
0℃まで昇温し、48%水酸化ナトリウム水溶液50.
00gを加えた。さらに、槽内温度を80℃まで昇温
し、2−ヒドロキシエチルアクリレート158.48g
からなるモノマーと、35%過酸化水素水19.42
g、過硫酸ナトリウム4.76g、水30.0gからな
る開始剤水溶液をそれぞれ6時間かけて上記反応槽に滴
下し、さらに4時間槽内を80℃に保った。得られた共
重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記
載の方法により測定を行ったところ4.1万であった。
【0092】合成例16(ビニル系共重合体aa−3の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコの槽内を窒素置換後、無水マレイン酸
148.96g、イオン交換水192.00g加え、槽
内温度を70℃まで昇温し、48%水酸化ナトリウム水
溶液126.67gを加えた。さらに、槽内温度を80
℃まで昇温し、2−ヒドロキシエチルアクリレート4
3.02g、N,N−ジメチルアクリルアミド9.91
gからなるモノマーと、35%過酸化水素水97.14
g、次亜リン酸ナトリウム1水和物10.62g、イオ
ン交換水50.00gからなる開始剤水溶液を、それぞ
れ6時間かけて上記反応槽に滴下し、さらに4時間槽内
を80℃に保った。得られた共重合体の重量平均分子量
(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行
ったところ4.8万であった。
【0093】合成例17(ビニル系共重合体aa−4の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコの槽内を窒素置換後、無水マレイン酸
98.00g、イオン交換水435.00g加え、槽内
温度を70℃まで昇温し、48%水酸化ナトリウム8
3.33gを加えた。さらに、槽内温度を98℃まで昇
温し、ポリオキシエチレン付加型アクリレート(EO付
加モル数約6)336.09gからなるモノマーと、3
5%過酸化水素水85.49g、次亜リン酸ナトリウム
1水和物10.62g、イオン交換水50.00gから
なる開始剤水溶液を、それぞれ6時間かけて上記反応槽
に滴下し、さらに4時間槽内を80℃に保った。得られ
た共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例
1記載の方法により測定を行ったところ5.8万であっ
た。
【0094】合成例18(ビニル系共重合体aa−5の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、イオン交換水100.00g、I
PA400.00gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度
を75℃まで昇温し、アクリル酸115.34g、2−
ヒドロキシエチルアクリレート46.44gからなるモ
ノマーと、過硫酸ナトリウム0.95g、イオン交換水
40.00gからなる開始剤水溶液を、それぞれ2時間
かけて上記反応槽に滴下し、さらに4時間槽内温度を7
5℃に保った。得られた反応溶液から75℃減圧(1
0,600〜13,300Pa)下において、IPAが
留出しなくなるまで濃縮し、ポリマー水溶液を得た。得
られた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は合成
例1記載の方法により測定を行なったところ5.3万で
あった。
【0095】合成例19(ビニル系共重合体aa−7の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコの槽内を窒素置換後、無水マレイン酸
58.80g、次亜リン酸ナトリウム1水和物5.31
g、イオン交換水236.88g加え、槽内温度を70
℃まで昇温し、48%水酸化ナトリウム83.33gを
加えた。さらに、槽内温度を98℃まで昇温し、3−ヒ
ドロキシプロピルアクリレ−ト178.08gからなる
モノマーと、35%過酸化水素水42.75gからなる
開始剤水溶液を、それぞれ6時間かけて上記反応槽に滴
下し、さらに4時間槽内を還流温度に保った。得られた
共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1
記載の方法により測定を行ったところ5.2万であっ
た。
【0096】合成例20(ビニル系共重合体aa−8の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、イオン交換水475.00g、I
PA25.00gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を
75℃まで昇温し、アクリル酸7.20g、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート215.10gからなるモノマ
ーと、過硫酸ナトリム4.76gとイオン交換水50.
00gからなる開始剤水溶液を、それぞれ2時間かけて
上記反応槽に滴下し、4時間槽内温度を75℃に保っ
た。得られた反応溶液から75℃減圧(10,600〜
13,300Pa)下において、IPAが留出しなくな
るまで濃縮し、ポリマー水溶液を得た。得られた共重合
体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の
方法により測定を行なったところ17.5万であった。
【0097】合成例21(ビニル系共重合体aa−9の
合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、イオン交換水475.00g、I
PA25.00gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を
75℃まで昇温し、アクリル酸136.97g、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート11.32gからなるモノ
マーと、過硫酸ナトリム4.76gをイオン交換水5
0.00gからなる開始剤水溶液を、それぞれ2時間か
けて上記反応槽に滴下し、さらに4時間槽内温度を75
℃に保った。得られた反応溶液から75℃減圧(10,
600〜13,300Pa)下において、IPAが留出
しなくなるまで濃縮し、ポリマー水溶液を得た。得られ
た共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例
1記載の方法により測定を行なったところ15.0万で
あった。
【0098】合成例22(ビニル系共重合体b−1の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、水475.00g、IPA25.
00gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで
昇温し、メタクリル酸86.09g、N,N−ジメチル
アクリルアミド99.13gからなるモノマー溶液と、
過硫酸ナトリウム0.95gと水50.00gからなる
開始剤水溶液とを同時に2時間かけて滴下し、4時間槽
内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。得ら
れた反応溶液から75℃、減圧(10,600〜13,
300Pa)下において、IPAが留去しなくなくなる
まで濃縮し、ポリマー水溶液を得た。得られた共重合体
の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方
法により測定を行ったところ17.5万であった。
【0099】合成例23(ビニル系共重合体b−2の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、IPA500.00gを加え、窒
素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇温し、N−(2
−ヒドロキシエチル)アクリルアミド184.16g、
メチルメタクリレート44.00gからなるモノマー溶
液と、V−65[和光純薬製 試薬]0.99gとIPA
50.00gからなる開始剤水溶液とを同時に2時間か
けて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさら
に重合を行った。得られた反応溶液から75℃、減圧
(10,600〜13,300Pa)下において、IP
Aが留去しなくなくなるまで濃縮し、固体を得た。得ら
れた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成
例1記載の方法により測定を行ったところ5.0万であ
った。
【0100】合成例24(ビニル系共重合体b−3の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、水475.00g、IPA25.
00gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで
昇温し、N−(3−ヒドロキシプロピル)アクリルアミ
ド39.00g、アクリル酸36.05g、N,N−ジ
メチルアクリルアミド118.96gからなるモノマー
溶液と、過硫酸ナトリウム0.95gと水50.00g
からなる開始剤水溶液とを同時に2時間かけて滴下し、
4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行っ
た。得られた反応溶液から75℃、減圧(10,600
〜13,300Pa)下において、IPAが留去しなく
なくなるまで濃縮し、ポリマー水溶液を得た。得られた
共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1
記載の方法により測定を行ったところ14.5万であっ
た。
【0101】合成例25(ビニル系重合体b−4の合
成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L5つ口フラスコに、スチレンスルホン酸ナトリウム
(東ソー製スピノマーNaSS、純度88%)110.
00gと、過硫酸ナトリウム6.60g、水400.0
0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を70℃まで昇
温し、6時間槽内温度を70℃に保ったまま重合を行
い、ポリマー水溶液を得た。得られた重合体の重量平均
分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測
定を行ったところ20.0万であった。
【0102】以上の合成例で得られたビニル系重合体を
表1に示す。
【0103】
【表1】
【0104】表2に、上記の合成例で得たビニル系重合
体を配合する処方例c−1〜c−6を示す。ビニル系重
合体を表3、4に示すように表2の処方例の組成物に配
合し、表3、4の処理剤を得た。得られた処理剤を用い
て、下記に示す方法により形態安定性の評価を行った。
その結果を表3、4に示す。表3が本発明品、表4が比
較品である。
【0105】(試験布の調製)木綿100%ブロード#
60(白色無地、蛍光晒し有り)(染色試材(株)谷頭
商店から入手)を衣料用洗剤アタック(花王(株)製)
にて全自動洗濯機を用いて洗浄12分−ためすすぎ1回
−脱水3分の工程を5サイクル繰り返した後、家庭用二
槽式洗濯機で流水すすぎ15分−脱水5分を行い、自然
乾燥した後、15cm×25cm(長方向が縦糸と平行
方向)に裁断したものを試験布とする。ウール100%
スーツ用生地についても同様に試験布を調製する。ただ
し、洗剤はアタックに替えて、衣料用軽質洗剤エマール
(花王(株)製)を使用する。
【0106】(形態安定性の評価)表3、4の処理剤を
100%o.w.f.(on the weight of fabrics, 布
の質量に対する該組成物質量)になるように、スプレー
バイアル(マルエム製No.6)を用いて、試験布全体
に均一にスプレーした後、長辺のほぼ中心で2つ折りに
して、すみやかに家庭用アイロン(松下電器製NI−A
55自動アイロン)の木綿試験布の場合は木綿設定で、
ウール試験布の場合はウール設定でアイロンがけを60
秒間行う。さらに2つ折りのまま、裏返して引き続き6
0秒間アイロンがけを行う。
【0107】1つの処理剤につき3枚の処理を同様に行
う。このようにして得られた処理布を広げて、木綿試験
布の場合は、全自動洗濯機(松下電器製NA−F50K
1)を用いて洗浄12分−ためすすぎ2回−脱水40
秒、高水位、衣料用洗剤アタックの標準使用量にて洗濯
を行い、広げた状態で平干しにて自然乾燥をする。ま
た、ウール試験布の場合は、全自動洗濯機(松下電器製
NA−F50K1)を用いて手洗いコース、衣料用軽質
洗剤エマールの標準使用量にて洗濯を行い、広げた状態
で平干しにて自然乾燥をする。
【0108】乾燥後の試験布について、シワ抑制効果と
折り目保持効果を5人のパネラーによって自然光下で視
覚判定を未処理試験布(水のみをスプレーし同様の温度
・時間でアイロンがけを行ったもの)との相対評価とし
て行った。シワ抑制効果と折り目保持効果のそれぞれに
ついて相対評価結果をシェッフェ法により統計処理を行
ったものを以下の基準で表示する。 未処理と誤差範囲を越えて優位であるもの:◎ 未処理と誤差範囲の重なりがあるが中心値は優位である
もの:○ 未処理の誤差範囲内に中心値が含まれるもの:△ 未処理よりも中心値が劣るもの:×
【0109】
【表2】
【0110】*1;アモジメチコーンエマルション、東
レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 *2;ジメチルポリシロキサンエマルション、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン(株)製 *3;アミノポリエーテル変性シリコーン、信越化学工
業(株)製 *4;1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン液、ア
ビシア(株)製 *5;NaOH又はHCl
【0111】
【表3】
【0112】
【表4】
【0113】また、表5に示すビニル系共重合体につい
て、前記に記載した方法で要件(I)、(II)のr1
2の測定を行った。その際、試験布は2.0cm×
5.0cmに裁断したポリエステル100%ジャージ
(染色試材(株)谷頭商店から入手)を、20℃、65
%R.H.条件下で、12時間以上かけて調湿したもの
を用いた。また、要件(I)及び(II)における180
℃の加熱及び60℃の乾燥は、恒温乾燥機(温度設定
は、それぞれ180℃プラスマイナス5℃、60℃プラ
スマイナス5℃)にて行った。結果を表5に示す。
【0114】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/06 C08L 101/06 D06M 15/643 D06M 15/643 (72)発明者 長谷川 美貴 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 吉田 靖 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 織田 卓 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 青柳 宗郎 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4J002 BC12W BG01W BG07W BG07X BG13W BG13X BH02W BQ00W CD01X CP033 DG046 DG056 DH026 DH036 DH046 DH056 DJ006 FD016 4L033 AC01 CA18 CA59

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)加熱により相互に架橋体を形成す
    る2種以上の化合物及び(ii)加熱により自己架橋体を
    形成する化合物の少なくとも一方を0.01〜20質量
    %、並びに水を含有し、不揮発分が0.01〜30%で
    ある、加熱処理により繊維製品に形態安定性を付与する
    処理剤。
  2. 【請求項2】 (i)又は(ii)が以下の要件(I)と
    要件(II)の両方を満たす請求項1記載の処理剤。 要件(I):(i)又は(ii)の30質量%水溶液を布
    帛上に塗布し、180℃、10分間加熱後の未処理布か
    らの質量増加分をM1、また前記加熱後の布帛をイオン
    交換水中に2時間浸漬後、60℃で2時間乾燥させたも
    のの未処理布に対する質量増加分をM2とする時、(M2
    /M1)×100で示される値r1(%)がポリエステル
    繊維からなる布帛において40%〜100%の範囲内で
    ある。 要件(II):(i)又は(ii)の30質量%水溶液を布
    帛上に塗布し、20℃、48時間静置乾燥後の未処理布
    からの質量増加分をM3、また前記静置乾燥後の布帛を
    イオン交換水中に2時間浸漬後、60℃で2時間乾燥さ
    せたものの未処理布に対する質量増加分をM4とする
    時、(M4/M3)×100で示される値r2(%)がポ
    リエステル繊維からなる布帛において20%未満であ
    る。
  3. 【請求項3】 20℃におけるpHが3.0〜7.5で
    ある請求項1又は2記載の処理剤。
  4. 【請求項4】 (i)又は(ii)を構成する化合物の少
    なくとも1つが重量平均分子量1,000〜1,00
    0,000の高分子重合体である請求項1〜3の何れか
    1項記載の処理剤。
  5. 【請求項5】 (ii)が水酸基及びカルボキシ基の両方
    の基を有する高分子重合体である請求項1〜4の何れか
    1項記載の処理剤。
  6. 【請求項6】 高分子重合体を構成しているモノマー単
    位のうち、水酸基又はカルボキシ基の少なくとも1つを
    有するモノマー単位が全モノマー単位の50〜100モ
    ル%を占める請求項5記載の処理剤。
  7. 【請求項7】 高分子重合体のカルボキシ基と水酸基の
    当量比が、カルボキシ基:水酸基=9:1〜1:9であ
    る請求項5又は6記載の処理剤。
  8. 【請求項8】 水溶性無機塩を0.005〜10質量%
    含有する請求項1〜7の何れか1項記載の処理剤。
  9. 【請求項9】 シリコーン化合物を0.005〜7.5
    質量%含有する請求項1〜8の何れか1項記載の処理
    剤。
  10. 【請求項10】 下記のモノマー単位(A)、モノマー
    単位(B)及びモノマー単位(C)から選択される(こ
    の場合においてモノマー単位(C)が選択されない場合
    は、モノマー単位(A)及びモノマー単位(B)の両方
    のモノマー単位が選択される)モノマー単位を含み、且
    つ全構成モノマー単位中のモノマー単位(A)、(B)
    及び(C)の比率が合計で50〜100モル%であるビ
    ニル系重合体を0.01〜20質量%含有し、不揮発分
    が0.01〜30%である加熱処理により繊維製品に形
    態安定性を付与する処理剤。 モノマー単位(A):カルボキシ基を有するビニル系モ
    ノマー単位 モノマー単位(B):水酸基を有するビニル系モノマー
    単位 モノマー単位(C):カルボキシ基と水酸基とを有する
    ビニル系モノマー単位
  11. 【請求項11】 20℃におけるpHが3.0〜7.5
    である請求項10記載の処理剤。
  12. 【請求項12】 ビニル系重合体が加熱により自己架橋
    体を形成し得る重合体である請求項10記載の処理剤。
  13. 【請求項13】 ビニル系重合体のカルボキシ基と水酸
    基の当量比が、カルボキシ基:水酸基=9:1〜1:9
    である請求項10記載の処理剤。
  14. 【請求項14】 水溶性無機塩を0.005〜10質量
    %含有する請求項10〜13の何れか1項記載のの処理
    剤。
  15. 【請求項15】 シリコーン化合物を0.005〜7.
    5質量%含有する請求項10〜14の何れか1項記載の
    処理剤。
  16. 【請求項16】 水で稀釈して請求項1又は10記載の
    処理剤を調製するための濃縮化物。
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